シャングリラ学園つれづれ語り
☆村八分な時でも
入学式も済んだ週末、生徒会長宅に来ている面々ですが。
キース君を追い出す話に、ソルジャーが追加されまして。
Aブルー「SD体制で苦労している、このぼくを…」
キース 「追い出すというのは、如何なものかと…」
ジョミー「でもさ、追い出すのはキースなんだし…」
シロエ 「ぼくたちは関係ありませんよね?」
勝手にやってて下さいよ、とシロエ君、サラリと。
シロエ 「仏の道も、キース先輩には必須ですけど…」
スウェナ「私たちには無関係よね、思いっ切り」
キース 「いや、サムとジョミーは違うと思うが?」
僧籍だしな、とキース君が繰る左手首の数珠レット。
キース 「ついでに言えば、お前たちもだな…」
Aブルー「ぼくを追い出すと言い出したんだよ?」
キースとセットで天井裏にね、とソルジャーが指す天井。
Aブルー「もう法要には二度と出なくて、付き合いも…」
キース 「しないと断言しただろうが!」
エロドクターに任せる方向で…、とキース君の睨み。
キース 「苦労している人間を、叩き出してだな…」
Aブルー「ハブるだなんて、あんまりだから!」
キース 「まったくだ。村八分でさえ、火事と葬式は…」
除外なんだぞ、とキース君、合掌して唱えるお念仏。
キース 「なのに法要まで断るなどは、言語道断だ!」
シロエ 「あのですね…。法要は違うような気が…」
ブルー 「違うね、法要は年忌で、八分の方だよ」
付き合わなくていいヤツなわけ、と生徒会長の言。
ブルー 「法話もいいけど、間違いには気を付けないと」
シロエ 「ですよね、有難味がなくなりますし…」
サム 「聞かされた方も、恥をかきそうじゃねえかよ」
何処かで披露しちまって…、とサム君も。
サム 「ちゃんとやれよな、それは誤射だぜ?」
ジョミー「あー…。ツッコミどころ満載で…」
シロエ 「話のベクトル、ズレまくりですよ?」
Aブルー「酷すぎるから!」
戦友を撃つだなんて、と叫んでますけど。
まさかの誤射…。
2023/04/16 (Sun)
☆蜂の巣のツケ
入学式を終えた週末、生徒会長宅で過ごす面々ですけど。
キース君を追い出す話が勃発、ソルジャーもセットで…。
Aブルー「なんで法話で誤射になるわけ!?」
キース 「いや、まだ法話を始めたわけでは…!」
Aブルー「細かいことより、今の問題は誤射なんだよ!」
援護射撃をしくじるなんて、とソルジャー、怒り心頭。
Aブルー「蜂の巣のツケは高くつくから!」
キース 「そう言われても…!」
Aブルー「いいからサッサと、この連中を…」
引き連れてお花見の方向へ、とキース君に突き付ける指。
Aブルー「でないと、君に明日は無いから!」
キース 「俺をどうするつもりなんだ!」
Aブルー「決まってるだろう、道連れだよ!」
一緒に連れて帰るからね、と目がマジな人。
Aブルー「君もシャングリラで暮らしたまえ!」
キース 「困るんだが!」
副住職の仕事はどうなるんだ、とキース君の反論が。
キース 「朝夕のお勤めに、月参りに…」
Aブルー「出勤すれば解決だから!」
キース 「はあ?」
Aブルー「ちゃんと学校にも送迎するから、大丈夫!」
その点ではね、とソルジャーが立てる親指。
Aブルー「通勤ラッシュも無縁で、すぐに着くから!」
キース 「まさか、学校と仕事以外は…」
Aブルー「もちろん、ぼくの世界で生活!」
ぶるぅの世話もよろしく頼むよ、と恐ろしい台詞が。
Aブルー「ついでに、掃除もしてくれるとさ…」
シロエ 「お掃除部隊が不要になるんですね?」
Aブルー「そうなんだよ!」
キースだったら任せて安心、とソルジャーの笑み。
Aブルー「元老寺の境内よりかは、掃除も楽だし…」
キース 「俺に、あんたの部屋で暮らせと?」
Aブルー「ピンポーン!」
でないと仲間にバレるじゃないか、と納得な答え。
Aブルー「夜が少々、声がうるさいかもだけど…」
キース 「ちょっと待て!」
Aブルー「大人の時間は大切だしねえ…」
嫌なら耳栓を装備したまえ、と言ってますけど。
耳栓…?
2023/04/17 (Mon)
☆覗きとお弁当
入学式も済んだ週末、生徒会長宅に来ている面々ですが。
キース君を追い出す話が進行、ソルジャーも一蓮托生で。
Aブルー「耳栓をすれば、音は聞こえなくなるし!」
キース 「しかしだな…!」
Aブルー「でもねえ、ぶるぅがサービスするかも…」
キース 「サービス?」
まさか思念で中継なのか、とキース君、ガクブル。
キース 「耳栓をしても、声が聞こえて来るだとか…」
Aブルー「それもあるだろうし、音声無しの可能性も…」
キース 「ヤツが俺の頭を抱えて、耳を塞ぐわけか!?」
それはそれで怖い気がするんだが、とキース君。
キース 「塞ぐだけでは済まないような…」
Aブルー「鼓膜は破らないと思うよ、安心したまえ」
キース 「イマイチ信用出来ないんだが…!」
Aブルー「大丈夫だってば、お客様にはサービス精神!」
音声無しだと、ぶるぅが解説だね、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「ハーレイ、構えました、とか!」
キース 「げっ!」
ヤツが解説しやがるのか、とキース君の顔にタラリ冷汗。
キース 「聞かされるだけでも嫌すぎる!」
Aブルー「もう最高の覗きスポットで見物だけど?」
キース 「俺に、覗けと!?」
Aブルー「サービス精神旺盛だしねえ、ぶるぅはさ」
お弁当も用意するかも、とソルジャー、ニコニコ。
Aブルー「ズバリ名付けて、覗き弁当!」
キース 「断固、断る!」
Aブルー「だったら話を、お花見弁当の方へ…」
一気に持って行きたまえ、とソルジャーの睨み。
Aブルー「リムジンを連ねて、みんなでお花見!」
キース 「そう言われても…!」
マツカ 「あのぅ…」
ちょっと質問なんですけれど、とマツカ君が横から口を。
マツカ 「お弁当をご希望ですか?」
Aブルー「えっと…?」
マツカ 「お料理をお出しするより、お弁当なのかと…」
Aブルー「えっ? それはどういう…」
マツカ 「キースが手配するのなら…」
コンビニ弁当かもですよ、と控えめな声ですけど。
確かに…。
2023/04/18 (Tue)
☆予算が無い人
入学式を終えた週末、生徒会長宅で過ごす面々ですけど。
キース君を追い出す話に、ソルジャーが追加されまして。
Aブルー「リムジンなのに、コンビニ弁当なわけ…?」
マツカ 「そうなりませんか、キースの手配ですよ?」
これだけの人数なんですから、とマツカ君が見回す部屋。
マツカ 「お料理をお出しするだけの予算は、きっと…」
シロエ 「無いでしょうねえ、万年、金欠ですしね」
ジョミー「間違いないよね、リムジンだってさ…」
片道分だって危なそうだよ、とジョミー君も。
ジョミー「下手したら、近所の公園とかまで…」
サム 「往復するのが精一杯かもしれねえなあ…」
高いに決まってるんだしよ、とサム君の相槌。
サム 「でもって食事も、コンビニ弁当が限界でよ…」
シロエ 「お弁当なら、マシな方かもしれません」
スウェナ「そうよね、おにぎりが1個だけだとか…」
ジョミー「凄くありそうで、怖いんだけど…?」
キースだしさ、とジョミー君が竦める肩。
ジョミー「今年のお花見、外したかもね…」
サム 「赤貧コースになるわけな…」
Aブルー「嫌すぎるから!」
リムジンで近所の公園なんて…、とソルジャーの悲鳴。
Aブルー「もっと豪華に、贅沢にお花見したいんだよ!」
マツカ 「でも…。キースを御指名になった以上は…」
その結末かと思いますが…、と口ごもるマツカ君。
マツカ 「かと言って、ぼくがしゃしゃり出るのも…」
Aブルー「おこがましい、って?」
マツカ 「呼ばれたわけではありませんから…」
Aブルー「呼ぶ、呼ぶ、今すぐ大声でさ!」
マツカ、カモーン! とソルジャー、派手にポーズを。
Aブルー「これでダメなら、召還の呪文も唱えるから!」
サム 「神様、仏様、マツカ様、ってか?」
Aブルー「女王様でもいいってば!」
シロエ 「女王様って、マツカ先輩が…ですか?」
Aブルー「それでお花見に行けるなら!」
女王様でもかまわないって、と言ってますけど。
本気…?
2023/04/19 (Wed)
☆下僕でいい人
入学式が済んだ週末、生徒会長宅に来ている面々ですが。
キース君を追い出す話が、ソルジャーもセットな展開で。
サム 「いいのかよ? マツカが女王様だとよ…」
シロエ 「下僕になるってことなんですけど?」
出来るんですか、とシロエ君の問い。
シロエ 「務まる気が全くしませんけどね?」
サム 「うんうん、全然、キャラじゃねえしよ…」
ジョミー「想像もつかない感じだよねえ、下僕なんてさ」
どっちかと言えば女王様な方、とジョミー君も。
ジョミー「馬におなり、って言い放つ方で…」
シロエ 「下僕を足で踏む方ですよね…」
下手な台詞は言わない方が…、とシロエ君からの忠告が。
シロエ 「マツカ先輩、こう見えて怖いキャラですから」
サム 「あー…。裏の顔とは言わねえけどよ…」
ジョミー「帝王学はダテに受けてません、ってヤツで…」
大財閥の跡継ぎスキルが凄いもんね、とジョミー君。
ジョミー「多分、マツカが本気を出したら…」
シロエ 「プロのヤクザも退散しますよ、怖すぎて」
Aブルー「うん、知ってる。たまに出るよね、ソレ」
サム 「承知で下僕になるってか?」
豪華お花見のためにかよ、とサム君、ポカーン。
サム 「マツカ、思いっ切りやってやれよな!」
マツカ 「えっ?」
サム 「女王様に決まっているじゃねえかよ」
シロエ 「いいですねえ!」
やりましょうよ、とシロエ君も乗り気。
シロエ 「せっかくですから、衣装にも凝って…」
ジョミー「それって、マツカがババだと思うよ」
サム 「あっ、そうなってしまうってか…」
そこまで読んでいやがったのかよ、とサム君、歯ぎしり。
サム 「マツカは、女王様なんかはやらねえ、って…」
シロエ 「その上、とことん、人がいいですし…」
スウェナ「これは一枚、上手だったみたいだわねえ…」
Aブルー「ううん、普通に下僕でオッケー!」
一同 「「「は?」」」
下僕とは…、と顔を見合わせる御一同様。
どういう意味…?
2023/04/20 (Thu)
☆下僕やります
入学式を終えた週末、生徒会長宅で過ごす面々ですけど。
キース君を追い出す話に、ソルジャーも追加した結果…。
シロエ 「下僕になるって言うんですか?」
サム 「マジかよ、女王様の衣装はねえぜ?」
マツカが着るわけねえんだからよ、とサム君の言。
サム 「どういう下僕か、話が見えねえんだけど?」
シロエ 「ぼくもです。普通に下僕と言われても…」
ジョミー「それじゃ、お花見、楽しめないよ?」
リムジンを連ねて繰り出してもさ…、とジョミー君も。
ジョミー「マツカが、豪華料理を用意してくれたって…」
サム 「配膳とかに追われるんだぜ、下僕だとよ」
シロエ 「そうなりますよね、お彼岸の時の…」
キース先輩と同じパターンで、とシロエ君が挙げる例。
シロエ 「お花見だと、もっとハードになりそうです」
スウェナ「そうね、配膳で動く距離が半端なさそうよ?」
行先はマツカの別荘でしょ、とスウェナちゃん。
スウェナ「厨房から桟敷まで、何度も往復しまくって…」
ジョミー「熱い料理は熱い内に、とか縛りもキツイよ」
仕出しと違って厨房だしさ、とジョミー君の鋭い指摘。
ジョミー「料理人さんに、顎でこき使われて…」
サム 「色々と、細かく指示されてよ…」
シロエ 「ついでに、器も上等ですから…」
割ったりしたら大惨事です、とシロエ君、肩をブルッと。
シロエ 「そんな現場で、務まるんですか?」
Aブルー「ああ、その点なら大丈夫!」
サム 「落としても、サイオンでガードってか?」
ジョミー「あー、裏技があったっけ…」
じゃあ、出来るのかな、とジョミー君が顎に当てる手。
ジョミー「マツカの別荘で、豪華料理で、下僕、って?」
シロエ 「そのようですね、下僕でオッケーですし…」
サム 「マツカ、思いっ切り使ってやれよな!」
マツカ 「でもですね…。大切なお客様ですし…」
Aブルー「いいから、容赦無用ってね!」
大いに使ってくれたまえ、と威張ってますけど。
下僕…?
2023/04/21 (Fri)
☆下僕の定義は
入学式も済んだ週末、生徒会長宅に来ている面々ですが。
キース君を追い出す話を、ソルジャーが花見の方向へと。
シロエ 「マツカ先輩、本人も、こう言っていますし…」
サム 「下僕ってことでいいんでねえの?」
細かいことは気にしねえでよ、とサム君のプッシュ。
サム 「んで、花見は手配してくれるのな?」
マツカ 「もちろんです。次の土曜日で如何ですか?」
ジョミー「豪華料理で、リムジンだよね?」
マツカ 「ええ。何台ほど要る勘定でしょう?]
あちらのキャプテンもおいででしょうし…、と御曹司。
マツカ 「それと、こちらの皆さんと…」
Aブルー「ぼくとハーレイで、まず1台だよ!」
ぶるぅは別にしてくれたまえ、とソルジャーの注文が。
Aブルー「アレと一緒じゃ、堪らないしねえ…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぶるぅは、ぼくとだね!」
Aブルー「いいけど、其処にキースをプラスで!」
一同 「「「えっ?」」」
何故に、と一同、口をポカンと。
シロエ 「どうしてキース先輩なんです?」
キース 「まったくだ。ぶるぅ同士で充分だろうが!」
Aブルー「どうだかねえ…。下僕なんだし…」
一同 「「「はあ?」」」
下僕というのは誰のことだ、と顔を見合わせる御一同様。
シロエ 「キース先輩は下僕じゃないですよ?」
キース 「今回の下僕は、あんただろう!」
Aブルー「追い出されそうになったんだよ?」
君のせいでね、とソルジャー、腕組み。
Aブルー「責任を取って、下僕を務めて欲しいな」
キース 「なんだって!?」
Aブルー「他のみんなは、どう思う?」
一同 「「「うっ…」」」
コレは逆らったらダメなヤツ、と誰もが引き攣った顔。
シロエ 「そ、そうですね…。その通りかもしれません」
サム 「だよなあ、誤射もしやがったしよ…」
ジョミー「蜂の巣にしたツケ、大きいもんねえ…」
Aブルー「ほらね、満場一致だよ!」
君が下僕で決定だから、と恐ろしい台詞が。
責任転嫁…。
2023/04/22 (Sat)
☆席次で言うなら
入学式を終えた週末、生徒会長宅で過ごす面々ですけど。
次の土曜はリムジンを連ねてお花見、そう決まりまして。
キース 「俺に下僕になれと言うのか!?」
Aブルー「マツカだってさ、ぼくが下僕よりかは…」
使いやすいと思うんだよね、とソルジャーの言。
Aブルー「ぼくだと、明らかにゲストなんだし…」
キース 「俺も立場は同じだろうが!」
マツカの視点で見れば客だぞ、とキース君、反論。
キース 「そうだな、マツカ!?」
マツカ 「えっと…。それは確かにそうなんですけど…」
キース 「何かあるのか?」
マツカ 「お客様をお招きする時は、お席の順が…」
とても大事な問題ですし…、と御曹司。
マツカ 「席次から言うと、キースよりかは…」
Aブルー「ぼくが断然、上ってわけだね!」
マツカ 「ええ。なんと言っても、別の世界から…」
わざわざお越しになるわけですから、とマツカ君の答え。
マツカ 「順序からいけば、キースが下です」
Aブルー「じゃあ、キースの方が使いやすいよね?」
マツカ 「あえて使うのなら、そうなりますね」
Aブルー「はい、決定! キースが下僕!」
でもってマツカが女王様で…、とソルジャー、纏めに。
Aブルー「というわけで、キースのリムジンは…」
マツカ 「ぶるぅと一緒でお願いします」
キース 「本気でか!?」
マツカ 「トップのゲストの御希望ですから」
此処は従って下さいね、と穏やかな笑み。
マツカ 「嫌な場合は、欠席でどうぞ」
キース 「なんでそうなる!」
マツカ 「欠席すれば、下僕の話も消えますよ?」
シロエ 「あー…。ナイスです、マツカ先輩!」
其処は選んでいいんですね、とシロエ君、感動。
シロエ 「その寛容さ、マツカ先輩ならではですよ!」
サム 「うんうん、キースの自由ってのがよ…」
ジョミー「最高だよねえ、怖いけれどさ」
Aブルー「どっちを選んでも、ババだしね!」
それでどっち、と質問ですけど。
選べるのはババだけ…。
2023/04/23 (Sun)
☆欠席がマシかも
入学式も終わって、次の土曜はマツカ君の別荘でお花見。
キース君が下僕になるか、欠席するかを選ぶそうでして。
シロエ 「キース先輩、どっちにします?」
サム 「マツカ的には、どっちが好みなんだよ?」
知りてえよな、とサム君の顔に溢れる好奇心。
サム 「下僕にしてえのか、欠席で切り捨てる方か…」
マツカ 「正直、欠席の方が気楽ですよね」
下僕にしなくて済みますから、とマツカ君が伏せる目。
マツカ 「でも、それだとキースが気の毒ですし…」
ジョミー「だよねえ、下僕でも料理は食べられるしさ…」
スウェナ「桜も見られる勘定だものね…」
何よりハブられるのはキツイわ、とスウェナちゃん。
スウェナ「そうよね、キース?」
キース 「それは確かにそうなんだが…」
欠席の方がマシだろうか、とキース君の眉間に皺。
キース 「マツカの本気は、ハッキリ言って…」
サム 「怖いどころじゃねえからなあ…」
マツカ 「えっ、そうでしょうか?」
シロエ 「自覚が無いのが、また半端なく怖いんですよ」
遠慮なくかまして来ますからね、とシロエ君。
シロエ 「帝王学の賜物っていうヤツでしょうか…」
Aブルー「分かるよ、後付けのぼくとは月とスッポン!」
ぼくだと所詮、付け焼刃でさ…、とソルジャーの相槌。
Aブルー「ソルジャーになってから、威張ってもねえ…」
シロエ 「育ちが違うというわけですか…」
Aブルー「マツカの方は、生まれた時から御曹司だよ?」
もう身についたスキルだよね、とソルジャーの言。
Aブルー「控えめに見えて、やる時はやるし!」
シロエ 「キース先輩が下僕だと、思いっ切り…」
キース 「やられるだろうが!」
怖すぎなんだ、とキース君、ガクブル。
キース 「まだしも、ぶるぅにやられる方が…」
マツカ 「マシなんですか?」
キース 「違うのか!?」
マツカ 「では、ぶるぅを女王様に指名しますね」
それならいいと思いますけど、とマツカ君の笑み。
指名…?
2023/04/24 (Mon)
☆臨機応変に指名
入学式も済み、次の土曜日はマツカ君の別荘へお花見に。
リムジンを連ねてお出掛けですけど、キース君が問題で。
キース 「何なんだ、その指名というのは!?」
マツカ 「そのまんまですよ、ぶるぅを指名するんです」
女王様に…、とマツカ君、サラリと。
マツカ 「ぶるぅにやられる方がマシだと、自分で…」
シロエ 「言いましたっけね、キース先輩」
キース 「ぶるぅを女王様にする気か!?」
マツカ 「ええ、とりあえず、リムジンでは」
ぶるぅの言いなりになって下さい、とマツカ君の注文。
マツカ 「その後は、また考えますよ」
キース 「はあ?」
マツカ 「ですから、臨機応変にですね…」
女王様を指名していくんです、と恐ろしい台詞が。
マツカ 「ぼくは、女王様には向いていませんし…」
シロエ 「最適な人材を、というわけですね?」
マツカ 「そうなんです。適材適所と言うでしょう?」
シロエも指名するかもですよ、とマツカ君。
マツカ 「その時は、受けて頂けますか?」
シロエ 「もちろんですよ!」
喜んで、とシロエ君、即答。
シロエ 「むしろ指名をお待ちしてます、マツカ先輩!」
サム 「俺も、俺も数の内に入れてくれよな!」
ジョミー「ぼくだって!」
スウェナ「私も是非ともお願いしたいわ、その指名!」
もう最高のチャンスだわよ、とスウェナちゃんも。
スウェナ「マツカ公認で、キースをいびれるなんて…」
シロエ 「しかも適材適所ですから、思いっ切り…」
サム 「いびっていいって勘定なんだぜ?」
腕が鳴るよな、とサム君、指をボキボキと。
サム 「指名、頼むぜ!」
マツカ 「そこは状況次第ですよね」
誰を代理に指名するかは…、とマツカ君、思慮深い答え。
マツカ 「当日に期待して下さい」
Aブルー「いいねえ、それじゃ土曜日に!」
マツカ 「お待ちしてますね」
キース 「なんでそういう方向に…!」
最悪だぞ、と悲鳴ですけど、決まった方針。
どうなるやら…。
2023/04/25 (Tue)
☆早々に詰みかも
やって来ました、マツカ君の別荘へお花見に行く土曜日。
生徒会長のマンション前に集合、絶好のお花見日和な朝。
シロエ 「おはようございます! いいお天気ですよね」
ジョミー「ホントにね! みんなの心がけがいいから」
Aブルー「おはよう、今日はよろしくね!」
??? 「皆さん、よろしくお願い致します」
ぶるぅ共々、とキャプテン(会話表記はA船長)も。
A船長 「ぶるぅも楽しみにしていましてねえ…」
??? 「かみお~ん♪ リムジン、楽しみ!」
バスもいいけど、と悪戯小僧(会話表記はAぶるぅ)。
Aぶるぅ「ねえねえ、どれに乗ったらいいの?」
マツカ 「お好きなのにどうぞ、先頭がいいですか?」
Aぶるぅ「もっちろ~ん!」
マツカ 「では、そちらで。車内では、キースが…」
全力でお仕えしますから、とマツカ君の笑み。
マツカ 「女王様になったおつもりで、お出掛け下さい」
Aぶるぅ「わぁーい、ブルーが言ってた通りだぁーっ!」
女王様だあ! と飛び跳ねる悪戯小僧。
Aぶるぅ「キースに足を乗せてもいい?」
マツカ 「足ですか?」
Aぶるぅ「リムジンの座席の下に、キースを転がして…」
足乗せ台にして行きたいな、と嫌すぎる案が。
Aぶるぅ「ぼくも、ぶるぅも、うんと小さいから…」
マツカ 「その方が座りやすいんですね?」
Aぶるぅ「そうなの、ついでに踏みまくれるし!」
踏み踏みしたらカエル袋になるし、と笑顔全開。
Aぶるぅ「ぐえっ、ぐえっ、て鳴るもんね!」
キース 「ま、またアレをやると言うのか…!」
Aぶるぅ「そだよ、ぶるぅも一緒に踏もうよ!」
ぶるぅ 「なんだか、キースに悪いんだけど…」
女王様が言うなら、踏んじゃう! と無邪気なお子様。
ぶるぅ 「命令だから、キースにも恨まれないし…」
マツカ 「キースも文句は言えませんよね」
シロエ 「その通りです、マツカ先輩!」
キース 「くっそぉ…」
もう早々に詰んだ気が…、と呻いてますけど。
足乗せ台…。
2023/04/26 (Wed)
☆次の女王様は
マツカ君の別荘へお花見にお出掛け、今年はリムジンで。
何台も連ねて行くんですけど、先頭車両の面子が大問題。
ジョミー「キース、生きてるかな?」
サム 「大丈夫なんでねえの?」
スウェナ「簡単に死ぬようなキャラじゃないでしょ」
元気にカエル袋だわよ、と笑い合う二台目の車内。
マツカ 「キースも、とんだ災難ですよね…」
シロエ 「でも、マツカ先輩が振ったんですよ?」
マツカ 「それには違いありませんけど…」
ブルー 「マツカは人がいいからねえ…」
でも気にせずに次を指名したまえ、なのが三台目の車内。
Aブルー「リムジンでゆったり、今年は最高!」
A船長 「二人きりとはいきませんけどね」
Aブルー「何を言うかな、運転手さんは数えない!」
もっと大胆に触って、触って! と怪しい四台目の車内。
キース 「頼む、頼むから、もう少し…! ぐえっ!」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ 腰も踏んであげるね!」
ぶるぅ 「キース、腰痛持ちだったっけ?」
Aぶるぅ「分かんないけど、たまにはいい子で!」
腰を踏み踏み、とカエル袋にされ続けるキース君でして。
キース 「まだ着かないのか…! ぐえっ!」
ぶるぅ 「あっ、別荘が見えて来たーっ!」
Aぶるぅ「じゃあ、ラストは二人でジャンプでポン!」
ぶるぅ 「オッケー! 1、2の…」
3! と車内で跳ねる二人のお子様、キース君の絶叫が。
キース 「ぐえええっ!」
ぶるぅ 「はい、到着ーっ!」
Aぶるぅ「みんなの車も着いたけど…」
女王様、誰になるのかな、と車から降りる二人のお子様。
ぶるぅ 「えっと、キースは…?」
シロエ 「ああ、キース先輩、生きてましたね」
流石、鍛え方が違いますよ、とシロエ君、絶賛。
シロエ 「早く降りて、次の女王様にですね…」
ジョミー「仕えるべきだよ、伸びていないで」
Aぶるぅ「ねえねえ、次の女王様は?」
マツカ 「そうですねえ…」
誰がいいでしょうか、と思案中ですけど。
選ぶ基準は…?
2023/04/27 (Thu)
☆女王様の資質
リムジンでマツカ君の別荘に到着、お花見日和ですけど。
キース君だけ下僕なわけで、マツカ君が女王様を指名で。
シロエ 「是非、ぼくでお願いしたいです!」
サム 「なんだよ、フライングするなよな!」
ジョミー「第一、いいネタ、何かあるわけ?」
女王様っぽく威張れるヤツ、とジョミー君の問い。
ジョミー「女王様はさ、それなりのさ…」
スウェナ「立ち居振る舞いってヤツが必要でしょ?」
Aブルー「其処は同意だね、それで、誰って?」
キースが這い出して来たようだけど…、とソルジャーも。
Aブルー「別荘の人たちも、お出迎えだね」
執事 「いらっしゃいませ、どうぞ中の方へ」
マツカ 「皆さん、桟敷でいいですよね?」
一同 「「「もっちろ~ん!」」」
桜も満開! と大歓声な御一同様。
シロエ 「この状況で、ネタですか…」
サム 「女王様ならではのが、あるのかよ?」
シロエ 「踏むのは、ぶるぅがやっちゃいましたし…」
馬におなり、はキツイですしね、とシロエ君の溜息。
シロエ 「キース先輩は、馬でもいいんでしょうけど…」
ジョミー「シロエの方が乗りたくない、って?」
シロエ 「そうなんです。ぼくのキャラでは…」
Aブルー「いいよ、ソレ!」
そのアイデアは使えるよね、とソルジャー、手をポンと。
Aブルー「キースを馬に出来る人がさ…」
サム 「次の女王様になるのかよ?」
Aブルー「ピンポーン!」
乗れない人には、女王様は務まらないよ、と言い放つ人。
Aブルー「ちなみに、ぼくは乗れるんだけど?」
キース 「げっ!」
あんたが次の女王様なのか、とキース君、顔面蒼白。
キース 「人生、終わった…」
シロエ 「それっぽいですね」
お気の毒です、と合掌なシロエ君。
シロエ 「迷わず成仏して下さいね」
キース 「お前のせいだと思うんだが…!」
ジョミー「でもさ、シロエは…」
サム 「乗れねえしよ…」
諦めろよな、と意見が一致ですけど。
えらいことに…。
2023/04/28 (Fri)
☆女王様の座は
マツカ君の別荘でお花見、今年も桟敷で豪華料理ですが。
次の女王様はソルジャーらしくて、キース君が真っ青で。
キース 「た、頼むから、他の誰かをだな…!」
シロエ 「マツカ先輩に指名させる気ですか?」
それは反則と言うんですよ、とシロエ君が吊り上げる眉。
シロエ 「今の流れで決まったからには、従うべきで…」
Aブルー「当然、馬になるしかないよね」
キース 「マツカ、なんとかならないのか!」
マツカ 「トップのゲストの御希望ですし…」
席次のお話、しましたよね、と御曹司。
マツカ 「キースか、ブルーさんかで検討するなら…」
サム 「ハタ迷惑なヤツの方だぜ、うん」
どう考えても、とサム君も。
サム 「サッサと馬になってくれよな」
ジョミー「そうだよ、早く料理を食べたいし…」
Aブルー「ほらね、みんなも賛成だから!」
ぼくの馬になってくれたまえ、と威張り返る人。
Aブルー「でもねえ、視線が低くなるのは嫌だから…」
A船長 「どうするんです?」
Aブルー「ここは肩車でいきたいね!」
誰よりも高い所でお花見、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「さあ、分かったら跪く!」
キース 「くっそぉ…。しかし、四つん這いよりは…」
シロエ 「断然マシじゃないですか!」
いい女王様で良かったですね、とシロエ君。
シロエ 「女王様を乗せて行きましょう!」
キース 「うう…」
仕方ない、とキース君、ソルジャーを肩車。
キース 「こいつの頭を、門にぶつけてやりたいが…」
Aブルー「やらかした時は、分かってるよね?」
キース 「マジで人生、終わるからな…」
門は姿勢を低くして通って、無事に桟敷に到着で。
キース 「着いたぞ、降りて女王様の座も降りてくれ!」
Aブルー「大儀であった、と…。次は誰だい?」
シロエ 「マツカ先輩、今度こそ、ぼくで!」
マツカ 「そうですねえ…」
ジョミー「ズルイって!」
クジかジャンケンにするべきだ、という声が。
公平に、と…?
2023/04/29 (Sat)
☆全員が女王様
今年もマツカ君の別荘でお花見、桟敷で桜と豪華な料理。
けれど下僕な人が一名、キース君は女王様に仕える運命。
ジョミー「シロエだけとか、そんなのダメだよ!」
サム 「俺だって、指名されてえんだし…」
スウェナ「私も、譲りたくはないわね」
ジョミーが言う通り、公平に、とスウェナちゃんも。
スウェナ「ぶるぅだって、やってみたいでしょ?」
ぶるぅ 「んとんと…。ちょっぴり、やりたいかも…」
肩車とか楽しそうだから、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「踏むのはキースが可哀相だけど…」
サム 「そう言わねえでさ、ぶるぅは小さいしよ…」
ジョミー「馬でいけると思うんだよねえ…」
庭池一周コースとかはどう、とジョミー君の提案。
ジョミー「キースの馬でさ、枝垂桜の下とかを…」
シロエ 「回るんですね、いいじゃないですか!」
ぶるぅ 「そだね、お花見団子とか、桜餅とか…」
キースの背中で食べてみたいな、と無邪気なお子様。
ぶるぅ 「ぼくも女王様のクジ、引きたいーっ!」
マツカ 「では、クジで順番を決めるんですね?」
ブルー 「そういうことだね、サイオン禁止で」
ぼくも数に入れてくれたまえ、と生徒会長までが。
ブルー 「マツカと、もう済んだ人は除外で…」
マツカ 「ええ。キャプテンは、どうなさいます?」
A船長 「せっかくですから、入れて頂きますよ」
キース 「うっ…」
この人数が女王様か、とキース君、泣きそうな顔。
キース 「もう死ねる気しか、しないんだが…!」
Aブルー「ハーレイ、君の番が来たらさ…」
A船長 「あなたを指名でいいんですよね?」
Aブルー「そう! 流石、ハーレイ!」
また女王様の座に就ける、と笑顔のソルジャー。
Aブルー「というわけでクジで頼むよ、マツカ!」
マツカ 「はい。順番は運でお願いします」
一同 「「「イイネ!」」」
キース 「頼む、友情で手加減を…!」
でないと死ぬ、と悲鳴ですけど。
今月、これにて中継終了~。
2023/04/30 (Sun)
入学式も済んだ週末、生徒会長宅に来ている面々ですが。
キース君を追い出す話に、ソルジャーが追加されまして。
Aブルー「SD体制で苦労している、このぼくを…」
キース 「追い出すというのは、如何なものかと…」
ジョミー「でもさ、追い出すのはキースなんだし…」
シロエ 「ぼくたちは関係ありませんよね?」
勝手にやってて下さいよ、とシロエ君、サラリと。
シロエ 「仏の道も、キース先輩には必須ですけど…」
スウェナ「私たちには無関係よね、思いっ切り」
キース 「いや、サムとジョミーは違うと思うが?」
僧籍だしな、とキース君が繰る左手首の数珠レット。
キース 「ついでに言えば、お前たちもだな…」
Aブルー「ぼくを追い出すと言い出したんだよ?」
キースとセットで天井裏にね、とソルジャーが指す天井。
Aブルー「もう法要には二度と出なくて、付き合いも…」
キース 「しないと断言しただろうが!」
エロドクターに任せる方向で…、とキース君の睨み。
キース 「苦労している人間を、叩き出してだな…」
Aブルー「ハブるだなんて、あんまりだから!」
キース 「まったくだ。村八分でさえ、火事と葬式は…」
除外なんだぞ、とキース君、合掌して唱えるお念仏。
キース 「なのに法要まで断るなどは、言語道断だ!」
シロエ 「あのですね…。法要は違うような気が…」
ブルー 「違うね、法要は年忌で、八分の方だよ」
付き合わなくていいヤツなわけ、と生徒会長の言。
ブルー 「法話もいいけど、間違いには気を付けないと」
シロエ 「ですよね、有難味がなくなりますし…」
サム 「聞かされた方も、恥をかきそうじゃねえかよ」
何処かで披露しちまって…、とサム君も。
サム 「ちゃんとやれよな、それは誤射だぜ?」
ジョミー「あー…。ツッコミどころ満載で…」
シロエ 「話のベクトル、ズレまくりですよ?」
Aブルー「酷すぎるから!」
戦友を撃つだなんて、と叫んでますけど。
まさかの誤射…。
2023/04/16 (Sun)
☆蜂の巣のツケ
入学式を終えた週末、生徒会長宅で過ごす面々ですけど。
キース君を追い出す話が勃発、ソルジャーもセットで…。
Aブルー「なんで法話で誤射になるわけ!?」
キース 「いや、まだ法話を始めたわけでは…!」
Aブルー「細かいことより、今の問題は誤射なんだよ!」
援護射撃をしくじるなんて、とソルジャー、怒り心頭。
Aブルー「蜂の巣のツケは高くつくから!」
キース 「そう言われても…!」
Aブルー「いいからサッサと、この連中を…」
引き連れてお花見の方向へ、とキース君に突き付ける指。
Aブルー「でないと、君に明日は無いから!」
キース 「俺をどうするつもりなんだ!」
Aブルー「決まってるだろう、道連れだよ!」
一緒に連れて帰るからね、と目がマジな人。
Aブルー「君もシャングリラで暮らしたまえ!」
キース 「困るんだが!」
副住職の仕事はどうなるんだ、とキース君の反論が。
キース 「朝夕のお勤めに、月参りに…」
Aブルー「出勤すれば解決だから!」
キース 「はあ?」
Aブルー「ちゃんと学校にも送迎するから、大丈夫!」
その点ではね、とソルジャーが立てる親指。
Aブルー「通勤ラッシュも無縁で、すぐに着くから!」
キース 「まさか、学校と仕事以外は…」
Aブルー「もちろん、ぼくの世界で生活!」
ぶるぅの世話もよろしく頼むよ、と恐ろしい台詞が。
Aブルー「ついでに、掃除もしてくれるとさ…」
シロエ 「お掃除部隊が不要になるんですね?」
Aブルー「そうなんだよ!」
キースだったら任せて安心、とソルジャーの笑み。
Aブルー「元老寺の境内よりかは、掃除も楽だし…」
キース 「俺に、あんたの部屋で暮らせと?」
Aブルー「ピンポーン!」
でないと仲間にバレるじゃないか、と納得な答え。
Aブルー「夜が少々、声がうるさいかもだけど…」
キース 「ちょっと待て!」
Aブルー「大人の時間は大切だしねえ…」
嫌なら耳栓を装備したまえ、と言ってますけど。
耳栓…?
2023/04/17 (Mon)
☆覗きとお弁当
入学式も済んだ週末、生徒会長宅に来ている面々ですが。
キース君を追い出す話が進行、ソルジャーも一蓮托生で。
Aブルー「耳栓をすれば、音は聞こえなくなるし!」
キース 「しかしだな…!」
Aブルー「でもねえ、ぶるぅがサービスするかも…」
キース 「サービス?」
まさか思念で中継なのか、とキース君、ガクブル。
キース 「耳栓をしても、声が聞こえて来るだとか…」
Aブルー「それもあるだろうし、音声無しの可能性も…」
キース 「ヤツが俺の頭を抱えて、耳を塞ぐわけか!?」
それはそれで怖い気がするんだが、とキース君。
キース 「塞ぐだけでは済まないような…」
Aブルー「鼓膜は破らないと思うよ、安心したまえ」
キース 「イマイチ信用出来ないんだが…!」
Aブルー「大丈夫だってば、お客様にはサービス精神!」
音声無しだと、ぶるぅが解説だね、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「ハーレイ、構えました、とか!」
キース 「げっ!」
ヤツが解説しやがるのか、とキース君の顔にタラリ冷汗。
キース 「聞かされるだけでも嫌すぎる!」
Aブルー「もう最高の覗きスポットで見物だけど?」
キース 「俺に、覗けと!?」
Aブルー「サービス精神旺盛だしねえ、ぶるぅはさ」
お弁当も用意するかも、とソルジャー、ニコニコ。
Aブルー「ズバリ名付けて、覗き弁当!」
キース 「断固、断る!」
Aブルー「だったら話を、お花見弁当の方へ…」
一気に持って行きたまえ、とソルジャーの睨み。
Aブルー「リムジンを連ねて、みんなでお花見!」
キース 「そう言われても…!」
マツカ 「あのぅ…」
ちょっと質問なんですけれど、とマツカ君が横から口を。
マツカ 「お弁当をご希望ですか?」
Aブルー「えっと…?」
マツカ 「お料理をお出しするより、お弁当なのかと…」
Aブルー「えっ? それはどういう…」
マツカ 「キースが手配するのなら…」
コンビニ弁当かもですよ、と控えめな声ですけど。
確かに…。
2023/04/18 (Tue)
☆予算が無い人
入学式を終えた週末、生徒会長宅で過ごす面々ですけど。
キース君を追い出す話に、ソルジャーが追加されまして。
Aブルー「リムジンなのに、コンビニ弁当なわけ…?」
マツカ 「そうなりませんか、キースの手配ですよ?」
これだけの人数なんですから、とマツカ君が見回す部屋。
マツカ 「お料理をお出しするだけの予算は、きっと…」
シロエ 「無いでしょうねえ、万年、金欠ですしね」
ジョミー「間違いないよね、リムジンだってさ…」
片道分だって危なそうだよ、とジョミー君も。
ジョミー「下手したら、近所の公園とかまで…」
サム 「往復するのが精一杯かもしれねえなあ…」
高いに決まってるんだしよ、とサム君の相槌。
サム 「でもって食事も、コンビニ弁当が限界でよ…」
シロエ 「お弁当なら、マシな方かもしれません」
スウェナ「そうよね、おにぎりが1個だけだとか…」
ジョミー「凄くありそうで、怖いんだけど…?」
キースだしさ、とジョミー君が竦める肩。
ジョミー「今年のお花見、外したかもね…」
サム 「赤貧コースになるわけな…」
Aブルー「嫌すぎるから!」
リムジンで近所の公園なんて…、とソルジャーの悲鳴。
Aブルー「もっと豪華に、贅沢にお花見したいんだよ!」
マツカ 「でも…。キースを御指名になった以上は…」
その結末かと思いますが…、と口ごもるマツカ君。
マツカ 「かと言って、ぼくがしゃしゃり出るのも…」
Aブルー「おこがましい、って?」
マツカ 「呼ばれたわけではありませんから…」
Aブルー「呼ぶ、呼ぶ、今すぐ大声でさ!」
マツカ、カモーン! とソルジャー、派手にポーズを。
Aブルー「これでダメなら、召還の呪文も唱えるから!」
サム 「神様、仏様、マツカ様、ってか?」
Aブルー「女王様でもいいってば!」
シロエ 「女王様って、マツカ先輩が…ですか?」
Aブルー「それでお花見に行けるなら!」
女王様でもかまわないって、と言ってますけど。
本気…?
2023/04/19 (Wed)
☆下僕でいい人
入学式が済んだ週末、生徒会長宅に来ている面々ですが。
キース君を追い出す話が、ソルジャーもセットな展開で。
サム 「いいのかよ? マツカが女王様だとよ…」
シロエ 「下僕になるってことなんですけど?」
出来るんですか、とシロエ君の問い。
シロエ 「務まる気が全くしませんけどね?」
サム 「うんうん、全然、キャラじゃねえしよ…」
ジョミー「想像もつかない感じだよねえ、下僕なんてさ」
どっちかと言えば女王様な方、とジョミー君も。
ジョミー「馬におなり、って言い放つ方で…」
シロエ 「下僕を足で踏む方ですよね…」
下手な台詞は言わない方が…、とシロエ君からの忠告が。
シロエ 「マツカ先輩、こう見えて怖いキャラですから」
サム 「あー…。裏の顔とは言わねえけどよ…」
ジョミー「帝王学はダテに受けてません、ってヤツで…」
大財閥の跡継ぎスキルが凄いもんね、とジョミー君。
ジョミー「多分、マツカが本気を出したら…」
シロエ 「プロのヤクザも退散しますよ、怖すぎて」
Aブルー「うん、知ってる。たまに出るよね、ソレ」
サム 「承知で下僕になるってか?」
豪華お花見のためにかよ、とサム君、ポカーン。
サム 「マツカ、思いっ切りやってやれよな!」
マツカ 「えっ?」
サム 「女王様に決まっているじゃねえかよ」
シロエ 「いいですねえ!」
やりましょうよ、とシロエ君も乗り気。
シロエ 「せっかくですから、衣装にも凝って…」
ジョミー「それって、マツカがババだと思うよ」
サム 「あっ、そうなってしまうってか…」
そこまで読んでいやがったのかよ、とサム君、歯ぎしり。
サム 「マツカは、女王様なんかはやらねえ、って…」
シロエ 「その上、とことん、人がいいですし…」
スウェナ「これは一枚、上手だったみたいだわねえ…」
Aブルー「ううん、普通に下僕でオッケー!」
一同 「「「は?」」」
下僕とは…、と顔を見合わせる御一同様。
どういう意味…?
2023/04/20 (Thu)
☆下僕やります
入学式を終えた週末、生徒会長宅で過ごす面々ですけど。
キース君を追い出す話に、ソルジャーも追加した結果…。
シロエ 「下僕になるって言うんですか?」
サム 「マジかよ、女王様の衣装はねえぜ?」
マツカが着るわけねえんだからよ、とサム君の言。
サム 「どういう下僕か、話が見えねえんだけど?」
シロエ 「ぼくもです。普通に下僕と言われても…」
ジョミー「それじゃ、お花見、楽しめないよ?」
リムジンを連ねて繰り出してもさ…、とジョミー君も。
ジョミー「マツカが、豪華料理を用意してくれたって…」
サム 「配膳とかに追われるんだぜ、下僕だとよ」
シロエ 「そうなりますよね、お彼岸の時の…」
キース先輩と同じパターンで、とシロエ君が挙げる例。
シロエ 「お花見だと、もっとハードになりそうです」
スウェナ「そうね、配膳で動く距離が半端なさそうよ?」
行先はマツカの別荘でしょ、とスウェナちゃん。
スウェナ「厨房から桟敷まで、何度も往復しまくって…」
ジョミー「熱い料理は熱い内に、とか縛りもキツイよ」
仕出しと違って厨房だしさ、とジョミー君の鋭い指摘。
ジョミー「料理人さんに、顎でこき使われて…」
サム 「色々と、細かく指示されてよ…」
シロエ 「ついでに、器も上等ですから…」
割ったりしたら大惨事です、とシロエ君、肩をブルッと。
シロエ 「そんな現場で、務まるんですか?」
Aブルー「ああ、その点なら大丈夫!」
サム 「落としても、サイオンでガードってか?」
ジョミー「あー、裏技があったっけ…」
じゃあ、出来るのかな、とジョミー君が顎に当てる手。
ジョミー「マツカの別荘で、豪華料理で、下僕、って?」
シロエ 「そのようですね、下僕でオッケーですし…」
サム 「マツカ、思いっ切り使ってやれよな!」
マツカ 「でもですね…。大切なお客様ですし…」
Aブルー「いいから、容赦無用ってね!」
大いに使ってくれたまえ、と威張ってますけど。
下僕…?
2023/04/21 (Fri)
☆下僕の定義は
入学式も済んだ週末、生徒会長宅に来ている面々ですが。
キース君を追い出す話を、ソルジャーが花見の方向へと。
シロエ 「マツカ先輩、本人も、こう言っていますし…」
サム 「下僕ってことでいいんでねえの?」
細かいことは気にしねえでよ、とサム君のプッシュ。
サム 「んで、花見は手配してくれるのな?」
マツカ 「もちろんです。次の土曜日で如何ですか?」
ジョミー「豪華料理で、リムジンだよね?」
マツカ 「ええ。何台ほど要る勘定でしょう?]
あちらのキャプテンもおいででしょうし…、と御曹司。
マツカ 「それと、こちらの皆さんと…」
Aブルー「ぼくとハーレイで、まず1台だよ!」
ぶるぅは別にしてくれたまえ、とソルジャーの注文が。
Aブルー「アレと一緒じゃ、堪らないしねえ…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぶるぅは、ぼくとだね!」
Aブルー「いいけど、其処にキースをプラスで!」
一同 「「「えっ?」」」
何故に、と一同、口をポカンと。
シロエ 「どうしてキース先輩なんです?」
キース 「まったくだ。ぶるぅ同士で充分だろうが!」
Aブルー「どうだかねえ…。下僕なんだし…」
一同 「「「はあ?」」」
下僕というのは誰のことだ、と顔を見合わせる御一同様。
シロエ 「キース先輩は下僕じゃないですよ?」
キース 「今回の下僕は、あんただろう!」
Aブルー「追い出されそうになったんだよ?」
君のせいでね、とソルジャー、腕組み。
Aブルー「責任を取って、下僕を務めて欲しいな」
キース 「なんだって!?」
Aブルー「他のみんなは、どう思う?」
一同 「「「うっ…」」」
コレは逆らったらダメなヤツ、と誰もが引き攣った顔。
シロエ 「そ、そうですね…。その通りかもしれません」
サム 「だよなあ、誤射もしやがったしよ…」
ジョミー「蜂の巣にしたツケ、大きいもんねえ…」
Aブルー「ほらね、満場一致だよ!」
君が下僕で決定だから、と恐ろしい台詞が。
責任転嫁…。
2023/04/22 (Sat)
☆席次で言うなら
入学式を終えた週末、生徒会長宅で過ごす面々ですけど。
次の土曜はリムジンを連ねてお花見、そう決まりまして。
キース 「俺に下僕になれと言うのか!?」
Aブルー「マツカだってさ、ぼくが下僕よりかは…」
使いやすいと思うんだよね、とソルジャーの言。
Aブルー「ぼくだと、明らかにゲストなんだし…」
キース 「俺も立場は同じだろうが!」
マツカの視点で見れば客だぞ、とキース君、反論。
キース 「そうだな、マツカ!?」
マツカ 「えっと…。それは確かにそうなんですけど…」
キース 「何かあるのか?」
マツカ 「お客様をお招きする時は、お席の順が…」
とても大事な問題ですし…、と御曹司。
マツカ 「席次から言うと、キースよりかは…」
Aブルー「ぼくが断然、上ってわけだね!」
マツカ 「ええ。なんと言っても、別の世界から…」
わざわざお越しになるわけですから、とマツカ君の答え。
マツカ 「順序からいけば、キースが下です」
Aブルー「じゃあ、キースの方が使いやすいよね?」
マツカ 「あえて使うのなら、そうなりますね」
Aブルー「はい、決定! キースが下僕!」
でもってマツカが女王様で…、とソルジャー、纏めに。
Aブルー「というわけで、キースのリムジンは…」
マツカ 「ぶるぅと一緒でお願いします」
キース 「本気でか!?」
マツカ 「トップのゲストの御希望ですから」
此処は従って下さいね、と穏やかな笑み。
マツカ 「嫌な場合は、欠席でどうぞ」
キース 「なんでそうなる!」
マツカ 「欠席すれば、下僕の話も消えますよ?」
シロエ 「あー…。ナイスです、マツカ先輩!」
其処は選んでいいんですね、とシロエ君、感動。
シロエ 「その寛容さ、マツカ先輩ならではですよ!」
サム 「うんうん、キースの自由ってのがよ…」
ジョミー「最高だよねえ、怖いけれどさ」
Aブルー「どっちを選んでも、ババだしね!」
それでどっち、と質問ですけど。
選べるのはババだけ…。
2023/04/23 (Sun)
☆欠席がマシかも
入学式も終わって、次の土曜はマツカ君の別荘でお花見。
キース君が下僕になるか、欠席するかを選ぶそうでして。
シロエ 「キース先輩、どっちにします?」
サム 「マツカ的には、どっちが好みなんだよ?」
知りてえよな、とサム君の顔に溢れる好奇心。
サム 「下僕にしてえのか、欠席で切り捨てる方か…」
マツカ 「正直、欠席の方が気楽ですよね」
下僕にしなくて済みますから、とマツカ君が伏せる目。
マツカ 「でも、それだとキースが気の毒ですし…」
ジョミー「だよねえ、下僕でも料理は食べられるしさ…」
スウェナ「桜も見られる勘定だものね…」
何よりハブられるのはキツイわ、とスウェナちゃん。
スウェナ「そうよね、キース?」
キース 「それは確かにそうなんだが…」
欠席の方がマシだろうか、とキース君の眉間に皺。
キース 「マツカの本気は、ハッキリ言って…」
サム 「怖いどころじゃねえからなあ…」
マツカ 「えっ、そうでしょうか?」
シロエ 「自覚が無いのが、また半端なく怖いんですよ」
遠慮なくかまして来ますからね、とシロエ君。
シロエ 「帝王学の賜物っていうヤツでしょうか…」
Aブルー「分かるよ、後付けのぼくとは月とスッポン!」
ぼくだと所詮、付け焼刃でさ…、とソルジャーの相槌。
Aブルー「ソルジャーになってから、威張ってもねえ…」
シロエ 「育ちが違うというわけですか…」
Aブルー「マツカの方は、生まれた時から御曹司だよ?」
もう身についたスキルだよね、とソルジャーの言。
Aブルー「控えめに見えて、やる時はやるし!」
シロエ 「キース先輩が下僕だと、思いっ切り…」
キース 「やられるだろうが!」
怖すぎなんだ、とキース君、ガクブル。
キース 「まだしも、ぶるぅにやられる方が…」
マツカ 「マシなんですか?」
キース 「違うのか!?」
マツカ 「では、ぶるぅを女王様に指名しますね」
それならいいと思いますけど、とマツカ君の笑み。
指名…?
2023/04/24 (Mon)
☆臨機応変に指名
入学式も済み、次の土曜日はマツカ君の別荘へお花見に。
リムジンを連ねてお出掛けですけど、キース君が問題で。
キース 「何なんだ、その指名というのは!?」
マツカ 「そのまんまですよ、ぶるぅを指名するんです」
女王様に…、とマツカ君、サラリと。
マツカ 「ぶるぅにやられる方がマシだと、自分で…」
シロエ 「言いましたっけね、キース先輩」
キース 「ぶるぅを女王様にする気か!?」
マツカ 「ええ、とりあえず、リムジンでは」
ぶるぅの言いなりになって下さい、とマツカ君の注文。
マツカ 「その後は、また考えますよ」
キース 「はあ?」
マツカ 「ですから、臨機応変にですね…」
女王様を指名していくんです、と恐ろしい台詞が。
マツカ 「ぼくは、女王様には向いていませんし…」
シロエ 「最適な人材を、というわけですね?」
マツカ 「そうなんです。適材適所と言うでしょう?」
シロエも指名するかもですよ、とマツカ君。
マツカ 「その時は、受けて頂けますか?」
シロエ 「もちろんですよ!」
喜んで、とシロエ君、即答。
シロエ 「むしろ指名をお待ちしてます、マツカ先輩!」
サム 「俺も、俺も数の内に入れてくれよな!」
ジョミー「ぼくだって!」
スウェナ「私も是非ともお願いしたいわ、その指名!」
もう最高のチャンスだわよ、とスウェナちゃんも。
スウェナ「マツカ公認で、キースをいびれるなんて…」
シロエ 「しかも適材適所ですから、思いっ切り…」
サム 「いびっていいって勘定なんだぜ?」
腕が鳴るよな、とサム君、指をボキボキと。
サム 「指名、頼むぜ!」
マツカ 「そこは状況次第ですよね」
誰を代理に指名するかは…、とマツカ君、思慮深い答え。
マツカ 「当日に期待して下さい」
Aブルー「いいねえ、それじゃ土曜日に!」
マツカ 「お待ちしてますね」
キース 「なんでそういう方向に…!」
最悪だぞ、と悲鳴ですけど、決まった方針。
どうなるやら…。
2023/04/25 (Tue)
☆早々に詰みかも
やって来ました、マツカ君の別荘へお花見に行く土曜日。
生徒会長のマンション前に集合、絶好のお花見日和な朝。
シロエ 「おはようございます! いいお天気ですよね」
ジョミー「ホントにね! みんなの心がけがいいから」
Aブルー「おはよう、今日はよろしくね!」
??? 「皆さん、よろしくお願い致します」
ぶるぅ共々、とキャプテン(会話表記はA船長)も。
A船長 「ぶるぅも楽しみにしていましてねえ…」
??? 「かみお~ん♪ リムジン、楽しみ!」
バスもいいけど、と悪戯小僧(会話表記はAぶるぅ)。
Aぶるぅ「ねえねえ、どれに乗ったらいいの?」
マツカ 「お好きなのにどうぞ、先頭がいいですか?」
Aぶるぅ「もっちろ~ん!」
マツカ 「では、そちらで。車内では、キースが…」
全力でお仕えしますから、とマツカ君の笑み。
マツカ 「女王様になったおつもりで、お出掛け下さい」
Aぶるぅ「わぁーい、ブルーが言ってた通りだぁーっ!」
女王様だあ! と飛び跳ねる悪戯小僧。
Aぶるぅ「キースに足を乗せてもいい?」
マツカ 「足ですか?」
Aぶるぅ「リムジンの座席の下に、キースを転がして…」
足乗せ台にして行きたいな、と嫌すぎる案が。
Aぶるぅ「ぼくも、ぶるぅも、うんと小さいから…」
マツカ 「その方が座りやすいんですね?」
Aぶるぅ「そうなの、ついでに踏みまくれるし!」
踏み踏みしたらカエル袋になるし、と笑顔全開。
Aぶるぅ「ぐえっ、ぐえっ、て鳴るもんね!」
キース 「ま、またアレをやると言うのか…!」
Aぶるぅ「そだよ、ぶるぅも一緒に踏もうよ!」
ぶるぅ 「なんだか、キースに悪いんだけど…」
女王様が言うなら、踏んじゃう! と無邪気なお子様。
ぶるぅ 「命令だから、キースにも恨まれないし…」
マツカ 「キースも文句は言えませんよね」
シロエ 「その通りです、マツカ先輩!」
キース 「くっそぉ…」
もう早々に詰んだ気が…、と呻いてますけど。
足乗せ台…。
2023/04/26 (Wed)
☆次の女王様は
マツカ君の別荘へお花見にお出掛け、今年はリムジンで。
何台も連ねて行くんですけど、先頭車両の面子が大問題。
ジョミー「キース、生きてるかな?」
サム 「大丈夫なんでねえの?」
スウェナ「簡単に死ぬようなキャラじゃないでしょ」
元気にカエル袋だわよ、と笑い合う二台目の車内。
マツカ 「キースも、とんだ災難ですよね…」
シロエ 「でも、マツカ先輩が振ったんですよ?」
マツカ 「それには違いありませんけど…」
ブルー 「マツカは人がいいからねえ…」
でも気にせずに次を指名したまえ、なのが三台目の車内。
Aブルー「リムジンでゆったり、今年は最高!」
A船長 「二人きりとはいきませんけどね」
Aブルー「何を言うかな、運転手さんは数えない!」
もっと大胆に触って、触って! と怪しい四台目の車内。
キース 「頼む、頼むから、もう少し…! ぐえっ!」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ 腰も踏んであげるね!」
ぶるぅ 「キース、腰痛持ちだったっけ?」
Aぶるぅ「分かんないけど、たまにはいい子で!」
腰を踏み踏み、とカエル袋にされ続けるキース君でして。
キース 「まだ着かないのか…! ぐえっ!」
ぶるぅ 「あっ、別荘が見えて来たーっ!」
Aぶるぅ「じゃあ、ラストは二人でジャンプでポン!」
ぶるぅ 「オッケー! 1、2の…」
3! と車内で跳ねる二人のお子様、キース君の絶叫が。
キース 「ぐえええっ!」
ぶるぅ 「はい、到着ーっ!」
Aぶるぅ「みんなの車も着いたけど…」
女王様、誰になるのかな、と車から降りる二人のお子様。
ぶるぅ 「えっと、キースは…?」
シロエ 「ああ、キース先輩、生きてましたね」
流石、鍛え方が違いますよ、とシロエ君、絶賛。
シロエ 「早く降りて、次の女王様にですね…」
ジョミー「仕えるべきだよ、伸びていないで」
Aぶるぅ「ねえねえ、次の女王様は?」
マツカ 「そうですねえ…」
誰がいいでしょうか、と思案中ですけど。
選ぶ基準は…?
2023/04/27 (Thu)
☆女王様の資質
リムジンでマツカ君の別荘に到着、お花見日和ですけど。
キース君だけ下僕なわけで、マツカ君が女王様を指名で。
シロエ 「是非、ぼくでお願いしたいです!」
サム 「なんだよ、フライングするなよな!」
ジョミー「第一、いいネタ、何かあるわけ?」
女王様っぽく威張れるヤツ、とジョミー君の問い。
ジョミー「女王様はさ、それなりのさ…」
スウェナ「立ち居振る舞いってヤツが必要でしょ?」
Aブルー「其処は同意だね、それで、誰って?」
キースが這い出して来たようだけど…、とソルジャーも。
Aブルー「別荘の人たちも、お出迎えだね」
執事 「いらっしゃいませ、どうぞ中の方へ」
マツカ 「皆さん、桟敷でいいですよね?」
一同 「「「もっちろ~ん!」」」
桜も満開! と大歓声な御一同様。
シロエ 「この状況で、ネタですか…」
サム 「女王様ならではのが、あるのかよ?」
シロエ 「踏むのは、ぶるぅがやっちゃいましたし…」
馬におなり、はキツイですしね、とシロエ君の溜息。
シロエ 「キース先輩は、馬でもいいんでしょうけど…」
ジョミー「シロエの方が乗りたくない、って?」
シロエ 「そうなんです。ぼくのキャラでは…」
Aブルー「いいよ、ソレ!」
そのアイデアは使えるよね、とソルジャー、手をポンと。
Aブルー「キースを馬に出来る人がさ…」
サム 「次の女王様になるのかよ?」
Aブルー「ピンポーン!」
乗れない人には、女王様は務まらないよ、と言い放つ人。
Aブルー「ちなみに、ぼくは乗れるんだけど?」
キース 「げっ!」
あんたが次の女王様なのか、とキース君、顔面蒼白。
キース 「人生、終わった…」
シロエ 「それっぽいですね」
お気の毒です、と合掌なシロエ君。
シロエ 「迷わず成仏して下さいね」
キース 「お前のせいだと思うんだが…!」
ジョミー「でもさ、シロエは…」
サム 「乗れねえしよ…」
諦めろよな、と意見が一致ですけど。
えらいことに…。
2023/04/28 (Fri)
☆女王様の座は
マツカ君の別荘でお花見、今年も桟敷で豪華料理ですが。
次の女王様はソルジャーらしくて、キース君が真っ青で。
キース 「た、頼むから、他の誰かをだな…!」
シロエ 「マツカ先輩に指名させる気ですか?」
それは反則と言うんですよ、とシロエ君が吊り上げる眉。
シロエ 「今の流れで決まったからには、従うべきで…」
Aブルー「当然、馬になるしかないよね」
キース 「マツカ、なんとかならないのか!」
マツカ 「トップのゲストの御希望ですし…」
席次のお話、しましたよね、と御曹司。
マツカ 「キースか、ブルーさんかで検討するなら…」
サム 「ハタ迷惑なヤツの方だぜ、うん」
どう考えても、とサム君も。
サム 「サッサと馬になってくれよな」
ジョミー「そうだよ、早く料理を食べたいし…」
Aブルー「ほらね、みんなも賛成だから!」
ぼくの馬になってくれたまえ、と威張り返る人。
Aブルー「でもねえ、視線が低くなるのは嫌だから…」
A船長 「どうするんです?」
Aブルー「ここは肩車でいきたいね!」
誰よりも高い所でお花見、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「さあ、分かったら跪く!」
キース 「くっそぉ…。しかし、四つん這いよりは…」
シロエ 「断然マシじゃないですか!」
いい女王様で良かったですね、とシロエ君。
シロエ 「女王様を乗せて行きましょう!」
キース 「うう…」
仕方ない、とキース君、ソルジャーを肩車。
キース 「こいつの頭を、門にぶつけてやりたいが…」
Aブルー「やらかした時は、分かってるよね?」
キース 「マジで人生、終わるからな…」
門は姿勢を低くして通って、無事に桟敷に到着で。
キース 「着いたぞ、降りて女王様の座も降りてくれ!」
Aブルー「大儀であった、と…。次は誰だい?」
シロエ 「マツカ先輩、今度こそ、ぼくで!」
マツカ 「そうですねえ…」
ジョミー「ズルイって!」
クジかジャンケンにするべきだ、という声が。
公平に、と…?
2023/04/29 (Sat)
☆全員が女王様
今年もマツカ君の別荘でお花見、桟敷で桜と豪華な料理。
けれど下僕な人が一名、キース君は女王様に仕える運命。
ジョミー「シロエだけとか、そんなのダメだよ!」
サム 「俺だって、指名されてえんだし…」
スウェナ「私も、譲りたくはないわね」
ジョミーが言う通り、公平に、とスウェナちゃんも。
スウェナ「ぶるぅだって、やってみたいでしょ?」
ぶるぅ 「んとんと…。ちょっぴり、やりたいかも…」
肩車とか楽しそうだから、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「踏むのはキースが可哀相だけど…」
サム 「そう言わねえでさ、ぶるぅは小さいしよ…」
ジョミー「馬でいけると思うんだよねえ…」
庭池一周コースとかはどう、とジョミー君の提案。
ジョミー「キースの馬でさ、枝垂桜の下とかを…」
シロエ 「回るんですね、いいじゃないですか!」
ぶるぅ 「そだね、お花見団子とか、桜餅とか…」
キースの背中で食べてみたいな、と無邪気なお子様。
ぶるぅ 「ぼくも女王様のクジ、引きたいーっ!」
マツカ 「では、クジで順番を決めるんですね?」
ブルー 「そういうことだね、サイオン禁止で」
ぼくも数に入れてくれたまえ、と生徒会長までが。
ブルー 「マツカと、もう済んだ人は除外で…」
マツカ 「ええ。キャプテンは、どうなさいます?」
A船長 「せっかくですから、入れて頂きますよ」
キース 「うっ…」
この人数が女王様か、とキース君、泣きそうな顔。
キース 「もう死ねる気しか、しないんだが…!」
Aブルー「ハーレイ、君の番が来たらさ…」
A船長 「あなたを指名でいいんですよね?」
Aブルー「そう! 流石、ハーレイ!」
また女王様の座に就ける、と笑顔のソルジャー。
Aブルー「というわけでクジで頼むよ、マツカ!」
マツカ 「はい。順番は運でお願いします」
一同 「「「イイネ!」」」
キース 「頼む、友情で手加減を…!」
でないと死ぬ、と悲鳴ですけど。
今月、これにて中継終了~。
2023/04/30 (Sun)
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