シャングリラ学園つれづれ語り
☆未知の料理で宴会
明日は雛祭りという土曜ですけど、生徒会長宅に集う面々。
ソルジャー乱入で話がズレて、お彼岸の法要と料理の方へ。
キース 「こいつだったら、料理人の機嫌を損ねるのは…」
ジョミー「楽勝だよね、いつもの調子でいいんだし!」
サム 「うんうん、マイペースに突っ走るだけでよ…」
シロエ 「地雷な発言をするんですよね、ナチュラルに!」
もう思いっ切り無自覚に…、とシロエ君。
シロエ 「料理人さんがキレかけていても、続くんですよ」
スウェナ「キレても、きっと止まらないわよ」
無自覚だもの、とスウェナちゃんも。
スウェナ「額に青筋ビキビキだろうが、喋り続けるのよ」
サム 「絶対やるよな、ガチでそういうイベ発生だぜ」
ジョミー「どんな料理が出来るのかな?」
シロエ 「分かりませんけど、失敗は発明の母ですし…」
きっと絶品な料理ですよ、とシロエ君の笑み。
シロエ 「楽しみですよね、お彼岸のアフター!」
一同 「「「イイネ!」」」
未知の美味しい料理の宴、と盛り上がっている御一同様。
ジョミー「食材は魚って所までしか、まだ謎でさ…」
サム 「ミステリーツアーじゃなくて、クッキングな?」
シロエ 「まさにソレです、どんなのでしょうね?」
キース 「俺も正直、楽しみではある」
法要は全く嬉しくないが…、とキース君までが。
キース 「まあ、当日の料理は、マツカの家だし…」
サム 「法要だけ我慢して勤め上げたら、アフターだぜ」
キース 「ぶるぅの腕で料理を再現、此処で宴会だな?」
ジョミー「そう! ホント、ワクワクして来るよ!」
お彼岸のミステリー・クッキング、とジョミー君。
ジョミー「アフターの日は、後で決めるんだよね?」
サム 「そりゃ、法要が終わらねえとよ…」
シロエ 「料理自体が謎なんですから、再現も何も…」
ぶるぅ 「そだね、お料理、出来てからだね」
Aブルー「あのねえ…!」
なんでそういう方向に、と叫んでますけど。
さあ…?
2024/03/16 (Sat)
☆道連れだそうです
雛祭りを明日に控えた土曜日、生徒会長宅に来ている面々。
ソルジャーが乱入、お彼岸の法要を持ち出しましたけれど。
Aブルー「どうして、ぼくが料理人とサシになるわけ!?」
キース 「俺が、お膳料だけで失礼するからだが?」
ブルー 「ぼくとぶるぅは、マツカの家で食べたいし…」
居残る義務は無いわけでね、と生徒会長、しれっと。
ブルー 「キースにしたって、法要の後の宴会はさ…」
キース 「出席しろとは言われてないしな、本山からも」
Aブルー「酷すぎるから! おまけに、アフターなんて…」
ぼくがババを引く前提じゃないか、とソルジャーの文句が。
Aブルー「料理人を怒らせて、仕返しされるわけだろう?」
キース 「それはそうだが、ワンチャン、美味い料理が…」
シロエ 「出来るかもですし、アフターはですね…」
その場合だけ発生するんですよ、とシロエ君。
シロエ 「不味い料理になった時には、不要なイベです」
サム 「爆死級のヤツなら、必要ねえもんなあ…」
ジョミー「そんな料理は勘弁だしね…」
料理人さんの狙い通りに不味いヤツ、とジョミー君も。
ジョミー「つまり、アフターが嫌だったらさ…」
シロエ 「爆死エンドで回避出来ます!」
吐くほど不味い料理とかで…、とシロエ君が立てる親指。
シロエ 「それを狙っていって下さい!」
一同 「「「イイネ!」」」
Aブルー「良くないから! 旅は道連れだから!」
一同 「「「は?」」」
どういう意味だ、と一同、キョトン。
キース 「おい、旅というのは何なんだ?」
Aブルー「お彼岸だよ!」
君が言ってる本来の意味、とソルジャー、威張り返り。
Aブルー「お浄土に思いを馳せる日だよねえ、お中日は?」
キース 「その通りだが、旅と、どう結び付くと?」
Aブルー「お浄土への旅の一里塚だと思うんだよ!」
キース 「それはまあ…」
Aブルー「だから、みんなで…」
揃って一歩踏み出そうよ、と言ってますけど。
道連れ…?
2024/03/17 (Sun)
☆お浄土を目指して
明日は雛祭りな土曜ですけど、生徒会長宅に集う御一同様。
其処へ乱入して来たソルジャー、お彼岸の法要を計画中で。
キース 「おい。みんな揃って、というのは、まさか…」
シロエ 「出ろって言うんじゃないでしょうね?」
Aブルー「ピンポーン!」
みんな揃って旅に出ようよ、とソルジャー、ニコニコ。
Aブルー「お浄土に向かって、一歩、踏み出さないと!」
一同 「「「げっ!」」」
嫌すぎる、と一同、ドン引き。
シロエ 「そんな道連れは御免ですから!」
サム 「俺も勘弁して欲しいぜ!」
ジョミー「ぼくだって!」
スウェナ「お浄土なんか、もっと先でいいのよ!」
出遅れた方がいいくらいでしょ、とスウェナちゃん。
スウェナ「その方が、長生き出来るってものよ!」
シロエ 「確かに、遅いほどいいですよねえ…」
Aブルー「何を言うかな、人生、一寸先は闇ってね!」
明日、事故るかもしれないし…、とソルジャーの鋭い指摘。
Aブルー「あの時、修行を積んでおけば、と思っても…」
キース 「手遅れなのは、俺も否定はしない」
日頃の心がけは大事だ、と副住職も。
キース 「こうなったのも何かの縁だし、此処は揃って…」
Aブルー「法要だよ!」
マツカの家の御馳走は、またの機会に、と纏めにかかる人。
Aブルー「というわけでね、ぶるぅ、魚の仕入れの方を…」
ぶるぅ 「えとえと、仕出しを頼むお店は?」
Aブルー「あー…。何処にしようかな?」
マツカ 「よろしかったら、手配しますけど…」
出張料理が出来るお店を、とマツカ君の申し出が。
マツカ 「プロの料理人が来てくれますよ」
一同 「「「イイネ!」」」
それでいこう、と拳を突き上げる御一同様。
ジョミー「料理だけでも豪華だったら、マシだから!」
シロエ 「法要疲れも癒えますよ!」
サム 「この際、食って食いまくろうぜ!」
Aブルー「オッケー!」
和食の店が良さそうだよね、と言ってますけど。
法要ですしね…。
2024/03/18 (Mon)
☆御馳走のためなら
雛祭りを明日に控えた土曜日、生徒会長宅に来ている面々。
ソルジャー乱入で決まってしまった、お彼岸の法要ですが。
Aブルー「どうかな、キース、やっぱり和食?」
キース 「法要の定番ではあるな」
マツカ 「分かりました、和食の店で手配しておきます」
ぶるぅ 「んとんと、料理人さんが来るの、朝から?」
法要のお食事、お昼だもんね、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「仕入れるお魚、ぶっつけ本番だと悪いから…」
マツカ 「そうですね。献立も考えておきたいでしょうし」
ぶるぅ 「じゃあ、何のお魚がいいか、聞いておいてね!」
シロエ 「注文に合わせて仕入れられるんですか?」
何が獲れるか、謎なのでは…、とシロエ君が傾げる首。
シロエ 「そりゃ、ある程度は狙っていくでしょうけど…」
ぶるぅ 「大丈夫! そのお魚が獲れた船を探して…」
仕入れに行けばいいんだもーん! と得意満面。
ぶるぅ 「サイオンを使えば、ちゃんと分かるし!」
サム 「あー…。漁船、幾つも約束してあるわけな?」
ぶるぅ 「そうなの、欲しいお魚、色々だしね!」
仕入れは全然、問題無し! と頼もしい言葉。
ぶるぅ 「プロの料理人さんのお料理、楽しみ!」
Aブルー「ぼくもだよ! マツカ、よろしく!」
マツカ 「ええ。法要の方は、キースのお仕事ですけどね」
キース 「仕方ない。美味い料理のためだと思って…」
俺も頑張ることにするか、とキース君が繰る数珠レット。
キース 「お前たちも、ちゃんと出席するんだぞ?」
一同 「「「オッケー!」」」
美味しい料理のためならば、と満場一致で出席決定。
ジョミー「豪華料理で法要、いいよね!」
Aブルー「逆だから!」
メインは法要なんだからね、と顔を顰める人。
Aブルー「きちんと務めて欲しいんだけど…」
シロエ 「分かってますって!」
ジョミー「法要が済まないと、料理が出て来ないしね!」
ちゃんとやるから、と料理が期待されるお彼岸。
どうなる…?
2024/03/19 (Tue)
☆仕込みは朝イチで
やって来ました、春のお彼岸。今年は3月20日がお中日。
ソルジャーが頼んだ法要の日で、朝から生徒会長宅に集合。
シロエ 「おはようございます! いよいよですね!」
ジョミー「産直の魚で、プロの料理人さんの料理だよ!」
サム 「天気もいいしよ、最高の法要日和だよなあ…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お魚、仕入れてあるよ!」
暗い内に漁船に行って来たの、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「料理人さんに渡してあるから、期待しててね!」
スウェナ「あら、料理人さん、もう来ているの?」
ぶるぅ 「そだよ、仕込みは朝イチが基本!」
お昼に出す料理だったらね、とニッコリと。
ぶるぅ 「食材を揃えて、下ごしらえとか、色々と…」
マツカ 「しておかないといけませんしね」
料理人さんの朝は早いですよ、とマツカ君も。
マツカ 「魚の仕入れが朝イチですから、まず魚を見て…」
ぶるぅ 「どう使うかを決めていくものなの!」
シロエ 「えっ? 献立は決まっているんでしょう?」
サム 「使い方も決まっているんでねえの?」
その場で考えなくてもよ、とサム君の問い。
サム 「どう使うかっていうのは、何なんだよ?」
ぶるぅ 「そのまんまだよ、美味しくお料理するには…」
マツカ 「一工夫するのが肝らしいですよ」
お刺身にしても…、とマツカ君。
マツカ 「切り方ひとつで、舌触りが変わって来ますから」
ぶるぅ 「どう切ろうかなあ、って考えなきゃで…」
お料理だったら、下味とかも、と説明が。
ぶるぅ 「お塩の量とか、大事なんだよ?」
マツカ 「そう聞きますよね、ぼくには無理な世界です」
Aブルー「ぼくなんか、もっと無理だしね!」
作れるものはアイスくらい、と出て来たソルジャー。
Aブルー「みんな、料理に期待で早く来たって?」
シロエ 「違いますから!」
サム 「遅刻とかしたら、キースがよ…」
ジョミー「怖いもんね…」
怒鳴られるしさ、とジョミー君が竦める肩。
確かに…。
2024/03/20 (Wed)
☆法要の主役は
春のお彼岸はスッポンタケの法要、朝イチで生徒会長宅へ。
ソルジャーも早々にやって来まして、料理人さんも朝イチ。
Aブルー「遅刻するとキースが怖いって…。でも…」
シロエ 「まだ来ていない、と言いたいんでしょう?」
Aブルー「そうだよ、ぼくより遅いだなんて!」
なんで重役出勤なのさ、とソルジャー、ブツブツ。
Aブルー「もっと早めに来てくれないと!」
サム 「坊主は、最後に来るモンだぜ?」
ジョミー「だよねえ、主役みたいなものなんだしさ」
Aブルー「えっ? 今日の主役は、スッポンタケで…」
ぼくだって主役クラスの筈で…、とソルジャーが傾げる首。
Aブルー「なにしろ、今日の料理を御馳走するのもさ…」
シロエ 「ぼくだ、と威張りたいわけですね?」
Aブルー「決まってるだろう!」
実際、その通りなんだから、とソルジャーの不満そうな顔。
Aブルー「キースの方が主役だなんて、有り得ないから!」
サム 「違うと思うぜ、法要の後の料理はよ…」
シロエ 「本来、お坊さんへの、おもてなしだと思います」
ぼくたちは、そのお相伴ですよ、とシロエ君。
シロエ 「ですから、お坊さんが食べずに帰る場合には…」
サム 「お膳料を包んで渡すモンでよ…」
ブルー 「うん、本当は、その場で直接、渡さないでさ…」
後で、お寺まで届けるもので…、と銀青様も。
ブルー 「正式なヤツは、そっちになるね」
シロエ 「そうなんですか?」
ブルー 「当たり前だよ、お膳料なんだし、済んでから!」
お相伴する皆さん方のお食事が…、と解説が。
ブルー 「つまり、主役はキースなんだよ」
Aブルー「そうなるわけ…?」
それじゃスッポンタケの立場は、とソルジャー、愕然。
Aブルー「もしかして、キースより立ち位置が下だとか?」
ブルー 「当然、下になるけれど?」
Aブルー「嘘だろ、上になる筈だろう!」
ブルー 「下だから!」
考えてみれば分かるだろう、と言ってますけど。
下になると…?
2024/03/21 (Thu)
☆誰でも同じなら
春のお彼岸はスッポンタケの法要、生徒会長宅に全員集合。
料理人さんもソルジャーも到着ですけど、キース君が未着。
Aブルー「スッポンタケの方が、上だってば!」
ブルー 「それじゃ聞くけど、なんで、キースが法要を?」
Aブルー「もちろん、スッポンタケのためだよ!」
お浄土に功徳を積んでくれるんだろう、とソルジャーの言。
Aブルー「素晴らしい仏様になれますように、って!」
ブルー 「正解! だったら、キースの役目は何だい?」
Aブルー「法要で功徳を積むことだよね!」
当然、立場は下じゃないか、とソルジャー、威張り返り。
Aブルー「キースがスッポンタケに奉仕で、法要で…」
ブルー 「うん、奉仕するのも間違いないけれど…」
誰がやっても同じなのかな、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「キースの代わりに、サムがやるとか…」
Aブルー「えっ? サムは見習い中だろう?」
ブルー 「ジョミーでもいいし、シロエでもいいね!」
誰がやっても同じならね、と銀青様が見回す部屋の中。
ブルー 「マツカだろうが、スウェナだろうが…」
サム 「オッケーってことになるよな、ソレ…」
ブルー 「奉仕するだけで、功徳を積めるんならね!」
どうなんだい、と生徒会長、ズズイと。
ブルー 「一度、シロエに頼むかい?」
シロエ 「お経なんか、ぼくは知りませんから!」
ブルー 「いいんだってば、お経は本来、読むもので…」
暗記じゃなくて一種の朗読だよ、と銀青様の説明が。
ブルー 「法要の時に、キースも本を置いてるだろう?」
シロエ 「そういえば…。アレって、カンペですか?」
見ながら唱えているわけですか、とシロエ君の問い。
シロエ 「キース先輩、まさか覚えていないとか…?」
ブルー 「それは無いけど、読んでいくのが作法だし…」
サム 「棚経とかだと、持ってねえけど…」
ブルー 「読めばいいんだよ、経本を!」
読むくらいは充分、出来るしね、との仰せですけど。
やれと…?
2024/03/22 (Fri)
☆バイトでやる人
春のお彼岸はスッポンタケの法要、生徒会長宅に集う面々。
キース君以外は揃ってますけど、ソルジャーが唱えた不満。
シロエ 「読めばいいからって、ぼくが読むんですか!?」
ブルー 「誰がやっても同じなんだし、問題無し!」
バイト料を出してもいいよ、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「高校生に相応しい額になるけどね」
サム 「あー…。キースだったら、高いよなあ…」
ジョミー「バイトじゃなくって、本職だしね…」
ブルー 「ぼくがやったら、もっと高いよ?」
何故、そうなるかが問題だよね、と生徒会長、ニンマリと。
ブルー 「どうするんだい、シロエがやるなら…」
スウェナ「バイト料は、ブルーが出すわけね?」
ブルー 「1時間分の時給で済むしね、お膳料だって…」
シロエだと必要ないわけだしさ、と極上の笑み。
ブルー 「法要は、せいぜい1時間だし…」
サム 「一番安いお札で済むよな、マジで」
ブルー 「お釣りを貰っても、いいくらいだしね!」
どうする、シロエ、と生徒会長の問い。
ブルー 「バイト料を貰って、やってみる?」
シロエ 「そうですねえ…。バイト料よりは、その人の…」
反応ってヤツが見たいですしね、とシロエ君が立てる親指。
シロエ 「やってみますよ、キース先輩、来てませんから」
サム 「おっ、やるわけな?」
ジョミー「でもさ、法衣とか、持っていないんじゃあ…?」
ブルー 「大丈夫! やるなら、借りて来るからさ!」
ジャストサイズの法衣とかを、と生徒会長の頼もしい言葉。
ブルー 「シロエくらいのサイズだったら…」
サム 「ツテがあるのかよ?」
ブルー 「大抵のお寺は、中学までに息子を起用で…」
法衣とかも作るものだからね、と誰もが納得の理由。
ブルー 「頼めば、一式、揃うってこと!」
シロエ 「分かりました、それでお願いします!」
Aブルー「えっ、ちょっと…!」
シロエな方向で進んでいないかい、と慌ててますけど。
問題でも…?
2024/03/23 (Sat)
☆カンペで法要を
春のお彼岸はスッポンタケの法要でして、お坊さんが必須。
キース君の重役出勤にソルジャーが文句で、立ち位置な話。
シロエ 「ぼくだと、何か困ることでもありますか?」
Aブルー「困るに決まっているだろう!」
カンペな素人が法要なんて…、とソルジャー、ワタワタ。
Aブルー「スッポンタケのためにならないじゃないか!」
シロエ 「その点だったら、大丈夫です!」
きちんと唱えておきますから、とシロエ君、ニッコリと。
シロエ 「今日の法要が誰のためかは、唱えますよね?」
ブルー 「もちろんだよ。お経の本にはなっていなくて…」
サム 「巻物だよなあ、キースが用意して来るヤツ」
ブルー 「そう! でもねえ、あれも名前のトコだけ…」
書き換えて使う仕様なんだよ、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「スッポンタケには命日がないけど、命日もさ…」
サム 「普通は書き込んであるんだよな?」
ブルー 「うん、命日の部分も書き換えだよね」
その巻物なら持ってるから、と生徒会長の笑み。
ブルー 「ちゃんと書き換えて、シロエに渡すよ」
シロエ 「ありがとうございます! それと法衣と…」
ブルー 「袈裟とかだよねえ、ぶるぅ、お使い、頼める?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 何処のお寺まで?」
シロエのサイズだと何処のお寺、と飛び跳ねるお子様。
ぶるぅ 「袈裟も上等のを借りたいし…」
ブルー 「何処にしようかな、えっと…?」
Aブルー「勝手に話を進めないでよ!」
カンペで借り物のシロエじゃ嫌だ、とソルジャーの悲鳴。
Aブルー「それくらいなら、ブルーに頼んだ方がマシ!」
ブルー 「……マシだって?」
サム 「マシとか言ったぜ、銀青様に向かってよ…」
失礼にも程があるんでねえの、とサム君の渋面。
サム 「ブルーよりも上な坊主は、いねえんだせ?」
スウェナ「失礼すぎよね…」
シロエ 「やっぱり、この際…」
ぼくで充分じゃないでしょうか、とシロエ君の声。
ですよねえ…?
2024/03/24 (Sun)
☆お使いのついでに
春のお彼岸はスッポンタケの法要ですけど、もめている今。
キース君の立ち位置の話に、ソルジャーが文句をつけた件。
サム 「マジでシロエでいいと思うぜ」
ジョミー「だよね、カンペと借り物で充分だってば」
ブルー 「ぼくも大いに賛成だね!」
もう頼まれてもやらないから、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「ぶるぅ、法衣を借りに行って来て!」
ぶるぅ 「オッケー、行先、決まったの?」
ブルー 「ほら、美味しいクッキーのお店の近くの…」
ぶるぅ 「分かったあ! ついでにクッキーも…」
せっかくだから買って来る! と元気な返事。
ぶるぅ 「あそこの、ホントに美味しいもんね!」
シロエ 「そうなんですか?」
ぶるぅ 「うんっ! お店で焼いてて、開くのも早いの!」
焼きたてが買える時間だよね、とピョンピョンピョン。
ぶるぅ 「熱々だから、紙袋に入れてくれるんだよ!」
ブルー 「その日の内に食べ切れる量を買うのが、通だね」
ぶるぅ 「湿っちゃったら、台無しだもん!」
サム 「聞いただけでも美味そうだよなあ、期待だぜ!」
シロエのバイトにも期待だけどよ、とサム君もワクワク。
サム 「シロエ、カンペで頑張れよ!」
シロエ 「もちろんです! キース先輩には負けません!」
キース 「はあ?」
一同 「「「へ?」」」
いつの間に、と皆の視線がキース君に。
シロエ 「キース先輩、いつ来たんです!?」
キース 「クッキーの話の所からだが…」
まるで話が見えなくてな、とキース君が傾げる首。
キース 「クッキーを売るのに、カンペなのか?」
シロエ 「えっと…?」
キース 「第一、俺は菓子屋でバイトは…」
一度もしてはいないんだが、とキース君。
キース 「なのに、売り上げで勝負と言われても…」
シロエ 「違います、クッキーの店は、お寺の隣で…」
サム 「坊主のスキルが問題でよ…」
キース 「スキル?」
坊主のか、と怪訝そうな顔ですけど。
どう言えば…?
2024/03/25 (Mon)
☆代わりでよろしく
春のお彼岸はスッポンタケの法要、キース君も到着ですが。
シロエ君がバイトで導師をやるとか、そんな話が展開中で。
キース 「スキルも何も、シロエは坊主の資格なんぞは…」
サム 「持ってねえから、勝負ってことになっててよ…」
スウェナ「カンペは、お経を読むトコなのよ」
クッキーを売るわけじゃないのよね、とスウェナちゃん。
スウェナ「誰が読んでも同じだから、って言う人がいて…」
キース 「お経をか?」
シロエ 「そうなんですけど、カンペでいいなら…」
ぼくでも、充分、務まりますよ、とシロエ君の笑み。
シロエ 「バイト料だって、貰えるんです!」
キース 「イマイチ、理屈が分からないんだが…」
ジョミー「要は、シロエがやるってこと!」
キースは何もしなくていいわけ、とジョミー君の説明が。
ジョミー「たまには休んで、法要の後は御馳走で!」
サム 「そうだぜ、ゆっくりしていけよな」
シロエ 「家に帰ったら、アドス和尚の手伝いでしょう?」
キース 「あー…。親父に顎で使われるよりは…」
シロエの法要の方が楽だな、とキース君、納得。
キース 「何か知らんが、よろしく頼む」
シロエ 「はい! 任せて下さい、キース先輩!」
功徳を積める気はしませんけどね、とシロエ君の苦笑い。
シロエ 「なにしろ無資格、無免許ですし…」
キース 「待て、功徳を積むというのは、何だ?」
シロエ 「法要ですよ、スッポンタケの分をですね…」
お経を読んで積むわけでしょう、とシロエ君。
シロエ 「ぼくがカンペで読んでみたって、その辺は…」
キース 「なるほど、確かに積めはしないな」
Aブルー「えっ、やっぱり!?」
シロエじゃ役に立たないってこと、とソルジャーの問い。
Aブルー「お経を読んでも、スッポンタケには…」
キース 「何の効き目も無いと思うが?」
Aブルー「困るから!」
シロエ 「でもですね…」
キース先輩は偉くないんでしょう、と言ってますけど。
どうなる…?
2024/03/26 (Tue)
☆クッキーもいいね
春のお彼岸はスッポンタケの法要、けれど導師が問題な今。
シロエ君がバイトでやる展開で、キース君は参列という話。
キース 「俺が偉くないとは、何の話だ?」
シロエ 「その人が、さっき言ったんですよ」
サム 「法要の主役は誰なのか、ってことになってよ…」
ジョミー「例の迷惑な仏様だ、って言い出してさ…」
そこからキースの立ち位置になるわけ、とジョミー君。
ジョミー「主役なんだし、キースより立場が上らしいよ?」
キース 「あのキノコがか!?」
シロエ 「ええ。ですから、キース先輩の重役出勤は…」
有り得ないという話なんです、とシロエ君も。
シロエ 「キース先輩は、奉仕するのが仕事だそうで…」
スウェナ「早く来るのが当然だ、って主張するのよ」
キース 「なるほどな…。なんとも酷い言われようだが…」
シロエは何処から出て来たんだ、とキース君の問い。
キース 「俺は大して偉くないから、シロエでも、と…?」
シロエ 「誰がやっても、効果は同じだそうですし…」
ジョミー「シロエに白羽の矢だったんだよ」
僧籍でさえないもんね、とジョミー君が立てる親指。
ジョミー「ただの素人をチョイスだってば!」
キース 「素人だけに、カンペでお経を読むんだな?」
シロエ 「法衣とか袈裟は、バッチリです!」
本職のをお借りしますから、とシロエ君、爽やかな笑顔。
シロエ 「借りに行くついでに、クッキーなんです」
サム 「寺の近くで、美味いのを売ってるらしいぜ」
ぶるぅ 「そうなの、今の時間なら焼き立てだよ!」
キース 「いい話だな、法要の前に菓子を出すのは…」
寺でやるなら、定番中の定番で…、と副住職。
キース 「参列なさる皆様用に、お茶とお菓子を用意だな」
ジョミー「それを焼き立てクッキーなんだ?」
キース 「ああ。お出しするには、ピッタリで…」
一同 「「「イイネ!」」」
Aブルー「よくないから!」
カンペで借り物のシロエなんて、と悲鳴ですけど。
さて…?
2024/03/27 (Wed)
☆お膳が出ないと
春のお彼岸はスッポンタケの法要、キース君も到着ですが。
法要はシロエ君がやる方向で、キース君も賛同している今。
キース 「法要の前にお出しする菓子は、和菓子とは…」
ぶるぅ 「決まってるわけじゃないもんね!」
クッキーで問題ないと思うの! と家事万能なお子様も。
ぶるぅ 「シロエがやるなら、クッキーだよね!」
シロエ 「じゃあ、クッキーでお願いします」
それと法衣や袈裟ですよね、とシロエ君。
シロエ 「着付けの方も、手伝って欲しいんですけど…」
ぶるぅ 「もっちろ~ん!」
キース 「それは俺がやる。俺の代わりに迷惑な仏様を…」
弔ってくれるわけだしな、とキース君、親指をグッと。
キース 「それから、コレも渡しておかないと…」
シロエ 「あっ、戒名を書いた巻物ですね?」
キース 「よく知っているな、こいつが必須アイテムだ」
シロエ 「いえ、聞いたばかりで…」
何処で読んだらいいんですか、とシロエ君の問い。
シロエ 「お経の本に載っているんでしょうか?」
キース 「いや、載っていない。俺が付箋をつけるから…」
その箇所が来たら読み上げておけ、と副住職。
キース 「本当は細かい所作があるんだが、いいだろう」
シロエ 「所作ですか?」
キース 「お供えのお膳を供養して、仏様にだな…」
差し上げるんだが、パスで構わん、とアドバイスが。
キース 「どうせ素人が真似した所で、効果はゼロだしな」
シロエ 「了解です!」
Aブルー「ちょ、ちょっと…!」
功徳どころか、お膳も無し、とソルジャー、真っ青。
Aブルー「お膳が無いと、どうなるわけ!?」
キース 「どうもならんが?」
仏様が飢えるだけだ、とキース君、しれっと。
キース 「出る筈の飯が、出ないんだしな」
Aブルー「食事抜き!?」
キース 「ああ。施餓鬼も無しになるわけで…」
Aブルー「施餓鬼?」
キース 「仏様に、飯は重要なんだ」
飢えると餓鬼になるんだぞ、と真顔ですけど。
えっと…?
2024/03/28 (Thu)
☆餓鬼になりそう
スッポンタケの法要ですけど、今回はシロエ君がやるとか。
法衣や袈裟は借りて来るわけで、素人さんのバイトでして。
Aブルー「餓鬼って、なに…?」
キース 「平たく言えば、水も食う物も無い仏様だな」
食おうとすると、食い物も水も火になるそうだ、と副住職。
キース 「そのせいで常に飢えているから、餓鬼なんだ」
Aブルー「クソガキのガキとは、違うわけ…?」
キース 「恐らく、語源になった方だな」
飢えた鬼と書いて餓鬼と読む、と副住職が繰る数珠レット。
キース 「法要の時は、お膳を供養して、餓鬼にもだ…」
ブルー 「振る舞うことになっているんだよ」
キース 「つまり、お膳の供養が出来ないシロエだと…」
シロエ 「餓鬼にお裾分け、無理ですよねえ…」
どうなるんです、とシロエ君も気になる様子。
シロエ 「例の仏様も、食事は抜きになりますし…」
キース 「餓鬼の仲間入りをしないといいな」
ジョミー「それって、勧誘、来るのかな?」
餓鬼が誘いに来るだとか…、とジョミー君、興味津々。
ジョミー「仲間が増えると、賑やかだしね!」
サム 「かもなあ、今まで御馳走三昧していたヤツが…」
スウェナ「飢えてる方に転落するとか、楽しいわよねえ…」
それは誘いに来るヤツだわよ、とスウェナちゃん。
スウェナ「でもって、餓鬼の仲間入りよね!」
Aブルー「嫌すぎるから!」
キース 「しかし、シロエが所作を真似ても…」
ブルー 「何の役にも立たないんだし…」
餓鬼道に落ちるしか無いだろうね、と銀青様も目がマジ。
ブルー 「まあ、落ちた場合も、お念仏をさ…」
キース 「しっかり唱えて貰いさえすれば、救われるしな」
ブルー 「次のチャンスは棚経だよね」
お盆にピッタリのイベントだよ、と銀青様の仰せ。
ブルー 「地獄から救い出すんだし!」
キース 「そうだな、それまで待ってくれれば…」
Aブルー「お盆!?」
お盆は夏のイベじゃないか、と叫んでますけど。
夏ですよねえ…。
2024/03/29 (Fri)
☆ヨイショする人
春のお彼岸はスッポンタケの法要、今回はシロエ君が担当。
借り物の法衣と袈裟でバイトで、キース君は参列ですけど。
Aブルー「餓鬼になったら、夏までそのまま!?」
キース 「そういうことだな、嫌なら、別途、法要を…」
ブルー 「頼むしかないねえ、資格のある人に」
ぼくは謹んで断るけれど、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「キースも、多分、断るだろうし…」
キース 「当然だ! あのキノコの方が偉いだなどと…」
言われて誰が引き受けるか、とキース君の仏頂面。
キース 「シロエ、かまわんから、もう始めてくれ」
シロエ 「袈裟と法衣が、まだなんですよ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 急いで借りて来る!」
それとクッキー、と瞬間移動で消えたお子様。
Aブルー「ちょ、ちょっと!」
ジョミー「あれっ?」
サム 「なんで、あいつまで消えるんだよ?」
お使いは、ぶるぅだけなんじゃあ…、とザワついてますが。
ぶるぅ 「痛い、首とか掴まないでよ!」
Aブルー「急ぐからだよ!」
手遅れになったら大変だから、と縺れるように戻った二名。
Aブルー「ホント、シロエじゃ嫌すぎるから!」
シロエ 「えっ、連れ戻して来たんですか!?」
ぶるぅ 「そうなの、マッハでぶつかって来て!」
マッハどころじゃないんだけどね、と涙ポロポロ。
ぶるぅ 「瞬間移動で追突するとか、反則だから!」
Aブルー「だけど、それしか手が無かったし!」
行先の手がかりゼロだったしね、と言い訳が。
Aブルー「とにかく、今日の法要は、キース!」
キース 「俺は偉くはないそうだが?」
Aブルー「偉いから!」
もう神様で仏様で…、とソルジャー、必死の形相。
Aブルー「今日の法要、ヨイショするから!」
キース 「ほう…。なら、下僕でもいいんだな?」
Aブルー「もちろんだよ!」
キース 「よし、こいつが下僕で宴会だ!」
一同 「「「イイネ!」」」
豪華料理で下僕付きだ、と大歓声。
こき使う、と…?
2024/03/30 (Sat)
☆下僕つきで宴会
春のお彼岸はスッポンタケの法要、導師はキース君だとか。
バイトは困ると叫ぶソルジャー、今日は下僕だそうでして。
キース 「では、着替えて来る。法要の後が楽しみだな」
シロエ 「ぼくもです! プロの料理人さんが料理で…」
ジョミー「魚は漁船から仕入れたヤツでさ…」
サム 「下僕がついて宴会だなんて、最高じゃねえか!」
こんなお彼岸、初めてだぜ、とサム君、親指をグッと。
サム 「こうなりゃ、法要に文句はねえだろ?」
シロエ 「無いですねえ…。正座だろうが、お経だろうが」
スウェナ「抹香臭くても、我慢どころか、スルーだわよ」
涼しい顔で耐えられるわね、とスウェナちゃんも。
スウェナ「あっ、キースの着替えが済んだみたいよ」
キース 「始めてもいいか?」
一同 「「「オッケー!」」」
サッと正座の御一同様、苦情の一つも出ずに法要、終了。
キース 「皆様、本日は、よくお勤めでした」
シロエ 「法話なんかより、宴会ですよ!」
キース 「そうだな、俺が主役で偉いわけだし…」
法話はパスで宴会といくか、と副住職も。
キース 「下僕つきだし、法衣で飯にするかな」
Aブルー「えっ?」
キース 「偉い坊主は、世話係を連れていたりするんだ」
ブルー 「あるねえ、法衣が汚れないように気配りで…」
法衣の袂をお持ちしたり…、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「もちろん料理も、取り分けとかね!」
Aブルー「ぼくにやれ、と?」
キース 「下僕な条件で引き受けたんだぞ、法要を!」
他の面子の世話もしろよ、とキース君、ピシャリ。
キース 「そういうわけだし、大いに使ってやってくれ!」
一同 「「「イイネ!」」」
こんなチャンスは二度と無い、と誰もがワイワイ。
シロエ 「あっ、その料理、ぼくにもお願いします!」
サム 「俺も頼むぜ!」
ジョミー「ぼくも、よろしく!」
Aブルー「無理すぎだよ!」
一度には無理、と悲鳴ですけど。
今月、これにて中継終了~。
2024/03/31 (Sun)
明日は雛祭りという土曜ですけど、生徒会長宅に集う面々。
ソルジャー乱入で話がズレて、お彼岸の法要と料理の方へ。
キース 「こいつだったら、料理人の機嫌を損ねるのは…」
ジョミー「楽勝だよね、いつもの調子でいいんだし!」
サム 「うんうん、マイペースに突っ走るだけでよ…」
シロエ 「地雷な発言をするんですよね、ナチュラルに!」
もう思いっ切り無自覚に…、とシロエ君。
シロエ 「料理人さんがキレかけていても、続くんですよ」
スウェナ「キレても、きっと止まらないわよ」
無自覚だもの、とスウェナちゃんも。
スウェナ「額に青筋ビキビキだろうが、喋り続けるのよ」
サム 「絶対やるよな、ガチでそういうイベ発生だぜ」
ジョミー「どんな料理が出来るのかな?」
シロエ 「分かりませんけど、失敗は発明の母ですし…」
きっと絶品な料理ですよ、とシロエ君の笑み。
シロエ 「楽しみですよね、お彼岸のアフター!」
一同 「「「イイネ!」」」
未知の美味しい料理の宴、と盛り上がっている御一同様。
ジョミー「食材は魚って所までしか、まだ謎でさ…」
サム 「ミステリーツアーじゃなくて、クッキングな?」
シロエ 「まさにソレです、どんなのでしょうね?」
キース 「俺も正直、楽しみではある」
法要は全く嬉しくないが…、とキース君までが。
キース 「まあ、当日の料理は、マツカの家だし…」
サム 「法要だけ我慢して勤め上げたら、アフターだぜ」
キース 「ぶるぅの腕で料理を再現、此処で宴会だな?」
ジョミー「そう! ホント、ワクワクして来るよ!」
お彼岸のミステリー・クッキング、とジョミー君。
ジョミー「アフターの日は、後で決めるんだよね?」
サム 「そりゃ、法要が終わらねえとよ…」
シロエ 「料理自体が謎なんですから、再現も何も…」
ぶるぅ 「そだね、お料理、出来てからだね」
Aブルー「あのねえ…!」
なんでそういう方向に、と叫んでますけど。
さあ…?
2024/03/16 (Sat)
☆道連れだそうです
雛祭りを明日に控えた土曜日、生徒会長宅に来ている面々。
ソルジャーが乱入、お彼岸の法要を持ち出しましたけれど。
Aブルー「どうして、ぼくが料理人とサシになるわけ!?」
キース 「俺が、お膳料だけで失礼するからだが?」
ブルー 「ぼくとぶるぅは、マツカの家で食べたいし…」
居残る義務は無いわけでね、と生徒会長、しれっと。
ブルー 「キースにしたって、法要の後の宴会はさ…」
キース 「出席しろとは言われてないしな、本山からも」
Aブルー「酷すぎるから! おまけに、アフターなんて…」
ぼくがババを引く前提じゃないか、とソルジャーの文句が。
Aブルー「料理人を怒らせて、仕返しされるわけだろう?」
キース 「それはそうだが、ワンチャン、美味い料理が…」
シロエ 「出来るかもですし、アフターはですね…」
その場合だけ発生するんですよ、とシロエ君。
シロエ 「不味い料理になった時には、不要なイベです」
サム 「爆死級のヤツなら、必要ねえもんなあ…」
ジョミー「そんな料理は勘弁だしね…」
料理人さんの狙い通りに不味いヤツ、とジョミー君も。
ジョミー「つまり、アフターが嫌だったらさ…」
シロエ 「爆死エンドで回避出来ます!」
吐くほど不味い料理とかで…、とシロエ君が立てる親指。
シロエ 「それを狙っていって下さい!」
一同 「「「イイネ!」」」
Aブルー「良くないから! 旅は道連れだから!」
一同 「「「は?」」」
どういう意味だ、と一同、キョトン。
キース 「おい、旅というのは何なんだ?」
Aブルー「お彼岸だよ!」
君が言ってる本来の意味、とソルジャー、威張り返り。
Aブルー「お浄土に思いを馳せる日だよねえ、お中日は?」
キース 「その通りだが、旅と、どう結び付くと?」
Aブルー「お浄土への旅の一里塚だと思うんだよ!」
キース 「それはまあ…」
Aブルー「だから、みんなで…」
揃って一歩踏み出そうよ、と言ってますけど。
道連れ…?
2024/03/17 (Sun)
☆お浄土を目指して
明日は雛祭りな土曜ですけど、生徒会長宅に集う御一同様。
其処へ乱入して来たソルジャー、お彼岸の法要を計画中で。
キース 「おい。みんな揃って、というのは、まさか…」
シロエ 「出ろって言うんじゃないでしょうね?」
Aブルー「ピンポーン!」
みんな揃って旅に出ようよ、とソルジャー、ニコニコ。
Aブルー「お浄土に向かって、一歩、踏み出さないと!」
一同 「「「げっ!」」」
嫌すぎる、と一同、ドン引き。
シロエ 「そんな道連れは御免ですから!」
サム 「俺も勘弁して欲しいぜ!」
ジョミー「ぼくだって!」
スウェナ「お浄土なんか、もっと先でいいのよ!」
出遅れた方がいいくらいでしょ、とスウェナちゃん。
スウェナ「その方が、長生き出来るってものよ!」
シロエ 「確かに、遅いほどいいですよねえ…」
Aブルー「何を言うかな、人生、一寸先は闇ってね!」
明日、事故るかもしれないし…、とソルジャーの鋭い指摘。
Aブルー「あの時、修行を積んでおけば、と思っても…」
キース 「手遅れなのは、俺も否定はしない」
日頃の心がけは大事だ、と副住職も。
キース 「こうなったのも何かの縁だし、此処は揃って…」
Aブルー「法要だよ!」
マツカの家の御馳走は、またの機会に、と纏めにかかる人。
Aブルー「というわけでね、ぶるぅ、魚の仕入れの方を…」
ぶるぅ 「えとえと、仕出しを頼むお店は?」
Aブルー「あー…。何処にしようかな?」
マツカ 「よろしかったら、手配しますけど…」
出張料理が出来るお店を、とマツカ君の申し出が。
マツカ 「プロの料理人が来てくれますよ」
一同 「「「イイネ!」」」
それでいこう、と拳を突き上げる御一同様。
ジョミー「料理だけでも豪華だったら、マシだから!」
シロエ 「法要疲れも癒えますよ!」
サム 「この際、食って食いまくろうぜ!」
Aブルー「オッケー!」
和食の店が良さそうだよね、と言ってますけど。
法要ですしね…。
2024/03/18 (Mon)
☆御馳走のためなら
雛祭りを明日に控えた土曜日、生徒会長宅に来ている面々。
ソルジャー乱入で決まってしまった、お彼岸の法要ですが。
Aブルー「どうかな、キース、やっぱり和食?」
キース 「法要の定番ではあるな」
マツカ 「分かりました、和食の店で手配しておきます」
ぶるぅ 「んとんと、料理人さんが来るの、朝から?」
法要のお食事、お昼だもんね、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「仕入れるお魚、ぶっつけ本番だと悪いから…」
マツカ 「そうですね。献立も考えておきたいでしょうし」
ぶるぅ 「じゃあ、何のお魚がいいか、聞いておいてね!」
シロエ 「注文に合わせて仕入れられるんですか?」
何が獲れるか、謎なのでは…、とシロエ君が傾げる首。
シロエ 「そりゃ、ある程度は狙っていくでしょうけど…」
ぶるぅ 「大丈夫! そのお魚が獲れた船を探して…」
仕入れに行けばいいんだもーん! と得意満面。
ぶるぅ 「サイオンを使えば、ちゃんと分かるし!」
サム 「あー…。漁船、幾つも約束してあるわけな?」
ぶるぅ 「そうなの、欲しいお魚、色々だしね!」
仕入れは全然、問題無し! と頼もしい言葉。
ぶるぅ 「プロの料理人さんのお料理、楽しみ!」
Aブルー「ぼくもだよ! マツカ、よろしく!」
マツカ 「ええ。法要の方は、キースのお仕事ですけどね」
キース 「仕方ない。美味い料理のためだと思って…」
俺も頑張ることにするか、とキース君が繰る数珠レット。
キース 「お前たちも、ちゃんと出席するんだぞ?」
一同 「「「オッケー!」」」
美味しい料理のためならば、と満場一致で出席決定。
ジョミー「豪華料理で法要、いいよね!」
Aブルー「逆だから!」
メインは法要なんだからね、と顔を顰める人。
Aブルー「きちんと務めて欲しいんだけど…」
シロエ 「分かってますって!」
ジョミー「法要が済まないと、料理が出て来ないしね!」
ちゃんとやるから、と料理が期待されるお彼岸。
どうなる…?
2024/03/19 (Tue)
☆仕込みは朝イチで
やって来ました、春のお彼岸。今年は3月20日がお中日。
ソルジャーが頼んだ法要の日で、朝から生徒会長宅に集合。
シロエ 「おはようございます! いよいよですね!」
ジョミー「産直の魚で、プロの料理人さんの料理だよ!」
サム 「天気もいいしよ、最高の法要日和だよなあ…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お魚、仕入れてあるよ!」
暗い内に漁船に行って来たの、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「料理人さんに渡してあるから、期待しててね!」
スウェナ「あら、料理人さん、もう来ているの?」
ぶるぅ 「そだよ、仕込みは朝イチが基本!」
お昼に出す料理だったらね、とニッコリと。
ぶるぅ 「食材を揃えて、下ごしらえとか、色々と…」
マツカ 「しておかないといけませんしね」
料理人さんの朝は早いですよ、とマツカ君も。
マツカ 「魚の仕入れが朝イチですから、まず魚を見て…」
ぶるぅ 「どう使うかを決めていくものなの!」
シロエ 「えっ? 献立は決まっているんでしょう?」
サム 「使い方も決まっているんでねえの?」
その場で考えなくてもよ、とサム君の問い。
サム 「どう使うかっていうのは、何なんだよ?」
ぶるぅ 「そのまんまだよ、美味しくお料理するには…」
マツカ 「一工夫するのが肝らしいですよ」
お刺身にしても…、とマツカ君。
マツカ 「切り方ひとつで、舌触りが変わって来ますから」
ぶるぅ 「どう切ろうかなあ、って考えなきゃで…」
お料理だったら、下味とかも、と説明が。
ぶるぅ 「お塩の量とか、大事なんだよ?」
マツカ 「そう聞きますよね、ぼくには無理な世界です」
Aブルー「ぼくなんか、もっと無理だしね!」
作れるものはアイスくらい、と出て来たソルジャー。
Aブルー「みんな、料理に期待で早く来たって?」
シロエ 「違いますから!」
サム 「遅刻とかしたら、キースがよ…」
ジョミー「怖いもんね…」
怒鳴られるしさ、とジョミー君が竦める肩。
確かに…。
2024/03/20 (Wed)
☆法要の主役は
春のお彼岸はスッポンタケの法要、朝イチで生徒会長宅へ。
ソルジャーも早々にやって来まして、料理人さんも朝イチ。
Aブルー「遅刻するとキースが怖いって…。でも…」
シロエ 「まだ来ていない、と言いたいんでしょう?」
Aブルー「そうだよ、ぼくより遅いだなんて!」
なんで重役出勤なのさ、とソルジャー、ブツブツ。
Aブルー「もっと早めに来てくれないと!」
サム 「坊主は、最後に来るモンだぜ?」
ジョミー「だよねえ、主役みたいなものなんだしさ」
Aブルー「えっ? 今日の主役は、スッポンタケで…」
ぼくだって主役クラスの筈で…、とソルジャーが傾げる首。
Aブルー「なにしろ、今日の料理を御馳走するのもさ…」
シロエ 「ぼくだ、と威張りたいわけですね?」
Aブルー「決まってるだろう!」
実際、その通りなんだから、とソルジャーの不満そうな顔。
Aブルー「キースの方が主役だなんて、有り得ないから!」
サム 「違うと思うぜ、法要の後の料理はよ…」
シロエ 「本来、お坊さんへの、おもてなしだと思います」
ぼくたちは、そのお相伴ですよ、とシロエ君。
シロエ 「ですから、お坊さんが食べずに帰る場合には…」
サム 「お膳料を包んで渡すモンでよ…」
ブルー 「うん、本当は、その場で直接、渡さないでさ…」
後で、お寺まで届けるもので…、と銀青様も。
ブルー 「正式なヤツは、そっちになるね」
シロエ 「そうなんですか?」
ブルー 「当たり前だよ、お膳料なんだし、済んでから!」
お相伴する皆さん方のお食事が…、と解説が。
ブルー 「つまり、主役はキースなんだよ」
Aブルー「そうなるわけ…?」
それじゃスッポンタケの立場は、とソルジャー、愕然。
Aブルー「もしかして、キースより立ち位置が下だとか?」
ブルー 「当然、下になるけれど?」
Aブルー「嘘だろ、上になる筈だろう!」
ブルー 「下だから!」
考えてみれば分かるだろう、と言ってますけど。
下になると…?
2024/03/21 (Thu)
☆誰でも同じなら
春のお彼岸はスッポンタケの法要、生徒会長宅に全員集合。
料理人さんもソルジャーも到着ですけど、キース君が未着。
Aブルー「スッポンタケの方が、上だってば!」
ブルー 「それじゃ聞くけど、なんで、キースが法要を?」
Aブルー「もちろん、スッポンタケのためだよ!」
お浄土に功徳を積んでくれるんだろう、とソルジャーの言。
Aブルー「素晴らしい仏様になれますように、って!」
ブルー 「正解! だったら、キースの役目は何だい?」
Aブルー「法要で功徳を積むことだよね!」
当然、立場は下じゃないか、とソルジャー、威張り返り。
Aブルー「キースがスッポンタケに奉仕で、法要で…」
ブルー 「うん、奉仕するのも間違いないけれど…」
誰がやっても同じなのかな、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「キースの代わりに、サムがやるとか…」
Aブルー「えっ? サムは見習い中だろう?」
ブルー 「ジョミーでもいいし、シロエでもいいね!」
誰がやっても同じならね、と銀青様が見回す部屋の中。
ブルー 「マツカだろうが、スウェナだろうが…」
サム 「オッケーってことになるよな、ソレ…」
ブルー 「奉仕するだけで、功徳を積めるんならね!」
どうなんだい、と生徒会長、ズズイと。
ブルー 「一度、シロエに頼むかい?」
シロエ 「お経なんか、ぼくは知りませんから!」
ブルー 「いいんだってば、お経は本来、読むもので…」
暗記じゃなくて一種の朗読だよ、と銀青様の説明が。
ブルー 「法要の時に、キースも本を置いてるだろう?」
シロエ 「そういえば…。アレって、カンペですか?」
見ながら唱えているわけですか、とシロエ君の問い。
シロエ 「キース先輩、まさか覚えていないとか…?」
ブルー 「それは無いけど、読んでいくのが作法だし…」
サム 「棚経とかだと、持ってねえけど…」
ブルー 「読めばいいんだよ、経本を!」
読むくらいは充分、出来るしね、との仰せですけど。
やれと…?
2024/03/22 (Fri)
☆バイトでやる人
春のお彼岸はスッポンタケの法要、生徒会長宅に集う面々。
キース君以外は揃ってますけど、ソルジャーが唱えた不満。
シロエ 「読めばいいからって、ぼくが読むんですか!?」
ブルー 「誰がやっても同じなんだし、問題無し!」
バイト料を出してもいいよ、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「高校生に相応しい額になるけどね」
サム 「あー…。キースだったら、高いよなあ…」
ジョミー「バイトじゃなくって、本職だしね…」
ブルー 「ぼくがやったら、もっと高いよ?」
何故、そうなるかが問題だよね、と生徒会長、ニンマリと。
ブルー 「どうするんだい、シロエがやるなら…」
スウェナ「バイト料は、ブルーが出すわけね?」
ブルー 「1時間分の時給で済むしね、お膳料だって…」
シロエだと必要ないわけだしさ、と極上の笑み。
ブルー 「法要は、せいぜい1時間だし…」
サム 「一番安いお札で済むよな、マジで」
ブルー 「お釣りを貰っても、いいくらいだしね!」
どうする、シロエ、と生徒会長の問い。
ブルー 「バイト料を貰って、やってみる?」
シロエ 「そうですねえ…。バイト料よりは、その人の…」
反応ってヤツが見たいですしね、とシロエ君が立てる親指。
シロエ 「やってみますよ、キース先輩、来てませんから」
サム 「おっ、やるわけな?」
ジョミー「でもさ、法衣とか、持っていないんじゃあ…?」
ブルー 「大丈夫! やるなら、借りて来るからさ!」
ジャストサイズの法衣とかを、と生徒会長の頼もしい言葉。
ブルー 「シロエくらいのサイズだったら…」
サム 「ツテがあるのかよ?」
ブルー 「大抵のお寺は、中学までに息子を起用で…」
法衣とかも作るものだからね、と誰もが納得の理由。
ブルー 「頼めば、一式、揃うってこと!」
シロエ 「分かりました、それでお願いします!」
Aブルー「えっ、ちょっと…!」
シロエな方向で進んでいないかい、と慌ててますけど。
問題でも…?
2024/03/23 (Sat)
☆カンペで法要を
春のお彼岸はスッポンタケの法要でして、お坊さんが必須。
キース君の重役出勤にソルジャーが文句で、立ち位置な話。
シロエ 「ぼくだと、何か困ることでもありますか?」
Aブルー「困るに決まっているだろう!」
カンペな素人が法要なんて…、とソルジャー、ワタワタ。
Aブルー「スッポンタケのためにならないじゃないか!」
シロエ 「その点だったら、大丈夫です!」
きちんと唱えておきますから、とシロエ君、ニッコリと。
シロエ 「今日の法要が誰のためかは、唱えますよね?」
ブルー 「もちろんだよ。お経の本にはなっていなくて…」
サム 「巻物だよなあ、キースが用意して来るヤツ」
ブルー 「そう! でもねえ、あれも名前のトコだけ…」
書き換えて使う仕様なんだよ、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「スッポンタケには命日がないけど、命日もさ…」
サム 「普通は書き込んであるんだよな?」
ブルー 「うん、命日の部分も書き換えだよね」
その巻物なら持ってるから、と生徒会長の笑み。
ブルー 「ちゃんと書き換えて、シロエに渡すよ」
シロエ 「ありがとうございます! それと法衣と…」
ブルー 「袈裟とかだよねえ、ぶるぅ、お使い、頼める?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 何処のお寺まで?」
シロエのサイズだと何処のお寺、と飛び跳ねるお子様。
ぶるぅ 「袈裟も上等のを借りたいし…」
ブルー 「何処にしようかな、えっと…?」
Aブルー「勝手に話を進めないでよ!」
カンペで借り物のシロエじゃ嫌だ、とソルジャーの悲鳴。
Aブルー「それくらいなら、ブルーに頼んだ方がマシ!」
ブルー 「……マシだって?」
サム 「マシとか言ったぜ、銀青様に向かってよ…」
失礼にも程があるんでねえの、とサム君の渋面。
サム 「ブルーよりも上な坊主は、いねえんだせ?」
スウェナ「失礼すぎよね…」
シロエ 「やっぱり、この際…」
ぼくで充分じゃないでしょうか、とシロエ君の声。
ですよねえ…?
2024/03/24 (Sun)
☆お使いのついでに
春のお彼岸はスッポンタケの法要ですけど、もめている今。
キース君の立ち位置の話に、ソルジャーが文句をつけた件。
サム 「マジでシロエでいいと思うぜ」
ジョミー「だよね、カンペと借り物で充分だってば」
ブルー 「ぼくも大いに賛成だね!」
もう頼まれてもやらないから、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「ぶるぅ、法衣を借りに行って来て!」
ぶるぅ 「オッケー、行先、決まったの?」
ブルー 「ほら、美味しいクッキーのお店の近くの…」
ぶるぅ 「分かったあ! ついでにクッキーも…」
せっかくだから買って来る! と元気な返事。
ぶるぅ 「あそこの、ホントに美味しいもんね!」
シロエ 「そうなんですか?」
ぶるぅ 「うんっ! お店で焼いてて、開くのも早いの!」
焼きたてが買える時間だよね、とピョンピョンピョン。
ぶるぅ 「熱々だから、紙袋に入れてくれるんだよ!」
ブルー 「その日の内に食べ切れる量を買うのが、通だね」
ぶるぅ 「湿っちゃったら、台無しだもん!」
サム 「聞いただけでも美味そうだよなあ、期待だぜ!」
シロエのバイトにも期待だけどよ、とサム君もワクワク。
サム 「シロエ、カンペで頑張れよ!」
シロエ 「もちろんです! キース先輩には負けません!」
キース 「はあ?」
一同 「「「へ?」」」
いつの間に、と皆の視線がキース君に。
シロエ 「キース先輩、いつ来たんです!?」
キース 「クッキーの話の所からだが…」
まるで話が見えなくてな、とキース君が傾げる首。
キース 「クッキーを売るのに、カンペなのか?」
シロエ 「えっと…?」
キース 「第一、俺は菓子屋でバイトは…」
一度もしてはいないんだが、とキース君。
キース 「なのに、売り上げで勝負と言われても…」
シロエ 「違います、クッキーの店は、お寺の隣で…」
サム 「坊主のスキルが問題でよ…」
キース 「スキル?」
坊主のか、と怪訝そうな顔ですけど。
どう言えば…?
2024/03/25 (Mon)
☆代わりでよろしく
春のお彼岸はスッポンタケの法要、キース君も到着ですが。
シロエ君がバイトで導師をやるとか、そんな話が展開中で。
キース 「スキルも何も、シロエは坊主の資格なんぞは…」
サム 「持ってねえから、勝負ってことになっててよ…」
スウェナ「カンペは、お経を読むトコなのよ」
クッキーを売るわけじゃないのよね、とスウェナちゃん。
スウェナ「誰が読んでも同じだから、って言う人がいて…」
キース 「お経をか?」
シロエ 「そうなんですけど、カンペでいいなら…」
ぼくでも、充分、務まりますよ、とシロエ君の笑み。
シロエ 「バイト料だって、貰えるんです!」
キース 「イマイチ、理屈が分からないんだが…」
ジョミー「要は、シロエがやるってこと!」
キースは何もしなくていいわけ、とジョミー君の説明が。
ジョミー「たまには休んで、法要の後は御馳走で!」
サム 「そうだぜ、ゆっくりしていけよな」
シロエ 「家に帰ったら、アドス和尚の手伝いでしょう?」
キース 「あー…。親父に顎で使われるよりは…」
シロエの法要の方が楽だな、とキース君、納得。
キース 「何か知らんが、よろしく頼む」
シロエ 「はい! 任せて下さい、キース先輩!」
功徳を積める気はしませんけどね、とシロエ君の苦笑い。
シロエ 「なにしろ無資格、無免許ですし…」
キース 「待て、功徳を積むというのは、何だ?」
シロエ 「法要ですよ、スッポンタケの分をですね…」
お経を読んで積むわけでしょう、とシロエ君。
シロエ 「ぼくがカンペで読んでみたって、その辺は…」
キース 「なるほど、確かに積めはしないな」
Aブルー「えっ、やっぱり!?」
シロエじゃ役に立たないってこと、とソルジャーの問い。
Aブルー「お経を読んでも、スッポンタケには…」
キース 「何の効き目も無いと思うが?」
Aブルー「困るから!」
シロエ 「でもですね…」
キース先輩は偉くないんでしょう、と言ってますけど。
どうなる…?
2024/03/26 (Tue)
☆クッキーもいいね
春のお彼岸はスッポンタケの法要、けれど導師が問題な今。
シロエ君がバイトでやる展開で、キース君は参列という話。
キース 「俺が偉くないとは、何の話だ?」
シロエ 「その人が、さっき言ったんですよ」
サム 「法要の主役は誰なのか、ってことになってよ…」
ジョミー「例の迷惑な仏様だ、って言い出してさ…」
そこからキースの立ち位置になるわけ、とジョミー君。
ジョミー「主役なんだし、キースより立場が上らしいよ?」
キース 「あのキノコがか!?」
シロエ 「ええ。ですから、キース先輩の重役出勤は…」
有り得ないという話なんです、とシロエ君も。
シロエ 「キース先輩は、奉仕するのが仕事だそうで…」
スウェナ「早く来るのが当然だ、って主張するのよ」
キース 「なるほどな…。なんとも酷い言われようだが…」
シロエは何処から出て来たんだ、とキース君の問い。
キース 「俺は大して偉くないから、シロエでも、と…?」
シロエ 「誰がやっても、効果は同じだそうですし…」
ジョミー「シロエに白羽の矢だったんだよ」
僧籍でさえないもんね、とジョミー君が立てる親指。
ジョミー「ただの素人をチョイスだってば!」
キース 「素人だけに、カンペでお経を読むんだな?」
シロエ 「法衣とか袈裟は、バッチリです!」
本職のをお借りしますから、とシロエ君、爽やかな笑顔。
シロエ 「借りに行くついでに、クッキーなんです」
サム 「寺の近くで、美味いのを売ってるらしいぜ」
ぶるぅ 「そうなの、今の時間なら焼き立てだよ!」
キース 「いい話だな、法要の前に菓子を出すのは…」
寺でやるなら、定番中の定番で…、と副住職。
キース 「参列なさる皆様用に、お茶とお菓子を用意だな」
ジョミー「それを焼き立てクッキーなんだ?」
キース 「ああ。お出しするには、ピッタリで…」
一同 「「「イイネ!」」」
Aブルー「よくないから!」
カンペで借り物のシロエなんて、と悲鳴ですけど。
さて…?
2024/03/27 (Wed)
☆お膳が出ないと
春のお彼岸はスッポンタケの法要、キース君も到着ですが。
法要はシロエ君がやる方向で、キース君も賛同している今。
キース 「法要の前にお出しする菓子は、和菓子とは…」
ぶるぅ 「決まってるわけじゃないもんね!」
クッキーで問題ないと思うの! と家事万能なお子様も。
ぶるぅ 「シロエがやるなら、クッキーだよね!」
シロエ 「じゃあ、クッキーでお願いします」
それと法衣や袈裟ですよね、とシロエ君。
シロエ 「着付けの方も、手伝って欲しいんですけど…」
ぶるぅ 「もっちろ~ん!」
キース 「それは俺がやる。俺の代わりに迷惑な仏様を…」
弔ってくれるわけだしな、とキース君、親指をグッと。
キース 「それから、コレも渡しておかないと…」
シロエ 「あっ、戒名を書いた巻物ですね?」
キース 「よく知っているな、こいつが必須アイテムだ」
シロエ 「いえ、聞いたばかりで…」
何処で読んだらいいんですか、とシロエ君の問い。
シロエ 「お経の本に載っているんでしょうか?」
キース 「いや、載っていない。俺が付箋をつけるから…」
その箇所が来たら読み上げておけ、と副住職。
キース 「本当は細かい所作があるんだが、いいだろう」
シロエ 「所作ですか?」
キース 「お供えのお膳を供養して、仏様にだな…」
差し上げるんだが、パスで構わん、とアドバイスが。
キース 「どうせ素人が真似した所で、効果はゼロだしな」
シロエ 「了解です!」
Aブルー「ちょ、ちょっと…!」
功徳どころか、お膳も無し、とソルジャー、真っ青。
Aブルー「お膳が無いと、どうなるわけ!?」
キース 「どうもならんが?」
仏様が飢えるだけだ、とキース君、しれっと。
キース 「出る筈の飯が、出ないんだしな」
Aブルー「食事抜き!?」
キース 「ああ。施餓鬼も無しになるわけで…」
Aブルー「施餓鬼?」
キース 「仏様に、飯は重要なんだ」
飢えると餓鬼になるんだぞ、と真顔ですけど。
えっと…?
2024/03/28 (Thu)
☆餓鬼になりそう
スッポンタケの法要ですけど、今回はシロエ君がやるとか。
法衣や袈裟は借りて来るわけで、素人さんのバイトでして。
Aブルー「餓鬼って、なに…?」
キース 「平たく言えば、水も食う物も無い仏様だな」
食おうとすると、食い物も水も火になるそうだ、と副住職。
キース 「そのせいで常に飢えているから、餓鬼なんだ」
Aブルー「クソガキのガキとは、違うわけ…?」
キース 「恐らく、語源になった方だな」
飢えた鬼と書いて餓鬼と読む、と副住職が繰る数珠レット。
キース 「法要の時は、お膳を供養して、餓鬼にもだ…」
ブルー 「振る舞うことになっているんだよ」
キース 「つまり、お膳の供養が出来ないシロエだと…」
シロエ 「餓鬼にお裾分け、無理ですよねえ…」
どうなるんです、とシロエ君も気になる様子。
シロエ 「例の仏様も、食事は抜きになりますし…」
キース 「餓鬼の仲間入りをしないといいな」
ジョミー「それって、勧誘、来るのかな?」
餓鬼が誘いに来るだとか…、とジョミー君、興味津々。
ジョミー「仲間が増えると、賑やかだしね!」
サム 「かもなあ、今まで御馳走三昧していたヤツが…」
スウェナ「飢えてる方に転落するとか、楽しいわよねえ…」
それは誘いに来るヤツだわよ、とスウェナちゃん。
スウェナ「でもって、餓鬼の仲間入りよね!」
Aブルー「嫌すぎるから!」
キース 「しかし、シロエが所作を真似ても…」
ブルー 「何の役にも立たないんだし…」
餓鬼道に落ちるしか無いだろうね、と銀青様も目がマジ。
ブルー 「まあ、落ちた場合も、お念仏をさ…」
キース 「しっかり唱えて貰いさえすれば、救われるしな」
ブルー 「次のチャンスは棚経だよね」
お盆にピッタリのイベントだよ、と銀青様の仰せ。
ブルー 「地獄から救い出すんだし!」
キース 「そうだな、それまで待ってくれれば…」
Aブルー「お盆!?」
お盆は夏のイベじゃないか、と叫んでますけど。
夏ですよねえ…。
2024/03/29 (Fri)
☆ヨイショする人
春のお彼岸はスッポンタケの法要、今回はシロエ君が担当。
借り物の法衣と袈裟でバイトで、キース君は参列ですけど。
Aブルー「餓鬼になったら、夏までそのまま!?」
キース 「そういうことだな、嫌なら、別途、法要を…」
ブルー 「頼むしかないねえ、資格のある人に」
ぼくは謹んで断るけれど、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「キースも、多分、断るだろうし…」
キース 「当然だ! あのキノコの方が偉いだなどと…」
言われて誰が引き受けるか、とキース君の仏頂面。
キース 「シロエ、かまわんから、もう始めてくれ」
シロエ 「袈裟と法衣が、まだなんですよ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 急いで借りて来る!」
それとクッキー、と瞬間移動で消えたお子様。
Aブルー「ちょ、ちょっと!」
ジョミー「あれっ?」
サム 「なんで、あいつまで消えるんだよ?」
お使いは、ぶるぅだけなんじゃあ…、とザワついてますが。
ぶるぅ 「痛い、首とか掴まないでよ!」
Aブルー「急ぐからだよ!」
手遅れになったら大変だから、と縺れるように戻った二名。
Aブルー「ホント、シロエじゃ嫌すぎるから!」
シロエ 「えっ、連れ戻して来たんですか!?」
ぶるぅ 「そうなの、マッハでぶつかって来て!」
マッハどころじゃないんだけどね、と涙ポロポロ。
ぶるぅ 「瞬間移動で追突するとか、反則だから!」
Aブルー「だけど、それしか手が無かったし!」
行先の手がかりゼロだったしね、と言い訳が。
Aブルー「とにかく、今日の法要は、キース!」
キース 「俺は偉くはないそうだが?」
Aブルー「偉いから!」
もう神様で仏様で…、とソルジャー、必死の形相。
Aブルー「今日の法要、ヨイショするから!」
キース 「ほう…。なら、下僕でもいいんだな?」
Aブルー「もちろんだよ!」
キース 「よし、こいつが下僕で宴会だ!」
一同 「「「イイネ!」」」
豪華料理で下僕付きだ、と大歓声。
こき使う、と…?
2024/03/30 (Sat)
☆下僕つきで宴会
春のお彼岸はスッポンタケの法要、導師はキース君だとか。
バイトは困ると叫ぶソルジャー、今日は下僕だそうでして。
キース 「では、着替えて来る。法要の後が楽しみだな」
シロエ 「ぼくもです! プロの料理人さんが料理で…」
ジョミー「魚は漁船から仕入れたヤツでさ…」
サム 「下僕がついて宴会だなんて、最高じゃねえか!」
こんなお彼岸、初めてだぜ、とサム君、親指をグッと。
サム 「こうなりゃ、法要に文句はねえだろ?」
シロエ 「無いですねえ…。正座だろうが、お経だろうが」
スウェナ「抹香臭くても、我慢どころか、スルーだわよ」
涼しい顔で耐えられるわね、とスウェナちゃんも。
スウェナ「あっ、キースの着替えが済んだみたいよ」
キース 「始めてもいいか?」
一同 「「「オッケー!」」」
サッと正座の御一同様、苦情の一つも出ずに法要、終了。
キース 「皆様、本日は、よくお勤めでした」
シロエ 「法話なんかより、宴会ですよ!」
キース 「そうだな、俺が主役で偉いわけだし…」
法話はパスで宴会といくか、と副住職も。
キース 「下僕つきだし、法衣で飯にするかな」
Aブルー「えっ?」
キース 「偉い坊主は、世話係を連れていたりするんだ」
ブルー 「あるねえ、法衣が汚れないように気配りで…」
法衣の袂をお持ちしたり…、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「もちろん料理も、取り分けとかね!」
Aブルー「ぼくにやれ、と?」
キース 「下僕な条件で引き受けたんだぞ、法要を!」
他の面子の世話もしろよ、とキース君、ピシャリ。
キース 「そういうわけだし、大いに使ってやってくれ!」
一同 「「「イイネ!」」」
こんなチャンスは二度と無い、と誰もがワイワイ。
シロエ 「あっ、その料理、ぼくにもお願いします!」
サム 「俺も頼むぜ!」
ジョミー「ぼくも、よろしく!」
Aブルー「無理すぎだよ!」
一度には無理、と悲鳴ですけど。
今月、これにて中継終了~。
2024/03/31 (Sun)
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