シャングリラ学園つれづれ語り
☆春休みに無いもの
さて、4月。シャングリラ学園は、まだ春休みの真っ最中。
生徒会長宅に来ている面々、のんびりしているわけでして。
シロエ 「いいですよねえ、春休みって」
ジョミー「だよね、お花見なんかも行けちゃうし…」
サム 「美味い飯だって食いに行けるし、宿題もよ…」
出ねえだなんて最高だよな、とサム君の相槌。
サム 「俺たち、特別生ってヤツだし、宿題とかはよ…」
スウェナ「本来、しなくていい筈なのよね…」
ジョミー「そう聞いてるのに、ぼくたちは、ずっと…」
宿題、ガッツリあるんだよね、とジョミー君の深い溜息。
ジョミー「そりゃ、出さなくても、叱られないけど…」
サム 「嫌味はキッチリ言われるもんなあ…」
シロエ 「諸君、いい御身分だな、って定番ですよね…」
お約束になっていますから、とシロエ君も。
シロエ 「グレイブ先生、アレを言うのが生き甲斐ですよ」
ジョミー「うん、分かる…。でも、宿題をやるのもさ…」
だるいもんね、とジョミー君が広げる両手。
ジョミー「だから毎回、出さずに終わって、嫌味なんだよ」
サム 「仕方ねえけど、やる気もねえしよ…」
キース 「俺は、やる気はあるんだが…」
致命的に時間が無い、とキース君の仏頂面。
キース 「副住職と二足の草鞋は、キツイしな…」
シロエ 「夏休みとか、ただでも無理ゲーですしね…」
卒塔婆書きで…、とシロエ君。
シロエ 「アレをこなして宿題までとか、不可能ですよ」
キース 「まったくだ。俺が何人いても足りんな」
ジョミー「でもさ、キースが宿題、やらないお蔭でさ…」
サム 「俺たちもマジで助かってるぜ」
他にやるヤツ、いねえもんな、とサム君が立てる親指。
サム 「なんだかんだで、シロエもやらねえしよ…」
シロエ 「当たり前です、貴重な長期休暇ですよ?」
ジョミー「機械弄りにピッタリだよね」
シロエ 「そうなんですけど、遊ぶのも…」
とても大事なことですから、とニッコリと。
学生ですしね?
2024/04/01 (Mon)
☆人生が変わった人
まだ春休みなシャン学メンバー、生徒会長宅で、のんびり。
宿題が無いのが最高ですけど、あっても出さない面々で…。
ジョミー「そう、遊び! ソレも大事な仕事だもんね!」
シロエ 「遊びもしないで過ごすだなんて、身体にも…」
精神的にも良くないですよ、とシロエ君。
シロエ 「春休みの残りを遊び倒して、その後もですね…」
サム 「遊ぶべきだと俺も思うぜ」
スウェナ「特別生でなくても、遊び要素が満載だものね」
新年度がスタートする時は、とスウェナちゃんも。
スウェナ「新入生歓迎のイベント、てんこ盛りでしょ?」
ジョミー「ぼくたちも、アレで出会ったわけだし…」
シロエ 「そうなんですよね、ぶるぅのお部屋に招待で…」
そこから人生、うんと大きく変わりましたよ、という声が。
シロエ 「アレが無ければ、ぼくは今頃、研究者ですよ」
ジョミー「ぼくだと、普通に会社員かな?」
サム 「俺もそうだと思うんだけどよ、キースはよ…」
今と変わり映えしそうにねえな、とサム君、うんうん、と。
サム 「副住職でよ、月参りに追われまくってよ…」
キース 「いや、その線は無いと思うが?」
あそこで出会っていなければ…、とキース君。
キース 「ブルーに出会う展開も無いし、坊主には…」
ジョミー「あー、そうか、なっていないんだ!」
シロエ 「キッチリ家出で、法律家になるんでしたよね?」
元老寺の跡継ぎは放棄して…、とシロエ君、クスッと。
シロエ 「学費からして、思いっ切り苦労しそうですけど」
キース 「苦学生なのはガチだったろうな…」
ジョミー「人生、変わって良かったよねえ?」
余計なオマケもついて来たけど、とジョミー君。
ジョミー「お彼岸の度に、例のキノコの法要でさ…」
シロエ 「でも、この前のは完全勝利を収めましたし…」
サム 「下僕つきで宴会だったしよ…」
キース 「毎回、ああだと有難いんだが…」
どうなるやら、と数珠レットを繰っていますけど。
さて…?
2024/04/02 (Tue)
☆懲りたらしいです
4月の頭は春休み中で、生徒会長宅で過ごす面々ですけど。
ぶるぅのお部屋で人生が変わった、という話題になって…。
シロエ 「あー…。この前だけになるんでしょうねえ…」
ジョミー「そうそう勝てるわけがないよね…」
サム 「でもよ、相当、懲りたんでねえの?」
あれから姿を見掛けねえしよ、とサム君が眺める窓の外。
サム 「いつもだったら、とっくに押しかけて来てよ…」
キース 「花見に繰り出していやがるな…」
桜が早めに咲く所から、とキース君も。
キース 「アルテメシアよりも先な、花見の名所へ…」
ジョミー「なんだかんだで、飲み食いしに来てるよね…」
シロエ 「ぼくたちが行こうとしてたら、もう確実に…」
押し掛けて来るヤツでしたっけ、とシロエ君。
シロエ 「確かに、今年は来ていませんよね」
スウェナ「そうねえ、すっかり忘れてたけど…」
キース 「俺もだな。存在自体を、綺麗サッパリ」
ジョミー「忘れたくなるのが普通だよ、アレ…」
下僕は楽しかったけどさ、とジョミー君、回想モード。
ジョミー「キースが一番偉いってことで、ぼくたちも…」
サム 「偉いキースのお友達、ってポジションでよ…」
シロエ 「好き放題に、こき使ってましたもんねえ…」
料理の取り分け、他にも色々…、とシロエ君も楽しそう。
シロエ 「もし逆らったら、例の仏様が大惨事ですし…」
サム 「餓鬼になるんじゃ、たまらねえよな」
ジョミー「あの手は、二度と使えないかな?」
キース 「無理だと思うぞ、いくらあいつでも…」
学習能力はあるからな、とキース君が繰る数珠レット。
キース 「そうそう、引っ掛からないかと…」
ジョミー「やっぱ、無理かあ…」
お花見でも下僕にしたいけどね、とジョミー君。
ジョミー「マツカの別荘、今年も豪華な料理の筈で…」
マツカ 「ええ、まだ先になりますけどね」
シロエ 「マツカ先輩、感謝です!」
でも、例の人も来そうですし、という声が。
そりゃねえ…?
2024/04/03 (Wed)
☆両立出来ないイベ
まだ春休みな4月の最初で、生徒会長宅で過ごす御一同様。
今年もマツカ君の別荘でお花見、そういう話が出ましたが。
キース 「あの馬鹿が来ないと、助かるんだが…」
ジョミー「キース、毎回、ババだもんねえ…」
キース 「ああ、勝てたのは、この前だけで…」
花見では手も足も出せんだろうな、とキース君の仏頂面。
キース 「迷惑なキノコは、花見の席には無関係だし…」
サム 「脅す方法、ねえもんなあ…」
シロエ 「お花見と法要、両立なんかは不可能ですしね」
真逆なイベなわけですから、とシロエ君の相槌。
シロエ 「お祭り騒ぎと、抹香臭い法要ですし…」
ジョミー「法要の後は、宴会、セットものなんだけど…」
サム 「この前が、まさにソレだったけどよ…」
花見の後に法要はねえし、とサム君も。
サム 「法要の後に、花見に行くのも顰蹙だしよ…」
シロエ 「そう…ですか?」
キース 「例の仏様だと、全員、私服で法要なんだが…」
普通の法要を考えてみろ、と副住職。
キース 「喪服で行くのが、お約束だぞ?」
サム 「だよなあ、ガチで仏事だしよ…」
ジョミー「帰りに、ちょっとお花見でも、って思っても…」
お花見な人に迷惑だよね、とジョミー君、想像した様子。
ジョミー「喪服の団体様が来るとか、盛り下がるヤツで…」
サム 「花見気分が吹っ飛ぶぜ、マジで」
シロエ 「そうでしょうけど、お彼岸の法要に行く人も…」
喪服ですか、とシロエ君の問い。
シロエ 「お寺でやるヤツ、喪服は必須でしょうか?」
サム 「あー、ソレな!」
違うんでねえの、と僧籍な人。
サム 「通りすがりでも、行けるんだよな?」
キース 「それは可能だ」
土産はお渡し出来ないが…、とキース君、即答。
キース 「なにしろ数に限りがあるし…」
シロエ 「お土産のある人、喪服ですか?」
キース 「いや、飛び入りの人も含めて、服装は…」
特に指定はしていない、と言ってますけど。
自由だと…?
2024/04/04 (Thu)
☆法要に出る服装
4月の最初は春休み中でして、生徒会長宅に来ている面々。
マツカ君の別荘でのお花見はまだ先、けれど話題はお花見。
ジョミー「お彼岸の法要って、服装、自由なわけ?」
キース 「ある程度、常識を守って貰えれば…」
私服で全く問題無いな、と副住職の答え。
キース 「喪服というのは、弔う仏様が一人とか…」
ブルー 「先に亡くなった御先祖様の誰かと、セットで…」
菩提を弔う時だけだよね、と生徒会長、いえ、銀青様も。
ブルー 「お彼岸の場合は、纏めて大勢、法要だから…」
キース 「亡くなった方を悼む部分は、ほぼ無いわけだ」
ジョミー「あー…。それで喪服は要らないんだ?」
キース 「そうなるな。流石に、あまりに派手な服装は…」
控えて頂かないと困るが…、とキース君が繰る数珠レット。
キース 「それ以外なら、平服でお越し頂くことも…」
ブルー 「充分、可能になるってこと!」
TシャツにGパンならオッケーだよね、と生徒会長の言。
ブルー 「短パンは、ちょっと問題が…」
キース 「きちんとした服で、いらっしゃる方に失礼で…」
顰蹙を買う恐れがな…、と副住職も。
キース 「そういった点に注意していれば、服は何でも…」
ブルー 「構わないのが、お彼岸だよ」
落慶法要とかだと、また違うけど、と説明が。
ブルー 「そっち系だと、来賓とかもあるからね」
キース 「改まった服装で来て頂くのが、寺の常識だな」
そもそも飛び入り参加も不可だ、とキース君。
キース 「お彼岸だったら、誰でも参列して頂けるが…」
シロエ 「お土産が無いというだけですよね」
キース 「事前に言って頂かないと、注文しないし…」
数が足りなくなるわけだ、と副住職の真面目な顔。
キース 「だが、法要に来て頂くのは…」
シロエ 「自由で、喪服じゃないんですよね?」
キース 「そうなるが、何か?」
シロエ 「いえ、平服でいいんなら…」
お花見だって行けますよね、と質問が。
どういう意味…?
2024/04/05 (Fri)
☆おめでたい法要
4月の頭はまだ春休みで、生徒会長宅に来ている御一同様。
マツカ君の別荘でのお花見が楽しみ、そういう話ですけど。
キース 「花見というのは、何なんだ?」
シロエ 「さっき、ジョミー先輩が言ってたヤツですよ」
お花見している所へ喪服の団体様です、とシロエ君。
シロエ 「そんなのが来たら、盛り下がりますよね?」
キース 「坊主としては複雑なんだが、そうなるな…」
喪服なだけで引かれるわけで…、とキース君の複雑な顔。
キース 「歓迎されないことは確かで、間違いなくて…」
シロエ 「そうでしょう? でも、私服なら…」
法要の帰りでもバレませんよね、とシロエ君が立てる指。
シロエ 「抹香臭い所で法要をしても、外に出た後は…」
サム 「そうそう匂いは残らねえよなあ…」
ジョミー「だよねえ、外なら風もあるしさ」
すぐに消えるよ、とジョミー君も。
ジョミー「でもさ、ぼくの話と、どう繋がるわけ?」
シロエ 「簡単ですよ、お花見の席を法要に仕立てれば…」
キース先輩が偉くなれそうです、とシロエ君、目がマジ。
シロエ 「例の人より立場が上なら、この前みたいに…」
サム 「あー、下僕にして宴会な!」
シロエ 「ナイスな案だと思いませんか?」
そうすれば全員、安泰ですよ、とニッコリと。
シロエ 「マツカ先輩の別荘で、お花見の前に…」
ジョミー「キースが法要、すればいいんだ?」
サム 「うんうん、ナイスなヤツだぜ、ソレ!」
でもよ…、とサム君が傾げる首。
サム 「法要だったら、何か弔うモノがねえとよ…」
シロエ 「そうでもないって、キース先輩が…」
言ったばかりじゃありませんか、とシロエ君の輝く笑顔。
シロエ 「落慶法要とかなら、弔うわけじゃないですよ?」
サム 「そういや、アレはお祝いする方だよなあ…」
キース 「めでたい系の法要になるな」
シロエ 「そっち系の法要、出来ませんか?」
マツカ先輩の別荘で…、と言ってますけど。
お花見で…?
2024/04/06 (Sat)
☆休めない入学式
まだ春休みな4月の初めは、生徒会長宅でのんびりな面々。
今年もマツカ君の別荘でお花見、そういう計画ですけれど。
キース 「めでたい系の法要をしろ、と?」
シロエ 「いいと思うんですけれど…」
サム 「キース、ナイスな法要、ねえのかよ?」
花見でやるのにピッタリなヤツ、とサム君も乗り気。
サム 「キースだって、偉くなれるんだしよ…」
ジョミー「誰かさんを下僕に出来るしさ…」
スウェナ「プロなら、何か考えるべきよ!」
キース 「しかしだな…」
どう考えても時期が合わんのだ、とキース君の深い溜息。
キース 「入学式とガチで被るし、休めんぞ」
ジョミー「えっ、休むって…。学校を?」
キース 「今の流れで、学校の他に何があるんだ?」
今年は4月8日の筈だ、とキース君が眺めるカレンダー。
キース 「いくら俺たちが特別生でも、入学式だけは…」
シロエ 「休めませんよね、欠席届けも無効にされて」
サム 「無効以前に、受け付けねえってヤツだろ、ソレ」
スウェナ「そうよね、その場で却下だわよ」
いい御身分とか、そういう前に、とスウェナちゃんも。
スウェナ「入学式に欠席するとか、絶対に無理よ」
ブルー 「そうでもないけど、君たちは、まだ…」
入学してから日が浅いしね、と生徒会長の苦笑。
ブルー 「在籍年数が長い場合は、出なくても…」
サム 「問題ねえって言うのかよ?」
ブルー 「ジルベール、見かけたことがあるかな?」
一同 「「「あー…」」」
言われてみれば、と誰もが納得。
シロエ 「いましたっけね、欠席大王…」
ジョミー「入学式でも、欠席だよね…」
ブルー 「あれくらいになれば、許されるんだよ」
入学式をスルーしても、と生徒会長の解説が。
ブルー 「とはいえ、君たちは、その境地には…」
シロエ 「達してませんね、まるで全く…」
キース 「ほら見ろ、休みが取れない以上は…」
めでたい法要は無理なんだ、とバッサリですけど。
えっと…?
2024/04/07 (Sun)
☆入学式の日のイベ
4月の頭はまだ春休みで、生徒会長宅に来ている御一同様。
マツカ君の別荘でお花見な話が、法要と結び付きまして…。
シロエ 「おめでたい法要と、入学式って何の話です?」
スウェナ「休めないと、なんで無理なのよ?」
入学式の日に何があるの、とスウェナちゃんの問い。
スウェナ「特に行事は無い筈だわよね?」
シロエ 「イースターなら、とっくに終わってますし…」
マツカ 「今年は早めな年でしたしね」
3月31日でした、とマツカ君も。
マツカ 「この国では、あまり聞きませんけど…」
ジョミー「キリスト教が強い国だと、お祭りだよね」
サム 「ウサギと卵の祭りだよなあ、ウチの学校でも…」
エッグハントをパクってるよな、とサム君、うんうん、と。
サム 「入学式の関連イベだし、イースターは抜きでよ」
シロエ 「ですね、エッグハントも色々ありましたっけ…」
ぼくたちの時は…、とシロエ君が始める回想。
シロエ 「ぶるぅが卵に化けていたのを、探しましたよね」
キース 「あったな、アレで催涙スプレーを…」
ジョミー「ぶるぅにかけて、スタンガンもさ…」
サム 「かましたんだっけな、キースがよ」
ブツはマツカの持ち物でよ…、とサム君も懐かしそうな顔。
サム 「ぶるぅをMAX怒らせちまって、賞品が…」
シロエ 「パアでしたっけね、旅行券…」
ぶるぅ 「だって、酷い目に遭ったんだもん!」
無効にしたくなっちゃうでしょ、と嘆き節なお子様。
ぶるぅ 「あんなことされると思ってないし…」
キース 「悪かった! まるで悪気は無かったんだが…」
シロエ 「今から思えば、キース先輩の疫病仏って…」
デフォ装備かもしれませんね、とシロエ君の苦笑。
シロエ 「出会ってから日が浅い間に、アレですよ?」
サム 「かもなあ、旅行券がパアだなんてよ…」
キース 「そうなるのか?」
シロエ 「知りませんけど、法要は…」
入学式の日だと何故ダメなんです、と質問が。
何があると…?
2024/04/08 (Mon)
☆お坊さんなら必須
まだ春休みな4月の初めは、生徒会長宅な面々ですけれど。
今年もマツカ君の別荘でお花見、それと法要を繋げるとか。
キース 「入学式の日だと、漏れなく不可ではないぞ」
シロエ 「すると、問題は日取りですね?」
入学式そのものとは別件で…、とシロエ君が顎に当てる手。
シロエ 「入学式の日は、ほぼ決まってますけど…」
ジョミー「イースターほどには動かないけど、ある程度…」
サム 「前後するよなあ、その年の曜日と連動でよ」
土日に式はやらねえから、とサム君、うんうん、と。
サム 「だったらアレかよ、今年の日付がアウトとか?」
キース 「ズバリそうだが、気付かないのか?」
サム 「えっ、俺?」
何に気付けって言うんだよ、とサム君、キョトン。
サム 「何があるとも聞いてねえしよ、キースもよ…」
スウェナ「入学式は欠席だなんて、聞いてないわよ?」
お寺の行事なら休めるわよね、とスウェナちゃんの指摘が。
スウェナ「副住職の仕事だったら、休める筈よ?」
サム 「そうだろ、何も言ってはいねえんだしよ…」
ジョミー「黙って休むってことも無いよね?」
シロエ 「その筈ですけど、友達枠だと、欠席届けは…」
不要ですよ、とシロエ君。
シロエ 「当日に来たら、いないってことはあるかもです」
サム 「あー…。そっちかもなあ、んで、何なんだよ?」
俺に話を振るなんてよ、とサム君の問い。
サム 「俺の取柄って、僧籍ってトコだけなんだぜ?」
キース 「だから話を振ったんだ!」
4月8日は何の日だった、とキース君の問い返し。
キース 「まさか、知らないとは言わんだろうな?」
サム 「ちょ、マジで!?」
覚えがねえし、とサム君、ワタワタ。
サム 「行事があるなら、俺も覚えがある筈で…」
キース 「それはそうだが、元老寺でやっていなくても…」
ブルー 「必須の知識なんだけれどね?」
君も坊主の端くれならば、と銀青様の仰せですけど。
必須だと…?
2024/04/09 (Tue)
☆お花見にピッタリ
4月の頭はまだ春休みで、生徒会長宅に来ている御一同様。
今年もマツカ君へお花見にお出掛け、そういう話ですけど。
サム 「マジかよ、坊主には必須ってか!?」
キース 「僧籍なだけのヤツには、無理かもしれないが…」
ブルー 「幼稚園児でも知ってることだよ、幼稚園次第で」
お寺が経営しているとかさ、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「ぼくとキースの宗派にしたって、4月8日は…」
キース 「璃母恩院だと、ちゃんと法要をするんだぞ?」
シロエ 「そうなんですか?」
キース 「ああ。熱心な信者さんだと、お参りに…」
お出掛けになる方も多いが、と副住職が繰る数珠レット。
キース 「もっとも、中には、時期的に…」
ブルー 「お参り半分、お花見半分、っていう人も…」
いないわけではないけどね、と銀青様の苦笑い。
ブルー 「なんと言っても、名前通りに花の頃でさ…」
キース 「境内の桜も見頃になって、アルテメシアも…」
満開な場所が増えるからな、と副住職。
キース 「ここまで言ったら、坊主だったら…」
ブルー 「閃いて欲しくなるけどねえ…」
サム 「花と花見で、どうしろって?」
まるで浮かんで来ねえんだけど、とサム君、泣きそう。
サム 「もっとヒントはねえのかよ?」
キース 「ヒントも何も、ズバリ言ったぞ」
ブルー 「そのものを口にしてたわけでさ、花なんだよ?」
花祭りは知っているだろう、と銀青様のツッコミが。
ブルー 「フラワーパークとかのと違って、ガチなヤツ!」
サム 「あー…。そういえば、アレは4月8日で…」
キース 「分かったか! お釈迦様のお誕生日でだ…」
おめでたいに決まっているだろうが、とキース君の言。
キース 「だからアレなら、ピッタリなんだが…」
シロエ 「誕生日だと、日付は動かせませんね…」
サム 「どうしようもねえよな…」
キース 「こればかりはな…」
最高にめでたい法要なのに、と嘆いてますけど。
日が固定…。
2024/04/10 (Wed)
☆下僕は御免な人
まだ春休みな4月の頭、生徒会長宅で過ごす面々ですけど。
マツカ君の別荘でお花見なイベを、法要と結び付けたい件。
シロエ 「惜しいですねえ、花祭り…」
キース 「まったくだ。アレなら堂々と法要が出来て…」
ブルー 「おめでたさだって、法要の中ではピカイチで…」
落慶法要とかには及ばないけどね、と銀青様も悔しそう。
ブルー 「キースが仕切るには、持って来いでさ…」
キース 「あの馬鹿より、偉くなれるのに…」
ジョミー「なんで今年は、入学式と重なったかなあ…」
??? 「重なってて、ぼくは助かったけど!」
危なかった、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
Aブルー「下僕なんかは、二度と御免だし!」
一同 「「「げっ!」」」
急に来るな、と一同、硬直。
シロエ 「何処から湧いて出たんです!?」
Aブルー「もちろん、ぼくの青の間から!」
なにしろ昨夜は遅かったしね、とソルジャー、あくび。
Aブルー「ノルディと桜の名所に出掛けて、夜桜で…」
キース 「宴会で深酒、帰った途端に爆睡だな?」
Aブルー「ううん、ぼくのハーレイにも、豪華弁当を…」
ノルディが用意してくれててさ、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「もちろん、ぶるぅの分もあったし、また宴会!」
シロエ 「アフターだったわけですね…」
Aブルー「ピンポーン! でもって、宴会の後は…」
大人の時間で、ガッツリ夜更かし、と嫌すぎる台詞。
Aブルー「ハーレイ、お酒が入ってるから、大胆でねえ!」
ブルー 「退場!」
直ぐに帰ってくれたまえ、と生徒会長が指差す扉。
ブルー 「どうせ帰っても、お花見の時は来るんだし!」
Aブルー「そのお花見だよ、下僕だなんて困るから!」
ぼくの面子が丸潰れ、とソルジャー、ブツブツ。
Aブルー「ハーレイを尻に敷けないじゃないか!」
シロエ 「言われてみれば、そうですね…」
キース 「下僕ではなあ…」
尻に敷かれる方になるよな、と誰もが納得。
下僕ですしね…?
2024/04/11 (Thu)
☆押し付けたい人
4月の頭は春休みでして、生徒会長宅に来ている御一同様。
マツカ君の別荘でお花見なヤツを、法要に結び付けたい件。
Aブルー「お彼岸の時は、ハーレイ、不在だったしさ…」
キース 「下僕な立ち位置でも、良かったんだな?」
Aブルー「不本意だけど、そういうコト!」
だけど、お花見では絶対ダメ、とソルジャー、グッと拳を。
Aブルー「同じ下僕なら、ハーレイがやるべきだから!」
一同 「「「は?」」」
どういう意味だ、と誰もがキョトン。
キース 「まさか、下僕を…」
Aブルー「ぼくのハーレイに、押し付けるんだよ!」
シロエ 「ちょ、押し付けって…。マジですか!?」
そんなことをしていいんですか、とシロエ君の質問が。
シロエ 「酷すぎる気がするんですけど!」
サム 「だよなあ、お彼岸のよりもキツそうだぜ?」
花見で宴会なんだしよ…、とサム君も。
サム 「料理は多いし、仕事の方も増えるんでねえの?」
ジョミー「そもそも、会場が広すぎるって!」
お彼岸の法要と違ってさ、とジョミー君が見回す部屋。
ジョミー「あの時は会場、此処だったし…」
スウェナ「キッチンへ走って行くにしたって、近いわよ」
シロエ 「会長の家が広いと言っても、庭は無いですし…」
サム 「マツカの別荘で花見となったら、厨房はよ…」
庭の向こうで、しかも見えねえヤツでねえの、という指摘。
サム 「お客様には、舞台裏とか、見せねえし…」
マツカ 「どうしても裏手になりますよね」
厨房の場所は…、と御曹司。
マツカ 「其処から如何に早く運ぶかが、大切です」
シロエ 「料理が冷めない内にですね」
保温容器とかは使えないんでしょうね、とシロエ君。
シロエ 「それこそ、無粋になりますし…」
マツカ 「昔ながらの、箱程度ですね」
ジョミー「ほらね、料理を運ぶ距離だけでもさ…」
サム 「半端ねえってヤツだよなあ…」
それで下僕とか、地獄じゃねえか、と言ってますけど。
キツそう…。
2024/04/12 (Fri)
☆耐性がゼロな人
まだ春休みな4月の初めは、生徒会長宅な面々ですけれど。
マツカ君の別荘でお花見なイベを、法要に繋げたかった件。
Aブルー「そりゃまあ、地獄かもだけど…」
シロエ 「自分でなければ気にしない、ってヤツですね?」
例えばキース先輩だとか…、とシロエ君が挙げる例。
シロエ 「もっとも、キース先輩の場合は、普段から…」
ジョミー「下僕だしねえ、ババを引くから」
サム 「ぶるぅに踏まれてカエル袋とか、序の口で…」
火だるまショーまであったもんな、とサム君も。
サム 「だからキースに振るんだったら、まだしもよ…」
シロエ 「キャプテンというのは、酷すぎませんか?」
そもそも耐性ナッシングです、とシロエ君。
シロエ 「キース先輩なら、散々、やっていますから…」
スウェナ「多少ハードな仕事になっても、こなすわよね?」
キース 「おい、お前たち!」
この流れだと、俺に来るじゃないか、とキース君の仏頂面。
キース 「我こそは、と引き受ける猛者はいないのか!」
ジョミー「普通、いないと思うけど?」
サム 「いるわけねえよな、指名だったら知らねえけど」
かと言って、指名されてもよ…、とサム君が振っている首。
サム 「まあ、全力で逃亡なわけで、スルーってな!」
シロエ 「当然ですよ、ぼくも逃亡あるのみです!」
お花見は、またの機会でいいです、とシロエ君、目がマジ。
シロエ 「下僕よりかは、来年の桜に賭けますね」
ジョミー「だよねえ、欠席すればオッケー!」
Aブルー「ダメダメ、そんな寂しいお花見とかは!」
それくらいなら、下僕を用意、とソルジャー、キッパリ。
Aブルー「今回は、ぼくのハーレイで!」
シロエ 「あのですね…」
さっきも言いましたけど、とシロエ君の苦い顔付き。
シロエ 「気の毒すぎです、耐性ゼロで!」
Aブルー「ああ、耐性ならバッチリだって!」
一同 「「「はあ?」」」
あるわけなかろう、と誰もがキョトンですけど。
マジで…?
2024/04/13 (Sat)
☆下僕ではダメな職
4月の初めはまだ春休みでして、生徒会長宅な面々ですが。
マツカ君の別荘でお花見と法要を繋ぐ話が、下僕な方へと。
シロエ 「どう転がったら、耐性バッチリになるんです!」
ジョミー「ゼロって言うなら、分かるんだけどさ…」
サム 「バッチリってことはねえだろ、マジで」
なんて言ってもキャプテンだしよ、とサム君の言。
サム 「船で一番、偉い立場に近いんでねえの?」
スウェナ「ソルジャーはともかく、船なんだものね…」
シロエ 「下僕なんかじゃ務まりませんよ!」
TPOにもよるでしょうが…、とシロエ君。
シロエ 「多少だったら、部下を立てるんでしょうけど…」
サム 「どっちかっていやあ、使う方でよ…」
ジョミー「顎で、ってトコまでいかなくっても、貫録が…」
大事だよね、とジョミー君も。
ジョミー「下僕耐性バッチリだなんて、違うと思うよ」
シロエ 「サム先輩が言った通りに、使わなきゃです!」
部下を下僕で使わないと…、とシロエ君が立てる人差し指。
シロエ 「キャプテンが下僕になる船なんて、信頼性が…」
サム 「低くなるよな、大丈夫か、って感じでよ…」
キース 「まったくだ。俺なら、そんな情けない船は…」
出来れば乗せられたくはないな、とキース君の苦い顔付き。
キース 「船と命運を共にするのが、船長だぞ?」
シロエ 「沈む時にも、最後まで残ると聞きますしねえ…」
ブルー 「そう言われてるね、脱出するなら、一番最後!」
そういう意味では、下僕かもだけど…、と生徒会長も。
ブルー 「命を捨てて、他の皆さんの踏み台なわけで…」
シロエ 「そうですけれど、ドッシリ構えて貰わないと…」
安心できませんからね、とシロエ君の深い溜息。
シロエ 「下僕耐性があるような人じゃ、怖すぎますよ」
サム 「沈む時でも、陣頭指揮を執ってこそだぜ」
キース 「威厳に満ち溢れていてくれないとな…」
現場がパニックになってしまうぞ、という声が。
下僕ではねえ…。
2024/04/14 (Sun)
☆素質があるらしい人
まだ春休みなのが4月の初めで、生徒会長宅で過ごす面々。
マツカ君の別荘で今年もお花見な話ですけど、下僕が問題。
Aブルー「威厳はあると思うんだけどね、ハーレイもさ」
シロエ 「あるのが普通で、当然でしょう!」
キース 「何処から下僕耐性なのか、真面目に分からん」
まるで想像出来んのだが…、とキース君が傾げる首。
キース 「しかも、威厳はあるんだな?」
Aブルー「それはもう! でもねえ、ぼくの前ではさ…」
ヘタレMAXなのは知ってるだろう、とソルジャーの言。
Aブルー「そうでなくても、見られていると意気消沈で…」
ブルー 「その先、禁止!」
Aブルー「分かってるってば、単に説明してるだけ!」
ぼくに対しては、とことん下僕な所がね、と威張り返る人。
Aブルー「逆らえないし、言うなりだしさ…」
シロエ 「言われてみれば、そういう部分が多いですよね」
サム 「うんうん、尻に敷かれているってヤツだよな」
ジョミー「確かに、下僕に似ているかもね…」
対象が限定されてるだけで…、とジョミー君も。
ジョミー「もしかしなくても、天然だとか?」
サム 「あるかもなあ…。キースよりかは、素質がよ…」
シロエ 「備わってるという気がしますよね」
Aブルー「ピンポーン!」
生まれついての気質なら上、とソルジャー、キッパリ。
Aブルー「だから、下僕にもってこいだよ!」
キース 「俺の代わりに、やらせる気か?」
Aブルー「そう! せっかくのイベントだしさ…」
みんなで女王様になろう、と妙な台詞が。
Aブルー「今年のお花見は、女王様だよ!」
一同 「「「は?」」」
どういう意味だ、と顔を見合わせる御一同様。
シロエ 「今、女王様、って言いましたか?」
Aブルー「言ったけど、それがどうかしたと?」
シロエ 「何なんですか、女王様って?」
Aブルー「決まってるだろう、下僕がいるんなら…」
女王様だっているわけだよね、と言ってますけど。
えっと…?
2024/04/15 (Mon)
さて、4月。シャングリラ学園は、まだ春休みの真っ最中。
生徒会長宅に来ている面々、のんびりしているわけでして。
シロエ 「いいですよねえ、春休みって」
ジョミー「だよね、お花見なんかも行けちゃうし…」
サム 「美味い飯だって食いに行けるし、宿題もよ…」
出ねえだなんて最高だよな、とサム君の相槌。
サム 「俺たち、特別生ってヤツだし、宿題とかはよ…」
スウェナ「本来、しなくていい筈なのよね…」
ジョミー「そう聞いてるのに、ぼくたちは、ずっと…」
宿題、ガッツリあるんだよね、とジョミー君の深い溜息。
ジョミー「そりゃ、出さなくても、叱られないけど…」
サム 「嫌味はキッチリ言われるもんなあ…」
シロエ 「諸君、いい御身分だな、って定番ですよね…」
お約束になっていますから、とシロエ君も。
シロエ 「グレイブ先生、アレを言うのが生き甲斐ですよ」
ジョミー「うん、分かる…。でも、宿題をやるのもさ…」
だるいもんね、とジョミー君が広げる両手。
ジョミー「だから毎回、出さずに終わって、嫌味なんだよ」
サム 「仕方ねえけど、やる気もねえしよ…」
キース 「俺は、やる気はあるんだが…」
致命的に時間が無い、とキース君の仏頂面。
キース 「副住職と二足の草鞋は、キツイしな…」
シロエ 「夏休みとか、ただでも無理ゲーですしね…」
卒塔婆書きで…、とシロエ君。
シロエ 「アレをこなして宿題までとか、不可能ですよ」
キース 「まったくだ。俺が何人いても足りんな」
ジョミー「でもさ、キースが宿題、やらないお蔭でさ…」
サム 「俺たちもマジで助かってるぜ」
他にやるヤツ、いねえもんな、とサム君が立てる親指。
サム 「なんだかんだで、シロエもやらねえしよ…」
シロエ 「当たり前です、貴重な長期休暇ですよ?」
ジョミー「機械弄りにピッタリだよね」
シロエ 「そうなんですけど、遊ぶのも…」
とても大事なことですから、とニッコリと。
学生ですしね?
2024/04/01 (Mon)
☆人生が変わった人
まだ春休みなシャン学メンバー、生徒会長宅で、のんびり。
宿題が無いのが最高ですけど、あっても出さない面々で…。
ジョミー「そう、遊び! ソレも大事な仕事だもんね!」
シロエ 「遊びもしないで過ごすだなんて、身体にも…」
精神的にも良くないですよ、とシロエ君。
シロエ 「春休みの残りを遊び倒して、その後もですね…」
サム 「遊ぶべきだと俺も思うぜ」
スウェナ「特別生でなくても、遊び要素が満載だものね」
新年度がスタートする時は、とスウェナちゃんも。
スウェナ「新入生歓迎のイベント、てんこ盛りでしょ?」
ジョミー「ぼくたちも、アレで出会ったわけだし…」
シロエ 「そうなんですよね、ぶるぅのお部屋に招待で…」
そこから人生、うんと大きく変わりましたよ、という声が。
シロエ 「アレが無ければ、ぼくは今頃、研究者ですよ」
ジョミー「ぼくだと、普通に会社員かな?」
サム 「俺もそうだと思うんだけどよ、キースはよ…」
今と変わり映えしそうにねえな、とサム君、うんうん、と。
サム 「副住職でよ、月参りに追われまくってよ…」
キース 「いや、その線は無いと思うが?」
あそこで出会っていなければ…、とキース君。
キース 「ブルーに出会う展開も無いし、坊主には…」
ジョミー「あー、そうか、なっていないんだ!」
シロエ 「キッチリ家出で、法律家になるんでしたよね?」
元老寺の跡継ぎは放棄して…、とシロエ君、クスッと。
シロエ 「学費からして、思いっ切り苦労しそうですけど」
キース 「苦学生なのはガチだったろうな…」
ジョミー「人生、変わって良かったよねえ?」
余計なオマケもついて来たけど、とジョミー君。
ジョミー「お彼岸の度に、例のキノコの法要でさ…」
シロエ 「でも、この前のは完全勝利を収めましたし…」
サム 「下僕つきで宴会だったしよ…」
キース 「毎回、ああだと有難いんだが…」
どうなるやら、と数珠レットを繰っていますけど。
さて…?
2024/04/02 (Tue)
☆懲りたらしいです
4月の頭は春休み中で、生徒会長宅で過ごす面々ですけど。
ぶるぅのお部屋で人生が変わった、という話題になって…。
シロエ 「あー…。この前だけになるんでしょうねえ…」
ジョミー「そうそう勝てるわけがないよね…」
サム 「でもよ、相当、懲りたんでねえの?」
あれから姿を見掛けねえしよ、とサム君が眺める窓の外。
サム 「いつもだったら、とっくに押しかけて来てよ…」
キース 「花見に繰り出していやがるな…」
桜が早めに咲く所から、とキース君も。
キース 「アルテメシアよりも先な、花見の名所へ…」
ジョミー「なんだかんだで、飲み食いしに来てるよね…」
シロエ 「ぼくたちが行こうとしてたら、もう確実に…」
押し掛けて来るヤツでしたっけ、とシロエ君。
シロエ 「確かに、今年は来ていませんよね」
スウェナ「そうねえ、すっかり忘れてたけど…」
キース 「俺もだな。存在自体を、綺麗サッパリ」
ジョミー「忘れたくなるのが普通だよ、アレ…」
下僕は楽しかったけどさ、とジョミー君、回想モード。
ジョミー「キースが一番偉いってことで、ぼくたちも…」
サム 「偉いキースのお友達、ってポジションでよ…」
シロエ 「好き放題に、こき使ってましたもんねえ…」
料理の取り分け、他にも色々…、とシロエ君も楽しそう。
シロエ 「もし逆らったら、例の仏様が大惨事ですし…」
サム 「餓鬼になるんじゃ、たまらねえよな」
ジョミー「あの手は、二度と使えないかな?」
キース 「無理だと思うぞ、いくらあいつでも…」
学習能力はあるからな、とキース君が繰る数珠レット。
キース 「そうそう、引っ掛からないかと…」
ジョミー「やっぱ、無理かあ…」
お花見でも下僕にしたいけどね、とジョミー君。
ジョミー「マツカの別荘、今年も豪華な料理の筈で…」
マツカ 「ええ、まだ先になりますけどね」
シロエ 「マツカ先輩、感謝です!」
でも、例の人も来そうですし、という声が。
そりゃねえ…?
2024/04/03 (Wed)
☆両立出来ないイベ
まだ春休みな4月の最初で、生徒会長宅で過ごす御一同様。
今年もマツカ君の別荘でお花見、そういう話が出ましたが。
キース 「あの馬鹿が来ないと、助かるんだが…」
ジョミー「キース、毎回、ババだもんねえ…」
キース 「ああ、勝てたのは、この前だけで…」
花見では手も足も出せんだろうな、とキース君の仏頂面。
キース 「迷惑なキノコは、花見の席には無関係だし…」
サム 「脅す方法、ねえもんなあ…」
シロエ 「お花見と法要、両立なんかは不可能ですしね」
真逆なイベなわけですから、とシロエ君の相槌。
シロエ 「お祭り騒ぎと、抹香臭い法要ですし…」
ジョミー「法要の後は、宴会、セットものなんだけど…」
サム 「この前が、まさにソレだったけどよ…」
花見の後に法要はねえし、とサム君も。
サム 「法要の後に、花見に行くのも顰蹙だしよ…」
シロエ 「そう…ですか?」
キース 「例の仏様だと、全員、私服で法要なんだが…」
普通の法要を考えてみろ、と副住職。
キース 「喪服で行くのが、お約束だぞ?」
サム 「だよなあ、ガチで仏事だしよ…」
ジョミー「帰りに、ちょっとお花見でも、って思っても…」
お花見な人に迷惑だよね、とジョミー君、想像した様子。
ジョミー「喪服の団体様が来るとか、盛り下がるヤツで…」
サム 「花見気分が吹っ飛ぶぜ、マジで」
シロエ 「そうでしょうけど、お彼岸の法要に行く人も…」
喪服ですか、とシロエ君の問い。
シロエ 「お寺でやるヤツ、喪服は必須でしょうか?」
サム 「あー、ソレな!」
違うんでねえの、と僧籍な人。
サム 「通りすがりでも、行けるんだよな?」
キース 「それは可能だ」
土産はお渡し出来ないが…、とキース君、即答。
キース 「なにしろ数に限りがあるし…」
シロエ 「お土産のある人、喪服ですか?」
キース 「いや、飛び入りの人も含めて、服装は…」
特に指定はしていない、と言ってますけど。
自由だと…?
2024/04/04 (Thu)
☆法要に出る服装
4月の最初は春休み中でして、生徒会長宅に来ている面々。
マツカ君の別荘でのお花見はまだ先、けれど話題はお花見。
ジョミー「お彼岸の法要って、服装、自由なわけ?」
キース 「ある程度、常識を守って貰えれば…」
私服で全く問題無いな、と副住職の答え。
キース 「喪服というのは、弔う仏様が一人とか…」
ブルー 「先に亡くなった御先祖様の誰かと、セットで…」
菩提を弔う時だけだよね、と生徒会長、いえ、銀青様も。
ブルー 「お彼岸の場合は、纏めて大勢、法要だから…」
キース 「亡くなった方を悼む部分は、ほぼ無いわけだ」
ジョミー「あー…。それで喪服は要らないんだ?」
キース 「そうなるな。流石に、あまりに派手な服装は…」
控えて頂かないと困るが…、とキース君が繰る数珠レット。
キース 「それ以外なら、平服でお越し頂くことも…」
ブルー 「充分、可能になるってこと!」
TシャツにGパンならオッケーだよね、と生徒会長の言。
ブルー 「短パンは、ちょっと問題が…」
キース 「きちんとした服で、いらっしゃる方に失礼で…」
顰蹙を買う恐れがな…、と副住職も。
キース 「そういった点に注意していれば、服は何でも…」
ブルー 「構わないのが、お彼岸だよ」
落慶法要とかだと、また違うけど、と説明が。
ブルー 「そっち系だと、来賓とかもあるからね」
キース 「改まった服装で来て頂くのが、寺の常識だな」
そもそも飛び入り参加も不可だ、とキース君。
キース 「お彼岸だったら、誰でも参列して頂けるが…」
シロエ 「お土産が無いというだけですよね」
キース 「事前に言って頂かないと、注文しないし…」
数が足りなくなるわけだ、と副住職の真面目な顔。
キース 「だが、法要に来て頂くのは…」
シロエ 「自由で、喪服じゃないんですよね?」
キース 「そうなるが、何か?」
シロエ 「いえ、平服でいいんなら…」
お花見だって行けますよね、と質問が。
どういう意味…?
2024/04/05 (Fri)
☆おめでたい法要
4月の頭はまだ春休みで、生徒会長宅に来ている御一同様。
マツカ君の別荘でのお花見が楽しみ、そういう話ですけど。
キース 「花見というのは、何なんだ?」
シロエ 「さっき、ジョミー先輩が言ってたヤツですよ」
お花見している所へ喪服の団体様です、とシロエ君。
シロエ 「そんなのが来たら、盛り下がりますよね?」
キース 「坊主としては複雑なんだが、そうなるな…」
喪服なだけで引かれるわけで…、とキース君の複雑な顔。
キース 「歓迎されないことは確かで、間違いなくて…」
シロエ 「そうでしょう? でも、私服なら…」
法要の帰りでもバレませんよね、とシロエ君が立てる指。
シロエ 「抹香臭い所で法要をしても、外に出た後は…」
サム 「そうそう匂いは残らねえよなあ…」
ジョミー「だよねえ、外なら風もあるしさ」
すぐに消えるよ、とジョミー君も。
ジョミー「でもさ、ぼくの話と、どう繋がるわけ?」
シロエ 「簡単ですよ、お花見の席を法要に仕立てれば…」
キース先輩が偉くなれそうです、とシロエ君、目がマジ。
シロエ 「例の人より立場が上なら、この前みたいに…」
サム 「あー、下僕にして宴会な!」
シロエ 「ナイスな案だと思いませんか?」
そうすれば全員、安泰ですよ、とニッコリと。
シロエ 「マツカ先輩の別荘で、お花見の前に…」
ジョミー「キースが法要、すればいいんだ?」
サム 「うんうん、ナイスなヤツだぜ、ソレ!」
でもよ…、とサム君が傾げる首。
サム 「法要だったら、何か弔うモノがねえとよ…」
シロエ 「そうでもないって、キース先輩が…」
言ったばかりじゃありませんか、とシロエ君の輝く笑顔。
シロエ 「落慶法要とかなら、弔うわけじゃないですよ?」
サム 「そういや、アレはお祝いする方だよなあ…」
キース 「めでたい系の法要になるな」
シロエ 「そっち系の法要、出来ませんか?」
マツカ先輩の別荘で…、と言ってますけど。
お花見で…?
2024/04/06 (Sat)
☆休めない入学式
まだ春休みな4月の初めは、生徒会長宅でのんびりな面々。
今年もマツカ君の別荘でお花見、そういう計画ですけれど。
キース 「めでたい系の法要をしろ、と?」
シロエ 「いいと思うんですけれど…」
サム 「キース、ナイスな法要、ねえのかよ?」
花見でやるのにピッタリなヤツ、とサム君も乗り気。
サム 「キースだって、偉くなれるんだしよ…」
ジョミー「誰かさんを下僕に出来るしさ…」
スウェナ「プロなら、何か考えるべきよ!」
キース 「しかしだな…」
どう考えても時期が合わんのだ、とキース君の深い溜息。
キース 「入学式とガチで被るし、休めんぞ」
ジョミー「えっ、休むって…。学校を?」
キース 「今の流れで、学校の他に何があるんだ?」
今年は4月8日の筈だ、とキース君が眺めるカレンダー。
キース 「いくら俺たちが特別生でも、入学式だけは…」
シロエ 「休めませんよね、欠席届けも無効にされて」
サム 「無効以前に、受け付けねえってヤツだろ、ソレ」
スウェナ「そうよね、その場で却下だわよ」
いい御身分とか、そういう前に、とスウェナちゃんも。
スウェナ「入学式に欠席するとか、絶対に無理よ」
ブルー 「そうでもないけど、君たちは、まだ…」
入学してから日が浅いしね、と生徒会長の苦笑。
ブルー 「在籍年数が長い場合は、出なくても…」
サム 「問題ねえって言うのかよ?」
ブルー 「ジルベール、見かけたことがあるかな?」
一同 「「「あー…」」」
言われてみれば、と誰もが納得。
シロエ 「いましたっけね、欠席大王…」
ジョミー「入学式でも、欠席だよね…」
ブルー 「あれくらいになれば、許されるんだよ」
入学式をスルーしても、と生徒会長の解説が。
ブルー 「とはいえ、君たちは、その境地には…」
シロエ 「達してませんね、まるで全く…」
キース 「ほら見ろ、休みが取れない以上は…」
めでたい法要は無理なんだ、とバッサリですけど。
えっと…?
2024/04/07 (Sun)
☆入学式の日のイベ
4月の頭はまだ春休みで、生徒会長宅に来ている御一同様。
マツカ君の別荘でお花見な話が、法要と結び付きまして…。
シロエ 「おめでたい法要と、入学式って何の話です?」
スウェナ「休めないと、なんで無理なのよ?」
入学式の日に何があるの、とスウェナちゃんの問い。
スウェナ「特に行事は無い筈だわよね?」
シロエ 「イースターなら、とっくに終わってますし…」
マツカ 「今年は早めな年でしたしね」
3月31日でした、とマツカ君も。
マツカ 「この国では、あまり聞きませんけど…」
ジョミー「キリスト教が強い国だと、お祭りだよね」
サム 「ウサギと卵の祭りだよなあ、ウチの学校でも…」
エッグハントをパクってるよな、とサム君、うんうん、と。
サム 「入学式の関連イベだし、イースターは抜きでよ」
シロエ 「ですね、エッグハントも色々ありましたっけ…」
ぼくたちの時は…、とシロエ君が始める回想。
シロエ 「ぶるぅが卵に化けていたのを、探しましたよね」
キース 「あったな、アレで催涙スプレーを…」
ジョミー「ぶるぅにかけて、スタンガンもさ…」
サム 「かましたんだっけな、キースがよ」
ブツはマツカの持ち物でよ…、とサム君も懐かしそうな顔。
サム 「ぶるぅをMAX怒らせちまって、賞品が…」
シロエ 「パアでしたっけね、旅行券…」
ぶるぅ 「だって、酷い目に遭ったんだもん!」
無効にしたくなっちゃうでしょ、と嘆き節なお子様。
ぶるぅ 「あんなことされると思ってないし…」
キース 「悪かった! まるで悪気は無かったんだが…」
シロエ 「今から思えば、キース先輩の疫病仏って…」
デフォ装備かもしれませんね、とシロエ君の苦笑。
シロエ 「出会ってから日が浅い間に、アレですよ?」
サム 「かもなあ、旅行券がパアだなんてよ…」
キース 「そうなるのか?」
シロエ 「知りませんけど、法要は…」
入学式の日だと何故ダメなんです、と質問が。
何があると…?
2024/04/08 (Mon)
☆お坊さんなら必須
まだ春休みな4月の初めは、生徒会長宅な面々ですけれど。
今年もマツカ君の別荘でお花見、それと法要を繋げるとか。
キース 「入学式の日だと、漏れなく不可ではないぞ」
シロエ 「すると、問題は日取りですね?」
入学式そのものとは別件で…、とシロエ君が顎に当てる手。
シロエ 「入学式の日は、ほぼ決まってますけど…」
ジョミー「イースターほどには動かないけど、ある程度…」
サム 「前後するよなあ、その年の曜日と連動でよ」
土日に式はやらねえから、とサム君、うんうん、と。
サム 「だったらアレかよ、今年の日付がアウトとか?」
キース 「ズバリそうだが、気付かないのか?」
サム 「えっ、俺?」
何に気付けって言うんだよ、とサム君、キョトン。
サム 「何があるとも聞いてねえしよ、キースもよ…」
スウェナ「入学式は欠席だなんて、聞いてないわよ?」
お寺の行事なら休めるわよね、とスウェナちゃんの指摘が。
スウェナ「副住職の仕事だったら、休める筈よ?」
サム 「そうだろ、何も言ってはいねえんだしよ…」
ジョミー「黙って休むってことも無いよね?」
シロエ 「その筈ですけど、友達枠だと、欠席届けは…」
不要ですよ、とシロエ君。
シロエ 「当日に来たら、いないってことはあるかもです」
サム 「あー…。そっちかもなあ、んで、何なんだよ?」
俺に話を振るなんてよ、とサム君の問い。
サム 「俺の取柄って、僧籍ってトコだけなんだぜ?」
キース 「だから話を振ったんだ!」
4月8日は何の日だった、とキース君の問い返し。
キース 「まさか、知らないとは言わんだろうな?」
サム 「ちょ、マジで!?」
覚えがねえし、とサム君、ワタワタ。
サム 「行事があるなら、俺も覚えがある筈で…」
キース 「それはそうだが、元老寺でやっていなくても…」
ブルー 「必須の知識なんだけれどね?」
君も坊主の端くれならば、と銀青様の仰せですけど。
必須だと…?
2024/04/09 (Tue)
☆お花見にピッタリ
4月の頭はまだ春休みで、生徒会長宅に来ている御一同様。
今年もマツカ君へお花見にお出掛け、そういう話ですけど。
サム 「マジかよ、坊主には必須ってか!?」
キース 「僧籍なだけのヤツには、無理かもしれないが…」
ブルー 「幼稚園児でも知ってることだよ、幼稚園次第で」
お寺が経営しているとかさ、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「ぼくとキースの宗派にしたって、4月8日は…」
キース 「璃母恩院だと、ちゃんと法要をするんだぞ?」
シロエ 「そうなんですか?」
キース 「ああ。熱心な信者さんだと、お参りに…」
お出掛けになる方も多いが、と副住職が繰る数珠レット。
キース 「もっとも、中には、時期的に…」
ブルー 「お参り半分、お花見半分、っていう人も…」
いないわけではないけどね、と銀青様の苦笑い。
ブルー 「なんと言っても、名前通りに花の頃でさ…」
キース 「境内の桜も見頃になって、アルテメシアも…」
満開な場所が増えるからな、と副住職。
キース 「ここまで言ったら、坊主だったら…」
ブルー 「閃いて欲しくなるけどねえ…」
サム 「花と花見で、どうしろって?」
まるで浮かんで来ねえんだけど、とサム君、泣きそう。
サム 「もっとヒントはねえのかよ?」
キース 「ヒントも何も、ズバリ言ったぞ」
ブルー 「そのものを口にしてたわけでさ、花なんだよ?」
花祭りは知っているだろう、と銀青様のツッコミが。
ブルー 「フラワーパークとかのと違って、ガチなヤツ!」
サム 「あー…。そういえば、アレは4月8日で…」
キース 「分かったか! お釈迦様のお誕生日でだ…」
おめでたいに決まっているだろうが、とキース君の言。
キース 「だからアレなら、ピッタリなんだが…」
シロエ 「誕生日だと、日付は動かせませんね…」
サム 「どうしようもねえよな…」
キース 「こればかりはな…」
最高にめでたい法要なのに、と嘆いてますけど。
日が固定…。
2024/04/10 (Wed)
☆下僕は御免な人
まだ春休みな4月の頭、生徒会長宅で過ごす面々ですけど。
マツカ君の別荘でお花見なイベを、法要と結び付けたい件。
シロエ 「惜しいですねえ、花祭り…」
キース 「まったくだ。アレなら堂々と法要が出来て…」
ブルー 「おめでたさだって、法要の中ではピカイチで…」
落慶法要とかには及ばないけどね、と銀青様も悔しそう。
ブルー 「キースが仕切るには、持って来いでさ…」
キース 「あの馬鹿より、偉くなれるのに…」
ジョミー「なんで今年は、入学式と重なったかなあ…」
??? 「重なってて、ぼくは助かったけど!」
危なかった、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
Aブルー「下僕なんかは、二度と御免だし!」
一同 「「「げっ!」」」
急に来るな、と一同、硬直。
シロエ 「何処から湧いて出たんです!?」
Aブルー「もちろん、ぼくの青の間から!」
なにしろ昨夜は遅かったしね、とソルジャー、あくび。
Aブルー「ノルディと桜の名所に出掛けて、夜桜で…」
キース 「宴会で深酒、帰った途端に爆睡だな?」
Aブルー「ううん、ぼくのハーレイにも、豪華弁当を…」
ノルディが用意してくれててさ、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「もちろん、ぶるぅの分もあったし、また宴会!」
シロエ 「アフターだったわけですね…」
Aブルー「ピンポーン! でもって、宴会の後は…」
大人の時間で、ガッツリ夜更かし、と嫌すぎる台詞。
Aブルー「ハーレイ、お酒が入ってるから、大胆でねえ!」
ブルー 「退場!」
直ぐに帰ってくれたまえ、と生徒会長が指差す扉。
ブルー 「どうせ帰っても、お花見の時は来るんだし!」
Aブルー「そのお花見だよ、下僕だなんて困るから!」
ぼくの面子が丸潰れ、とソルジャー、ブツブツ。
Aブルー「ハーレイを尻に敷けないじゃないか!」
シロエ 「言われてみれば、そうですね…」
キース 「下僕ではなあ…」
尻に敷かれる方になるよな、と誰もが納得。
下僕ですしね…?
2024/04/11 (Thu)
☆押し付けたい人
4月の頭は春休みでして、生徒会長宅に来ている御一同様。
マツカ君の別荘でお花見なヤツを、法要に結び付けたい件。
Aブルー「お彼岸の時は、ハーレイ、不在だったしさ…」
キース 「下僕な立ち位置でも、良かったんだな?」
Aブルー「不本意だけど、そういうコト!」
だけど、お花見では絶対ダメ、とソルジャー、グッと拳を。
Aブルー「同じ下僕なら、ハーレイがやるべきだから!」
一同 「「「は?」」」
どういう意味だ、と誰もがキョトン。
キース 「まさか、下僕を…」
Aブルー「ぼくのハーレイに、押し付けるんだよ!」
シロエ 「ちょ、押し付けって…。マジですか!?」
そんなことをしていいんですか、とシロエ君の質問が。
シロエ 「酷すぎる気がするんですけど!」
サム 「だよなあ、お彼岸のよりもキツそうだぜ?」
花見で宴会なんだしよ…、とサム君も。
サム 「料理は多いし、仕事の方も増えるんでねえの?」
ジョミー「そもそも、会場が広すぎるって!」
お彼岸の法要と違ってさ、とジョミー君が見回す部屋。
ジョミー「あの時は会場、此処だったし…」
スウェナ「キッチンへ走って行くにしたって、近いわよ」
シロエ 「会長の家が広いと言っても、庭は無いですし…」
サム 「マツカの別荘で花見となったら、厨房はよ…」
庭の向こうで、しかも見えねえヤツでねえの、という指摘。
サム 「お客様には、舞台裏とか、見せねえし…」
マツカ 「どうしても裏手になりますよね」
厨房の場所は…、と御曹司。
マツカ 「其処から如何に早く運ぶかが、大切です」
シロエ 「料理が冷めない内にですね」
保温容器とかは使えないんでしょうね、とシロエ君。
シロエ 「それこそ、無粋になりますし…」
マツカ 「昔ながらの、箱程度ですね」
ジョミー「ほらね、料理を運ぶ距離だけでもさ…」
サム 「半端ねえってヤツだよなあ…」
それで下僕とか、地獄じゃねえか、と言ってますけど。
キツそう…。
2024/04/12 (Fri)
☆耐性がゼロな人
まだ春休みな4月の初めは、生徒会長宅な面々ですけれど。
マツカ君の別荘でお花見なイベを、法要に繋げたかった件。
Aブルー「そりゃまあ、地獄かもだけど…」
シロエ 「自分でなければ気にしない、ってヤツですね?」
例えばキース先輩だとか…、とシロエ君が挙げる例。
シロエ 「もっとも、キース先輩の場合は、普段から…」
ジョミー「下僕だしねえ、ババを引くから」
サム 「ぶるぅに踏まれてカエル袋とか、序の口で…」
火だるまショーまであったもんな、とサム君も。
サム 「だからキースに振るんだったら、まだしもよ…」
シロエ 「キャプテンというのは、酷すぎませんか?」
そもそも耐性ナッシングです、とシロエ君。
シロエ 「キース先輩なら、散々、やっていますから…」
スウェナ「多少ハードな仕事になっても、こなすわよね?」
キース 「おい、お前たち!」
この流れだと、俺に来るじゃないか、とキース君の仏頂面。
キース 「我こそは、と引き受ける猛者はいないのか!」
ジョミー「普通、いないと思うけど?」
サム 「いるわけねえよな、指名だったら知らねえけど」
かと言って、指名されてもよ…、とサム君が振っている首。
サム 「まあ、全力で逃亡なわけで、スルーってな!」
シロエ 「当然ですよ、ぼくも逃亡あるのみです!」
お花見は、またの機会でいいです、とシロエ君、目がマジ。
シロエ 「下僕よりかは、来年の桜に賭けますね」
ジョミー「だよねえ、欠席すればオッケー!」
Aブルー「ダメダメ、そんな寂しいお花見とかは!」
それくらいなら、下僕を用意、とソルジャー、キッパリ。
Aブルー「今回は、ぼくのハーレイで!」
シロエ 「あのですね…」
さっきも言いましたけど、とシロエ君の苦い顔付き。
シロエ 「気の毒すぎです、耐性ゼロで!」
Aブルー「ああ、耐性ならバッチリだって!」
一同 「「「はあ?」」」
あるわけなかろう、と誰もがキョトンですけど。
マジで…?
2024/04/13 (Sat)
☆下僕ではダメな職
4月の初めはまだ春休みでして、生徒会長宅な面々ですが。
マツカ君の別荘でお花見と法要を繋ぐ話が、下僕な方へと。
シロエ 「どう転がったら、耐性バッチリになるんです!」
ジョミー「ゼロって言うなら、分かるんだけどさ…」
サム 「バッチリってことはねえだろ、マジで」
なんて言ってもキャプテンだしよ、とサム君の言。
サム 「船で一番、偉い立場に近いんでねえの?」
スウェナ「ソルジャーはともかく、船なんだものね…」
シロエ 「下僕なんかじゃ務まりませんよ!」
TPOにもよるでしょうが…、とシロエ君。
シロエ 「多少だったら、部下を立てるんでしょうけど…」
サム 「どっちかっていやあ、使う方でよ…」
ジョミー「顎で、ってトコまでいかなくっても、貫録が…」
大事だよね、とジョミー君も。
ジョミー「下僕耐性バッチリだなんて、違うと思うよ」
シロエ 「サム先輩が言った通りに、使わなきゃです!」
部下を下僕で使わないと…、とシロエ君が立てる人差し指。
シロエ 「キャプテンが下僕になる船なんて、信頼性が…」
サム 「低くなるよな、大丈夫か、って感じでよ…」
キース 「まったくだ。俺なら、そんな情けない船は…」
出来れば乗せられたくはないな、とキース君の苦い顔付き。
キース 「船と命運を共にするのが、船長だぞ?」
シロエ 「沈む時にも、最後まで残ると聞きますしねえ…」
ブルー 「そう言われてるね、脱出するなら、一番最後!」
そういう意味では、下僕かもだけど…、と生徒会長も。
ブルー 「命を捨てて、他の皆さんの踏み台なわけで…」
シロエ 「そうですけれど、ドッシリ構えて貰わないと…」
安心できませんからね、とシロエ君の深い溜息。
シロエ 「下僕耐性があるような人じゃ、怖すぎますよ」
サム 「沈む時でも、陣頭指揮を執ってこそだぜ」
キース 「威厳に満ち溢れていてくれないとな…」
現場がパニックになってしまうぞ、という声が。
下僕ではねえ…。
2024/04/14 (Sun)
☆素質があるらしい人
まだ春休みなのが4月の初めで、生徒会長宅で過ごす面々。
マツカ君の別荘で今年もお花見な話ですけど、下僕が問題。
Aブルー「威厳はあると思うんだけどね、ハーレイもさ」
シロエ 「あるのが普通で、当然でしょう!」
キース 「何処から下僕耐性なのか、真面目に分からん」
まるで想像出来んのだが…、とキース君が傾げる首。
キース 「しかも、威厳はあるんだな?」
Aブルー「それはもう! でもねえ、ぼくの前ではさ…」
ヘタレMAXなのは知ってるだろう、とソルジャーの言。
Aブルー「そうでなくても、見られていると意気消沈で…」
ブルー 「その先、禁止!」
Aブルー「分かってるってば、単に説明してるだけ!」
ぼくに対しては、とことん下僕な所がね、と威張り返る人。
Aブルー「逆らえないし、言うなりだしさ…」
シロエ 「言われてみれば、そういう部分が多いですよね」
サム 「うんうん、尻に敷かれているってヤツだよな」
ジョミー「確かに、下僕に似ているかもね…」
対象が限定されてるだけで…、とジョミー君も。
ジョミー「もしかしなくても、天然だとか?」
サム 「あるかもなあ…。キースよりかは、素質がよ…」
シロエ 「備わってるという気がしますよね」
Aブルー「ピンポーン!」
生まれついての気質なら上、とソルジャー、キッパリ。
Aブルー「だから、下僕にもってこいだよ!」
キース 「俺の代わりに、やらせる気か?」
Aブルー「そう! せっかくのイベントだしさ…」
みんなで女王様になろう、と妙な台詞が。
Aブルー「今年のお花見は、女王様だよ!」
一同 「「「は?」」」
どういう意味だ、と顔を見合わせる御一同様。
シロエ 「今、女王様、って言いましたか?」
Aブルー「言ったけど、それがどうかしたと?」
シロエ 「何なんですか、女王様って?」
Aブルー「決まってるだろう、下僕がいるんなら…」
女王様だっているわけだよね、と言ってますけど。
えっと…?
2024/04/15 (Mon)
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