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シャングリラ学園つれづれ語り
☆呪われるのは嫌


節分の打ち合わせだからと欠席届で、学校を休んだ面々。
今年は神社と決定したのに、ソルジャーが乱入で大反対。

Aブルー「通じてるかは、この際、関係無いんだよ!」
ブルー 「とにかく、黙って帰りたまえ!」
Aブルー「お寺に一緒に行ってくれるんだね?」

でないと絶対帰らない、とソルジャー、居座りモード。

Aブルー「困る事例を挙げて挙げまくって、徹夜でも!」
シロエ 「お断りします! 欠席届は、今日の分しか…」

出してませんから、とシロエ君。

シロエ 「明日は登校して、節分の日の欠席届を…」
ジョミー「出して来ないとヤバいんだよ!」

グレイブ先生の嫌味が炸裂、とジョミー君も。

ジョミー「徹夜なんかして、ヘロヘロで登校したら…」
キース 「朝のホームルームで、吊るし上げなんだが!」
サム  「だよなあ、確実に名指しでよ…」

でもって廊下に出されるんだぜ、とサム君が竦める肩。

サム  「立っていたまえ、ってバケツ付きでよ」
ジョミー「ウチの学校、体罰、オッケーだもんね…」
キース 「お上にチクっても、無駄らしいしな」

なにしろ特別な学校だけに、とキース君の嘆き節。

キース 「ついでに俺たちは、ブラックリストで…」
シロエ 「目を付けられてて、ずっと1年A組ですし…」
Aブルー「ふうん? だったら帰ってあげるけれどさ…」

お寺にしないと祟るからね、とソルジャー、ジト目。

Aブルー「祟って呪って、一生モノで!」
一同  「「「ひぃぃっ!」」」

嫌すぎる、と誰もがドン引き。

シロエ 「わ、分かりました、お寺にします!」
Aブルー「オッケー、シロエは除外ってことで」
シロエ 「ありがとうございます!」

恩に着ます、とシロエ君、ハハーッと土下座。

シロエ 「では、他の皆さんは、存分にですね…」
Aブルー「呪うってね!」
キース 「いや、俺も寺で!」
ジョミー「ぼくも、お寺にしとくから!」

我先にお寺を希望な面々、必死の形相。
そうでしょうねえ…。


2023/02/16 (Thu)



☆お寺がいい人たち


節分の打ち合わせをする、と学校を休んだ面々ですけど。
今年は神社と決定したのに、お寺に鞍替えな人が続出中。

サム  「俺も寺にしとくぜ、喜んで!」
スウェナ「もちろん私も、お寺だわよ!」
Aブルー「オッケー、それじゃブルーとぶるぅ以外は…」

ぼくとお寺でいいんだね、とソルジャー、ニッコリ。

Aブルー「今年も元気に、七福神様にお参りで!」
ぶるぅ 「んとんと、ぼくも、お寺がいいな…」
Aブルー「本当かい?」
ぶるぅ 「そうなの、ぶるぅは来ないんだけど…」

だけど、みんなと一緒がいいし、と料理上手なお子様。

ぶるぅ 「ブルーは、どうする?」
ブルー 「うーん…。一人で神社に行ってもねえ…」
Aブルー「つまらないなら、是非、君も!」
ブルー 「それしか無いかな、色々不安は残るけど…」

なんと言っても君だけに…、と生徒会長、深い溜息。

ブルー 「呪う気なんかはまるで無くても、天然でさ…」
シロエ 「やらかしそうな気はしますよね…」
サム  「おい、お前が最初に寺に鞍替えしたんだぜ?」
ジョミー「そうだよ、文句を言えるどころか、一番に…」

呪われるべきだと思うけどな、とジョミー君。

ジョミー「何かあった時は、シロエに回すよ」
一同  「「「イイネ!」」」
シロエ 「ええっ!?」

ぼくなんですか、とシロエ君、愕然。

シロエ 「其処は、キース先輩の役目になるのでは…?」
キース 「生憎だが、今回、俺は非番だ」
ジョミー「シロエの次に鞍替えしたけど、戦犯ってさ…」
サム  「言い出しっぺを指すよな、うん」

自分だけ逃げようとしたんだからよ、とサム君も。

サム  「んじゃ、トラブルはシロエの担当な!」
ジョミー「ドーンと任せて安心だよね!」

ぼくたちはスルーな方向で…、とジョミー君の纏め。

ジョミー「七福神巡り、張り切って行こう!」
Aブルー「うん、シロエも楽しんでくれたまえ!」

君が世話係らしいから、とソルジャーの笑顔。
大丈夫ですか…?


2023/02/17 (Fri)



☆逃げ道はあった筈


今年の節分は神社の筈が、例年通りの七福神巡りに決定。
ソルジャーの主張が通ったわけで、回避したいトラブル。

サム  「頑張って勤め上げろよ、シロエ?」
シロエ 「そ、そんなことを言われても…!」

ぼくは経験値が足りないんです、とシロエ君、顔面蒼白。

シロエ 「キース先輩のようには、とても…」
サム  「だから、頑張れって言うんじゃねえかよ」
ジョミー「やるしかないよね、どう考えても」
Aブルー「その辺のことは、君たちで揉めてくれたまえ」

ぼくはそろそろ帰るから、と諸悪の根源な人、知らん顔。

Aブルー「ぶるぅ、テイクアウトを頼めるかな?」
ぶるぅ 「オッケー、お菓子に、お料理に…」

多めに入れておいたから、と手際よく詰めたお子様。

ぶるぅ 「ぶるぅに、よろしく言っといてね!」
Aブルー「もちろんだよ! じゃあ、また節分の日に!」

来るからよろしく、とパッと姿が消えまして…。

キース 「結局、今年も寺になるのか…」
ジョミー「誰かさんが裏切るからだよ、命が惜しくて」
ブルー 「ホントにねえ…。あそこでシロエが単独で…」

逃げを打たなきゃ、こうはならない、と生徒会長も。

ブルー 「一致団結して神社だったら、ブルーもさ…」
サム  「諦めて二人で行ったと思うぜ、七福神によ」
シロエ 「でもですね…! その場合、祟りが…」
ジョミー「祟りなんかを怖がってたら、心霊スポット…」

回れないよ、とジョミー君。

ジョミー「お守り持参で、突撃するのが通だよね」
シロエ 「あの人に使えるお守りは無いです!」
キース 「どうだかな…。今回の件に関しては…」
ブルー 「二人の方が御利益多めで、ゴリ押してれば…」

納得した可能性が大、と生徒会長、キッパリ。

ブルー 「ぼくが一筆書いてあげる、と言うとかさ」
キース 「銀青様の書状か、それは効果がありそうだ」
サム  「あー、七福神様にお願い状な!」

最強じゃねえか、とサム君も感動の銀青様の書。
強そう…。


2023/02/18 (Sat)



☆経験値を上げろ


学校を休んで節分の相談、今年は神社と決めた御一同様。
けれどソルジャーが乱入して来て、恒例の七福神巡りに。

ジョミー「ブルーが書いたお願い状だと、効くよね…」
ブルー 「それはもう! 直々にお願いするんだからさ」

お願い事をどうぞよろしく、と心を込めて、と生徒会長。

ブルー 「ブルーと、あっちのハーレイの分を…」
サム  「書いて渡せば良かったわけな?」
ブルー 「そうなんだよねえ、そのつもりだったのに…」

誰かさんが先走っちゃって…、と生徒会長、フウと溜息。

ブルー 「ああなった後で、申し出たって…」
キース 「聞くわけがないな、あの馬鹿野郎は」
ジョミー「お願い状まで、ふんだくろうとするヤツだよ」
ブルー 「うん。でも、今のを聞いてて戻って来ても…」

絶対に書いてあげないけどね、と生徒会長、冷たい笑み。

ブルー 「書けと言われたら、梵語でサラサラ!」
一同  「「「梵語?」」」
ブルー 「お釈迦様の国の言葉で、文字もあるから…」

それで書いたら素人さんには読めないよ、と、しれっと。

ブルー 「真逆のことを書かれていたって、どうにもね」
キース 「まったくだ。俺でも読めるか危ういしな」

大学で習った範囲の梵語は読めるが…、と副住職の苦笑。

キース 「つまり、あの馬鹿には、手も足も出ない、と」
ブルー 「ピンポーン! だから安心、安全だけど…」

お寺に決まった件はどうにも、と生徒会長もお手上げ。

ブルー 「シロエ、覚悟をしておきたまえ」
シロエ 「一人で背負え、と言うんですね?」
ブルー 「どんな目に遭わされようともね!」

節分の日の君の仕事だ、と生徒会長の突き放し。

ブルー 「他の面子を頼っちゃ駄目だよ、キースとか」
シロエ 「ですから、知識も経験も不足してますし…!」
キース 「やかましい! 坊主も実地で学ぶんだ!」
ブルー 「そうだよ、この際、修行を積んで経験値をね」

アップしたまえ、と銀青様の仰せですけど。
大変かも…?


2023/02/19 (Sun)



☆世話係の務め


いよいよ節分、生徒会長のマンション前に朝イチで集合。
ソルジャー夫妻はシロエ君に丸投げ、そういう方向で…。

シロエ 「おはようございます…」
サム  「なんだよ、不景気な顔しやがって」
ジョミー「盛り下がるからさ、もっと笑顔でやってよね」

この先、地獄が待っていても…、とジョミー君の注文。

ジョミー「キースだったら、詰んでいてもさ…」
サム  「表情は通常運転だよな」

安定のポーカーフェイスだしよ、とサム君も。

サム  「シロエは表情豊かなんだし、笑顔で頼むぜ」
ジョミー「うんうん、営業スマイルでさ」
シロエ 「無理ですから!」
??? 「そう言わないでさ、笑う門には福来るだし!」

開運招福、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。

Aブルー「おはよう、今日はよろしくね!」
??? 「皆さん、おはようございます」

今年もよろしく、とキャプテン(会話表記はA船長)も。

A船長 「今日はシロエが、お世話して下さるそうで…」
シロエ 「え、ええ、色々と至りませんけど…」
Aブルー「いいって、いいって! それよりスマイル!」

笑顔でいこう! とソルジャー、張り切ってバス停へ。

Aブルー「シロエ、いつものバスなんだけど…」
シロエ 「は、はい、何でしょうか?」
Aブルー「隣に座ってくれるかな?」
シロエ 「ええっ!?」

それは…、とシロエ君、ガクガクブルブル。

シロエ 「あ、あのう、後部座席で密着座りですよね?」
Aブルー「もちろんだよ! ぼくがハーレイの膝に…」
シロエ 「そ、そのお隣に座るんですか?」
Aブルー「ハーレイの膝じゃなくって、座席にね!」

でもって飲食の世話をよろしく、とソルジャーの笑顔。

Aブルー「係さえいれば、ジュースもお菓子も…」
シロエ 「ぼくに横から差し出せ、と?」
Aブルー「他に何があると?」
シロエ 「い、いえ…。でもですね…」
Aブルー「世話係だよ?」

当然の務めだと思うけどね、と言ってますけど。
座れと…?


2023/02/20 (Mon)



☆ヘタレそうな人


節分は七福神巡りにお出掛け、ソルジャー夫妻もセット。
シロエ君にお世話係を押し付け、路線バスで出発でして。

Aブルー「世話をしてくれるんなら、飲食もだよ!」
シロエ 「お邪魔虫になると思うんですけど…」
A船長 「ブルー、私も落ち着きません」

シロエが隣に座ったのでは…、とキャプテンも弱気。

A船長 「例年のようなイチャイチャは、ちょっと…」
Aブルー「ダメなのかい?」
A船長 「ええ。ぶるぅの覗きと同じでですね…」

ヘタレの虫が騒ぐんですよ、とキャプテンの悪い顔色。

A船長 「ですから、勘弁願いたいです」
Aブルー「えーっ!?」
A船長 「お触りは無しでいいのでしたら、その案で…」

かまいませんが、とキャプテン、ヘタレMAX。

A船長 「どうなさいますか、ブルー?」
Aブルー「うーん…。せっかくの密着座りなんだし…」

お尻サワサワは外せないよね、とソルジャーの深い溜息。

Aブルー「分かったよ、シロエが隣に座るのは無しで!」
A船長 「ありがとうございます! あ、あのバスは…」

丁度、来ましたよ、と笑顔のキャプテン。

A船長 「この路線のバスでいいんですよね?」
シロエ 「そうです、どうぞ乗りやがって下さい!」
サム  「おいおい、お前、敬語が変だぜ?」
シロエ 「いいんですってば、細かいことは」

命拾いをしたんですから、とシロエ君の晴れやかな顔。

シロエ 「この後も、なんとかなるかもですよ」
Aブルー「ほら、其処! 君たちも乗って!」
一同  「「「はーい…」」」

乗ったら他人のふりでいくぞ、とバスに乗り込む面々。

サム  「シロエ、一人で背負うんだぜ?」
シロエ 「覚悟はしてます」

詰みかけた分、腹を括りました、と半ばヤケクソな人。

シロエ 「死ぬ気でいきます!」
Aブルー「頼もしいねえ…」
A船長 「いいお参りにしたいですよね」
ぶるぅ 「しゅっぱぁ~つ!」

密着座りな人たちを乗せて、発車したバス。
どうなるやら…。


2023/02/21 (Tue)



☆絵馬を書くなら


節分は今年も七福神巡り、路線バスに乗ってお寺へ出発。
ソルジャー夫妻が一緒ですけど、お世話係はシロエ君で。

Aブルー「ハーレイ、お触りは、もっと大胆にね!」
A船長 「こうですか?」
Aブルー「そう、其処、其処!」

いいねえ…、とソルジャー、ウットリと。

Aブルー「節分のお参りは、こうでなくっちゃ!」
A船長 「夫婦和合をお願いしに行くわけですしね」
Aブルー「やっぱり態度で示さないとね!」

イチャイチャぶりを、と盛り上がっている二人ですが。

一同  (((他人のふり、他人のふり…)
シロエ (何も起こりませんように…)

死にたくない、という祈りが通じて、無事に目的地到着。

Aブルー「さあ、着いた! まずは福笹!」
A船長 「絵馬にしっかり書くのが大切ですからね」

いそいそと福笹をゲットな二人で、取り出す筆ペン。

Aブルー「夫婦和合、っと!」
A船長 「ブルー、その件なのですが…」

ああ、もう書いてしまいましたか、とキャプテンの声が。

Aブルー「えっ? 何か問題あるのかい?」
A船長 「いえ、そういうわけでは…。ただ、こう…」

丁寧に書けば御利益アップかもです、とキャプテンの言。

A船長 「サラッと書くより、心をこめて」
Aブルー「あー…。でも、書いちゃったし…。ん?」

そういえば…、とソルジャーが顎に当てる手。

Aブルー「チラと小耳に挟んだんだよ、美味しい話を」
A船長 「は? それはどういう…?」
Aブルー「こっちのブルーには、凄いスキルが…」

あるらしくって、とソルジャーの視線が生徒会長に。

Aブルー「お願い状を書けるらしいんだよね」
一同  「「「げっ!」」」

聞いてたのか、と誰もがガクブル。

Aブルー「君たち、どうかしたのかい?」
シロエ 「何でもないです、気にしないで下さい!」
Aブルー「この反応だと、マジネタっぽいね?」
A船長 「同感です」

それでお願い状というのは…、と尋ねてますけど。
ヤバいかも…?


2023/02/22 (Wed)



☆書いて欲しい人


七福神巡りのお寺に到着、まずは福笹を頂くのがお約束。
ソルジャー夫妻もゲットですけど、絵馬を書くわけで…。

Aブルー「お願い状だよ、そのまんまだけど?」
A船長 「誰にお願いするんですか?」
Aブルー「それはもちろん、七福神様だよ!」

専用の文字もあるらしくって…、とソルジャー、真剣。

Aブルー「ただ、その文字だと、素人にはさ…」
A船長 「解読不能とか、そんなのでしょうか?」
Aブルー「らしいよ、習ったキースでもさ…」

読めない場合があるんだって、とソルジャーが竦める肩。

Aブルー「だから、その文字はダメだけど…」
A船長 「何故、ダメなんです?」
Aブルー「頼みたいことと、真逆のことを書かれても…」

分からないじゃないか、とソルジャー、肩をブルッと。

Aブルー「夫婦和合と書き込む代わりに、縁切りだとか」
A船長 「そういう恐れがあるのですか?」
Aブルー「だって、相手はブルーなんだよ?」

日頃から何かとうるさいし…、とソルジャーの溜息。

Aブルー「これを機会に別れてしまえ、と思いっ切り…」
A船長 「其処までされるほどなのでしょうか…?」
ブルー 「やっていいなら、やりたいよ、ぼくは!」

祟られそうだからやらないけれど、と生徒会長、苦い顔。

ブルー 「シロエ、この連中を何とかしたまえ!」
シロエ 「ぼくですか!?」
ブルー 「世話係だろう?」

餌で釣るとか、身体を張るとか…、と生徒会長。

ブルー 「とにかく、こっちに火の粉が来ないように!」
シロエ 「そう言われても、この件はですね…!」
Aブルー「君の管轄だと思うけれどね?」

まだハーレイの絵馬が残っていてさ、とソルジャーの言。

Aブルー「そっちだけでも書いてくれれば、今年はさ…」
A船長 「御利益を多めに頂けそうですねえ…」
Aブルー「書いてくれれば、シロエの命は…」
シロエ 「助かるんですね、会長、どうか…」

一筆お願いします、とお願いモードですけど。
無理では…?


2023/02/23 (Thu)



☆高くつく一筆


七福神巡りには必須な福笹、ゲットしたソルジャー夫妻。
干支が描かれた絵馬に、毎年書くのが夫婦和合の願い事。

Aブルー「頼むよ、ハーレイの分だけだから!」
シロエ 「会長、ぼくを助けると思って書いて下さい!」

この通りです、とシロエ君、合掌して深々とお辞儀。

シロエ 「どうかよろしくお願いします…!」
Aブルー「ほらね、シロエも必死なんだし…」
A船長 「書いて頂けると、私も非常に嬉しいです」

御利益が多めになるなんて…、とキャプテンも。

A船長 「専用の字でなくても、かまいませんから」
Aブルー「むしろ普通の文字で頼むよ、夫婦和合、と!」
ブルー 「だから、なんでぼくが…!」

お世話係はシロエじゃないか、と生徒会長の仏頂面。

ブルー 「頼み事なら、シロエの方に言いたまえ!」
Aブルー「シロエも口添えしてくれてるよ?」
シロエ 「ぼくの命が助かるんですよ、どうか…!」
ブルー 「じゃあ、お礼は?」
一同  「「「は?」」」

お礼って何だ、と誰もがキョトン。

Aブルー「えっと、お礼って…?」
ブルー 「書いた場合の、お礼だけれど?」

ぼくの一筆は高くつくよ、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「その辺、キースが詳しいかと」
キース 「そうだな、俺に改めて言われなくても…」

お彼岸とお盆で分かるだろう、とキース君の言。

キース 「お布施の額が、毎回、半端ないわけで…」
Aブルー「まあ、そうだけど…。字も高いわけ?」
キース 「当然だろうが、下手をするとだ…」
ブルー 「字の方が高いこともあるよね、うん」

お布施以上に…、と銀青様の解説が。

ブルー 「書いて貰うのに、まずコネが要るし…」
キース 「コネをつけるには、あちこちに…」

惜しみなく金を撒かないと…、と副住職。

キース 「接待はもちろん、お届け物も…」
ブルー 「もう、それだけで相当にさ…」
キース 「金がかかるぞ?」

下手な法要の分くらい、と恐ろしい台詞が。
高すぎかも…。


2023/02/24 (Fri)



☆幅があるそうです


七福神巡りに必須の福笹、干支が描かれた絵馬がセット。
その絵馬に毎年、ソルジャー夫妻が夫婦和合の願い事を。

Aブルー「コネなら、ぼくは持ってるじゃないか!」
シロエ 「そうですよ。会長とは長い付き合いですし…」
ブルー 「まあ、その件は横に置いといてさ…」

前段階からして高いんだよ、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「そこまでしても頼みたいのが、高僧の書で…」
キース 「書いて頂くには、相応のお礼が要るわけだ」

建物を寄進しろとまでは言わんが…、と副住職の説明。

キース 「ブルーほどの高僧になるとだな…」
ブルー 「袈裟を贈るくらいの気持ちでないとね」
一同  「「「袈裟?」」」
ブルー 「そう! 坊主の衣装の中で一番高いヤツ!」

それを貰っても罰は当たらないよ、と生徒会長、ニヤリ。

ブルー 「格安どころか、タダで書くのもあるけどさ」
キース 「あるな、修行僧への御褒美とかで」
サム  「そんなケースもあるのかよ?」
キース 「運が良ければ、抽選で当たることがある」

景品の場合はタダになるな、とキース君。

キース 「頑張りなさい、と応援して下さるんだ」
ブルー 「つまり、タダから袈裟一枚まで…」

幅はあるけど、タダはお断り、と生徒会長、ピシャリと。

ブルー 「それなりに払ってくれないとねえ…」
Aブルー「分かった、ノルディに貰って来る!」

ちょっと待ってて、と行く気なソルジャーですけど。

ブルー 「ダメダメ、そこはシロエでなくちゃ!」
一同  「「「は?」」」
ブルー 「シロエだってば、命が助かるんだろう?」

身代金を取りに行くべし、と生徒会長、仁王立ち。

ブルー 「ノルディの家に行って来たまえ、お願いに!」
Aブルー「なるほどねえ…。瞬間移動で送迎だね?」
ブルー 「そういうことだね、お世話係に頼んで…」
Aブルー「大金ゲットで、一筆なんだ?」
ブルー 「そう!」

このくらい、と指を五本も立ててますけど。
取りに行けと…?


2023/02/25 (Sat)



☆タダになる条件


七福神巡りと言えば福笹、今年の干支が描かれた絵馬が。
それに願い事を書くソルジャー夫妻、夫婦和合がお約束。

Aブルー「うーん、確かに高いんだけど…」
A船長 「それだけの価値があるわけですね?」
ブルー 「もちろんだよ! 書いて欲しいなら、お礼!」

とにかく寄越せ、と生徒会長が突き付ける五本の指。

ブルー 「最高級の袈裟だと、このくらいだし…」
キース 「伝説の高僧、銀青様の書だぞ? 適正価格だ」
ジョミー「そんなにするわけ!?」
ブルー 「大丈夫! 君にはタダでプレゼントだよ!」

修行を始めるんならね、と生徒会長の宣言が。

ブルー 「だけど、シロエはお呼びじゃないし…」
サム  「シロエも坊主を目指す場合は、タダだよな?」
ブルー 「決まってるだろう! ああ、なるほど…」

ノルディの所に行かなくても、と生徒会長、手をポンと。

ブルー 「坊主になるなら、此処は出血大サービス!」
キース 「タダで書くんだな?」
ブルー 「そう! シロエに書いてあげる代わりに…」

キャプテンの絵馬に書いてもいい、と生徒会長の笑み。

ブルー 「どうかな、シロエ?」
シロエ 「エロドクターに頼むか、坊主ですって!?」
ブルー 「その二択だけど、どっちにする?」
シロエ 「どっちも嫌です!」

嫌すぎますから、とシロエ君、ワタワタ。

シロエ 「お世話係の業務を超えていますよ、ソレ!」
Aブルー「命が助からなくてもいい、と?」
シロエ 「それも困るんですけれど…」
ブルー 「だったら、キャッシュで!」

君がこれだけ払いたまえ、と生徒会長の指が五本。

ブルー 「払うからには、一括で!」
一同  「「「うわー…」」」

これは詰むヤツ、と誰もがガクブル。

サム  「払えるわけがねえよな、アレ…」
ジョミー「詰んだよね、シロエ…」
マツカ 「そうでしょうか?」
シロエ 「マツカ先輩? もしかして、代わりに…」

払って下さるおつもりですか、とシロエ君。
いけるかも…?


2023/02/26 (Sun)


☆払えないのなら


七福神巡りに必須の福笹、絵馬がついているわけですが。
干支の絵だけで飾りの筈が、ソルジャー夫妻は願い事を。

Aブルー「マツカが代わりに払うって?」
マツカ 「ええ、ぼくでよろしければ…」
シロエ 「マツカ先輩、恩に着ます!」

ありがとうございます、とシロエ君の輝く瞳。

シロエ 「これで命が助かりますよ!」
サム  「でもよ、その借り、返せるのかよ?」
シロエ 「えっ、支払って下さるんですし…」
マツカ 「ぼくのポケットマネーですから、いいですよ」

差し上げます、とマツカ君、太っ腹。

マツカ 「キャッシュですよね、直ぐに手配を…」
Aブルー「ダメダメ、そういう甘いのは!」

癖になるから、とソルジャーの厳しい表情。

Aブルー「要するにシロエは、払えなくって…」
A船長 「貰いに行く気も、坊主になる気も…」

無いんですよね、とキャプテンも。

A船長 「これは命を頂くケースでよろしいかと」
Aブルー「だよねえ、流石に殺すとまでは…」

言わないけどさ、とソルジャー、腕組み。

Aブルー「とはいえ、美味しい話を逃すんだから…」
A船長 「相応の謝罪はすべきですよね」
Aブルー「うん。ここは叫んで貰おうか」
一同  「「「は?」」」

叫ぶって、と一同、キョトン。

サム  「何だよ、ソレ?」
Aブルー「そのまんまだよ、叫ぶんだよ!」

叫ぶべき場所があるからね、とソルジャー、目がマジ。

Aブルー「恵比寿様は耳が遠くてらっしゃるから…」
A船長 「なるほど、シロエも一緒に、と」
Aブルー「そう! ぼくたちの隣で、声を揃えて…」

願い事を叫んで貰うからね、とキッパリと。

Aブルー「夫婦和合でお願いします、と!」
一同  「「「げっ!」」」

それは大恥、と誰もがドン引き。

サム  「マジで詰みだぜ」
ジョミー「終わったよね…」
Aブルー「じゃあ、よろしく!」
シロエ 「待って下さい!」

ぼくが叫ぶとダメなのでは、と言ってますけど。
何が…?


2023/02/27 (Mon)



☆夫婦和合の危機


七福神巡りは福笹が必須、干支の絵馬がついてますけど。
その絵馬に願い事を書くのが、ソルジャー夫妻の習慣で。

Aブルー「ダメって、何がさ?」
A船長 「こちらのブルーに、書いて頂けない以上…」

もう叫ぶしかないわけでして、とキャプテン、真剣。

A船長 「大きな声で、一人でも人を増やしてですね…」
Aブルー「願い事をしっかり届けないとね!」

恵比寿様は耳が遠いんだから、とソルジャーも。

Aブルー「お世話係の君も、叫ぶべきだよ!」
A船長 「当然です。腹の底から叫んで下さいよ」
シロエ 「だからダメです、いつもの願い事でしょう?」
Aブルー「そうだけど?」

夫婦和合の他に何があるのさ、とソルジャー、腕組み。

Aブルー「分かってるなら、大声で!」
シロエ 「ややこしいことになりますよ?」
一同  「「「は?」」」
シロエ 「ですから、ぼくが一緒に叫ぶと…」

三角関係になりませんか、とシロエ君の問い。

シロエ 「夫婦和合なのに、一人多いんですよ?」
Aブルー「あっ!」
A船長 「確かに、シロエが割り込む形になりますね…」

誰がシロエとくっつくことに…、と青ざめるキャプテン。

A船長 「私でしょうか、それともブルーが浮気を…?」
Aブルー「シロエは好みじゃないんだけど!」

でもハーレイの浮気も困る、とソルジャー、ワタワタ。

Aブルー「それとも、まさかの3Pだとか…?」
シロエ 「仰る意味が不明ですけど、覚悟の方は…」

出来てますので、とシロエ君が浮かべる不敵な笑み。

シロエ 「思いっ切り、叫ばせて頂きますから」
Aブルー「ちょ、ちょっと…!」
A船長 「それは非常に困るのですが…!」

夫婦の危機になりますから、とキャプテン、顔面蒼白。

A船長 「やめて下さい、お願いします!」
シロエ 「でも、お世話係の務めですから…」
Aブルー「解雇でいいよ!」
A船長 「ええ、クビで!」

どうぞお好きに、と悲鳴ですけど。
今月、これにて中継終了~。


2023/02/28 (Tue)





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