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シャングリラ学園つれづれ語り
☆手間がかかるハンコ


期末試験も無事に終わって、夏休みを待つ御一同様ですが。
試験期間中の愚痴が発端になって、欠席基準が爆誕した今。

ブルー 「掛軸用のも、すぐに書くけど、まずハンコ?」
シロエ 「もちろんですよ、早く有効にして下さい!」
ジョミー「棚経はまだ先になるけど、善は急げだしさ…」
サム  「ハンコなんか、押すってだけじゃねえかよ」

手間とか、まるでかからねえしよ、とサム君も。

サム  「ポンと一発、景気よく頼むぜ!」
ブルー 「そうだね、纏めて後で押すより、早く押す、と」
キース 「押すだけなら、手間はかからんだろうが」

後のことは俺が引き受ける、とキース君の真剣な顔。

キース 「これでも一応、坊主なんだし…」
ブルー 「ハンコに手間がかかる事実は、承知だ、と…」
キース 「知らなかったら、ただのモグリだ」

無免許で托鉢をする輩と変わらん、と謎な台詞が。

シロエ 「えっ、托鉢って、免許が要るんですか?」
キース 「真面目にやるなら、本山に許可を貰ってだな…」

免許を発行して貰うんだ、と副住職。

キース 「とはいえ、掲示や提示の義務は無いから…」
サム  「モグリが横行するわけな…」
キース 「ああ。その手の輩は、坊主自体がコスプレで…」

お経を丸覚えしただけの素人多めだ、と恐ろしすぎる実態。

キース 「ハンコを押すのに、手間がかかることも知らん」
サム  「あー…。でもよ、僧籍な俺もハンコの件は…」
キース 「現場で経験を積んでないんだ、仕方ないかと」

気にするな、とキース君が立てる親指。

キース 「というわけでだ、後の面倒は俺が見るから」
ブルー 「オッケー、なにしろ、ただの紙だし…」

ハンコには向いていなくってね、と生徒会長の苦笑。

ブルー 「滲まないけど、なかなか乾かないしさ…」
シロエ 「そこですか! 乾く前に、下手に触ったら…」
キース 「誰のハンコか、判読不明で…」

ハンコの意味が無くなるんだ、と説明が。
それは大変…。


2024/07/16 (Tue)



☆押した後が大変


期末試験が終わった御一同様、生徒会長宅で週末ですけど。
試験期間中の愚痴から生まれた欠席基準が、ついに文書に。

スウェナ「そうね、ハンコが必須な場面は厳しいわよね…」
シロエ 「押し損なったら、訂正が要るくらいですしね…」
キース 「分かったか? 誰のハンコか謎な文書は…」

無効で当然なんだからな、とキース君、大真面目でして。

キース 「御朱印で押すハンコの場合も、押した後にだ…」
サム  「何か作業があるわけな?」
キース 「ああ。御朱印帳に押したら、吸い取り用に…」

安い紙を被せて、上から擦るわけだ、と副住職の解説が。

キース 「大抵は一度で取れるものだが、雨の日とかは…」
シロエ 「湿気が多くて、ダメなんですね?」
キース 「正解だ。朱肉がついてこないレベルにだな…」

何度も押さえて擦る羽目に、とキース君、合掌。

キース 「御朱印待ちの人が多い寺だと、大変なんだぞ」
サム  「時間を食うっていうわけな…」
キース 「長い間、お待たせしてもいけないし…」

最終兵器にドライヤーということもある、と現場の実態。

キース 「もっとも、ドライヤーを使う時には、別室で…」
ブルー 「音も聞こえないようにしないと、アウトだよね」
一同  「「「あー…」」」

有難味が消えてパアになるし、と誰もが納得。

キース 「というわけで、ハンコは手間がかかるんだ」
シロエ 「了解です。キース先輩、よろしくお願いします」
キース 「慣れない紙だし、慎重にいくぞ」
ブルー 「君が擦ってパアにしたんじゃ、なんだかねえ…」

気を付けて、と生徒会長、いえ、銀青様の注文が。

ブルー 「それじゃ押すから、面倒見てよ?」
キース 「もちろんだ。俺たちの大事な欠席基準で…」
シロエ 「ついに形になったんですしね、キメて下さいよ」
ジョミー「ハンコで完成、ワクワクだよね!」
ブルー 「さて、朱肉を、と…」

ハンコの隅までキッチリと…、と出て来たハンコ。
押せば完成…。


2024/07/17 (Wed)



☆押すまで秒読み


期末試験も無事に終わって、夏休みを待つ御一同様ですが。
暑かった試験期間の愚痴から、欠席基準が出来て、文書に。

ジョミー「いよいよ、歴史的瞬間だよね!」
シロエ 「ええ。棚経とかには悩まされて来ましたけど…」
スウェナ「お彼岸はともかく、棚経は欠席出来そうだわね」
サム  「俺は、お彼岸の大雨に期待だぜ」

秋だと台風シーズンだしよ、と僧籍なサム君も期待な基準。

サム  「頼むぜ、傘のマークがズラリ!」
マツカ 「農家の人には、言えた話じゃないですけどね…」
シロエ 「稲刈りのシーズン、まだ先ですしね…」」

台風で困るのは確実ですよ、とシロエ君が竦める肩。

シロエ 「でも、棚経の方だと、それほどでは…」
マツカ 「稲の場合は、影響は無いと思いますよ」
スウェナ「暑さだものねえ、果物のトコも喜ぶんでしょ?」
ジョミー「らしいね、甘さがアップする、って」

でもまあ、困る人はいるかも、とジョミー君。

ジョミー「だけど普通はお盆休みで、会社も無いし…」
シロエ 「休みじゃない人は、書入れ時ですよ」
サム  「雨の方でなきゃ、迷惑度数は低いんでねえの?」
キース 「恐らくな。基準が初の適用になれば、嬉しいが」

俺にも希望が出来そうだし、とキース君も歓迎な基準。

キース 「ブルー、ハンコで仕上げを頼む」
ブルー 「オッケー、それじゃ、せっかくだから…」

カウントダウンを、と生徒会長の注文が。

ブルー 「歴史的瞬間に相応しいしさ」
一同  「「「イイネ!」」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 今から1分でね!」

キッチンタイマーでカウントダウン、と出て来たタイマー。

ぶるぅ 「セットしたから、60からだよ!」
シロエ 「59、58、ドキドキしますね!」
ジョミー「かっこいいよね、50、49…」
キース 「まさに秒読み、ゼロでブルーがハンコだな」
ブルー 「5秒前くらいに上で構えて、ペタンとね!」

準備完了、とハンコを押す体制に入った銀青様。
押すまで5秒…。


2024/07/18 (Thu)



☆吹っ飛ばされた紙


期末試験が終わった面々、週末は生徒会長宅なんですけど。
試験期間中の暑さの愚痴から、欠席基準が爆誕しまして…。

ブルー 「ハンコまで、5秒!」
シロエ 「4秒!」
ジョミー「3秒!」

そこから一同、声を揃えてカウントダウン。

一同  「「「2秒!」」」
ブルー 「ハンコモード、オン!」
一同  「「「1秒!」」」
??? 「ダメーッ!」

ハンコがペタンと押される寸前、吹っ飛ばされた紙。

一同  「「「わーっ!!!」」」
ブルー 「ええっ!??」
ぶるぅ 「ハンコ、テーブルに押しちゃったあーっ!」

下敷の板まで吹っ飛んだから、と慌てるお子様。

ぶるぅ 「うわぁぁぁん、テーブルクロスにハンコーっ!」
一同  「「「ひぃぃっ!」」」

此処のは上等なテーブルクロス、と一同、顔面蒼白。

シロエ 「ぶるぅ、急いで洗って下さい!」
ぶるぅ 「でもでも、朱肉、落ちないんだよう!」
一同  「「「ええっ!?」」」
ブルー 「洗った程度で落ちるようでは、アウトだしね…」

巡礼さんの白衣とかにも押すし…、と生徒会長、深い溜息。

ブルー 「こういう場合は、クリーニングに出す他は…」
キース 「無いというのが現実だしな…」

ときに、犯人、とキース君がギロリと睨んだ先。

キース 「クリーニングの費用は、あんたが持てよ?」
ブルー 「急ぎで出して、後で請求書を回すから!」

ぶるぅ、とにかく出して来て、と生徒会長。

ブルー 「いつものトコに、事情を説明してさ」
ぶるぅ 「分かった! 銀青のハンコ、下手なトコには…」
キース 「出せないだろうな、値打ちものだし」
ブルー 「坊主限定だけど、たとえテーブルクロスでも…」

欲しい人なら山ほどだしね、と生徒会長の苦笑。

ブルー 「売り払われたら困るんだよ、うん」
シロエ 「テーブルクロスでも、売れるんですか…」
キース 「そういうわけだが、それよりも…」

パアになった文書が問題だ、と怒ってますけど。
犯人は…?


2024/07/19 (Fri)



☆お寺専門でないと


期末試験も無事に終わって、夏休みを待つ御一同様ですが。
試験期間中の愚痴が発端、欠席基準が出来て、文書の形に。

ぶるぅ 「じゃあ、クリーニングに出して来る!」
ブルー 「出来上がりの方は急がない、って言っといて」
ぶるぅ 「そだね、テーブルクロスだし…」

お寺で使うヤツじゃないしね、と瞬間移動で消えたお子様。

キース 「おい、クリーニングに出した先というのは…」
ブルー 「お寺専門のトコだけど?」

いつも袈裟とかを頼んでるトコ、と生徒会長の答え。

ブルー 「なにしろ、モノがモノだしねえ…」
キース 「確かに、今どき、素人でも油断は出来ないし…」
シロエ 「ネットオークションとかに、出ちゃうんですね」
ブルー 「うん。値打ちの有無も、検索したら簡単に…」

出ちゃう時代なものだから…、と生徒会長が広げる両手。

ブルー 「クリーニングの店はともかく、バイトがね…」
一同  「「「あー…」」」

若人が多数な職場だった、と誰もが納得。

ジョミー「テーブルクロスに、ハンコだもんね…」
シロエ 「何のハンコか、画像検索、やりそうですよ」
サム  「でもって、銀青様のハンコは、数がねえから…」

SNSに上げるヤツな、とサム君の言。

サム  「こういうの、誰か知らねえか、って…」
一同  「「「うわー…」」」

お坊さんの目にも留まるヤツだ、と一同、ガクブル。

シロエ 「アップした人に、即、連絡が来ますよね…」
ブルー 「褒められたことじゃないけど、コッソリと…」
キース 「ゲットしたい輩は、ドッサリいるぞ」

そして犯罪者が目を付けるんだ、とキース君の苦い顔付き。

キース 「バイトのヤツに、甘い言葉を囁いて…」
??? 「テーブルクロスをゲットで、売るって?」
キース 「しれっと話に混ざって来るな!」
シロエ 「誰のせいだと思ってるんです、この事態!」
??? 「だって、事情が…」

事情だったし、と会話表記はAブルーなソルジャー。
迷惑な…。


2024/07/20 (Sat)



☆テーブルとクロス


期末試験が終わった御一同様、週末は生徒会長宅ですけど。
試験期間中の愚痴から生まれた、欠席基準が書かれた文書。

シロエ 「事情も何も、乱入しないで下さいよ!」
キース 「まったくだ。せっかくの有難い文書まで…」

吹っ飛ばすとは、けしからん、とキース君が吊り上げる眉。

キース 「ブルー、悪いが、この紙にだな…」
ブルー 「ハンコだよねえ、もちろんだとも」

キース君が床から拾った文書が再び、テーブルの上に。

ブルー 「テーブルクロスを敷くのは、後でいいかな」
ジョミー「そんなの、ぶるぅが帰ってからでさ…」
シロエ 「いいと思いますよ、無くても特に困りませんし」
Aブルー「困るってば!」

とても困る、とソルジャー、ワタワタ。

Aブルー「クリーニング代は、ちゃんと払うから!」
シロエ 「テーブルクロスを敷きたいんですか?」
キース 「あんた、マナーにうるさかったか?」

むしろ無い方が歓迎だろう、とキース君。

キース 「食べこぼしてもいいし、ジュースとかもだ…」
シロエ 「ぶちまけちゃっても、まだマシですよ?」

テーブルは拭けばいいだけですし…、とシロエ君も。

シロエ 「床はどのみち、拭き掃除しかないですからね」
スウェナ「そうね、テーブルクロスだけでもセーフなら…」

ぶるぅの手間も少し減るわよ、とスウェナちゃんの言。

スウェナ「テーブルクロスの取り替えだとか、洗うとか…」
キース 「ぶるぅに迷惑がかかるヤツだし…」

戻るまでは放っておくべきだな、とキース君が纏めに。

キース 「それよりハンコだ、押さないと…」
ブルー 「有効になってくれないからね」
Aブルー「だから、このまま!」

放っておいて、とソルジャー、またも横から。

Aブルー「何もしないで、放置だってば!」
キース 「さっきと逆になっていないか、困るんだろう?」
シロエ 「テーブルクロスを希望でしたよね?」

放っておくなら真逆ですよ、とシロエ君の指摘。
どうしたいと…?


2024/07/21 (Sun)



☆パアに出来る会議


夏休みを待つばかりの面々、生徒会長宅での週末ですけど。
試験期間中の愚痴から欠席基準が爆誕、其処へ乱入した人。

Aブルー「真逆も何も、テーブルクロスの話じゃないし!」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「その紙だってば、言ってるのは!」

ハンコを押されちゃ困るんだよ、とソルジャー、目がマジ。

Aブルー「ハンコで完成するんだろう!?」
ブルー 「そうだけど?」
Aブルー「押されちゃったら、棚経は、誰も来なくって…」

お彼岸だってヤバいんだよね、と確認が。

Aブルー「お天気次第で、キースだけしかいないとか…」
キース 「残念ながら、俺だけは休めないからな」

今後の運用に期待している、と副住職が繰る数珠レット。

キース 「他にも何か、休めるイベがあるといいんだが…」
シロエ 「節分とかは、ぼくたちも行きたいヤツですし…」
キース 「大雪だろうが、休むのはなあ…」

まあいい、とキース君の視線が、生徒会長に。

キース 「俺は当分、除外でいいから、ハンコを頼む」
ブルー 「オッケー、それじゃ改めて、と…」
Aブルー「だから、ダメだと!」

そんな基準は出来ちゃ困る、とソルジャー、必死の形相。

Aブルー「クリーニング代なら、何百倍でも払うから!」
ブルー 「うーん…。そこまで嫌なら、もっと早くに…」

止めに来ればいいと思うんだけど、と生徒会長。

ブルー 「滑り込みで来て、吹っ飛ばすとかは…」
キース 「マナー的にも、どうかと思うぞ」

ソルジャーならば許されるのか、とキース君の問い。

キース 「あんたの船だと、会議が終わる直前に…」
ブルー 「飛び込んで行って、議決内容を…」

パアにするとか、普通なわけ、と生徒会長も。

ブルー 「いくらソルジャーでも、なんだかねえ…」
キース 「横暴すぎて、言葉も無いが…」
Aブルー「そう、その会議ってヤツが問題で!」
一同  「「「はあ?」」」

それが許される船なのか、と誰もが呆れ顔ですけど。
マジで…?


2024/07/22 (Mon)



☆逆らったら詰む船


じきに夏休みなシャン学メンバー、生徒会長宅に集う週末。
期末試験の期間中の愚痴から、欠席基準が爆誕ですけれど。

シロエ 「会議の最後でパアにするとか、酷すぎですよ…」
キース 「立派に独裁政権だな…」
ジョミー「船から出たら死ぬしかないから、我慢だよね…」

SD体制の弊害ってヤツ、とジョミー君が振っている首。

ジョミー「みんな、ソルジャーには逆らえないんだ…」
シロエ 「アレです、逆らったら船から放り出すぞ、と…」
サム  「脅してるわけな、日頃から…」

マジで最悪、とサム君も。

サム  「そんな船、降りてえだろうけど…」
シロエ 「降りたら命がありませんしね、乗ってるしか…」
キース 「会議でさえもソレなら、日常は、もっと…」
スウェナ「酷そうな気がするわよねえ…」

特に食べ物関係が…、とスウェナちゃん。

スウェナ「食事は嫌いで、栄養剤とか言ってるくせに…」
ジョミー「おやつだったら、盗んででも食べるらしいしね」
Aブルー「ピンポーン! ぶるぅのお蔭で、随分と…」

盗みが楽になったよね、とソルジャー、親指をグッと。

Aブルー「なにしろ利害は一致してるし、大食漢だし…」
サム  「あんたの分まで、纏めて盗んで来るってか…」
Aブルー「正確に言うと、ぶるぅの戦利品からさ…」

ぼくが奪って食べるんだよ、とニコニコニコ。

Aブルー「でもねえ、独裁政権なんかは…」
キース 「やっていないと言うんだろうが、実態は…」
シロエ 「誰が聞いても、独裁者ですよ」

会議の結果をパアは無いです、とシロエ君が竦める肩。

シロエ 「時間をかけて決めた中身が、白紙だなんて…」
キース 「会議の意味が無いと思うぞ」

あんた次第で決まるんならな、とキース君。

キース 「今も、やらかして来たんだろうが!」
Aブルー「違うよ、ぼくは被害者だってば、会議のさ!」
一同  「「「はあ?」」」

被害者って…、と顔を見合わせる面々ですけど。
間違ってませんか?


2024/07/23 (Tue)



☆加害者のくせに


夏休み待ちのシャン学メンバー、週末は生徒会長宅ですが。
期末試験の期間が暑かった愚痴で、欠席基準が出来まして。

シロエ 「被害者って、会議に出ていた人の方でしょう!」
キース 「あんたが横から割って入って、決議をだな…」

パアにしてから来たんだろうが、とキース君の厳しい視線。

キース 「でもって、こっちに乱入で…」
ジョミー「紙を吹っ飛ばして、テーブルクロスにさ…」

ハンコが押される大惨事だよ、とジョミー君も。

ジョミー「近所のお店じゃ、出せないようなヤツなのに…」
キース 「まったくだ。請求書を見て、反省しろよ」
Aブルー「会議のせいだし、仕方ないんだよ!」
キース 「どの辺がだ!」

パアにするとか、明らかに加害者だしな、とキース君。

キース 「そっちの方は日常茶飯で、反省などは…」
シロエ 「しないでしょうけど、此処は事情が違います」

キッチリお詫びで、クリーニング代も…、と念押しが。

シロエ 「いいですね?」
Aブルー「だから、違うと! 会議が、うんと長引いて…」

だけど抜けられなかったんだよ、とソルジャー、言い訳。

Aブルー「ぼくがいないと、締めの決議が…」
キース 「有効になってしまって、大いに困る、と…」

言いたいんだな、とキース君、ソルジャーをギロリ。

キース 「そうならないよう、会議室に居座って、だ…」
シロエ 「最後の最後で、パアにしてから来たわけですよ」

被害者は、その他大勢ですから、とシロエ君。

シロエ 「会議に出ていた皆さんと、此処のみんなと…」
キース 「ぶるぅだ、クリーニングに出しに行く羽目に…」
ジョミー「おまけに専門店だしね…」

事情の説明も大変そうだよ、とジョミー君の深い溜息。

ジョミー「お寺専門のトコで、テーブルクロスだなんて…」
シロエ 「想定外ってヤツですもんねえ…」
Aブルー「ぼくも、ハンコは想定外な事態だってば!」

ホントに被害者なんだから、と力説ですけど。
加害者でしか…。


2024/07/24 (Wed)



☆どっちでも会議


じきに夏休みな御一同様、生徒会長宅で過ごす週末ですが。
期末試験の間が暑かったわけで、欠席基準が出来まして…。

キース 「何が被害者だ、やらかしたことは棚上げで!」
シロエ 「太々しいのは元からですけど、酷すぎですよ」
Aブルー「違うって! 会議の件は、承認して来たし!」

来月から有効になるヤツなんだ、とソルジャーの叫び。

Aブルー「たかが食堂のメニューなのにさ、長引いて…」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「おかわり自由を、何時までに設定するかで…」

揉めてたんだよ、と会議の中身の説明が。

Aブルー「人気メニューには違いなくても、食材に…」
ジョミー「限りがあるとか、そういうヤツ?」
Aブルー「そう! 食堂の係が忙しすぎるし、早めにさ…」

おかわりの時間を終わらせるかどうか、とソルジャーの言。

Aブルー「不公平だし、そのままで、っていう声と…」
シロエ 「少し早めに終わらせるべき、って意見ですね?」
Aブルー「まさにソレだよ、長老たちまで揉めちゃって…」

ホントに決まらなくってさ…、とソルジャー、ブツブツ。

Aブルー「ぼくは食事はどうでもいいから、退屈で…」
ブルー 「こっちの世界を覗き見した、と?」
Aブルー「ピンポーン! そしたら、こっちも会議でさ…」

面白そうだし、見ていたら…、と拳を握り締める人。

Aブルー「話がどんどん、ヤバい方へと転がってって…」
シロエ 「そうでしょうねえ、棚経を休める基準ですから」
Aブルー「お彼岸もだよ!」

休まれちゃったら大惨事で…、とソルジャー、必死の形相。

Aブルー「決まってからでは、もう遅いんだし…」
シロエ 「それで、横からパアですか!?」

テーブルクロスにハンコですか、とシロエ君。

シロエ 「決まる寸前に、吹っ飛ばしたと!?」
Aブルー「だって、会議が終わらなくって…!」
キース 「終わると同時に、来やがったのか!?」

でもって紙ごと飛ばしたのか、と怒鳴ってますけど。
正解…?


2024/07/25 (Thu)



☆捨てたプライド


夏休み待ちのシャン学メンバー、生徒会長宅で過ごす週末。
期末試験の期間の愚痴から、欠席基準が生まれましたが…。

Aブルー「そうだよ、ホントにギリギリだったし…!」
シロエ 「まさか、その場で消えたんですか!?」

空間移動で飛び出して…、とシロエ君の問い。

シロエ 「色々な意味で、どっちの会議にも失礼かと…!」
キース 「まったくだ。あんたらしいと言えば、そうだが」
Aブルー「ううん、プライドは捨てて来た!」
一同  「「「はあ?」」」

プライドって…、と誰もがキョトン。

キース 「あんた、そんなのがあったのか…?」
ジョミー「なんか意外で、ビックリだけど…」
Aブルー「少しくらいはあるんだよ! 恥だって!」

でも恥だって捨てて来たんだ、とソルジャー、拳をグッと。

Aブルー「決議が終わって、ハーレイが復唱したトコで…」
シロエ 「どうプライドを捨てたんです?」
Aブルー「決まってるだろう、トイレだよ!」

そう叫ぶしかないじゃないか、とソルジャーの言。

Aブルー「もう限界だし、漏れる、って!」
一同  「「「げっ!」」」

なんてことを、と一同、目が点。

キース 「そう絶叫して、飛んで来たと?」
Aブルー「だって、最終手段だし!」

ソレしか思い付かないし…、と言い募る人。

Aブルー「トイレだったら、もう探しにも来ないしね!」
一同  「「「あー…」」」

それはそうかも、と誰もが納得。

シロエ 「青の間にトイレ、ありますもんね…」
Aブルー「そうだろう? それに、この服が問題で…」

すぐにトイレに座れそうかい、と指差す自分の衣装。

Aブルー「個室に入って、即、いけると?」
一同  「「「うーん…」」」

無理すぎるヤツ、と唸るしかないのが、見た目重視の服。

Aブルー「消えても、誰も怪しまないから!」
キース 「確かに、恥を捨ててるな…」
シロエ 「プライドもですね…」

ですが、ハンコは別件で…とシロエ君の厳しい顔。
当然ですね?


2024/07/26 (Fri)



☆身体を張った人


夏休みを待つシャン学メンバー、生徒会長宅で週末ですが。
期末試験の期間の愚痴から生まれた、欠席基準が問題な今。

シロエ 「テーブルクロスにハンコも、迷惑ですけど…」
ジョミー「正式文書になる瞬間に、パアにするとか…」

迷惑なんてモンじゃないから、とジョミー君の恨み節。

ジョミー「カウントはもう、ゼロ寸前で…」
キース 「だからこそ、あんたが出て来て飛ばしたら…」

テーブルクロスにハンコが押されたんだ、とキース君も。

キース 「クリーニング代だけでは済まんぞ、コレは」
シロエ 「だよなあ、サッサと押しちまおうぜ「
ブルー 「揉めてる間に、押せるからねえ…」

押してしまおう、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「キース、ハンコを押した後は頼むよ」
キース 「承知している。朱肉の始末は任せてくれ」
Aブルー「ちょ、ちょっと…!」
シロエ 「外野は黙っていて下さい!」

歴史的瞬間なんですからね、とシロエ君、ピシャリと。

シロエ 「会長、早くお願いします!」
ブルー 「オッケー、それじゃ、ペタンとね!」
Aブルー「あーーーーーっ!!!」

押された瞬間、凄い悲鳴で、続いて悲鳴。

一同  「「「ひぃぃっ!!!」」」
キース 「何をしやがる!」

ハンコを擦るヤツがあるか、とキース君が吊り上げる眉。

キース 「紙が吸い込んでもいないのに!」
Aブルー「だから、身体を張ったんだよ!」

体当たりでも良かったかもね、とソルジャー、しれっと。

Aブルー「判読できないハンコだったら、無効だろう?」
キース 「ただの赤丸にしやがって!」
Aブルー「うーん…。ホントに、吸い込まないんだね…」

普通の紙、とソルジャーが眺める自分の右手。

Aブルー「見てよ、手袋、真っ赤だし!」
シロエ 「手のひら、見事に真っ赤ですよね…」
ジョミー「お相撲さんなら、手形、押せるよ」
キース 「待て、ソレだ!」

俺の役目はハンコの後始末で…、と言ってますけど。
何だと…?


2024/07/27 (Sat)



☆ハンコの後始末


夏休み待ちの御一同様、生徒会長宅で過ごす週末ですけど。
期末試験の期間の愚痴から、欠席基準が爆誕したわけで…。

キース 「余分な朱肉は、吸い取るのが俺の仕事だからな」
Aブルー「手袋、拭いてくれるって?」
キース 「拭いてやるから、任せておけ!」

まずは吸い取り用の紙の出番だ、とキース君が持つ白紙。

キース 「ほら、早く手を出せ」
Aブルー「助かるよ。なるほど、そんな具合に、丁寧に…」

端の端まで押さえるんだね、と感心しているソルジャー。

Aブルー「確かに、ここまで大きなハンコだとさ…」
シロエ 「乾くまでの時間も長いですしね…」
ジョミー「だけど、お坊さんのハンコって…」

そんな特大サイズなわけ、とジョミー君の問い。

ジョミー「普通の掛軸とかのハンコは、もっと小さくて…」
スウェナ「そうねえ、字だけの場合は違うのかしら?」
キース 「いや、ジョミーが言うので合っている」

俺もさっきから気になっていた、と副住職も。

キース 「やたらデカいぞ、御朱印用のヤツに見えるが…」
ブルー 「御朱印用ってわけじゃないけど、特製だよね」

大きな紙に書いた時とか、たまに出番が、と生徒会長。

ブルー 「普通のハンコじゃ紛れちゃうから、特大で!」
シロエ 「じゃあ、特別に出してくれたんですか?」
ブルー 「そうだよ、気前いいだろう?」
キース 「気前はともかく、デカいハンコで良かったぞ」

普通サイズでコレは無理だ、とキース君が広げる紙。

シロエ 「お相撲さんの世界ですねえ…」
ジョミー「手形だよねえ…」
Aブルー「ぼくの手袋、真っ赤だったし…」

でもまあ、かなり落ちたかな、とソルジャーが眺める右手。

Aブルー「後は普通に洗えばオッケー?」
キース 「そうだな、ぬるま湯と石鹸でいける筈だぞ」
Aブルー「ありがとう! 洗面所に行って洗って来るよ!」
キース 「しっかり洗えよ、早い間に」

落ちなくなったらクリーニングだしな、という助言。
厄介ですね…。


2024/07/28 (Sun)



☆特別仕様な手袋


夏休みを待つシャン学メンバー、生徒会長宅で週末ですが。
期末試験の間の愚痴から、欠席基準が出来たわけでして…。

Aブルー「あー、クリーニング…。そうかもねえ…」
キース 「あんたの世界だと、すぐに落ちるのか?」
Aブルー「どうだろう? 朱肉なんかは無いわけだから…」

成分の分析が必要かもね、とソルジャーの苦笑。

Aブルー「ついでに普通の手袋じゃないし、その辺もさ…」
シロエ 「どういう意味です?」
Aブルー「ソルジャー専用、特別仕様! 洗って来る!」

落ちなくなったら大変だから、と洗面所へダッシュですが。

キース 「やっぱりな…。どおりで手形になるわけだ」
一同  「「「は?」」」
キース 「よく見ろ、指紋に掌紋だぞ?」

ただの手袋でコレは出ない、とキース君が指差す手形。

キース 「うっすらとではあるが、ヤツの指紋と掌紋だ」
ジョミー「ホントだ、だから手形っぽいわけだ!」
シロエ 「確かに、コレが無かった場合は、べったりと…」

手の形というだけですよね、とシロエ君も。

シロエ 「会長、手袋、そういうのですか?」
ブルー 「実践してみたことはないけど、そうだと思うよ」

24時間はめっ放しでいけるヤツだし、と生徒会長。

ブルー 「はめてるんだって感覚もないし、限りなく…」
キース 「本物の手に近いんだな?」
ブルー 「うん。でないと、手袋も込みな衣装なんかは…」

着ていられないと思わないかい、と説得力に溢れた台詞。

ブルー 「ついでに、相手はブルーなんだよ?」
キース 「邪魔だと思えば、却下か、はめずに過ごすかだ」
一同  「「「あー…」」」」

なのに律儀にはめてるんだし…、と誰もが納得。

シロエ 「特別仕様で、不快感なんかゼロなんですね…」
キース 「ああ。だが、大事なのは其処じゃない」
サム  「何かあるのかよ?」
キース 「手形なんだぞ?」
シロエ 「えっと…?」

それが何か、とシロエ君も皆も、首を傾げてますけど。
なに…?


2024/07/29 (Mon)



☆サインが欲しい


じきに夏休みな御一同様、週末は生徒会長宅なんですけど。
期末試験の間が暑かったせいで、欠席基準が出来まして…。

キース 「分からないのか? なら、母印は?」
ジョミー「何さ、ソレ?」
シロエ 「あーっ! もしかしなくても、指紋ですね!?」

ハンコ代わりに押すアレですか、とシロエ君。

シロエ 「ハンコが無かった時代は、デフォでしたっけ?」
キース 「国によると思うが、此処ではそうだ」
サム  「そういや、今も指紋認証、使うよなあ…?」
ジョミー「ひょっとして、ハンコより凄いのを…」

ゲットしたわけ、とジョミー君、手形の紙をまじまじと。

ジョミー「コレさえあれば、この紙に何か書き込めば…」
キース 「ヤツのサインで仕上がるという勘定だが?」

それにサインなど、どうとでもなる、とキース君の笑み。

キース 「手形を褒めて、サインをくれ、と言えばだな…」
シロエ 「普通は、サインしちゃいますよね…」
ジョミー「お相撲さんの色紙とかだと、サイン入りだし…」
キース 「ああ。だから欲しいと言いさえすれば…」

サインするぞ、とニヤニヤニヤ。

キース 「その紙をしっかり保管しておいて…」
サム  「後から何か書き込むのな?」
キース 「法要は二度としません、とかな!」
一同  「「「イイネ!」」」

それでいこう、と欠席基準など忘れている面々。

シロエ 「ワクワクしますね、早く戻るといいんですけど」
キース 「焦るな、思惑がバレたらパアだしな」
ジョミー「あくまで通常、だけどサインは…」
キース 「欲しい方向でヨイショしろよ?」

でないと貰えないからな、とキース君の忠告が。

キース 「おっ、戻ったか?」
ぶるぅ 「ただいまあ! あれっ?」

一人足りない、と見回すお子様。

ぶるぅ 「何かあったの? それに、その紙…」
キース 「ヤツの手形だ、朱肉がついてしまってな…」
Aブルー「戻ったよ!」

落ちてくれたけど、クリーニングは、と質問が。
当然…。


2024/07/30 (Tue)



☆消え去った手形


夏休みを待つシャン学メンバー、週末は生徒会長宅でして。
期末試験中が暑かったせいで、欠席基準が出来ましたけど。

Aブルー「クリーニング、何か言われなかったのかい?」
ぶるぅ 「ううん、全然! だってハンコは大事だもん!」
Aブルー「値打ちがあるから、売れるんだよね?」
ぶるぅ 「それもあるけど、ハンコ、ホントに大切で…」

簡単に押しちゃダメなんだよ、と真面目なお子様。

ぶるぅ 「ハンコさえあれば、捏造文書も出来るしね」
Aブルー「そうなのかい?」
ぶるぅ 「そだよ、サインがあれば完璧!」
一同  「「「あーっ!」」」

ソレは言わないお約束だ、と一同、ウッカリ絶叫。

ぶるぅ 「えっ? みんな、どうかした?」
Aブルー「今の台詞に、何か問題でも?」
シロエ 「いいえ、なんでもありません!」
キース 「つい、勘違いというヤツだ。忘れてくれ」

違う話をしていたからな、とキース君が誤魔化しに。

キース 「坊主が書いた、掛軸とかの値打ちの話で…」
Aブルー「なるほど、例のテーブルクロスも…」
ぶるぅ 「銀青様がサインを入れたら、凄いよね!」

だけど…、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」が眺める紙。

ぶるぅ 「その紙だって、いけちゃうんだよ?」
Aブルー「紙?」
ぶるぅ 「そこの手形がついた紙だよ、ハンコだから!」
Aブルー「ハンコって…?」

何処にハンコ、とソルジャー、キョトン。

Aブルー「そんなの、押していないけど?」
ぶるぅ 「手形だってば、指紋と掌紋、ついてるし…」

立派にハンコの代わりになるの! と無邪気なお子様。

ぶるぅ 「下手にサインを入れたりしたら…」
Aブルー「文書を捏造されるって? 困るってば!」

有り得ないし、とソルジャーの悲鳴。

Aブルー「キース、その紙、返してくれる?」
キース 「嫌だと言ったら?」
Aブルー「消すまでだよ!」
一同  「「「わーっ!!!」」」

燃やすなんて、と皆が号泣ですけど。
今月、これにて中継終了~。


2024/07/31 (Wed)




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