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シャングリラ学園つれづれ語り
☆先着争いな予約


さて、12月。師走ですけど、週末は生徒会長宅な面々。
成績なんかは関係ないし、と期末テストも全く気にせず。

シロエ 「街はすっかりクリスマスですね」
サム  「年々、早くなっていねえか?」
ジョミー「そんな感じだよね、ハロウィンが済むとさ…」

早いトコでは始まってるし、とジョミー君。

ジョミー「流石に、ツリーは出て来ないけど…」
スウェナ「クリスマスケーキの予約は始まるわよね」
シロエ 「それを言うなら、おせちの予約が夏ですよ」

8月の末には広告が、とシロエ君の苦笑。

シロエ 「そんなに早く言われても、と思いますけど…」
キース 「流石にな…。一流どころは、もっと遅いぞ」
ブルー 「いいトコ、9月からだよねえ…」
シロエ 「9月ですか!?」

充分、早くないですか、とシロエ君、仰天。

シロエ 「9月だと、まだ暑いんですけど!」
ぶるぅ 「でもでも、早く予約しないと、完売なの!」

お得意様枠はあるけれど…、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「毎年、其処で注文してたら、いけるけど…」
ブルー 「飛び込みの場合は、先着争いになるからね」

出遅れた時は諦めるしか…、と生徒会長も。

ブルー 「クリスマスケーキも、其処は同じで…」
ぶるぅ 「チェックしていないと、新作、逃すよ?」
一同  「「「新作?」」」
ぶるぅ 「初めて売り出すタイプのヤツ!」

新作に飛びつきたくなるもん、と料理上手なお子様。

ぶるぅ 「みんなもそうでしょ、定番のケーキよりも…」
シロエ 「新作が気になりますよね」
ブルー 「おせちよりも厳しい戦いかもねえ…」
ぶるぅ 「そだね、いろんなお店のを調べまくって…」

決めた時には遅かったりね、と言われれば、そうかも。

スウェナ「その点、私たちは恵まれてるわねえ…」
シロエ 「ぶるぅが作ってくれますからねえ、凄いのを」
ぶるぅ 「パーティー、楽しんで欲しいもん!」

今年も賑やかにやりたいな、と笑顔ですけど。
どんな趣向で…?


2022/12/01 (Thu)



☆紅白と言えば


週末は生徒会長宅でのんびり、シャン学メンバーの定番。
クリスマスケーキの話から、今年のパーティーの方向へ。

ジョミー「賑やかに、って言うと紅葉を思い出すよね」
シロエ 「そうですね! キース先輩が舞妓になって…」
サム  「あっちのぶるぅの三味線でよ…」

踊ってくれたのが忘れられねえぜ、とサム君も。

サム  「紅白パンダなメイクが半端なくってよ…」
スウェナ「おまけにアレでしょ、曲が、かみほー」
ジョミー「舞のスキルが皆無なキースと、下手くそな…」
シロエ 「三味線のタッグが破壊的でしたよね」

もう最高の余興でしたよ、とシロエ君、クスクスと。

シロエ 「手拍子で踊ってくれましたし…」
サム  「キース、今度はサンタで踊らねえか?」

パーティーでよ、とサム君の提案。

サム  「サンタとパンダって、韻を踏んでるしよ…」
ジョミー「いいね、紅白パンダなメイクで?」
シロエ 「いいかもですね、サンタは紅白ですから」

衣装からして…、とシロエ君も乗り気。

シロエ 「そうだ、キース先輩、歌いませんか?」
キース 「何処から歌が出て来るんだ!」
シロエ 「分かってませんね、暮れの風物詩ですよ?」

紅白でピンときませんか、とシロエ君。

シロエ 「クリスマスよりは後ですけれど…」
ジョミー「あー、紅白! もう長いこと見てないよね」
スウェナ「大晦日は元老寺だものねえ…」

紅白なんか忘れてたわよ、とスウェナちゃんの苦笑。

スウェナ「それをクリスマスに持って来るのね?」
シロエ 「ええ。キース先輩が歌って踊ってくれれば…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ それって、楽しそう!」

キースの一人紅白かな、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「それともアレかな、歌合戦かなあ?」
シロエ 「ぼくは歌う気は無いですけど?」
サム  「俺もねえなあ、キースと歌合戦な趣味はよ」
ジョミー「ぼくだって、無いよ」

歌いたい人、誰かいるわけ、と聞いてますけど。
いないのでは…?


2022/12/02 (Fri)



☆紅白を見る人


生徒会長宅で過ごす週末、クリスマスパーティーが話題。
キース君をサンタに、という提案から、出て来た歌合戦。

スウェナ「私も歌いたい気はしないわねえ…」
マツカ 「ぼくも謹んでお断りします」
ジョミー「歌うって人は、無さそうだけど?」

やっぱりキースの一人紅白、とジョミー君。

ジョミー「どうせだったら、何度も衣装替えとか…」
ぶるぅ 「それもいいかも! うんと派手なヤツ!」

メイクも変えて、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」の輝く笑顔。

ぶるぅ 「一人紅白だし、早変わりして!」
??? 「うん、なかなかに楽しそうだね!」

紅白だって、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。

Aブルー「アレは賑やかだし、いいと思うよ!」
キース 「あんた、何処から湧いたんだ!」
Aブルー「何処って、青の間からだけど?」

いつもの覗き見、と悪びれない人。

Aブルー「クリスマスに紅白っていうのは、斬新!」
キース 「何故、紅白を知っている!」
Aブルー「そりゃあ、もちろん…」

知らないわけが無いじゃないか、とソルジャーの言。

Aブルー「除夜の鐘って、早いお寺は早いけど…」
キース 「寺と紅白は無関係だぞ!」
Aブルー「そうかなあ? こう、紅白が終わった頃に…」

一般向けに公開するお寺が多い気が、という指摘。

Aブルー「トリを見てから行く、って人もさ…」
シロエ 「そりゃ、いるでしょうねえ…」

お寺が家の近所なら、とシロエ君。

シロエ 「そういえば、元老寺の除夜の鐘もですね…」
ジョミー「紅白が終わる頃からだよね」
Aブルー「そうだろう? 除夜の鐘には注目してるし…」

ついでに紅白も気になっちゃうよ、とソルジャーの笑み。

Aブルー「ハーレイと賭けもしたりするねえ、赤か白か」
キース 「どっちが勝つか、というヤツか?」
Aブルー「そう! もちろん、ぼくたちが賭けるのは…」
ブルー 「その先、禁止!」

黙りたまえ、と生徒会長、怒鳴ってますけど。
何を賭けると…?


2022/12/03 (Sat)



☆競ってこそ紅白


生徒会長宅に集う面々、クリスマスの話なわけですけど。
キース君の一人紅白、そういう案な所へソルジャー登場。

Aブルー「なんで喋っちゃいけないのさ!」
ブルー 「どうせ、ろくでもない賭けだしね!」
Aブルー「何を言うかな、大人の時間は重要なんだよ!」
ブルー 「ほら、やっぱり! 言わなくていい!」

君たちが賭けるブツの話は、と生徒会長、キッパリと。

ブルー 「それ以上言ったら、即、退場だよ!」
Aブルー「困るよ、せっかく来たのにさ!」
ブルー 「なら、喋らない! 賭けについては!」
Aブルー「うーん…。じゃあ、紅白ならいいんだね?」

キースの一人紅白だってね、とソルジャー、渋々。

Aブルー「でもさ、紅白は競ってこそで…」
シロエ 「一人紅白ですから、其処はどうでも…」
ジョミー「いいと思うな、見て楽しめれば」
Aブルー「ライバルがいれば、より盛り上がるよ?」

それでこそ紅白! とソルジャーが突き上げる拳。

Aブルー「赤か白かで、白熱のバトルが肝なんだし!」
シロエ 「でもですね…。歌いたい人が皆無ですから…」
サム  「ライバル以前の問題だぜ、うん」

いねえんだしよ、とサム君も。

サム  「無い袖は振れねえ、って言うじゃねえかよ」
Aブルー「忘れたのかい、三味線を?」
一同  「「「三味線?」」」

なんだソレは、と一同、キョトン。

シロエ 「えっと…? 三味線って何の話ですか?」
Aブルー「あのねえ…。先月、キースが、かみほーで…」

踊ってたよね、とソルジャー、指をチッチッと。

Aブルー「そもそも、紅白の話は其処からでさ…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぶるぅの三味線だね!」
Aブルー「ピンポーン!」

ジャカジャカと弾いていたわけで、とソルジャーの笑顔。

Aブルー「かみほーを歌って、御機嫌だったよ?」
シロエ 「ぶるぅに紅白をやらせる気ですか?」
Aブルー「やらせなくても…」

飛び入りするか立候補だね、という指摘。
あるあるかも…。


2022/12/04 (Sun)



☆道連れを決めろ


生徒会長宅に来ている面々、話題は今年のクリスマスで。
其処へソルジャー登場でして、推すのが紅白歌合戦な今。

Aブルー「ぶるぅがいれば、キースと対決出来るよ?」
シロエ 「あのぅ…。スキルが問題なんですけど…」
ジョミー「分かる、三味線、酷かったもんねえ…」

下手くそなんてレベルじゃなかった、とジョミー君。

ジョミー「かみほー、って熱唱していたけどさ…」
サム  「正直、歌も下手だったぜ?」
Aブルー「キースの踊りも、大概だったよ!」

盆踊りになっていたじゃないか、とツッコミが。

Aブルー「舞とは似ても似つかなくってさ…」
キース 「悪かったな! 俺に舞踊のスキルなど無い!」
Aブルー「そうかな、センスさえあれば、それっぽく…」
シロエ 「舞えた可能性はありますねえ…」

盆踊りよりはマシなのを、とシロエ君の相槌。

シロエ 「とはいえ、曲がアレでしたから…」
スウェナ「ヤケになるのも当然だわよ」
Aブルー「うーん…。じゃあさ、クリスマスの紅白で…」

どっちが上か決めるのはどう、とソルジャーの言。

Aブルー「歌って踊って、勝負ってことで!」
キース 「俺に踊れと!?」
Aブルー「バックダンサーをつけてもいいよ?」
シロエ 「お断りします!」

ぼくは踊りませんからね、とシロエ君、マッハで拒否。

シロエ 「他を当たってくれませんか?」
サム  「俺も遠慮しとくぜ、向いてねえしよ」
Aブルー「待った、それだと、みんな揃って…」

拒否るじゃないか、とソルジャーからのストップが。

Aブルー「此処は一発、指名制でね!」
一同  「「「指名制?」」」
Aブルー「ズバリ、キースが決めるんだよ!」

バックダンサーにしたい人を、とソルジャー、笑顔全開。

Aブルー「それなら、キースも文句は無いよね?」
キース 「道連れを決めていいんだな?」
Aブルー「ピンポーン!」
一同  「「「ひぃぃっ!」」」

なんてこった、と一同、ドン引きですけれど。
指名制…。


2022/12/05 (Mon)



☆うってつけの人材


生徒会長宅で過ごす御一同様、今年のクリスマスが話題。
ソルジャーも来まして、紅白歌合戦な企画をプッシュで。

シロエ 「あ、あの…。先輩とは長い付き合いですし…」
キース 「それがどうした?」
シロエ 「こう、手心というのをですね…」

お願いしたいと思うんですよ、とシロエ君、おずおずと。

シロエ 「バックダンサーなんて、柄じゃないですから」
サム  「お前、ずるいぜ、その言い分はよ」
ジョミー「そうだよ、付き合い長いんだったらさ…」
スウェナ「息がピッタリ合いそうだわね」

うってつけの人材だわよ、とスウェナちゃんも。

スウェナ「シロエで決まりでいいんじゃないの?」
ジョミー「だよね、自分で蒔いた種っていうヤツで」
シロエ 「そ、そんな…!」

酷いです、とシロエ君の悲鳴。

シロエ 「なんだって、ぼくが巻き添えに!」
サム  「自業自得だろ、諦めろよな」
Aブルー「オッケー、それじゃシロエということで…」
キース 「待て、指名権は俺にあるんだろう?」

その筈だな、とキース君、ソルジャーに確認を。

キース 「誰にするかは、俺が決めることで…」
Aブルー「うん、そうだけど?」
キース 「ならば、あんただ!」
一同  「「「えっ!?」」」

あんたとは…、と皆の視線がソルジャーに集中。

Aブルー「ぼく!?」
キース 「あんたの他に、誰がいるんだ?」

今の流れで、とキース君が浮かべる笑み。

キース 「あんたと俺は、セットものだと評判なんだぞ」
シロエ 「そうでした! 疫病仏で、菩薩と如来で…」
ジョミー「思いっ切り、半端なかったっけね…」

腐れ縁が、とジョミー君たちも。

ジョミー「シロエ以上に息が合いそうだよ!」
シロエ 「キース先輩、ナイスです!」
キース 「いい案だろう? 俺に似合いだ」
Aブルー「で、でもさ、ぼくに踊りのスキルなんかは…」
キース 「構わん、俺もヘボなんだしな」

割れ鍋に綴じ蓋というヤツだ、と親指をグッと。
指名すると?


2022/12/06 (Tue)



☆詰んだかもな人


生徒会長宅に集った面々、クリスマスパーティーの話に。
其処へ来たソルジャー、紅白歌合戦をプッシュですけど。

キース 「しっかり頼むぞ、バックダンサーを」
一同  「「「イイネ!」」」
Aブルー「ちょ、ちょっと…!」

ちっとも良くない、とソルジャー、逃げ腰。

Aブルー「ぼくにキースの後ろで踊れと!?」
キース 「もちろんだ。バックダンサーなんだしな」

三味線を弾いてくれてもいいぞ、とキース君、ニヤニヤ。

キース 「弾いて踊って、バク転とかも…」
シロエ 「いいですねえ! ステージ映えしますよ」
Aブルー「そういう問題じゃないと思うけど!」

なんでぼくが、とワタワタしている人。

Aブルー「やる義務なんか、無いからね!」
キース 「あんたが自分で言ったんだ。指名しろと!」

言ったからには責任を取れ、とキース君、ズズイと。

キース 「嫌なら、前言撤回するしかないぞ」
ジョミー「だよねえ、白紙に戻すしか…」
キース 「出来れば、紅白自体をだ…」

白紙に戻して欲しいんだが…、とキース君。

キース 「正直、ぶるぅに勝てる気がしないし…」
シロエ 「どうでしょう? 万一というのもありますよ」
サム  「大穴ってヤツな?」
シロエ 「そうだ、大穴!」

この際、賭けは如何でしょうか、とシロエ君の輝く瞳。

シロエ 「元から賭けてるみたいですしね、誰かさんは」
キース 「待て、その発言は死を招くぞ!」
Aブルー「なるほど、ぼくとハーレイも賭けて…」

クリスマスイブにもお楽しみが、とソルジャーの笑顔。

Aブルー「いつもは大晦日限定イベントだけどね!」
キース 「やめてくれ! シロエ、お前が戦犯だぞ!」

よくも災いを呼びやがって、とキース君が吊り上げる眉。

キース 「この馬鹿野郎が調子に乗ったら…」
ジョミー「ぼくたち全員、死亡だよね…」
サム  「分かってんのか、お前?」
シロエ 「え、ええ…」

詰んだ気がします、とシロエ君、顔面蒼白。
戦犯ですね?


2022/12/07 (Wed)



☆泊まりはお断り


生徒会長宅に来ている面々、クリスマスが話題ですけど。
其処へソルジャーが加わりまして、紅白歌合戦な企画が。

Aブルー「いいねえ、今年はクリスマスも紅白で賭け!」
キース 「賭けなくていい!」
Aブルー「何を言うかな、これは最高のチャンス!」

なんと言っても宿泊が此処、とソルジャー、拳をグッと。

Aブルー「此処だよ、此処? 此処のゲストルーム!」
ブルー 「マツカ、ホテルのスイートを頼めるかな?」
マツカ 「どうでしょう、全世界的にクリスマスで…」

今から探すのは難しいのでは、と御曹司。

マツカ 「よろしかったら、別荘を御用意しますけど…」
ブルー 「じゃあ、それで!」
マツカ 「分かりました。でも、泊まるのは…」

どなたですか、とマツカ君の問い。

マツカ 「皆さん、此処にお泊まりの筈で…」
ブルー 「其処の馬鹿だよ、それと、その連れ!」
Aブルー「酷いよ、それ! クリスマスイブは此処で…」

お泊まりするのが恒例なのに、とソルジャーの苦情。

Aブルー「追い出すだなんて、有り得ないから!」
ブルー 「変な目的に使われるのは御免だから!」
Aブルー「失礼な! 毎年、泊めてくれるじゃないか!」
ブルー 「妙な企画がついてないしね!」

常識の範囲ならギリギリ許す、と生徒会長の睨み。

ブルー 「でも、賭けだとかイベントとかは…」
Aブルー「お断りだと?」
ブルー 「そう! シロエが戦犯どうこう以前に!」

シロエは命拾いをしたね、と生徒会長。

ブルー 「ホテルのスイートが取れていたらさ…」
ジョミー「もしかして、料金、シロエ持ちだった?」
ブルー 「当然だよ!」
一同  「「「うわー…」」」

それはキツイ、と誰もがガクブル。

サム  「ハッキリ言って、破産でねえの?」
ジョミー「破産だよね…」
シロエ 「払えませんから!」
キース 「お前、マツカに借りが出来たぞ」
シロエ 「うっ…」

借りを返せる気がしません、と呻くシロエ君。
でしょうね…。


2022/12/08 (Thu)



☆借りは返すべき


生徒会長宅に集う面々、話題は今年のクリスマスですが。
其処へ来たのがソルジャーなわけで、紅白がどうこうと。

サム  「マツカの別荘、スイートより高いよなあ?」
ジョミー「そうだと思うよ、下手なトコより遥かにさ」
キース 「しかも貸し切りなんだしな…」

この馬鹿とキャプテンの二人だけで、とキース君の指摘。

キース 「料理人まで、こいつらのためだけにだ…」
スウェナ「スタンバイして、食材も揃える勘定よねえ?」
ジョミー「あー、食材! それだって二人分だけで…」

仕入れるんだし、高くつくよね、とジョミー君も。

ジョミー「もしも、シロエが宿泊費を払うとしたらさ…」
サム  「どのくらいになるのか、知りてえよなあ?」
シロエ 「やめて下さい、もう絶対に払えませんから!」
キース 「その分、マツカに借りなんだぞ?」

お前、当分、タダ働きだな、とキース君。

キース 「マツカの家でバイトして来い、完済まで!」
シロエ 「ええっ!?」
ジョミー「いいね、住み込みで働いてさ…」
サム  「学校も其処から通うのな?」

半年くらいでいけるんでねえの、とサム君の意見。

サム  「ハードな仕事を担当すればよ」
キース 「しかし、これという資格が無いしな…」
スウェナ「庭掃除とかなら大丈夫でしょ?」

頑張って勤め上げなさいよ、とスウェナちゃん。

スウェナ「借りはきちんと返すべきよね」
シロエ 「そ、そんな…。無理すぎですから!」
Aブルー「だよねえ、シロエが気の毒すぎるから…」

ぼくが降りるよ、とソルジャーの笑み。

Aブルー「賭けの話をチャラにすればさ…」
シロエ 「此処に泊まれるわけですね!」

その線でよろしくお願いします、とシロエ君、土下座。

シロエ 「この通りですから、撤回で!」
Aブルー「オッケー! というわけで、君はぼくにさ…」
シロエ 「何でしょう?」
Aブルー「借りが出来たと思うけど?」

さて、どうかな、とニヤニヤ笑いですけど。
正論かも…。


2022/12/09 (Fri)



☆借りが移った人


生徒会長宅に来ている面々、クリスマスの話題ですけど。
ソルジャーまで登場、紅白に乗り気で賭けがどうこうで。

Aブルー「ぼくの言い分、間違っていると思うかい?」
シロエ 「い、いえ…。凄く正しいと思います…」
Aブルー「それじゃ、文句は無いんだね?」
シロエ 「言えた義理ではありませんから…」

確かに助けて貰いましたし、とシロエ君、タラリ冷汗。

シロエ 「つまりは、借りが出来る相手がですね…」
Aブルー「マツカから、ぼくに移ったわけ!」
一同  「「「うわー…」」」

事態が悪化していないか、と誰もが愕然。

サム  「マジかよ、思いっ切り、やべえんでねえの?」
ジョミー「だよね、マツカに借りだった方が…」
スウェナ「お金の問題で済んだわよねえ…」

ついでに言うならマツカなのよ、とスウェナちゃん。

スウェナ「住み込みで働くコースになっても…」
キース 「待遇は悪くなかっただろうな」
サム  「うんうん、ゲストルームで暮らしてよ…」
ジョミー「食事も、きっとマツカの家族と一緒でさ…」

事実上、お泊まりだったと思う、とジョミー君も。

ジョミー「そりゃ、庭掃除はしなきゃダメだろうけど…」
キース 「庭掃除なら、俺も毎日、やっているしな…」

正確に言えば境内だが、とキース君。

キース 「俺と違って朝のお勤めも無いし…」
ジョミー「庭掃除だけの楽なお仕事だよねえ?」
サム  「そうだと思うぜ、マツカなんだしよ」
マツカ 「ええ、そうなっていたと思います」

登下校も、ぼくと一緒に車で、とマツカ君の笑み。

マツカ 「行先は同じですからね」
シロエ 「待って下さい、それじゃ、ぼくは…」

更に詰んだというわけですか、とシロエ君、ガクブル。

シロエ 「借りが、この人に移ったってことは…」
Aブルー「言っておくけど、君が自分で頼んだんだよ?」
ジョミー「土下座したよね?」
シロエ 「そんな…!」

馬鹿な、と顔が引き攣るシロエ君ですけど。
事実ですしね…?


2022/12/10 (Sat)



☆返すなら早めに


生徒会長宅に集う面々、クリスマスが話題なんですけど。
ソルジャー登場で紅白がどうこう、只今、事態は急展開。

キース 「この件については、俺は、この馬鹿にだ…」
ジョミー「全面的に賛成だよねえ、キースでなくても」
サム  「どう見ても、シロエが悪いしよ…」

そもそも戦犯だったじゃねえか、とサム君の指摘。

サム  「諦めて、借りを作っとけよな」
スウェナ「でも、借りは早めに返した方がいいわよ?」

でないと利息がつくじゃないの、とスウェナちゃん。

スウェナ「この人が相手なんだし、きっと暴利で…」
キース 「トイチで済むとは思えないしな」
Aブルー「失礼だねえ、君たちは!」

返して貰う算段は出来ているよ、とソルジャーの言。

Aブルー「もっとも、シロエが拒否った場合は…」
サム  「暴利なコースになるのかよ?」
Aブルー「返済が先に延びるしね!」

年をまたぐとえげつないかも、と頷く人。

Aブルー「だから、クリスマスに返すのがお勧めだよ!」
キース 「良かったな、シロエ」
ジョミー「年内に完済出来るってさ!」

返しちゃいなよ、とジョミー君もプッシュ。

ジョミー「その方が絶対、お得だし!」
キース 「後々、後悔しないためにも、返すべきだな」
シロエ 「そうですね…。それで、返済用のプランは…」

どんなのですか、とシロエ君の問い。

シロエ 「クリスマスだけで済むんですよね?」
Aブルー「うん、パーティーの時だけで!」
シロエ 「歌って踊ればいいんでしょうか?」

そっちのぶるぅと歌合戦で、とシロエ君。

シロエ 「バックダンサーは、無しでしょうけど…」
Aブルー「違うね、紅白だけでオッケー!」

キースも撤回を希望だったし…、とソルジャーの笑顔。

Aブルー「衣装だけでいいと思うわけだよ」
シロエ 「一人紅白で衣装替えですか?」
Aブルー「本当に察しが悪いね、君は」
シロエ 「えっと…?」

まるで話が見えませんが、とシロエ君、困惑。
衣装だけ…?


2022/12/11 (Sun)



☆立場を忘れた人


生徒会長宅に来ている面々、クリスマスの話ですけれど。
シロエ君がソルジャーに借りを作って、返済がどうので。

Aブルー「いいかい、よく考えてくれたまえ、時期を!」
シロエ 「はあ…。でもですね、時期と言われても…」

普通にクリスマスじゃないですか、とシロエ君、困惑。

シロエ 「紅白は大晦日で、しかも撤回されましたし…」
Aブルー「衣装だけだと言ってるけど?」

なんて察しが悪いんだろう、とソルジャー、ブツブツ。

Aブルー「君、本当に頭がいいわけ?」
シロエ 「失礼ですねえ、ぼくにも、キース先輩にも!」
Aブルー「どうして、其処でキースなんだい?」
シロエ 「ぼくの永遠のライバルで、優秀なんです!」

先生方に聞いてみて下さい、とシロエ君が誇る成績。

シロエ 「抜きつ抜かれつ、トップ争いでしたけど?」
サム  「あー…。忘れてたぜ、そんな昔の話はよ」
ジョミー「そういや、シロエ、一学年、下だっけね…」
Aブルー「そうなんだ…。ぼくはてっきり、柔道のさ…」

ライバルだと思い込んでいたよ、とソルジャーの苦笑。

Aブルー「でもさ、優秀なら、分からないかなあ?」
シロエ 「分かるようになったら、終わりですから!」

あなたの斜め上な発想なんて、とシロエ君も譲らず。

シロエ 「キース先輩でさえ、読めないんですよ?」
Aブルー「借りがあるのに、よく言えるよねえ…」

やっぱりトイチの方がいいかも、と恐ろしすぎる台詞が。

Aブルー「それともアレかな、クリスマスの返済を…」
サム  「増やすのかよ?」
Aブルー「うん、その方が良心的だしさ」

君はどっちがいいのかな、と赤い瞳がシロエ君をチラリ。

Aブルー「暴利か、クリスマスの返済額を増やすか…」
シロエ 「そういう話になるんですか!?」
キース 「俺は妥当な線だと思うぞ、どう考えても」
ジョミー「自分の立場を忘れて暴言だしさ…」
シロエ 「うっ…」

また詰んだかも、とシロエ君の引き攣った顔。
詰みゲー…。


2022/12/12 (Mon)



☆返済額が増えても


生徒会長宅に集う面々、話題は今年のクリスマスでして。
ソルジャーも登場、そのソルジャーにシロエ君が借りを。

Aブルー「どうかな、自分の立場は理解出来たかな?」
シロエ 「さ、流石に分かりましたけど…」
Aブルー「オッケー、それじゃ、どっちがいい?」

選択権は君にあげるよ、とソルジャーの笑顔。

Aブルー「暴利なコースか、クリスマスだけで返済か!」
シロエ 「クリスマスだけでお願いします!」

トイチは勘弁して下さい、とシロエ君も必死。

シロエ 「ところで、返済額が増えても紅白ですか?」
Aブルー「うん、そのつもりだけど…」

察しが悪いからズバリ言おう、とソルジャーが立てる指。

Aブルー「クリスマスに紅白と言ったら、サンタだよ!」
一同  「「「あー…」」」

確かに紅白な衣装だった、と誰もがストンと納得。

シロエ 「さ、サンタですか…?」
Aブルー「そう! 今年のクリスマスは、サンタでね!」
キース 「シロエがプレゼントを配るのか?」
Aブルー「うーん…。まだ、細かくは考えてなくて…」

なにしろ額が増えたからね、とソルジャー、腕組み。

Aブルー「最初の案だと、単にサンタの格好でさ…」
シロエ 「プレゼントを配れば良かったんですか?」
Aブルー「それと、サービス係ってトコで…」

お酌とか、料理を取り分けるとか…、と説明が。

Aブルー「いわゆる下っ端、使い走りで…」
サム  「その格好で、コンビニに走るとかかよ?」
Aブルー「そう! コンビニデザートも美味しいしさ…」

罰ゲームにもなって一石二鳥、とソルジャーの言。

Aブルー「でも、こうなると、もう一ひねり…」
キース 「欲しいわけだな?」

気持ちは分かる、とキース君が尻馬に。

キース 「それでいったい、どんな具合に増やすんだ?」
Aブルー「衣装にすべきか、仕事内容か…」
ジョミー「悩ましいね、ソレ」
シロエ 「ちょっと…!」

本格的に詰むんですけど、とシロエ君の悲鳴。
まあねえ…?


2022/12/13 (Tue)



☆チキンもいいかも


生徒会長宅に来ている面々、クリスマスの話ですけれど。
シロエ君がサンタな方向でして、どうなるかはこれから。

キース 「やはりだ、此処は存分にだな…」
ジョミー「捻るべきだよ、借りが増えたんだしさ」
シロエ 「酷いですってば、先輩方!」

なんだって、ぼくを見捨てるんです、とシロエ君の文句。

シロエ 「いいですか、ぼくはキース先輩とはですね…」
キース 「長い付き合いで、ライバルだ、と?」
シロエ 「いえ、そうじゃなくて、キース先輩とは…」

まるで全く違うんですよ、とシロエ君が膨らませる頬。

シロエ 「厄を呼ぶとか、疫病仏とかじゃないですし!」
ジョミー「あー…。それは確かにそうなんだけど…」
サム  「今回に限っては、違うんでねえの?」

シロエが自分でババを引いたんだしよ、とサム君の言。

サム  「一人で、勝手に詰んだんだぜ?」
スウェナ「そうよね、キースは何もしていないんだし…」
ジョミー「自爆ってヤツだと思うけど?」

素直にサンタをやるべきだよね、とジョミー君。

ジョミー「その点、キースは人間が出来ているってば!」
シロエ 「どの辺がです!?」
ジョミー「先月だって、あっちのぶるぅにさ…」

オモチャにされて踊っていたよ、とジョミー君の指摘。

ジョミー「文句も言わずに、料理されてたわけでさ…」
サム  「うんうん、其処は評価出来るぜ」
キース 「分かったか? シロエ、お前も腹を括って…」

クリスマスっぽく料理されろ、とキース君。

キース 「丸焼きにされるかもしれないがな」
シロエ 「チキンですか…?」

まさか、あっちのぶるぅにですか、とシロエ君、愕然。

シロエ 「そんなのは、ちょっと…」
Aブルー「言えた立場じゃないだろう?」

チキンもいいかも、とソルジャーの笑み。

Aブルー「此処は一発、ぼくのぶるぅにお任せで!」
一同  「「「イイネ!」」」
シロエ 「そんな…!」

あんなのに任せないで下さい、と絶叫ですけど。
さて…?


2022/12/14 (Wed)



☆代わって貰うと


生徒会長宅に集う面々、クリスマスのパーティーが話題。
シロエ君が借りを作った相手が、ソルジャーなわけで…。

サム  「任せねえでくれとか、言えた義理かよ」
キース 「俺とは違うとぬかしたからには、覚悟もだ…」
ジョミー「キース以上のクオリティだと思うけど?」

ガッツリ料理されるべきだよ、とジョミー君。

ジョミー「サンタでも、チキンの丸焼きでもさ」
キース 「今更、逃げは許されないぞ?」
シロエ 「で、でも、あっちのぶるぅですよ?」

死ねる気しかしないんですけれど、とシロエ君、真っ青。

シロエ 「誰か代わってくれませんか!?」
マツカ 「いいですよ?」

よろしかったら、とマツカ君の申し出。

マツカ 「ぼくで良ければ、代わりますけど」
シロエ 「本当ですか!?」
サム  「お前、ラッキーとか思っただろ?」
キース 「馬鹿め、マツカに借りが出来るんだぞ?」

今以上に詰むと思うんだが、とキース君、腕組み。

キース 「そもそも、マツカに借りを作ったら…」
サム  「返せねえからタダ働き、ってトコからよ…」
Aブルー「今に至ると思うんだけどね?」

それでいいなら代わって貰えば、とソルジャーも。

Aブルー「嫌なら、ぼくのぶるぅにお任せコースで!」
サム  「んで、どうすんだよ?」
シロエ 「…お任せしかない気がします…」
Aブルー「オッケー、じゃあ当日のお楽しみでね!」

ぶるぅに考えて貰うから、とソルジャー、ニッコリ。

Aブルー「というわけで、サプライズ企画!」
一同  「「「イイネ!」」」
シロエ 「良くないですから!」

ぼくはちっとも、と悲鳴ですけど、誰もがスルー。

Aブルー「クリスマスのシロエに期待だよ、うん」
ジョミー「何が来るかな、ワクワクだよね」
サム  「キース、祈祷を頼んだぜ!」
Aブルー「いいパーティーにしたいしね!」
キース 「承知した。最高のクリスマスだな?」

任せておけ、と太鼓判ですけれど。
クリスマスで祈祷…?


2022/12/15 (Thu)





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