シャングリラ学園つれづれ語り
☆得をしたアフター
さて、10月。なんと1日が土曜日でして、見事に休日。
お約束な生徒会長宅で過ごす面々、のんびり、ゆったり。
シロエ 「月の初めから、休みというのはいいですね」
ジョミー「だよねえ、得した気分になるよ」
サム 「得と言えばよ、やっぱ、こないだの…」
お彼岸だよな、とサム君、回想モード。
サム 「ただのアフターの筈が、逆転劇でよ…」
ジョミー「誰かさんが、もてなしてくれたもんねえ…」
不満たらたらだったけどさ、とジョミー君。
ジョミー「オレンジスカッシュ、って言うだけで…」
スウェナ「渋々だけど、ちゃんと取って来て注ぐのよね」
ジョミー「そう! ぼくのグラスに、たっぷりと!」
サム 「俺も色々、注がせて、あれこれ運ばせてよ…」
もう最高の宴会だったぜ、とサム君の満足そうな表情。
サム 「お盆の棚経は大変だけどよ、僧籍で得したぜ」
ジョミー「それは言えてる!」
キース 「俺が提案したんだぞ?」
あの展開は、とキース君の割り込みが。
キース 「坊主をもてなせ、と言った結果がアレで…」
ブルー 「必死で接待してたよねえ…」
例のキノコの供養のために、と生徒会長、クスクスと。
ブルー 「地獄に落ちたら大変だしさ」
キース 「落ちたら最後、更にもてなすしかないからな」
ブルー 「坊主組をね!」
本当にアレはいい案だった、と生徒会長も褒める名案。
ブルー 「毎回、使えればいいんだけどさ…」
キース 「なんと言っても、相手は、あいつで…」
ブルー 「何をやらかしても、不思議じゃないし…」
いずれ、ろくでもないことに…、と生徒会長の深い溜息。
ブルー 「接待要員を連れて来るとか、そういう感じで」
キース 「もてなしの中身が、変わるというのも…」
ありそうだぞ、とキース君。
キース 「あの馬鹿にとっては、もてなしでも、だ…」
ブルー 「一般人には…」
ジョミー「大迷惑とかね…」
確かに分かる、とジョミー君も。
ソルジャーですしね…。
2022/10/01 (Sat)
☆魔法は一回きり
なんと1日が土曜な10月、生徒会長宅に集う御一同様。
秋のお彼岸で得をした話題で、僧籍な面子が対象ですが。
ジョミー「あの人、感性、ズレているしね…」
キース 「ついでに、思い切り厚顔無恥で、だ…」
サム 「発想も斜め上だしよ…」
次はねえのが吉ってヤツ、とサム君が広げる両手。
サム 「また、もてなせ、って言ったらよ…」
ブルー 「待ってました、と大喜びでさ…」
ジョミー「して欲しくもない接待をさ…」
シロエ 「するんですよね、分かります」
二度目は頼んじゃいけませんね、とシロエ君も。
シロエ 「美味しいアフターだったんですけど…」
マツカ 「ええ。ぼくたちは、得はしていませんけど…」
スウェナ「誰かさんが接待に必死で、平和だったものね」
そういう意味では、お得だったわよ、とスウェナちゃん。
スウェナ「でもねえ、ホントに一回きりよね」
キース 「まったくだ。もっと大切に使うべきだった」
魔法の呪文だったのに…、とキース君、残念そうな顔。
キース 「あそこまで効くと分かっていたら…」
ジョミー「またの機会に取っておいたわけ?」
キース 「当然だろうが! でもって、ぶるぅに…」
とっておきの料理を頼んでだな…、とブツブツと。
キース 「これ以上は無い、というクオリティの…」
シロエ 「アフターを用意したかったですねえ…」
ジョミー「でもさ、ソレだと、例の人もさ…」
お土産とテイクアウトで得を、とジョミー君の指摘。
ジョミー「しっかり持って帰ったんだよ?」
キース 「そこか…」
シロエ 「それはそれで、悔しい気がしますね…」
あのタイミングで良しとしましょう、とシロエ君。
シロエ 「魔法の呪文に、ありがちなオチです」
ジョミー「だよねえ、昔話とかでも、あるあるだしさ…」
キース 「俺の失点には、ならないんだな?」
シロエ 「どうでしょう?」
ジョミー「疫病仏だもんね…」
ツッコミどころは満載かも、という声ですけど。
失点だと…?
2022/10/02 (Sun)
☆やる気だった人
初日が土曜という今年の10月、生徒会長宅に集う面々。
秋のお彼岸に得をした話で、僧籍な人が対象でしたけど。
キース 「疫病仏だと言われてもだな…!」
シロエ 「たまには福を招くんですか?」
キース 「現に、お彼岸はそうだったろうが!」
失点にしたら祟ってやるぞ、とキース君が吊り上げる眉。
キース 「それこそ疫病仏になってだ、思いっ切り…」
サム 「厄を呼ぶってか?」
そいつは勘弁してくれよな、とサム君、ガクブル。
サム 「ただでも、セットものなのによ…」
ジョミー「そうだっけ…。キース単体じゃなくて…」
スウェナ「例の人も、疫病仏だわねえ…」
じゃあ、お彼岸の逆もあるかしら、とスウェナちゃん。
スウェナ「キースが福を招いたんでしょ、その逆よ!」
シロエ 「それは、どういう意味なんです?」
スウェナ「例の人が福を招くってヤツよ、私たちに」
でもって、キースが接待係、という台詞。
スウェナ「例の人も含めて、おもてなしとか…」
シロエ 「災いしか思い付きませんけど?」
キース 「まったくだ。天変地異が起きるぞ、それは」
有り得なさすぎる話だからな、とキース君の渋面。
キース 「あいつが来たら、もれなく迷惑でだ…」
シロエ 「前回だけが例外ですか…」
??? 「ピンポーン!」
大当たり! とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
一同 「「「げっ!」」」
Aブルー「御挨拶だねえ、親切にしてあげたのに…」
この前の法要のアフターで、と偉そうな人。
Aブルー「魔法の呪文だったらしいね、アレ」
キース 「聞いていたのか!?」
Aブルー「暇だったしさ…」
青の間から覗き見していただけ、としれっと返事が。
Aブルー「つまり、二度目は無いんだろう?」
シロエ 「は?」
Aブルー「毎回、アレだと覚悟したけど…」
キース 「あんた、真面目にやる気だったと?」
Aブルー「当然だよ!」
スッポンタケのためならね、と言ってますけど。
マジで…?
2022/10/03 (Mon)
☆偶然だった御利益
今年の10月は初日が土曜、生徒会長宅に来ている面々。
お彼岸に得をした話ですけど、ソルジャーが来まして…。
シロエ 「毎回、接待係のつもりだったんですか?」
Aブルー「そうなんだよねえ、地獄は勘弁願いたいし…」
スッポンタケが落ちたら困る、とソルジャー、ブツブツ。
Aブルー「そのくらいなら、多少、苦労したって…」
キース 「俺たち坊主を、もてなしていた、と?」
Aブルー「決まってるだろう、ぼくは真剣なんだから!」
スッポンタケのパワーは大事なんだよ、と目がマジな人。
Aブルー「法要をすれば、ぼくのハーレイがさ…」
ブルー 「その先、禁止!」
Aブルー「説明中だよ、漲りまくって、ビンビンで…」
ブルー 「もういいから!」
もう充分に通じたから、と生徒会長の怒声。
ブルー 「それより、本気で接待係の覚悟だったと?」
Aブルー「だって、ハーレイのパワーがさ…」
今回、半端なかったんだよ、とソルジャーの言。
Aブルー「壊れそうなくらいに、凄くって!」
ブルー 「はいはい、分かった!」
御利益パワーが凄かったと…、と生徒会長。
ブルー 「お蔭で、法要の意味を悟ったんだね?」
Aブルー「そう! 頑張って、おもてなしすれば…」
法要の度に御利益絶大、と赤い瞳がキラキラと。
Aブルー「だから今後も続けよう、って決心を…」
シロエ 「固めていたのに、違うと分かったんですね?」
Aブルー「うん。ただの偶然だったようだね」
魔法の呪文だったらしいし、とソルジャーの笑み。
Aブルー「そういうことなら、二度目は無しで!」
一同 「「「ええっ!?」」」
本当にやる気だったのか、と誰もが愕然。
シロエ 「キース先輩、これは失点ですからね!」
キース 「何故、そうなるんだ!」
ジョミー「キースが暴露しちゃったんだよ?」
サム 「魔法の呪文だと言わなけりゃよ…」
シロエ 「バレてませんから!」
この始末をどうつけるんです、とシロエ君。
どうなる…?
2022/10/04 (Tue)
☆借金が返せる職
初日が土曜な今年の10月、生徒会長宅に集う御一同様。
秋のお彼岸で得をした話、今後も継続する筈だったとか。
シロエ 「いいですか? キース先輩がですね…」
ジョミー「余計なことを言わなかったら、この先もさ…」
サム 「俺たち坊主組は、法要の度に接待でよ…」
スウェナ「一般参加の私たちだって、被害はゼロよ?」
それをキースがパアにしたのよ、とスウェナちゃん。
スウェナ「落とし前はつけて貰わないと…」
ジョミー「それが筋ってヤツだよねえ?」
サム 「死んで詫びろとまでは、言わねえけどよ…」
シロエ 「この失点は、高くつきますよ?」
有耶無耶にはさせませんからね、とシロエ君の睨み。
シロエ 「何らかの形で、詫びて頂きたいですよ」
キース 「そう言われても、俺は万年金欠で…!」
ジョミー「うん、知ってる。でも、借金の返し方はさ…」
サム 「色々あるよな、ついでに金が全てじゃねえし」
働くっていう手もあるんだぜ、とサム君も。
サム 「そういや、借金が返せる職場ってえのが…」
シロエ 「あるんですか?」
サム 「らしいぜ、仕事はキツイらしいんだけどよ」
給料が凄いらしくって…、とサム君が立てる人差し指。
サム 「しかも使ってる暇がねえから、貯まる一方!」
ジョミー「ブラック企業っていうヤツかな?」
シロエ 「それっぽいですねえ…」
サム 「うーん、ブラックかもしれねえけどよ…」
休憩時間はあるんでねえの、とサム君、指をチッチッと。
サム 「なんたって、身体が資本みてえなモンだし」
シロエ 「土木作業員とか、そっち系ですか?」
サム 「そうじゃなくってよ…」
職場は海の上ってヤツ、とサム君の言。
サム 「一年の殆どが船の上でよ…」
シロエ 「船員さんですか?」
サム 「どっちかってえと、漁師だよなあ…」
一同 「「「漁師?」」」
サム 「そうだと思うぜ?」
船員ってついているけどよ、との話ですけど。
どんな職だと?
2022/10/05 (Wed)
☆実刑にピッタリ
今年の10月は初日が土曜、生徒会長宅に来ている面々。
秋のお彼岸で得をした件、今後も継続な筈だったのに…。
ジョミー「漁師で船員って、船長さんかな?」
シロエ 「そうかもです。自分の船で漁をするなら…」
マツカ 「船長ってことになりますよね」
スウェナ「それなら、稼ぎはありそうねえ…」
でも、船だって高いような、とスウェナちゃん。
スウェナ「借金を抱えて、船を買うのは無茶だわよ」
シロエ 「その前に、貸して貰えませんよ」
ジョミー「だよねえ、なのに借金が返せるってさ…」
どんな船員で漁師なわけ、とジョミー君の問い。
ジョミー「高級魚限定で漁をするとか?」
シロエ 「あー…。でも、それだって船が要りますよ?」
ジョミー「うーん…。まるで見当つかないんだけど…」
サム 「魚自体は、めっちゃ馴染みがあると思うぜ」
高級魚には違いねえけど、とサム君の言。
サム 「この国のヤツなら、大抵、食ってそうだし」
シロエ 「高級なのに、庶民的なお値段なんですか?」
サム 「ピンキリだよなあ、マグロだしよ」
一同 「「「マグロ?」」」
言われてみれば、と誰もが納得。
ジョミー「回転寿司でも回ってるよね…」
シロエ 「高級なお店だと、時価ですよね…」
スウェナ「マグロを獲る漁師さんなのね?」
遠洋漁業になるわけかしら、とスウェナちゃん。
スウェナ「殆ど船の上なんだし…」
サム 「らしいぜ、でもって給料が半端ねえからよ…」
借金も返せてしまう勢い、とサム君、親指をグッと。
サム 「最近、地味に人気でよ…」
シロエ 「そうなんですか?」
サム 「大卒の船員も増えてるらしいぜ」
しかも一流大の新卒、とサム君。
サム 「だからキースのプライドってヤツも…」
シロエ 「傷付かないかもしれませんね、ソレ」
キース 「マグロ漁船に乗れと言うのか!?」
ジョミー「実刑には丁度いいかもね…」
一回、乗って稼いでくれば、という声が。
マグロ漁船に…?
2022/10/06 (Thu)
☆兼業もいいかも
初日が土曜な今年の10月、生徒会長宅に集う御一同様。
ソルジャーも来ているんですけど、キース君が問題で…。
Aブルー「えっと…? キースを漁船に乗せるって?」
サム 「何か文句があるのかよ?」
Aブルー「稼げるってトコはいいんだけどさ…」
帰って来られるのはいつなわけ、とソルジャーの問い。
Aブルー「使えないから、貯まる一方なんだよね?」
サム 「そりゃまあ、殆どが海の上だしよ…」
シロエ 「それで高給取りとなったら、貯まりますよね」
Aブルー「お金はともかく、いつ帰れるのさ?」
まさか、お正月とお盆だけとか…、という質問。
Aブルー「それ以外は、ずっと海の上とか?」
サム 「休暇の時期は、俺も知らねえけど…」
シロエ 「年に二回とかっていうのは、ありそうですね」
Aブルー「困るんだよ、ソレ!」
スッポンタケの法要はどうなるのさ、と膨らませる頬。
Aブルー「君たちは厄介払いが出来て、満足でもさ…」
キース 「あんたは大いに困りそうだな?」
俺がいないと…、とキース君、秒で反応。
キース 「年に二度では、法要は必ず一つ欠けるぞ」
Aブルー「あっ、やっぱり?」
キース 「お彼岸が二回と、お盆だからな」
Aブルー「嫌すぎるから!」
せっかくの御利益が減ってしまう、とソルジャーの文句。
Aブルー「断固反対だよ、マグロ漁船は!」
シロエ 「だったら、代わりに乗るんですか?」
Aブルー「えっ、ぼくが?」
シロエ 「そうですけど?」
代わりに稼いでくるんですか、とシロエ君。
シロエ 「でなきゃ、法要で接待係を続けるとかです」
Aブルー「マグロ漁船の方がマシかな…」
兼業になってしまうけどさ、とソルジャー、顎に手を。
Aブルー「ソルジャー稼業は、やめられないし…」
キース 「確かに、あんたなら可能だろうな」
Aブルー「ちょっと面白そうでもあるしね」
シロエ 「乗る気ですか!?」
マグロ漁船に、とシロエ君、目が点。
本気ですかねえ…?
2022/10/07 (Fri)
☆漁船の方がマシ
今年の10月は初日が土曜、生徒会長宅に来ている面々。
ソルジャーも来てしまったわけで、キース君が失言で…。
Aブルー「キースを乗せるくらいだったら、ぼくが!」
シロエ 「マグロ漁船って、本気なんですか!?」
Aブルー「キースを失うわけにはいかないし…」
スッポンタケの法要は大切だしね、とソルジャー、真剣。
Aブルー「それに君たちを接待するより、ぼく向けで…」
キース 「…そうなるのか?」
Aブルー「だって、稼ぎがいいんだろう?」
この連中を接待したって稼げないよ、という指摘。
Aブルー「こき使われるだけで、バイト料はゼロ!」
シロエ 「接待係は、そういうものですからね」
サム 「バイト料が出る方がおかしいぜ、うん」
スウェナ「出すなら、それはキースの役目ね」
だけど、それだと本末転倒、とスウェナちゃん。
スウェナ「お坊さんを、もてなさないとダメなんだし…」
ジョミー「そのお坊さんから、バイト料なんかは…」
サム 「有り得ねえよな、絶対に」
そこは無料で接待だぜ、とサム君も。
サム 「稼ごうって方が間違ってるしよ…」
Aブルー「そうなんだよ! マグロ漁船の方がマシ!」
稼げるからね、と親指をグッと。
Aブルー「でもって、兼業なんだから…」
キース 「船の暮らしには縛られない、と…」
Aブルー「そう! 海の上だけが全てじゃないよ!」
夜はもちろん、青の間のベッドで快適に、と笑顔な人。
Aブルー「食事だってさ、好きな時にさ…」
シロエ 「此処に来る気じゃないでしょうね!?」
Aブルー「メニューによるかな、それにノルディが…」
おごってくれる時もあるしさ、とニコニコと。
Aブルー「そういう時には、抜け出して食事!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ おやつも食べに来る?」
Aブルー「そのお誘いは、毎日ってこと?」
ぶるぅ 「そだよ、こっちにいるんだし!」
一同 「「「わーっ!」」」
それは困る、と誰もが悲鳴ですけど。
毎日ではねえ…?
2022/10/08 (Sat)
☆もてなすそうです
初日が土曜な今年の10月、生徒会長宅に集う御一同様。
キース君の失言が元で、マグロ漁船という話が出まして。
シロエ 「毎日来るとか、酷すぎますから!」
ジョミー「あんまりすぎるよ、ぼくたちのおやつが…」
Aブルー「減ることは無いと思うけど?」
だって、ぶるぅがいるんだからさ、とソルジャーの笑み。
Aブルー「そうだよね、ぶるぅ?」
ぶるぅ 「量なら、心配いらないよ!」
人数が増えても大丈夫! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「いつも多めに作ってるから、全然、平気!」
Aブルー「現にさ、ぼくがいつ来たってさ…」
ぶるぅ 「足りなくなったことは、無いと思うの!」
一同 「「「うっ…」」」
そうだった、と誰もが気付いた恐ろしい現実。
シロエ 「今だって、ガンガン食べられてますね…」
ジョミー「手づかみしそうな勢いでね…」
ぶるぅ 「でもでも、ちっとも減ってないでしょ?」
追加のお菓子が出て来るだけで、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「みんなのおやつは、減らないも~ん!」
Aブルー「頼もしいねえ、毎日、来てもいいんだよね?」
ぶるぅ 「うん、おもてなし、大好きだしね!」
毎日歓迎、と弾ける笑顔。
ぶるぅ 「マグロ漁船は忙しそうだし、休憩しに!」
Aブルー「ありがとう! これは是非とも…」
乗らなくっちゃね、とソルジャー、すっかりその気。
Aブルー「毎日、おやつは、ぶるぅの手作り!」
ぶるぅ 「食事も、いつでも食べに来てよね!」
Aブルー「もしかして、三食、大歓迎とか?」
ぶるぅ 「朝御飯だって、張り切っちゃうよ!」
お客様が来てくれるんなら、と大喜びで跳ねるお子様。
ぶるぅ 「毎朝、ビュッフェにしちゃいたいくらい!」
シロエ 「それって、待遇、良すぎませんか!?」
ジョミー「ビュッフェだなんて、贅沢すぎだし!」
Aブルー「じゃあ、君たちも一緒にどう?」
ぶるぅ 「そだね!」
学校の前に食べに来てよ、と言ってますけど。
朝御飯を…?
2022/10/09 (Sun)
☆みんなが来るなら
今年の10月は初日が土曜、生徒会長宅に来ている面々。
キース君の失言が元で、ソルジャーがマグロ漁船だとか。
Aブルー「それなら文句は無いだろう?」
ぶるぅ 「朝からビュッフェでスタートだよ?」
うんと素敵な朝になるもん、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「卵料理も、注文に応じて作るしね!」
Aブルー「本当かい?」
ぶるぅ 「朝のビュッフェの定番だもん!」
目玉焼きとかオムレツとか、と卵料理の名前が。
ぶるぅ 「他のお料理も、頑張っちゃう!」
Aブルー「和食と洋食、揃うんだよね?」
ぶるぅ 「みんなが来るなら、中華も作るよ!」
Aブルー「最高だよ、ソレ!」
小籠包もあるといいな、とソルジャーが飲み込む生唾。
Aブルー「蒸したばかりの熱々を、朝一番に…」
ぶるぅ 「オッケー! 大根餅とか、他にも色々!」
Aブルー「いいねえ、でもさ、中華メニューは…」
他の面子が必須なんだよね、とソルジャー、グルリと。
Aブルー「来てくれないかな、朝食ビュッフェ!」
シロエ 「魅力的ではありますねえ…」
ジョミー「でもさ、早起きしないとダメだよ?」
サム 「だよなあ、朝イチで此処まで来ねえと…」
食えねえんだよ、とサム君も。
サム 「でねえと、遅刻しちまうし…」
シロエ 「遅刻の理由には、出来ないでしょうね…」
一同 「「「は?」」」
シロエ 「アレですよ、キース先輩がやってるヤツで…」
月参りでの遅刻はノーカウントです、とシロエ君。
シロエ 「グレイブ先生公認で遅刻してますよ?」
ジョミー「そうだっけ…。するとキースは…」
サム 「月参りだ、って嘘をつけばよ…」
朝食ビュッフェを楽しめるわけな、とサム君の苦い顔。
サム 「ねえよな、キースだけ許されるってよ…」
シロエ 「何かこう、他に無いでしょうか?」
Aブルー「特別生だし、普通に朝御飯でいい気が…」
一同 「「「あー…」」」
それはあるかも、と顔を見合わせる面々。
朝御飯で…?
2022/10/10 (Mon)
☆届けさえ出せば
初日が土曜な今年の10月、生徒会長宅に集う御一同様。
ソルジャーも来まして、マグロ漁船に乗るという話で…。
Aブルー「特別生って、欠席したっていいんだろう?」
シロエ 「まあ、本来はそうですね…」
ジョミー「出席義務が無いもんねえ…」
Aブルー「それなら、遅刻も全然オッケーなんじゃあ?」
届けを出すだけマシってヤツで、とソルジャーの言。
Aブルー「月参りがいけるんだったら、朝御飯でも…」
シロエ 「いける気がして来ますよね、ソレ…」
ジョミー「グレイブ先生、嫌味を言いそうだけど…」
サム 「諸君、結構な御身分だな、ってヤツな…」
言うのは確実ってヤツでねえの、とサム君も。
サム 「でもよ、遅刻のカウントの方は…」
スウェナ「届けさえ出したら、いける感じね…」
ジョミー「重要度とかを聞かれないかな?」
月参りとは違うんだしさ、とジョミー君が傾げる首。
ジョミー「朝御飯に意味があるのかね、とか…」
シロエ 「あー…。グレイブ先生ですからね…」
サム 「美味い飯を食えるチャンス、ってえのは…」
いい御身分の上塗りだよな、とサム君、フウと溜息。
サム 「けど、それでいくしかねえような気が…」
Aブルー「何を言うかな、朝御飯だよ?」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「朝一番から集まって、一緒に朝食!」
意味は何とでもなるじゃないか、とソルジャーの笑み。
Aブルー「現に、ぼくの世界のシャングリラだと…」
シロエ 「朝御飯に意味があるんですか?」
Aブルー「食べながら会議とか、普通だけど?」
時間は有効に使わないと…、とソルジャーが立てる指。
Aブルー「ぼくだって、たまに呼ばれるんだよ!」
ジョミー「朝御飯を食べて、会議ってヤツに?」
Aブルー「そうなんだよねえ、食べたくないのに…」
シロエ 「無理やり、朝御飯になるわけですね?」
Aブルー「そう! これは使えないかな?」
朝御飯で遅刻する言い訳に、と言ってますけど。
さて…?
2022/10/11 (Tue)
☆理由が要ります
今年の10月は初日が土曜、生徒会長宅に来ている面々。
其処へ来たソルジャー、マグロ漁船に乗る気満々でして。
Aブルー「朝御飯を食べながら、ミーティングとか…」
シロエ 「どうでしょう? グレイブ先生ですからね…」
Aブルー「ぼくは直接、会ったことはないんだけど…」
厳しいらしいよね、と頷くソルジャー。
Aブルー「でも、こっちの世界でも、食事中に会議…」
ブルー 「ぼくのシャングリラには、そういう制度は…」
ジョミー「無い気がするけど、あったっけ?」
ブルー 「無いねえ、なにしろ、ぼくも普段は…」
地球暮らしなものだから、と生徒会長の苦笑。
ブルー 「定時連絡さえ、してないほどだし…」
サム 「たまに行っても、飯は俺たちと一緒でよ…」
シロエ 「会議なんかはゼロですねえ…」
シャングリラは言い訳になりませんよ、とシロエ君。
シロエ 「第一、ぼくたちが会議に出たってですね…」
サム 「何の役にも立たねえしよ…」
朝飯で会議は無理でねえの、とサム君も。
サム 「グレイブ先生だって、そのくらいはよ…」
ジョミー「充分、承知してるよねえ…」
Aブルー「うーん…。だったら、他の理由を…」
挙げるのはどう、とソルジャーの言。
Aブルー「君たちがいないと、中華メニューがさ…」
シロエ 「出ないんで、必死なんですね?」
Aブルー「そうなんだよ! 是非、君たちにも…」
朝御飯に来て欲しくてね、と自分の食欲に正直な人。
Aブルー「集まって相談するようなことは、無いかな?」
ジョミー「宿題とかだと、毎日じゃないし…」
スウェナ「それに提出義務が無いわよ?」
シロエ 「ついでに、今の時期はですね…」
宿題、出ないじゃないですか、とシロエ君の指摘。
シロエ 「学園祭の準備がありますからねえ…」
ジョミー「そうだ、ソレ!」
シロエ 「えっ?」
ジョミー「いけるんじゃないかな、学園祭の準備で!」
相談したいと言えばいいかも、とジョミー君。
そうかも…?
2022/10/12 (Wed)
☆学園祭でいこう
初日が土曜な今年の10月、生徒会長宅に集う御一同様。
ソルジャーも来まして、マグロ漁船に乗るという話で…。
シロエ 「学園祭って、ぼくたちは何もしませんけど?」
サム 「だよあな、クラス展示もノータッチだしよ…」
スウェナ「模擬店だって、やらないわよねえ…」
何かと面倒なんだもの、とスウェナちゃん。
スウェナ「届け出だとか、色々と…」
ジョミー「だからさ、今年は何かやるってことで…」
マツカ 「そういうことなら、会議ですよね」
朝一番で集まって…、とマツカ君、同意。
マツカ 「食事しながら相談だったら、いけそうですよ」
ジョミー「ほらね、マツカもこう言ってるし!」
スウェナ「その手の会議って、よくあるのかしら?」
マツカ 「うちの父も、たまに出掛けてますね」
多忙な方にはピッタリですし、と御曹司の証言。
マツカ 「夜の会食も多いですけど、朝もあるんです」
サム 「へー…。やっぱ、料亭とかなのかよ?」
マツカ 「ええ。朝しか出ない料理も珍しくないですね」
Aブルー「中華な朝御飯は、まさにソレだよ!」
だから是非、とソルジャーのプッシュ。
Aブルー「朝から会議で、ぶるぅの中華メニューをね!」
ジョミー「それでいこうよ、学園祭も近いしさ…」
サム 「でもよ、今しか使えねえぜ?」
朝飯は毎日なんでねえの、とサム君が顎に当てる手。
サム 「学園祭までは、いけてもよ…」
シロエ 「終わっちゃったら、ダメですよね…」
反省会で一週間も持てばいい方ですよ、とシロエ君も。
シロエ 「そこから先は、どうするんです?」
ジョミー「うーん、そっかあ…」
Aブルー「その時は、また何か考えようよ!」
とにかく今は学園祭で…、とソルジャー、必死。
Aブルー「中華メニューは、逃したくないし…」
ジョミー「食べたいよねえ…」
シロエ 「学園祭でいきますか?」
スウェナ「今の時期なら、有効よ?」
使わない手は無いんじゃない、という声が。
学園祭ですか…。
2022/10/13 (Thu)
☆議題は欠席理由
今年の10月は初日が土曜、生徒会長宅に来ている面々。
ソルジャーも登場で、マグロ漁船に乗る気満々なわけで。
Aブルー「とりあえず、学園祭の準備にしておけば?」
ジョミー「それで出そうよ、いけるって!」
シロエ 「じゃあ、ソレで朝御飯を食べながらですね…」
次の理由を相談するのはどうでしょう、とシロエ君の案。
シロエ 「ちゃんと会議になっていますし…」
サム 「まるっきりの嘘でもねえってことな?」
シロエ 「議題が別だというだけですよ」
一同 「「「イイネ!」」」
それでいこう、と一同、賛成。
ジョミー「それなら、次の欠席理由も、誰かがさ…」
シロエ 「思い付くだろうと思いませんか?」
マツカ 「ええ。きっと閃く人が出ますよ」
朝は頭も冴えていますし、とマツカ君。
マツカ 「名案が期待出来そうですよね」
Aブルー「ぼくは朝御飯に期待だよ! 中華メニュー!」
でもって毎朝、豪華なビュッフェ、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「今の生活より、断然、いいって!」
シロエ 「本気で兼業するんですね?」
Aブルー「稼ぎがいい上、美味しい食事が毎日だよ?」
ただのソルジャーより、ずっといいね、と煌めく瞳。
Aブルー「これはもう、やるしかないってば!」
キース 「あんたが、それでいいんなら…」
シロエ 「止める理由は無いですねえ…」
でも…、とシロエ君が傾げる首。
シロエ 「何処で募集しているんでしょう?」
サム 「あー…。漁協とかでねえの?」
キース 「そのようだな」
求人は出ているようだ、とキース君がスマホで検索。
キース 「出している場所が色々あるぞ」
Aブルー「場所っていうと?」
港の場所かな、とソルジャーの問い。
Aブルー「いわゆる、母港っていうヤツのこと?」
キース 「あんた、港に詳しいのか?」
シロエ 「母港って、すぐに出ましたよね?」
Aブルー「単語は共通!」
本物の海でも宇宙でも、とソルジャー、即答。
納得…。
2022/10/14 (Fri)
☆基地もピンキリ
初日が土曜な今年の10月、生徒会長宅に集う御一同様。
ソルジャーがマグロ漁船に乗る気で、その方向で相談中。
シロエ 「宇宙船にも、母港があるんですね?」
Aブルー「そういうことだね、軍艦なら所属基地だけど」
ジョミー「海賊船もあるって言ってなかった?」
Aブルー「あるよ、一時期、お世話になったねえ…」
あの船の場合は、母港より基地かな、とソルジャーの言。
Aブルー「一大拠点で、その辺の軍事基地よりも…」
ジョミー「凄かったわけ?」
Aブルー「そうだね、ケチな基地だと貧相だから」
人類軍でもピンキリだよ、と笑う人。
Aブルー「民間の資源採取基地より、小さいとかね」
サム 「そんなんで役に立つのかよ?」
Aブルー「あるということが大切らしいよ?」
マザーの目が届くということで…、とクスクス笑い。
Aブルー「SD体制で何が怖いって、マザーだしねえ…」
シロエ 「グランド・マザーでしたっけ?」
Aブルー「うん。基地があるなら、必然的に端末が…」
其処にあることになるだろう、と立てられる人差し指。
Aブルー「つまり、近辺で何かやったら…」
ジョミー「グランド・マザーに即バレなんだね?」
Aブルー「そういうことになっているねえ…」
現実の方はともかくとして、とソルジャー、クックッと。
Aブルー「実際は、ただのこけおどしだよ」
シロエ 「言い切るってことは、悪さをしたんですね?」
Aブルー「人聞きの悪い…。こう、ミュウとしてさ…」
当然の権利を主張したまで、とソルジャーが広げる両手。
Aブルー「ぼくたちだって、生活かかってるんだしね!」
キース 「盗みか?」
Aブルー「ピンポーン!」
ちょっと物資を頂きましたあ! と笑顔全開。
Aブルー「今じゃなくって、昔だけどね」
キース 「マグロ漁船で、ソレはやるなよ?」
Aブルー「えっと、例えば…?」
キース 「厨房から失敬するヤツだ!」
あんた、常習犯だろうが、とキース君の指摘。
そういえば…。
2022/10/15 (Sat)
さて、10月。なんと1日が土曜日でして、見事に休日。
お約束な生徒会長宅で過ごす面々、のんびり、ゆったり。
シロエ 「月の初めから、休みというのはいいですね」
ジョミー「だよねえ、得した気分になるよ」
サム 「得と言えばよ、やっぱ、こないだの…」
お彼岸だよな、とサム君、回想モード。
サム 「ただのアフターの筈が、逆転劇でよ…」
ジョミー「誰かさんが、もてなしてくれたもんねえ…」
不満たらたらだったけどさ、とジョミー君。
ジョミー「オレンジスカッシュ、って言うだけで…」
スウェナ「渋々だけど、ちゃんと取って来て注ぐのよね」
ジョミー「そう! ぼくのグラスに、たっぷりと!」
サム 「俺も色々、注がせて、あれこれ運ばせてよ…」
もう最高の宴会だったぜ、とサム君の満足そうな表情。
サム 「お盆の棚経は大変だけどよ、僧籍で得したぜ」
ジョミー「それは言えてる!」
キース 「俺が提案したんだぞ?」
あの展開は、とキース君の割り込みが。
キース 「坊主をもてなせ、と言った結果がアレで…」
ブルー 「必死で接待してたよねえ…」
例のキノコの供養のために、と生徒会長、クスクスと。
ブルー 「地獄に落ちたら大変だしさ」
キース 「落ちたら最後、更にもてなすしかないからな」
ブルー 「坊主組をね!」
本当にアレはいい案だった、と生徒会長も褒める名案。
ブルー 「毎回、使えればいいんだけどさ…」
キース 「なんと言っても、相手は、あいつで…」
ブルー 「何をやらかしても、不思議じゃないし…」
いずれ、ろくでもないことに…、と生徒会長の深い溜息。
ブルー 「接待要員を連れて来るとか、そういう感じで」
キース 「もてなしの中身が、変わるというのも…」
ありそうだぞ、とキース君。
キース 「あの馬鹿にとっては、もてなしでも、だ…」
ブルー 「一般人には…」
ジョミー「大迷惑とかね…」
確かに分かる、とジョミー君も。
ソルジャーですしね…。
2022/10/01 (Sat)
☆魔法は一回きり
なんと1日が土曜な10月、生徒会長宅に集う御一同様。
秋のお彼岸で得をした話題で、僧籍な面子が対象ですが。
ジョミー「あの人、感性、ズレているしね…」
キース 「ついでに、思い切り厚顔無恥で、だ…」
サム 「発想も斜め上だしよ…」
次はねえのが吉ってヤツ、とサム君が広げる両手。
サム 「また、もてなせ、って言ったらよ…」
ブルー 「待ってました、と大喜びでさ…」
ジョミー「して欲しくもない接待をさ…」
シロエ 「するんですよね、分かります」
二度目は頼んじゃいけませんね、とシロエ君も。
シロエ 「美味しいアフターだったんですけど…」
マツカ 「ええ。ぼくたちは、得はしていませんけど…」
スウェナ「誰かさんが接待に必死で、平和だったものね」
そういう意味では、お得だったわよ、とスウェナちゃん。
スウェナ「でもねえ、ホントに一回きりよね」
キース 「まったくだ。もっと大切に使うべきだった」
魔法の呪文だったのに…、とキース君、残念そうな顔。
キース 「あそこまで効くと分かっていたら…」
ジョミー「またの機会に取っておいたわけ?」
キース 「当然だろうが! でもって、ぶるぅに…」
とっておきの料理を頼んでだな…、とブツブツと。
キース 「これ以上は無い、というクオリティの…」
シロエ 「アフターを用意したかったですねえ…」
ジョミー「でもさ、ソレだと、例の人もさ…」
お土産とテイクアウトで得を、とジョミー君の指摘。
ジョミー「しっかり持って帰ったんだよ?」
キース 「そこか…」
シロエ 「それはそれで、悔しい気がしますね…」
あのタイミングで良しとしましょう、とシロエ君。
シロエ 「魔法の呪文に、ありがちなオチです」
ジョミー「だよねえ、昔話とかでも、あるあるだしさ…」
キース 「俺の失点には、ならないんだな?」
シロエ 「どうでしょう?」
ジョミー「疫病仏だもんね…」
ツッコミどころは満載かも、という声ですけど。
失点だと…?
2022/10/02 (Sun)
☆やる気だった人
初日が土曜という今年の10月、生徒会長宅に集う面々。
秋のお彼岸に得をした話で、僧籍な人が対象でしたけど。
キース 「疫病仏だと言われてもだな…!」
シロエ 「たまには福を招くんですか?」
キース 「現に、お彼岸はそうだったろうが!」
失点にしたら祟ってやるぞ、とキース君が吊り上げる眉。
キース 「それこそ疫病仏になってだ、思いっ切り…」
サム 「厄を呼ぶってか?」
そいつは勘弁してくれよな、とサム君、ガクブル。
サム 「ただでも、セットものなのによ…」
ジョミー「そうだっけ…。キース単体じゃなくて…」
スウェナ「例の人も、疫病仏だわねえ…」
じゃあ、お彼岸の逆もあるかしら、とスウェナちゃん。
スウェナ「キースが福を招いたんでしょ、その逆よ!」
シロエ 「それは、どういう意味なんです?」
スウェナ「例の人が福を招くってヤツよ、私たちに」
でもって、キースが接待係、という台詞。
スウェナ「例の人も含めて、おもてなしとか…」
シロエ 「災いしか思い付きませんけど?」
キース 「まったくだ。天変地異が起きるぞ、それは」
有り得なさすぎる話だからな、とキース君の渋面。
キース 「あいつが来たら、もれなく迷惑でだ…」
シロエ 「前回だけが例外ですか…」
??? 「ピンポーン!」
大当たり! とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
一同 「「「げっ!」」」
Aブルー「御挨拶だねえ、親切にしてあげたのに…」
この前の法要のアフターで、と偉そうな人。
Aブルー「魔法の呪文だったらしいね、アレ」
キース 「聞いていたのか!?」
Aブルー「暇だったしさ…」
青の間から覗き見していただけ、としれっと返事が。
Aブルー「つまり、二度目は無いんだろう?」
シロエ 「は?」
Aブルー「毎回、アレだと覚悟したけど…」
キース 「あんた、真面目にやる気だったと?」
Aブルー「当然だよ!」
スッポンタケのためならね、と言ってますけど。
マジで…?
2022/10/03 (Mon)
☆偶然だった御利益
今年の10月は初日が土曜、生徒会長宅に来ている面々。
お彼岸に得をした話ですけど、ソルジャーが来まして…。
シロエ 「毎回、接待係のつもりだったんですか?」
Aブルー「そうなんだよねえ、地獄は勘弁願いたいし…」
スッポンタケが落ちたら困る、とソルジャー、ブツブツ。
Aブルー「そのくらいなら、多少、苦労したって…」
キース 「俺たち坊主を、もてなしていた、と?」
Aブルー「決まってるだろう、ぼくは真剣なんだから!」
スッポンタケのパワーは大事なんだよ、と目がマジな人。
Aブルー「法要をすれば、ぼくのハーレイがさ…」
ブルー 「その先、禁止!」
Aブルー「説明中だよ、漲りまくって、ビンビンで…」
ブルー 「もういいから!」
もう充分に通じたから、と生徒会長の怒声。
ブルー 「それより、本気で接待係の覚悟だったと?」
Aブルー「だって、ハーレイのパワーがさ…」
今回、半端なかったんだよ、とソルジャーの言。
Aブルー「壊れそうなくらいに、凄くって!」
ブルー 「はいはい、分かった!」
御利益パワーが凄かったと…、と生徒会長。
ブルー 「お蔭で、法要の意味を悟ったんだね?」
Aブルー「そう! 頑張って、おもてなしすれば…」
法要の度に御利益絶大、と赤い瞳がキラキラと。
Aブルー「だから今後も続けよう、って決心を…」
シロエ 「固めていたのに、違うと分かったんですね?」
Aブルー「うん。ただの偶然だったようだね」
魔法の呪文だったらしいし、とソルジャーの笑み。
Aブルー「そういうことなら、二度目は無しで!」
一同 「「「ええっ!?」」」
本当にやる気だったのか、と誰もが愕然。
シロエ 「キース先輩、これは失点ですからね!」
キース 「何故、そうなるんだ!」
ジョミー「キースが暴露しちゃったんだよ?」
サム 「魔法の呪文だと言わなけりゃよ…」
シロエ 「バレてませんから!」
この始末をどうつけるんです、とシロエ君。
どうなる…?
2022/10/04 (Tue)
☆借金が返せる職
初日が土曜な今年の10月、生徒会長宅に集う御一同様。
秋のお彼岸で得をした話、今後も継続する筈だったとか。
シロエ 「いいですか? キース先輩がですね…」
ジョミー「余計なことを言わなかったら、この先もさ…」
サム 「俺たち坊主組は、法要の度に接待でよ…」
スウェナ「一般参加の私たちだって、被害はゼロよ?」
それをキースがパアにしたのよ、とスウェナちゃん。
スウェナ「落とし前はつけて貰わないと…」
ジョミー「それが筋ってヤツだよねえ?」
サム 「死んで詫びろとまでは、言わねえけどよ…」
シロエ 「この失点は、高くつきますよ?」
有耶無耶にはさせませんからね、とシロエ君の睨み。
シロエ 「何らかの形で、詫びて頂きたいですよ」
キース 「そう言われても、俺は万年金欠で…!」
ジョミー「うん、知ってる。でも、借金の返し方はさ…」
サム 「色々あるよな、ついでに金が全てじゃねえし」
働くっていう手もあるんだぜ、とサム君も。
サム 「そういや、借金が返せる職場ってえのが…」
シロエ 「あるんですか?」
サム 「らしいぜ、仕事はキツイらしいんだけどよ」
給料が凄いらしくって…、とサム君が立てる人差し指。
サム 「しかも使ってる暇がねえから、貯まる一方!」
ジョミー「ブラック企業っていうヤツかな?」
シロエ 「それっぽいですねえ…」
サム 「うーん、ブラックかもしれねえけどよ…」
休憩時間はあるんでねえの、とサム君、指をチッチッと。
サム 「なんたって、身体が資本みてえなモンだし」
シロエ 「土木作業員とか、そっち系ですか?」
サム 「そうじゃなくってよ…」
職場は海の上ってヤツ、とサム君の言。
サム 「一年の殆どが船の上でよ…」
シロエ 「船員さんですか?」
サム 「どっちかってえと、漁師だよなあ…」
一同 「「「漁師?」」」
サム 「そうだと思うぜ?」
船員ってついているけどよ、との話ですけど。
どんな職だと?
2022/10/05 (Wed)
☆実刑にピッタリ
今年の10月は初日が土曜、生徒会長宅に来ている面々。
秋のお彼岸で得をした件、今後も継続な筈だったのに…。
ジョミー「漁師で船員って、船長さんかな?」
シロエ 「そうかもです。自分の船で漁をするなら…」
マツカ 「船長ってことになりますよね」
スウェナ「それなら、稼ぎはありそうねえ…」
でも、船だって高いような、とスウェナちゃん。
スウェナ「借金を抱えて、船を買うのは無茶だわよ」
シロエ 「その前に、貸して貰えませんよ」
ジョミー「だよねえ、なのに借金が返せるってさ…」
どんな船員で漁師なわけ、とジョミー君の問い。
ジョミー「高級魚限定で漁をするとか?」
シロエ 「あー…。でも、それだって船が要りますよ?」
ジョミー「うーん…。まるで見当つかないんだけど…」
サム 「魚自体は、めっちゃ馴染みがあると思うぜ」
高級魚には違いねえけど、とサム君の言。
サム 「この国のヤツなら、大抵、食ってそうだし」
シロエ 「高級なのに、庶民的なお値段なんですか?」
サム 「ピンキリだよなあ、マグロだしよ」
一同 「「「マグロ?」」」
言われてみれば、と誰もが納得。
ジョミー「回転寿司でも回ってるよね…」
シロエ 「高級なお店だと、時価ですよね…」
スウェナ「マグロを獲る漁師さんなのね?」
遠洋漁業になるわけかしら、とスウェナちゃん。
スウェナ「殆ど船の上なんだし…」
サム 「らしいぜ、でもって給料が半端ねえからよ…」
借金も返せてしまう勢い、とサム君、親指をグッと。
サム 「最近、地味に人気でよ…」
シロエ 「そうなんですか?」
サム 「大卒の船員も増えてるらしいぜ」
しかも一流大の新卒、とサム君。
サム 「だからキースのプライドってヤツも…」
シロエ 「傷付かないかもしれませんね、ソレ」
キース 「マグロ漁船に乗れと言うのか!?」
ジョミー「実刑には丁度いいかもね…」
一回、乗って稼いでくれば、という声が。
マグロ漁船に…?
2022/10/06 (Thu)
☆兼業もいいかも
初日が土曜な今年の10月、生徒会長宅に集う御一同様。
ソルジャーも来ているんですけど、キース君が問題で…。
Aブルー「えっと…? キースを漁船に乗せるって?」
サム 「何か文句があるのかよ?」
Aブルー「稼げるってトコはいいんだけどさ…」
帰って来られるのはいつなわけ、とソルジャーの問い。
Aブルー「使えないから、貯まる一方なんだよね?」
サム 「そりゃまあ、殆どが海の上だしよ…」
シロエ 「それで高給取りとなったら、貯まりますよね」
Aブルー「お金はともかく、いつ帰れるのさ?」
まさか、お正月とお盆だけとか…、という質問。
Aブルー「それ以外は、ずっと海の上とか?」
サム 「休暇の時期は、俺も知らねえけど…」
シロエ 「年に二回とかっていうのは、ありそうですね」
Aブルー「困るんだよ、ソレ!」
スッポンタケの法要はどうなるのさ、と膨らませる頬。
Aブルー「君たちは厄介払いが出来て、満足でもさ…」
キース 「あんたは大いに困りそうだな?」
俺がいないと…、とキース君、秒で反応。
キース 「年に二度では、法要は必ず一つ欠けるぞ」
Aブルー「あっ、やっぱり?」
キース 「お彼岸が二回と、お盆だからな」
Aブルー「嫌すぎるから!」
せっかくの御利益が減ってしまう、とソルジャーの文句。
Aブルー「断固反対だよ、マグロ漁船は!」
シロエ 「だったら、代わりに乗るんですか?」
Aブルー「えっ、ぼくが?」
シロエ 「そうですけど?」
代わりに稼いでくるんですか、とシロエ君。
シロエ 「でなきゃ、法要で接待係を続けるとかです」
Aブルー「マグロ漁船の方がマシかな…」
兼業になってしまうけどさ、とソルジャー、顎に手を。
Aブルー「ソルジャー稼業は、やめられないし…」
キース 「確かに、あんたなら可能だろうな」
Aブルー「ちょっと面白そうでもあるしね」
シロエ 「乗る気ですか!?」
マグロ漁船に、とシロエ君、目が点。
本気ですかねえ…?
2022/10/07 (Fri)
☆漁船の方がマシ
今年の10月は初日が土曜、生徒会長宅に来ている面々。
ソルジャーも来てしまったわけで、キース君が失言で…。
Aブルー「キースを乗せるくらいだったら、ぼくが!」
シロエ 「マグロ漁船って、本気なんですか!?」
Aブルー「キースを失うわけにはいかないし…」
スッポンタケの法要は大切だしね、とソルジャー、真剣。
Aブルー「それに君たちを接待するより、ぼく向けで…」
キース 「…そうなるのか?」
Aブルー「だって、稼ぎがいいんだろう?」
この連中を接待したって稼げないよ、という指摘。
Aブルー「こき使われるだけで、バイト料はゼロ!」
シロエ 「接待係は、そういうものですからね」
サム 「バイト料が出る方がおかしいぜ、うん」
スウェナ「出すなら、それはキースの役目ね」
だけど、それだと本末転倒、とスウェナちゃん。
スウェナ「お坊さんを、もてなさないとダメなんだし…」
ジョミー「そのお坊さんから、バイト料なんかは…」
サム 「有り得ねえよな、絶対に」
そこは無料で接待だぜ、とサム君も。
サム 「稼ごうって方が間違ってるしよ…」
Aブルー「そうなんだよ! マグロ漁船の方がマシ!」
稼げるからね、と親指をグッと。
Aブルー「でもって、兼業なんだから…」
キース 「船の暮らしには縛られない、と…」
Aブルー「そう! 海の上だけが全てじゃないよ!」
夜はもちろん、青の間のベッドで快適に、と笑顔な人。
Aブルー「食事だってさ、好きな時にさ…」
シロエ 「此処に来る気じゃないでしょうね!?」
Aブルー「メニューによるかな、それにノルディが…」
おごってくれる時もあるしさ、とニコニコと。
Aブルー「そういう時には、抜け出して食事!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ おやつも食べに来る?」
Aブルー「そのお誘いは、毎日ってこと?」
ぶるぅ 「そだよ、こっちにいるんだし!」
一同 「「「わーっ!」」」
それは困る、と誰もが悲鳴ですけど。
毎日ではねえ…?
2022/10/08 (Sat)
☆もてなすそうです
初日が土曜な今年の10月、生徒会長宅に集う御一同様。
キース君の失言が元で、マグロ漁船という話が出まして。
シロエ 「毎日来るとか、酷すぎますから!」
ジョミー「あんまりすぎるよ、ぼくたちのおやつが…」
Aブルー「減ることは無いと思うけど?」
だって、ぶるぅがいるんだからさ、とソルジャーの笑み。
Aブルー「そうだよね、ぶるぅ?」
ぶるぅ 「量なら、心配いらないよ!」
人数が増えても大丈夫! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「いつも多めに作ってるから、全然、平気!」
Aブルー「現にさ、ぼくがいつ来たってさ…」
ぶるぅ 「足りなくなったことは、無いと思うの!」
一同 「「「うっ…」」」
そうだった、と誰もが気付いた恐ろしい現実。
シロエ 「今だって、ガンガン食べられてますね…」
ジョミー「手づかみしそうな勢いでね…」
ぶるぅ 「でもでも、ちっとも減ってないでしょ?」
追加のお菓子が出て来るだけで、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「みんなのおやつは、減らないも~ん!」
Aブルー「頼もしいねえ、毎日、来てもいいんだよね?」
ぶるぅ 「うん、おもてなし、大好きだしね!」
毎日歓迎、と弾ける笑顔。
ぶるぅ 「マグロ漁船は忙しそうだし、休憩しに!」
Aブルー「ありがとう! これは是非とも…」
乗らなくっちゃね、とソルジャー、すっかりその気。
Aブルー「毎日、おやつは、ぶるぅの手作り!」
ぶるぅ 「食事も、いつでも食べに来てよね!」
Aブルー「もしかして、三食、大歓迎とか?」
ぶるぅ 「朝御飯だって、張り切っちゃうよ!」
お客様が来てくれるんなら、と大喜びで跳ねるお子様。
ぶるぅ 「毎朝、ビュッフェにしちゃいたいくらい!」
シロエ 「それって、待遇、良すぎませんか!?」
ジョミー「ビュッフェだなんて、贅沢すぎだし!」
Aブルー「じゃあ、君たちも一緒にどう?」
ぶるぅ 「そだね!」
学校の前に食べに来てよ、と言ってますけど。
朝御飯を…?
2022/10/09 (Sun)
☆みんなが来るなら
今年の10月は初日が土曜、生徒会長宅に来ている面々。
キース君の失言が元で、ソルジャーがマグロ漁船だとか。
Aブルー「それなら文句は無いだろう?」
ぶるぅ 「朝からビュッフェでスタートだよ?」
うんと素敵な朝になるもん、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「卵料理も、注文に応じて作るしね!」
Aブルー「本当かい?」
ぶるぅ 「朝のビュッフェの定番だもん!」
目玉焼きとかオムレツとか、と卵料理の名前が。
ぶるぅ 「他のお料理も、頑張っちゃう!」
Aブルー「和食と洋食、揃うんだよね?」
ぶるぅ 「みんなが来るなら、中華も作るよ!」
Aブルー「最高だよ、ソレ!」
小籠包もあるといいな、とソルジャーが飲み込む生唾。
Aブルー「蒸したばかりの熱々を、朝一番に…」
ぶるぅ 「オッケー! 大根餅とか、他にも色々!」
Aブルー「いいねえ、でもさ、中華メニューは…」
他の面子が必須なんだよね、とソルジャー、グルリと。
Aブルー「来てくれないかな、朝食ビュッフェ!」
シロエ 「魅力的ではありますねえ…」
ジョミー「でもさ、早起きしないとダメだよ?」
サム 「だよなあ、朝イチで此処まで来ねえと…」
食えねえんだよ、とサム君も。
サム 「でねえと、遅刻しちまうし…」
シロエ 「遅刻の理由には、出来ないでしょうね…」
一同 「「「は?」」」
シロエ 「アレですよ、キース先輩がやってるヤツで…」
月参りでの遅刻はノーカウントです、とシロエ君。
シロエ 「グレイブ先生公認で遅刻してますよ?」
ジョミー「そうだっけ…。するとキースは…」
サム 「月参りだ、って嘘をつけばよ…」
朝食ビュッフェを楽しめるわけな、とサム君の苦い顔。
サム 「ねえよな、キースだけ許されるってよ…」
シロエ 「何かこう、他に無いでしょうか?」
Aブルー「特別生だし、普通に朝御飯でいい気が…」
一同 「「「あー…」」」
それはあるかも、と顔を見合わせる面々。
朝御飯で…?
2022/10/10 (Mon)
☆届けさえ出せば
初日が土曜な今年の10月、生徒会長宅に集う御一同様。
ソルジャーも来まして、マグロ漁船に乗るという話で…。
Aブルー「特別生って、欠席したっていいんだろう?」
シロエ 「まあ、本来はそうですね…」
ジョミー「出席義務が無いもんねえ…」
Aブルー「それなら、遅刻も全然オッケーなんじゃあ?」
届けを出すだけマシってヤツで、とソルジャーの言。
Aブルー「月参りがいけるんだったら、朝御飯でも…」
シロエ 「いける気がして来ますよね、ソレ…」
ジョミー「グレイブ先生、嫌味を言いそうだけど…」
サム 「諸君、結構な御身分だな、ってヤツな…」
言うのは確実ってヤツでねえの、とサム君も。
サム 「でもよ、遅刻のカウントの方は…」
スウェナ「届けさえ出したら、いける感じね…」
ジョミー「重要度とかを聞かれないかな?」
月参りとは違うんだしさ、とジョミー君が傾げる首。
ジョミー「朝御飯に意味があるのかね、とか…」
シロエ 「あー…。グレイブ先生ですからね…」
サム 「美味い飯を食えるチャンス、ってえのは…」
いい御身分の上塗りだよな、とサム君、フウと溜息。
サム 「けど、それでいくしかねえような気が…」
Aブルー「何を言うかな、朝御飯だよ?」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「朝一番から集まって、一緒に朝食!」
意味は何とでもなるじゃないか、とソルジャーの笑み。
Aブルー「現に、ぼくの世界のシャングリラだと…」
シロエ 「朝御飯に意味があるんですか?」
Aブルー「食べながら会議とか、普通だけど?」
時間は有効に使わないと…、とソルジャーが立てる指。
Aブルー「ぼくだって、たまに呼ばれるんだよ!」
ジョミー「朝御飯を食べて、会議ってヤツに?」
Aブルー「そうなんだよねえ、食べたくないのに…」
シロエ 「無理やり、朝御飯になるわけですね?」
Aブルー「そう! これは使えないかな?」
朝御飯で遅刻する言い訳に、と言ってますけど。
さて…?
2022/10/11 (Tue)
☆理由が要ります
今年の10月は初日が土曜、生徒会長宅に来ている面々。
其処へ来たソルジャー、マグロ漁船に乗る気満々でして。
Aブルー「朝御飯を食べながら、ミーティングとか…」
シロエ 「どうでしょう? グレイブ先生ですからね…」
Aブルー「ぼくは直接、会ったことはないんだけど…」
厳しいらしいよね、と頷くソルジャー。
Aブルー「でも、こっちの世界でも、食事中に会議…」
ブルー 「ぼくのシャングリラには、そういう制度は…」
ジョミー「無い気がするけど、あったっけ?」
ブルー 「無いねえ、なにしろ、ぼくも普段は…」
地球暮らしなものだから、と生徒会長の苦笑。
ブルー 「定時連絡さえ、してないほどだし…」
サム 「たまに行っても、飯は俺たちと一緒でよ…」
シロエ 「会議なんかはゼロですねえ…」
シャングリラは言い訳になりませんよ、とシロエ君。
シロエ 「第一、ぼくたちが会議に出たってですね…」
サム 「何の役にも立たねえしよ…」
朝飯で会議は無理でねえの、とサム君も。
サム 「グレイブ先生だって、そのくらいはよ…」
ジョミー「充分、承知してるよねえ…」
Aブルー「うーん…。だったら、他の理由を…」
挙げるのはどう、とソルジャーの言。
Aブルー「君たちがいないと、中華メニューがさ…」
シロエ 「出ないんで、必死なんですね?」
Aブルー「そうなんだよ! 是非、君たちにも…」
朝御飯に来て欲しくてね、と自分の食欲に正直な人。
Aブルー「集まって相談するようなことは、無いかな?」
ジョミー「宿題とかだと、毎日じゃないし…」
スウェナ「それに提出義務が無いわよ?」
シロエ 「ついでに、今の時期はですね…」
宿題、出ないじゃないですか、とシロエ君の指摘。
シロエ 「学園祭の準備がありますからねえ…」
ジョミー「そうだ、ソレ!」
シロエ 「えっ?」
ジョミー「いけるんじゃないかな、学園祭の準備で!」
相談したいと言えばいいかも、とジョミー君。
そうかも…?
2022/10/12 (Wed)
☆学園祭でいこう
初日が土曜な今年の10月、生徒会長宅に集う御一同様。
ソルジャーも来まして、マグロ漁船に乗るという話で…。
シロエ 「学園祭って、ぼくたちは何もしませんけど?」
サム 「だよあな、クラス展示もノータッチだしよ…」
スウェナ「模擬店だって、やらないわよねえ…」
何かと面倒なんだもの、とスウェナちゃん。
スウェナ「届け出だとか、色々と…」
ジョミー「だからさ、今年は何かやるってことで…」
マツカ 「そういうことなら、会議ですよね」
朝一番で集まって…、とマツカ君、同意。
マツカ 「食事しながら相談だったら、いけそうですよ」
ジョミー「ほらね、マツカもこう言ってるし!」
スウェナ「その手の会議って、よくあるのかしら?」
マツカ 「うちの父も、たまに出掛けてますね」
多忙な方にはピッタリですし、と御曹司の証言。
マツカ 「夜の会食も多いですけど、朝もあるんです」
サム 「へー…。やっぱ、料亭とかなのかよ?」
マツカ 「ええ。朝しか出ない料理も珍しくないですね」
Aブルー「中華な朝御飯は、まさにソレだよ!」
だから是非、とソルジャーのプッシュ。
Aブルー「朝から会議で、ぶるぅの中華メニューをね!」
ジョミー「それでいこうよ、学園祭も近いしさ…」
サム 「でもよ、今しか使えねえぜ?」
朝飯は毎日なんでねえの、とサム君が顎に当てる手。
サム 「学園祭までは、いけてもよ…」
シロエ 「終わっちゃったら、ダメですよね…」
反省会で一週間も持てばいい方ですよ、とシロエ君も。
シロエ 「そこから先は、どうするんです?」
ジョミー「うーん、そっかあ…」
Aブルー「その時は、また何か考えようよ!」
とにかく今は学園祭で…、とソルジャー、必死。
Aブルー「中華メニューは、逃したくないし…」
ジョミー「食べたいよねえ…」
シロエ 「学園祭でいきますか?」
スウェナ「今の時期なら、有効よ?」
使わない手は無いんじゃない、という声が。
学園祭ですか…。
2022/10/13 (Thu)
☆議題は欠席理由
今年の10月は初日が土曜、生徒会長宅に来ている面々。
ソルジャーも登場で、マグロ漁船に乗る気満々なわけで。
Aブルー「とりあえず、学園祭の準備にしておけば?」
ジョミー「それで出そうよ、いけるって!」
シロエ 「じゃあ、ソレで朝御飯を食べながらですね…」
次の理由を相談するのはどうでしょう、とシロエ君の案。
シロエ 「ちゃんと会議になっていますし…」
サム 「まるっきりの嘘でもねえってことな?」
シロエ 「議題が別だというだけですよ」
一同 「「「イイネ!」」」
それでいこう、と一同、賛成。
ジョミー「それなら、次の欠席理由も、誰かがさ…」
シロエ 「思い付くだろうと思いませんか?」
マツカ 「ええ。きっと閃く人が出ますよ」
朝は頭も冴えていますし、とマツカ君。
マツカ 「名案が期待出来そうですよね」
Aブルー「ぼくは朝御飯に期待だよ! 中華メニュー!」
でもって毎朝、豪華なビュッフェ、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「今の生活より、断然、いいって!」
シロエ 「本気で兼業するんですね?」
Aブルー「稼ぎがいい上、美味しい食事が毎日だよ?」
ただのソルジャーより、ずっといいね、と煌めく瞳。
Aブルー「これはもう、やるしかないってば!」
キース 「あんたが、それでいいんなら…」
シロエ 「止める理由は無いですねえ…」
でも…、とシロエ君が傾げる首。
シロエ 「何処で募集しているんでしょう?」
サム 「あー…。漁協とかでねえの?」
キース 「そのようだな」
求人は出ているようだ、とキース君がスマホで検索。
キース 「出している場所が色々あるぞ」
Aブルー「場所っていうと?」
港の場所かな、とソルジャーの問い。
Aブルー「いわゆる、母港っていうヤツのこと?」
キース 「あんた、港に詳しいのか?」
シロエ 「母港って、すぐに出ましたよね?」
Aブルー「単語は共通!」
本物の海でも宇宙でも、とソルジャー、即答。
納得…。
2022/10/14 (Fri)
☆基地もピンキリ
初日が土曜な今年の10月、生徒会長宅に集う御一同様。
ソルジャーがマグロ漁船に乗る気で、その方向で相談中。
シロエ 「宇宙船にも、母港があるんですね?」
Aブルー「そういうことだね、軍艦なら所属基地だけど」
ジョミー「海賊船もあるって言ってなかった?」
Aブルー「あるよ、一時期、お世話になったねえ…」
あの船の場合は、母港より基地かな、とソルジャーの言。
Aブルー「一大拠点で、その辺の軍事基地よりも…」
ジョミー「凄かったわけ?」
Aブルー「そうだね、ケチな基地だと貧相だから」
人類軍でもピンキリだよ、と笑う人。
Aブルー「民間の資源採取基地より、小さいとかね」
サム 「そんなんで役に立つのかよ?」
Aブルー「あるということが大切らしいよ?」
マザーの目が届くということで…、とクスクス笑い。
Aブルー「SD体制で何が怖いって、マザーだしねえ…」
シロエ 「グランド・マザーでしたっけ?」
Aブルー「うん。基地があるなら、必然的に端末が…」
其処にあることになるだろう、と立てられる人差し指。
Aブルー「つまり、近辺で何かやったら…」
ジョミー「グランド・マザーに即バレなんだね?」
Aブルー「そういうことになっているねえ…」
現実の方はともかくとして、とソルジャー、クックッと。
Aブルー「実際は、ただのこけおどしだよ」
シロエ 「言い切るってことは、悪さをしたんですね?」
Aブルー「人聞きの悪い…。こう、ミュウとしてさ…」
当然の権利を主張したまで、とソルジャーが広げる両手。
Aブルー「ぼくたちだって、生活かかってるんだしね!」
キース 「盗みか?」
Aブルー「ピンポーン!」
ちょっと物資を頂きましたあ! と笑顔全開。
Aブルー「今じゃなくって、昔だけどね」
キース 「マグロ漁船で、ソレはやるなよ?」
Aブルー「えっと、例えば…?」
キース 「厨房から失敬するヤツだ!」
あんた、常習犯だろうが、とキース君の指摘。
そういえば…。
2022/10/15 (Sat)
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