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シャングリラ学園つれづれ語り
☆人が好すぎる人


シャングリラ学園の新年イベント、やっと終了した週末。
生徒会長宅に集う面々、其処へ来たのがソルジャーで…。

キース 「本当に挨拶だけなんだろうな?」
Aブルー「そう思うかい?」
ぶるぅ 「ダメダメ、ゆっくりしてってくれなきゃ!」

お客様だし、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」の弾ける笑顔。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ 今年もよろしくね!」
Aブルー「こちらこそ、あけましておめでとう!」
キース 「おい、その挨拶の時期は、もう終わったが?」
Aブルー「細かいことは、どうでもいいって!」

それより、マツカの話だけれど…、と赤い瞳がキラリと。

Aブルー「奉仕の精神で、お子様にサービスだって?」
マツカ 「ええ。ぶるぅと約束したんです」
ぶるぅ 「肩車とか、馬とかをやってくれるの!」

ぼくがお願いした時に、と嬉しそうなお子様。

ぶるぅ 「いつ頼もうかな、いつがいいかな?」
Aブルー「そう、ソレ、ソレ! ソレなんだけどさ…」

ぼくのぶるぅでもいいのかな、とソルジャーの問い。

Aブルー「ちょっと悪戯が酷いけどねえ、子供だし…」
マツカ 「いいですけど?」
シロエ 「ちょ、マツカ先輩、正気ですか!?」

ぶるぅですよ、とシロエ君の引き攣った顔。

シロエ 「クリスマスの日に、ぼくがですね…」
サム  「ひでえ目に遭っていたじゃねえかよ」

自業自得とは言うんだけどよ、とサム君も。

サム  「何も好き好んで、そんなヤツによ…」
シロエ 「サービスなんかは要りませんってば!」
マツカ 「でも…。ぶるぅだけより、二人の方が…」
ジョミー「やり甲斐があるとか、そういうの?」

ぼくには信じられないけれど、とジョミー君。

ジョミー「やめといた方がいいと思うよ、絶対!」
シロエ 「そうですよ。先輩、人が好すぎです!」
マツカ 「ボランティアですから、当然でしょう?」
シロエ 「いいえ、考え直すべきです、其処は!」

言い出したのがこの人ですよ、との指摘ですけど。
さて…?


2023/01/16 (Mon)



☆ぼっちでも平気


新年の行事も終わった週末、生徒会長宅に来ている面々。
其処へソルジャーも来たんですけど、マツカ君が問題で。

Aブルー「失礼だねえ、このぼくに何か問題でも?」
キース 「大いにあると思うがな?」

日頃の行いが全てだろうが、とキース君の睨み。

キース 「今日も、のこのこ出て来たわけで…」
ジョミー「何かあるよね、って思っていたら…」
シロエ 「マツカ先輩に注文ですよ?」

ぶるぅの相手をしろだなんて、とシロエ君が竦める肩。

シロエ 「あんな子供は、放っておけばいいんです!」
キース 「まったくだ。大雪で退屈な正月だろうが…」

知ったことではないからな、とキース君の冷たい口調。

キース 「ぼっちで退屈するようなヤツではないぞ」
シロエ 「分かります。ぼっちだったら、それなりに…」
サム  「悪戯だよなあ、ぼっちでねえヤツらによ」
Aブルー「そうなんだよねえ、まさにソレでさ…」

今年のお正月も大変だった、とソルジャー、溜息。

Aブルー「もっとも、ぼくに被害は無かったけどね」
一同  「「「は?」」」

被害が無いのに大変も何も…、と誰もがキョトン。

シロエ 「あのですね…。何処が大変なんですか?」
Aブルー「もちろん、ぼくのシャングリラだよ!」
キース 「だったら、あんたも一蓮托生だと思うがな?」
Aブルー「分かってないねえ、お正月だよ?」

ニューイヤーとは言っていない、とソルジャーの言。

Aブルー「ぼくは毎年、こっちの世界に一泊で!」
一同  「「「げっ!」」」

そういえば…、と一同、愕然。

ブルー 「その先は、もう言わなくていい!」
Aブルー「そう言わないでさ、語らせてよね!」

毎年、如何に大変なのか、とソルジャー、譲らず。

Aブルー「除夜の鐘で流れた煩悩ゲットで、外泊で…」
ブルー 「黙りたまえ!」
Aブルー「ぶるぅを連れては来られないしねえ…」
ブルー 「もういいから!」

話をマツカに戻したまえ、と生徒会長の叫び。
戻りますか?


2023/01/17 (Tue)



☆察して欲しい件


新年恒例のイベントも終わり、週末は生徒会長宅ですが。
其処へソルジャーが出て来たわけで、マツカ君に注文を。

Aブルー「話をマツカに戻すにしたって、前提として…」
ブルー 「もういいと言っているだろう!」
Aブルー「でもねえ、他の面子には、きっと…」

伝わっていないと思うんだよ、とソルジャー、力説。

Aブルー「そもそも、こっちに一泊するっていうのが…」
シロエ 「煩悩ゲットのためというのは知ってます!」
Aブルー「じゃあさ、ぶるぅを連れて来ない理由は?」
シロエ 「え、えっと…。それはですね…」

あまり言いたくないんですが…、と口ごもるシロエ君。

シロエ 「ぼくは一応、高校一年生ですし…」
Aブルー「ほらね、本当に理解してるか、怪しいから!」

だから語る、とキッパリと。

Aブルー「こっちに来る日は、毎年、固定で…」
キース 「その件なら、俺も承知しているが?」
Aブルー「だったら聞くけど、何の日なのかな?」
キース 「そ、それは…。俺も一応、高校一年生で…」

大学は出たというだけで…、とキース君も口をモゴモゴ。

キース 「今の身分は、高校一年生だし…」
Aブルー「それで、何?」
キース 「シロエと同じで、こう、語りたくは…」

ないわけでだな…、と歯切れが悪い件。

キース 「出来れば、察して欲しいんだが…!」
Aブルー「要は姫はじめで、今年最初のセックスを…」
ブルー 「黙りたまえ!」

君という人は…、と生徒会長が吊り上げる眉。

ブルー 「前提はいいから、結論だけで!」
Aブルー「でも、言わないと、ぼくのぶるぅを…」

連れて来ない理由が伝わらないし、と続けるソルジャー。

Aブルー「煩悩ゲットは、こっちの世界で姫はじめで…」
ブルー 「それが目的なことは、みんな知ってるから!」
Aブルー「一人では出来ないイベントだしねえ…」
ブルー 「その先、禁止!」
Aブルー「此処が大切!」

話の肝というヤツなんだよ、と言ってますけど。
肝って…?


2023/01/18 (Wed)



☆確実にあたる肝


てんこ盛りだった新年イベント終了、生徒会長宅な面々。
其処へソルジャー登場でして、こちらでの新年を力説中。

ブルー 「話の肝も何も、その肝、確実にあたるから!」
Aブルー「予言の話はしていないけど?」
ブルー 「違うよ、肝のせいで死ぬと言ってるわけ!」

君もフグは知っているだろう、と生徒会長。

ブルー 「君の世界に、いるかどうかは知らないけどさ」
Aブルー「あー、あの毒を持ってる、美味しいヤツ?」
ブルー 「そう! フグの毒は肝にあるんだからね!」

君の話の肝と同じで…、と生徒会長、ピシャリと。

ブルー 「あたると死ぬから、肝の話はしなくていい!」
Aブルー「大丈夫! プロの料理人が調理すればさ…」
ブルー 「死なないから、と言う気なわけ!?」
Aブルー「ピンポーン!」

ぼくはセックスのプロだからね、と自信に溢れている人。

Aブルー「あたらないよう、こう、一言で!」
ブルー 「もう、あたってるのと、ほぼ同じだから!」
Aブルー「そう言わないでさ、要は、ぼくのぶるぅは…」

覗きが趣味で生き甲斐でね、とソルジャーの苦笑。

Aブルー「そんなのを、連れて来ちゃったら…」
ブルー 「はいはい、分かった!」

もう全員が理解してるよ、と生徒会長、ストップを。

ブルー 「覗かないように、置いて来たんだろう!」
Aブルー「当然だよ! でもねえ、ぶるぅは不満でさ…」

鬱憤晴らしに悪戯三昧、とソルジャーが広げる両手。

Aブルー「毎年、仲間たちは苦労しているらしいね」
ブルー 「それで?」
Aブルー「今もまだ、引き摺っているわけで…」

覗きをしようとするんだよ、とソルジャー、深い溜息。

Aブルー「ぼくのハーレイは、見られると意気消沈で…」
ブルー 「その件も、全員、承知してるから!」
Aブルー「だから、マツカにお願いしたいわけだよ」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「馬と肩車というヤツを!」

きっと喜ぶだろうからね、と笑顔ですけど。
連れて来ると…?


2023/01/19 (Thu)



☆気にしない人


一連の新年イベントも終わり、週末は生徒会長宅な面々。
其処へ来たソルジャー、マツカ君にお願いがあるそうで。

Aブルー「どうかな、マツカ? ぼくのぶるぅにも?」
マツカ 「いいですよ。ぼくは全然、かまいませんから」
キース 「待て、マツカ! 相手はアレだぞ?」

ついでに注文主がコレだ、とキース君が指すソルジャー。

キース 「絶対に、ろくなことにはならん!」
マツカ 「そうかもですけど…。ぼくなら、別に…」

いいんですよね、とマツカ君の穏やかな笑み。

マツカ 「施設訪問でも、色々ありましたから」
シロエ 「えっと…。前の学校で行った時ですよね?」
マツカ 「ええ。施設で暮らす子供たちですし…」
サム  「一筋縄ではいかねえのかよ?」

性格とかが、とサム君の問い。

サム  「素直じゃねえとか、ひねくれてるとか…」
マツカ 「本当は、いい子たちなんですけれど…」
キース 「分かる、集団になると、こう…」

ツッパリ集団的なものが…、とキース君。

キース 「いい子でいるのは、損だとばかりに…」
シロエ 「暴れるんですか?」
キース 「そういう子供も、少なくはない」

俺も一応、経験者でな…、と副住職の溜息。

キース 「大学時代に、何度か行っているものだから…」
ジョミー「お坊さんの学校だから?」
キース 「ああ。寺が運営する施設もあるしな」

嫌というほど体験したぞ、と肩を竦める人。

キース 「坊主の学校から来たというだけで、もう…」
シロエ 「どうなったんです?」
キース 「髪はあるのに、ハゲと呼びやがるんだ!」
一同  「「「あー…」」」

如何にもありそう、と誰もが納得。

キース 「もうストレスが溜まりまくって、大変で…」
ジョミー「ぶるぅも、似たようなことになる、って?」
キース 「確実に、マツカがババを引くかと…」
マツカ 「ぼくは、気にしませんけれど?」
Aブルー「流石だよ!」

キースとは格が違うよね、とソルジャー、絶賛。
確かに…。


2023/01/20 (Fri)



☆お子様の憧れ


一連の新年イベント終了、生徒会長宅で週末ですけれど。
其処へ来たソルジャー、マツカ君にぶるぅを任せる算段。

Aブルー「素晴らしいよ、マツカの奉仕の精神!」
シロエ 「マツカ先輩ですからねえ…」
サム  「キースとは、育ちが違うしよ…」
キース 「悪かったな!」

ただの坊主で…、とキース君の仏頂面。

キース 「それで、ぶるぅを連れて来る気か?」
Aブルー「もちろんだよ! 次の土曜日とかはどう?」
ぶるぅ 「わぁーい、ぶるぅと遊べるんだ!」

お客様だあ! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」の歓声が。

ぶるぅ 「ねえねえ、マツカも、其処でいいでしょ?」
マツカ 「ええ。ぶるぅも楽しんで下さいね」
ぶるぅ 「うんっ、肩車に、お馬さん!」

とっても楽しみ! と跳ねて喜ぶ、良い子のお子様。

ぶるぅ 「ぶるぅも、きっと大喜びだよ!」
Aブルー「それはもう! 憧れというヤツだしねえ…」
シロエ 「その辺は、子供らしいんですね」
キース 「意外ではあるが、年相応なら、そうなるか…」

6歳には決してならないし、とキース君、顎に手を。

キース 「そういうことなら、ヤツの真の姿を、だ…」
ジョミー「拝ませて貰うのも一興だよね」
シロエ 「ぼくたちは、それを楽しみましょうか」
Aブルー「是非、楽しんでくれたまえ!」

ぶるぅも張り切るだろうから、とソルジャーの笑顔。

Aブルー「なんと言っても、馬だからねえ…」
キース 「シャングリラには、いない動物だしな」
シロエ 「憧れるのも、分かる気がしますね」

乗馬ですから、とシロエ君も。

シロエ 「落馬の心配も無いですし…」
Aブルー「それにマツカだから、奉仕の精神で…」

何を言われても笑顔だよね、と頷くソルジャー。

Aブルー「ぼくのハーレイとは違ってさ」
キース 「馬になるのを拒否るのか?」
Aブルー「そう! 女王様になりたいのに…」
一同  「「「女王様?」」」

女王様とは、と一同、キョトンですけど。
何故、女王様…?


2023/01/21 (Sat)



☆なりたい女王様


シャングリラ学園の新年イベント、終わった後の土曜日。
生徒会長宅に集う面々、其処へ来たソルジャーが注文を。

シロエ 「女王様って…。ぶるぅがですか?」
キース 「ヤツのキャラだと、王様の方な気がするが…」

ついでに、どうして女王様なんだ、とキース君の問い。

キース 「キャプテンの背中で、威張り返るんなら…」
ジョミー「王様でいいと思うけど?」
シロエ 「ぼくもです。けれど、そういう目的ならば…」

キャプテンが拒否るのも分かりますね、とシロエ君。

シロエ 「単に乗っけて歩くだけなら、いいですけれど」
キース 「まったくだ。流石、悪戯小僧だな」

鞭で尻まで叩きそうだ、とキース君も。

キース 「早く走れ、とピシピシと」
シロエ 「あー…。ますます嫌なヤツですよ、ソレ」
Aブルー「そうらしいねえ、楽しそうなのに…」

一度はやってみたいのにさ、とソルジャー、溜息。

Aブルー「蝋燭とまでは言わないから!」
一同  「「「は?」」」

何故に蝋燭、と顔を見合わせる御一同様。

シロエ 「今、蝋燭と言いましたか?」
Aブルー「言ったけど?」
シロエ 「乗馬ごっこをするんですよね?」

蝋燭は要らないと思いますが…、とシロエ君が傾げる首。

シロエ 「まさか、闇夜にやるわけですか?」
Aブルー「それもいいけど、暗すぎるとさ…」

盛り上がりってヤツに欠けるんじゃあ…、という返事。

Aブルー「視覚も大事だと思うんだよね」
シロエ 「はあ…。でも、照明があるでしょう?」

蝋燭なんかを使わなくても…、とシロエ君。

シロエ 「艦内照明で、充分なのでは?」
Aブルー「蝋燭は無くてもいいんだよ、ぼくは」

馬になってさえくれればね、とソルジャーの言。

Aブルー「要は、ハーレイに、馬におなり、と!」
一同  「「「へ?」」」
Aブルー「分からないかな、ぼくが女王様なんだよ!」
一同  「「「ええっ!?」」」

どういう意味だ、と一同、目を白黒。
悪戯小僧の話では…?


2023/01/22 (Sun)



☆憧れの女王様


シャングリラ学園の新年の行事も、やっと終わった週末。
生徒会長宅で過ごす御一同様、ソルジャーも来まして…。

キース 「女王様になりたいのは、ぶるぅと聞いたが?」
Aブルー「そうだけど?」
キース 「何処から、あんたの話になるんだ!」

俺たちに分かるように言え、とキース君が吊り上げる眉。

キース 「ついでに、謎の蝋燭もな!」
Aブルー「そりゃあ、ぶるぅの夢なわけでさ…」
キース 「何故、そうなる?」
Aブルー「ぼくがやるのを、見たいわけだよ!」

女王様をね、とソルジャーが立てる人差し指。

Aブルー「なのに毎回、ハーレイが断ってしまうから…」
キース 「自分もやりたくなって来た、と?」
Aブルー「もう本当に憧れらしいね、女王様ごっこ!」

ぼくがハーレイを馬にするトコ、とニッコリと。

Aブルー「馬におなり、と高飛車に言って、足で踏む!」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「踏んでなんぼだと思わないかい、SMは!」
一同  「「「げっ!」」」

ソレか、と一同、顔面蒼白。

キース 「そ、それは…。断られるのも当然かと…」
Aブルー「あっ、理解してくれたんだ?」

通じないかと心配したけど、とソルジャーの笑顔。

Aブルー「やりたいんだよねえ、SMプレイ! でも…」
ブルー 「その先、禁止!」
Aブルー「分かってるってば! だけど、ぶるぅの…」

夢になるのも分かるだろう、と嫌すぎる説明が。

Aブルー「憧れてるから、馬と聞けばさ…」
シロエ 「ま、まさか、マツカ先輩に…」
キース 「馬におなり、と言い放つのか!?」

おまけに鞭で蝋燭なのか、と誰もがガクブル。

キース 「いくらマツカでも、それはだな…!」
マツカ 「いえ、ぼくは…」

施設の慰問に行ったと思えば…、とマツカ君。

マツカ 「そういうこともありますよ、きっと」
Aブルー「じゃあ、連れて来ていいんだね?」
マツカ 「ええ、どうぞ」

御遠慮なく、と快諾していますけど。
大丈夫ですか…?


2023/01/23 (Mon)



☆馬でもいい人


シャングリラ学園の新年イベントも終わり、迎えた週末。
生徒会長宅に集う面々、ソルジャーも来たわけですけど。

Aブルー「ありがとう! やっぱりマツカは凄いよ!」
マツカ 「いえ、そんなことは…」
Aブルー「ううん、キースとは比較にならないってね!」

奉仕の精神ってヤツが半端ないよ、とソルジャー、絶賛。

Aブルー「それじゃ、次の土曜は、ぶるぅも一緒に!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 御馳走、用意しとくね!」
Aブルー「よろしく頼むよ、ハーレイは来られないけど」
キース 「そ、そうか…。それは良かった」

その方がちょっとはマシだろうしな、とキース君。

キース 「あんたまで女王様になるコースは、回避で」
シロエ 「ですね、不幸中の幸いですよ」
Aブルー「さあねえ…? ぶるぅは調子に乗ると思うよ」

気がそれることがないからね、とソルジャー、ニッコリ。

Aブルー「マツカ、ぶるぅの馬でいいんだよね?」
マツカ 「ええ、肩車でも何でもどうぞ」
Aブルー「流石はマツカ! じゃあ、土曜日に!」

会議を忘れていたから帰る、と慌てている人。

ぶるぅ 「ちょっと待ってね、お料理、詰めるから!」
Aブルー「あっ、詰めるのなら、お菓子もお願い!」
ぶるぅ 「オッケー!」

はいどうぞ、とテイクアウト用の箱が渡されまして。

Aブルー「今度は、ぶるぅと来るからねーっ!」
マツカ 「お待ちしてますよ」
キース 「待たなくていいっ!」

あんな馬鹿を、と叫ぶよりも前に、消えている姿。

キース 「おい、どうするんだ…」
ジョミー「来るよね、アレは…」
サム  「マツカに任せておくにしてもよ…」
シロエ 「現場からは逃走不可能ですよね…」

どうなるんでしょう、とシロエ君の悪い顔色。

シロエ 「無事に済む気がしないんですけど…」
マツカ 「そうですか?」
キース 「お前、何処まで人がいいんだ…」
ブルー 「マツカだからねえ…」

もう成り行きに任せるしか、と生徒会長も。
それしか…。


2023/01/24 (Tue)



☆王様になれる菓子


マツカ君が悪戯小僧の馬になる、という恐ろしすぎる話。
誰もがガクブルしている間に、当日がやって参りまして。

シロエ 「おはようございます。ついに今日ですよね…」
ジョミー「うん。真面目に死ねる気しかしないよ」
マツカ 「皆さんには、お役目、無いですよ?」

ぶるぅも御馳走を作ってますし、とマツカ君が傾げる首。

マツカ 「ぼくが馬になる、というだけなんですけど…」
キース 「マツカ、お前は理解していない!」
マツカ 「何をです?」
キース 「女王様ごっこというヤツだ!」

悪戯小僧の魂胆もな、とキース君の苦々しい顔。

キース 「いいか、あいつが女王様になるんだぞ?」
マツカ 「でも、新年には、普通でしょう?」
一同  「「「は?」」」
マツカ 「この国でも、最近、流行り始めていますよ」

お菓子業界が売り出してます、とマツカ君。

マツカ 「クリスマスの続きに、出て来るお菓子で…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ガレット・デ・ロワだよね!」
マツカ 「そうです、中に仕込んだコインとかが…」

当たった人が王様ですよ、とマツカ君、ニッコリ。

マツカ 「女性だったら女王様になって、紙の冠を…」
ぶるぅ 「頭に被って、その日は一日、一番偉いの!」
シロエ 「マジですか!?」
ブルー 「うん。歴史も伝統もあるお菓子でさ…」

王様というのも間違ってない、と生徒会長。

ブルー 「多少の無茶は出来るらしいよ、王様になると」
マツカ 「そうなんですよね、キスをするとか」
一同  「「「ええっ!?」」」

なんという怖いお菓子なんだ、と一同、ドン引き。

シロエ 「そ、そんなのは要りませんから!」
ぶるぅ 「そうだろうから、作ってないの!」

本当は作りたいけれど、と料理上手なお子様。

ぶるぅ 「アーモンドクリームが入ったパイで…」
マツカ 「他所の国だと、新年の名物なんですよ」
キース 「それとは違う!」

断じて違う、とキース君が握り締める拳。
違いますよねえ…?


2023/01/25 (Wed)



☆女王様のお召し物


マツカ君が悪戯小僧の馬になる日が、ついに来ましたが。
女王様ごっこが分かってないのが、御当人というヤツで。

キース 「いいか、女王様ごっこというのはだな…!」
??? 「こんにちはーっ!」

お世話になるよ、とソルジャー(会話表記はAブルー)。

Aブルー「今日はいい日になりそうだよねえ!」
??? 「かみお~ん♪ とっても楽しみ!」

女王様だぁ! と悪戯小僧(会話表記はAぶるぅ)も。

Aぶるぅ「ねえねえ、マツカが馬って、ホント?」
マツカ 「ええ。馬でも、肩車でも、お好みでどうぞ」
Aぶるぅ「えっとね、お馬さんがいい!」

でもって女王様になるの、と悪戯小僧。

Aぶるぅ「でも、女王様のお洋服が…」
Aブルー「無いんだってさ、仕方ないけど」
ぶるぅ 「んとんと…。それなら、買いに行く?」
Aぶるぅ「えっ、ホント!?」

買ってくれるの、とパアッと輝く悪戯小僧の顔。

Aぶるぅ「だったら、欲しい!」
ぶるぅ 「オッケー! ドレスでいいんでしょ?」
Aぶるぅ「違うもん! 女王様ごっこなんだから!」
ぶるぅ 「ヒラヒラのドレスと、冠じゃないの?」

女王様の服はそうだと思う、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「お店にあるのも、そういうのだけど…」
Aぶるぅ「なんで?」
ぶるぅ 「女王様の服を下さい、って注文したら…」
ブルー 「ドレスが来るねえ、まず間違いなく」

ぶるぅが案内する店もそうだね、と生徒会長、キッパリ。

ブルー 「ぶるぅ、連れて行ってあげたまえ」
ぶるぅ 「うんっ! ぶるぅ、行こうよ!」
Aぶるぅ「違う、違うよ、網タイツとかーっ!」
一同  「「「げっ!」」」

やっぱり、そっちか、と誰もが顔面蒼白。

Aぶるぅ「それに、ハイヒールも必須だってばーっ!」
Aブルー「こういうのは、店が違うからねえ…」
ブルー 「知ってるんなら、君が買ったら!?」
Aブルー「それが、サイズが…」

無いものだから…、と困り顔ですけれど。
さもありなん…。


2023/01/26 (Thu)



☆特注は困る


マツカ君が悪戯小僧の馬になる日が、来たんですけれど。
ソルジャーが連れて来た悪戯小僧、女王様の衣装が問題。

ブルー 「無いだろうねえ、子供サイズは」
Aブルー「子供相手の店じゃないしね…」
ぶるぅ 「んとんと…。サイズが無ければ、特注で…」

作って貰えると思うけど、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「急ぎだったら、直ぐに出来るよ?」
Aブルー「本当かい?」
Aぶるぅ「やったあ、それで注文するーっ!」

お金はブルーが払うよね、と悪戯小僧も大喜び。

Aぶるぅ「スポンサー、ちゃんといるんだから!」
Aブルー「まあねえ、女王様の服だと言えば…」

サイズを言わなきゃ払うだろうね、と頷くソルジャー。

Aブルー「後で写真を要求されたら、ぶるぅのさ…」
Aぶるぅ「写真を送れば、オッケーだもん!」
Aブルー「愕然とする顔が見えるけれどね」

エロいのを期待してるから、とソルジャー、クスクス。

Aブルー「でも、勘違いをする方が悪い!」
Aぶるぅ「自業自得って言うもんね!」

特注だあ! と悪戯小僧が跳ねてますけど。

ブルー 「待った、そういうのは困るから!」
Aブルー「何故だい? お金を払うのはノルディだし…」

何も問題無いだろう、とソルジャー、怪訝そうな顔。

Aブルー「君に迷惑はかからないけど?」
ブルー 「かかるんだってば、思いっ切り!」

ぼくの評判ガタ落ちで…、と生徒会長が吊り上げる眉。

ブルー 「あの店は、仲間がやってるんだし…」
シロエ 「ヤバいですね、ソレ…」
キース 「アッと言う間に噂が広がるな…」

立派な尾ひれまでついて…、とキース君も。

キース 「下手をしたら、尾かしらつきかもしれん」
ブルー 「だから困るんだよ、絶対にダメ!」
Aぶるぅ「えーっ!? だったら、お洋服は?」
Aブルー「馬だけで我慢するしかないと思うねえ…」
マツカ 「あのぅ…。その服、よろしかったら…」

手配をさせて頂きますが、とマツカ君の申し出。
マジで…?


2023/01/27 (Fri)



☆御曹司の特注


マツカ君が馬になるという話で、悪戯小僧が来ましたが。
女王様の衣装が問題でして、サイズが無くて特注も無理。

Aぶるぅ「えっと…。手配って、何処かのお店?」
マツカ 「そうなりますね、女王様の衣装となると…」

母の行きつけのクチュールでしょうか、とマツカ君。

マツカ 「採寸して、直ぐに出来ると思いますよ」
Aぶるぅ「ホント!?」
マツカ 「ええ。クチュリエは、それが仕事です」

難しい衣装でも、出来るだけ早く…、とニッコリと。

マツカ 「急な注文にも対応しないと、ダメなんですよ」
シロエ 「そうでしょうけど、衣装がですね…!」
キース 「問題すぎると思うんだが…!」

女王様だぞ、とキース君の良くない顔色。

キース 「お前と、お母さんの評判がだな…」
シロエ 「ガタ落ちになると思うんですけど…!」
マツカ 「どうしてです?」

問題は無いと思いますが…、とマツカ君が傾げる首。

マツカ 「網タイツとか、ハイヒールでしょう?」
キース 「その辺で妙だと思わないのか!?」
マツカ 「変な服なら、いくらでもあるんですけれど…」

ファッションショーとかで…、と御曹司の言。

マツカ 「デザイナーの個性の見せどころですよ」
キース 「だからと言って、女王様はだな…!」
マツカ 「ぼくがいいと言えば、それでいいんです」

ゲストの御注文ですからね、と御曹司。

マツカ 「仕立ててあげて下さい、と注文すれば…」
キース 「それで通るのか!?」
マツカ 「もちろんですよ」

でないとクチュリエは務まりません、とキッパリと。

マツカ 「それじゃ、ぶるぅ、急いで行きましょう」
Aぶるぅ「何処へ瞬間移動なの?」
マツカ 「いえ、そんなのは…」

要りませんよ、と御曹司の笑み。

マツカ 「迎えの車を手配しますから」
Aぶるぅ「わぁーい! ひょっとして、リムジンとか?」
マツカ 「ご希望でしたら、そのように」

少し待っていて下さいね、と笑顔ですけど。
えらいことに…。


2023/01/28 (Sat)



☆子供用はヤバい


マツカ君を馬にして女王様、それがお目当ての悪戯小僧。
けれど衣装のサイズが無いとか、マツカ君が手配な方向。

Aぶるぅ「かみお~ん♪ リムジンでお出掛け!」
マツカ 「では、執事に連絡しますから」

クチュールまではリムジンで、とマツカ君の手にスマホ。

マツカ 「女王様の衣装は、極上の生地ですよね?」
Aぶるぅ「えっ、生地も色々、選べるの?」
マツカ 「ええ。いろんな生地が揃ってますから」

素材も色も…、とニコニコと。

マツカ 「お値段の方は、お気になさらずに」
Aぶるぅ「マツカが払ってくれるってこと?」
マツカ 「正確に言えば、父ですけどね」

ぼくは稼いでいませんから、とマツカ君の苦笑。

マツカ 「でも、父も喜んでお支払いしますよ」
Aぶるぅ「やったぁーっ!」
キース 「お、おい…。いいのか、それで?」
マツカ 「大切なゲストですからね。父も知ってますし」

いつも別荘にお越しでしょう、と人のいい笑み。

マツカ 「もちろん、執事にも馴染みのゲストで…」
Aブルー「ちょ、ちょっと待って…!」
マツカ 「どうかなさいましたか?」
Aブルー「何を注文したのか、お父さんに知れるって?」

それは困る、とソルジャー、ガクブル。

Aブルー「別荘に行けなくなっちゃうかも…!」
マツカ 「どうしてです?」
Aブルー「ヤバいよ、ぼくの服ならともかく…」

ぶるぅなんだよ、とワタワタワタ。

Aブルー「児童ポルノだと思われるって!」
マツカ 「は?」
Aブルー「こっちの世界でも、違法じゃないか!」

ぼくの世界では当然ダメ、とソルジャーの引き攣った顔。

Aブルー「こんな小さな子供にさ…」
キース 「女王様の服は、マズイだろうな」

あんたがしょっ引かれてしまいそうだぞ、とキース君。

キース 「ぶるぅを使って、こう、とんでもない…」
シロエ 「児童ポルノを撮るんですよね」
ブルー 「あるあるだよねえ…」

保護者あるある、と生徒会長、ニヤニヤと。
そうかも…。


2023/01/29 (Sun)



☆女王様がいい


マツカ君を馬にして女王様ごっこ、悪戯小僧のお目当て。
けれど衣装のサイズが無くて、誂える方向なんですけど。

Aブルー「や、やっぱり、児童虐待になる、って…?」
ブルー 「そりゃまあ、ぶるぅの年ではねえ…」
キース 「普通は幼児で、女王様ごっこを自発的に…」

やりたいわけがないだろう、とキース君、キッパリ。

キース 「保護者が糸を引いている、と考えるのが…」
ブルー 「妥当だろうね、通報するのは市民の義務だよ」
Aブルー「ぼくは逮捕は御免だから!」

瞬間移動で逃げるにしても不名誉すぎる、という悲鳴。

Aブルー「おまけに、マツカのお父さんにも…」
キース 「あんたの趣味だか、児童ポルノの撮影だか…」
シロエ 「どっちにしても、良からぬ認識がですね…」
ブルー 「生まれるだろうね、間違いなく」

お楽しみに、と生徒会長、ニコニコニコ。

ブルー 「それじゃ、ぶるぅはマツカと一緒に…」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ リムジンでしゅっぱぁ~つ!」
Aブルー「ダメだってば、それは!」

女王様の衣装は諦めて、とソルジャー、土下座。

Aブルー「衣装は無しで、マツカを馬にして…」
マツカ 「お馬さんごっこでいいんですか?」

手配しかけていたんですけど、と御曹司。

マツカ 「ぼくは、どっちでもかまいませんが…」
Aぶるぅ「女王様のお洋服、ダメなの?」
Aブルー「ダメだよ、ぼくの評判が…!」

地に落ちてしまう、とソルジャーの絶叫。

Aブルー「頼むから、女王様ごっこは馬だけで…」
Aぶるぅ「つまんなーい!」
Aブルー「そ、そんな…!」
Aぶるぅ「だって、女王様がいいんだもん!」

うんと威張って…、と悪戯小僧も譲らず。

Aぶるぅ「だから絶対、形から入って、女王様ーっ!」
Aブルー「ま、待ってよ、形だけだったら…」
Aぶるぅ「なあに?」
Aブルー「マツカに頼めば、こう、本物の女王様の…」
一同  「「「は?」」」

本物の女王様って何だ、と誰もがキョトン。
えっと…?


2023/01/30 (Mon)



☆女王様のお出掛け


マツカ君を馬にするために、やって来た悪戯小僧ですが。
女王様の衣装を誂えられたら、ソルジャーがヤバい現実。

シロエ 「何ですか、本物の女王様って?」
Aブルー「本物だってば、何処でも、VIP待遇で…」

マツカだったら出来るのでは、とソルジャーの問い。

Aブルー「順番待ちとかも、全く無くてさ…」
マツカ 「出来ないことはないですけど…」
Aブルー「じゃあ、それで! ぶるぅも、それなら…」

満足だろう、とソルジャーも必死。

Aブルー「リムジンで出掛けて、VIPなんだよ?」
Aぶるぅ「遊園地とかでも、並ばなくていい?」
マツカ 「ええ、そのくらいは…」
Aぶるぅ「何処のお店でも、女王様みたいにお出迎え?」

お茶とかも出て来るのかなあ、と悪戯小僧。

Aぶるぅ「いらっしゃいませ、って案内してくれて…」
マツカ 「もちろんです。係もついて、別室で…」

品物を見せてくれますよ、と御曹司の笑み。

マツカ 「お茶も、お菓子も出ますから」
Aぶるぅ「行くーっ! ぶるぅも一緒に行こうよ!」
ぶるぅ 「えっ? みんなのお食事とかは…」
Aぶるぅ「そんなの、セルフで充分だもーん!」

ぼくとぶるぅは、マツカと外食! と突き上げる拳。

Aぶるぅ「マツカ、行こうよ!」
マツカ 「分かりました、お供させて頂きます」
Aぶるぅ「やったーっ!」
ぶるぅ 「んとんと、それじゃ、悪いんだけど…」

料理もおやつも出来てるから、と出掛けてしまった三人。

Aブルー「よかった、命拾いをしたよ」
キース 「そうかもしれんが、なんだかな…」
ジョミー「セルフで御馳走って、大変なんだね…」

メモの通りに温めたり…、とジョミー君の嘆き節。

ジョミー「美味しいんだけどさ、手間がかかって…」
シロエ 「宅配ピザの方が楽ですよね…」
サム  「ぶるぅたちは今頃、VIP待遇でよ…」
Aブルー「食事だよねえ、女王様気分でさ…」

この差は何だ、と溜息の嵐ですけど。
今月、これにて中継終了~。


2023/01/31 (Tue)






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