シャングリラ学園つれづれ語り
☆三連休な人たち
さて、2月。初っ端から土曜日で、学校は休みな御一同様。
生徒会長宅で過ごすのが一番、けれど明後日は節分でして。
シロエ 「三連休になっちゃいましたね」
サム 「だよな、今年は日の並びがよ…」
ジョミー「土日を挟んで、節分だしね」
グレイブ先生の嫌味、半端なかったよ、とジョミー君。
ジョミー「欠席届けを出しに行ったら、今年もか、って…」
シロエ 「そりゃ言われますよ、休み続けて長いですから」
マツカ 「休日だった年を除けば、全部、欠席ですからね」
もはや年中行事ですよ、とマツカ君も。
マツカ 「それで、今年は何処にお参りするんでしょう?」
ジョミー「何処がいいかな、毎年、悩んじゃうけどさ…」
シロエ 「行先の方も、縛りが出来ていますしね…」
検討するだけ無駄なのでは…、とシロエ君の深い溜息。
シロエ 「ぼくたちだけなら、変えられますけど…」
サム 「絶対、あいつら、来るんだぜ?」
??? 「ピンポーン!」
大当たり! とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
Aブルー「今年も、いつものトコで頼むよ!」
シロエ 「七福神巡りのお寺ですよね…」
Aブルー「そう! ぼくのハーレイも来る気満々でさ…」
仕事の追い上げ中だよね、とソルジャー、親指をグッと。
Aブルー「特別休暇を取りかったら、頑張らないと!」
サム 「あんただけだと、ダメなのかよ?」
Aブルー「代理で済むようなモノじゃないしさ…」
夫婦揃ってお参りしてこそ、と心掛けだけは殊勝な人。
Aブルー「もしも、ハーレイが休暇を取れなかったら…」
シロエ 「ソルジャー公認で、サボリですか?」
Aブルー「残念ながら、ぼくに、其処までの権限は…」
与えられてはいないんだよ、とソルジャー、残念そう。
Aブルー「乱用するのが見えているから、厳しくってさ…」
一同 「「「あー…」」」
Aブルー「みんな、ホントにうるさくて…」
特にエラが、と名前を挙げてますけど。
そうでしょうねえ…。
2025/02/01 (Sat)
☆代参を頼んだら
今年は2月1日が土曜で、節分は2月3日になりますけど。
節分の時は欠席届けな御一同様、三連休になるわけでして。
シロエ 「こっちの世界でも、エラ先生、厳しいですしね」
サム 「融通が利かねえってトコは、一番だよな…」
ジョミー「グレイブ先生の方が、まだしも理解あるよね…」
遊び心も持っているしさ、とジョミー君。
ジョミー「エラ先生の前じゃ、冗談なんか言えないよ」
Aブルー「やっぱり似て来るモノなんだねえ…」
ぶるぅは全く逆なんだけど…、とソルジャーが竦める肩。
Aブルー「もしも、ぶるぅがいい子だったら…」
ブルー 「節分の代参、頼むのかい?」
Aブルー「頼めるような気がするよ…」
きっと全力で祈ってくれるし、とソルジャー、遠い目。
Aブルー「だけど現実は、祈るどころかパアにしそうで…」
一同 「「「あー…」」」
それはありそう、と頷くしかない御一同様。
シロエ 「お参りの作法からして、守る気しないですよ…」
サム 「柏手とか、打つ気しねえしよ…」
ジョミー「打つと思うよ、ただし、連打で!」
二礼二拍手一礼じゃなくて、とジョミー君が顎に当てる手。
ジョミー「二礼した後、拍手喝采で跳ね回るとかさ…」
シロエ 「やるかもですねえ、ポンポンを持って」
一同 「「「ポンポン?」」」
シロエ 「チアガールが持ってるヤツですよ」
でもって応援モードなんです、とシロエ君の斜め上な発想。
シロエ 「神様に向かって踊りまくって、応援ですね」
サム 「そういう応援、アリなのかよ?」
シロエ 「無いでしょうけど、ぶるぅですから…」
よろしくとばかり、踊りそうです、とクスクス笑い。
シロエ 「パアにするなら、そのくらいの勢いでしょう」
ジョミー「破壊力だけは半端ないよね、ソレ…」
Aブルー「そんな代参、お断りだし!」
シロエ 「普通、そうだと思います」
Aブルー「嫌すぎだよ!」
君たちだけの方が、まだマシ、と言ってますけど。
当然かと…。
2025/02/02 (Sun)
☆ポンポンで応援
今年の2月は1日が土曜で、日曜日を挟んで節分ですけど。
節分は欠席なシャン学メンバー、三連休になる勘定でして。
シロエ 「つまり応援は、お断りなんですね?」
Aブルー「破壊されるなんて、御免だから!」
年に一度のチャンスなのに、とソルジャーが握り締める拳。
Aブルー「夫婦和合をお願い出来るの、節分だけだし!」
シロエ 「分かりました、それじゃ、ぼくたちも…」
別行動にさせて頂きますね、とシロエ君。
シロエ 「でないと、全力で応援ですよ」
Aブルー「えっ!?」
それはどういう…、とソルジャーの問い。
Aブルー「まさか君たちが、ぶるぅみたいに…?」
シロエ 「ポンポンを持って、応援ですけど?」
それでいいなら、ご一緒します、とシロエ君、ニッコリ。
シロエ 「今から作れば間に合いますしね」
Aブルー「嫌すぎだから!」
そんな応援、とソルジャーの悲鳴。
Aブルー「祈願どころか、台無しじゃないか!」
シロエ 「いいえ、ぶるぅじゃないですから…」
破壊する気はありませんよ、とシロエ君の涼しい顔。
シロエ 「どう受け取るかは、神様次第かと」
Aブルー「アウトに決まっているだろう!」
サム 「俺的にも、遠慮しておきたいぜ…」
ポンポンを持って応援とかよ、とサム君もドン引き。
サム 「晒し物だぜ、SNSとかに上げられてよ…」
ジョミー「だよね、でもって拡散だよ…」
スウェナ「やるなら、一人でやりなさいよ!」
シロエが代表でいいじゃないの、とスウェナちゃん。
スウェナ「シロエだけでも、破壊力は充分あるでしょ!」
シロエ 「でもですね…。此処は足並みを揃えないと…」
例年通りに同行ですし、とシロエ君の真剣な表情。
シロエ 「いいですか? 却下されたら、別行動ですよ?」
ジョミー「あっ、そうか、別行動になるんなら…」
シロエ 「応援も何も無いですよね?」
一同 「「「イイネ!」」」
ポンポンを持って応援しよう、と皆が賛成ですけど。
応援…。
2025/02/03 (Mon)
☆断ったら別行動
初日が土曜な今年の2月、節分の日は月曜で三連休な面々。
欠席届けを出せばオッケー、けれど行先が選べないわけで。
Aブルー「君たちの応援、断った時は別行動だって?」
シロエ 「そうなりますけど?」
応援されたら困るんでしょう、とシロエ君、ピシャリと。
シロエ 「行くとなったら、応援させて頂きますから」
サム 「おう、全力で応援だぜ!」
ジョミー「ポンポン、急いで作らないとね」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 材料、買いに行って来るよ!」
何色のポンポンがいいのかな、と家事万能なお子様。
ぶるぅ 「お揃いでないとダメだし、相談してね」
一同 「「「オッケー!」」」
色を決めよう、と一致団結、すぐに相談。
ジョミー「定番の色って、あるんだっけ?」
シロエ 「学校とかのカラーとかなら、ありますけど…」
サム 「俺たちの場合は、特にねえしよ…」
キース 「悪趣味な色がいいと思うぞ」
個人的に恨みがあるからな、とキース君の提案が。
キース 「ショッキングピンクで、ラメ入りはどうだ?」
シロエ 「あー、この前のエプロンの恨みですね…」
キース 「その件は、忘れろと言った筈だが?」
シロエ 「は、はいっ! 失礼しました!」
派手なピンクを推すんですね、とシロエ君が切り替える話。
シロエ 「ぼくに異存はありませんけど」
サム 「その方向でいいんでねえの?」
ジョミー「ラメ入りだと、見た目も強烈だしね」
ぶるぅ 「分かった、ピンクでラメ入りだね!」
一番派手なの買って来る、と張り切るお子様。
ぶるぅ 「んーと、全員分だから…」
Aブルー「おっと、買い出しに行く前に…」
ちょっとお願いしてもいいかな、とソルジャーが横から。
Aブルー「君たちが応援してくれるんなら、欲張って…」
シロエ 「何をです?」
Aブルー「応援だってば、この流れだしさ」
シロエ 「ミニスカートとかを、ご希望ですか?」
チアの定番ですからね、とシロエ君、平然。
断られますしね…。
2025/02/04 (Tue)
☆車内で立つのは
今年の2月は初日が土曜で、節分は欠席する面々は三連休。
いつも選べない行先ですけど、今年は選べそうな流れな今。
Aブルー「ミニスカートねえ…。履いてくれるのかい?」
シロエ 「チアな以上は、もちろんです!」
そうですよね、とシロエ君、皆を見回して確認。
シロエ 「断る人って、誰かいますか?」
サム 「いねえんでねえの?」
ジョミー「パンツが見えそうなミニでもオッケー!」
キース 「俺も断る理由は無いな」
マツカはどうだ、とキース君の視線がマツカ君に。
キース 「嫌なら、正直に言ってくれ」
マツカ 「断りませんよ、応援ですから」
スウェナ「私もだわね」
断る人は誰もいなくて、ミニスカートになりそうな応援。
Aブルー「だったら、お願いしようかな…」
一同 「「「イイネ!」」」
これで節分は自由の身だ、と誰もが突き上げる拳。
シロエ 「では、全力で応援させて頂きますね!」
Aブルー「ありがとう! ときに、車内は…」
立っていたって叱られないかな、とソルジャーの問い。
Aブルー「チアをするなら、立ちっぱなしだしさ…」
一同 「「「は?」」」
何の話だ、と首を傾げる御一同様。
シロエ 「社内って、何処の会社なんです?」
キース 「あんた、社長をやっていたのか?」
ノルディが持ってる会社なのか、とキース君も怪訝そう。
キース 「社長になっても、得をするとは思えないが…」
Aブルー「違うよ、車内は車だってば!」
一同 「「「車?」」」
ますます謎だ、と顔を見合わせるしかないわけでして。
キース 「車で、しかも立ちっぱなしとは…」
シロエ 「普通の車じゃないですよね…」
トラックの荷台か何かでしょうか、とシロエ君。
シロエ 「人を乗せたまま走ると、違反だったと思います」
キース 「その筈だ」
Aブルー「そうじゃなくって、乗れる車で!」
一同 「「「???」」」
節分に車は無関係では、と謎は深まるばかりですけど。
車内って…?
2025/02/05 (Wed)
☆応援して欲しい
初日が土曜な今年の2月、節分の日は欠席な面々は三連休。
例年は強制イベな行先の方も、好きに選ぶことが出来そう。
シロエ 「節分の行事に車って、ありましたっけ?」
キース 「知らないが…。お焚き上げをする所なら…」
あるいは出番があるのかも、とキース君が顎に当てる手。
キース 「古いお札がドッサリ来るから、その準備で」
ジョミー「でもさ、関係者しか乗れないんじゃあ?」
スウェナ「お参りの人は、お札を納めに行くだけでしょ」
キース 「そうだな、俺たちの出番は無さそうだ」
車内で立つとか、ソレ以前に…、とキース君。
キース 「こいつが何を言っているのか、真面目に謎だな」
Aブルー「忘れたのかい、毎年、乗っているのにさ…」
他人のふりをしているせいなのかな、とソルジャーの言。
Aブルー「ぼくとハーレイ、絶対、見ようとしないよね」
一同 「「「は?」」」
ますます謎だ、と誰もがキョトン。
シロエ 「他人のふりって、何なんでしょう?」
サム 「いつも巻き添えにしてるだろ?」
お参りも一緒にさせられるしよ、とサム君、ブツブツと。
サム 「年によっては、お願い事を叫ばされてよ…」
シロエ 「ありましたよねえ、悲惨すぎるの…」
Aブルー「君たち、わざとスルーじゃないだろうね?」
節分に行くには路線バスだよ、とソルジャー、目がマジ。
Aブルー「後部座席で、ぼくとハーレイが密着座りで!」
一同 「「「あー…」」」
アレか、と思い当たった面々、たちまち顔面蒼白。
シロエ 「ま、待って下さい、もしかしてですね…!」
キース 「車内で立つとは、路線バスの中で応援か!?」
Aブルー「ピンポーン!」
御利益を貰えた年もあったしね、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「行きのバスから、応援をして貰いたくって!」
シロエ 「ポンポンを持って、ミニスカートで…ですか?」
Aブルー「もちろんだよ!」
君たちの方から言い出したよね、と確認ですけど。
その通り…。
2025/02/06 (Thu)
☆交換条件で白紙
今年の2月は初日が土曜で、節分の日を欠席すれば三連休。
行先も好きに選べそうな流れで、喜んでいた面々ですけど。
Aブルー「同じ応援するんだったら、行きのバスから!」
一同 「「「ひぃぃっ!」」」
ソレは困る、と一同、ドン引き。
シロエ 「あのですね…! 車内で立つのはアウトかと…」
ジョミー「そうだよ、運転手さんに叱られるヤツで…」
サム 「混んでる時なら仕方ねえけどよ…」
キース 「その代わり、応援どころではないな」
寿司詰めのバスでチアは論外、とキース君の苦い顔付き。
キース 「あんたの希望は理解出来るが、不可能かと」
Aブルー「うーん…。だったら、バスの乗り降りの時に…」
バス停で応援をしてくれればね、とソルジャー、譲らず。
Aブルー「せっかく提案してくれたんだし、最大限に!」
シロエ 「お断りさせて頂きます!」
キース 「現場に限定だったからこそ、俺も乗ったんだ」
七福神巡りの時に限るぞ、とキース君の切り返し。
キース 「いいから、サッサと断ってくれ!」
ジョミー「ぼくたちが応援するっていうのをさ!」
そしたら他所に行けるんだし、とジョミー君も。
ジョミー「行きたいトコなら、他にあるから!」
Aブルー「ダメだよ、一緒に来て貰わないと!」
面子が欠けたら、七福神様に失礼だしさ、と食い下がる人。
Aブルー「来てくれるんなら、さっきの応援の件は…」
キース 「白紙撤回するんだな?」
Aブルー「君たちのチアも、白紙撤回で!」
交換条件ということでどうかな、とソルジャーの案。
Aブルー「例年通り、真面目にお参り!」
一同 「「「はいっ!」」」
その条件で結構です、と誰もがハハーッ! と。
シロエ 「ミニスカートもポンポンも、無しでいいです!」
キース 「俺も全力で祈らせて貰う」
ジョミー「ぼくも文句は言わないから!」
Aブルー「七福神巡りで、決定だね?」
もちろんハーレイも来るからさ、と笑顔ですけど。
仕方ないかと…。
2025/02/07 (Fri)
☆斜め上すぎた条件
初日が土曜だった2月ですけど、月曜日も休みな御一同様。
節分の日は欠席届けを出して欠席、その節分が本日でして。
シロエ 「おはようございます! 寒いですよね…」
サム 「バス停なんだし、仕方ねえよな」
ジョミー「風を避けられるトコじゃないもんね…」
道路の側から吹きっ晒しで、とジョミー君。
ジョミー「でもさ、身体が風で寒いよりもさ…」
シロエ 「心の方が冷えていますよ…」
どうせ今年もロクなことには…、とシロエ君の遠い目。
シロエ 「違う所にお参り出来たら、別でしたけれど…」
サム 「分かるぜ、痛いくらいによ…」
キース 「気分は最低最悪だしな…」
天国から地獄だっただけに、とキース君が繰る数珠レット。
キース 「俺の場合は、天国と言うより極楽になるが…」
ジョミー「途中まではさ、いけそうな感じだったのに…」
シロエ 「ものの見事にコケましたしね…」
ガッカリ度が半端ないんですよ、とシロエ君、深い溜息。
シロエ 「いい手だと思ったんですが…」
キース 「俺も乗り気でいたのにな…」
チアなぞしたいとも思わないが…、とキース君も。
キース 「あの馬鹿が避けてくれるのなら、とだな…」
ジョミー「ミニスカートまで、後付けしたのにね…」
ポンポンだけじゃなくってさ、とジョミー君も悔しそう。
ジョミー「あんな条件を出して来るなんて…」
シロエ 「斜め上にも程がありましたよね…」
路線バスの中で応援だなんて…、とシロエ君、ブツブツと。
シロエ 「ああ言われたら、こっちも詰みになりますし…」
サム 「悪知恵の回るヤツだけによ…」
キース 「最終兵器クラスだったな…」
全力で拒否りたくなるヤツだ、とキース君が言う通り。
キース 「衆人環視の路線バスの中で、チアをしろとは…」
シロエ 「バスの中では無理なんです、と返したら…」
ジョミー「バス停でやれ、って言い出したもんね…」
あんまりだってば、と愚痴ってますけど。
相手が悪すぎ…。
2025/02/08 (Sat)
☆引き受けて修行を
今年も節分は七福神巡りになって、バス停に集う御一同様。
別の所へ行けそうだったのに、迷惑な人がパアにした展開。
サム 「チアは勘弁して欲しいしよ…」
シロエ 「今年も結局、七福神巡りになるんですよね…」
何も無ければいいんですけど、とシロエ君の不安そうな顔。
シロエ 「なにしろ、例の人たちですし…」
キース 「俺に回してくれるなよ?」
ジョミー「えっ、回すって発想、無かったんだけど?」
そんなの想定していたわけ、とジョミー君の目が真ん丸に。
ジョミー「キースがババは、あるあるだけどさ…」
シロエ 「ぼくも、思いもしませんでした」
サム 「俺も、全然」
スウェナ「私だって、考えなかったわよ」
でも、回せるなら回したいわね、とスウェナちゃん。
スウェナ「全部、キースに丸投げ出来たら、安心だもの」
シロエ 「言えてますよね、覚悟はあるようですから」
キース 「逆だ!」
回して来るなと言っただろうが、とキース君の眉間に皺が。
キース 「いいな、俺には回すんじゃない!」
シロエ 「そう言わないで、快くですね…」
サム 「引き受けてくれたら、株が上がるぜ?」
それに、それでこそ坊主だよな、とサム君の言。
サム 「他人様の嫌がることも、進んでよ…」
シロエ 「やってこそだと思いますけど?」
キース 「なんで、そうなる!」
俺の親父は知ってるだろう、とキース君が吊り上げる眉。
キース 「面倒なことは纏めて、俺に押し付けるんだが!」
ジョミー「知ってる。だからブルーには…」
サム 「まるで頭が上がらねえよな」
普段は威張り散らしててもよ、とサム君の指摘。
サム 「親父さんを超えたかったら、修行を積まねえと」
ジョミー「例の人たちを引き受けるのも、その一つでさ…」
シロエ 「功徳を積めるというものでしょう?」
スウェナ「此処は頑張るべきだわよ」
キース 「しかしだな…!」
あんな連中を引き受けろと、と呻いてますけど。
修行ですか…?
2025/02/09 (Sun)
☆聞いた件は貸しで
今年も節分は七福神巡りで、バス停に集った面々ですけど。
迷惑な人たちがやって来るわけで、キース君に丸投げ希望。
キース 「あんなヤツらを引き受けるのは…」
??? 「御免蒙る、と言いたいのかい?」
聞こえてたよ、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
Aブルー「君も一緒に聞いていたよね?」
??? 「はい、確かに」
聞こえました、とキャプテン(会話表記はA船長)も。
A船長 「おはようございます。今日はよろしく」
Aブルー「よかったよねえ、特別休暇が間に合って…」
A船長 「ギリギリでしたが、追い上げました」
年に一度のお参りですし…、とキャプテン、頑張った模様。
A船長 「ぶるぅの邪魔が入っていたら、詰みでしたね」
Aブルー「ホントにね…。節分には連れて来ないから…」
いつか暴れるような気がする、とソルジャーが竦める肩。
Aブルー「今の所は、留守番をさせていられるけど…」
A船長 「来ると言い出したら、悲劇ですよ…」
お参りをパアにされてしまって、とキャプテンも深い溜息。
A船長 「こちらでも、その危機だったそうですが…」
Aブルー「そうなんだよねえ…」
危うくクーデターだったし、とソルジャーの瞳に物騒な光。
Aブルー「ぶるぅを御せなくなる日も、近いのかも…」
A船長 「さっきの台詞を貸しにしますか?」
Aブルー「えっと…?」
A船長 「聞こえたヤツです、其処のキースが…」
引き受けるという話ですよ、とキャプテンが指すキース君。
A船長 「ぶるぅの相手は慣れていますし…」
Aブルー「あー、その時が来たら、押し付けると!」
いいと思う、とソルジャー、親指をグッと。
Aブルー「今日だけ、何かをして貰っても…」
A船長 「さほど得ではありませんから、貸しにして…」
Aブルー「利息もつくから、将来的には丸投げだね!」
キース 「ちょっと待て!」
Aブルー「何か?」
貸しにするより、払いたいと、と質問ですけど。
難問かも…。
2025/02/10 (Mon)
☆オススメは貸し
節分はお寺で七福神巡り、朝イチでバス停に集合ですけど。
迷惑な人たちはキース君に丸投げな案が、聞こえたそうで。
Aブルー「ぼくとしては、貸しにしたいんだけど?」
A船長 「その方が、断然お得ですしね」
ぶるぅを丸投げ出来るのですし、とキャプテンのプッシュ。
A船長 「ヤツのパワーは、年々、アップしていますから」
Aブルー「サイオンじゃなくて、悪戯がね…」
発想も破壊力も上がる一方、とソルジャーが広げる両手。
Aブルー「節分の時に押し掛けられたら、どうしようも…」
A船長 「現状でさえ、大惨事が予想されるかと…」
ですから貸しがオススメですよ、とキャプテン、目がマジ。
A船長 「貸し付けておけば、先になるほど得なヤツです」
Aブルー「たとえ1回限りでもね…」
最初の年を丸投げ出来るのは大きい、とソルジャーも同意。
Aブルー「何をやらかすのか、方向性さえ謎なだけにさ」
A船長 「そうでしょう? 最初が一番、危険ですとも」
人類軍にも言えることですが、とキャプテンの真剣な表情。
A船長 「最新鋭の兵器で来られた場合、初手を躱せば…」
Aブルー「立て直しをする時間が取れるからねえ…」
迎撃態勢を整えられるよ、とソルジャーも。
Aブルー「ぶるぅの悪戯にしても、同じことだね」
A船長 「だからこそ、貸しにしておくべきです」
Aブルー「同感だよ。何年先かは分からないけど…」
一筆書いて貰えればね、とソルジャー、ズイと。
Aブルー「キース、サインだけでも充分だから…」
A船長 「是非とも、ぶるぅの件でよろしく」
今、文面を考えますから、とキャプテンが取り出すメモ帳。
A船長 「こういったことには、アナログがいいんですよ」
シロエ 「分かります。データは破損しますからね」
Aブルー「仕上げ用には、きちんとした紙が欲しいけど…」
ぶるぅ 「取って来る!」
キース 「だから、待てと!」
まだ俺は返事していない、と叫んでますけど。
どうしたいと?
2025/02/11 (Tue)
☆取り下げるのなら
節分は七福神巡りでお寺へ、今年も行くしかない御一同様。
朝イチでバス停に集合、迷惑な人たちもやって来まして…。
Aブルー「貸しにされるのは嫌なのかい?」
キース 「先延ばしになるほど、詰むヤツだからな!」
ぶるぅがパワーアップするんだろうが、とキース君の叫び。
キース 「そんなブツを、引き受けるのは御免蒙りたい!」
Aブルー「うーん…。でもねえ、お得なコースはさ…」
A船長 「貸しにしておく方なんですよ」
そちらでお願い出来ませんか、とキャプテンが指すメモ帳。
A船長 「文書は、すぐに作りますので…」
Aブルー「君はサインをするだけだしね」
キース 「現時点では、そうなるが…」
いつか返って来た時が怖い、とキース君の悪い顔色。
キース 「頼むから、今日で済まさせてくれ!」
Aブルー「そう言われても…。せっかくの名案なのに…」
A船長 「まったくです。取り下げるのは惜しすぎますよ」
よほど美味しい話でも出て来ない限りは、とキャプテンも。
A船長 「今年のお参りの御利益が、倍になるとかですね」
Aブルー「ソレだよ、頼むの、アリじゃないかな」
元はシロエが言い出したけど、とソルジャー、ニンマリ。
Aブルー「全員でやるって話だったし、丸投げでさ」
一同 「「「ええっ!?」」」
アレをキース君に丸投げなのか、と誰もがガクブル。
Aブルー「どうかしたかい?」
シロエ 「い、いえ、何でもありません!」
ジョミー「あのさ、ソレって、キースに限定だよね…?」
Aブルー「そうだね、丸投げ前提だから」
キース限定ってことになるけど、とソルジャー、即答。
Aブルー「君たちも異存は無いだろう?」
一同 「「「は、はいっ!」」」
そうであります、と一同、揃って最敬礼。
Aブルー「だってさ、これで決まりだね」
A船長 「いったい何が決まったんです?」
Aブルー「御利益が倍になるヤツだよ!」
二倍どころか三倍かもね、と笑顔ですけど。
本当に…?
2025/02/12 (Wed)
☆御利益を増やすには
今年も節分は七福神巡りでお寺へ、朝イチでバス停に集合。
迷惑な人たちもやって来まして、話を聞かれていたわけで。
A船長 「キースに頼めば、御利益が倍になるのですか?」
Aブルー「そう! 三倍以上も夢じゃないかも!」
A船長 「それと交換に、ぶるぅの件を取り下げる、と…」
よろしいでしょう、とキャプテン、メモ帳をポケットに。
A船長 「ところで、どういうヤツなのです?」
Aブルー「何がだい?」
A船長 「どんな具合に、キースが御利益を増やすのか…」
其処の所が謎なんです、とキャプテンが傾げる首。
A船長 「なにしろキースは、仏様ではありませんから」
Aブルー「まあねえ、厄病仏とは言われてるけど…」
一般人には違いないね、とソルジャーの視線がキース君に。
Aブルー「だけど、一般人でもいけるヤツがさ…」
A船長 「こっちの世界には、存在しているんですか?」
Aブルー「ピンポーン!」
ズバリ、応援というヤツだね、とソルジャー、笑顔全開。
Aブルー「キース、全力で応援お願いするよ!」
キース 「俺に、アレをやれと!?」
Aブルー「大丈夫! ぼくが頼みたいのは、七福神様で…」
バスの乗客じゃないからさ、と謎の台詞が。
Aブルー「七福神様の前でやったら、アウトらしいし…」
A船長 「何なんです、ソレは?」
Aブルー「ミニスカートを履いて、ポンポンを持って…」
踊りまくるつもりだったらしいよ、とソルジャーの暴露話。
Aブルー「しかもポンポン、派手なピンクでラメ入りで…」
A船長 「神様が怒りそうではありますね…」
Aブルー「だから代わりに、行きのバスでさ…」
A船長 「謹んで、お断りします!」
晒し物になるのは御免ですから、とキャプテン、即答。
A船長 「あなたは良くても、私には無理です!」
Aブルー「うーん…。でも、七福神様の方だから…」
A船長 「アウトなんでしょう?」
私も遠慮したいですね、と言ってますけど。
そうでしょうねえ…。
2025/02/13 (Thu)
☆応援アイテムは不要
節分は七福神巡りでお寺へ、朝イチでバス停に集った面々。
迷惑な人たちも登場、話を聞かれていたせいでピンチな今。
Aブルー「七福神様に叱られるのは、ぼくも困るんだよ」
A船長 「ならば、応援どころじゃないですから!」
やはり貸しにしておかないと、とキャプテンの手にメモ帳。
A船長 「ぶるぅを引き受けて貰う方が、お得ですよ!」
Aブルー「そうかもだけど、御利益を増やすコースもさ…」
安心安全なヤツなんだよ、とソルジャーが立てる人指し指。
Aブルー「ミニスカートもポンポンも、不要なんだし」
一同 「「「は?」」」
応援と言ったらソレなのでは、と誰もがキョトン。
シロエ 「えっと…? 言い出しっぺは、ぼくですけど…」
ジョミー「ポンポンは応援にセットものだよ?」
サム 「ミニスカートまで、つけた筈だぜ?」
断られるのを前提にしてよ、とサム君も。
サム 「断る代わりに、バスでやれって言い出してよ…」
シロエ 「全力で逃げた結果が、七福神巡りに同行して…」
お参りを強制されることに…、とシロエ君が振り返る過去。
シロエ 「キース先輩だけの場合は、不要なんですか?」
ジョミー「なんかズルイと思うんだけど…」
キースは大目に見るだなんて、とジョミー君も不満そう。
ジョミー「ミニスカートとか、目の暴力でもさ…」
シロエ 「此処は、やらせるべきですよね…」
キース 「勝手に話を進めやがって!」
Aブルー「ホントにねえ…」
説明が終わっていないのにさ、とソルジャーの深い溜息。
Aブルー「キースにしか出来ない応援なんだよ」
A船長 「そうなのですか?」
しかも御利益が増えるとは…、とキャプテンも不思議そう。
A船長 「詳しく聞かせて頂きたいのですが…」
Aブルー「オッケー! いいかい、キースはお坊さんで…」
A船長 「その件が関係していると?」
Aブルー「ピンポーン!」
お坊さんだからこそだよね、と笑顔ですけど。
どう関係が…?
2025/02/14 (Fri)
☆お坊さんの本気
節分はお寺で七福神巡り、バス停に来ている面々ですけど。
迷惑な人たちも登場でして、キース君に応援させるとかで。
A船長 「お坊さんだと、どんな応援が出来るんです?」
Aブルー「理屈は、ぼくにも分からないけど…」
なにしろ行先はお寺だし、とソルジャーの視線が副住職に。
Aブルー「一般人と違って、プロならではのお参りが…」
A船長 「なるほど、お経を唱えるとか…」
Aブルー「お経にしても、素人とは比較にならないし…」
七福神様の覚えも、めでたそうだよ、という指摘。
Aブルー「聞こえ方が違うと思うんだよね」
A船長 「ありそうです。耳の遠い方もおいでですから…」
Aブルー「そう! 恵比須様だったかな?」
キースが本気で頼んでくれれば、小声でも、と真剣な人。
Aブルー「キース、どうかな、ぼくの考えで合っている?」
キース 「それはまあ…」
Aブルー「ほらね、だからキースに頼んで貰って…」
御利益を増やす方向で、とソルジャー、やる気満々で。
Aブルー「やってくれるんなら、ぶるぅの話は白紙でさ…」
キース 「俺は拝むだけでいいんだな?」
Aブルー「キッチリ、本気モードでね!」
服装もソレじゃダメだろう、とキース君の服をジロジロと。
Aブルー「瞬間移動で送迎するから、お坊さんので!」
キース 「バスに間に合わないと思うんだが!」
じきに来るぞ、とキース君が指差す時刻表。
キース 「そうなれば、困るのは、あんたの方で…」
Aブルー「大丈夫! バスに乗るのは、ぼくたちだけで!」
君は現地で合流だよね、とソルジャー、目がマジ。
Aブルー「時間がたっぷり取れるわけだし、じっくりと…」
キース 「袈裟を選べと?」
輪袈裟はダメとか言われても…、とキース君の悪い顔色。
キース 「お袈裟は、クリーニング代が高くて…」
Aブルー「そのくらい、払ってあげるから!」
キース 「し、しかし…!」
悪目立ちしてしまうんだが、と焦ってますけど。
正装だけに…。
2025/02/15 (Sat)
さて、2月。初っ端から土曜日で、学校は休みな御一同様。
生徒会長宅で過ごすのが一番、けれど明後日は節分でして。
シロエ 「三連休になっちゃいましたね」
サム 「だよな、今年は日の並びがよ…」
ジョミー「土日を挟んで、節分だしね」
グレイブ先生の嫌味、半端なかったよ、とジョミー君。
ジョミー「欠席届けを出しに行ったら、今年もか、って…」
シロエ 「そりゃ言われますよ、休み続けて長いですから」
マツカ 「休日だった年を除けば、全部、欠席ですからね」
もはや年中行事ですよ、とマツカ君も。
マツカ 「それで、今年は何処にお参りするんでしょう?」
ジョミー「何処がいいかな、毎年、悩んじゃうけどさ…」
シロエ 「行先の方も、縛りが出来ていますしね…」
検討するだけ無駄なのでは…、とシロエ君の深い溜息。
シロエ 「ぼくたちだけなら、変えられますけど…」
サム 「絶対、あいつら、来るんだぜ?」
??? 「ピンポーン!」
大当たり! とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
Aブルー「今年も、いつものトコで頼むよ!」
シロエ 「七福神巡りのお寺ですよね…」
Aブルー「そう! ぼくのハーレイも来る気満々でさ…」
仕事の追い上げ中だよね、とソルジャー、親指をグッと。
Aブルー「特別休暇を取りかったら、頑張らないと!」
サム 「あんただけだと、ダメなのかよ?」
Aブルー「代理で済むようなモノじゃないしさ…」
夫婦揃ってお参りしてこそ、と心掛けだけは殊勝な人。
Aブルー「もしも、ハーレイが休暇を取れなかったら…」
シロエ 「ソルジャー公認で、サボリですか?」
Aブルー「残念ながら、ぼくに、其処までの権限は…」
与えられてはいないんだよ、とソルジャー、残念そう。
Aブルー「乱用するのが見えているから、厳しくってさ…」
一同 「「「あー…」」」
Aブルー「みんな、ホントにうるさくて…」
特にエラが、と名前を挙げてますけど。
そうでしょうねえ…。
2025/02/01 (Sat)
☆代参を頼んだら
今年は2月1日が土曜で、節分は2月3日になりますけど。
節分の時は欠席届けな御一同様、三連休になるわけでして。
シロエ 「こっちの世界でも、エラ先生、厳しいですしね」
サム 「融通が利かねえってトコは、一番だよな…」
ジョミー「グレイブ先生の方が、まだしも理解あるよね…」
遊び心も持っているしさ、とジョミー君。
ジョミー「エラ先生の前じゃ、冗談なんか言えないよ」
Aブルー「やっぱり似て来るモノなんだねえ…」
ぶるぅは全く逆なんだけど…、とソルジャーが竦める肩。
Aブルー「もしも、ぶるぅがいい子だったら…」
ブルー 「節分の代参、頼むのかい?」
Aブルー「頼めるような気がするよ…」
きっと全力で祈ってくれるし、とソルジャー、遠い目。
Aブルー「だけど現実は、祈るどころかパアにしそうで…」
一同 「「「あー…」」」
それはありそう、と頷くしかない御一同様。
シロエ 「お参りの作法からして、守る気しないですよ…」
サム 「柏手とか、打つ気しねえしよ…」
ジョミー「打つと思うよ、ただし、連打で!」
二礼二拍手一礼じゃなくて、とジョミー君が顎に当てる手。
ジョミー「二礼した後、拍手喝采で跳ね回るとかさ…」
シロエ 「やるかもですねえ、ポンポンを持って」
一同 「「「ポンポン?」」」
シロエ 「チアガールが持ってるヤツですよ」
でもって応援モードなんです、とシロエ君の斜め上な発想。
シロエ 「神様に向かって踊りまくって、応援ですね」
サム 「そういう応援、アリなのかよ?」
シロエ 「無いでしょうけど、ぶるぅですから…」
よろしくとばかり、踊りそうです、とクスクス笑い。
シロエ 「パアにするなら、そのくらいの勢いでしょう」
ジョミー「破壊力だけは半端ないよね、ソレ…」
Aブルー「そんな代参、お断りだし!」
シロエ 「普通、そうだと思います」
Aブルー「嫌すぎだよ!」
君たちだけの方が、まだマシ、と言ってますけど。
当然かと…。
2025/02/02 (Sun)
☆ポンポンで応援
今年の2月は1日が土曜で、日曜日を挟んで節分ですけど。
節分は欠席なシャン学メンバー、三連休になる勘定でして。
シロエ 「つまり応援は、お断りなんですね?」
Aブルー「破壊されるなんて、御免だから!」
年に一度のチャンスなのに、とソルジャーが握り締める拳。
Aブルー「夫婦和合をお願い出来るの、節分だけだし!」
シロエ 「分かりました、それじゃ、ぼくたちも…」
別行動にさせて頂きますね、とシロエ君。
シロエ 「でないと、全力で応援ですよ」
Aブルー「えっ!?」
それはどういう…、とソルジャーの問い。
Aブルー「まさか君たちが、ぶるぅみたいに…?」
シロエ 「ポンポンを持って、応援ですけど?」
それでいいなら、ご一緒します、とシロエ君、ニッコリ。
シロエ 「今から作れば間に合いますしね」
Aブルー「嫌すぎだから!」
そんな応援、とソルジャーの悲鳴。
Aブルー「祈願どころか、台無しじゃないか!」
シロエ 「いいえ、ぶるぅじゃないですから…」
破壊する気はありませんよ、とシロエ君の涼しい顔。
シロエ 「どう受け取るかは、神様次第かと」
Aブルー「アウトに決まっているだろう!」
サム 「俺的にも、遠慮しておきたいぜ…」
ポンポンを持って応援とかよ、とサム君もドン引き。
サム 「晒し物だぜ、SNSとかに上げられてよ…」
ジョミー「だよね、でもって拡散だよ…」
スウェナ「やるなら、一人でやりなさいよ!」
シロエが代表でいいじゃないの、とスウェナちゃん。
スウェナ「シロエだけでも、破壊力は充分あるでしょ!」
シロエ 「でもですね…。此処は足並みを揃えないと…」
例年通りに同行ですし、とシロエ君の真剣な表情。
シロエ 「いいですか? 却下されたら、別行動ですよ?」
ジョミー「あっ、そうか、別行動になるんなら…」
シロエ 「応援も何も無いですよね?」
一同 「「「イイネ!」」」
ポンポンを持って応援しよう、と皆が賛成ですけど。
応援…。
2025/02/03 (Mon)
☆断ったら別行動
初日が土曜な今年の2月、節分の日は月曜で三連休な面々。
欠席届けを出せばオッケー、けれど行先が選べないわけで。
Aブルー「君たちの応援、断った時は別行動だって?」
シロエ 「そうなりますけど?」
応援されたら困るんでしょう、とシロエ君、ピシャリと。
シロエ 「行くとなったら、応援させて頂きますから」
サム 「おう、全力で応援だぜ!」
ジョミー「ポンポン、急いで作らないとね」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 材料、買いに行って来るよ!」
何色のポンポンがいいのかな、と家事万能なお子様。
ぶるぅ 「お揃いでないとダメだし、相談してね」
一同 「「「オッケー!」」」
色を決めよう、と一致団結、すぐに相談。
ジョミー「定番の色って、あるんだっけ?」
シロエ 「学校とかのカラーとかなら、ありますけど…」
サム 「俺たちの場合は、特にねえしよ…」
キース 「悪趣味な色がいいと思うぞ」
個人的に恨みがあるからな、とキース君の提案が。
キース 「ショッキングピンクで、ラメ入りはどうだ?」
シロエ 「あー、この前のエプロンの恨みですね…」
キース 「その件は、忘れろと言った筈だが?」
シロエ 「は、はいっ! 失礼しました!」
派手なピンクを推すんですね、とシロエ君が切り替える話。
シロエ 「ぼくに異存はありませんけど」
サム 「その方向でいいんでねえの?」
ジョミー「ラメ入りだと、見た目も強烈だしね」
ぶるぅ 「分かった、ピンクでラメ入りだね!」
一番派手なの買って来る、と張り切るお子様。
ぶるぅ 「んーと、全員分だから…」
Aブルー「おっと、買い出しに行く前に…」
ちょっとお願いしてもいいかな、とソルジャーが横から。
Aブルー「君たちが応援してくれるんなら、欲張って…」
シロエ 「何をです?」
Aブルー「応援だってば、この流れだしさ」
シロエ 「ミニスカートとかを、ご希望ですか?」
チアの定番ですからね、とシロエ君、平然。
断られますしね…。
2025/02/04 (Tue)
☆車内で立つのは
今年の2月は初日が土曜で、節分は欠席する面々は三連休。
いつも選べない行先ですけど、今年は選べそうな流れな今。
Aブルー「ミニスカートねえ…。履いてくれるのかい?」
シロエ 「チアな以上は、もちろんです!」
そうですよね、とシロエ君、皆を見回して確認。
シロエ 「断る人って、誰かいますか?」
サム 「いねえんでねえの?」
ジョミー「パンツが見えそうなミニでもオッケー!」
キース 「俺も断る理由は無いな」
マツカはどうだ、とキース君の視線がマツカ君に。
キース 「嫌なら、正直に言ってくれ」
マツカ 「断りませんよ、応援ですから」
スウェナ「私もだわね」
断る人は誰もいなくて、ミニスカートになりそうな応援。
Aブルー「だったら、お願いしようかな…」
一同 「「「イイネ!」」」
これで節分は自由の身だ、と誰もが突き上げる拳。
シロエ 「では、全力で応援させて頂きますね!」
Aブルー「ありがとう! ときに、車内は…」
立っていたって叱られないかな、とソルジャーの問い。
Aブルー「チアをするなら、立ちっぱなしだしさ…」
一同 「「「は?」」」
何の話だ、と首を傾げる御一同様。
シロエ 「社内って、何処の会社なんです?」
キース 「あんた、社長をやっていたのか?」
ノルディが持ってる会社なのか、とキース君も怪訝そう。
キース 「社長になっても、得をするとは思えないが…」
Aブルー「違うよ、車内は車だってば!」
一同 「「「車?」」」
ますます謎だ、と顔を見合わせるしかないわけでして。
キース 「車で、しかも立ちっぱなしとは…」
シロエ 「普通の車じゃないですよね…」
トラックの荷台か何かでしょうか、とシロエ君。
シロエ 「人を乗せたまま走ると、違反だったと思います」
キース 「その筈だ」
Aブルー「そうじゃなくって、乗れる車で!」
一同 「「「???」」」
節分に車は無関係では、と謎は深まるばかりですけど。
車内って…?
2025/02/05 (Wed)
☆応援して欲しい
初日が土曜な今年の2月、節分の日は欠席な面々は三連休。
例年は強制イベな行先の方も、好きに選ぶことが出来そう。
シロエ 「節分の行事に車って、ありましたっけ?」
キース 「知らないが…。お焚き上げをする所なら…」
あるいは出番があるのかも、とキース君が顎に当てる手。
キース 「古いお札がドッサリ来るから、その準備で」
ジョミー「でもさ、関係者しか乗れないんじゃあ?」
スウェナ「お参りの人は、お札を納めに行くだけでしょ」
キース 「そうだな、俺たちの出番は無さそうだ」
車内で立つとか、ソレ以前に…、とキース君。
キース 「こいつが何を言っているのか、真面目に謎だな」
Aブルー「忘れたのかい、毎年、乗っているのにさ…」
他人のふりをしているせいなのかな、とソルジャーの言。
Aブルー「ぼくとハーレイ、絶対、見ようとしないよね」
一同 「「「は?」」」
ますます謎だ、と誰もがキョトン。
シロエ 「他人のふりって、何なんでしょう?」
サム 「いつも巻き添えにしてるだろ?」
お参りも一緒にさせられるしよ、とサム君、ブツブツと。
サム 「年によっては、お願い事を叫ばされてよ…」
シロエ 「ありましたよねえ、悲惨すぎるの…」
Aブルー「君たち、わざとスルーじゃないだろうね?」
節分に行くには路線バスだよ、とソルジャー、目がマジ。
Aブルー「後部座席で、ぼくとハーレイが密着座りで!」
一同 「「「あー…」」」
アレか、と思い当たった面々、たちまち顔面蒼白。
シロエ 「ま、待って下さい、もしかしてですね…!」
キース 「車内で立つとは、路線バスの中で応援か!?」
Aブルー「ピンポーン!」
御利益を貰えた年もあったしね、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「行きのバスから、応援をして貰いたくって!」
シロエ 「ポンポンを持って、ミニスカートで…ですか?」
Aブルー「もちろんだよ!」
君たちの方から言い出したよね、と確認ですけど。
その通り…。
2025/02/06 (Thu)
☆交換条件で白紙
今年の2月は初日が土曜で、節分の日を欠席すれば三連休。
行先も好きに選べそうな流れで、喜んでいた面々ですけど。
Aブルー「同じ応援するんだったら、行きのバスから!」
一同 「「「ひぃぃっ!」」」
ソレは困る、と一同、ドン引き。
シロエ 「あのですね…! 車内で立つのはアウトかと…」
ジョミー「そうだよ、運転手さんに叱られるヤツで…」
サム 「混んでる時なら仕方ねえけどよ…」
キース 「その代わり、応援どころではないな」
寿司詰めのバスでチアは論外、とキース君の苦い顔付き。
キース 「あんたの希望は理解出来るが、不可能かと」
Aブルー「うーん…。だったら、バスの乗り降りの時に…」
バス停で応援をしてくれればね、とソルジャー、譲らず。
Aブルー「せっかく提案してくれたんだし、最大限に!」
シロエ 「お断りさせて頂きます!」
キース 「現場に限定だったからこそ、俺も乗ったんだ」
七福神巡りの時に限るぞ、とキース君の切り返し。
キース 「いいから、サッサと断ってくれ!」
ジョミー「ぼくたちが応援するっていうのをさ!」
そしたら他所に行けるんだし、とジョミー君も。
ジョミー「行きたいトコなら、他にあるから!」
Aブルー「ダメだよ、一緒に来て貰わないと!」
面子が欠けたら、七福神様に失礼だしさ、と食い下がる人。
Aブルー「来てくれるんなら、さっきの応援の件は…」
キース 「白紙撤回するんだな?」
Aブルー「君たちのチアも、白紙撤回で!」
交換条件ということでどうかな、とソルジャーの案。
Aブルー「例年通り、真面目にお参り!」
一同 「「「はいっ!」」」
その条件で結構です、と誰もがハハーッ! と。
シロエ 「ミニスカートもポンポンも、無しでいいです!」
キース 「俺も全力で祈らせて貰う」
ジョミー「ぼくも文句は言わないから!」
Aブルー「七福神巡りで、決定だね?」
もちろんハーレイも来るからさ、と笑顔ですけど。
仕方ないかと…。
2025/02/07 (Fri)
☆斜め上すぎた条件
初日が土曜だった2月ですけど、月曜日も休みな御一同様。
節分の日は欠席届けを出して欠席、その節分が本日でして。
シロエ 「おはようございます! 寒いですよね…」
サム 「バス停なんだし、仕方ねえよな」
ジョミー「風を避けられるトコじゃないもんね…」
道路の側から吹きっ晒しで、とジョミー君。
ジョミー「でもさ、身体が風で寒いよりもさ…」
シロエ 「心の方が冷えていますよ…」
どうせ今年もロクなことには…、とシロエ君の遠い目。
シロエ 「違う所にお参り出来たら、別でしたけれど…」
サム 「分かるぜ、痛いくらいによ…」
キース 「気分は最低最悪だしな…」
天国から地獄だっただけに、とキース君が繰る数珠レット。
キース 「俺の場合は、天国と言うより極楽になるが…」
ジョミー「途中まではさ、いけそうな感じだったのに…」
シロエ 「ものの見事にコケましたしね…」
ガッカリ度が半端ないんですよ、とシロエ君、深い溜息。
シロエ 「いい手だと思ったんですが…」
キース 「俺も乗り気でいたのにな…」
チアなぞしたいとも思わないが…、とキース君も。
キース 「あの馬鹿が避けてくれるのなら、とだな…」
ジョミー「ミニスカートまで、後付けしたのにね…」
ポンポンだけじゃなくってさ、とジョミー君も悔しそう。
ジョミー「あんな条件を出して来るなんて…」
シロエ 「斜め上にも程がありましたよね…」
路線バスの中で応援だなんて…、とシロエ君、ブツブツと。
シロエ 「ああ言われたら、こっちも詰みになりますし…」
サム 「悪知恵の回るヤツだけによ…」
キース 「最終兵器クラスだったな…」
全力で拒否りたくなるヤツだ、とキース君が言う通り。
キース 「衆人環視の路線バスの中で、チアをしろとは…」
シロエ 「バスの中では無理なんです、と返したら…」
ジョミー「バス停でやれ、って言い出したもんね…」
あんまりだってば、と愚痴ってますけど。
相手が悪すぎ…。
2025/02/08 (Sat)
☆引き受けて修行を
今年も節分は七福神巡りになって、バス停に集う御一同様。
別の所へ行けそうだったのに、迷惑な人がパアにした展開。
サム 「チアは勘弁して欲しいしよ…」
シロエ 「今年も結局、七福神巡りになるんですよね…」
何も無ければいいんですけど、とシロエ君の不安そうな顔。
シロエ 「なにしろ、例の人たちですし…」
キース 「俺に回してくれるなよ?」
ジョミー「えっ、回すって発想、無かったんだけど?」
そんなの想定していたわけ、とジョミー君の目が真ん丸に。
ジョミー「キースがババは、あるあるだけどさ…」
シロエ 「ぼくも、思いもしませんでした」
サム 「俺も、全然」
スウェナ「私だって、考えなかったわよ」
でも、回せるなら回したいわね、とスウェナちゃん。
スウェナ「全部、キースに丸投げ出来たら、安心だもの」
シロエ 「言えてますよね、覚悟はあるようですから」
キース 「逆だ!」
回して来るなと言っただろうが、とキース君の眉間に皺が。
キース 「いいな、俺には回すんじゃない!」
シロエ 「そう言わないで、快くですね…」
サム 「引き受けてくれたら、株が上がるぜ?」
それに、それでこそ坊主だよな、とサム君の言。
サム 「他人様の嫌がることも、進んでよ…」
シロエ 「やってこそだと思いますけど?」
キース 「なんで、そうなる!」
俺の親父は知ってるだろう、とキース君が吊り上げる眉。
キース 「面倒なことは纏めて、俺に押し付けるんだが!」
ジョミー「知ってる。だからブルーには…」
サム 「まるで頭が上がらねえよな」
普段は威張り散らしててもよ、とサム君の指摘。
サム 「親父さんを超えたかったら、修行を積まねえと」
ジョミー「例の人たちを引き受けるのも、その一つでさ…」
シロエ 「功徳を積めるというものでしょう?」
スウェナ「此処は頑張るべきだわよ」
キース 「しかしだな…!」
あんな連中を引き受けろと、と呻いてますけど。
修行ですか…?
2025/02/09 (Sun)
☆聞いた件は貸しで
今年も節分は七福神巡りで、バス停に集った面々ですけど。
迷惑な人たちがやって来るわけで、キース君に丸投げ希望。
キース 「あんなヤツらを引き受けるのは…」
??? 「御免蒙る、と言いたいのかい?」
聞こえてたよ、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
Aブルー「君も一緒に聞いていたよね?」
??? 「はい、確かに」
聞こえました、とキャプテン(会話表記はA船長)も。
A船長 「おはようございます。今日はよろしく」
Aブルー「よかったよねえ、特別休暇が間に合って…」
A船長 「ギリギリでしたが、追い上げました」
年に一度のお参りですし…、とキャプテン、頑張った模様。
A船長 「ぶるぅの邪魔が入っていたら、詰みでしたね」
Aブルー「ホントにね…。節分には連れて来ないから…」
いつか暴れるような気がする、とソルジャーが竦める肩。
Aブルー「今の所は、留守番をさせていられるけど…」
A船長 「来ると言い出したら、悲劇ですよ…」
お参りをパアにされてしまって、とキャプテンも深い溜息。
A船長 「こちらでも、その危機だったそうですが…」
Aブルー「そうなんだよねえ…」
危うくクーデターだったし、とソルジャーの瞳に物騒な光。
Aブルー「ぶるぅを御せなくなる日も、近いのかも…」
A船長 「さっきの台詞を貸しにしますか?」
Aブルー「えっと…?」
A船長 「聞こえたヤツです、其処のキースが…」
引き受けるという話ですよ、とキャプテンが指すキース君。
A船長 「ぶるぅの相手は慣れていますし…」
Aブルー「あー、その時が来たら、押し付けると!」
いいと思う、とソルジャー、親指をグッと。
Aブルー「今日だけ、何かをして貰っても…」
A船長 「さほど得ではありませんから、貸しにして…」
Aブルー「利息もつくから、将来的には丸投げだね!」
キース 「ちょっと待て!」
Aブルー「何か?」
貸しにするより、払いたいと、と質問ですけど。
難問かも…。
2025/02/10 (Mon)
☆オススメは貸し
節分はお寺で七福神巡り、朝イチでバス停に集合ですけど。
迷惑な人たちはキース君に丸投げな案が、聞こえたそうで。
Aブルー「ぼくとしては、貸しにしたいんだけど?」
A船長 「その方が、断然お得ですしね」
ぶるぅを丸投げ出来るのですし、とキャプテンのプッシュ。
A船長 「ヤツのパワーは、年々、アップしていますから」
Aブルー「サイオンじゃなくて、悪戯がね…」
発想も破壊力も上がる一方、とソルジャーが広げる両手。
Aブルー「節分の時に押し掛けられたら、どうしようも…」
A船長 「現状でさえ、大惨事が予想されるかと…」
ですから貸しがオススメですよ、とキャプテン、目がマジ。
A船長 「貸し付けておけば、先になるほど得なヤツです」
Aブルー「たとえ1回限りでもね…」
最初の年を丸投げ出来るのは大きい、とソルジャーも同意。
Aブルー「何をやらかすのか、方向性さえ謎なだけにさ」
A船長 「そうでしょう? 最初が一番、危険ですとも」
人類軍にも言えることですが、とキャプテンの真剣な表情。
A船長 「最新鋭の兵器で来られた場合、初手を躱せば…」
Aブルー「立て直しをする時間が取れるからねえ…」
迎撃態勢を整えられるよ、とソルジャーも。
Aブルー「ぶるぅの悪戯にしても、同じことだね」
A船長 「だからこそ、貸しにしておくべきです」
Aブルー「同感だよ。何年先かは分からないけど…」
一筆書いて貰えればね、とソルジャー、ズイと。
Aブルー「キース、サインだけでも充分だから…」
A船長 「是非とも、ぶるぅの件でよろしく」
今、文面を考えますから、とキャプテンが取り出すメモ帳。
A船長 「こういったことには、アナログがいいんですよ」
シロエ 「分かります。データは破損しますからね」
Aブルー「仕上げ用には、きちんとした紙が欲しいけど…」
ぶるぅ 「取って来る!」
キース 「だから、待てと!」
まだ俺は返事していない、と叫んでますけど。
どうしたいと?
2025/02/11 (Tue)
☆取り下げるのなら
節分は七福神巡りでお寺へ、今年も行くしかない御一同様。
朝イチでバス停に集合、迷惑な人たちもやって来まして…。
Aブルー「貸しにされるのは嫌なのかい?」
キース 「先延ばしになるほど、詰むヤツだからな!」
ぶるぅがパワーアップするんだろうが、とキース君の叫び。
キース 「そんなブツを、引き受けるのは御免蒙りたい!」
Aブルー「うーん…。でもねえ、お得なコースはさ…」
A船長 「貸しにしておく方なんですよ」
そちらでお願い出来ませんか、とキャプテンが指すメモ帳。
A船長 「文書は、すぐに作りますので…」
Aブルー「君はサインをするだけだしね」
キース 「現時点では、そうなるが…」
いつか返って来た時が怖い、とキース君の悪い顔色。
キース 「頼むから、今日で済まさせてくれ!」
Aブルー「そう言われても…。せっかくの名案なのに…」
A船長 「まったくです。取り下げるのは惜しすぎますよ」
よほど美味しい話でも出て来ない限りは、とキャプテンも。
A船長 「今年のお参りの御利益が、倍になるとかですね」
Aブルー「ソレだよ、頼むの、アリじゃないかな」
元はシロエが言い出したけど、とソルジャー、ニンマリ。
Aブルー「全員でやるって話だったし、丸投げでさ」
一同 「「「ええっ!?」」」
アレをキース君に丸投げなのか、と誰もがガクブル。
Aブルー「どうかしたかい?」
シロエ 「い、いえ、何でもありません!」
ジョミー「あのさ、ソレって、キースに限定だよね…?」
Aブルー「そうだね、丸投げ前提だから」
キース限定ってことになるけど、とソルジャー、即答。
Aブルー「君たちも異存は無いだろう?」
一同 「「「は、はいっ!」」」
そうであります、と一同、揃って最敬礼。
Aブルー「だってさ、これで決まりだね」
A船長 「いったい何が決まったんです?」
Aブルー「御利益が倍になるヤツだよ!」
二倍どころか三倍かもね、と笑顔ですけど。
本当に…?
2025/02/12 (Wed)
☆御利益を増やすには
今年も節分は七福神巡りでお寺へ、朝イチでバス停に集合。
迷惑な人たちもやって来まして、話を聞かれていたわけで。
A船長 「キースに頼めば、御利益が倍になるのですか?」
Aブルー「そう! 三倍以上も夢じゃないかも!」
A船長 「それと交換に、ぶるぅの件を取り下げる、と…」
よろしいでしょう、とキャプテン、メモ帳をポケットに。
A船長 「ところで、どういうヤツなのです?」
Aブルー「何がだい?」
A船長 「どんな具合に、キースが御利益を増やすのか…」
其処の所が謎なんです、とキャプテンが傾げる首。
A船長 「なにしろキースは、仏様ではありませんから」
Aブルー「まあねえ、厄病仏とは言われてるけど…」
一般人には違いないね、とソルジャーの視線がキース君に。
Aブルー「だけど、一般人でもいけるヤツがさ…」
A船長 「こっちの世界には、存在しているんですか?」
Aブルー「ピンポーン!」
ズバリ、応援というヤツだね、とソルジャー、笑顔全開。
Aブルー「キース、全力で応援お願いするよ!」
キース 「俺に、アレをやれと!?」
Aブルー「大丈夫! ぼくが頼みたいのは、七福神様で…」
バスの乗客じゃないからさ、と謎の台詞が。
Aブルー「七福神様の前でやったら、アウトらしいし…」
A船長 「何なんです、ソレは?」
Aブルー「ミニスカートを履いて、ポンポンを持って…」
踊りまくるつもりだったらしいよ、とソルジャーの暴露話。
Aブルー「しかもポンポン、派手なピンクでラメ入りで…」
A船長 「神様が怒りそうではありますね…」
Aブルー「だから代わりに、行きのバスでさ…」
A船長 「謹んで、お断りします!」
晒し物になるのは御免ですから、とキャプテン、即答。
A船長 「あなたは良くても、私には無理です!」
Aブルー「うーん…。でも、七福神様の方だから…」
A船長 「アウトなんでしょう?」
私も遠慮したいですね、と言ってますけど。
そうでしょうねえ…。
2025/02/13 (Thu)
☆応援アイテムは不要
節分は七福神巡りでお寺へ、朝イチでバス停に集った面々。
迷惑な人たちも登場、話を聞かれていたせいでピンチな今。
Aブルー「七福神様に叱られるのは、ぼくも困るんだよ」
A船長 「ならば、応援どころじゃないですから!」
やはり貸しにしておかないと、とキャプテンの手にメモ帳。
A船長 「ぶるぅを引き受けて貰う方が、お得ですよ!」
Aブルー「そうかもだけど、御利益を増やすコースもさ…」
安心安全なヤツなんだよ、とソルジャーが立てる人指し指。
Aブルー「ミニスカートもポンポンも、不要なんだし」
一同 「「「は?」」」
応援と言ったらソレなのでは、と誰もがキョトン。
シロエ 「えっと…? 言い出しっぺは、ぼくですけど…」
ジョミー「ポンポンは応援にセットものだよ?」
サム 「ミニスカートまで、つけた筈だぜ?」
断られるのを前提にしてよ、とサム君も。
サム 「断る代わりに、バスでやれって言い出してよ…」
シロエ 「全力で逃げた結果が、七福神巡りに同行して…」
お参りを強制されることに…、とシロエ君が振り返る過去。
シロエ 「キース先輩だけの場合は、不要なんですか?」
ジョミー「なんかズルイと思うんだけど…」
キースは大目に見るだなんて、とジョミー君も不満そう。
ジョミー「ミニスカートとか、目の暴力でもさ…」
シロエ 「此処は、やらせるべきですよね…」
キース 「勝手に話を進めやがって!」
Aブルー「ホントにねえ…」
説明が終わっていないのにさ、とソルジャーの深い溜息。
Aブルー「キースにしか出来ない応援なんだよ」
A船長 「そうなのですか?」
しかも御利益が増えるとは…、とキャプテンも不思議そう。
A船長 「詳しく聞かせて頂きたいのですが…」
Aブルー「オッケー! いいかい、キースはお坊さんで…」
A船長 「その件が関係していると?」
Aブルー「ピンポーン!」
お坊さんだからこそだよね、と笑顔ですけど。
どう関係が…?
2025/02/14 (Fri)
☆お坊さんの本気
節分はお寺で七福神巡り、バス停に来ている面々ですけど。
迷惑な人たちも登場でして、キース君に応援させるとかで。
A船長 「お坊さんだと、どんな応援が出来るんです?」
Aブルー「理屈は、ぼくにも分からないけど…」
なにしろ行先はお寺だし、とソルジャーの視線が副住職に。
Aブルー「一般人と違って、プロならではのお参りが…」
A船長 「なるほど、お経を唱えるとか…」
Aブルー「お経にしても、素人とは比較にならないし…」
七福神様の覚えも、めでたそうだよ、という指摘。
Aブルー「聞こえ方が違うと思うんだよね」
A船長 「ありそうです。耳の遠い方もおいでですから…」
Aブルー「そう! 恵比須様だったかな?」
キースが本気で頼んでくれれば、小声でも、と真剣な人。
Aブルー「キース、どうかな、ぼくの考えで合っている?」
キース 「それはまあ…」
Aブルー「ほらね、だからキースに頼んで貰って…」
御利益を増やす方向で、とソルジャー、やる気満々で。
Aブルー「やってくれるんなら、ぶるぅの話は白紙でさ…」
キース 「俺は拝むだけでいいんだな?」
Aブルー「キッチリ、本気モードでね!」
服装もソレじゃダメだろう、とキース君の服をジロジロと。
Aブルー「瞬間移動で送迎するから、お坊さんので!」
キース 「バスに間に合わないと思うんだが!」
じきに来るぞ、とキース君が指差す時刻表。
キース 「そうなれば、困るのは、あんたの方で…」
Aブルー「大丈夫! バスに乗るのは、ぼくたちだけで!」
君は現地で合流だよね、とソルジャー、目がマジ。
Aブルー「時間がたっぷり取れるわけだし、じっくりと…」
キース 「袈裟を選べと?」
輪袈裟はダメとか言われても…、とキース君の悪い顔色。
キース 「お袈裟は、クリーニング代が高くて…」
Aブルー「そのくらい、払ってあげるから!」
キース 「し、しかし…!」
悪目立ちしてしまうんだが、と焦ってますけど。
正装だけに…。
2025/02/15 (Sat)
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