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シャングリラ学園つれづれ語り
☆正装だった場合


節分は七福神巡りでお寺へ、迷惑な人たちが来るのも恒例。
それをキース君に丸投げ、ソルジャーも文句は無いそうで。

Aブルー「悪目立ちするって、行先はお寺なのに?」
A船長 「同業者の方が、揃っておられますが?」
キース 「だが、服装が違い過ぎるんだ!」

あちらは作務衣と略式だぞ、とキース君の反論。

キース 「お袈裟まで着けている人を、見たとでも?」
シロエ 「言われてみれば、そうかもですね…」
サム  「七福神様のトコにいる人、輪袈裟だよなあ?」

それぞれの寺の御住職だぜ、とサム君も。

サム  「本式の袈裟の人は、見たことねえような…」
シロエ 「中でやってる法要の方なら、いるかもですよ」
ジョミー「あー…。豆まきの前に、やるらしいよね」

そっちまでは回っていないからさ…、とジョミー君。

ジョミー「キースが正装で行った場合は、目立つのかも…」
キース 「正解だ。関係者と間違われはしないだろうが…」

見た目の年がコレだからな、とキース君が指す自分の顔。

キース 「とはいえ、何処かの寺から来ているわけで…」
Aブルー「何か問題あるとでも?」
キース 「もしかしたら、外からお参りでは済まなくて…」

お堂に上がる羽目になりそうな気が…、と繰る数珠レット。

キース 「そうなれば、更に悪目立ちで…」
シロエ 「でも、キース先輩だけでしょう?」

ぼくたちは外でいいんですよね、とシロエ君の問い。

シロエ 「お堂だったら、正座が必須ですから…」
ジョミー「嫌すぎるよ、ソレ!」
Aブルー「ぼくも嫌だよ、キースだけかい?」

正座することになるのはさ、とソルジャーも。

Aブルー「法要の時なら、耐えられるけど…」
シロエ 「毎回、巻き込んでくれてますよね…」

節分までは遠慮します、とシロエ君。

シロエ 「正座するのは、誰になるんです?」
キース 「俺にも謎だ」
一同  「「「ええっ!?」」」

まさか正座でお参りなのか、と引いてますけど。
謎だと…?


2025/02/16 (Sun)



☆行くまでは謎


節分はお寺で七福神巡り、今年も避けられなかったわけで。
迷惑な人たちをキース君に丸投げ、それでいけそうなのに。

シロエ 「謎というのは、何故なんですか?」
サム  「同じ寺だし、分かるんじゃねえのかよ?」

違う宗派の寺にしたって、とサム君の指摘。

サム  「座禅の寺には違いねえけど…」
スウェナ「お堂に上がるかどうかも、違ってくるわけ?」

座禅だけに…、とスウェナちゃんが傾げる首。

スウェナ「だけど、座禅が必須とかじゃないでしょ?」
シロエ 「ですよね、それだと困る人たちが多そうで…」
ジョミー「法事の時でも座禅スタイルとか、無理ゲーだよ」
マツカ 「服装自体が、向いていないと思いますけど…」

法事に出るなら喪服ですし、とマツカ君も。

マツカ 「座禅が出来る服じゃないです」
サム  「スーツのズボンが破れそうだぜ…」
スウェナ「男はいいけど、女性の場合はどうなるのよ?」

喪服はスカートが正式だわよ、とスウェナちゃん。

スウェナ「スカートで座禅の座り方は、いくら何でも…」
シロエ 「酷いなんてレベルじゃありませんよね…」
マツカ 「ぼくも、そのように思いますから…」

お堂に上がるなら正座でしょうね、とマツカ君の見解。

マツカ 「座り方だけは、座禅よりマシな気がします」
ジョミー「マシかもだけど、正座なんだよ?」
Aブルー「足が痺れて痛くなるヤツで…」

お堂に上がるかどうかは、重要だよ、とソルジャーの言。

Aブルー「プロなのに謎とか、有り得ないから!」
シロエ 「それとも、キース先輩の勉強不足ですか?」
キース 「違う、向こうの気持ち次第で…」

どう転ぶかが謎なだけだ、とキース君が繰る数珠レット。

キース 「皆さんで上がってお参りを、と言われるか…」
シロエ 「代表の方だけ中へどうぞ、かが謎なんですね?」
キース 「そういうことだ、まるで分からん」
一同  「「「あー…」」」

出たトコ勝負というヤツか、と納得の理由。
確かに謎…。


2025/02/17 (Mon)



☆門の外で待てば


節分は七福神巡りでお寺へ、迷惑な人たちも来るのが恒例。
それをキース君に丸投げしたのに、巻き添えを食らいそう。

シロエ 「あのですね…。その場で臨機応変に…」
ジョミー「何をするわけ?」
シロエ 「他人のふりというヤツですよ」

お堂に上がるパターンだったら、とシロエ君の案。

シロエ 「キース先輩は、あくまで単独行動で…」
サム  「俺たちは、たまたま近くにいただけってか?」
スウェナ「いけそうだわね、行列とかでもそうなんだもの」

前後の人と一緒に来たとは限らないわ、とスウェナちゃん。

スウェナ「次の方どうぞ、で何人動くかは不明だわよ」
ジョミー「そっか、キースが上がる羽目になっても…」
サム  「知らん顔でいれば、いいってことな?」
シロエ 「そうなりますね、回れ右でもいいくらいです」

サッサとお参りしてしまって…、とシロエ君が推すコース。

シロエ 「門の外まで出れば、中から見えませんから…」
サム  「外でキースを待つだけかよ」
ジョミー「どうせ寒いの、変わらないしね」

ソレで行こう、とジョミー君、親指をグッと。

ジョミー「あっ、バスが来たから、キースはさ…」
Aブルー「分かった、瞬間移動で送るから!」

いい袈裟を選んでくれたまえ、と青いサイオンがキラリ。

Aブルー「はい、送った!」
A船長 「正装に着替えて、お寺で合流ですね」

御利益が増えるのが嬉しいですよ、とキャプテンの笑顔。

A船長 「では、乗りましょうか」
Aブルー「うんっ! …あれっ?」

いつもの席が空いてないよ、とソルジャーの目が真ん丸に。

Aブルー「一番後ろの、広い席がさ…」
A船長 「本当ですね…」

待っている内に空くでしょうか、とキャプテンも困り顔。

A船長 「あの席でないと、いつもの座り方が…」
Aブルー「出来ないんだけど…」
シロエ 「諦めるしかないでしょうね」
Aブルー「そんな…!」

バスの御利益を逃しそうだよ、と言ってますけど。
諦めるしか…。


2025/02/18 (Tue)



☆空いていない席


節分はお寺で七福神巡り、今年も避けられなかったわけで。
迷惑な人たちと路線バスで出発、其処で想定外の事態発生。

Aブルー「諦めるしかないって、どうしてさ?」
A船長 「待っていれば、その内に空きそうですよ」

なにしろ路線バスですから、とキャプテンは空くのを期待。

A船長 「それまでは、他の座席で我慢しましょう」
Aブルー「そうだね、お寺に着くまでに空きさえすれば…」
シロエ 「残念ですけど、空かないでしょうね」

座っている人たちを、ちゃんと見て下さい、とシロエ君。

シロエ 「何処から見たって、ご老人の団体様です」
サム  「近くの座席も、同じ団体みたいだぜ?」
ジョミー「老人会で、揃ってお出掛けかな?」
シロエ 「ええ、多分。でもって、今日は節分ですし…」

行先は、きっと同じですよ、とシロエ君が言った所で。

老人A 「今年は豆まきの時間まで、いようと思うんじゃ」
老人B 「いいですなあ、福豆を授かって帰れますし」
老人C 「帰りに、その辺で、早めの晩飯も良さそうで…」
老人D 「ちょっと一杯、頂いて温まって…」

ゆっくり家路に着くとしますか、と賑やかに始まった相談。

老人A 「どうですかな、そっちの皆さん方は?」
老人E 「大いに賛成、恵方巻も食えますしな」
老人F 「その案でいいと思いますぞ」
老人A 「では、これで決まりでよろしいな?」
老人一同「「「さんせーい!」」」

帰りに一杯、と盛り上がっている御老人たち。

シロエ 「どうです、言った通りでしょう?」
Aブルー「そ、そんな…!」
A船長 「バスで御利益を頂くどころか…」
Aブルー「乗って行くだけ…?」

酷すぎる、と嘆いてみても、席は空かないわけでして。

Aブルー「仕方ないよね、空いている席に座るしか…」
A船長 「その分、キースに期待ですよ」
Aブルー「全力でお参りして貰うしか…」
A船長 「きっと効きます!」

合流出来たら運が向きます、と慰めてますけど。
どうだか…。


2025/02/19 (Wed)



☆いないとツキが


節分は七福神巡りでお寺へ、路線バスで行くのが毎年恒例。
後部座席でソルジャー夫妻が座る方法も、お約束ですけど。

シロエ 「当たりでしたね、今年は」
ジョミー「あの座り方だけは、嫌すぎるしね…」

キャプテンの膝に、ソルジャーが座ってゆくスタイル。

ジョミー「あそこの席が埋まっていたら、出来ないしさ」
サム  「マジで俺たち、ツイてるよな」
シロエ 「キース先輩、いませんしね」
一同  「「「は?」」」

ソレとどういう関係があると、と誰もがキョトン。

スウェナ「キースがいないと、得をするとかあるかしら?」
サム  「七福神巡りに行ったら、正座の危機だぜ?」
ジョミー「キースが法衣を着て来るせいだよ?」

ちっともツイていないんだけど、とジョミー君が傾げる首。

ジョミー「いない今だけ、お得だとか?」
シロエ 「いえ、此処にいないというのがいいんですよ」

なにしろ厄病仏ですから、とシロエ君が立てる人差し指。

シロエ 「いないだけでも、厄を持ち込む心配がですね…」
サム  「あー、要らねえって理屈なのな!」
シロエ 「そうなんです。お蔭で、バスの座席の方も…」

あんな具合に埋まりましたよ、と解説が。

シロエ 「此処から先も、合流するまでは大丈夫そうです」
一同  「「「イイネ!」」」

いっそ合流するのも無しで、と盛り上がるわけで。

ジョミー「どうせ、他人のふりをするかもなんだし…」
サム  「最初から無視でスルーだってか?」
シロエ 「ぼくたちだけで、行っちゃいますか?」

福笹を頂いたら直ぐに、大急ぎで、とシロエ君。

シロエ 「お参りは省略出来ませんけど…」
スウェナ「急ぎ足禁止とは、書いてないわよね」

サッサと済ませちゃいましょうよ、とスウェナちゃんも。

スウェナ「キースがいないと、ツイてるわけだもの」
Aブルー「困るんだけど!」
A船長 「皆さんも、どうぞご一緒に!」

揃ってお参りしてこそです、と言われましても。
ソレが迷惑…。


2025/02/20 (Thu)



☆ついて来るだけで


節分はお寺で七福神巡り、行きの路線バスで起こった事件。
後部座席が埋まっていたため、ソルジャー夫妻の福がパア。

Aブルー「頼むよ、バスの中では、この有様で…」
A船長 「福を逃してしまいましたし、その分、余計に…」

七福神様にお願いしたいわけです、とキャプテンの言。

A船長 「やはり面子が揃っていないと、厳しいかと…」
Aブルー「誠意をお見せしないとさ…」

キースだけでは足りないかも、とソルジャーも必死の形相。

Aブルー「ついて来てくれるだけで、充分だから!」
A船長 「お願い事を叫んでくれとは、申しませんから」

この通りです、とキャプテン、土下座せんばかり。

A船長 「来て下さったら、嬉しいのですが…」
Aブルー「ホントに、それでオッケーだってば!」

顔ぶれさえ例年通りになるのなら、と揃ってペコペコ。

A船長 「どうか、皆さん、ご一緒に…」
Aブルー「お参りに行って欲しいんだけど…」
シロエ 「あのですね…。ぼくたちは、今はツイていて…」
ジョミー「多分、キースがいないからでさ…」

このままツイてツキまくりたいよ、とジョミー君。

ジョミー「一緒に行っても、ツキが落ちるだけで…」
サム  「回って来るとは思えねえしよ」
Aブルー「そう言われても…!」
A船長 「なんとか、お願い出来ませんでしょうか…」

出来ることなら致しますので、とキャプテンも真剣でして。

A船長 「帰り道に、何か奢らせて頂いても…」
シロエ 「ぼくたちの方には、マツカ先輩がいますから…」

節分限定の食事も出来るわけです、とシロエ君の反論。

シロエ 「マツカ先輩、高級店でも行けますよね?」
マツカ 「お得意様向けの枠なら、あると思います」

思い立った時の飛び込み用に、とマツカ君。

マツカ 「何処にしますか?」
Aブルー「待ってよ、ぼくたちがババを引き受けるから!」
A船長 「何ですって!?」

ババというのは、とキャプテンが青ざめてますけど。
何がババ…?


2025/02/21 (Fri)



☆ババを引きたい人


節分は七福神巡りでお寺へ、迷惑な人たちと一緒ですけど。
行きのバスでの嫌すぎる座り方は、回避出来たわけでして。

Aブルー「ババと言ったら、そのままだけど?」
A船長 「そんなの引いたら、福を逃すじゃないですか!」

ババなんですし、とキャプテンの悪い顔色。

A船長 「七福神巡りに行く意味が無いですよ!」
Aブルー「その点だったら大丈夫! むしろ、逆にさ…」

福をドッサリ呼び込めるかもね、とソルジャーの笑顔。

Aブルー「他のみんなに分けはしないで、二人占めで!」
一同  「「「二人占め?」」」

なんだソレは、と顔を見合わせる御一同様。

A船長 「あの…。二人占めとは、何のことです?」
Aブルー「ぼくと君とで二人いるから、二人占めだよ!」

一人占めとは違ってね、とソルジャー、ニコニコ。

Aブルー「なにしろ、ババを引き受けるんだし!」
A船長 「ババで福など、呼べるんですか?」
Aブルー「普通のババとは、別物だから!」

ぼくと君とは、座るだけだよ、とソルジャーが立てる親指。

Aブルー「中へどうぞ、と言われた時にね!」
一同  「「「あっ!?」」」

もしかして…、と閃いた面々。

シロエ 「お堂に上がる羽目になったら、ですか?」
Aブルー「ピンポーン!」

ぼくとハーレイだけで、お堂へね、とソルジャーの説明。

Aブルー「君たちは、さっき相談していた通りにさ…」
サム  「他人のふりして、行っちまったらいいわけな?」
Aブルー「そう! 門の外に出て待っててくれれば…」

それでオッケー! とソルジャーが出して来た案。

Aブルー「正直、正座は嫌なんだけどね…」
A船長 「御利益を沢山、頂けそうではありますね」

他の皆さんが来ない分だけ、とキャプテンも乗り気。

A船長 「そのババ、喜んで引きますとも!」
Aブルー「そうだろう? 他のみんなは?」
一同  「「「イイネ!」」」

是非ともババを引いて下さい、と一致した意見。
ババは正座…。


2025/02/22 (Sat)



☆聞かれたらヤバい


節分はお寺で七福神巡り、行きの路線バスで決まった方針。
お堂に上がる羽目になったら、ソルジャー夫妻だけが同行。

シロエ 「正座しないで済むのは、助かりますよ」
ジョミー「しかも自分から言ってくれたしさ…」
サム  「今年の俺たち、ツイてるぜ!」

行く前から福が来てるしよ、とサム君も嬉しそうな顔。

サム  「もっと沢山、来てくれねえかな」
スウェナ「欲張らない方が、いいんじゃないかしら…」

キースが許してくれるかしらね、とスウェナちゃん。

スウェナ「だってそうでしょ、キースだけがババだもの」
シロエ 「どういう意味です?」
スウェナ「キースは、法衣で来る羽目になって…」

其処の二人を引率なのよ、とスウェナちゃんの冷静な分析。

スウェナ「他人のふりして逃げるコースも、筒抜けで…」
一同  「「「あっ!」」」

二人しか行かない時点でバレる、と誰もが顔面蒼白。

シロエ 「そ、そうでした…!」
ジョミー「お前たち、どうして来ないんだ、って…」
サム  「あいつ、聞くよな、絶対に…」
Aブルー「その辺は、君たちの運次第かな…」

聞かれた場合は、ぼくが正直に…、とソルジャーの笑み。

Aブルー「ぼくたちがババを引き受けました、と…」
シロエ 「喋る気、満々なわけですね…」
Aブルー「ピンポーン!」

聞かれない方に賭けるしかないね、とニコニコと。

Aブルー「あっ、そろそろかな?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 次のバス停だよ!」
Aブルー「オッケー、キースの着替えも済んでるし…」

着いたら瞬間移動で呼んで合流、と親指をグッ。

Aブルー「次、降りまーす!」
A船長 「降車ボタンは、コレでしたよね」

キャプテンがボタンを押すまでもなく、ご老人たちが。

老人A 「さて、次じゃ」
老人B 「福をしっかり頂かんと」
Aブルー「あの席、欲しかったんだけどなあ…」
A船長 「福ならババで来ますから!」

山ほど頂いて帰りましょう、と笑顔ですけど。
どうなる…?


2025/02/23 (Sun)



☆請求額だけで充分


節分は七福神巡りでお寺へ、路線バスで到着した御一同様。
法衣で来る羽目になったキース君も、瞬間移動で山門前へ。

Aブルー「今日はよろしく頼むよ、キース!」
A船長 「私からも、よろしくお願い致します」
キース 「まあ、いいが…。お袈裟のクリーニング代は…」

本当に払ってくれるんだろうな、とキース君の念押しが。

キース 「俺が着られる、最高のを選んで来たんだぞ?」
Aブルー「もちろんだよ! 請求書を回してくれたまえ」
キース 「ピッタリの額しか払わない気か?」

先渡しで、釣りはいらないとかは…、とキース君の渋面。

キース 「小遣いは山ほど持ってるくせに…」
Aブルー「アレは、ノルディの貢ぎ物だよ?」

そんなお金でも欲しいのかい、とソルジャーの問い。

Aブルー「エロドクターだっけか、嫌われてるよねえ…」
キース 「うっ…!」

嫌すぎるぞ、とキース君が震わせる肩。

キース 「分かった、請求額だけで充分だ!」
Aブルー「振り込みも、ぼくがしておこうか?」
キース 「そうしてくれ!」

触りたくもない金だからな、とキース君の引き攣った顔。

キース 「行くぞ、お参りするんだろう?」
Aブルー「そうだね、福笹、ゲットして来る!」
A船長 「絵馬に書くのは、いつものですね?」
Aブルー「夫婦和合に決まってるよ!」

キースも頼んでくれるしね、と急いで福笹ゲットでして。

Aブルー「はい、書けた! 準備オッケー!」
A船長 「私の絵馬も出来上がりました」
Aブルー「他のみんなは?」
シロエ 「福笹の絵馬は飾りですから、書きません!」

干支の絵だけでいいんですし、とシロエ君。

シロエ 「キース先輩、そうですよね?」
キース 「ああ。みんな、福笹は持ったようだな」

では行くぞ、と法衣でスタスタ。

Aブルー「いいねえ、福をドッサリ呼べそうだよ!」
A船長 「プロのお坊さんなのが、有難いですね」

本職ですから、と喜んでいる人たちですけど。
効果は…?


2025/02/24 (Mon)



☆誤魔化せたババ


節分はお寺で七福神巡り、福笹を頂いて、いよいよお参り。
法衣のキース君が先頭に立って、まずは最初の所の境内へ。

Aブルー「お堂の中に入れるトコかな?」
A船長 「入りたいんですか? ババで正座ですよ」

福笹を持った人たちの会話で、キース君が振り返った背後。

キース 「おい。ババというのは、何の話だ?」
一同  (((ヤバい…)))

正座させられる以前にバレるヤツだ、と一同、顔面蒼白。

キース 「お前たちも、顔色が悪いようだが?」
シロエ 「いいえ、何でもありません!」
Aブルー「そうだよ、内輪の話だからね」

ハーレイと御利益二人占めだし、とソルジャーの笑顔。

Aブルー「君は気にしないでくれたまえ」
キース 「ババで正座と聞こえたが?」
A船長 「私個人の話なんです、慣れてませんから」

法要には来ていませんので、とキャプテンが出した助け舟。

A船長 「キツイ座り方なのは、存じておりますし…」
キース 「なるほどな。個人的にババだ、と」
A船長 「はい…。不甲斐ないとは思うのですが…」
Aブルー「御利益のためなら、ババでも我慢だってば!」

正座でオッケー! とソルジャーが突き上げる拳。

Aブルー「福をドッサリ呼び込みたいしね!」
キース 「言い方が悪いと思うんだが…」

まあいいだろう、とキース君、納得した模様。

キース 「行くぞ、ご住職がお待ちかねのようだしな」
一同  「「「はいっ!」」」

出来れば外からお参りで、と受付の方へ。

受付の人「はい、どうぞ。こちらがお札ですので…」
Aブルー「福笹に結べばいいんだよね?」
住職  「そうです、お好きな所にどうぞ」

ところで…、と住職の視線がキース君に。

住職  「こちらの皆さんは、お連れ様ですか?」
キース 「お参りしたい、と頼まれましたので」
住職  「それでわざわざ、お袈裟まで、と…」
キース 「そうなんです」

失礼があってはいけませんから、と深々とお辞儀。
この後は…?


2025/02/25 (Tue)



☆バレた顔ぶれ


七福神巡りがスタートですけど、最初のお寺で住職が登場。
法衣のキース君がお辞儀で、其処から先が気になるわけで。

住職  「左様でしたか、璃母恩院の方のお寺からですね」
キース 「はい。こちらに比べて、緩いですから…」

この髪型で失礼します、とキース君が繰る本式の長い数珠。

キース 「御本尊様に、お参りさせて頂きますので…」
住職  「ありがとうございます。よろしかったら…」

お堂の方へ、と住職、合掌。

住職  「お経が違うくらいは、全く問題ございません」
キース 「ご厚意、有難くお受け致します」

では、とキース君が振り返る、後ろの面々。

キース 「お堂に上げて頂けるそうで、皆さんは…」
シロエ 「外の方からお参りですね」
住職  「そう仰らずに、皆様もどうぞ」

お連れ様はお二人とばかり…、と住職が見回す顔ぶれ。

住職  「そちらの、小さなお子様も、お連れ様で?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ いつも来てるよ!」

節分の日は七福神巡り! と飛び跳ねる無邪気なお子様。

住職  「なるほど、それは気が付きませんで…」
ぶるぅ 「ううん、ちっとも!」
住職  「いい子ですなあ、是非、中に入ってお参りを…」
ぶるぅ 「ありがとう! みんな、行こうよ!」

お堂だって、と大喜びで元気一杯に声掛け。

ぶるぅ 「シロエもジョミーも、みんな行けるし!」
一同  (((うわー…)))

なんてこったい、と誰もが内心、泣きそうな展開。

ぶるぅ 「早く、早くぅーっ!」
住職  「遠慮なさらず、おいで下さい」
一同  (((…最悪…)))

しかも、ぶるぅ、と文句の言いようもない御一同様。

キース 「どうした、何を固まっているんだ?」
シロエ 「いえ、有難すぎる話ですから…」
Aブルー「本当にね! お堂だってさ、御利益たっぷり!」
住職  「福を沢山頂いて、お帰り下さいね」
キース 「感謝いたします」

皆も失礼が無いように、と念を押してますけど。
お堂コース…。


2025/02/26 (Wed)



☆福豆だそうです


七福神巡りを始めた最初のお寺で、お堂に上がるコースに。
しかも「そるじゃぁ・ぶるぅ」が大喜びで、回避は不可能。

住職  「こちらの方から、お上がり下さい」
キース 「恐れ入ります」
住職  「なんの、このくらいはさせて頂きませんと」

せっかくのお参りですからな、と住職の人のいい笑顔。

住職  「では、私は受付の方へ戻りますので…」
キース 「すみません、お手間をお掛けしました」
住職  「いえいえ、お帰りの際には、お声掛けを」

福豆を御用意いたしますので、とニコニコと。

Aブルー「えっ、福豆!?」
住職  「本来でしたら、豆まきの法要の方で…」

手に入れて頂くしかないのですが、と説明が。

住職  「しかし、毎年、奪い合いでして…」
キース 「そう聞いております、時間も午後ですし…」

毎年、その前に帰っておりまして、とキース君、お詫び。

キース 「いるべきだとは思うのですけれど…」
住職  「いやいや、寒いですからなあ…」

お帰りになるのが賢明ですよ、と住職も苦笑する寒さ。

住職  「それでは、ごゆっくり、お参りを」
キース 「ありがとうございます」

合掌し合って一礼の後、住職は戻ってゆきまして。

キース 「行くぞ、お堂でお参りだしな」
シロエ 「そのようですね…」
サム  「なんで連れだとバレるんだよ…」
ジョミー「ぶるぅに言われちゃ、どうしようもさ…」

逃げるわけにもいかないし、とジョミー君、泣きそう。

ジョミー「せめて、お経は短めで…」
キース 「省略したなら、すぐにバレるぞ」
サム  「マジかよ、宗派が違うんだぜ?」
キース 「基本の部分は共通だしな」

すっ飛ばしたらバレる仕様だ、とキース君の睨み。

キース 「分かったら上がって、サッサと座れ!」
一同  「「「はーい…」」」
Aブルー「福豆だってさ、有難いねえ…」
A船長 「特別に下さるわけですし…」

福が来るのは間違いないです、と喜んでますけど。
正座でお参り…。


2025/02/27 (Thu)



☆福を呼べる福豆


七福神巡り、最初のお寺で、お堂コースになった御一同様。
しかも「そるじゃぁ・ぶるぅ」が原因、責められない展開。

キース 「よし、座ったな。では、始めるぞ」
Aブルー「お経も、福が来るように、全力でね!」
キース 「璃母恩院のメンツにかけても、失敗は出来ん」

多少、勝手が違うんだがな、と言いつつ、お経スタートで。

キース 「願我~心浄~ 如香炉~…」
一同  (((此処から先が長いんだ…)))

足が痺れる、と思っても無駄で、ようやく締めの部分に。

キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
一同  (((やっと終わりだ…)))

法話が無い分、少しマシかも、と南無阿弥陀仏で読経終了。

キース 「南無阿弥陀仏…。さて、次へ行くとするか」
Aブルー「その前に、福豆を貰わないと…」

あの人だよね、とソルジャー、お堂を出るなり突撃でして。

Aブルー「お参り、終わりました!」
住職  「聞こえてましたよ、いい声の御方ですな」

御本尊様も喜ばれます、と住職が取り出す福豆の袋。

住職  「皆様、お一つずつどうぞ」
一同  「「「ありがとうございます!」」」

正座はともかく福豆は嬉しい、と誰もが大喜び。

キース 「御住職、お世話になりました」
住職  「いえいえ、他の塔頭には負けられません」

うちのが一番効く筈ですぞ、と住職の太鼓判。

住職  「召し上がって福を頂いて下さい」
一同  「「「はいっ!」」」

恵方巻とセットで夜に食べます、と一礼、出発ですけど。

Aブルー「此処のが一番効くよね、きっと!」
キース 「恐らく、何処も自信たっぷりで福豆だろう」
ブルー 「関係者用の枠だし、御祈祷がね…」

より念入りになってる仕様、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「残りも正座で頑張りたまえ」
シロエ 「マジですか…」
キース 「御利益勝負に出るだろうしな」
一同  「「「うわー…」」」

全部お堂か、と嘆いてますけど。
今月、これにて中継終了~。


2025/02/28 (Fri)




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