シャングリラ学園つれづれ語り
☆雨でも遊びたい
さて、6月。今年も梅雨のシーズンでして、土曜日も雨。
生徒会長宅に来ている面々、外を眺めて溜息なわけで…。
シロエ 「雨ですよねえ…」
サム 「止みそうにねえよな、この週末はよ」
ジョミー「平日も、ずっと降ってたのにさあ…」
いい加減に止んでくれないかな、とジョミー君の愚痴。
ジョミー「学校に行くのも面倒なんだよ、雨の日は」
シロエ 「分かります。昨今の梅雨は、雨と言っても…」
サム 「下手すると土砂降りで来やがるしよ…」
スウェナ「そうなのよねえ、雷まで鳴る勢いで…」
シトシト降る日はまだマシだけど、とスウェナちゃんも。
スウェナ「土砂降りだと、傘を差しても無駄だし…」
ジョミー「足元から濡れて来るもんねえ…」
サム 「うんうん、歩道で跳ね返ってよ…」
マジで最悪、とサム君もブツブツと。
サム 「でもって、休みの日までが雨なんだぜ?」
シロエ 「お出掛けなんかは出来ませんよね…」
ジョミー「食事だけとか、屋内だったらいけるけど…」
なんか一味、足りないんだよ、とジョミー君。
ジョミー「やっぱり、外で遊びたいよね」
サム 「雨が続いた後だと、特にそうなるぜ」
でもよ、とサム君が傾げる首。
サム 「河原なんかは危ねえしよ…」
シロエ 「鉄砲水が来るらしいですよね」
ジョミー「たまにあるよね、流されてるヤツ」
動けなくなってヘリ救助とか…、とジョミー君の相槌。
ジョミー「まあ、ぼくたちだと、ヘリは要らないけど」
シロエ 「鉄砲水でも、ワンチャン、いけるかもです」
瞬間移動が間に合えば、とシロエ君も似たような意見。
シロエ 「ぼくたちだけだと、逃げられませんけどね」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 瞬間移動は、お任せ!」
ブルー 「ぼくでも楽勝でいけるんだよねえ、脱出技」
ジョミー「そういうのも、スリルがあっていいかな…」
キース 「おい待て、本気で言っているのか!?」
梅雨の河原は危険なんだぞ、とキース君。
常識ですよね…?
2023/06/01 (Thu)
☆川遊びとリスク
雨がシトシトな梅雨のシーズン、週末も雨なわけでして。
生徒会長宅に来ている面々、お出掛けしたいという声が。
キース 「いいか、鉄砲水も大概、危ないんだが…」
ジョミー「他にも何かあったっけ?」
キース 「曇り空でも、暑い日は、暑くなるんだぞ?」
しかも湿度が高いわけでな、とキース君。
キース 「そういう時に、河原で遊んでいたら…」
シロエ 「クマが出るとか、そういうのですか?」
キース 「そうじゃなくてだ、目の前は川で…」
とても涼しく見えるんだが、とキース君の説明が。
キース 「つい、入りたくならないか?」
サム 「あー…。足を浸けに、ていうヤツな?」
キース 「最初の間は、その程度だが…」
どんどん調子に乗るのが人間だぞ、とキース君の渋面。
キース 「もうちょっとだけ、と入って行って…」
シロエ 「深みにハマッて詰むんですね?」
キース 「それもある。もっと酷いと、泳ぎ始めて…」
マジで流されてしまうコース、と川遊びあるあるな危険。
キース 「お前たちの場合は、真面目にありそうで…」
ジョミー「うーん、否定は出来ないかも…」
シロエ 「どうせ詰んでも、助けて貰えるわけですし…」
サム 「充分いける、って気にはなるよな」
ジョミーは特に危ねえタイプ、とサム君、名指し。
サム 「ただでも絶叫マシンが好きでよ…」
シロエ 「さっきだって、スリルと言いましたよね」
ジョミー「そりゃまあ、確実に助かるんなら…」
深みにハマるのも、流されるのも…、と頷く人。
ジョミー「スリルの内だ、って思っちゃうかな」
ぶるぅ 「んとんと…。本気でお出掛けするの?」
ジョミー「ちょっといいかも、って…」
思ってるトコ、とジョミー君、只今、興味津々。
ジョミー「ホントに助けてくれるんだよね?」
ぶるぅ 「そだよ、ぼくでも、ブルーでもオッケー!」
ジョミー「楽しそうかも…」
キース 「馬鹿か!」
リスクを取りに行く気か、と叫んでますけど。
さて…?
2023/06/02 (Fri)
☆リスクと臆病者
雨が降り続く梅雨のシーズン、土曜日も雨がシトシトと。
生徒会長宅に来ている面々、屋外へお出掛けは難しそう。
ジョミー「でもさ、助けて貰えるんだよ、確実に」
シロエ 「それはそうですけど、リスクが高いですし…」
キース 「あえてリスクを取りに行くのは…」
さっきも言ったが馬鹿でしかない、とキース君、断言。
ジョミー「そうかな、バンジージャンプとかでも…」
サム 「馬鹿になるのか、と言いてえのかよ?」
ジョミー「うん。サムは馬鹿だと思うわけ?」
バンジージャンプをやりたがる人、とジョミー君の問い。
ジョミー「勇気があるのか、馬鹿なのか、どっち?」
サム 「馬鹿なんでねえの?」
ジョミー「じゃあさ、サムが、やれって言われたら…」
馬鹿じゃねえからしねえ、で済む? とジョミー君。
ジョミー「ぼくたちだけなら、それでいいけど…」
シロエ 「他人様がいたら、微妙ですよね…」
クラスメイトとお出掛けだとか、とシロエ君が傾げる首。
シロエ 「みんながやる中、やらないとなると…」
ジョミー「ただの臆病者にならない?」
サム 「あー…。そりゃマズイよなあ…」
そうなりゃ、俺もやるしかねえかも、とサム君の呻き。
サム 「馬鹿とか言っても通らねえしよ…」
ジョミー「ほらね、TPOっていうのもあるし…」
バンジージャンプは安全だし、とジョミー君の切り返し。
ジョミー「梅雨の川遊びだって、同じじゃないかな?」
シロエ 「安全が保障されているからですね?」
ジョミー「そう! 深みにハマッても、流されてもさ…」
必ず助けて貰えるんだよ、とジョミー君、やる気満々。
ジョミー「それとも、ぼくを馬鹿だって言うけれど…」
サム 「勇気がねえだけ、って扱いなのかよ?」
ジョミー「今の理屈で行くとそうだよ、キースなんかは」
シロエ 「確かに否定は出来ませんねえ…」
キース 「俺は臆病者ではないぞ!」
慎重なだけだ、と怒鳴ってますけど。
この流れではねえ…?
2023/06/03 (Sat)
☆意識が高い人
雨がシトシトな梅雨のシーズン、週末も止む気配は無し。
生徒会長宅に来ている面々、外で遊べないわけですが…。
シロエ 「慎重と言えば、まあ、そうですけど…」
ジョミー「臆病な上に、ノリが悪いって感じだよ?」
付き合いが悪いというヤツで、とジョミー君のツッコミ。
ジョミー「みんなが、バンジージャンプをやるのにさ…」
サム 「やらねえって言って、馬鹿呼ばわりまで…」
してるんでねえの、とサム君も。
サム 「俺は慎重なだけだ、ってえのも…」
シロエ 「意識高い系になるわけですね?」
サム 「そう思わねえか?」
スウェナ「間違っていない気がするわよねえ…」
そういう人って困るのよね、とスウェナちゃん、溜息。
スウェナ「ノリは悪いし、場は白けるし…」
ジョミー「空気が読めない人なんだよ、うん」
キース 「そうじゃない! 俺は職業柄、空気はだな…」
嫌というほど読む方なんだ、と副住職の反論が。
キース 「空気が読めないようでは、坊主の仕事は…」
サム 「務まらねえって言うのかよ?」
キース 「当然だろうが!」
ジョミー「じゃあさ、どうして馬鹿にするわけ?」
慎重になる必要はゼロなんだよ、とジョミー君。
ジョミー「リスクは全く無いんだけど?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 流されちゃっても大丈夫!」
深みにハマッた時も安心、と救助係の太鼓判。
ぶるぅ 「ぼくとブルーが、すぐ助けるから!」
ジョミー「ほらね、ぶるぅもこう言ってるのに…」
サム 「反対するのは、どうかと思うぜ」
自分がやりたくねえってだけだろ、とサム君の冷たい瞳。
サム 「流される勇気が出ねえから」
シロエ 「まさにソレですよね、分かります」
だから屁理屈をこねるんですよ、とシロエ君の相槌。
シロエ 「慎重だとか、リスクがどうとか、偉そうに…」
スウェナ「ご高説を垂れるのよねえ…」
キース 「何故、そうなる!」
俺はあくまで真面目にだな…、と文句ですけど。
分が悪い気が…。
2023/06/04 (Sun)
☆説法は抜きで
梅雨のシーズンは雨がシトシト、この週末も止まない雨。
生徒会長宅に来ている面々、外へお出掛け出来なくて…。
シロエ 「違うと言うなら、なんで賛成しないんです?」
ジョミー「まだ、出掛けるとは決まってないけど…」
サム 「盛り上がってる時に、否定するのはよ…」
やっぱ空気が読めねえとしか、とサム君のキッツイ言葉。
サム 「お前だけだぜ、ノリが悪いのは」
シロエ 「まったくです。スウェナ先輩さえもですね…」
スウェナ「川に入ろうとは思わないけど、ボートなら…」
乗ってみたいと思うわね、と梅雨の川遊びに大賛成な人。
スウェナ「急流下りの雰囲気、あるんじゃないかしら?」
ジョミー「あると思うよ、普段より流れが速いしさ…」
サム 「普通の川でも、楽しめるんでねえの?」
シロエ 「ほらね、スウェナ先輩だって、こうです」
それなのにキース先輩は…、とシロエ君が振っている首。
シロエ 「否定しまくり、おまけに意識が高い系で…」
ジョミー「ぼくたちを馬鹿にするんだもんねえ…」
キース 「だから、違うと!」
ブルー 「だったら、君も賛成なのかい?」
流されて深みにハマりたいかな、と生徒会長の問い。
ブルー 「そうだと言うなら、みんなもさ…」
シロエ 「何も文句は言いませんけど?」
どうなんですか、とシロエ君も。
シロエ 「キース先輩も、梅雨時の川に出掛けて…」
サム 「俺たちと一緒に、リスク皆無のスリルをよ…」
ジョミー「楽しみたいのか、欠席するのか、見学か…」
スウェナ「決めなさいよね、法話はどうでもいいから」
そんなの、誰も聞いてないから、とスウェナちゃん。
スウェナ「法話も説法も、例え話も、抜きでサッサと!」
シロエ 「お釈迦様の教えで煙に巻くのは、無しですよ」
キース 「なんで、そういう話になるんだ…!」
ブルー 「まず、結論を述べたまえ!」
サム 「お前、どっちになるんだよ?」
賛成なのか、反対なのか…、と聞いてますけど。
どっち?
2023/06/05 (Mon)
☆法事が多い時期
雨がシトシトな梅雨のシーズン、お出掛けが難しい面々。
生徒会長宅で過ごす週末、川遊びの話が出て来たわけで。
サム 「ハッキリしろよな、どっちなのかを」
シロエ 「臆病者か、そうでないのかが分かりますしね」
ジョミー「だよね、欠席とか見学だとさ…」
スウェナ「臆病者で、チキンってことだわよ」
で、どっちなのよ、とスウェナちゃんも詰め寄り。
スウェナ「梅雨時の川で遊ぶ話には、反対なわけ?」
キース 「愚行だと言っているだろう!」
シロエ 「出ましたよ、意識高い系…」
ジョミー「もうさ、こんな人は放っといてさ…」
ぼくたちだけで出掛けるとか…、とジョミー君の提案が。
ジョミー「どうせ行くなら、週末なんだし…」
サム 「あー…。キースには用がありそうだぜ、うん」
シロエ 「アドス和尚に、法要に動員されるんですね」
ブルー 「そうじゃないかな、梅雨でも法事はあるし…」
結婚式には向いてない分、多いかもね、と生徒会長。
ブルー 「なんと言っても、親戚が集まる行事だけにさ」
シロエ 「なるほど、婚礼と重なったらダメですよね…」
スウェナ「婚礼が優先で当然だわねえ、そういう時は…」
ブルー 「ピンポーン! だから前倒しで6月に…」
法事を持って来るケースもあるよ、と銀青様の解説。
ブルー 「法事を延ばすのは厳禁だけど、前倒しはさ…」
サム 「いいんだっけな、すると今月の元老寺はよ…」
ジョミー「本堂、予約で埋まってるとか?」
キース 「うっ…」
言われてみれば、と副住職の額にタラリ冷汗。
キース 「午前も午後も、ビッチリ入っていたな…」
ブルー 「オッケー、存分に手伝いたまえ!」
ぼくたちは川に遊びに行くから、と生徒会長、ピシャリ。
ブルー 「みんなもいいよね、キースは抜きで…」
ジョミー「梅雨の川で遊びまくりで、どう?」
サム 「いいじゃねえかよ!」
シロエ 「楽しみましょう!」
一名欠席な方向で、と纏めにかかってますけど。
ハブると…?
2023/06/06 (Tue)
☆人目があると面倒
梅雨のシーズンは雨がシトシト、週末だろうが関係無し。
生徒会長宅に集う面々、それでもお出掛けしたいわけで。
ブルー 「じゃあ、来週の土曜でいいかな?」
シロエ 「もちろんです!」
サム 「マツカの別荘から行ける川かよ?」
先月、バーベキューに行ったトコの、とサム君の問い。
ブルー 「そうだね、あそこだったら人目も無いし…」
ジョミー「貸し切り状態でいけるもんね!」
シロエ 「いえ、会長が言う人目は違う気がします」
注意されないという意味では…、とシロエ君。
シロエ 「だって、梅雨時の川ですよ?」
サム 「あー…。おせっかい焼きはいるよな、うん」
ジョミー「通報しちゃう人もいるかも…」
ブルー 「そういうこと! 警察が来ると面倒だしさ」
都会は何かとうるさいんだよ、と生徒会長の深い溜息。
ブルー 「下手すると、テレビ局まで来るし…」
シロエ 「来るでしょうねえ、救出するのを中継しに…」
サム 「救助なんかは、誰も頼んでねえのによ…」
ジョミー「絶対、通用しないよね、ソレ…」
有無を言わさず救助されて…、とジョミー君。
ジョミー「でもって、ガッツリお説教でさ…」
ブルー 「学校にも通報されるってね!」
一同 「「「うわー…」」」
それは勘弁、と誰もがガクブル。
サム 「やっぱ、田舎にしとこうぜ!」
ブルー 「それがオススメ!」
ジョミー「マツカの別荘の人は、どうかな…」
マツカ 「大丈夫ですよ、いっそ見張りをさせますか?」
地元の人が来ないように…、と御曹司。
マツカ 「地元の人も、うるさいですしね」
ブルー 「川の怖さを知ってるからねえ…」
シールドする気でいたんだけどさ、と生徒会長。
ブルー 「それじゃ、見張りを頼めるかな?」
マツカ 「分かりました。送迎の方はどうします?」
ブルー 「いいよ、瞬間移動で行くから」
シロエ 「キース先輩は放って、ですね?」
法事で忙しいですし…、と言ってますけど。
留守番決定…?
2023/06/07 (Wed)
☆増えそうな面子
雨がシトシトな梅雨のシーズン、週末も止まないわけで。
生徒会長宅に集う面々、外で遊びたくて川遊びという案。
キース 「欠席したら、親父の下僕か…」
シロエ 「でも、ぶるぅの下僕よりはマシでしょう?」
ジョミー「だよねえ、この間も散々、遊ばれてたし…」
サム 「まあ、今回は来ねえんだけどよ」
呼んでねえから、とサム君、親指をグッと。
サム 「俺たちだけで遊んで来ようぜ!」
スウェナ「いいわね、キースは留守番ってことで」
キース 「チキンな件はどうなるんだ?」
欠席な場合…、とキース君の問い。
キース 「俺は、用があって欠席なんだが…」
サム 「何を言ってんだよ、用は後付けだろ?」
ジョミー「そうだよ、チキンを隠すためのさ」
シロエ 「意識が高い人ですからねえ…」
慎重だなんて言い出して…、とシロエ君、軽蔑の眼差し。
シロエ 「要は勇気が無いだけですよ、本当は」
キース 「それは違うぞ!」
??? 「チキンなんだと思うけどねえ?」
誰が聞いても、とソルジャー(会話表記はAブルー)が。
キース 「あんた、何処から湧いたんだ!?」
Aブルー「もちろん、ぼくの青の間からだよ!」
面白そうな話だしね、と笑顔な人。
Aブルー「川へ遊びに行くんだって?」
シロエ 「今回は、呼んでいませんから!」
Aブルー「でも、飛び入りは許されるよねえ?」
ぼくはSD体制の世界で苦労しているんだし、と必殺技。
Aブルー「是非とも、混ぜて欲しいんだけど…」
シロエ 「豪華料理は無いですってば!」
Aブルー「コンビニ弁当があれば充分だよ!」
ぶるぅもそれで満足だから、とソルジャーの言。
Aブルー「コンビニスイーツとかも、好物だしねえ…」
シロエ 「なんで、ぶるぅが来るんですか!」
Aブルー「逆に、来ないと盛り上がらないよ?」
ジョミー「あー…。それは確かにあるかもね…」
サム 「間違いねえな…」
盛り上げ役としては最高だよな、とサム君も。
呼ぶと…?
2023/06/08 (Thu)
☆ヒッキーが吉かも
梅雨のシーズンは雨がシトシト、週末も容赦なく雨模様。
生徒会長宅に集う面々、それでもお出掛けしたいわけで。
キース 「盛り上がるのは、お前たちだけだろう!」
シロエ 「それはまあ…。キース先輩がババですし…」
サム 「ぶっちゃけ、俺たちは関係ねえしよ」
ぶるぅが来ても、とサム君、ニヤニヤ。
サム 「キースに任せて、安心ってな!」
ジョミー「待ってよ、キースは欠席だよ?」
一同 「「「げっ!」」」
それはヤバいヤツ、と誰もがドン引き。
シロエ 「キース先輩不在で、ぶるぅが来るんですか…」
ジョミー「絶対、誰かがババを引かされると思うけど…」
サム 「マジかよ、詰みじゃねえかよ、ソレ…」
人生終わるぜ、とサム君、顔面蒼白。
サム 「コンビニ弁当でも、来やがるとなると…」
ジョミー「お断りとか、無理なヤツだよ?」
シロエ 「お出掛けをやめるしかないですね…」
そうすれば問題ないですよ、とシロエ君の案。
シロエ 「残念ですけど、川遊びは諦めるということで」
ジョミー「だよね、酷い目に遭うよりは…」
サム 「此処でヒッキーしてようぜ、うん」
ぶるぅの飯は美味いんだしよ、とサム君も賛成。
サム 「んじゃ、お出掛けは無しってことで!」
一同 「「「オッケー!」」」
Aブルー「却下!」
ぼくの娯楽を奪わないで欲しい、とソルジャーの渋面。
Aブルー「遊ぶと言ったら、遊ぶんだってば!」
シロエ 「でも、ぼくたちが困るんです!」
Aブルー「そうかな、ぶるぅの相手役がさ…」
いないから困るだけだろう、と鋭い指摘。
Aブルー「それさえいれば、行くんだよねえ?」
シロエ 「まあ、そうですけど…」
でも、いないものはいないんですよ、とシロエ君。
シロエ 「キース先輩は欠席ですから…」
サム 「いねえよなあ?」
ジョミー「いるわけないって、もう確実に…」
スウェナ「死ぬものねえ…」
死亡フラグというヤツで、と皆が口々に。
正論ですね?
2023/06/09 (Fri)
☆正論を述べる人
雨がシトシトな梅雨のシーズン、ヒッキーするのが一番。
生徒会長宅に集う面々、週末は此処がいいとの結論で…。
シロエ 「梅雨の間は、外出は無しでいきましょう!」
サム 「それがいいよな、死ぬよりはよ…」
ジョミー「ぶるぅの料理で満足すべき!」
おやつも作って貰えるしね、とジョミー君が纏めに。
ジョミー「ぶるぅも、それでかまわないよね?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ おもてなし、大好き!」
お出掛けもいいけど、おもてなしも、と元気なお子様。
ぶるぅ 「ぶるぅと遊びたい気はするけれど…」
ブルー 「ソレをやると、犠牲者が出るからねえ…」
ぶるぅ 「そうなの、ババを引く人が可哀相だし…」
川で遊ぶのは無しでいいよ、と健気な発言。
ぶるぅ 「だから、ぶるぅによろしくね!」
サム 「おっ、テイクアウトで御馳走コースな?」
ぶるぅ 「そだよ、今日のも持って帰って!」
多めに作って詰めるから、とニコニコニコ。
ぶるぅ 「ぶるぅ、沢山食べるもんね!」
Aブルー「ありがとう! それは嬉しいんだけど…」
川遊びも諦めたくないんだよね、とソルジャー、譲らず。
Aブルー「要は、キースを引っ張り出せたら…」
シロエ 「無理だと思いますけれど?」
サム 「だよな、チキンではあるけどよ…」
ジョミー「言い訳の方は、間違っていないしね…」
本当に用があるんだからさ、とジョミー君。
ジョミー「休んで、法要のお手伝いだし…」
シロエ 「頑張る副住職ですよ」
Aブルー「そうかもだけど、チキンは確かで…」
キース 「違うと言っているだろうが!」
俺はあくまで正しい意見を言っている、と副住職の反論。
キース 「梅雨の最中に川遊びするのは、愚の骨頂で…」
Aブルー「でもねえ、リスクは完全にゼロで…」
キース 「それがどうした!」
Aブルー「リスクが無いのに、君は逃げてるんだよ?」
シロエ 「あー、そうなりますね…」
それも間違ってはいないですよ、とシロエ君。
確かに…。
2023/06/10 (Sat)
☆チキンが嫌なら
梅雨のシーズンは雨がシトシト、この週末も雨ですけど。
次の土曜はお出掛けな案、川遊びに行くか否かが問題で。
Aブルー「リスクがゼロでも、逃げてるとなると…」
シロエ 「チキンってことになるかもです」
Aブルー「ううん、確実にチキンだから!」
法要はただの言い訳だよ、とソルジャー、ビシィ! と。
Aブルー「まあいいけどね、チキンに決定でもさ」
キース 「あんた、喧嘩を売ってるのか!」
Aブルー「そうだけど?」
キース 「勝手に出て来て、決め付けるな!」
俺はチキンではないからな、とキース君の怒声。
キース 「チキンに坊主は務まらないぞ!」
シロエ 「そうなんですか?」
キース 「考えてもみろ、俺の家の裏山は墓地だ!」
大抵の寺は墓地とセットなんだぞ、と副住職。
キース 「幸い、俺の家には何も出ないが…」
ジョミー「あー、幽霊!」
サム 「墓地と言ったら定番だよなあ…」
幽霊だとか、人魂だとか…、とサム君も。
サム 「怖がっていたんじゃ、務まらねえか…」
キース 「そもそも、家に住めないだろうが!」
自宅イコール寺なんだしな、と副住職が繰る数珠レット。
キース 「そんな環境で、チキンに育つわけがない!」
ジョミー「かもねえ、心霊スポットに親しんでるし」
キース 「俺の家には出ないがな!」
Aブルー「オッケー、チキンは有り得ない、と…」
じゃあ、川遊びにも来られるよね、とソルジャーの笑み。
Aブルー「チキンじゃないのを証明しに!」
キース 「なんだって!?」
Aブルー「来ないんだったら、チキンで確定だよ!」
なんと言おうがチキンはチキン、と凄い論法。
Aブルー「それが嫌なら、参加したまえ!」
一同 「「「イイネ!」」」
それでいこう、と一同、拍手喝采。
シロエ 「ここは一発、度胸試しですね!」
ジョミー「肝試しの方がピッタリかも…」
Aブルー「どうするんだい、チキンでいい?」
決めるのは君だ、と言ってますけど。
選べ、と…?
2023/06/11 (Sun)
☆参加か欠席か
雨がシトシトな梅雨のシーズン、週末も雨が続くわけで。
それでも川遊びに行くかどうかを、只今、検討中な面々。
シロエ 「キース先輩、返事はどうなんです?」
サム 「欠席を選べば、チキン確定だぜ?」
ジョミー「どっちにするのさ、チキンでいいわけ?」
決められないのもチキンかもね、とジョミー君の意見。
ジョミー「日和見主義って、一種のチキンな気がする」
シロエ 「言えてますねえ、こう、様子見で…」
スウェナ「臆病なのよね、結局のところ」
Aブルー「なるほどねえ…。どんどんチキンに…」
近付いてるよ、とソルジャー、首をうんうん、と。
Aブルー「まあ、本人がそれでいいなら…」
シロエ 「チキン確定、川遊びの方は見送りですか?」
Aブルー「他のみんなが、ぶるぅを嫌がる以上はねえ…」
仕方ないよ、とソルジャーの深い溜息。
Aブルー「ということでさ、ぶるぅの料理に期待だね」
ぶるぅ 「オッケー! ぶるぅの好物、用意しとくね!」
テイクアウト用にドッサリ山ほど、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「ぼくもホントは、ぶるぅと一緒に…」
シロエ 「遊びたかったですよね、コンビニ弁当で」
ぶるぅ 「そうなの、コンビニスイーツも買って…」
みんなでお出掛けしたかったよう! と本音がポロリ。
ぶるぅ 「だけど、みんなに迷惑かけられないし…」
ジョミー「ごめんね、キースのせいだよね…」
シロエ 「本当に。ぶるぅには、キース先輩だって…」
お世話になっているというのに…、とシロエ君。
シロエ 「恩を仇で返すというヤツですよ」
ジョミー「仕方ないって、チキンは自分が大事でさ…」
サム 「周りに気を配る余裕はねえよな」
チキンだけによ、とサム君も。
サム 「ますますもって坊主失格、ダメなヤツだぜ」
ブルー 「坊主は気配り必須だしねえ…」
キース 「だから、違うと!」
Aブルー「それを言うなら、川遊びだよ!」
まずは参加を表明したまえ、とソルジャーの言。
詰み…?
2023/06/12 (Mon)
☆チクるそうです
梅雨のシーズンは雨がシトシト、週末だろうが関係無し。
外へお出掛けしたい面々、川遊びという案が出ている今。
Aブルー「チキンじゃないなら、川遊びってね!」
ジョミー「そうだよ、ぶるぅも喜ぶし…」
シロエ 「キース先輩の名誉も守られますよ」
このままだとチキン認定まっしぐらです、とシロエ君。
シロエ 「その上、お坊さん失格らしいじゃないですか」
キース 「しかしだな…!」
Aブルー「まだ言ってるよ、やっぱり中止かなあ…」
ぶるぅ 「残念だけど、そうみたい…」
来週はテイクアウト用に頑張るね、と健気な発言。
ぶるぅ 「ぶるぅの好物、うんと沢山作らなきゃ!」
シロエ 「泣かせる展開ですよね、コレ…」
サム 「まったくだぜ。こんないい子に恩を仇とか…」
ジョミー「酷すぎるよねえ、坊主のくせにさ」
まあいいけど…、とジョミー君が取り出すスマホ。
ジョミー「アドス和尚の連絡先って、誰か知ってる?」
シロエ 「どうするんです?」
ジョミー「もちろん、次の土曜日の件をチクるんだよ!」
キースの欠席と、ぶるぅ苛めを…、とニンマリと。
ジョミー「キースが法要の手伝いにかこつけてさ…」
シロエ 「ぶるぅ苛めをする、と密告ですか?」
ジョミー「そう! ぶるぅを手伝う筈だったのに…」
サム 「逃げる気ですよ、って御注進な!」
いいじゃねえかよ、とサム君が立てる親指。
サム 「それでいこうぜ、そしたら色んな意味でよ…」
スウェナ「アドス和尚が大噴火だわね」
ジョミー「うん。でもって、元老寺から叩き出されて…」
シロエ 「川遊びに強制参加エンドになるんですね!」
ソレ、最高じゃないですか、とシロエ君が乗り出す膝。
シロエ 「やって下さい、遠慮なく!」
ブルー 「いいねえ、連絡先なら、ぼくが知ってるし…」
ジョミー「やっぱりね! じゃあ、教えてよ!」
ブルー 「もちろんだよ!」
キース 「待ってくれ!」
ちょっと待つんだ、と叫んでますけど。
どうすると…?
2023/06/13 (Tue)
☆参加した方がマシ
雨がシトシトな梅雨のシーズン、難しいのが屋外の遊び。
それでもお出掛けしたい面々、川遊びを計画中でして…。
ジョミー「待つのはいいけど、早くしてよね」
ブルー 「アドス和尚も、土日は忙しいからねえ…」
シロエ 「そうですよ。本堂は予約で一杯なんですし…」
スマホを見る機会も少ない筈で…、とシロエ君。
シロエ 「この時間だと、お昼時しか無理でしょう?」
サム 「そうだと思うぜ、でもって次は夕方までよ…」
ジョミー「見られそうにないから、急ぎだってば!」
それで連絡先は何処、とジョミー君の問い。
ジョミー「ブルー、教えてよ」
ブルー 「いいとも、えっと…」
キース 「頼む、それだけはやめてくれ!」
真面目に俺が悪かった、とキース君、土下座。
キース 「ぶるぅに恩を仇で返すなど、出来ないし…」
サム 「おっ、川遊びに参加かよ?」
キース 「強制参加で、しかも親父が激怒よりかは…」
自発的に参加した方が…、と腹を括った人。
キース 「俺も命が惜しいんだ。リスクがゼロなら…」
シロエ 「梅雨時の川を選ぶ、というわけですね?」
キース 「親父に叩き出されるより、マシだしな!」
Aブルー「オッケー、これで決まりだね!」
次の土曜は川遊びだよ、とソルジャーが纏めに。
Aブルー「コンビニ弁当とスイーツを買って…」
サム 「マツカの別荘の近くの川な!」
マツカ 「分かりました、見張りの手配をしますね」
一同 「「「やったーっ!」」」
大雨の後だと最高だよね、と盛り上がる御一同様。
ジョミー「凄い水嵩で、でも晴れてるといいんだけど…」
ブルー 「そうだね、キースに期待しようか」
頑張って雨乞いと晴れ乞いをね、と祈祷の注文。
ブルー 「参加するなら、サービスすべき!」
Aブルー「いいねえ、頑張って祈ってくれたまえ!」
キース 「それで詰むのは、俺なんだが!」
Aブルー「文句でも?」
アドス和尚の連絡先は何処だっけ、と脅し文句が。
詰むヤツ…。
2023/06/14 (Wed)
☆雨乞いと晴れ乞い
梅雨のシーズンは雨がシトシト、それでも川遊びに決定。
マツカ君の別荘の近くの川へ、コンビニ弁当でお出掛け。
Aブルー「文句があるなら、アドス和尚に通報だよ!」
ジョミー「そういえば、スマホも持ってるんだっけ…」
Aブルー「こっちの世界で遊び倒すには、必須だしね!」
アドス和尚の連絡先も入れておきたいな、と怖い台詞が。
Aブルー「そしたら色々、便利そうだし…」
キース 「脅すつもりか!?」
Aブルー「ううん、脅すほど甘くはないよ」
ぼくは全力でやるタイプ、とソルジャーの笑み。
Aブルー「特に、破壊は得意技でねえ…」
シロエ 「キース先輩を破滅させるんですか?」
Aブルー「それはもう!」
ぼくの本気を見てくれたまえ、と取り出すスマホ。
Aブルー「で、アドス和尚の連絡先って?」
ブルー 「えっと、電話をかけるなら…」
キース 「教えないでくれーっ!」
でないと俺が殺される、とキース君の絶叫が。
キース 「分かった、祈祷はしておくから!」
Aブルー「オッケー、前日までは土砂降りの雨で…」
ジョミー「当日はスッキリ、梅雨の晴れ間で!」
暑いくらいの天気がいいな、とジョミー君。
ジョミー「コンビニ弁当とかは、保冷剤があれば…」
シロエ 「安心ですしね、快晴で真夏日希望ですよ」
キース 「仕方ない…」
水嵩が多いと嫌すぎるんだが…、とキース君の深い溜息。
キース 「しかし、親父に殺されるよりは…」
Aブルー「ぶるぅの方が、断然、マシ、って?」
キース 「当然だろう!」
だからいいんだ、と悲壮な覚悟。
キース 「ヤツの悪戯は、俺が引っかぶる!」
一同 「「「イイネ!」」」
Aブルー「じゃあ、来週の土曜日だね!」
コンビニ弁当のオススメは…、と始まった打ち合わせ。
キース 「くっそぉ、またしてもババなのか…」
Aブルー「祈祷の効き目が無いと、もっと詰むから!」
キース 「うう…」
自分の首を絞める祈祷か、と唸ってますけど。
やるしか…。
2023/06/15 (Thu)
さて、6月。今年も梅雨のシーズンでして、土曜日も雨。
生徒会長宅に来ている面々、外を眺めて溜息なわけで…。
シロエ 「雨ですよねえ…」
サム 「止みそうにねえよな、この週末はよ」
ジョミー「平日も、ずっと降ってたのにさあ…」
いい加減に止んでくれないかな、とジョミー君の愚痴。
ジョミー「学校に行くのも面倒なんだよ、雨の日は」
シロエ 「分かります。昨今の梅雨は、雨と言っても…」
サム 「下手すると土砂降りで来やがるしよ…」
スウェナ「そうなのよねえ、雷まで鳴る勢いで…」
シトシト降る日はまだマシだけど、とスウェナちゃんも。
スウェナ「土砂降りだと、傘を差しても無駄だし…」
ジョミー「足元から濡れて来るもんねえ…」
サム 「うんうん、歩道で跳ね返ってよ…」
マジで最悪、とサム君もブツブツと。
サム 「でもって、休みの日までが雨なんだぜ?」
シロエ 「お出掛けなんかは出来ませんよね…」
ジョミー「食事だけとか、屋内だったらいけるけど…」
なんか一味、足りないんだよ、とジョミー君。
ジョミー「やっぱり、外で遊びたいよね」
サム 「雨が続いた後だと、特にそうなるぜ」
でもよ、とサム君が傾げる首。
サム 「河原なんかは危ねえしよ…」
シロエ 「鉄砲水が来るらしいですよね」
ジョミー「たまにあるよね、流されてるヤツ」
動けなくなってヘリ救助とか…、とジョミー君の相槌。
ジョミー「まあ、ぼくたちだと、ヘリは要らないけど」
シロエ 「鉄砲水でも、ワンチャン、いけるかもです」
瞬間移動が間に合えば、とシロエ君も似たような意見。
シロエ 「ぼくたちだけだと、逃げられませんけどね」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 瞬間移動は、お任せ!」
ブルー 「ぼくでも楽勝でいけるんだよねえ、脱出技」
ジョミー「そういうのも、スリルがあっていいかな…」
キース 「おい待て、本気で言っているのか!?」
梅雨の河原は危険なんだぞ、とキース君。
常識ですよね…?
2023/06/01 (Thu)
☆川遊びとリスク
雨がシトシトな梅雨のシーズン、週末も雨なわけでして。
生徒会長宅に来ている面々、お出掛けしたいという声が。
キース 「いいか、鉄砲水も大概、危ないんだが…」
ジョミー「他にも何かあったっけ?」
キース 「曇り空でも、暑い日は、暑くなるんだぞ?」
しかも湿度が高いわけでな、とキース君。
キース 「そういう時に、河原で遊んでいたら…」
シロエ 「クマが出るとか、そういうのですか?」
キース 「そうじゃなくてだ、目の前は川で…」
とても涼しく見えるんだが、とキース君の説明が。
キース 「つい、入りたくならないか?」
サム 「あー…。足を浸けに、ていうヤツな?」
キース 「最初の間は、その程度だが…」
どんどん調子に乗るのが人間だぞ、とキース君の渋面。
キース 「もうちょっとだけ、と入って行って…」
シロエ 「深みにハマッて詰むんですね?」
キース 「それもある。もっと酷いと、泳ぎ始めて…」
マジで流されてしまうコース、と川遊びあるあるな危険。
キース 「お前たちの場合は、真面目にありそうで…」
ジョミー「うーん、否定は出来ないかも…」
シロエ 「どうせ詰んでも、助けて貰えるわけですし…」
サム 「充分いける、って気にはなるよな」
ジョミーは特に危ねえタイプ、とサム君、名指し。
サム 「ただでも絶叫マシンが好きでよ…」
シロエ 「さっきだって、スリルと言いましたよね」
ジョミー「そりゃまあ、確実に助かるんなら…」
深みにハマるのも、流されるのも…、と頷く人。
ジョミー「スリルの内だ、って思っちゃうかな」
ぶるぅ 「んとんと…。本気でお出掛けするの?」
ジョミー「ちょっといいかも、って…」
思ってるトコ、とジョミー君、只今、興味津々。
ジョミー「ホントに助けてくれるんだよね?」
ぶるぅ 「そだよ、ぼくでも、ブルーでもオッケー!」
ジョミー「楽しそうかも…」
キース 「馬鹿か!」
リスクを取りに行く気か、と叫んでますけど。
さて…?
2023/06/02 (Fri)
☆リスクと臆病者
雨が降り続く梅雨のシーズン、土曜日も雨がシトシトと。
生徒会長宅に来ている面々、屋外へお出掛けは難しそう。
ジョミー「でもさ、助けて貰えるんだよ、確実に」
シロエ 「それはそうですけど、リスクが高いですし…」
キース 「あえてリスクを取りに行くのは…」
さっきも言ったが馬鹿でしかない、とキース君、断言。
ジョミー「そうかな、バンジージャンプとかでも…」
サム 「馬鹿になるのか、と言いてえのかよ?」
ジョミー「うん。サムは馬鹿だと思うわけ?」
バンジージャンプをやりたがる人、とジョミー君の問い。
ジョミー「勇気があるのか、馬鹿なのか、どっち?」
サム 「馬鹿なんでねえの?」
ジョミー「じゃあさ、サムが、やれって言われたら…」
馬鹿じゃねえからしねえ、で済む? とジョミー君。
ジョミー「ぼくたちだけなら、それでいいけど…」
シロエ 「他人様がいたら、微妙ですよね…」
クラスメイトとお出掛けだとか、とシロエ君が傾げる首。
シロエ 「みんながやる中、やらないとなると…」
ジョミー「ただの臆病者にならない?」
サム 「あー…。そりゃマズイよなあ…」
そうなりゃ、俺もやるしかねえかも、とサム君の呻き。
サム 「馬鹿とか言っても通らねえしよ…」
ジョミー「ほらね、TPOっていうのもあるし…」
バンジージャンプは安全だし、とジョミー君の切り返し。
ジョミー「梅雨の川遊びだって、同じじゃないかな?」
シロエ 「安全が保障されているからですね?」
ジョミー「そう! 深みにハマッても、流されてもさ…」
必ず助けて貰えるんだよ、とジョミー君、やる気満々。
ジョミー「それとも、ぼくを馬鹿だって言うけれど…」
サム 「勇気がねえだけ、って扱いなのかよ?」
ジョミー「今の理屈で行くとそうだよ、キースなんかは」
シロエ 「確かに否定は出来ませんねえ…」
キース 「俺は臆病者ではないぞ!」
慎重なだけだ、と怒鳴ってますけど。
この流れではねえ…?
2023/06/03 (Sat)
☆意識が高い人
雨がシトシトな梅雨のシーズン、週末も止む気配は無し。
生徒会長宅に来ている面々、外で遊べないわけですが…。
シロエ 「慎重と言えば、まあ、そうですけど…」
ジョミー「臆病な上に、ノリが悪いって感じだよ?」
付き合いが悪いというヤツで、とジョミー君のツッコミ。
ジョミー「みんなが、バンジージャンプをやるのにさ…」
サム 「やらねえって言って、馬鹿呼ばわりまで…」
してるんでねえの、とサム君も。
サム 「俺は慎重なだけだ、ってえのも…」
シロエ 「意識高い系になるわけですね?」
サム 「そう思わねえか?」
スウェナ「間違っていない気がするわよねえ…」
そういう人って困るのよね、とスウェナちゃん、溜息。
スウェナ「ノリは悪いし、場は白けるし…」
ジョミー「空気が読めない人なんだよ、うん」
キース 「そうじゃない! 俺は職業柄、空気はだな…」
嫌というほど読む方なんだ、と副住職の反論が。
キース 「空気が読めないようでは、坊主の仕事は…」
サム 「務まらねえって言うのかよ?」
キース 「当然だろうが!」
ジョミー「じゃあさ、どうして馬鹿にするわけ?」
慎重になる必要はゼロなんだよ、とジョミー君。
ジョミー「リスクは全く無いんだけど?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 流されちゃっても大丈夫!」
深みにハマッた時も安心、と救助係の太鼓判。
ぶるぅ 「ぼくとブルーが、すぐ助けるから!」
ジョミー「ほらね、ぶるぅもこう言ってるのに…」
サム 「反対するのは、どうかと思うぜ」
自分がやりたくねえってだけだろ、とサム君の冷たい瞳。
サム 「流される勇気が出ねえから」
シロエ 「まさにソレですよね、分かります」
だから屁理屈をこねるんですよ、とシロエ君の相槌。
シロエ 「慎重だとか、リスクがどうとか、偉そうに…」
スウェナ「ご高説を垂れるのよねえ…」
キース 「何故、そうなる!」
俺はあくまで真面目にだな…、と文句ですけど。
分が悪い気が…。
2023/06/04 (Sun)
☆説法は抜きで
梅雨のシーズンは雨がシトシト、この週末も止まない雨。
生徒会長宅に来ている面々、外へお出掛け出来なくて…。
シロエ 「違うと言うなら、なんで賛成しないんです?」
ジョミー「まだ、出掛けるとは決まってないけど…」
サム 「盛り上がってる時に、否定するのはよ…」
やっぱ空気が読めねえとしか、とサム君のキッツイ言葉。
サム 「お前だけだぜ、ノリが悪いのは」
シロエ 「まったくです。スウェナ先輩さえもですね…」
スウェナ「川に入ろうとは思わないけど、ボートなら…」
乗ってみたいと思うわね、と梅雨の川遊びに大賛成な人。
スウェナ「急流下りの雰囲気、あるんじゃないかしら?」
ジョミー「あると思うよ、普段より流れが速いしさ…」
サム 「普通の川でも、楽しめるんでねえの?」
シロエ 「ほらね、スウェナ先輩だって、こうです」
それなのにキース先輩は…、とシロエ君が振っている首。
シロエ 「否定しまくり、おまけに意識が高い系で…」
ジョミー「ぼくたちを馬鹿にするんだもんねえ…」
キース 「だから、違うと!」
ブルー 「だったら、君も賛成なのかい?」
流されて深みにハマりたいかな、と生徒会長の問い。
ブルー 「そうだと言うなら、みんなもさ…」
シロエ 「何も文句は言いませんけど?」
どうなんですか、とシロエ君も。
シロエ 「キース先輩も、梅雨時の川に出掛けて…」
サム 「俺たちと一緒に、リスク皆無のスリルをよ…」
ジョミー「楽しみたいのか、欠席するのか、見学か…」
スウェナ「決めなさいよね、法話はどうでもいいから」
そんなの、誰も聞いてないから、とスウェナちゃん。
スウェナ「法話も説法も、例え話も、抜きでサッサと!」
シロエ 「お釈迦様の教えで煙に巻くのは、無しですよ」
キース 「なんで、そういう話になるんだ…!」
ブルー 「まず、結論を述べたまえ!」
サム 「お前、どっちになるんだよ?」
賛成なのか、反対なのか…、と聞いてますけど。
どっち?
2023/06/05 (Mon)
☆法事が多い時期
雨がシトシトな梅雨のシーズン、お出掛けが難しい面々。
生徒会長宅で過ごす週末、川遊びの話が出て来たわけで。
サム 「ハッキリしろよな、どっちなのかを」
シロエ 「臆病者か、そうでないのかが分かりますしね」
ジョミー「だよね、欠席とか見学だとさ…」
スウェナ「臆病者で、チキンってことだわよ」
で、どっちなのよ、とスウェナちゃんも詰め寄り。
スウェナ「梅雨時の川で遊ぶ話には、反対なわけ?」
キース 「愚行だと言っているだろう!」
シロエ 「出ましたよ、意識高い系…」
ジョミー「もうさ、こんな人は放っといてさ…」
ぼくたちだけで出掛けるとか…、とジョミー君の提案が。
ジョミー「どうせ行くなら、週末なんだし…」
サム 「あー…。キースには用がありそうだぜ、うん」
シロエ 「アドス和尚に、法要に動員されるんですね」
ブルー 「そうじゃないかな、梅雨でも法事はあるし…」
結婚式には向いてない分、多いかもね、と生徒会長。
ブルー 「なんと言っても、親戚が集まる行事だけにさ」
シロエ 「なるほど、婚礼と重なったらダメですよね…」
スウェナ「婚礼が優先で当然だわねえ、そういう時は…」
ブルー 「ピンポーン! だから前倒しで6月に…」
法事を持って来るケースもあるよ、と銀青様の解説。
ブルー 「法事を延ばすのは厳禁だけど、前倒しはさ…」
サム 「いいんだっけな、すると今月の元老寺はよ…」
ジョミー「本堂、予約で埋まってるとか?」
キース 「うっ…」
言われてみれば、と副住職の額にタラリ冷汗。
キース 「午前も午後も、ビッチリ入っていたな…」
ブルー 「オッケー、存分に手伝いたまえ!」
ぼくたちは川に遊びに行くから、と生徒会長、ピシャリ。
ブルー 「みんなもいいよね、キースは抜きで…」
ジョミー「梅雨の川で遊びまくりで、どう?」
サム 「いいじゃねえかよ!」
シロエ 「楽しみましょう!」
一名欠席な方向で、と纏めにかかってますけど。
ハブると…?
2023/06/06 (Tue)
☆人目があると面倒
梅雨のシーズンは雨がシトシト、週末だろうが関係無し。
生徒会長宅に集う面々、それでもお出掛けしたいわけで。
ブルー 「じゃあ、来週の土曜でいいかな?」
シロエ 「もちろんです!」
サム 「マツカの別荘から行ける川かよ?」
先月、バーベキューに行ったトコの、とサム君の問い。
ブルー 「そうだね、あそこだったら人目も無いし…」
ジョミー「貸し切り状態でいけるもんね!」
シロエ 「いえ、会長が言う人目は違う気がします」
注意されないという意味では…、とシロエ君。
シロエ 「だって、梅雨時の川ですよ?」
サム 「あー…。おせっかい焼きはいるよな、うん」
ジョミー「通報しちゃう人もいるかも…」
ブルー 「そういうこと! 警察が来ると面倒だしさ」
都会は何かとうるさいんだよ、と生徒会長の深い溜息。
ブルー 「下手すると、テレビ局まで来るし…」
シロエ 「来るでしょうねえ、救出するのを中継しに…」
サム 「救助なんかは、誰も頼んでねえのによ…」
ジョミー「絶対、通用しないよね、ソレ…」
有無を言わさず救助されて…、とジョミー君。
ジョミー「でもって、ガッツリお説教でさ…」
ブルー 「学校にも通報されるってね!」
一同 「「「うわー…」」」
それは勘弁、と誰もがガクブル。
サム 「やっぱ、田舎にしとこうぜ!」
ブルー 「それがオススメ!」
ジョミー「マツカの別荘の人は、どうかな…」
マツカ 「大丈夫ですよ、いっそ見張りをさせますか?」
地元の人が来ないように…、と御曹司。
マツカ 「地元の人も、うるさいですしね」
ブルー 「川の怖さを知ってるからねえ…」
シールドする気でいたんだけどさ、と生徒会長。
ブルー 「それじゃ、見張りを頼めるかな?」
マツカ 「分かりました。送迎の方はどうします?」
ブルー 「いいよ、瞬間移動で行くから」
シロエ 「キース先輩は放って、ですね?」
法事で忙しいですし…、と言ってますけど。
留守番決定…?
2023/06/07 (Wed)
☆増えそうな面子
雨がシトシトな梅雨のシーズン、週末も止まないわけで。
生徒会長宅に集う面々、外で遊びたくて川遊びという案。
キース 「欠席したら、親父の下僕か…」
シロエ 「でも、ぶるぅの下僕よりはマシでしょう?」
ジョミー「だよねえ、この間も散々、遊ばれてたし…」
サム 「まあ、今回は来ねえんだけどよ」
呼んでねえから、とサム君、親指をグッと。
サム 「俺たちだけで遊んで来ようぜ!」
スウェナ「いいわね、キースは留守番ってことで」
キース 「チキンな件はどうなるんだ?」
欠席な場合…、とキース君の問い。
キース 「俺は、用があって欠席なんだが…」
サム 「何を言ってんだよ、用は後付けだろ?」
ジョミー「そうだよ、チキンを隠すためのさ」
シロエ 「意識が高い人ですからねえ…」
慎重だなんて言い出して…、とシロエ君、軽蔑の眼差し。
シロエ 「要は勇気が無いだけですよ、本当は」
キース 「それは違うぞ!」
??? 「チキンなんだと思うけどねえ?」
誰が聞いても、とソルジャー(会話表記はAブルー)が。
キース 「あんた、何処から湧いたんだ!?」
Aブルー「もちろん、ぼくの青の間からだよ!」
面白そうな話だしね、と笑顔な人。
Aブルー「川へ遊びに行くんだって?」
シロエ 「今回は、呼んでいませんから!」
Aブルー「でも、飛び入りは許されるよねえ?」
ぼくはSD体制の世界で苦労しているんだし、と必殺技。
Aブルー「是非とも、混ぜて欲しいんだけど…」
シロエ 「豪華料理は無いですってば!」
Aブルー「コンビニ弁当があれば充分だよ!」
ぶるぅもそれで満足だから、とソルジャーの言。
Aブルー「コンビニスイーツとかも、好物だしねえ…」
シロエ 「なんで、ぶるぅが来るんですか!」
Aブルー「逆に、来ないと盛り上がらないよ?」
ジョミー「あー…。それは確かにあるかもね…」
サム 「間違いねえな…」
盛り上げ役としては最高だよな、とサム君も。
呼ぶと…?
2023/06/08 (Thu)
☆ヒッキーが吉かも
梅雨のシーズンは雨がシトシト、週末も容赦なく雨模様。
生徒会長宅に集う面々、それでもお出掛けしたいわけで。
キース 「盛り上がるのは、お前たちだけだろう!」
シロエ 「それはまあ…。キース先輩がババですし…」
サム 「ぶっちゃけ、俺たちは関係ねえしよ」
ぶるぅが来ても、とサム君、ニヤニヤ。
サム 「キースに任せて、安心ってな!」
ジョミー「待ってよ、キースは欠席だよ?」
一同 「「「げっ!」」」
それはヤバいヤツ、と誰もがドン引き。
シロエ 「キース先輩不在で、ぶるぅが来るんですか…」
ジョミー「絶対、誰かがババを引かされると思うけど…」
サム 「マジかよ、詰みじゃねえかよ、ソレ…」
人生終わるぜ、とサム君、顔面蒼白。
サム 「コンビニ弁当でも、来やがるとなると…」
ジョミー「お断りとか、無理なヤツだよ?」
シロエ 「お出掛けをやめるしかないですね…」
そうすれば問題ないですよ、とシロエ君の案。
シロエ 「残念ですけど、川遊びは諦めるということで」
ジョミー「だよね、酷い目に遭うよりは…」
サム 「此処でヒッキーしてようぜ、うん」
ぶるぅの飯は美味いんだしよ、とサム君も賛成。
サム 「んじゃ、お出掛けは無しってことで!」
一同 「「「オッケー!」」」
Aブルー「却下!」
ぼくの娯楽を奪わないで欲しい、とソルジャーの渋面。
Aブルー「遊ぶと言ったら、遊ぶんだってば!」
シロエ 「でも、ぼくたちが困るんです!」
Aブルー「そうかな、ぶるぅの相手役がさ…」
いないから困るだけだろう、と鋭い指摘。
Aブルー「それさえいれば、行くんだよねえ?」
シロエ 「まあ、そうですけど…」
でも、いないものはいないんですよ、とシロエ君。
シロエ 「キース先輩は欠席ですから…」
サム 「いねえよなあ?」
ジョミー「いるわけないって、もう確実に…」
スウェナ「死ぬものねえ…」
死亡フラグというヤツで、と皆が口々に。
正論ですね?
2023/06/09 (Fri)
☆正論を述べる人
雨がシトシトな梅雨のシーズン、ヒッキーするのが一番。
生徒会長宅に集う面々、週末は此処がいいとの結論で…。
シロエ 「梅雨の間は、外出は無しでいきましょう!」
サム 「それがいいよな、死ぬよりはよ…」
ジョミー「ぶるぅの料理で満足すべき!」
おやつも作って貰えるしね、とジョミー君が纏めに。
ジョミー「ぶるぅも、それでかまわないよね?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ おもてなし、大好き!」
お出掛けもいいけど、おもてなしも、と元気なお子様。
ぶるぅ 「ぶるぅと遊びたい気はするけれど…」
ブルー 「ソレをやると、犠牲者が出るからねえ…」
ぶるぅ 「そうなの、ババを引く人が可哀相だし…」
川で遊ぶのは無しでいいよ、と健気な発言。
ぶるぅ 「だから、ぶるぅによろしくね!」
サム 「おっ、テイクアウトで御馳走コースな?」
ぶるぅ 「そだよ、今日のも持って帰って!」
多めに作って詰めるから、とニコニコニコ。
ぶるぅ 「ぶるぅ、沢山食べるもんね!」
Aブルー「ありがとう! それは嬉しいんだけど…」
川遊びも諦めたくないんだよね、とソルジャー、譲らず。
Aブルー「要は、キースを引っ張り出せたら…」
シロエ 「無理だと思いますけれど?」
サム 「だよな、チキンではあるけどよ…」
ジョミー「言い訳の方は、間違っていないしね…」
本当に用があるんだからさ、とジョミー君。
ジョミー「休んで、法要のお手伝いだし…」
シロエ 「頑張る副住職ですよ」
Aブルー「そうかもだけど、チキンは確かで…」
キース 「違うと言っているだろうが!」
俺はあくまで正しい意見を言っている、と副住職の反論。
キース 「梅雨の最中に川遊びするのは、愚の骨頂で…」
Aブルー「でもねえ、リスクは完全にゼロで…」
キース 「それがどうした!」
Aブルー「リスクが無いのに、君は逃げてるんだよ?」
シロエ 「あー、そうなりますね…」
それも間違ってはいないですよ、とシロエ君。
確かに…。
2023/06/10 (Sat)
☆チキンが嫌なら
梅雨のシーズンは雨がシトシト、この週末も雨ですけど。
次の土曜はお出掛けな案、川遊びに行くか否かが問題で。
Aブルー「リスクがゼロでも、逃げてるとなると…」
シロエ 「チキンってことになるかもです」
Aブルー「ううん、確実にチキンだから!」
法要はただの言い訳だよ、とソルジャー、ビシィ! と。
Aブルー「まあいいけどね、チキンに決定でもさ」
キース 「あんた、喧嘩を売ってるのか!」
Aブルー「そうだけど?」
キース 「勝手に出て来て、決め付けるな!」
俺はチキンではないからな、とキース君の怒声。
キース 「チキンに坊主は務まらないぞ!」
シロエ 「そうなんですか?」
キース 「考えてもみろ、俺の家の裏山は墓地だ!」
大抵の寺は墓地とセットなんだぞ、と副住職。
キース 「幸い、俺の家には何も出ないが…」
ジョミー「あー、幽霊!」
サム 「墓地と言ったら定番だよなあ…」
幽霊だとか、人魂だとか…、とサム君も。
サム 「怖がっていたんじゃ、務まらねえか…」
キース 「そもそも、家に住めないだろうが!」
自宅イコール寺なんだしな、と副住職が繰る数珠レット。
キース 「そんな環境で、チキンに育つわけがない!」
ジョミー「かもねえ、心霊スポットに親しんでるし」
キース 「俺の家には出ないがな!」
Aブルー「オッケー、チキンは有り得ない、と…」
じゃあ、川遊びにも来られるよね、とソルジャーの笑み。
Aブルー「チキンじゃないのを証明しに!」
キース 「なんだって!?」
Aブルー「来ないんだったら、チキンで確定だよ!」
なんと言おうがチキンはチキン、と凄い論法。
Aブルー「それが嫌なら、参加したまえ!」
一同 「「「イイネ!」」」
それでいこう、と一同、拍手喝采。
シロエ 「ここは一発、度胸試しですね!」
ジョミー「肝試しの方がピッタリかも…」
Aブルー「どうするんだい、チキンでいい?」
決めるのは君だ、と言ってますけど。
選べ、と…?
2023/06/11 (Sun)
☆参加か欠席か
雨がシトシトな梅雨のシーズン、週末も雨が続くわけで。
それでも川遊びに行くかどうかを、只今、検討中な面々。
シロエ 「キース先輩、返事はどうなんです?」
サム 「欠席を選べば、チキン確定だぜ?」
ジョミー「どっちにするのさ、チキンでいいわけ?」
決められないのもチキンかもね、とジョミー君の意見。
ジョミー「日和見主義って、一種のチキンな気がする」
シロエ 「言えてますねえ、こう、様子見で…」
スウェナ「臆病なのよね、結局のところ」
Aブルー「なるほどねえ…。どんどんチキンに…」
近付いてるよ、とソルジャー、首をうんうん、と。
Aブルー「まあ、本人がそれでいいなら…」
シロエ 「チキン確定、川遊びの方は見送りですか?」
Aブルー「他のみんなが、ぶるぅを嫌がる以上はねえ…」
仕方ないよ、とソルジャーの深い溜息。
Aブルー「ということでさ、ぶるぅの料理に期待だね」
ぶるぅ 「オッケー! ぶるぅの好物、用意しとくね!」
テイクアウト用にドッサリ山ほど、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「ぼくもホントは、ぶるぅと一緒に…」
シロエ 「遊びたかったですよね、コンビニ弁当で」
ぶるぅ 「そうなの、コンビニスイーツも買って…」
みんなでお出掛けしたかったよう! と本音がポロリ。
ぶるぅ 「だけど、みんなに迷惑かけられないし…」
ジョミー「ごめんね、キースのせいだよね…」
シロエ 「本当に。ぶるぅには、キース先輩だって…」
お世話になっているというのに…、とシロエ君。
シロエ 「恩を仇で返すというヤツですよ」
ジョミー「仕方ないって、チキンは自分が大事でさ…」
サム 「周りに気を配る余裕はねえよな」
チキンだけによ、とサム君も。
サム 「ますますもって坊主失格、ダメなヤツだぜ」
ブルー 「坊主は気配り必須だしねえ…」
キース 「だから、違うと!」
Aブルー「それを言うなら、川遊びだよ!」
まずは参加を表明したまえ、とソルジャーの言。
詰み…?
2023/06/12 (Mon)
☆チクるそうです
梅雨のシーズンは雨がシトシト、週末だろうが関係無し。
外へお出掛けしたい面々、川遊びという案が出ている今。
Aブルー「チキンじゃないなら、川遊びってね!」
ジョミー「そうだよ、ぶるぅも喜ぶし…」
シロエ 「キース先輩の名誉も守られますよ」
このままだとチキン認定まっしぐらです、とシロエ君。
シロエ 「その上、お坊さん失格らしいじゃないですか」
キース 「しかしだな…!」
Aブルー「まだ言ってるよ、やっぱり中止かなあ…」
ぶるぅ 「残念だけど、そうみたい…」
来週はテイクアウト用に頑張るね、と健気な発言。
ぶるぅ 「ぶるぅの好物、うんと沢山作らなきゃ!」
シロエ 「泣かせる展開ですよね、コレ…」
サム 「まったくだぜ。こんないい子に恩を仇とか…」
ジョミー「酷すぎるよねえ、坊主のくせにさ」
まあいいけど…、とジョミー君が取り出すスマホ。
ジョミー「アドス和尚の連絡先って、誰か知ってる?」
シロエ 「どうするんです?」
ジョミー「もちろん、次の土曜日の件をチクるんだよ!」
キースの欠席と、ぶるぅ苛めを…、とニンマリと。
ジョミー「キースが法要の手伝いにかこつけてさ…」
シロエ 「ぶるぅ苛めをする、と密告ですか?」
ジョミー「そう! ぶるぅを手伝う筈だったのに…」
サム 「逃げる気ですよ、って御注進な!」
いいじゃねえかよ、とサム君が立てる親指。
サム 「それでいこうぜ、そしたら色んな意味でよ…」
スウェナ「アドス和尚が大噴火だわね」
ジョミー「うん。でもって、元老寺から叩き出されて…」
シロエ 「川遊びに強制参加エンドになるんですね!」
ソレ、最高じゃないですか、とシロエ君が乗り出す膝。
シロエ 「やって下さい、遠慮なく!」
ブルー 「いいねえ、連絡先なら、ぼくが知ってるし…」
ジョミー「やっぱりね! じゃあ、教えてよ!」
ブルー 「もちろんだよ!」
キース 「待ってくれ!」
ちょっと待つんだ、と叫んでますけど。
どうすると…?
2023/06/13 (Tue)
☆参加した方がマシ
雨がシトシトな梅雨のシーズン、難しいのが屋外の遊び。
それでもお出掛けしたい面々、川遊びを計画中でして…。
ジョミー「待つのはいいけど、早くしてよね」
ブルー 「アドス和尚も、土日は忙しいからねえ…」
シロエ 「そうですよ。本堂は予約で一杯なんですし…」
スマホを見る機会も少ない筈で…、とシロエ君。
シロエ 「この時間だと、お昼時しか無理でしょう?」
サム 「そうだと思うぜ、でもって次は夕方までよ…」
ジョミー「見られそうにないから、急ぎだってば!」
それで連絡先は何処、とジョミー君の問い。
ジョミー「ブルー、教えてよ」
ブルー 「いいとも、えっと…」
キース 「頼む、それだけはやめてくれ!」
真面目に俺が悪かった、とキース君、土下座。
キース 「ぶるぅに恩を仇で返すなど、出来ないし…」
サム 「おっ、川遊びに参加かよ?」
キース 「強制参加で、しかも親父が激怒よりかは…」
自発的に参加した方が…、と腹を括った人。
キース 「俺も命が惜しいんだ。リスクがゼロなら…」
シロエ 「梅雨時の川を選ぶ、というわけですね?」
キース 「親父に叩き出されるより、マシだしな!」
Aブルー「オッケー、これで決まりだね!」
次の土曜は川遊びだよ、とソルジャーが纏めに。
Aブルー「コンビニ弁当とスイーツを買って…」
サム 「マツカの別荘の近くの川な!」
マツカ 「分かりました、見張りの手配をしますね」
一同 「「「やったーっ!」」」
大雨の後だと最高だよね、と盛り上がる御一同様。
ジョミー「凄い水嵩で、でも晴れてるといいんだけど…」
ブルー 「そうだね、キースに期待しようか」
頑張って雨乞いと晴れ乞いをね、と祈祷の注文。
ブルー 「参加するなら、サービスすべき!」
Aブルー「いいねえ、頑張って祈ってくれたまえ!」
キース 「それで詰むのは、俺なんだが!」
Aブルー「文句でも?」
アドス和尚の連絡先は何処だっけ、と脅し文句が。
詰むヤツ…。
2023/06/14 (Wed)
☆雨乞いと晴れ乞い
梅雨のシーズンは雨がシトシト、それでも川遊びに決定。
マツカ君の別荘の近くの川へ、コンビニ弁当でお出掛け。
Aブルー「文句があるなら、アドス和尚に通報だよ!」
ジョミー「そういえば、スマホも持ってるんだっけ…」
Aブルー「こっちの世界で遊び倒すには、必須だしね!」
アドス和尚の連絡先も入れておきたいな、と怖い台詞が。
Aブルー「そしたら色々、便利そうだし…」
キース 「脅すつもりか!?」
Aブルー「ううん、脅すほど甘くはないよ」
ぼくは全力でやるタイプ、とソルジャーの笑み。
Aブルー「特に、破壊は得意技でねえ…」
シロエ 「キース先輩を破滅させるんですか?」
Aブルー「それはもう!」
ぼくの本気を見てくれたまえ、と取り出すスマホ。
Aブルー「で、アドス和尚の連絡先って?」
ブルー 「えっと、電話をかけるなら…」
キース 「教えないでくれーっ!」
でないと俺が殺される、とキース君の絶叫が。
キース 「分かった、祈祷はしておくから!」
Aブルー「オッケー、前日までは土砂降りの雨で…」
ジョミー「当日はスッキリ、梅雨の晴れ間で!」
暑いくらいの天気がいいな、とジョミー君。
ジョミー「コンビニ弁当とかは、保冷剤があれば…」
シロエ 「安心ですしね、快晴で真夏日希望ですよ」
キース 「仕方ない…」
水嵩が多いと嫌すぎるんだが…、とキース君の深い溜息。
キース 「しかし、親父に殺されるよりは…」
Aブルー「ぶるぅの方が、断然、マシ、って?」
キース 「当然だろう!」
だからいいんだ、と悲壮な覚悟。
キース 「ヤツの悪戯は、俺が引っかぶる!」
一同 「「「イイネ!」」」
Aブルー「じゃあ、来週の土曜日だね!」
コンビニ弁当のオススメは…、と始まった打ち合わせ。
キース 「くっそぉ、またしてもババなのか…」
Aブルー「祈祷の効き目が無いと、もっと詰むから!」
キース 「うう…」
自分の首を絞める祈祷か、と唸ってますけど。
やるしか…。
2023/06/15 (Thu)
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