シャングリラ学園つれづれ語り
☆強制送還は嫌だ
週末は生徒会長宅な面々、次の土曜はバーベキューな案。
言い出しっぺはソルジャーでして、キース君がヤバい件。
キース 「頼む、強制送還と親父にチクるのは…」
ブルー 「やめてくれ、って?」
キース 「俺が殺されてもいいのか、あんた!」
ブルー 「自業自得と言うからねえ…」
大丈夫、骨は拾ってあげるから、と生徒会長、涼しい顔。
ブルー 「お経の方も、フルコースを無料サービスで!」
シロエ 「極楽往生、間違いなしってヤツですね?」
ブルー 「当たり前だよ、ただでもキースは坊主だし…」
サム 「日頃の念仏、ダテじゃねえんだぜ?」
ヘマをしねえ限りは極楽行きな、とサム君の解説。
サム 「でもよ、銀青様のお墨付きだとよ…」
シロエ 「何か特典がつくんですか?」
サム 「キースが自力で行けるトコより、上席な!」
ブルー 「阿弥陀様に近い蓮になるのを、約束するよ」
分かったら帰って罰礼を…、と銀青様のお言葉が。
ブルー 「ぶるぅの折詰で、栄養補給はバッチリだしね」
ぶるぅ 「んとんと、折詰、夜食も要るかな?」
ブルー 「つけた方がいいねえ、過酷な夜になるから」
徹夜で罰礼コースかもだし、と生徒会長の指示。
ブルー 「そうでなくても、徹夜でお念仏はさ…」
サム 「あり得るわけな?」
ブルー 「アドス和尚が大噴火だよ?」
無事に済むわけないじゃないか、と怖すぎる読み。
ブルー 「それじゃ、キースは帰るってことで…」
キース 「俺は死にたくないんだが!」
ぶるぅ 「折詰を食べれば大丈夫!」
キース 「栄養はともかく、メンタルの方だ!」
親父が噴火するんだぞ、とキース君、ガクブル。
キース 「それも大噴火で、もう容赦なく殴る蹴るで…」
シロエ 「火砕流が来るわけですね、分かります」
スウェナ「火山弾だって降るわよねえ…」
キース 「分かってるなら、ブルーをだな…」
ジョミー「止めろって?」
自分で方法を考えたら、とジョミー君の突き放し。
詰み…?
2023/05/16 (Tue)
☆強制送還が嫌なら
生徒会長宅で週末を過ごす面々、次の土曜の計画が浮上。
ソルジャーの案で、河原でバーベキューですけれども…。
シロエ 「そもそも、キース先輩の今の状況はですね…」
スウェナ「何が原因なのか、考えるべきよ」
門外漢の私たちでも分かるわ、とスウェナちゃん。
スウェナ「ズバリ、ブルーに逆らったからでしょ?」
シロエ 「ですよね、偉いお坊さんのお言葉を無視で…」
聞かないからじゃないですか、とシロエ君の厳しい口調。
シロエ 「素直に聞けば、強制送還は無くなりますよ」
スウェナ「チクられもしないと思うわねえ…」
サム 「そうだぜ、素人さんでもこう言ってるのに…」
ジョミー「自力で解決しない以上は、どうなってもさ…」
自己責任っていうヤツだよね、とジョミー君も知らん顔。
ジョミー「何処からも助けは来ないと思うよ」
ブルー 「来るわけがないね、じゃあ、そういうことで」
折詰の用意も出来たようだし、と生徒会長、ニッコリ。
ブルー 「ぶるぅ、元老寺まで送ってあげてよ」
ぶるぅ 「オッケー、キースのお部屋でいい?」
ブルー 「そうじゃなくって、アドス和尚がいる所!」
今なら庫裏で休憩中、と強制送還する場所の指示が。
ブルー 「イライザさんと一緒に、お茶とお饅頭で…」
ぶるぅ 「分かった、その部屋に送ればいいんだね!」
ブルー 「うん、折詰を持たせてね」
みんなもお別れの言葉を順に、と生徒会長。
ブルー 「今生の別れになるかもだから、心をこめて」
サム 「あー…。マジで殺されなくてもよ…」
シロエ 「退学とかはありそうですね…」
坊主稼業に専念しろと…、とシロエ君が顎に当てる手。
シロエ 「そうなったら、会えなくなりますし…」
Aブルー「それは残念、ぶるぅもガッカリすると思うよ」
ブルー 「キース的には、きっと本望だろうね」
サム 「自分で選んだ道だしよ…」
キース 「待ってくれ!」
まだ選ぶとは言っていない、と叫んでますけど。
未定だと…?
2023/05/17 (Wed)
☆帰ったら詰みな人
生徒会長宅で週末な面々、次の土曜はバーベキューな案。
言い出しっぺはソルジャーでして、キース君が失言で…。
ブルー 「いいから、早く帰りたまえ!」
ぶるぅ 「はい、折詰! 保冷材も入れておいたから!」
どの順番に食べてもオッケー、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「夜食もガッツリ食べたいだろうし…」
サム 「徹夜で罰礼か、お念仏だもんなあ…」
シロエ 「体力、消耗しまくりですよね」
ぶるぅ 「でもでも、栄養たっぷりなの!」
精進だけど、とお墨付き。
ぶるぅ 「安心して罰を受けてよね!」
ブルー 「ぶるぅ、お別れも言わないと…」
ぶるぅ 「そだね、キース、いつまでも元気でね!」
Aブルー「寂しくなるけど、頑張ってくれたまえ」
でも法要の時はよろしく、とソルジャー、抜け目なく。
Aブルー「この際、天井裏で法要でも我慢するから!」
シロエ 「あー…。元老寺でやるしかないわけですね」
ブルー 「退学になったら、仕方ないよ」
副住職に専念するんだからね、と生徒会長。
ブルー 「まあ、法要をして貰えるだけでも御の字で…」
Aブルー「そう思うしかないよね、うん」
キース 「いや、これからも法要は此処で!」
俺は覚悟を決めたからな、とキース君、拳をグッと。
キース 「どう考えても、ババを引いた方が…」
ブルー 「メリットが大きそうだ、って?」
キース 「そうなるだろうが!」
強制送還されたら詰みだ、と肩を竦める人。
キース 「親父の前に送り返されて、チクられて…」
シロエ 「大噴火で火砕流ですしねえ…」
サム 「確実に後がねえよな、マジで」
退学したって、一生ついて回りそうだぜ、という声が。
サム 「何かってえと、こう、ネチネチとよ…」
シロエ 「でもって、顎で使われまくるんですね」
キース 「あの親父だしな!」
Aブルー「じゃあ、世話係をやるんだね?」
キース 「仕方なかろう!」
ゲストの面倒は見させて貰う、と悲壮な決意。
泣けるかも…。
2023/05/18 (Thu)
☆お出掛けはバスで
週末を生徒会長宅で過ごす面々ですけど、お出掛けな案。
マツカ君の別荘の近くの河原で、バーベキューでして…。
Aブルー「キースがババってことは、バーベキューだね」
シロエ 「もちろんですよ、断る理由が無いですから」
ジョミー「むしろ賛成、もう全力で行きたいヤツ!」
最高の食材が来るんだし、とジョミー君が突き上げる拳。
ジョミー「マツカ、今回はマイクロバス?」
マツカ 「お好みに合わせて手配しますけど…」
サム 「マイクロバスがいいんでねえの、行楽だしよ」
一種、遠足みたいなモンで…、とサム君の言。
サム 「リムジンで行くより、みんなで賑やかによ…」
シロエ 「ワイワイやるのが良さそうですよね」
スウェナ「そうね、キースがババを引くトコも…」
ブルー 「見られるかもねえ、運が良ければ」
ぶるぅが車内でやらかすならね、と生徒会長、ニヤニヤ。
ブルー 「カエル袋は、もう定番だし…」
シロエ 「そうでした! 今回も踏んでくれそうですよ」
Aブルー「みんなで踏むのもアリかもねえ…」
キース 「げっ!」
嫌すぎる、とキース君、顔面蒼白。
キース 「この人数で踏まれたら、俺の内臓は…」
シロエ 「まあ、その辺は、ぶるぅ次第ですね」
Aブルー「お出掛けしてから、考えるってことで…」
楽しみだよねえ、バーベキュー! とソルジャーの笑顔。
Aブルー「キースも、食事は出来るんだしさ…」
サム 「美味い肉とか、新鮮な魚介類とかなんだぜ?」
ジョミー「それを励みに頑張るべきだよ、世話係」
退学して坊主稼業に専念よりマシ、とジョミー君。
ジョミー「文句を言わずに、やるべきだって!」
シロエ 「まったくです。ついでに、次の土曜日の…」
お天気も祈って下さいね、とシロエ君の注文が。
シロエ 「バーベキュー日和に期待してますよ」
一同 「「「イイネ!」」」
キース 「分かった、全力で祈っておく…」
雨になったら殺されるしな、と呻く副住職。
責任重大…。
2023/05/19 (Fri)
☆フラグが立ったかも
やって来ました、河原でバーベキューにお出掛けする日。
朝イチで生徒会長のマンション前に集合、いつもの面々。
シロエ 「おはようございます! 快晴になりましたね」
ジョミー「うん、最高のバーベキュー日和!」
サム 「キースも、なかなかやるじゃねえかよ」
キース 「雨になったら、人生、真面目に詰むからな…」
朝晩のお勤めで必死に祈祷、と副住職が繰る数珠レット。
キース 「御本尊様に、ひたすら感謝だ」
ブルー 「よかったねえ…。大雨にならなくて」
Aブルー「ホントにね! 今日はよろしく!」
??? 「皆さん、よろしくお願いします」
楽しみですよ、とキャプテン(会話表記はA船長)も。
A船長 「キースが世話して下さるそうで…」
??? 「かみお~ん♪ 思い切り、張り切っちゃう!」
面白いしね、と悪戯小僧(会話表記はAぶるぅ)も登場。
Aぶるぅ「今日は、何して遊ぼうかな?」
マツカ 「そうですねえ…。まずはバスの方へどうぞ」
Aぶるぅ「そだね、リムジンも楽しかったけど…」
みんなでマイクロバスもいいよね、と悪戯小僧。
Aぶるぅ「ぼく、いっちばぁ~ん!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ みんなも乗って、乗って!」
シロエ 「ええ。キース先輩、行きましょうか」
キース 「嫌な予感しかしないんだがな…」
だが、乗らないと後が無いし…、とキース君の沈痛な顔。
キース 「乗っても地獄、乗らなくても地獄か…」
ブルー 「自分でやるって言ったんだからね、世話係!」
誠心誠意、務めるように…、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「アドス和尚にチクる用意は、万全だから」
キース 「くっそぉ…」
仕方ない、とキース君も乗り込み、いざ、出発。
ぶるぅズ「「「しゅっぱぁ~つ!」」」
Aブルー「どうなるだろうね、カエル袋は」
キース 「ちょっと待て!」
Aブルー「何か?」
キース 「フラグを立てるな!」
火のない所に煙は立たん、と叫んでますけど。
手遅れでは…?
2023/05/20 (Sat)
☆尻馬に乗るべき
マツカ君の別荘に近い河原へ、バーベキューにお出掛け。
揃ってマイクロバスに乗り込み、只今、走行中ですけど。
Aブルー「そう言われても、カエル袋はねえ…」
シロエ 「定番になっていますから…」
キース 「貴様、尻馬に乗るつもりか!」
シロエ 「臨機応変というヤツですよ」
此処は盛り上げていかないと…、とシロエ君の笑顔。
シロエ 「皆さんも、そう思いますよね?」
スウェナ「そうね、でないと白けちゃうし…」
ジョミー「ノリは大切だと思うけど?」
ババを引くのはキースだしさ、とジョミー君も涼しい顔。
ジョミー「尻馬も、乗ってなんぼだってば」
サム 「うんうん、大いに乗るべきだぜ」
でもって爆走しねえとな、とサム君も。
サム 「んでよ、カエル袋がどうだって?」
Aブルー「ぼくも聞いてはいないから…」
気になって口にしたまでで…、とソルジャー、しれっと。
Aブルー「ぶるぅ、どうするつもりなんだい?」
Aぶるぅ「んとんと…。期待されちゃってる?」
Aブルー「それはもう!」
キース 「いや、そうじゃない!」
期待してるのは、この馬鹿だけだ、とキース君の反論。
キース 「他の面子は、こいつに合わせているだけで…」
Aぶるぅ「そうなのかなあ? じゃあ、アンケート!」
期待してる人は、手を挙げて! と悪戯小僧。
Aぶるぅ「してない人は、そのままで…。はいっ!」
一同 「「「はいっ!」」」
手を挙げないと自分がヤバい、と誰もが一斉に挙手。
Aぶるぅ「ほらね、みんなも期待してるし!」
キース 「違う、こいつらは命が惜しくてだな…!」
シロエ 「あのですね…。動機はどうでもいいんですよ」
大切なのはノリですから、とシロエ君、親指をグッと。
シロエ 「カエル袋に期待となったら、期待ですって!」
ジョミー「だよねえ、展開も気になるし…」
スウェナ「ホントにねえ…」
キース 「お前たち…!」
他人事だと思いやがって、と呻いてますけど。
どうなる…?
2023/05/21 (Sun)
☆本気か知りたい
マツカ君の別荘から近い河原で、バーベキューですけど。
目的地へ走るマイクロバスの中で、カエル袋という話が。
キース 「いいか、カエル袋は真面目にキツイんだぞ!」
シロエ 「知っていますよ、内臓が出そうな勢いで…」
ジョミー「踏まれちゃうから、カエル袋になるんだよね」
ぐえっ、ぐえっ、としか言えなくて…、とジョミー君。
ジョミー「でもさあ、此処でキースの肩を持つとさ…」
サム 「もう確実に詰むヤツだしよ…」
期待する方に行くしかねえんだよな、とサム君、腕組み。
サム 「キースも、自分で引き受けた以上はよ…」
ブルー 「どうなろうとも、自己責任でお願いしたいね」
それでこそ坊主というもので…、と生徒会長も合掌。
ブルー 「骨は拾ってあげるからさ」
キース 「殺す気か、あんた!」
ブルー 「そればっかりは、ぶるぅ次第というヤツで…」
Aブルー「ぼくにも全く読めないからねえ…」
で、どうするんだい、とソルジャーの視線が悪戯小僧に。
Aブルー「今回もカエル袋かな?」
Aぶるぅ「そだね、それから本気の人と…」
一同 「「「は?」」」
Aぶるぅ「そうじゃない人を、区別したいの!」
本気じゃない人はキースの味方だしね、と妙な台詞が。
Aぶるぅ「味方なんだ、って分かったら…」
シロエ 「え、えっと…。どうなるんですか?」
Aぶるぅ「もちろん、キースのお手伝い!」
お世話係は大勢いるほど楽しいもん、と悪戯小僧。
Aぶるぅ「一人より二人、二人より三人!」
ジョミー「ちょ、どうやって区別するわけ?」
Aぶるぅ「カエル袋を思いっ切り、踏めるかどうか!」
一同 「「「げっ!」」」
それは踏み絵と言うのでは…、と一同、ガクブル。
シロエ 「あ、あのですね…。踏めなかった人は…」
ジョミー「キースの味方にされるってこと?」
Aぶるぅ「そだよ、これなら簡単でしょ?」
一同 「「「うわー…」」」
マジか、と誰もがドン引きですけど。
キース君を踏めと…?
2023/05/22 (Mon)
☆体重が違う件
マツカ君の別荘に近い河原へ、バーベキューにお出掛け。
賑やかにマイクロバスですけれど、車内で大問題が発生。
シロエ 「き、キース先輩を、本気で踏めなかったら…」
サム 「お前も世話係になるってことだぜ?」
その点は俺も同じだけどよ、とサム君の悪い顔色。
サム 「マジか、思いっ切り踏めってか…」
ジョミー「内臓が出そうなヤツだよね…」
キース 「それ以上だと思うんだが!」
なにしろ体重が違うからな、とキース君も顔面蒼白。
キース 「ぶるぅだったら、どっちも軽いが…」
シロエ 「ぼくたちの場合は、重くなりますよね…」
ジョミー「ぶるぅの倍は、余裕であるよね…」
スウェナ「私でも、もっと重いわよ!」
体重を言う趣味は無いけれど、とスウェナちゃん。
スウェナ「男性陣だと、当然、私なんかより…」
シロエ 「軽いってわけがないですよねえ…」
ついでに筋肉は重いんですよ、とシロエ君の怖い指摘が。
シロエ 「マツカ先輩とか、見た目よりもですね…」
スウェナ「重くなるのね、いつも柔道部で鍛えてるから」
シロエ 「そうなんですよ、実はガッツリ重たくて…」
マツカ 「キースを踏んだら、キツそうなんです」
ぶるぅの比ではありませんから、とマツカ君も否定せず。
マツカ 「でも踏まないと、お世話係にされますし…」
キース 「お前の場合は、それで問題無いだろう!」
元から招待してる側だ、とキース君。
キース 「それにぶるぅも、お前にはだな…」
シロエ 「酷いことはしないと思いますけど?」
でないと後で仕返しが…、とシロエ君も。
シロエ 「二度と招待して貰えないとか、ありそうで…」
Aぶるぅ「やだやだ、それは絶対、イヤーッ!」
マツカは踏まない方でいいから、と悪戯小僧の絶叫が。
Aぶるぅ「仕返しは困るし、踏まなくていいーっ!」
マツカ 「えっ、本当にいいんですか?」
Aぶるぅ「いいってばーっ!」
他の人だけ踏めばいいの、と叫ぶ悪戯小僧。
除外ですか…。
2023/05/23 (Tue)
☆除外された人
マツカ君の別荘から近い河原で、バーベキューですけど。
行きの車内で問題発生、キース君が踏まれる危機でして。
マツカ 「えっと…。ぼくだけ除外はいいんですけど…」
Aブルー「ラッキーだと思うよ、何か問題あるのかい?」
マツカ 「ええ、皆さんに申し訳なくて…」
Aブルー「そんなの全然、いいって、いいって!」
ぶるぅが許すと言ったんだしさ、と仕切るソルジャー。
Aブルー「というわけで、マツカは無罪放免!」
ジョミー「いいなあ、高みの見物で…」
サム 「まったくだぜ。俺たちは恨まれまくりでよ…」
シロエ 「キース先輩の復讐が怖いヤツですよ」
柔道部で何をされるやら…、とシロエ君、肩をブルッと。
シロエ 「怪我はさせないとは思うんですけど…」
スウェナ「叩き付けられて、痛い目に遭いそうよね…」
シロエ 「元々、容赦ないですからね」
手加減はゼロな人なんですよ、とシロエ君の深い溜息。
シロエ 「でも先輩より、ぶるぅの方が…」
ジョミー「何をされるか分からない度が上だしね…」
Aぶるぅ「ピンポーン! はい、踏んで、踏んで!」
順番はジャンケンで決めていいよ、と悪戯小僧。
Aぶるぅ「その前に、お手本、よく見ておいてね!」
一同 「「「お手本?」」」
Aぶるぅ「そだよ、キースは床にゴロンと!」
仰向きに寝て! とキース君を無理やり床に。
Aぶるぅ「こうしておいてね、お腹の上で…。こう!」
キース 「ぐえっ!」
Aぶるぅ「ほらね、ぐえっ、ってカエル袋に!」
なったでしょ、と悪戯小僧の得意げな顔。
Aぶるぅ「高くジャンプがコツなんだよ!」
一同 「「「ひぃぃっ!」」」
自分の体重でソレをやったら…、と誰もがドン引き。
シロエ 「大惨事になると思いますけど…!」
Aぶるぅ「キースの味方に数えていい?」
シロエ 「それは勘弁して下さい!」
Aぶるぅ「じゃあ、踏めるよね?」
マツカ 「あのぅ…」
ぼくの味方じゃダメでしょうか、という声が。
えっと…?
2023/05/24 (Wed)
☆下僕と使用人
マツカ君の別荘に近い河原へ、バーベキューにお出掛け。
ところが行きの車内が問題、キース君がカエル袋の危機。
Aぶるぅ「えっと、マツカの味方って、何?」
マツカ 「そのままの意味になるんですけど…」
キースじゃなくて…、とマツカ君、おずおずと。
マツカ 「早い話が、ぼくの味方ということですよ」
Aぶるぅ「もしかして、シロエが?」
マツカ 「ええ。ぼくの味方ではダメですか…?」
味方がいると便利ですしね、と控えめな口調。
マツカ 「ぼく一人だと、行き届かない面もありますし」
Aぶるぅ「お世話係だったら、キースがいるよ?」
マツカ 「でも、それは…。下働きで下僕ですよね?」
Aぶるぅ「そだよ、充分だと思うけど!」」
こき使って、カエル袋にして…、と悪戯小僧、得意満面。
Aぶるぅ「キースの味方が増えたら、うんと楽しいし…」
マツカ 「そうかもですけど、いわゆる使用人には…」
実は二種類あるんですよ、と御曹司の言。
マツカ 「ぼくの別荘、大抵、執事が来ていますよね?」
Aぶるぅ「うん、色々とお世話してくれる人!」
お茶の支度とか、お弁当の手配とか…、と頷く悪戯小僧。
Aぶるぅ「無理も聞いてくれるし、いい人だよね!」
マツカ 「でしょう? でも、執事が自分で料理とか…」
やっていますか、とマツカ君の問い。
マツカ 「お茶にしても、運んでは来ますけど…」
スウェナ「そういえば、お菓子は作らないわよねえ?」
マツカ 「盛り付けだって、していませんよ」
運んで来て、お茶を注ぐだけです、と御曹司。
マツカ 「ということは、お茶の支度を整える係が…」
ジョミー「他にいるってことだよね…」
深く考えてなかったけどさ、とジョミー君の相槌。
ジョミー「じゃあ、使用人が二種類っていうのは…」
Aぶるぅ「執事さんと、お料理とかをする人?」
マツカ 「使う側と、使われる側ですよ」
Aぶるぅ「んーと…?」
執事さんの下僕ってこと、と尋ねてますけど。
正解…?
2023/05/25 (Thu)
☆二種類の使用人
マツカ君の別荘から近い河原で、バーベキューですけど。
行きの車内で問題発生、キース君で踏み絵になりそうで。
Aぶるぅ「執事さんの下僕が、お料理するわけ?」
マツカ 「平たく言えば、そういうことになりますね」
でもって、それだけじゃないんですよ、と御曹司。
マツカ 「料理人の中にも、二種類の人がいるんです」
Aぶるぅ「下僕と、そうじゃない人と?」
マツカ 「ええ。下僕の側だと、皿洗いとかが仕事で…」
料理は任せて貰えないんです、とマツカ君、キッパリと。
マツカ 「他の部署でも、そういう区別がありますよ」
Aぶるぅ「お掃除をする係とかでも?」
マツカ 「そうなりますね、ひたすら床を磨くだけとか」
ジョミー「キツイ仕事が担当なんだ…?」
もしかして服も違ったりする? とジョミー君の問い。
ジョミー「作業服の人と、制服みたいな人と…?」
マツカ 「掃除係なら、そうなりますね」
厨房の場合は、帽子とかで区別ですけど…、という答え。
マツカ 「掃除担当で下僕な側は、肉体労働ですし…」
スウェナ「制服だと、務まらないってことね?」
マツカ 「制服を着て、天井裏とかが掃除出来ますか?」
一同 「「「あー…」」」
それは確かに、と一同、納得。
サム 「んじゃ、何処も階級差があるってことな?」
マツカ 「はい。ですから、お世話係にも…」
二種類あるということですよ、と御曹司の笑み。
マツカ 「ぼくは使う側で、キースは下僕側なんです」
Aぶるぅ「んとんと…。それじゃ、マツカの味方だと…」
マツカ 「キースを使う立場になりますね」
そしてキースは使われる側です、とマツカ君。
マツカ 「シロエがぼくの味方になったら、キースを…」
シロエ 「こき使う立場になるわけですね?」
マツカ 「そうなんですけど、この案が通らない時は…」
Aぶるぅ「どうなるの?」
マツカ 「お世話係を降りさせて頂きます」
後は執事に任せますよ、とマツカ君、ニッコリ。
降りると…?
2023/05/26 (Fri)
☆下僕になったら
マツカ君の別荘に近い河原へ、バーベキューにお出掛け。
ところが行きの車内が問題、キース君で踏み絵な事態で。
Aぶるぅ「ええっ、マツカが降りちゃうの!?」
マツカ 「ぼくの味方になる案が、ダメな場合はです」
何かあったら執事に直接言って下さい、と御曹司。
マツカ 「慣れてますから、何も問題ありませんよ」
Aぶるぅ「でもでも、執事さん、ぼくはあんまり…」
お話したことないんだけど、と悪戯小僧、タラリ冷汗。
Aぶるぅ「どう言えばいいのか、分かんないことも…」
マツカ 「そうなんですか?」
Aぶるぅ「そうなの、だからマツカが降りると困るの!」
お世話係のままでいてよ、と悪戯小僧の泣きそうな声。
Aぶるぅ「お願い、シロエを味方にしてもいいから!」
マツカ 「ぼくが貰って、下僕に使っていいんですね?」
Aぶるぅ「そだよ、シロエは持ってって!」
マツカ 「承知しました。それから、他の皆さんも…」
キースを踏めなかった時は、頂戴します、と御曹司の言。
マツカ 「もれなく、ぼくの下僕になって頂くわけで…」
サム 「俺、それでいくぜ!」
ジョミー「ぼくもマツカの下僕になるよ!」
スウェナ「私もだわね、キースの味方にされるより…」
断然マシなコースだもの、とスウェナちゃん。
スウェナ「マツカ、遠慮なく使ってちょうだい!」
マツカ 「ええ、こき使わせて頂きますね」
バーベキューのお手伝いをよろしく、と御曹司の笑み。
マツカ 「ぼく一人では、とても全部は焼けませんし…」
サム 「マジかよ、焼くだけでいいのかよ?」
マツカ 「それと、火の番もお願いします」
焦げてしまったら大変ですから…、と注文が。
マツカ 「あとは燃料の補給とかですね、炭を足すとか」
Aブルー「それは普通に、バーベキューな気が…」
マツカ 「何か文句がおありでしょうか?」
Aブルー「う、ううん、特には…」
Aぶるぅ「ぼくも…」
文句ないもん、と悪戯小僧も神妙な顔。
マツカ君、最強…。
2023/05/27 (Sat)
☆爪も牙もある人
マツカ君の別荘から近い河原で、バーベキューですけど。
行きの車内でキース君が大ピンチ、マツカ君が助け舟で。
マツカ 「じゃあ、皆さん、お手伝いをお願いしますね」
一同 「「「はーい!」」」
頑張ります、と誰もが突き上げる拳。
ジョミー「焼くのも火の番も、任せてよ!」
サム 「楽しみだよなあ、バーベキューの醍醐味だぜ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぼくもお手伝いがいい!」
キースを踏むより、そっちだもん、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「キースを踏んでも、音がするだけで…」
Aぶるぅ「そっかな、カエル袋も面白いんだけど…」
キース 「俺は少しも面白くないが!」
Aぶるぅ「うん、この反応が最高だから、踏んじゃう!」
踏み、踏み、踏み~っ! と悪戯小僧のハイジャンプ。
キース 「ぐえっ、ぐえっ、ぐええっ!」
Aぶるぅ「もっと、もっとーっ!」
Aブルー「やってるねえ…」
ブルー 「他の面子に逃げられた分まで、発散だろうね」
高みの見物といこうじゃないか、と生徒会長、知らん顔。
ブルー 「どうせ自分で蒔いた種だし、踏まれるしか…」
シロエ 「そうなんですけど、ぼくたちは助かりました」
サム 「うんうん、マツカさまさまってな」
ジョミー「そりゃさあ、マツカ様だもんねえ…」
普段は爪を隠してるけど、とジョミー君。
ジョミー「牙もあるから、鷹というより猫かもね…」
スウェナ「そうね、血統書つきのヤツだわよ」
シロエ 「コンテストで優勝しまくりの、ですね」
ジョミー「そう! でも猫だから、怒らせちゃったら…」
流血の大惨事になるわけで…、とジョミー君が竦める肩。
ジョミー「身が軽い分、下手な犬よりキツイと思うよ」
サム 「顔をバリバリやられて、髪も毟られるのな…」
Aブルー「なるほどねえ…。敵に回すと怖いわけだよ」
ジョミー「ぶるぅも引っ込むほどだしさ…」
Aぶるぅ「キースは踏めるけどね!」
マツカと違って怖くないもん、と踏み踏み。
カエル袋…。
2023/05/28 (Sun)
☆荷物を運ぶなら
マツカ君の別荘に近い河原へ、バーベキューにお出掛け。
行きの車内でキース君が踏まれる間に、目的地に到着で。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ マツカの別荘だあ!」
Aぶるぅ「そだね、カエル袋も最後の一発!」
キース 「ぐええっ!」
もう死にそうな悲鳴ですけど、マイクロバスが停車。
マツカ 「着きましたよ、河原へ直行ですよね?」
一同 「「「もっちろ~ん!」」」
行くぞ、と張り切って下車する御一同様。
サム 「なんだよ、キース、だらしがねえな」
シロエ 「まだ床と仲良くしてるんですか?」
キース 「これが貴様らなら、すぐ立てるのか…!」
ジョミー「喋れるんなら、立って降りれば?」
一人だけ中に残ってないで、とジョミー君が外から声を。
ジョミー「それともアレかな、鍵を掛けられて…」
スウェナ「取り残されて、熱中症を希望かしらね?」
シロエ 「あー…。下僕よりかは、マシかもですねえ…」
暑さによっては死にますけれど、とシロエ君の相槌。
シロエ 「忘れられるとか、あるあるですから」
Aぶるぅ「んーと…。キースをバスに閉じ込めるの?」
キース 「いや、降りる!」
マジで殺される、とキース君、ダッシュで下車。
キース 「お、降りたぞ…!」
Aブルー「感心、感心。それじゃ早速、其処の荷物を…」
マツカ 「河原へ運んで頂けますか?」
別荘の者も手伝いますけど…、とマツカ君。
マツカ 「ぶるぅも、それでいいですよね?」
Aぶるぅ「うんっ! あとね、荷物と一緒にね…」
キース 「何かセットで運びたいのか?」
Aぶるぅ「そうなの、馬になって欲しいの!」
ぼくを河原まで乗せてって、と悪戯小僧の注文が。
Aぶるぅ「頭に乗っけてくれてもいいし、背中でも!」
キース 「待て、それを荷物を運びながら、と?」
Aぶるぅ「ピンポーン! 上手くバランスをね!」
キース 「げっ!」
Aぶるぅ「落っことしたら…」
どうしようかなあ、と首を捻ってますけど。
乗せろと…?
2023/05/29 (Mon)
☆手拍子でいこう
マツカ君の別荘に到着、河原でバーベキューですけれど。
まずは荷物の運搬からで、キース君も運ぶわけでして…。
ジョミー「荷物を運んで、ぶるぅも一緒に運ぶって?」
サム 「頑張ってくれよな、応援してやるからよ」
シロエ 「ですね、手拍子なら打ちますよ」
キース 「はあ?」
何故、手拍子だ、とキース君が見開く瞳。
キース 「誰も踊るとは言っていないが?」
シロエ 「ぶるぅを落とすと、大惨事でしょう?」
Aぶるぅ「そだね、キースを川に落とすのは基本!」
ちゃんと仕返ししなくっちゃ、と悪戯小僧の宣言が。
Aぶるぅ「河原に、頭から落としてもいいし…」
キース 「それは普通に死ぬヤツだろう!」
Aぶるぅ「ヘルメットは被せてあげるから!」
一同 「「「うわー…」」」
恐ろしすぎる、と誰もが引く中、シロエ君の笑み。
シロエ 「ですから、それを防ぐためにも手拍子ですよ」
ジョミー「どうするわけ?」
シロエ 「ぶるぅに、バランスを取って貰うんです!」
歌って踊ればバッチリですし、とシロエ君が立てる親指。
シロエ 「キース先輩の頭の上で、かみほー♪ で!」
Aぶるぅ「楽しそう! それに決めたぁーっ!」
歌って踊って河原まで、と悪戯小僧、ピョンピョンと。
Aぶるぅ「はい、キースは荷物を持って、持って!」
キース 「首が折れたらどうしてくれる!」
Aブルー「大丈夫! こういうグッズが!」
ほらね、とソルジャーが宙に取り出したブツ。
Aブルー「ぼくの世界で、ムチ打ちになった人がさ…」
A船長 「使うヤツですよ、首に巻くだけでいいんです」
お任せ下さい、とキャプテンがキース君の首に巻き巻き。
A船長 「ぶるぅの体重が倍でもいけますよ」
Aブルー「じゃあ、其処の荷物を…」
Aぶるぅ「しっかり持ってね、でもって、ぼくが…」
キース 「荷物だけでも重いんだが!」
Aぶるぅ「でも、乗っかっちゃうーっ!」
レッツ、かみほー! と頭にポンと飛び乗り。
更に踊ると…?
2023/05/30 (Tue)
☆下僕は仕事中
いよいよ河原でバーベキューですけど、荷物運びが必須。
キース君も動員でして、頭の上で悪戯小僧が踊る展開に。
Aぶるぅ「かみお~ん♪ しゅっぱぁ~つ!」
キース 「ステップを踏むな!」
Aぶるぅ「だって踊りは、ステップが大事!」
バク転だってしちゃうもんね、と調子に乗りまくり。
ジョミー「怖すぎるよ、アレ…」
シロエ 「首は折れないらしいですけどね…」
サム 「踊るネタは、お前が出したんだぜ?」
シロエ 「サム先輩も、手拍子を打ってますけど?」
ノリノリで、とシロエ君の鋭い指摘。
シロエ 「まあ、やらないと詰みますからねえ…」
ジョミー「いいんじゃないかな、キースに任せておけば」
ぼくたちはマツカの下僕なんだし、とジョミー君。
ジョミー「さてと、河原に到着で…」
サム 「火を熾したら、バーベキューな!」
Aぶるぅ「ねえねえ、踊り続けていい?」
一同 「「「は?」」」
荷物運びは終わったのに、と誰もがキョトン。
シロエ 「踊るって、何処で踊るんです?」
Aぶるぅ「もちろん、キースの頭の上!」
食べながら踊りまくりたいの、と弾ける笑顔。
Aぶるぅ「バランスを取るの、楽しかったし…」
キース 「俺はどうなるんだ!」
Aぶるぅ「バーベキューをやってる間は、乗せててね!」
キースも好きに食べればいいから、とニコニコニコ。
Aぶるぅ「他のみんなは、手拍子で!」
サム 「手が空いてる時でいいのかよ?」
Aぶるぅ「そだよ、マツカが命令してたし…」
バーベキューするのが仕事だもんね、とキッパリと。
Aぶるぅ「お仕事、とっても大切だから…」
一同 「「「イイネ!」」」
それならいいや、と皆が賛成、悪戯小僧、オンステージ。
シロエ 「キース先輩、頑張って下さいね!」
サム 「俺たちは忙しいからよ…」
Aぶるぅ「歌って踊って、食べるんだも~ん!」
キース 「何故、俺だけが…!」
もう嫌だ、と絶叫してますけど。
今月、これにて中継終了~。
2023/05/31 (Wed)
週末は生徒会長宅な面々、次の土曜はバーベキューな案。
言い出しっぺはソルジャーでして、キース君がヤバい件。
キース 「頼む、強制送還と親父にチクるのは…」
ブルー 「やめてくれ、って?」
キース 「俺が殺されてもいいのか、あんた!」
ブルー 「自業自得と言うからねえ…」
大丈夫、骨は拾ってあげるから、と生徒会長、涼しい顔。
ブルー 「お経の方も、フルコースを無料サービスで!」
シロエ 「極楽往生、間違いなしってヤツですね?」
ブルー 「当たり前だよ、ただでもキースは坊主だし…」
サム 「日頃の念仏、ダテじゃねえんだぜ?」
ヘマをしねえ限りは極楽行きな、とサム君の解説。
サム 「でもよ、銀青様のお墨付きだとよ…」
シロエ 「何か特典がつくんですか?」
サム 「キースが自力で行けるトコより、上席な!」
ブルー 「阿弥陀様に近い蓮になるのを、約束するよ」
分かったら帰って罰礼を…、と銀青様のお言葉が。
ブルー 「ぶるぅの折詰で、栄養補給はバッチリだしね」
ぶるぅ 「んとんと、折詰、夜食も要るかな?」
ブルー 「つけた方がいいねえ、過酷な夜になるから」
徹夜で罰礼コースかもだし、と生徒会長の指示。
ブルー 「そうでなくても、徹夜でお念仏はさ…」
サム 「あり得るわけな?」
ブルー 「アドス和尚が大噴火だよ?」
無事に済むわけないじゃないか、と怖すぎる読み。
ブルー 「それじゃ、キースは帰るってことで…」
キース 「俺は死にたくないんだが!」
ぶるぅ 「折詰を食べれば大丈夫!」
キース 「栄養はともかく、メンタルの方だ!」
親父が噴火するんだぞ、とキース君、ガクブル。
キース 「それも大噴火で、もう容赦なく殴る蹴るで…」
シロエ 「火砕流が来るわけですね、分かります」
スウェナ「火山弾だって降るわよねえ…」
キース 「分かってるなら、ブルーをだな…」
ジョミー「止めろって?」
自分で方法を考えたら、とジョミー君の突き放し。
詰み…?
2023/05/16 (Tue)
☆強制送還が嫌なら
生徒会長宅で週末を過ごす面々、次の土曜の計画が浮上。
ソルジャーの案で、河原でバーベキューですけれども…。
シロエ 「そもそも、キース先輩の今の状況はですね…」
スウェナ「何が原因なのか、考えるべきよ」
門外漢の私たちでも分かるわ、とスウェナちゃん。
スウェナ「ズバリ、ブルーに逆らったからでしょ?」
シロエ 「ですよね、偉いお坊さんのお言葉を無視で…」
聞かないからじゃないですか、とシロエ君の厳しい口調。
シロエ 「素直に聞けば、強制送還は無くなりますよ」
スウェナ「チクられもしないと思うわねえ…」
サム 「そうだぜ、素人さんでもこう言ってるのに…」
ジョミー「自力で解決しない以上は、どうなってもさ…」
自己責任っていうヤツだよね、とジョミー君も知らん顔。
ジョミー「何処からも助けは来ないと思うよ」
ブルー 「来るわけがないね、じゃあ、そういうことで」
折詰の用意も出来たようだし、と生徒会長、ニッコリ。
ブルー 「ぶるぅ、元老寺まで送ってあげてよ」
ぶるぅ 「オッケー、キースのお部屋でいい?」
ブルー 「そうじゃなくって、アドス和尚がいる所!」
今なら庫裏で休憩中、と強制送還する場所の指示が。
ブルー 「イライザさんと一緒に、お茶とお饅頭で…」
ぶるぅ 「分かった、その部屋に送ればいいんだね!」
ブルー 「うん、折詰を持たせてね」
みんなもお別れの言葉を順に、と生徒会長。
ブルー 「今生の別れになるかもだから、心をこめて」
サム 「あー…。マジで殺されなくてもよ…」
シロエ 「退学とかはありそうですね…」
坊主稼業に専念しろと…、とシロエ君が顎に当てる手。
シロエ 「そうなったら、会えなくなりますし…」
Aブルー「それは残念、ぶるぅもガッカリすると思うよ」
ブルー 「キース的には、きっと本望だろうね」
サム 「自分で選んだ道だしよ…」
キース 「待ってくれ!」
まだ選ぶとは言っていない、と叫んでますけど。
未定だと…?
2023/05/17 (Wed)
☆帰ったら詰みな人
生徒会長宅で週末な面々、次の土曜はバーベキューな案。
言い出しっぺはソルジャーでして、キース君が失言で…。
ブルー 「いいから、早く帰りたまえ!」
ぶるぅ 「はい、折詰! 保冷材も入れておいたから!」
どの順番に食べてもオッケー、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「夜食もガッツリ食べたいだろうし…」
サム 「徹夜で罰礼か、お念仏だもんなあ…」
シロエ 「体力、消耗しまくりですよね」
ぶるぅ 「でもでも、栄養たっぷりなの!」
精進だけど、とお墨付き。
ぶるぅ 「安心して罰を受けてよね!」
ブルー 「ぶるぅ、お別れも言わないと…」
ぶるぅ 「そだね、キース、いつまでも元気でね!」
Aブルー「寂しくなるけど、頑張ってくれたまえ」
でも法要の時はよろしく、とソルジャー、抜け目なく。
Aブルー「この際、天井裏で法要でも我慢するから!」
シロエ 「あー…。元老寺でやるしかないわけですね」
ブルー 「退学になったら、仕方ないよ」
副住職に専念するんだからね、と生徒会長。
ブルー 「まあ、法要をして貰えるだけでも御の字で…」
Aブルー「そう思うしかないよね、うん」
キース 「いや、これからも法要は此処で!」
俺は覚悟を決めたからな、とキース君、拳をグッと。
キース 「どう考えても、ババを引いた方が…」
ブルー 「メリットが大きそうだ、って?」
キース 「そうなるだろうが!」
強制送還されたら詰みだ、と肩を竦める人。
キース 「親父の前に送り返されて、チクられて…」
シロエ 「大噴火で火砕流ですしねえ…」
サム 「確実に後がねえよな、マジで」
退学したって、一生ついて回りそうだぜ、という声が。
サム 「何かってえと、こう、ネチネチとよ…」
シロエ 「でもって、顎で使われまくるんですね」
キース 「あの親父だしな!」
Aブルー「じゃあ、世話係をやるんだね?」
キース 「仕方なかろう!」
ゲストの面倒は見させて貰う、と悲壮な決意。
泣けるかも…。
2023/05/18 (Thu)
☆お出掛けはバスで
週末を生徒会長宅で過ごす面々ですけど、お出掛けな案。
マツカ君の別荘の近くの河原で、バーベキューでして…。
Aブルー「キースがババってことは、バーベキューだね」
シロエ 「もちろんですよ、断る理由が無いですから」
ジョミー「むしろ賛成、もう全力で行きたいヤツ!」
最高の食材が来るんだし、とジョミー君が突き上げる拳。
ジョミー「マツカ、今回はマイクロバス?」
マツカ 「お好みに合わせて手配しますけど…」
サム 「マイクロバスがいいんでねえの、行楽だしよ」
一種、遠足みたいなモンで…、とサム君の言。
サム 「リムジンで行くより、みんなで賑やかによ…」
シロエ 「ワイワイやるのが良さそうですよね」
スウェナ「そうね、キースがババを引くトコも…」
ブルー 「見られるかもねえ、運が良ければ」
ぶるぅが車内でやらかすならね、と生徒会長、ニヤニヤ。
ブルー 「カエル袋は、もう定番だし…」
シロエ 「そうでした! 今回も踏んでくれそうですよ」
Aブルー「みんなで踏むのもアリかもねえ…」
キース 「げっ!」
嫌すぎる、とキース君、顔面蒼白。
キース 「この人数で踏まれたら、俺の内臓は…」
シロエ 「まあ、その辺は、ぶるぅ次第ですね」
Aブルー「お出掛けしてから、考えるってことで…」
楽しみだよねえ、バーベキュー! とソルジャーの笑顔。
Aブルー「キースも、食事は出来るんだしさ…」
サム 「美味い肉とか、新鮮な魚介類とかなんだぜ?」
ジョミー「それを励みに頑張るべきだよ、世話係」
退学して坊主稼業に専念よりマシ、とジョミー君。
ジョミー「文句を言わずに、やるべきだって!」
シロエ 「まったくです。ついでに、次の土曜日の…」
お天気も祈って下さいね、とシロエ君の注文が。
シロエ 「バーベキュー日和に期待してますよ」
一同 「「「イイネ!」」」
キース 「分かった、全力で祈っておく…」
雨になったら殺されるしな、と呻く副住職。
責任重大…。
2023/05/19 (Fri)
☆フラグが立ったかも
やって来ました、河原でバーベキューにお出掛けする日。
朝イチで生徒会長のマンション前に集合、いつもの面々。
シロエ 「おはようございます! 快晴になりましたね」
ジョミー「うん、最高のバーベキュー日和!」
サム 「キースも、なかなかやるじゃねえかよ」
キース 「雨になったら、人生、真面目に詰むからな…」
朝晩のお勤めで必死に祈祷、と副住職が繰る数珠レット。
キース 「御本尊様に、ひたすら感謝だ」
ブルー 「よかったねえ…。大雨にならなくて」
Aブルー「ホントにね! 今日はよろしく!」
??? 「皆さん、よろしくお願いします」
楽しみですよ、とキャプテン(会話表記はA船長)も。
A船長 「キースが世話して下さるそうで…」
??? 「かみお~ん♪ 思い切り、張り切っちゃう!」
面白いしね、と悪戯小僧(会話表記はAぶるぅ)も登場。
Aぶるぅ「今日は、何して遊ぼうかな?」
マツカ 「そうですねえ…。まずはバスの方へどうぞ」
Aぶるぅ「そだね、リムジンも楽しかったけど…」
みんなでマイクロバスもいいよね、と悪戯小僧。
Aぶるぅ「ぼく、いっちばぁ~ん!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ みんなも乗って、乗って!」
シロエ 「ええ。キース先輩、行きましょうか」
キース 「嫌な予感しかしないんだがな…」
だが、乗らないと後が無いし…、とキース君の沈痛な顔。
キース 「乗っても地獄、乗らなくても地獄か…」
ブルー 「自分でやるって言ったんだからね、世話係!」
誠心誠意、務めるように…、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「アドス和尚にチクる用意は、万全だから」
キース 「くっそぉ…」
仕方ない、とキース君も乗り込み、いざ、出発。
ぶるぅズ「「「しゅっぱぁ~つ!」」」
Aブルー「どうなるだろうね、カエル袋は」
キース 「ちょっと待て!」
Aブルー「何か?」
キース 「フラグを立てるな!」
火のない所に煙は立たん、と叫んでますけど。
手遅れでは…?
2023/05/20 (Sat)
☆尻馬に乗るべき
マツカ君の別荘に近い河原へ、バーベキューにお出掛け。
揃ってマイクロバスに乗り込み、只今、走行中ですけど。
Aブルー「そう言われても、カエル袋はねえ…」
シロエ 「定番になっていますから…」
キース 「貴様、尻馬に乗るつもりか!」
シロエ 「臨機応変というヤツですよ」
此処は盛り上げていかないと…、とシロエ君の笑顔。
シロエ 「皆さんも、そう思いますよね?」
スウェナ「そうね、でないと白けちゃうし…」
ジョミー「ノリは大切だと思うけど?」
ババを引くのはキースだしさ、とジョミー君も涼しい顔。
ジョミー「尻馬も、乗ってなんぼだってば」
サム 「うんうん、大いに乗るべきだぜ」
でもって爆走しねえとな、とサム君も。
サム 「んでよ、カエル袋がどうだって?」
Aブルー「ぼくも聞いてはいないから…」
気になって口にしたまでで…、とソルジャー、しれっと。
Aブルー「ぶるぅ、どうするつもりなんだい?」
Aぶるぅ「んとんと…。期待されちゃってる?」
Aブルー「それはもう!」
キース 「いや、そうじゃない!」
期待してるのは、この馬鹿だけだ、とキース君の反論。
キース 「他の面子は、こいつに合わせているだけで…」
Aぶるぅ「そうなのかなあ? じゃあ、アンケート!」
期待してる人は、手を挙げて! と悪戯小僧。
Aぶるぅ「してない人は、そのままで…。はいっ!」
一同 「「「はいっ!」」」
手を挙げないと自分がヤバい、と誰もが一斉に挙手。
Aぶるぅ「ほらね、みんなも期待してるし!」
キース 「違う、こいつらは命が惜しくてだな…!」
シロエ 「あのですね…。動機はどうでもいいんですよ」
大切なのはノリですから、とシロエ君、親指をグッと。
シロエ 「カエル袋に期待となったら、期待ですって!」
ジョミー「だよねえ、展開も気になるし…」
スウェナ「ホントにねえ…」
キース 「お前たち…!」
他人事だと思いやがって、と呻いてますけど。
どうなる…?
2023/05/21 (Sun)
☆本気か知りたい
マツカ君の別荘から近い河原で、バーベキューですけど。
目的地へ走るマイクロバスの中で、カエル袋という話が。
キース 「いいか、カエル袋は真面目にキツイんだぞ!」
シロエ 「知っていますよ、内臓が出そうな勢いで…」
ジョミー「踏まれちゃうから、カエル袋になるんだよね」
ぐえっ、ぐえっ、としか言えなくて…、とジョミー君。
ジョミー「でもさあ、此処でキースの肩を持つとさ…」
サム 「もう確実に詰むヤツだしよ…」
期待する方に行くしかねえんだよな、とサム君、腕組み。
サム 「キースも、自分で引き受けた以上はよ…」
ブルー 「どうなろうとも、自己責任でお願いしたいね」
それでこそ坊主というもので…、と生徒会長も合掌。
ブルー 「骨は拾ってあげるからさ」
キース 「殺す気か、あんた!」
ブルー 「そればっかりは、ぶるぅ次第というヤツで…」
Aブルー「ぼくにも全く読めないからねえ…」
で、どうするんだい、とソルジャーの視線が悪戯小僧に。
Aブルー「今回もカエル袋かな?」
Aぶるぅ「そだね、それから本気の人と…」
一同 「「「は?」」」
Aぶるぅ「そうじゃない人を、区別したいの!」
本気じゃない人はキースの味方だしね、と妙な台詞が。
Aぶるぅ「味方なんだ、って分かったら…」
シロエ 「え、えっと…。どうなるんですか?」
Aぶるぅ「もちろん、キースのお手伝い!」
お世話係は大勢いるほど楽しいもん、と悪戯小僧。
Aぶるぅ「一人より二人、二人より三人!」
ジョミー「ちょ、どうやって区別するわけ?」
Aぶるぅ「カエル袋を思いっ切り、踏めるかどうか!」
一同 「「「げっ!」」」
それは踏み絵と言うのでは…、と一同、ガクブル。
シロエ 「あ、あのですね…。踏めなかった人は…」
ジョミー「キースの味方にされるってこと?」
Aぶるぅ「そだよ、これなら簡単でしょ?」
一同 「「「うわー…」」」
マジか、と誰もがドン引きですけど。
キース君を踏めと…?
2023/05/22 (Mon)
☆体重が違う件
マツカ君の別荘に近い河原へ、バーベキューにお出掛け。
賑やかにマイクロバスですけれど、車内で大問題が発生。
シロエ 「き、キース先輩を、本気で踏めなかったら…」
サム 「お前も世話係になるってことだぜ?」
その点は俺も同じだけどよ、とサム君の悪い顔色。
サム 「マジか、思いっ切り踏めってか…」
ジョミー「内臓が出そうなヤツだよね…」
キース 「それ以上だと思うんだが!」
なにしろ体重が違うからな、とキース君も顔面蒼白。
キース 「ぶるぅだったら、どっちも軽いが…」
シロエ 「ぼくたちの場合は、重くなりますよね…」
ジョミー「ぶるぅの倍は、余裕であるよね…」
スウェナ「私でも、もっと重いわよ!」
体重を言う趣味は無いけれど、とスウェナちゃん。
スウェナ「男性陣だと、当然、私なんかより…」
シロエ 「軽いってわけがないですよねえ…」
ついでに筋肉は重いんですよ、とシロエ君の怖い指摘が。
シロエ 「マツカ先輩とか、見た目よりもですね…」
スウェナ「重くなるのね、いつも柔道部で鍛えてるから」
シロエ 「そうなんですよ、実はガッツリ重たくて…」
マツカ 「キースを踏んだら、キツそうなんです」
ぶるぅの比ではありませんから、とマツカ君も否定せず。
マツカ 「でも踏まないと、お世話係にされますし…」
キース 「お前の場合は、それで問題無いだろう!」
元から招待してる側だ、とキース君。
キース 「それにぶるぅも、お前にはだな…」
シロエ 「酷いことはしないと思いますけど?」
でないと後で仕返しが…、とシロエ君も。
シロエ 「二度と招待して貰えないとか、ありそうで…」
Aぶるぅ「やだやだ、それは絶対、イヤーッ!」
マツカは踏まない方でいいから、と悪戯小僧の絶叫が。
Aぶるぅ「仕返しは困るし、踏まなくていいーっ!」
マツカ 「えっ、本当にいいんですか?」
Aぶるぅ「いいってばーっ!」
他の人だけ踏めばいいの、と叫ぶ悪戯小僧。
除外ですか…。
2023/05/23 (Tue)
☆除外された人
マツカ君の別荘から近い河原で、バーベキューですけど。
行きの車内で問題発生、キース君が踏まれる危機でして。
マツカ 「えっと…。ぼくだけ除外はいいんですけど…」
Aブルー「ラッキーだと思うよ、何か問題あるのかい?」
マツカ 「ええ、皆さんに申し訳なくて…」
Aブルー「そんなの全然、いいって、いいって!」
ぶるぅが許すと言ったんだしさ、と仕切るソルジャー。
Aブルー「というわけで、マツカは無罪放免!」
ジョミー「いいなあ、高みの見物で…」
サム 「まったくだぜ。俺たちは恨まれまくりでよ…」
シロエ 「キース先輩の復讐が怖いヤツですよ」
柔道部で何をされるやら…、とシロエ君、肩をブルッと。
シロエ 「怪我はさせないとは思うんですけど…」
スウェナ「叩き付けられて、痛い目に遭いそうよね…」
シロエ 「元々、容赦ないですからね」
手加減はゼロな人なんですよ、とシロエ君の深い溜息。
シロエ 「でも先輩より、ぶるぅの方が…」
ジョミー「何をされるか分からない度が上だしね…」
Aぶるぅ「ピンポーン! はい、踏んで、踏んで!」
順番はジャンケンで決めていいよ、と悪戯小僧。
Aぶるぅ「その前に、お手本、よく見ておいてね!」
一同 「「「お手本?」」」
Aぶるぅ「そだよ、キースは床にゴロンと!」
仰向きに寝て! とキース君を無理やり床に。
Aぶるぅ「こうしておいてね、お腹の上で…。こう!」
キース 「ぐえっ!」
Aぶるぅ「ほらね、ぐえっ、ってカエル袋に!」
なったでしょ、と悪戯小僧の得意げな顔。
Aぶるぅ「高くジャンプがコツなんだよ!」
一同 「「「ひぃぃっ!」」」
自分の体重でソレをやったら…、と誰もがドン引き。
シロエ 「大惨事になると思いますけど…!」
Aぶるぅ「キースの味方に数えていい?」
シロエ 「それは勘弁して下さい!」
Aぶるぅ「じゃあ、踏めるよね?」
マツカ 「あのぅ…」
ぼくの味方じゃダメでしょうか、という声が。
えっと…?
2023/05/24 (Wed)
☆下僕と使用人
マツカ君の別荘に近い河原へ、バーベキューにお出掛け。
ところが行きの車内が問題、キース君がカエル袋の危機。
Aぶるぅ「えっと、マツカの味方って、何?」
マツカ 「そのままの意味になるんですけど…」
キースじゃなくて…、とマツカ君、おずおずと。
マツカ 「早い話が、ぼくの味方ということですよ」
Aぶるぅ「もしかして、シロエが?」
マツカ 「ええ。ぼくの味方ではダメですか…?」
味方がいると便利ですしね、と控えめな口調。
マツカ 「ぼく一人だと、行き届かない面もありますし」
Aぶるぅ「お世話係だったら、キースがいるよ?」
マツカ 「でも、それは…。下働きで下僕ですよね?」
Aぶるぅ「そだよ、充分だと思うけど!」」
こき使って、カエル袋にして…、と悪戯小僧、得意満面。
Aぶるぅ「キースの味方が増えたら、うんと楽しいし…」
マツカ 「そうかもですけど、いわゆる使用人には…」
実は二種類あるんですよ、と御曹司の言。
マツカ 「ぼくの別荘、大抵、執事が来ていますよね?」
Aぶるぅ「うん、色々とお世話してくれる人!」
お茶の支度とか、お弁当の手配とか…、と頷く悪戯小僧。
Aぶるぅ「無理も聞いてくれるし、いい人だよね!」
マツカ 「でしょう? でも、執事が自分で料理とか…」
やっていますか、とマツカ君の問い。
マツカ 「お茶にしても、運んでは来ますけど…」
スウェナ「そういえば、お菓子は作らないわよねえ?」
マツカ 「盛り付けだって、していませんよ」
運んで来て、お茶を注ぐだけです、と御曹司。
マツカ 「ということは、お茶の支度を整える係が…」
ジョミー「他にいるってことだよね…」
深く考えてなかったけどさ、とジョミー君の相槌。
ジョミー「じゃあ、使用人が二種類っていうのは…」
Aぶるぅ「執事さんと、お料理とかをする人?」
マツカ 「使う側と、使われる側ですよ」
Aぶるぅ「んーと…?」
執事さんの下僕ってこと、と尋ねてますけど。
正解…?
2023/05/25 (Thu)
☆二種類の使用人
マツカ君の別荘から近い河原で、バーベキューですけど。
行きの車内で問題発生、キース君で踏み絵になりそうで。
Aぶるぅ「執事さんの下僕が、お料理するわけ?」
マツカ 「平たく言えば、そういうことになりますね」
でもって、それだけじゃないんですよ、と御曹司。
マツカ 「料理人の中にも、二種類の人がいるんです」
Aぶるぅ「下僕と、そうじゃない人と?」
マツカ 「ええ。下僕の側だと、皿洗いとかが仕事で…」
料理は任せて貰えないんです、とマツカ君、キッパリと。
マツカ 「他の部署でも、そういう区別がありますよ」
Aぶるぅ「お掃除をする係とかでも?」
マツカ 「そうなりますね、ひたすら床を磨くだけとか」
ジョミー「キツイ仕事が担当なんだ…?」
もしかして服も違ったりする? とジョミー君の問い。
ジョミー「作業服の人と、制服みたいな人と…?」
マツカ 「掃除係なら、そうなりますね」
厨房の場合は、帽子とかで区別ですけど…、という答え。
マツカ 「掃除担当で下僕な側は、肉体労働ですし…」
スウェナ「制服だと、務まらないってことね?」
マツカ 「制服を着て、天井裏とかが掃除出来ますか?」
一同 「「「あー…」」」
それは確かに、と一同、納得。
サム 「んじゃ、何処も階級差があるってことな?」
マツカ 「はい。ですから、お世話係にも…」
二種類あるということですよ、と御曹司の笑み。
マツカ 「ぼくは使う側で、キースは下僕側なんです」
Aぶるぅ「んとんと…。それじゃ、マツカの味方だと…」
マツカ 「キースを使う立場になりますね」
そしてキースは使われる側です、とマツカ君。
マツカ 「シロエがぼくの味方になったら、キースを…」
シロエ 「こき使う立場になるわけですね?」
マツカ 「そうなんですけど、この案が通らない時は…」
Aぶるぅ「どうなるの?」
マツカ 「お世話係を降りさせて頂きます」
後は執事に任せますよ、とマツカ君、ニッコリ。
降りると…?
2023/05/26 (Fri)
☆下僕になったら
マツカ君の別荘に近い河原へ、バーベキューにお出掛け。
ところが行きの車内が問題、キース君で踏み絵な事態で。
Aぶるぅ「ええっ、マツカが降りちゃうの!?」
マツカ 「ぼくの味方になる案が、ダメな場合はです」
何かあったら執事に直接言って下さい、と御曹司。
マツカ 「慣れてますから、何も問題ありませんよ」
Aぶるぅ「でもでも、執事さん、ぼくはあんまり…」
お話したことないんだけど、と悪戯小僧、タラリ冷汗。
Aぶるぅ「どう言えばいいのか、分かんないことも…」
マツカ 「そうなんですか?」
Aぶるぅ「そうなの、だからマツカが降りると困るの!」
お世話係のままでいてよ、と悪戯小僧の泣きそうな声。
Aぶるぅ「お願い、シロエを味方にしてもいいから!」
マツカ 「ぼくが貰って、下僕に使っていいんですね?」
Aぶるぅ「そだよ、シロエは持ってって!」
マツカ 「承知しました。それから、他の皆さんも…」
キースを踏めなかった時は、頂戴します、と御曹司の言。
マツカ 「もれなく、ぼくの下僕になって頂くわけで…」
サム 「俺、それでいくぜ!」
ジョミー「ぼくもマツカの下僕になるよ!」
スウェナ「私もだわね、キースの味方にされるより…」
断然マシなコースだもの、とスウェナちゃん。
スウェナ「マツカ、遠慮なく使ってちょうだい!」
マツカ 「ええ、こき使わせて頂きますね」
バーベキューのお手伝いをよろしく、と御曹司の笑み。
マツカ 「ぼく一人では、とても全部は焼けませんし…」
サム 「マジかよ、焼くだけでいいのかよ?」
マツカ 「それと、火の番もお願いします」
焦げてしまったら大変ですから…、と注文が。
マツカ 「あとは燃料の補給とかですね、炭を足すとか」
Aブルー「それは普通に、バーベキューな気が…」
マツカ 「何か文句がおありでしょうか?」
Aブルー「う、ううん、特には…」
Aぶるぅ「ぼくも…」
文句ないもん、と悪戯小僧も神妙な顔。
マツカ君、最強…。
2023/05/27 (Sat)
☆爪も牙もある人
マツカ君の別荘から近い河原で、バーベキューですけど。
行きの車内でキース君が大ピンチ、マツカ君が助け舟で。
マツカ 「じゃあ、皆さん、お手伝いをお願いしますね」
一同 「「「はーい!」」」
頑張ります、と誰もが突き上げる拳。
ジョミー「焼くのも火の番も、任せてよ!」
サム 「楽しみだよなあ、バーベキューの醍醐味だぜ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぼくもお手伝いがいい!」
キースを踏むより、そっちだもん、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「キースを踏んでも、音がするだけで…」
Aぶるぅ「そっかな、カエル袋も面白いんだけど…」
キース 「俺は少しも面白くないが!」
Aぶるぅ「うん、この反応が最高だから、踏んじゃう!」
踏み、踏み、踏み~っ! と悪戯小僧のハイジャンプ。
キース 「ぐえっ、ぐえっ、ぐええっ!」
Aぶるぅ「もっと、もっとーっ!」
Aブルー「やってるねえ…」
ブルー 「他の面子に逃げられた分まで、発散だろうね」
高みの見物といこうじゃないか、と生徒会長、知らん顔。
ブルー 「どうせ自分で蒔いた種だし、踏まれるしか…」
シロエ 「そうなんですけど、ぼくたちは助かりました」
サム 「うんうん、マツカさまさまってな」
ジョミー「そりゃさあ、マツカ様だもんねえ…」
普段は爪を隠してるけど、とジョミー君。
ジョミー「牙もあるから、鷹というより猫かもね…」
スウェナ「そうね、血統書つきのヤツだわよ」
シロエ 「コンテストで優勝しまくりの、ですね」
ジョミー「そう! でも猫だから、怒らせちゃったら…」
流血の大惨事になるわけで…、とジョミー君が竦める肩。
ジョミー「身が軽い分、下手な犬よりキツイと思うよ」
サム 「顔をバリバリやられて、髪も毟られるのな…」
Aブルー「なるほどねえ…。敵に回すと怖いわけだよ」
ジョミー「ぶるぅも引っ込むほどだしさ…」
Aぶるぅ「キースは踏めるけどね!」
マツカと違って怖くないもん、と踏み踏み。
カエル袋…。
2023/05/28 (Sun)
☆荷物を運ぶなら
マツカ君の別荘に近い河原へ、バーベキューにお出掛け。
行きの車内でキース君が踏まれる間に、目的地に到着で。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ マツカの別荘だあ!」
Aぶるぅ「そだね、カエル袋も最後の一発!」
キース 「ぐええっ!」
もう死にそうな悲鳴ですけど、マイクロバスが停車。
マツカ 「着きましたよ、河原へ直行ですよね?」
一同 「「「もっちろ~ん!」」」
行くぞ、と張り切って下車する御一同様。
サム 「なんだよ、キース、だらしがねえな」
シロエ 「まだ床と仲良くしてるんですか?」
キース 「これが貴様らなら、すぐ立てるのか…!」
ジョミー「喋れるんなら、立って降りれば?」
一人だけ中に残ってないで、とジョミー君が外から声を。
ジョミー「それともアレかな、鍵を掛けられて…」
スウェナ「取り残されて、熱中症を希望かしらね?」
シロエ 「あー…。下僕よりかは、マシかもですねえ…」
暑さによっては死にますけれど、とシロエ君の相槌。
シロエ 「忘れられるとか、あるあるですから」
Aぶるぅ「んーと…。キースをバスに閉じ込めるの?」
キース 「いや、降りる!」
マジで殺される、とキース君、ダッシュで下車。
キース 「お、降りたぞ…!」
Aブルー「感心、感心。それじゃ早速、其処の荷物を…」
マツカ 「河原へ運んで頂けますか?」
別荘の者も手伝いますけど…、とマツカ君。
マツカ 「ぶるぅも、それでいいですよね?」
Aぶるぅ「うんっ! あとね、荷物と一緒にね…」
キース 「何かセットで運びたいのか?」
Aぶるぅ「そうなの、馬になって欲しいの!」
ぼくを河原まで乗せてって、と悪戯小僧の注文が。
Aぶるぅ「頭に乗っけてくれてもいいし、背中でも!」
キース 「待て、それを荷物を運びながら、と?」
Aぶるぅ「ピンポーン! 上手くバランスをね!」
キース 「げっ!」
Aぶるぅ「落っことしたら…」
どうしようかなあ、と首を捻ってますけど。
乗せろと…?
2023/05/29 (Mon)
☆手拍子でいこう
マツカ君の別荘に到着、河原でバーベキューですけれど。
まずは荷物の運搬からで、キース君も運ぶわけでして…。
ジョミー「荷物を運んで、ぶるぅも一緒に運ぶって?」
サム 「頑張ってくれよな、応援してやるからよ」
シロエ 「ですね、手拍子なら打ちますよ」
キース 「はあ?」
何故、手拍子だ、とキース君が見開く瞳。
キース 「誰も踊るとは言っていないが?」
シロエ 「ぶるぅを落とすと、大惨事でしょう?」
Aぶるぅ「そだね、キースを川に落とすのは基本!」
ちゃんと仕返ししなくっちゃ、と悪戯小僧の宣言が。
Aぶるぅ「河原に、頭から落としてもいいし…」
キース 「それは普通に死ぬヤツだろう!」
Aぶるぅ「ヘルメットは被せてあげるから!」
一同 「「「うわー…」」」
恐ろしすぎる、と誰もが引く中、シロエ君の笑み。
シロエ 「ですから、それを防ぐためにも手拍子ですよ」
ジョミー「どうするわけ?」
シロエ 「ぶるぅに、バランスを取って貰うんです!」
歌って踊ればバッチリですし、とシロエ君が立てる親指。
シロエ 「キース先輩の頭の上で、かみほー♪ で!」
Aぶるぅ「楽しそう! それに決めたぁーっ!」
歌って踊って河原まで、と悪戯小僧、ピョンピョンと。
Aぶるぅ「はい、キースは荷物を持って、持って!」
キース 「首が折れたらどうしてくれる!」
Aブルー「大丈夫! こういうグッズが!」
ほらね、とソルジャーが宙に取り出したブツ。
Aブルー「ぼくの世界で、ムチ打ちになった人がさ…」
A船長 「使うヤツですよ、首に巻くだけでいいんです」
お任せ下さい、とキャプテンがキース君の首に巻き巻き。
A船長 「ぶるぅの体重が倍でもいけますよ」
Aブルー「じゃあ、其処の荷物を…」
Aぶるぅ「しっかり持ってね、でもって、ぼくが…」
キース 「荷物だけでも重いんだが!」
Aぶるぅ「でも、乗っかっちゃうーっ!」
レッツ、かみほー! と頭にポンと飛び乗り。
更に踊ると…?
2023/05/30 (Tue)
☆下僕は仕事中
いよいよ河原でバーベキューですけど、荷物運びが必須。
キース君も動員でして、頭の上で悪戯小僧が踊る展開に。
Aぶるぅ「かみお~ん♪ しゅっぱぁ~つ!」
キース 「ステップを踏むな!」
Aぶるぅ「だって踊りは、ステップが大事!」
バク転だってしちゃうもんね、と調子に乗りまくり。
ジョミー「怖すぎるよ、アレ…」
シロエ 「首は折れないらしいですけどね…」
サム 「踊るネタは、お前が出したんだぜ?」
シロエ 「サム先輩も、手拍子を打ってますけど?」
ノリノリで、とシロエ君の鋭い指摘。
シロエ 「まあ、やらないと詰みますからねえ…」
ジョミー「いいんじゃないかな、キースに任せておけば」
ぼくたちはマツカの下僕なんだし、とジョミー君。
ジョミー「さてと、河原に到着で…」
サム 「火を熾したら、バーベキューな!」
Aぶるぅ「ねえねえ、踊り続けていい?」
一同 「「「は?」」」
荷物運びは終わったのに、と誰もがキョトン。
シロエ 「踊るって、何処で踊るんです?」
Aぶるぅ「もちろん、キースの頭の上!」
食べながら踊りまくりたいの、と弾ける笑顔。
Aぶるぅ「バランスを取るの、楽しかったし…」
キース 「俺はどうなるんだ!」
Aぶるぅ「バーベキューをやってる間は、乗せててね!」
キースも好きに食べればいいから、とニコニコニコ。
Aぶるぅ「他のみんなは、手拍子で!」
サム 「手が空いてる時でいいのかよ?」
Aぶるぅ「そだよ、マツカが命令してたし…」
バーベキューするのが仕事だもんね、とキッパリと。
Aぶるぅ「お仕事、とっても大切だから…」
一同 「「「イイネ!」」」
それならいいや、と皆が賛成、悪戯小僧、オンステージ。
シロエ 「キース先輩、頑張って下さいね!」
サム 「俺たちは忙しいからよ…」
Aぶるぅ「歌って踊って、食べるんだも~ん!」
キース 「何故、俺だけが…!」
もう嫌だ、と絶叫してますけど。
今月、これにて中継終了~。
2023/05/31 (Wed)
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