シャングリラ学園つれづれ語り
☆おしのびでお出掛け
雨がシトシトな梅雨のシーズン、とはいえ晴れ間もアリ。
土砂降りが続いた後にスッキリ快晴、そんな土曜日到来。
シロエ 「おはようございます! 晴れましたね!」
ジョミー「ホントにね! もし雨だったら…」
サム 「集合場所、エントランスになってたよな」
いつもの駐車場でいけたけどよ、とサム君の相槌。
マツカ 「今回は送迎、無しですけどね…」
ジョミー「いいって、いいって! モノがモノだし…」
ブルー 「コッソリ行くのがオススメだよ、うん」
一種のおしのびと言うかもね、と生徒会長、クスクスと。
ブルー 「食事もコンビニ弁当だしさ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 一杯、買って来たよ!」
シロエ 「うわぁ…。この辺りのコンビニ、制覇ですね」
ぶるぅ 「そうなの、お弁当の棚も、スイーツの棚も…」
全部、空っぽにして来ちゃったあ! と元気なお子様。
ぶるぅ 「これだけ買っても、きっと足りないから…」
Aブルー「うん、その分なら、お任せってね!」
ドーンと買ったよ、とソルジャー登場。
Aブルー「ぶるぅが欲しがるのを、片っ端から!」
??? 「だって、ノルディのお財布だも~ん!」
使い放題! と悪戯小僧(会話表記はAぶるぅ)も。
Aぶるぅ「今日はハーレイ、来ていないから…」
Aブルー「ぶっちゃけ、やりたい放題ってね!」
ノルディを好きに使えちゃうよ、と悪びれない人。
Aブルー「ちょっと借りるね、って財布もカードも…」
Aぶるぅ「借りて出掛けて、買い占めたもんね!」
Aブルー「君たちも、存分に食べてくれたまえ!」
一同 「「「やったーっ!」」」
生徒会長のマンションの駐車場に、食料、山積み。
シロエ 「お天気の方も、キース先輩の祈祷のお蔭で…」
Aブルー「注文通りに、大雨の後の快晴ってね!」
キース 「御本尊様には、ひたすら感謝だ」
ジョミー「でも、自分の首…」
キース 「締まるんだがな…」
仕方なかろう、と超特大の溜息ですけど。
まあねえ…。
2023/06/16 (Fri)
☆嫌なら帰っていい
梅雨の晴れ間になった土曜日、朝から集合した御一同様。
コンビニ弁当やスイーツも用意、後は出発するばかりで。
Aブルー「それじゃ、面子も揃ったことだし…」
ブルー 「瞬間移動でお出掛けしようか、目的地まで」
一同 「「「イイネ!」」」
キース 「イイネじゃないのは、俺だけだな…」
死刑台に上る気分なんだが、とキース君の嘆き節。
キース 「もう絶対に、詰むコースで…」
Aブルー「嫌なら帰っていいんだよ?」
アドス和尚も喜ぶしね、とソルジャー、ニヤニヤ。
Aブルー「今日も本堂は、午前も午後も…」
ブルー 「法事の予約で埋まっているから、戦場だよ」
イライザさんは裏方だけしか出来ないし…、と生徒会長。
ブルー 「キースが帰れば、もう間違いなく即戦力で…」
サム 「直ぐに着替えて本堂に来い、ってヤツだよな」
ブルー 「うん。キースだけ、行先、変更しようか?」
オプションの料金は要らないからさ、と生徒会長の笑み。
ブルー 「他は全員、河原へ瞬間移動だけれど…」
Aブルー「キースは家に帰るわけだね、その程度なら…」
ぼくにお任せ、とソルジャーが立てる親指。
Aブルー「アドス和尚の連絡先を知らなくてもさ…」
シロエ 「元老寺は知ってますもんねえ…」
Aブルー「そう! 何処に送って欲しいのかな?」
着替えもしないとダメだしね、とソルジャーの問い。
Aブルー「キースの部屋か、イライザさんの目の前か…」
シロエ 「イライザさんじゃないですか?」
サム 「だよな、急ぎで着替えだしよ」
ブルー 「手伝いは欲しいトコだよね」
それでオッケーだと思う、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「帰りたいなら、ブルーに送って貰いたまえ!」
Aブルー「死刑台よりマシじゃないかな、帰った方が」
キース 「そうかもしれんが、此処まで来たら…」
ジョミー「ワンチャンあるかも、って?」
キース 「まあな…」
無いかもしれんが賭けてみたい、と言ってますけど。
賭け…。
2023/06/17 (Sat)
☆川遊びに出発
梅雨の晴れ間で快晴な土曜日、川遊びをしに出発ですが。
キース君だけ元老寺へ瞬間移動、という怖い提案もアリ。
シロエ 「ワンチャン狙いなら、帰らないんですね?」
キース 「どうせ、帰っても詰むからな…」
なんせ時間が遅すぎる、と副住職の深い溜息。
キース 「法要自体は、まだ始まってはいないんだが…」
ジョミー「準備に追われる最中なわけ?」
キース 「それ以前にだ、お施主様だけは、もう…」
御到着になっておられるわけで…、と繰る数珠レット。
キース 「参列する方をお迎えしないとダメだしな」
シロエ 「じゃあ、キース先輩が今、帰っても…」
キース 「今まで何処で遊んでいた、と後で親父に…」
怒鳴られるヤツだ、とブツブツブツ。
キース 「それくらいなら、川に出掛けた方が…」
サム 「ちっとはマシかもしれねえなあ…」
どうせ普段からババなんだしよ、とサム君の相槌。
サム 「俺たちと違って、慣れてる分は大きいぜ」
ジョミー「言えてるよねえ、ぶるぅのオモチャの達人で」
シロエ 「あらゆる役をこなしますよね、本当に」
下僕からカエル袋まで…、とシロエ君、ベタ褒め。
シロエ 「今日も、その調子でお願いします!」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ オモチャ、よろしくね!」
キース 「や、やっぱりか…!」
Aぶるぅ「だって、とっても楽しいんだも~ん!」
今日は何して遊ぼうかなあ、と悪戯小僧。
Aぶるぅ「でも、その前に、お出掛け、お出掛け!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ みんなで瞬間移動!」
ブルー 「オッケー、いくよ?」
Aブルー「了解、それじゃ、河原へ出発!」
タイプ・ブルーのサイオン発動、一気に河原へ到着で。
Aぶるぅ「うわあ、お水が一杯だよ!」
ぶるぅ 「でもでも、河原はお日様のお蔭でカラカラ!」
Aブルー「荷物も置き放題だよね!」
シロエ 「キース先輩、流石です!」
キース 「不本意すぎる…」
自分の首が締まる祈祷なんて、と呻いてますけど。
気の毒に…。
2023/06/18 (Sun)
☆熱くなる河原
梅雨の晴れ間になった土曜日、河原に到着した御一同様。
前日までの雨で増水、けれど河原の石は乾いて快適で…。
ぶるぅ 「んとんと、お弁当とかは木陰に置いて、と…」
ブルー 「保冷剤は入ってるけど、日向はねえ…」
この暑さだとアウトだよ、と生徒会長が見上げる太陽。
ブルー 「ただでも石は熱くなるしさ」
ぶるぅ 「岩盤浴とかあるもんね!」
Aぶるぅ「ガンバンヨク?」
それってなあに、と悪戯小僧が傾げる首。
Aぶるぅ「知らないんだけど、何かの遊び?」
Aブルー「あー…。ぶるぅはスーパー銭湯には…」
行ってないしね、とソルジャーが顎に当てる手。
Aブルー「考えてみれば、ぼくのハーレイも未体験で…」
ブルー 「じゃあ、君は何処で体験したんだい?」
Aブルー「それはもう、あちこちで何回も!」
ノルディとお出掛けしたついでにね、と悪びれない人。
Aブルー「たまには、餌もあげないと…」
シロエ 「それで銭湯なんですか!?」
Aブルー「銭湯じゃなくて、スーパー銭湯!」
間違えないように、とソルジャーのツッコミ。
Aブルー「料金からして違うんだから!」
ブルー 「うーん…。そこでノルディとデートかい?」
Aブルー「裸くらいは、見せてあげても減らないしね!」
一同 「「「うっ…」」」
なんという面の皮の厚さ、と誰もが絶句。
ブルー 「見せるだけ、って?」
Aブルー「そうだよ、出血大サービス!」
ノルディにも好評なんだから、と威張り返り。
Aブルー「岩盤浴も、何度も一緒に!」
Aぶるぅ「大人の時間が出来るトコ?」
Aブルー「やろうと思えば、出来るかもだけど…」
多分、暑くて無理じゃないかな、とソルジャーが捻る首。
Aブルー「下からジワジワ熱が来るしね、温まりすぎて」
Aぶるぅ「えっと…? 石がビッチリ敷いてあるとか?」
Aブルー「だいたい、そんな感じかなあ…」
Aぶるぅ「石焼きビビンバ?」
そのイメージで合ってるの、と聞いてますけど。
ビビンバ…?
2023/06/19 (Mon)
☆他所の国でグルメ
梅雨の晴れ間で快晴な土曜、川遊びをしに到着した面々。
河原は乾いて荷物を置くのに最適、お弁当には熱すぎで。
シロエ 「石焼きビビンバは知ってるんですね?」
Aぶるぅ「もっちろ~ん! ブルーと食べに行ったよ!」
美味しいよね、と悪戯小僧、得意満面。
Aぶるぅ「えっとね、本場の国でも食べたの!」
一同 「「「えっ!?」」」
この国だけじゃなかったのか、と誰もが仰天。
ジョミー「他所の国まで行ってるわけ!?」
Aぶるぅ「そだよ、本場が一番だも~ん!」
シロエ 「いったい、誰と行ってるんです!?」
Aぶるぅ「ブルーと出掛けることもあるけど…」
こっちのぶるぅも多いかな、とニコニコニコ。
Aぶるぅ「食材を仕入れに行く時に、誘って貰って…」
ぶるぅ 「そうなの、一緒にお出掛けでグルメ!」
一同 「「「うーん…」」」
知らなかった、と一同、目をパチクリと。
シロエ 「それじゃ、他所の国でも悪戯ですよね?」
Aぶるぅ「ううん、しないよ、追い出されるもん!」
ぶるぅ 「お食事するなら、悪戯しちゃダメ!」
でないと出禁にされちゃうよ、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「でもでも、美味しいお料理があれば…」
Aぶるぅ「悪戯は忘れちゃうもんね!」
シロエ 「ああ、なるほど…。えっ、ということは…」
待って下さいよ、とシロエ君が顎に当てる手。
シロエ 「キース先輩が、凄腕の料理人だった場合は…」
サム 「悪戯されねえかも、ってか?」
シロエ 「そういう理屈になりませんか?」
苛めたら食べられないんですよ、とシロエ君。
シロエ 「もう貴様には食べさせない、と怒り狂って…」
ジョミー「ぶるぅの分だけ、作らないって?」
それはそうかも、とジョミー君の視線が悪戯小僧に。
ジョミー「その辺のトコは、どうなるわけ?」
シロエ 「悪戯は封印するんですか?」
Aぶるぅ「んとんと、石焼きビビンバとか…?」
キースが作る設定なの、と質問ですけど。
そうなりますね?
2023/06/20 (Tue)
☆グルメのためなら
週末は梅雨の晴れ間で快晴、川遊びにはピッタリでして。
河原に荷物を置いた面々、お弁当は日陰をチョイスで…。
シロエ 「そうです、ビビンバには限りませんけれど…」
ジョミー「キースが凄腕の料理人だと、悪戯は…?」
もしかしなくてもしないとか…、とジョミー君。
ジョミー「悪戯しちゃうと、キースは作らないんだよ?」
Aぶるぅ「ソレ、困るから!」
シロエ 「じゃあ、悪戯はしないんですね?」
美味しい料理を食べるためなら、とシロエ君の念押し。
シロエ 「カエル袋も、下僕にするのも…」
Aぶるぅ「絶対、やらない!」
サム 「マジかよ、キースを許すってか?」
Aぶるぅ「そだよ、悪戯よりグルメだも~ん!」
食べないと悪戯も出来ないしね、と明快な答え。
Aぶるぅ「だから何処でも、料理人さんには…」
ぶるぅ 「ぶるぅは悪戯なんかしないよ、ホントに」
一緒に行くから知ってるもん、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「屋台の人にも、やらないもんね!」
Aぶるぅ「そう! 屋台で作るのも美味しいし…」
お花見の時も悪戯してないよ、と挙げられた例。
Aぶるぅ「お好み焼きとか、タコ焼きとか…」
ジョミー「ホントだ、言われてみればそうかも…」
シロエ 「キース先輩、料理です!」
助かるためには料理ですよ、とシロエ君、グッと拳を。
シロエ 「頑張って、命を拾いましょう!」
スウェナ「そうねえ、今日ならワンチャンあるわよ?」
ジョミー「コンビニ弁当と、コンビニスイーツの日で…」
豪華料理が何も無いよね、とジョミー君も。
ジョミー「石焼きビビンバでも、いけるって!」
サム 「だよなあ、アレは美味いしよ…」
川遊びで冷えたらピッタリでねえの、とサム君も同意。
サム 「河原で作って、ぶるぅに振舞うならよ…」
シロエ 「悪戯は回避出来そうですよ?」
Aぶるぅ「キース、美味しく作れるの?」
シロエ 「どうなんです?」
キース先輩、と聞いてますけど。
石焼きビビンバ…?
2023/06/21 (Wed)
☆ビビンバと具材
梅雨の晴れ間になった週末、川遊びに来た面々ですけど。
お弁当を置くのが日陰な件から、石焼きビビンバの話に。
ジョミー「キースってさあ…。料理、出来たっけ?」
シロエ 「合宿では作ってますけどねえ…」
でも単独ではありませんから、とシロエ君。
シロエ 「柔道部の部員全員で、当番制ですし…」
マツカ 「何人か組になってますよね」
サム 「キース、その辺、どうなんだよ?」
一人でも料理は作れるのかよ、とサム君の問い。
サム 「作れるんなら、チャンスだぜ?」
キース 「まるで出来ないこともないがな…」
シロエ 「いけるんですか?」
キース 「正直、基本の初心者向けしか…」
一人で作ったことがないんだ、とキース君、苦悶の表情。
キース 「カレーはいけるが、凝った料理は未経験で…」
ジョミー「石焼きビビンバ、簡単そうだよ?」
シロエ 「ですね、石の器で焼くだけですし…」
ぶるぅ 「んとんと、そうでもないんだけど…」
確かに仕上げはそうだけど…、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「ビビンバは、ナムルが一杯だよ?」
一同 「「「ナムル?」」」
ぶるぅ 「ビビンバの上に色々、乗ってるでしょ?」
うんとカラフルに、お肉に野菜に…、と説明が。
ぶるぅ 「アレの野菜は全部、ナムルってヤツで…」
サム 「そういや、味がついてたっけか?」
ぶるぅ 「そだよ、野菜の和え物なの!」
味付けも素材で変わって来るんだよね、とニコニコニコ。
ぶるぅ 「だから和え物、野菜の数だけ作らないと…」
一同 「「「げっ!」」」
ぶるぅ 「お肉も下味をつけて、それから焼いて…」
ご飯に乗っけるのは、その後だよね、と怖すぎる台詞。
ぶるぅ 「全部出来たら、上に綺麗に盛り付けて…」
シロエ 「其処から石焼きなんですか…?」
ぶるぅ 「うんっ、とっても手間がかかるの!」
サム 「マジかよ…」
ジョミー「なんか凄そう…」
そこまでなのか、と一同、愕然。
恐るべし、ビビンバ…。
2023/06/22 (Thu)
☆ビビンバのお約束
快晴で梅雨の晴れ間な週末、川遊びをしに来た御一同様。
お弁当を河原に置くのに、日陰を選んだわけですけれど。
シロエ 「キース先輩、作れそうですか? …ビビンバ」
キース 「やってやれないことはないかも…しれんが…」
ハッキリ言って死ねる気しか、とキース君の悪い顔色。
キース 「ナムルの種類は、半端な数ではないような…」
ぶるぅ 「んとね、数は決まってないんだけれど…」
シロエ 「多いほどいい、とか言わないでしょうね?」
ぶるぅ 「ソレに近いかなぁ、ハッキリ言って…」
混ざった味を楽しむお料理だから、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「ビビンバって、混ぜるって意味だしね」
サム 「マジかよ、本場の言葉でかよ?」
ぶるぅ 「そだよ、ビビンが混ぜるって意味で…」
ブルー 「バと言うか、本場じゃパブなんだけど…」
ソレが御飯を指すんだよね、と生徒会長も。
ブルー 「だから訳すと、混ぜ御飯、ってことでさ…」
ぶるぅ 「混ぜ御飯の具は、多いほどいいでしょ?」
この国でもね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「御飯の量とのバランスもあるけど…」
ブルー 「ちらし寿司でも、具は多いほど嬉しいよね?」
シロエ 「そうですねえ…。うんと豪華な感じで」
ぶるぅ 「ビビンバの国の人も、おんなじだから…」
上に乗っけるナムルの種類は沢山、と解説が。
ぶるぅ 「それに色だって大事なんだよ、ビビンバは」
一同 「「「は?」」」
ぶるぅ 「上に乗っけるナムルの色!」
色の数も多い程いいの! と弾ける笑顔。
ぶるぅ 「本場のお料理、色も考えて作ってるから…」
ブルー 「医食同源と、五行説に基づくらしいね」
カラフルに作るべきなんだよ、と生徒会長。
ブルー 「いくらナムルの種類があっても…」
ぶるぅ 「色がおんなじだと、全然ダメ!」
シロエ 「またハードルが上がってませんか?」
キース 「そう思う…」
俺は本当に作れるのか、と唸ってますけど。
作れますか…?
2023/06/23 (Fri)
☆十種類は欲しい
梅雨の晴れ間で快晴になった週末、川へ遊びに来た面々。
河原にお弁当を置いておくのに、日陰をチョイスでして。
ジョミー「なんかさ、めっちゃ難しそうだよ?」
サム 「種類が多いだけでも、キツそうなのによ…」
スウェナ「味付けを変えて、色もカラフルに、でしょ?」
石焼きビビンバ、確かにカラフル、とスウェナちゃん。
スウェナ「赤に緑に、茶色に、白に…」
ブルー 「うん、ソレ! それが五行説から来るんだよ」
シロエ 「えっと…? 色に決まりがあるわけですか?」
ブルー 「そういうことだね、陰陽五行と言って…」
陰陽師で有名なヤツなんだけど、と生徒会長の説明が。
ブルー 「木、火、土、金、水、この五つでさ…」
シロエ 「あー、聞いたことはありますね…」
ブルー 「それぞれ色が決まってるんだよ、火は赤とか」
水の場合は、料理だと黒やグレーかな、と生徒会長。
ブルー 「この五つの色は必ず、入れていくのが…」
ぶるぅ 「本場のビビンバのナムルになるの!」
だから五色は作らないと…、と恐ろしい約束事。
ぶるぅ 「最低でも五色で、味付けも変えて…」
ブルー 「やってくれないと、ビビンバとは呼べないよ」
Aブルー「なるほどね! すると、キースは…」
ぶるぅ 「五つは作らなきゃダメってこと!」
頑張ってね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」のエール。
ぶるぅ 「作り方とか、食材は教えてあげるから!」
キース 「俺に作れ、と…?」
シロエ 「作らないと、命は拾えませんよ?」
許されるのは料理人だけですからね、とシロエ君。
シロエ 「ぶるぅの悪戯を避けるためには、料理です!」
Aぶるぅ「えとえと、ナムル、うんと多めで!」
十種類くらい欲しいんだけど、と悪戯小僧の注文。
Aぶるぅ「ぶるぅだったら、楽勝だよね?」
ぶるぅ 「もっちろ~ん!」
Aぶるぅ「だったらキースも、作って欲しいの!」
キース 「十種類!?」
マジか、とキース君、真っ青ですけど。
作れ、と…?
2023/06/24 (Sat)
☆ビビンバと悪戯
梅雨の晴れ間で快晴な土曜日、川へ遊びに来た御一同様。
お弁当を置くのは河原の日陰で、そこからビビンバな今。
Aぶるぅ「美味しいビビンバ、食べたいもんね!」
Aブルー「どうせだったら、最高のヤツが欲しいよね?」
Aぶるぅ「そうなの、ぶるぅのに負けてないヤツ!」
作ってくれるなら悪戯しないよ、と悪戯小僧の誓いが。
Aぶるぅ「作ってくれてる間も、うんと大人しく!」
シロエ 「他のみんなと川遊びですね?」
Aぶるぅ「そだよ、もちろん悪戯は無しで!」
最初から約束してたもんね、と悪戯小僧。
Aぶるぅ「悪戯は、キースだけだ、って!」
一同 「「「イイネ!」」」
早速、川へ遊びに行こう、と誰もが突き上げる拳。
シロエ 「キース先輩、頑張って下さいね!」
ジョミー「十種類とかハードそうだけど、いけるって!」
サム 「うんうん、命が助かるんだしよ…」
スウェナ「ぶるぅも協力してくれるのよ?」
やるしかないでしょ、とスウェナちゃん。
スウェナ「材料とかは、マツカに任せればいいし…」
マツカ 「急いで調達させますよ」
ぶるぅ 「えっとね、調理器具の方をお願い!」
材料は買い出しに行ってくるから、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「その間に、バーベキュー用のでいいから…」
マツカ 「調理用の火とか、調理場の支度ですね?」
ぶるぅ 「そう! まな板と包丁、フライパンに…」
それからこれと…、と挙げられてゆく調理器具。
ぶるぅ 「すぐ戻るから、揃えといてね!」
マツカ 「了解です!」
ぶるぅ 「じゃあ、行ってくるねーっ!」
お買い物~っ! と瞬間移動で買い出しに。
Aぶるぅ「わぁーい、豪華な石焼きビビンバ!」
Aブルー「楽しみだねえ…」
頑張りたまえ、とソルジャー、キース君の肩をポンと。
Aブルー「うんと美味しいヤツで頼むよ」
Aぶるぅ「不味かった時は、仕返しだも~ん!」
キース 「努力する…」
なんとか美味いビビンバを、と悲壮な顔付き。
命懸け…?
2023/06/25 (Sun)
☆浮き輪で楽しく
快晴になった週末の土曜日、川遊びに来た面々ですけど。
お弁当を日陰に置いたことから、石焼きビビンバな話に。
Aブルー「それじゃ、ぼくたちは川で遊ぶから!」
Aぶるぅ「浮き輪に乗って、流されちゃうも~ん!」
シロエ 「なるほど、ボートは要らないんですね?」
Aぶるぅ「それに、とってもスリリング!」
空気を入れて…、とサイオンで一瞬で膨らむ浮き輪。
Aぶるぅ「他にも浮き輪が欲しい人、いる?」
ジョミー「くれるんなら、貰う!」
サム 「俺も頼むぜ!」
Aブルー「ぼくの世界のヤツだからねえ、強度は充分!」
岩に当たっても破れないよ、とソルジャーの太鼓判。
Aブルー「他に欲しい人ーっ!」
シロエ 「貰います!」
スウェナ「私も貰うわ、頑丈だったらボートより…」
ブルー 「楽しいに決まっているからねえ…」
ぼくも貰うよ、と生徒会長も。
ブルー 「ぶるぅの分も、よろしくね!」
Aブルー「オッケー! マツカはどうするんだい?」
マツカ 「調理場の準備が済んだら、頂きます」
Aブルー「了解。ぶるぅの分と、マツカの分、と…」
膨らませて置いておくからね、とソルジャー、ニッコリ。
Aブルー「行こうか、早速、流されに!」
一同 「「「イイネ!」」」
行くぞ、と水着に着替えもしないで、一同、川へ一直線。
キース 「実に恐ろしい光景だな…」
マツカ 「そうですけど、安全は保障されてますからね」
それよりキースは大丈夫ですか、とマツカ君の問い。
マツカ 「調理場の方は、じきに設営完了ですよ?」
キース 「準備に来たのは、見張りをしていた係か?」
マツカ 「いえ、別口で呼びましたが、川遊びの件は…」
承知ですから問題ないです、と穏やかな笑み。
マツカ 「流されようが、全く気にしていませんから」
キース 「本当に流されたようだな、全員…」
マツカ 「ええ。帰って来るのは食事時では?」
キース 「うっ…」
それまでにナムルを十種類か、と呻く人。
作るしか…。
2023/06/26 (Mon)
☆レシピで頑張れ
梅雨の晴れ間で快晴な土曜日、川で遊ぶにはピッタリで。
川へ入って行った面々、浮き輪を装備で消えましたけど。
キース 「美味いナムルを作れなかったら…」
マツカ 「詰むでしょうねえ、どう考えても」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 食材、買って来たよーっ!」
頑張ってね! と料理上手なお子様の帰還。
ぶるぅ 「そっか、みんなは行っちゃったんだ?」
マツカ 「ええ。浮き輪に乗って流れて行きましたよ」
ぶるぅ 「楽しそう! じゃあ、そこの浮き輪は…」
マツカ 「ぶるぅのと、ぼくの分ですね」
膨らませて置いて行ってくれたんです、と御曹司。
マツカ 「あちらの世界の浮き輪だそうで、頑丈で…」
ぶるぅ 「もしかして、絶対、破れないヤツ?」
マツカ 「岩に当たっても大丈夫、と言っていました」
ぶるぅ 「それ、最高! 急いで追い掛けなくちゃ!」
お料理を教えてる場合じゃないよね、とピョンピョンと。
ぶるぅ 「行こうよ、みんなと瞬間移動で合流!」
マツカ 「えっ、それじゃキースは、どうなるんです?」
ぶるぅ 「んーとね、今どき、お料理の手順は…」
動画で見られたりもするよね、とニコニコ。
ぶるぅ 「大丈夫、メモは書いていくから!」
キース 「レシピだけ置いて行くというのか!?」
ぶるぅ 「だって、基本は出来るんでしょ?」
合宿でお料理してるんだから、と正論が。
ぶるぅ 「細かいところは、分からなかったら…」
マツカ 「自分で調べろ、ということですね?」
ぶるぅ 「そだよ、命を拾うためなら、そのくらい…」
全然、大した手間じゃないもん! と笑顔なお子様。
ぶるぅ 「えとえと、ナムル、ワラビ用のレシピは…」
キース 「ハードルが上がりすぎてるんだが!」
ぶるぅ 「でも、作らないと、おしまいだよ?」
マツカ 「そうですよ。幸い、レシピは貰えますから…」
キース 「そう言われても、俺はナムルは初心者で…」
とても出来る気がしないんだが、と悲鳴ですけど。
やるしか…。
2023/06/27 (Tue)
☆コンロも来ました
梅雨の晴れ間の土曜は快晴、浮き輪で川遊びな御一同様。
岩に当たっても平気な仕様で、川に流されて行きまして。
ぶるぅ 「んとね、誰でも最初は初心者だから!」
マツカ 「なるほど、一理ありますね」
ぶるぅ 「美味しく出来たら、一気にプロなの!」
みんなも、きっと大感激! と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「はい、レシピ! これで美味しく!」
キース 「まさか、もう行くと!?」
ぶるぅ 「だって、早めに追い掛けないと…」
マツカ 「川下りが終わってしまいますよ?」
人目のある所までは下れませんし、とマツカ君の指摘。
マツカ 「ですから、急いで行かないと」
ぶるぅ 「スリル、楽しめなくなっちゃうも~ん!」
じゃあね! と浮き輪を抱えて、瞬間移動で消滅でして。
キース 「…マジか、本当に俺だけなのか…」
使用人A「お困りでしたら、手伝いましょうか?」
キース 「厨房からおいでだったんですか?」
使用人B「いえ、私たちは外仕事が専門でして…」
料理の方は素人ですね、と設営に来ていた使用人さん。
使用人A「とはいえ、アウトドアが趣味ですから…」
使用人B「食材を切ったり、火加減を調節する方なら…」
バッチリいけます、と助っ人の申し出。
使用人A「どうなさいますか?」
キース 「この際、猫の手も借りたくはあるが…」
使用人B「私たちでは、お役に立てないでしょうか?」
キース 「手伝いがいたとバレたら、どうなるか…」
実のところ、それが怖いんです、とキース君の悪い顔色。
キース 「今も何処かで見られていそうで…」
Aブルー『その程度なら、許すってさーっ!』
Aぶるぅ『人間コンロだと思っとくからーっ!』
美味しく出来れば、それでオッケー! と思念波が。
キース 「許すそうです、お願いします」
使用人ズ「「了解です!」」
Aぶるぅ『うんと美味しく作ってねーっ!』
Aブルー『コンロもいるしね!』
期待してるよ、と更にハードルが上がった感が。
大丈夫…?
2023/06/28 (Wed)
☆いよいよ石焼き
梅雨の晴れ間で快晴な土曜、浮き輪で川を下るには最高。
流されて行った御一同様、キース君だけがビビンバ作り。
キース 「美味いのを作るしかないわけか…」
使用人A「火加減は任せて下さいね」
使用人B「食材は、どれから切って行きますか?」
キース 「このメモからして、手がかかりそうなのは…」
この辺でしょうか、と指示を出しつつ、キース君も調理。
キース 「くっそぉ、たかが和え物なんだが…」
使用人A「ビビンバの味は、ナムルで決まりますからね」
使用人B「そこが美味しく出来ていたなら、大丈夫です」
肉の味付けも大切ですけど、と肉を切ってゆく助っ人。
使用人B「下味をしっかり、其処がコツでしょうか」
キース 「詳しいですね、ビビンバ」
使用人B「アウトドアで焼肉は、定番中の定番ですよ」
石焼きビビンバに乗せる肉も同じです、と爽やかな笑顔。
使用人A「そうなんですよね、焼肉を乗せるんですし」
使用人B「石焼きで焼くのは、卵と御飯がメインで…」
キース 「なるほど、準備が大切だ、と…」
使用人ズ「「そうです、頑張って下さいね!」」
皆さんが戻られるまでに…、と河原でナムル作りで。
Aブルー「ただいまーっ、帰りは反則技ーっ!」
ぶるぅ 「瞬間移動で帰って来ちゃったぁーっ!」
遡るのは大変だしね、と浮き輪を抱えた面子の御帰還。
Aブルー「楽しかったよ、スリル満点!」
ジョミー「いい感じに肝が冷えたよねえ…」
シロエ 「身体も濡れて冷えましたけどね」
Aぶるぅ「そうなの、石焼きビビンバ、食べたーい!」
熱々を食べて温まる! と悪戯小僧の注文が。
Aぶるぅ「ナムル十種類、作ってくれた?」
キース 「なんとか…」
レシピ通りに作りはした、とビビンバの準備。
キース 「これを綺麗に盛り付けて、と…」
使用人ズ「「火はバッチリです!」」
キース 「卵を割って…」
Aぶるぅ「後は焼くだけーっ!」
食べるの、楽しみ! と飛び跳ねる悪戯小僧。
さて、お味は…?
2023/06/29 (Thu)
☆ビビンバの次は
快晴で梅雨の晴れ間な土曜日、川遊びに興じた御一同様。
浮き輪に乗って流されたわけで、身体が冷えて御帰還で。
ジョミー「凄いね、キースって実は料理が上手かった?」
サム 「見た目だけだと、プロ並みだよなあ…」
ぶるぅ 「んとんと、味もいいんじゃないかな?」
レシピ通りに作ったんなら、と料理上手なお子様。
キース 「そう願いたいが…」
使用人A「いい感じに焼けて来ましたよ」
使用人B「そろそろ、火から下ろしてもいいでしょう」
キース 「そのようですね、では…」
配ります! とキース君、石焼きの器を鍋つかみで。
キース 「出来たぞ、熱いから気を付けろよ」
Aぶるぅ「もっちろ~ん!」
Aブルー「さてと、美味しく出来てるかな?」
ぶるぅ 「はい、コチュジャン! 好みで入れてね!」
いい匂い! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」も唾をゴックン。
キース 「頼む、美味しく出来ていてくれ…!」
一同 「「「いっただっきまぁーす!」」」
熱々だあ! とスプーンを握って食べ始めまして。
シロエ 「いけますよ、コレ!」
ジョミー「ホントだ、ぶるぅに負けてないって!」
Aぶるぅ「わぁーい、本場の味がするーっ!」
キースもやれば出来るみたい、と悪戯小僧も大絶賛。
Aぶるぅ「他のお料理も出来そうだよね!」
一同 「「「は?」」」
Aぶるぅ「アユの塩焼きとか、上手そう!」
Aブルー「いいねえ、アユ釣り、解禁してたっけ?」
どうだったかな、とマツカ君に質問が。
マツカ 「してますけれど、この水量では…」
Aブルー「そこはお任せ!」
Aぶるぅ「アユがいる場所、サイオンで仕切って…」
みんなで手掴み、塩焼きでどう? と悪戯小僧。
一同 「「「イイネ!」」」
キース 「マジか、今度はアユを焼くのか!?」
Aぶるぅ「その代わり、悪戯しないも~ん!」
Aブルー「じゃあ、早速!」
一同 「「「やったーっ!」」」
アユを獲るぞ、と歓声ですけど。
今月、これにて中継終了~。
2023/06/30 (Fri)
雨がシトシトな梅雨のシーズン、とはいえ晴れ間もアリ。
土砂降りが続いた後にスッキリ快晴、そんな土曜日到来。
シロエ 「おはようございます! 晴れましたね!」
ジョミー「ホントにね! もし雨だったら…」
サム 「集合場所、エントランスになってたよな」
いつもの駐車場でいけたけどよ、とサム君の相槌。
マツカ 「今回は送迎、無しですけどね…」
ジョミー「いいって、いいって! モノがモノだし…」
ブルー 「コッソリ行くのがオススメだよ、うん」
一種のおしのびと言うかもね、と生徒会長、クスクスと。
ブルー 「食事もコンビニ弁当だしさ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 一杯、買って来たよ!」
シロエ 「うわぁ…。この辺りのコンビニ、制覇ですね」
ぶるぅ 「そうなの、お弁当の棚も、スイーツの棚も…」
全部、空っぽにして来ちゃったあ! と元気なお子様。
ぶるぅ 「これだけ買っても、きっと足りないから…」
Aブルー「うん、その分なら、お任せってね!」
ドーンと買ったよ、とソルジャー登場。
Aブルー「ぶるぅが欲しがるのを、片っ端から!」
??? 「だって、ノルディのお財布だも~ん!」
使い放題! と悪戯小僧(会話表記はAぶるぅ)も。
Aぶるぅ「今日はハーレイ、来ていないから…」
Aブルー「ぶっちゃけ、やりたい放題ってね!」
ノルディを好きに使えちゃうよ、と悪びれない人。
Aブルー「ちょっと借りるね、って財布もカードも…」
Aぶるぅ「借りて出掛けて、買い占めたもんね!」
Aブルー「君たちも、存分に食べてくれたまえ!」
一同 「「「やったーっ!」」」
生徒会長のマンションの駐車場に、食料、山積み。
シロエ 「お天気の方も、キース先輩の祈祷のお蔭で…」
Aブルー「注文通りに、大雨の後の快晴ってね!」
キース 「御本尊様には、ひたすら感謝だ」
ジョミー「でも、自分の首…」
キース 「締まるんだがな…」
仕方なかろう、と超特大の溜息ですけど。
まあねえ…。
2023/06/16 (Fri)
☆嫌なら帰っていい
梅雨の晴れ間になった土曜日、朝から集合した御一同様。
コンビニ弁当やスイーツも用意、後は出発するばかりで。
Aブルー「それじゃ、面子も揃ったことだし…」
ブルー 「瞬間移動でお出掛けしようか、目的地まで」
一同 「「「イイネ!」」」
キース 「イイネじゃないのは、俺だけだな…」
死刑台に上る気分なんだが、とキース君の嘆き節。
キース 「もう絶対に、詰むコースで…」
Aブルー「嫌なら帰っていいんだよ?」
アドス和尚も喜ぶしね、とソルジャー、ニヤニヤ。
Aブルー「今日も本堂は、午前も午後も…」
ブルー 「法事の予約で埋まっているから、戦場だよ」
イライザさんは裏方だけしか出来ないし…、と生徒会長。
ブルー 「キースが帰れば、もう間違いなく即戦力で…」
サム 「直ぐに着替えて本堂に来い、ってヤツだよな」
ブルー 「うん。キースだけ、行先、変更しようか?」
オプションの料金は要らないからさ、と生徒会長の笑み。
ブルー 「他は全員、河原へ瞬間移動だけれど…」
Aブルー「キースは家に帰るわけだね、その程度なら…」
ぼくにお任せ、とソルジャーが立てる親指。
Aブルー「アドス和尚の連絡先を知らなくてもさ…」
シロエ 「元老寺は知ってますもんねえ…」
Aブルー「そう! 何処に送って欲しいのかな?」
着替えもしないとダメだしね、とソルジャーの問い。
Aブルー「キースの部屋か、イライザさんの目の前か…」
シロエ 「イライザさんじゃないですか?」
サム 「だよな、急ぎで着替えだしよ」
ブルー 「手伝いは欲しいトコだよね」
それでオッケーだと思う、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「帰りたいなら、ブルーに送って貰いたまえ!」
Aブルー「死刑台よりマシじゃないかな、帰った方が」
キース 「そうかもしれんが、此処まで来たら…」
ジョミー「ワンチャンあるかも、って?」
キース 「まあな…」
無いかもしれんが賭けてみたい、と言ってますけど。
賭け…。
2023/06/17 (Sat)
☆川遊びに出発
梅雨の晴れ間で快晴な土曜日、川遊びをしに出発ですが。
キース君だけ元老寺へ瞬間移動、という怖い提案もアリ。
シロエ 「ワンチャン狙いなら、帰らないんですね?」
キース 「どうせ、帰っても詰むからな…」
なんせ時間が遅すぎる、と副住職の深い溜息。
キース 「法要自体は、まだ始まってはいないんだが…」
ジョミー「準備に追われる最中なわけ?」
キース 「それ以前にだ、お施主様だけは、もう…」
御到着になっておられるわけで…、と繰る数珠レット。
キース 「参列する方をお迎えしないとダメだしな」
シロエ 「じゃあ、キース先輩が今、帰っても…」
キース 「今まで何処で遊んでいた、と後で親父に…」
怒鳴られるヤツだ、とブツブツブツ。
キース 「それくらいなら、川に出掛けた方が…」
サム 「ちっとはマシかもしれねえなあ…」
どうせ普段からババなんだしよ、とサム君の相槌。
サム 「俺たちと違って、慣れてる分は大きいぜ」
ジョミー「言えてるよねえ、ぶるぅのオモチャの達人で」
シロエ 「あらゆる役をこなしますよね、本当に」
下僕からカエル袋まで…、とシロエ君、ベタ褒め。
シロエ 「今日も、その調子でお願いします!」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ オモチャ、よろしくね!」
キース 「や、やっぱりか…!」
Aぶるぅ「だって、とっても楽しいんだも~ん!」
今日は何して遊ぼうかなあ、と悪戯小僧。
Aぶるぅ「でも、その前に、お出掛け、お出掛け!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ みんなで瞬間移動!」
ブルー 「オッケー、いくよ?」
Aブルー「了解、それじゃ、河原へ出発!」
タイプ・ブルーのサイオン発動、一気に河原へ到着で。
Aぶるぅ「うわあ、お水が一杯だよ!」
ぶるぅ 「でもでも、河原はお日様のお蔭でカラカラ!」
Aブルー「荷物も置き放題だよね!」
シロエ 「キース先輩、流石です!」
キース 「不本意すぎる…」
自分の首が締まる祈祷なんて、と呻いてますけど。
気の毒に…。
2023/06/18 (Sun)
☆熱くなる河原
梅雨の晴れ間になった土曜日、河原に到着した御一同様。
前日までの雨で増水、けれど河原の石は乾いて快適で…。
ぶるぅ 「んとんと、お弁当とかは木陰に置いて、と…」
ブルー 「保冷剤は入ってるけど、日向はねえ…」
この暑さだとアウトだよ、と生徒会長が見上げる太陽。
ブルー 「ただでも石は熱くなるしさ」
ぶるぅ 「岩盤浴とかあるもんね!」
Aぶるぅ「ガンバンヨク?」
それってなあに、と悪戯小僧が傾げる首。
Aぶるぅ「知らないんだけど、何かの遊び?」
Aブルー「あー…。ぶるぅはスーパー銭湯には…」
行ってないしね、とソルジャーが顎に当てる手。
Aブルー「考えてみれば、ぼくのハーレイも未体験で…」
ブルー 「じゃあ、君は何処で体験したんだい?」
Aブルー「それはもう、あちこちで何回も!」
ノルディとお出掛けしたついでにね、と悪びれない人。
Aブルー「たまには、餌もあげないと…」
シロエ 「それで銭湯なんですか!?」
Aブルー「銭湯じゃなくて、スーパー銭湯!」
間違えないように、とソルジャーのツッコミ。
Aブルー「料金からして違うんだから!」
ブルー 「うーん…。そこでノルディとデートかい?」
Aブルー「裸くらいは、見せてあげても減らないしね!」
一同 「「「うっ…」」」
なんという面の皮の厚さ、と誰もが絶句。
ブルー 「見せるだけ、って?」
Aブルー「そうだよ、出血大サービス!」
ノルディにも好評なんだから、と威張り返り。
Aブルー「岩盤浴も、何度も一緒に!」
Aぶるぅ「大人の時間が出来るトコ?」
Aブルー「やろうと思えば、出来るかもだけど…」
多分、暑くて無理じゃないかな、とソルジャーが捻る首。
Aブルー「下からジワジワ熱が来るしね、温まりすぎて」
Aぶるぅ「えっと…? 石がビッチリ敷いてあるとか?」
Aブルー「だいたい、そんな感じかなあ…」
Aぶるぅ「石焼きビビンバ?」
そのイメージで合ってるの、と聞いてますけど。
ビビンバ…?
2023/06/19 (Mon)
☆他所の国でグルメ
梅雨の晴れ間で快晴な土曜、川遊びをしに到着した面々。
河原は乾いて荷物を置くのに最適、お弁当には熱すぎで。
シロエ 「石焼きビビンバは知ってるんですね?」
Aぶるぅ「もっちろ~ん! ブルーと食べに行ったよ!」
美味しいよね、と悪戯小僧、得意満面。
Aぶるぅ「えっとね、本場の国でも食べたの!」
一同 「「「えっ!?」」」
この国だけじゃなかったのか、と誰もが仰天。
ジョミー「他所の国まで行ってるわけ!?」
Aぶるぅ「そだよ、本場が一番だも~ん!」
シロエ 「いったい、誰と行ってるんです!?」
Aぶるぅ「ブルーと出掛けることもあるけど…」
こっちのぶるぅも多いかな、とニコニコニコ。
Aぶるぅ「食材を仕入れに行く時に、誘って貰って…」
ぶるぅ 「そうなの、一緒にお出掛けでグルメ!」
一同 「「「うーん…」」」
知らなかった、と一同、目をパチクリと。
シロエ 「それじゃ、他所の国でも悪戯ですよね?」
Aぶるぅ「ううん、しないよ、追い出されるもん!」
ぶるぅ 「お食事するなら、悪戯しちゃダメ!」
でないと出禁にされちゃうよ、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「でもでも、美味しいお料理があれば…」
Aぶるぅ「悪戯は忘れちゃうもんね!」
シロエ 「ああ、なるほど…。えっ、ということは…」
待って下さいよ、とシロエ君が顎に当てる手。
シロエ 「キース先輩が、凄腕の料理人だった場合は…」
サム 「悪戯されねえかも、ってか?」
シロエ 「そういう理屈になりませんか?」
苛めたら食べられないんですよ、とシロエ君。
シロエ 「もう貴様には食べさせない、と怒り狂って…」
ジョミー「ぶるぅの分だけ、作らないって?」
それはそうかも、とジョミー君の視線が悪戯小僧に。
ジョミー「その辺のトコは、どうなるわけ?」
シロエ 「悪戯は封印するんですか?」
Aぶるぅ「んとんと、石焼きビビンバとか…?」
キースが作る設定なの、と質問ですけど。
そうなりますね?
2023/06/20 (Tue)
☆グルメのためなら
週末は梅雨の晴れ間で快晴、川遊びにはピッタリでして。
河原に荷物を置いた面々、お弁当は日陰をチョイスで…。
シロエ 「そうです、ビビンバには限りませんけれど…」
ジョミー「キースが凄腕の料理人だと、悪戯は…?」
もしかしなくてもしないとか…、とジョミー君。
ジョミー「悪戯しちゃうと、キースは作らないんだよ?」
Aぶるぅ「ソレ、困るから!」
シロエ 「じゃあ、悪戯はしないんですね?」
美味しい料理を食べるためなら、とシロエ君の念押し。
シロエ 「カエル袋も、下僕にするのも…」
Aぶるぅ「絶対、やらない!」
サム 「マジかよ、キースを許すってか?」
Aぶるぅ「そだよ、悪戯よりグルメだも~ん!」
食べないと悪戯も出来ないしね、と明快な答え。
Aぶるぅ「だから何処でも、料理人さんには…」
ぶるぅ 「ぶるぅは悪戯なんかしないよ、ホントに」
一緒に行くから知ってるもん、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「屋台の人にも、やらないもんね!」
Aぶるぅ「そう! 屋台で作るのも美味しいし…」
お花見の時も悪戯してないよ、と挙げられた例。
Aぶるぅ「お好み焼きとか、タコ焼きとか…」
ジョミー「ホントだ、言われてみればそうかも…」
シロエ 「キース先輩、料理です!」
助かるためには料理ですよ、とシロエ君、グッと拳を。
シロエ 「頑張って、命を拾いましょう!」
スウェナ「そうねえ、今日ならワンチャンあるわよ?」
ジョミー「コンビニ弁当と、コンビニスイーツの日で…」
豪華料理が何も無いよね、とジョミー君も。
ジョミー「石焼きビビンバでも、いけるって!」
サム 「だよなあ、アレは美味いしよ…」
川遊びで冷えたらピッタリでねえの、とサム君も同意。
サム 「河原で作って、ぶるぅに振舞うならよ…」
シロエ 「悪戯は回避出来そうですよ?」
Aぶるぅ「キース、美味しく作れるの?」
シロエ 「どうなんです?」
キース先輩、と聞いてますけど。
石焼きビビンバ…?
2023/06/21 (Wed)
☆ビビンバと具材
梅雨の晴れ間になった週末、川遊びに来た面々ですけど。
お弁当を置くのが日陰な件から、石焼きビビンバの話に。
ジョミー「キースってさあ…。料理、出来たっけ?」
シロエ 「合宿では作ってますけどねえ…」
でも単独ではありませんから、とシロエ君。
シロエ 「柔道部の部員全員で、当番制ですし…」
マツカ 「何人か組になってますよね」
サム 「キース、その辺、どうなんだよ?」
一人でも料理は作れるのかよ、とサム君の問い。
サム 「作れるんなら、チャンスだぜ?」
キース 「まるで出来ないこともないがな…」
シロエ 「いけるんですか?」
キース 「正直、基本の初心者向けしか…」
一人で作ったことがないんだ、とキース君、苦悶の表情。
キース 「カレーはいけるが、凝った料理は未経験で…」
ジョミー「石焼きビビンバ、簡単そうだよ?」
シロエ 「ですね、石の器で焼くだけですし…」
ぶるぅ 「んとんと、そうでもないんだけど…」
確かに仕上げはそうだけど…、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「ビビンバは、ナムルが一杯だよ?」
一同 「「「ナムル?」」」
ぶるぅ 「ビビンバの上に色々、乗ってるでしょ?」
うんとカラフルに、お肉に野菜に…、と説明が。
ぶるぅ 「アレの野菜は全部、ナムルってヤツで…」
サム 「そういや、味がついてたっけか?」
ぶるぅ 「そだよ、野菜の和え物なの!」
味付けも素材で変わって来るんだよね、とニコニコニコ。
ぶるぅ 「だから和え物、野菜の数だけ作らないと…」
一同 「「「げっ!」」」
ぶるぅ 「お肉も下味をつけて、それから焼いて…」
ご飯に乗っけるのは、その後だよね、と怖すぎる台詞。
ぶるぅ 「全部出来たら、上に綺麗に盛り付けて…」
シロエ 「其処から石焼きなんですか…?」
ぶるぅ 「うんっ、とっても手間がかかるの!」
サム 「マジかよ…」
ジョミー「なんか凄そう…」
そこまでなのか、と一同、愕然。
恐るべし、ビビンバ…。
2023/06/22 (Thu)
☆ビビンバのお約束
快晴で梅雨の晴れ間な週末、川遊びをしに来た御一同様。
お弁当を河原に置くのに、日陰を選んだわけですけれど。
シロエ 「キース先輩、作れそうですか? …ビビンバ」
キース 「やってやれないことはないかも…しれんが…」
ハッキリ言って死ねる気しか、とキース君の悪い顔色。
キース 「ナムルの種類は、半端な数ではないような…」
ぶるぅ 「んとね、数は決まってないんだけれど…」
シロエ 「多いほどいい、とか言わないでしょうね?」
ぶるぅ 「ソレに近いかなぁ、ハッキリ言って…」
混ざった味を楽しむお料理だから、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「ビビンバって、混ぜるって意味だしね」
サム 「マジかよ、本場の言葉でかよ?」
ぶるぅ 「そだよ、ビビンが混ぜるって意味で…」
ブルー 「バと言うか、本場じゃパブなんだけど…」
ソレが御飯を指すんだよね、と生徒会長も。
ブルー 「だから訳すと、混ぜ御飯、ってことでさ…」
ぶるぅ 「混ぜ御飯の具は、多いほどいいでしょ?」
この国でもね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「御飯の量とのバランスもあるけど…」
ブルー 「ちらし寿司でも、具は多いほど嬉しいよね?」
シロエ 「そうですねえ…。うんと豪華な感じで」
ぶるぅ 「ビビンバの国の人も、おんなじだから…」
上に乗っけるナムルの種類は沢山、と解説が。
ぶるぅ 「それに色だって大事なんだよ、ビビンバは」
一同 「「「は?」」」
ぶるぅ 「上に乗っけるナムルの色!」
色の数も多い程いいの! と弾ける笑顔。
ぶるぅ 「本場のお料理、色も考えて作ってるから…」
ブルー 「医食同源と、五行説に基づくらしいね」
カラフルに作るべきなんだよ、と生徒会長。
ブルー 「いくらナムルの種類があっても…」
ぶるぅ 「色がおんなじだと、全然ダメ!」
シロエ 「またハードルが上がってませんか?」
キース 「そう思う…」
俺は本当に作れるのか、と唸ってますけど。
作れますか…?
2023/06/23 (Fri)
☆十種類は欲しい
梅雨の晴れ間で快晴になった週末、川へ遊びに来た面々。
河原にお弁当を置いておくのに、日陰をチョイスでして。
ジョミー「なんかさ、めっちゃ難しそうだよ?」
サム 「種類が多いだけでも、キツそうなのによ…」
スウェナ「味付けを変えて、色もカラフルに、でしょ?」
石焼きビビンバ、確かにカラフル、とスウェナちゃん。
スウェナ「赤に緑に、茶色に、白に…」
ブルー 「うん、ソレ! それが五行説から来るんだよ」
シロエ 「えっと…? 色に決まりがあるわけですか?」
ブルー 「そういうことだね、陰陽五行と言って…」
陰陽師で有名なヤツなんだけど、と生徒会長の説明が。
ブルー 「木、火、土、金、水、この五つでさ…」
シロエ 「あー、聞いたことはありますね…」
ブルー 「それぞれ色が決まってるんだよ、火は赤とか」
水の場合は、料理だと黒やグレーかな、と生徒会長。
ブルー 「この五つの色は必ず、入れていくのが…」
ぶるぅ 「本場のビビンバのナムルになるの!」
だから五色は作らないと…、と恐ろしい約束事。
ぶるぅ 「最低でも五色で、味付けも変えて…」
ブルー 「やってくれないと、ビビンバとは呼べないよ」
Aブルー「なるほどね! すると、キースは…」
ぶるぅ 「五つは作らなきゃダメってこと!」
頑張ってね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」のエール。
ぶるぅ 「作り方とか、食材は教えてあげるから!」
キース 「俺に作れ、と…?」
シロエ 「作らないと、命は拾えませんよ?」
許されるのは料理人だけですからね、とシロエ君。
シロエ 「ぶるぅの悪戯を避けるためには、料理です!」
Aぶるぅ「えとえと、ナムル、うんと多めで!」
十種類くらい欲しいんだけど、と悪戯小僧の注文。
Aぶるぅ「ぶるぅだったら、楽勝だよね?」
ぶるぅ 「もっちろ~ん!」
Aぶるぅ「だったらキースも、作って欲しいの!」
キース 「十種類!?」
マジか、とキース君、真っ青ですけど。
作れ、と…?
2023/06/24 (Sat)
☆ビビンバと悪戯
梅雨の晴れ間で快晴な土曜日、川へ遊びに来た御一同様。
お弁当を置くのは河原の日陰で、そこからビビンバな今。
Aぶるぅ「美味しいビビンバ、食べたいもんね!」
Aブルー「どうせだったら、最高のヤツが欲しいよね?」
Aぶるぅ「そうなの、ぶるぅのに負けてないヤツ!」
作ってくれるなら悪戯しないよ、と悪戯小僧の誓いが。
Aぶるぅ「作ってくれてる間も、うんと大人しく!」
シロエ 「他のみんなと川遊びですね?」
Aぶるぅ「そだよ、もちろん悪戯は無しで!」
最初から約束してたもんね、と悪戯小僧。
Aぶるぅ「悪戯は、キースだけだ、って!」
一同 「「「イイネ!」」」
早速、川へ遊びに行こう、と誰もが突き上げる拳。
シロエ 「キース先輩、頑張って下さいね!」
ジョミー「十種類とかハードそうだけど、いけるって!」
サム 「うんうん、命が助かるんだしよ…」
スウェナ「ぶるぅも協力してくれるのよ?」
やるしかないでしょ、とスウェナちゃん。
スウェナ「材料とかは、マツカに任せればいいし…」
マツカ 「急いで調達させますよ」
ぶるぅ 「えっとね、調理器具の方をお願い!」
材料は買い出しに行ってくるから、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「その間に、バーベキュー用のでいいから…」
マツカ 「調理用の火とか、調理場の支度ですね?」
ぶるぅ 「そう! まな板と包丁、フライパンに…」
それからこれと…、と挙げられてゆく調理器具。
ぶるぅ 「すぐ戻るから、揃えといてね!」
マツカ 「了解です!」
ぶるぅ 「じゃあ、行ってくるねーっ!」
お買い物~っ! と瞬間移動で買い出しに。
Aぶるぅ「わぁーい、豪華な石焼きビビンバ!」
Aブルー「楽しみだねえ…」
頑張りたまえ、とソルジャー、キース君の肩をポンと。
Aブルー「うんと美味しいヤツで頼むよ」
Aぶるぅ「不味かった時は、仕返しだも~ん!」
キース 「努力する…」
なんとか美味いビビンバを、と悲壮な顔付き。
命懸け…?
2023/06/25 (Sun)
☆浮き輪で楽しく
快晴になった週末の土曜日、川遊びに来た面々ですけど。
お弁当を日陰に置いたことから、石焼きビビンバな話に。
Aブルー「それじゃ、ぼくたちは川で遊ぶから!」
Aぶるぅ「浮き輪に乗って、流されちゃうも~ん!」
シロエ 「なるほど、ボートは要らないんですね?」
Aぶるぅ「それに、とってもスリリング!」
空気を入れて…、とサイオンで一瞬で膨らむ浮き輪。
Aぶるぅ「他にも浮き輪が欲しい人、いる?」
ジョミー「くれるんなら、貰う!」
サム 「俺も頼むぜ!」
Aブルー「ぼくの世界のヤツだからねえ、強度は充分!」
岩に当たっても破れないよ、とソルジャーの太鼓判。
Aブルー「他に欲しい人ーっ!」
シロエ 「貰います!」
スウェナ「私も貰うわ、頑丈だったらボートより…」
ブルー 「楽しいに決まっているからねえ…」
ぼくも貰うよ、と生徒会長も。
ブルー 「ぶるぅの分も、よろしくね!」
Aブルー「オッケー! マツカはどうするんだい?」
マツカ 「調理場の準備が済んだら、頂きます」
Aブルー「了解。ぶるぅの分と、マツカの分、と…」
膨らませて置いておくからね、とソルジャー、ニッコリ。
Aブルー「行こうか、早速、流されに!」
一同 「「「イイネ!」」」
行くぞ、と水着に着替えもしないで、一同、川へ一直線。
キース 「実に恐ろしい光景だな…」
マツカ 「そうですけど、安全は保障されてますからね」
それよりキースは大丈夫ですか、とマツカ君の問い。
マツカ 「調理場の方は、じきに設営完了ですよ?」
キース 「準備に来たのは、見張りをしていた係か?」
マツカ 「いえ、別口で呼びましたが、川遊びの件は…」
承知ですから問題ないです、と穏やかな笑み。
マツカ 「流されようが、全く気にしていませんから」
キース 「本当に流されたようだな、全員…」
マツカ 「ええ。帰って来るのは食事時では?」
キース 「うっ…」
それまでにナムルを十種類か、と呻く人。
作るしか…。
2023/06/26 (Mon)
☆レシピで頑張れ
梅雨の晴れ間で快晴な土曜日、川で遊ぶにはピッタリで。
川へ入って行った面々、浮き輪を装備で消えましたけど。
キース 「美味いナムルを作れなかったら…」
マツカ 「詰むでしょうねえ、どう考えても」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 食材、買って来たよーっ!」
頑張ってね! と料理上手なお子様の帰還。
ぶるぅ 「そっか、みんなは行っちゃったんだ?」
マツカ 「ええ。浮き輪に乗って流れて行きましたよ」
ぶるぅ 「楽しそう! じゃあ、そこの浮き輪は…」
マツカ 「ぶるぅのと、ぼくの分ですね」
膨らませて置いて行ってくれたんです、と御曹司。
マツカ 「あちらの世界の浮き輪だそうで、頑丈で…」
ぶるぅ 「もしかして、絶対、破れないヤツ?」
マツカ 「岩に当たっても大丈夫、と言っていました」
ぶるぅ 「それ、最高! 急いで追い掛けなくちゃ!」
お料理を教えてる場合じゃないよね、とピョンピョンと。
ぶるぅ 「行こうよ、みんなと瞬間移動で合流!」
マツカ 「えっ、それじゃキースは、どうなるんです?」
ぶるぅ 「んーとね、今どき、お料理の手順は…」
動画で見られたりもするよね、とニコニコ。
ぶるぅ 「大丈夫、メモは書いていくから!」
キース 「レシピだけ置いて行くというのか!?」
ぶるぅ 「だって、基本は出来るんでしょ?」
合宿でお料理してるんだから、と正論が。
ぶるぅ 「細かいところは、分からなかったら…」
マツカ 「自分で調べろ、ということですね?」
ぶるぅ 「そだよ、命を拾うためなら、そのくらい…」
全然、大した手間じゃないもん! と笑顔なお子様。
ぶるぅ 「えとえと、ナムル、ワラビ用のレシピは…」
キース 「ハードルが上がりすぎてるんだが!」
ぶるぅ 「でも、作らないと、おしまいだよ?」
マツカ 「そうですよ。幸い、レシピは貰えますから…」
キース 「そう言われても、俺はナムルは初心者で…」
とても出来る気がしないんだが、と悲鳴ですけど。
やるしか…。
2023/06/27 (Tue)
☆コンロも来ました
梅雨の晴れ間の土曜は快晴、浮き輪で川遊びな御一同様。
岩に当たっても平気な仕様で、川に流されて行きまして。
ぶるぅ 「んとね、誰でも最初は初心者だから!」
マツカ 「なるほど、一理ありますね」
ぶるぅ 「美味しく出来たら、一気にプロなの!」
みんなも、きっと大感激! と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「はい、レシピ! これで美味しく!」
キース 「まさか、もう行くと!?」
ぶるぅ 「だって、早めに追い掛けないと…」
マツカ 「川下りが終わってしまいますよ?」
人目のある所までは下れませんし、とマツカ君の指摘。
マツカ 「ですから、急いで行かないと」
ぶるぅ 「スリル、楽しめなくなっちゃうも~ん!」
じゃあね! と浮き輪を抱えて、瞬間移動で消滅でして。
キース 「…マジか、本当に俺だけなのか…」
使用人A「お困りでしたら、手伝いましょうか?」
キース 「厨房からおいでだったんですか?」
使用人B「いえ、私たちは外仕事が専門でして…」
料理の方は素人ですね、と設営に来ていた使用人さん。
使用人A「とはいえ、アウトドアが趣味ですから…」
使用人B「食材を切ったり、火加減を調節する方なら…」
バッチリいけます、と助っ人の申し出。
使用人A「どうなさいますか?」
キース 「この際、猫の手も借りたくはあるが…」
使用人B「私たちでは、お役に立てないでしょうか?」
キース 「手伝いがいたとバレたら、どうなるか…」
実のところ、それが怖いんです、とキース君の悪い顔色。
キース 「今も何処かで見られていそうで…」
Aブルー『その程度なら、許すってさーっ!』
Aぶるぅ『人間コンロだと思っとくからーっ!』
美味しく出来れば、それでオッケー! と思念波が。
キース 「許すそうです、お願いします」
使用人ズ「「了解です!」」
Aぶるぅ『うんと美味しく作ってねーっ!』
Aブルー『コンロもいるしね!』
期待してるよ、と更にハードルが上がった感が。
大丈夫…?
2023/06/28 (Wed)
☆いよいよ石焼き
梅雨の晴れ間で快晴な土曜、浮き輪で川を下るには最高。
流されて行った御一同様、キース君だけがビビンバ作り。
キース 「美味いのを作るしかないわけか…」
使用人A「火加減は任せて下さいね」
使用人B「食材は、どれから切って行きますか?」
キース 「このメモからして、手がかかりそうなのは…」
この辺でしょうか、と指示を出しつつ、キース君も調理。
キース 「くっそぉ、たかが和え物なんだが…」
使用人A「ビビンバの味は、ナムルで決まりますからね」
使用人B「そこが美味しく出来ていたなら、大丈夫です」
肉の味付けも大切ですけど、と肉を切ってゆく助っ人。
使用人B「下味をしっかり、其処がコツでしょうか」
キース 「詳しいですね、ビビンバ」
使用人B「アウトドアで焼肉は、定番中の定番ですよ」
石焼きビビンバに乗せる肉も同じです、と爽やかな笑顔。
使用人A「そうなんですよね、焼肉を乗せるんですし」
使用人B「石焼きで焼くのは、卵と御飯がメインで…」
キース 「なるほど、準備が大切だ、と…」
使用人ズ「「そうです、頑張って下さいね!」」
皆さんが戻られるまでに…、と河原でナムル作りで。
Aブルー「ただいまーっ、帰りは反則技ーっ!」
ぶるぅ 「瞬間移動で帰って来ちゃったぁーっ!」
遡るのは大変だしね、と浮き輪を抱えた面子の御帰還。
Aブルー「楽しかったよ、スリル満点!」
ジョミー「いい感じに肝が冷えたよねえ…」
シロエ 「身体も濡れて冷えましたけどね」
Aぶるぅ「そうなの、石焼きビビンバ、食べたーい!」
熱々を食べて温まる! と悪戯小僧の注文が。
Aぶるぅ「ナムル十種類、作ってくれた?」
キース 「なんとか…」
レシピ通りに作りはした、とビビンバの準備。
キース 「これを綺麗に盛り付けて、と…」
使用人ズ「「火はバッチリです!」」
キース 「卵を割って…」
Aぶるぅ「後は焼くだけーっ!」
食べるの、楽しみ! と飛び跳ねる悪戯小僧。
さて、お味は…?
2023/06/29 (Thu)
☆ビビンバの次は
快晴で梅雨の晴れ間な土曜日、川遊びに興じた御一同様。
浮き輪に乗って流されたわけで、身体が冷えて御帰還で。
ジョミー「凄いね、キースって実は料理が上手かった?」
サム 「見た目だけだと、プロ並みだよなあ…」
ぶるぅ 「んとんと、味もいいんじゃないかな?」
レシピ通りに作ったんなら、と料理上手なお子様。
キース 「そう願いたいが…」
使用人A「いい感じに焼けて来ましたよ」
使用人B「そろそろ、火から下ろしてもいいでしょう」
キース 「そのようですね、では…」
配ります! とキース君、石焼きの器を鍋つかみで。
キース 「出来たぞ、熱いから気を付けろよ」
Aぶるぅ「もっちろ~ん!」
Aブルー「さてと、美味しく出来てるかな?」
ぶるぅ 「はい、コチュジャン! 好みで入れてね!」
いい匂い! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」も唾をゴックン。
キース 「頼む、美味しく出来ていてくれ…!」
一同 「「「いっただっきまぁーす!」」」
熱々だあ! とスプーンを握って食べ始めまして。
シロエ 「いけますよ、コレ!」
ジョミー「ホントだ、ぶるぅに負けてないって!」
Aぶるぅ「わぁーい、本場の味がするーっ!」
キースもやれば出来るみたい、と悪戯小僧も大絶賛。
Aぶるぅ「他のお料理も出来そうだよね!」
一同 「「「は?」」」
Aぶるぅ「アユの塩焼きとか、上手そう!」
Aブルー「いいねえ、アユ釣り、解禁してたっけ?」
どうだったかな、とマツカ君に質問が。
マツカ 「してますけれど、この水量では…」
Aブルー「そこはお任せ!」
Aぶるぅ「アユがいる場所、サイオンで仕切って…」
みんなで手掴み、塩焼きでどう? と悪戯小僧。
一同 「「「イイネ!」」」
キース 「マジか、今度はアユを焼くのか!?」
Aぶるぅ「その代わり、悪戯しないも~ん!」
Aブルー「じゃあ、早速!」
一同 「「「やったーっ!」」」
アユを獲るぞ、と歓声ですけど。
今月、これにて中継終了~。
2023/06/30 (Fri)
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