シャングリラ学園つれづれ語り
☆お勧めは高級店
秋のお彼岸はマツカ君の別荘、二泊三日で南の島へ旅行。
お彼岸の法要はソルジャーが一人、留守番で営む方針で。
キース 「何が出張法要だ! あんたは此処で、だ…」
シロエ 「留守番で一人で法要ですよ?」
Aブルー「お布施なら、ちゃんと払うから!」
なんなら、スッポンタケの戒名代も、とソルジャーの言。
Aブルー「払ってないのが問題だったら、キッチリと!」
キース 「それは断る!」
戒名代は断固受け取り拒否だ、とキース君の怒声。
キース 「貰ったら最後、公認扱いになるからな!」
Aブルー「じゃあ、お布施! 出張法要の分を上乗せ!」
このくらいでどう、と指ならぬ右手を突き出す人。
Aブルー「指一本が10ってことでさ、ドーンと50!」
キース 「それだけ上乗せするというのか?」
Aブルー「えっと…。込みのつもりだったんだけど…」
出張法要を頼めるんなら、この分、上乗せ、という台詞。
Aブルー「これだけあったら、みんなのお土産代も…」
シロエ 「そりゃまあ、充分に足りますけどね…」
ジョミー「そういう問題じゃないよね、コレって…」
なんで南の島で法要、とジョミー君が顰める顔。
ジョミー「それに、一緒に来る気だとしか…」
シロエ 「思えませんけど、どうなんです?」
Aブルー「もちろん、行くよ!」
浜辺でバーベキューもしたいし、と赤い瞳がキラキラと。
Aブルー「それに南の島のグルメも楽しめるしさ…」
キース 「俺は真面目に断るからな!」
承知したら皆に殺される、とキース君が吊り上げる眉。
キース 「だから、あんたは留守番しやがれ!」
シロエ 「そうですよ。でもって、おはぎをお土産に…」
ブルー 「帰ればいいと思うけどねえ?」
ぼくも高級店を推すよ、と生徒会長も。
ブルー 「お勧めの店を教えるから、留守番で!」
Aブルー「それなら、ぼくは現地参加で!」
一同 「「「は?」」」
現地参加とは何なんだ、と誰もがキョトン。
どうする気だと…?
2022/09/16 (Fri)
☆現地参加を希望
秋のお彼岸は二泊三日で、マツカ君の南の島の別荘行き。
法要はソルジャーが留守番がてら、一人で営む方向で…。
キース 「…おい。現地参加というのは、何だ?」
Aブルー「そのまんまだけど?」
現地で参加するんだよ、とソルジャー、ニッコリ。
Aブルー「プライベートジェットも魅力的だけど…」
シロエ 「絶対、お断りですからね!」
Aブルー「ほらね、そう言うに決まっているから…」
ぼくは現地で合流で、とソルジャーが立てる親指。
Aブルー「瞬間移動でパッとお出掛け、これなら簡単!」
一同 「「「げっ!」」」
Aブルー「それに、現地で参加するなら…」
ぼくのハーレイも大丈夫、と嫌すぎる台詞が。
Aブルー「特別休暇は無理だろうけど、夜だけはね!」
キース 「飯を食ったら帰るんだろうな?」
Aブルー「何を言うかな、当然、お泊まり!」
部屋はあるよね、とソルジャーの視線がマツカ君に。
Aブルー「出来れば、豪華なダブルベッドで!」
マツカ 「そういうお部屋は、あるんですけど…」
キース 「相槌を打つな!」
そういう時は無いと言うんだ、とキース君、拳をグッと。
キース 「ツインさえ無くて、シングルだけだとか!」
マツカ 「あっ…! す、すみません…!」
Aブルー「無駄、無駄! マツカの家の別荘がさ…」
そんなにショボいわけがないしね、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「だからさ、此処は現地参加で!」
シロエ 「嫌だと言っても来るんですね、ソレ…?」
Aブルー「決まってるだろう!」
せっかくのチャンスなんだから、と譲らない人。
Aブルー「でもって、キースは出張用の鞄を持参で…」
キース 「断固、断る!」
誰がやるか、とキース君、ピシャリ。
キース 「やったら、皆に恨まれるからな!」
シロエ 「当然ですね、末代まで恨みまくりですよ」
キース 「ほら見ろ!」
Aブルー「それなら、アドス和尚にさ…」
ちょっと御注進してもいいかな、と言ってますけど。
何を…?
2022/09/17 (Sat)
☆アリバイは完璧
秋のお彼岸はマツカ君の別荘、二泊三日で南の島へ旅行。
そういう計画を立てた面々、ソルジャーは留守番な方向。
キース 「御注進だと?」
Aブルー「うん、善良な市民の義務ってヤツで」
シロエ 「何を知らせる気なんです?」
Aブルー「もちろん、キースが旅行な件だよ!」
お彼岸の法要を放り出して…、とソルジャー、ニッコリ。
Aブルー「ブルーの家で法要、っていう言い訳だよね?」
キース 「そうだが、此処にいなくても…」
電話に出れば問題ないぞ、とキース君の反撃が。
キース 「どうせ親父は、法要で動けないからな!」
Aブルー「そうなのかい?」
キース 「お中日だぞ、応援の人も来ているし…」
サム 「住職が抜けるのは、有り得ねえぜ?」
ほんの少しの間でもよ、とサム君も。
サム 「イライザさんだって、裏方で忙しいしよ…」
キース 「ああ。檀家さんも大勢、いらっしゃるしな」
俺の居場所なぞ把握出来ん、とキース君、勝ち誇った顔。
キース 「せいぜい、電話で確認くらいだ」
シロエ 「GPSさえ切っておいたら、完璧ですよね」
キース 「居場所が掴めないからな」
南の島だとバレるわけがない、と自信満々。
キース 「俺のスマホは防水だし…」
ジョミー「海の中でも平気だよねえ?」
キース 「流石に、潜水中は出られないんだが…」
海面に出ればオッケーだ、と親指をグッと。
キース 「直ぐに電話に出られないのは、法要の時は…」
サム 「あるあるだよなあ、お経は中断出来ねえしよ」
シロエ 「半時間とかは余裕ですよね」
キース 「そういうことだな、だから俺のアリバイは…」
どうとでもなる、とキース君。
キース 「御注進だろうが、好きにしやがれ!」
Aブルー「なるほどねえ…。でもさ、それでバレたら?」
キース 「ただで済むわけがないだろう!」
Aブルー「例えば?」
キース 「もしもの話は、必要無い!」
俺のアリバイは完璧なんだ、と怒鳴ってますけど。
本当に…?
2022/09/18 (Sun)
☆崩れそうなアリバイ
秋のお彼岸は二泊三日でマツカ君の別荘、南の島な面々。
そういう計画を立てたわけですが、ソルジャーは留守番。
Aブルー「一応、参考までに聞きたくってさ…」
サム 「バレた場合に、キースが食らう罰をかよ?」
Aブルー「出来れば、それを見たいからねえ…」
キース 「もしもは無い、と言ってるだろうが!」
俺のアリバイは崩せないぞ、とキース君が吊り上げる眉。
キース 「親父にバレるわけがない!」
Aブルー「それは、電話に出るからだよね?」
キース 「それがどうした!」
Aブルー「じゃあさ、電話を失くしちゃったら?」
海で失くしたら大変だろうね、とソルジャー、ニヤニヤ。
Aブルー「沈んじゃったら、見付からないかと…」
キース 「そうならないよう、しっかり固定だ!」
シロエ 「グッズは色々ありますからね」
Aブルー「何か忘れていないかな?」
失敬するのは簡単でね、とウインクする人。
Aブルー「ぼくの身体は此処にあっても、サイオンは…」
キース 「届くというのか、あんな場所まで!?」
Aブルー「南の島だろ、近すぎるくらいの距離だけど?」
月ほども離れていないじゃないか、とソルジャーの笑み。
Aブルー「瞬間移動で飛べる距離なら、サイオンはさ…」
シロエ 「まさか、楽勝なんですか?」
Aブルー「ピンポーン!」
おまけに、たかがスマホだしさ、と指をチッチッと。
Aブルー「何の労力も必要無いよね、失敬するのは」
キース 「盗んで、海に沈める気か!?」
Aブルー「それでもいいし、ぼくが貰っておいても…」
でもって電話に出てもいいかな、と恐ろしい台詞が。
Aブルー「ぼくの声は、ブルーと同じだし…」
キース 「親父にバラすと…?」
Aブルー「出られません、とね!」
画像も送れるんだっけ、と赤い瞳に物騒な光。
Aブルー「現地に瞬間移動でさ…」
キース 「泳ぐ俺を撮る、と?」
Aブルー「そう!」
それを送ればどうなるかな、と質問ですけど。
詰むのでは…?
2022/09/19 (Mon)
☆最悪なコースは
秋のお彼岸はマツカ君の別荘、南の島で二泊三日の休日。
ところがソルジャーも来たいと言い出し、ヤバい方向へ。
シロエ 「キース先輩、流石に写真はマズいですよ!」
サム 「だよなあ、動画もいけるしよ…」
Aブルー「そうだよ、ぼくの声で生中継で!」
こちら南の島になります、と景色もね、と怖すぎる台詞。
Aブルー「時計も写せば、もう完璧!」
キース 「俺が親父に殺されるんだが!」
Aブルー「だったら、ぼくの現地参加も許可してよ!」
でもって出張法要をね、と食い下がるソルジャー。
Aブルー「でないと、何が起きても知らないよ?」
一同 「「「うわー…」」」
詰んだのでは、と誰もが顔面蒼白。
シロエ 「南の島まで行って、法要ですか…」
ジョミー「それに、キャプテンまで来るんだよねえ?」
サム 「嫌な予感しかしねえぜ、ソレ…」
スウェナ「そうよね、それに最悪なコースとしては…」
台風が来るとかあるんじゃないの、とスウェナちゃん。
スウェナ「直撃されたら、別荘どころか…」
シロエ 「空港に着陸出来ませんよね…」
ブルー 「行ってから詰むってコースもあるねえ…」
急に進路が変わる台風、と生徒会長も良くない顔色。
ブルー 「こんな筈では、ってほど海が荒れるとか…」
ジョミー「そっか、台風は早くから影響あるしね…」
Aブルー「ぼくは全く気にしないけど?」
法要と、ハーレイとお泊まりが出来れば、とお気楽な人。
Aブルー「別荘に缶詰めでも、食事は最高なんだしさ…」
キース 「俺たちは嬉しくないんだが!」
Aブルー「何を言うかな、夜は寝室覗き放題!」
公開するから来て楽しんで、とソルジャー、ニコニコ。
Aブルー「台風で海がダメな時には、熱い夜をね!」
一同 「「「ええっ!?」」」
Aブルー「録画してもいいし、写真もオッケー!」
シロエ 「要りませんから!」
Aブルー「サービスだよ!」
海がダメなら娯楽を提供、と言われましても。
嬉しいですか…?
2022/09/20 (Tue)
☆あるあるは嫌だ
秋のお彼岸は二泊三日でマツカ君の別荘、南の島へ旅行。
そんな計画だったんですけど、非常に怪しい雲行きで…。
シロエ 「そんなサービスは、求めてません!」
Aブルー「遠慮しないで、どんどん覗いてくれたまえ!」
出張法要のお礼の分も、とソルジャー、ニコニコ。
Aブルー「法要に参列してくれるんだし、そのお礼だよ」
シロエ 「お断りします!」
Aブルー「でもさ、せっかく開放的な南の島でさ…」
缶詰なんてつまらないだろう、と見せる気満々な人。
Aブルー「台風の時には、別の楽しみ方がなくちゃね!」
シロエ 「嫌でも見せるとか言わないでしょうね?」
Aブルー「もちろん、みんなに大公開だよ!」
ぼくのぶるぅが最高のスポットに御案内、と弾ける笑顔。
Aブルー「覗きのプロだし、解説にも期待しててよね!」
一同 「「「げっ!」」」
詰んだのでは、と顔を見合わせる御一同様。
シロエ 「台風が来たら、最低最悪な旅行ですよね…」
マツカ 「お天気ばかりは、どうしようもないですよ…」
サム 「行ったら、詰む気しかしねえんだけど…」
ジョミー「行かなかったら、晴れるかもだけど…」
これって旅行あるあるだよね、とジョミー君の悪い顔色。
ジョミー「キャンセルしちゃった時に限って…」
スウェナ「台風のコースが外れるヤツよね」
シロエ 「でも、決行した時は直撃なんですよ…」
ぼくたちの運は良くない気が、とシロエ君。
シロエ 「おまけに、キース先輩がいます」
一同 「「「あー…」」」
疫病仏と一緒の旅じゃダメかも、と誰もが溜息。
シロエ 「お彼岸は普通にするべきですね…」
ジョミー「南の島、行きたかったんだけどね…」
詰んでからだと手遅れだしさ、とジョミー君。
ジョミー「いつも通りに法要だけかな…」
シロエ 「そうですね…」
Aブルー「えーっ、旅行は!?」
キース 「知るか、あんたのせいだろうが!」
いつも通りが一番なんだ、とキース君の怒声。
此処で法要…。
2022/09/21 (Wed)
☆南の島がパアに
秋のお彼岸はマツカ君の別荘、南の島へ二泊三日で旅行。
そんな計画を立てた面々ですけど、白紙に戻ったわけで。
キース 「いいな、お彼岸は此処で法要に決定だ!」
一同 「「「はーい…」」」
仕方ないしね、と頷く御一同様。
シロエ 「命あっての物種ですから…」
ジョミー「別荘は逃げて行かないしね…」
Aブルー「ぼくは旅行に行きたいんだけど!」
キース 「だったら、マツカに手配して貰え!」
法要の代わりに旅行してこい、とキース君、ピシャリと。
キース 「俺たちは此処で羽を伸ばすから、好きにしろ」
シロエ 「いいですね! 法要が無いなら、お彼岸も…」
サム 「そんなに悪くはねえよな、うん」
Aブルー「酷すぎるから!」
法要の無いお彼岸なんて、とソルジャーの悲鳴。
Aブルー「分かったよ、いつも通りでいいよ!」
キース 「よし。当日は遅刻するんじゃないぞ」
Aブルー「心がけとく…。あーあ、残念…」
シロエ 「ソレ、ぼくたちの台詞ですから!」
南の島がパアなんですよ、とシロエ君が尖らせる唇。
シロエ 「法要もサボりたいくらいですってば!」
Aブルー「困るよ、出席してくれないと!」
シロエ 「そう思うんなら、今日は早めに帰って下さい」
でないと皆がキレますよ、という脅しが。
シロエ 「あなたの顔を見ているとですね…」
ジョミー「ムカついてくるよね…」
Aブルー「じゃ、じゃあ、お彼岸はよろしくね!」
法要お願い、と慌てて消え失せた人。
シロエ 「マッハの速さで帰りましたよ?」
キース 「土産も強請っていかなかったな…」
よっぽど焦っていたんだろう、とキース君の苦笑。
キース 「とはいえ、俺たちも詰んだわけだが…」
シロエ 「疫病仏の伝説が、また増えましたね」
キース 「言わないでくれ、気が滅入る。だが…」
シロエ 「お彼岸は協力してくれ、でしょう?」
キース 「すまんが、頼む…!」
親父に殺されたくはない、と土下座。
仕方ないですね…?
2022/09/22 (Thu)
☆アフターに期待
南の島への旅行はパアで、やって来ました、秋のお彼岸。
23日は生徒会長宅で法要、朝イチで集合した御一同様。
シロエ 「おはようございます。いい天気ですね…」
ジョミー「情けないくらいに快晴だよね…」
台風の欠片も無いんだから、とジョミー君の深い溜息。
ジョミー「これなら絶対、海で泳げた筈なのに…」
サム 「でもよ、旅行あるあるが怖いしよ…」
スウェナ「決行してたら、台風の可能性が高いのよね…」
シロエ 「なんと言っても、キース先輩がいますから…」
疫病仏の厄は半端ないですしね、とシロエ君。
シロエ 「節分だって、思いっ切りの大雪でしたよ?」
ジョミー「あー…。狙いすましたように来たよね…」
サム 「あれで厄除け祈願が、パアだったんだぜ?」
キースが代参する予定だったヤツな、とサム君の指摘。
サム 「厄除けも潰す勢いなんだぜ、旅行くらいは…」
シロエ 「朝飯前で潰しますよね、それも大型台風で…」
でもって別荘に缶詰めで詰み、とシロエ君が広げる両手。
シロエ 「あの厄介な人と、二泊三日もですよ?」
スウェナ「嫌すぎだわよ、そんな旅行は!」
ジョミー「しかも、キャプテン付きだもんね…」
サム 「法要を選んだ方がマシってモンだぜ」
諦めて気分を切り替えようぜ、とサム君の前向きな意見。
サム 「やるしかねえなら、開き直るしか…」
シロエ 「そうですね、アフターに期待でしょうか」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 御馳走、用意してるよ!」
南の島がパアだもん、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「その分、美味しいものを食べなきゃ!」
一同 「「「やったーっ!」」」
そうこなくっちゃ、と誰もが歓声。
シロエ 「例の人が、帰ってくれるといいんですけど…」
サム 「俺たちだけで楽しみてえよな…」
ジョミー「うまく帰ってくれるかなあ?」
ぶるぅ 「お土産はどう?」
シロエ 「さあ…?」
お土産なんかで帰るでしょうか、という疑問。
確かに…。
2022/09/23 (Fri)
☆アフターを希望
秋のお彼岸はスッポンタケの法要、南の島を諦めた面々。
法要のアフターに期待ですけど、ソルジャーが問題で…。
ぶるぅ 「お土産、ダメかなあ…?」
??? 「もちろん、ダメに決まっているとも!」
酷すぎるよ、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
シロエ 「もう来たんですか!?」
Aブルー「アフターと聞いたからにはね!」
ぼくだけ帰らせる方向なんて、と地獄耳な人。
Aブルー「御馳走を逃すとか、有り得ないから!」
シロエ 「でもですね、ただの宴会ですし…」
ジョミー「あんまりメリット無いと思うよ?」
サム 「そうだぜ、帰って昼寝がいいんでねえの?」
料理はテイクアウトでよ、とサム君の提案。
サム 「その方が絶対、ゆっくり出来てよ…」
ジョミー「いいんじゃないかと思うけどなあ…」
シロエ 「ぼくも、そっちを推しますね」
お勧めはお土産とテイクアウトです、とシロエ君も。
シロエ 「それなら、キャプテンも食べられますし…」
Aブルー「あー…。だったら、それも頼もうかな?」
一同 「「「は?」」」
それもというのは、と誰もが傾げる首。
シロエ 「えっと、どういう意味なんです?」
Aブルー「お土産と、テイクアウトだよ!」
ぼくのハーレイも、ぶるぅも喜ぶしね、と笑顔な人。
Aブルー「でもって、ぼくは御馳走たっぷり!」
シロエ 「アフターに出て、お土産までですか!?」
ジョミー「そんなの、許されないからね!」
Aブルー「何を言うかな、今日のアフターはさ…」
誰のお蔭だと思ってるんだい、とソルジャーの言。
Aブルー「何故、アフターがあるのかな?」
一同 「「「うっ…」」」
法要があるからアフターだった、と一同、絶句。
Aブルー「分かったんなら、ぼくもアフターに参加!」
シロエ 「お土産は厚かましすぎませんか?」
サム 「そうだぜ、テイクアウトもよ…」
Aブルー「それは違うね!」
ぼくは間違っていない筈、と言ってますけど。
何処が…?
2022/09/24 (Sat)
☆お土産もつく筈
南の島はパアでスッポンタケの法要、そんな秋のお彼岸。
せめてアフターを楽しもう、と思った面々ですけれど…。
シロエ 「間違ってないって、どの辺がですか!」
ジョミー「そうだよ、そんなの、おかしすぎるし!」
サム 「アフターに出た上、土産はねえよ」
出たんなら、其処で終わりだろ、とサム君の指摘。
サム 「土産も、テイクアウトも無くてよ…」
シロエ 「解散するのが、アフターですよね」
Aブルー「うーん、普通はそうかもだけどさ…」
法要は違うと思うんだよね、とソルジャーの主張。
Aブルー「アフターがあって、お土産もついて…」
シロエ 「初耳ですけど、何処の話です?」
Aブルー「何処って、多分、何処のお寺でも…」
そうじゃないかな、と言い出した人。
Aブルー「あっ、丁度、キースが来たみたいだから…」
ぶるぅ 「ホントだ、お迎えに行ってくる!」
チャイムの音で「そるじゃぁ・ぶるぅ」が出迎えに。
Aブルー「よし、じきに証人が来るってね!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ キース、来たよーっ!」
キース 「邪魔するぞ。ほう、今回も早く来たな」
いい心がけだ、とキース君の視線がソルジャーに。
キース 「なら、早速着替えて、法要を…」
Aブルー「その前に、君に質問があって…」
キース 「はあ?」
お布施を値切るというのは無しだぞ、とキース君。
キース 「法要のことなら、後で法話の時に…」
Aブルー「法話とは、ちょっと違うと思うけど…」
キース 「なんだ、どういう質問なんだ?」
分からんぞ、とキース君が傾げる首。
キース 「気になるから、早く言ってくれ」
Aブルー「お土産だよ!」
キース 「土産?」
話が全く見えないんだが、とキース君、ポカーン。
キース 「何故、此処で土産が出て来るんだ?」
Aブルー「アフターの件で、もめててさ…」
キース 「何のだ?」
Aブルー「法要に決まっているだろう!」
本職の君に聞くのが一番、と笑顔ですけど。
何を…?
2022/09/25 (Sun)
☆法要の後には
南の島へ旅行の代わりに、スッポンタケの法要なお彼岸。
アフターに期待な面々ですけど、ソルジャーも希望で…。
キース 「法要のアフターだと?」
Aブルー「そう! 終わったら御馳走らしいんだけど…」
ぼくはお土産が欲しくてね、と面の皮が厚いソルジャー。
Aブルー「ついでにテイクアウトも希望でさ…」
キース 「何故、そうなる? 出席するなら満足だろう」
Aブルー「違うよ、ぼくのハーレイと、ぶるぅ用だよ!」
シロエ 「さっきから、こう言ってるんです、この人は」
厚かましいにも程があります、とシロエ君が顰める顔。
シロエ 「その上、法要の時は、それが普通だと…」
Aブルー「ぼくが正しいと思うんだけどね?」
元老寺だって、その筈だよ、とソルジャーの言。
Aブルー「お彼岸の法要の後には、大宴会で…」
キース 「なんで、あんたが知っているんだ!」
Aブルー「覗き見したことがあるからね!」
でもって、残りをテイクアウトで…、と続ける人。
Aブルー「その他に、折詰のお土産だって!」
シロエ 「キース先輩、そうなんですか!?」
キース 「こいつが言うのは、間違っていない…」
一同 「「「ええっ!?」」」
マジか、と一同、目を白黒。
Aブルー「ほらね、正しいと言っただろう?」
シロエ 「そ、そんな…。何処のお寺も、そうですか?」
キース 「基本ではあるな、そういうのが」
宴会するのは関係者だが…、と副住職。
キース 「手伝って貰った坊主仲間とか、檀家さんで…」
Aブルー「法要に出ただけの人も、お土産、あるよね?」
キース 「あるな、折詰を持って帰って頂いている」
一同 「「「げっ!」」」
ヤバイ、と誰もが焦りまくり。
ジョミー「じゃあ、お土産とテイクアウトは…」
キース 「認めてやるしかないと思うが」
シロエ 「踏んだり蹴ったりなんですけど!」
キース 「だが、法要では常識になっているからな…」
断る理由が皆無なんだ、と呻いている人。
お土産付き…。
2022/09/26 (Mon)
☆泥棒に追い銭
南の島への旅行はパアで、スッポンタケの法要なお彼岸。
しかもアフターに参加希望のソルジャー、お土産も要求。
シロエ 「それは、泥棒に追い銭とか言いませんか!?」
キース 「俺も同感だが、どうにも出来ん」
Aブルー「失礼だねえ、誰が泥棒なのさ!」
シロエ 「泥棒に加えて、ほぼ強盗だと思いますけど!」
アフターに押し入りなんですからね、とシロエ君。
シロエ 「その上、お土産とテイクアウトだなんて…」
ジョミー「火事場泥棒って気がするよね、ソレ」
Aブルー「だけど、キースも認めてるから!」
そうだよね、とソルジャーの視線がキース君に。
Aブルー「アフターも、お土産もテイクアウトも常識!」
キース 「慣例になっているからな…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 沢山、持って帰ってね!」
ぼくも詰めるの張り切っちゃう、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「食べて貰えるのは、嬉しいもん!」
Aブルー「ありがとう! 今日は来た甲斐があったよ」
そろそろ法要を頼めるかな、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「サッサと済ませて、ドーンと宴会!」
キース 「そうだな…」
着替えて来る、とキース君、法衣鞄を提げて別室へ。
シロエ 「台風は来なかった上に、コレですか…」
サム 「火事場泥棒に追い銭かよ…」
Aブルー「君たち、失礼すぎるから!」
そもそも、誰のお蔭でアフター、とソルジャーの文句が。
Aブルー「法要が無ければ、アフターも無いしね!」
シロエ 「南の島を逃したんですけど!」
Aブルー「君たちが決めたことだろう?」
ゲスト多めが嫌だと言って…、とズバリ正論。
Aブルー「ぼくのハーレイの参加を認めてくれれば…」
キース 「その件も否定は不可能だな」
諦めるしか、と法衣で戻って来たキース君。
キース 「俺だって、旅行に行きたかったんだ!」
Aブルー「出張法要でも良かったよねえ?」
キース 「否定はしないが…」
だが仕方ない、と数珠をジャラッと。
いよいよ、法要…。
2022/09/27 (Tue)
☆法要のメインは
秋のお彼岸は南の島へ旅行な筈が、スッポンタケの法要。
しかもソルジャーがアフターに参加、お土産もつくとか。
キース 「諦めて、いつも通りに正座してくれ」
一同 「「「はーい…」」」
法要タイムだ、と正座するしかない面々。
キース 「では、始めるぞ」
Aブルー「心をこめて、よろしく頼むよ!」
キース 「俺は手抜きはしない主義だ!」
ブツが何でも真面目にやる、とキース君、副住職モード。
キース 「願我~身浄~、如~香~炉~…」
一同 (((いつものヤツだ…)))
キース 「願我~心如~、知~恵~火~…」
いよいよ読経が始まりまして、法要は順調に進行。
キース 「皆さん、順にお焼香を」
一同 (((抹香臭いけど、仕方ない…)))
お経が響く中、香炉が回され、焼香で煙がもうもうと。
キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
一同 (((この連続が来たら、終了間近…)))
キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
木魚と鐘の乱打が終わって、締めのお経とお念仏が。
キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
一同 (((よし、終わりだ!)))
キース 「南無阿弥陀仏~…」」」
ハハーッとお辞儀で、読経が終了。
キース 「はい、よくお勤めでございました」
一同 (((次は法話で…)))
キース 「それでは、今日はお彼岸について…」
Aブルー「法話はいいから、アフターで!」
今日は早くから来てるんだしさ、とソルジャーの注文。
Aブルー「みんなも、お腹、減ってるよね?」
キース 「やかましい! 法話を聞かんか!」
Aブルー「でも、お坊さんだってアフターなんだし…」
宴会に移行でいいと思う、とカッ飛んだ主張。
Aブルー「法要のメインは宴会だってば、絶対に!」
キース 「それについても否定はせんが…」
シロエ 「なんですって!?」
Aブルー「ほらね、キースもこう言ってるし!」
アフターにしよう、と言ってますけど。
正しい、と…?
2022/09/28 (Wed)
☆アフターが正しい
南の島へ旅行の筈が、スッポンタケの法要な秋のお彼岸。
読経の後は法話ですけど、宴会だと主張するソルジャー。
Aブルー「法要のメインは宴会なんだし、アフターで!」
シロエ 「キース先輩、どういうことです!?」
キース 「お彼岸はともかく、お盆の方が、だ…」
元は宴会だったんだ、とキース君の苦い顔付き。
キース 「それも、坊主をもてなすヤツで…」
一同 「「「ええっ!?」」」
マジか、と誰もが見合わせる顔。
シロエ 「お坊さんを呼んで、宴会なんですか…?」
キース 「ああ。徳の高い坊主を、大勢招いて…」
Aブルー「大宴会がお盆なんだね?」
キース 「お盆と言うか、お盆のルーツと言うべきか…」
お経にもそう書かれている、とキース君が繰る数珠。
キース 「お彼岸にお盆の話もアレだが、仕方ない」
スウェナ「法話ってわけね?」
キース 「そういうことでカウントしておく」
やらないわけにもいかんしな、と数珠をジャラジャラと。
キース 「お釈迦様の弟子の一人が、母親を亡くして…」
Aブルー「お葬式で大宴会かな?」
キース 「違う、しばらく経ってからの話だ」
母親は地獄に落ちていたんだ、と副住職。
キース 「気付いた弟子が、お釈迦様に相談すると…」
シロエ 「宴会を提案されたんですか?」
キース 「その通りだ。お前も坊主の素質があるな」
シロエ 「違いますから!」
頭の回転が速いだけです、とシロエ君の逃げ。
シロエ 「宴会が何の役に立つのか、分かりませんしね」
キース 「逃げる気か? まあいい、よく聞け」
大勢の坊主をもてなすことに意義がある、と副住職。
キース 「つまり、功徳を積むわけで…」
シロエ 「あー…。その功徳で、お母さんを…」
救うんですね、とシロエ君、納得。
シロエ 「それがお彼岸の始まりだ、と…」
キース 「そうなるな」
Aブルー「ほらね、宴会するのが正しいんだよ!」
さあ、アフターだ、と拳を突き上げる人。
宴会でいいと?
2022/09/29 (Thu)
☆アフターの主役は
南の島へ旅行の代わりに、スッポンタケの法要ですけど。
法要の後は宴会するのが正しい、とソルジャーが主張。
Aブルー「法話も済んだし、宴会だってば!」
シロエ 「そうなるんですか、キース先輩?」
キース 「さっきも言ったが、否定するのは不可能で…」
諦めてくれ、とキース君、超特大の溜息。
キース 「本音を言えば、俺をもてなして欲しいがな」
一同 「「「は?」」」
何故に、と一同、キョトンとした顔。
シロエ 「えっとですね…。キース先輩は疫病仏で…」
スウェナ「諸悪の根源ってヤツじゃない!」
もてなす必要なんか無いわ、とスウェナちゃん。
スウェナ「放っておいて、勝手にやりましょ!」
Aブルー「うん、お土産とテイクアウトにも期待だよ!」
キース 「お前たち、法話を聞いていなかったな?」
坊主をもてなすと言わなかったか、とキース君、腕組み。
キース 「その馬鹿よりも、俺を重視の方向でだな…」
シロエ 「あー…。確かに、一理ありますね」
Aブルー「ちょっと待ってよ、今日の主役はさ…」
スッポンタケだと思うんだけど、とソルジャーの言。
Aブルー「それに、法要を頼んだのは、ぼく!」
キース 「坊主をもてなして、功徳を積むんだぞ?」
仏様が地獄に落ちてもいいのか、と副住職の反撃。
キース 「俺をもてなすべきだと思うが?」
Aブルー「そうなるのかな…」
ブルー 「徳の高さだと、ぼくが上だけどねえ?」
キース 「そうか、あんたが格上だったな」
俺より上座に座るべきだ、とキース君。
キース 「サムとジョミーも、僧籍なんだし…」
Aブルー「えーっ!?」
キース 「俺は法要の、あるべき姿を言っている!」
文句があるなら帰ってくれ、と強烈な台詞。
キース 「嫌なら、俺たち坊主をもてなせ!」
ブルー 「よろしく頼むよ、お酌もね」
一同 「「「イイネ!」」」
Aブルー「ぼくが世話係!?」
あんまりだ、と嘆いてますけど。
今月、これにて中継終了~。
2022/09/30 (Fri)
秋のお彼岸はマツカ君の別荘、二泊三日で南の島へ旅行。
お彼岸の法要はソルジャーが一人、留守番で営む方針で。
キース 「何が出張法要だ! あんたは此処で、だ…」
シロエ 「留守番で一人で法要ですよ?」
Aブルー「お布施なら、ちゃんと払うから!」
なんなら、スッポンタケの戒名代も、とソルジャーの言。
Aブルー「払ってないのが問題だったら、キッチリと!」
キース 「それは断る!」
戒名代は断固受け取り拒否だ、とキース君の怒声。
キース 「貰ったら最後、公認扱いになるからな!」
Aブルー「じゃあ、お布施! 出張法要の分を上乗せ!」
このくらいでどう、と指ならぬ右手を突き出す人。
Aブルー「指一本が10ってことでさ、ドーンと50!」
キース 「それだけ上乗せするというのか?」
Aブルー「えっと…。込みのつもりだったんだけど…」
出張法要を頼めるんなら、この分、上乗せ、という台詞。
Aブルー「これだけあったら、みんなのお土産代も…」
シロエ 「そりゃまあ、充分に足りますけどね…」
ジョミー「そういう問題じゃないよね、コレって…」
なんで南の島で法要、とジョミー君が顰める顔。
ジョミー「それに、一緒に来る気だとしか…」
シロエ 「思えませんけど、どうなんです?」
Aブルー「もちろん、行くよ!」
浜辺でバーベキューもしたいし、と赤い瞳がキラキラと。
Aブルー「それに南の島のグルメも楽しめるしさ…」
キース 「俺は真面目に断るからな!」
承知したら皆に殺される、とキース君が吊り上げる眉。
キース 「だから、あんたは留守番しやがれ!」
シロエ 「そうですよ。でもって、おはぎをお土産に…」
ブルー 「帰ればいいと思うけどねえ?」
ぼくも高級店を推すよ、と生徒会長も。
ブルー 「お勧めの店を教えるから、留守番で!」
Aブルー「それなら、ぼくは現地参加で!」
一同 「「「は?」」」
現地参加とは何なんだ、と誰もがキョトン。
どうする気だと…?
2022/09/16 (Fri)
☆現地参加を希望
秋のお彼岸は二泊三日で、マツカ君の南の島の別荘行き。
法要はソルジャーが留守番がてら、一人で営む方向で…。
キース 「…おい。現地参加というのは、何だ?」
Aブルー「そのまんまだけど?」
現地で参加するんだよ、とソルジャー、ニッコリ。
Aブルー「プライベートジェットも魅力的だけど…」
シロエ 「絶対、お断りですからね!」
Aブルー「ほらね、そう言うに決まっているから…」
ぼくは現地で合流で、とソルジャーが立てる親指。
Aブルー「瞬間移動でパッとお出掛け、これなら簡単!」
一同 「「「げっ!」」」
Aブルー「それに、現地で参加するなら…」
ぼくのハーレイも大丈夫、と嫌すぎる台詞が。
Aブルー「特別休暇は無理だろうけど、夜だけはね!」
キース 「飯を食ったら帰るんだろうな?」
Aブルー「何を言うかな、当然、お泊まり!」
部屋はあるよね、とソルジャーの視線がマツカ君に。
Aブルー「出来れば、豪華なダブルベッドで!」
マツカ 「そういうお部屋は、あるんですけど…」
キース 「相槌を打つな!」
そういう時は無いと言うんだ、とキース君、拳をグッと。
キース 「ツインさえ無くて、シングルだけだとか!」
マツカ 「あっ…! す、すみません…!」
Aブルー「無駄、無駄! マツカの家の別荘がさ…」
そんなにショボいわけがないしね、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「だからさ、此処は現地参加で!」
シロエ 「嫌だと言っても来るんですね、ソレ…?」
Aブルー「決まってるだろう!」
せっかくのチャンスなんだから、と譲らない人。
Aブルー「でもって、キースは出張用の鞄を持参で…」
キース 「断固、断る!」
誰がやるか、とキース君、ピシャリ。
キース 「やったら、皆に恨まれるからな!」
シロエ 「当然ですね、末代まで恨みまくりですよ」
キース 「ほら見ろ!」
Aブルー「それなら、アドス和尚にさ…」
ちょっと御注進してもいいかな、と言ってますけど。
何を…?
2022/09/17 (Sat)
☆アリバイは完璧
秋のお彼岸はマツカ君の別荘、二泊三日で南の島へ旅行。
そういう計画を立てた面々、ソルジャーは留守番な方向。
キース 「御注進だと?」
Aブルー「うん、善良な市民の義務ってヤツで」
シロエ 「何を知らせる気なんです?」
Aブルー「もちろん、キースが旅行な件だよ!」
お彼岸の法要を放り出して…、とソルジャー、ニッコリ。
Aブルー「ブルーの家で法要、っていう言い訳だよね?」
キース 「そうだが、此処にいなくても…」
電話に出れば問題ないぞ、とキース君の反撃が。
キース 「どうせ親父は、法要で動けないからな!」
Aブルー「そうなのかい?」
キース 「お中日だぞ、応援の人も来ているし…」
サム 「住職が抜けるのは、有り得ねえぜ?」
ほんの少しの間でもよ、とサム君も。
サム 「イライザさんだって、裏方で忙しいしよ…」
キース 「ああ。檀家さんも大勢、いらっしゃるしな」
俺の居場所なぞ把握出来ん、とキース君、勝ち誇った顔。
キース 「せいぜい、電話で確認くらいだ」
シロエ 「GPSさえ切っておいたら、完璧ですよね」
キース 「居場所が掴めないからな」
南の島だとバレるわけがない、と自信満々。
キース 「俺のスマホは防水だし…」
ジョミー「海の中でも平気だよねえ?」
キース 「流石に、潜水中は出られないんだが…」
海面に出ればオッケーだ、と親指をグッと。
キース 「直ぐに電話に出られないのは、法要の時は…」
サム 「あるあるだよなあ、お経は中断出来ねえしよ」
シロエ 「半時間とかは余裕ですよね」
キース 「そういうことだな、だから俺のアリバイは…」
どうとでもなる、とキース君。
キース 「御注進だろうが、好きにしやがれ!」
Aブルー「なるほどねえ…。でもさ、それでバレたら?」
キース 「ただで済むわけがないだろう!」
Aブルー「例えば?」
キース 「もしもの話は、必要無い!」
俺のアリバイは完璧なんだ、と怒鳴ってますけど。
本当に…?
2022/09/18 (Sun)
☆崩れそうなアリバイ
秋のお彼岸は二泊三日でマツカ君の別荘、南の島な面々。
そういう計画を立てたわけですが、ソルジャーは留守番。
Aブルー「一応、参考までに聞きたくってさ…」
サム 「バレた場合に、キースが食らう罰をかよ?」
Aブルー「出来れば、それを見たいからねえ…」
キース 「もしもは無い、と言ってるだろうが!」
俺のアリバイは崩せないぞ、とキース君が吊り上げる眉。
キース 「親父にバレるわけがない!」
Aブルー「それは、電話に出るからだよね?」
キース 「それがどうした!」
Aブルー「じゃあさ、電話を失くしちゃったら?」
海で失くしたら大変だろうね、とソルジャー、ニヤニヤ。
Aブルー「沈んじゃったら、見付からないかと…」
キース 「そうならないよう、しっかり固定だ!」
シロエ 「グッズは色々ありますからね」
Aブルー「何か忘れていないかな?」
失敬するのは簡単でね、とウインクする人。
Aブルー「ぼくの身体は此処にあっても、サイオンは…」
キース 「届くというのか、あんな場所まで!?」
Aブルー「南の島だろ、近すぎるくらいの距離だけど?」
月ほども離れていないじゃないか、とソルジャーの笑み。
Aブルー「瞬間移動で飛べる距離なら、サイオンはさ…」
シロエ 「まさか、楽勝なんですか?」
Aブルー「ピンポーン!」
おまけに、たかがスマホだしさ、と指をチッチッと。
Aブルー「何の労力も必要無いよね、失敬するのは」
キース 「盗んで、海に沈める気か!?」
Aブルー「それでもいいし、ぼくが貰っておいても…」
でもって電話に出てもいいかな、と恐ろしい台詞が。
Aブルー「ぼくの声は、ブルーと同じだし…」
キース 「親父にバラすと…?」
Aブルー「出られません、とね!」
画像も送れるんだっけ、と赤い瞳に物騒な光。
Aブルー「現地に瞬間移動でさ…」
キース 「泳ぐ俺を撮る、と?」
Aブルー「そう!」
それを送ればどうなるかな、と質問ですけど。
詰むのでは…?
2022/09/19 (Mon)
☆最悪なコースは
秋のお彼岸はマツカ君の別荘、南の島で二泊三日の休日。
ところがソルジャーも来たいと言い出し、ヤバい方向へ。
シロエ 「キース先輩、流石に写真はマズいですよ!」
サム 「だよなあ、動画もいけるしよ…」
Aブルー「そうだよ、ぼくの声で生中継で!」
こちら南の島になります、と景色もね、と怖すぎる台詞。
Aブルー「時計も写せば、もう完璧!」
キース 「俺が親父に殺されるんだが!」
Aブルー「だったら、ぼくの現地参加も許可してよ!」
でもって出張法要をね、と食い下がるソルジャー。
Aブルー「でないと、何が起きても知らないよ?」
一同 「「「うわー…」」」
詰んだのでは、と誰もが顔面蒼白。
シロエ 「南の島まで行って、法要ですか…」
ジョミー「それに、キャプテンまで来るんだよねえ?」
サム 「嫌な予感しかしねえぜ、ソレ…」
スウェナ「そうよね、それに最悪なコースとしては…」
台風が来るとかあるんじゃないの、とスウェナちゃん。
スウェナ「直撃されたら、別荘どころか…」
シロエ 「空港に着陸出来ませんよね…」
ブルー 「行ってから詰むってコースもあるねえ…」
急に進路が変わる台風、と生徒会長も良くない顔色。
ブルー 「こんな筈では、ってほど海が荒れるとか…」
ジョミー「そっか、台風は早くから影響あるしね…」
Aブルー「ぼくは全く気にしないけど?」
法要と、ハーレイとお泊まりが出来れば、とお気楽な人。
Aブルー「別荘に缶詰めでも、食事は最高なんだしさ…」
キース 「俺たちは嬉しくないんだが!」
Aブルー「何を言うかな、夜は寝室覗き放題!」
公開するから来て楽しんで、とソルジャー、ニコニコ。
Aブルー「台風で海がダメな時には、熱い夜をね!」
一同 「「「ええっ!?」」」
Aブルー「録画してもいいし、写真もオッケー!」
シロエ 「要りませんから!」
Aブルー「サービスだよ!」
海がダメなら娯楽を提供、と言われましても。
嬉しいですか…?
2022/09/20 (Tue)
☆あるあるは嫌だ
秋のお彼岸は二泊三日でマツカ君の別荘、南の島へ旅行。
そんな計画だったんですけど、非常に怪しい雲行きで…。
シロエ 「そんなサービスは、求めてません!」
Aブルー「遠慮しないで、どんどん覗いてくれたまえ!」
出張法要のお礼の分も、とソルジャー、ニコニコ。
Aブルー「法要に参列してくれるんだし、そのお礼だよ」
シロエ 「お断りします!」
Aブルー「でもさ、せっかく開放的な南の島でさ…」
缶詰なんてつまらないだろう、と見せる気満々な人。
Aブルー「台風の時には、別の楽しみ方がなくちゃね!」
シロエ 「嫌でも見せるとか言わないでしょうね?」
Aブルー「もちろん、みんなに大公開だよ!」
ぼくのぶるぅが最高のスポットに御案内、と弾ける笑顔。
Aブルー「覗きのプロだし、解説にも期待しててよね!」
一同 「「「げっ!」」」
詰んだのでは、と顔を見合わせる御一同様。
シロエ 「台風が来たら、最低最悪な旅行ですよね…」
マツカ 「お天気ばかりは、どうしようもないですよ…」
サム 「行ったら、詰む気しかしねえんだけど…」
ジョミー「行かなかったら、晴れるかもだけど…」
これって旅行あるあるだよね、とジョミー君の悪い顔色。
ジョミー「キャンセルしちゃった時に限って…」
スウェナ「台風のコースが外れるヤツよね」
シロエ 「でも、決行した時は直撃なんですよ…」
ぼくたちの運は良くない気が、とシロエ君。
シロエ 「おまけに、キース先輩がいます」
一同 「「「あー…」」」
疫病仏と一緒の旅じゃダメかも、と誰もが溜息。
シロエ 「お彼岸は普通にするべきですね…」
ジョミー「南の島、行きたかったんだけどね…」
詰んでからだと手遅れだしさ、とジョミー君。
ジョミー「いつも通りに法要だけかな…」
シロエ 「そうですね…」
Aブルー「えーっ、旅行は!?」
キース 「知るか、あんたのせいだろうが!」
いつも通りが一番なんだ、とキース君の怒声。
此処で法要…。
2022/09/21 (Wed)
☆南の島がパアに
秋のお彼岸はマツカ君の別荘、南の島へ二泊三日で旅行。
そんな計画を立てた面々ですけど、白紙に戻ったわけで。
キース 「いいな、お彼岸は此処で法要に決定だ!」
一同 「「「はーい…」」」
仕方ないしね、と頷く御一同様。
シロエ 「命あっての物種ですから…」
ジョミー「別荘は逃げて行かないしね…」
Aブルー「ぼくは旅行に行きたいんだけど!」
キース 「だったら、マツカに手配して貰え!」
法要の代わりに旅行してこい、とキース君、ピシャリと。
キース 「俺たちは此処で羽を伸ばすから、好きにしろ」
シロエ 「いいですね! 法要が無いなら、お彼岸も…」
サム 「そんなに悪くはねえよな、うん」
Aブルー「酷すぎるから!」
法要の無いお彼岸なんて、とソルジャーの悲鳴。
Aブルー「分かったよ、いつも通りでいいよ!」
キース 「よし。当日は遅刻するんじゃないぞ」
Aブルー「心がけとく…。あーあ、残念…」
シロエ 「ソレ、ぼくたちの台詞ですから!」
南の島がパアなんですよ、とシロエ君が尖らせる唇。
シロエ 「法要もサボりたいくらいですってば!」
Aブルー「困るよ、出席してくれないと!」
シロエ 「そう思うんなら、今日は早めに帰って下さい」
でないと皆がキレますよ、という脅しが。
シロエ 「あなたの顔を見ているとですね…」
ジョミー「ムカついてくるよね…」
Aブルー「じゃ、じゃあ、お彼岸はよろしくね!」
法要お願い、と慌てて消え失せた人。
シロエ 「マッハの速さで帰りましたよ?」
キース 「土産も強請っていかなかったな…」
よっぽど焦っていたんだろう、とキース君の苦笑。
キース 「とはいえ、俺たちも詰んだわけだが…」
シロエ 「疫病仏の伝説が、また増えましたね」
キース 「言わないでくれ、気が滅入る。だが…」
シロエ 「お彼岸は協力してくれ、でしょう?」
キース 「すまんが、頼む…!」
親父に殺されたくはない、と土下座。
仕方ないですね…?
2022/09/22 (Thu)
☆アフターに期待
南の島への旅行はパアで、やって来ました、秋のお彼岸。
23日は生徒会長宅で法要、朝イチで集合した御一同様。
シロエ 「おはようございます。いい天気ですね…」
ジョミー「情けないくらいに快晴だよね…」
台風の欠片も無いんだから、とジョミー君の深い溜息。
ジョミー「これなら絶対、海で泳げた筈なのに…」
サム 「でもよ、旅行あるあるが怖いしよ…」
スウェナ「決行してたら、台風の可能性が高いのよね…」
シロエ 「なんと言っても、キース先輩がいますから…」
疫病仏の厄は半端ないですしね、とシロエ君。
シロエ 「節分だって、思いっ切りの大雪でしたよ?」
ジョミー「あー…。狙いすましたように来たよね…」
サム 「あれで厄除け祈願が、パアだったんだぜ?」
キースが代参する予定だったヤツな、とサム君の指摘。
サム 「厄除けも潰す勢いなんだぜ、旅行くらいは…」
シロエ 「朝飯前で潰しますよね、それも大型台風で…」
でもって別荘に缶詰めで詰み、とシロエ君が広げる両手。
シロエ 「あの厄介な人と、二泊三日もですよ?」
スウェナ「嫌すぎだわよ、そんな旅行は!」
ジョミー「しかも、キャプテン付きだもんね…」
サム 「法要を選んだ方がマシってモンだぜ」
諦めて気分を切り替えようぜ、とサム君の前向きな意見。
サム 「やるしかねえなら、開き直るしか…」
シロエ 「そうですね、アフターに期待でしょうか」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 御馳走、用意してるよ!」
南の島がパアだもん、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「その分、美味しいものを食べなきゃ!」
一同 「「「やったーっ!」」」
そうこなくっちゃ、と誰もが歓声。
シロエ 「例の人が、帰ってくれるといいんですけど…」
サム 「俺たちだけで楽しみてえよな…」
ジョミー「うまく帰ってくれるかなあ?」
ぶるぅ 「お土産はどう?」
シロエ 「さあ…?」
お土産なんかで帰るでしょうか、という疑問。
確かに…。
2022/09/23 (Fri)
☆アフターを希望
秋のお彼岸はスッポンタケの法要、南の島を諦めた面々。
法要のアフターに期待ですけど、ソルジャーが問題で…。
ぶるぅ 「お土産、ダメかなあ…?」
??? 「もちろん、ダメに決まっているとも!」
酷すぎるよ、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
シロエ 「もう来たんですか!?」
Aブルー「アフターと聞いたからにはね!」
ぼくだけ帰らせる方向なんて、と地獄耳な人。
Aブルー「御馳走を逃すとか、有り得ないから!」
シロエ 「でもですね、ただの宴会ですし…」
ジョミー「あんまりメリット無いと思うよ?」
サム 「そうだぜ、帰って昼寝がいいんでねえの?」
料理はテイクアウトでよ、とサム君の提案。
サム 「その方が絶対、ゆっくり出来てよ…」
ジョミー「いいんじゃないかと思うけどなあ…」
シロエ 「ぼくも、そっちを推しますね」
お勧めはお土産とテイクアウトです、とシロエ君も。
シロエ 「それなら、キャプテンも食べられますし…」
Aブルー「あー…。だったら、それも頼もうかな?」
一同 「「「は?」」」
それもというのは、と誰もが傾げる首。
シロエ 「えっと、どういう意味なんです?」
Aブルー「お土産と、テイクアウトだよ!」
ぼくのハーレイも、ぶるぅも喜ぶしね、と笑顔な人。
Aブルー「でもって、ぼくは御馳走たっぷり!」
シロエ 「アフターに出て、お土産までですか!?」
ジョミー「そんなの、許されないからね!」
Aブルー「何を言うかな、今日のアフターはさ…」
誰のお蔭だと思ってるんだい、とソルジャーの言。
Aブルー「何故、アフターがあるのかな?」
一同 「「「うっ…」」」
法要があるからアフターだった、と一同、絶句。
Aブルー「分かったんなら、ぼくもアフターに参加!」
シロエ 「お土産は厚かましすぎませんか?」
サム 「そうだぜ、テイクアウトもよ…」
Aブルー「それは違うね!」
ぼくは間違っていない筈、と言ってますけど。
何処が…?
2022/09/24 (Sat)
☆お土産もつく筈
南の島はパアでスッポンタケの法要、そんな秋のお彼岸。
せめてアフターを楽しもう、と思った面々ですけれど…。
シロエ 「間違ってないって、どの辺がですか!」
ジョミー「そうだよ、そんなの、おかしすぎるし!」
サム 「アフターに出た上、土産はねえよ」
出たんなら、其処で終わりだろ、とサム君の指摘。
サム 「土産も、テイクアウトも無くてよ…」
シロエ 「解散するのが、アフターですよね」
Aブルー「うーん、普通はそうかもだけどさ…」
法要は違うと思うんだよね、とソルジャーの主張。
Aブルー「アフターがあって、お土産もついて…」
シロエ 「初耳ですけど、何処の話です?」
Aブルー「何処って、多分、何処のお寺でも…」
そうじゃないかな、と言い出した人。
Aブルー「あっ、丁度、キースが来たみたいだから…」
ぶるぅ 「ホントだ、お迎えに行ってくる!」
チャイムの音で「そるじゃぁ・ぶるぅ」が出迎えに。
Aブルー「よし、じきに証人が来るってね!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ キース、来たよーっ!」
キース 「邪魔するぞ。ほう、今回も早く来たな」
いい心がけだ、とキース君の視線がソルジャーに。
キース 「なら、早速着替えて、法要を…」
Aブルー「その前に、君に質問があって…」
キース 「はあ?」
お布施を値切るというのは無しだぞ、とキース君。
キース 「法要のことなら、後で法話の時に…」
Aブルー「法話とは、ちょっと違うと思うけど…」
キース 「なんだ、どういう質問なんだ?」
分からんぞ、とキース君が傾げる首。
キース 「気になるから、早く言ってくれ」
Aブルー「お土産だよ!」
キース 「土産?」
話が全く見えないんだが、とキース君、ポカーン。
キース 「何故、此処で土産が出て来るんだ?」
Aブルー「アフターの件で、もめててさ…」
キース 「何のだ?」
Aブルー「法要に決まっているだろう!」
本職の君に聞くのが一番、と笑顔ですけど。
何を…?
2022/09/25 (Sun)
☆法要の後には
南の島へ旅行の代わりに、スッポンタケの法要なお彼岸。
アフターに期待な面々ですけど、ソルジャーも希望で…。
キース 「法要のアフターだと?」
Aブルー「そう! 終わったら御馳走らしいんだけど…」
ぼくはお土産が欲しくてね、と面の皮が厚いソルジャー。
Aブルー「ついでにテイクアウトも希望でさ…」
キース 「何故、そうなる? 出席するなら満足だろう」
Aブルー「違うよ、ぼくのハーレイと、ぶるぅ用だよ!」
シロエ 「さっきから、こう言ってるんです、この人は」
厚かましいにも程があります、とシロエ君が顰める顔。
シロエ 「その上、法要の時は、それが普通だと…」
Aブルー「ぼくが正しいと思うんだけどね?」
元老寺だって、その筈だよ、とソルジャーの言。
Aブルー「お彼岸の法要の後には、大宴会で…」
キース 「なんで、あんたが知っているんだ!」
Aブルー「覗き見したことがあるからね!」
でもって、残りをテイクアウトで…、と続ける人。
Aブルー「その他に、折詰のお土産だって!」
シロエ 「キース先輩、そうなんですか!?」
キース 「こいつが言うのは、間違っていない…」
一同 「「「ええっ!?」」」
マジか、と一同、目を白黒。
Aブルー「ほらね、正しいと言っただろう?」
シロエ 「そ、そんな…。何処のお寺も、そうですか?」
キース 「基本ではあるな、そういうのが」
宴会するのは関係者だが…、と副住職。
キース 「手伝って貰った坊主仲間とか、檀家さんで…」
Aブルー「法要に出ただけの人も、お土産、あるよね?」
キース 「あるな、折詰を持って帰って頂いている」
一同 「「「げっ!」」」
ヤバイ、と誰もが焦りまくり。
ジョミー「じゃあ、お土産とテイクアウトは…」
キース 「認めてやるしかないと思うが」
シロエ 「踏んだり蹴ったりなんですけど!」
キース 「だが、法要では常識になっているからな…」
断る理由が皆無なんだ、と呻いている人。
お土産付き…。
2022/09/26 (Mon)
☆泥棒に追い銭
南の島への旅行はパアで、スッポンタケの法要なお彼岸。
しかもアフターに参加希望のソルジャー、お土産も要求。
シロエ 「それは、泥棒に追い銭とか言いませんか!?」
キース 「俺も同感だが、どうにも出来ん」
Aブルー「失礼だねえ、誰が泥棒なのさ!」
シロエ 「泥棒に加えて、ほぼ強盗だと思いますけど!」
アフターに押し入りなんですからね、とシロエ君。
シロエ 「その上、お土産とテイクアウトだなんて…」
ジョミー「火事場泥棒って気がするよね、ソレ」
Aブルー「だけど、キースも認めてるから!」
そうだよね、とソルジャーの視線がキース君に。
Aブルー「アフターも、お土産もテイクアウトも常識!」
キース 「慣例になっているからな…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 沢山、持って帰ってね!」
ぼくも詰めるの張り切っちゃう、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「食べて貰えるのは、嬉しいもん!」
Aブルー「ありがとう! 今日は来た甲斐があったよ」
そろそろ法要を頼めるかな、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「サッサと済ませて、ドーンと宴会!」
キース 「そうだな…」
着替えて来る、とキース君、法衣鞄を提げて別室へ。
シロエ 「台風は来なかった上に、コレですか…」
サム 「火事場泥棒に追い銭かよ…」
Aブルー「君たち、失礼すぎるから!」
そもそも、誰のお蔭でアフター、とソルジャーの文句が。
Aブルー「法要が無ければ、アフターも無いしね!」
シロエ 「南の島を逃したんですけど!」
Aブルー「君たちが決めたことだろう?」
ゲスト多めが嫌だと言って…、とズバリ正論。
Aブルー「ぼくのハーレイの参加を認めてくれれば…」
キース 「その件も否定は不可能だな」
諦めるしか、と法衣で戻って来たキース君。
キース 「俺だって、旅行に行きたかったんだ!」
Aブルー「出張法要でも良かったよねえ?」
キース 「否定はしないが…」
だが仕方ない、と数珠をジャラッと。
いよいよ、法要…。
2022/09/27 (Tue)
☆法要のメインは
秋のお彼岸は南の島へ旅行な筈が、スッポンタケの法要。
しかもソルジャーがアフターに参加、お土産もつくとか。
キース 「諦めて、いつも通りに正座してくれ」
一同 「「「はーい…」」」
法要タイムだ、と正座するしかない面々。
キース 「では、始めるぞ」
Aブルー「心をこめて、よろしく頼むよ!」
キース 「俺は手抜きはしない主義だ!」
ブツが何でも真面目にやる、とキース君、副住職モード。
キース 「願我~身浄~、如~香~炉~…」
一同 (((いつものヤツだ…)))
キース 「願我~心如~、知~恵~火~…」
いよいよ読経が始まりまして、法要は順調に進行。
キース 「皆さん、順にお焼香を」
一同 (((抹香臭いけど、仕方ない…)))
お経が響く中、香炉が回され、焼香で煙がもうもうと。
キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
一同 (((この連続が来たら、終了間近…)))
キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
木魚と鐘の乱打が終わって、締めのお経とお念仏が。
キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
一同 (((よし、終わりだ!)))
キース 「南無阿弥陀仏~…」」」
ハハーッとお辞儀で、読経が終了。
キース 「はい、よくお勤めでございました」
一同 (((次は法話で…)))
キース 「それでは、今日はお彼岸について…」
Aブルー「法話はいいから、アフターで!」
今日は早くから来てるんだしさ、とソルジャーの注文。
Aブルー「みんなも、お腹、減ってるよね?」
キース 「やかましい! 法話を聞かんか!」
Aブルー「でも、お坊さんだってアフターなんだし…」
宴会に移行でいいと思う、とカッ飛んだ主張。
Aブルー「法要のメインは宴会だってば、絶対に!」
キース 「それについても否定はせんが…」
シロエ 「なんですって!?」
Aブルー「ほらね、キースもこう言ってるし!」
アフターにしよう、と言ってますけど。
正しい、と…?
2022/09/28 (Wed)
☆アフターが正しい
南の島へ旅行の筈が、スッポンタケの法要な秋のお彼岸。
読経の後は法話ですけど、宴会だと主張するソルジャー。
Aブルー「法要のメインは宴会なんだし、アフターで!」
シロエ 「キース先輩、どういうことです!?」
キース 「お彼岸はともかく、お盆の方が、だ…」
元は宴会だったんだ、とキース君の苦い顔付き。
キース 「それも、坊主をもてなすヤツで…」
一同 「「「ええっ!?」」」
マジか、と誰もが見合わせる顔。
シロエ 「お坊さんを呼んで、宴会なんですか…?」
キース 「ああ。徳の高い坊主を、大勢招いて…」
Aブルー「大宴会がお盆なんだね?」
キース 「お盆と言うか、お盆のルーツと言うべきか…」
お経にもそう書かれている、とキース君が繰る数珠。
キース 「お彼岸にお盆の話もアレだが、仕方ない」
スウェナ「法話ってわけね?」
キース 「そういうことでカウントしておく」
やらないわけにもいかんしな、と数珠をジャラジャラと。
キース 「お釈迦様の弟子の一人が、母親を亡くして…」
Aブルー「お葬式で大宴会かな?」
キース 「違う、しばらく経ってからの話だ」
母親は地獄に落ちていたんだ、と副住職。
キース 「気付いた弟子が、お釈迦様に相談すると…」
シロエ 「宴会を提案されたんですか?」
キース 「その通りだ。お前も坊主の素質があるな」
シロエ 「違いますから!」
頭の回転が速いだけです、とシロエ君の逃げ。
シロエ 「宴会が何の役に立つのか、分かりませんしね」
キース 「逃げる気か? まあいい、よく聞け」
大勢の坊主をもてなすことに意義がある、と副住職。
キース 「つまり、功徳を積むわけで…」
シロエ 「あー…。その功徳で、お母さんを…」
救うんですね、とシロエ君、納得。
シロエ 「それがお彼岸の始まりだ、と…」
キース 「そうなるな」
Aブルー「ほらね、宴会するのが正しいんだよ!」
さあ、アフターだ、と拳を突き上げる人。
宴会でいいと?
2022/09/29 (Thu)
☆アフターの主役は
南の島へ旅行の代わりに、スッポンタケの法要ですけど。
法要の後は宴会するのが正しい、とソルジャーが主張。
Aブルー「法話も済んだし、宴会だってば!」
シロエ 「そうなるんですか、キース先輩?」
キース 「さっきも言ったが、否定するのは不可能で…」
諦めてくれ、とキース君、超特大の溜息。
キース 「本音を言えば、俺をもてなして欲しいがな」
一同 「「「は?」」」
何故に、と一同、キョトンとした顔。
シロエ 「えっとですね…。キース先輩は疫病仏で…」
スウェナ「諸悪の根源ってヤツじゃない!」
もてなす必要なんか無いわ、とスウェナちゃん。
スウェナ「放っておいて、勝手にやりましょ!」
Aブルー「うん、お土産とテイクアウトにも期待だよ!」
キース 「お前たち、法話を聞いていなかったな?」
坊主をもてなすと言わなかったか、とキース君、腕組み。
キース 「その馬鹿よりも、俺を重視の方向でだな…」
シロエ 「あー…。確かに、一理ありますね」
Aブルー「ちょっと待ってよ、今日の主役はさ…」
スッポンタケだと思うんだけど、とソルジャーの言。
Aブルー「それに、法要を頼んだのは、ぼく!」
キース 「坊主をもてなして、功徳を積むんだぞ?」
仏様が地獄に落ちてもいいのか、と副住職の反撃。
キース 「俺をもてなすべきだと思うが?」
Aブルー「そうなるのかな…」
ブルー 「徳の高さだと、ぼくが上だけどねえ?」
キース 「そうか、あんたが格上だったな」
俺より上座に座るべきだ、とキース君。
キース 「サムとジョミーも、僧籍なんだし…」
Aブルー「えーっ!?」
キース 「俺は法要の、あるべき姿を言っている!」
文句があるなら帰ってくれ、と強烈な台詞。
キース 「嫌なら、俺たち坊主をもてなせ!」
ブルー 「よろしく頼むよ、お酌もね」
一同 「「「イイネ!」」」
Aブルー「ぼくが世話係!?」
あんまりだ、と嘆いてますけど。
今月、これにて中継終了~。
2022/09/30 (Fri)
PR
カレンダー
リンク
カテゴリー
最新CM
最新記事
最新TB
プロフィール
HN:
みゆ
性別:
非公開
ブログ内検索
最古記事
(08/26)
(08/26)
(08/26)
(08/26)
(08/26)
P R
カウンター
アクセス解析
リンク
カウンター
アクセス解析