シャングリラ学園つれづれ語り
☆アヒルが大好き
初日から日曜な今年の10月、生徒会長宅に来ている面々。
ソルジャーも来まして、松茸狩りの日取りが無事に決定で。
サム 「オーダーかよ! そりゃゴージャスだぜ!」
シロエ 「良かったですね、キース先輩!」
先輩の好みでいいそうですよ、とシロエ君、ニッコリ。
シロエ 「ぶるぅ任せだと、ほぼ想像がつきますし…」
Aブルー「ほぼほぼ、アヒルちゃんだよね」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ アヒルちゃん、大好き!」
それもいいよね、と無邪気なお子様。
ぶるぅ 「アヒルの形で、黄色くて…」
ジョミー「それって、バナナボートに似てない?」
サム 「あー…。アレなあ、ビジュアル似てるよな!」
シロエ 「摩擦係数ゼロって辺りも、似ていませんか?」
ちょっと捻りを入れた場合、とシロエ君が傾げる首。
シロエ 「ゼロの場合は、ノンストップになりますけど…」
スウェナ「ちょっと摩擦を増やすのね?」
シロエ 「そうです、そうです! こう、ちょっとした…」
地面の出っ張りとかで跳ねるんですよ、と解説が。
シロエ 「どう跳ねるかは、地面の形状次第でですね…」
サム 「バナナボートの動きと同じで、読めねえのな?」
シロエ 「そうなるでしょうね、ぼくも事前に計算は…」
難しいです、とシロエ君。
シロエ 「何処を通るか、コースが分かれば出来ますが…」
ジョミー「そんなの、ぶるぅの気分でさ…」
サム 「決めてあっても、別のコースに変わるヤツだぜ」
Aブルー「間違いないねえ、ぶるぅだしね!」
で、アヒルボートにするのかい、とソルジャー、乗り気。
Aブルー「バナナボートと違って、棺桶だから…」
ジョミー「キースは中に入るんだよね?」
でもって、イレギュラーに跳ねて下って…、とジョミー君。
ジョミー「絶対、いいと思うけど!」
キース 「どの辺がだ!」
シロエ 「ズバリ、見ている方がです!」
Aブルー「最高だよ!」
是非、その棺桶でいきたいね、と笑顔ですけど。
アヒルボート…。
2023/10/16 (Mon)
☆国産でなければ
今年の10月は初日が日曜、生徒会長宅で過ごす御一同様。
ソルジャーも来まして、松茸狩りの計画が進行中ですけど。
キース 「アヒルの形の棺桶なんぞは、無いからな!」
Aブルー「でもねえ、そこはマツカのオーダーだしさ…」
シロエ 「多少の無茶は言える気がします」
マツカ 「言えるでしょうねえ、要は加工ですから」
ついでに心当たりもあります、とマツカ君の笑み。
マツカ 「国産にこだわらないなら、もう今日にでも…」
シロエ 「オーダー出来てしまうんですか?」
マツカ 「ええ。出来上がったら、空輸でいいと思います」
ジョミー「えっと…? マツカだったら、国産でもさ…」
充分、オーダー出来そうだよ、とジョミー君の質問が。
ジョミー「棺桶屋さんじゃ無理にしたって、何処ででも…」
サム 「うんうん、すげえ高名な芸術家でもよ…」
スウェナ「喜んで作りそうだわねえ…」
芸術が爆発していても…、とスウェナちゃんも。
スウェナ「スタンダードなアヒルボート、って頼んでも…」
ジョミー「いけそうなのにさ、なんで外国で頼んで空輸?」
マツカ 「どうせだったら、プロの仕事がいいでしょう?」
一同 「「「は?」」」
どういう意味だ、と一同、キョトン。
シロエ 「あのぅ…。芸術家だって、プロですよ?」
マツカ 「そうなんですけど、専門家ではないですからね」
ジョミー「専門家って、何の専門家?」
マツカ 「もちろん、棺桶ですけれど?」
今の流れで他に何かがありますか、とマツカ君の問い返し。
マツカ 「キース専用の棺桶を作る話でしょう?」
ジョミー「そうだけど…。って、まさかアヒルボートの…」
シロエ 「形をしてる棺桶、あるんですか!?」
この国には存在してませんけど、とシロエ君。
シロエ 「そこの国では普通だとか…?」
マツカ 「どうでしょう? 飛行機は普通にありますが」
一同 「「「飛行機!?」」」
それは本当に棺桶なのか、と誰もが愕然。
飛行機ですか…?
2023/10/17 (Tue)
☆プロの技がいい
初日から日曜な今年の10月、生徒会長宅に来ている面々。
ソルジャーも来ていて、松茸狩りが決まったわけですけど。
ジョミー「飛行機って、ソレ、本当に棺桶なわけ?」
マツカ 「ええ。ベンツなんかもありますし…」
他にも色々、趣味に合わせて…、とマツカ君。
マツカ 「そこの国だと、そっちの方が普通なんです」
Aブルー「本当なのかい?」
マツカ 「嘘なんか言っていませんよ。ブルーだったら…」
分かるのでは、とマツカ君の視線が生徒会長に。
マツカ 「ご存知ですか、そういう棺桶?」
ブルー 「当然だよね、実物を見たこともあるしさ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ チョコレートで有名な国なの!」
うんと楽しい棺桶、ドッサリ! と飛び跳ねるお子様。
ぶるぅ 「アヒルボートも、あそこだったら作れそう!」
サム 「マジか、本気であるってか…?」
マツカ 「そうなんです。棺桶のプロに注文しますか?」
一同 「「「イイネ!」」」
それでいこう、と誰もが突き上げる拳。
Aブルー「最高だよね、ぶるぅも大喜びだよ!」
キース 「あんた、肝心のぶるぅにだな…!」
何も相談してないだろうが、とキース君、必死。
キース 「勝手に決めたら、あんたも無事には済まんぞ!」
Aブルー「ああ、その点なら、大丈夫!」
さっきからワクワク思念波がね、とソルジャー、ニッコリ。
Aブルー「ぼくの青の間から、こっちの世界を覗き見中!」
一同 「「「げっ!」」」
いつからなんだ、と一同、ドン引き。
シロエ 「ヤバすぎですから!」
ジョミー「死ぬのは、キースだけにしてよね!」
Aブルー「とっくにその気でいるよ、ぶるぅは!」
アヒルボートを注文だってさ、とソルジャーが立てる親指。
Aブルー「マツカ、お願い出来るかな?」
マツカ 「分かりました、早速、手配しますね」
キース 「本気で俺を殺す気なのか!」
シロエ 「よろしくです!」
一人で死んで下さいね、という台詞に全員、賛成。
確定…。
2023/10/18 (Wed)
☆敵前逃亡は不可
今年の10月は初日が日曜、生徒会長宅で過ごす御一同様。
ソルジャーも来まして、21日は松茸狩りに行くと決定で。
Aブルー「キース、みんなもこう言ってるから…」
ジョミー「一人で派手に爆死してよね!」
アヒルボートで、と発案者のジョミー君、親指をグッと。
ジョミー「でもって、ぼくたちは松茸狩りでさ…」
シロエ 「大いに食べて楽しみましょう!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 山で松茸尽くし!」
お料理屋さんのとは違う方向だよね、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「上品に食べるより、ドッカンと!」
Aブルー「いいねえ、松茸入りのすき焼きとかだね!」
ぶるぅ 「松茸山の定番だも~ん!」
すき焼き、それに焼き松茸、と挙がる松茸山の定番料理。
ぶるぅ 「キースは死んでるかもだけど…」
サム 「かまわねえって、自業自得だしよ」
スウェナ「そうよ、キースは、あっちのぶるぅに…」
遊ばれていれば充分だわね、とスウェナちゃんの突き放し。
スウェナ「敵前逃亡、しちゃダメよ?」
Aブルー「欠席とかは論外だから!」
キース 「死ぬと分かっているのにか!?」
Aブルー「生存率が半端ないから、無問題!」
死ぬわけないって、とソルジャー、笑顔全開。
Aブルー「マツカは、棺桶の準備をよろしくね!」
マツカ 「ええ、アヒルちゃんの形で発注しますよ」
色は黄色で、こんな具合で…、と白紙に絵をサラサラと。
マツカ 「如何でしょうか?」
一同 「「「イイネ!」」」
マツカ 「じゃあ、これで注文しておきます」
ちょっと失礼、と席を外して、直ぐに戻りまして。
マツカ 「注文しました、20日までには届きますので…」
Aブルー「それを持参で松茸山だね!」
マイクロバスで、とソルジャー、ウキウキ。
Aブルー「今年も、うんと楽しめそうだよ!」
シロエ 「ぼくたちもです!」
キース 「俺はどうなるんだ!」
Aブルー「さあ…?」
死なないように鍛えておけば、と冷たい声が。
それしか…。
2023/10/19 (Thu)
☆緩衝材はオッケー
初日から日曜な今年の10月、生徒会長宅に来ている面々。
ソルジャーも来て松茸狩りが決定、21日に行くわけで…。
キース 「死なないように鍛えろ、だと!?」
Aブルー「他に対策、出来るのかい?」
無さそうだけど、とソルジャー、しれっと。
Aブルー「でもねえ…。カエル袋なら、腹筋をさ…」
シロエ 「鍛えておいたら、いけそうですけど…」
サム 「アヒルボートじゃ、全身、ガンガンいかれるぜ」
ジョミー「首を鍛えれば、ムチ打ちに強くなれるかも!」
ガクンといっても安心かもね、とジョミー君の案。
ジョミー「心配なのは首と頭で、他はなんとか…」
スウェナ「そうねえ、あとは緩衝材の用意かしらね」
一同 「「「緩衝材?」」」
スウェナ「そのままの意味よ、棺桶の中にみっしりと…」
詰めておいたらマシになるでしょ、とスウェナちゃん。
スウェナ「持ち込む分には、きっとぶるぅもオッケーよ!」
Aブルー「らしいね、ぶるぅが許すって!」
一同 「「「あー…」」」
そういえば筒抜けだったっけ、と誰もが苦笑。
シロエ 「キース先輩、緩衝材はいけるらしいです!」
サム 「朗報じゃねえか、何を詰めるんだよ?」
キース 「まさか、花とは言わないだろうな?」
棺桶だけに…、と副住職ならではの発言が。
キース 「入れる物には決まりが多いが、花は何処でも…」
シロエ 「入れるでしょうね、宗教を問わず」
サム 「けどよ、墓穴を掘っていねえか?」
布団と言えばよかったのによ、とサム君のツッコミ。
サム 「ぐるぐる巻きでも、緩衝材としては優秀だぜ?」
Aブルー「どっちも採用! 花と布団で!」
一同 「「「げっ!」」」
また筒抜けか、と一同、ガクブル。
Aブルー「そういうわけだし、準備の方をよろしくね!」
マツカ 「布団はともかく、花は高いですから…」
Aブルー「じゃあ、花はマツカで、布団はキースで!」
それぞれ用意して、松茸狩りに、とブチ上げる人。
完璧ですね?
2023/10/20 (Fri)
☆出て来た棺桶
やって来ました、松茸山へ出掛ける21日、朝イチで集合。
生徒会長宅のマンション前で、マイクロバスもスタンバイ。
シロエ 「おはようございます! 行楽日和ですよね!」
サム 「松茸狩りにはもってこいだぜ」
Aブルー「おはよう、みんな揃ってるかな?」
??? 「皆さん、おはようございます」
お久しぶりです、とキャプテン(会話表記はA船長)も。
A船長 「本日は、お招き頂けて光栄です」
??? 「かみお~ん♪ 松茸狩り、うんと楽しみ!」
よろしくね、と悪戯小僧なぶるぅ(会話表記はAぶるぅ)。
Aぶるぅ「マツカ、アヒルちゃんの棺桶、出来た?」
マツカ 「もちろんです。こちらになります」
こんな感じに出来て来ました、とマツカ君が外した布。
Aぶるぅ「わぁーい、アヒルボートの出来上がり!」
ぶるぅ 「バナナボートにそっくりだよね!」
マツカ 「キースには、こう、蓋を外してですね…」
入って貰う形になってますよ、と蓋をパカンと。
マツカ 「留め具の方も、頑丈にして貰いましたから…」
Aブルー「摩擦係数がゼロとちょっとで、跳ねたって…」
いけるんだね、とソルジャー、確認を。
Aブルー「中のキースが、飛び出したりはしなくって!」
マツカ 「ええ。それから、花も用意してあります」
これですね、と指差す先に花の運搬用の箱。
シロエ 「えっと…? あれっ、白じゃないんですか?」
ジョミー「ホントだ、なんか色とりどりでさ…」
スウェナ「花も薔薇とか、華やかだわよ?」
菊じゃないの、とスウェナちゃんも覗き込んでますけど。
マツカ 「生前葬のようなものですからね」
サム 「あー…。賑やかに送り出すヤツな!」
で、肝心の主役はどうしたんだよ、とサム君の問い。
サム 「まだ来てねえぜ?」
ジョミー「逃げたかな?」
キース 「すまん、遅れた!」
シロエ 「キース先輩、布団はどうしたんです?」
用意して来る筈でしたよね、とシロエ君。
忘れたとか…?
2023/10/21 (Sat)
☆布団干しに最高
松茸山へ出掛ける日でして、いいお天気で朝から全員集合。
マイクロバスも来ていますけど、遅れて来たのがキース君。
ジョミー「ホントだ、圧縮袋も無いみたいだし…」
サム 「布団無しかよ、キツイんでねえの?」
緩衝材が花しかねえぜ、とサム君が指差す花が満載の箱。
サム 「マツカが揃えてくれてるけどよ、アレではよ…」
シロエ 「布団の代わりは無理ですよ?」
どうして持って来なかったんです、とシロエ君の問い。
シロエ 「そこまで自信があったんですか、打ち身とか?」
ジョミー「打ち身よりもさ、ムチ打ちの方がヤバいって!」
スウェナ「布団でぐるぐる巻きにしてれば、首の周りは…」
花ギッシリでいけた筈だわよ、とスウェナちゃんの指摘。
スウェナ「首がガクンとやられるリスクは、激減だわね」
キース 「俺も布団は欲しかったんだ!」
しかし…、とキース君、深い溜息。
キース 「背負って部屋を出ようとしたら、おふくろに…」
サム 「止められたのかよ?」
キース 「いや、助かるわ、と感謝されてだな…」
布団干しに干しに行く羽目に…、と不幸すぎる台詞が。
キース 「絶好の布団干し日和というヤツで!」
一同 「「「あー…」」」
そりゃダメだ、と誰もが納得。
シロエ 「取り込む方は、イライザさんなんですね…」
キース 「親父かもしれんが、キッチリ詰んだ…」
持ち出したら確実にバレるだろうが、と嘆きまくる人。
キース 「というわけで、布団は無くて…」
サム 「花だけなのな…」
ぶるぅ 「んとんと、お布団、貸してあげるよ?」
お客様用の羽根布団、と家事万能なお子様の助け舟。
ぶるぅ 「緩衝材には、イマイチだけど…」
キース 「是非、貸してくれ!」
無いよりマシだ、とキース君も必死。
キース 「でないと真面目に打ち身だらけで…」
ぶるぅ 「オッケー!」
Aブルー「それじゃ、布団を用意して…」
バスに積んだら出発だね、とソルジャーの纏め。
松茸狩り…!
2023/10/22 (Sun)
☆誰も来ない環境
絶好のお出掛け日和に、マツカ君が手配した松茸山へ出発。
マイクロバスで快適な道中、みんな揃って到着ですけれど。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 松茸山を貸し切り!」
マツカ 「ぼくたちの他に、お客さんはいませんからね」
遠慮なくお楽しみ下さい、とマツカ君の穏やかな笑み。
マツカ 「この辺り一帯、人は入って来ませんから」
サム 「マジかよ、松茸山、幾つ借りたんだよ?」
マツカ 「大した数ではないですよ。でも、人がいると…」
キースで遊べないでしょう、と怖い台詞が。
マツカ 「生前葬も問題ですけど、アヒルボートが…」
ジョミー「あー…。目撃者がいたら、通報かもね…」
マツカ 「そうなんです。動画の拡散も困りますしね」
スマホはとても怖いんですよ、とマツカ君が竦める肩。
マツカ 「ですから、道路の方もですね…」
サム 「通行止めにしたってか?」
マツカ 「工事の準備中という形にしておきました」
通って来た道は、もう止まってます、とニッコリと。
マツカ 「山越えの道も、松茸泥棒の監視ということで…」
シロエ 「人を配置したわけですね?」
マツカ 「ええ。何が起きても、通報も動画の拡散も…」
有り得ないです、と流石な手回し。
マツカ 「松茸狩りを先にしますか、生前葬の方ですか?」
Aブルー「同時進行で行きたいねえ!」
棺桶を担いで登ろうよ、とソルジャーの提案。
Aブルー「この駐車場でキースを詰めてさ、賑やかに!」
Aぶるぅ「わぁーい、みんなで、お神輿ワッショイ!」
一同 「「「イイネ!」」」
それじゃ早速、とアヒルボートが駐車場にドンと。
シロエ 「キース先輩、どうぞです!」
ぶるぅ 「待って、お布団!」
巻かないとね、と出て来た羽毛布団。
ぶるぅ 「キース、ピシっと立っててくれる?」
Aブルー「あっ、その前に、ムチ打ち防止に…」
キース 「何かあるのか?」
Aブルー「コレだよ!」
貼って安心、と出て来たエレキバン。
効くんですか…?
2023/10/23 (Mon)
☆貼れば効くブツ
松茸山の駐車場に到着、見渡す限りの範囲を貸し切り状態。
通報される心配も無いとか、キース君をアヒルボートへと。
ジョミー「それって、エレキバンとか言わない?」
キース 「ムチ打ちをやらかした後に、使うヤツだろう!」
ついでに効き目があるかどうか…、とキース君の渋面。
キース 「普通に整形外科でだな…」
シロエ 「診て貰った方が早くないですか?」
サム 「うんうん、打ち身とセットで薬も出るしよ」
Aブルー「違うんだってば、同じエレキバンでも!」
あれこれ実験済みなんだよね、とソルジャーの笑み。
Aブルー「サイオンを乗っけて、効くツボに貼れば…」
A船長 「疲れ知らずで朝までビンビン、ガンガンですよ」
ブルー 「その先、禁止!」
松茸狩りをしたかったらね、と生徒会長、イエローカード。
ブルー 「レッドカードで退場だから!」
Aブルー「大丈夫! 今はムチ打ち防止が大事!」
サイオンを乗せるのがポイントだよ、と立てる親指。
Aブルー「ヤバそうな筋とか、関節とかに貼ったらさ…」
ジョミー「予防出来るわけ?」
Aブルー「軽く痛めてしまったかな、って程度で終了!」
青アザは出来てしまうけど、とニコニコニコ。
Aブルー「三日もあれば充分、治るよ!」
キース 「そうなのか?」
Aブルー「嘘を言うわけないだろう! 場面が場面!」
棺桶の用意があるんだし、とアヒルボートを指す人。
Aブルー「死んだら、シャレにならないしさ…」
Aぶるぅ「ぼくのオモチャも、減っちゃうし…」
一同 「「「あー…」」」
今後もオモチャな方向なのか、と誰もが納得。
シロエ 「キース先輩、どうするんです?」
キース 「貼るに決まっているだろう!」
布団の方もよろしく頼む、と悲壮な決意。
Aブルー「オッケー、それじゃ首から!」
キース 「腰にも頼みたいんだが…」
Aブルー「分かってるって!」
ぶるぅ 「お布団も!」
キッチリ巻くね、とキース君をぐるぐる巻き。
準備完了!
2023/10/24 (Tue)
☆ダイブして入れ
松茸山に着いた御一同様、駐車場でアヒルボートの準備中。
キース君を布団でぐるぐる巻きで、入る支度は完了でして。
Aブルー「さあ、出来た! 入って、入って!」
Aぶるぅ「キースが入ったら、お花を詰めるね!」
キース 「この状態で、俺にどうしろと?」
足を上げることも出来ないんだが、と布団巻きなキース君。
キース 「手も動かないし、ダイブしろってか!」
Aブルー「いいね、ソレ!」
Aぶるぅ「わぁーい、棺桶に頭からダイブ!」
やって、やって! と悪戯小僧がピョンピョンと。
Aぶるぅ「足腰、鍛えてあるもんね!」
Aブルー「グッと屈んで、頭からいこう!」
キース 「……マジか……」
それは頭を強打するヤツ、とキース君、愕然。
キース 「アヒルボートの前に死ぬコースだぞ!」
Aブルー「忘れたのかな、エレキバン!」
A船長 「キッチリ貼ってありますしねえ…」
頭もタンコブ程度ですよ、とキャプテンの言。
A船長 「ムチ打ちの心配も無用ですから、安心です」
Aブルー「保証するってば、飛んで、飛んで!」
勢いをつけてジャンプでダイブ、とソルジャーも。
Aブルー「みんなも声援、よろしくね!」
一同 「「「イイネ!」」」
入る所からお祭りだ、と誰もが歓声。
ジョミー「じゃあ、掛け声はダイブでいいかな?」
シロエ 「ですね、景気のいい響きですよ」
サム 「声を揃えて、ダイブ、ダイブ、な!」
手拍子もつけて盛り上げようぜ、とサム君も。
サム 「いくぜ、ダイブ、ダイブ!」
Aブルー「いいねえ、みんな手拍子、手拍子!」
一同 「「「ダイブ、ダイブ!」」」
Aぶるぅ「ダイブしないなら…」
どうしようかな、と悪戯小僧が棺桶をチラリ。
Aぶるぅ「何か悪戯、考えないと…」
キース 「いや、ダイブする!」
Aブルー「オッケー、みんな応援!」
一同 「「「ダイブ!」」」
キース 「南無阿弥陀仏ーっ!」
凄い掛け声で、頭から飛び込んで行った人。
お念仏…。
2023/10/25 (Wed)
☆ダイブの結果は
松茸山にアヒルボートを担いで登ろう、と決めた御一同様。
麓の駐車場で準備ですけど、キース君がダイブで棺桶へと。
Aぶるぅ「かみお~ん♪ ナイスダイブ!」
Aブルー「うん、決まった! 拍手、拍手ーっ!」
見事だったよ、とソルジャー、大絶賛。
Aブルー「鍛えていると、やっぱり違うねえ…」
A船長 「本当に。ゴツンと音はしましたが…」
Aブルー「キース、頭は無事だよね?」
キース 「なんとかな…」
首も問題無さそうだ、と答える声が聞きづらい件。
Aブルー「返事は、もっとハキハキと!」
キース 「そう言われても…!」
シロエ 「無理っぽいですよ、うつ伏せですから」
頭からダイブでしたからね、とシロエ君が指す棺桶の中。
シロエ 「上を向こうにも、手足が使えませんし…」
ジョミー「熊のプーさんみたいだよねえ…」
お尻の側が見えてるしさ、とジョミー君。
ジョミー「裏返さないと、どうにもならないよ」
サム 「だよなあ、仕方ねえから裏返そうぜ」
俺たちでよ、とサム君が屈みましたけど。
Aぶるぅ「ダメだってばーっ!」
一同 「「「は?」」」
Aぶるぅ「主役は、お尻でいいと思うの!」
熊のプーさんで閃いたしね、と悪戯小僧。
Aぶるぅ「顔の周りを、お花で飾ってあげるより…」
サム 「尻だってか?」
Aぶるぅ「ピンポーン!」
キースのお尻のお葬式だあ! とピョンピョンピョン。
Aぶるぅ「その方が、心が痛まないでしょ?」
シロエ 「言われてみれば、そうですね…」
マツカ 「顔が見えたらキツイですけど、お尻なら…」
スウェナ「良心の呵責、ナッシングよね!」
元々、無かったんだけど、とスウェナちゃんも。
スウェナ「このまま行きましょ、お花ドッサリで!」
キース 「ちょっと待て!」
Aブルー「静かにしたまえ、主役はお尻だから!」
Aぶるぅ「お尻は喋らないもんね!」
キース 「俺の尻なんだが!」
主役も何も、と持ち主が叫んでますけど。
詰んだのでは…?
2023/10/26 (Thu)
☆主役が変わるなら
キース君が入ったアヒルボートを担いで、松茸山へ登る件。
麓の駐車場で準備で、布団巻きのキース君が中へダイブで。
Aブルー「主役と決まれば主役なんだよ、お尻がね!」
Aぶるぅ「そだよ、お尻は凄いんだから!」
夜は立派に出番があるし、と悪戯小僧が威張り返り。
Aぶるぅ「大人の時間は、お尻がなくっちゃ!」
Aブルー「そうなんだよねえ、無いと大変!」
A船長 「突っ込む場所が、無いも同然ですからねえ…」
ブルー 「その先、絶対、許さないから!」
今すぐ退場して欲しいかも、と生徒会長、レッドカードを。
ブルー 「松茸狩りをしたいんだったら、そこまでで!」
Aブルー「無粋だねえ…。まあいいけどさ」
A船長 「どうせキースの場合は、出番が無いですし…」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ モテない人生だしね!」
突っ込んでくれる人もいないよ、と悪戯小僧がケタケタと。
Aぶるぅ「今日は、可哀相なお尻を主役にしてあげる会!」
Aブルー「いいねえ、お尻も報われるってね!」
キース 「俺の立場はどうなるんだ!」
Aブルー「主役を譲ればいいだけだよ!」
花の他にも色々と入れた方がいいかも、とソルジャーの言。
Aブルー「お尻だしねえ、痔の薬とか…」
シロエ 「なるほど、座薬に塗り薬ですか…」
サム 「坊主の職業病らしいよな、アレ…」
座る時間が多いからよ、と僧籍なサム君。
サム 「キースはどうだか知らねえけど」
キース 「俺も親父も、そんな病は患っていない!」
Aブルー「らしいよ、だったら生前葬で送っておけば…」
ジョミー「一生、無縁でいられそうだね!」
是非、棺桶に痔の薬も、とジョミー君もプッシュ。
ジョミー「でもさ、マツカが通行止めにしちゃったし…」
シロエ 「瞬間移動で買いに行くしかないですね」
ぶるぅ 「じゃあ、行って来る!」
Aブルー「いいのを沢山、ドッカンとね!」
ぶるぅ 「オッケー、箱買い!」
大人買いしに行って来るね、と消えましたけど。
痔の薬…。
2023/10/27 (Fri)
☆主役を立てないと
松茸山へは、キース君が入ったアヒルボートを担いで登山。
麓の駐車場で準備ですけど、主役がキース君のお尻に交代。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お薬、買って来たよーっ!」
Aぶるぅ「わぁーい、座薬も、塗り薬も!」
お花と一緒に詰めなくっちゃ、と悪戯小僧も大喜び。
Aぶるぅ「お薬、お尻の周りかなあ?」
Aブルー「ダメダメ、主役はお尻なんだよ?」
花を持たせると言うだろう、とソルジャー、キッパリ。
Aブルー「お尻が花で、頭の周りが薬だね!」
一同 「「「うわー…」」」
それは酷い、と誰もがドン引き。
シロエ 「頭の周りは、酷すぎませんか?」
Aブルー「何か文句があるとでも?」
シロエ 「いえ、無いです!」
ぼくも命が惜しいですから、とシロエ君、逃げ腰。
シロエ 「急いで詰めます、塗り薬からでいいですか?」
Aブルー「そうだね、座薬とセットで絵になるように!」
A船長 「詰め終わったら、隙間に花は如何でしょうか」
Aぶるぅ「そだね、どうせ全体に詰めるんだしね!」
主役の周りが多めなだけで、と悪戯小僧の手に深紅の薔薇。
Aぶるぅ「お尻の周りは、薔薇とかで!」
ジョミー「顔の周りは隙間用?」
Aブルー「そう! 顔は脇役、主役はお尻!」
もっとも布団で隠れてるけど、とソルジャー、腕組み。
Aブルー「お尻のトコだけ、穴を開けようかな?」
シロエ 「会長の家の布団ですけど!」
Aブルー「マツカ、弁償出来るよね?」
マツカ 「は、はいっ!」
最高級の羽毛布団を手配します、と御曹司。
マツカ 「ブルーも、ぶるぅも、それでいいですか?」
ぶるぅ 「ぼくはいいけど…」
ブルー 「もちろん許すよ!」
マツカの家の御用達だし、と生徒会長が立てる親指。
ブルー 「どうせだったら、一式貰えるかな?」
マツカ 「ええ、枕からご用意します」
ぶるぅ 「やったーっ!」
Aブルー「それじゃ、主役のご登場!」
サイオンで布団にポンと開けられた穴。
お尻、出ました…。
2023/10/28 (Sat)
☆登って来た道を
松茸山に登る道中、担ぐのがキース君入りのアヒルボート。
準備の方もいよいよ仕上げで、主役はキース君のお尻で…。
Aブルー「穴の周りは固めてあるから、羽根は出ないし…」
Aぶるぅ「みんな、お尻を飾ってあげてね!」
頭の方に痔のお薬も、と悪戯小僧が音頭で、花や薬が。
Aブルー「うん、いい感じに出来上がったよ!」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ 蓋をして、お神輿ワッショイ!」
いくよ! とサイオンでアヒルボートの蓋を載せまして。
Aぶるぅ「えっと、留め具は、っと…」
A船長 「やりましょう。力には自信がありますからね」
こう押さえて…、とキャプテン、ガッチリ固定。
A船長 「大丈夫です、これで外れませんよ」
Aブルー「さあ、みんなで担いで景気よく!」
一同 「「「ワッショイ!」」」
逆らったら後が怖いから、と担いで登ってゆく御一同様。
Aぶるぅ「んとんと、ここでワッショイしてね!」
一同 「「「は?」」」
Aぶるぅ「お神輿の見せ場は、途中でワッショイ!」
派手にやるでしょ、と言われれば、そうかも。
一同 「「「ワッショイ!」」」
Aぶるぅ「もひとつ、ワッショイ!」
一同 「「「ワッショーイ!」」」
キース 「やめてくれ!」
死ぬ、と中から悲鳴ですけど、ワッショイで登山。
Aブルー「あっ、此処で食事になるのかな?」
マツカ 「ええ、この辺りがいいそうです」
日当たりも良くて…、と指す敷物や七輪、コンロなど。
マツカ 「松茸が採れたら連絡すれば、食材が…」
Aブルー「なるほど、すき焼きとかだしね!」
食材は新鮮なのが一番、とソルジャーも納得。
Aブルー「すると、アヒルボートは此処から…」
Aぶるぅ「そだね、登って来た道を…」
駐車場までノンストップ! と悪戯小僧。
Aブルー「よし! アヒルボートを降ろして、押して!」
Aぶるぅ「みんなで蹴ってね!」
Aブルー「御出棺だよ!」
お別れしたら松茸狩りだ、と言ってますけど。
蹴れ、と…?
2023/10/29 (Sun)
☆再利用も出来ます
キース君入りのアヒルボートを担いで、いよいよ松茸狩り。
食事が出来る場所に到着、まずはアヒルボートにお別れで。
シロエ 「蹴るんですか!?」
Aブルー「嫌なら、押してもいいんだよ?」
要は落とせばいいんだからね、と麓を見下ろすソルジャー。
Aブルー「イレギュラーに跳ねて、ノンストップで!」
Aぶるぅ「それとも、見てるだけがいい?」
見学料は、うんと高いよ、と悪戯小僧の目がキラリーンと。
Aぶるぅ「アヒルボートは、キース専用じゃないし…」
一同 「「「え?」」」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ 再利用、出来るよね!」
キースの次に入りたい人ーっ! と突き上げる拳。
Aぶるぅ「マツカ、花とお布団、用意出来るでしょ?」
マツカ 「え、ええ…。ということは、ぼくは除外で…」
他の皆さんになるんでしょうか、と御曹司の問い。
マツカ 「キースの場合は痔の薬ですけど、その辺も…」
Aぶるぅ「そだよ、誰が入るかで変わるも~ん!」
マツカは入っちゃダメだけどね、とニコニコニコ。
Aぶるぅ「他は先着順で受け付けーっ!」
シロエ 「要りませんから!」
ぼくは蹴ります、とシロエ君、キッパリ。
シロエ 「キース先輩、失礼します!」
一同 「「「イイネ!」」」」
絶対ソレ、と全員の足がアヒルボートを蹴り飛ばし。
キース 「うわーっ!」
一同 (((悪い…)))
こっちも命がかかってるから、と一同、合掌。
Aぶるぅ「わぁーい、跳ねたり、落っこちたり!」
キース 「止めてくれーっ!」
Aブルー「まだまだ、麓は先だから!」
一同 (((怖すぎる…)))
しかも、この後、爆死エンドか、と誰もがガクブル。
Aブルー「いいねえ、いいねえ、アヒルボート!」
A船長 「見ている分には、最高ですね!」
Aぶるぅ「跳ねて、跳ねてーっ!」
Aブルー「さあ、フィナーレだよ、爆死でゴー!」
キース 「ああああああ!」
ドッカーン! と麓の木を直撃で停止。
生きてますか…?
2023/10/30 (Mon)
☆代わりは嫌すぎ
松茸狩りに来た御一同様、まずはアヒルボートにお別れを。
中のキース君の絶叫を乗せて下って、麓の木の幹に激突で。
シロエ 「キース先輩、死んだかもですね…」
Aブルー「まだまだ、もっといけるから!」
一同 「「「は?」」」
Aぶるぅ「エレキバン、ちゃんと効いてるもーん!」
青アザは出来たかもだけど、と悪戯小僧がピョンピョンと。
Aぶるぅ「松茸狩りして、お昼御飯の後で、もう一度!」
一同 「「「げっ!」」」
Aぶるぅ「代わりに乗りたい人は、手を挙げてーっ!」
あれ? と見回す悪戯小僧。
Aぶるぅ「乗らないの?」
シロエ 「普通、いないと思います…」
Aぶるぅ「そっか、だったらキースでもう一回!」
でも、その前に回収だよね、と瞬間移動で戻ったボート。
Aぶるぅ「生きてるかな?」
A船長 「開けてみましょう。ああ、無事ですね」
キース 「どの辺がだ…!」
真面目に死んだ、と痔薬と花に埋もれて、うつ伏せな人。
キース 「早く出してくれ!」
Aぶるぅ「もっちろ~ん! 松茸、ちゃんと採ってね!」
お昼御飯が済んだら、アヒルボート、と怖い台詞が。
Aぶるぅ「それまでの間は、松茸狩りがお仕事だから!」
キース 「いつ決まったんだ!」
Aぶるぅ「ついさっき! 誰も乗りたい人がいないし…」
アヒルボートがもったいないでしょ、とニコニコ。
Aぶるぅ「生きて帰れるのも分かったし…」
Aブルー「痔という病も、生前葬で送れたからねえ…」
A船長 「午後も頑張って下さいね」
ワープしろとは言いませんから、とキャプテンも笑顔。
A船長 「ただ乗るだけで、技術は全く不要です」
Aブルー「ホントにね!」
さあ、出て! とソルジャー、サイオンでキース君を外へ。
Aブルー「松茸も沢山採ってよね!」
Aぶるぅ「お昼を食べたら、アヒルボート!」
キース 「マジか…」
一同 (((怖すぎる…)))
でも交代は嫌だ、と誰もが沈黙ですけど。
今月、これにて中継終了~。
2023/10/31 (Tue)
初日から日曜な今年の10月、生徒会長宅に来ている面々。
ソルジャーも来まして、松茸狩りの日取りが無事に決定で。
サム 「オーダーかよ! そりゃゴージャスだぜ!」
シロエ 「良かったですね、キース先輩!」
先輩の好みでいいそうですよ、とシロエ君、ニッコリ。
シロエ 「ぶるぅ任せだと、ほぼ想像がつきますし…」
Aブルー「ほぼほぼ、アヒルちゃんだよね」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ アヒルちゃん、大好き!」
それもいいよね、と無邪気なお子様。
ぶるぅ 「アヒルの形で、黄色くて…」
ジョミー「それって、バナナボートに似てない?」
サム 「あー…。アレなあ、ビジュアル似てるよな!」
シロエ 「摩擦係数ゼロって辺りも、似ていませんか?」
ちょっと捻りを入れた場合、とシロエ君が傾げる首。
シロエ 「ゼロの場合は、ノンストップになりますけど…」
スウェナ「ちょっと摩擦を増やすのね?」
シロエ 「そうです、そうです! こう、ちょっとした…」
地面の出っ張りとかで跳ねるんですよ、と解説が。
シロエ 「どう跳ねるかは、地面の形状次第でですね…」
サム 「バナナボートの動きと同じで、読めねえのな?」
シロエ 「そうなるでしょうね、ぼくも事前に計算は…」
難しいです、とシロエ君。
シロエ 「何処を通るか、コースが分かれば出来ますが…」
ジョミー「そんなの、ぶるぅの気分でさ…」
サム 「決めてあっても、別のコースに変わるヤツだぜ」
Aブルー「間違いないねえ、ぶるぅだしね!」
で、アヒルボートにするのかい、とソルジャー、乗り気。
Aブルー「バナナボートと違って、棺桶だから…」
ジョミー「キースは中に入るんだよね?」
でもって、イレギュラーに跳ねて下って…、とジョミー君。
ジョミー「絶対、いいと思うけど!」
キース 「どの辺がだ!」
シロエ 「ズバリ、見ている方がです!」
Aブルー「最高だよ!」
是非、その棺桶でいきたいね、と笑顔ですけど。
アヒルボート…。
2023/10/16 (Mon)
☆国産でなければ
今年の10月は初日が日曜、生徒会長宅で過ごす御一同様。
ソルジャーも来まして、松茸狩りの計画が進行中ですけど。
キース 「アヒルの形の棺桶なんぞは、無いからな!」
Aブルー「でもねえ、そこはマツカのオーダーだしさ…」
シロエ 「多少の無茶は言える気がします」
マツカ 「言えるでしょうねえ、要は加工ですから」
ついでに心当たりもあります、とマツカ君の笑み。
マツカ 「国産にこだわらないなら、もう今日にでも…」
シロエ 「オーダー出来てしまうんですか?」
マツカ 「ええ。出来上がったら、空輸でいいと思います」
ジョミー「えっと…? マツカだったら、国産でもさ…」
充分、オーダー出来そうだよ、とジョミー君の質問が。
ジョミー「棺桶屋さんじゃ無理にしたって、何処ででも…」
サム 「うんうん、すげえ高名な芸術家でもよ…」
スウェナ「喜んで作りそうだわねえ…」
芸術が爆発していても…、とスウェナちゃんも。
スウェナ「スタンダードなアヒルボート、って頼んでも…」
ジョミー「いけそうなのにさ、なんで外国で頼んで空輸?」
マツカ 「どうせだったら、プロの仕事がいいでしょう?」
一同 「「「は?」」」
どういう意味だ、と一同、キョトン。
シロエ 「あのぅ…。芸術家だって、プロですよ?」
マツカ 「そうなんですけど、専門家ではないですからね」
ジョミー「専門家って、何の専門家?」
マツカ 「もちろん、棺桶ですけれど?」
今の流れで他に何かがありますか、とマツカ君の問い返し。
マツカ 「キース専用の棺桶を作る話でしょう?」
ジョミー「そうだけど…。って、まさかアヒルボートの…」
シロエ 「形をしてる棺桶、あるんですか!?」
この国には存在してませんけど、とシロエ君。
シロエ 「そこの国では普通だとか…?」
マツカ 「どうでしょう? 飛行機は普通にありますが」
一同 「「「飛行機!?」」」
それは本当に棺桶なのか、と誰もが愕然。
飛行機ですか…?
2023/10/17 (Tue)
☆プロの技がいい
初日から日曜な今年の10月、生徒会長宅に来ている面々。
ソルジャーも来ていて、松茸狩りが決まったわけですけど。
ジョミー「飛行機って、ソレ、本当に棺桶なわけ?」
マツカ 「ええ。ベンツなんかもありますし…」
他にも色々、趣味に合わせて…、とマツカ君。
マツカ 「そこの国だと、そっちの方が普通なんです」
Aブルー「本当なのかい?」
マツカ 「嘘なんか言っていませんよ。ブルーだったら…」
分かるのでは、とマツカ君の視線が生徒会長に。
マツカ 「ご存知ですか、そういう棺桶?」
ブルー 「当然だよね、実物を見たこともあるしさ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ チョコレートで有名な国なの!」
うんと楽しい棺桶、ドッサリ! と飛び跳ねるお子様。
ぶるぅ 「アヒルボートも、あそこだったら作れそう!」
サム 「マジか、本気であるってか…?」
マツカ 「そうなんです。棺桶のプロに注文しますか?」
一同 「「「イイネ!」」」
それでいこう、と誰もが突き上げる拳。
Aブルー「最高だよね、ぶるぅも大喜びだよ!」
キース 「あんた、肝心のぶるぅにだな…!」
何も相談してないだろうが、とキース君、必死。
キース 「勝手に決めたら、あんたも無事には済まんぞ!」
Aブルー「ああ、その点なら、大丈夫!」
さっきからワクワク思念波がね、とソルジャー、ニッコリ。
Aブルー「ぼくの青の間から、こっちの世界を覗き見中!」
一同 「「「げっ!」」」
いつからなんだ、と一同、ドン引き。
シロエ 「ヤバすぎですから!」
ジョミー「死ぬのは、キースだけにしてよね!」
Aブルー「とっくにその気でいるよ、ぶるぅは!」
アヒルボートを注文だってさ、とソルジャーが立てる親指。
Aブルー「マツカ、お願い出来るかな?」
マツカ 「分かりました、早速、手配しますね」
キース 「本気で俺を殺す気なのか!」
シロエ 「よろしくです!」
一人で死んで下さいね、という台詞に全員、賛成。
確定…。
2023/10/18 (Wed)
☆敵前逃亡は不可
今年の10月は初日が日曜、生徒会長宅で過ごす御一同様。
ソルジャーも来まして、21日は松茸狩りに行くと決定で。
Aブルー「キース、みんなもこう言ってるから…」
ジョミー「一人で派手に爆死してよね!」
アヒルボートで、と発案者のジョミー君、親指をグッと。
ジョミー「でもって、ぼくたちは松茸狩りでさ…」
シロエ 「大いに食べて楽しみましょう!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 山で松茸尽くし!」
お料理屋さんのとは違う方向だよね、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「上品に食べるより、ドッカンと!」
Aブルー「いいねえ、松茸入りのすき焼きとかだね!」
ぶるぅ 「松茸山の定番だも~ん!」
すき焼き、それに焼き松茸、と挙がる松茸山の定番料理。
ぶるぅ 「キースは死んでるかもだけど…」
サム 「かまわねえって、自業自得だしよ」
スウェナ「そうよ、キースは、あっちのぶるぅに…」
遊ばれていれば充分だわね、とスウェナちゃんの突き放し。
スウェナ「敵前逃亡、しちゃダメよ?」
Aブルー「欠席とかは論外だから!」
キース 「死ぬと分かっているのにか!?」
Aブルー「生存率が半端ないから、無問題!」
死ぬわけないって、とソルジャー、笑顔全開。
Aブルー「マツカは、棺桶の準備をよろしくね!」
マツカ 「ええ、アヒルちゃんの形で発注しますよ」
色は黄色で、こんな具合で…、と白紙に絵をサラサラと。
マツカ 「如何でしょうか?」
一同 「「「イイネ!」」」
マツカ 「じゃあ、これで注文しておきます」
ちょっと失礼、と席を外して、直ぐに戻りまして。
マツカ 「注文しました、20日までには届きますので…」
Aブルー「それを持参で松茸山だね!」
マイクロバスで、とソルジャー、ウキウキ。
Aブルー「今年も、うんと楽しめそうだよ!」
シロエ 「ぼくたちもです!」
キース 「俺はどうなるんだ!」
Aブルー「さあ…?」
死なないように鍛えておけば、と冷たい声が。
それしか…。
2023/10/19 (Thu)
☆緩衝材はオッケー
初日から日曜な今年の10月、生徒会長宅に来ている面々。
ソルジャーも来て松茸狩りが決定、21日に行くわけで…。
キース 「死なないように鍛えろ、だと!?」
Aブルー「他に対策、出来るのかい?」
無さそうだけど、とソルジャー、しれっと。
Aブルー「でもねえ…。カエル袋なら、腹筋をさ…」
シロエ 「鍛えておいたら、いけそうですけど…」
サム 「アヒルボートじゃ、全身、ガンガンいかれるぜ」
ジョミー「首を鍛えれば、ムチ打ちに強くなれるかも!」
ガクンといっても安心かもね、とジョミー君の案。
ジョミー「心配なのは首と頭で、他はなんとか…」
スウェナ「そうねえ、あとは緩衝材の用意かしらね」
一同 「「「緩衝材?」」」
スウェナ「そのままの意味よ、棺桶の中にみっしりと…」
詰めておいたらマシになるでしょ、とスウェナちゃん。
スウェナ「持ち込む分には、きっとぶるぅもオッケーよ!」
Aブルー「らしいね、ぶるぅが許すって!」
一同 「「「あー…」」」
そういえば筒抜けだったっけ、と誰もが苦笑。
シロエ 「キース先輩、緩衝材はいけるらしいです!」
サム 「朗報じゃねえか、何を詰めるんだよ?」
キース 「まさか、花とは言わないだろうな?」
棺桶だけに…、と副住職ならではの発言が。
キース 「入れる物には決まりが多いが、花は何処でも…」
シロエ 「入れるでしょうね、宗教を問わず」
サム 「けどよ、墓穴を掘っていねえか?」
布団と言えばよかったのによ、とサム君のツッコミ。
サム 「ぐるぐる巻きでも、緩衝材としては優秀だぜ?」
Aブルー「どっちも採用! 花と布団で!」
一同 「「「げっ!」」」
また筒抜けか、と一同、ガクブル。
Aブルー「そういうわけだし、準備の方をよろしくね!」
マツカ 「布団はともかく、花は高いですから…」
Aブルー「じゃあ、花はマツカで、布団はキースで!」
それぞれ用意して、松茸狩りに、とブチ上げる人。
完璧ですね?
2023/10/20 (Fri)
☆出て来た棺桶
やって来ました、松茸山へ出掛ける21日、朝イチで集合。
生徒会長宅のマンション前で、マイクロバスもスタンバイ。
シロエ 「おはようございます! 行楽日和ですよね!」
サム 「松茸狩りにはもってこいだぜ」
Aブルー「おはよう、みんな揃ってるかな?」
??? 「皆さん、おはようございます」
お久しぶりです、とキャプテン(会話表記はA船長)も。
A船長 「本日は、お招き頂けて光栄です」
??? 「かみお~ん♪ 松茸狩り、うんと楽しみ!」
よろしくね、と悪戯小僧なぶるぅ(会話表記はAぶるぅ)。
Aぶるぅ「マツカ、アヒルちゃんの棺桶、出来た?」
マツカ 「もちろんです。こちらになります」
こんな感じに出来て来ました、とマツカ君が外した布。
Aぶるぅ「わぁーい、アヒルボートの出来上がり!」
ぶるぅ 「バナナボートにそっくりだよね!」
マツカ 「キースには、こう、蓋を外してですね…」
入って貰う形になってますよ、と蓋をパカンと。
マツカ 「留め具の方も、頑丈にして貰いましたから…」
Aブルー「摩擦係数がゼロとちょっとで、跳ねたって…」
いけるんだね、とソルジャー、確認を。
Aブルー「中のキースが、飛び出したりはしなくって!」
マツカ 「ええ。それから、花も用意してあります」
これですね、と指差す先に花の運搬用の箱。
シロエ 「えっと…? あれっ、白じゃないんですか?」
ジョミー「ホントだ、なんか色とりどりでさ…」
スウェナ「花も薔薇とか、華やかだわよ?」
菊じゃないの、とスウェナちゃんも覗き込んでますけど。
マツカ 「生前葬のようなものですからね」
サム 「あー…。賑やかに送り出すヤツな!」
で、肝心の主役はどうしたんだよ、とサム君の問い。
サム 「まだ来てねえぜ?」
ジョミー「逃げたかな?」
キース 「すまん、遅れた!」
シロエ 「キース先輩、布団はどうしたんです?」
用意して来る筈でしたよね、とシロエ君。
忘れたとか…?
2023/10/21 (Sat)
☆布団干しに最高
松茸山へ出掛ける日でして、いいお天気で朝から全員集合。
マイクロバスも来ていますけど、遅れて来たのがキース君。
ジョミー「ホントだ、圧縮袋も無いみたいだし…」
サム 「布団無しかよ、キツイんでねえの?」
緩衝材が花しかねえぜ、とサム君が指差す花が満載の箱。
サム 「マツカが揃えてくれてるけどよ、アレではよ…」
シロエ 「布団の代わりは無理ですよ?」
どうして持って来なかったんです、とシロエ君の問い。
シロエ 「そこまで自信があったんですか、打ち身とか?」
ジョミー「打ち身よりもさ、ムチ打ちの方がヤバいって!」
スウェナ「布団でぐるぐる巻きにしてれば、首の周りは…」
花ギッシリでいけた筈だわよ、とスウェナちゃんの指摘。
スウェナ「首がガクンとやられるリスクは、激減だわね」
キース 「俺も布団は欲しかったんだ!」
しかし…、とキース君、深い溜息。
キース 「背負って部屋を出ようとしたら、おふくろに…」
サム 「止められたのかよ?」
キース 「いや、助かるわ、と感謝されてだな…」
布団干しに干しに行く羽目に…、と不幸すぎる台詞が。
キース 「絶好の布団干し日和というヤツで!」
一同 「「「あー…」」」
そりゃダメだ、と誰もが納得。
シロエ 「取り込む方は、イライザさんなんですね…」
キース 「親父かもしれんが、キッチリ詰んだ…」
持ち出したら確実にバレるだろうが、と嘆きまくる人。
キース 「というわけで、布団は無くて…」
サム 「花だけなのな…」
ぶるぅ 「んとんと、お布団、貸してあげるよ?」
お客様用の羽根布団、と家事万能なお子様の助け舟。
ぶるぅ 「緩衝材には、イマイチだけど…」
キース 「是非、貸してくれ!」
無いよりマシだ、とキース君も必死。
キース 「でないと真面目に打ち身だらけで…」
ぶるぅ 「オッケー!」
Aブルー「それじゃ、布団を用意して…」
バスに積んだら出発だね、とソルジャーの纏め。
松茸狩り…!
2023/10/22 (Sun)
☆誰も来ない環境
絶好のお出掛け日和に、マツカ君が手配した松茸山へ出発。
マイクロバスで快適な道中、みんな揃って到着ですけれど。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 松茸山を貸し切り!」
マツカ 「ぼくたちの他に、お客さんはいませんからね」
遠慮なくお楽しみ下さい、とマツカ君の穏やかな笑み。
マツカ 「この辺り一帯、人は入って来ませんから」
サム 「マジかよ、松茸山、幾つ借りたんだよ?」
マツカ 「大した数ではないですよ。でも、人がいると…」
キースで遊べないでしょう、と怖い台詞が。
マツカ 「生前葬も問題ですけど、アヒルボートが…」
ジョミー「あー…。目撃者がいたら、通報かもね…」
マツカ 「そうなんです。動画の拡散も困りますしね」
スマホはとても怖いんですよ、とマツカ君が竦める肩。
マツカ 「ですから、道路の方もですね…」
サム 「通行止めにしたってか?」
マツカ 「工事の準備中という形にしておきました」
通って来た道は、もう止まってます、とニッコリと。
マツカ 「山越えの道も、松茸泥棒の監視ということで…」
シロエ 「人を配置したわけですね?」
マツカ 「ええ。何が起きても、通報も動画の拡散も…」
有り得ないです、と流石な手回し。
マツカ 「松茸狩りを先にしますか、生前葬の方ですか?」
Aブルー「同時進行で行きたいねえ!」
棺桶を担いで登ろうよ、とソルジャーの提案。
Aブルー「この駐車場でキースを詰めてさ、賑やかに!」
Aぶるぅ「わぁーい、みんなで、お神輿ワッショイ!」
一同 「「「イイネ!」」」
それじゃ早速、とアヒルボートが駐車場にドンと。
シロエ 「キース先輩、どうぞです!」
ぶるぅ 「待って、お布団!」
巻かないとね、と出て来た羽毛布団。
ぶるぅ 「キース、ピシっと立っててくれる?」
Aブルー「あっ、その前に、ムチ打ち防止に…」
キース 「何かあるのか?」
Aブルー「コレだよ!」
貼って安心、と出て来たエレキバン。
効くんですか…?
2023/10/23 (Mon)
☆貼れば効くブツ
松茸山の駐車場に到着、見渡す限りの範囲を貸し切り状態。
通報される心配も無いとか、キース君をアヒルボートへと。
ジョミー「それって、エレキバンとか言わない?」
キース 「ムチ打ちをやらかした後に、使うヤツだろう!」
ついでに効き目があるかどうか…、とキース君の渋面。
キース 「普通に整形外科でだな…」
シロエ 「診て貰った方が早くないですか?」
サム 「うんうん、打ち身とセットで薬も出るしよ」
Aブルー「違うんだってば、同じエレキバンでも!」
あれこれ実験済みなんだよね、とソルジャーの笑み。
Aブルー「サイオンを乗っけて、効くツボに貼れば…」
A船長 「疲れ知らずで朝までビンビン、ガンガンですよ」
ブルー 「その先、禁止!」
松茸狩りをしたかったらね、と生徒会長、イエローカード。
ブルー 「レッドカードで退場だから!」
Aブルー「大丈夫! 今はムチ打ち防止が大事!」
サイオンを乗せるのがポイントだよ、と立てる親指。
Aブルー「ヤバそうな筋とか、関節とかに貼ったらさ…」
ジョミー「予防出来るわけ?」
Aブルー「軽く痛めてしまったかな、って程度で終了!」
青アザは出来てしまうけど、とニコニコニコ。
Aブルー「三日もあれば充分、治るよ!」
キース 「そうなのか?」
Aブルー「嘘を言うわけないだろう! 場面が場面!」
棺桶の用意があるんだし、とアヒルボートを指す人。
Aブルー「死んだら、シャレにならないしさ…」
Aぶるぅ「ぼくのオモチャも、減っちゃうし…」
一同 「「「あー…」」」
今後もオモチャな方向なのか、と誰もが納得。
シロエ 「キース先輩、どうするんです?」
キース 「貼るに決まっているだろう!」
布団の方もよろしく頼む、と悲壮な決意。
Aブルー「オッケー、それじゃ首から!」
キース 「腰にも頼みたいんだが…」
Aブルー「分かってるって!」
ぶるぅ 「お布団も!」
キッチリ巻くね、とキース君をぐるぐる巻き。
準備完了!
2023/10/24 (Tue)
☆ダイブして入れ
松茸山に着いた御一同様、駐車場でアヒルボートの準備中。
キース君を布団でぐるぐる巻きで、入る支度は完了でして。
Aブルー「さあ、出来た! 入って、入って!」
Aぶるぅ「キースが入ったら、お花を詰めるね!」
キース 「この状態で、俺にどうしろと?」
足を上げることも出来ないんだが、と布団巻きなキース君。
キース 「手も動かないし、ダイブしろってか!」
Aブルー「いいね、ソレ!」
Aぶるぅ「わぁーい、棺桶に頭からダイブ!」
やって、やって! と悪戯小僧がピョンピョンと。
Aぶるぅ「足腰、鍛えてあるもんね!」
Aブルー「グッと屈んで、頭からいこう!」
キース 「……マジか……」
それは頭を強打するヤツ、とキース君、愕然。
キース 「アヒルボートの前に死ぬコースだぞ!」
Aブルー「忘れたのかな、エレキバン!」
A船長 「キッチリ貼ってありますしねえ…」
頭もタンコブ程度ですよ、とキャプテンの言。
A船長 「ムチ打ちの心配も無用ですから、安心です」
Aブルー「保証するってば、飛んで、飛んで!」
勢いをつけてジャンプでダイブ、とソルジャーも。
Aブルー「みんなも声援、よろしくね!」
一同 「「「イイネ!」」」
入る所からお祭りだ、と誰もが歓声。
ジョミー「じゃあ、掛け声はダイブでいいかな?」
シロエ 「ですね、景気のいい響きですよ」
サム 「声を揃えて、ダイブ、ダイブ、な!」
手拍子もつけて盛り上げようぜ、とサム君も。
サム 「いくぜ、ダイブ、ダイブ!」
Aブルー「いいねえ、みんな手拍子、手拍子!」
一同 「「「ダイブ、ダイブ!」」」
Aぶるぅ「ダイブしないなら…」
どうしようかな、と悪戯小僧が棺桶をチラリ。
Aぶるぅ「何か悪戯、考えないと…」
キース 「いや、ダイブする!」
Aブルー「オッケー、みんな応援!」
一同 「「「ダイブ!」」」
キース 「南無阿弥陀仏ーっ!」
凄い掛け声で、頭から飛び込んで行った人。
お念仏…。
2023/10/25 (Wed)
☆ダイブの結果は
松茸山にアヒルボートを担いで登ろう、と決めた御一同様。
麓の駐車場で準備ですけど、キース君がダイブで棺桶へと。
Aぶるぅ「かみお~ん♪ ナイスダイブ!」
Aブルー「うん、決まった! 拍手、拍手ーっ!」
見事だったよ、とソルジャー、大絶賛。
Aブルー「鍛えていると、やっぱり違うねえ…」
A船長 「本当に。ゴツンと音はしましたが…」
Aブルー「キース、頭は無事だよね?」
キース 「なんとかな…」
首も問題無さそうだ、と答える声が聞きづらい件。
Aブルー「返事は、もっとハキハキと!」
キース 「そう言われても…!」
シロエ 「無理っぽいですよ、うつ伏せですから」
頭からダイブでしたからね、とシロエ君が指す棺桶の中。
シロエ 「上を向こうにも、手足が使えませんし…」
ジョミー「熊のプーさんみたいだよねえ…」
お尻の側が見えてるしさ、とジョミー君。
ジョミー「裏返さないと、どうにもならないよ」
サム 「だよなあ、仕方ねえから裏返そうぜ」
俺たちでよ、とサム君が屈みましたけど。
Aぶるぅ「ダメだってばーっ!」
一同 「「「は?」」」
Aぶるぅ「主役は、お尻でいいと思うの!」
熊のプーさんで閃いたしね、と悪戯小僧。
Aぶるぅ「顔の周りを、お花で飾ってあげるより…」
サム 「尻だってか?」
Aぶるぅ「ピンポーン!」
キースのお尻のお葬式だあ! とピョンピョンピョン。
Aぶるぅ「その方が、心が痛まないでしょ?」
シロエ 「言われてみれば、そうですね…」
マツカ 「顔が見えたらキツイですけど、お尻なら…」
スウェナ「良心の呵責、ナッシングよね!」
元々、無かったんだけど、とスウェナちゃんも。
スウェナ「このまま行きましょ、お花ドッサリで!」
キース 「ちょっと待て!」
Aブルー「静かにしたまえ、主役はお尻だから!」
Aぶるぅ「お尻は喋らないもんね!」
キース 「俺の尻なんだが!」
主役も何も、と持ち主が叫んでますけど。
詰んだのでは…?
2023/10/26 (Thu)
☆主役が変わるなら
キース君が入ったアヒルボートを担いで、松茸山へ登る件。
麓の駐車場で準備で、布団巻きのキース君が中へダイブで。
Aブルー「主役と決まれば主役なんだよ、お尻がね!」
Aぶるぅ「そだよ、お尻は凄いんだから!」
夜は立派に出番があるし、と悪戯小僧が威張り返り。
Aぶるぅ「大人の時間は、お尻がなくっちゃ!」
Aブルー「そうなんだよねえ、無いと大変!」
A船長 「突っ込む場所が、無いも同然ですからねえ…」
ブルー 「その先、絶対、許さないから!」
今すぐ退場して欲しいかも、と生徒会長、レッドカードを。
ブルー 「松茸狩りをしたいんだったら、そこまでで!」
Aブルー「無粋だねえ…。まあいいけどさ」
A船長 「どうせキースの場合は、出番が無いですし…」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ モテない人生だしね!」
突っ込んでくれる人もいないよ、と悪戯小僧がケタケタと。
Aぶるぅ「今日は、可哀相なお尻を主役にしてあげる会!」
Aブルー「いいねえ、お尻も報われるってね!」
キース 「俺の立場はどうなるんだ!」
Aブルー「主役を譲ればいいだけだよ!」
花の他にも色々と入れた方がいいかも、とソルジャーの言。
Aブルー「お尻だしねえ、痔の薬とか…」
シロエ 「なるほど、座薬に塗り薬ですか…」
サム 「坊主の職業病らしいよな、アレ…」
座る時間が多いからよ、と僧籍なサム君。
サム 「キースはどうだか知らねえけど」
キース 「俺も親父も、そんな病は患っていない!」
Aブルー「らしいよ、だったら生前葬で送っておけば…」
ジョミー「一生、無縁でいられそうだね!」
是非、棺桶に痔の薬も、とジョミー君もプッシュ。
ジョミー「でもさ、マツカが通行止めにしちゃったし…」
シロエ 「瞬間移動で買いに行くしかないですね」
ぶるぅ 「じゃあ、行って来る!」
Aブルー「いいのを沢山、ドッカンとね!」
ぶるぅ 「オッケー、箱買い!」
大人買いしに行って来るね、と消えましたけど。
痔の薬…。
2023/10/27 (Fri)
☆主役を立てないと
松茸山へは、キース君が入ったアヒルボートを担いで登山。
麓の駐車場で準備ですけど、主役がキース君のお尻に交代。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お薬、買って来たよーっ!」
Aぶるぅ「わぁーい、座薬も、塗り薬も!」
お花と一緒に詰めなくっちゃ、と悪戯小僧も大喜び。
Aぶるぅ「お薬、お尻の周りかなあ?」
Aブルー「ダメダメ、主役はお尻なんだよ?」
花を持たせると言うだろう、とソルジャー、キッパリ。
Aブルー「お尻が花で、頭の周りが薬だね!」
一同 「「「うわー…」」」
それは酷い、と誰もがドン引き。
シロエ 「頭の周りは、酷すぎませんか?」
Aブルー「何か文句があるとでも?」
シロエ 「いえ、無いです!」
ぼくも命が惜しいですから、とシロエ君、逃げ腰。
シロエ 「急いで詰めます、塗り薬からでいいですか?」
Aブルー「そうだね、座薬とセットで絵になるように!」
A船長 「詰め終わったら、隙間に花は如何でしょうか」
Aぶるぅ「そだね、どうせ全体に詰めるんだしね!」
主役の周りが多めなだけで、と悪戯小僧の手に深紅の薔薇。
Aぶるぅ「お尻の周りは、薔薇とかで!」
ジョミー「顔の周りは隙間用?」
Aブルー「そう! 顔は脇役、主役はお尻!」
もっとも布団で隠れてるけど、とソルジャー、腕組み。
Aブルー「お尻のトコだけ、穴を開けようかな?」
シロエ 「会長の家の布団ですけど!」
Aブルー「マツカ、弁償出来るよね?」
マツカ 「は、はいっ!」
最高級の羽毛布団を手配します、と御曹司。
マツカ 「ブルーも、ぶるぅも、それでいいですか?」
ぶるぅ 「ぼくはいいけど…」
ブルー 「もちろん許すよ!」
マツカの家の御用達だし、と生徒会長が立てる親指。
ブルー 「どうせだったら、一式貰えるかな?」
マツカ 「ええ、枕からご用意します」
ぶるぅ 「やったーっ!」
Aブルー「それじゃ、主役のご登場!」
サイオンで布団にポンと開けられた穴。
お尻、出ました…。
2023/10/28 (Sat)
☆登って来た道を
松茸山に登る道中、担ぐのがキース君入りのアヒルボート。
準備の方もいよいよ仕上げで、主役はキース君のお尻で…。
Aブルー「穴の周りは固めてあるから、羽根は出ないし…」
Aぶるぅ「みんな、お尻を飾ってあげてね!」
頭の方に痔のお薬も、と悪戯小僧が音頭で、花や薬が。
Aブルー「うん、いい感じに出来上がったよ!」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ 蓋をして、お神輿ワッショイ!」
いくよ! とサイオンでアヒルボートの蓋を載せまして。
Aぶるぅ「えっと、留め具は、っと…」
A船長 「やりましょう。力には自信がありますからね」
こう押さえて…、とキャプテン、ガッチリ固定。
A船長 「大丈夫です、これで外れませんよ」
Aブルー「さあ、みんなで担いで景気よく!」
一同 「「「ワッショイ!」」」
逆らったら後が怖いから、と担いで登ってゆく御一同様。
Aぶるぅ「んとんと、ここでワッショイしてね!」
一同 「「「は?」」」
Aぶるぅ「お神輿の見せ場は、途中でワッショイ!」
派手にやるでしょ、と言われれば、そうかも。
一同 「「「ワッショイ!」」」
Aぶるぅ「もひとつ、ワッショイ!」
一同 「「「ワッショーイ!」」」
キース 「やめてくれ!」
死ぬ、と中から悲鳴ですけど、ワッショイで登山。
Aブルー「あっ、此処で食事になるのかな?」
マツカ 「ええ、この辺りがいいそうです」
日当たりも良くて…、と指す敷物や七輪、コンロなど。
マツカ 「松茸が採れたら連絡すれば、食材が…」
Aブルー「なるほど、すき焼きとかだしね!」
食材は新鮮なのが一番、とソルジャーも納得。
Aブルー「すると、アヒルボートは此処から…」
Aぶるぅ「そだね、登って来た道を…」
駐車場までノンストップ! と悪戯小僧。
Aブルー「よし! アヒルボートを降ろして、押して!」
Aぶるぅ「みんなで蹴ってね!」
Aブルー「御出棺だよ!」
お別れしたら松茸狩りだ、と言ってますけど。
蹴れ、と…?
2023/10/29 (Sun)
☆再利用も出来ます
キース君入りのアヒルボートを担いで、いよいよ松茸狩り。
食事が出来る場所に到着、まずはアヒルボートにお別れで。
シロエ 「蹴るんですか!?」
Aブルー「嫌なら、押してもいいんだよ?」
要は落とせばいいんだからね、と麓を見下ろすソルジャー。
Aブルー「イレギュラーに跳ねて、ノンストップで!」
Aぶるぅ「それとも、見てるだけがいい?」
見学料は、うんと高いよ、と悪戯小僧の目がキラリーンと。
Aぶるぅ「アヒルボートは、キース専用じゃないし…」
一同 「「「え?」」」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ 再利用、出来るよね!」
キースの次に入りたい人ーっ! と突き上げる拳。
Aぶるぅ「マツカ、花とお布団、用意出来るでしょ?」
マツカ 「え、ええ…。ということは、ぼくは除外で…」
他の皆さんになるんでしょうか、と御曹司の問い。
マツカ 「キースの場合は痔の薬ですけど、その辺も…」
Aぶるぅ「そだよ、誰が入るかで変わるも~ん!」
マツカは入っちゃダメだけどね、とニコニコニコ。
Aぶるぅ「他は先着順で受け付けーっ!」
シロエ 「要りませんから!」
ぼくは蹴ります、とシロエ君、キッパリ。
シロエ 「キース先輩、失礼します!」
一同 「「「イイネ!」」」」
絶対ソレ、と全員の足がアヒルボートを蹴り飛ばし。
キース 「うわーっ!」
一同 (((悪い…)))
こっちも命がかかってるから、と一同、合掌。
Aぶるぅ「わぁーい、跳ねたり、落っこちたり!」
キース 「止めてくれーっ!」
Aブルー「まだまだ、麓は先だから!」
一同 (((怖すぎる…)))
しかも、この後、爆死エンドか、と誰もがガクブル。
Aブルー「いいねえ、いいねえ、アヒルボート!」
A船長 「見ている分には、最高ですね!」
Aぶるぅ「跳ねて、跳ねてーっ!」
Aブルー「さあ、フィナーレだよ、爆死でゴー!」
キース 「ああああああ!」
ドッカーン! と麓の木を直撃で停止。
生きてますか…?
2023/10/30 (Mon)
☆代わりは嫌すぎ
松茸狩りに来た御一同様、まずはアヒルボートにお別れを。
中のキース君の絶叫を乗せて下って、麓の木の幹に激突で。
シロエ 「キース先輩、死んだかもですね…」
Aブルー「まだまだ、もっといけるから!」
一同 「「「は?」」」
Aぶるぅ「エレキバン、ちゃんと効いてるもーん!」
青アザは出来たかもだけど、と悪戯小僧がピョンピョンと。
Aぶるぅ「松茸狩りして、お昼御飯の後で、もう一度!」
一同 「「「げっ!」」」
Aぶるぅ「代わりに乗りたい人は、手を挙げてーっ!」
あれ? と見回す悪戯小僧。
Aぶるぅ「乗らないの?」
シロエ 「普通、いないと思います…」
Aぶるぅ「そっか、だったらキースでもう一回!」
でも、その前に回収だよね、と瞬間移動で戻ったボート。
Aぶるぅ「生きてるかな?」
A船長 「開けてみましょう。ああ、無事ですね」
キース 「どの辺がだ…!」
真面目に死んだ、と痔薬と花に埋もれて、うつ伏せな人。
キース 「早く出してくれ!」
Aぶるぅ「もっちろ~ん! 松茸、ちゃんと採ってね!」
お昼御飯が済んだら、アヒルボート、と怖い台詞が。
Aぶるぅ「それまでの間は、松茸狩りがお仕事だから!」
キース 「いつ決まったんだ!」
Aぶるぅ「ついさっき! 誰も乗りたい人がいないし…」
アヒルボートがもったいないでしょ、とニコニコ。
Aぶるぅ「生きて帰れるのも分かったし…」
Aブルー「痔という病も、生前葬で送れたからねえ…」
A船長 「午後も頑張って下さいね」
ワープしろとは言いませんから、とキャプテンも笑顔。
A船長 「ただ乗るだけで、技術は全く不要です」
Aブルー「ホントにね!」
さあ、出て! とソルジャー、サイオンでキース君を外へ。
Aブルー「松茸も沢山採ってよね!」
Aぶるぅ「お昼を食べたら、アヒルボート!」
キース 「マジか…」
一同 (((怖すぎる…)))
でも交代は嫌だ、と誰もが沈黙ですけど。
今月、これにて中継終了~。
2023/10/31 (Tue)
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