シャングリラ学園つれづれ語り
☆その話はマズイ
さて、10月。今年は1日からして日曜、休日ですけれど。
お出掛けではなく、生徒会長宅で過ごすシャン学メンバー。
ジョミー「暑いよね、今年…」
サム 「10月っていう気分じゃねえぜ…」
こんなの昨日の続きじゃねえか、とサム君の文句。
サム 「昨日の続きで、9月31日でねえの?」
シロエ 「いいですね、ソレ!」
スウェナ「9月は30日までだものね、まさに31日で…」
暑すぎだわよ、とスウェナちゃんも。
スウェナ「行楽の秋って気分じゃないわ」」
ジョミー「もっと涼しくならないとね…」
これじゃ松茸狩りだって無理、とジョミー君。
ジョミー「山に行っても空振りするヤツ!」
シロエ 「ジョミー先輩、そこまでにしておいて下さい!」
ジョミー「えっ? 何かマズイこと言ったっけ?」
シロエ 「いえ、そのものではないですけど…」
危険ですよ、とシロエ君が自分の指を唇に。
シロエ 「松茸もキノコの内ですからね」
一同 「「「あー…」」」
確かに危険だ、と一同、納得。
キース 「ジョミー、その先は喋るなよ?」
ジョミー「うん、分かった…」
別の話を振らないと、とジョミー君が引き締める顔。
ジョミー「キースの二の舞、嫌だしね…」
キース 「なんだって!?」
冗談じゃない、とキース君、グッと拳を。
キース 「そう言いたいのは、俺の方だ!」
ジョミー「でも、大抵はキースがさ…」
シロエ 「やらかしますよね、先月だって、そうでした!」
一人で自爆すればいいのに、とシロエ君のツッコミ。
シロエ 「蒸し返すようで、アレなんですけど…」
ジョミー「ぼくたち、マジでキツかったしね…」
サム 「うんうん、キースが動く度によ…」
オナラの音が響くんだぜ、とサム君も。
サム 「法要の席でアレはねえよな…」
シロエ 「ええ。なのに笑ったら終わりだなんて…」
キース 「俺の台詞だと思うぞ、ソレは!」
お前たちが吐くヤツではない、と怒鳴ってますけど。
どっち…?
2023/10/01 (Sun)
☆あの世でも本望
初日から日曜な今年の10月、生徒会長宅に来ている面々。
気分は9月の31日、松茸狩りな気分にもなれませんけど。
キース 「あの日の俺が、どれほど地獄だったか!」
シロエ 「でも、実害は何も無かったじゃないですか!」
オナラの音が響くだけで…、とシロエ君の指摘。
シロエ 「ぶるぅの悪戯、普段だったら半端ないですよ?」
サム 「だよなあ、カエル袋とか、マジで死ぬヤツな」
ジョミー「キースだから、なんとか無事なんだよねえ?」
カエル袋、とジョミー君が竦める肩。
ジョミー「仰向けにされて、お腹の上でピョンピョンで…」
スウェナ「ぐえっ、て言うから、カエル袋だものねえ…」
シロエ 「ぼくなら、とっくに死んでいますね」
内臓破裂で救急搬送で…、とシロエ君。
シロエ 「手当ての甲斐なく、あの世行きです」
サム 「あの世は勘弁願いてえよな、キースはともかく」
ブルー 「まあねえ、キースの場合は本望だよね」
お浄土を目指して修行を積むのが仕事だし、と生徒会長。
ブルー 「お坊さんは本来、そういうものだよ」
サム 「だろ? だからキースは、あの世行きでも…」
何も問題ねえんだけどよ…、とサム君の意見。
サム 「けど、俺たちは違うわけでよ…」
キース 「お前とジョミーも、僧籍だろう!」
サム 「言っておくけど、正式な修行はしてねえぜ?」
ジョミー「ぼくなんか、名前だけだから!」
棚経だって、無給のバイトのつもり、とジョミー君。
ジョミー「ブラック企業に引っ掛かったと思ってさ…」
シロエ 「毎年、耐えてるんですね?」
ジョミー「そう! でもさ、キースは本業なんだし…」
サム 「オナラの音が鳴っても、いける筈だぜ」
でなきゃ務まらねえじゃねえかよ、とサム君、ピシャリと。
サム 「現にキッチリ、最後までよ…」
シロエ 「やり遂げましたし、平常心でしょう?」
キース 「やかましい!」
お前たちより地獄を見たんだ、と握り締める拳。
本当に…?
2023/10/02 (Mon)
☆どっちの台詞だ
今年の10月は初日が日曜、生徒会長宅で過ごす御一同様。
ウッカリ出て来た松茸の話から、疫病仏へとズレまして…。
シロエ 「くどいようですけど、音だけですから!」
ジョミー「そうだよ、どの辺が地獄になるのさ!」
地獄は絶対、ぼくたちの方、とジョミー君も譲らず。
ジョミー「キースはお尻で、あのクッションをさ…」
サム 「押して鳴らしてただけじゃねえかよ!」
シロエ 「ぼくたちは、キース先輩のお尻を見ながら…」
アレを聞かされていたんですよ、と詰め寄るシロエ君。
シロエ 「笑いを堪えて座っているのは、地獄でした!」
ジョミー「笑ったら最後、あっちのぶるぅの下僕でさ…」
サム 「カエル袋の刑だったんだぜ?」
おまけにカエル袋はデフォな、とサム君の睨み。
サム 「基本のコースで、更に何かがつくんだぜ?」
シロエ 「どう来るか、真面目に怖すぎですから!」
死ぬ目に遭うのは確実ですし、とシロエ君、肩をブルッと。
シロエ 「それが嫌なら、先輩のお尻が見えていたって…」
ジョミー「そこからオナラの音がしたって、沈黙だよ!」
本当に地獄だったんだから、とジョミー君もグッと拳を。
ジョミー「マツカとぶるぅは、除外だったけど…」
シロエ 「スルースキルが高すぎですから…」
平常心だったわけですよ、とシロエ君が眺める二人の顔。
シロエ 「ああいう人たちも、いるわけですし…」
サム 「本職の坊主をやってるんだろ、耐えろよな!」
ジョミー「涼しい顔で耐えてこそだよ、キースは!」
でないと坊主失格だよね、とジョミー君。
ジョミー「ぼくたちを責める資格はゼロ!」
一同 「「「イイネ!」」」
スルースキルが高い人まで、拍手喝采。
マツカ 「あの日は地獄と言っていいのは、皆さんですよ」
キース 「なんで、お前まで、そいつらの肩を…!」
マツカ 「正しいと思うからなんですけど、違いますか?」
実は正しいのはキースですか、と聞いてますけど。
答えは…?
2023/10/03 (Tue)
☆正論で纏める人
初日が日曜日な今年の10月、生徒会長宅に来ている面々。
お彼岸の法要で地獄を見たのは誰なのか、が問題でして…。
マツカ 「いいですか? 今から纏めますからね、キース」
キース 「纏める、だと?」
マツカ 「はい。どちらの言い分が正しいのかを…」
きちんと整理して検討しましょう、とマツカ君、目がマジ。
マツカ 「でないと、キースには無理そうですから」
キース 「俺の頭脳を馬鹿にする気か!」
マツカ 「分かってるんなら、いいですけれど…」
つまり認めるわけですね、と穏やかな笑みが怖すぎる人。
マツカ 「お彼岸の法要、地獄はキースではなくて…」
ジョミー「ぼくたちの方ってことだよね?」
マツカ 「そうなりますね、キースも異議は無いようです」
キース 「待て、纏めるな!」
そんな所で…、とキース君、必死の乱入。
キース 「地獄は俺の方だったんだが…!」
マツカ 「まだ言うんですか?」
キース 「そう簡単に、あんな惨劇をだな…!」
片付けられたら浮かばれんぞ、とキース君、拳をグッと。
キース 「俺の人生でも、あそこまで酷い経験は無い!」
マツカ 「確認ですけど、無いんですね?」
キース 「ああ、一度もな!」
よくも地獄を見せやがって、と吊り上げる眉。
キース 「何故、誰も止めなかったんだ!」
シロエ 「ぼくたちの方も、命が懸かってましたから!」
マツカ 「そこなんですよね、どうもキースには…」
あれは地獄じゃないようですよ、とマツカ君。
マツカ 「何度も下僕をやらされましたし、耐性が…」
キース 「何の話だ!」
マツカ 「さっき、確認したヤツですよ」
あの法要が人生最悪の地獄でしょう、と入ったツッコミ。
マツカ 「つまりキースには、ぶるぅの下僕は…」
ジョミー「あー、大したことはないヤツなんだ?」
マツカ 「ええ。ですから、地獄を見た方は…」
シロエ 「ぼくたちで正解なんですね!」
流石はマツカだ、と大歓声の中で纏めが終了。
正論すぎ…。
2023/10/04 (Wed)
☆理解出来ない人
初日から日曜日で休みな10月、生徒会長宅で過ごす面々。
お彼岸の法要で見た地獄から、誰が地獄かで揉めまして…。
キース 「ちょっと待て! だから地獄は俺の方だと…!」
マツカ 「頭はいいんじゃなかったんですか?」
それとも聞き間違えたでしょうか、とマツカ君が傾げる首。
マツカ 「あの法要が、人生最悪の地獄なんでしょう?」
キース 「当然だ! よくも坊主をコケにしやがって!」
マツカ 「分かります。キースの坊主としての誇りが…」
あの屈辱を許せないのも、とマツカ君、淡々と。
マツカ 「それの前には、ぶるぅの下僕も、カエル袋も…」
シロエ 「要は些細なことなんですよね、マツカ先輩?」
マツカ 「そうなりますね、キースも充分、その辺は…」
理解出来たと思うんですが…、とマツカ君の冷たい視線。
マツカ 「無理なんだったら、もう一度、一番最初から…」
ジョミー「言ってあげてよ、分かってないし!」
サム 「うんうん、それがベストだよな」
キースが納得しねえことには…、とサム君も。
サム 「ついでに今後も、ぶるぅの下僕は専属でよ…」
シロエ 「是非とも、やって欲しいですよね!」
マツカ 「やってくれると思いますよ?」
今の話が分かるのならば…、とマツカ君が張る包囲網。
マツカ 「大したことではないそうですから」
一同 「「「イイネ!」」」
??? 「うん、ぼくも全面的に賛成!」
イイネ、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場でして。
Aブルー「今月は、松茸狩りだって?」
一同 「「「げっ!」」」
既に手遅れだったのか、と誰もがドン引き。
ジョミー「ち、違うよ、ぼくのせいじゃないから!」
マツカ 「大丈夫ですよ、何があっても…」
そこのキースが引き受けますし、とマツカ君。
マツカ 「そうですよね?」
キース 「なんで、そうなる!」
マツカ 「やっぱり、もう一度、最初から…」
説明した方がいいんでしょうか、と質問が。
まあねえ…?
2023/10/05 (Thu)
☆普通にぶつけろ
初日から日曜な今年の10月、生徒会長宅に来ている面々。
お彼岸の話が蒸し返されている所へ、余計なお客様までが。
Aブルー「説明するより、百聞は一見に如かずだろう?」
マツカ 「それは、どういう意味なんですか?」
Aブルー「キースにとっては、大したことないヤツを…」
普通にぶつけた方が早いよ、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「それから、キースにアンケートをね!」
シロエ 「あー…。とりあえず、下僕を体験ですか!」
Aブルー「ピンポーン! 是非とも、松茸狩りで!」
結論を出すのは、その後で…、と纏めにかかる人。
Aブルー「法要よりも、下僕の方が地獄だったらさ…」
ジョミー「お彼岸で地獄を見たのは、ぼくたちだ、って…」
マツカ 「認めざるを得ないですねえ、確かに」
とてもいい案だと思います、とマツカ君も賛成。
マツカ 「キースも、それでいいでしょう?」
キース 「何故、そうなるんだ!」
マツカ 「頭で無理やり理解するより、早いですしね」
さっき、こちらの方も仰いました、と丁寧な口調。
マツカ 「それで皆さん、松茸狩りはいつにしますか?」
Aブルー「いいねえ、話が早くてさ!」
何処かの誰かとは大違いだよ、とソルジャー、絶賛。
Aブルー「いつがいいかな、ぼくのハーレイの方は、と…」
シロエ 「えっ、キャプテンも来るんですか!?」
Aブルー「当たり前だよ、こういうイベントの時は…」
来てるじゃないか、と言われて、一同、ドン引き。
シロエ 「…そうでした…」
サム 「早くも波乱のフラグだぜ、コレ…」
マツカ 「いいえ、キースがいますから…」
何が起きても大丈夫です、とマツカ君が押す太鼓判。
マツカ 「ぶるぅの下僕を、一人で引き受けなんですよ?」
ジョミー「キャプテンまで、手が回らないんじゃあ…?」
シロエ 「ヤバい予感がしますけど!」
マツカ 「では聞きますけど、キャプテンが…」
ぶるぅを差し置いてやらかしますか、という問いが。
確かに…。
2023/10/06 (Fri)
☆後半の方がいい
今年の10月は初日が日曜、生徒会長宅で過ごす御一同様。
お彼岸の話が蒸し返された所へ、ソルジャーが来まして…。
ジョミー「あー…。キャプテンも大概、アレだけど…」
シロエ 「ぶるぅを差し置いてまで、やらかしたことは…」
無い筈ですよね、とシロエ君、他の面子をぐるりと。
シロエ 「それとも、何かありましたっけ?」
サム 「いや、そういうのはねえと思うぜ」
スウェナ「どちらかと言えば、キャプテンも、ぶるぅに…」
振り回されてる方じゃないかしら、とスウェナちゃん。
スウェナ「いいように遊ばれてるって言うか…」
ジョミー「だよねえ、夏の別荘とか、泊まりがけだと…」
マツカ 「ええ、巻き込まれてババなんですよ」
具体例は控えさせて頂きますが、とマツカ君、控えめ発言。
マツカ 「レッドカードは嫌ですからね」
ブルー 「オッケー、流石、マツカは心得てるねえ!」
言うべきでないことは言わないし、と生徒会長の笑み。
ブルー 「というわけで、松茸狩りもよろしく!」
マツカ 「もちろんです。今年の秋も暑いですから…」
早く行っても、松茸に出会えないかもで…、という意見。
マツカ 「後半の方がいいと思うんですよ」
ジョミー「21日辺りかな?」
Aブルー「いいねえ、そこなら、ぼくのハーレイも…」
休暇が取れる筈だから、とソルジャーが立てる親指。
Aブルー「是非とも、そこでお願いしたいな!」
シロエ 「ぼくたちも、21日でいいですよね?」
一同 「「「イイネ!」」」
決まった、と松茸狩りの日取りが決定。
Aブルー「そうと決まれば、キースも覚悟を決めないと…」
シロエ 「ですね、ぶるぅの下僕が待っていますから」
頑張って務めて下さいよ、と念押しが。
シロエ 「大したことではないんでしょう?」
キース 「どの辺がだ!」
マツカ 「キースが自分で言ったんですよ?」
キース 「違う、お前たちが…!」
俺を墓穴に押し込んだんだ、と悲鳴ですけど。
違う気が…。
2023/10/07 (Sat)
☆墓穴にはセット
初日が日曜な今年の10月、生徒会長宅に集う面々ですが。
ソルジャーまで来て、松茸狩りに行く日が決まったわけで。
シロエ 「墓穴を掘ったの、キース先輩でしょう?」
ジョミー「誰に聞いても、そうなると思うよ」
サム 「間違いねえよな、百パーセント」
スウェナ「キースの自業自得で正解だわね!」
いいトコ、過失で終わりじゃないの、とスウェナちゃん。
スウェナ「自分で掘って、自分で入ったわけじゃない!」
マツカ 「押し込んだ人は、誰もいないと思いますけど?」
キース 「しかしだな…!」
マツカ 「やっぱり、理解が出来てませんか?」
それなら説明し直しますが…、とマツカ君、フウと溜息。
マツカ 「どう言い換えればいいんでしょうねえ…」
シロエ 「そこはスルーでいいと思います!」
ジョミー「理解する気が無いんだからさ、労力の無駄!」
それよりトドメを刺した方が、とジョミー君の怖い台詞が。
ジョミー「墓穴だけだと、這い出して来るし…」
サム 「あー、心臓に杭を打つのかよ?」
ジョミー「それだと再起不能になるから、釘がいいかな」
一同 「「「釘?」」」
そんなモノでトドメが刺せるだろうか、と首を捻る人たち。
シロエ 「釘なんかで、どうやるんです?」
ジョミー「釘付けだってば!」
Aブルー「それは磔とかいうヤツかな?」
手と足に釘を打つヤツだっけ、とソルジャーの問い。
Aブルー「確か、死ぬまで時間がかかる、って…」
シロエ 「ですよね、それまでうるさいですよ?」
ジョミー「違うよ、棺桶の方だってば!」
一同 「「「棺桶?」」」
まあ、墓穴にはセットかも、と顔を見合わせる御一同様。
シロエ 「棺桶を用意する、という意味でしょうか?」
ジョミー「そう、ソレ! でもって蓋を釘付けに!」
サム 「出られねえよな、中からは…」
スウェナ「安心だわね…」
Aブルー「じゃあ、棺桶の用意は、ぼくが!」
ぶるぅに聞いて最高のをね、と言ってますけど。
棺桶…?
2023/10/08 (Sun)
☆オマケな扱いで
今年の10月は初日が日曜、生徒会長宅で過ごす御一同様。
ソルジャーも来まして、松茸狩りの日取りが決定ですけど。
キース 「ちょっと待て!」
Aブルー「えっ、何をだい?」
キース 「なんで、あんたが用意するんだ!」
言い出したのはジョミーだろうが、とキース君、顔面蒼白。
キース 「こいつらが用意するならまだしも、部外者は…」
マツカ 「お断りだ、と言いたいんですか?」
キース 「当然だろう!」
マツカ 「でも、フラグはとっくに立っていますよ?」
ぶるぅの下僕を務める時点で…、とマツカ君の鋭い指摘。
マツカ 「棺桶の件は、一種のオプションでしょうね」
サム 「うんうん、それでいいと思うぜ」
ジョミー「オプションだよねえ、どう考えても」
Aブルー「違うね、オマケというヤツだよ!」
費用は一切かからないし、とソルジャーの言。
Aブルー「こっちの世界で、団体旅行に出掛けると…」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「オプションだってば、色々あるよね?」
シロエ 「あー、追加料金で出来るヤツですね!」
コース以外の所に行けるとか…、とシロエ君。
シロエ 「夕食の後でお出掛けしたり、他にも色々と…」
Aブルー「そう! だけど、それには料金がさ…」
シロエ 「別途、かかって来ますよねえ…」
Aブルー「其処なんだよね、だから、オマケで!」
オプションという言い方よりは…、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「アイデア料とかは無しで、お持ち帰り扱い!」
一同 「「「えっと…?」」」
いったい何を持ち帰るんだ、と誰もがキョトン。
シロエ 「あのぅ…。棺桶のお持ち帰りですか?」
ジョミー「そうなるよね…?」
今の話の流れだと…、とジョミー君。
ジョミー「まさか、本物を用意するわけ?」
Aブルー「ツアーのオマケの話だってば!」
シロエ 「ああ、果物とかのお土産を…」
Aブルー「貰えるヤツだよ!」
タダでドッサリお持ち帰り、と言ってますけど。
怖すぎでは…?
2023/10/09 (Mon)
☆墓穴に蹴り込め
初日が日曜な10月ですけど、生徒会長宅に来ている面々。
ソルジャーまでがやって来たわけで、松茸狩りの話が決定。
シロエ 「タダでドッサリ、棺桶を用意するわけですか?」
Aブルー「そういうことだね、キースが、入り放題で!」
釘もバンバン打ち付けるよ、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「二度と這い出して来ないようにさ!」
一同 「「「イイネ!」」」
それなら松茸狩りも安心、と誰もが歓声。
シロエ 「キース先輩、墓穴を掘り放題だそうですよ!」
ジョミー「棺桶も入り放題だったら、最高だよね!」
キース 「どの辺がだ!」
サム 「そんなの、決まっているじゃねえかよ!」
キースが一手引き受けだしよ、とサム君、即答。
サム 「ぶるぅの下僕で、おまけに墓穴に…」
シロエ 「ギュウギュウと詰めて貰えますしね!」
スウェナ「出られないように、棺桶の蓋を釘付けなのよ?」
私たちは完全に安全圏ね、とスウェナちゃん。
スウェナ「疫病仏が墓穴の中なら、心配はゼロ!」
ジョミー「何があっても、全部、キースの墓穴にさ…」
シロエ 「片っ端から蹴り込んでいけば、バッチリです!」
ぼくたちには何も起こりませんよ、とシロエ君も。
シロエ 「というわけで、松茸狩りを楽しみましょう!」
Aブルー「沢山、採れるといいんだけどねえ…」
マツカ 「松茸山のチョイスは、お任せ下さい」
今から複数、手配しておきますよ、と御曹司の笑み。
マツカ 「その中から、一番、いい条件のを…」
サム 「当日、選んでくれるのな?」
マツカ 「ええ。キャンセル料なども御心配なく」
ちゃんと払っておきますから、と流石な気配り。
マツカ 「もっとも、松茸山は丸儲けになるんですけどね」
ジョミー「あー、当日券!」
マツカ 「そうなんです。本日いけます、と看板だけで…」
シロエ 「埋まるんですね?」
Aブルー「いいねえ、キースの墓穴もさ…」
その勢いで埋めていこうよ、と煽ってますけど。
棺桶で墓穴…。
2023/10/10 (Tue)
☆棺桶のチョイスは
今年の10月は初日が日曜、生徒会長宅で過ごす御一同様。
ソルジャーが来まして、松茸狩りの日取りも無事に決定で。
キース 「あんた、どういうつもりなんだ!」
Aブルー「どうって、ぶるぅに期待だってば!」
どんな棺桶を用意するかな、とソルジャー、ニコニコ。
Aブルー「埋めて貰えたら、まだマシかもね」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「だって、ぶるぅが考えるんだよ?」
キースを入れる棺桶のチョイス、とソルジャーの言。
Aブルー「最悪、橇になっているかも…」
一同 「「「橇?」」」
橇って何だ、と誰もが怪訝そうな顔。
シロエ 「あのぅ…。橇って、どういうヤツです?」
Aブルー「橇と言ったら、橇だけど?」
冬に滑って遊ぶヤツだよ、とソルジャー、サラッと。
Aブルー「スキー場とかの端っこの方で、子供とかがさ…」
サム 「あー、アレな…。でもよ、行先、松茸山だぜ?」
シロエ 「橇なんて、無理が無いですか?」
とても滑れるとは思えませんが…、とシロエ君の指摘。
シロエ 「押しても引いても、下が土だと動きませんし…」
ジョミー「だよねえ、それともサイオンでさ…」
スウェナ「摩擦係数、ゼロなのかしら?」
一同 「「「げっ!」」」
それはそれで死ねるコースかも、と一同、ドン引き。
シロエ 「ゼロだと、止まってくれませんよ!?」
サム 「山の下までノンストップかよ…」
ジョミー「キース、爆死で決定だよね…」
Aブルー「なるほど、摩擦係数ゼロねえ…」
それは考えなかったな、とソルジャーの苦笑。
Aブルー「ローラーブレードくらいかな、と…」
一同 「「「うっ…!」」」
入れ知恵をしてしまったかも、と愕然とする御一同様。
スウェナ「ちょ、ちょっと…! 今の、取り消しで!」
シロエ 「そうです、スウェナ先輩が気の毒すぎます!」
キース 「俺じゃなくて、スウェナの心配なのか!?」
間違っている気がするんだが、と叫んでますけど。
どうなんだか…。
2023/10/11 (Wed)
☆高そうな生存率
初日から日曜な今年の10月、生徒会長宅に来ている面々。
ソルジャーも来まして、松茸狩りに行くのが決定ですけど。
キース 「被害者は誰だと思ってるんだ!」
シロエ 「その被害者って、今のケースのことですか?」
キース 「他に何があると!?」
この状況で…、とキース君が握り締める拳。
キース 「よく考えてから、答えてみやがれ!」
シロエ 「そんなの、考えなくてもですね…」
分かっているじゃないですか、とシロエ君、しれっと。
シロエ 「スウェナ先輩に決まってますよ!」
キース 「何故、そうなるんだ!」
シロエ 「もちろん、口が滑ったからです!」
不幸な事故というヤツですよ、とシロエ君が見回す周囲。
シロエ 「皆さんも、そう思いますよね?」
ジョミー「当たり前だよ、スウェナは悪くないって!」
サム 「うんうん、今の場合はよ…」
いずれ誰かが思い付いたぜ、とサム君の相槌。
サム 「別にスウェナが言わなくてもよ…」
マツカ 「もしかしたら、ぼくが言ってたかもです」
一同 「「「イイネ!」」」
これで文句は無いだろう、と皆の視線がマツカ君に。
シロエ 「どうです、マツカ先輩が言っていたなら…」
Aブルー「即、採用で、主催はマツカなんだから…」
文句を言うのは間違いだよね、とソルジャーの纏め。
Aブルー「じゃあ、採用ってことでいいかな?」
シロエ 「ええ、マツカ先輩のお墨付きってことで」
キース 「ちょっと待て!」
さっきより酷くなったじゃないか、とキース君の悲鳴。
キース 「確定させてどうするんだ!」
Aブルー「当然、ぶるぅにちゃんと伝えて…」
シロエ 「実現させる方向ですよね?」
Aブルー「ピンポーン!」
摩擦係数ゼロのヤツを、とソルジャー、笑顔全開。
Aブルー「ぶるぅなら、やってくれるって!」
キース 「マジで死ぬ気がするんだが!」
Aブルー「でも、君だしね?」
生存率もグンと高そうだしさ、と言ってますけど。
それは確かに…。
2023/10/12 (Thu)
☆馬鹿と叫んだ人
今年の10月は初日が日曜、生徒会長宅で過ごす御一同様。
ソルジャーも来て、松茸狩りとキース君の運命が決定な今。
シロエ 「確かにキース先輩だったら、そう簡単には…」
マツカ 「死にませんよね、今までの例からしても」
カエル袋だけでも何度あったか…、とマツカ君が折る指。
マツカ 「一度や二度では無いですよ? えーっと…」
キース 「数えるな、馬鹿!」
ジョミー「ちょ、今、マツカに馬鹿って言った?」
シロエ 「みたいですよね、流石はキース先輩です!」
クソ度胸というヤツですよ、とシロエ君、手をパチパチと。
シロエ 「この状況で、マツカ先輩を馬鹿呼ばわりとか…」
サム 「命知らずでしかねえよな、うん」
ジョミー「殺しても絶対、死なない自信が溢れてるよね!」
Aブルー「ホントにねえ…。ぼくでも怖くて出来ないよ」
松茸狩りがパアになるしさ、とソルジャーも。
Aブルー「そうでなくても、マツカには恩が満載で…」
シロエ 「とても返せはしないですしね、いろんな意味で」
サム 「うんうん、まずは金がねえしよ…」
ジョミー「人脈だって、あるわけないし…」
ブルーくらいしか勝てないんじゃあ…、とジョミー君。
ジョミー「ブルーだったら、いけそうな気も…」
ブルー 「まあねえ、誰かさんと違って、人望もあるし!」
とはいえ、マツカを馬鹿呼ばわりは…、と生徒会長までが。
ブルー 「人として、やったらダメなヤツだし…」
ぶるぅ 「お坊さんだと、もっとダメなの!」
ブルー 「そうなんだよねえ、うんと縛りが多いから!」
シロエ 「待って下さい、それならキース先輩だって…」
お坊さんな分、余計にアウトなのでは…、とシロエ君。
シロエ 「会長、その辺、どうなるんです?」
ブルー 「当然アウトで、普通の人が言う以上にさ…」
マツカ 「このぼくを、馬鹿と言ったんですね?」
キース 「ち、違う! そんなつもりでは…!」
まるで全く無かったんだ、と悲鳴ですけど。
手遅れでは?
2023/10/13 (Fri)
☆やる時はやる人
初日から日曜な今年の10月、生徒会長宅に来ている面々。
ソルジャーも来まして、松茸狩りが決まったわけですけど。
マツカ 「どうなんでしょうね、確かに、馬鹿と…」
シロエ 「聞こえましたよ、ハッキリと!」
ジョミー「数えるな、馬鹿! で間違いないよね」
キースが殺されかけた回数だっけ、とジョミー君。
ジョミー「カエル袋だけでも何回なのか、って…」
シロエ 「そうです、マツカ先輩が数え始めたら…」
サム 「数えるな、と来て、馬鹿だったぜ」
俺もハッキリ聞いていたしよ、とサム君も。
サム 「スウェナもバッチリ聞いた筈だぜ?」
スウェナ「もちろんよ。数えるなも、馬鹿も、キッチリと」
Aブルー「ぼくも聞いたね、ブルーも、ぶるぅもだよね?」
ぶるぅ 「そだよ、ホントに言ってたもん!」
勇気あるね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」が眺めるキース君。
ぶるぅ 「マツカ、とっても怖いんだよ?」
ブルー 「隠してる爪が、半端ないしねえ…」
マツカ 「いえ、そんなことはないですよ」
ただ、やる時にはやるだけですね、とマツカ君の笑み。
マツカ 「さっきの件は、スルーしたっていいんですけど」
シロエ 「ダメです、思い知らせて下さい!」
ジョミー「でないと、キース、またやらかすし!」
爆死エンドにしてくれないと…、とジョミー君の注文が。
ジョミー「摩擦係数ゼロの棺桶、キメてよね!」
マツカ 「でも、決めるのは、あちらの世界の…」
ぶるぅですよ、とマツカ君の視線がソルジャーに。
マツカ 「ぼくの出る幕ではないですよね?」
Aブルー「ううん、出て来てくれていいから!」
出て来る方法、きっとあるよ、とソルジャー、笑顔全開。
Aブルー「マツカならではの凄い出番が、絶対に!」
マツカ 「それはまあ…。いい棺桶なら用意出来ますが…」
シロエ 「マツカ先輩、それでいきましょう!」
キース 「なんで、そうなる!」
俺の領分に踏み込む気か、と怒鳴ってますけど。
お坊さん…?
2023/10/14 (Sat)
☆強気でいける人
今年の10月は初日が日曜、生徒会長宅で過ごす御一同様。
ソルジャーも来まして、松茸狩りの日程も無事に決定で…。
Aブルー「棺桶は、君の領分なのかい?」
シロエ 「お寺が用意するモノですか、アレ?」
そうじゃない気がしますけど、とシロエ君が傾げる首。
シロエ 「お寺なんかは関係無くても、いけそうですよ?」
サム 「だよなあ、仏教じゃねえ人もいるし…」
スウェナ「お坊さん抜きってこともあるわよねえ…」
どの辺がキースの領分なのよ、とスウェナちゃんも。
スウェナ「キースの出番は、決まってからでしょ?」
キース 「違う場合も多いんだ!」
一同 「「「は?」」」
キース 「寺でやる時は、業者が寺をこき使うのか?」
全部、業者が仕切るのか、とキース君の問い。
キース 「そんな業者は、願い下げだぞ!」
シロエ 「えっと…? お坊さんの方が強いんですか?」
キース 「寺の規模とか格にもよるが、ウチの場合は…」
業者が下につく方なんだ、とキース君、キッパリ。
キース 「当然、交渉するとなったら、立場が上で…」
ジョミー「あー! 檀家さんの代わりに、値切り交渉!」
キース 「そういうことだな、檀家さんより強気でいける」
渋るようなら絶縁だ、と出られるからな、と怖ろしい台詞。
キース 「坊主仲間の間にも、すぐ情報が流れるし…」
シロエ 「業者の方が詰むわけですね?」
キース 「坊主を呼べなくなるからな!」
一同 「「「うわー…」」」
それは怖い、と一同、ガクブル。
シロエ 「すると棺桶も、キース先輩が交渉を…?」
キース 「いや、親父だが、俺にしたって…」
サム 「いける立場にいるってことな…」
んじゃ、今回は自分でかよ、とサム君のツッコミ。
サム 「棺桶、自分で選ぶってか?」
キース 「は?」
ジョミー「らしいよ、マツカ」
マツカ 「キースの好みに合わせて、オーダーですね?」
ぶるぅじゃなくて、と大きく頷いてますけど。
オーダー…?
2023/10/15 (Sun)
さて、10月。今年は1日からして日曜、休日ですけれど。
お出掛けではなく、生徒会長宅で過ごすシャン学メンバー。
ジョミー「暑いよね、今年…」
サム 「10月っていう気分じゃねえぜ…」
こんなの昨日の続きじゃねえか、とサム君の文句。
サム 「昨日の続きで、9月31日でねえの?」
シロエ 「いいですね、ソレ!」
スウェナ「9月は30日までだものね、まさに31日で…」
暑すぎだわよ、とスウェナちゃんも。
スウェナ「行楽の秋って気分じゃないわ」」
ジョミー「もっと涼しくならないとね…」
これじゃ松茸狩りだって無理、とジョミー君。
ジョミー「山に行っても空振りするヤツ!」
シロエ 「ジョミー先輩、そこまでにしておいて下さい!」
ジョミー「えっ? 何かマズイこと言ったっけ?」
シロエ 「いえ、そのものではないですけど…」
危険ですよ、とシロエ君が自分の指を唇に。
シロエ 「松茸もキノコの内ですからね」
一同 「「「あー…」」」
確かに危険だ、と一同、納得。
キース 「ジョミー、その先は喋るなよ?」
ジョミー「うん、分かった…」
別の話を振らないと、とジョミー君が引き締める顔。
ジョミー「キースの二の舞、嫌だしね…」
キース 「なんだって!?」
冗談じゃない、とキース君、グッと拳を。
キース 「そう言いたいのは、俺の方だ!」
ジョミー「でも、大抵はキースがさ…」
シロエ 「やらかしますよね、先月だって、そうでした!」
一人で自爆すればいいのに、とシロエ君のツッコミ。
シロエ 「蒸し返すようで、アレなんですけど…」
ジョミー「ぼくたち、マジでキツかったしね…」
サム 「うんうん、キースが動く度によ…」
オナラの音が響くんだぜ、とサム君も。
サム 「法要の席でアレはねえよな…」
シロエ 「ええ。なのに笑ったら終わりだなんて…」
キース 「俺の台詞だと思うぞ、ソレは!」
お前たちが吐くヤツではない、と怒鳴ってますけど。
どっち…?
2023/10/01 (Sun)
☆あの世でも本望
初日から日曜な今年の10月、生徒会長宅に来ている面々。
気分は9月の31日、松茸狩りな気分にもなれませんけど。
キース 「あの日の俺が、どれほど地獄だったか!」
シロエ 「でも、実害は何も無かったじゃないですか!」
オナラの音が響くだけで…、とシロエ君の指摘。
シロエ 「ぶるぅの悪戯、普段だったら半端ないですよ?」
サム 「だよなあ、カエル袋とか、マジで死ぬヤツな」
ジョミー「キースだから、なんとか無事なんだよねえ?」
カエル袋、とジョミー君が竦める肩。
ジョミー「仰向けにされて、お腹の上でピョンピョンで…」
スウェナ「ぐえっ、て言うから、カエル袋だものねえ…」
シロエ 「ぼくなら、とっくに死んでいますね」
内臓破裂で救急搬送で…、とシロエ君。
シロエ 「手当ての甲斐なく、あの世行きです」
サム 「あの世は勘弁願いてえよな、キースはともかく」
ブルー 「まあねえ、キースの場合は本望だよね」
お浄土を目指して修行を積むのが仕事だし、と生徒会長。
ブルー 「お坊さんは本来、そういうものだよ」
サム 「だろ? だからキースは、あの世行きでも…」
何も問題ねえんだけどよ…、とサム君の意見。
サム 「けど、俺たちは違うわけでよ…」
キース 「お前とジョミーも、僧籍だろう!」
サム 「言っておくけど、正式な修行はしてねえぜ?」
ジョミー「ぼくなんか、名前だけだから!」
棚経だって、無給のバイトのつもり、とジョミー君。
ジョミー「ブラック企業に引っ掛かったと思ってさ…」
シロエ 「毎年、耐えてるんですね?」
ジョミー「そう! でもさ、キースは本業なんだし…」
サム 「オナラの音が鳴っても、いける筈だぜ」
でなきゃ務まらねえじゃねえかよ、とサム君、ピシャリと。
サム 「現にキッチリ、最後までよ…」
シロエ 「やり遂げましたし、平常心でしょう?」
キース 「やかましい!」
お前たちより地獄を見たんだ、と握り締める拳。
本当に…?
2023/10/02 (Mon)
☆どっちの台詞だ
今年の10月は初日が日曜、生徒会長宅で過ごす御一同様。
ウッカリ出て来た松茸の話から、疫病仏へとズレまして…。
シロエ 「くどいようですけど、音だけですから!」
ジョミー「そうだよ、どの辺が地獄になるのさ!」
地獄は絶対、ぼくたちの方、とジョミー君も譲らず。
ジョミー「キースはお尻で、あのクッションをさ…」
サム 「押して鳴らしてただけじゃねえかよ!」
シロエ 「ぼくたちは、キース先輩のお尻を見ながら…」
アレを聞かされていたんですよ、と詰め寄るシロエ君。
シロエ 「笑いを堪えて座っているのは、地獄でした!」
ジョミー「笑ったら最後、あっちのぶるぅの下僕でさ…」
サム 「カエル袋の刑だったんだぜ?」
おまけにカエル袋はデフォな、とサム君の睨み。
サム 「基本のコースで、更に何かがつくんだぜ?」
シロエ 「どう来るか、真面目に怖すぎですから!」
死ぬ目に遭うのは確実ですし、とシロエ君、肩をブルッと。
シロエ 「それが嫌なら、先輩のお尻が見えていたって…」
ジョミー「そこからオナラの音がしたって、沈黙だよ!」
本当に地獄だったんだから、とジョミー君もグッと拳を。
ジョミー「マツカとぶるぅは、除外だったけど…」
シロエ 「スルースキルが高すぎですから…」
平常心だったわけですよ、とシロエ君が眺める二人の顔。
シロエ 「ああいう人たちも、いるわけですし…」
サム 「本職の坊主をやってるんだろ、耐えろよな!」
ジョミー「涼しい顔で耐えてこそだよ、キースは!」
でないと坊主失格だよね、とジョミー君。
ジョミー「ぼくたちを責める資格はゼロ!」
一同 「「「イイネ!」」」
スルースキルが高い人まで、拍手喝采。
マツカ 「あの日は地獄と言っていいのは、皆さんですよ」
キース 「なんで、お前まで、そいつらの肩を…!」
マツカ 「正しいと思うからなんですけど、違いますか?」
実は正しいのはキースですか、と聞いてますけど。
答えは…?
2023/10/03 (Tue)
☆正論で纏める人
初日が日曜日な今年の10月、生徒会長宅に来ている面々。
お彼岸の法要で地獄を見たのは誰なのか、が問題でして…。
マツカ 「いいですか? 今から纏めますからね、キース」
キース 「纏める、だと?」
マツカ 「はい。どちらの言い分が正しいのかを…」
きちんと整理して検討しましょう、とマツカ君、目がマジ。
マツカ 「でないと、キースには無理そうですから」
キース 「俺の頭脳を馬鹿にする気か!」
マツカ 「分かってるんなら、いいですけれど…」
つまり認めるわけですね、と穏やかな笑みが怖すぎる人。
マツカ 「お彼岸の法要、地獄はキースではなくて…」
ジョミー「ぼくたちの方ってことだよね?」
マツカ 「そうなりますね、キースも異議は無いようです」
キース 「待て、纏めるな!」
そんな所で…、とキース君、必死の乱入。
キース 「地獄は俺の方だったんだが…!」
マツカ 「まだ言うんですか?」
キース 「そう簡単に、あんな惨劇をだな…!」
片付けられたら浮かばれんぞ、とキース君、拳をグッと。
キース 「俺の人生でも、あそこまで酷い経験は無い!」
マツカ 「確認ですけど、無いんですね?」
キース 「ああ、一度もな!」
よくも地獄を見せやがって、と吊り上げる眉。
キース 「何故、誰も止めなかったんだ!」
シロエ 「ぼくたちの方も、命が懸かってましたから!」
マツカ 「そこなんですよね、どうもキースには…」
あれは地獄じゃないようですよ、とマツカ君。
マツカ 「何度も下僕をやらされましたし、耐性が…」
キース 「何の話だ!」
マツカ 「さっき、確認したヤツですよ」
あの法要が人生最悪の地獄でしょう、と入ったツッコミ。
マツカ 「つまりキースには、ぶるぅの下僕は…」
ジョミー「あー、大したことはないヤツなんだ?」
マツカ 「ええ。ですから、地獄を見た方は…」
シロエ 「ぼくたちで正解なんですね!」
流石はマツカだ、と大歓声の中で纏めが終了。
正論すぎ…。
2023/10/04 (Wed)
☆理解出来ない人
初日から日曜日で休みな10月、生徒会長宅で過ごす面々。
お彼岸の法要で見た地獄から、誰が地獄かで揉めまして…。
キース 「ちょっと待て! だから地獄は俺の方だと…!」
マツカ 「頭はいいんじゃなかったんですか?」
それとも聞き間違えたでしょうか、とマツカ君が傾げる首。
マツカ 「あの法要が、人生最悪の地獄なんでしょう?」
キース 「当然だ! よくも坊主をコケにしやがって!」
マツカ 「分かります。キースの坊主としての誇りが…」
あの屈辱を許せないのも、とマツカ君、淡々と。
マツカ 「それの前には、ぶるぅの下僕も、カエル袋も…」
シロエ 「要は些細なことなんですよね、マツカ先輩?」
マツカ 「そうなりますね、キースも充分、その辺は…」
理解出来たと思うんですが…、とマツカ君の冷たい視線。
マツカ 「無理なんだったら、もう一度、一番最初から…」
ジョミー「言ってあげてよ、分かってないし!」
サム 「うんうん、それがベストだよな」
キースが納得しねえことには…、とサム君も。
サム 「ついでに今後も、ぶるぅの下僕は専属でよ…」
シロエ 「是非とも、やって欲しいですよね!」
マツカ 「やってくれると思いますよ?」
今の話が分かるのならば…、とマツカ君が張る包囲網。
マツカ 「大したことではないそうですから」
一同 「「「イイネ!」」」
??? 「うん、ぼくも全面的に賛成!」
イイネ、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場でして。
Aブルー「今月は、松茸狩りだって?」
一同 「「「げっ!」」」
既に手遅れだったのか、と誰もがドン引き。
ジョミー「ち、違うよ、ぼくのせいじゃないから!」
マツカ 「大丈夫ですよ、何があっても…」
そこのキースが引き受けますし、とマツカ君。
マツカ 「そうですよね?」
キース 「なんで、そうなる!」
マツカ 「やっぱり、もう一度、最初から…」
説明した方がいいんでしょうか、と質問が。
まあねえ…?
2023/10/05 (Thu)
☆普通にぶつけろ
初日から日曜な今年の10月、生徒会長宅に来ている面々。
お彼岸の話が蒸し返されている所へ、余計なお客様までが。
Aブルー「説明するより、百聞は一見に如かずだろう?」
マツカ 「それは、どういう意味なんですか?」
Aブルー「キースにとっては、大したことないヤツを…」
普通にぶつけた方が早いよ、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「それから、キースにアンケートをね!」
シロエ 「あー…。とりあえず、下僕を体験ですか!」
Aブルー「ピンポーン! 是非とも、松茸狩りで!」
結論を出すのは、その後で…、と纏めにかかる人。
Aブルー「法要よりも、下僕の方が地獄だったらさ…」
ジョミー「お彼岸で地獄を見たのは、ぼくたちだ、って…」
マツカ 「認めざるを得ないですねえ、確かに」
とてもいい案だと思います、とマツカ君も賛成。
マツカ 「キースも、それでいいでしょう?」
キース 「何故、そうなるんだ!」
マツカ 「頭で無理やり理解するより、早いですしね」
さっき、こちらの方も仰いました、と丁寧な口調。
マツカ 「それで皆さん、松茸狩りはいつにしますか?」
Aブルー「いいねえ、話が早くてさ!」
何処かの誰かとは大違いだよ、とソルジャー、絶賛。
Aブルー「いつがいいかな、ぼくのハーレイの方は、と…」
シロエ 「えっ、キャプテンも来るんですか!?」
Aブルー「当たり前だよ、こういうイベントの時は…」
来てるじゃないか、と言われて、一同、ドン引き。
シロエ 「…そうでした…」
サム 「早くも波乱のフラグだぜ、コレ…」
マツカ 「いいえ、キースがいますから…」
何が起きても大丈夫です、とマツカ君が押す太鼓判。
マツカ 「ぶるぅの下僕を、一人で引き受けなんですよ?」
ジョミー「キャプテンまで、手が回らないんじゃあ…?」
シロエ 「ヤバい予感がしますけど!」
マツカ 「では聞きますけど、キャプテンが…」
ぶるぅを差し置いてやらかしますか、という問いが。
確かに…。
2023/10/06 (Fri)
☆後半の方がいい
今年の10月は初日が日曜、生徒会長宅で過ごす御一同様。
お彼岸の話が蒸し返された所へ、ソルジャーが来まして…。
ジョミー「あー…。キャプテンも大概、アレだけど…」
シロエ 「ぶるぅを差し置いてまで、やらかしたことは…」
無い筈ですよね、とシロエ君、他の面子をぐるりと。
シロエ 「それとも、何かありましたっけ?」
サム 「いや、そういうのはねえと思うぜ」
スウェナ「どちらかと言えば、キャプテンも、ぶるぅに…」
振り回されてる方じゃないかしら、とスウェナちゃん。
スウェナ「いいように遊ばれてるって言うか…」
ジョミー「だよねえ、夏の別荘とか、泊まりがけだと…」
マツカ 「ええ、巻き込まれてババなんですよ」
具体例は控えさせて頂きますが、とマツカ君、控えめ発言。
マツカ 「レッドカードは嫌ですからね」
ブルー 「オッケー、流石、マツカは心得てるねえ!」
言うべきでないことは言わないし、と生徒会長の笑み。
ブルー 「というわけで、松茸狩りもよろしく!」
マツカ 「もちろんです。今年の秋も暑いですから…」
早く行っても、松茸に出会えないかもで…、という意見。
マツカ 「後半の方がいいと思うんですよ」
ジョミー「21日辺りかな?」
Aブルー「いいねえ、そこなら、ぼくのハーレイも…」
休暇が取れる筈だから、とソルジャーが立てる親指。
Aブルー「是非とも、そこでお願いしたいな!」
シロエ 「ぼくたちも、21日でいいですよね?」
一同 「「「イイネ!」」」
決まった、と松茸狩りの日取りが決定。
Aブルー「そうと決まれば、キースも覚悟を決めないと…」
シロエ 「ですね、ぶるぅの下僕が待っていますから」
頑張って務めて下さいよ、と念押しが。
シロエ 「大したことではないんでしょう?」
キース 「どの辺がだ!」
マツカ 「キースが自分で言ったんですよ?」
キース 「違う、お前たちが…!」
俺を墓穴に押し込んだんだ、と悲鳴ですけど。
違う気が…。
2023/10/07 (Sat)
☆墓穴にはセット
初日が日曜な今年の10月、生徒会長宅に集う面々ですが。
ソルジャーまで来て、松茸狩りに行く日が決まったわけで。
シロエ 「墓穴を掘ったの、キース先輩でしょう?」
ジョミー「誰に聞いても、そうなると思うよ」
サム 「間違いねえよな、百パーセント」
スウェナ「キースの自業自得で正解だわね!」
いいトコ、過失で終わりじゃないの、とスウェナちゃん。
スウェナ「自分で掘って、自分で入ったわけじゃない!」
マツカ 「押し込んだ人は、誰もいないと思いますけど?」
キース 「しかしだな…!」
マツカ 「やっぱり、理解が出来てませんか?」
それなら説明し直しますが…、とマツカ君、フウと溜息。
マツカ 「どう言い換えればいいんでしょうねえ…」
シロエ 「そこはスルーでいいと思います!」
ジョミー「理解する気が無いんだからさ、労力の無駄!」
それよりトドメを刺した方が、とジョミー君の怖い台詞が。
ジョミー「墓穴だけだと、這い出して来るし…」
サム 「あー、心臓に杭を打つのかよ?」
ジョミー「それだと再起不能になるから、釘がいいかな」
一同 「「「釘?」」」
そんなモノでトドメが刺せるだろうか、と首を捻る人たち。
シロエ 「釘なんかで、どうやるんです?」
ジョミー「釘付けだってば!」
Aブルー「それは磔とかいうヤツかな?」
手と足に釘を打つヤツだっけ、とソルジャーの問い。
Aブルー「確か、死ぬまで時間がかかる、って…」
シロエ 「ですよね、それまでうるさいですよ?」
ジョミー「違うよ、棺桶の方だってば!」
一同 「「「棺桶?」」」
まあ、墓穴にはセットかも、と顔を見合わせる御一同様。
シロエ 「棺桶を用意する、という意味でしょうか?」
ジョミー「そう、ソレ! でもって蓋を釘付けに!」
サム 「出られねえよな、中からは…」
スウェナ「安心だわね…」
Aブルー「じゃあ、棺桶の用意は、ぼくが!」
ぶるぅに聞いて最高のをね、と言ってますけど。
棺桶…?
2023/10/08 (Sun)
☆オマケな扱いで
今年の10月は初日が日曜、生徒会長宅で過ごす御一同様。
ソルジャーも来まして、松茸狩りの日取りが決定ですけど。
キース 「ちょっと待て!」
Aブルー「えっ、何をだい?」
キース 「なんで、あんたが用意するんだ!」
言い出したのはジョミーだろうが、とキース君、顔面蒼白。
キース 「こいつらが用意するならまだしも、部外者は…」
マツカ 「お断りだ、と言いたいんですか?」
キース 「当然だろう!」
マツカ 「でも、フラグはとっくに立っていますよ?」
ぶるぅの下僕を務める時点で…、とマツカ君の鋭い指摘。
マツカ 「棺桶の件は、一種のオプションでしょうね」
サム 「うんうん、それでいいと思うぜ」
ジョミー「オプションだよねえ、どう考えても」
Aブルー「違うね、オマケというヤツだよ!」
費用は一切かからないし、とソルジャーの言。
Aブルー「こっちの世界で、団体旅行に出掛けると…」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「オプションだってば、色々あるよね?」
シロエ 「あー、追加料金で出来るヤツですね!」
コース以外の所に行けるとか…、とシロエ君。
シロエ 「夕食の後でお出掛けしたり、他にも色々と…」
Aブルー「そう! だけど、それには料金がさ…」
シロエ 「別途、かかって来ますよねえ…」
Aブルー「其処なんだよね、だから、オマケで!」
オプションという言い方よりは…、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「アイデア料とかは無しで、お持ち帰り扱い!」
一同 「「「えっと…?」」」
いったい何を持ち帰るんだ、と誰もがキョトン。
シロエ 「あのぅ…。棺桶のお持ち帰りですか?」
ジョミー「そうなるよね…?」
今の話の流れだと…、とジョミー君。
ジョミー「まさか、本物を用意するわけ?」
Aブルー「ツアーのオマケの話だってば!」
シロエ 「ああ、果物とかのお土産を…」
Aブルー「貰えるヤツだよ!」
タダでドッサリお持ち帰り、と言ってますけど。
怖すぎでは…?
2023/10/09 (Mon)
☆墓穴に蹴り込め
初日が日曜な10月ですけど、生徒会長宅に来ている面々。
ソルジャーまでがやって来たわけで、松茸狩りの話が決定。
シロエ 「タダでドッサリ、棺桶を用意するわけですか?」
Aブルー「そういうことだね、キースが、入り放題で!」
釘もバンバン打ち付けるよ、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「二度と這い出して来ないようにさ!」
一同 「「「イイネ!」」」
それなら松茸狩りも安心、と誰もが歓声。
シロエ 「キース先輩、墓穴を掘り放題だそうですよ!」
ジョミー「棺桶も入り放題だったら、最高だよね!」
キース 「どの辺がだ!」
サム 「そんなの、決まっているじゃねえかよ!」
キースが一手引き受けだしよ、とサム君、即答。
サム 「ぶるぅの下僕で、おまけに墓穴に…」
シロエ 「ギュウギュウと詰めて貰えますしね!」
スウェナ「出られないように、棺桶の蓋を釘付けなのよ?」
私たちは完全に安全圏ね、とスウェナちゃん。
スウェナ「疫病仏が墓穴の中なら、心配はゼロ!」
ジョミー「何があっても、全部、キースの墓穴にさ…」
シロエ 「片っ端から蹴り込んでいけば、バッチリです!」
ぼくたちには何も起こりませんよ、とシロエ君も。
シロエ 「というわけで、松茸狩りを楽しみましょう!」
Aブルー「沢山、採れるといいんだけどねえ…」
マツカ 「松茸山のチョイスは、お任せ下さい」
今から複数、手配しておきますよ、と御曹司の笑み。
マツカ 「その中から、一番、いい条件のを…」
サム 「当日、選んでくれるのな?」
マツカ 「ええ。キャンセル料なども御心配なく」
ちゃんと払っておきますから、と流石な気配り。
マツカ 「もっとも、松茸山は丸儲けになるんですけどね」
ジョミー「あー、当日券!」
マツカ 「そうなんです。本日いけます、と看板だけで…」
シロエ 「埋まるんですね?」
Aブルー「いいねえ、キースの墓穴もさ…」
その勢いで埋めていこうよ、と煽ってますけど。
棺桶で墓穴…。
2023/10/10 (Tue)
☆棺桶のチョイスは
今年の10月は初日が日曜、生徒会長宅で過ごす御一同様。
ソルジャーが来まして、松茸狩りの日取りも無事に決定で。
キース 「あんた、どういうつもりなんだ!」
Aブルー「どうって、ぶるぅに期待だってば!」
どんな棺桶を用意するかな、とソルジャー、ニコニコ。
Aブルー「埋めて貰えたら、まだマシかもね」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「だって、ぶるぅが考えるんだよ?」
キースを入れる棺桶のチョイス、とソルジャーの言。
Aブルー「最悪、橇になっているかも…」
一同 「「「橇?」」」
橇って何だ、と誰もが怪訝そうな顔。
シロエ 「あのぅ…。橇って、どういうヤツです?」
Aブルー「橇と言ったら、橇だけど?」
冬に滑って遊ぶヤツだよ、とソルジャー、サラッと。
Aブルー「スキー場とかの端っこの方で、子供とかがさ…」
サム 「あー、アレな…。でもよ、行先、松茸山だぜ?」
シロエ 「橇なんて、無理が無いですか?」
とても滑れるとは思えませんが…、とシロエ君の指摘。
シロエ 「押しても引いても、下が土だと動きませんし…」
ジョミー「だよねえ、それともサイオンでさ…」
スウェナ「摩擦係数、ゼロなのかしら?」
一同 「「「げっ!」」」
それはそれで死ねるコースかも、と一同、ドン引き。
シロエ 「ゼロだと、止まってくれませんよ!?」
サム 「山の下までノンストップかよ…」
ジョミー「キース、爆死で決定だよね…」
Aブルー「なるほど、摩擦係数ゼロねえ…」
それは考えなかったな、とソルジャーの苦笑。
Aブルー「ローラーブレードくらいかな、と…」
一同 「「「うっ…!」」」
入れ知恵をしてしまったかも、と愕然とする御一同様。
スウェナ「ちょ、ちょっと…! 今の、取り消しで!」
シロエ 「そうです、スウェナ先輩が気の毒すぎます!」
キース 「俺じゃなくて、スウェナの心配なのか!?」
間違っている気がするんだが、と叫んでますけど。
どうなんだか…。
2023/10/11 (Wed)
☆高そうな生存率
初日から日曜な今年の10月、生徒会長宅に来ている面々。
ソルジャーも来まして、松茸狩りに行くのが決定ですけど。
キース 「被害者は誰だと思ってるんだ!」
シロエ 「その被害者って、今のケースのことですか?」
キース 「他に何があると!?」
この状況で…、とキース君が握り締める拳。
キース 「よく考えてから、答えてみやがれ!」
シロエ 「そんなの、考えなくてもですね…」
分かっているじゃないですか、とシロエ君、しれっと。
シロエ 「スウェナ先輩に決まってますよ!」
キース 「何故、そうなるんだ!」
シロエ 「もちろん、口が滑ったからです!」
不幸な事故というヤツですよ、とシロエ君が見回す周囲。
シロエ 「皆さんも、そう思いますよね?」
ジョミー「当たり前だよ、スウェナは悪くないって!」
サム 「うんうん、今の場合はよ…」
いずれ誰かが思い付いたぜ、とサム君の相槌。
サム 「別にスウェナが言わなくてもよ…」
マツカ 「もしかしたら、ぼくが言ってたかもです」
一同 「「「イイネ!」」」
これで文句は無いだろう、と皆の視線がマツカ君に。
シロエ 「どうです、マツカ先輩が言っていたなら…」
Aブルー「即、採用で、主催はマツカなんだから…」
文句を言うのは間違いだよね、とソルジャーの纏め。
Aブルー「じゃあ、採用ってことでいいかな?」
シロエ 「ええ、マツカ先輩のお墨付きってことで」
キース 「ちょっと待て!」
さっきより酷くなったじゃないか、とキース君の悲鳴。
キース 「確定させてどうするんだ!」
Aブルー「当然、ぶるぅにちゃんと伝えて…」
シロエ 「実現させる方向ですよね?」
Aブルー「ピンポーン!」
摩擦係数ゼロのヤツを、とソルジャー、笑顔全開。
Aブルー「ぶるぅなら、やってくれるって!」
キース 「マジで死ぬ気がするんだが!」
Aブルー「でも、君だしね?」
生存率もグンと高そうだしさ、と言ってますけど。
それは確かに…。
2023/10/12 (Thu)
☆馬鹿と叫んだ人
今年の10月は初日が日曜、生徒会長宅で過ごす御一同様。
ソルジャーも来て、松茸狩りとキース君の運命が決定な今。
シロエ 「確かにキース先輩だったら、そう簡単には…」
マツカ 「死にませんよね、今までの例からしても」
カエル袋だけでも何度あったか…、とマツカ君が折る指。
マツカ 「一度や二度では無いですよ? えーっと…」
キース 「数えるな、馬鹿!」
ジョミー「ちょ、今、マツカに馬鹿って言った?」
シロエ 「みたいですよね、流石はキース先輩です!」
クソ度胸というヤツですよ、とシロエ君、手をパチパチと。
シロエ 「この状況で、マツカ先輩を馬鹿呼ばわりとか…」
サム 「命知らずでしかねえよな、うん」
ジョミー「殺しても絶対、死なない自信が溢れてるよね!」
Aブルー「ホントにねえ…。ぼくでも怖くて出来ないよ」
松茸狩りがパアになるしさ、とソルジャーも。
Aブルー「そうでなくても、マツカには恩が満載で…」
シロエ 「とても返せはしないですしね、いろんな意味で」
サム 「うんうん、まずは金がねえしよ…」
ジョミー「人脈だって、あるわけないし…」
ブルーくらいしか勝てないんじゃあ…、とジョミー君。
ジョミー「ブルーだったら、いけそうな気も…」
ブルー 「まあねえ、誰かさんと違って、人望もあるし!」
とはいえ、マツカを馬鹿呼ばわりは…、と生徒会長までが。
ブルー 「人として、やったらダメなヤツだし…」
ぶるぅ 「お坊さんだと、もっとダメなの!」
ブルー 「そうなんだよねえ、うんと縛りが多いから!」
シロエ 「待って下さい、それならキース先輩だって…」
お坊さんな分、余計にアウトなのでは…、とシロエ君。
シロエ 「会長、その辺、どうなるんです?」
ブルー 「当然アウトで、普通の人が言う以上にさ…」
マツカ 「このぼくを、馬鹿と言ったんですね?」
キース 「ち、違う! そんなつもりでは…!」
まるで全く無かったんだ、と悲鳴ですけど。
手遅れでは?
2023/10/13 (Fri)
☆やる時はやる人
初日から日曜な今年の10月、生徒会長宅に来ている面々。
ソルジャーも来まして、松茸狩りが決まったわけですけど。
マツカ 「どうなんでしょうね、確かに、馬鹿と…」
シロエ 「聞こえましたよ、ハッキリと!」
ジョミー「数えるな、馬鹿! で間違いないよね」
キースが殺されかけた回数だっけ、とジョミー君。
ジョミー「カエル袋だけでも何回なのか、って…」
シロエ 「そうです、マツカ先輩が数え始めたら…」
サム 「数えるな、と来て、馬鹿だったぜ」
俺もハッキリ聞いていたしよ、とサム君も。
サム 「スウェナもバッチリ聞いた筈だぜ?」
スウェナ「もちろんよ。数えるなも、馬鹿も、キッチリと」
Aブルー「ぼくも聞いたね、ブルーも、ぶるぅもだよね?」
ぶるぅ 「そだよ、ホントに言ってたもん!」
勇気あるね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」が眺めるキース君。
ぶるぅ 「マツカ、とっても怖いんだよ?」
ブルー 「隠してる爪が、半端ないしねえ…」
マツカ 「いえ、そんなことはないですよ」
ただ、やる時にはやるだけですね、とマツカ君の笑み。
マツカ 「さっきの件は、スルーしたっていいんですけど」
シロエ 「ダメです、思い知らせて下さい!」
ジョミー「でないと、キース、またやらかすし!」
爆死エンドにしてくれないと…、とジョミー君の注文が。
ジョミー「摩擦係数ゼロの棺桶、キメてよね!」
マツカ 「でも、決めるのは、あちらの世界の…」
ぶるぅですよ、とマツカ君の視線がソルジャーに。
マツカ 「ぼくの出る幕ではないですよね?」
Aブルー「ううん、出て来てくれていいから!」
出て来る方法、きっとあるよ、とソルジャー、笑顔全開。
Aブルー「マツカならではの凄い出番が、絶対に!」
マツカ 「それはまあ…。いい棺桶なら用意出来ますが…」
シロエ 「マツカ先輩、それでいきましょう!」
キース 「なんで、そうなる!」
俺の領分に踏み込む気か、と怒鳴ってますけど。
お坊さん…?
2023/10/14 (Sat)
☆強気でいける人
今年の10月は初日が日曜、生徒会長宅で過ごす御一同様。
ソルジャーも来まして、松茸狩りの日程も無事に決定で…。
Aブルー「棺桶は、君の領分なのかい?」
シロエ 「お寺が用意するモノですか、アレ?」
そうじゃない気がしますけど、とシロエ君が傾げる首。
シロエ 「お寺なんかは関係無くても、いけそうですよ?」
サム 「だよなあ、仏教じゃねえ人もいるし…」
スウェナ「お坊さん抜きってこともあるわよねえ…」
どの辺がキースの領分なのよ、とスウェナちゃんも。
スウェナ「キースの出番は、決まってからでしょ?」
キース 「違う場合も多いんだ!」
一同 「「「は?」」」
キース 「寺でやる時は、業者が寺をこき使うのか?」
全部、業者が仕切るのか、とキース君の問い。
キース 「そんな業者は、願い下げだぞ!」
シロエ 「えっと…? お坊さんの方が強いんですか?」
キース 「寺の規模とか格にもよるが、ウチの場合は…」
業者が下につく方なんだ、とキース君、キッパリ。
キース 「当然、交渉するとなったら、立場が上で…」
ジョミー「あー! 檀家さんの代わりに、値切り交渉!」
キース 「そういうことだな、檀家さんより強気でいける」
渋るようなら絶縁だ、と出られるからな、と怖ろしい台詞。
キース 「坊主仲間の間にも、すぐ情報が流れるし…」
シロエ 「業者の方が詰むわけですね?」
キース 「坊主を呼べなくなるからな!」
一同 「「「うわー…」」」
それは怖い、と一同、ガクブル。
シロエ 「すると棺桶も、キース先輩が交渉を…?」
キース 「いや、親父だが、俺にしたって…」
サム 「いける立場にいるってことな…」
んじゃ、今回は自分でかよ、とサム君のツッコミ。
サム 「棺桶、自分で選ぶってか?」
キース 「は?」
ジョミー「らしいよ、マツカ」
マツカ 「キースの好みに合わせて、オーダーですね?」
ぶるぅじゃなくて、と大きく頷いてますけど。
オーダー…?
2023/10/15 (Sun)
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