シャングリラ学園つれづれ語り
☆旅行に行きたい
さて、3月。シャングリラ学園も、春休みが近付く季節。
週末を生徒会長宅で過ごす面々、話題はもちろん春休み。
ジョミー「やっぱり旅行に行きたいよねえ…」
サム 「だよなあ、飯が美味くて、温泉もあって…」
シロエ 「遊べる所も欲しいですよね、せっかくですし」
絶叫マシーンなんかもいいかも、とシロエ君。
シロエ 「先輩たちも、お好きでしょう?」
ジョミー「うん、いいかも!」
スウェナ「あらっ、ジョミーは心霊スポットでしょ?」
好みの場所は、とスウェナちゃんのツッコミが。
スウェナ「それとも、季節が違うかしらね?」
ジョミー「ぼくは年中、歓迎だけど…」
サム 「旬はあるよな、心霊スポット」
夏の定番だろ、とサム君の言。
サム 「春は違うと思うぜ、絶対」
シロエ 「ですよね、桜にはまだ早いですけど…」
マツカ 「怪談には向いていませんよ、春は」
どちらかと言えば観光でしょう、とマツカ君。
マツカ 「その気になれば、花も色々ありますし…」
ジョミー「でもさ、花よりは絶叫マシーンで…」
サム 「心霊スポットより、断然、そっちな!」
いい場所、何処かねえのかよ、とサム君も。
サム 「マツカの別荘、そういうトコによ…」
ジョミー「あればいいんだけど、心当たりは?」
マツカ 「そうですね…。幾つかありますけれど…」
一同 「「「イイネ!」」」
別荘ライフ、と上がる歓声。
ジョミー「其処って、グルメもいけるよね?」
マツカ 「ええ。海の幸と山の幸、どちらにします?」
シロエ 「マツカ先輩のオススメは?」
サム 「海でも山でもかまわねえぜ?」
マツカに任せた、とサム君が立てる親指。
サム 「持ち主が一番、詳しいしよ…」
ジョミー「そうだよね、どっちが良さそうかな?」
マツカ 「どちらも料理は美味しいですよ」
シロエ 「悩みますねえ、そうなると…」
キース 「おい。その前にだな…」
お前たち、何か忘れてないか、と言ってますけど。
何を?
2023/03/01 (Wed)
☆借りがあった場合
春休みが近付いたシャン学メンバー、週末は生徒会長宅。
旅行に出掛ける案が出まして、春休みは別荘ライフかも。
ジョミー「忘れてるって、何を?」
シロエ 「マツカ先輩に借りはありませんけど?」
節分の災難は乗り切りました、とシロエ君。
シロエ 「他の先輩も、マツカ先輩に借りなんかは…」
サム 「作ってねえから、安心だぜ」
別荘ライフで問題ねえよ、とサム君も。
サム 「借りがあったら、そいつは立場がヤベえけど」
ジョミー「うんうん、下働きにされたりしてさ…」
シロエ 「こき使われるんですよね、分かります」
マツカ先輩じゃなくて他の先輩に…、とシロエ君の苦笑。
シロエ 「マツカ先輩は、そういう人じゃないですから」
ジョミー「やらないよねえ、マツカは、絶対」
サム 「その分、他のヤツらが酷使しまくるヤツな」
代理って大義名分でよ、とサム君、肩をブルッと。
サム 「けどよ、そういう話もねえし…」
ジョミー「忘れてるってことも無いと思うな」
シロエ 「ええ。該当者がいたら集中攻撃ですよ」
こき使われる件について…、とシロエ君も竦める肩。
シロエ 「ロックオンの経験者ですから、忘れません」
ジョミー「あったね、シロエは」
シロエ 「そうなんです。住み込みで働け、と…」
言われましたね、とシロエ君が広げる両手。
シロエ 「あの勢いで、該当者を吊るし上げですよ」
サム 「間違いねえよな」
ジョミー「当人以外には、面白いイベントだしさ…」
シロエ 「忘れて貰えないと思いますけど?」
マツカ先輩が忘れていても…、とシロエ君。
シロエ 「ですから、何か忘れるも何も…」
サム 「ねえと思うぜ、この面子だしよ」
容赦ねえし、とサム君の言。
サム 「使いまくって、なんぼってヤツで」
キース 「いや、その件とは別になるんだが…」
シロエ 「何なんです?」
キース 「春といえば、だ…」
何かを思い出さないか、という質問ですけど。
えっと…?
2023/03/02 (Thu)
☆食べたい料理は
春休みはマツカ君の別荘がいいな、と相談中の御一同様。
週末の生徒会長宅ですけれども、キース君が横から口を。
キース 「毎年、春の定番でだな…」
ジョミー「お花見だったら、いつも桜だよ?」
シロエ 「早めに咲いてる場所に行ったりしますよね」
春休みにも、とシロエ君。
シロエ 「でも今は、マツカ先輩の別荘へ行く話で…」
サム 「海の幸にするか、山の幸かを選ぶトコだぜ?」
ジョミー「キースの好みは、どっちなわけ?」
キース 「どちらかと言えば、海になるな」
職業柄、家で食える回数が少ない、と副住職の深い溜息。
キース 「魚介類はどうしても、生臭くなるし…」
ぶるぅ 「んとんと、それはお料理次第で…」
消せると思うの! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「和食だとショウガが多いかなあ…」
キース 「違う、匂いがどうこう以前に、魚介類は…」
生臭ものという定義だからな、と僧籍ならではの台詞。
キース 「肉も歓迎されはしないが、魚は、もっと…」
ぶるぅ 「そっか、お寺のお食事だもんね…」
キース 「檀家さんの目もあるからな…」
お越しになった時に魚の匂いはマズイ、と副住職。
キース 「たまになら、許して頂けもするが…」
ジョミー「しょっちゅう魚はヤバい、って?」
キース 「寺なんだぞ?」
もちろん宿坊ではお出しするが…、と切実な事情。
キース 「庫裏で食うのは、控えめになるな」
ジョミー「オッケー、キースは海の幸派で、と」
サム 「他の面子はどうなんだよ?」
シロエ 「えーっと、ぼくはジビエとかがですね…」
気になりますね、とシロエ君が顎に当てる手。
シロエ 「マツカ先輩、どうですか?」
マツカ 「いけますよ?」
鹿でもイノシシでも…、と御曹司の笑み。
マツカ 「シロエは山の幸なんですね?」
シロエ 「はいっ!」
ジョミー「これで一対一、と…」
キース 「そうじゃない!」
話が大きくズレているぞ、と苦情ですけど。
どの辺が…?
2023/03/03 (Fri)
☆ジビエに一票を
春休みの計画を相談中の面々、目当てはマツカ君の別荘。
海の幸がいいか、山の幸にするか、只今、一対一ですが。
キース 「俺の事情はどうでもいいんだ、今は!」
シロエ 「じゃあ、投票が拮抗した時はですね…」
ジビエに一票頂けますか、とシロエ君、抜け目ない台詞。
シロエ 「先輩とは長い付き合いですから、山の幸で!」
ジョミー「ちょ、それはズルいと思うけど!」
サム 「其処でキースを取り込むんじゃねえよ」
キースは海の幸派なんだぜ、とサム君も。
サム 「俺は海の幸を食いてえしよ…」
シロエ 「味方が減るからって、それは無いです!」
キース先輩の意見も聞いて下さい、とシロエ君。
シロエ 「キース先輩、ジビエに一票くれますよね?」
サム 「キース、シロエに譲るんじゃねえぜ?」
ジョミー「ぼくもさ、どっちかと言えば…」
サム 「海の幸派かよ、いけそうじゃねえか!」
俺とお前で既に二票な、とサム君、親指をグッと。
サム 「其処へキースが海の幸だぜ、もう三票で…」
ジョミー「半数は取っているもんねえ…」
キースを持って行かないでよ、とジョミー君も釘を。
ジョミー「キースも、此処は譲るの禁止!」
シロエ 「でもですね…! 現に、どうでもいいと…」
キース 「だから、違うと言っているだろう!」
さっきからな、とキース君の渋面。
キース 「どうでもいいいのは、俺の事情で…」
シロエ 「それならジビエにして下さいよ!」
海の幸だと言わないで…、とシロエ君、必死。
シロエ 「ジビエには、まだ一票なんです!」
キース 「そういう話をしてるんじゃない!」
春と言ったら、とても大事な行事が…、と副住職。
キース 「その行事だと、海の幸も山の幸も禁止で…」
ジョミー「えっ? お花見弁当だと、どっちもさ…」
シロエ 「アリだと思いますけれど?」
サム 「あるよな、どっちも」
キース 「違う!」
花見に出掛ける話でもない、と叫んでますけど。
何だと…?
2023/03/04 (Sat)
☆海の幸派が優勢
春休みはマツカ君の別荘だ、と生徒会長宅で相談な面々。
海の幸にするか、山の幸にするかで行先が変わるわけで。
キース 「大事な行事で、海の幸も山の幸もだな…」
シロエ 「禁止と言われてもですね…」
そんなことよりジビエに一票お願いします、とシロエ君。
シロエ 「キース先輩だけの事情でしょう? ソレは」
サム 「横から持って行くんじゃねえよ!」
キースの清き一票をよ、とサム君の苦情。
サム 「ドサクサ紛れとか、マジ、許さねえぜ?」
ジョミー「キースの事情はいいけどさあ…」
スウェナ「票を譲れ、はズルいわよねえ…」
サム 「おっ、もしかしてスウェナもよ…」
海の幸かよ、とサム君の輝く瞳。
サム 「だったら過半数、取れたんでねえの?」
ジョミー「あー! 残りはシロエとマツカと、それに…」
ブルーと、ぶるぅ、とジョミー君が折ってゆく指。
ジョミー「マツカはカウントされないから…」
サム 「過半数だぜ、四票で!」
これで決まりな、とサム君、親指をグッと。
サム 「キースがジビエに行かねえ以上は…」
ジョミー「ブルーとぶるぅがジビエ推しでも、三票で…」
負けるもんね、とジョミー君も。
ジョミー「キース、シロエに譲るのは無し!」
サム 「そうだぜ、その一票で決まるんだからよ」
ブルー 「まだジビエとは言ってないけど、推そうかな」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ その方が面白そう!」
キースがどっちに転ぶかだもん、と飛び跳ねるお子様。
ぶるぅ 「食べ物の恨みは怖いもんね!」
ブルー 「そう! キースのせいで逆転したら…」
後のフルボッコが見ものだからさ、と生徒会長の笑み。
ブルー 「それで、どっちにするんだい? キース?」
キース 「おい、あんたまで忘れたのか!?」
ジョミー「いいから、ジビエに転ばないでよ?」
サム 「転びやがったら、ガッツリ祟るぜ」
キース 「だからだな…!」
なんでブルーまで、と叫んでますけど。
どっちに一票?
2023/03/05 (Sun)
☆転ばなかった人
春休みはマツカ君の別荘、その方向で相談中な御一同様。
海の幸派が今は過半数、キース君が転ぶと山の幸でして。
ブルー 「なんでぼくまで、って言われても…」
ぶるぅ 「その方が楽しいからだよね!」
ぼくとブルーとシロエがジビエ、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「キースがシロエについてくれたら、過半数!」
ブルー 「一発逆転で、キースが恨まれまくってさ…」
面白いことになるんだし、と生徒会長、ニヤニヤと。
ブルー 「それでキースは、転ぶのかな?」
キース 「誰が転ぶか、俺も命が惜しいんだ!」
ジョミー「やったあ、海の幸で決定!」
サム 「マツカ、そっちの方で頼むぜ」
海の幸が美味い別荘な、とサム君もガッツポーズ。
サム 「あと、絶叫マシーンのあるトコで!」
マツカ 「分かりました、手配しておきますね」
ブルー 「うーん、どうして転ばないかな…」
キース 「あんたは俺を殺したいのか!」
こいつらを敵に回したら死ぬ、とキース君が竦める肩。
キース 「そうでなくても、春は詰むのに…」
シロエ 「あー…。どうでもいいっていう事情ですね」
でも、そんなのは個人の事情で…、とシロエ君。
シロエ 「ぶっちゃけ、関係無いですよ」
ブルー 「ホントにねえ…。ジビエに一票欲しかったな」
キース 「だから、どうしてあんたまでが!」
春は詰むとまで言ったのに、とキース君が吊り上げる眉。
キース 「その辺で察しがつかないのか!」
ブルー 「ついているけど、たまにはさ…」
一人で解決してくれないかな、と生徒会長、しれっと。
ブルー 「元々は、君が蒔いた種だよ?」
キース 「それはそうだが…」
シロエ 「あのぅ…。話が全然、見えないんですが…」
いったい何の話ですか、とシロエ君が傾げる首。
シロエ 「会長も関係あるようですけど…?」
ブルー 「うん、不幸にも巻き込まれてねえ…」
シロエ 「何にです?」
解決というと事件でしょうか、という質問。
そうかも…?
2023/03/06 (Mon)
☆事件らしいです
春休みはマツカ君の別荘への旅、行先を相談だった面々。
海の幸が美味しい所に決定、山の幸は却下されまして…。
ブルー 「事件と言うなら、事件になるね」
シロエ 「じゃあ、キース先輩が犯人なんですか?」
自分で蒔いた種なんですよね、とシロエ君。
シロエ 「おまけに、会長を巻き込んだ、と?」
ジョミー「巻き込み型だと、特殊詐欺かな?」
サム 「かもなあ、ヤクの売人かもしれねえけどよ」
ブルーを運び屋にしたってヤツな、とサム君の意見。
サム 「知らずに運ばされた時でも、ヤベえんだろ?」
シロエ 「あー…。場合によっては、そうらしいですね」
スウェナ「外国だったら、逮捕されるって言うじゃない」
スーツケースとかに入れられた時、とスウェナちゃん。
スウェナ「入国でバレたら、そのまま監獄送りでしょ?」
シロエ 「そう聞きますねえ、有無を言わさず有罪で」
で、ヤクの売人の方でしょうか、とシロエ君の問い。
シロエ 「特殊詐欺の受け子にしたのか、どっちです?」
キース 「なんでそうなる!」
シロエ 「だって、事件だそうですし…」
会長を巻き込んだわけですしね、とシロエ君の冷たい瞳。
シロエ 「先輩、何をやらかしたんです?」
キース 「詐欺でも、ヤクの売人でもない!」
ジョミー「だったら、何に巻き込んだのさ?」
事件なんだよ、とジョミー君も事情聴取に乗り出し。
ジョミー「自分で解決しろってことは、証拠隠滅?」
サム 「そうなんでねえの?」
通信履歴を削除しろとか…、とサム君も。
サム 「でもよ、警察も優秀だしよ…」
シロエ 「復元されてしまいますよね、大抵は」
キース 「そうじゃない!」
ヤバい橋など渡っていない、とキース君が吊り上げる眉。
キース 「俺はただ、ヘマをしただけで…!」
シロエ 「ひき逃げですか、自転車で?」
ジョミー「その自転車が、ブルーの自転車だったって?」
それはダメなヤツ、と皆がツッコミですけど。
ひき逃げ…?
2023/03/07 (Tue)
☆たまには一人で
春休みはマツカ君の別荘に決定、海の幸が美味しい所へ。
けれどキース君には事情があるとか、事件だそうでして。
キース 「俺は、ひき逃げなどしていない!」
シロエ 「だったら、ヘマって何なんです?」
ジョミー「事件性があるって、普通じゃないよね…」
ホントに何をやらかしたのさ、とジョミー君の問い。
ジョミー「ブルーを巻き込むとか、どう考えても…」
サム 「ヤベえ橋ってヤツじゃねえかよ」
キース 「だから、違うと!」
あえて言うなら失言なんだ、とキース君、グッと拳を。
キース 「その場のノリで、適当にだな…」
シロエ 「何か言ったら、ドツボにハマった系ですか?」
ブルー 「まさにソレだよ、お蔭で、ぼくまで…」
ドツボに突き落とされちゃってね、と生徒会長の溜息。
ブルー 「春と秋には、嫌でも法要なんだってば」
一同 「「「げっ!」」」
アレか、と誰もが思い当たったブツ。
シロエ 「か、会長、それって、もしかしてですね…」
ジョミー「例のキノコの法要なわけ?」
キースが戒名をつけちゃったヤツ、とジョミー君。
ジョミー「春のお彼岸、確かにあるよね…」
シロエ 「ありましたよね…」
海の幸とかがダメなわけですよ、とシロエ君が落とす肩。
シロエ 「仏様へのお供え物には、NGですし…」
キース 「どうだ、分かったか?」
俺の事情というヤツが…、とキース君。
キース 「目下の俺の頭痛の種は、ソレでだな…」
サム 「威張るトコかよ、俺たちも被害者なんだぜ?」
ジョミー「そうだよ、毎回、巻き込まれてさ…」
抹香臭いイベなんかに…、とジョミー君の仏頂面。
ジョミー「たまには一人で解決してよね!」
シロエ 「まったくですよ」
会長の台詞じゃないですが…、とシロエ君も。
シロエ 「キース先輩、今回はですね…」
サム 「一人でやってくれよな、全部」
ジョミー「うん、ぼくたちは逃げるからさ」
何処かへ避難すればいいし、という声が。
逃げると…?
2023/03/08 (Wed)
☆一人でやるべし
春休みはマツカ君の別荘へ旅行、海の幸が目当てですが。
海の幸派の一人なキース君、春のお彼岸を持ち出した件。
ジョミー「キースなら、任せて安心だしさ…」
サム 「うんうん、プロフェッショナルなんだしよ…」
シロエ 「例のキノコの法要については、達人ですよ」
キャリアが半端ありませんから、とシロエ君、ヨイショ。
シロエ 「ですから、今回は一人でお願いします」
ジョミー「避難するなら、マツカの家かな?」
サム 「花見と紅葉で世話になってる別荘でもよ…」
いいんでねえの、とサム君の意見。
サム 「あそこだったら、日帰り出来るしよ」
ジョミー「いいね、食事も美味しいし…」
シロエ 「マツカ先輩、どうでしょう?」
マツカ 「かまいませんよ、お彼岸は空いてますから」
どうぞ皆さんでいらして下さい、と御曹司の笑み。
マツカ 「マイクロバスも、いつも通りに手配しますね」
一同 「「「やったーっ!」」」
避難するぞ、と拳を突き上げる御一同様。
シロエ 「会長も、もちろん避難ですよね?」
ブルー 「当然だよ! キース、法要の準備はさ…」
やっておくから、と生徒会長、胸をドンと。
ブルー 「お膳も花も、お供え物もね」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お膳、盛り付けすればOK!」
器も準備しておくね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」も。
ぶるぅ 「盛り付けくらい、出来るでしょ?」
キース 「そ、それは出来るが、俺に一人で…」
法要をやれと…、とキース君、悪い顔色。
キース 「あの馬鹿野郎と、一対一とか言わないか?」
ブルー 「そうなるだろうね、どう考えても」
キース 「キツすぎるんだが…!」
荷が重すぎる、と呻く副住職。
キース 「せめて、もう一人くらいいてくれても…!」
シロエ 「だったら、キャプテンとかをですね…」
ジョミー「呼べば増えると思うけど?」
キース 「あっちの面子を増やしてどうする!」
確実に詰むヤツだろうが、と悲鳴ですけど。
どうなる…?
2023/03/09 (Thu)
☆仕出しもいけます
春休みの相談をしていた面々、別荘ライフに決定ですが。
その前にやって来るのがお彼岸、例のキノコの法要で…。
シロエ 「サシが嫌なら、それしか無いと思いますけど」
ジョミー「キャプテンでもいいし、悪戯小僧でもさあ…」
サム 「いねえよりかはマシなんでねえの?」
枯れ木も山のナントカだぜ、とサム君も。
サム 「キースが拝んで、その面子でよ…」
シロエ 「お焼香をして貰えばですね…」
ジョミー「一応、形になると思うよ」
法要としては…、とジョミー君もプッシュ。
ジョミー「一人よりかは、二人の方が良さそうだよね」
サム 「うんうん、香炉も回せるしよ」
シロエ 「というわけで、頑張って下さい、キース先輩」
キース 「そう言われても…!」
嫌すぎるんだが、とキース君の引き攣った顔。
キース 「あいつらと俺で法要となると、もう色々と…」
シロエ 「何なんです?」
キース 「詰みそうな気しかしないんだが…!」
逃げられる気が全くしない、とキース君、冷汗ダラダラ。
キース 「何をやっても裏目に出まくり、どんどんと…」
シロエ 「ドツボなんですね、分かります」
でも、頑張って頂くしか…、とシロエ君の突き放し。
シロエ 「毎回、巻き込まないで下さい!」
ブルー 「ホントにねえ…。あ、アフターの用意もさ…」
ぶるぅ 「ちゃんとしとくね、仕出しがいい?」
それとも、何か作った方が…、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「レンジでチンするだけのヤツとか…」
キース 「俺に、ヤツらの飯の世話までしろと!?」
ブルー 「オッケー! ぶるぅ、仕出しだってさ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ メニュー、持って来るね!」
仕出し、仕出し…、と早速、持って来たメニュー。
ぶるぅ 「んとんと、これがお寿司屋さんので…」
ブルー 「こっちは料亭、いろんな店が来てくれるよ」
ぶるぅ 「フレンチとかのお店もいけるの!」
選んでくれれば予約するよ、と笑顔ですけど。
そういう問題…?
2023/03/10 (Fri)
☆法衣でアフター
春休みは旅行と決まった所へ、お彼岸の話が出て来た件。
例のキノコの法要ですけど、キース君が一人でやるとか。
ぶるぅ 「えっとね、お寿司屋さんだと、オススメは…」
ブルー 「このコースかなあ、アフター向けは」
ぶるぅ 「そだね、デザートの果物もつくし…」
法要にピッタリだと思うの! と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「お味噌汁は保温容器で来るから、注ぐだけ!」
ブルー 「君がやるのは、其処だけだしね?」
いいと思うよ、と生徒会長も。
ブルー 「それともアレかな、今風にさ…」
ぶるぅ 「和食以外もいいかもね!」
法要の後に焼肉とかも流行りだし…、と今どきの事情が。
ぶるぅ 「キースは、どういうのが好み?」
ブルー 「ケータリングも、基本、並べるだけだよ?」
キース 「違う、そういう問題じゃない!」
俺の手間より、あいつらの方が問題で…、と副住職。
キース 「あの連中とサシで法要、アフターもだと!?」
ブルー 「法要にはセットものだしねえ…」
ぶるぅ 「お坊さんも御一緒に、ってトコも多いよ?」
みんなでアフター、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」も。
ぶるぅ 「お坊さんが上座で、法話つきなの!」
シロエ 「まさか、法衣のままですか?」
ぶるぅ 「そだよ、着替えなんかは持って来ないし」
ブルー 「此処のが、変則すぎるんだよねえ…」
キースは着替えてしまうから、と生徒会長、フウと溜息。
ブルー 「普通、お坊さんがアフターに呼ばれたら…」
ぶるぅ 「袈裟だけ外してお食事だよね?」
ブルー 「うん、食事の時には袈裟は外すものだし…」
仏様に失礼が無いようにね、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「たまにはキースも、そのスタイルでさ…」
ぶるぅ 「アフターに出て法話をすれば、喜ばれそう!」
シロエ 「いいですよね、ソレ!」
ジョミー「きっと感動して貰えるよ、有難そうで」
キース 「何故、そうなる!」
なんで法衣でアフターまで、と叫んでますけど。
いいのでは?
2023/03/11 (Sat)
☆アフターはレア
春休みはマツカ君の別荘で海の幸、そういう計画ですが。
その前に春のお彼岸なわけで、キース君が一人でやる話。
ブルー 「法衣でアフター、法話つきは正統派だよ?」
キース 「それはそうだが、あいつらはだな…!」
檀家さんではないんだぞ、とキース君、グッと拳を。
キース 「その上、熱心な信者さんでもない!」
ブルー 「でもねえ、法話は法要の花で…」
ぶるぅ 「お坊さんつきのアフター、喜ばれるもん!」
お膳料を貰って帰るお坊さんより…、と無邪気なお子様。
ぶるぅ 「出て欲しいのに、帰っちゃうトコも…」
ブルー 「多いんだよねえ、次があるから、と」
昨今の法要は土日に集中するし…、と生徒会長の解説が。
ブルー 「親族を集めようとするとね、どうしても…」
サム 「あー…。平日は都合がつきにくいのな?」
ブルー 「そう! だから土日は奪い合いでさ…」
早くから押さえておかないと…、と生徒会長、苦笑。
ブルー 「お坊さんの予定が埋まって、本堂とかも…」
ぶるぅ 「埋まっちゃうから、法事が出来なくなるの!」
シロエ 「マジですか?」
ブルー 「うん。そんな事情もあるからさ…」
アフターに出るより、次の法要、と生徒会長。
ブルー 「アフターまで来て貰えるのは、レアケース!」
ぶるぅ 「うんと沢山、お布施をしないとダメみたい…」
お坊さんを一日押さえちゃうし…、という法要の事情。
ぶるぅ 「おまけに、お彼岸のお中日だよ?」
ジョミー「何かあるわけ?」
ブルー 「あのねえ…。君も僧籍なんだし、心得事で…」
ぶるぅ 「そだよ、お彼岸の間は、個人の法事は…」
受けないお寺が殆どだよね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「そんな時にアフター、お坊さんつき!」
ブルー 「有難すぎる話なんだよ、本当に」
シロエ 「それ、最高じゃないですか!」
ブルー 「院殿号の仏様にはさ…」
ぶるぅ 「ピッタリなの!」
それでいくべき、とプッシュですけど。
ナイスかも?
2023/03/12 (Sun)
☆サシだとキツイ
春休みはマツカ君の別荘へ旅行、海の幸が楽しみな面々。
けれどキース君が持ち出した春のお彼岸、避けたいヤツ。
ブルー 「そもそも君が蒔いた種だし、一人でさ…」
シロエ 「やるべきですよ、今回くらいは」
ジョミー「そうだよ、それに有難い法要でレアケース!」
もう絶対に喜ばれるから、とジョミー君が立てる親指。
ジョミー「キャプテンと、ぶるぅを招待してさ…」
サム 「仕出しで、おもてなしなんだぜ?」
シロエ 「ぶるぅと会長の、御用達のお店なんですよ?」
美味しくて高級な店ばかりです、とシロエ君も。
シロエ 「メニューにも、時価のがあるほどですし…」
ジョミー「お相伴したいくらいだよねえ、ぼくたちも」
サム 「うんうん、マジで美味そうだしよ…」
??? 「なら、お相伴してくれたまえ!」
招待するよ、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
一同 「「「げっ!」」」
Aブルー「なにさ、御招待してるのに、その反応は」
で、どの店がいいんだって、とメニューを覗き込む人。
Aブルー「何処もオススメらしいけど…」
シロエ 「いえ、そういう話じゃなくってですね…」
ジョミー「ぼくたちは遠慮するわけで…」
サム 「そうだぜ、マツカの別荘に行くんだしよ」
別行動な、とサム君、ピシャリと。
サム 「此処に残るのは、キースだけでよ…」
シロエ 「法衣でアフター、法話つきです!」
もう最高の法要ですよ、とシロエ君もグイグイと。
シロエ 「院殿号の仏様には、お似合いですって!」
サム 「お中日に坊主を貸し切り、アフターだぜ?」
Aブルー「でもねえ、ぼくも一人じゃ嫌だし…」
キースとサシで法話なんてね、とソルジャーが顰める顔。
Aブルー「おまけに食事まで、サシはキツイよ!」
シロエ 「キャプテンとぶるぅで、三人ですけど?」
ジョミー「三対一だよ、いけるって!」
Aブルー「それが、その日は…」
ハーレイが空いていなくてね、と溜息な人。
悪戯小僧は…?
2023/03/13 (Mon)
☆二対一でいこう
春休みはマツカ君の別荘に決定、その前に春のお彼岸が。
キース君が一人でやる方向ですけど、ソルジャー登場で。
シロエ 「キャプテンがダメでも、ぶるぅがですね…」
サム 「いるじゃねえかよ、ぶるぅを連れて来いよな」
それで二人になるじゃねえか、とサム君も。
サム 「そしたら二対一になるしよ…」
ジョミー「キースとサシより、人数、増えるよ?」
シロエ 「二人いれば、香炉も回せますしね」
それに、ぶるぅも喜びますよ、とシロエ君、グイグイ。
シロエ 「なんと言っても、高級な仕出し料理です!」
サム 「美味いに決まってるんだしよ…」
ブルー 「ぶるぅが沢山食べるんだったら、多めにさ…」
注文すればいいと思うよ、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「それでこそアフターというヤツだしねえ…」
シロエ 「そうなんですか?」
ブルー 「お坊さんとか、参列して下さった皆さんに…」
御馳走を振舞うのが本来の意味、と解説が。
ブルー 「だから、ドカンと仕出しを取って!」
キース 「その世話をするのは、俺になるんだが!」
どの辺が坊主へのもてなしなんだ、とキース君の叫び。
キース 「坊主を、こき使うことになってだな…!」
ブルー 「仕方ないよね、自業自得だから」
シロエ 「まったくです。おもてなしくらいして下さい」
ぶるぅの扱いは慣れたものでしょう、とシロエ君。
シロエ 「今までにも散々、遊ばれてますし…」
ジョミー「だよねえ、エキスパートじゃないの?」
キース 「何故、そうなる!」
シロエ 「それはズバリ、プロだからですよ!」
法要のプロで、ぶるぅの相手も…、とシロエ君の指摘。
シロエ 「先輩なら、立派に務まりますって!」
サム 「頑張れよな!」
応援してるぜ、とサム君、キース君の肩をバンッ! と。
サム 「ファイトぉ!」
キース 「そう言われても…!」
Aブルー「ぼくも困るんだけど…」
ぶるぅはちょっと…、とソルジャーの声が。
何故に…?
2023/03/14 (Tue)
☆お経を読む間は
春休みはマツカ君の別荘で海の幸、その前に春のお彼岸。
キース君が一人でやる方向で、仕出しを取るそうですが。
シロエ 「何故、ぶるぅだと困るんです?」
サム 「世話なら、キースに丸投げ出来るぜ?」
何も問題ねえじゃねえかよ、とサム君の言。
サム 「沢山食うのも、ブルーが許してるんだしよ…」
ブルー 「うん。支払いの心配は要らないからね」
請求書はノルディに回すから、と生徒会長、ニッコリ。
ブルー 「君が飲み食いしたと言ったら、もう一発で!」
シロエ 「払うでしょうねえ、エロドクターなら」
ブルー 「おまけに、ぼくから回すんだよ?」
ジョミー「請求書が来たってだけでも、喜ばれるって?」
そこまでブルーに惚れてるんだ、とジョミー君、唖然。
ジョミー「どう見たって、ただの金づるなのに…」
ブルー 「でもねえ、その請求書をハーレイに…」
回した場合はどうなるんだい、と生徒会長の問い。
ブルー 「あっちも喜んで払うわけでね、金欠でもさ」
シロエ 「なるほど、借金してでも払いそうですね」
ブルー 「そう! なのに、ノルディに回したんだよ?」
光栄の至りというヤツじゃないか、と生徒会長。
ブルー 「ついでに脈アリの可能性もさ…」
サム 「あるってことで、カモられるのな…」
ブルー 「ピンポーン! というわけで、費用の方は…」
ドンと任せてくれたまえ、と頼もしい台詞。
ブルー 「安心して、ぶるぅと法要をね!」
Aブルー「困るんだってば、悪戯炸裂で!」
位牌は蹴倒す、香炉は投げる…、とソルジャーの悲鳴。
Aブルー「キースがお経を読んでる間に、大暴れだよ!」
一同 「「「あー…」」」
それはあるかも、と誰もが見合わせる顔。
ジョミー「お経の間は、キースも面倒見られないよね…」
シロエ 「その上、背中を向けてますしね…」
サム 「後ろの騒ぎは見えねえか…」
Aブルー「オッケー?」
事情を分かってくれたかい、と聞いてますけど。
大暴れ…。
2023/03/15 (Wed)
さて、3月。シャングリラ学園も、春休みが近付く季節。
週末を生徒会長宅で過ごす面々、話題はもちろん春休み。
ジョミー「やっぱり旅行に行きたいよねえ…」
サム 「だよなあ、飯が美味くて、温泉もあって…」
シロエ 「遊べる所も欲しいですよね、せっかくですし」
絶叫マシーンなんかもいいかも、とシロエ君。
シロエ 「先輩たちも、お好きでしょう?」
ジョミー「うん、いいかも!」
スウェナ「あらっ、ジョミーは心霊スポットでしょ?」
好みの場所は、とスウェナちゃんのツッコミが。
スウェナ「それとも、季節が違うかしらね?」
ジョミー「ぼくは年中、歓迎だけど…」
サム 「旬はあるよな、心霊スポット」
夏の定番だろ、とサム君の言。
サム 「春は違うと思うぜ、絶対」
シロエ 「ですよね、桜にはまだ早いですけど…」
マツカ 「怪談には向いていませんよ、春は」
どちらかと言えば観光でしょう、とマツカ君。
マツカ 「その気になれば、花も色々ありますし…」
ジョミー「でもさ、花よりは絶叫マシーンで…」
サム 「心霊スポットより、断然、そっちな!」
いい場所、何処かねえのかよ、とサム君も。
サム 「マツカの別荘、そういうトコによ…」
ジョミー「あればいいんだけど、心当たりは?」
マツカ 「そうですね…。幾つかありますけれど…」
一同 「「「イイネ!」」」
別荘ライフ、と上がる歓声。
ジョミー「其処って、グルメもいけるよね?」
マツカ 「ええ。海の幸と山の幸、どちらにします?」
シロエ 「マツカ先輩のオススメは?」
サム 「海でも山でもかまわねえぜ?」
マツカに任せた、とサム君が立てる親指。
サム 「持ち主が一番、詳しいしよ…」
ジョミー「そうだよね、どっちが良さそうかな?」
マツカ 「どちらも料理は美味しいですよ」
シロエ 「悩みますねえ、そうなると…」
キース 「おい。その前にだな…」
お前たち、何か忘れてないか、と言ってますけど。
何を?
2023/03/01 (Wed)
☆借りがあった場合
春休みが近付いたシャン学メンバー、週末は生徒会長宅。
旅行に出掛ける案が出まして、春休みは別荘ライフかも。
ジョミー「忘れてるって、何を?」
シロエ 「マツカ先輩に借りはありませんけど?」
節分の災難は乗り切りました、とシロエ君。
シロエ 「他の先輩も、マツカ先輩に借りなんかは…」
サム 「作ってねえから、安心だぜ」
別荘ライフで問題ねえよ、とサム君も。
サム 「借りがあったら、そいつは立場がヤベえけど」
ジョミー「うんうん、下働きにされたりしてさ…」
シロエ 「こき使われるんですよね、分かります」
マツカ先輩じゃなくて他の先輩に…、とシロエ君の苦笑。
シロエ 「マツカ先輩は、そういう人じゃないですから」
ジョミー「やらないよねえ、マツカは、絶対」
サム 「その分、他のヤツらが酷使しまくるヤツな」
代理って大義名分でよ、とサム君、肩をブルッと。
サム 「けどよ、そういう話もねえし…」
ジョミー「忘れてるってことも無いと思うな」
シロエ 「ええ。該当者がいたら集中攻撃ですよ」
こき使われる件について…、とシロエ君も竦める肩。
シロエ 「ロックオンの経験者ですから、忘れません」
ジョミー「あったね、シロエは」
シロエ 「そうなんです。住み込みで働け、と…」
言われましたね、とシロエ君が広げる両手。
シロエ 「あの勢いで、該当者を吊るし上げですよ」
サム 「間違いねえよな」
ジョミー「当人以外には、面白いイベントだしさ…」
シロエ 「忘れて貰えないと思いますけど?」
マツカ先輩が忘れていても…、とシロエ君。
シロエ 「ですから、何か忘れるも何も…」
サム 「ねえと思うぜ、この面子だしよ」
容赦ねえし、とサム君の言。
サム 「使いまくって、なんぼってヤツで」
キース 「いや、その件とは別になるんだが…」
シロエ 「何なんです?」
キース 「春といえば、だ…」
何かを思い出さないか、という質問ですけど。
えっと…?
2023/03/02 (Thu)
☆食べたい料理は
春休みはマツカ君の別荘がいいな、と相談中の御一同様。
週末の生徒会長宅ですけれども、キース君が横から口を。
キース 「毎年、春の定番でだな…」
ジョミー「お花見だったら、いつも桜だよ?」
シロエ 「早めに咲いてる場所に行ったりしますよね」
春休みにも、とシロエ君。
シロエ 「でも今は、マツカ先輩の別荘へ行く話で…」
サム 「海の幸にするか、山の幸かを選ぶトコだぜ?」
ジョミー「キースの好みは、どっちなわけ?」
キース 「どちらかと言えば、海になるな」
職業柄、家で食える回数が少ない、と副住職の深い溜息。
キース 「魚介類はどうしても、生臭くなるし…」
ぶるぅ 「んとんと、それはお料理次第で…」
消せると思うの! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「和食だとショウガが多いかなあ…」
キース 「違う、匂いがどうこう以前に、魚介類は…」
生臭ものという定義だからな、と僧籍ならではの台詞。
キース 「肉も歓迎されはしないが、魚は、もっと…」
ぶるぅ 「そっか、お寺のお食事だもんね…」
キース 「檀家さんの目もあるからな…」
お越しになった時に魚の匂いはマズイ、と副住職。
キース 「たまになら、許して頂けもするが…」
ジョミー「しょっちゅう魚はヤバい、って?」
キース 「寺なんだぞ?」
もちろん宿坊ではお出しするが…、と切実な事情。
キース 「庫裏で食うのは、控えめになるな」
ジョミー「オッケー、キースは海の幸派で、と」
サム 「他の面子はどうなんだよ?」
シロエ 「えーっと、ぼくはジビエとかがですね…」
気になりますね、とシロエ君が顎に当てる手。
シロエ 「マツカ先輩、どうですか?」
マツカ 「いけますよ?」
鹿でもイノシシでも…、と御曹司の笑み。
マツカ 「シロエは山の幸なんですね?」
シロエ 「はいっ!」
ジョミー「これで一対一、と…」
キース 「そうじゃない!」
話が大きくズレているぞ、と苦情ですけど。
どの辺が…?
2023/03/03 (Fri)
☆ジビエに一票を
春休みの計画を相談中の面々、目当てはマツカ君の別荘。
海の幸がいいか、山の幸にするか、只今、一対一ですが。
キース 「俺の事情はどうでもいいんだ、今は!」
シロエ 「じゃあ、投票が拮抗した時はですね…」
ジビエに一票頂けますか、とシロエ君、抜け目ない台詞。
シロエ 「先輩とは長い付き合いですから、山の幸で!」
ジョミー「ちょ、それはズルいと思うけど!」
サム 「其処でキースを取り込むんじゃねえよ」
キースは海の幸派なんだぜ、とサム君も。
サム 「俺は海の幸を食いてえしよ…」
シロエ 「味方が減るからって、それは無いです!」
キース先輩の意見も聞いて下さい、とシロエ君。
シロエ 「キース先輩、ジビエに一票くれますよね?」
サム 「キース、シロエに譲るんじゃねえぜ?」
ジョミー「ぼくもさ、どっちかと言えば…」
サム 「海の幸派かよ、いけそうじゃねえか!」
俺とお前で既に二票な、とサム君、親指をグッと。
サム 「其処へキースが海の幸だぜ、もう三票で…」
ジョミー「半数は取っているもんねえ…」
キースを持って行かないでよ、とジョミー君も釘を。
ジョミー「キースも、此処は譲るの禁止!」
シロエ 「でもですね…! 現に、どうでもいいと…」
キース 「だから、違うと言っているだろう!」
さっきからな、とキース君の渋面。
キース 「どうでもいいいのは、俺の事情で…」
シロエ 「それならジビエにして下さいよ!」
海の幸だと言わないで…、とシロエ君、必死。
シロエ 「ジビエには、まだ一票なんです!」
キース 「そういう話をしてるんじゃない!」
春と言ったら、とても大事な行事が…、と副住職。
キース 「その行事だと、海の幸も山の幸も禁止で…」
ジョミー「えっ? お花見弁当だと、どっちもさ…」
シロエ 「アリだと思いますけれど?」
サム 「あるよな、どっちも」
キース 「違う!」
花見に出掛ける話でもない、と叫んでますけど。
何だと…?
2023/03/04 (Sat)
☆海の幸派が優勢
春休みはマツカ君の別荘だ、と生徒会長宅で相談な面々。
海の幸にするか、山の幸にするかで行先が変わるわけで。
キース 「大事な行事で、海の幸も山の幸もだな…」
シロエ 「禁止と言われてもですね…」
そんなことよりジビエに一票お願いします、とシロエ君。
シロエ 「キース先輩だけの事情でしょう? ソレは」
サム 「横から持って行くんじゃねえよ!」
キースの清き一票をよ、とサム君の苦情。
サム 「ドサクサ紛れとか、マジ、許さねえぜ?」
ジョミー「キースの事情はいいけどさあ…」
スウェナ「票を譲れ、はズルいわよねえ…」
サム 「おっ、もしかしてスウェナもよ…」
海の幸かよ、とサム君の輝く瞳。
サム 「だったら過半数、取れたんでねえの?」
ジョミー「あー! 残りはシロエとマツカと、それに…」
ブルーと、ぶるぅ、とジョミー君が折ってゆく指。
ジョミー「マツカはカウントされないから…」
サム 「過半数だぜ、四票で!」
これで決まりな、とサム君、親指をグッと。
サム 「キースがジビエに行かねえ以上は…」
ジョミー「ブルーとぶるぅがジビエ推しでも、三票で…」
負けるもんね、とジョミー君も。
ジョミー「キース、シロエに譲るのは無し!」
サム 「そうだぜ、その一票で決まるんだからよ」
ブルー 「まだジビエとは言ってないけど、推そうかな」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ その方が面白そう!」
キースがどっちに転ぶかだもん、と飛び跳ねるお子様。
ぶるぅ 「食べ物の恨みは怖いもんね!」
ブルー 「そう! キースのせいで逆転したら…」
後のフルボッコが見ものだからさ、と生徒会長の笑み。
ブルー 「それで、どっちにするんだい? キース?」
キース 「おい、あんたまで忘れたのか!?」
ジョミー「いいから、ジビエに転ばないでよ?」
サム 「転びやがったら、ガッツリ祟るぜ」
キース 「だからだな…!」
なんでブルーまで、と叫んでますけど。
どっちに一票?
2023/03/05 (Sun)
☆転ばなかった人
春休みはマツカ君の別荘、その方向で相談中な御一同様。
海の幸派が今は過半数、キース君が転ぶと山の幸でして。
ブルー 「なんでぼくまで、って言われても…」
ぶるぅ 「その方が楽しいからだよね!」
ぼくとブルーとシロエがジビエ、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「キースがシロエについてくれたら、過半数!」
ブルー 「一発逆転で、キースが恨まれまくってさ…」
面白いことになるんだし、と生徒会長、ニヤニヤと。
ブルー 「それでキースは、転ぶのかな?」
キース 「誰が転ぶか、俺も命が惜しいんだ!」
ジョミー「やったあ、海の幸で決定!」
サム 「マツカ、そっちの方で頼むぜ」
海の幸が美味い別荘な、とサム君もガッツポーズ。
サム 「あと、絶叫マシーンのあるトコで!」
マツカ 「分かりました、手配しておきますね」
ブルー 「うーん、どうして転ばないかな…」
キース 「あんたは俺を殺したいのか!」
こいつらを敵に回したら死ぬ、とキース君が竦める肩。
キース 「そうでなくても、春は詰むのに…」
シロエ 「あー…。どうでもいいっていう事情ですね」
でも、そんなのは個人の事情で…、とシロエ君。
シロエ 「ぶっちゃけ、関係無いですよ」
ブルー 「ホントにねえ…。ジビエに一票欲しかったな」
キース 「だから、どうしてあんたまでが!」
春は詰むとまで言ったのに、とキース君が吊り上げる眉。
キース 「その辺で察しがつかないのか!」
ブルー 「ついているけど、たまにはさ…」
一人で解決してくれないかな、と生徒会長、しれっと。
ブルー 「元々は、君が蒔いた種だよ?」
キース 「それはそうだが…」
シロエ 「あのぅ…。話が全然、見えないんですが…」
いったい何の話ですか、とシロエ君が傾げる首。
シロエ 「会長も関係あるようですけど…?」
ブルー 「うん、不幸にも巻き込まれてねえ…」
シロエ 「何にです?」
解決というと事件でしょうか、という質問。
そうかも…?
2023/03/06 (Mon)
☆事件らしいです
春休みはマツカ君の別荘への旅、行先を相談だった面々。
海の幸が美味しい所に決定、山の幸は却下されまして…。
ブルー 「事件と言うなら、事件になるね」
シロエ 「じゃあ、キース先輩が犯人なんですか?」
自分で蒔いた種なんですよね、とシロエ君。
シロエ 「おまけに、会長を巻き込んだ、と?」
ジョミー「巻き込み型だと、特殊詐欺かな?」
サム 「かもなあ、ヤクの売人かもしれねえけどよ」
ブルーを運び屋にしたってヤツな、とサム君の意見。
サム 「知らずに運ばされた時でも、ヤベえんだろ?」
シロエ 「あー…。場合によっては、そうらしいですね」
スウェナ「外国だったら、逮捕されるって言うじゃない」
スーツケースとかに入れられた時、とスウェナちゃん。
スウェナ「入国でバレたら、そのまま監獄送りでしょ?」
シロエ 「そう聞きますねえ、有無を言わさず有罪で」
で、ヤクの売人の方でしょうか、とシロエ君の問い。
シロエ 「特殊詐欺の受け子にしたのか、どっちです?」
キース 「なんでそうなる!」
シロエ 「だって、事件だそうですし…」
会長を巻き込んだわけですしね、とシロエ君の冷たい瞳。
シロエ 「先輩、何をやらかしたんです?」
キース 「詐欺でも、ヤクの売人でもない!」
ジョミー「だったら、何に巻き込んだのさ?」
事件なんだよ、とジョミー君も事情聴取に乗り出し。
ジョミー「自分で解決しろってことは、証拠隠滅?」
サム 「そうなんでねえの?」
通信履歴を削除しろとか…、とサム君も。
サム 「でもよ、警察も優秀だしよ…」
シロエ 「復元されてしまいますよね、大抵は」
キース 「そうじゃない!」
ヤバい橋など渡っていない、とキース君が吊り上げる眉。
キース 「俺はただ、ヘマをしただけで…!」
シロエ 「ひき逃げですか、自転車で?」
ジョミー「その自転車が、ブルーの自転車だったって?」
それはダメなヤツ、と皆がツッコミですけど。
ひき逃げ…?
2023/03/07 (Tue)
☆たまには一人で
春休みはマツカ君の別荘に決定、海の幸が美味しい所へ。
けれどキース君には事情があるとか、事件だそうでして。
キース 「俺は、ひき逃げなどしていない!」
シロエ 「だったら、ヘマって何なんです?」
ジョミー「事件性があるって、普通じゃないよね…」
ホントに何をやらかしたのさ、とジョミー君の問い。
ジョミー「ブルーを巻き込むとか、どう考えても…」
サム 「ヤベえ橋ってヤツじゃねえかよ」
キース 「だから、違うと!」
あえて言うなら失言なんだ、とキース君、グッと拳を。
キース 「その場のノリで、適当にだな…」
シロエ 「何か言ったら、ドツボにハマった系ですか?」
ブルー 「まさにソレだよ、お蔭で、ぼくまで…」
ドツボに突き落とされちゃってね、と生徒会長の溜息。
ブルー 「春と秋には、嫌でも法要なんだってば」
一同 「「「げっ!」」」
アレか、と誰もが思い当たったブツ。
シロエ 「か、会長、それって、もしかしてですね…」
ジョミー「例のキノコの法要なわけ?」
キースが戒名をつけちゃったヤツ、とジョミー君。
ジョミー「春のお彼岸、確かにあるよね…」
シロエ 「ありましたよね…」
海の幸とかがダメなわけですよ、とシロエ君が落とす肩。
シロエ 「仏様へのお供え物には、NGですし…」
キース 「どうだ、分かったか?」
俺の事情というヤツが…、とキース君。
キース 「目下の俺の頭痛の種は、ソレでだな…」
サム 「威張るトコかよ、俺たちも被害者なんだぜ?」
ジョミー「そうだよ、毎回、巻き込まれてさ…」
抹香臭いイベなんかに…、とジョミー君の仏頂面。
ジョミー「たまには一人で解決してよね!」
シロエ 「まったくですよ」
会長の台詞じゃないですが…、とシロエ君も。
シロエ 「キース先輩、今回はですね…」
サム 「一人でやってくれよな、全部」
ジョミー「うん、ぼくたちは逃げるからさ」
何処かへ避難すればいいし、という声が。
逃げると…?
2023/03/08 (Wed)
☆一人でやるべし
春休みはマツカ君の別荘へ旅行、海の幸が目当てですが。
海の幸派の一人なキース君、春のお彼岸を持ち出した件。
ジョミー「キースなら、任せて安心だしさ…」
サム 「うんうん、プロフェッショナルなんだしよ…」
シロエ 「例のキノコの法要については、達人ですよ」
キャリアが半端ありませんから、とシロエ君、ヨイショ。
シロエ 「ですから、今回は一人でお願いします」
ジョミー「避難するなら、マツカの家かな?」
サム 「花見と紅葉で世話になってる別荘でもよ…」
いいんでねえの、とサム君の意見。
サム 「あそこだったら、日帰り出来るしよ」
ジョミー「いいね、食事も美味しいし…」
シロエ 「マツカ先輩、どうでしょう?」
マツカ 「かまいませんよ、お彼岸は空いてますから」
どうぞ皆さんでいらして下さい、と御曹司の笑み。
マツカ 「マイクロバスも、いつも通りに手配しますね」
一同 「「「やったーっ!」」」
避難するぞ、と拳を突き上げる御一同様。
シロエ 「会長も、もちろん避難ですよね?」
ブルー 「当然だよ! キース、法要の準備はさ…」
やっておくから、と生徒会長、胸をドンと。
ブルー 「お膳も花も、お供え物もね」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お膳、盛り付けすればOK!」
器も準備しておくね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」も。
ぶるぅ 「盛り付けくらい、出来るでしょ?」
キース 「そ、それは出来るが、俺に一人で…」
法要をやれと…、とキース君、悪い顔色。
キース 「あの馬鹿野郎と、一対一とか言わないか?」
ブルー 「そうなるだろうね、どう考えても」
キース 「キツすぎるんだが…!」
荷が重すぎる、と呻く副住職。
キース 「せめて、もう一人くらいいてくれても…!」
シロエ 「だったら、キャプテンとかをですね…」
ジョミー「呼べば増えると思うけど?」
キース 「あっちの面子を増やしてどうする!」
確実に詰むヤツだろうが、と悲鳴ですけど。
どうなる…?
2023/03/09 (Thu)
☆仕出しもいけます
春休みの相談をしていた面々、別荘ライフに決定ですが。
その前にやって来るのがお彼岸、例のキノコの法要で…。
シロエ 「サシが嫌なら、それしか無いと思いますけど」
ジョミー「キャプテンでもいいし、悪戯小僧でもさあ…」
サム 「いねえよりかはマシなんでねえの?」
枯れ木も山のナントカだぜ、とサム君も。
サム 「キースが拝んで、その面子でよ…」
シロエ 「お焼香をして貰えばですね…」
ジョミー「一応、形になると思うよ」
法要としては…、とジョミー君もプッシュ。
ジョミー「一人よりかは、二人の方が良さそうだよね」
サム 「うんうん、香炉も回せるしよ」
シロエ 「というわけで、頑張って下さい、キース先輩」
キース 「そう言われても…!」
嫌すぎるんだが、とキース君の引き攣った顔。
キース 「あいつらと俺で法要となると、もう色々と…」
シロエ 「何なんです?」
キース 「詰みそうな気しかしないんだが…!」
逃げられる気が全くしない、とキース君、冷汗ダラダラ。
キース 「何をやっても裏目に出まくり、どんどんと…」
シロエ 「ドツボなんですね、分かります」
でも、頑張って頂くしか…、とシロエ君の突き放し。
シロエ 「毎回、巻き込まないで下さい!」
ブルー 「ホントにねえ…。あ、アフターの用意もさ…」
ぶるぅ 「ちゃんとしとくね、仕出しがいい?」
それとも、何か作った方が…、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「レンジでチンするだけのヤツとか…」
キース 「俺に、ヤツらの飯の世話までしろと!?」
ブルー 「オッケー! ぶるぅ、仕出しだってさ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ メニュー、持って来るね!」
仕出し、仕出し…、と早速、持って来たメニュー。
ぶるぅ 「んとんと、これがお寿司屋さんので…」
ブルー 「こっちは料亭、いろんな店が来てくれるよ」
ぶるぅ 「フレンチとかのお店もいけるの!」
選んでくれれば予約するよ、と笑顔ですけど。
そういう問題…?
2023/03/10 (Fri)
☆法衣でアフター
春休みは旅行と決まった所へ、お彼岸の話が出て来た件。
例のキノコの法要ですけど、キース君が一人でやるとか。
ぶるぅ 「えっとね、お寿司屋さんだと、オススメは…」
ブルー 「このコースかなあ、アフター向けは」
ぶるぅ 「そだね、デザートの果物もつくし…」
法要にピッタリだと思うの! と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「お味噌汁は保温容器で来るから、注ぐだけ!」
ブルー 「君がやるのは、其処だけだしね?」
いいと思うよ、と生徒会長も。
ブルー 「それともアレかな、今風にさ…」
ぶるぅ 「和食以外もいいかもね!」
法要の後に焼肉とかも流行りだし…、と今どきの事情が。
ぶるぅ 「キースは、どういうのが好み?」
ブルー 「ケータリングも、基本、並べるだけだよ?」
キース 「違う、そういう問題じゃない!」
俺の手間より、あいつらの方が問題で…、と副住職。
キース 「あの連中とサシで法要、アフターもだと!?」
ブルー 「法要にはセットものだしねえ…」
ぶるぅ 「お坊さんも御一緒に、ってトコも多いよ?」
みんなでアフター、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」も。
ぶるぅ 「お坊さんが上座で、法話つきなの!」
シロエ 「まさか、法衣のままですか?」
ぶるぅ 「そだよ、着替えなんかは持って来ないし」
ブルー 「此処のが、変則すぎるんだよねえ…」
キースは着替えてしまうから、と生徒会長、フウと溜息。
ブルー 「普通、お坊さんがアフターに呼ばれたら…」
ぶるぅ 「袈裟だけ外してお食事だよね?」
ブルー 「うん、食事の時には袈裟は外すものだし…」
仏様に失礼が無いようにね、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「たまにはキースも、そのスタイルでさ…」
ぶるぅ 「アフターに出て法話をすれば、喜ばれそう!」
シロエ 「いいですよね、ソレ!」
ジョミー「きっと感動して貰えるよ、有難そうで」
キース 「何故、そうなる!」
なんで法衣でアフターまで、と叫んでますけど。
いいのでは?
2023/03/11 (Sat)
☆アフターはレア
春休みはマツカ君の別荘で海の幸、そういう計画ですが。
その前に春のお彼岸なわけで、キース君が一人でやる話。
ブルー 「法衣でアフター、法話つきは正統派だよ?」
キース 「それはそうだが、あいつらはだな…!」
檀家さんではないんだぞ、とキース君、グッと拳を。
キース 「その上、熱心な信者さんでもない!」
ブルー 「でもねえ、法話は法要の花で…」
ぶるぅ 「お坊さんつきのアフター、喜ばれるもん!」
お膳料を貰って帰るお坊さんより…、と無邪気なお子様。
ぶるぅ 「出て欲しいのに、帰っちゃうトコも…」
ブルー 「多いんだよねえ、次があるから、と」
昨今の法要は土日に集中するし…、と生徒会長の解説が。
ブルー 「親族を集めようとするとね、どうしても…」
サム 「あー…。平日は都合がつきにくいのな?」
ブルー 「そう! だから土日は奪い合いでさ…」
早くから押さえておかないと…、と生徒会長、苦笑。
ブルー 「お坊さんの予定が埋まって、本堂とかも…」
ぶるぅ 「埋まっちゃうから、法事が出来なくなるの!」
シロエ 「マジですか?」
ブルー 「うん。そんな事情もあるからさ…」
アフターに出るより、次の法要、と生徒会長。
ブルー 「アフターまで来て貰えるのは、レアケース!」
ぶるぅ 「うんと沢山、お布施をしないとダメみたい…」
お坊さんを一日押さえちゃうし…、という法要の事情。
ぶるぅ 「おまけに、お彼岸のお中日だよ?」
ジョミー「何かあるわけ?」
ブルー 「あのねえ…。君も僧籍なんだし、心得事で…」
ぶるぅ 「そだよ、お彼岸の間は、個人の法事は…」
受けないお寺が殆どだよね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「そんな時にアフター、お坊さんつき!」
ブルー 「有難すぎる話なんだよ、本当に」
シロエ 「それ、最高じゃないですか!」
ブルー 「院殿号の仏様にはさ…」
ぶるぅ 「ピッタリなの!」
それでいくべき、とプッシュですけど。
ナイスかも?
2023/03/12 (Sun)
☆サシだとキツイ
春休みはマツカ君の別荘へ旅行、海の幸が楽しみな面々。
けれどキース君が持ち出した春のお彼岸、避けたいヤツ。
ブルー 「そもそも君が蒔いた種だし、一人でさ…」
シロエ 「やるべきですよ、今回くらいは」
ジョミー「そうだよ、それに有難い法要でレアケース!」
もう絶対に喜ばれるから、とジョミー君が立てる親指。
ジョミー「キャプテンと、ぶるぅを招待してさ…」
サム 「仕出しで、おもてなしなんだぜ?」
シロエ 「ぶるぅと会長の、御用達のお店なんですよ?」
美味しくて高級な店ばかりです、とシロエ君も。
シロエ 「メニューにも、時価のがあるほどですし…」
ジョミー「お相伴したいくらいだよねえ、ぼくたちも」
サム 「うんうん、マジで美味そうだしよ…」
??? 「なら、お相伴してくれたまえ!」
招待するよ、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
一同 「「「げっ!」」」
Aブルー「なにさ、御招待してるのに、その反応は」
で、どの店がいいんだって、とメニューを覗き込む人。
Aブルー「何処もオススメらしいけど…」
シロエ 「いえ、そういう話じゃなくってですね…」
ジョミー「ぼくたちは遠慮するわけで…」
サム 「そうだぜ、マツカの別荘に行くんだしよ」
別行動な、とサム君、ピシャリと。
サム 「此処に残るのは、キースだけでよ…」
シロエ 「法衣でアフター、法話つきです!」
もう最高の法要ですよ、とシロエ君もグイグイと。
シロエ 「院殿号の仏様には、お似合いですって!」
サム 「お中日に坊主を貸し切り、アフターだぜ?」
Aブルー「でもねえ、ぼくも一人じゃ嫌だし…」
キースとサシで法話なんてね、とソルジャーが顰める顔。
Aブルー「おまけに食事まで、サシはキツイよ!」
シロエ 「キャプテンとぶるぅで、三人ですけど?」
ジョミー「三対一だよ、いけるって!」
Aブルー「それが、その日は…」
ハーレイが空いていなくてね、と溜息な人。
悪戯小僧は…?
2023/03/13 (Mon)
☆二対一でいこう
春休みはマツカ君の別荘に決定、その前に春のお彼岸が。
キース君が一人でやる方向ですけど、ソルジャー登場で。
シロエ 「キャプテンがダメでも、ぶるぅがですね…」
サム 「いるじゃねえかよ、ぶるぅを連れて来いよな」
それで二人になるじゃねえか、とサム君も。
サム 「そしたら二対一になるしよ…」
ジョミー「キースとサシより、人数、増えるよ?」
シロエ 「二人いれば、香炉も回せますしね」
それに、ぶるぅも喜びますよ、とシロエ君、グイグイ。
シロエ 「なんと言っても、高級な仕出し料理です!」
サム 「美味いに決まってるんだしよ…」
ブルー 「ぶるぅが沢山食べるんだったら、多めにさ…」
注文すればいいと思うよ、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「それでこそアフターというヤツだしねえ…」
シロエ 「そうなんですか?」
ブルー 「お坊さんとか、参列して下さった皆さんに…」
御馳走を振舞うのが本来の意味、と解説が。
ブルー 「だから、ドカンと仕出しを取って!」
キース 「その世話をするのは、俺になるんだが!」
どの辺が坊主へのもてなしなんだ、とキース君の叫び。
キース 「坊主を、こき使うことになってだな…!」
ブルー 「仕方ないよね、自業自得だから」
シロエ 「まったくです。おもてなしくらいして下さい」
ぶるぅの扱いは慣れたものでしょう、とシロエ君。
シロエ 「今までにも散々、遊ばれてますし…」
ジョミー「だよねえ、エキスパートじゃないの?」
キース 「何故、そうなる!」
シロエ 「それはズバリ、プロだからですよ!」
法要のプロで、ぶるぅの相手も…、とシロエ君の指摘。
シロエ 「先輩なら、立派に務まりますって!」
サム 「頑張れよな!」
応援してるぜ、とサム君、キース君の肩をバンッ! と。
サム 「ファイトぉ!」
キース 「そう言われても…!」
Aブルー「ぼくも困るんだけど…」
ぶるぅはちょっと…、とソルジャーの声が。
何故に…?
2023/03/14 (Tue)
☆お経を読む間は
春休みはマツカ君の別荘で海の幸、その前に春のお彼岸。
キース君が一人でやる方向で、仕出しを取るそうですが。
シロエ 「何故、ぶるぅだと困るんです?」
サム 「世話なら、キースに丸投げ出来るぜ?」
何も問題ねえじゃねえかよ、とサム君の言。
サム 「沢山食うのも、ブルーが許してるんだしよ…」
ブルー 「うん。支払いの心配は要らないからね」
請求書はノルディに回すから、と生徒会長、ニッコリ。
ブルー 「君が飲み食いしたと言ったら、もう一発で!」
シロエ 「払うでしょうねえ、エロドクターなら」
ブルー 「おまけに、ぼくから回すんだよ?」
ジョミー「請求書が来たってだけでも、喜ばれるって?」
そこまでブルーに惚れてるんだ、とジョミー君、唖然。
ジョミー「どう見たって、ただの金づるなのに…」
ブルー 「でもねえ、その請求書をハーレイに…」
回した場合はどうなるんだい、と生徒会長の問い。
ブルー 「あっちも喜んで払うわけでね、金欠でもさ」
シロエ 「なるほど、借金してでも払いそうですね」
ブルー 「そう! なのに、ノルディに回したんだよ?」
光栄の至りというヤツじゃないか、と生徒会長。
ブルー 「ついでに脈アリの可能性もさ…」
サム 「あるってことで、カモられるのな…」
ブルー 「ピンポーン! というわけで、費用の方は…」
ドンと任せてくれたまえ、と頼もしい台詞。
ブルー 「安心して、ぶるぅと法要をね!」
Aブルー「困るんだってば、悪戯炸裂で!」
位牌は蹴倒す、香炉は投げる…、とソルジャーの悲鳴。
Aブルー「キースがお経を読んでる間に、大暴れだよ!」
一同 「「「あー…」」」
それはあるかも、と誰もが見合わせる顔。
ジョミー「お経の間は、キースも面倒見られないよね…」
シロエ 「その上、背中を向けてますしね…」
サム 「後ろの騒ぎは見えねえか…」
Aブルー「オッケー?」
事情を分かってくれたかい、と聞いてますけど。
大暴れ…。
2023/03/15 (Wed)
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