シャングリラ学園つれづれ語り
☆休めない期末試験
さて、7月。鬱陶しい梅雨も、期末試験も終わって夏本番。
週末は生徒会長宅なシャン学メンバー、夏休み待ちでして。
サム 「やっと期末も終わってくれたぜ、疲れたよな…」
ジョミー「だよねえ、試験の結果は、どうでもいいけど…」
シロエ 「特別生には、出席義務さえ無いですからね…」
スウェナ「でも、試験だけは休めないのがキツイわよね…」
猛暑日だろうが、出るしかないし…、とスウェナちゃんも。
スウェナ「1年A組が好きに出来るの、ぶるぅのお蔭で…」
ブルー 「そう! ついでに、ぼくもね」
ぼくをクラスに迎え入れるのが条件だしさ、と生徒会長。
ブルー 「でないと、ぶるぅの御利益は無い、と…」
ジョミー「みんな、信じているもんねえ…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ どんなテストも、満点だしね!」
試験勉強は要らないもーん、と家事万能なお子様の笑顔。
ぶるぅ 「ぼくのパワーを中継できるの、ブルーだけで…」
ブルー 「何が何でも、試験会場に、ぼくがいないと…」
シロエ 「どうにもならない、と言われてますから…」
事実は違うんですけどね、とシロエ君、深い溜息。
シロエ 「ぶるぅも会長も、家で爆睡していても…」
ぶるぅ 「サイオン、バッチリいけるしね!」
ブルー 「寝てても使えてしまうレベルで、サイオンが…」
強いのがタイプ・ブルーだよね、と生徒会長、しれっと。
ブルー 「だけど、試験に出席してこそ、値打ちがさ…」
ジョミー「上がるんだろうし、出るのはいいけど…」
シロエ 「ぼくたち、巻き添えですからねえ…」
一人で出るのは、かったるいとかで…、とシロエ君の愚痴。
シロエ 「会長とぶるぅは、瞬間移動で登校ですけど…」
ジョミー「ぼくたちだと、そうはいかなくて…」
サム 「バスは混んでて、外は暑くて、地獄でよ…」
スウェナ「ホントに無理って感じだわよね…」
キース 「まったくだ。少しはだな…」
配慮というものが欲しいんだが、と注文ですけど。
さて…?
2024/07/01 (Mon)
☆設けて欲しい基準
期末試験が終わったシャン学メンバー、只今、夏休み待ち。
生徒会長宅で過ごす週末、出て来たのが期末試験の愚痴で。
ブルー 「配慮って…。それはどういう意味だい?」
キース 「そのままの意味だ、あんたの配慮だ!」
俺たちを巻き添えにする以上はな、とキース君、ズイと。
キース 「出なくていい日の基準くらいは、設けて欲しい」
ブルー 「えっと…?」
キース 「猛暑日だったら休んでいいとか、あるだろう!」
シロエ 「いいですね、ソレ!」
熱中症アラートもありますからね、とシロエ君、大賛成。
シロエ 「熱中症の警戒レベルをチェックで、連動ですよ」
ジョミー「厳重警戒になった時には、休めるんだね!」
キース 「そうあって欲しいと思うんだがな?」
他に雨の日の分もあれば…、とキース君の畳み掛け。
キース 「大雨警報の場合は、学校自体が休みだが…」
シロエ 「注意報の時点で、休んでもいいと嬉しいですね」
夏の豪雨は降り方が半端ないですし…、とシロエ君も。
シロエ 「道路が突然、川になるとか、あるあるですよ」
サム 「んで、マンホールの蓋が吹っ飛ぶのな…」
スウェナ「排水設備が、キャパオーバーになるヤツよね…」
アルテメシアでも、たまにあるし、とスウェナちゃん。
スウェナ「私たちの通学コースに、無いってだけで」
ジョミー「有名なトコは、けっこうあるよ」
キース 「知ってるか? 沈む大学もあるんだぞ」
キャンパスが丸ごと浸水でな、とキース君が広げる両手。
キース 「大雨の日は、長靴持参で行くと聞いている」
サム 「マジかよ、それこそサボッちまえば…」
いいんでねえの、とサム君が傾げる首。
サム 「大学だったら、出席、うるさくねえんだろ?」
キース 「そこは教授の判断になるが、それと同じで…」
シロエ 「会長にも配慮が欲しい、という流れですね?」
キース 「暑さも、雨が酷い日にもな!」
せめて判断基準を作れ、と言ってますけど。
どうなる…?
2024/07/02 (Tue)
☆判断基準を希望
期末試験も無事に終わって、夏休みを待つ面々ですけれど。
生徒会長宅で過ごす週末、揃って愚痴を言い出したわけで。
ブルー 「判断基準って…。期末試験に出るかどうかの?」
キース 「その通りだが?」
客観的にいけるヤツにして欲しい、とキース君、目がマジ。
キース 「暑さと雨とだ、気象情報のサイトをだな…」
シロエ 「チェックすれば分かる、という基準ですね?」
キース 「ああ。気象庁にはこだわらないぞ」
この面子だけ、揃って見られる所でいい、と注文は甘め。
キース 「アイス日和とか、洗濯日和の指数でいいんだ」
ジョミー「あー、そういうのも出るよね、あちこちで」
サム 「あるよな、アイスかシャーベットかでよ…」
暑さを発表してるトコもあるぜ、とサム君も。
サム 「アイスが美味い、だと、暑さ、そこそこでよ…」
シロエ 「知ってます! 暑さがキツイと、アイスから…」
シャーベットがいい、に変わるんですよね、とシロエ君。
シロエ 「サッパリとシャーベットを、でしたっけ?」
サム 「うんうん、決まり文句はソレな!」
そこでなくてもかまわねえけど…、とサム君も真剣。
サム 「基準は欲しいぜ、考えてくれよ」
シロエ 「ぼくからも、よろしくお願いします!」
スウェナ「全面的に賛成だわね、マツカはどうなの?」
マツカ 「ぼくも、皆さんと同じですよ」
普通にバスで登校ですし、とマツカ君の苦笑。
マツカ 「入学した時は、車で送迎でしたけれどね」
キース 「物騒な護身用のアイテムも、持っていたしな…」
ジョミー「あったね、鞄の中に色々とさ…」
懐かしいよね、とジョミー君、クスクスと。
ジョミー「今じゃすっかり、庶民と同化しちゃってるけど」
サム 「いいじゃねえかよ、お蔭で、マツカも賛成で…」
キース 「判断基準を希望なんだし、作るべきだぞ」
ブルー 「暑さと雨で、基準を設けろ、と…」
まあいいけどさ、と考えてくれるようですけど。
基準は…?
2024/07/03 (Wed)
☆暑さの基準から
期末試験も無事に終了、後は夏休みを待つだけの御一同様。
生徒会長宅で週末ですけど、期末試験が切っ掛けで要望が。
シロエ 「とにかく、欠席していい基準をですね…」
サム 「なんとか作ってくれよ、頼むぜ」
ブルー 「うーん…。だったら、まずは暑さの方で、と…」
シャーベット日和は休んでいいかな、と生徒会長。
ブルー 「気温と湿度は、厳密に決まりはしないけど…」
キース 「それでかまわん、充分だ」
シロエ 「例の天気予報のサイトで、オススメが…」
シャーベットになれば休みですか、とシロエ君の確認が。
シロエ 「アイスの間は、出席しないとダメなんですね?」
ブルー 「そうなるね。アイスのオススメがMAXでもさ」
ジョミー「ちょっと厳しいけど、無いよりマシかな…」
キース 「現状を思えば、天国だぞ?」
副住職としては極楽だがな、とキース君、苦笑い。
キース 「だが、言い回しとして、極楽は、どうも…」
シロエ 「合いませんよね、頭の中で蓮が咲きそうですよ」
ジョミー「だよねえ、夏の花だしさ…」
サム 「池で咲いてる花と言っても、暑苦しいぜ…」
イメージがよ、とサム君も。
サム 「カンカン照りの夏の日差しが浮かぶんだよな」
シロエ 「分かります。ぼくの頭で咲きそうな蓮も…」
そういうヤツで…、とシロエ君が竦める肩。
シロエ 「ですから、ここは副住職でも、表現は…」
サム 「天国でいいと思うぜ、うん」
キース 「有難い。でもって、有難い話のついでにだな…」
雨の日の基準も決めて欲しいんだが…、とキース君。
キース 「そっちは、洗濯指数でいいぞ」
ブルー 「アレ、使えないと思うけど?」
傘の数の方を推すね、と生徒会長が挙げて来た基準。
ブルー 「傘のマークが幾つ出るかで、雨の降り方を…」
シロエ 「あー…。傘は要りませんとか、忘れずにとか…」
キース 「なるほどな。なら、それで…」
基準を出してくれないか、と言ってますけど。
傘の数…。
2024/07/04 (Thu)
☆雨の方は余裕を
期末試験が終わった面々、夏休みを待つばかりですけれど。
生徒会長宅に来ている週末、愚痴が出て来たわけでして…。
サム 「傘の数がMAXの時は、休んでいいよな?」
シロエ 「まさかダメとは言いませんよね?」
キース 「俺としてはだ、MAXが近い時点でだ…」
欠席出来るのが望ましいが…、とキース君が顎に当てる手。
キース 「雨の月参りの経験からして、MAXが近いと…」
ジョミー「雨脚が酷くなってくるとか?」
キース 「そうなんだ。予報より酷く降るのが多いな」
自転車だけに、よく分かるぞ、と副住職が繰る数珠レット。
キース 「とんでもなく降って来やがった、と…」
シロエ 「泣けてくるってヤツですか?」
キース 「わびしい気分になるのはガチだ」
なんだって、こんな雨の中を…、と鬱々として来るそうで。
キース 「昨今、気象病も問題になっているだけに…」
ブルー 「MAXよりも早めにしたい、って?」
キース 「あんたも、こうして愚痴を聞かされる回数が…」
劇的に減ると思うんだがな、とキース君の畳み掛け。
キース 「正直、暑さも嫌われはするが、雨の方がだ…」
シロエ 「迷惑度数は上がりますよね…」
サム 「暑いだけなら、アイスを買えば済むけどよ…」
ジョミー「雨の方だと、コンビニとか駅で傘を買っても…」
焼け石に水でしかないもんね、とジョミー君の相槌が。
ジョミー「土砂降りの時に、ビニール傘はキツイしさ…」
スウェナ「本格派の大きな傘を差しても、無駄なのよね…」
シロエ 「こう、足元から、雨が跳ね返りますし…」
サム 「靴の中まで濡れちまうとか、あるあるだしよ…」
予報以上の雨は困るぜ、とサム君も。
サム 「傘の数がよ、MAX近くだと、ありがてえよな」
シロエ 「ぼくもです。キース先輩の意見を推しますよ」
ブルー 「なるほどねえ…。だったら、ソレで…」
キース 「決定だな?」
暑さと雨の基準の件は、と纏めに掛かる人。
円満に解決…。
2024/07/05 (Fri)
☆文書にした方が
期末試験も終わった週末、生徒会長宅に来ている御一同様。
夏休みを待つばかりですけど、期末試験が発端な愚痴で…。
キース 「暑さはシャーベットがオススメの時で、と…」
シロエ 「雨は、傘のマークがMAXの一歩手前ですね?」
ブルー 「そういうことだね、君たちの意見を尊重すれば」
キース 「是非、尊重して貰いたい!」
被害に遭うのは俺たちだしな、とキース君の念押しが。
キース 「繰り返しになるが、あんたと、ぶるぅは…」
ジョミー「瞬間移動で登校だしねえ、暑さとかはさ…」
サム 「無関係でよ、正直、どうでもいいんだろ?」
ブルー 「否定はしないね、だから、尊重するってば!」
基準を設けることに決めたよ、と生徒会長、大真面目。
ブルー 「きちんと文書にするべきなのかな、どう思う?」
キース 「その方向で頼めるのなら、有難い」
書き付けて、壁に貼ってくれ、とキース君が指差す壁。
キース 「カレンダーの横の辺りに、ペタリとな」
一同 「「「イイネ!」」」
一筆入れるのと同じ、と誰もが大歓声。
シロエ 「壁なら、いつでも見られますしね!」
ジョミー「後でグダグダ、文句が出て来ることも無いしさ」
スウェナ「見れば、一目で分かるものねえ…」
ブルー 「オッケー! ぶるぅ、紙と硯を持って来てよ」
最上級のヤツ、と生徒会長が出した注文。
ブルー 「ここは真面目に、銀青として書くべきかと…」
シロエ 「それ、最高じゃないですか!」
キース 「立てた誓いは破らない、と思っていいんだな?」
ブルー 「もちろんだよ! もう絶対に、守るってね!」
しっかりと書いて、判も押すよ、と頼もしい言葉。
ブルー 「銀青のサインとハンコがあれば、完璧だろう?」
キース 「文書としては、もう、それ以上は望めないな」
ブルー 「掛軸に仕立ててしまうのもいいね、映えるから」
サム 「いいじゃねえかよ、ナイスだぜ!」
ちょっとオシャレな感じだしよ、という声が。
いいかも…。
2024/07/06 (Sat)
☆普段から使うべき
期末試験も無事に終わって、夏休みを待つ面々ですけれど。
生徒会長宅で過ごす週末、愚痴が発端で決まりが出来そう。
ブルー 「それじゃ、掛軸にして飾ればいいかな?」
キース 「あんたのような高僧の書だと、有難いしな」
マツカ 「表装の方は任せて下さい、少しばかり時間が…」
かかってしまいますけどね、とマツカ君の控えめな口調。
マツカ 「丁寧に表装するとなったら、その場では…」
キース 「承知している。出来て来るまでは、暫定的に…」
サム 「普通の張り紙でいいんでねえの?」
ジョミー「分かれば、それで充分だしね!」
チラシの裏でもいいくらいだよ、とジョミー君。
ジョミー「ぶるぅ、適当な紙もお願い!」
ぶるぅ 「オッケー、紙とマジックだね!」
用意して来る、と跳ねて行ったお子様、じきに戻りまして。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 紙と硯と、マジック、どうぞ!」
ブルー 「ありがとう。まずは、普通の紙から、と…」
生徒会長、白い紙にマジックでサラサラと基準を書き付け。
ブルー 「これでよし、っと…。ぶるぅ、貼ってくれる?」
ぶるぅ 「セロテープかなあ、それとも画鋲?」
ブルー 「どっちも痕がつきそうだけど、まあいいか…」
明日から使う基準だしね、と大きく頷く生徒会長。
ブルー 「明日の予報は猛暑日だから、早速、誰かが…」
ぶるぅ 「お休みするかもしれないね!」
キース 「なんだって!?」
ジョミー「待ってよ、試験期間に限定なんじゃあ…?」
今の基準、と一同、ワタワタ。
ジョミー「明日とか、休まなくてもいいし!」
シロエ 「だって、普通に日曜ですよ?」
サム 「休む必要、ねえじゃねえかよ!」
元から休みなんだからよ、とサム君の言。
サム 「猛暑日だろうが、大雨だろうが、関係ねえし!」
キース 「まったくだ。此処は快適なんだしな」
ブルー 「でもねえ…。こういう基準は、普段から…」
適用しないと忘れがちで、と言ってますけど。
休日にまで…?
2024/07/07 (Sun)
☆使えない基準
期末テストも終わった面々、週末は生徒会長宅ですけれど。
夏休みを待つばかりとはいえ、試験期間中の愚痴が出て…。
キース 「そうなのか? しかし休みの日に、休む輩が…」
サム 「いるわけねえだろ、しかも行先、此処だしよ…」
ジョミー「暑いからとか、大雨だからって、休んだら…」
損をするしかないヤツだよね、とジョミー君。
ジョミー「美味しい料理も、おやつも逃してしまうしさ…」
シロエ 「エアコンが効いてて、涼しいですしね…」
スウェナ「下手な避暑地より、条件、いいわよ?」
避暑地だと蚊がいたりするもの、とスウェナちゃんも。
スウェナ「そういう心配、全く無いのに、誰が休むの?」
サム 「うんうん、休むって言うヤツがいたらよ…」
ジョミー「正気を疑っちゃうよね、マジで」
キース 「熱中症で意識朦朧だとか、夏風邪で高熱とか…」
まず、その辺しか浮かばないな、とキース君、腕組み。
キース 「適用する意味は、真面目に無いと思うんだが?」
ブルー 「本当に?」
一同 「「「はいっ!」」」
試験期間中に限定で…、と誰もがプッシュ。
ジョミー「あえて適用範囲を拡大するなら、平日だよね」
シロエ 「学校ですか、サボりたい日は、ありますけど…」
サム 「1年A組で出欠を取るの、グレイブ先生だぜ?」
ブルーじゃねえのを忘れてねえか、とサム君の鋭い指摘。
サム 「此処の基準で休んだ場合は、どうなるんだよ?」
一同 「「「あー…」」」
それはタダでは済むわけがない、と頷くしかない御一同様。
ジョミー「平日に拡大するのは、無理かあ…」
シロエ 「ぶっちゃけ、使えない基準ですってば!」
試験期間中くらいしか…、とシロエ君、キッパリと。
シロエ 「会長、その方向でお願いします!」
ブルー 「いいけど、後悔するんじゃないかなあ…」
キース 「俺はしないぞ」
シロエ 「そんなの、誰もしませんよ!」
使う場面がありませんから、と言ってますけど。
後悔って…?
2024/07/08 (Mon)
☆恩恵が無い人たち
期末試験も無事に終わって、後は夏休みを待つばかりな今。
けれど、試験期間中の愚痴が出まして、休める基準が決定。
ブルー 「そういうことなら、それでいいけど…」
キース 「あんたは、何を考えてるんだ?」
ブルー 「後から言われても困るよね、っていうだけで…」
君たちがいいなら、特に文句は…、と生徒会長の言。
ブルー 「ついでに君は、あまり関係無いかもだしさ」
キース 「はあ?」
なんで俺が、とキース君が指差す、自分の顔。
キース 「月参りがあるから、さほど恩恵は無い、と…?」
ブルー 「あったね、そんなイベントも」
キース 「別件なのか?」
ブルー 「根っこの所は同じかな…」
規模は比較にならないけどさ、と生徒会長が顎に当てる手。
ブルー 「サムとジョミーも、キースと条件は同じだよ?」
サム 「俺もかよ?」
ジョミー「ぼくとサムも、って…。何があるわけ?」
暑さと雨の基準が欲しいようなヤツ、とジョミー君の問い。
ジョミー「全然、思い付かないんだけど…?」
サム 「俺もだぜ…。キース、お前は?」
キース 「記憶を手繰りまくってみたが、サッパリだ」
基準があれば恩恵に与れるイベなんて…、とキース君も。
キース 「おまけに、俺は除外なんだぞ?」
サム 「其処なんだよなあ、問題は…」
ジョミー「やっぱりあれば良かったよ、ってなりそうで…」
それなのに心当たりはゼロ、とジョミー君、ブツブツと。
ジョミー「とにかく適用な方向で、っていうのはアリ?」
ブルー 「感心しないね、なあなあで運用するのはさ」
キース 「緩みがちになる、と言いたいのか?」
ブルー 「ピンポーン!」
こういったことは、キッチリ決めた方が…、と生徒会長。
ブルー 「ここまでは、と線を引くのが一番だよ」
シロエ 「すみません。横からですけど、いいですか?」
ブルー 「質問かい?」
シロエ 「はい。適用な場合…」
ぼくは、お得なわけでしょうか、と確認が。
なるほど…。
2024/07/09 (Tue)
☆お得になる理由は
夏休みを待つ御一同様、週末は生徒会長宅なわけですけど。
試験期間中の愚痴から出来た、欠席していい基準が問題で。
スウェナ「そうね、キースやジョミーは除外でも…」
マツカ 「ぼくたちの場合、適用されるわけですからね…」
確かに気になるポイントですよ、とマツカ君も。
マツカ 「お得かどうかは、確認すべきだと思います」
シロエ 「そうでしょう? 会長、其処はどうなんです?」
ブルー 「もちろん、お得になるだろうねえ…」
なんと言っても休めるんだし、と生徒会長、ニッコリと。
ブルー 「欠席理由も明々白々、誰も文句は言えないしね」
シロエ 「文句を言うのは、キース先輩たちですか?」
ブルー 「そりゃまあ、大いに言うと思うよ、ブツブツと」
口で言えないから心の中で…、と生徒会長の楽しそうな顔。
ブルー 「言いたくっても、壁に飾ってあるわけだから…」
シロエ 「掛軸に書いてありますもんねえ…」
ブルー 「銀青のサインと、ハンコつきでね!」
文句を言える人はいないよ、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「除外な面子の、顔ぶれを見れば分かるだろう?」
シロエ 「えっと…? キース先輩と、サム先輩と…」
マツカ 「ジョミーですよね、共通点があるとしたなら…」
スウェナ「ズバリ、アレでしょ、お坊さんでしょ?」
本職と見習いの差はあるけれど…、とスウェナちゃん。
スウェナ「それに、さっきブルーが、月参りのことを…」
マツカ 「根っこの所は同じなんだ、と言いましたよね…」
シロエ 「でもって、適用になった場合は、ぼくたちが…」
お得なヤツって、何なんでしょう、とシロエ君が傾げる首。
シロエ 「月参りの件は、先月、白紙撤回で…」
スウェナ「消えてなくなった筈だわよ?」
マツカ 「待って下さい、気が付きました! お盆です!」
一同 「「「お盆?」」」
マツカ 「棚経ですよ、来月じゃないですか!」
適用されたら休めるのでは、という声ですけど。
正解ですか…?
2024/07/10 (Wed)
☆休んでもいい棚経
期末試験が終わった御一同様、生徒会長宅で過ごす土曜日。
そこで出て来た愚痴から生まれた、欠席基準が問われる今。
シロエ 「あー、棚経! 暑い最中ですもんねえ…」
スウェナ「綺麗サッパリ忘れていたわよ、来月だわね…」
マツカ 「そうでしょう? キースたちも毎年、大変で…」
炎天下を自転車で走る日ですよ、とマツカ君。
マツカ 「欠席基準が適用されたら、休めそうです」
シロエ 「暑さの基準は、シャーベットでしたから…」
スウェナ「お盆の頃なら、ほぼ毎日がソレだわよ」
台風でも来ない限りは、シャーベットよね、と相槌が。
スウェナ「高確率で欠席できると思うわ、基準があれば」
マツカ 「もしも休めたら、ずいぶん楽になりそうですよ」
シロエ 「ですね、来なくていいんですから」
どうせ来たって棚経ですし…、とシロエ君も全面的に同意。
シロエ 「朝イチで、と言われてますから、来る時は…」
マツカ 「暑さはマシなわけですけれど、日中は…」
スウェナ「暑いものねえ、シャーベットな予報は確実よ」
シロエ 「つまり、朝の予報でシャーベットなら…」
休んでいいことになりますね、とシロエ君、うんうん、と。
シロエ 「家で涼しく過ごしていられて、棚経も…」
スウェナ「まるっとパスして、スルーだわねえ…」
マツカ 「多分、ソレだと思うんですよ」
キースたちには恩恵が無いそうですから…、とマツカ君。
マツカ 「ブルー、棚経で合っていますか?」
ブルー 「ピンポーン!」
それで正解、と生徒会長、ニコニコと。
ブルー 「どうかな、適用されていない場合はさ…」
シロエ 「猛暑日だろうが、棚経ですよね…」
是非、適用でお願いします、とシロエ君、頭をペコリ。
シロエ 「キース先輩たちには悪いんですけど…」
スウェナ「いいじゃないのよ、実際にある基準なんだし」
マツカ 「ブルーも、念押ししてくれましたし…」
気にしなくていいと思いますよ、とマツカ君の正論が。
適用…?
2024/07/11 (Thu)
☆お得に休めそう
期末試験も無事に終了、夏休みを待つばかりな面々ですが。
試験期間中の愚痴から生まれた、欠席できる基準が問題で。
シロエ 「キース先輩、ジョミー先輩、サム先輩…」
サム 「申し訳ねえって顔、しなくてもいいぜ」
キース 「俺もかまわん、元々、そういう職業だしな」
ジョミー「ぼくは正直、羨ましいけど…」
仕方ないよね、とジョミー君も苦笑いでして。
ジョミー「少しでも楽が出来る人がいるなら、いいよ」
シロエ 「ありがとうございます、ジョミー先輩!」
ジョミー「いいって、いいって! それに、この先…」
他のイベントで得をするかもだしさ、とジョミー君の笑顔。
ジョミー「暑いのは夏に限定だけど、雨は年中いけるしね」
サム 「あー…。今は全く思い付かねえけど、他にも…」
何かあるかもしれねえよな、とサム君も。
サム 「おっと、お彼岸、いけるんでねえの?」
ジョミー「ホントだ、アレはキースがやってるだけで…」
サム 「お前と俺は、何もしてねえぜ?」
お経を読める資格もねえし、とサム君の指摘。
サム 「お中日によ、大雨が降ったら、休めるってな!」
一同 「「「イイネ!」」」
棚経だけじゃなかったんだ、と大歓声な御一同様。
ジョミー「キース以外は、お得なヤツだよ、この基準!」
シロエ 「最高ですよ、抹香臭いイベント回避用ですね!」
ブルー 「やっと分かった? 試験期間中に限定だとさ…」
後で後悔しないかい、と聞いた意味が、と生徒会長の問い。
ブルー 「平日にも適用するっていうのは、ダメだけど」
シロエ 「会長、他にもありそうですか?」
ブルー 「すぐには思い付かないねえ…」
そっちの方は、運用し始めてからで…、という提案が。
ブルー 「やってみないと分からない面は、何にでも…」
キース 「あるものだしな、それに俺にもお得なヤツが…」
ブルー 「無いとは限らないだろう?」
細かい規定は後でいいと思うよ、と柔軟にいく模様。
決定ですか?
2024/07/12 (Fri)
☆逃せない前髪
期末試験が終わった御一同様、週末は生徒会長宅ですけど。
そこで出て来た試験期間中の愚痴から、欠席基準が爆誕で。
シロエ 「じゃあ、とりあえず、運用開始ですね?」
ブルー 「そうなるね。現時点では、最初に適用なのは…」
棚経の日ということで…、と纏めにかかる生徒会長。
ブルー 「暑い盛りだから、暑さも雨も、基準の出番かな」
サム 「俺たちは除外になっちまうけど、出番がよ…」
あるといいよな、とサム君、期待している様子。
サム 「せっかくなんだし、ご登板と願いたいぜ」
ジョミー「ぼくもだよ。除外組でも、気になるもんね」
キース 「俺もだ、お彼岸の方も除外なんだがな」
それでも基準が適用されると嬉しいぞ、とキース君も。
キース 「いつか俺も、と希望が持てそうではある」
スウェナ「使えるチャンスが、無いとは限らないものね」
キース 「ああ。夢は大きく、果てしなく、というヤツだ」
夢は実現してこそだしな、とキース君が繰る数珠レット。
キース 「言霊とも言うし、大いに賛成するのが吉だ」
シロエ 「前向きな姿勢は大事ですしね」
キース 「チャンスの女神は、前髪しか無いと聞くからな」
前髪を逃してはいかん、とチャンスに賭ける副住職。
キース 「まずは運用されないことには、その前髪も…」
シロエ 「ありませんしねえ、無いとどうにも…」
キース 「ならないわけだし、俺は漏れなく除外でも…」
基準を運用してくれないと…、とキース君、目がマジ。
キース 「ブルー、しっかり書き付けてくれ」
ブルー 「もちろんだよ! 普通の紙にも、高級のにも…」
書の腕前を惜しみなく…、と生徒会長が立てる親指。
ブルー 「普通の紙に先に書くけど、そっちにもさ…」
キース 「銀青様のハンコをサービスしてくれるのか?」
ブルー 「直筆の文書は、ハンコを押すのも大切だしね」
シロエ 「ですね、今もハンコは健在で…」
必要な場面も多いですし、とシロエ君の相槌が。
ハンコつき…。
2024/07/13 (Sat)
☆正式な文書で
期末試験も無事に終わって、夏休みを待つ面々ですけれど。
生徒会長宅に集う週末、欠席基準が決まったわけでして…。
ジョミー「やったね、普通の紙でも、正式文書!」
キース 「掛軸が出来て来るまでの間は、ソレなんだな」
ブルー 「そう! 基準の出番はまだ先だけど…」
早めに公布するものだしね、と生徒会長が手にマジックを。
ブルー 「じゃあ、書くよ? 暑さの基準の方から、と…」
シロエ 「シャーベット日和は休んでもいい、ですね?」
ブルー 「あの予報が出るサイトも、書いておこうかな」
キース 「その方がいいな、仕様が変わることもあるから」
前はシャーベットじゃなかったぞ、とキース君の指摘が。
キース 「いつ変わったのか、俺は覚えていないんだが…」
シロエ 「そういえば…。前はビールのマークでしたね」
ジョミー「ホントだ、流石、キースはキッチリしてるよ!」
ヤバかったかも、とジョミー君が竦める肩。
ジョミー「シャーベットで表現しなくなったら、アウト…」
シロエ 「会長に書き換えて貰えるまでは、ダメですし…」
キース 「そうならないよう、よろしく頼む」
ブルー 「オッケー、掛軸にURLは似合わないからさ…」
サイトの名前を書いておこう、と普通の紙にサラサラと。
ブルー 「でもって暑さは、シャーベットで…」
サム 「雨の基準は、傘の数な!」
ブルー 「MAXになる手前なんだし、四個半、と…」
シロエ 「やった、文書になりましたよ!」
後は会長のサインとハンコ、とシロエ君が覗き込む紙。
シロエ 「サインしてから、ハンコですよね?」
ブルー 「うん。サインのトコだけ、筆にしようかな」
ぶるぅ 「そだね、だったら筆ペンだよね!」
取って来るね、と跳ねて行ったお子様、すぐに帰還で。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ はい、筆ペン!」
ブルー 「ありがとう! そうだ、日付も必要で…」
キース 「確かにな」
ツッコミ所があってはいかん、とキース君も。
正式文書…。
2024/07/14 (Sun)
☆ハンコで完成
期末試験が済んだ週末、生徒会長宅で過ごす面々ですけど。
試験期間中の愚痴から生まれた、欠席基準がついに文書に。
ブルー 「日付とサインと、それにハンコで、と…」
シロエ 「いよいよ完成するわけですね!」
ジョミー「静かに待とうよ、歴史的瞬間ってヤツだしさ」
サム 「だよな、長年、悩まされて来たイベントによ…」
休む理由が出来るんだしな、とサム君、親指をグッと。
サム 「ハンコが押されて、壁にペタリで完成なんだぜ」
キース 「いや、壁までは必須ではない」
ハンコが押された時点で有効になる筈だ、とキース君。
キース 「じきに完成、あの馬鹿野郎も年貢の納め時で…」
シロエ 「今年の棚経、一人になるかもしれませんねえ…」
サム 「そうなんでねえの、今年も猛暑らしいしよ…」
ジョミー「シャーベット日和は、ほぼほぼ確定だよね」
でもって、違った時は傘だよ、とジョミー君が見る窓の外。
ジョミー「お盆の頃が一番暑いし、涼しいとしたら…」
キース 「台風が来るのは、ありがちではある」
シロエ 「大雨ですね、傘のマークがMAXですよ」
サム 「たまに、涼しい方に転ぶし、微妙だけどよ…」
そういう年は滅多にねえし、とサム君も。
サム 「まあ、棚経は此処でやるしよ、他に二人は…」
キース 「いる勘定だな、ぶるぅと、ブルーで」
スウェナ「それだけいれば、充分だわよ」
シロエ 「キース先輩と、お供の誰かも来ますしね」
今年もジョミー先輩な気が、とシロエ君。
シロエ 「アドス和尚は、サム先輩がお気に入りですし…」
サム 「ありがてえけど、スクーターを追うのはよ…」
自転車だとマジでキツイんだよな、とサム君の苦笑。
サム 「あっちの方にも、欠席基準が欲しくなるぜ」
キース 「親父だけに、まず無理だろうな」
シロエ 「アドス和尚は、頑固ですしね」
ブルー 「ぼくは寛大なんだけど…」
こんな基準を許すんだしね、とサインを入れた銀青様。
あとはハンコ…。
2024/07/15 (Mon)
さて、7月。鬱陶しい梅雨も、期末試験も終わって夏本番。
週末は生徒会長宅なシャン学メンバー、夏休み待ちでして。
サム 「やっと期末も終わってくれたぜ、疲れたよな…」
ジョミー「だよねえ、試験の結果は、どうでもいいけど…」
シロエ 「特別生には、出席義務さえ無いですからね…」
スウェナ「でも、試験だけは休めないのがキツイわよね…」
猛暑日だろうが、出るしかないし…、とスウェナちゃんも。
スウェナ「1年A組が好きに出来るの、ぶるぅのお蔭で…」
ブルー 「そう! ついでに、ぼくもね」
ぼくをクラスに迎え入れるのが条件だしさ、と生徒会長。
ブルー 「でないと、ぶるぅの御利益は無い、と…」
ジョミー「みんな、信じているもんねえ…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ どんなテストも、満点だしね!」
試験勉強は要らないもーん、と家事万能なお子様の笑顔。
ぶるぅ 「ぼくのパワーを中継できるの、ブルーだけで…」
ブルー 「何が何でも、試験会場に、ぼくがいないと…」
シロエ 「どうにもならない、と言われてますから…」
事実は違うんですけどね、とシロエ君、深い溜息。
シロエ 「ぶるぅも会長も、家で爆睡していても…」
ぶるぅ 「サイオン、バッチリいけるしね!」
ブルー 「寝てても使えてしまうレベルで、サイオンが…」
強いのがタイプ・ブルーだよね、と生徒会長、しれっと。
ブルー 「だけど、試験に出席してこそ、値打ちがさ…」
ジョミー「上がるんだろうし、出るのはいいけど…」
シロエ 「ぼくたち、巻き添えですからねえ…」
一人で出るのは、かったるいとかで…、とシロエ君の愚痴。
シロエ 「会長とぶるぅは、瞬間移動で登校ですけど…」
ジョミー「ぼくたちだと、そうはいかなくて…」
サム 「バスは混んでて、外は暑くて、地獄でよ…」
スウェナ「ホントに無理って感じだわよね…」
キース 「まったくだ。少しはだな…」
配慮というものが欲しいんだが、と注文ですけど。
さて…?
2024/07/01 (Mon)
☆設けて欲しい基準
期末試験が終わったシャン学メンバー、只今、夏休み待ち。
生徒会長宅で過ごす週末、出て来たのが期末試験の愚痴で。
ブルー 「配慮って…。それはどういう意味だい?」
キース 「そのままの意味だ、あんたの配慮だ!」
俺たちを巻き添えにする以上はな、とキース君、ズイと。
キース 「出なくていい日の基準くらいは、設けて欲しい」
ブルー 「えっと…?」
キース 「猛暑日だったら休んでいいとか、あるだろう!」
シロエ 「いいですね、ソレ!」
熱中症アラートもありますからね、とシロエ君、大賛成。
シロエ 「熱中症の警戒レベルをチェックで、連動ですよ」
ジョミー「厳重警戒になった時には、休めるんだね!」
キース 「そうあって欲しいと思うんだがな?」
他に雨の日の分もあれば…、とキース君の畳み掛け。
キース 「大雨警報の場合は、学校自体が休みだが…」
シロエ 「注意報の時点で、休んでもいいと嬉しいですね」
夏の豪雨は降り方が半端ないですし…、とシロエ君も。
シロエ 「道路が突然、川になるとか、あるあるですよ」
サム 「んで、マンホールの蓋が吹っ飛ぶのな…」
スウェナ「排水設備が、キャパオーバーになるヤツよね…」
アルテメシアでも、たまにあるし、とスウェナちゃん。
スウェナ「私たちの通学コースに、無いってだけで」
ジョミー「有名なトコは、けっこうあるよ」
キース 「知ってるか? 沈む大学もあるんだぞ」
キャンパスが丸ごと浸水でな、とキース君が広げる両手。
キース 「大雨の日は、長靴持参で行くと聞いている」
サム 「マジかよ、それこそサボッちまえば…」
いいんでねえの、とサム君が傾げる首。
サム 「大学だったら、出席、うるさくねえんだろ?」
キース 「そこは教授の判断になるが、それと同じで…」
シロエ 「会長にも配慮が欲しい、という流れですね?」
キース 「暑さも、雨が酷い日にもな!」
せめて判断基準を作れ、と言ってますけど。
どうなる…?
2024/07/02 (Tue)
☆判断基準を希望
期末試験も無事に終わって、夏休みを待つ面々ですけれど。
生徒会長宅で過ごす週末、揃って愚痴を言い出したわけで。
ブルー 「判断基準って…。期末試験に出るかどうかの?」
キース 「その通りだが?」
客観的にいけるヤツにして欲しい、とキース君、目がマジ。
キース 「暑さと雨とだ、気象情報のサイトをだな…」
シロエ 「チェックすれば分かる、という基準ですね?」
キース 「ああ。気象庁にはこだわらないぞ」
この面子だけ、揃って見られる所でいい、と注文は甘め。
キース 「アイス日和とか、洗濯日和の指数でいいんだ」
ジョミー「あー、そういうのも出るよね、あちこちで」
サム 「あるよな、アイスかシャーベットかでよ…」
暑さを発表してるトコもあるぜ、とサム君も。
サム 「アイスが美味い、だと、暑さ、そこそこでよ…」
シロエ 「知ってます! 暑さがキツイと、アイスから…」
シャーベットがいい、に変わるんですよね、とシロエ君。
シロエ 「サッパリとシャーベットを、でしたっけ?」
サム 「うんうん、決まり文句はソレな!」
そこでなくてもかまわねえけど…、とサム君も真剣。
サム 「基準は欲しいぜ、考えてくれよ」
シロエ 「ぼくからも、よろしくお願いします!」
スウェナ「全面的に賛成だわね、マツカはどうなの?」
マツカ 「ぼくも、皆さんと同じですよ」
普通にバスで登校ですし、とマツカ君の苦笑。
マツカ 「入学した時は、車で送迎でしたけれどね」
キース 「物騒な護身用のアイテムも、持っていたしな…」
ジョミー「あったね、鞄の中に色々とさ…」
懐かしいよね、とジョミー君、クスクスと。
ジョミー「今じゃすっかり、庶民と同化しちゃってるけど」
サム 「いいじゃねえかよ、お蔭で、マツカも賛成で…」
キース 「判断基準を希望なんだし、作るべきだぞ」
ブルー 「暑さと雨で、基準を設けろ、と…」
まあいいけどさ、と考えてくれるようですけど。
基準は…?
2024/07/03 (Wed)
☆暑さの基準から
期末試験も無事に終了、後は夏休みを待つだけの御一同様。
生徒会長宅で週末ですけど、期末試験が切っ掛けで要望が。
シロエ 「とにかく、欠席していい基準をですね…」
サム 「なんとか作ってくれよ、頼むぜ」
ブルー 「うーん…。だったら、まずは暑さの方で、と…」
シャーベット日和は休んでいいかな、と生徒会長。
ブルー 「気温と湿度は、厳密に決まりはしないけど…」
キース 「それでかまわん、充分だ」
シロエ 「例の天気予報のサイトで、オススメが…」
シャーベットになれば休みですか、とシロエ君の確認が。
シロエ 「アイスの間は、出席しないとダメなんですね?」
ブルー 「そうなるね。アイスのオススメがMAXでもさ」
ジョミー「ちょっと厳しいけど、無いよりマシかな…」
キース 「現状を思えば、天国だぞ?」
副住職としては極楽だがな、とキース君、苦笑い。
キース 「だが、言い回しとして、極楽は、どうも…」
シロエ 「合いませんよね、頭の中で蓮が咲きそうですよ」
ジョミー「だよねえ、夏の花だしさ…」
サム 「池で咲いてる花と言っても、暑苦しいぜ…」
イメージがよ、とサム君も。
サム 「カンカン照りの夏の日差しが浮かぶんだよな」
シロエ 「分かります。ぼくの頭で咲きそうな蓮も…」
そういうヤツで…、とシロエ君が竦める肩。
シロエ 「ですから、ここは副住職でも、表現は…」
サム 「天国でいいと思うぜ、うん」
キース 「有難い。でもって、有難い話のついでにだな…」
雨の日の基準も決めて欲しいんだが…、とキース君。
キース 「そっちは、洗濯指数でいいぞ」
ブルー 「アレ、使えないと思うけど?」
傘の数の方を推すね、と生徒会長が挙げて来た基準。
ブルー 「傘のマークが幾つ出るかで、雨の降り方を…」
シロエ 「あー…。傘は要りませんとか、忘れずにとか…」
キース 「なるほどな。なら、それで…」
基準を出してくれないか、と言ってますけど。
傘の数…。
2024/07/04 (Thu)
☆雨の方は余裕を
期末試験が終わった面々、夏休みを待つばかりですけれど。
生徒会長宅に来ている週末、愚痴が出て来たわけでして…。
サム 「傘の数がMAXの時は、休んでいいよな?」
シロエ 「まさかダメとは言いませんよね?」
キース 「俺としてはだ、MAXが近い時点でだ…」
欠席出来るのが望ましいが…、とキース君が顎に当てる手。
キース 「雨の月参りの経験からして、MAXが近いと…」
ジョミー「雨脚が酷くなってくるとか?」
キース 「そうなんだ。予報より酷く降るのが多いな」
自転車だけに、よく分かるぞ、と副住職が繰る数珠レット。
キース 「とんでもなく降って来やがった、と…」
シロエ 「泣けてくるってヤツですか?」
キース 「わびしい気分になるのはガチだ」
なんだって、こんな雨の中を…、と鬱々として来るそうで。
キース 「昨今、気象病も問題になっているだけに…」
ブルー 「MAXよりも早めにしたい、って?」
キース 「あんたも、こうして愚痴を聞かされる回数が…」
劇的に減ると思うんだがな、とキース君の畳み掛け。
キース 「正直、暑さも嫌われはするが、雨の方がだ…」
シロエ 「迷惑度数は上がりますよね…」
サム 「暑いだけなら、アイスを買えば済むけどよ…」
ジョミー「雨の方だと、コンビニとか駅で傘を買っても…」
焼け石に水でしかないもんね、とジョミー君の相槌が。
ジョミー「土砂降りの時に、ビニール傘はキツイしさ…」
スウェナ「本格派の大きな傘を差しても、無駄なのよね…」
シロエ 「こう、足元から、雨が跳ね返りますし…」
サム 「靴の中まで濡れちまうとか、あるあるだしよ…」
予報以上の雨は困るぜ、とサム君も。
サム 「傘の数がよ、MAX近くだと、ありがてえよな」
シロエ 「ぼくもです。キース先輩の意見を推しますよ」
ブルー 「なるほどねえ…。だったら、ソレで…」
キース 「決定だな?」
暑さと雨の基準の件は、と纏めに掛かる人。
円満に解決…。
2024/07/05 (Fri)
☆文書にした方が
期末試験も終わった週末、生徒会長宅に来ている御一同様。
夏休みを待つばかりですけど、期末試験が発端な愚痴で…。
キース 「暑さはシャーベットがオススメの時で、と…」
シロエ 「雨は、傘のマークがMAXの一歩手前ですね?」
ブルー 「そういうことだね、君たちの意見を尊重すれば」
キース 「是非、尊重して貰いたい!」
被害に遭うのは俺たちだしな、とキース君の念押しが。
キース 「繰り返しになるが、あんたと、ぶるぅは…」
ジョミー「瞬間移動で登校だしねえ、暑さとかはさ…」
サム 「無関係でよ、正直、どうでもいいんだろ?」
ブルー 「否定はしないね、だから、尊重するってば!」
基準を設けることに決めたよ、と生徒会長、大真面目。
ブルー 「きちんと文書にするべきなのかな、どう思う?」
キース 「その方向で頼めるのなら、有難い」
書き付けて、壁に貼ってくれ、とキース君が指差す壁。
キース 「カレンダーの横の辺りに、ペタリとな」
一同 「「「イイネ!」」」
一筆入れるのと同じ、と誰もが大歓声。
シロエ 「壁なら、いつでも見られますしね!」
ジョミー「後でグダグダ、文句が出て来ることも無いしさ」
スウェナ「見れば、一目で分かるものねえ…」
ブルー 「オッケー! ぶるぅ、紙と硯を持って来てよ」
最上級のヤツ、と生徒会長が出した注文。
ブルー 「ここは真面目に、銀青として書くべきかと…」
シロエ 「それ、最高じゃないですか!」
キース 「立てた誓いは破らない、と思っていいんだな?」
ブルー 「もちろんだよ! もう絶対に、守るってね!」
しっかりと書いて、判も押すよ、と頼もしい言葉。
ブルー 「銀青のサインとハンコがあれば、完璧だろう?」
キース 「文書としては、もう、それ以上は望めないな」
ブルー 「掛軸に仕立ててしまうのもいいね、映えるから」
サム 「いいじゃねえかよ、ナイスだぜ!」
ちょっとオシャレな感じだしよ、という声が。
いいかも…。
2024/07/06 (Sat)
☆普段から使うべき
期末試験も無事に終わって、夏休みを待つ面々ですけれど。
生徒会長宅で過ごす週末、愚痴が発端で決まりが出来そう。
ブルー 「それじゃ、掛軸にして飾ればいいかな?」
キース 「あんたのような高僧の書だと、有難いしな」
マツカ 「表装の方は任せて下さい、少しばかり時間が…」
かかってしまいますけどね、とマツカ君の控えめな口調。
マツカ 「丁寧に表装するとなったら、その場では…」
キース 「承知している。出来て来るまでは、暫定的に…」
サム 「普通の張り紙でいいんでねえの?」
ジョミー「分かれば、それで充分だしね!」
チラシの裏でもいいくらいだよ、とジョミー君。
ジョミー「ぶるぅ、適当な紙もお願い!」
ぶるぅ 「オッケー、紙とマジックだね!」
用意して来る、と跳ねて行ったお子様、じきに戻りまして。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 紙と硯と、マジック、どうぞ!」
ブルー 「ありがとう。まずは、普通の紙から、と…」
生徒会長、白い紙にマジックでサラサラと基準を書き付け。
ブルー 「これでよし、っと…。ぶるぅ、貼ってくれる?」
ぶるぅ 「セロテープかなあ、それとも画鋲?」
ブルー 「どっちも痕がつきそうだけど、まあいいか…」
明日から使う基準だしね、と大きく頷く生徒会長。
ブルー 「明日の予報は猛暑日だから、早速、誰かが…」
ぶるぅ 「お休みするかもしれないね!」
キース 「なんだって!?」
ジョミー「待ってよ、試験期間に限定なんじゃあ…?」
今の基準、と一同、ワタワタ。
ジョミー「明日とか、休まなくてもいいし!」
シロエ 「だって、普通に日曜ですよ?」
サム 「休む必要、ねえじゃねえかよ!」
元から休みなんだからよ、とサム君の言。
サム 「猛暑日だろうが、大雨だろうが、関係ねえし!」
キース 「まったくだ。此処は快適なんだしな」
ブルー 「でもねえ…。こういう基準は、普段から…」
適用しないと忘れがちで、と言ってますけど。
休日にまで…?
2024/07/07 (Sun)
☆使えない基準
期末テストも終わった面々、週末は生徒会長宅ですけれど。
夏休みを待つばかりとはいえ、試験期間中の愚痴が出て…。
キース 「そうなのか? しかし休みの日に、休む輩が…」
サム 「いるわけねえだろ、しかも行先、此処だしよ…」
ジョミー「暑いからとか、大雨だからって、休んだら…」
損をするしかないヤツだよね、とジョミー君。
ジョミー「美味しい料理も、おやつも逃してしまうしさ…」
シロエ 「エアコンが効いてて、涼しいですしね…」
スウェナ「下手な避暑地より、条件、いいわよ?」
避暑地だと蚊がいたりするもの、とスウェナちゃんも。
スウェナ「そういう心配、全く無いのに、誰が休むの?」
サム 「うんうん、休むって言うヤツがいたらよ…」
ジョミー「正気を疑っちゃうよね、マジで」
キース 「熱中症で意識朦朧だとか、夏風邪で高熱とか…」
まず、その辺しか浮かばないな、とキース君、腕組み。
キース 「適用する意味は、真面目に無いと思うんだが?」
ブルー 「本当に?」
一同 「「「はいっ!」」」
試験期間中に限定で…、と誰もがプッシュ。
ジョミー「あえて適用範囲を拡大するなら、平日だよね」
シロエ 「学校ですか、サボりたい日は、ありますけど…」
サム 「1年A組で出欠を取るの、グレイブ先生だぜ?」
ブルーじゃねえのを忘れてねえか、とサム君の鋭い指摘。
サム 「此処の基準で休んだ場合は、どうなるんだよ?」
一同 「「「あー…」」」
それはタダでは済むわけがない、と頷くしかない御一同様。
ジョミー「平日に拡大するのは、無理かあ…」
シロエ 「ぶっちゃけ、使えない基準ですってば!」
試験期間中くらいしか…、とシロエ君、キッパリと。
シロエ 「会長、その方向でお願いします!」
ブルー 「いいけど、後悔するんじゃないかなあ…」
キース 「俺はしないぞ」
シロエ 「そんなの、誰もしませんよ!」
使う場面がありませんから、と言ってますけど。
後悔って…?
2024/07/08 (Mon)
☆恩恵が無い人たち
期末試験も無事に終わって、後は夏休みを待つばかりな今。
けれど、試験期間中の愚痴が出まして、休める基準が決定。
ブルー 「そういうことなら、それでいいけど…」
キース 「あんたは、何を考えてるんだ?」
ブルー 「後から言われても困るよね、っていうだけで…」
君たちがいいなら、特に文句は…、と生徒会長の言。
ブルー 「ついでに君は、あまり関係無いかもだしさ」
キース 「はあ?」
なんで俺が、とキース君が指差す、自分の顔。
キース 「月参りがあるから、さほど恩恵は無い、と…?」
ブルー 「あったね、そんなイベントも」
キース 「別件なのか?」
ブルー 「根っこの所は同じかな…」
規模は比較にならないけどさ、と生徒会長が顎に当てる手。
ブルー 「サムとジョミーも、キースと条件は同じだよ?」
サム 「俺もかよ?」
ジョミー「ぼくとサムも、って…。何があるわけ?」
暑さと雨の基準が欲しいようなヤツ、とジョミー君の問い。
ジョミー「全然、思い付かないんだけど…?」
サム 「俺もだぜ…。キース、お前は?」
キース 「記憶を手繰りまくってみたが、サッパリだ」
基準があれば恩恵に与れるイベなんて…、とキース君も。
キース 「おまけに、俺は除外なんだぞ?」
サム 「其処なんだよなあ、問題は…」
ジョミー「やっぱりあれば良かったよ、ってなりそうで…」
それなのに心当たりはゼロ、とジョミー君、ブツブツと。
ジョミー「とにかく適用な方向で、っていうのはアリ?」
ブルー 「感心しないね、なあなあで運用するのはさ」
キース 「緩みがちになる、と言いたいのか?」
ブルー 「ピンポーン!」
こういったことは、キッチリ決めた方が…、と生徒会長。
ブルー 「ここまでは、と線を引くのが一番だよ」
シロエ 「すみません。横からですけど、いいですか?」
ブルー 「質問かい?」
シロエ 「はい。適用な場合…」
ぼくは、お得なわけでしょうか、と確認が。
なるほど…。
2024/07/09 (Tue)
☆お得になる理由は
夏休みを待つ御一同様、週末は生徒会長宅なわけですけど。
試験期間中の愚痴から出来た、欠席していい基準が問題で。
スウェナ「そうね、キースやジョミーは除外でも…」
マツカ 「ぼくたちの場合、適用されるわけですからね…」
確かに気になるポイントですよ、とマツカ君も。
マツカ 「お得かどうかは、確認すべきだと思います」
シロエ 「そうでしょう? 会長、其処はどうなんです?」
ブルー 「もちろん、お得になるだろうねえ…」
なんと言っても休めるんだし、と生徒会長、ニッコリと。
ブルー 「欠席理由も明々白々、誰も文句は言えないしね」
シロエ 「文句を言うのは、キース先輩たちですか?」
ブルー 「そりゃまあ、大いに言うと思うよ、ブツブツと」
口で言えないから心の中で…、と生徒会長の楽しそうな顔。
ブルー 「言いたくっても、壁に飾ってあるわけだから…」
シロエ 「掛軸に書いてありますもんねえ…」
ブルー 「銀青のサインと、ハンコつきでね!」
文句を言える人はいないよ、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「除外な面子の、顔ぶれを見れば分かるだろう?」
シロエ 「えっと…? キース先輩と、サム先輩と…」
マツカ 「ジョミーですよね、共通点があるとしたなら…」
スウェナ「ズバリ、アレでしょ、お坊さんでしょ?」
本職と見習いの差はあるけれど…、とスウェナちゃん。
スウェナ「それに、さっきブルーが、月参りのことを…」
マツカ 「根っこの所は同じなんだ、と言いましたよね…」
シロエ 「でもって、適用になった場合は、ぼくたちが…」
お得なヤツって、何なんでしょう、とシロエ君が傾げる首。
シロエ 「月参りの件は、先月、白紙撤回で…」
スウェナ「消えてなくなった筈だわよ?」
マツカ 「待って下さい、気が付きました! お盆です!」
一同 「「「お盆?」」」
マツカ 「棚経ですよ、来月じゃないですか!」
適用されたら休めるのでは、という声ですけど。
正解ですか…?
2024/07/10 (Wed)
☆休んでもいい棚経
期末試験が終わった御一同様、生徒会長宅で過ごす土曜日。
そこで出て来た愚痴から生まれた、欠席基準が問われる今。
シロエ 「あー、棚経! 暑い最中ですもんねえ…」
スウェナ「綺麗サッパリ忘れていたわよ、来月だわね…」
マツカ 「そうでしょう? キースたちも毎年、大変で…」
炎天下を自転車で走る日ですよ、とマツカ君。
マツカ 「欠席基準が適用されたら、休めそうです」
シロエ 「暑さの基準は、シャーベットでしたから…」
スウェナ「お盆の頃なら、ほぼ毎日がソレだわよ」
台風でも来ない限りは、シャーベットよね、と相槌が。
スウェナ「高確率で欠席できると思うわ、基準があれば」
マツカ 「もしも休めたら、ずいぶん楽になりそうですよ」
シロエ 「ですね、来なくていいんですから」
どうせ来たって棚経ですし…、とシロエ君も全面的に同意。
シロエ 「朝イチで、と言われてますから、来る時は…」
マツカ 「暑さはマシなわけですけれど、日中は…」
スウェナ「暑いものねえ、シャーベットな予報は確実よ」
シロエ 「つまり、朝の予報でシャーベットなら…」
休んでいいことになりますね、とシロエ君、うんうん、と。
シロエ 「家で涼しく過ごしていられて、棚経も…」
スウェナ「まるっとパスして、スルーだわねえ…」
マツカ 「多分、ソレだと思うんですよ」
キースたちには恩恵が無いそうですから…、とマツカ君。
マツカ 「ブルー、棚経で合っていますか?」
ブルー 「ピンポーン!」
それで正解、と生徒会長、ニコニコと。
ブルー 「どうかな、適用されていない場合はさ…」
シロエ 「猛暑日だろうが、棚経ですよね…」
是非、適用でお願いします、とシロエ君、頭をペコリ。
シロエ 「キース先輩たちには悪いんですけど…」
スウェナ「いいじゃないのよ、実際にある基準なんだし」
マツカ 「ブルーも、念押ししてくれましたし…」
気にしなくていいと思いますよ、とマツカ君の正論が。
適用…?
2024/07/11 (Thu)
☆お得に休めそう
期末試験も無事に終了、夏休みを待つばかりな面々ですが。
試験期間中の愚痴から生まれた、欠席できる基準が問題で。
シロエ 「キース先輩、ジョミー先輩、サム先輩…」
サム 「申し訳ねえって顔、しなくてもいいぜ」
キース 「俺もかまわん、元々、そういう職業だしな」
ジョミー「ぼくは正直、羨ましいけど…」
仕方ないよね、とジョミー君も苦笑いでして。
ジョミー「少しでも楽が出来る人がいるなら、いいよ」
シロエ 「ありがとうございます、ジョミー先輩!」
ジョミー「いいって、いいって! それに、この先…」
他のイベントで得をするかもだしさ、とジョミー君の笑顔。
ジョミー「暑いのは夏に限定だけど、雨は年中いけるしね」
サム 「あー…。今は全く思い付かねえけど、他にも…」
何かあるかもしれねえよな、とサム君も。
サム 「おっと、お彼岸、いけるんでねえの?」
ジョミー「ホントだ、アレはキースがやってるだけで…」
サム 「お前と俺は、何もしてねえぜ?」
お経を読める資格もねえし、とサム君の指摘。
サム 「お中日によ、大雨が降ったら、休めるってな!」
一同 「「「イイネ!」」」
棚経だけじゃなかったんだ、と大歓声な御一同様。
ジョミー「キース以外は、お得なヤツだよ、この基準!」
シロエ 「最高ですよ、抹香臭いイベント回避用ですね!」
ブルー 「やっと分かった? 試験期間中に限定だとさ…」
後で後悔しないかい、と聞いた意味が、と生徒会長の問い。
ブルー 「平日にも適用するっていうのは、ダメだけど」
シロエ 「会長、他にもありそうですか?」
ブルー 「すぐには思い付かないねえ…」
そっちの方は、運用し始めてからで…、という提案が。
ブルー 「やってみないと分からない面は、何にでも…」
キース 「あるものだしな、それに俺にもお得なヤツが…」
ブルー 「無いとは限らないだろう?」
細かい規定は後でいいと思うよ、と柔軟にいく模様。
決定ですか?
2024/07/12 (Fri)
☆逃せない前髪
期末試験が終わった御一同様、週末は生徒会長宅ですけど。
そこで出て来た試験期間中の愚痴から、欠席基準が爆誕で。
シロエ 「じゃあ、とりあえず、運用開始ですね?」
ブルー 「そうなるね。現時点では、最初に適用なのは…」
棚経の日ということで…、と纏めにかかる生徒会長。
ブルー 「暑い盛りだから、暑さも雨も、基準の出番かな」
サム 「俺たちは除外になっちまうけど、出番がよ…」
あるといいよな、とサム君、期待している様子。
サム 「せっかくなんだし、ご登板と願いたいぜ」
ジョミー「ぼくもだよ。除外組でも、気になるもんね」
キース 「俺もだ、お彼岸の方も除外なんだがな」
それでも基準が適用されると嬉しいぞ、とキース君も。
キース 「いつか俺も、と希望が持てそうではある」
スウェナ「使えるチャンスが、無いとは限らないものね」
キース 「ああ。夢は大きく、果てしなく、というヤツだ」
夢は実現してこそだしな、とキース君が繰る数珠レット。
キース 「言霊とも言うし、大いに賛成するのが吉だ」
シロエ 「前向きな姿勢は大事ですしね」
キース 「チャンスの女神は、前髪しか無いと聞くからな」
前髪を逃してはいかん、とチャンスに賭ける副住職。
キース 「まずは運用されないことには、その前髪も…」
シロエ 「ありませんしねえ、無いとどうにも…」
キース 「ならないわけだし、俺は漏れなく除外でも…」
基準を運用してくれないと…、とキース君、目がマジ。
キース 「ブルー、しっかり書き付けてくれ」
ブルー 「もちろんだよ! 普通の紙にも、高級のにも…」
書の腕前を惜しみなく…、と生徒会長が立てる親指。
ブルー 「普通の紙に先に書くけど、そっちにもさ…」
キース 「銀青様のハンコをサービスしてくれるのか?」
ブルー 「直筆の文書は、ハンコを押すのも大切だしね」
シロエ 「ですね、今もハンコは健在で…」
必要な場面も多いですし、とシロエ君の相槌が。
ハンコつき…。
2024/07/13 (Sat)
☆正式な文書で
期末試験も無事に終わって、夏休みを待つ面々ですけれど。
生徒会長宅に集う週末、欠席基準が決まったわけでして…。
ジョミー「やったね、普通の紙でも、正式文書!」
キース 「掛軸が出来て来るまでの間は、ソレなんだな」
ブルー 「そう! 基準の出番はまだ先だけど…」
早めに公布するものだしね、と生徒会長が手にマジックを。
ブルー 「じゃあ、書くよ? 暑さの基準の方から、と…」
シロエ 「シャーベット日和は休んでもいい、ですね?」
ブルー 「あの予報が出るサイトも、書いておこうかな」
キース 「その方がいいな、仕様が変わることもあるから」
前はシャーベットじゃなかったぞ、とキース君の指摘が。
キース 「いつ変わったのか、俺は覚えていないんだが…」
シロエ 「そういえば…。前はビールのマークでしたね」
ジョミー「ホントだ、流石、キースはキッチリしてるよ!」
ヤバかったかも、とジョミー君が竦める肩。
ジョミー「シャーベットで表現しなくなったら、アウト…」
シロエ 「会長に書き換えて貰えるまでは、ダメですし…」
キース 「そうならないよう、よろしく頼む」
ブルー 「オッケー、掛軸にURLは似合わないからさ…」
サイトの名前を書いておこう、と普通の紙にサラサラと。
ブルー 「でもって暑さは、シャーベットで…」
サム 「雨の基準は、傘の数な!」
ブルー 「MAXになる手前なんだし、四個半、と…」
シロエ 「やった、文書になりましたよ!」
後は会長のサインとハンコ、とシロエ君が覗き込む紙。
シロエ 「サインしてから、ハンコですよね?」
ブルー 「うん。サインのトコだけ、筆にしようかな」
ぶるぅ 「そだね、だったら筆ペンだよね!」
取って来るね、と跳ねて行ったお子様、すぐに帰還で。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ はい、筆ペン!」
ブルー 「ありがとう! そうだ、日付も必要で…」
キース 「確かにな」
ツッコミ所があってはいかん、とキース君も。
正式文書…。
2024/07/14 (Sun)
☆ハンコで完成
期末試験が済んだ週末、生徒会長宅で過ごす面々ですけど。
試験期間中の愚痴から生まれた、欠席基準がついに文書に。
ブルー 「日付とサインと、それにハンコで、と…」
シロエ 「いよいよ完成するわけですね!」
ジョミー「静かに待とうよ、歴史的瞬間ってヤツだしさ」
サム 「だよな、長年、悩まされて来たイベントによ…」
休む理由が出来るんだしな、とサム君、親指をグッと。
サム 「ハンコが押されて、壁にペタリで完成なんだぜ」
キース 「いや、壁までは必須ではない」
ハンコが押された時点で有効になる筈だ、とキース君。
キース 「じきに完成、あの馬鹿野郎も年貢の納め時で…」
シロエ 「今年の棚経、一人になるかもしれませんねえ…」
サム 「そうなんでねえの、今年も猛暑らしいしよ…」
ジョミー「シャーベット日和は、ほぼほぼ確定だよね」
でもって、違った時は傘だよ、とジョミー君が見る窓の外。
ジョミー「お盆の頃が一番暑いし、涼しいとしたら…」
キース 「台風が来るのは、ありがちではある」
シロエ 「大雨ですね、傘のマークがMAXですよ」
サム 「たまに、涼しい方に転ぶし、微妙だけどよ…」
そういう年は滅多にねえし、とサム君も。
サム 「まあ、棚経は此処でやるしよ、他に二人は…」
キース 「いる勘定だな、ぶるぅと、ブルーで」
スウェナ「それだけいれば、充分だわよ」
シロエ 「キース先輩と、お供の誰かも来ますしね」
今年もジョミー先輩な気が、とシロエ君。
シロエ 「アドス和尚は、サム先輩がお気に入りですし…」
サム 「ありがてえけど、スクーターを追うのはよ…」
自転車だとマジでキツイんだよな、とサム君の苦笑。
サム 「あっちの方にも、欠席基準が欲しくなるぜ」
キース 「親父だけに、まず無理だろうな」
シロエ 「アドス和尚は、頑固ですしね」
ブルー 「ぼくは寛大なんだけど…」
こんな基準を許すんだしね、とサインを入れた銀青様。
あとはハンコ…。
2024/07/15 (Mon)
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