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シャングリラ学園つれづれ語り
☆スキー場もいいね


紅葉にはまだ早い週末、生徒会長宅に来ている面々ですが。
ソルジャーも来て、アヒルボートの今後について検討中で。

キース 「俺に選べと…?」
Aブルー「選ばないなら、現状維持でマツカが持ってさ…」
シロエ 「イベントの度に登場ですよね、間違いなく」

年内は特に思い付きませんけど…、とシロエ君が傾げる首。

シロエ 「それとも、早めのスキーでしょうか?」
Aブルー「あー、クリスマスもいいけどねえ…」
ジョミー「その前にスキーも楽しそうだよ!」

学校は休んでしまえばいいし、とジョミー君。

ジョミー「スキーに行くので休みます、って欠席届けで!」
一同  「「「イイネ!」」」

でもってアヒルボートの出番、と誰もがワクワク。

Aブルー「マツカ、スキー場も持っているのかい?」
マツカ 「父の会社の傘下に幾つかありますよ」
サム  「マジかよ、だったら、バックカントリーもよ…」
マツカ 「貸し切り状態に出来ますね」

松茸狩りの時と同じに、と御曹司。

マツカ 「アヒルボートが崖から落ちても、安心です」
キース 「死ぬだろうが!」
Aブルー「ちゃんとサイオンでガードするから!」
キース 「そう言われても…!」

松茸山も大概だったぞ、とキース君、ガクブル。

キース 「それ以上の地獄というヤツだろう!」
Aブルー「でもねえ、アヒルボートがある以上はさ…」
シロエ 「どう使われても、耐えるしかないと思います」

嫌なら処分なコースですよ、とシロエ君の冷たい視線。

シロエ 「幸い、今なら処分する案が出てますし…」
ジョミー「お焚き上げを選べば、消せるよね…」
Aブルー「円満にね!」

ぼくのぶるぅも賛成だから、とソルジャーの言。

Aブルー「どうするんだい、法衣でバク転、火渡りか…」
シロエ 「残しておいて、好きに使われるかです」
キース 「しかしだな…!」
Aブルー「練習さえすれば、いけるって!」

失敗したって焦げる程度、と言ってますけど。
火渡りですか…?


2023/11/16 (Thu)



☆昼間が良さそう


紅葉狩りには早すぎる週末、生徒会長宅で過ごす御一同様。
ソルジャーも来まして、アヒルボートの今後を検討中で…。

シロエ 「いいですか? 紅葉狩りはまだ先ですよ?」
ジョミー「四連休って話も出たけど、火渡りだとさ…」
サム  「日帰りだよなあ、夜じゃ映えねえしよ」

キースがバク転するトコが、とサム君の意見。

サム  「火祭りは本来、夜だけどよ…」
ブルー 「火渡りだったら、昼間の所も多いよね」
ジョミー「それに法衣は、黒いわけだし…」
Aブルー「昼間の方が、断然、良さそうだよねえ…」

25日でどうだろう、とソルジャーの提案。

Aブルー「そこなら、ハーレイも休みが取れるしさ!」
シロエ 「キース先輩、充分、練習出来ますよ!」

三週間もありますからね、とシロエ君。

シロエ 「頑張っていけば、アヒルボートを消せますし…」
Aブルー「ぼくのぶるぅも、文句は全く無いからね!」
キース 「焦げるか、今後もオモチャにされるか、か…」
ジョミー「どっちにするわけ?」

ぼくはどっちでもいいけどさ、とジョミー君には他人事。

ジョミー「火渡りするなら、練習は応援するけどね!」
シロエ 「ぼくも全力で応援しますよ、毎日!」
Aブルー「放課後、ぶるぅのお部屋でやるのかな?」
ブルー 「オススメは、此処の屋上だよ!」

高跳びの要領でポールを置いて…、と生徒会長。

ブルー 「バク転で飛べるようになったら、焚火もさ…」
ぶるぅ 「バーベキュー用のヤツで出来るもん!」
一同  「「「イイネ!」」」

それで練習、と誰もがプッシュ。

シロエ 「キース先輩、いけますよ!」
Aブルー「練習場もバッチリだしね!」

嫌なら、お焚き上げは不可、とソルジャー、ピシャリと。

Aブルー「どうするんだい?」
キース 「最初で最後のチャンスかもな…」
Aブルー「だろうね、ぶるぅがアレを手放すなんて…」
キース 「やってやる!」

死ぬ気で飛ぶしか、とキース君の悲壮な決意。
バク転…。


2023/11/17 (Fri)



☆晩御飯も出ます


紅葉にはまだ早い週末、生徒会長宅に来ている面々ですが。
ソルジャーも来て、紅葉狩りの日取りと趣向がついに決定。

Aブルー「オッケー、それじゃキースは明日から練習!」
シロエ 「放課後は、此処なわけですね?」
ブルー 「そういうことだね、ぶるぅのお部屋から…」

瞬間移動で来ればいいよ、と生徒会長が立てる親指。

ブルー 「柔道部の練習が終わった後で、みんな揃って!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 毎日、お客様だね!」
ジョミー「えっ、ホント? 晩御飯つき?」
ぶるぅ 「もっちろ~ん!」

お客様には晩御飯だもん、と料理上手なお子様。

ぶるぅ 「どんどん食べてね!」
一同  「「「やったーっ!」」」
Aブルー「都合で、ぼくも混ざってもいい?」
キース 「やめてくれ!」

あんたが来たら殺されるヤツ、とキース君、ガクブル。

キース 「絶対、ぶるぅがついてくるしな!」
Aブルー「あー…。それはそうかも…」
キース 「火渡りだけで勘弁して欲しいんだが!」

この通りだ、とキース君が土下座で床に擦り付ける額。

キース 「その代わり、今夜から前日までは…」
Aブルー「特別に何かしてくれるのかい?」
キース 「スッポンタケのために、お念仏だ!」

御本尊様の前で五体投地で…、と必死すぎる提案。

キース 「いつも罰礼でやっているアレを、十回で!」
Aブルー「なるほど、効果がありそうだよねえ…」
ブルー 「十回じゃ甘いよ、百回だね!」

本気で誠意を見せたいんなら、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「そのくらい、軽いものだろう?」
キース 「う、うう…」
Aブルー「じゃあ、百回ということで!」

ビンビンのガンガンでお願いするよ、と嫌すぎる台詞。

Aブルー「ぼくのハーレイが、漲るようにね!」
ブルー 「その先、禁止!」
Aブルー「分かってるってば、百回で!」
キース 「承知した…」
Aブルー「商談成立!」

ぼくは来ないから練習を、と笑顔ですけど。
ハードなのでは…?


2023/11/18 (Sat)



☆積み重ねが大切


紅葉狩りは25日に決定、けれど趣向が大問題なのが今年。
アヒルボートのお焚き上げで火渡り、やるのはキース君で。

シロエ 「おはようございます! 今日から練習ですね!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 昨日は土曜で、今日もお休み!」
ジョミー「でも、例の人は来ないもんねえ…」

安心、安全、とジョミー君、親指をグッと。

ジョミー「ところで、キースは?」
スウェナ「遅いわねえ…」
サム  「親父さんに捕まったとか?」
シロエ 「朝からヘマでもやったでしょうか?」

いつもなら、もう来てますよね、とシロエ君も。

シロエ 「罰礼なのかもしれません」
ジョミー「あー…。ただでも百回、増えてるしね…」
サム  「親父さんにも食らったら、ダメージでかいぜ」

そのコースかも、とサム君が言った所で、来たキース君。

キース 「すまん、遅れた…」
サム  「罰礼かよ?」
キース 「プラス、昨日の約束の分で…」

真面目に膝が笑いそうだ、とキース君の深い溜息。

キース 「今日のバク転の練習なんだが、休んでいいか?」
一同  「「「は?」」」
キース 「このコンディションでは、出来る気がしない…」
ブルー 「ダメダメ、日々の積み重ねだよ!」

膝の故障じゃないなら練習、と生徒会長。

ブルー 「いいかい、五体投地でお念仏は前日までだし…」
シロエ 「リスクは常にあるわけですね?」
ブルー 「そう! 当日だってヤバいと思わないかい?」
サム  「確かに、それは言えるよな、うん」

当日の朝は早いにしても…、とサム君、うんうん、と。

サム  「親父さんは、もっと早起きだしよ…」
ジョミー「朝のお勤め、サボれないしね…」

条件が今日と同じになるかも、とジョミー君の鋭い指摘。

ジョミー「だったら、慣らしておくべきだよね!」
シロエ 「まあ、鉄則ではありますね」
キース 「しかしだな…!」
ブルー 「じゃあ、好きにすれば?」

当日、黒焦げになるかもだけど…、と突き放し。
練習不足…。


2023/11/19 (Sun)



☆最低限なガード


紅葉狩りは25日ですけど、今年は火祭りで火渡りな企画。
アヒルボートの処分を兼ねて、キース君が法衣でバク転で。

キース 「黒焦げのリスクは無いと聞いたぞ!」
ブルー 「そりゃまあ、サイオンでガードだからさ…」
ぶるぅ 「死ぬ心配は無いと思うの!」

そこはバッチリ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」も太鼓判。

ぶるぅ 「でもでも、寸前まではいくかも…」
キース 「なんだって!?」
ブルー 「だって、ぶるぅとブルーなんだよ?」

ガードするのが、と生徒会長の冷静な意見。

ブルー 「法衣が軽く焦げるくらいは、ありそうだけど?」
ぶるぅ 「足袋もちょっぴり、焦げちゃうかもね…」

あと、髪の毛も、と怖すぎる読みが。

ぶるぅ 「法衣には穴で、髪の毛はチリッと…」
ブルー 「なるんじゃないかな、練習しないで挑めばね!」
キース 「マジか…」
ブルー 「もしかして、気付いていなかったとか?」

あれだけ嫌がってたくせに、と生徒会長が突き付ける指。

ブルー 「だとしたら、君も甘すぎだって!」
キース 「寸前とまでは思わないしな!」

まさか火の中に落ちるとか、とキース君、ガクブル。

キース 「黒焦げは無い、と言うだけで…」
ブルー 「丸焼けの危機なら、あるだろうねえ…」
シロエ 「きっとガッツリ、背中合わせというヤツですよ」

落ちても死なないだけでしょうね、とシロエ君も。

シロエ 「ついでに言うなら、脱出もですね…」
ブルー 「自力だろうねえ、火傷しながら」
キース 「そこまでなのか!?」
ジョミー「火ぶくれは出来ないだろうけど…」

全治三日はいくかもね、とジョミー君。

ジョミー「アヒルボートの時だって、全治三日だし…」
シロエ 「基準にはして来そうですよね、その日数を」
ブルー 「人体実験の経験者だけに、そこはキッチリ…」
スウェナ「読んで来そうね、焦げ具合とか火加減を…」
キース 「怖すぎるぞ!」

ギリギリ命が無事なヤツか、と真っ青ですけど。
そうかも…。


2023/11/20 (Mon)



☆中止した場合は


紅葉狩りは25日に決定、けれど今年はトンデモな企画が。
アヒルボートのお焚き上げでして、キース君が火渡りで…。

ブルー 「安心したまえ、死にはしないから!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぼくと、ブルーもいるしね!」
キース 「ギリギリまで傍観者だろうが!」

あいつらのガードが優先で…、とキース君の怒声。

キース 「これはマズイ、と思った時しか…」
ブルー 「うん、出て行きはしないけど?」
ぶるぅ 「そだよ、邪魔しちゃダメだもん!」

だって、ぶるぅの企画だもんね、と大真面目なお子様。

ぶるぅ 「アヒルボートを処分するんだし…」
ブルー 「やり方がお気に召さなかったら、尾を引くよ?」

お焚き上げの中止も有り得るよね、と生徒会長の指摘。

ブルー 「そうなった時は、焦げたアヒルボートをさ…」
シロエ 「修復して、また使うんですね?」
ぶるぅ 「ぶるぅ、とっても気に入ってたから…」

そうだと思うの! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」も。

ぶるぅ 「マツカ、修理は出来るんでしょ?」
マツカ 「そうですね…。素材が木ですし、樹脂とかで…」
シロエ 「補強していけば、バッチリですよ!」

でもって塗装もやり直して…、とシロエ君。

シロエ 「元通り、綺麗に直せますって、あれくらい!」
ぶるぅ 「よかったあ! きっと、ぶるぅも喜ぶよ!」
キース 「俺は嬉しくないんだが!」
ブルー 「でもねえ、法衣でバク転、それで火渡り…」

そういう条件なんだからさ、と生徒会長、ピシャリと。

ブルー 「練習をサボッて焦げた場合は、チャラかも…」
キース 「チャラだって!?」
ブルー 「たとえ火の中に、真っ逆様でもね!」
ぶるぅ 「火渡り、出来てないもんね…」

絶対、中止になるコース、と恐ろしすぎる発言が。

ぶるぅ 「それでいいなら、今日は練習、お休みで…」
ブルー 「かまわないけど?」
キース 「いや、根性で練習する!」

膝が笑っていようがな、と方向転換ですけど。
頑張るしか…。


2023/11/21 (Tue)



☆ポールはコレで


紅葉狩りは25日ですけど、トンデモ企画が決行される件。
アヒルボートをお焚き上げして、バク転で火渡りな約一名。

ブルー 「うん、練習すると決まれば、早速…」
ぶるぅ 「屋上に行って、ポールを置いて、と…」

みんなで行こう! というわけで、屋上へゾロゾロと移動。

ぶるぅ 「はい、ポール! バーは、この高さから!」
キース 「それは物干しとか言わないか!?」
ぶるぅ 「そだよ、高跳びのポールよりかは…」

ずっと低めだし、いいと思うの! と飛び跳ねるお子様。

ぶるぅ 「アレはキースの背よりも高くて…」
ブルー 「飛ぶのに、棒も使うしねえ…」
キース 「それは棒高跳びだろう!」
ブルー 「細かいことは、どうでもいいんだよ!」

まずは練習、と生徒会長が指差す物干し。

ブルー 「バク転で、パッと飛び越すトコから!」
キース 「おい、この竿は、ちゃんと落ちるのか?」
ぶるぅ 「えっ? 物干しだから、竿は落ちないように…」
ブルー 「工夫してあるよね、普通はね!」

屋上は風が強い日もあるし、と生徒会長、しれっと説明。

ブルー 「高跳びのバーとは、そこが違って…」
ぶるぅ 「練習、真剣勝負だよね!」

失敗したら竿に激突、と家事万能なお子様も。

ぶるぅ 「背中にガツンが嫌なら、高く飛べばオッケー!」
ブルー 「そう、竿よりも高い所をね!」

頑張っていこう! と生徒会長。

ブルー 「これさえ飛べるようになったら、火渡りもさ…」
ぶるぅ 「法衣で、余裕でいけるもん!」
シロエ 「確かに、高さは必須ですよね…」
ジョミー「バーより、物干し竿だよね…」

逃げ道なんか無いんだし、と誰もが納得な物干しと竿。

ブルー 「さあ、勢いをつけて、バク転で飛び越そう!」
キース 「この高さをか!?」
ブルー 「アヒルボートの高さを考えて!」
シロエ 「ですね、おまけに火柱で…」
キース 「くっそお…!」

飛んでやる、とキース君、バク転ですけど。
越えられますか…?


2023/11/22 (Wed)



☆ハードすぎる練習


紅葉狩りを25日に控えて、キース君が挑む火渡りの練習。
アヒルボートを処分するには、法衣でバク転で火渡りで…。

キース 「うわっ!」
一同  「「「あー…」」」

ガツンと鈍い音が響いて、キース君の背中が物干し竿に。

シロエ 「思い切り、ぶつけたヤツですね…」
ジョミー「ズルッと滑り落ちたもんねえ…」
キース 「うう…」
ブルー 「休んでいないで、早くリベンジ!」

でないと竿の高さが上がるよ、と生徒会長。

ブルー 「目安としては、半時間ごとに…」
ぶるぅ 「5センチずつ上げていく予定!」
一同  「「「げっ!」」」

キース君でなくても仰天ですけど、生徒会長、涼しい顔。

ブルー 「火柱の高さは、風向き次第で上がるしねえ…」
ぶるぅ 「一気にパアッと燃えるよ、焚火」
シロエ 「爆上げに備えておくわけですか?」
ブルー 「ピンポーン!」

今の高さでもギリギリだしね、と容赦ない台詞。

ブルー 「当日、落っこちてもいいと言うなら…」
キース 「嫌すぎる!」

飛ぶぞ、と必死に練習なわけで、やがて夕方。

シロエ 「キース先輩、やれば出来るじゃないですか!」
キース 「黒焦げは御免蒙りたいしな!」
ブルー 「オッケー、明日から放課後に!」

此処で練習、と生徒会長の命令が。

ブルー 「でもって、法衣も持って来たまえ!」
キース 「明日からか!?」
ブルー 「当たり前だよ、早めが大切!」

法衣にも慣れておかないと、と納得な理由。

ブルー 「落ちてからでは遅いしねえ…」
キース 「承知した…」

そして翌日、放課後の練習開始ですけど。

キース 「おい、コレは何だ?」
ブルー 「バーベキュー用のコンロだけど?」

まだ今日は点火しないから、と生徒会長。

ブルー 「物干し竿の下に置くから、バク転で!」
ぶるぅ 「法衣で上手に飛び越えてね!」
キース 「まさか、明日には…」
ブルー 「点火だよ!」

早めの練習が大事だよね、と言ってますけど。
火渡り…。


2023/11/23 (Thu)



☆爆竹が入るかも


紅葉狩りは25日ですけど、キース君にはハードな練習が。
アヒルボートのお焚き上げで火渡り、法衣でバク転なヤツ。

ブルー 「今日は感覚を、しっかり掴んで!」
キース 「法衣は今日が初なんだが!」

明日は点火と言われても…、とキース君の悪い顔色。

キース 「法衣でバク転だけでもキツイぞ!」
ブルー 「そうだろうけど、焦げないように飛ぶにはさ…」
ぶるぅ 「早めの練習がいいと思うの!」

今日は法衣でバク転をマスター、と竿を指差すお子様。

ぶるぅ 「コンロに火が無い間にね!」
キース 「くっそぉ…」

飛んでやる、と晩御飯まで必死に練習。

ブルー 「お疲れ様! 明日から火渡り、頑張って!」
ぶるぅ 「法衣の補修は任せといてね!」
シロエ 「今日も何回か、ビリッと音がしてましたしね…」
キース 「直せるんなら、文句は言わん!」

穴が開こうが焦げようが、と叫んで迎えた翌日の放課後。

ブルー 「はい、飛んで!」
キース 「まさか、コンロの火力というヤツも…」
ぶるぅ 「今日は弱火で、だんだん強くしていくよ!」
一同  「「「うわー…」」」

ハードすぎる、と誰もがドン引き。

ジョミー「紅葉狩りの前日とかだと、MAXかもね…」
ブルー 「当たり前だよ、コンロも増やして!」
キース 「何故、増えるんだ!」
ブルー 「アヒルボートのサイズを考えたまえ!」

コンロが一台で足りるとでも、と正論が。

ブルー 「落ちないためには、練習あるのみ!」
キース 「マジか…」

だが、死ぬよりはマシだからな、とバク転で火渡り。

ブルー 「はい、お見事! 明日は中火で!」
キース 「無理すぎるんだが!」
ブルー 「でもねえ、MAXで練習を1週間は…」

しておかないと、と生徒会長。

ブルー 「当日は、中に爆竹が入ってるかも…」
キース 「言わないでくれ!」
シロエ 「爆竹ですか…」
ジョミー「ぶるぅだしねえ…」

それに派手だし、と高まる外野の期待ですけど。
さて…?


2023/11/24 (Fri)



☆紅葉狩りと趣向


なんだかんだで25日で、紅葉狩りにお出掛けする日の朝。
生徒会長のマンション前の駐車場に集合、ワクワクな面々。

シロエ 「おはようございます! 紅葉狩りですね!」
マツカ 「暑くて心配しましたけど、見頃だそうですよ」
??? 「いいねえ、いつもの別荘だね!」

よろしく、とソルジャー(会話表記はAブルー)も登場。

Aブルー「ハーレイも無事に休暇が取れたし…」
??? 「皆さん、よろしくお願いします」

お世話になります、とキャプテン(会話表記はA船長)も。

A船長 「素敵な趣向があるそうですね」
??? 「かみお~ん♪ 火渡り、楽しみ!」

待ってましたぁ! と悪戯小僧(会話表記はAぶるぅ)。

Aぶるぅ「アヒルボートは、惜しいんだけど…」
Aブルー「お祭りだから、許すそうだよ」
Aぶるぅ「キースの芸が見られるも~ん!」
キース 「俺はやりたいわけじゃない!」

仕方ないからやるだけだ、とキース君の悲壮な表情。

キース 「マツカ、サッサと出発で頼む!」
マツカ 「お焚き上げが取り消しになる前に、ですね?」
キース 「当然だろう!」
シロエ 「偉そうに言ってますけど、知りませんよ?」

手配はマツカ先輩ですし、とシロエ君。

シロエ 「マツカ先輩、そうですよね?」
マツカ 「いえ、そんな…。場所を提供するだけです」

後は必要なものくらいで…、とマツカ君、控えめ。

マツカ 「皆さん、マイクロバスの方へどうぞ」
一同  「「「オッケー!」」」

さあ出発だ、と紅葉で色づく山を幾つも越えて、別荘へ。

ぶるぅ 「わぁーい、別荘!」
マツカ 「お食事は桟敷でよかったですよね?」
Aブルー「もちろんだよ!」

紅葉を見ながら昼御飯だ、と一同、桟敷ですけれど。

Aぶるぅ「わあ、アヒルボートがあんな所に!」
マツカ 「下は砂利の方がいいですからね」
ぶるぅ 「そだね、焚火だし…」
キース 「おい…」

薪の量が凄くないか、とキース君の引き攣った顔。
そうかも…。


2023/11/25 (Sat)



☆欠かせない足場


紅葉狩りはマツカ君の別荘、まずは桟敷で昼御飯ですけど。
遠くに見える庭の砂利の上に、アヒルボートや薪がドンと。

マツカ 「アヒルボートを丸ごと、燃やすんですから…」
シロエ 「あのくらいの薪は要りますよねえ?」
キース 「だったら、あのデカい台は何なんだ!」

ボートと薪の両脇にあるヤツ、とキース君が指差す台。

キース 「レンガを積んだように見えるが…」
マツカ 「ええ、耐火レンガが置いてあります」
ジョミー「焚火をするから、安全のため?」
マツカ 「それもありますけど、キースの補助と言うか…」

足場みたいなものですよ、とマツカ君の説明が。

マツカ 「アヒルボートの下にも薪がありますし…」
サム  「あー、高さが上がっている分な?」
マツカ 「そうなんです。無事に飛ぶには欠かせませんよ」

台から台へと飛べば絶対、安全ですし、と柔和な笑み。

マツカ 「あれだけ練習したんですから、正確に…」
シロエ 「バク転で飛んで、着地をキメれば完璧ですね!」
スウェナ「流石、マツカは気が回るわねえ…」
キース 「どの辺がだ!」

分かってたんなら、何故、その練習を…、とキース君。

キース 「あれだけ日数があった以上は、出来た筈だぞ!」
マツカ 「お祭りというのを考慮しました」

競技とは違いますからね、とマツカ君の言。

マツカ 「正確さよりも、お楽しみ要素が求められます」
Aブルー「いいねえ、実によく分かってるよ!」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ 失敗したら、真っ逆様ーっ!」

とっても楽しみ! と悪戯小僧もピョンピョンと。

Aぶるぅ「お昼が済んだら、火渡りだよね!」
マツカ 「そうです、まずはお食事を…

お召し上がりになって下さい、と御曹司。

マツカ 「その後、あちらに御案内します」
Aブルー「キースも、しっかり食べておきたまえ」
A船長 「最後の晩餐かもですし…」
キース 「昼飯だ!」

ついでに死ぬ気も無いからな、と叫んでますけど。
頑張るしか…。


2023/11/26 (Sun)



☆言い間違えた人


マツカ君の別荘で紅葉狩り、桟敷で豪華な昼食でスタート。
食事が済んだら火渡りの時間、砂利が敷かれた庭が舞台で。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ お料理も、紅葉も最高!」
A船長 「今年も来られて良かったですよ」
Aブルー「まだまだ、お楽しみはこれからだよ!」

何と言ってもキースのダイブ、とソルジャー、笑顔全開。

Aブルー「法衣でバク転、焚火の上を華麗に飛んで!」
A船長 「ダイブだと、焚火に突っ込みませんか?」
Aブルー「ごめん、ウッカリ…」

言い間違えたね、と自分の額を小突く人。

Aブルー「ジャンプだったよ、ダイブじゃなくて!」
A船長 「でしょうね、一瞬、驚きましたが」

そういう趣向になったのかと…、とキャプテンの苦笑。

A船長 「バク転ダイブで、火だるまショーかと…」
Aぶるぅ「ソレ、面白そう!」

火だるまショー! と飛び跳ねる悪戯小僧。

Aぶるぅ「要は死ななきゃいいんだし!」
キース 「ちょっと待て!」

なんだソレは、とキース君、顔面蒼白。

キース 「まさか、法衣で火だるまになれと…?」
Aぶるぅ「そだよ、新品、買えばいいも~ん!」

マツカに頼めば楽勝だよね、と怖い台詞が。

Aぶるぅ「ねえねえ、マツカ、頼んでもいい?」
マツカ 「いいですよ。帰るまでには用意出来ます」

キースにジャストサイズのヤツを…、と御曹司。

マツカ 「執事に頼んで、届けさせますね」
Aぶるぅ「やったー! バク転、火だるまショー!」

うんと勢いよくダイブしてね、と注文が。

Aぶるぅ「大丈夫、ちょっぴり焦げるだけだよ!」
キース 「火だるまだろうが!」
Aぶるぅ「外はパアッと、中はちょびっと!」

法衣は燃えても、火傷は赤くなる程度、とニコニコニコ。

Aぶるぅ「全治三日なら、いいと思うの!」
シロエ 「軽傷というヤツですね」
Aブルー「火だるまショーで決定だよ!」
一同  「「「イイネ!」」」

見ごたえバッチリ! と盛り上がってますけど。
火だるま…。


2023/11/27 (Mon)



☆嫌なら残すだけ


マツカ君の別荘で紅葉狩りですけど、とんでもない企画が。
法衣でバク転、火渡りなヤツが、火だるまショーに変更で。

キース 「どの辺が、どう、イイネなんだ!」
Aブルー「何もかもだよ、素敵じゃないか!」
Aぶるぅ「やめてもいいけど、アヒルボートは返してね!」
キース 「うっ…」

ソレは困る、とキース君の悪い顔色。

キース 「今でさえ、この始末なのに!」
ブルー 「残った場合は、火だるまどころじゃないかもね」
シロエ 「そう思いますね、処分出来るチャンスの方も…」

これが最後じゃないでしょうか、とシロエ君の冷静な分析。

シロエ 「残れば、まずはスキー場で落とすヤツからです」
Aぶるぅ「その次は、何にしようかなあ…」
ジョミー「氷の上もいいんじゃないかな、湖でさ…」
サム  「凍ってる上を滑らせるのな!」

氷が割れたらドボンでよ、とサム君も乗り気。

サム  「んで、俺たちは、安全な場所でワカサギ釣りで」
一同  「「「イイネ!」」」
キース 「殺す気なのか!」
サム  「死ぬわけねえって、水なんだしよ」

火だるまショーとは違うんだぜ、とサム君が立てる親指。

サム  「スキー場にしても、雪ってことはよ…」
ジョミー「絶対、安心、安全だよね!」
Aブルー「オッケー、それじゃ残すってことで!」
キース 「断固、断る!」

今日限りで縁を切るからな、とキース君、拳をグッと。

キース 「飯が済んだら、着替えて来る!」
Aぶるぅ「えーっ!?」
キース 「今日なら、燃やしていいんだろうが!」
Aぶるぅ「そうだけど…」

残念だよう! と膨れるお子様。

Aぶるぅ「もっと、こう…」
Aブルー「足場を高くするとかさ!」

華麗にダイブ出来るように、とソルジャーの笑み。

Aブルー「でもって、足場の間も広くして!」
マツカ 「落ちるしかないヤツですね?」
Aブルー「そう、真っ逆様に!」
キース 「げっ!」

真面目に死ぬ、と絶叫していますけど。
ショーですしねえ…?


2023/11/28 (Tue)



☆爆竹の方がマシ


マツカ君の別荘で紅葉狩り、桟敷で豪華な食事な御一同様。
その後はアヒルボートを燃やして、キース君が火渡りで…。

Aぶるぅ「足場、3メートルは欲しいの!」
マツカ 「それは高さの方ですね?」
Aぶるぅ「そう! 間は4メートルくらい!」
キース 「マジで落ちるしかないだろうが!」

どう飛んだって真っ逆様だ、とキース君、顔面蒼白。

キース 「しかし、やるしかないんだな?」
Aぶるぅ「アヒルボートは惜しいもん!」

この条件でしか燃やしちゃダメ! と悪戯小僧の注文が。

Aぶるぅ「嫌なら、残しておくもんね!」
キース 「くっそぉ、着替えて飛んでやる!」

死ぬ気で飛ぶぞ、と食事を終えて、着替えた法衣。

キース 「もう一度聞くが、全治三日で済むんだな?」
Aブルー「それはもう! だって今後も大切だしねえ…」
Aぶるぅ「死んじゃったら、キースで遊べないもん!」
キース 「そこなのか…」

だが、それだったら死なないな、と決意を固めた人。

キース 「やるぞ、お焚き上げを始めてくれ」
マツカ 「はい。皆さんも安全な場所で御覧下さいね」
一同  「「「もっちろ~ん!」」」

砂利の庭に移動で、ぐるりと囲んだ、お焚き上げの場所。

Aぶるぅ「食事の間に、足場の調整、出来てるね!」
Aブルー「マツカは仕事が早いよねえ…」
マツカ 「いえ、それほどでも…。キース、準備は…」

よろしいですか、と足場の上へ声掛けで。

マツカ 「いいなら、点火させますけれど」
キース 「点火でいい!」

サッサと済ませたいからな、とキース君の怒声。

マツカ 「では、始めますね」
キース 「うわっ!?」

燃え過ぎだぞ、と上から悲鳴で、凄い火柱。

マツカ 「えっと…? 確かにそうですね…」
Aぶるぅ「火だるまショーだし、着火剤なの!」
サム  「火に油かよ!?」
シロエ 「爆竹よりも酷かったですね…」
キース 「だが、飛ぶしか…!」

南無阿弥陀仏、と叫んで華麗にバク転。
お念仏…。


2023/11/29 (Wed)



☆パンイチで踊れ


今年の紅葉狩りは桟敷で御馳走の後で、キース君が火渡り。
アヒルボートのお焚き上げでして、法衣で華麗にバク転で。

Aぶるぅ「かみお~ん♪ ダイブ成功!」
Aブルー「一気に火だるま、法衣は実によく燃えるよね!」
Aぶるぅ「そだね、やっぱり、ダルマさんの服だし!」

火だるまショーにはピッタリかもね、と跳ねるお子様。

Aぶるぅ「普通の服より、うんとヒラヒラしてるから!」
シロエ 「フリルじゃないと思うんですけど…」
サム  「でもまあ、ヒラヒラしてるんでねえの?」

俺たちの服に比べればよ、とサム君、うんうん、と。

サム  「んで、火だるまで放置なのかよ?」
Aぶるぅ「もっちろ~ん! だって、火傷はしてないし…」
Aブルー「アヒルボートも、まだ燃えてるしね!」
A船長 「しかし、キースの服がですね…」

心配になって来たのですが…、とキャプテンが指差す火柱。

A船長 「よく見えませんが、パンイチなのでは?」
Aブルー「あー! そうか、今すぐ出さないと!」
Aぶるぅ「えーっ!?」

タオルがあればいいじゃない、と文句なお子様。

Aぶるぅ「着て来た服があるんだし!」
シロエ 「言われてみれば、そうかもですね…」
Aブルー「オッケー、鎮火したらタオルということで!」
キース 「早く出せーっ!」

熱いし、服も燃え尽きたぞ、とキース君の絶叫が。

Aブルー「大丈夫! 全治三日だし、タオルもあるし!」
キース 「どうしろと!」
Aブルー「我慢した後は、お風呂に入って、服だってば!」

煤も取れるし一石二鳥、とソルジャーの笑顔。

Aブルー「パンツがある間は、そこで踊っていまたえ!」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ みんな、手拍子!」

ぼくが歌うよ、と「かみほー♪」で踊る注文までが。

Aぶるぅ「はい、スタート!」
Aブルー「手拍子もね!」
シロエ 「では、景気よくいきましょう!」
キース 「馬鹿どもがーっ!」

無理すぎだぞ、と叫んでますけど。
今月、これにて中継終了~。


2023/11/30 (Thu)




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