シャングリラ学園つれづれ語り
☆A組で固定な人
さて、4月。シャングリラ学園でも入学式など盛り沢山。
入学式が終わった週末、生徒会長宅で寛ぐ面々ですけど。
シロエ 「今年も1年A組でしたね…」
サム 「仕方ねえだろ、其処は不動だぜ」
ジョミー「でもさ、担任くらいはさ…」
スウェナ「たまには変わって欲しいわよねえ…」
なんでグレイブ先生なのよ、とスウェナちゃん、溜息。
スウェナ「毎年、毎年、固定だなんて…」
シロエ 「その件も仕方ないですよ。なんと言っても…」
サム 「俺たち全員、ブラックリスト入りなんだぜ?」
キース 「其処が納得いかないんだが…!」
何故、そうなる、とキース君の仏頂面。
キース 「俺は真面目にやっているのに、どうしても…」
サム 「外して貰えねえってか?」
キース 「そうなんだ! もういい加減、俺の努力を…」
認めて外してくれてもいいのに、とブツブツブツ。
キース 「月参りで遅刻する時だって、届けを出して…」
ジョミー「ちゃんとやってる、って言いたいわけ?」
キース 「当然だろう!」
法要で欠席の時も届けを出すぞ、と握り締める拳。
キース 「なのにどうして、未だにだな…!」
シロエ 「1年A組のままなんだ、というわけですね?」
キース 「文句も言いたくなるだろうが!」
お前たちと一緒にしないで欲しい、と目がマジな人。
キース 「ブルー、お前が裏でだな…」
ブルー 「糸を引いているんじゃないか、って?」
キース 「あんた、腐ってもソルジャーだけに…」
口を挟むことは出来る筈だぞ、と疑いの眼差し。
キース 「俺が抜けられないように…」
ブルー 「小細工だって?」
それは無い無い、と生徒会長、手をヒラヒラと。
ブルー 「残念だけど、君の出す欠席届はさ…」
キース 「書式が間違っているとでも?」
ブルー 「違うよ、出してるタイミング!」
キース 「早く出しすぎる、と?」
ブルー 「そうじゃなくって…」
よく考えてみたまえ、と言ってますけど。
どう残念だと?
2023/04/01 (Sat)
☆別件だそうです
入学式が終わった週末、生徒会長宅に来ている御一同様。
今年も変わらず1年A組、担任はグレイブ先生でして…。
キース 「タイミングだと言われても…。届けの類は…」
サム 「出しさえすればいいんでねえの?」
ジョミー「だよねえ、無届けはマズイんだけど…」
ぼくたちだって、ちゃんと出してる、とジョミー君。
ジョミー「最近のヤツだと、節分とかさ」
サム 「うんうん、今年は打ち合わせでも休んだしよ」
シロエ 「その分も、きちんと出しましたよねえ?」
文句は言われていませんよ、とシロエ君も。
シロエ 「そりゃまあ、たまに嫌味も言われますけど…」
ジョミー「諸君、いい御身分だな、ってヤツだよね…」
あれは嫌すぎ、とジョミー君が竦める肩。
ジョミー「欠席届をチラッと見てさ、眼鏡をさ…」
シロエ 「ツイと押し上げて言うんですよね…」
もう見るからに嫌そうに…、とシロエ君も深い溜息。
シロエ 「厄介者め、って顔一杯に書いてあるんですよ」
スウェナ「そうなのよねえ、嫌味MAXで」
また1年間そうなんだわ、とスウェナちゃん。
スウェナ「他の先生が担任だったら、あそこまでは…」
シロエ 「嫌そうな顔はしないでしょうねえ…」
キース 「俺が出す欠席届や、遅刻の届けは違うぞ!」
正当な理由があるんだからな、とキース君、拳をグッと。
キース 「法要も月参りも、立派な仕事だ!」
ブルー 「うん、その点は間違いないね」
キース 「だったら、何処が残念だと!?」
ブルー 「今までの流れで分からないかな、残念な理由」
考えなくても分かる筈だよ、と生徒会長が立てる指。
ブルー 「いいかい、他のみんなも欠席届を…」
キース 「出せば嫌味で、俺とは違う!」
俺は嫌味を言われていない、とキース君の反論。
キース 「普通に受け取って貰えるんだが!」
ブルー 「それとは別件なんだけど?」
キース 「別件だって?」
いったい何が別件なんだ、と聞いてますけど。
何だと…?
2023/04/02 (Sun)
☆抜けてもオッケー
入学式が終わった週末は、生徒会長宅でのんびりな面々。
けれどキース君が不満たらたら、1年A組な件に文句を。
キース 「別件なのは、当然だろうと思うがな?」
ブルー 「理由からして違うから、って?」
キース 「当たり前だ!」
遊びと一緒にされてはたまらん、とキース君が顰める眉。
キース 「俺のは仕事で、走り回っているわけで…!」
ブルー 「そうだろうけど、他に出してるヤツは?」
キース 「は?」
他とは何だ、とキース君、怪訝そうな顔。
キース 「他には何も出していないが…?」
ブルー 「自分に都合の悪い話は、聞こえないって?」
シロエ 「そうみたいですね、ぼくでも分かるのに…」
サム 「俺も分かるぜ、此処まで説明されたらよ」
他に出してるヤツなんだぜ、とサム君、指をチッチッと。
サム 「お前、節分の時は、どうしてたんだよ?」
ジョミー「欠席届、出していないって?」
キース 「うっ…!」
ソレか、と詰まってしまった人。
キース 「そうか、普段、どれだけ真面目にやっても…」
シロエ 「嫌味レベルの欠席届で、パアなんですよ」
スウェナ「インパクトが半端ないものねえ…」
ジョミー「1回で、マトモなヤツの百倍いきそうだよね」
絶対、そっちの印象強すぎ、とジョミー君も。
ジョミー「またか、で嫌味で、悪印象が募るんだよ」
サム 「間違いねえよな、そのコースでよ」
キース 「そ、そんな…!」
ブルー 「残念だけれど、それが現実というもので…」
先生方にすれば不動のブラックリスト、と生徒会長。
ブルー 「諦めて甘んじるしかないねえ…」
キース 「そう言われても…!」
あんまりすぎる、とキース君、泣きそう。
キース 「俺の努力はどうなるんだ!」
ブルー 「これから先もパアだと思うよ、どう考えても」
キース 「嫌すぎるんだが…!」
ブルー 「だったら、抜けてもいいんだけれど?」
面子から、と生徒会長、ニヤニヤと。
シャン学メンバーを卒業…?
2023/04/03 (Mon)
☆抜けた場合は
入学式も終わった週末、生徒会長宅で過ごす面々ですが。
今年も1年A組なキース君、不満らしいブラックリスト。
シロエ 「キース先輩が、面子から抜けるんですか?」
ブルー 「そう! 抜ければ、無関係だしさ…」
サム 「妙な欠席届も要らねえ、ってか?」
確かにそうかもしれねえな、とサム君が顎に当てる手。
サム 「キース単独なら、月参りと法要だしよ…」
ジョミー「真面目にやってる、って評価されそうだよね」
ブルー 「うん。数年くらいは、先生方も様子見で…」
1年A組に入れておくかもだけど…、と生徒会長。
ブルー 「でもねえ、何年経っても、真面目だったら…」
シロエ 「他所のクラスに移すでしょうねえ…」
ブルー 「監視する意味が無いわけだしね!」
ただの特別生なんだから…、と説明が。
ブルー 「でもって、キースが抜けた場合は…」
シロエ 「何か問題があるんでしょうか?」
ブルー 「無い無い、むしろ、その逆だってば!」
メリットしか無いと思うんだ、と生徒会長が立てる親指。
ブルー 「考えてみたまえ、疫病仏が抜けるんだよ?」
一同 「「「あっ!」」」
本当だ、と顔を見合わせる御一同様。
シロエ 「そうなりますねえ、抜けるってことは…」
ジョミー「キースが不在になるんだもんね…」
スウェナ「誰かさんも来なくなりそうよ?」
サム 「だよな、厄介な法要も無くなるぜ!」
キースが一人でやるんだしよ、とサム君が乗り出す膝。
サム 「元老寺でやればいいよな、コッソリと」
シロエ 「ですよね、アドス和尚にバレないように」
キース 「秒でバレると思うんだが!」
お中日だぞ、とキース君が握り締める拳。
キース 「親父がガッツリ寺にいる日だ、走り回って!」
サム 「俺たちの知ったことじゃねえよな、ソレ」
ジョミー「そうだよ、天井裏とか、場所を選べば…」
シロエ 「充分、出来ると思いますけど?」
頭を使って下さいよ、とシロエ君の注文が。
どうしろと…?
2023/04/04 (Tue)
☆天井裏もいいね
入学式が終わった週末、生徒会長宅に来ている御一同様。
今年も1年A組なわけで、キース君が不満そうでして…。
キース 「天井裏で法要をしろと!?」
シロエ 「ええ。お寺の天井裏は高いんでしょう?」
スウェナ「アライグマが巣を作るらしいものねえ…」
前にキースに聞いたわよ、とスウェナちゃん。
スウェナ「だったら、高さは充分あるでしょ?」
キース 「そういう問題ではないんだが!」
ジョミー「じゃあ、防音の問題なわけ?」
音でバレるのかな、とジョミー君の問い。
ジョミー「お経の声とか、鳴り物の音で」
サム 「あー…。それはあるかもしれねえなあ…」
シロエ 「響き渡る系の音ですからねえ…」
足音以上に…、とシロエ君も。
シロエ 「防音材なら、提供させて頂きますけど?」
キース 「はあ?」
シロエ 「キース先輩が抜けるにしても、先輩ですし…」
ジョミー「後輩として、フォローするって?」
入学前からの付き合いだもんね、とジョミー君。
ジョミー「シロエが天井裏に入って、防音工事?」
シロエ 「そうです、費用の方はマツカ先輩が…」
マツカ 「負担しますよ、喜んで」
ぼくでお役に立てるのなら…、と御曹司の笑み。
マツカ 「最高級のを手配させて頂きますね」
シロエ 「ほら、これで音漏れは安心ですよ!」
キース先輩、とシロエ君も爽やかな笑顔。
シロエ 「良かったですね、是非、天井裏で法要を!」
サム 「ついでだし、照明もつければいいんでねえの?」
ジョミー「いいね、そしたらバッチリだよ!」
暗くないしさ、とジョミー君が乗り出す膝。
ジョミー「どうせだったら、エアコンとかも…」
シロエ 「設置しますよ、ご希望なら」
室外機の要らないタイプですね、とシロエ君。
シロエ 「畳も搬入しましょうか?」
サム 「いいじゃねえかよ、普段はキースが…」
シロエ 「隠し部屋に使えばいいんですよ」
アドス和尚から逃れられます、とプッシュですけど。
天井裏…?
2023/04/05 (Wed)
☆夢の隠し部屋
入学式を終えた週末、生徒会長宅で過ごす面々ですけど。
1年A組が不満なキース君が、抜けるかもという話で…。
キース 「どうして俺が、天井裏に!」
シロエ 「隠し部屋、欲しくないんですか?」
ジョミー「もう思いっ切り、プライベートな空間だよ?」
今のキースには夢物語の…、とジョミー君。
ジョミー「キースの部屋って、鍵もかからなくってさ…」
サム 「襖と障子で、ガラリと開けられちまってよ…」
スウェナ「終わりなんでしょ、もう、一瞬で」
隠し事なんかは出来なくて…、とスウェナちゃんも。
スウェナ「卒塔婆書きの時だって、苦労してるじゃない」
シロエ 「電動の卒塔婆削り器、使えないんでしょう?」
サム 「音でバレるって、前に聞いたぜ」
キース 「それは確かに、そうなんだが…」
親父は地獄耳だからな、とキース君の渋面。
キース 「都合のいいことしか聞こえないくせに…」
サム 「キースに都合の悪いことなら、聞こえるのな」
キース 「何故、聞こえた、という勢いでな!」
本堂で失敗した時でもだ、とキース君、グッと拳を。
キース 「庫裏から走って来やがることも、度々で…!」
シロエ 「なら、ピッタリじゃないですか、隠し部屋」
ジョミー「そうだよ、作って貰うべきだよ!」
法要も出来る場所だしさ、とジョミー君、グイグイと。
ジョミー「そしたらキースは、避難場所が出来て…」
シロエ 「ぼくたちの方も、自由になれるわけですしね」
疫病仏にサヨナラ出来て、とシロエ君、満面の笑顔。
シロエ 「この際、抜けるべきですよ!」
サム 「うんうん、キースがいなくなればよ…」
ジョミー「メリットしかないらしいしさ…」
こんな美味しい話は無いよ、とジョミー君。
ジョミー「抜けて欲しいな、潔く!」
シロエ 「キース先輩も、メリットは大きいでしょう?」
サム 「そうだぜ、ブラックリストにお別れでよ…」
隠し部屋までつくじゃねえか、と推してますけど。
抜けろと…?
2023/04/06 (Thu)
☆送別会でいこう
入学式が済んだ週末、生徒会長宅に来ている面々ですが。
1年A組が不満なキース君、抜けろと勧められている今。
シロエ 「いい話だと思いませんか、キース先輩?」
ジョミー「ブラックリストから外れてさ…」
サム 「秘密の部屋を持てるんだぜ?」
一国一城の主じゃねえか、とサム君、強力なプッシュ。
サム 「チャンスを逃す手は、ねえと思うぜ」
シロエ 「今ならお得に、何かつくかもしれませんよ?」
ジョミー「あー、特典! いいかもね!」
何かないわけ、とジョミー君の視線がマツカ君に。
ジョミー「天井裏の改装費用以外に、美味しいヤツ!」
マツカ 「そうですねえ…。キースが喜ぶものですか…」
サム 「そういや、先月、残飯を食わせたけどよ…」
シロエ 「ありました! お彼岸の法要のアフターで…」
残飯の処理をしてましたっけ、とシロエ君。
シロエ 「アレの埋め合わせに、豪華料理もいいですね」
ジョミー「でもさ、キースが一人で行くかな?」
サム 「一人で食っても、つまらねえだろうし…」
スウェナ「それなら、お別れパーティーはどう?」
抜けるわけだし、宴会でお別れ、とスウェナちゃんの案。
スウェナ「ホテルの宴会場を貸し切りで!」
一同 「「「イイネ!」」」
それでいこう、と大歓声が。
ジョミー「何処がいいかな、五つ星でさ…」
シロエ 「キース先輩を送り出すのに、ピッタリで…」
サム 「リムジンに乗ってサヨナラとかよ…」
スウェナ「最高じゃないの!」
ホテルの玄関でお見送りね、とスウェナちゃん。
スウェナ「花束を渡して、お餞別も…」
シロエ 「マツカ先輩の腕の見せどころですよ!」
そこの演出、とシロエ君が乗り出す膝。
シロエ 「何処のホテルがオススメですか?」
マツカ 「そうですね…。よく使われる所だと…」
キース 「待て、本当に追い出す気か!?」
シロエ 「いけませんか?」
お互い、メリット大きいですよ、と笑顔ですけど。
追い出すと…?
2023/04/07 (Fri)
☆実費になる食費
入学式を終えた週末、生徒会長宅で過ごす面々ですけど。
1年A組が不満なキース君に、抜けろという方向でして。
シロエ 「いいですか? 先輩は自由の身になれて…」
サム 「俺たちも、疫病仏から解放されてよ…」
ジョミー「うんと自由になれるわけだし、抜けるべき!」
お別れパーティーでサヨナラだよ、とジョミー君。
ジョミー「花束を貰って、リムジンでさ…」
シロエ 「ホテルを後にするんですよね」
サム 「最高じゃねえかよ、花道だぜ?」
じき学校で会うんだけどよ、とサム君の苦笑。
サム 「でもよ、抜けた後はただのクラスメートで…」
シロエ 「ランチとかは完全に別行動です!」
ぶるぅのお部屋ともお別れですね、とシロエ君。
シロエ 「放課後は柔道部員の皆さんと…」
ジョミー「食事とかに行けばいいと思うな、金欠でもさ」
サム 「あー…。飯代が実費になるわけな?」
シロエ 「そうなりますねえ、今はタダ飯ですけど」
お菓子も食事も食べ放題で…、とシロエ君の相槌が。
シロエ 「でも、その辺は仕方ないですよ」
サム 「ブラックリストから抜けるには、金なのな?」
ジョミー「らしいね、だけど高くはないよ?」
所詮は高校生だしさ、とジョミー君が立てる親指。
ジョミー「ハンバーガーとか、ラーメンとかさ…」
シロエ 「ですね、牛丼も人気ですし…」
サム 「そんなに金はいらねえな、うん」
今と比べれば要るんだけどよ、とサム君、うんうん、と。
サム 「まあ、そのくらいは出せるんでねえの?」
シロエ 「キース先輩、どうなんですか?」
キース 「出せなくはないが、何故、追い出すんだ!」
シロエ 「ブラックリストが嫌なんでしょう?」
だったら出て行くべきですよ、とシロエ君。
シロエ 「お別れパーティーは、いつにしますか?」
ジョミー「キースの都合のいい日でいいよ?」
キース 「そう言われても…!」
心の準備がゼロなんだが、と悲鳴ですけど。
出て行けと…?
2023/04/08 (Sat)
☆出禁は困る人
入学式が済んだ週末は、いつもの生徒会長宅ですけれど。
そのメンバーから、キース君が抜ける話が進行中でして。
キース 「俺を追い出して、どうするつもりだ!」
シロエ 「もちろん、自由の身になるんですよ」
ジョミー「キースもそうだよ、隠し部屋まで貰えてさ…」
サム 「アドス和尚の目から逃れて、好き放題だぜ?」
マジで美味すぎる話じゃねえか、とサム君、プッシュ。
サム 「たまに、法要をやりさえすればよ…」
ジョミー「誰かさんも満足するしさ、バッチリだって!」
??? 「どの辺がさ!」
酷すぎるよ、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
Aブルー「なんで、天井裏で法要なのさ!」
シロエ 「スペースが無いからですよ」
ジョミー「アドス和尚にバレたら、ヤバいし…」
サム 「天井裏でやるしかねえだろ?」
いいじゃねえかよ、とサム君が指差す天井。
サム 「寺の天井裏は高いらしいし、問題ねえって!」
Aブルー「ありすぎるから!」
ぼくのおやつはどうなるのさ、とソルジャーが顰める顔。
Aブルー「今の流れだと、キースと一緒に…」
シロエ 「出て行くことになりますねえ…」
Aブルー「困るよ、ソレ!」
出禁にされてしまうだなんて…、と泣きそうな人。
Aブルー「ぶるぅのお菓子や料理は、どうなると!?」
サム 「出禁なんだぜ、諦めろよな」
ジョミー「エロドクターに、たかればオッケー!」
お菓子も食事もいけるって、とジョミー君。
ジョミー「今も色々、一緒に食べに行ってるし…」
シロエ 「回数が増えるだけですよね」
スウェナ「エロドクターだって、大喜びだと思うわよ?」
毎日のようにデート出来て、とスウェナちゃんも。
スウェナ「それでいいでしょ、はい、解決!」
Aブルー「何か違うと思うんだけど…!」
キース 「気が合うな、俺も同感だ」
Aブルー「だよねえ、この際、共闘で!」
キース 「乗った!」
共に戦い抜こうじゃないか、と握手ですけど。
手を組むと…?
2023/04/09 (Sun)
☆負けられない戦い
入学式が済んだ週末、生徒会長宅に来ている面々ですが。
キース君が抜ける話が進行中で、追い出す方向なのに…。
シロエ 「ちょ、なんだって其処で、共闘なんです!」
サム 「一緒に出て行きゃいいじゃねえかよ!」
Aブルー「困るから!」
キース 「俺も追い出されるのは御免だ!」
何故、リムジンで退場になる、とキース君の仏頂面。
キース 「しかも花束だの、餞別だのと…!」
シロエ 「そういうのは、要らないんですか?」
ジョミー「リーズナブルでいいけどさあ…」
じゃあ、リムジンも要らないのかな、とジョミー君。
ジョミー「普通のタクシーとかでいいわけ?」
キース 「乗り物の話はしていない!」
Aブルー「そうだよ、どうせだったらリムジンでさ…」
花道じゃなくて、お花見だよね、とソルジャーの言。
Aブルー「マイクロバスより、もっと豪華に!」
キース 「まったくだ。マイクロバスも豪華なんだが…」
マツカが手配するヤツは…、とキース君も。
キース 「だが、リムジンを連ねて行くのも…」
Aブルー「いいと思うんだよ、ゴージャスで!」
それでいこう、とソルジャーが乗り出す膝。
Aブルー「どうせ今日はさ、お花見に行く計画を…」
キース 「立てに来る予定だったんだな?」
Aブルー「ピンポーン! なのに話が勝手に進んで…」
ヤバいことになっているんだよ、とソルジャーの嘆き節。
Aブルー「なんとか撤回、でもってお花見の方向へ…」
キース 「持って行くために俺と戦う、と」
Aブルー「もう戦友で、決死隊だよ!」
君と生死を共にするから、とソルジャーが握り締める拳。
Aブルー「この戦いには負けられないしね!」
キース 「お互い、負けたら詰むからな…」
いろんな意味で、とキース君も拳をグッと。
キース 「あんた、いい案を持っていないか?」
Aブルー「えっ、ぼく?」
キース 「戦闘のプロだと思うんだが…」
腐ってもソルジャーなんだしな、と訊いてますけど。
いい案…?
2023/04/10 (Mon)
☆おめでたい門出
入学式を終えた週末、生徒会長宅で過ごす面々ですけど。
キース君を追い出す話が出て来て、ソルジャーが猛反対。
Aブルー「いい案なんか、持っていないんだけど…!」
キース 「だが、頼れるのは、あんたしか…」
いないわけで…、とキース君が繰る左手首の数珠レット。
キース 「天井裏で法要になったら、困るんだろうが!」
Aブルー「当然だよ! そんなの、絶対、嫌だからね!」
キース 「なら、プロらしく考えてくれ!」
Aブルー「えーっ!? ぼくの戦闘は力技でさ…」
押してダメなら破壊なんだよ、とソルジャー、困惑。
Aブルー「今の場面で、それが通用するとでも?」
シロエ 「破壊活動は御免ですからね!」
サム 「キースと一緒に出て行けよな!」
リムジンでよ、とサム君が指差す扉。
サム 「マツカ、今すぐ、手配、頼むぜ!」
マツカ 「えっと…? 此処に呼んだらいいんですか?」
シロエ 「そうです、花束もお願いします!」
スウェナ「お餞別も二人分だわよ!」
お赤飯とお菓子でいいじゃないの、とスウェナちゃん。
スウェナ「紅白饅頭をつけてもいいわね」
ブルー 「そうだね、おめでたい門出なんだし…」
キース 「どの辺がだ!」
いったい何処がめでたいんだ、とキース君の怒声。
キース 「俺たちは追い出されるんだぞ!」
ブルー 「でもさ、卒業式みたいなもので…」
シロエ 「卒業式の前には、追いコンでしょう?」
追い出すとつくじゃありませんか、とシロエ君も。
シロエ 「お赤飯と紅白饅頭で、バッチリですよ!」
サム 「それに、花束とお餞別だぜ?」
キース 「そう言われても…!」
Aブルー「なんで、ぼくまで卒業なのさ!」
学校には行っていないんだけど、とソルジャーの悲鳴。
Aブルー「生徒になった覚えは無いし! …あれ?」
キース 「どうしたんだ?」
Aブルー「生徒で、ちょっと…」
キース 「閃いたのか?」
何かいい案が…、と戦友を見詰めてますけど。
どうだか…。
2023/04/11 (Tue)
☆義務教育で戦え
入学式が済んだ週末、生徒会長宅に来ている面々ですが。
キース君を追い出す話が勃発、ソルジャーも、な方向で。
キース 「名案が閃いたんなら、是非、頼む!」
Aブルー「もちろん、反撃開始ってね!」
背中と援護射撃は任せた、とソルジャー、グッと拳を。
Aブルー「戦闘開始!」
キース 「まだ何も聞いていないんだが!」
Aブルー「いいから、一緒に戦いたまえ!」
戦友だろう、とソルジャーが叩くキース君の肩。
Aブルー「死ぬも生きるも、同期の桜というヤツで!」
キース 「あんた、いつから予科練なんだ!」
Aブルー「細かいことはどうでもいいんだよ!」
ぼくは桜が好きなだけ、とソルジャー、キッパリ。
Aブルー「というわけで、リムジンを連ねて、お花見!」
シロエ 「何処からソレが出て来るんです!」
サム 「俺たちだって、全く蚊帳の外なんだぜ?」
ジョミー「そうだよ、キースにも分からないのにさ…」
頷く理由は何も無いよね、とジョミー君の仏頂面。
ジョミー「煙に巻いても無駄だから!」
シロエ 「ドサクサ紛れは、通用させませんからね!」
サム 「押して駄目なら破壊ってのもよ…」
許さねえぜ、とサム君も。
サム 「まずは、納得出来るだけの理由を言えよな!」
Aブルー「同期の桜と言ったけど?」
シロエ 「ですから、何処が予科練なんです!」
あなたもキース先輩も違いますよね、とシロエ君の指摘。
シロエ 「同期も何も、生徒になってはいませんから!」
Aブルー「そう、ソレ、ソレ! 生徒ってトコ!」
ぼくは義務教育を終えていなくてね、とソルジャーの言。
Aブルー「成人検査で落っこちてさ…」
キース 「そう聞いているが…」
その話の何処が名案なんだ、とキース君が傾げる首。
キース 「義務教育ネタで戦えるのか?」
Aブルー「思いっ切りね!」
キース 「だが、俺はだな…」
シロエ 「大卒ですよね?」
ほぼほぼ全部修了ですよ、という声が。
あとは院だけ…。
2023/04/12 (Wed)
☆違いすぎる学歴
入学式を終えた週末、生徒会長宅で過ごす面々ですけど。
キース君を追い出す話が出まして、ソルジャーもセット。
シロエ 「義務教育も何も、キース先輩の場合は…」
キース 「修了な上に、残るは修士と博士だけだし…」
一緒に戦える気がしないんだが、とキース君も不安そう。
キース 「それに関しては、戦友だとは言えなくて…」
シロエ 「当たり前です、残りは院だけの人でしょう?」
ジョミー「義務教育って、中学までだもんねえ…」
スウェナ「そうよ、高校だと、もう違うのよ!」
その高校にも入ったじゃない、とスウェナちゃん。
スウェナ「入学式だって終わったばかりよ、この間!」
サム 「しかも、何回目だかも不明なヤツな…」
シロエ 「言えてますよね、何回目でしたっけ?」
ジョミー「さあ…? 数えてないから、逆算するしか…」
最初に入った年を引いて…、とジョミー君が折る指。
ジョミー「ぼくたち、何年度生だった?」
シロエ 「えっと…? ぼくが生まれた年がですね…」
サム 「お前、飛び級で来たじゃねえかよ」
スウェナ「シロエを基準にしたらダメよね」
ホントは1学年下なんだから、とツッコミが。
スウェナ「私たちの生まれ年でカウントしないと…」
Aブルー「早生まれっていうのも、あるんだよね?」
ジョミー「今は、外野は関係無いから!」
黙ってて欲しいんだけど…、とジョミー君、カウント中。
ジョミー「んーと…? 小学校が6歳からで…」
Aブルー「君たちが何度目の入学式かは、いいとして…」
シロエ 「よくありません、学歴の問題ですよね?」
サム 「義務教育の話なんだろ?」
キースと違って終わってなくて…、とサム君も。
サム 「だったら、どうでもよくはねえしよ…」
シロエ 「きちんとしておくべきですよ」
Aブルー「そうじゃなくって、キースも援護射撃をさ…」
キース 「あんたとは、違いすぎるんだが!」
どうやって援護射撃をしろと、と叫んでますけど。
まあねえ…?
2023/04/13 (Thu)
☆下手に撃ったら
入学式が済んだ週末、生徒会長宅に来ている面々ですが。
キース君を追い出す方向でして、ソルジャーも一蓮托生。
Aブルー「援護射撃と言ったら、そのまんまだよ!」
キース 「この状況で、どうやれと!」
Aブルー「ぼくの味方につけばいいだけ!」
キース 「学歴詐称は、即、バレるんだが!」
此処の面子は同級生だぞ、とキース君の引き攣った顔。
キース 「どう繕っても、こいつら全員が生き証人で…」
ジョミー「だよねえ、ついでにシロエだとさあ…」
サム 「もっと前から、ガッツリ把握してるよな?」
シロエ 「それはもう、任せて下さいよ!」
キース先輩の過去ならバッチリです、とシロエ君の笑み。
シロエ 「記憶力には自信がありますからね」
Aブルー「そうなんだ? じゃあさ、失敗談とかも…」
シロエ 「知っていますよ、アドス和尚に食らった罰も」
どれから披露しましょうか、とシロエ君、ウキウキと。
シロエ 「墓地ネタに本堂、庫裏も数々ありますが…」
ジョミー「小学校ネタは?」
シロエ 「もちろんあります、ソレからですか?」
キース 「やめてくれ!」
学歴詐称よりキツすぎる、とキース君、ガクブル。
キース 「それくらいなら、学歴詐称で吊るし上げで…」
サム 「かまわねえのな?」
キース 「当然だろう!」
煮るなり焼くなり好きにしてくれ、と開き直った人。
キース 「覚悟なら、とうに出来ている!」
Aブルー「死ぬも生きるも、一緒と約束したもんねえ…」
キース 「あんた、義務教育を終えていないと…」
シロエ 「言いませんでしたか?」
それを武器にして戦うんですよね、とシロエ君の指摘。
シロエ 「キース先輩とは、戦友にはなれないわけで…」
ジョミー「援護射撃もして貰えないよ?」
Aブルー「その点だったら、大丈夫!」
キース 「話がサッパリ見えないんだが!」
シロエ 「ですねえ、このままで援護射撃をしたら…」
誤射する気しかしませんよね、とシロエ君も。
怖すぎ…。
2023/04/14 (Fri)
☆誤射したら蜂の巣
入学式を終えた週末、生徒会長宅で過ごす面々ですけど。
キース君を追い出す話が進行、ソルジャーもセットで…。
シロエ 「誤射した場合は、どうなるでしょうねえ…」
ジョミー「そりゃさ、友軍を撃つんだからさ…」
サム 「誰かさんが蜂の巣になるってヤツだぜ」
かまわねえけどよ、とサム君、ニヤニヤ。
サム 「そのまま、出てってくれればよ…」
シロエ 「花束も、お餞別も不要ですよね?」
ジョミー「キースが追い出すわけだもんねえ…」
ぼくたちに見送る義務は無いよね、とジョミー君も。
ジョミー「撃ちまくってくれた方がいいってば!」
シロエ 「ですよね、機関銃で思いっ切り…」
サム 「ダダダダダッ! と、やってくれよな」
華々しく、とサム君が立てる親指。
サム 「撃ってよし!」
キース 「そう言われても…!」
それをやったら俺が殺される、とキース君、顔面蒼白。
キース 「俺が単独で追い出すだなんて…!」
Aブルー「もちろん、タダじゃ済まさないけど…」
援護射撃は問題無し! とソルジャーの笑顔。
Aブルー「誤射の心配も全く不要で、撃ちまくるだけ!」
キース 「義務教育ネタは無理だと言っている!」
Aブルー「いいんだってば、ぼくさえ終えてなければ!」
ぼくの苦労は承知な筈、と自信に溢れている人。
Aブルー「義務教育が無理だった理由、知ってるよね?」
キース 「当然だ。成人検査とやらで弾かれて…」
Aブルー「そう! そのせいで人体実験、他にも色々…」
苦労しまくって今に至るわけでね、と指をチッチッと。
Aブルー「そんな人間を追い出すだなんて…」
キース 「仏の道に反しそうだな…」
Aブルー「うん、その調子!」
大いに撃ってくれたまえ、とソルジャーが握り締める拳。
Aブルー「出て行かなくても済むようにね!」
キース 「承知した! これなら確かに…」
Aブルー「誤射はしないから!」
法話でも何でも存分に…、と煽ってますけど。
撃て、と…?
2023/04/15 (Sat)
さて、4月。シャングリラ学園でも入学式など盛り沢山。
入学式が終わった週末、生徒会長宅で寛ぐ面々ですけど。
シロエ 「今年も1年A組でしたね…」
サム 「仕方ねえだろ、其処は不動だぜ」
ジョミー「でもさ、担任くらいはさ…」
スウェナ「たまには変わって欲しいわよねえ…」
なんでグレイブ先生なのよ、とスウェナちゃん、溜息。
スウェナ「毎年、毎年、固定だなんて…」
シロエ 「その件も仕方ないですよ。なんと言っても…」
サム 「俺たち全員、ブラックリスト入りなんだぜ?」
キース 「其処が納得いかないんだが…!」
何故、そうなる、とキース君の仏頂面。
キース 「俺は真面目にやっているのに、どうしても…」
サム 「外して貰えねえってか?」
キース 「そうなんだ! もういい加減、俺の努力を…」
認めて外してくれてもいいのに、とブツブツブツ。
キース 「月参りで遅刻する時だって、届けを出して…」
ジョミー「ちゃんとやってる、って言いたいわけ?」
キース 「当然だろう!」
法要で欠席の時も届けを出すぞ、と握り締める拳。
キース 「なのにどうして、未だにだな…!」
シロエ 「1年A組のままなんだ、というわけですね?」
キース 「文句も言いたくなるだろうが!」
お前たちと一緒にしないで欲しい、と目がマジな人。
キース 「ブルー、お前が裏でだな…」
ブルー 「糸を引いているんじゃないか、って?」
キース 「あんた、腐ってもソルジャーだけに…」
口を挟むことは出来る筈だぞ、と疑いの眼差し。
キース 「俺が抜けられないように…」
ブルー 「小細工だって?」
それは無い無い、と生徒会長、手をヒラヒラと。
ブルー 「残念だけど、君の出す欠席届はさ…」
キース 「書式が間違っているとでも?」
ブルー 「違うよ、出してるタイミング!」
キース 「早く出しすぎる、と?」
ブルー 「そうじゃなくって…」
よく考えてみたまえ、と言ってますけど。
どう残念だと?
2023/04/01 (Sat)
☆別件だそうです
入学式が終わった週末、生徒会長宅に来ている御一同様。
今年も変わらず1年A組、担任はグレイブ先生でして…。
キース 「タイミングだと言われても…。届けの類は…」
サム 「出しさえすればいいんでねえの?」
ジョミー「だよねえ、無届けはマズイんだけど…」
ぼくたちだって、ちゃんと出してる、とジョミー君。
ジョミー「最近のヤツだと、節分とかさ」
サム 「うんうん、今年は打ち合わせでも休んだしよ」
シロエ 「その分も、きちんと出しましたよねえ?」
文句は言われていませんよ、とシロエ君も。
シロエ 「そりゃまあ、たまに嫌味も言われますけど…」
ジョミー「諸君、いい御身分だな、ってヤツだよね…」
あれは嫌すぎ、とジョミー君が竦める肩。
ジョミー「欠席届をチラッと見てさ、眼鏡をさ…」
シロエ 「ツイと押し上げて言うんですよね…」
もう見るからに嫌そうに…、とシロエ君も深い溜息。
シロエ 「厄介者め、って顔一杯に書いてあるんですよ」
スウェナ「そうなのよねえ、嫌味MAXで」
また1年間そうなんだわ、とスウェナちゃん。
スウェナ「他の先生が担任だったら、あそこまでは…」
シロエ 「嫌そうな顔はしないでしょうねえ…」
キース 「俺が出す欠席届や、遅刻の届けは違うぞ!」
正当な理由があるんだからな、とキース君、拳をグッと。
キース 「法要も月参りも、立派な仕事だ!」
ブルー 「うん、その点は間違いないね」
キース 「だったら、何処が残念だと!?」
ブルー 「今までの流れで分からないかな、残念な理由」
考えなくても分かる筈だよ、と生徒会長が立てる指。
ブルー 「いいかい、他のみんなも欠席届を…」
キース 「出せば嫌味で、俺とは違う!」
俺は嫌味を言われていない、とキース君の反論。
キース 「普通に受け取って貰えるんだが!」
ブルー 「それとは別件なんだけど?」
キース 「別件だって?」
いったい何が別件なんだ、と聞いてますけど。
何だと…?
2023/04/02 (Sun)
☆抜けてもオッケー
入学式が終わった週末は、生徒会長宅でのんびりな面々。
けれどキース君が不満たらたら、1年A組な件に文句を。
キース 「別件なのは、当然だろうと思うがな?」
ブルー 「理由からして違うから、って?」
キース 「当たり前だ!」
遊びと一緒にされてはたまらん、とキース君が顰める眉。
キース 「俺のは仕事で、走り回っているわけで…!」
ブルー 「そうだろうけど、他に出してるヤツは?」
キース 「は?」
他とは何だ、とキース君、怪訝そうな顔。
キース 「他には何も出していないが…?」
ブルー 「自分に都合の悪い話は、聞こえないって?」
シロエ 「そうみたいですね、ぼくでも分かるのに…」
サム 「俺も分かるぜ、此処まで説明されたらよ」
他に出してるヤツなんだぜ、とサム君、指をチッチッと。
サム 「お前、節分の時は、どうしてたんだよ?」
ジョミー「欠席届、出していないって?」
キース 「うっ…!」
ソレか、と詰まってしまった人。
キース 「そうか、普段、どれだけ真面目にやっても…」
シロエ 「嫌味レベルの欠席届で、パアなんですよ」
スウェナ「インパクトが半端ないものねえ…」
ジョミー「1回で、マトモなヤツの百倍いきそうだよね」
絶対、そっちの印象強すぎ、とジョミー君も。
ジョミー「またか、で嫌味で、悪印象が募るんだよ」
サム 「間違いねえよな、そのコースでよ」
キース 「そ、そんな…!」
ブルー 「残念だけれど、それが現実というもので…」
先生方にすれば不動のブラックリスト、と生徒会長。
ブルー 「諦めて甘んじるしかないねえ…」
キース 「そう言われても…!」
あんまりすぎる、とキース君、泣きそう。
キース 「俺の努力はどうなるんだ!」
ブルー 「これから先もパアだと思うよ、どう考えても」
キース 「嫌すぎるんだが…!」
ブルー 「だったら、抜けてもいいんだけれど?」
面子から、と生徒会長、ニヤニヤと。
シャン学メンバーを卒業…?
2023/04/03 (Mon)
☆抜けた場合は
入学式も終わった週末、生徒会長宅で過ごす面々ですが。
今年も1年A組なキース君、不満らしいブラックリスト。
シロエ 「キース先輩が、面子から抜けるんですか?」
ブルー 「そう! 抜ければ、無関係だしさ…」
サム 「妙な欠席届も要らねえ、ってか?」
確かにそうかもしれねえな、とサム君が顎に当てる手。
サム 「キース単独なら、月参りと法要だしよ…」
ジョミー「真面目にやってる、って評価されそうだよね」
ブルー 「うん。数年くらいは、先生方も様子見で…」
1年A組に入れておくかもだけど…、と生徒会長。
ブルー 「でもねえ、何年経っても、真面目だったら…」
シロエ 「他所のクラスに移すでしょうねえ…」
ブルー 「監視する意味が無いわけだしね!」
ただの特別生なんだから…、と説明が。
ブルー 「でもって、キースが抜けた場合は…」
シロエ 「何か問題があるんでしょうか?」
ブルー 「無い無い、むしろ、その逆だってば!」
メリットしか無いと思うんだ、と生徒会長が立てる親指。
ブルー 「考えてみたまえ、疫病仏が抜けるんだよ?」
一同 「「「あっ!」」」
本当だ、と顔を見合わせる御一同様。
シロエ 「そうなりますねえ、抜けるってことは…」
ジョミー「キースが不在になるんだもんね…」
スウェナ「誰かさんも来なくなりそうよ?」
サム 「だよな、厄介な法要も無くなるぜ!」
キースが一人でやるんだしよ、とサム君が乗り出す膝。
サム 「元老寺でやればいいよな、コッソリと」
シロエ 「ですよね、アドス和尚にバレないように」
キース 「秒でバレると思うんだが!」
お中日だぞ、とキース君が握り締める拳。
キース 「親父がガッツリ寺にいる日だ、走り回って!」
サム 「俺たちの知ったことじゃねえよな、ソレ」
ジョミー「そうだよ、天井裏とか、場所を選べば…」
シロエ 「充分、出来ると思いますけど?」
頭を使って下さいよ、とシロエ君の注文が。
どうしろと…?
2023/04/04 (Tue)
☆天井裏もいいね
入学式が終わった週末、生徒会長宅に来ている御一同様。
今年も1年A組なわけで、キース君が不満そうでして…。
キース 「天井裏で法要をしろと!?」
シロエ 「ええ。お寺の天井裏は高いんでしょう?」
スウェナ「アライグマが巣を作るらしいものねえ…」
前にキースに聞いたわよ、とスウェナちゃん。
スウェナ「だったら、高さは充分あるでしょ?」
キース 「そういう問題ではないんだが!」
ジョミー「じゃあ、防音の問題なわけ?」
音でバレるのかな、とジョミー君の問い。
ジョミー「お経の声とか、鳴り物の音で」
サム 「あー…。それはあるかもしれねえなあ…」
シロエ 「響き渡る系の音ですからねえ…」
足音以上に…、とシロエ君も。
シロエ 「防音材なら、提供させて頂きますけど?」
キース 「はあ?」
シロエ 「キース先輩が抜けるにしても、先輩ですし…」
ジョミー「後輩として、フォローするって?」
入学前からの付き合いだもんね、とジョミー君。
ジョミー「シロエが天井裏に入って、防音工事?」
シロエ 「そうです、費用の方はマツカ先輩が…」
マツカ 「負担しますよ、喜んで」
ぼくでお役に立てるのなら…、と御曹司の笑み。
マツカ 「最高級のを手配させて頂きますね」
シロエ 「ほら、これで音漏れは安心ですよ!」
キース先輩、とシロエ君も爽やかな笑顔。
シロエ 「良かったですね、是非、天井裏で法要を!」
サム 「ついでだし、照明もつければいいんでねえの?」
ジョミー「いいね、そしたらバッチリだよ!」
暗くないしさ、とジョミー君が乗り出す膝。
ジョミー「どうせだったら、エアコンとかも…」
シロエ 「設置しますよ、ご希望なら」
室外機の要らないタイプですね、とシロエ君。
シロエ 「畳も搬入しましょうか?」
サム 「いいじゃねえかよ、普段はキースが…」
シロエ 「隠し部屋に使えばいいんですよ」
アドス和尚から逃れられます、とプッシュですけど。
天井裏…?
2023/04/05 (Wed)
☆夢の隠し部屋
入学式を終えた週末、生徒会長宅で過ごす面々ですけど。
1年A組が不満なキース君が、抜けるかもという話で…。
キース 「どうして俺が、天井裏に!」
シロエ 「隠し部屋、欲しくないんですか?」
ジョミー「もう思いっ切り、プライベートな空間だよ?」
今のキースには夢物語の…、とジョミー君。
ジョミー「キースの部屋って、鍵もかからなくってさ…」
サム 「襖と障子で、ガラリと開けられちまってよ…」
スウェナ「終わりなんでしょ、もう、一瞬で」
隠し事なんかは出来なくて…、とスウェナちゃんも。
スウェナ「卒塔婆書きの時だって、苦労してるじゃない」
シロエ 「電動の卒塔婆削り器、使えないんでしょう?」
サム 「音でバレるって、前に聞いたぜ」
キース 「それは確かに、そうなんだが…」
親父は地獄耳だからな、とキース君の渋面。
キース 「都合のいいことしか聞こえないくせに…」
サム 「キースに都合の悪いことなら、聞こえるのな」
キース 「何故、聞こえた、という勢いでな!」
本堂で失敗した時でもだ、とキース君、グッと拳を。
キース 「庫裏から走って来やがることも、度々で…!」
シロエ 「なら、ピッタリじゃないですか、隠し部屋」
ジョミー「そうだよ、作って貰うべきだよ!」
法要も出来る場所だしさ、とジョミー君、グイグイと。
ジョミー「そしたらキースは、避難場所が出来て…」
シロエ 「ぼくたちの方も、自由になれるわけですしね」
疫病仏にサヨナラ出来て、とシロエ君、満面の笑顔。
シロエ 「この際、抜けるべきですよ!」
サム 「うんうん、キースがいなくなればよ…」
ジョミー「メリットしかないらしいしさ…」
こんな美味しい話は無いよ、とジョミー君。
ジョミー「抜けて欲しいな、潔く!」
シロエ 「キース先輩も、メリットは大きいでしょう?」
サム 「そうだぜ、ブラックリストにお別れでよ…」
隠し部屋までつくじゃねえか、と推してますけど。
抜けろと…?
2023/04/06 (Thu)
☆送別会でいこう
入学式が済んだ週末、生徒会長宅に来ている面々ですが。
1年A組が不満なキース君、抜けろと勧められている今。
シロエ 「いい話だと思いませんか、キース先輩?」
ジョミー「ブラックリストから外れてさ…」
サム 「秘密の部屋を持てるんだぜ?」
一国一城の主じゃねえか、とサム君、強力なプッシュ。
サム 「チャンスを逃す手は、ねえと思うぜ」
シロエ 「今ならお得に、何かつくかもしれませんよ?」
ジョミー「あー、特典! いいかもね!」
何かないわけ、とジョミー君の視線がマツカ君に。
ジョミー「天井裏の改装費用以外に、美味しいヤツ!」
マツカ 「そうですねえ…。キースが喜ぶものですか…」
サム 「そういや、先月、残飯を食わせたけどよ…」
シロエ 「ありました! お彼岸の法要のアフターで…」
残飯の処理をしてましたっけ、とシロエ君。
シロエ 「アレの埋め合わせに、豪華料理もいいですね」
ジョミー「でもさ、キースが一人で行くかな?」
サム 「一人で食っても、つまらねえだろうし…」
スウェナ「それなら、お別れパーティーはどう?」
抜けるわけだし、宴会でお別れ、とスウェナちゃんの案。
スウェナ「ホテルの宴会場を貸し切りで!」
一同 「「「イイネ!」」」
それでいこう、と大歓声が。
ジョミー「何処がいいかな、五つ星でさ…」
シロエ 「キース先輩を送り出すのに、ピッタリで…」
サム 「リムジンに乗ってサヨナラとかよ…」
スウェナ「最高じゃないの!」
ホテルの玄関でお見送りね、とスウェナちゃん。
スウェナ「花束を渡して、お餞別も…」
シロエ 「マツカ先輩の腕の見せどころですよ!」
そこの演出、とシロエ君が乗り出す膝。
シロエ 「何処のホテルがオススメですか?」
マツカ 「そうですね…。よく使われる所だと…」
キース 「待て、本当に追い出す気か!?」
シロエ 「いけませんか?」
お互い、メリット大きいですよ、と笑顔ですけど。
追い出すと…?
2023/04/07 (Fri)
☆実費になる食費
入学式を終えた週末、生徒会長宅で過ごす面々ですけど。
1年A組が不満なキース君に、抜けろという方向でして。
シロエ 「いいですか? 先輩は自由の身になれて…」
サム 「俺たちも、疫病仏から解放されてよ…」
ジョミー「うんと自由になれるわけだし、抜けるべき!」
お別れパーティーでサヨナラだよ、とジョミー君。
ジョミー「花束を貰って、リムジンでさ…」
シロエ 「ホテルを後にするんですよね」
サム 「最高じゃねえかよ、花道だぜ?」
じき学校で会うんだけどよ、とサム君の苦笑。
サム 「でもよ、抜けた後はただのクラスメートで…」
シロエ 「ランチとかは完全に別行動です!」
ぶるぅのお部屋ともお別れですね、とシロエ君。
シロエ 「放課後は柔道部員の皆さんと…」
ジョミー「食事とかに行けばいいと思うな、金欠でもさ」
サム 「あー…。飯代が実費になるわけな?」
シロエ 「そうなりますねえ、今はタダ飯ですけど」
お菓子も食事も食べ放題で…、とシロエ君の相槌が。
シロエ 「でも、その辺は仕方ないですよ」
サム 「ブラックリストから抜けるには、金なのな?」
ジョミー「らしいね、だけど高くはないよ?」
所詮は高校生だしさ、とジョミー君が立てる親指。
ジョミー「ハンバーガーとか、ラーメンとかさ…」
シロエ 「ですね、牛丼も人気ですし…」
サム 「そんなに金はいらねえな、うん」
今と比べれば要るんだけどよ、とサム君、うんうん、と。
サム 「まあ、そのくらいは出せるんでねえの?」
シロエ 「キース先輩、どうなんですか?」
キース 「出せなくはないが、何故、追い出すんだ!」
シロエ 「ブラックリストが嫌なんでしょう?」
だったら出て行くべきですよ、とシロエ君。
シロエ 「お別れパーティーは、いつにしますか?」
ジョミー「キースの都合のいい日でいいよ?」
キース 「そう言われても…!」
心の準備がゼロなんだが、と悲鳴ですけど。
出て行けと…?
2023/04/08 (Sat)
☆出禁は困る人
入学式が済んだ週末は、いつもの生徒会長宅ですけれど。
そのメンバーから、キース君が抜ける話が進行中でして。
キース 「俺を追い出して、どうするつもりだ!」
シロエ 「もちろん、自由の身になるんですよ」
ジョミー「キースもそうだよ、隠し部屋まで貰えてさ…」
サム 「アドス和尚の目から逃れて、好き放題だぜ?」
マジで美味すぎる話じゃねえか、とサム君、プッシュ。
サム 「たまに、法要をやりさえすればよ…」
ジョミー「誰かさんも満足するしさ、バッチリだって!」
??? 「どの辺がさ!」
酷すぎるよ、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
Aブルー「なんで、天井裏で法要なのさ!」
シロエ 「スペースが無いからですよ」
ジョミー「アドス和尚にバレたら、ヤバいし…」
サム 「天井裏でやるしかねえだろ?」
いいじゃねえかよ、とサム君が指差す天井。
サム 「寺の天井裏は高いらしいし、問題ねえって!」
Aブルー「ありすぎるから!」
ぼくのおやつはどうなるのさ、とソルジャーが顰める顔。
Aブルー「今の流れだと、キースと一緒に…」
シロエ 「出て行くことになりますねえ…」
Aブルー「困るよ、ソレ!」
出禁にされてしまうだなんて…、と泣きそうな人。
Aブルー「ぶるぅのお菓子や料理は、どうなると!?」
サム 「出禁なんだぜ、諦めろよな」
ジョミー「エロドクターに、たかればオッケー!」
お菓子も食事もいけるって、とジョミー君。
ジョミー「今も色々、一緒に食べに行ってるし…」
シロエ 「回数が増えるだけですよね」
スウェナ「エロドクターだって、大喜びだと思うわよ?」
毎日のようにデート出来て、とスウェナちゃんも。
スウェナ「それでいいでしょ、はい、解決!」
Aブルー「何か違うと思うんだけど…!」
キース 「気が合うな、俺も同感だ」
Aブルー「だよねえ、この際、共闘で!」
キース 「乗った!」
共に戦い抜こうじゃないか、と握手ですけど。
手を組むと…?
2023/04/09 (Sun)
☆負けられない戦い
入学式が済んだ週末、生徒会長宅に来ている面々ですが。
キース君が抜ける話が進行中で、追い出す方向なのに…。
シロエ 「ちょ、なんだって其処で、共闘なんです!」
サム 「一緒に出て行きゃいいじゃねえかよ!」
Aブルー「困るから!」
キース 「俺も追い出されるのは御免だ!」
何故、リムジンで退場になる、とキース君の仏頂面。
キース 「しかも花束だの、餞別だのと…!」
シロエ 「そういうのは、要らないんですか?」
ジョミー「リーズナブルでいいけどさあ…」
じゃあ、リムジンも要らないのかな、とジョミー君。
ジョミー「普通のタクシーとかでいいわけ?」
キース 「乗り物の話はしていない!」
Aブルー「そうだよ、どうせだったらリムジンでさ…」
花道じゃなくて、お花見だよね、とソルジャーの言。
Aブルー「マイクロバスより、もっと豪華に!」
キース 「まったくだ。マイクロバスも豪華なんだが…」
マツカが手配するヤツは…、とキース君も。
キース 「だが、リムジンを連ねて行くのも…」
Aブルー「いいと思うんだよ、ゴージャスで!」
それでいこう、とソルジャーが乗り出す膝。
Aブルー「どうせ今日はさ、お花見に行く計画を…」
キース 「立てに来る予定だったんだな?」
Aブルー「ピンポーン! なのに話が勝手に進んで…」
ヤバいことになっているんだよ、とソルジャーの嘆き節。
Aブルー「なんとか撤回、でもってお花見の方向へ…」
キース 「持って行くために俺と戦う、と」
Aブルー「もう戦友で、決死隊だよ!」
君と生死を共にするから、とソルジャーが握り締める拳。
Aブルー「この戦いには負けられないしね!」
キース 「お互い、負けたら詰むからな…」
いろんな意味で、とキース君も拳をグッと。
キース 「あんた、いい案を持っていないか?」
Aブルー「えっ、ぼく?」
キース 「戦闘のプロだと思うんだが…」
腐ってもソルジャーなんだしな、と訊いてますけど。
いい案…?
2023/04/10 (Mon)
☆おめでたい門出
入学式を終えた週末、生徒会長宅で過ごす面々ですけど。
キース君を追い出す話が出て来て、ソルジャーが猛反対。
Aブルー「いい案なんか、持っていないんだけど…!」
キース 「だが、頼れるのは、あんたしか…」
いないわけで…、とキース君が繰る左手首の数珠レット。
キース 「天井裏で法要になったら、困るんだろうが!」
Aブルー「当然だよ! そんなの、絶対、嫌だからね!」
キース 「なら、プロらしく考えてくれ!」
Aブルー「えーっ!? ぼくの戦闘は力技でさ…」
押してダメなら破壊なんだよ、とソルジャー、困惑。
Aブルー「今の場面で、それが通用するとでも?」
シロエ 「破壊活動は御免ですからね!」
サム 「キースと一緒に出て行けよな!」
リムジンでよ、とサム君が指差す扉。
サム 「マツカ、今すぐ、手配、頼むぜ!」
マツカ 「えっと…? 此処に呼んだらいいんですか?」
シロエ 「そうです、花束もお願いします!」
スウェナ「お餞別も二人分だわよ!」
お赤飯とお菓子でいいじゃないの、とスウェナちゃん。
スウェナ「紅白饅頭をつけてもいいわね」
ブルー 「そうだね、おめでたい門出なんだし…」
キース 「どの辺がだ!」
いったい何処がめでたいんだ、とキース君の怒声。
キース 「俺たちは追い出されるんだぞ!」
ブルー 「でもさ、卒業式みたいなもので…」
シロエ 「卒業式の前には、追いコンでしょう?」
追い出すとつくじゃありませんか、とシロエ君も。
シロエ 「お赤飯と紅白饅頭で、バッチリですよ!」
サム 「それに、花束とお餞別だぜ?」
キース 「そう言われても…!」
Aブルー「なんで、ぼくまで卒業なのさ!」
学校には行っていないんだけど、とソルジャーの悲鳴。
Aブルー「生徒になった覚えは無いし! …あれ?」
キース 「どうしたんだ?」
Aブルー「生徒で、ちょっと…」
キース 「閃いたのか?」
何かいい案が…、と戦友を見詰めてますけど。
どうだか…。
2023/04/11 (Tue)
☆義務教育で戦え
入学式が済んだ週末、生徒会長宅に来ている面々ですが。
キース君を追い出す話が勃発、ソルジャーも、な方向で。
キース 「名案が閃いたんなら、是非、頼む!」
Aブルー「もちろん、反撃開始ってね!」
背中と援護射撃は任せた、とソルジャー、グッと拳を。
Aブルー「戦闘開始!」
キース 「まだ何も聞いていないんだが!」
Aブルー「いいから、一緒に戦いたまえ!」
戦友だろう、とソルジャーが叩くキース君の肩。
Aブルー「死ぬも生きるも、同期の桜というヤツで!」
キース 「あんた、いつから予科練なんだ!」
Aブルー「細かいことはどうでもいいんだよ!」
ぼくは桜が好きなだけ、とソルジャー、キッパリ。
Aブルー「というわけで、リムジンを連ねて、お花見!」
シロエ 「何処からソレが出て来るんです!」
サム 「俺たちだって、全く蚊帳の外なんだぜ?」
ジョミー「そうだよ、キースにも分からないのにさ…」
頷く理由は何も無いよね、とジョミー君の仏頂面。
ジョミー「煙に巻いても無駄だから!」
シロエ 「ドサクサ紛れは、通用させませんからね!」
サム 「押して駄目なら破壊ってのもよ…」
許さねえぜ、とサム君も。
サム 「まずは、納得出来るだけの理由を言えよな!」
Aブルー「同期の桜と言ったけど?」
シロエ 「ですから、何処が予科練なんです!」
あなたもキース先輩も違いますよね、とシロエ君の指摘。
シロエ 「同期も何も、生徒になってはいませんから!」
Aブルー「そう、ソレ、ソレ! 生徒ってトコ!」
ぼくは義務教育を終えていなくてね、とソルジャーの言。
Aブルー「成人検査で落っこちてさ…」
キース 「そう聞いているが…」
その話の何処が名案なんだ、とキース君が傾げる首。
キース 「義務教育ネタで戦えるのか?」
Aブルー「思いっ切りね!」
キース 「だが、俺はだな…」
シロエ 「大卒ですよね?」
ほぼほぼ全部修了ですよ、という声が。
あとは院だけ…。
2023/04/12 (Wed)
☆違いすぎる学歴
入学式を終えた週末、生徒会長宅で過ごす面々ですけど。
キース君を追い出す話が出まして、ソルジャーもセット。
シロエ 「義務教育も何も、キース先輩の場合は…」
キース 「修了な上に、残るは修士と博士だけだし…」
一緒に戦える気がしないんだが、とキース君も不安そう。
キース 「それに関しては、戦友だとは言えなくて…」
シロエ 「当たり前です、残りは院だけの人でしょう?」
ジョミー「義務教育って、中学までだもんねえ…」
スウェナ「そうよ、高校だと、もう違うのよ!」
その高校にも入ったじゃない、とスウェナちゃん。
スウェナ「入学式だって終わったばかりよ、この間!」
サム 「しかも、何回目だかも不明なヤツな…」
シロエ 「言えてますよね、何回目でしたっけ?」
ジョミー「さあ…? 数えてないから、逆算するしか…」
最初に入った年を引いて…、とジョミー君が折る指。
ジョミー「ぼくたち、何年度生だった?」
シロエ 「えっと…? ぼくが生まれた年がですね…」
サム 「お前、飛び級で来たじゃねえかよ」
スウェナ「シロエを基準にしたらダメよね」
ホントは1学年下なんだから、とツッコミが。
スウェナ「私たちの生まれ年でカウントしないと…」
Aブルー「早生まれっていうのも、あるんだよね?」
ジョミー「今は、外野は関係無いから!」
黙ってて欲しいんだけど…、とジョミー君、カウント中。
ジョミー「んーと…? 小学校が6歳からで…」
Aブルー「君たちが何度目の入学式かは、いいとして…」
シロエ 「よくありません、学歴の問題ですよね?」
サム 「義務教育の話なんだろ?」
キースと違って終わってなくて…、とサム君も。
サム 「だったら、どうでもよくはねえしよ…」
シロエ 「きちんとしておくべきですよ」
Aブルー「そうじゃなくって、キースも援護射撃をさ…」
キース 「あんたとは、違いすぎるんだが!」
どうやって援護射撃をしろと、と叫んでますけど。
まあねえ…?
2023/04/13 (Thu)
☆下手に撃ったら
入学式が済んだ週末、生徒会長宅に来ている面々ですが。
キース君を追い出す方向でして、ソルジャーも一蓮托生。
Aブルー「援護射撃と言ったら、そのまんまだよ!」
キース 「この状況で、どうやれと!」
Aブルー「ぼくの味方につけばいいだけ!」
キース 「学歴詐称は、即、バレるんだが!」
此処の面子は同級生だぞ、とキース君の引き攣った顔。
キース 「どう繕っても、こいつら全員が生き証人で…」
ジョミー「だよねえ、ついでにシロエだとさあ…」
サム 「もっと前から、ガッツリ把握してるよな?」
シロエ 「それはもう、任せて下さいよ!」
キース先輩の過去ならバッチリです、とシロエ君の笑み。
シロエ 「記憶力には自信がありますからね」
Aブルー「そうなんだ? じゃあさ、失敗談とかも…」
シロエ 「知っていますよ、アドス和尚に食らった罰も」
どれから披露しましょうか、とシロエ君、ウキウキと。
シロエ 「墓地ネタに本堂、庫裏も数々ありますが…」
ジョミー「小学校ネタは?」
シロエ 「もちろんあります、ソレからですか?」
キース 「やめてくれ!」
学歴詐称よりキツすぎる、とキース君、ガクブル。
キース 「それくらいなら、学歴詐称で吊るし上げで…」
サム 「かまわねえのな?」
キース 「当然だろう!」
煮るなり焼くなり好きにしてくれ、と開き直った人。
キース 「覚悟なら、とうに出来ている!」
Aブルー「死ぬも生きるも、一緒と約束したもんねえ…」
キース 「あんた、義務教育を終えていないと…」
シロエ 「言いませんでしたか?」
それを武器にして戦うんですよね、とシロエ君の指摘。
シロエ 「キース先輩とは、戦友にはなれないわけで…」
ジョミー「援護射撃もして貰えないよ?」
Aブルー「その点だったら、大丈夫!」
キース 「話がサッパリ見えないんだが!」
シロエ 「ですねえ、このままで援護射撃をしたら…」
誤射する気しかしませんよね、とシロエ君も。
怖すぎ…。
2023/04/14 (Fri)
☆誤射したら蜂の巣
入学式を終えた週末、生徒会長宅で過ごす面々ですけど。
キース君を追い出す話が進行、ソルジャーもセットで…。
シロエ 「誤射した場合は、どうなるでしょうねえ…」
ジョミー「そりゃさ、友軍を撃つんだからさ…」
サム 「誰かさんが蜂の巣になるってヤツだぜ」
かまわねえけどよ、とサム君、ニヤニヤ。
サム 「そのまま、出てってくれればよ…」
シロエ 「花束も、お餞別も不要ですよね?」
ジョミー「キースが追い出すわけだもんねえ…」
ぼくたちに見送る義務は無いよね、とジョミー君も。
ジョミー「撃ちまくってくれた方がいいってば!」
シロエ 「ですよね、機関銃で思いっ切り…」
サム 「ダダダダダッ! と、やってくれよな」
華々しく、とサム君が立てる親指。
サム 「撃ってよし!」
キース 「そう言われても…!」
それをやったら俺が殺される、とキース君、顔面蒼白。
キース 「俺が単独で追い出すだなんて…!」
Aブルー「もちろん、タダじゃ済まさないけど…」
援護射撃は問題無し! とソルジャーの笑顔。
Aブルー「誤射の心配も全く不要で、撃ちまくるだけ!」
キース 「義務教育ネタは無理だと言っている!」
Aブルー「いいんだってば、ぼくさえ終えてなければ!」
ぼくの苦労は承知な筈、と自信に溢れている人。
Aブルー「義務教育が無理だった理由、知ってるよね?」
キース 「当然だ。成人検査とやらで弾かれて…」
Aブルー「そう! そのせいで人体実験、他にも色々…」
苦労しまくって今に至るわけでね、と指をチッチッと。
Aブルー「そんな人間を追い出すだなんて…」
キース 「仏の道に反しそうだな…」
Aブルー「うん、その調子!」
大いに撃ってくれたまえ、とソルジャーが握り締める拳。
Aブルー「出て行かなくても済むようにね!」
キース 「承知した! これなら確かに…」
Aブルー「誤射はしないから!」
法話でも何でも存分に…、と煽ってますけど。
撃て、と…?
2023/04/15 (Sat)
PR
カレンダー
リンク
カテゴリー
最新CM
最新記事
最新TB
プロフィール
HN:
みゆ
性別:
非公開
ブログ内検索
最古記事
(08/26)
(08/26)
(08/26)
(08/26)
(08/26)
P R
カウンター
アクセス解析
リンク
カウンター
アクセス解析