シャングリラ学園つれづれ語り
☆平日でスタート
さて、9月。シャングリラ学園も、2学期スタートでして。
今年は1日が日曜だった展開、週末の生徒会長宅で嘆き節。
ジョミー「あー、やっと休みになったよね…」
シロエ 「キツかったですよ、いきなり平日MAXは…」
ブルー 「MAXじゃないと思うけど?」
MAXの場合は1日が月曜、と生徒会長の鋭いツッコミ。
ブルー 「日曜だった分、1日お得だったよね」
サム 「でもよ、たったの1日だぜ?」
スウェナ「1日まで休みをやっていた分、キツイわよ…」
夏休みが1日までだったのよ、とスウェナちゃんの反論が。
スウェナ「いつもより長い夏休みの後に、来たんでは…」
シロエ 「気分的にはMAX以上ですよね…」
ジョミー「始業式の日は、まだいいんだけどさ…」
サム 「2学期ってヤツは、授業開始が早いしよ…」
待ったなしで次の日からだったんだよな、とサム君も。
サム 「正直、身体が慣れてねえのに、いきなりだぜ?」
ジョミー「通学だって、ペース、掴めてないのにさ…」
シロエ 「分かります。ぼくもウッカリ、夜更かしで…」
次の日の朝がキツかったのが…、とシロエ君の深い溜息。
シロエ 「夏休み気分で、つい遅くまで作業とか…」
ジョミー「ぼくも、作業じゃないけどさ…」
気付くと遅い時間なんだよ、とジョミー君も夜更かし組。
ジョミー「夏休みだったら、寝てていいのに…」
シロエ 「学校の方は、寝たら遅刻で詰みですし…」
サム 「しかも、グレイブ先生だぜ?」
嫌味だけでは済まねえよな、とサム君、うんうん、と。
サム 「特別に何かくれるしよ…」
スウェナ「宿題割り増しサービスとかでしょ?」
シロエ 「特別生だと、やらなくてもいい筈ですが…」
そうもいかない状況ですし、とシロエ君。
シロエ 「ぼくたち、ブラックリストですしね…」
ジョミー「遅刻出来るの、キースだけだよ…」
キース 「お前たち…」
俺は仕事で遅刻なんだぞ、とキース君の仏頂面。
月参りですね…。
2024/09/01 (Sun)
☆お坊さんはハード
夏休みも終わってしまった9月、週末は生徒会長宅な面々。
2学期のスタート、いきなり平日だらけで愚痴ですけれど。
キース 「遅刻と言うがな、そういう扱いなだけで…」
シロエ 「お仕事なのは、よく分かってます…」
キース 「坊主のキツさも、まるで分かってないくせに…」
知ったような口を利きやがって、とキース君の不機嫌な顔。
キース 「お盆が終わった途端にお彼岸、ハードなんだ!」
シロエ 「えっ、もう準備に入っているんですか?」
キース 「当然だろう!」
でないと間に合わないからな、と副住職が繰る数珠レット。
キース 「お盆でバテた、と言っていられるのは数日で…」
ブルー 「アッと言う間に次の仕事が来るんだよ」
それが坊主の現実だね、と生徒会長も。
ブルー 「もっとも、檀家さんの方も、お盆バテでさ…」
一同 「「「は?」」」
ブルー 「坊主は棚経でハードなんだけど、帰省とか!」
混んだ列車に高速道路、と挙げられる例。
ブルー 「ヘトヘトになって帰省な人もいるからねえ…」
一同 「「「あー…」」」
ブルー 「迎える方も、家の掃除で始まって…」
民宿状態な家も多いんだよ、と怖い話が。
ブルー 「人は増えるし、食事の量も増えるわけでさ…」
スウェナ「増えた人手も、アテには出来ないわよね…」
サム 「大人はともかく、子供は無理なヤツだしよ…」
棚経に行っても派手に騒いでるぜ、とサム君の証言。
サム 「座りなさい、って叱られても聞かねえし…」
ジョミー「分かる、お経の最中に後ろから…」
キース 「プール用のボールが飛んで来たりするんだ!」
遊びに夢中で見てないからな、とキース君も。
キース 「空気ばかりのボールとはいえ、ダメージは…」
ジョミー「ゼロってわけにはいかないし…」
サム 「その状態だぜ、家の人だって疲れるしよ…」
ジョミー「有り得ないこと、起きるんだよね…」
アレは愕然としたんだよ、と言ってますけど。
棚経で何か…?
2024/09/02 (Mon)
☆棚経でレアケース
まだまだ残暑が厳しい9月、週末は生徒会長宅ですけれど。
2学期のスタートがズラリ平日、その件の愚痴が発端で…。
シロエ 「有り得ないことって、今年の棚経で、ですか?」
ジョミー「そうだけど?」
キース 「正直、アレは俺でも戸惑ったヤツで…」
棚経をやって長いが、真面目に初の体験だった、と副住職。
キース 「親父の手伝いで回り始めて、もう何年だか…」
ジョミー「ぼくより数年多いだけだよ…」
ほんの数年、とジョミー君の不満そうな顔。
ジョミー「巻き込まれて、ずっと付き合わされて…」
サム 「俺もだけどよ…」
でもまあ、同じ経験はしてねえな、とサム君、フウと。
サム 「流石にアレは、レアケースだぜ」
シロエ 「サム先輩も、知ってるんですね?」
キース 「現物を見ているからな!」
一同 「「「は?」」」
現物とは、と誰もがキョトン。
シロエ 「あのぅ…。それって、現場の間違いでは…?」
スウェナ「ないでしょ、現場は重ならないし…。でも…」
現物というのは何なのよ、とスウェナちゃんの問い。
スウェナ「事件の証拠が残ってたわけ?」
キース 「そうなるな」
マツカ 「まさか、法衣に子供さんが悪戯ですか?」
お経の間に落書きとか…、とマツカ君。
マツカ 「幼稚園児だったら、やりそうですし…」
キース 「違う、やらかしたのは大人だ」
ジョミー「それもガチ勢、檀家さんだよ…」
帰省して来た人じゃなくて、とジョミー君の証言が。
ジョミー「棚経が終わって、家を出る時にさ…」
キース 「よく冷えてますから、どうぞ、と、だ…」
保冷用に包んだ瓶を頂いたんだ、とキース君も。
キース 「俺とジョミーに、1本ずつで…」
シロエ 「いいじゃないですか!」
瓶入りラムネとかですよね、とシロエ君。
シロエ 「もしかして、冷えていなかったとか…?」
キース 「普通だったら、あるあるなんだが…」
有り得ないヤツなんだからな、と言われましても。
何だと…?
2024/09/03 (Tue)
☆お持ち帰りな瓶
二学期がスタートしても残暑で、週末は生徒会長宅な面々。
いきなり平日がズラリ並んで、愚痴が出ていたわけですが。
シロエ 「有り得ないヤツって、何なんです?」
ジョミー「ヒントは、現物をサムも見ているトコだよね…」
キース 「そうなるな。持ち帰らないと、見られんぞ」
一同 「「「うーん…」」」
いったい何が起きたんだ、と首を傾げる御一同様。
シロエ 「あるあるじゃない、って言いましたよね?」
キース 「ホットだった、というのも、あるあるの内だ」
ジョミー「持って帰るしかなかったんだよ?」
たかが瓶でも重いのにさ、とジョミー君の深い溜息が。
ジョミー「ペットボトルなら、まだマシだったよね…」
キース 「其処は全面的に同意だ」
今どき、瓶は珍しいのに…、とキース君も。
キース 「お盆で大勢帰って来るから、買った口だな…」
ジョミー「張り込みました、っていうヤツで…」
サム 「思いっ切り、ご当地モノだったしよ…」
お取り寄せしたヤツでねえの、とサム君からも出たヒント。
シロエ 「お取り寄せで、ご当地モノですか…」
マツカ 「そうなると、有り得ない枠が広がりますね…」
スウェナ「この国だけでも、変わった飲み物が…」
きっとあるわよ、とスウェナちゃん。
スウェナ「海外枠まで広げちゃったら、もっと増えるわ」
シロエ 「それと、可能性としてはですね…」
アルコール類も含まれそうです、とシロエ君の鋭い指摘。
シロエ 「各地の銘酒を揃えてたとか、ありそうで…」
マツカ 「夏は冷酒で、という人も多いですからね…」
スウェナ「飲酒運転、自転車もアウトだった気が…」
缶チューハイでもダメじゃないの、という声が。
スウェナ「お酒だったら、冷えてても、持って帰るしか…」
シロエ 「お坊さん、建前としては、お酒はダメですし…」
マツカ 「まして、棚経ですからね…」
スウェナ「渡さないわよね…」
きっとソレだ、とアルコールで意見が一致ですけど。
お酒…?
2024/09/04 (Wed)
☆帰って飲めたら
9月になっても厳しい残暑で、週末は生徒会長宅ですけど。
二学期スタートがズラリ平日だった愚痴から、話題は棚経。
シロエ 「キース先輩、お酒を貰ったんですね?」
スウェナ「冷えていたって飲めないし、お持ち帰りで…」
重量物が増えたんでしょ、とスウェナちゃん。
スウェナ「瓶入りだったら、余計に重いものねえ…」
マツカ 「瓶の重量、侮れませんし…」
お気の毒でした、とマツカ君も。
マツカ 「でも、帰った後には飲めたんでしょう?」
シロエ 「氷で冷やして、すぐにキンキンに…」
冷えた所を、一気にグイッと、とシロエ君の笑み。
シロエ 「檀家さんからの頂き物なら、アドス和尚も…」
スウェナ「文句は言えない筈だもの」
マツカ 「そういう意味では、結果オーライでしたよね」
棚経の後に冷酒ですから、とマツカ君の相槌が。
マツカ 「いつもの年より、大当たりだったかもですよ」
シロエ 「言えてます! お酒を貰って帰ったんなら…」
イライザさんも何か作ってくれますよね、とシロエ君。
シロエ 「お盆の精進料理用の食材でも、何かパパッと」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 冷ややっことか、そういうの!」
美味しいよね、と料理上手なお子様ならではの台詞。
ぶるぅ 「ちょっと薬味を添えるだけでも、充分で…」
マツカ 「水切りをすれば、田楽だって出来ますよ」
ぶるぅ 「そうなの、お豆腐、優れものなの!」
おつまみ、色々作れちゃうよ、とニコニコと。
ぶるぅ 「キュウリとかでも、おつまみになるし…」
シロエ 「ですね、スティックにして、何かつければ…」
一品ですよ、とシロエ君も、うんうん、と。
シロエ 「いいもの貰えて、良かったですね!」
スウェナ「打ち上げよね…」
最高じゃない、とスウェナちゃんも笑顔。
スウェナ「持ち帰った疲れも、吹っ飛んだんでしょ?」
キース 「飲めていたらな…」
ジョミー「だよね…」
アレは飲めない、と二人揃って言ってますけど。
何故に…?
2024/09/05 (Thu)
☆強すぎる酒かも
9月になっても続くのが残暑、週末は涼しい生徒会長宅で。
二学期スタートの直後にズラリ平日、その愚痴から棚経へ。
シロエ 「飲めないって…。強すぎたんですか、お酒?」
マツカ 「ご当地モノの場合は、ありそうですよね…」
スウェナ「そうね、泡盛とか、半端ないんでしょ?」
海外モノだと、もっと強いし、とスウェナちゃん。
スウェナ「テキーラだとか、ウォッカとか…」
シロエ 「中華料理の国にも、強いのあると聞きますし…」
マツカ 「ありますね。しかも一種類ではないですし…」
この国にしても、地酒系とか侮れませんよ、とマツカ君も。
マツカ 「まさか、そういうのを頂いたんですか?」
シロエ 「飲めないでしょうね、流石に、ちょっと…」
スウェナ「水で割っても、キツイわよねえ…」
ソーダ割りでも無理なヤツね、とスウェナちゃんの溜息。
スウェナ「だけど、少しは飲めたでしょ?」
シロエ 「ジュースに混ぜれば、カクテルですから…」
マツカ 「冷たく、美味しく飲めそうですよ」
その辺もイライザさんにお任せで、とマツカ君の言。
マツカ 「レシピを調べて、作ってくれるでしょうからね」
キース 「いや、おふくろでもアレはだな…」
ジョミー「手も足も出ないヤツだよね…」
ついでに、お盆の最中だし…、とジョミー君の謎な台詞が。
ジョミー「お盆でなければ、使いようもさ…」
キース 「王道でいけていたと思うぞ、モノがモノだし」
一同 「「「えっと…?」」」
意味がサッパリ、と首を傾げる御一同様。
シロエ 「あのぅ…。お盆と、どう関係があるんです?」
マツカ 「お盆の間は、お酒は一滴もダメなんですか?」
それなら仕方ありませんけれど、とマツカ君の問い。
マツカ 「元老寺、厳しかったんですね…」
キース 「いや、違う。酒はいけるが、使いようがだ…」
ジョミー「もう、思いっ切り、縛りで、限定だったしさ…」
お盆の間は無理すぎるヤツ、と声を揃えてますけど。
どの辺が…?
2024/09/06 (Fri)
☆許されない料理
9月といえども暑さが続く毎日でして、週末は生徒会長宅。
其処で出て来た二学期の愚痴、その話から棚経の思い出が。
シロエ 「お酒はいけても、使いようって、何なんです?」
マツカ 「縛りで限定、お盆の間は無理と言われても…」
まるで想像出来ませんが…、とマツカ君が傾げる首。
マツカ 「料理用のを貰ったとしても、使えるでしょう?」
スウェナ「その通りに使えば、何も問題無いわよねえ…」
ご当地モノの料理酒でも、とスウェナちゃんも。
スウェナ「だけど、料理酒でご当地モノって…」
シロエ 「あるんでしょうか、料理用に限定だなんて…」
マツカ 「其処なんですよね、問題は…」
謎は深まるばかりですよ、とマツカ君の視線がキース君に。
マツカ 「お酒、どんなのを貰ったんですか?」
シロエ 「料理酒だった、という線は薄そうですけれど…」
キース 「いや。強いて言うなら、それが近いな」
ジョミー「料理と密接に関係してたの、ガチだよね…」
しかも料理も限定でさ…、とジョミー君、フウと溜息。
ジョミー「お盆の間は、キースの家では、絶対に…」
キース 「出るわけがないブツで、買いに行くのも…」
マジで許されないヤツだ、とキース君の眉間に皺が。
キース 「店にいるのや、買っているのを…」
ジョミー「檀家さんに目撃されたら、詰むもんね…」
キース 「まったくだ。普段だったら、許して貰えても…」
お盆の間だけは、ド顰蹙だ、とキース君が眺める窓の外。
キース 「誰が見たって、殺生でしかないからな…」
ジョミー「お店はもちろん、スーパーだってヤバいしさ…」
シロエ 「えっと…? 専門店があるんですか、ソレ?」
キース 「専門店のが最高だな」
店先で揚げている店だったら、何処も当たりだ、と副住職。
キース 「なにしろ、油が違うわけだし…」
ジョミー「うんと美味しく揚がるしね…」
シロエ 「コロッケですか?」
その言い方だと…、とシロエ君の問いですけど。
コロッケ…?
2024/09/07 (Sat)
☆行きにくい専門店
9月になっても終わらない残暑、週末は生徒会長宅な面々。
二学期スタートで並んだ平日、その愚痴から話は棚経へと。
ジョミー「うーん…。コロッケだったら、まだしもさ…」
キース 「ああ。コロッケも確かに美味いんだが…」
ヤバさは減るな、とキース君が繰る左手首の数珠レット。
キース 「混ぜ物多めで、ジャガイモとかがだ…」
ジョミー「かなり入るし、肉無しのだってあるもんね…」
キース 「それはそうだが、野菜バージョンは…」
肉屋では揚げていないと思うぞ、とキース君。
キース 「惣菜店ではないからな…」
ジョミー「そうだっけ…。コロッケなら罪が軽めでも…」
キース 「店先に立った時点で、目撃された場合は詰みだ」
下手なダジャレのつもりはないが…、と副住職の深い溜息。
キース 「お盆の最中に、肉屋というのは、流石にな…」
ジョミー「イライザさんだって、行きにくいよね…」
キース 「どうしても、と言うなら、宿坊の人に頼んで…」
代わりに買って貰うしか、という、お寺ならではの事情。
キース 「しかし、コロッケなら頼めても…」
ジョミー「豚カツは、無理なヤツだよね…」
一同 「「「豚カツ!?」」」
何故に豚カツ、と顔を見合わせる御一同様。
シロエ 「豚カツって…。おつまみ向けですか、アレ?」
スウェナ「おつまみ用なら、コロッケでしょ?」
マツカ 「一口コロッケだったら、パーティーとかでも…」
人気の一品なんですけどね、とマツカ君が傾げる首。
マツカ 「フォアグラ入りとか、色々ありますよ」
シロエ 「でも、豚カツは無いんですね?」
マツカ 「おつまみ用としては、出さないかと…」
軽食になってしまいますし、と御曹司。
マツカ 「でも、どうして豚カツに限定なんです?」
キース 「頂いたブツが、ブツだけにだ…」
ジョミー「豚カツ用のソースだったしね…」
一同 「「「ええっ!?」」」
嘘だろう、と誰もがビックリ仰天ですけど。
豚カツ用ソース…?
2024/09/08 (Sun)
☆ソレは飲めない
9月といえども残暑なわけで、涼しい生徒会長宅での週末。
其処で出て来た棚経の話、檀家さんに貰ったブツが問題で。
シロエ 「豚カツ用のソースって…。マジですか!?」
スウェナ「無いでしょ、ソレは…」
キース 「あったからこそ、サムも見ているわけでだな…」
持ち帰るしかないだろうが、と副住職の苦い顔付き。
キース 「いくら何でも、アレは飲めんぞ」
ジョミー「無理ゲーだよね…」
持って帰るのも重かったけど…、とジョミー君も。
ジョミー「下手に瓶だし、ペットボトルよりも重量が…」
キース 「ついでに飲めんし、全く減ってくれないし…」
一同 「「「あー…」」」
ただの荷物になったヤツだ、と誰もが納得。
マツカ 「豚カツ用のソースだなんて、災難でしたね…」
キース 「貰った時には、嬉しかったんだがな…」
ジョミー「自転車に乗る前に一気飲みして、空瓶も…」
置いて行こうと思ってたよね、とジョミー君の深い溜息。
ジョミー「檀家さんの家の前に置いたら、オッケーで…」
キース 「後で回収、向こうも、そういうつもりでだ…」
下さったのは分かるんだが…、とキース君、合掌して一礼。
キース 「お盆疲れがMAXなせいで、不幸な事故が…」
ジョミー「起きてしまったヤツなんだよね…」
後で気付いて、真っ青かもね、とジョミー君の苦笑。
ジョミー「豚カツを食べる時になって、やっと気付くかな」
キース 「そうだと思うぞ、ソースが無い、と…」
代わりにジュースが余分に冷蔵庫に…、とキース君の相槌。
キース 「だが、謝るには、遅すぎるしな…」
ジョミー「謝る相手は、帰省中のお孫さんとかだと思うよ」
お取り寄せしたソースが無いんだから、とジョミー君の言。
ジョミー「他のソースが家にあったら、まだしもさ…」
キース 「豚カツ用のソース、あるとは限らんしな…」
シロエ 「ご高齢だと、常備してませんよね…」
大勢が不幸になっていそうで、と言ってますけど。
ありそう…。
2024/09/09 (Mon)
☆返すのはアウト
9月になっても厳しい暑さで、週末は生徒会長宅ですけど。
棚経の日の思い出話で、とんでもないのが出て来まして…。
キース 「そうだな、あそこは、普段は御夫婦だけでだ…」
ジョミー「豚カツとは縁が無さそうかもね…」
キース 「外見だけで判断してはいかんぞ、ご高齢の方を」
百歳近くても、肉好きな方もいらっしゃるし…、と副住職。
キース 「ステーキが好きで、週に一度は召し上がるとか」
ジョミー「そうなんだ…」
キース 「月参りで行くと、お話しするのも坊主の役目だ」
法話だけではないんだぞ、とキース君が繰る数珠レット。
キース 「しかし、豚カツソースのお宅は、和食党だし…」
シロエ 「普段は豚カツ、食べないんですね?」
キース 「恐らくな…。お取り寄せまでした、ソース…」
ジョミー「貰ってしまって悪かったかも…」
もしかして返すべきだったかな、とジョミー君が傾げる首。
ジョミー「そしたら代わりに、ジュースが貰えて…」
シロエ 「瓶の持ち帰りだって、免れますよね…」
キース 「ダメだ、檀家さんに恥をかかせる恐れが…」
返しに行った時に出て来る人によっては、とキース君。
キース 「帰省中の人でも、チャイムが鳴った時にはだ…」
ジョミー「普通に応対するかもね…」
キース 「分かったか?」
檀家さん以外の人だった時が大問題だ、と冷静な指摘。
キース 「お盆疲れで済ませてくれれば、まだいいが…」
サム 「ボケたかも、って思っちまうの、ありそうだぜ」
ジョミー「うーん…。そうなった時は、ヤバいかも…」
キース 「帰省した時、親の様子に気を付けろ、と…」
最近、うるさく言われているし…、と副住職、フウと溜息。
キース 「若い人でもやらかすミスが、勘違いされて…」
シロエ 「病院で検査して貰わないと、ってヤツですね…」
キース 「そこまで心を配ってこそだしな…」
ジョミー「返すの、アウトだね…」
豚カツ用のソースが無い方がマシ、と一同、納得。
確かに…。
2024/09/10 (Tue)
☆お寺には似合い
残暑が厳しい9月の週末、涼しい生徒会長宅で過ごす面々。
棚経の思い出話が出まして、豚カツ用のソースを貰った件。
キース 「貰ってしまって悪かった、とは思うんだが…」
ジョミー「月参りに行ったついでじゃ、謝れないよね…」
キース 「ついででなくても、恐縮なさるのはガチだしな」
胸にしまっておくしかない、とキース君が繰る数珠レット。
キース 「間違えて俺たちに渡したことは、檀家さんも…」
シロエ 「後で気付いているでしょうしね…」
キース 「そういうことだ。月参りでお邪魔した時に…」
詫びて下さったら、笑顔で対応するのも役目、と副住職。
キース 「頂いてしまって、すみませんでした、と…」
ジョミー「そうなっちゃうよねえ…」
キース 「坊主の辛い所ではあるが、ここはだな…」
美味しく頂いたことにするしか…、とキース君の苦笑い。
キース 「お盆の間は食べられないので、その後に、と…」
ジョミー「そういえば、結局、どうなったわけ?」
あのソース、とジョミー君の問い。
ジョミー「薬膳風味ってヤツがあったし、気になって…」
キース 「なかなか美味いぞ、薬膳風味」
一同 「「「薬膳風味!?」」」
なんだソレは、と誰もが仰天な豚カツ用ソース。
シロエ 「あのぅ…。薬膳と言えば、薬膳ですよね…?」
キース 「ズバリ、そうだが?」
薬膳料理の薬膳だな、とキース君、即答。
キース 「寺で使うには、似合いの味だと思わんか?」
サム 「俺も見た時、そう思ったぜ…」
もう一本は山椒風味だったしよ、とサム君の目撃証言が。
サム 「狙ったのかよ、って感じでよ…」
キース 「いくら何でも、ウケ狙いでは渡さんぞ…」
ただでもハードな棚経の時に、とキース君、合掌。
キース 「しかし、怪我の功名というヤツになったな」
ジョミー「アドス和尚が気に入ったとか?」
キース 「おふくろもだ。薬膳風味だし…」
宿坊用にも検討中だぞ、という話ですけど。
薬膳風味…。
2024/09/11 (Wed)
☆豚カツもいいね
9月になっても厳しい残暑で、週末は生徒会長宅ですけど。
棚経の思い出話で、豚カツ用のソースを貰ったという実話。
シロエ 「宿坊で出す件はともかく、味が気になります」
スウェナ「薬膳風味って、ちょっと想像つかないわよね…」
キース 「中濃ソースなんだが、かけて食うとだ…」
脂っこさが消えるんだよな、と食べている人の経験談。
キース 「薬草が十種も入っているのに、薬臭くもないし」
ジョミー「そうなんだ…。それじゃ、美味しい部類でさ…」
サム 「ゲテモノってわけじゃねえんだな…」
キース 「ああ。おふくろが調べてみたらしいんだが…」
取扱店を探している人も多いそうだ、と副住職。
キース 「知る人ぞ知る、といったソースで人気なんだぞ」
ジョミー「なんかいいよね、食べてみたいかも…」
シロエ 「ですね、今ならキース先輩の家にありますし」
サム 「豚カツさえあれば、試食出来るぜ」
話の種に、とサム君も乗り気。
サム 「ぶるぅに頼んでもいいけどよ…」
シロエ 「専門店のヤツが合いそうですね」
ぶるぅ 「そだね、こってりしてるしね!」
ぼくが揚げたら脂っこさが少なめで、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「お昼に豚カツ、買うのも良さそう!」
ブルー 「話題のソースは、元老寺から…」
瞬間移動でお借りして、と生徒会長も。
ブルー 「キース、借りてもいいのかな?」
キース 「かまわんぞ。残りは充分あるからな」
一同 「「「イイネ!」」」
今日のお昼は豚カツだ、と大歓声。
シロエ 「薬膳ソースが楽しみですよね!」
ぶるぅ 「豚カツ、お店に注文だね!」
??? 「ぼくのもお願い!」
食べてみたい、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
Aブルー「薬膳ソースで食べる豚カツ、美味しそうだし!」
シロエ 「なんで、いきなり来るんです!」
Aブルー「ついでだからね!」
一同 「「「は?」」
ついでとは、と顔を見合わせる面々ですけど。
こっちに用でも…?
2024/09/12 (Thu)
☆ツケにするなら
9月になっても終わらない暑さ、週末は生徒会長宅が一番。
そこで出て来た棚経の話、豚カツ用ソースを貰ったわけで。
シロエ 「ついでって、何か用なんですか!?」
Aブルー「そうだけど?」
キース 「だったら、サッサとそっちにだな…」
行けばよかろう、とキース君、手をヒラヒラと。
キース 「どうせ、ノルディと飯に行くとかで…」
ジョミー「だよねえ、豚カツよりもいいと思うよ?」
サム 「高級な店に決まってるしよ…」
その方がいいぜ、とサム君も。
サム 「美味いランチを捨てなくてもよ…」
シロエ 「デートに行けばいいでしょう!」
Aブルー「あのねえ…。用があるのは、こっちでさ…」
ノルディなんかじゃないんだよね、とソルジャーの返事。
Aブルー「もしかして、わざとスルーかな?」
シロエ 「いえ、迷惑と言っているわけじゃあ…!」
ないんですよ、とシロエ君、必死の言い訳。
シロエ 「そんなことをする命知らずは、いませんし…!」
Aブルー「命知らずって…」
シロエ 「バックに、ぶるぅがいるんですから!」
髪がピンクに染まるんでしょう、とシロエ君の悪い顔色。
シロエ 「出来れば、さっきの失言はですね…」
Aブルー「ぶるぅに内緒にしてくれ、って?」
シロエ 「もちろんです! でもって、キース先輩に…」
ツケて貰えると嬉しいんです、と凄い台詞が。
シロエ 「ババはやっぱり、引き慣れた人が一番で…」
Aブルー「オッケー、それじゃ、キースにね!」
丁度いいから、とソルジャーの笑み。
Aブルー「用があるのは、キースがメインで…」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「でも、その前に、薬膳ソース!」
ぼくの分も豚カツお願い、とソルジャー、ズズイと。
Aブルー「食べながら話せば、平和だし…」
キース 「どの辺がだ!」
Aブルー「シロエが回した、ツケの件とか…」
キース 「そうだった! シロエ!」
なんだって俺に回しやがった、と怒声ですけど。
責任逃れ…。
2024/09/13 (Fri)
☆ド真ん中だったツケ
9月といえども厳しい残暑で、週末は生徒会長宅ですけど。
其処で出て来た棚経の話、豚カツ用ソースを貰った人たち。
キース 「失言のツケを俺に回すとか、有り得んだろう!」
シロエ 「でも、先輩はプロですし…!」
ジョミー「言えてる、シロエは間違ってないよ」
プロという点に関しては、とジョミー君の援護射撃が。
ジョミー「ババを引くのも、大抵、それが原因だしさ」
サム 「間違いねえよな、まさにプロだぜ」
キース 「どの辺がだ!」
スウェナ「最大のヤツは、言いたくないけど…」
棚経もソレが元凶だもの、とスウェナちゃん。
スウェナ「とても口には出来ないわよねえ…」
Aブルー「ありがとう!」
今日は、その件で来たんだよ、とソルジャー、笑顔全開。
Aブルー「もうじき、秋のお彼岸だしね!」
一同 「「「げっ!」」」
確かにキースに用があるヤツ、と一同、ドン引き。
シロエ 「まさか、頼みに来たんですか!?」
Aブルー「ピンポーン!」
お彼岸とくれば法要だしさ、とソルジャーの笑み。
Aブルー「シロエがツケを回してくれたし、バッチリで…」
キース 「断ったら、髪がピンクになるとでも!?」
Aブルー「今の流れで、他にあるかい?」
お盆の棚経、ソレで引き受けてくれたよね、とニッコリと。
Aブルー「髪がピンクに染まった時には、丸坊主の危機!」
一同 「「「あー…」」」
アドス和尚が剃るんだった、と誰もがガクブル。
サム 「シロエが回したツケは、ガチかよ…」
ジョミー「思いっ切り、ド真ん中だよね…」
Aブルー「お蔭で、ぼくは手間が省けて、大満足だよ!」
話は済んだし、豚カツソースに全力集中、と狂喜する人。
Aブルー「薬膳ソースって言っていたよね、楽しみでさ…」
シロエ 「後口サッパリ、脂っこさが抜けるそうですよ」
キース 「サッサと話を切り替えるな!」
Aブルー「いいんだってば!」
用件の方は片付いたしね、とウインクですけど。
急転直下…。
2024/09/14 (Sat)
☆史上最大の失言
9月になっても止まらない残暑、週末は生徒会長宅な面々。
其処へソルジャー登場でして、お彼岸の法要が来た目的で。
キース 「片付いたも何も、俺は返事をしてないんだが!」
Aブルー「なるほどね…。そういうことなら…」
ぼくも考えがあるわけで…、とソルジャーの瞳に物騒な光。
Aブルー「ぶるぅ、よろしく!」
一同 「「「ひぃぃっ!」」」
ガチで悪戯を注文したか、と一同、顔面蒼白。
Aブルー「どうかしたわけ?」
シロエ 「いいえ、何でもありません!」
ジョミー「今の注文、ぶるぅに…だよね…?」
Aブルー「もちろんだよ!」
ぶるぅと言ったら、ぶるぅだよね、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「君たちも、楽しんでくれたまえ!」
一同 「「「うわー…」」」
ダメすぎるヤツ、と誰もがガクガクブルブル。
シロエ 「…キース先輩、詰みましたよね…」
サム 「自業自得と言うにしてもよ…」
スウェナ「史上最大の失言だわね…」
ジョミー「もう遅いけどね…」
ついでに他には回せないし、とジョミー君。
ジョミー「髪がピンクじゃ、丸坊主しか…」
シロエ 「どう考えても、それ以外には無いですし…」
マツカ 「染め直すのはどうでしょう?」
Aブルー「さあねえ…。こっちの世界で出来るかなあ…」
染め直せるならいいけれど、とソルジャーが顎に当てる手。
Aブルー「多分、こっちのヤツとは違うし…」
シロエ 「下手にやったら、色が抜けたりしそうですか?」
Aブルー「それだけで済めば、ラッキーだよね」
最悪、綺麗に禿げる恐れが…、と怖すぎる台詞。
Aブルー「混ぜるな危険、っていうヤツで…」
シロエ 「まさか、毛根に大ダメージでしょうか…?」
根っこから抜けてしまうとか…、とシロエ君の問い。
シロエ 「そんなオチにはなりませんよね…?」
Aブルー「どうせ末路は同じなんだし、いいってば!」
一同 「「「あー…」」」
坊主頭な点は同じか、と一同、納得ですけど。
怖すぎ…。
2024/09/15 (Sun)
さて、9月。シャングリラ学園も、2学期スタートでして。
今年は1日が日曜だった展開、週末の生徒会長宅で嘆き節。
ジョミー「あー、やっと休みになったよね…」
シロエ 「キツかったですよ、いきなり平日MAXは…」
ブルー 「MAXじゃないと思うけど?」
MAXの場合は1日が月曜、と生徒会長の鋭いツッコミ。
ブルー 「日曜だった分、1日お得だったよね」
サム 「でもよ、たったの1日だぜ?」
スウェナ「1日まで休みをやっていた分、キツイわよ…」
夏休みが1日までだったのよ、とスウェナちゃんの反論が。
スウェナ「いつもより長い夏休みの後に、来たんでは…」
シロエ 「気分的にはMAX以上ですよね…」
ジョミー「始業式の日は、まだいいんだけどさ…」
サム 「2学期ってヤツは、授業開始が早いしよ…」
待ったなしで次の日からだったんだよな、とサム君も。
サム 「正直、身体が慣れてねえのに、いきなりだぜ?」
ジョミー「通学だって、ペース、掴めてないのにさ…」
シロエ 「分かります。ぼくもウッカリ、夜更かしで…」
次の日の朝がキツかったのが…、とシロエ君の深い溜息。
シロエ 「夏休み気分で、つい遅くまで作業とか…」
ジョミー「ぼくも、作業じゃないけどさ…」
気付くと遅い時間なんだよ、とジョミー君も夜更かし組。
ジョミー「夏休みだったら、寝てていいのに…」
シロエ 「学校の方は、寝たら遅刻で詰みですし…」
サム 「しかも、グレイブ先生だぜ?」
嫌味だけでは済まねえよな、とサム君、うんうん、と。
サム 「特別に何かくれるしよ…」
スウェナ「宿題割り増しサービスとかでしょ?」
シロエ 「特別生だと、やらなくてもいい筈ですが…」
そうもいかない状況ですし、とシロエ君。
シロエ 「ぼくたち、ブラックリストですしね…」
ジョミー「遅刻出来るの、キースだけだよ…」
キース 「お前たち…」
俺は仕事で遅刻なんだぞ、とキース君の仏頂面。
月参りですね…。
2024/09/01 (Sun)
☆お坊さんはハード
夏休みも終わってしまった9月、週末は生徒会長宅な面々。
2学期のスタート、いきなり平日だらけで愚痴ですけれど。
キース 「遅刻と言うがな、そういう扱いなだけで…」
シロエ 「お仕事なのは、よく分かってます…」
キース 「坊主のキツさも、まるで分かってないくせに…」
知ったような口を利きやがって、とキース君の不機嫌な顔。
キース 「お盆が終わった途端にお彼岸、ハードなんだ!」
シロエ 「えっ、もう準備に入っているんですか?」
キース 「当然だろう!」
でないと間に合わないからな、と副住職が繰る数珠レット。
キース 「お盆でバテた、と言っていられるのは数日で…」
ブルー 「アッと言う間に次の仕事が来るんだよ」
それが坊主の現実だね、と生徒会長も。
ブルー 「もっとも、檀家さんの方も、お盆バテでさ…」
一同 「「「は?」」」
ブルー 「坊主は棚経でハードなんだけど、帰省とか!」
混んだ列車に高速道路、と挙げられる例。
ブルー 「ヘトヘトになって帰省な人もいるからねえ…」
一同 「「「あー…」」」
ブルー 「迎える方も、家の掃除で始まって…」
民宿状態な家も多いんだよ、と怖い話が。
ブルー 「人は増えるし、食事の量も増えるわけでさ…」
スウェナ「増えた人手も、アテには出来ないわよね…」
サム 「大人はともかく、子供は無理なヤツだしよ…」
棚経に行っても派手に騒いでるぜ、とサム君の証言。
サム 「座りなさい、って叱られても聞かねえし…」
ジョミー「分かる、お経の最中に後ろから…」
キース 「プール用のボールが飛んで来たりするんだ!」
遊びに夢中で見てないからな、とキース君も。
キース 「空気ばかりのボールとはいえ、ダメージは…」
ジョミー「ゼロってわけにはいかないし…」
サム 「その状態だぜ、家の人だって疲れるしよ…」
ジョミー「有り得ないこと、起きるんだよね…」
アレは愕然としたんだよ、と言ってますけど。
棚経で何か…?
2024/09/02 (Mon)
☆棚経でレアケース
まだまだ残暑が厳しい9月、週末は生徒会長宅ですけれど。
2学期のスタートがズラリ平日、その件の愚痴が発端で…。
シロエ 「有り得ないことって、今年の棚経で、ですか?」
ジョミー「そうだけど?」
キース 「正直、アレは俺でも戸惑ったヤツで…」
棚経をやって長いが、真面目に初の体験だった、と副住職。
キース 「親父の手伝いで回り始めて、もう何年だか…」
ジョミー「ぼくより数年多いだけだよ…」
ほんの数年、とジョミー君の不満そうな顔。
ジョミー「巻き込まれて、ずっと付き合わされて…」
サム 「俺もだけどよ…」
でもまあ、同じ経験はしてねえな、とサム君、フウと。
サム 「流石にアレは、レアケースだぜ」
シロエ 「サム先輩も、知ってるんですね?」
キース 「現物を見ているからな!」
一同 「「「は?」」」
現物とは、と誰もがキョトン。
シロエ 「あのぅ…。それって、現場の間違いでは…?」
スウェナ「ないでしょ、現場は重ならないし…。でも…」
現物というのは何なのよ、とスウェナちゃんの問い。
スウェナ「事件の証拠が残ってたわけ?」
キース 「そうなるな」
マツカ 「まさか、法衣に子供さんが悪戯ですか?」
お経の間に落書きとか…、とマツカ君。
マツカ 「幼稚園児だったら、やりそうですし…」
キース 「違う、やらかしたのは大人だ」
ジョミー「それもガチ勢、檀家さんだよ…」
帰省して来た人じゃなくて、とジョミー君の証言が。
ジョミー「棚経が終わって、家を出る時にさ…」
キース 「よく冷えてますから、どうぞ、と、だ…」
保冷用に包んだ瓶を頂いたんだ、とキース君も。
キース 「俺とジョミーに、1本ずつで…」
シロエ 「いいじゃないですか!」
瓶入りラムネとかですよね、とシロエ君。
シロエ 「もしかして、冷えていなかったとか…?」
キース 「普通だったら、あるあるなんだが…」
有り得ないヤツなんだからな、と言われましても。
何だと…?
2024/09/03 (Tue)
☆お持ち帰りな瓶
二学期がスタートしても残暑で、週末は生徒会長宅な面々。
いきなり平日がズラリ並んで、愚痴が出ていたわけですが。
シロエ 「有り得ないヤツって、何なんです?」
ジョミー「ヒントは、現物をサムも見ているトコだよね…」
キース 「そうなるな。持ち帰らないと、見られんぞ」
一同 「「「うーん…」」」
いったい何が起きたんだ、と首を傾げる御一同様。
シロエ 「あるあるじゃない、って言いましたよね?」
キース 「ホットだった、というのも、あるあるの内だ」
ジョミー「持って帰るしかなかったんだよ?」
たかが瓶でも重いのにさ、とジョミー君の深い溜息が。
ジョミー「ペットボトルなら、まだマシだったよね…」
キース 「其処は全面的に同意だ」
今どき、瓶は珍しいのに…、とキース君も。
キース 「お盆で大勢帰って来るから、買った口だな…」
ジョミー「張り込みました、っていうヤツで…」
サム 「思いっ切り、ご当地モノだったしよ…」
お取り寄せしたヤツでねえの、とサム君からも出たヒント。
シロエ 「お取り寄せで、ご当地モノですか…」
マツカ 「そうなると、有り得ない枠が広がりますね…」
スウェナ「この国だけでも、変わった飲み物が…」
きっとあるわよ、とスウェナちゃん。
スウェナ「海外枠まで広げちゃったら、もっと増えるわ」
シロエ 「それと、可能性としてはですね…」
アルコール類も含まれそうです、とシロエ君の鋭い指摘。
シロエ 「各地の銘酒を揃えてたとか、ありそうで…」
マツカ 「夏は冷酒で、という人も多いですからね…」
スウェナ「飲酒運転、自転車もアウトだった気が…」
缶チューハイでもダメじゃないの、という声が。
スウェナ「お酒だったら、冷えてても、持って帰るしか…」
シロエ 「お坊さん、建前としては、お酒はダメですし…」
マツカ 「まして、棚経ですからね…」
スウェナ「渡さないわよね…」
きっとソレだ、とアルコールで意見が一致ですけど。
お酒…?
2024/09/04 (Wed)
☆帰って飲めたら
9月になっても厳しい残暑で、週末は生徒会長宅ですけど。
二学期スタートがズラリ平日だった愚痴から、話題は棚経。
シロエ 「キース先輩、お酒を貰ったんですね?」
スウェナ「冷えていたって飲めないし、お持ち帰りで…」
重量物が増えたんでしょ、とスウェナちゃん。
スウェナ「瓶入りだったら、余計に重いものねえ…」
マツカ 「瓶の重量、侮れませんし…」
お気の毒でした、とマツカ君も。
マツカ 「でも、帰った後には飲めたんでしょう?」
シロエ 「氷で冷やして、すぐにキンキンに…」
冷えた所を、一気にグイッと、とシロエ君の笑み。
シロエ 「檀家さんからの頂き物なら、アドス和尚も…」
スウェナ「文句は言えない筈だもの」
マツカ 「そういう意味では、結果オーライでしたよね」
棚経の後に冷酒ですから、とマツカ君の相槌が。
マツカ 「いつもの年より、大当たりだったかもですよ」
シロエ 「言えてます! お酒を貰って帰ったんなら…」
イライザさんも何か作ってくれますよね、とシロエ君。
シロエ 「お盆の精進料理用の食材でも、何かパパッと」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 冷ややっことか、そういうの!」
美味しいよね、と料理上手なお子様ならではの台詞。
ぶるぅ 「ちょっと薬味を添えるだけでも、充分で…」
マツカ 「水切りをすれば、田楽だって出来ますよ」
ぶるぅ 「そうなの、お豆腐、優れものなの!」
おつまみ、色々作れちゃうよ、とニコニコと。
ぶるぅ 「キュウリとかでも、おつまみになるし…」
シロエ 「ですね、スティックにして、何かつければ…」
一品ですよ、とシロエ君も、うんうん、と。
シロエ 「いいもの貰えて、良かったですね!」
スウェナ「打ち上げよね…」
最高じゃない、とスウェナちゃんも笑顔。
スウェナ「持ち帰った疲れも、吹っ飛んだんでしょ?」
キース 「飲めていたらな…」
ジョミー「だよね…」
アレは飲めない、と二人揃って言ってますけど。
何故に…?
2024/09/05 (Thu)
☆強すぎる酒かも
9月になっても続くのが残暑、週末は涼しい生徒会長宅で。
二学期スタートの直後にズラリ平日、その愚痴から棚経へ。
シロエ 「飲めないって…。強すぎたんですか、お酒?」
マツカ 「ご当地モノの場合は、ありそうですよね…」
スウェナ「そうね、泡盛とか、半端ないんでしょ?」
海外モノだと、もっと強いし、とスウェナちゃん。
スウェナ「テキーラだとか、ウォッカとか…」
シロエ 「中華料理の国にも、強いのあると聞きますし…」
マツカ 「ありますね。しかも一種類ではないですし…」
この国にしても、地酒系とか侮れませんよ、とマツカ君も。
マツカ 「まさか、そういうのを頂いたんですか?」
シロエ 「飲めないでしょうね、流石に、ちょっと…」
スウェナ「水で割っても、キツイわよねえ…」
ソーダ割りでも無理なヤツね、とスウェナちゃんの溜息。
スウェナ「だけど、少しは飲めたでしょ?」
シロエ 「ジュースに混ぜれば、カクテルですから…」
マツカ 「冷たく、美味しく飲めそうですよ」
その辺もイライザさんにお任せで、とマツカ君の言。
マツカ 「レシピを調べて、作ってくれるでしょうからね」
キース 「いや、おふくろでもアレはだな…」
ジョミー「手も足も出ないヤツだよね…」
ついでに、お盆の最中だし…、とジョミー君の謎な台詞が。
ジョミー「お盆でなければ、使いようもさ…」
キース 「王道でいけていたと思うぞ、モノがモノだし」
一同 「「「えっと…?」」」
意味がサッパリ、と首を傾げる御一同様。
シロエ 「あのぅ…。お盆と、どう関係があるんです?」
マツカ 「お盆の間は、お酒は一滴もダメなんですか?」
それなら仕方ありませんけれど、とマツカ君の問い。
マツカ 「元老寺、厳しかったんですね…」
キース 「いや、違う。酒はいけるが、使いようがだ…」
ジョミー「もう、思いっ切り、縛りで、限定だったしさ…」
お盆の間は無理すぎるヤツ、と声を揃えてますけど。
どの辺が…?
2024/09/06 (Fri)
☆許されない料理
9月といえども暑さが続く毎日でして、週末は生徒会長宅。
其処で出て来た二学期の愚痴、その話から棚経の思い出が。
シロエ 「お酒はいけても、使いようって、何なんです?」
マツカ 「縛りで限定、お盆の間は無理と言われても…」
まるで想像出来ませんが…、とマツカ君が傾げる首。
マツカ 「料理用のを貰ったとしても、使えるでしょう?」
スウェナ「その通りに使えば、何も問題無いわよねえ…」
ご当地モノの料理酒でも、とスウェナちゃんも。
スウェナ「だけど、料理酒でご当地モノって…」
シロエ 「あるんでしょうか、料理用に限定だなんて…」
マツカ 「其処なんですよね、問題は…」
謎は深まるばかりですよ、とマツカ君の視線がキース君に。
マツカ 「お酒、どんなのを貰ったんですか?」
シロエ 「料理酒だった、という線は薄そうですけれど…」
キース 「いや。強いて言うなら、それが近いな」
ジョミー「料理と密接に関係してたの、ガチだよね…」
しかも料理も限定でさ…、とジョミー君、フウと溜息。
ジョミー「お盆の間は、キースの家では、絶対に…」
キース 「出るわけがないブツで、買いに行くのも…」
マジで許されないヤツだ、とキース君の眉間に皺が。
キース 「店にいるのや、買っているのを…」
ジョミー「檀家さんに目撃されたら、詰むもんね…」
キース 「まったくだ。普段だったら、許して貰えても…」
お盆の間だけは、ド顰蹙だ、とキース君が眺める窓の外。
キース 「誰が見たって、殺生でしかないからな…」
ジョミー「お店はもちろん、スーパーだってヤバいしさ…」
シロエ 「えっと…? 専門店があるんですか、ソレ?」
キース 「専門店のが最高だな」
店先で揚げている店だったら、何処も当たりだ、と副住職。
キース 「なにしろ、油が違うわけだし…」
ジョミー「うんと美味しく揚がるしね…」
シロエ 「コロッケですか?」
その言い方だと…、とシロエ君の問いですけど。
コロッケ…?
2024/09/07 (Sat)
☆行きにくい専門店
9月になっても終わらない残暑、週末は生徒会長宅な面々。
二学期スタートで並んだ平日、その愚痴から話は棚経へと。
ジョミー「うーん…。コロッケだったら、まだしもさ…」
キース 「ああ。コロッケも確かに美味いんだが…」
ヤバさは減るな、とキース君が繰る左手首の数珠レット。
キース 「混ぜ物多めで、ジャガイモとかがだ…」
ジョミー「かなり入るし、肉無しのだってあるもんね…」
キース 「それはそうだが、野菜バージョンは…」
肉屋では揚げていないと思うぞ、とキース君。
キース 「惣菜店ではないからな…」
ジョミー「そうだっけ…。コロッケなら罪が軽めでも…」
キース 「店先に立った時点で、目撃された場合は詰みだ」
下手なダジャレのつもりはないが…、と副住職の深い溜息。
キース 「お盆の最中に、肉屋というのは、流石にな…」
ジョミー「イライザさんだって、行きにくいよね…」
キース 「どうしても、と言うなら、宿坊の人に頼んで…」
代わりに買って貰うしか、という、お寺ならではの事情。
キース 「しかし、コロッケなら頼めても…」
ジョミー「豚カツは、無理なヤツだよね…」
一同 「「「豚カツ!?」」」
何故に豚カツ、と顔を見合わせる御一同様。
シロエ 「豚カツって…。おつまみ向けですか、アレ?」
スウェナ「おつまみ用なら、コロッケでしょ?」
マツカ 「一口コロッケだったら、パーティーとかでも…」
人気の一品なんですけどね、とマツカ君が傾げる首。
マツカ 「フォアグラ入りとか、色々ありますよ」
シロエ 「でも、豚カツは無いんですね?」
マツカ 「おつまみ用としては、出さないかと…」
軽食になってしまいますし、と御曹司。
マツカ 「でも、どうして豚カツに限定なんです?」
キース 「頂いたブツが、ブツだけにだ…」
ジョミー「豚カツ用のソースだったしね…」
一同 「「「ええっ!?」」」
嘘だろう、と誰もがビックリ仰天ですけど。
豚カツ用ソース…?
2024/09/08 (Sun)
☆ソレは飲めない
9月といえども残暑なわけで、涼しい生徒会長宅での週末。
其処で出て来た棚経の話、檀家さんに貰ったブツが問題で。
シロエ 「豚カツ用のソースって…。マジですか!?」
スウェナ「無いでしょ、ソレは…」
キース 「あったからこそ、サムも見ているわけでだな…」
持ち帰るしかないだろうが、と副住職の苦い顔付き。
キース 「いくら何でも、アレは飲めんぞ」
ジョミー「無理ゲーだよね…」
持って帰るのも重かったけど…、とジョミー君も。
ジョミー「下手に瓶だし、ペットボトルよりも重量が…」
キース 「ついでに飲めんし、全く減ってくれないし…」
一同 「「「あー…」」」
ただの荷物になったヤツだ、と誰もが納得。
マツカ 「豚カツ用のソースだなんて、災難でしたね…」
キース 「貰った時には、嬉しかったんだがな…」
ジョミー「自転車に乗る前に一気飲みして、空瓶も…」
置いて行こうと思ってたよね、とジョミー君の深い溜息。
ジョミー「檀家さんの家の前に置いたら、オッケーで…」
キース 「後で回収、向こうも、そういうつもりでだ…」
下さったのは分かるんだが…、とキース君、合掌して一礼。
キース 「お盆疲れがMAXなせいで、不幸な事故が…」
ジョミー「起きてしまったヤツなんだよね…」
後で気付いて、真っ青かもね、とジョミー君の苦笑。
ジョミー「豚カツを食べる時になって、やっと気付くかな」
キース 「そうだと思うぞ、ソースが無い、と…」
代わりにジュースが余分に冷蔵庫に…、とキース君の相槌。
キース 「だが、謝るには、遅すぎるしな…」
ジョミー「謝る相手は、帰省中のお孫さんとかだと思うよ」
お取り寄せしたソースが無いんだから、とジョミー君の言。
ジョミー「他のソースが家にあったら、まだしもさ…」
キース 「豚カツ用のソース、あるとは限らんしな…」
シロエ 「ご高齢だと、常備してませんよね…」
大勢が不幸になっていそうで、と言ってますけど。
ありそう…。
2024/09/09 (Mon)
☆返すのはアウト
9月になっても厳しい暑さで、週末は生徒会長宅ですけど。
棚経の日の思い出話で、とんでもないのが出て来まして…。
キース 「そうだな、あそこは、普段は御夫婦だけでだ…」
ジョミー「豚カツとは縁が無さそうかもね…」
キース 「外見だけで判断してはいかんぞ、ご高齢の方を」
百歳近くても、肉好きな方もいらっしゃるし…、と副住職。
キース 「ステーキが好きで、週に一度は召し上がるとか」
ジョミー「そうなんだ…」
キース 「月参りで行くと、お話しするのも坊主の役目だ」
法話だけではないんだぞ、とキース君が繰る数珠レット。
キース 「しかし、豚カツソースのお宅は、和食党だし…」
シロエ 「普段は豚カツ、食べないんですね?」
キース 「恐らくな…。お取り寄せまでした、ソース…」
ジョミー「貰ってしまって悪かったかも…」
もしかして返すべきだったかな、とジョミー君が傾げる首。
ジョミー「そしたら代わりに、ジュースが貰えて…」
シロエ 「瓶の持ち帰りだって、免れますよね…」
キース 「ダメだ、檀家さんに恥をかかせる恐れが…」
返しに行った時に出て来る人によっては、とキース君。
キース 「帰省中の人でも、チャイムが鳴った時にはだ…」
ジョミー「普通に応対するかもね…」
キース 「分かったか?」
檀家さん以外の人だった時が大問題だ、と冷静な指摘。
キース 「お盆疲れで済ませてくれれば、まだいいが…」
サム 「ボケたかも、って思っちまうの、ありそうだぜ」
ジョミー「うーん…。そうなった時は、ヤバいかも…」
キース 「帰省した時、親の様子に気を付けろ、と…」
最近、うるさく言われているし…、と副住職、フウと溜息。
キース 「若い人でもやらかすミスが、勘違いされて…」
シロエ 「病院で検査して貰わないと、ってヤツですね…」
キース 「そこまで心を配ってこそだしな…」
ジョミー「返すの、アウトだね…」
豚カツ用のソースが無い方がマシ、と一同、納得。
確かに…。
2024/09/10 (Tue)
☆お寺には似合い
残暑が厳しい9月の週末、涼しい生徒会長宅で過ごす面々。
棚経の思い出話が出まして、豚カツ用のソースを貰った件。
キース 「貰ってしまって悪かった、とは思うんだが…」
ジョミー「月参りに行ったついでじゃ、謝れないよね…」
キース 「ついででなくても、恐縮なさるのはガチだしな」
胸にしまっておくしかない、とキース君が繰る数珠レット。
キース 「間違えて俺たちに渡したことは、檀家さんも…」
シロエ 「後で気付いているでしょうしね…」
キース 「そういうことだ。月参りでお邪魔した時に…」
詫びて下さったら、笑顔で対応するのも役目、と副住職。
キース 「頂いてしまって、すみませんでした、と…」
ジョミー「そうなっちゃうよねえ…」
キース 「坊主の辛い所ではあるが、ここはだな…」
美味しく頂いたことにするしか…、とキース君の苦笑い。
キース 「お盆の間は食べられないので、その後に、と…」
ジョミー「そういえば、結局、どうなったわけ?」
あのソース、とジョミー君の問い。
ジョミー「薬膳風味ってヤツがあったし、気になって…」
キース 「なかなか美味いぞ、薬膳風味」
一同 「「「薬膳風味!?」」」
なんだソレは、と誰もが仰天な豚カツ用ソース。
シロエ 「あのぅ…。薬膳と言えば、薬膳ですよね…?」
キース 「ズバリ、そうだが?」
薬膳料理の薬膳だな、とキース君、即答。
キース 「寺で使うには、似合いの味だと思わんか?」
サム 「俺も見た時、そう思ったぜ…」
もう一本は山椒風味だったしよ、とサム君の目撃証言が。
サム 「狙ったのかよ、って感じでよ…」
キース 「いくら何でも、ウケ狙いでは渡さんぞ…」
ただでもハードな棚経の時に、とキース君、合掌。
キース 「しかし、怪我の功名というヤツになったな」
ジョミー「アドス和尚が気に入ったとか?」
キース 「おふくろもだ。薬膳風味だし…」
宿坊用にも検討中だぞ、という話ですけど。
薬膳風味…。
2024/09/11 (Wed)
☆豚カツもいいね
9月になっても厳しい残暑で、週末は生徒会長宅ですけど。
棚経の思い出話で、豚カツ用のソースを貰ったという実話。
シロエ 「宿坊で出す件はともかく、味が気になります」
スウェナ「薬膳風味って、ちょっと想像つかないわよね…」
キース 「中濃ソースなんだが、かけて食うとだ…」
脂っこさが消えるんだよな、と食べている人の経験談。
キース 「薬草が十種も入っているのに、薬臭くもないし」
ジョミー「そうなんだ…。それじゃ、美味しい部類でさ…」
サム 「ゲテモノってわけじゃねえんだな…」
キース 「ああ。おふくろが調べてみたらしいんだが…」
取扱店を探している人も多いそうだ、と副住職。
キース 「知る人ぞ知る、といったソースで人気なんだぞ」
ジョミー「なんかいいよね、食べてみたいかも…」
シロエ 「ですね、今ならキース先輩の家にありますし」
サム 「豚カツさえあれば、試食出来るぜ」
話の種に、とサム君も乗り気。
サム 「ぶるぅに頼んでもいいけどよ…」
シロエ 「専門店のヤツが合いそうですね」
ぶるぅ 「そだね、こってりしてるしね!」
ぼくが揚げたら脂っこさが少なめで、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「お昼に豚カツ、買うのも良さそう!」
ブルー 「話題のソースは、元老寺から…」
瞬間移動でお借りして、と生徒会長も。
ブルー 「キース、借りてもいいのかな?」
キース 「かまわんぞ。残りは充分あるからな」
一同 「「「イイネ!」」」
今日のお昼は豚カツだ、と大歓声。
シロエ 「薬膳ソースが楽しみですよね!」
ぶるぅ 「豚カツ、お店に注文だね!」
??? 「ぼくのもお願い!」
食べてみたい、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
Aブルー「薬膳ソースで食べる豚カツ、美味しそうだし!」
シロエ 「なんで、いきなり来るんです!」
Aブルー「ついでだからね!」
一同 「「「は?」」
ついでとは、と顔を見合わせる面々ですけど。
こっちに用でも…?
2024/09/12 (Thu)
☆ツケにするなら
9月になっても終わらない暑さ、週末は生徒会長宅が一番。
そこで出て来た棚経の話、豚カツ用ソースを貰ったわけで。
シロエ 「ついでって、何か用なんですか!?」
Aブルー「そうだけど?」
キース 「だったら、サッサとそっちにだな…」
行けばよかろう、とキース君、手をヒラヒラと。
キース 「どうせ、ノルディと飯に行くとかで…」
ジョミー「だよねえ、豚カツよりもいいと思うよ?」
サム 「高級な店に決まってるしよ…」
その方がいいぜ、とサム君も。
サム 「美味いランチを捨てなくてもよ…」
シロエ 「デートに行けばいいでしょう!」
Aブルー「あのねえ…。用があるのは、こっちでさ…」
ノルディなんかじゃないんだよね、とソルジャーの返事。
Aブルー「もしかして、わざとスルーかな?」
シロエ 「いえ、迷惑と言っているわけじゃあ…!」
ないんですよ、とシロエ君、必死の言い訳。
シロエ 「そんなことをする命知らずは、いませんし…!」
Aブルー「命知らずって…」
シロエ 「バックに、ぶるぅがいるんですから!」
髪がピンクに染まるんでしょう、とシロエ君の悪い顔色。
シロエ 「出来れば、さっきの失言はですね…」
Aブルー「ぶるぅに内緒にしてくれ、って?」
シロエ 「もちろんです! でもって、キース先輩に…」
ツケて貰えると嬉しいんです、と凄い台詞が。
シロエ 「ババはやっぱり、引き慣れた人が一番で…」
Aブルー「オッケー、それじゃ、キースにね!」
丁度いいから、とソルジャーの笑み。
Aブルー「用があるのは、キースがメインで…」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「でも、その前に、薬膳ソース!」
ぼくの分も豚カツお願い、とソルジャー、ズズイと。
Aブルー「食べながら話せば、平和だし…」
キース 「どの辺がだ!」
Aブルー「シロエが回した、ツケの件とか…」
キース 「そうだった! シロエ!」
なんだって俺に回しやがった、と怒声ですけど。
責任逃れ…。
2024/09/13 (Fri)
☆ド真ん中だったツケ
9月といえども厳しい残暑で、週末は生徒会長宅ですけど。
其処で出て来た棚経の話、豚カツ用ソースを貰った人たち。
キース 「失言のツケを俺に回すとか、有り得んだろう!」
シロエ 「でも、先輩はプロですし…!」
ジョミー「言えてる、シロエは間違ってないよ」
プロという点に関しては、とジョミー君の援護射撃が。
ジョミー「ババを引くのも、大抵、それが原因だしさ」
サム 「間違いねえよな、まさにプロだぜ」
キース 「どの辺がだ!」
スウェナ「最大のヤツは、言いたくないけど…」
棚経もソレが元凶だもの、とスウェナちゃん。
スウェナ「とても口には出来ないわよねえ…」
Aブルー「ありがとう!」
今日は、その件で来たんだよ、とソルジャー、笑顔全開。
Aブルー「もうじき、秋のお彼岸だしね!」
一同 「「「げっ!」」」
確かにキースに用があるヤツ、と一同、ドン引き。
シロエ 「まさか、頼みに来たんですか!?」
Aブルー「ピンポーン!」
お彼岸とくれば法要だしさ、とソルジャーの笑み。
Aブルー「シロエがツケを回してくれたし、バッチリで…」
キース 「断ったら、髪がピンクになるとでも!?」
Aブルー「今の流れで、他にあるかい?」
お盆の棚経、ソレで引き受けてくれたよね、とニッコリと。
Aブルー「髪がピンクに染まった時には、丸坊主の危機!」
一同 「「「あー…」」」
アドス和尚が剃るんだった、と誰もがガクブル。
サム 「シロエが回したツケは、ガチかよ…」
ジョミー「思いっ切り、ド真ん中だよね…」
Aブルー「お蔭で、ぼくは手間が省けて、大満足だよ!」
話は済んだし、豚カツソースに全力集中、と狂喜する人。
Aブルー「薬膳ソースって言っていたよね、楽しみでさ…」
シロエ 「後口サッパリ、脂っこさが抜けるそうですよ」
キース 「サッサと話を切り替えるな!」
Aブルー「いいんだってば!」
用件の方は片付いたしね、とウインクですけど。
急転直下…。
2024/09/14 (Sat)
☆史上最大の失言
9月になっても止まらない残暑、週末は生徒会長宅な面々。
其処へソルジャー登場でして、お彼岸の法要が来た目的で。
キース 「片付いたも何も、俺は返事をしてないんだが!」
Aブルー「なるほどね…。そういうことなら…」
ぼくも考えがあるわけで…、とソルジャーの瞳に物騒な光。
Aブルー「ぶるぅ、よろしく!」
一同 「「「ひぃぃっ!」」」
ガチで悪戯を注文したか、と一同、顔面蒼白。
Aブルー「どうかしたわけ?」
シロエ 「いいえ、何でもありません!」
ジョミー「今の注文、ぶるぅに…だよね…?」
Aブルー「もちろんだよ!」
ぶるぅと言ったら、ぶるぅだよね、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「君たちも、楽しんでくれたまえ!」
一同 「「「うわー…」」」
ダメすぎるヤツ、と誰もがガクガクブルブル。
シロエ 「…キース先輩、詰みましたよね…」
サム 「自業自得と言うにしてもよ…」
スウェナ「史上最大の失言だわね…」
ジョミー「もう遅いけどね…」
ついでに他には回せないし、とジョミー君。
ジョミー「髪がピンクじゃ、丸坊主しか…」
シロエ 「どう考えても、それ以外には無いですし…」
マツカ 「染め直すのはどうでしょう?」
Aブルー「さあねえ…。こっちの世界で出来るかなあ…」
染め直せるならいいけれど、とソルジャーが顎に当てる手。
Aブルー「多分、こっちのヤツとは違うし…」
シロエ 「下手にやったら、色が抜けたりしそうですか?」
Aブルー「それだけで済めば、ラッキーだよね」
最悪、綺麗に禿げる恐れが…、と怖すぎる台詞。
Aブルー「混ぜるな危険、っていうヤツで…」
シロエ 「まさか、毛根に大ダメージでしょうか…?」
根っこから抜けてしまうとか…、とシロエ君の問い。
シロエ 「そんなオチにはなりませんよね…?」
Aブルー「どうせ末路は同じなんだし、いいってば!」
一同 「「「あー…」」」
坊主頭な点は同じか、と一同、納得ですけど。
怖すぎ…。
2024/09/15 (Sun)
PR
カレンダー
リンク
カテゴリー
最新CM
最新記事
最新TB
プロフィール
HN:
みゆ
性別:
非公開
ブログ内検索
最古記事
(08/26)
(08/26)
(08/26)
(08/26)
(08/26)
P R
カウンター
アクセス解析
リンク
カウンター
アクセス解析