シャングリラ学園つれづれ語り
☆日にちが微妙かも
さて、11月。早速3日が祝日なわけで、学校はお休み。
生徒会長宅に来ている御一同様、お出掛けはしない方向。
シロエ 「この休みも、何処も混んでるでしょうねえ…」
ジョミー「いい季節だしさ、人だらけだよね」
キース 「先月の連休も、かなりの人出だったしな…」
サム 「俺たちは、此処でのんびりしていたけどよ…」
でも今月は出掛けてえよな、とサム君が眺める外の青空。
サム 「やっぱ、紅葉は外せねえぜ」
ジョミー「だよねえ、マツカに頼めばさあ…」
スウェナ「うんと豪華に食事つきでしょ?」
シロエ 「出掛けない手は無いですよね」
余計なのもついて来ますけど…、とシロエ君。
シロエ 「来るなと言っても、絶対、来ますし…」
ジョミー「マグロ漁船に乗ってないだけ、マシだってば」
キース 「まったくだ。拠点なんぞを移されたら…」
サム 「えらい目に遭ってたぜ、今頃はよ」
毎日、湧いて出やがって、とサム君、お手上げのポーズ。
サム 「それがねえんだし、紅葉くらいはよ…」
シロエ 「諦めるしかないでしょうねえ…」
ジョミー「それなんだけど、今年はさ…」
日にちが微妙、とジョミー君が差すカレンダー。
ジョミー「連休は無いし、土日にしたって…」
シロエ 「あー…。紅葉日和とは言い難いかもです」
キース 「19日だと、早すぎる気もするな…」
ジョミー「でしょ? でもさ、26日にしちゃうと…」
散りかけになっていそうな感じ、とジョミー君。
ジョミー「23日だったら、よさそうだけど…」
シロエ 「思いっ切り、週のド真ん中ですね…」
祝日とはいえ水曜ですし、とシロエ君も困った顔に。
シロエ 「前の日は授業で、翌日も授業な勘定ですよ」
ジョミー「欠席届で休めるけどさあ…」
キース 「紅葉狩りに行ってきます、は流石にな…」
ジョミー「グレイブ先生、いい御身分だな、って…」
スウェナ「言うわよね…」
紅葉狩りだとマズイわよ、という声が。
当然ですよね…?
2022/11/01 (Tue)
☆前後を休みたい
休日を生徒会長宅で過ごす面々、外せないのが紅葉狩り。
一度目の祝日は紅葉には早く、次の祝日は週のド真ん中。
シロエ 「綺麗な紅葉を見るには、23日でしょうか?」
マツカ 「どうでしょう…。こればかりは、お天気と…」
運ですよね、とマツカ君にも読めない紅葉狩りの日。
マツカ 「23日なら確実ですけど、それ以外だと…」
キース 「早すぎるか、散りかけの可能性が大か…」
サム 「今までの経験からいくと、そうなるぜ」
ジョミー「やっぱり、欠席届かなあ…」
グレイブ先生の嫌味が来ても、とジョミー君。
ジョミー「いい御身分には違いないしさ、紅葉狩り」
スウェナ「そうねえ、マツカの別荘で御馳走なんだし…」
シロエ 「いい御身分でしかないですよね…」
それで前後を休みますか、とシロエ君が顎に当てる手。
シロエ 「その手でいくなら、充分、休養出来ますし…」
サム 「余計なのが来て消耗してもよ、次の日は…」
スウェナ「寝込めるっていう勘定だわね」
前後を休んじゃいましょうよ、とスウェナちゃん。
スウェナ「それなら安心、安全だわよ」
ジョミー「嫌味は避けられないけどね…」
キース 「だが、休養は大切だぞ」
でないとダメージが回復しない、とキース君、目がマジ。
キース 「なにしろ来るのが、例の馬鹿野郎で…」
ジョミー「あっちのぶるぅと、キャプテンもだよね…」
シロエ 「もう確実に詰むヤツですよ」
キース先輩の場合は特に…、とシロエ君。
シロエ 「高確率で酷い目に遭ってますしね」
ジョミー「それを言うなら、ぼくたちだってさ…」
サム 「キースのせいでババを引きまくりだぜ?」
スウェナ「疫病仏はダテじゃないものねえ…」
今度はどっちに転ぶかしらね、とスウェナちゃんの溜息。
スウェナ「出来れば被害は、キース一人で…」
シロエ 「受けて欲しいですね、本当に」
キース 「おい、お前たち!」
俺に一人で死ねと言うのか、と文句ですけど。
問題でも…?
2022/11/02 (Wed)
☆二日も休むなら
生徒会長宅で休日な御一同様、紅葉狩りの相談ですけど。
難しいのが今年の日程、23日だと週のド真ん中でして。
シロエ 「諸悪の根源はキース先輩なんですよ?」
ジョミー「キース一人が死ねば済むなら、一人でさ…」
サム 「死んで欲しいと思うぜ、うん」
同情の余地はねえんでねえの、とサム君の容赦ない台詞。
サム 「ダメージ回復用の休みは、取るんだしよ…」
スウェナ「潔く散って来なさいよね」
キース 「俺は非常に不本意なんだが…!」
??? 「ねえねえ、休みを取るんだって?」
ホントかい、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
Aブルー「欠席届を二日分だってね?」
キース 「あんた、何処から湧いて出たんだ!」
Aブルー「もちろん、ぼくの青の間からだよ!」
紅葉狩りの相談と聞いて…、と悪びれない人。
Aブルー「23日が見頃なのかい?」
キース 「そうじゃないか、という話をしてるんだが…」
Aブルー「うーん…。でもさあ、二日も休むなら…」
もっと活用した方が、とソルジャーが指すカレンダー。
Aブルー「前後じゃなくって、前を休むべき!」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「23日が水曜なんだし、その前後よりも…」
前の二日を休むべきだね、とソルジャーの言。
Aブルー「月曜と火曜を休むと、どうなると思う?」
シロエ 「えーっと…? 水曜日が祝日ですから…」
ジョミー「土曜から数えると、5連休…かな?」
Aブルー「ピンポーン!」
これは大きいと思うけど、とソルジャーが立てる指。
Aブルー「それだけあったら、旅行だって!」
シロエ 「言われてみれば、そうですね…」
Aブルー「この辺の紅葉は、23日が見頃でもさ…」
もっと早めのトコがあるよね、という指摘。
Aブルー「そういう所へ、旅行はどう?」
ジョミー「その発想は無かったよね?」
シロエ 「でも、いいかもです」
Aブルー「だろう?」
どうせ二日も休むんならさ、との意見ですけど。
さて…?
2022/11/03 (Thu)
☆いい御身分な人
休日は生徒会長宅な面々、紅葉狩りの相談中ですけれど。
ソルジャーが来まして、欠席届を出すなら連休という案。
シロエ 「休み方次第で、5連休ですか…」
ジョミー「欠席届は、どうせ二日分、出すんだし…」
サム 「二日分、続けて申告してもよ…」
スウェナ「嫌味が少々、グレードアップなだけだわね…」
グレイブ先生、どうせ嫌味なんだし、とスウェナちゃん。
スウェナ「いい御身分から、何様になる程度よねえ…」
シロエ 「諸君、いったい何様だ、って感じでしょうか」
ジョミー「言いそうだよねえ、グレードアップなら」
サム 「いいんでねえの、ジョミー様とかでよ」
ソレに対する返事はよ、とサム君、親指をグッと。
サム 「誰か、代表で言っちまえばよ」
ジョミー「それなら、ぼくよりキースじゃないかな?」
シロエ 「どうでしょう? 欠席届の常連ですし…」
サム 「インパクトってヤツが足りねえよ」
やっぱ、言うならジョミー様とか、とサム君の意見。
サム 「サム様だと、据わりが悪いしよ…」
シロエ 「あー…。そうなると、ジョミー様ですね?」
ジョミー「シロエ様でも、問題無いと思うけど?」
シロエ 「マツカ様でもいけますってば!」
マツカ先輩でどうでしょう、という声が。
シロエ 「マツカ先輩なら、本当にマツカ様ですからね」
スウェナ「いい御身分なのも、間違いないわよ」
ジョミー「大財閥の御曹司だしね…」
サム 「んじゃ、代表はマツカ様な!」
グレイブ先生の嫌味が来たら…、とサム君もプッシュ。
サム 「ジョミー様より、断然、いけるぜ!」
ジョミー「文句のつけようが無いもんねえ…」
それでいこう、とジョミー君。
ジョミー「嫌味対策はマツカに任せて、5連休だよ!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 今年の紅葉は、旅行だね!」
シロエ 「マツカ先輩に任せておけば、今からだって…」
サム 「バッチリだよな!」
宿も、交通機関もいける、と誰もが歓声。
マツカ様ですしね?
2022/11/04 (Fri)
☆社交が上手い人
生徒会長宅で休日を過ごす面々、紅葉狩りの日程の相談。
ソルジャーが来まして、5連休にする案が出たわけで…。
シロエ 「マツカ先輩、宿とかの手配は出来ますよね?」
マツカ 「ええ、それは…。ただ、ぼくはですね…」
サム 「何か問題あるのかよ?」
マツカ 「……グレイブ先生対策です」
嫌味の対応係はちょっと…、とマツカ君、逃げ腰。
マツカ 「皆さんが仰るようには、とても出来ませんよ」
ジョミー「えっ、マツカ様です、って答えるだけだよ?」
マツカ 「それが出来たら、ぼくじゃないですよ…」
シロエ 「でもですね…。マツカ先輩、御曹司ですし…」
対人スキルも半端ないでしょう、とシロエ君の指摘。
シロエ 「外国からのお客様とでも、歓談ですよね?」
ジョミー「そうだよ、取引先の社長さんとかだって…」
スウェナ「パーティーで色々、話してるんでしょ?」
マツカ 「それは確かにそうなんですけど…」
嫌味の応酬とは違いますし、とマツカ君の顔に困惑の色。
マツカ 「嫌味には嫌味で応えないのがお約束ですよ」
キース 「分かる、社交術の基本だからな」
ジョミー「えーっ!? じゃあ、マツカには…」
シロエ 「任せられないんですか、その件は?」
でも…、とシロエ君の食い下がり。
シロエ 「マツカ様です、じゃなければいけますよね?」
マツカ 「えっと…。それはどういう意味ですか?」
シロエ 「嫌味を言われた時ですよ!」
上手い対応は出来ますよね、とシロエ君が乗り出す膝。
シロエ 「マツカ様です、と言う代わりにですね…」
サム 「あー、上手いこと返すのな!」
社交術とかいうヤツで…、とサム君、手をポンと。
サム 「そっちだったら、余裕でいけるんでねえの?」
マツカ 「ぼくが皆さんをお誘いしたんです、ですか?」
シロエ 「それ、最高じゃないですか!」
キース 「そうだな、普通では行けないような…」
特別な場所に行けるとかだな、とキース君。
非公開の寺院とか…?
2022/11/05 (Sat)
☆非公開がいいな
生徒会長宅に来ている面々、紅葉狩りの相談ですけれど。
ソルジャーが出した5連休な案、使わない手は無い感じ。
シロエ 「マツカ先輩なら、ソレ、出来ますよね?」
マツカ 「非公開の寺院へ行く件ですか?」
キース 「寺でなくてもいいが、紅葉の名所で…」
シロエ 「非公開って所は多いですしね…」
マツカ先輩なら入れるのでは、とシロエ君の問い。
シロエ 「あの手の所は、コネだと聞くんですけれど」
キース 「ああ。璃母恩院の系列の寺にもあるな」
ジョミー「紅葉は綺麗だけど、一般人はダメ、って?」
キース 「並みの坊主もお断りだぞ、その手の寺は」
テレビとかの取材は入れるがな、とキース君。
キース 「いい紅葉だな、と映像で行きたくなっても…」
ジョミー「キースじゃ無理、って?」
キース 「紹介状が要ったり、こう、色々と…」
ハードルってヤツが高いんだ、とキース君の説明が。
キース 「シロエが言った通りに、まさにコネだな」
ジョミー「マツカなら、確かにいけそうだよね…」
スウェナ「そうね、でもって、ホントに手配を…」
して貰えると最高だわね、とスウェナちゃん。
スウェナ「5連休の間に紅葉が見られそうな所で!」
一同 「「「イイネ!」」」
それなら何の問題も無し、と誰もが突き上げる拳。
ジョミー「マツカが非公開の名所を手配してさ…」
キース 「誘ったのなら、グレイブ先生も黙るしか…」
シロエ 「無いですもんねえ、貴重な機会なんですから」
サム 「学生は、見聞を広めるべきだしよ…」
ダメとは絶対、言えねえよな、とサム君も。
サム 「頼むぜ、マツカ!」
マツカ 「分かりました」
その方向で手配してみましょう、とマツカ君。
マツカ 「非公開の場所で、紅葉が見頃な所ですね?」
シロエ 「ええ。チョイスは先輩にお任せします」
ジョミー「美味しい料理も、手配、お願い!」
マツカ 「任せて下さい」
帰ったら執事と相談します、と人のいい笑み。
豪華旅行…!
2022/11/06 (Sun)
☆5連休の場合は
生徒会長宅で紅葉狩りの相談ですけど、豪華旅行な方向。
ソルジャーの案で5連休を取り、マツカ君が手配だとか。
Aブルー「いいねえ、今年は紅葉見物で旅行!」
キース 「あんた、珍しく役に立ったな」
シロエ 「ですよね、普段は真逆なのに…」
Aブルー「そりゃ、ぼくだって、たまにはさ…」
役に立たないと嫌われちゃうし、とソルジャー、苦笑。
Aブルー「まあ、キースとはセットらしいから…」
シロエ 「何が言いたいんです?」
Aブルー「それなりに馴染んではいるのかな、と」
一同 「「「あー…」」」
不本意ながら、と頷く御一同様。
シロエ 「覚悟ってヤツは出来てますよね」
ジョミー「だよね、来ちゃったら仕方ない、って」
サム 「でもよ、今回は違ったよな」
スウェナ「5連休の言い出しっぺで、功労者よね」
そんなの思い付かなかったし、とスウェナちゃんも。
スウェナ「前後を休んで休養する、ってトコまでで…」
シロエ 「ええ。…あれっ、ちょっと待って下さいよ?」
キース 「どうしたんだ?」
シロエ 「今のが引っ掛かったんです」
スウェナ先輩の台詞ですよ、とシロエ君が顎に当てる手。
シロエ 「ダメージ回復用に、前後が休みでしたよね?」
キース 「その通りだが?」
シロエ 「だったら、5連休の場合はどうなるんです?」
ジョミー「初日と最終日が、お疲れ休みでいいと思うよ」
連休の使い方の王道、とジョミー君。
ジョミー「初日は学校で疲れた分の回復でさ…」
サム 「最終日は、旅行で疲れた分な?」
ジョミー「そう! よくあるパターンってヤツだよね」
シロエ 「確かに、普通はそうですけど…」
旅行の面子が問題で、とシロエ君の視線がソルジャーに。
シロエ 「この人だけではないんですよ?」
キース 「キャプテンと、ぶるぅも来るんだったな…」
シロエ 「おまけに、泊まりがけなんです」
一同 「「「うわー…」」」
それは問題ありそうな、と誰もが愕然。
旅行ですしね…?
2022/11/07 (Mon)
☆大変そうな旅行
生徒会長宅で紅葉狩りの相談な面々、今年は旅行だとか。
ソルジャーの案で5連休にして、非公開な紅葉の名所へ。
ジョミー「それってさあ…。凄く大変なんじゃあ…?」
サム 「海の別荘みてえなモンだよなあ…」
キース 「いや、アレよりも酷くなる気がするぞ」
紅葉で旅行は初だからな、とキース君の眉間に皺が。
キース 「無駄にテンションが上がるだろうし…」
スウェナ「ぶるぅの悪戯が恐ろしいわね…」
ジョミー「悪戯もだけど、この人たちがさ…」
何をやらかすか、とジョミー君の視線がソルジャーに。
ジョミー「大人しくしててくれればいいけど…」
Aブルー「もちろん、夜は引っ込むから!」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「大人の時間を楽しまなくちゃね!」
マツカの手配だから宿は最高、とソルジャー、ニコニコ。
Aブルー「部屋も豪華に決まっているし、存分に!」
ブルー 「その先、禁止!」
Aブルー「無粋だねえ…。喋るだけでもダメだって?」
ブルー 「放っておいたら、加速するだろう!」
旅行中の言動が思いやられる、と生徒会長が抱える頭。
ブルー 「5連休ってことは、旅行は2泊3日だし…」
Aブルー「ぼくは4泊5日でいいけど?」
ブルー 「せめて前後は休みたいんだよ!」
暇な君とは違うんだから、と生徒会長、ブツブツと。
ブルー 「だけど、一日で回復出来るか…」
ジョミー「旅行前の方は余裕だけどね…」
シロエ 「後がヤバそうな気がするんですよ」
キース先輩に丸投げしても…、とシロエ君の深い溜息。
シロエ 「余波を食らう恐れがありますしね」
サム 「だよなあ、キースだけで済めばいいけどよ…」
キース 「俺を人柱にする気なのか!?」
今、丸投げと聞こえたが、とキース君のツッコミ。
キース 「この馬鹿野郎を俺に投げると?」
シロエ 「いいえ、ぶるぅとキャプテンもです」
キース 「其処までなのか!?」
それはあまりに酷すぎる、と悲鳴ですけど。
丸投げですしね…?
2022/11/08 (Tue)
☆和室を希望な人
生徒会長宅で紅葉狩りの相談中な面々、今年は初の旅行。
けれどゲストが問題なわけで、キース君に丸投げする気。
キース 「どうして全部、俺に振るんだ!」
シロエ 「キース先輩が適任だと思うからですよ」
ジョミー「なんだかんだで、気が合ってるしね」
Aブルー「それはもう、セットものだから!」
ぼくとキースで疫病仏、とソルジャー、親指をグッと。
Aブルー「キースだったら、任せて安心だしさ…」
シロエ 「添乗員もやってましたし、出来る筈です」
サム 「うんうん、専属でやってくれればよ…」
スウェナ「私たちは旅行を満喫出来る筈よね」
この人たちに邪魔されないで…、とスウェナちゃんも。
スウェナ「綺麗な紅葉に、美味しい食事に…」
シロエ 「宿も豪華にいきたいですよね」
マツカ 「空きが無ければ、別荘を御用意出来ますよ」
距離があった時はヘリを使えば…、と流石な御曹司。
マツカ 「渋滞も関係ありませんしね、ヘリで飛んだら」
ジョミー「それって最高!」
Aブルー「いいねえ、ついでに和室も欲しいな」
一同 「「「は?」」」
和室とは、と誰もがキョトン。
シロエ 「えっと…? ヘリの内装に和風ですか?」
Aブルー「違うよ、宿の方だってば!」
出来れば部屋付き露天風呂も…、とソルジャーの返し。
Aブルー「せっかくだから、この国ならではのさ…」
ブルー 「やめたまえ!」
Aブルー「まだ何も言っていないけど?」
これから熱く語るんだよ、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「ベッドもいいけど、布団もいいよねえ…」
ブルー 「いいってば!」
Aブルー「そう、いいんだよ、露天風呂もさ!」
ぼくのハーレイと二人で入って…、とニコニコニコ。
Aブルー「お風呂の中でも存分にヤッて、上がったら…」
ブルー 「黙れと言っているだろう!」
Aブルー「是非とも、聞いてくれたまえ!」
ブルー 「君がそういう調子だから…」
嫌な予感しかしないんだよ、と生徒会長の怒声。
その通り…。
2022/11/09 (Wed)
☆覗いて欲しい人
生徒会長宅で紅葉狩りの相談、今年は旅行な計画ですが。
お馴染みのゲストが大いに問題、嫌な予感しかしない今。
Aブルー「何を言うかな、せっかくの旅行なんだから!」
ブルー 「ぼくたちだって、普通に楽しみたいんだよ!」
Aブルー「お楽しみなら、無料で提供させて貰うよ!」
好きなだけ覗いてくれたまえ、とソルジャー、笑顔全開。
Aブルー「露天風呂でも、部屋の方でも!」
ブルー 「お断りだよ!」
Aブルー「遠慮しなくていいって、其処は!」
ぼくは全く気にしないしね、と悪びれない人。
Aブルー「ぼくのハーレイは、覗きは耐性無いけどさ…」
ブルー 「そういう話はしてないってば!」
Aブルー「大丈夫! 覗きスポットは、ぶるぅがね…」
最高の所へ案内するから、とソルジャー、その気。
Aブルー「ぼくのハーレイには、気付かれない場所!」
ブルー 「それは要らないって!」
Aブルー「ダメダメ、楽しんでくれなくちゃ!」
ぶるぅの熱い解説つきで…、と乗り出す膝。
Aブルー「そうだ、こっちのハーレイも呼ぼうよ!」
一同 「「「えっ!?」」」
Aブルー「海の別荘には、いつも来てるんだしさ…」
紅葉狩りにも呼んじゃおうよ、と弾ける笑顔。
Aブルー「旅行が、もっと楽しくなるから!」
シロエ 「それは違うという気がします!」
ブルー 「そうだよ、あんなのを呼ばれちゃったら…」
それだけで、ぼくが大迷惑で…、と生徒会長。
ブルー 「絶対、勘違いするんだから!」
Aブルー「何をだい?」
ブルー 「呼ばれた理由というヤツだよ!」
自分のいいように解釈して、と生徒会長が顰める顔。
ブルー 「ぼくが来て欲しがった、ってね!」
Aブルー「君に惚れてるんだから、いいじゃないか!」
ブルー 「困るんだってば、一方的な思い込みなんか!」
Aブルー「だったら、余計に呼びたくなるねえ…」
ブルー 「嫌だよ、呼ぶと言うんなら…」
ぼくは降りる、と生徒会長、キッパリと。
降りるって、何を?
2022/11/10 (Thu)
☆降りるそうです
生徒会長宅で紅葉狩りの相談中な面々、旅行に行く計画。
ソルジャーたちも来るんですけど、教頭先生を呼ぶとか。
Aブルー「えっ、降りるって…。何をだい?」
ブルー 「旅行だってば、ハーレイなんかは御免だよ!」
留守番でいい、と生徒会長が吊り上げる眉。
ブルー 「ぶるぅ、ぼくと一緒に留守番するよね?」
ぶるぅ 「んとんと、旅行は行きたいんだけど…」
Aブルー「ほらね、ぶるぅもこう言ってるじゃないか!」
ぶるぅ 「えーっとね、ブルーがお留守番なら…」
ぼくも一緒にお留守番! と健気なお子様。
ぶるぅ 「みんな、お土産、よろしくねーっ!」
ジョミー「ちょ、ちょっと待ってよ、二人抜けるわけ?」
ブルー 「そうなるねえ…。あ、お土産はぼくの分もね」
シロエ 「あの、お土産は、かまわないんですけど…」
教頭先生はどうなるんです、とシロエ君の質問。
シロエ 「お誘いしても、会長がいないわけですよね?」
ブルー 「何か問題があるのかい?」
シロエ 「ぼくたちに、どうしろと言うんですか!」
ブルー 「えっ、合宿と変わらないだろ?」
柔道部員は揃ってるんだし、と生徒会長、しれっと。
ブルー 「失礼のないよう、きちんと対応しておけばね」
シロエ 「合宿とは違いすぎますから!」
余計な面子がいるんですよ、とシロエ君の泣きそうな顔。
シロエ 「とても面倒見切れないかと思いますが!」
ブルー 「だったら、君も降りたらどう?」
シロエ 「あー…。なるほど、一理ありますね…」
それは確かに、とシロエ君、手をポンと。
シロエ 「先輩たち、後はよろしくお願いします」
一同 「「「は?」」」
シロエ 「ですから、ぼくも降りますので…」
柔道部の先輩方は特によろしく、と念押しが。
シロエ 「他の皆さんも、楽しんでいらして下さい」
サム 「お前も留守番する気なのかよ?」
シロエ 「ええ、お土産は要りませんから…」
教頭先生をお願いします、と笑顔ですけど。
逃げると…?
2022/11/11 (Fri)
☆降りる人が続出
生徒会長宅で紅葉狩りの相談、今年は豪華旅行を計画中。
ソルジャーが教頭先生を呼ぶと言い出し、降りたい人が。
キース 「待て、お前まで降りるって…。逃げる気か?」
シロエ 「平たく言えば、そうなりますね」
三十六計逃げるに如かず、という所です、とシロエ君。
シロエ 「後悔、先に立たずとも言いますから…」
ジョミー「それって、教頭先生を、ぼくたちにさ…」
スウェナ「押し付けるってことじゃないの!」
シロエ 「いえ、柔道部員は、まだ二人います」
ぼくが抜けても…、とシロエ君、ニッコリ。
シロエ 「それも、任せて安心なマツカ先輩とですね…」
サム 「キースは疫病仏じゃねえかよ!」
シロエ 「でも、最初から、この厄介な人たちを…」
丸投げな方向だった筈です、とシロエ君の鋭い指摘。
シロエ 「ですから、そのお二方でバッチリですよ!」
ジョミー「どの辺がさ!?」
サム 「不安しかねえよ、俺も降りるぜ!」
スウェナ「待ってよ、私もサムと一緒に降りるわ!」
残りの面子で行って頂戴、とスウェナちゃん。
スウェナ「ジョミー、お土産、お願いね!」
サム 「俺の土産もよろしくな!」
美味い菓子とかで頼みたいぜ、とサム君も。
サム 「いやげものってヤツは要らねえから!」
ジョミー「ぼくのお土産も、その方向で!」
スウェナ「あらっ、ジョミーは行くんでしょ?」
ジョミー「嫌だよ、もう確実に詰んでるんだし!」
キースたちしか残ってなくて…、とジョミー君の仏頂面。
ジョミー「マツカはいいけど、他が最悪!」
キース 「どういう意味だ!」
ジョミー「自分で考えて分からないわけ?」
疫病仏に教頭先生、それにゲスト、とジョミー君。
ジョミー「そんな面子に混ざって、旅行に行くなんて…」
マツカ 「ぼくではお役に立てませんか…?」
ジョミー「マツカは何も悪くないって!」
マツカ 「よろしかったら、宿は別棟を…」
御用意させて頂きますが…、という提案が。
どうなる…?
2022/11/12 (Sat)
☆残って欲しい人
生徒会長宅で紅葉狩りの相談な面々、旅行な気でしたが。
教頭先生を呼ぶと言うソルジャー、降りる人が続出で…。
マツカ 「ジョミーの分だけ、離れとかをですね…」
ジョミー「そういう問題じゃないんだってば!」
マツカ 「だったら、食事も運ばせましょうか?」
お部屋食とか、ルームサービスとかで…、と御曹司。
マツカ 「それなら、お一人様での旅行とですね…」
キース 「似たような具合になりそうだな」
遠慮しないで、そうして貰え、とキース君もプッシュ。
キース 「是非とも、豪華旅行をだ…」
Aブルー「ぼくたちと一緒に楽しんでよね!」
ジョミー「嫌すぎるから! そうだ、マツカも…」
ぼくと一緒に降りるのはどう、とジョミー君。
ジョミー「手配だけして、後はのんびり!」
マツカ 「あのぅ…。それは無責任すぎませんか?」
ジョミー「大丈夫! 留守番する面子のお世話係で!」
残ってくれると嬉しいな、とジョミー君が立てる親指。
ジョミー「ほら、宿とか別荘とかと違ってさ…」
マツカ 「何か問題があるんですか?」
ジョミー「こう、行き届かない部分ってヤツが…」
出て来そうだよ、と言い出した人。
ジョミー「確かに、ぶるぅはいるんだけれど…」
ぶるぅ 「そだね、おもてなしには自信あるけど…」
ブルー 「マツカのようには、いかないよねえ…」
別荘も無ければ執事さんもいないし、と生徒会長も。
ブルー 「うん、ぼくからもお願いするよ」
サム 「俺も頼むぜ、残ってくれよ!」
シロエ 「マツカ先輩、その方向でお願いします!」
マツカ 「言われてみれば、そうかもですね…」
旅行は予め手配出来ますが…、とマツカ君が傾げる首。
マツカ 「残った皆さんの分の、お世話となると…」
スウェナ「不安があるでしょ、残るべきよ!」
サム 「そうしろよな!」
マツカ 「ええ、その方が良さそうですね」
キース 「ちょっと待て!」
俺しかいない気がするんだが、と悲鳴ですけど。
問題でも…?
2022/11/13 (Sun)
☆ゲストが行くべき
生徒会長宅で紅葉狩りの相談、旅行の予定が崩壊しそう。
ソルジャーが教頭先生を呼ぶと言い出し、面子が激減中。
キース 「マツカまで降りたら、誰が残っているんだ!」
シロエ 「もちろん、キース先輩ですよ」
キース 「俺だけ行って、どうしろと!」
マツカ 「手配は、きちんとしておきますから…」
問題は無いと思います、とマツカ君の柔和な笑み。
マツカ 「何かあった時は、ぼくに連絡して下さい」
キース 「お前のフォローは、それだけなのか!?」
マツカ 「同行出来ない以上は、そうなりますね」
御心配なら誰か付けましょうか、と御曹司。
マツカ 「プロの添乗員さんを雇う手はありますが…」
キース 「添乗員では、どうにも出来ない気がするぞ!」
マニュアル通りで済むわけがない、とキース君の渋面。
キース 「なんと言っても、こいつらだしな!」
ジョミー「教頭先生もよろしくね!」
キース 「無理だ、俺には務まらん!」
俺も降りる、とキース君、キッパリ。
キース 「というわけで、あんたたちだけで行ってくれ」
Aブルー「ええっ!?」
キース 「教頭先生は、いらっしゃるんだし…」
面子に不足は無いだろうが、とキース君、大真面目。
キース 「マツカの手配なら、宿も食事も安心だぞ」
シロエ 「ですねえ、それが一番かもです」
スウェナ「キースだけ行ったら、不安があるわね」
何と言っても疫病仏だし…、とスウェナちゃん。
スウェナ「お持ち帰りが心配だわよ」
ジョミー「あー…。トラブルとかのお土産ってヤツ?」
スウェナ「そうよ、ありそうだと思わない?」
サム 「思いっ切り、いやげものってヤツな…」
それは困るぜ、とサム君、肩をブルッと。
サム 「それくらいなら、キースもよ…」
シロエ 「降りた方がマシっていうものですよ」
ジョミー「だよね、旅行はゲストだけでさ…」
キース 「行って貰うべきだと思うんだが?」
異存は無いな、と纏めにかかってますけど。
ゲストだけ…?
2022/11/14 (Mon)
☆ゲストのみは嫌だ
生徒会長宅で紅葉狩りの相談な面々、豪華旅行が暗礁に。
ついにキース君まで降りる展開、残るはゲストだけな今。
Aブルー「待ってよ、ゲストだけって、どうなるわけ?」
キース 「あんたと、あんたの連れの二人と…」
シロエ 「教頭先生で行って貰うんですよ」
それが一番良さそうですから、とシロエ君。
シロエ 「教頭先生は、あなたがいれば御機嫌ですし…」
キース 「面倒はかからないと思うぞ」
自分の世話は自分でなさるし…、とキース君のお墨付き。
キース 「ぶるぅは、いつも通りだろうしな」
Aブルー「だったら、思い切り面倒じゃないか!」
キース 「何故、そうなるんだ?」
Aブルー「覗きだってば、こっちのハーレイを連れて…」
露天風呂まで覗きに来そう、とソルジャー、悪い顔色。
Aブルー「そしたら、こっちのハーレイがさ…」
キース 「何もなさらないと思うがな?」
シロエ 「大丈夫ですよ、ヘタレでらっしゃいますから」
Aブルー「ヘタレだからだよ、鼻血で気絶コースだよ!」
その面倒は誰が見るわけ、とソルジャーの悲鳴。
Aブルー「この旅行、ぼくも降りるから!」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「君子危うきに近寄らずだよ!」
そう言ってシロエが降りたじゃないか、と目がマジな人。
Aブルー「ババを引くのは御免だし!」
キース 「あんたまで降りたら、どうなるんだ?」
Aブルー「もう旅行ごと、パアでいいって!」
いつものコースな紅葉でいい、と百八十度の方向転換。
Aブルー「それなら安心、安全だし!」
シロエ 「いつ行く気です?」
Aブルー「23日が見頃の予定だろう?」
シロエ 「そうなんですけど、週のド真ん中ですし…」
前後を休むというのはちょっと…、とシロエ君。
シロエ 「旅行だったら、思い切れるんですけれど…」
サム 「だよなあ、ただの紅葉狩りだとよ…」
ジョミー「グレイブ先生の嫌味がね…」
ネチネチ来るのは確実だし、とジョミー君も。
嫌ですよね…?
2022/11/15 (Tue)
さて、11月。早速3日が祝日なわけで、学校はお休み。
生徒会長宅に来ている御一同様、お出掛けはしない方向。
シロエ 「この休みも、何処も混んでるでしょうねえ…」
ジョミー「いい季節だしさ、人だらけだよね」
キース 「先月の連休も、かなりの人出だったしな…」
サム 「俺たちは、此処でのんびりしていたけどよ…」
でも今月は出掛けてえよな、とサム君が眺める外の青空。
サム 「やっぱ、紅葉は外せねえぜ」
ジョミー「だよねえ、マツカに頼めばさあ…」
スウェナ「うんと豪華に食事つきでしょ?」
シロエ 「出掛けない手は無いですよね」
余計なのもついて来ますけど…、とシロエ君。
シロエ 「来るなと言っても、絶対、来ますし…」
ジョミー「マグロ漁船に乗ってないだけ、マシだってば」
キース 「まったくだ。拠点なんぞを移されたら…」
サム 「えらい目に遭ってたぜ、今頃はよ」
毎日、湧いて出やがって、とサム君、お手上げのポーズ。
サム 「それがねえんだし、紅葉くらいはよ…」
シロエ 「諦めるしかないでしょうねえ…」
ジョミー「それなんだけど、今年はさ…」
日にちが微妙、とジョミー君が差すカレンダー。
ジョミー「連休は無いし、土日にしたって…」
シロエ 「あー…。紅葉日和とは言い難いかもです」
キース 「19日だと、早すぎる気もするな…」
ジョミー「でしょ? でもさ、26日にしちゃうと…」
散りかけになっていそうな感じ、とジョミー君。
ジョミー「23日だったら、よさそうだけど…」
シロエ 「思いっ切り、週のド真ん中ですね…」
祝日とはいえ水曜ですし、とシロエ君も困った顔に。
シロエ 「前の日は授業で、翌日も授業な勘定ですよ」
ジョミー「欠席届で休めるけどさあ…」
キース 「紅葉狩りに行ってきます、は流石にな…」
ジョミー「グレイブ先生、いい御身分だな、って…」
スウェナ「言うわよね…」
紅葉狩りだとマズイわよ、という声が。
当然ですよね…?
2022/11/01 (Tue)
☆前後を休みたい
休日を生徒会長宅で過ごす面々、外せないのが紅葉狩り。
一度目の祝日は紅葉には早く、次の祝日は週のド真ん中。
シロエ 「綺麗な紅葉を見るには、23日でしょうか?」
マツカ 「どうでしょう…。こればかりは、お天気と…」
運ですよね、とマツカ君にも読めない紅葉狩りの日。
マツカ 「23日なら確実ですけど、それ以外だと…」
キース 「早すぎるか、散りかけの可能性が大か…」
サム 「今までの経験からいくと、そうなるぜ」
ジョミー「やっぱり、欠席届かなあ…」
グレイブ先生の嫌味が来ても、とジョミー君。
ジョミー「いい御身分には違いないしさ、紅葉狩り」
スウェナ「そうねえ、マツカの別荘で御馳走なんだし…」
シロエ 「いい御身分でしかないですよね…」
それで前後を休みますか、とシロエ君が顎に当てる手。
シロエ 「その手でいくなら、充分、休養出来ますし…」
サム 「余計なのが来て消耗してもよ、次の日は…」
スウェナ「寝込めるっていう勘定だわね」
前後を休んじゃいましょうよ、とスウェナちゃん。
スウェナ「それなら安心、安全だわよ」
ジョミー「嫌味は避けられないけどね…」
キース 「だが、休養は大切だぞ」
でないとダメージが回復しない、とキース君、目がマジ。
キース 「なにしろ来るのが、例の馬鹿野郎で…」
ジョミー「あっちのぶるぅと、キャプテンもだよね…」
シロエ 「もう確実に詰むヤツですよ」
キース先輩の場合は特に…、とシロエ君。
シロエ 「高確率で酷い目に遭ってますしね」
ジョミー「それを言うなら、ぼくたちだってさ…」
サム 「キースのせいでババを引きまくりだぜ?」
スウェナ「疫病仏はダテじゃないものねえ…」
今度はどっちに転ぶかしらね、とスウェナちゃんの溜息。
スウェナ「出来れば被害は、キース一人で…」
シロエ 「受けて欲しいですね、本当に」
キース 「おい、お前たち!」
俺に一人で死ねと言うのか、と文句ですけど。
問題でも…?
2022/11/02 (Wed)
☆二日も休むなら
生徒会長宅で休日な御一同様、紅葉狩りの相談ですけど。
難しいのが今年の日程、23日だと週のド真ん中でして。
シロエ 「諸悪の根源はキース先輩なんですよ?」
ジョミー「キース一人が死ねば済むなら、一人でさ…」
サム 「死んで欲しいと思うぜ、うん」
同情の余地はねえんでねえの、とサム君の容赦ない台詞。
サム 「ダメージ回復用の休みは、取るんだしよ…」
スウェナ「潔く散って来なさいよね」
キース 「俺は非常に不本意なんだが…!」
??? 「ねえねえ、休みを取るんだって?」
ホントかい、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
Aブルー「欠席届を二日分だってね?」
キース 「あんた、何処から湧いて出たんだ!」
Aブルー「もちろん、ぼくの青の間からだよ!」
紅葉狩りの相談と聞いて…、と悪びれない人。
Aブルー「23日が見頃なのかい?」
キース 「そうじゃないか、という話をしてるんだが…」
Aブルー「うーん…。でもさあ、二日も休むなら…」
もっと活用した方が、とソルジャーが指すカレンダー。
Aブルー「前後じゃなくって、前を休むべき!」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「23日が水曜なんだし、その前後よりも…」
前の二日を休むべきだね、とソルジャーの言。
Aブルー「月曜と火曜を休むと、どうなると思う?」
シロエ 「えーっと…? 水曜日が祝日ですから…」
ジョミー「土曜から数えると、5連休…かな?」
Aブルー「ピンポーン!」
これは大きいと思うけど、とソルジャーが立てる指。
Aブルー「それだけあったら、旅行だって!」
シロエ 「言われてみれば、そうですね…」
Aブルー「この辺の紅葉は、23日が見頃でもさ…」
もっと早めのトコがあるよね、という指摘。
Aブルー「そういう所へ、旅行はどう?」
ジョミー「その発想は無かったよね?」
シロエ 「でも、いいかもです」
Aブルー「だろう?」
どうせ二日も休むんならさ、との意見ですけど。
さて…?
2022/11/03 (Thu)
☆いい御身分な人
休日は生徒会長宅な面々、紅葉狩りの相談中ですけれど。
ソルジャーが来まして、欠席届を出すなら連休という案。
シロエ 「休み方次第で、5連休ですか…」
ジョミー「欠席届は、どうせ二日分、出すんだし…」
サム 「二日分、続けて申告してもよ…」
スウェナ「嫌味が少々、グレードアップなだけだわね…」
グレイブ先生、どうせ嫌味なんだし、とスウェナちゃん。
スウェナ「いい御身分から、何様になる程度よねえ…」
シロエ 「諸君、いったい何様だ、って感じでしょうか」
ジョミー「言いそうだよねえ、グレードアップなら」
サム 「いいんでねえの、ジョミー様とかでよ」
ソレに対する返事はよ、とサム君、親指をグッと。
サム 「誰か、代表で言っちまえばよ」
ジョミー「それなら、ぼくよりキースじゃないかな?」
シロエ 「どうでしょう? 欠席届の常連ですし…」
サム 「インパクトってヤツが足りねえよ」
やっぱ、言うならジョミー様とか、とサム君の意見。
サム 「サム様だと、据わりが悪いしよ…」
シロエ 「あー…。そうなると、ジョミー様ですね?」
ジョミー「シロエ様でも、問題無いと思うけど?」
シロエ 「マツカ様でもいけますってば!」
マツカ先輩でどうでしょう、という声が。
シロエ 「マツカ先輩なら、本当にマツカ様ですからね」
スウェナ「いい御身分なのも、間違いないわよ」
ジョミー「大財閥の御曹司だしね…」
サム 「んじゃ、代表はマツカ様な!」
グレイブ先生の嫌味が来たら…、とサム君もプッシュ。
サム 「ジョミー様より、断然、いけるぜ!」
ジョミー「文句のつけようが無いもんねえ…」
それでいこう、とジョミー君。
ジョミー「嫌味対策はマツカに任せて、5連休だよ!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 今年の紅葉は、旅行だね!」
シロエ 「マツカ先輩に任せておけば、今からだって…」
サム 「バッチリだよな!」
宿も、交通機関もいける、と誰もが歓声。
マツカ様ですしね?
2022/11/04 (Fri)
☆社交が上手い人
生徒会長宅で休日を過ごす面々、紅葉狩りの日程の相談。
ソルジャーが来まして、5連休にする案が出たわけで…。
シロエ 「マツカ先輩、宿とかの手配は出来ますよね?」
マツカ 「ええ、それは…。ただ、ぼくはですね…」
サム 「何か問題あるのかよ?」
マツカ 「……グレイブ先生対策です」
嫌味の対応係はちょっと…、とマツカ君、逃げ腰。
マツカ 「皆さんが仰るようには、とても出来ませんよ」
ジョミー「えっ、マツカ様です、って答えるだけだよ?」
マツカ 「それが出来たら、ぼくじゃないですよ…」
シロエ 「でもですね…。マツカ先輩、御曹司ですし…」
対人スキルも半端ないでしょう、とシロエ君の指摘。
シロエ 「外国からのお客様とでも、歓談ですよね?」
ジョミー「そうだよ、取引先の社長さんとかだって…」
スウェナ「パーティーで色々、話してるんでしょ?」
マツカ 「それは確かにそうなんですけど…」
嫌味の応酬とは違いますし、とマツカ君の顔に困惑の色。
マツカ 「嫌味には嫌味で応えないのがお約束ですよ」
キース 「分かる、社交術の基本だからな」
ジョミー「えーっ!? じゃあ、マツカには…」
シロエ 「任せられないんですか、その件は?」
でも…、とシロエ君の食い下がり。
シロエ 「マツカ様です、じゃなければいけますよね?」
マツカ 「えっと…。それはどういう意味ですか?」
シロエ 「嫌味を言われた時ですよ!」
上手い対応は出来ますよね、とシロエ君が乗り出す膝。
シロエ 「マツカ様です、と言う代わりにですね…」
サム 「あー、上手いこと返すのな!」
社交術とかいうヤツで…、とサム君、手をポンと。
サム 「そっちだったら、余裕でいけるんでねえの?」
マツカ 「ぼくが皆さんをお誘いしたんです、ですか?」
シロエ 「それ、最高じゃないですか!」
キース 「そうだな、普通では行けないような…」
特別な場所に行けるとかだな、とキース君。
非公開の寺院とか…?
2022/11/05 (Sat)
☆非公開がいいな
生徒会長宅に来ている面々、紅葉狩りの相談ですけれど。
ソルジャーが出した5連休な案、使わない手は無い感じ。
シロエ 「マツカ先輩なら、ソレ、出来ますよね?」
マツカ 「非公開の寺院へ行く件ですか?」
キース 「寺でなくてもいいが、紅葉の名所で…」
シロエ 「非公開って所は多いですしね…」
マツカ先輩なら入れるのでは、とシロエ君の問い。
シロエ 「あの手の所は、コネだと聞くんですけれど」
キース 「ああ。璃母恩院の系列の寺にもあるな」
ジョミー「紅葉は綺麗だけど、一般人はダメ、って?」
キース 「並みの坊主もお断りだぞ、その手の寺は」
テレビとかの取材は入れるがな、とキース君。
キース 「いい紅葉だな、と映像で行きたくなっても…」
ジョミー「キースじゃ無理、って?」
キース 「紹介状が要ったり、こう、色々と…」
ハードルってヤツが高いんだ、とキース君の説明が。
キース 「シロエが言った通りに、まさにコネだな」
ジョミー「マツカなら、確かにいけそうだよね…」
スウェナ「そうね、でもって、ホントに手配を…」
して貰えると最高だわね、とスウェナちゃん。
スウェナ「5連休の間に紅葉が見られそうな所で!」
一同 「「「イイネ!」」」
それなら何の問題も無し、と誰もが突き上げる拳。
ジョミー「マツカが非公開の名所を手配してさ…」
キース 「誘ったのなら、グレイブ先生も黙るしか…」
シロエ 「無いですもんねえ、貴重な機会なんですから」
サム 「学生は、見聞を広めるべきだしよ…」
ダメとは絶対、言えねえよな、とサム君も。
サム 「頼むぜ、マツカ!」
マツカ 「分かりました」
その方向で手配してみましょう、とマツカ君。
マツカ 「非公開の場所で、紅葉が見頃な所ですね?」
シロエ 「ええ。チョイスは先輩にお任せします」
ジョミー「美味しい料理も、手配、お願い!」
マツカ 「任せて下さい」
帰ったら執事と相談します、と人のいい笑み。
豪華旅行…!
2022/11/06 (Sun)
☆5連休の場合は
生徒会長宅で紅葉狩りの相談ですけど、豪華旅行な方向。
ソルジャーの案で5連休を取り、マツカ君が手配だとか。
Aブルー「いいねえ、今年は紅葉見物で旅行!」
キース 「あんた、珍しく役に立ったな」
シロエ 「ですよね、普段は真逆なのに…」
Aブルー「そりゃ、ぼくだって、たまにはさ…」
役に立たないと嫌われちゃうし、とソルジャー、苦笑。
Aブルー「まあ、キースとはセットらしいから…」
シロエ 「何が言いたいんです?」
Aブルー「それなりに馴染んではいるのかな、と」
一同 「「「あー…」」」
不本意ながら、と頷く御一同様。
シロエ 「覚悟ってヤツは出来てますよね」
ジョミー「だよね、来ちゃったら仕方ない、って」
サム 「でもよ、今回は違ったよな」
スウェナ「5連休の言い出しっぺで、功労者よね」
そんなの思い付かなかったし、とスウェナちゃんも。
スウェナ「前後を休んで休養する、ってトコまでで…」
シロエ 「ええ。…あれっ、ちょっと待って下さいよ?」
キース 「どうしたんだ?」
シロエ 「今のが引っ掛かったんです」
スウェナ先輩の台詞ですよ、とシロエ君が顎に当てる手。
シロエ 「ダメージ回復用に、前後が休みでしたよね?」
キース 「その通りだが?」
シロエ 「だったら、5連休の場合はどうなるんです?」
ジョミー「初日と最終日が、お疲れ休みでいいと思うよ」
連休の使い方の王道、とジョミー君。
ジョミー「初日は学校で疲れた分の回復でさ…」
サム 「最終日は、旅行で疲れた分な?」
ジョミー「そう! よくあるパターンってヤツだよね」
シロエ 「確かに、普通はそうですけど…」
旅行の面子が問題で、とシロエ君の視線がソルジャーに。
シロエ 「この人だけではないんですよ?」
キース 「キャプテンと、ぶるぅも来るんだったな…」
シロエ 「おまけに、泊まりがけなんです」
一同 「「「うわー…」」」
それは問題ありそうな、と誰もが愕然。
旅行ですしね…?
2022/11/07 (Mon)
☆大変そうな旅行
生徒会長宅で紅葉狩りの相談な面々、今年は旅行だとか。
ソルジャーの案で5連休にして、非公開な紅葉の名所へ。
ジョミー「それってさあ…。凄く大変なんじゃあ…?」
サム 「海の別荘みてえなモンだよなあ…」
キース 「いや、アレよりも酷くなる気がするぞ」
紅葉で旅行は初だからな、とキース君の眉間に皺が。
キース 「無駄にテンションが上がるだろうし…」
スウェナ「ぶるぅの悪戯が恐ろしいわね…」
ジョミー「悪戯もだけど、この人たちがさ…」
何をやらかすか、とジョミー君の視線がソルジャーに。
ジョミー「大人しくしててくれればいいけど…」
Aブルー「もちろん、夜は引っ込むから!」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「大人の時間を楽しまなくちゃね!」
マツカの手配だから宿は最高、とソルジャー、ニコニコ。
Aブルー「部屋も豪華に決まっているし、存分に!」
ブルー 「その先、禁止!」
Aブルー「無粋だねえ…。喋るだけでもダメだって?」
ブルー 「放っておいたら、加速するだろう!」
旅行中の言動が思いやられる、と生徒会長が抱える頭。
ブルー 「5連休ってことは、旅行は2泊3日だし…」
Aブルー「ぼくは4泊5日でいいけど?」
ブルー 「せめて前後は休みたいんだよ!」
暇な君とは違うんだから、と生徒会長、ブツブツと。
ブルー 「だけど、一日で回復出来るか…」
ジョミー「旅行前の方は余裕だけどね…」
シロエ 「後がヤバそうな気がするんですよ」
キース先輩に丸投げしても…、とシロエ君の深い溜息。
シロエ 「余波を食らう恐れがありますしね」
サム 「だよなあ、キースだけで済めばいいけどよ…」
キース 「俺を人柱にする気なのか!?」
今、丸投げと聞こえたが、とキース君のツッコミ。
キース 「この馬鹿野郎を俺に投げると?」
シロエ 「いいえ、ぶるぅとキャプテンもです」
キース 「其処までなのか!?」
それはあまりに酷すぎる、と悲鳴ですけど。
丸投げですしね…?
2022/11/08 (Tue)
☆和室を希望な人
生徒会長宅で紅葉狩りの相談中な面々、今年は初の旅行。
けれどゲストが問題なわけで、キース君に丸投げする気。
キース 「どうして全部、俺に振るんだ!」
シロエ 「キース先輩が適任だと思うからですよ」
ジョミー「なんだかんだで、気が合ってるしね」
Aブルー「それはもう、セットものだから!」
ぼくとキースで疫病仏、とソルジャー、親指をグッと。
Aブルー「キースだったら、任せて安心だしさ…」
シロエ 「添乗員もやってましたし、出来る筈です」
サム 「うんうん、専属でやってくれればよ…」
スウェナ「私たちは旅行を満喫出来る筈よね」
この人たちに邪魔されないで…、とスウェナちゃんも。
スウェナ「綺麗な紅葉に、美味しい食事に…」
シロエ 「宿も豪華にいきたいですよね」
マツカ 「空きが無ければ、別荘を御用意出来ますよ」
距離があった時はヘリを使えば…、と流石な御曹司。
マツカ 「渋滞も関係ありませんしね、ヘリで飛んだら」
ジョミー「それって最高!」
Aブルー「いいねえ、ついでに和室も欲しいな」
一同 「「「は?」」」
和室とは、と誰もがキョトン。
シロエ 「えっと…? ヘリの内装に和風ですか?」
Aブルー「違うよ、宿の方だってば!」
出来れば部屋付き露天風呂も…、とソルジャーの返し。
Aブルー「せっかくだから、この国ならではのさ…」
ブルー 「やめたまえ!」
Aブルー「まだ何も言っていないけど?」
これから熱く語るんだよ、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「ベッドもいいけど、布団もいいよねえ…」
ブルー 「いいってば!」
Aブルー「そう、いいんだよ、露天風呂もさ!」
ぼくのハーレイと二人で入って…、とニコニコニコ。
Aブルー「お風呂の中でも存分にヤッて、上がったら…」
ブルー 「黙れと言っているだろう!」
Aブルー「是非とも、聞いてくれたまえ!」
ブルー 「君がそういう調子だから…」
嫌な予感しかしないんだよ、と生徒会長の怒声。
その通り…。
2022/11/09 (Wed)
☆覗いて欲しい人
生徒会長宅で紅葉狩りの相談、今年は旅行な計画ですが。
お馴染みのゲストが大いに問題、嫌な予感しかしない今。
Aブルー「何を言うかな、せっかくの旅行なんだから!」
ブルー 「ぼくたちだって、普通に楽しみたいんだよ!」
Aブルー「お楽しみなら、無料で提供させて貰うよ!」
好きなだけ覗いてくれたまえ、とソルジャー、笑顔全開。
Aブルー「露天風呂でも、部屋の方でも!」
ブルー 「お断りだよ!」
Aブルー「遠慮しなくていいって、其処は!」
ぼくは全く気にしないしね、と悪びれない人。
Aブルー「ぼくのハーレイは、覗きは耐性無いけどさ…」
ブルー 「そういう話はしてないってば!」
Aブルー「大丈夫! 覗きスポットは、ぶるぅがね…」
最高の所へ案内するから、とソルジャー、その気。
Aブルー「ぼくのハーレイには、気付かれない場所!」
ブルー 「それは要らないって!」
Aブルー「ダメダメ、楽しんでくれなくちゃ!」
ぶるぅの熱い解説つきで…、と乗り出す膝。
Aブルー「そうだ、こっちのハーレイも呼ぼうよ!」
一同 「「「えっ!?」」」
Aブルー「海の別荘には、いつも来てるんだしさ…」
紅葉狩りにも呼んじゃおうよ、と弾ける笑顔。
Aブルー「旅行が、もっと楽しくなるから!」
シロエ 「それは違うという気がします!」
ブルー 「そうだよ、あんなのを呼ばれちゃったら…」
それだけで、ぼくが大迷惑で…、と生徒会長。
ブルー 「絶対、勘違いするんだから!」
Aブルー「何をだい?」
ブルー 「呼ばれた理由というヤツだよ!」
自分のいいように解釈して、と生徒会長が顰める顔。
ブルー 「ぼくが来て欲しがった、ってね!」
Aブルー「君に惚れてるんだから、いいじゃないか!」
ブルー 「困るんだってば、一方的な思い込みなんか!」
Aブルー「だったら、余計に呼びたくなるねえ…」
ブルー 「嫌だよ、呼ぶと言うんなら…」
ぼくは降りる、と生徒会長、キッパリと。
降りるって、何を?
2022/11/10 (Thu)
☆降りるそうです
生徒会長宅で紅葉狩りの相談中な面々、旅行に行く計画。
ソルジャーたちも来るんですけど、教頭先生を呼ぶとか。
Aブルー「えっ、降りるって…。何をだい?」
ブルー 「旅行だってば、ハーレイなんかは御免だよ!」
留守番でいい、と生徒会長が吊り上げる眉。
ブルー 「ぶるぅ、ぼくと一緒に留守番するよね?」
ぶるぅ 「んとんと、旅行は行きたいんだけど…」
Aブルー「ほらね、ぶるぅもこう言ってるじゃないか!」
ぶるぅ 「えーっとね、ブルーがお留守番なら…」
ぼくも一緒にお留守番! と健気なお子様。
ぶるぅ 「みんな、お土産、よろしくねーっ!」
ジョミー「ちょ、ちょっと待ってよ、二人抜けるわけ?」
ブルー 「そうなるねえ…。あ、お土産はぼくの分もね」
シロエ 「あの、お土産は、かまわないんですけど…」
教頭先生はどうなるんです、とシロエ君の質問。
シロエ 「お誘いしても、会長がいないわけですよね?」
ブルー 「何か問題があるのかい?」
シロエ 「ぼくたちに、どうしろと言うんですか!」
ブルー 「えっ、合宿と変わらないだろ?」
柔道部員は揃ってるんだし、と生徒会長、しれっと。
ブルー 「失礼のないよう、きちんと対応しておけばね」
シロエ 「合宿とは違いすぎますから!」
余計な面子がいるんですよ、とシロエ君の泣きそうな顔。
シロエ 「とても面倒見切れないかと思いますが!」
ブルー 「だったら、君も降りたらどう?」
シロエ 「あー…。なるほど、一理ありますね…」
それは確かに、とシロエ君、手をポンと。
シロエ 「先輩たち、後はよろしくお願いします」
一同 「「「は?」」」
シロエ 「ですから、ぼくも降りますので…」
柔道部の先輩方は特によろしく、と念押しが。
シロエ 「他の皆さんも、楽しんでいらして下さい」
サム 「お前も留守番する気なのかよ?」
シロエ 「ええ、お土産は要りませんから…」
教頭先生をお願いします、と笑顔ですけど。
逃げると…?
2022/11/11 (Fri)
☆降りる人が続出
生徒会長宅で紅葉狩りの相談、今年は豪華旅行を計画中。
ソルジャーが教頭先生を呼ぶと言い出し、降りたい人が。
キース 「待て、お前まで降りるって…。逃げる気か?」
シロエ 「平たく言えば、そうなりますね」
三十六計逃げるに如かず、という所です、とシロエ君。
シロエ 「後悔、先に立たずとも言いますから…」
ジョミー「それって、教頭先生を、ぼくたちにさ…」
スウェナ「押し付けるってことじゃないの!」
シロエ 「いえ、柔道部員は、まだ二人います」
ぼくが抜けても…、とシロエ君、ニッコリ。
シロエ 「それも、任せて安心なマツカ先輩とですね…」
サム 「キースは疫病仏じゃねえかよ!」
シロエ 「でも、最初から、この厄介な人たちを…」
丸投げな方向だった筈です、とシロエ君の鋭い指摘。
シロエ 「ですから、そのお二方でバッチリですよ!」
ジョミー「どの辺がさ!?」
サム 「不安しかねえよ、俺も降りるぜ!」
スウェナ「待ってよ、私もサムと一緒に降りるわ!」
残りの面子で行って頂戴、とスウェナちゃん。
スウェナ「ジョミー、お土産、お願いね!」
サム 「俺の土産もよろしくな!」
美味い菓子とかで頼みたいぜ、とサム君も。
サム 「いやげものってヤツは要らねえから!」
ジョミー「ぼくのお土産も、その方向で!」
スウェナ「あらっ、ジョミーは行くんでしょ?」
ジョミー「嫌だよ、もう確実に詰んでるんだし!」
キースたちしか残ってなくて…、とジョミー君の仏頂面。
ジョミー「マツカはいいけど、他が最悪!」
キース 「どういう意味だ!」
ジョミー「自分で考えて分からないわけ?」
疫病仏に教頭先生、それにゲスト、とジョミー君。
ジョミー「そんな面子に混ざって、旅行に行くなんて…」
マツカ 「ぼくではお役に立てませんか…?」
ジョミー「マツカは何も悪くないって!」
マツカ 「よろしかったら、宿は別棟を…」
御用意させて頂きますが…、という提案が。
どうなる…?
2022/11/12 (Sat)
☆残って欲しい人
生徒会長宅で紅葉狩りの相談な面々、旅行な気でしたが。
教頭先生を呼ぶと言うソルジャー、降りる人が続出で…。
マツカ 「ジョミーの分だけ、離れとかをですね…」
ジョミー「そういう問題じゃないんだってば!」
マツカ 「だったら、食事も運ばせましょうか?」
お部屋食とか、ルームサービスとかで…、と御曹司。
マツカ 「それなら、お一人様での旅行とですね…」
キース 「似たような具合になりそうだな」
遠慮しないで、そうして貰え、とキース君もプッシュ。
キース 「是非とも、豪華旅行をだ…」
Aブルー「ぼくたちと一緒に楽しんでよね!」
ジョミー「嫌すぎるから! そうだ、マツカも…」
ぼくと一緒に降りるのはどう、とジョミー君。
ジョミー「手配だけして、後はのんびり!」
マツカ 「あのぅ…。それは無責任すぎませんか?」
ジョミー「大丈夫! 留守番する面子のお世話係で!」
残ってくれると嬉しいな、とジョミー君が立てる親指。
ジョミー「ほら、宿とか別荘とかと違ってさ…」
マツカ 「何か問題があるんですか?」
ジョミー「こう、行き届かない部分ってヤツが…」
出て来そうだよ、と言い出した人。
ジョミー「確かに、ぶるぅはいるんだけれど…」
ぶるぅ 「そだね、おもてなしには自信あるけど…」
ブルー 「マツカのようには、いかないよねえ…」
別荘も無ければ執事さんもいないし、と生徒会長も。
ブルー 「うん、ぼくからもお願いするよ」
サム 「俺も頼むぜ、残ってくれよ!」
シロエ 「マツカ先輩、その方向でお願いします!」
マツカ 「言われてみれば、そうかもですね…」
旅行は予め手配出来ますが…、とマツカ君が傾げる首。
マツカ 「残った皆さんの分の、お世話となると…」
スウェナ「不安があるでしょ、残るべきよ!」
サム 「そうしろよな!」
マツカ 「ええ、その方が良さそうですね」
キース 「ちょっと待て!」
俺しかいない気がするんだが、と悲鳴ですけど。
問題でも…?
2022/11/13 (Sun)
☆ゲストが行くべき
生徒会長宅で紅葉狩りの相談、旅行の予定が崩壊しそう。
ソルジャーが教頭先生を呼ぶと言い出し、面子が激減中。
キース 「マツカまで降りたら、誰が残っているんだ!」
シロエ 「もちろん、キース先輩ですよ」
キース 「俺だけ行って、どうしろと!」
マツカ 「手配は、きちんとしておきますから…」
問題は無いと思います、とマツカ君の柔和な笑み。
マツカ 「何かあった時は、ぼくに連絡して下さい」
キース 「お前のフォローは、それだけなのか!?」
マツカ 「同行出来ない以上は、そうなりますね」
御心配なら誰か付けましょうか、と御曹司。
マツカ 「プロの添乗員さんを雇う手はありますが…」
キース 「添乗員では、どうにも出来ない気がするぞ!」
マニュアル通りで済むわけがない、とキース君の渋面。
キース 「なんと言っても、こいつらだしな!」
ジョミー「教頭先生もよろしくね!」
キース 「無理だ、俺には務まらん!」
俺も降りる、とキース君、キッパリ。
キース 「というわけで、あんたたちだけで行ってくれ」
Aブルー「ええっ!?」
キース 「教頭先生は、いらっしゃるんだし…」
面子に不足は無いだろうが、とキース君、大真面目。
キース 「マツカの手配なら、宿も食事も安心だぞ」
シロエ 「ですねえ、それが一番かもです」
スウェナ「キースだけ行ったら、不安があるわね」
何と言っても疫病仏だし…、とスウェナちゃん。
スウェナ「お持ち帰りが心配だわよ」
ジョミー「あー…。トラブルとかのお土産ってヤツ?」
スウェナ「そうよ、ありそうだと思わない?」
サム 「思いっ切り、いやげものってヤツな…」
それは困るぜ、とサム君、肩をブルッと。
サム 「それくらいなら、キースもよ…」
シロエ 「降りた方がマシっていうものですよ」
ジョミー「だよね、旅行はゲストだけでさ…」
キース 「行って貰うべきだと思うんだが?」
異存は無いな、と纏めにかかってますけど。
ゲストだけ…?
2022/11/14 (Mon)
☆ゲストのみは嫌だ
生徒会長宅で紅葉狩りの相談な面々、豪華旅行が暗礁に。
ついにキース君まで降りる展開、残るはゲストだけな今。
Aブルー「待ってよ、ゲストだけって、どうなるわけ?」
キース 「あんたと、あんたの連れの二人と…」
シロエ 「教頭先生で行って貰うんですよ」
それが一番良さそうですから、とシロエ君。
シロエ 「教頭先生は、あなたがいれば御機嫌ですし…」
キース 「面倒はかからないと思うぞ」
自分の世話は自分でなさるし…、とキース君のお墨付き。
キース 「ぶるぅは、いつも通りだろうしな」
Aブルー「だったら、思い切り面倒じゃないか!」
キース 「何故、そうなるんだ?」
Aブルー「覗きだってば、こっちのハーレイを連れて…」
露天風呂まで覗きに来そう、とソルジャー、悪い顔色。
Aブルー「そしたら、こっちのハーレイがさ…」
キース 「何もなさらないと思うがな?」
シロエ 「大丈夫ですよ、ヘタレでらっしゃいますから」
Aブルー「ヘタレだからだよ、鼻血で気絶コースだよ!」
その面倒は誰が見るわけ、とソルジャーの悲鳴。
Aブルー「この旅行、ぼくも降りるから!」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「君子危うきに近寄らずだよ!」
そう言ってシロエが降りたじゃないか、と目がマジな人。
Aブルー「ババを引くのは御免だし!」
キース 「あんたまで降りたら、どうなるんだ?」
Aブルー「もう旅行ごと、パアでいいって!」
いつものコースな紅葉でいい、と百八十度の方向転換。
Aブルー「それなら安心、安全だし!」
シロエ 「いつ行く気です?」
Aブルー「23日が見頃の予定だろう?」
シロエ 「そうなんですけど、週のド真ん中ですし…」
前後を休むというのはちょっと…、とシロエ君。
シロエ 「旅行だったら、思い切れるんですけれど…」
サム 「だよなあ、ただの紅葉狩りだとよ…」
ジョミー「グレイブ先生の嫌味がね…」
ネチネチ来るのは確実だし、とジョミー君も。
嫌ですよね…?
2022/11/15 (Tue)
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