シャングリラ学園つれづれ語り
☆会議を忘れた人
生徒会長宅での紅葉狩りの相談、豪華旅行は中止と決定。
例年通りに日帰りですけど、日程の方が問題なわけで…。
ジョミー「いい御身分だな、っていうのは嫌すぎだし!」
シロエ 「この際、見頃でなくてもいい気がします」
19日の土曜でどうでしょうか、とシロエ君の提案。
シロエ 「日帰りですしね、次の日が日曜で休みなら…」
サム 「ダメージ回復はバッチリだよな?」
スウェナ「毎年、そういう感じだものね」
Aブルー「じゃあ、それで!」
其処でいいから、とソルジャーも賛同。
Aブルー「厄介な旅行に行くより、日帰りで紅葉!」
キース 「かまわんが…。後で文句は絶対、言うなよ?」
Aブルー「言うわけないだろ、ぼくがババでなければ!」
19日ってことでよろしく、とパチンとウインク。
Aブルー「日も決まったから、今日は帰るよ」
ぶるぅ 「んとんと…。ご飯、食べてかないの?」
Aブルー「会議を忘れて来ちゃったみたいで…」
ハーレイが探し回ってるんだ、と肩を竦める人。
Aブルー「今は青の間で絶叫中だよ、此処だろうから」
キース 「だったら、サッサと帰ってやれ!」
ぶるぅ 「ちょっと待ってね、お土産、詰めるよ!」
Aブルー「ありがとう、ぶるぅは気が利くねえ…」
ハーレイを待たせてるから多めに、と厚かましい注文。
Aブルー「お詫びの気持ちで、スイーツ沢山!」
ぶるぅ 「オッケー!」
甘いお菓子が箱に詰められ、ソルジャーが翻すマント。
Aブルー「19日、楽しみにしてるから!」
ぶるぅ 「そだね、みんなで紅葉狩り!」
Aブルー「賑やかにいこうよ、それじゃ、またねーっ!」
19日に、と瞬間移動でお帰りに。
シロエ 「帰りましたね、アッサリと…」
サム 「ババはキースに引かせる気だぜ、アレ」
キース 「らしいが、今日はキャプテンが引くぞ」
シロエ 「ですね、絶叫中だそうですし」
キース 「違う、土産だ!」
スイーツを指定しやがった、と言ってますけど。
何か…?
2022/11/16 (Wed)
☆お土産がババです
生徒会長宅に集った面々、紅葉狩りは日帰りで19日に。
そう決定でソルジャーも同意、姿を消しましたけれど…。
シロエ 「スイーツの何処がババなんですか?」
ジョミー「沢山持って帰ったんだし、喜ぶトコじゃあ?」
サム 「そうだぜ、お詫びの気持ちとかでよ…」
スウェナ「会議を忘れて来ちゃったなんて…」
キャプテンも苦労するわよね、とスウェナちゃん、苦笑。
スウェナ「でも、お土産があればババも消えるでしょ?」
マツカ 「ぼくもそうだと思うんですけど…」
キース 「お前たち、何か忘れていないか?」
シロエ 「何をです?」
会議は忘れていませんよ、とシロエ君。
シロエ 「まさに今、会議が終わった所じゃないですか」
ジョミー「そうだよ、紅葉は日帰りで19日に、って」
キース 「そうじゃなくてだ、キャプテンの件で…」
大切なことを忘れているぞ、とキース君の溜息。
キース 「教頭先生と違って、甘い物は苦手なんだが?」
一同 「「「あっ!」」」
そうだったっけ、と一同、愕然。
ジョミー「じゃあ、スイーツを山ほど貰っても…」
シロエ 「嬉しいどころか、真逆ですよね…」
キース 「だが、土産にと持って帰ったわけで、だ…」
サム 「食わなかったら殺されるよな、ソレ…」
ひでえ土産だぜ、とサム君もガクブル。
サム 「嫌でも、全部食うしかねえのな…」
キース 「いや、ある程度は無理やり食わせてだな…」
残りはあの馬鹿が独り占めだ、とキース君、断言。
キース 「思いっ切り、恩に着せながらな!」
シロエ 「あー…。代わってやる、ってヤツですね」
ジョミー「確かにババだよ、今日のお土産…」
キース 「いいか、そういうヤツが来るんだ」
紅葉狩りもな、とキース君の渋面。
キース 「お前たちも覚悟した方がいいぞ」
シロエ 「その辺は、キース先輩に…」
ジョミー「任せたいよね?」
シロエ 「当然ですよ!」
任せて安心といきたいですね、という声が。
丸投げで…?
2022/11/17 (Thu)
☆見頃だといいな
生徒会長宅に集う面々、紅葉狩りは19日ということに。
ソルジャーたちはキース君に丸投げ、任せてしまう方向。
キース 「どうして俺に投げるんだ!」
シロエ 「ズバリ、適任だからですよ」
ジョミー「疫病仏でセットものだし、息も合う筈だよ」
キース 「あんな野郎と一緒にするな!」
息なんぞ合うわけがない、とキース君の怒声。
キース 「一方的に追いまくられて、追い詰められて…」
ブルー 「でもねえ、ブルーは楽しそうだし…」
スウェナ「割れ鍋に綴じ蓋って感じなのよねえ…」
シロエ 「ええ、本当にお似合いですよ」
誂えたように鍋と蓋です、とシロエ君も。
シロエ 「というわけで、よろしくお願いしますね」
キース 「マツカも気配り上手なんだが!」
ブルー 「ダメダメ、マツカには大事なお役目がさ…」
ジョミー「そうだよ、紅葉狩りの手配はマツカでなきゃ」
この流れだとマツカの別荘だしさ、とジョミー君。
ジョミー「料理とか、お願い出来るよね?」
マツカ 「もちろんです。紅葉が早いといいんですが…」
ブルー 「こればかりは時の運だしねえ…」
シロエ 「ですねえ、誰かさんたちが来るのと違って」
見頃になると嬉しいですね、とシロエ君の相槌。
シロエ 「マツカ先輩の別荘の紅葉は最高ですから」
サム 「うんうん、料理も美味いしよ…」
ジョミー「楽しみだよねえ、19日!」
スウェナ「ババはキースにお任せよね!」
私たちは紅葉を満喫しましょ、とスウェナちゃん。
スウェナ「見頃になるよう、拝むのよ、キース!」
キース 「何故、そうなるんだ!」
スウェナ「お勤めのついでに頼みなさいよ」
責任を持てとは言わないから、と祈祷の注文が。
スウェナ「見頃にならなくても、特に賠償金とかは…」
ジョミー「要求しないってことで、それもよろしく!」
キース 「便利屋か、俺は!?」
シロエ 「そんなトコです、期待してますよ!」
紅葉も、誰かさんの世話係も、と増えた注文。
酷すぎかも…。
2022/11/18 (Fri)
☆見頃になった紅葉
やって来ました、マツカ君の別荘での紅葉狩りな19日。
朝から快晴、生徒会長のマンション前に集った御一同様。
シロエ 「おはようございます! 紅葉日和ですよね」
ジョミー「ホントにね! 肝心の紅葉はどうなのかな?」
マツカ 「朝晩の冷え込みが、かなりありましたから…」
別荘の辺りは見頃だそうです、とマツカ君の笑み。
マツカ 「アルテメシアは、もう少し遅れそうですけど」
サム 「いいじゃねえかよ、途中の道が混まなくて」
スウェナ「そうねえ、まだ渋滞には早いわよね?」
マツカ 「ええ。運転手さんも、大丈夫だと言ってます」
土曜日ですけどね、とマツカ君も太鼓判。
マツカ 「そういう意味でも、最高の紅葉日和ですよ」
ジョミー「やったね、ぼくたち、心がけがいいから!」
キース 「…おい。祈祷した俺はどうなるんだ?」
シロエ 「ああ、そういえば…。先輩、お疲れ様でした」
紅葉が見頃になって良かったです、とシロエ君。
シロエ 「じゃあ、次は例の人たちをお願いしますね」
ジョミー「祈祷がバッチリ効いたんだしさ…」
サム 「世話係の方も、バッチリだぜ!」
キース 「なんで、そうなる!」
労いとか感謝の言葉は無いのか、とキース君の怒声。
キース 「俺は朝晩、御本尊様の前でだな…」
??? 「ありがとう! お礼は、ぼくから!」
紅葉日和、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
Aブルー「君が拝んでくれたお蔭で、見頃だってね!」
??? 「有難いことです、感謝いたします」
私からも、とキャプテン(会話表記はA船長)も。
A船長 「もちろん、私だけではなくて…」
??? 「かみお~ん♪ 紅葉、とっても楽しみ!」
御馳走もね、と悪戯小僧(会話表記はAぶるぅ)まで。
Aぶるぅ「お世話係にも期待だも~ん!」
キース 「俺は貴様のオモチャではない!」
Aぶるぅ「えっ?」
キース 「断じて違うぞ!」
それだけは無い、とキース君、断言ですけど。
本当に…?
2022/11/19 (Sat)
☆オモチャには非ず
マツカ君の別荘へ紅葉狩りにお出掛け、最高の紅葉日和。
ソルジャーたちも登場ですけど、出発前の会話が怖い件。
キース 「世話係には間違いないが、オモチャは違う!」
Aぶるぅ「えーっ、そんなの、つまんなーいっ!」
キース 「引き受けた覚えは無いからな!」
そんな役目は、とキース君が吊り上げる眉。
キース 「マツカ、もう出発でいいだろう?」
マツカ 「構いませんけど、皆さんは?」
Aブルー「ぼくたちだったら、それでいいけど?」
ジョミー「ぼくたちだって、準備はオッケー!」
出発しよう、と御一同様、文句は無し。
マツカ 「分かりました。では、マイクロバスの方へ…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぼく、いっちばぁ~ん!」
Aぶるぅ「ぼくも、ぼくもーっ!」
並んで一番前に乗ろうね、と御機嫌で乗り込むお子様。
ぶるぅ 「紅葉も御馳走も、とっても楽しみ!」
Aぶるぅ「いっぱい食べて、遊ぶんだも~ん!」
お子様たちがはしゃぐ間に、他の面子も乗り込みまして。
運転手 「では、出発してよろしいですね?」
ぶるぅズ「「しゅっぱぁ~つ!」」
マイクロバスで出発進行、一路、別荘へ。
シロエ 「この辺の紅葉は、23日辺りでしょうか?」
ジョミー「きっとそうだよ、もっと遅いかも…」
スウェナ「そうねえ、別荘は山の向こうだから…」
サム 「気温も全く変わって来るしよ…」
朝晩、寒いくらいでねえの、とサム君も。
サム 「なんにせよ、見頃で良かったぜ」
キース 「俺の祈祷に感謝しろよ?」
シロエ 「もちろんですよ、ついでにオモチャも…」
頑張って勤め上げて下さい、とシロエ君。
シロエ 「なにしろ、御指名ですからね」
ジョミー「それは言えてる!」
頑張らないと、とジョミー君も。
ジョミー「ぶるぅのオモチャって、何をするのかな?」
シロエ 「さあ…? 見当も付きませんけど…」
キース 「こら、蒸し返すな!」
せっかく忘れていやがるのに、とキース君の悲鳴。
えっと…?
2022/11/20 (Sun)
☆暴れるそうです
マツカ君の別荘で紅葉狩りな土曜日、お天気の方も最高。
紅葉も見頃になっているとか、浮かれる面々ですけれど。
ジョミー「そうかな、ぶるぅが忘れると思う?」
シロエ 「どうでしょうねえ、仕込み次第なのでは?」
キース 「仕込みだと?」
シロエ 「そうです、何をやらかすかをですね…」
思い付いているなら、忘れないでしょう、とシロエ君。
シロエ 「忘れているように見えてもですね…」
ジョミー「悪戯に命を懸けてるもんねえ…」
キース 「命懸けとまではいかんと思うが…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 命懸けって、なあに?」
何のお話、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」がキース君に。
ぶるぅ 「仕込みって聞こえた気がするけれど…」
キース 「いや、何でもない!」
ぶるぅ 「お料理だったら、ぼくはいつでも命懸け!」
仕込みだって手を抜かないも~ん! と胸を張るお子様。
ぶるぅ 「今日も御馳走を食べて勉強!」
シロエ 「次の参考にするんですね?」
ぶるぅ 「そだよ、一流の料理人さんのだし!」
美味しく食べてお勉強、と弾ける笑顔。
ぶるぅ 「だから、キースも頑張ってね!」
キース 「は?」
ぶるぅ 「オモチャだってば、ぶるぅも喜ぶもん!」
命を懸けて頑張らないと、とニコニコニコ。
ぶるぅ 「ぼくはお勉強、キースはオモチャ!」
キース 「何故、そうなるんだ!」
ぶるぅ 「だって、ぶるぅが…」
キース 「断ると言っているだろう!」
俺はやらんぞ、とキース君が握り締める拳。
キース 「命懸けとなったら、尚更だ!」
ぶるぅ 「でもでも、ぶるぅが可哀相だよう!」
Aぶるぅ「うわぁ~ん、キースに断られちゃったあ~!」
酷い、と泣き喚き始めた悪戯小僧。
Aぶるぅ「酷いよ、酷いよ、暴れてやるーっ!」
ぶるぅ 「暴れちゃダメーっ!」
シロエ 「バスが揺れますから、それだけは…!」
Aぶるぅ「でもでも、キースがあーっ!」
ぼくを苛めてくるんだもん、と足をバタバタ。
暴れると…?
2022/11/21 (Mon)
☆被せておいたら
マツカ君の別荘へ紅葉狩りに出発、マイクロバスの道中。
ところが車中で悪戯小僧が、暴れると喚き出しまして…。
Aぶるぅ「うわぁ~ん、バカバカ、キースのバカーっ!」
ぶるぅ 「ぶるぅ、暴れちゃダメだってばーっ!」
じきに山道になるんだし、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「崖から落ちたら大変だようーっ!」
Aブルー「でも、キースがぁーっ!」
ブルー 「キース、引き受けると言いたまえ!」
みんなの命が大事だから、と生徒会長の叫び。
キース 「俺の命はどうなるんだ!」
ブルー 「事故ったら、君も死ぬんだからさ!」
先に捨てるか、後に捨てるかの違いだけだ、と生徒会長。
ブルー 「君が捨てれば、他のみんなは助かるんだよ!」
シロエ 「そうです、決断して下さい!」
キース 「酷すぎるだろう!」
Aぶるぅ「バカバカバカーっ!」
もう知らない、と悪戯小僧が振り回す腕。
Aぶるぅ「暴れるんだから、ほっといてーっ!」
ブルー 「シロエ、キースを被せたまえ!」
シロエ 「は?」
ブルー 「いいから、キースで、其処のぶるぅに!」
蓋をするんだ、と生徒会長の視線がシロエ君に。
ブルー 「被せておいたら、暴れないから!」
シロエ 「分かりました! キース先輩、失礼します!」
席を立ったシロエ君、キース君の襟首をガシィ! と。
シロエ 「いいですね? 被せますから、そのままで!」
キース 「うわっ!?」
Aぶるぅ「重いーっ!」
重たいよう! と悪戯小僧の足がキース君を蹴り蹴り。
Aぶるぅ「どいてよ、めちゃくちゃ重いんだからーっ!」
キース 「俺も内臓を吐きそうなんだ!」
腹を蹴るな、とキース君も泣きが。
キース 「頼む、こいつを放していいと言ってくれ!」
ブルー 「ダメだね、別荘に着くまで人間布団で…」
シロエ 「押さえるんです!」
キース 「死ぬだろうが!」
Aぶるぅ「よーし、蹴っちゃう!」
足の運動も大切だもん、とキース君の下から声が。
蹴ると…?
2022/11/22 (Tue)
☆蹴りを入れると
マツカ君の別荘で紅葉狩りですけど、行きの車内が大変。
悪戯小僧が暴れそうな今、キース君の身体を被せて蓋に。
キース 「頼む、腹を蹴るな!」
Aぶるぅ「面白いから、蹴っちゃうも~ん!」
ボコッと音で、キース君の「ぐえっ」という悲鳴。
キース 「足の運動なら、他でしてくれ!
Aぶるぅ「でもでも、ぐえっ、て音がするから!」
もっと鳴らす! と足でボコボコ、ぐえっ、ぐえっ、と。
Aぶるぅ「わぁ~い、カエル袋ーっ!」
一同 「「「カエル袋?」」」
Aぶるぅ「そだよ、笑い袋じゃなくって、カエル袋!」
ぐえっ、てカエルみたいに鳴るし、と悪戯小僧。
Aぶるぅ「カエル、カエルーっ!」
キース 「離れていいと言ってくれーっ!」
被さっていたら俺が殺される、とキース君の絶叫。
キース 「マツカ、本物の布団は無いのか!?」
マツカ 「すみません、バスには載せていなくて…」
シロエ 「キース先輩、根性です!」
腹筋が鍛えられますよ、とシロエ君の斜めな発言。
シロエ 「力を入れれば、蹴りを跳ね返せます!」
ブルー 「なるほど、一理あるかもね」
キース 「そんなわけがあるか!」
ジョミー「でも、ダメ元で!」
腹筋に力を、とジョミー君も。
ジョミー「やってみる価値、あるってば!」
サム 「うんうん、騙されたと思ってよ…」
ここは一発、とサム君の相槌。
サム 「グッと力を入れてみようぜ!」
キース 「こうか…? ぐわっ!」
Aぶるぅ「音が変わったぁーっ!」
蹴り応えもバッチリ! と嬉しそうな声。
Aぶるぅ「次はどうかな?」
キース 「ぐわっ!」
Aぶるぅ「アヒルちゃんだあ~っ!」
アヒル袋になっちゃった、とボコボコボコな悪戯小僧。
Aぶるぅ「アヒルちゃん大好き、この音がいい!」
シロエ 「喜んでますから、そのままで!」
ブルー 「別荘まで、その調子でね!」
キース 「死ぬだろうが!」
カエルもアヒルも勘弁してくれ、と泣きですけど。
耐えるしか…。
2022/11/23 (Wed)
☆対岸の火事を希望
マツカ君の別荘へ紅葉狩りに向かう道中、賑やかな車内。
悪戯小僧が暴れないよう、被せられたキース君に蹴りが。
Aぶるぅ「わぁ~い、アヒルでカエルだも~ん!」
キース 「俺はどっちも御免なんだが! ぐえっ!」
ぐえっ、ぐわっ、とキース君が呻く間にバスは山越え。
シロエ 「うわあ、紅葉が綺麗ですねえ!」
サム 「この辺はマジで早いのな」
マツカ 「キース、別荘が見えて来ましたから…」
あと少しだけの辛抱ですよ、とマツカ君。
マツカ 「着くまで頑張って下さいね」
キース 「そう言われても…! ぐわっ!」
Aぶるぅ「じきに着くなら、アヒル袋ーっ!」
ぐわっ、ぐわっ、という声をBGMに、別荘へ到着。
マツカ 「皆さん、お疲れ様でした。別荘へどうぞ」
キース 「助かった…。あと5分でも続いていたら…」
真面目に死んでいたかもな、とキース君、グッタリ。
キース 「本当にオモチャにされるとは…」
シロエ 「これだけで終わりなんですか?」
キース 「は?」
シロエ 「オモチャですってば、本番はですね…」
これからなのでは、とシロエ君が傾げる首。
シロエ 「アヒル袋は、たまたまでしょう?」
キース 「だが、俺は充分、勤め上げたぞ!」
Aぶるぅ「うーん…。どうしよっかな?」
リクエストの声が来たもんね、と悪戯小僧。
Aぶるぅ「やっぱり、お応えすべきかなあ…」
キース 「スルーでいい!」
Aブルー「まあまあ、遠慮しないでさ!」
紅葉狩りに花を添えてくれたまえ、とソルジャーの意見。
Aブルー「余興があれば楽しめるしねえ…」
A船長 「そうですね。なにしろ日頃のターゲットは…」
私だったりしますから、とキャプテンも。
A船長 「是非、対岸の火事を楽しみたいです」
キース 「なんだって!?」
A船長 「此処で発散してくれた場合、暫くはですね…」
Aブルー「夫婦の時間も覗かずに寝るし…」
平和になると思うんだよ、と言ってますけど。
オモチャになれと…?
2022/11/24 (Thu)
☆存分に料理を
マツカ君の別荘に到着ですけど、キース君に受難の気配。
悪戯小僧を発散させたい、とソルジャー夫妻から注文が。
Aブルー「此処はキースにお願いしたいねえ…」
A船長 「いい案だと思うわけですが…」
キース 「待て、ぶるぅの意見はどうなんだ!」
疲れて寝たら可哀相だぞ、とキース君。
キース 「せっかくの紅葉狩りで、寝落ちは…」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ 寝落ちでも、全然平気!」
それよりキースで遊びたい、と悪戯小僧の瞳がキラキラ。
Aぶるぅ「んとんと、何をしようかなあ?」
シロエ 「存分に料理して下さいね」
Aぶるぅ「えっと…?」
シロエ 「ぼくたちだって、助かりますから!」
キース先輩だけで済んでくれれば…、とシロエ君まで。
シロエ 「ですから、煮るなり、焼くなり、お好きに!」
キース 「おい、見捨てる気か!?」
シロエ 「今更ですよ、ぶるぅに被せた時点でですね…」
ぼくはとっくに見捨てています、とシロエ君、キッパリ。
シロエ 「それじゃ皆さん、紅葉を楽しみましょう!」
マツカ 「ええ。桟敷の方へどうぞ」
すぐに料理を運ばせますね、とマツカ君の笑み。
マツカ 「お酒も御用意していますから」
Aブルー「ありがとう! 流石、マツカは気が利くね」
A船長 「地球のお酒は、実に美味しいですからねえ…」
Aぶるぅ「えとえと、此処の厨房って…」
食材、揃っているのかな、と悪戯小僧が傾げる首。
Aぶるぅ「どんなお料理でも出来る?」
マツカ 「何か、ご希望のがありますか?」
Aぶるぅ「ん-とね、キースを食べたいんだけど…」
一同 「「「は?」」」
何のことだ、と一同、キョトン。
マツカ 「あのぅ…。それはどういう意味ですか?」
Aぶるぅ「そういうお話、あったでしょ?」
キース 「俺は食べられた経験は無いが!」
Aぶるぅ「違うよ、自分で色々とつけて…」
シロエ 「あー、注文の多い料理店ですね!」
食べられる準備をする話、とシロエ君。
やりたいと…?
2022/11/25 (Fri)
☆料理するには
マツカ君の別荘で紅葉狩り、桟敷で御馳走だそうですが。
悪戯小僧が言い出したことが、キース君の料理なるブツ。
Aぶるぅ「そう、ソレ、ソレ! キースをお料理!」
キース 「貴様は、俺を食べる気なのか!?」
本気なのか、とキース君、ガクブル。
キース 「悪戯の域ではないと思うが、それは!」
Aブルー「うーん、流石に食べるのはねえ…」
A船長 「私もどうかと思いますから、もっと、こう…」
良心が痛まないヤツでお願いします、とキャプテンも。
A船長 「それにキースが食われる横で、御馳走は…」
Aブルー「美味しくないと思うよ、ぼくも」
シロエ 「ぼくもです。デリカシーの問題ですよね」
キース 「論点がズレているだろう!」
俺は命の危機なんだぞ、とキース君の絶叫。
キース 「とにかく、食われるのは困る!」
Aぶるぅ「ぼくも、キースは食べたくないし!」
固くて不味そう、と悪戯小僧。
Aぶるぅ「食べるんじゃなくて、料理の準備を…」
シロエ 「楽しみたいと言うんですか?」
Aぶるぅ「そだよ、小麦粉とか、パン粉とか!」
卵も要るんだったかな、と悪戯小僧が傾げる首。
Aぶるぅ「ぶるぅ、揚げ物って、どうやるんだっけ?」
ぶるぅ 「んとんと、モノによるけれど…」
下味をつけるヤツもあるよ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「それだと、元のお話に似てくるかも!」
キース 「俺にクリームを塗り込め、と?」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ 服を脱ぐ所から!」
全部脱いでね、と悪戯小僧、笑顔全開。
Aぶるぅ「お食事してる間に、こう、順番に…」
キース 「下味をつけて、パン粉を纏えと!?」
なんだって俺がそんな目に、とキース君の引き攣った顔。
キース 「俺は絶対、脱がないからな!」
Aぶるぅ「じゃあ、脱ぐトコからオモチャなコース!」
キース 「はあ?」
Aぶるぅ「BGMに合わせて脱ぐの!」
キース 「げっ!」
それはストリップと言うのでは、と悲鳴ですけど。
脱げと…?
2022/11/26 (Sat)
☆似ている手順
マツカ君の別荘での紅葉狩り、桟敷で御馳走ですけれど。
悪戯小僧がやりたいことが、キース君の料理だという件。
キース 「ストリップなんぞ、断固、断る!」
Aぶるぅ「でもでも、脱いでくれないんだもん!」
シロエ 「待って下さい、ストリップはですね…」
スウェナ「お料理が不味くなりそうだわよ」
キースの裸なんて見たくないわ、とスウェナちゃん。
スウェナ「料理するなら、見えてる部分にしなさいよ!」
Aぶるぅ「えーっ!? それだと、顔と手だけで…」
ジョミー「でもさ、キースのストリップはさあ…」
サム 「俺たちも全力で断りてえぜ」
顔だけ料理しちまえよ、とサム君も。
サム 「キースが自分でやるんだったら、充分によ…」
ジョミー「お笑いだよねえ、メイクするみたいでさ」
キース 「メイク?」
ジョミー「そう思わない? 化粧品とかの代わりにさ…」
小麦粉に卵にパン粉なんだし、とジョミー君。
ジョミー「途中で白塗りになったりもするし…」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ それって、ナイス!」
お料理するより、そっちがいい、と悪戯小僧の歓声が。
Aぶるぅ「ねえねえ、メイクの道具って、ある?」
マツカ 「女性のゲスト用に、一応揃えてありますが…」
Aぶるぅ「じゃあ、ソレ、此処に持って来て!」
キースに御化粧して貰う! と飛び跳ねる悪戯小僧。
Aぶるぅ「それならいいでしょ、他のみんなも?」
シロエ 「断る理由はありませんねえ…」
Aブルー「うん、食事だって不味くならないし…」
A船長 「いい余興にもなりそうですよ」
是非、それで、とキャプテンもプッシュ。
A船長 「せっかくですし、舞妓さんのは如何です?」
Aぶるぅ「舞妓さん?」
白塗りのヤツかな、と悪戯小僧。
Aぶるぅ「なんか、お肌が真っ白で…」
A船長 「ええ。アレならキースも別人にですね…」
Aぶるぅ「変身出来そう!」
一同 「「「イイネ!」」」
それでいくべし、と一気に盛り上がる桟敷。
舞妓さん…?
2022/11/27 (Sun)
☆注文の多いメイク
マツカ君の別荘で紅葉狩り、桟敷で豪華な御馳走タイム。
悪戯は食事が不味くならないように、メイクだそうで…。
シロエ 「そうだ、舞妓さんのメイクついでにですね…」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ 何か、アイデアあるの?」
シロエ 「舞妓になって頂くのはどうでしょう?」
A船長 「それはいいですね、衣装とカツラで…」
キースが舞妓になるのですね、とキャプテンの笑顔。
A船長 「ついでに、お酌もして頂けると…」
Aブルー「素敵だよねえ、舞妓さんつきの紅葉狩り!」
ジョミー「あるよね、そういうツアーもさ」
シロエ 「お値段、半端ないですけどね」
でも本物より楽しいのでは、とシロエ君。
シロエ 「なんと言っても、中身がキース先輩ですから」
サム 「うん、最高に笑えそうだぜ」
Aぶるぅ「そだね、キースで舞妓さん!」
キース 「ちょっと待て!」
俺の意見は、というキース君の叫びは、誰もがスルー。
ブルー 「そういうことなら、一式、取り寄せようか」
ぶるぅ 「いつもの仮装のお店だね!」
ブルー 「そう! お使い、行ってくれるかな?」
ぶるぅ 「オッケー!」
パッと姿が消えたお子様、すぐに戻って参りまして。
ぶるぅ 「舞妓さんセット、借りて来たよーっ!」
Aぶるぅ「ねえ、メイクは?」
ぶるぅ 「習って来たーっ!」
だからキースに教えてあげるね、とニコニコニコ。
ぶるぅ 「はい、鏡! それから、化粧ケープも!」
キース 「俺の食事はどうなるんだ!」
ぶるぅ 「食事は、メイクが済んでから!」
でないと崩れちゃうもんね、と納得な指摘。
ぶるぅ 「だから急いでメイクしないと!」
キース 「そ、そんな…。いや、しかし…」
拒否ったら更に詰みそうだし、と化粧ケープを装備な人。
キース 「此処から、俺にどうしろと?」
ぶるぅ 「えっと、下地は化粧水からで…」
Aぶるぅ「わぁーい、注文の多い料理店!」
お肌にしっかり塗り込んでね、と悪戯小僧の歓声が。
似てるかも…。
2022/11/28 (Mon)
☆ポイントは垂れ目
マツカ君の別荘で紅葉狩り、桟敷で豪華な御馳走ですが。
横でキース君が舞妓さんメイク、悪戯小僧が大喜びで…。
Aぶるぅ「ねえねえ、白く塗るのは、まだ?」
ぶるぅ 「んーと、下地は出来たから…。白粉の番!」
キース 「上手く塗れる気がしないんだが…」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ ぼくが塗り塗りしちゃう!」
お絵描き大好き! と悪戯小僧が握った刷毛。
Aぶるぅ「はい、目を閉じてじっとしててね!」
キース 「変な模様にしないだろうな…?」
Aぶるぅ「あっ、それ、最高!」
確か赤いのがあったっけ、と悪戯小僧が見回す化粧道具。
Aぶるぅ「口紅の他に、えっと、コレ…。何?」
ぶるぅ 「えっとね、アイメイク用の、目尻に塗る紅!」
Aぶるぅ「じゃあ、目の周りにぐるっと塗るーっ!」
キース 「げっ!」
マジか、と叫ぶキース君の顔に、悪戯小僧が赤い線を。
Aぶるぅ「この線の外に白粉を塗って、この中は赤!」
シロエ 「なるほど、紅白パンダですか…」
Aぶるぅ「そうなの、垂れ目がポイントなの!」
バッチリ、イメチェン、と得意げな悪戯小僧。
Aぶるぅ「よーし、塗り塗り!」
一同 「「「うぷぷぷ…」」」
これは笑える、と誰もが食事を吹き出さないよう努力中。
Aぶるぅ「パンダが出来たら、口紅を塗って、と…」
ぶるぅ 「うん、完成! キース、目を開けていいよ!」
キース 「そ、そうか…。正直、開けたくないんだが…」
ウッ、と息を飲むキース君。
キース 「ハッキリ言って酷すぎるぞ、コレは!」
Aぶるぅ「次は着物で、カツラもね!」
A船長 「舞妓さんから、大きく乖離しましたねえ…」
Aブルー「どっちかと言えば、道化だよ、うん」
だけど笑えるから許す、とソルジャー、ゲラゲラと。
Aブルー「着付けとカツラも、よろしくね!」
ぶるぅズ「「オッケー!」」
キース 「俺にどうしろと…!」
Aブルー「お酌だよ!」
変なメイクでも舞妓だしさ、と言い放つ人。
正しいですね?
2022/11/29 (Tue)
☆かみほーで踊れ
マツカ君の別荘で紅葉狩り、桟敷で御馳走に舌鼓な面々。
その横でキース君が紅白パンダなメイク、更に着付けも。
Aぶるぅ「ぶるぅ、着付けも出来るんだよね?」
ぶるぅ 「もっちろ~ん! こうやって、こうで…」
A船長 「なかなか見事な着物ですねえ…」
ブルー 「そりゃね、本格派のを借りて来たから!」
ちゃんと絹だし、本物仕様、と生徒会長、御満悦。
ブルー 「残念なのは、キースが地毛じゃないトコで…」
ぶるぅ 「そだね、舞妓さんは自分の髪の毛だから…」
Aブルー「まあ、その辺は仕方ないよね、第一、道化!」
A船長 「紅白パンダな舞妓は確かにいませんしね」
でも、これはこれで…、とキャプテンも楽しそうな顔。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 着付け完了!」
Aぶるぅ「カツラを被せて、出来上がりーっ!」
一同 「「「イイネ!」」」
もう最高、と笑い転げる御一同様。
Aブルー「じゃあ、キース、早速、お酌を頼むよ」
A船長 「私の杯にもお願いします」
キース 「くっそぉ…。なんでこうなる!」
Aぶるぅ「キースをお料理したんだも~ん!」
思った以上の出来上がり、と悪戯小僧がピョンピョンと。
Aぶるぅ「お酌が済んだら、踊ってねーっ!」
キース 「なんだって!?」
Aぶるぅ「舞妓さんって、こういうトコだと…」
ブルー 「踊りも披露しないとねえ…」
誰か三味線が弾ける人は、と生徒会長。
ブルー 「粋な旦那は、自分で弾いて歌うものでさ…」
Aぶるぅ「ぼくがやるーっ! 三味線、頂戴!」
マツカ 「いいですけど…」
出て来た三味線、キース君、ガクブル。
キース 「こいつ、本当に弾けるのか?」
Aブルー「それを言うなら、君は踊れるわけ?」
ナイスなツッコミ、悪戯小僧が抱える三味線。
Aぶるぅ「それじゃ、かみほー、歌いまあ~す!」
キース 「どう踊れと!」
Aぶるぅ「はいはい、みんな手拍子、手拍子ーっ!」
レッツ、カミホー! と始まる曲。
今月、これにて中継終了~。
2022/11/30 (Wed)
生徒会長宅での紅葉狩りの相談、豪華旅行は中止と決定。
例年通りに日帰りですけど、日程の方が問題なわけで…。
ジョミー「いい御身分だな、っていうのは嫌すぎだし!」
シロエ 「この際、見頃でなくてもいい気がします」
19日の土曜でどうでしょうか、とシロエ君の提案。
シロエ 「日帰りですしね、次の日が日曜で休みなら…」
サム 「ダメージ回復はバッチリだよな?」
スウェナ「毎年、そういう感じだものね」
Aブルー「じゃあ、それで!」
其処でいいから、とソルジャーも賛同。
Aブルー「厄介な旅行に行くより、日帰りで紅葉!」
キース 「かまわんが…。後で文句は絶対、言うなよ?」
Aブルー「言うわけないだろ、ぼくがババでなければ!」
19日ってことでよろしく、とパチンとウインク。
Aブルー「日も決まったから、今日は帰るよ」
ぶるぅ 「んとんと…。ご飯、食べてかないの?」
Aブルー「会議を忘れて来ちゃったみたいで…」
ハーレイが探し回ってるんだ、と肩を竦める人。
Aブルー「今は青の間で絶叫中だよ、此処だろうから」
キース 「だったら、サッサと帰ってやれ!」
ぶるぅ 「ちょっと待ってね、お土産、詰めるよ!」
Aブルー「ありがとう、ぶるぅは気が利くねえ…」
ハーレイを待たせてるから多めに、と厚かましい注文。
Aブルー「お詫びの気持ちで、スイーツ沢山!」
ぶるぅ 「オッケー!」
甘いお菓子が箱に詰められ、ソルジャーが翻すマント。
Aブルー「19日、楽しみにしてるから!」
ぶるぅ 「そだね、みんなで紅葉狩り!」
Aブルー「賑やかにいこうよ、それじゃ、またねーっ!」
19日に、と瞬間移動でお帰りに。
シロエ 「帰りましたね、アッサリと…」
サム 「ババはキースに引かせる気だぜ、アレ」
キース 「らしいが、今日はキャプテンが引くぞ」
シロエ 「ですね、絶叫中だそうですし」
キース 「違う、土産だ!」
スイーツを指定しやがった、と言ってますけど。
何か…?
2022/11/16 (Wed)
☆お土産がババです
生徒会長宅に集った面々、紅葉狩りは日帰りで19日に。
そう決定でソルジャーも同意、姿を消しましたけれど…。
シロエ 「スイーツの何処がババなんですか?」
ジョミー「沢山持って帰ったんだし、喜ぶトコじゃあ?」
サム 「そうだぜ、お詫びの気持ちとかでよ…」
スウェナ「会議を忘れて来ちゃったなんて…」
キャプテンも苦労するわよね、とスウェナちゃん、苦笑。
スウェナ「でも、お土産があればババも消えるでしょ?」
マツカ 「ぼくもそうだと思うんですけど…」
キース 「お前たち、何か忘れていないか?」
シロエ 「何をです?」
会議は忘れていませんよ、とシロエ君。
シロエ 「まさに今、会議が終わった所じゃないですか」
ジョミー「そうだよ、紅葉は日帰りで19日に、って」
キース 「そうじゃなくてだ、キャプテンの件で…」
大切なことを忘れているぞ、とキース君の溜息。
キース 「教頭先生と違って、甘い物は苦手なんだが?」
一同 「「「あっ!」」」
そうだったっけ、と一同、愕然。
ジョミー「じゃあ、スイーツを山ほど貰っても…」
シロエ 「嬉しいどころか、真逆ですよね…」
キース 「だが、土産にと持って帰ったわけで、だ…」
サム 「食わなかったら殺されるよな、ソレ…」
ひでえ土産だぜ、とサム君もガクブル。
サム 「嫌でも、全部食うしかねえのな…」
キース 「いや、ある程度は無理やり食わせてだな…」
残りはあの馬鹿が独り占めだ、とキース君、断言。
キース 「思いっ切り、恩に着せながらな!」
シロエ 「あー…。代わってやる、ってヤツですね」
ジョミー「確かにババだよ、今日のお土産…」
キース 「いいか、そういうヤツが来るんだ」
紅葉狩りもな、とキース君の渋面。
キース 「お前たちも覚悟した方がいいぞ」
シロエ 「その辺は、キース先輩に…」
ジョミー「任せたいよね?」
シロエ 「当然ですよ!」
任せて安心といきたいですね、という声が。
丸投げで…?
2022/11/17 (Thu)
☆見頃だといいな
生徒会長宅に集う面々、紅葉狩りは19日ということに。
ソルジャーたちはキース君に丸投げ、任せてしまう方向。
キース 「どうして俺に投げるんだ!」
シロエ 「ズバリ、適任だからですよ」
ジョミー「疫病仏でセットものだし、息も合う筈だよ」
キース 「あんな野郎と一緒にするな!」
息なんぞ合うわけがない、とキース君の怒声。
キース 「一方的に追いまくられて、追い詰められて…」
ブルー 「でもねえ、ブルーは楽しそうだし…」
スウェナ「割れ鍋に綴じ蓋って感じなのよねえ…」
シロエ 「ええ、本当にお似合いですよ」
誂えたように鍋と蓋です、とシロエ君も。
シロエ 「というわけで、よろしくお願いしますね」
キース 「マツカも気配り上手なんだが!」
ブルー 「ダメダメ、マツカには大事なお役目がさ…」
ジョミー「そうだよ、紅葉狩りの手配はマツカでなきゃ」
この流れだとマツカの別荘だしさ、とジョミー君。
ジョミー「料理とか、お願い出来るよね?」
マツカ 「もちろんです。紅葉が早いといいんですが…」
ブルー 「こればかりは時の運だしねえ…」
シロエ 「ですねえ、誰かさんたちが来るのと違って」
見頃になると嬉しいですね、とシロエ君の相槌。
シロエ 「マツカ先輩の別荘の紅葉は最高ですから」
サム 「うんうん、料理も美味いしよ…」
ジョミー「楽しみだよねえ、19日!」
スウェナ「ババはキースにお任せよね!」
私たちは紅葉を満喫しましょ、とスウェナちゃん。
スウェナ「見頃になるよう、拝むのよ、キース!」
キース 「何故、そうなるんだ!」
スウェナ「お勤めのついでに頼みなさいよ」
責任を持てとは言わないから、と祈祷の注文が。
スウェナ「見頃にならなくても、特に賠償金とかは…」
ジョミー「要求しないってことで、それもよろしく!」
キース 「便利屋か、俺は!?」
シロエ 「そんなトコです、期待してますよ!」
紅葉も、誰かさんの世話係も、と増えた注文。
酷すぎかも…。
2022/11/18 (Fri)
☆見頃になった紅葉
やって来ました、マツカ君の別荘での紅葉狩りな19日。
朝から快晴、生徒会長のマンション前に集った御一同様。
シロエ 「おはようございます! 紅葉日和ですよね」
ジョミー「ホントにね! 肝心の紅葉はどうなのかな?」
マツカ 「朝晩の冷え込みが、かなりありましたから…」
別荘の辺りは見頃だそうです、とマツカ君の笑み。
マツカ 「アルテメシアは、もう少し遅れそうですけど」
サム 「いいじゃねえかよ、途中の道が混まなくて」
スウェナ「そうねえ、まだ渋滞には早いわよね?」
マツカ 「ええ。運転手さんも、大丈夫だと言ってます」
土曜日ですけどね、とマツカ君も太鼓判。
マツカ 「そういう意味でも、最高の紅葉日和ですよ」
ジョミー「やったね、ぼくたち、心がけがいいから!」
キース 「…おい。祈祷した俺はどうなるんだ?」
シロエ 「ああ、そういえば…。先輩、お疲れ様でした」
紅葉が見頃になって良かったです、とシロエ君。
シロエ 「じゃあ、次は例の人たちをお願いしますね」
ジョミー「祈祷がバッチリ効いたんだしさ…」
サム 「世話係の方も、バッチリだぜ!」
キース 「なんで、そうなる!」
労いとか感謝の言葉は無いのか、とキース君の怒声。
キース 「俺は朝晩、御本尊様の前でだな…」
??? 「ありがとう! お礼は、ぼくから!」
紅葉日和、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
Aブルー「君が拝んでくれたお蔭で、見頃だってね!」
??? 「有難いことです、感謝いたします」
私からも、とキャプテン(会話表記はA船長)も。
A船長 「もちろん、私だけではなくて…」
??? 「かみお~ん♪ 紅葉、とっても楽しみ!」
御馳走もね、と悪戯小僧(会話表記はAぶるぅ)まで。
Aぶるぅ「お世話係にも期待だも~ん!」
キース 「俺は貴様のオモチャではない!」
Aぶるぅ「えっ?」
キース 「断じて違うぞ!」
それだけは無い、とキース君、断言ですけど。
本当に…?
2022/11/19 (Sat)
☆オモチャには非ず
マツカ君の別荘へ紅葉狩りにお出掛け、最高の紅葉日和。
ソルジャーたちも登場ですけど、出発前の会話が怖い件。
キース 「世話係には間違いないが、オモチャは違う!」
Aぶるぅ「えーっ、そんなの、つまんなーいっ!」
キース 「引き受けた覚えは無いからな!」
そんな役目は、とキース君が吊り上げる眉。
キース 「マツカ、もう出発でいいだろう?」
マツカ 「構いませんけど、皆さんは?」
Aブルー「ぼくたちだったら、それでいいけど?」
ジョミー「ぼくたちだって、準備はオッケー!」
出発しよう、と御一同様、文句は無し。
マツカ 「分かりました。では、マイクロバスの方へ…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぼく、いっちばぁ~ん!」
Aぶるぅ「ぼくも、ぼくもーっ!」
並んで一番前に乗ろうね、と御機嫌で乗り込むお子様。
ぶるぅ 「紅葉も御馳走も、とっても楽しみ!」
Aぶるぅ「いっぱい食べて、遊ぶんだも~ん!」
お子様たちがはしゃぐ間に、他の面子も乗り込みまして。
運転手 「では、出発してよろしいですね?」
ぶるぅズ「「しゅっぱぁ~つ!」」
マイクロバスで出発進行、一路、別荘へ。
シロエ 「この辺の紅葉は、23日辺りでしょうか?」
ジョミー「きっとそうだよ、もっと遅いかも…」
スウェナ「そうねえ、別荘は山の向こうだから…」
サム 「気温も全く変わって来るしよ…」
朝晩、寒いくらいでねえの、とサム君も。
サム 「なんにせよ、見頃で良かったぜ」
キース 「俺の祈祷に感謝しろよ?」
シロエ 「もちろんですよ、ついでにオモチャも…」
頑張って勤め上げて下さい、とシロエ君。
シロエ 「なにしろ、御指名ですからね」
ジョミー「それは言えてる!」
頑張らないと、とジョミー君も。
ジョミー「ぶるぅのオモチャって、何をするのかな?」
シロエ 「さあ…? 見当も付きませんけど…」
キース 「こら、蒸し返すな!」
せっかく忘れていやがるのに、とキース君の悲鳴。
えっと…?
2022/11/20 (Sun)
☆暴れるそうです
マツカ君の別荘で紅葉狩りな土曜日、お天気の方も最高。
紅葉も見頃になっているとか、浮かれる面々ですけれど。
ジョミー「そうかな、ぶるぅが忘れると思う?」
シロエ 「どうでしょうねえ、仕込み次第なのでは?」
キース 「仕込みだと?」
シロエ 「そうです、何をやらかすかをですね…」
思い付いているなら、忘れないでしょう、とシロエ君。
シロエ 「忘れているように見えてもですね…」
ジョミー「悪戯に命を懸けてるもんねえ…」
キース 「命懸けとまではいかんと思うが…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 命懸けって、なあに?」
何のお話、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」がキース君に。
ぶるぅ 「仕込みって聞こえた気がするけれど…」
キース 「いや、何でもない!」
ぶるぅ 「お料理だったら、ぼくはいつでも命懸け!」
仕込みだって手を抜かないも~ん! と胸を張るお子様。
ぶるぅ 「今日も御馳走を食べて勉強!」
シロエ 「次の参考にするんですね?」
ぶるぅ 「そだよ、一流の料理人さんのだし!」
美味しく食べてお勉強、と弾ける笑顔。
ぶるぅ 「だから、キースも頑張ってね!」
キース 「は?」
ぶるぅ 「オモチャだってば、ぶるぅも喜ぶもん!」
命を懸けて頑張らないと、とニコニコニコ。
ぶるぅ 「ぼくはお勉強、キースはオモチャ!」
キース 「何故、そうなるんだ!」
ぶるぅ 「だって、ぶるぅが…」
キース 「断ると言っているだろう!」
俺はやらんぞ、とキース君が握り締める拳。
キース 「命懸けとなったら、尚更だ!」
ぶるぅ 「でもでも、ぶるぅが可哀相だよう!」
Aぶるぅ「うわぁ~ん、キースに断られちゃったあ~!」
酷い、と泣き喚き始めた悪戯小僧。
Aぶるぅ「酷いよ、酷いよ、暴れてやるーっ!」
ぶるぅ 「暴れちゃダメーっ!」
シロエ 「バスが揺れますから、それだけは…!」
Aぶるぅ「でもでも、キースがあーっ!」
ぼくを苛めてくるんだもん、と足をバタバタ。
暴れると…?
2022/11/21 (Mon)
☆被せておいたら
マツカ君の別荘へ紅葉狩りに出発、マイクロバスの道中。
ところが車中で悪戯小僧が、暴れると喚き出しまして…。
Aぶるぅ「うわぁ~ん、バカバカ、キースのバカーっ!」
ぶるぅ 「ぶるぅ、暴れちゃダメだってばーっ!」
じきに山道になるんだし、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「崖から落ちたら大変だようーっ!」
Aブルー「でも、キースがぁーっ!」
ブルー 「キース、引き受けると言いたまえ!」
みんなの命が大事だから、と生徒会長の叫び。
キース 「俺の命はどうなるんだ!」
ブルー 「事故ったら、君も死ぬんだからさ!」
先に捨てるか、後に捨てるかの違いだけだ、と生徒会長。
ブルー 「君が捨てれば、他のみんなは助かるんだよ!」
シロエ 「そうです、決断して下さい!」
キース 「酷すぎるだろう!」
Aぶるぅ「バカバカバカーっ!」
もう知らない、と悪戯小僧が振り回す腕。
Aぶるぅ「暴れるんだから、ほっといてーっ!」
ブルー 「シロエ、キースを被せたまえ!」
シロエ 「は?」
ブルー 「いいから、キースで、其処のぶるぅに!」
蓋をするんだ、と生徒会長の視線がシロエ君に。
ブルー 「被せておいたら、暴れないから!」
シロエ 「分かりました! キース先輩、失礼します!」
席を立ったシロエ君、キース君の襟首をガシィ! と。
シロエ 「いいですね? 被せますから、そのままで!」
キース 「うわっ!?」
Aぶるぅ「重いーっ!」
重たいよう! と悪戯小僧の足がキース君を蹴り蹴り。
Aぶるぅ「どいてよ、めちゃくちゃ重いんだからーっ!」
キース 「俺も内臓を吐きそうなんだ!」
腹を蹴るな、とキース君も泣きが。
キース 「頼む、こいつを放していいと言ってくれ!」
ブルー 「ダメだね、別荘に着くまで人間布団で…」
シロエ 「押さえるんです!」
キース 「死ぬだろうが!」
Aぶるぅ「よーし、蹴っちゃう!」
足の運動も大切だもん、とキース君の下から声が。
蹴ると…?
2022/11/22 (Tue)
☆蹴りを入れると
マツカ君の別荘で紅葉狩りですけど、行きの車内が大変。
悪戯小僧が暴れそうな今、キース君の身体を被せて蓋に。
キース 「頼む、腹を蹴るな!」
Aぶるぅ「面白いから、蹴っちゃうも~ん!」
ボコッと音で、キース君の「ぐえっ」という悲鳴。
キース 「足の運動なら、他でしてくれ!
Aぶるぅ「でもでも、ぐえっ、て音がするから!」
もっと鳴らす! と足でボコボコ、ぐえっ、ぐえっ、と。
Aぶるぅ「わぁ~い、カエル袋ーっ!」
一同 「「「カエル袋?」」」
Aぶるぅ「そだよ、笑い袋じゃなくって、カエル袋!」
ぐえっ、てカエルみたいに鳴るし、と悪戯小僧。
Aぶるぅ「カエル、カエルーっ!」
キース 「離れていいと言ってくれーっ!」
被さっていたら俺が殺される、とキース君の絶叫。
キース 「マツカ、本物の布団は無いのか!?」
マツカ 「すみません、バスには載せていなくて…」
シロエ 「キース先輩、根性です!」
腹筋が鍛えられますよ、とシロエ君の斜めな発言。
シロエ 「力を入れれば、蹴りを跳ね返せます!」
ブルー 「なるほど、一理あるかもね」
キース 「そんなわけがあるか!」
ジョミー「でも、ダメ元で!」
腹筋に力を、とジョミー君も。
ジョミー「やってみる価値、あるってば!」
サム 「うんうん、騙されたと思ってよ…」
ここは一発、とサム君の相槌。
サム 「グッと力を入れてみようぜ!」
キース 「こうか…? ぐわっ!」
Aぶるぅ「音が変わったぁーっ!」
蹴り応えもバッチリ! と嬉しそうな声。
Aぶるぅ「次はどうかな?」
キース 「ぐわっ!」
Aぶるぅ「アヒルちゃんだあ~っ!」
アヒル袋になっちゃった、とボコボコボコな悪戯小僧。
Aぶるぅ「アヒルちゃん大好き、この音がいい!」
シロエ 「喜んでますから、そのままで!」
ブルー 「別荘まで、その調子でね!」
キース 「死ぬだろうが!」
カエルもアヒルも勘弁してくれ、と泣きですけど。
耐えるしか…。
2022/11/23 (Wed)
☆対岸の火事を希望
マツカ君の別荘へ紅葉狩りに向かう道中、賑やかな車内。
悪戯小僧が暴れないよう、被せられたキース君に蹴りが。
Aぶるぅ「わぁ~い、アヒルでカエルだも~ん!」
キース 「俺はどっちも御免なんだが! ぐえっ!」
ぐえっ、ぐわっ、とキース君が呻く間にバスは山越え。
シロエ 「うわあ、紅葉が綺麗ですねえ!」
サム 「この辺はマジで早いのな」
マツカ 「キース、別荘が見えて来ましたから…」
あと少しだけの辛抱ですよ、とマツカ君。
マツカ 「着くまで頑張って下さいね」
キース 「そう言われても…! ぐわっ!」
Aぶるぅ「じきに着くなら、アヒル袋ーっ!」
ぐわっ、ぐわっ、という声をBGMに、別荘へ到着。
マツカ 「皆さん、お疲れ様でした。別荘へどうぞ」
キース 「助かった…。あと5分でも続いていたら…」
真面目に死んでいたかもな、とキース君、グッタリ。
キース 「本当にオモチャにされるとは…」
シロエ 「これだけで終わりなんですか?」
キース 「は?」
シロエ 「オモチャですってば、本番はですね…」
これからなのでは、とシロエ君が傾げる首。
シロエ 「アヒル袋は、たまたまでしょう?」
キース 「だが、俺は充分、勤め上げたぞ!」
Aぶるぅ「うーん…。どうしよっかな?」
リクエストの声が来たもんね、と悪戯小僧。
Aぶるぅ「やっぱり、お応えすべきかなあ…」
キース 「スルーでいい!」
Aブルー「まあまあ、遠慮しないでさ!」
紅葉狩りに花を添えてくれたまえ、とソルジャーの意見。
Aブルー「余興があれば楽しめるしねえ…」
A船長 「そうですね。なにしろ日頃のターゲットは…」
私だったりしますから、とキャプテンも。
A船長 「是非、対岸の火事を楽しみたいです」
キース 「なんだって!?」
A船長 「此処で発散してくれた場合、暫くはですね…」
Aブルー「夫婦の時間も覗かずに寝るし…」
平和になると思うんだよ、と言ってますけど。
オモチャになれと…?
2022/11/24 (Thu)
☆存分に料理を
マツカ君の別荘に到着ですけど、キース君に受難の気配。
悪戯小僧を発散させたい、とソルジャー夫妻から注文が。
Aブルー「此処はキースにお願いしたいねえ…」
A船長 「いい案だと思うわけですが…」
キース 「待て、ぶるぅの意見はどうなんだ!」
疲れて寝たら可哀相だぞ、とキース君。
キース 「せっかくの紅葉狩りで、寝落ちは…」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ 寝落ちでも、全然平気!」
それよりキースで遊びたい、と悪戯小僧の瞳がキラキラ。
Aぶるぅ「んとんと、何をしようかなあ?」
シロエ 「存分に料理して下さいね」
Aぶるぅ「えっと…?」
シロエ 「ぼくたちだって、助かりますから!」
キース先輩だけで済んでくれれば…、とシロエ君まで。
シロエ 「ですから、煮るなり、焼くなり、お好きに!」
キース 「おい、見捨てる気か!?」
シロエ 「今更ですよ、ぶるぅに被せた時点でですね…」
ぼくはとっくに見捨てています、とシロエ君、キッパリ。
シロエ 「それじゃ皆さん、紅葉を楽しみましょう!」
マツカ 「ええ。桟敷の方へどうぞ」
すぐに料理を運ばせますね、とマツカ君の笑み。
マツカ 「お酒も御用意していますから」
Aブルー「ありがとう! 流石、マツカは気が利くね」
A船長 「地球のお酒は、実に美味しいですからねえ…」
Aぶるぅ「えとえと、此処の厨房って…」
食材、揃っているのかな、と悪戯小僧が傾げる首。
Aぶるぅ「どんなお料理でも出来る?」
マツカ 「何か、ご希望のがありますか?」
Aぶるぅ「ん-とね、キースを食べたいんだけど…」
一同 「「「は?」」」
何のことだ、と一同、キョトン。
マツカ 「あのぅ…。それはどういう意味ですか?」
Aぶるぅ「そういうお話、あったでしょ?」
キース 「俺は食べられた経験は無いが!」
Aぶるぅ「違うよ、自分で色々とつけて…」
シロエ 「あー、注文の多い料理店ですね!」
食べられる準備をする話、とシロエ君。
やりたいと…?
2022/11/25 (Fri)
☆料理するには
マツカ君の別荘で紅葉狩り、桟敷で御馳走だそうですが。
悪戯小僧が言い出したことが、キース君の料理なるブツ。
Aぶるぅ「そう、ソレ、ソレ! キースをお料理!」
キース 「貴様は、俺を食べる気なのか!?」
本気なのか、とキース君、ガクブル。
キース 「悪戯の域ではないと思うが、それは!」
Aブルー「うーん、流石に食べるのはねえ…」
A船長 「私もどうかと思いますから、もっと、こう…」
良心が痛まないヤツでお願いします、とキャプテンも。
A船長 「それにキースが食われる横で、御馳走は…」
Aブルー「美味しくないと思うよ、ぼくも」
シロエ 「ぼくもです。デリカシーの問題ですよね」
キース 「論点がズレているだろう!」
俺は命の危機なんだぞ、とキース君の絶叫。
キース 「とにかく、食われるのは困る!」
Aぶるぅ「ぼくも、キースは食べたくないし!」
固くて不味そう、と悪戯小僧。
Aぶるぅ「食べるんじゃなくて、料理の準備を…」
シロエ 「楽しみたいと言うんですか?」
Aぶるぅ「そだよ、小麦粉とか、パン粉とか!」
卵も要るんだったかな、と悪戯小僧が傾げる首。
Aぶるぅ「ぶるぅ、揚げ物って、どうやるんだっけ?」
ぶるぅ 「んとんと、モノによるけれど…」
下味をつけるヤツもあるよ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「それだと、元のお話に似てくるかも!」
キース 「俺にクリームを塗り込め、と?」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ 服を脱ぐ所から!」
全部脱いでね、と悪戯小僧、笑顔全開。
Aぶるぅ「お食事してる間に、こう、順番に…」
キース 「下味をつけて、パン粉を纏えと!?」
なんだって俺がそんな目に、とキース君の引き攣った顔。
キース 「俺は絶対、脱がないからな!」
Aぶるぅ「じゃあ、脱ぐトコからオモチャなコース!」
キース 「はあ?」
Aぶるぅ「BGMに合わせて脱ぐの!」
キース 「げっ!」
それはストリップと言うのでは、と悲鳴ですけど。
脱げと…?
2022/11/26 (Sat)
☆似ている手順
マツカ君の別荘での紅葉狩り、桟敷で御馳走ですけれど。
悪戯小僧がやりたいことが、キース君の料理だという件。
キース 「ストリップなんぞ、断固、断る!」
Aぶるぅ「でもでも、脱いでくれないんだもん!」
シロエ 「待って下さい、ストリップはですね…」
スウェナ「お料理が不味くなりそうだわよ」
キースの裸なんて見たくないわ、とスウェナちゃん。
スウェナ「料理するなら、見えてる部分にしなさいよ!」
Aぶるぅ「えーっ!? それだと、顔と手だけで…」
ジョミー「でもさ、キースのストリップはさあ…」
サム 「俺たちも全力で断りてえぜ」
顔だけ料理しちまえよ、とサム君も。
サム 「キースが自分でやるんだったら、充分によ…」
ジョミー「お笑いだよねえ、メイクするみたいでさ」
キース 「メイク?」
ジョミー「そう思わない? 化粧品とかの代わりにさ…」
小麦粉に卵にパン粉なんだし、とジョミー君。
ジョミー「途中で白塗りになったりもするし…」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ それって、ナイス!」
お料理するより、そっちがいい、と悪戯小僧の歓声が。
Aぶるぅ「ねえねえ、メイクの道具って、ある?」
マツカ 「女性のゲスト用に、一応揃えてありますが…」
Aぶるぅ「じゃあ、ソレ、此処に持って来て!」
キースに御化粧して貰う! と飛び跳ねる悪戯小僧。
Aぶるぅ「それならいいでしょ、他のみんなも?」
シロエ 「断る理由はありませんねえ…」
Aブルー「うん、食事だって不味くならないし…」
A船長 「いい余興にもなりそうですよ」
是非、それで、とキャプテンもプッシュ。
A船長 「せっかくですし、舞妓さんのは如何です?」
Aぶるぅ「舞妓さん?」
白塗りのヤツかな、と悪戯小僧。
Aぶるぅ「なんか、お肌が真っ白で…」
A船長 「ええ。アレならキースも別人にですね…」
Aぶるぅ「変身出来そう!」
一同 「「「イイネ!」」」
それでいくべし、と一気に盛り上がる桟敷。
舞妓さん…?
2022/11/27 (Sun)
☆注文の多いメイク
マツカ君の別荘で紅葉狩り、桟敷で豪華な御馳走タイム。
悪戯は食事が不味くならないように、メイクだそうで…。
シロエ 「そうだ、舞妓さんのメイクついでにですね…」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ 何か、アイデアあるの?」
シロエ 「舞妓になって頂くのはどうでしょう?」
A船長 「それはいいですね、衣装とカツラで…」
キースが舞妓になるのですね、とキャプテンの笑顔。
A船長 「ついでに、お酌もして頂けると…」
Aブルー「素敵だよねえ、舞妓さんつきの紅葉狩り!」
ジョミー「あるよね、そういうツアーもさ」
シロエ 「お値段、半端ないですけどね」
でも本物より楽しいのでは、とシロエ君。
シロエ 「なんと言っても、中身がキース先輩ですから」
サム 「うん、最高に笑えそうだぜ」
Aぶるぅ「そだね、キースで舞妓さん!」
キース 「ちょっと待て!」
俺の意見は、というキース君の叫びは、誰もがスルー。
ブルー 「そういうことなら、一式、取り寄せようか」
ぶるぅ 「いつもの仮装のお店だね!」
ブルー 「そう! お使い、行ってくれるかな?」
ぶるぅ 「オッケー!」
パッと姿が消えたお子様、すぐに戻って参りまして。
ぶるぅ 「舞妓さんセット、借りて来たよーっ!」
Aぶるぅ「ねえ、メイクは?」
ぶるぅ 「習って来たーっ!」
だからキースに教えてあげるね、とニコニコニコ。
ぶるぅ 「はい、鏡! それから、化粧ケープも!」
キース 「俺の食事はどうなるんだ!」
ぶるぅ 「食事は、メイクが済んでから!」
でないと崩れちゃうもんね、と納得な指摘。
ぶるぅ 「だから急いでメイクしないと!」
キース 「そ、そんな…。いや、しかし…」
拒否ったら更に詰みそうだし、と化粧ケープを装備な人。
キース 「此処から、俺にどうしろと?」
ぶるぅ 「えっと、下地は化粧水からで…」
Aぶるぅ「わぁーい、注文の多い料理店!」
お肌にしっかり塗り込んでね、と悪戯小僧の歓声が。
似てるかも…。
2022/11/28 (Mon)
☆ポイントは垂れ目
マツカ君の別荘で紅葉狩り、桟敷で豪華な御馳走ですが。
横でキース君が舞妓さんメイク、悪戯小僧が大喜びで…。
Aぶるぅ「ねえねえ、白く塗るのは、まだ?」
ぶるぅ 「んーと、下地は出来たから…。白粉の番!」
キース 「上手く塗れる気がしないんだが…」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ ぼくが塗り塗りしちゃう!」
お絵描き大好き! と悪戯小僧が握った刷毛。
Aぶるぅ「はい、目を閉じてじっとしててね!」
キース 「変な模様にしないだろうな…?」
Aぶるぅ「あっ、それ、最高!」
確か赤いのがあったっけ、と悪戯小僧が見回す化粧道具。
Aぶるぅ「口紅の他に、えっと、コレ…。何?」
ぶるぅ 「えっとね、アイメイク用の、目尻に塗る紅!」
Aぶるぅ「じゃあ、目の周りにぐるっと塗るーっ!」
キース 「げっ!」
マジか、と叫ぶキース君の顔に、悪戯小僧が赤い線を。
Aぶるぅ「この線の外に白粉を塗って、この中は赤!」
シロエ 「なるほど、紅白パンダですか…」
Aぶるぅ「そうなの、垂れ目がポイントなの!」
バッチリ、イメチェン、と得意げな悪戯小僧。
Aぶるぅ「よーし、塗り塗り!」
一同 「「「うぷぷぷ…」」」
これは笑える、と誰もが食事を吹き出さないよう努力中。
Aぶるぅ「パンダが出来たら、口紅を塗って、と…」
ぶるぅ 「うん、完成! キース、目を開けていいよ!」
キース 「そ、そうか…。正直、開けたくないんだが…」
ウッ、と息を飲むキース君。
キース 「ハッキリ言って酷すぎるぞ、コレは!」
Aぶるぅ「次は着物で、カツラもね!」
A船長 「舞妓さんから、大きく乖離しましたねえ…」
Aブルー「どっちかと言えば、道化だよ、うん」
だけど笑えるから許す、とソルジャー、ゲラゲラと。
Aブルー「着付けとカツラも、よろしくね!」
ぶるぅズ「「オッケー!」」
キース 「俺にどうしろと…!」
Aブルー「お酌だよ!」
変なメイクでも舞妓だしさ、と言い放つ人。
正しいですね?
2022/11/29 (Tue)
☆かみほーで踊れ
マツカ君の別荘で紅葉狩り、桟敷で御馳走に舌鼓な面々。
その横でキース君が紅白パンダなメイク、更に着付けも。
Aぶるぅ「ぶるぅ、着付けも出来るんだよね?」
ぶるぅ 「もっちろ~ん! こうやって、こうで…」
A船長 「なかなか見事な着物ですねえ…」
ブルー 「そりゃね、本格派のを借りて来たから!」
ちゃんと絹だし、本物仕様、と生徒会長、御満悦。
ブルー 「残念なのは、キースが地毛じゃないトコで…」
ぶるぅ 「そだね、舞妓さんは自分の髪の毛だから…」
Aブルー「まあ、その辺は仕方ないよね、第一、道化!」
A船長 「紅白パンダな舞妓は確かにいませんしね」
でも、これはこれで…、とキャプテンも楽しそうな顔。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 着付け完了!」
Aぶるぅ「カツラを被せて、出来上がりーっ!」
一同 「「「イイネ!」」」
もう最高、と笑い転げる御一同様。
Aブルー「じゃあ、キース、早速、お酌を頼むよ」
A船長 「私の杯にもお願いします」
キース 「くっそぉ…。なんでこうなる!」
Aぶるぅ「キースをお料理したんだも~ん!」
思った以上の出来上がり、と悪戯小僧がピョンピョンと。
Aぶるぅ「お酌が済んだら、踊ってねーっ!」
キース 「なんだって!?」
Aぶるぅ「舞妓さんって、こういうトコだと…」
ブルー 「踊りも披露しないとねえ…」
誰か三味線が弾ける人は、と生徒会長。
ブルー 「粋な旦那は、自分で弾いて歌うものでさ…」
Aぶるぅ「ぼくがやるーっ! 三味線、頂戴!」
マツカ 「いいですけど…」
出て来た三味線、キース君、ガクブル。
キース 「こいつ、本当に弾けるのか?」
Aブルー「それを言うなら、君は踊れるわけ?」
ナイスなツッコミ、悪戯小僧が抱える三味線。
Aぶるぅ「それじゃ、かみほー、歌いまあ~す!」
キース 「どう踊れと!」
Aぶるぅ「はいはい、みんな手拍子、手拍子ーっ!」
レッツ、カミホー! と始まる曲。
今月、これにて中継終了~。
2022/11/30 (Wed)
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