シャングリラ学園つれづれ語り
☆学校と雛祭り
さて、3月。今月も初日の1日が土曜日、月曜日は雛祭り。
とはいえ、雛祭りは無関係な面々、スルーで早くも週末で。
シロエ 「うちの学校、雛祭りは何もしませんよねえ…」
サム 「俺たちだって、毎年、何もしてねえぜ?」
対象がスウェナしかいねえんだし、とサム君の正論。
サム 「どうしようもねえじゃねえかよ」
シロエ 「でもですね…。うちの学校、お祭り好きで…」
ジョミー「雛祭りがあっても、不思議じゃないけど…」
何もしないね、とジョミー君が傾げる首。
ジョミー「生徒だったら、半々くらいで女子がいるのに…」
ブルー 「残り半分は、男子なんだよ?」
シロエ 「何か問題あるんですか?」
ブルー 「大ありだね!」
雛祭りをやった場合は、男子用のも、と生徒会長。
ブルー 「鯉のぼりを飾るのは、いつだったかな?」
シロエ 「えっと…? あっ、もしかしなくても…」
GWの最終日では…、とシロエ君が気付いた端午の節句。
シロエ 「雛祭りと違って、祝日でしたね…」
ブルー 「ピンポーン!」
平日になる年が皆無なヤツ、と生徒会長が指すカレンダー。
ブルー 「雛祭りの方は、今年も月曜で、平日でさ…」
ジョミー「そっちで何かイベをやったら、GWの方のが…」
シロエ 「登校日になってしまうとかですか…?」
ブルー 「なにしろ、うちの学校だしねえ…」
5月5日を登校日にして、何処かで振り替え、と怖い発言。
ブルー 「休日の数さえ合えばオッケー、って!」
一同 「「「うわー…」」」
マジでありそう、と一同、悪い顔色。
ジョミー「GWが一日、短縮なんだ…」
ブルー 「振り替え休日で6日まででも、5日だけはさ…」
学校に来い、と言いそうだよね、と生徒会長が竦める肩。
ブルー 「雛祭りをやるなら、公平でないと」
シロエ 「やらなくていいです!」
ブルー 「分かったかい?」
一同 「「「はい…」」」
雛祭りのイベは要らない、と誰もが納得ですけど。
確かに…。
2025/03/01 (Sat)
☆潰したくない祝日
雛祭りだった週の土曜日、生徒会長宅に来ている御一同様。
シャングリラ学園には、雛祭りのイベントが無いという話。
ジョミー「強制的に登校日とか、やりそうだよね…」
シロエ 「遊びには違いないだろう、とか言いそうですよ」
サム 「お祭りイベなのは確かだしよ…」
雛祭りのイベは無くて正解、とサム君が広げる両手。
サム 「女子の場合は、遊べる日が増える勘定でもよ…」
シロエ 「男子は、そうはいきませんしね…」
5月5日が休みじゃなくなるなんて、とシロエ君も。
シロエ 「GWの最終日だけに、痛さも倍増ですよ」
ジョミー「ホントにね…」
サム 「振り替え休日で、6日まで休みな時でもよ…」
5日が登校日だと連休じゃねえし、とサム君が竦める肩。
サム 「雛祭りイベは、マジで要らねえよな…」
スウェナ「女子の私だって、同じだわよ…」
たとえケーキが出るイベでもね、とスウェナちゃん。
スウェナ「雛祭りケーキ食べ放題でも、お断りだわ」
ジョミー「端午の節句だと、柏餅かな?」
シロエ 「柏餅と粽、食べ放題じゃないですか?」
それでも要りませんけどね、とシロエ君が顰める顔。
シロエ 「普通に祝日の方がいいですってば」
ジョミー「そう思う…」
キース 「俺の場合は、もれなく潰れる祝日が…」
年に二回は確実なんだが、とキース君。
キース 「物心ついた時には、既に潰れていた有様で…」
一同 「「「は?」」」
子供なのに、と皆がキョトンと見開く瞳。
シロエ 「あのですね…。幼稚園でも、祝日とかは…」
サム 「休む筈だぜ、保育園までは知らねえけど」
ジョミー「共働きでサービス業だと、出勤日だしね…」
祝日でも預かってくれるのかも、とジョミー君。
ジョミー「でもさ、家が休みの子は休むよねえ?」
シロエ 「あちこち混むのは、そのせいでしょうし…」
サム 「子供の休日、潰れねえだろ?」
どういう家で育ったんだよ、と聞いてますけど。
はてさて…?
2025/03/02 (Sun)
☆お楽しみと祝日
雛祭りが終わった週末ですけど、生徒会長宅で過ごす面々。
シャングリラ学園には無い、雛祭りイベントが話題でして。
サム 「子供は祝日、好きな筈だぜ」
シロエ 「大人の場合は、人によるでしょうけど…」
元日なんかは特に、とシロエ君が挙げる例。
シロエ 「なにしろ準備が大変ですし…」
ジョミー「おせちはいいけど、お雑煮は家で作るしね…」
サム 「第一、大掃除がセットだしよ…」
スウェナ「大忙しな人も、多いわけよね…」
来なくていい、と思う人もいるわよ、とスウェナちゃんも。
スウェナ「お祭りだったら、クリスマスだけで充分だもの」
シロエ 「クリスマスの方だと、準備も楽しめますよ」
ジョミー「だよね、ツリーを飾るとかさ」
サム 「大掃除もセットで来たりしねえし…」
ツリーを飾るスペース作り程度だよな、とサム君の相槌。
サム 「まあ、クリスマスは祝日じゃねえけど」
シロエ 「其処の所が大きいかもです」
適当にやっても叱られませんし、とシロエ君。
シロエ 「作法はこうだ、と言われることが無いですしね」
ジョミー「お楽しみだけのイベだよねえ…」
サム 「祝日じゃなくても、楽しみな日だぜ?」
なのに祝日を潰すとかはねえよ、とサム君、目がマジ。
サム 「キース、どういう育ちなんだよ?」
キース 「俺の場合は、クリスマス自体、無かったんだが」
今年の元日が真面目に初だ、とキース君。
キース 「おふくろと親父のせいで、とんだ目に遭って…」
一同 「「「あー…」」」
南国仕様のサンタだっけ、と皆が思い出した元日の出来事。
シロエ 「キース先輩の家、お寺でしたね…」
キース 「クリスマスは、過去に一度も無かったな…」
ツリーもケーキも無縁だった、と副住職が繰る数珠レット。
キース 「此処まで聞いたら、分かるだろう?」
一同 「「「えっと…?」」」
キース 「祝日の件だ」
潰れる理由というヤツだが、と言ってますけど。
理由って…?
2025/03/03 (Mon)
☆忙しくなる祝日
雛祭りが終わった週の土曜日、生徒会長宅に集う御一同様。
シャングリラ学園には無い、雛祭りイベから祝日の話題へ。
シロエ 「えっと…? 祝日が潰れる理由ですか?」
ジョミー「キースの家に限定だよね?」
普通の家では潰れないしさ、とジョミー君。
ジョミー「アドス和尚のせいかな、頑固だから…」
シロエ 「クリスマスをやらなかった人ですしね…」
スウェナ「何か、こだわりあるのかしら?」
サム 「分かんねえけど、ああいう親父さんだしよ…」
自分ルールで潰しそうだぜ、とサム君が竦める肩。
サム 「その日は自分が忙しいから、巻き添えとかよ…」
シロエ 「ありそうです、ソレ…」
ジョミー「璃母恩院の行事に行く時とかさ…」
スウェナ「家じゃ偉そうだけど、璃母恩院だと違うわよね」
緋の衣っていうわけじゃないし、とスウェナちゃんも。
スウェナ「それに、キースが子供の頃だと、今よりも…」
シロエ 「立ち位置は下になりますよね…」
サム 「下っ端扱いだったかもな…」
こき使われる日じゃかなわねえよ、とサム君も納得な模様。
サム 「キースが祝日で遊んでるのに、自分だけはよ…」
ジョミー「ババな日なんだし、八つ当たりコースだよね…」
シロエ 「ついでに、キース先輩が遊んでいられるの…」
アドス和尚が仕事しているからですし、とシロエ君。
シロエ 「なんで俺だけ、と思いそうです」
ジョミー「キースが祝日で休みは、許せないから、って…」
スウェナ「巻き添えにして、祝日、潰してたわけね…」
サム 「年に二回っていうのがよ…」
キツいけどよ、とサム君、うんうん、と。
サム 「宗祖様の誕生日と祥月命日、祝日だっけか?」
ジョミー「ぼくに聞かれても、困るんだけど…」
ブルー 「違うね、掠りもしてないよ」
サム 「だったら、璃母恩院だけのヤツかな…」
キース 「おい。お前、それでも僧籍なのか?」
ジョミーだったら仕方ないが、と顔を顰めてますけど。
何の日…?
2025/03/04 (Tue)
☆年に二回は潰れる
雛祭りも済んだ土曜日、生徒会長宅で過ごす面々ですけど。
シャングリラ学園には無い雛祭りイベ、其処から祝日の話。
サム 「そう言われてもよ、璃母恩院の方までは…」
シロエ 「なかなか把握出来ませんよね」
道場入りもしてませんし、とシロエ君、気の毒そうな表情。
サム 「行事の案内とかも、まだ貰えねえわけで…」
スウェナ「知らなくても、仕方ないわよね…」
ジョミー「ぼくと比べるとか、サムに悪いよ…」
いつも頑張っているのにさ、とジョミー君も。
ジョミー「お勤めの練習だって、真面目にやってるし…」
シロエ 「アドス和尚も、評価してますよ?」
棚経のお供は、サム先輩で固定ですしね、とシロエ君。
シロエ 「ジョミー先輩は、指名以前の問題ですから…」
スウェナ「キースが連れて回ってるんでしょ?」
キース 「それはそうだが、今の話は基本でだな…」
僧籍でなくても気付きそうだ、とキース君の仏頂面。
キース 「熱心な檀家さんでも、潰れるんだぞ?」
一同 「「「えっ…?」」」
まさか、と誰もが見合わせる顔。
シロエ 「檀家さんって、一般人のことですよね?」
キース 「そうなるな。役職がついた人だと、確実に…」
年に二回は潰れるんだが…、とキース君が繰る数珠レット。
キース 「全て承知で受けて下さるだけに、感謝しかない」
一同 「「「えっと…?」」」
キース 「何処の寺でも、事情は全く同じなんだが?」
宗派を問わずに共通だぞ、とキース君、サム君をジロリ。
キース 「まだ、気付かないのか?」
サム 「すまねえ、璃母恩院でも分からねえんだし…」
シロエ 「お寺の事情は、もっと謎ですよね…」
お寺育ちじゃないんですから、とシロエ君も同情モード。
シロエ 「サム先輩を、苛めないであげて下さいよ」
キース 「しかし、普通ならピンと来る筈で…」
サム 「マジで悪いと思うんだけどよ…」
無理なモノは無理、と呻くサム君ですけど。
可哀相では…?
2025/03/05 (Wed)
☆潰されると聞いても
雛祭りが終わった週の土曜日、生徒会長宅に来ている面々。
シャングリラ学園には無い雛祭りイベから、祝日の話な今。
キース 「サムもそうだが、お前たちもだぞ」
一同 「「「は?」」」
キース 「此処まで言っても、分からないのか?」
散々、潰されて来たくせに、とキース君が見回す顔ぶれ。
キース 「年に二回も潰され続けて、何年目なんだ?」
シロエ 「そんな祝日、ありましたっけ?」
ジョミー「さあ…? シロエはどう?」
シロエ 「いつのことだか、ぼくにもサッパリ…」
まるで見当がつきませんよ、とシロエ君、お手上げポーズ。
シロエ 「祝日、もれなく休みですよね?」
サム 「それ以外でも、定番の休みがあるんだぜ?」
現に先月もあったじゃねえか、とサム君が指すカレンダー。
サム 「二月三日は節分でよ…」
ジョミー「毎年、欠席届けだよねえ?」
シロエ 「ぼくたちにとっては、祝日みたいなヤツですよ」
スウェナ「難アリでも、学校には行かないものねえ…」
今年は迷惑度数が低めだったわ、とスウェナちゃん。
スウェナ「正座でお参りな羽目になったのは、御愛嬌よね」
シロエ 「言えてます! 行きのバスの中、普通でしたし」
サム 「アレは真面目にラッキーだったぜ」
ツイてたよな、とサム君も。
サム 「キースが法衣で来たのは、災難だったけどよ…」
ジョミー「でも、福豆を貰えちゃったしさ…」
シロエ 「全部のお寺で、くれましたからね」
福豆コンプリートでした、とシロエ君も異議は無い節分。
シロエ 「御利益パワーも、関係者向けでアップですし」
スウェナ「正座した分、回収だわよ」
福をドッサリ頂けたもの、とスウェナちゃんの笑顔。
スウェナ「だけど、潰れる祝日なんて、あったかしら?」
シロエ 「無いですよねえ?」
ジョミー「そんなの、あるとは思えないけど…」
キース 「お前たちというヤツは…」
この流れでも気付かないのか、と顔を顰めてますけど。
何に…?
2025/03/06 (Thu)
☆節分と言われても
雛祭りが済んだ週末ですけど、雛祭りイベが無いのが学校。
それが切っ掛けで祝日の話、生徒会長宅で怪訝そうな面々。
シロエ 「この流れっていうのは、節分でしょうか?」
キース 「当然だろう?」
ジョミー「節分は、祝日っぽいのが増える方でさ…」
潰れる話とは真逆だよね、とジョミー君が傾げる首。
ジョミー「グレイブ先生だって、いつも不機嫌そうに…」
シロエ 「いい御身分だな、諸君、ですしね」
サム 「欠席届けを出しに行ったら、定番だよな…」
突き返されることはねえけどよ…、とサム君も。
サム 「実際、俺たちが真面目なだけの話でよ…」
シロエ 「欠席届けなんか無くても、休めますから…」
ジョミー「そういう意味でも、休み放題なんだよ?」
特別生になっているんだしさ、とジョミー君。
ジョミー「出席義務なんか、無いんだし…」
シロエ 「その気になったら、毎日、祝日で行けます」
サム 「無敵みたいなモンなんだぜ?」
潰れる祝日があるわけがねえ、とサム君、自信満々。
サム 「家が寺だと、事情は違いそうだけどよ…」
キース 「さっきも言ったぞ、僧籍とも思えん、と」
なんでサムまで、そうなるんだ、とキース君の深い溜息。
キース 「今年の節分がツイていたのは、どの点がだ?」
シロエ 「迷惑度数が低かった、という所ですよ」
決まってるでしょう、とシロエ君が立てる人差し指。
シロエ 「キース先輩は、お寺で合流でしたから…」
サム 「恩恵を蒙っていねえだけでよ…」
ジョミー「バスの座席が埋まっていたのは、最高だったよ」
例年、アレで酷い目に、とジョミー君が言う後部座席の件。
ジョミー「座り方、最悪すぎるしさ…」
スウェナ「他人のふりも出来ないのよね…」
向こうから話し掛けてくるせいで、と嘆くスウェナちゃん。
スウェナ「それが今年は無かったのよ?」
キース 「その迷惑は、あいつらが…」
いるせいなんだが、とキース君、腕組みですけど。
それで…?
2025/03/07 (Fri)
☆専門用語だと困る
雛祭りが終わった週の土曜日、生徒会長宅に来ている面々。
シャングリラ学園には無い雛祭りイベから、祝日の方へと。
サム 「そりゃまあ、そうなんだけどよ」
シロエ 「さっきまでの話と、どう繋がるんです?」
ぼくにはサッパリ分かりませんが…、とシロエ君。
シロエ 「サム先輩と違って、僧籍じゃないですけどね」
キース 「お前でも分かりそうなものだが…」
シロエ 「だったら、ヒントを下さいよ」
節分だけでは無理すぎです、とシロエ君の注文が。
シロエ 「もっと簡単な仕様ので、お願いしたいですね」
スウェナ「そうよ、私でもピンと来るヤツを…」
出しなさいよ、とスウェナちゃんも、キース君をまじっと。
スウェナ「遠回しに言われても、どうしようもないわ」
ジョミー「ホントにね…。プロのお坊さんとは違うんだよ」
ぼくの場合は名前だけだし、とジョミー君からも。
ジョミー「年に二回も潰れる祝日、心当たりがゼロで…」
サム 「俺もゼロっていうのがよ…」
情けねえけど現実で、とサム君、お手上げのポーズ。
サム 「ヒントでいいから、分かるヤツをよ…」
シロエ 「ぼくたちに出して貰えませんか?」
単語だけでも、とシロエ君が畳み掛け。
シロエ 「専門用語は困りますけど…」
キース 「そう言われても、専門用語しか…」
一同 「「「は?」」」
キース 「それしか思い付かないんだが…」
多分、分かると思うんだがな、とキース君の困り顔。
キース 「他に何かと言われても…」
一同 「「「ええ…」」」
専門用語は真面目に困る、と困惑しかない御一同様。
シロエ 「キース先輩、言い換えるとかは…」
キース 「既に翻訳済みだけに…」
これ以上、どう言い換えろと、と副住職が繰る数珠レット。
キース 「他の言い方など、俺は知らんし…」
シロエ 「マジですか?」
キース 「そのままで通っているからな…」
いや、待てよ、と何か閃いた様子ですけど。
言い換え方とか…?
2025/03/08 (Sat)
☆潰される日はコレ
雛祭りが済んだ週末、生徒会長宅に来ている面々ですけど。
シャングリラ学園には無い雛祭りイベ、其処から祝日の話。
サム 「何か、いいのがあったのかよ?」
キース 「そのものズバリと言うべきだろうな」
一同 「「「は?」」」
言い換え方が見付かったにしても…、と一同、キョトン。
シロエ 「専門用語だと言いませんでしたか?」
キース 「その通りだが?」
シロエ 「だったら、そのものズバリな方もですね…」
専門用語の世界でしょう、とシロエ君の鋭いツッコミ。
シロエ 「分かりやすいのを、と希望してます」
サム 「専門的なヤツで言い換えられてもよ…」
スウェナ「難解になるだけでしょ、ソレ…」
これだからプロは困るのよ、とスウェナちゃんの深い溜息。
スウェナ「いい? プロの世界の常識なんかは…」
シロエ 「一般人には通じないんですよ?」
サム 「俺でもピンと来ねえのに、シロエとかには…」
無理すぎるぜ、とサム君も。
サム 「もっと普通に言えねえのかよ?」
キース 「聞けば分かると思うわけだ」
小学生でもな、とキース君が指すカレンダー。
キース 「今月にも、一つあるんだが?」
一同 「「「えっと…?」」」
キース 「3月20日の所を、よく見てみろ」
赤い字になっているんだぞ、と言う日付の色。
一同 「「「あっ!?」」」
キース 「気が付いたか?」
シロエ 「…春分でしたか…」
キース 「ああ。秋に来るのが、秋分だな」
そのものズバリの日だろうが、とキース君、腕組み。
キース 「どちらも、太陽が真西に沈む日になるわけで…」
サム 「お浄土に思いを馳せる日だったっけな…」
忘れてたぜ、と愕然とするサム君。
サム 「でもって、お彼岸のお中日でよ…」
シロエ 「年に二回は潰れる祝日、納得ですよ…」
ジョミー「確かに毎年、潰されてるよね…」
キース 「気付かないとは…」
喉元過ぎれば忘れやがって、と睨んでますけど。
お彼岸…。
2025/03/09 (Sun)
☆抹香臭くなるヤツ
雛祭りが終わった週末ですけど、イベが無かった御一同様。
シャングリラ学園には無いわけでして、祝日の話ですけど。
サム 「忘れちまってても、仕方ねえって気がするぜ…」
シロエ 「喉元過ぎればと言うより、忘れたいんですよ…」
ジョミー「記憶を消したくなるヤツだしさ…」
迷惑度数は低めでもね、とジョミー君が広げる両手。
ジョミー「外じゃないから、晒し者にはならないけど…」
シロエ 「もれなく正座がセットですしね…」
スウェナ「ついでに、抹香臭いのよ?」
お線香だけじゃ済まないんだもの、とスウェナちゃん。
スウェナ「お焼香用の香炉、半端ないでしょ?」
シロエ 「匂いが本格的で強いんですよ、アレは…」
ジョミー「髪の毛とか服に、しみつくよね…」
キースのノートには負けるけどさ、とジョミー君も。
ジョミー「キースのノート、今は借りたりしないけど…」
サム 「入学した年に、お世話になったのかよ?」
ジョミー「うん。定期テストは、ぶるぅの手形で満点で…」
いけたんだけれど、宿題とかが…、と思い返している様子。
ジョミー「レポートにしても、普段にやっていないから…」
シロエ 「テストで満点が取れる分だけ、サボリですね?」
ジョミー「そう! 寝ちゃってたことも多くってさ…」
宿題とかがカバー出来なくて、と今ならではの昔話。
ジョミー「宿題は、今日の授業から、って言われると…」
サム 「詰んじまうよな…」
ジョミー「サムとシロエは別のクラスで、真面目にさ…」
やっていたけど…、とジョミー君の嘆き節。
ジョミー「サムに借りるとか、違うクラスじゃね…」
サム 「当たり前だろ、授業の時間割が違うんだしよ」
ノートを借りても意味がねえぜ、とサム君も苦笑い。
サム 「キースに頼み込むしかねえよな」
ジョミー「だから頼んで借りてたんだけど…」
キース 「抹香臭くて悪かったな!」
俺の家を何だと思ってやがる、と睨んでますけど。
お寺ですよね…。
2025/03/10 (Mon)
☆抹香臭くなる環境
雛祭りが済んだ週末の土曜日、生徒会長宅に来ている面々。
シャングリラ学園には無い雛祭りイベ、其処から祝日の話。
サム 「寺の息子じゃ、抹香臭いのも仕方ねえぜ」
ジョミー「ノートまで、お線香の匂いじゃね…」
キース 「いいか、朝から晩まで線香という環境だぞ?」
それこそ生まれた直後からだ、と副住職が繰る数珠レット。
キース 「病院で生まれて、家に帰って来たら一番に…」
シロエ 「お線香の煙を浴びせられるんですか?」
キース 「御本尊様に、跡取りが生まれた報告だしな」
無事に生まれました、と感謝の御挨拶だぞ、とキース君。
キース 「当然、蝋燭と線香は…」
サム 「御本尊様にお供えだよなあ…」
シロエ 「もしかして、お焼香もするんですか?」
生まれたばかりの赤ちゃんでも…、とシロエ君の問い。
シロエ 「お香を握らせてから、香炉に入れるとか…」
キース 「其処まではいかないが、普段とは…」
違うイベントが起きるわけだ、とキース君、フウと溜息。
キース 「初めて本堂に入る節目で、生まれたてだし…」
サム 「線香の煙が多めとかかよ?」
スウェナ「そういえば、お参りの人が多いお寺だと…」
本堂の前のお線香立て、人気だわね、とスウェナちゃん。
スウェナ「お線香の煙を浴びたら、無病息災か何かで…」
シロエ 「言われてみれば、やってますよね」
ジョミー「お年寄りの人、群がってる時もあるしさ…」
アレを個人の家でやるわけ、とジョミー君、興味津々。
ジョミー「元老寺だと、お線香立て、本堂の前には…」
サム 「置いてねえけど、御本尊様の前にあるヤツ…」
シロエ 「普通よりかは、かなり大きいですよ」
お線香もビッグサイズですしね、とシロエ君も。
シロエ 「ドッサリ立てたら、煙がモクモクでしょう」
サム 「それをキースに浴びせるってか?」
ジョミー「なんか、スモークされそうだよね…」
抹香臭くするのが目的かも、と言ってますけど。
お寺だけに…。
2025/03/11 (Tue)
☆お線香とスモーク
雛祭りイベが無いシャングリラ学園、生徒会長宅で話題に。
其処から祝日の方へ進んで、お彼岸のお中日も春分と秋分。
キース 「スモークするとは言わないんだが…」
シロエ 「お線香が多めなんですね?」
赤ちゃんが生まれた節目ですし…、とシロエ君。
シロエ 「自分でお焼香が出来ない分だけ、多そうです」
サム 「気持ちだけでも、っていうヤツな…」
スウェナ「イライザさんが代理は、難しそうだもの」
だって、赤ちゃん、抱いてるのよ、とスウェナちゃんの言。
スウェナ「片手だけで抱いて、お焼香とか、危なすぎだわ」
ジョミー「バランスを崩しちゃったら、落っことすし…」
シロエ 「転んだ場合も、怪我しそうですよ…」
イライザさんも、赤ん坊のキース先輩も、とシロエ君も。
シロエ 「特に赤ちゃん、打ち所が悪いと大変ですから…」
一同 「「「あー…」」」
大怪我だよね、と誰もが肩をブルッと。
ジョミー「救急車で済んだら、マシな方かも…」
サム 「命はあっても、後遺症が残るのも有りそうだぜ」
スウェナ「そうでしょ、ちゃんと両手で抱っこしないと」
シロエ 「待って下さい、そうなるとイライザさんも…」
お焼香はパスになりますよね、とシロエ君が顎に当てる手。
シロエ 「お線香、二人分をプラスな勘定でしょうか?」
サム 「かもなあ、お寺用のデカい線香をよ…」
ジョミー「二本も増やせば、煙も半端ないかもね…」
抹香臭さの方もアップで…、とジョミー君が竦める肩。
ジョミー「やっぱり、気分はスモークだよ…」
キース 「ソレに近いかもしれないな…」
サム 「線香多めで、煙多めなイベになるのな…」
赤ちゃんが生まれたイベなのによ、とサム君の苦笑い。
サム 「ノートまで抹香臭くなる家は、凄すぎるぜ…」
キース 「煙には違いないんだが、線香ではない」
一同 「「「えっと…?」」」
キース 「煙の話だ」
スモークと言えないこともない、と真顔ですけど。
煙ですよね?
2025/03/12 (Wed)
☆赤ん坊でも出来る
雛祭りが済んだ週の土曜日、生徒会長宅で過ごす御一同様。
シャングリラ学園には無い雛祭りイベ、其処から祝日の話。
サム 「線香じゃねえなら、お香なのかよ?」
キース 「その通りだが?」
シロエ 「でも、キース先輩も、イライザさんも…」
お焼香は出来ないのでは、とシロエ君の問い。
シロエ 「スウェナ先輩も言いましたけど、危険すぎです」
サム 「それとも、寺じゃ気にしねえのかよ?」
ジョミー「修行と同じで、クリアするしかないって?」
お寺だしね、とジョミー君も。
ジョミー「そのくらい出来ないと、お寺のお嫁さんは…」
サム 「務まらねえってか?」
キース 「違う、どちらかと言えば、むしろ逆だな」
両手はきちんと空いている、とキース君。
キース 「ついでに、赤ん坊でも出来るイベでだ…」
一同 「「「ええっ!?」」」
生まれたての赤ちゃんでもか、と誰もがポカーン。
シロエ 「煙だけでもキツそうですけど…」
ジョミー「第一、どうやって覚えるのさ…」
ぼくでも所作を覚えられないのに、とジョミー君。
ジョミー「お焼香とか、赤ん坊にはハードル高いよ…」
シロエ 「お菓子で釣るにも、小さすぎますし…」
キース 「まあ、母親か誰かの手は要るんだが…」
要は抱っこで越えるだけだ、と謎な発言。
キース 「煙の中をくぐりさえすれば、それで終わりで…」
ジョミー「まさか、香炉の上にかざすわけ!?」
サム 「マジでスモークコースじゃねえかよ!」
赤ん坊を香炉で燻すなんてよ、とサム君の引き攣った顔。
サム 「可哀相すぎるぜ…」
シロエ 「お香の煙でむせそうですよ…」
お寺に生まれなくて良かったです、とシロエ君、ガクブル。
シロエ 「まさか、スモークされるだなんて…」
キース 「くぐるんだから、一瞬だけだ」
一同 「「「一瞬?」」」
キース 「ああ。本堂に入る直前、お香の煙を…」
くぐればいいという仕組みだな、と説明ですけど。
どうやって…?
2025/03/13 (Thu)
☆特別な時だけ登場
雛祭りが終わった週の土曜日、生徒会長宅に集う御一同様。
シャングリラ学園には無い雛祭りイベ、その話から祝日へ。
サム 「お香の煙って、本堂の前に線香立てはねえぜ?」
シロエ 「特別なイベだと言ってましたし、その日だけ…」
出して来るんじゃないでしょうか、とシロエ君。
シロエ 「お寺によっては、大きいのを置いていますから」
スウェナ「煙を浴びたい人が集まる、アレよね」
ジョミー「元老寺にも、実はあったわけ?」
特別な時だけの登場で…、とジョミー君も。
ジョミー「人生の節目の時しか出さないとか?」
キース 「いや、大きさは普通なんだが…」
それに線香ではなくて、お香だ、とキース君の苦笑い。
キース 「象香炉と言って、象の形をしている香炉で…」
サム 「そんなの、俺は見たことねえけど?」
キース 「特別な時しか出さないからな」
だが、専用の香炉なんだ、とキース君の説明が。
キース 「お堂の入口に置いて、その上を跨ぐためので…」
一同 「「「は?」」」
キース 「香炉を跨いで通れば、自然と煙をくぐれるし…」
清めになるという仕組み、と手で作ってみせる大きさ。
キース 「サイズ的には、こんなものだな」
サム 「お焼香用の香炉よりかは、デカいよな…」
シロエ 「でも、跨いで通れるサイズではありますね…」
赤ちゃんを抱いていてもいけそうです、とシロエ君。
シロエ 「躓いて転ぶ心配は無さそうですし…」
キース 「俺も、そいつで清められてから、本堂で…」
生まれましたの報告だった、とキース君、回想モード。
キース 「もっとも、記憶は残っていないんだが…」
??? 「その程度なら普通だよ!」
あるあるだし、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
Aブルー「成人検査で消されたわけじゃないしね!」
キース 「あんた、何しに現れたんだ!?」
Aブルー「さっきの祝日の話だってば!」
ちょうどいいしね、と親指を立ててますけど。
なんで祝日…?
2025/03/14 (Fri)
☆別の世界にも祝日
雛祭りが済んだ週の土曜ですけど、生徒会長宅に集う面々。
シャングリラ学園には無い雛祭りイベ、祝日の話な方向へ。
キース 「そう言われても、あんたの世界の祝日なんぞ…」
シロエ 「聞いたことさえ無いですよね?」
あるんですか、とシロエ君の質問が。
シロエ 「機械が記憶を消すような世界じゃ、祝日も…」
サム 「あるような気がしねえよな…」
Aブルー「あのねえ…」
君たち、考えたことがあるのかい、とソルジャーの溜息。
Aブルー「クリスマスは、ぼくもこっちに来てるけど…」
キース 「もしかして、クリスマスは祝日なのか?」
Aブルー「そうじゃないけど、近い感じではあるね」
休みになってる人も多いし、という答え。
Aブルー「本物の祝日、すぐに来るから」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「ぼくの船でも、其処はお祭り騒ぎだけど?」
ニューイヤーでさ、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「年末年始は、成人検査とかも休みなんだよ?」
一同 「「「あー…」」」
そういえば…、と誰もが思い出す、別の世界の事情。
シロエ 「敵も味方も無いんでしたね…」
Aブルー「そもそも、出会わない仕様だってば!」
人類軍の船も来ないからね、とソルジャー、親指をグッと。
Aブルー「成人検査をやっていないし、こっちからもさ…」
キース 「行く理由が無いというわけか…」
Aブルー「ピンポーン!」
つまり祝日はあるってね、とソルジャーが指すカレンダー。
Aブルー「春分とかは、やっていないけど…」
シロエ 「それは、暦が星の数だけあるからですね?」
Aブルー「うん。ニューイヤーは、地球の標準時で…」
計算している新年なんだよ、と説明が。
Aブルー「そんなヤツより、地球ならではの祝日をさ…」
キース 「満喫したいと言うんだな?」
Aブルー「そう! 君たちが言ってた、年に二回の…」
シロエ 「待って下さい!」
まさか春分と秋分なのでは、と焦ってますけど。
お彼岸…。
2025/03/15 (Sat)
さて、3月。今月も初日の1日が土曜日、月曜日は雛祭り。
とはいえ、雛祭りは無関係な面々、スルーで早くも週末で。
シロエ 「うちの学校、雛祭りは何もしませんよねえ…」
サム 「俺たちだって、毎年、何もしてねえぜ?」
対象がスウェナしかいねえんだし、とサム君の正論。
サム 「どうしようもねえじゃねえかよ」
シロエ 「でもですね…。うちの学校、お祭り好きで…」
ジョミー「雛祭りがあっても、不思議じゃないけど…」
何もしないね、とジョミー君が傾げる首。
ジョミー「生徒だったら、半々くらいで女子がいるのに…」
ブルー 「残り半分は、男子なんだよ?」
シロエ 「何か問題あるんですか?」
ブルー 「大ありだね!」
雛祭りをやった場合は、男子用のも、と生徒会長。
ブルー 「鯉のぼりを飾るのは、いつだったかな?」
シロエ 「えっと…? あっ、もしかしなくても…」
GWの最終日では…、とシロエ君が気付いた端午の節句。
シロエ 「雛祭りと違って、祝日でしたね…」
ブルー 「ピンポーン!」
平日になる年が皆無なヤツ、と生徒会長が指すカレンダー。
ブルー 「雛祭りの方は、今年も月曜で、平日でさ…」
ジョミー「そっちで何かイベをやったら、GWの方のが…」
シロエ 「登校日になってしまうとかですか…?」
ブルー 「なにしろ、うちの学校だしねえ…」
5月5日を登校日にして、何処かで振り替え、と怖い発言。
ブルー 「休日の数さえ合えばオッケー、って!」
一同 「「「うわー…」」」
マジでありそう、と一同、悪い顔色。
ジョミー「GWが一日、短縮なんだ…」
ブルー 「振り替え休日で6日まででも、5日だけはさ…」
学校に来い、と言いそうだよね、と生徒会長が竦める肩。
ブルー 「雛祭りをやるなら、公平でないと」
シロエ 「やらなくていいです!」
ブルー 「分かったかい?」
一同 「「「はい…」」」
雛祭りのイベは要らない、と誰もが納得ですけど。
確かに…。
2025/03/01 (Sat)
☆潰したくない祝日
雛祭りだった週の土曜日、生徒会長宅に来ている御一同様。
シャングリラ学園には、雛祭りのイベントが無いという話。
ジョミー「強制的に登校日とか、やりそうだよね…」
シロエ 「遊びには違いないだろう、とか言いそうですよ」
サム 「お祭りイベなのは確かだしよ…」
雛祭りのイベは無くて正解、とサム君が広げる両手。
サム 「女子の場合は、遊べる日が増える勘定でもよ…」
シロエ 「男子は、そうはいきませんしね…」
5月5日が休みじゃなくなるなんて、とシロエ君も。
シロエ 「GWの最終日だけに、痛さも倍増ですよ」
ジョミー「ホントにね…」
サム 「振り替え休日で、6日まで休みな時でもよ…」
5日が登校日だと連休じゃねえし、とサム君が竦める肩。
サム 「雛祭りイベは、マジで要らねえよな…」
スウェナ「女子の私だって、同じだわよ…」
たとえケーキが出るイベでもね、とスウェナちゃん。
スウェナ「雛祭りケーキ食べ放題でも、お断りだわ」
ジョミー「端午の節句だと、柏餅かな?」
シロエ 「柏餅と粽、食べ放題じゃないですか?」
それでも要りませんけどね、とシロエ君が顰める顔。
シロエ 「普通に祝日の方がいいですってば」
ジョミー「そう思う…」
キース 「俺の場合は、もれなく潰れる祝日が…」
年に二回は確実なんだが、とキース君。
キース 「物心ついた時には、既に潰れていた有様で…」
一同 「「「は?」」」
子供なのに、と皆がキョトンと見開く瞳。
シロエ 「あのですね…。幼稚園でも、祝日とかは…」
サム 「休む筈だぜ、保育園までは知らねえけど」
ジョミー「共働きでサービス業だと、出勤日だしね…」
祝日でも預かってくれるのかも、とジョミー君。
ジョミー「でもさ、家が休みの子は休むよねえ?」
シロエ 「あちこち混むのは、そのせいでしょうし…」
サム 「子供の休日、潰れねえだろ?」
どういう家で育ったんだよ、と聞いてますけど。
はてさて…?
2025/03/02 (Sun)
☆お楽しみと祝日
雛祭りが終わった週末ですけど、生徒会長宅で過ごす面々。
シャングリラ学園には無い、雛祭りイベントが話題でして。
サム 「子供は祝日、好きな筈だぜ」
シロエ 「大人の場合は、人によるでしょうけど…」
元日なんかは特に、とシロエ君が挙げる例。
シロエ 「なにしろ準備が大変ですし…」
ジョミー「おせちはいいけど、お雑煮は家で作るしね…」
サム 「第一、大掃除がセットだしよ…」
スウェナ「大忙しな人も、多いわけよね…」
来なくていい、と思う人もいるわよ、とスウェナちゃんも。
スウェナ「お祭りだったら、クリスマスだけで充分だもの」
シロエ 「クリスマスの方だと、準備も楽しめますよ」
ジョミー「だよね、ツリーを飾るとかさ」
サム 「大掃除もセットで来たりしねえし…」
ツリーを飾るスペース作り程度だよな、とサム君の相槌。
サム 「まあ、クリスマスは祝日じゃねえけど」
シロエ 「其処の所が大きいかもです」
適当にやっても叱られませんし、とシロエ君。
シロエ 「作法はこうだ、と言われることが無いですしね」
ジョミー「お楽しみだけのイベだよねえ…」
サム 「祝日じゃなくても、楽しみな日だぜ?」
なのに祝日を潰すとかはねえよ、とサム君、目がマジ。
サム 「キース、どういう育ちなんだよ?」
キース 「俺の場合は、クリスマス自体、無かったんだが」
今年の元日が真面目に初だ、とキース君。
キース 「おふくろと親父のせいで、とんだ目に遭って…」
一同 「「「あー…」」」
南国仕様のサンタだっけ、と皆が思い出した元日の出来事。
シロエ 「キース先輩の家、お寺でしたね…」
キース 「クリスマスは、過去に一度も無かったな…」
ツリーもケーキも無縁だった、と副住職が繰る数珠レット。
キース 「此処まで聞いたら、分かるだろう?」
一同 「「「えっと…?」」」
キース 「祝日の件だ」
潰れる理由というヤツだが、と言ってますけど。
理由って…?
2025/03/03 (Mon)
☆忙しくなる祝日
雛祭りが終わった週の土曜日、生徒会長宅に集う御一同様。
シャングリラ学園には無い、雛祭りイベから祝日の話題へ。
シロエ 「えっと…? 祝日が潰れる理由ですか?」
ジョミー「キースの家に限定だよね?」
普通の家では潰れないしさ、とジョミー君。
ジョミー「アドス和尚のせいかな、頑固だから…」
シロエ 「クリスマスをやらなかった人ですしね…」
スウェナ「何か、こだわりあるのかしら?」
サム 「分かんねえけど、ああいう親父さんだしよ…」
自分ルールで潰しそうだぜ、とサム君が竦める肩。
サム 「その日は自分が忙しいから、巻き添えとかよ…」
シロエ 「ありそうです、ソレ…」
ジョミー「璃母恩院の行事に行く時とかさ…」
スウェナ「家じゃ偉そうだけど、璃母恩院だと違うわよね」
緋の衣っていうわけじゃないし、とスウェナちゃんも。
スウェナ「それに、キースが子供の頃だと、今よりも…」
シロエ 「立ち位置は下になりますよね…」
サム 「下っ端扱いだったかもな…」
こき使われる日じゃかなわねえよ、とサム君も納得な模様。
サム 「キースが祝日で遊んでるのに、自分だけはよ…」
ジョミー「ババな日なんだし、八つ当たりコースだよね…」
シロエ 「ついでに、キース先輩が遊んでいられるの…」
アドス和尚が仕事しているからですし、とシロエ君。
シロエ 「なんで俺だけ、と思いそうです」
ジョミー「キースが祝日で休みは、許せないから、って…」
スウェナ「巻き添えにして、祝日、潰してたわけね…」
サム 「年に二回っていうのがよ…」
キツいけどよ、とサム君、うんうん、と。
サム 「宗祖様の誕生日と祥月命日、祝日だっけか?」
ジョミー「ぼくに聞かれても、困るんだけど…」
ブルー 「違うね、掠りもしてないよ」
サム 「だったら、璃母恩院だけのヤツかな…」
キース 「おい。お前、それでも僧籍なのか?」
ジョミーだったら仕方ないが、と顔を顰めてますけど。
何の日…?
2025/03/04 (Tue)
☆年に二回は潰れる
雛祭りも済んだ土曜日、生徒会長宅で過ごす面々ですけど。
シャングリラ学園には無い雛祭りイベ、其処から祝日の話。
サム 「そう言われてもよ、璃母恩院の方までは…」
シロエ 「なかなか把握出来ませんよね」
道場入りもしてませんし、とシロエ君、気の毒そうな表情。
サム 「行事の案内とかも、まだ貰えねえわけで…」
スウェナ「知らなくても、仕方ないわよね…」
ジョミー「ぼくと比べるとか、サムに悪いよ…」
いつも頑張っているのにさ、とジョミー君も。
ジョミー「お勤めの練習だって、真面目にやってるし…」
シロエ 「アドス和尚も、評価してますよ?」
棚経のお供は、サム先輩で固定ですしね、とシロエ君。
シロエ 「ジョミー先輩は、指名以前の問題ですから…」
スウェナ「キースが連れて回ってるんでしょ?」
キース 「それはそうだが、今の話は基本でだな…」
僧籍でなくても気付きそうだ、とキース君の仏頂面。
キース 「熱心な檀家さんでも、潰れるんだぞ?」
一同 「「「えっ…?」」」
まさか、と誰もが見合わせる顔。
シロエ 「檀家さんって、一般人のことですよね?」
キース 「そうなるな。役職がついた人だと、確実に…」
年に二回は潰れるんだが…、とキース君が繰る数珠レット。
キース 「全て承知で受けて下さるだけに、感謝しかない」
一同 「「「えっと…?」」」
キース 「何処の寺でも、事情は全く同じなんだが?」
宗派を問わずに共通だぞ、とキース君、サム君をジロリ。
キース 「まだ、気付かないのか?」
サム 「すまねえ、璃母恩院でも分からねえんだし…」
シロエ 「お寺の事情は、もっと謎ですよね…」
お寺育ちじゃないんですから、とシロエ君も同情モード。
シロエ 「サム先輩を、苛めないであげて下さいよ」
キース 「しかし、普通ならピンと来る筈で…」
サム 「マジで悪いと思うんだけどよ…」
無理なモノは無理、と呻くサム君ですけど。
可哀相では…?
2025/03/05 (Wed)
☆潰されると聞いても
雛祭りが終わった週の土曜日、生徒会長宅に来ている面々。
シャングリラ学園には無い雛祭りイベから、祝日の話な今。
キース 「サムもそうだが、お前たちもだぞ」
一同 「「「は?」」」
キース 「此処まで言っても、分からないのか?」
散々、潰されて来たくせに、とキース君が見回す顔ぶれ。
キース 「年に二回も潰され続けて、何年目なんだ?」
シロエ 「そんな祝日、ありましたっけ?」
ジョミー「さあ…? シロエはどう?」
シロエ 「いつのことだか、ぼくにもサッパリ…」
まるで見当がつきませんよ、とシロエ君、お手上げポーズ。
シロエ 「祝日、もれなく休みですよね?」
サム 「それ以外でも、定番の休みがあるんだぜ?」
現に先月もあったじゃねえか、とサム君が指すカレンダー。
サム 「二月三日は節分でよ…」
ジョミー「毎年、欠席届けだよねえ?」
シロエ 「ぼくたちにとっては、祝日みたいなヤツですよ」
スウェナ「難アリでも、学校には行かないものねえ…」
今年は迷惑度数が低めだったわ、とスウェナちゃん。
スウェナ「正座でお参りな羽目になったのは、御愛嬌よね」
シロエ 「言えてます! 行きのバスの中、普通でしたし」
サム 「アレは真面目にラッキーだったぜ」
ツイてたよな、とサム君も。
サム 「キースが法衣で来たのは、災難だったけどよ…」
ジョミー「でも、福豆を貰えちゃったしさ…」
シロエ 「全部のお寺で、くれましたからね」
福豆コンプリートでした、とシロエ君も異議は無い節分。
シロエ 「御利益パワーも、関係者向けでアップですし」
スウェナ「正座した分、回収だわよ」
福をドッサリ頂けたもの、とスウェナちゃんの笑顔。
スウェナ「だけど、潰れる祝日なんて、あったかしら?」
シロエ 「無いですよねえ?」
ジョミー「そんなの、あるとは思えないけど…」
キース 「お前たちというヤツは…」
この流れでも気付かないのか、と顔を顰めてますけど。
何に…?
2025/03/06 (Thu)
☆節分と言われても
雛祭りが済んだ週末ですけど、雛祭りイベが無いのが学校。
それが切っ掛けで祝日の話、生徒会長宅で怪訝そうな面々。
シロエ 「この流れっていうのは、節分でしょうか?」
キース 「当然だろう?」
ジョミー「節分は、祝日っぽいのが増える方でさ…」
潰れる話とは真逆だよね、とジョミー君が傾げる首。
ジョミー「グレイブ先生だって、いつも不機嫌そうに…」
シロエ 「いい御身分だな、諸君、ですしね」
サム 「欠席届けを出しに行ったら、定番だよな…」
突き返されることはねえけどよ…、とサム君も。
サム 「実際、俺たちが真面目なだけの話でよ…」
シロエ 「欠席届けなんか無くても、休めますから…」
ジョミー「そういう意味でも、休み放題なんだよ?」
特別生になっているんだしさ、とジョミー君。
ジョミー「出席義務なんか、無いんだし…」
シロエ 「その気になったら、毎日、祝日で行けます」
サム 「無敵みたいなモンなんだぜ?」
潰れる祝日があるわけがねえ、とサム君、自信満々。
サム 「家が寺だと、事情は違いそうだけどよ…」
キース 「さっきも言ったぞ、僧籍とも思えん、と」
なんでサムまで、そうなるんだ、とキース君の深い溜息。
キース 「今年の節分がツイていたのは、どの点がだ?」
シロエ 「迷惑度数が低かった、という所ですよ」
決まってるでしょう、とシロエ君が立てる人差し指。
シロエ 「キース先輩は、お寺で合流でしたから…」
サム 「恩恵を蒙っていねえだけでよ…」
ジョミー「バスの座席が埋まっていたのは、最高だったよ」
例年、アレで酷い目に、とジョミー君が言う後部座席の件。
ジョミー「座り方、最悪すぎるしさ…」
スウェナ「他人のふりも出来ないのよね…」
向こうから話し掛けてくるせいで、と嘆くスウェナちゃん。
スウェナ「それが今年は無かったのよ?」
キース 「その迷惑は、あいつらが…」
いるせいなんだが、とキース君、腕組みですけど。
それで…?
2025/03/07 (Fri)
☆専門用語だと困る
雛祭りが終わった週の土曜日、生徒会長宅に来ている面々。
シャングリラ学園には無い雛祭りイベから、祝日の方へと。
サム 「そりゃまあ、そうなんだけどよ」
シロエ 「さっきまでの話と、どう繋がるんです?」
ぼくにはサッパリ分かりませんが…、とシロエ君。
シロエ 「サム先輩と違って、僧籍じゃないですけどね」
キース 「お前でも分かりそうなものだが…」
シロエ 「だったら、ヒントを下さいよ」
節分だけでは無理すぎです、とシロエ君の注文が。
シロエ 「もっと簡単な仕様ので、お願いしたいですね」
スウェナ「そうよ、私でもピンと来るヤツを…」
出しなさいよ、とスウェナちゃんも、キース君をまじっと。
スウェナ「遠回しに言われても、どうしようもないわ」
ジョミー「ホントにね…。プロのお坊さんとは違うんだよ」
ぼくの場合は名前だけだし、とジョミー君からも。
ジョミー「年に二回も潰れる祝日、心当たりがゼロで…」
サム 「俺もゼロっていうのがよ…」
情けねえけど現実で、とサム君、お手上げのポーズ。
サム 「ヒントでいいから、分かるヤツをよ…」
シロエ 「ぼくたちに出して貰えませんか?」
単語だけでも、とシロエ君が畳み掛け。
シロエ 「専門用語は困りますけど…」
キース 「そう言われても、専門用語しか…」
一同 「「「は?」」」
キース 「それしか思い付かないんだが…」
多分、分かると思うんだがな、とキース君の困り顔。
キース 「他に何かと言われても…」
一同 「「「ええ…」」」
専門用語は真面目に困る、と困惑しかない御一同様。
シロエ 「キース先輩、言い換えるとかは…」
キース 「既に翻訳済みだけに…」
これ以上、どう言い換えろと、と副住職が繰る数珠レット。
キース 「他の言い方など、俺は知らんし…」
シロエ 「マジですか?」
キース 「そのままで通っているからな…」
いや、待てよ、と何か閃いた様子ですけど。
言い換え方とか…?
2025/03/08 (Sat)
☆潰される日はコレ
雛祭りが済んだ週末、生徒会長宅に来ている面々ですけど。
シャングリラ学園には無い雛祭りイベ、其処から祝日の話。
サム 「何か、いいのがあったのかよ?」
キース 「そのものズバリと言うべきだろうな」
一同 「「「は?」」」
言い換え方が見付かったにしても…、と一同、キョトン。
シロエ 「専門用語だと言いませんでしたか?」
キース 「その通りだが?」
シロエ 「だったら、そのものズバリな方もですね…」
専門用語の世界でしょう、とシロエ君の鋭いツッコミ。
シロエ 「分かりやすいのを、と希望してます」
サム 「専門的なヤツで言い換えられてもよ…」
スウェナ「難解になるだけでしょ、ソレ…」
これだからプロは困るのよ、とスウェナちゃんの深い溜息。
スウェナ「いい? プロの世界の常識なんかは…」
シロエ 「一般人には通じないんですよ?」
サム 「俺でもピンと来ねえのに、シロエとかには…」
無理すぎるぜ、とサム君も。
サム 「もっと普通に言えねえのかよ?」
キース 「聞けば分かると思うわけだ」
小学生でもな、とキース君が指すカレンダー。
キース 「今月にも、一つあるんだが?」
一同 「「「えっと…?」」」
キース 「3月20日の所を、よく見てみろ」
赤い字になっているんだぞ、と言う日付の色。
一同 「「「あっ!?」」」
キース 「気が付いたか?」
シロエ 「…春分でしたか…」
キース 「ああ。秋に来るのが、秋分だな」
そのものズバリの日だろうが、とキース君、腕組み。
キース 「どちらも、太陽が真西に沈む日になるわけで…」
サム 「お浄土に思いを馳せる日だったっけな…」
忘れてたぜ、と愕然とするサム君。
サム 「でもって、お彼岸のお中日でよ…」
シロエ 「年に二回は潰れる祝日、納得ですよ…」
ジョミー「確かに毎年、潰されてるよね…」
キース 「気付かないとは…」
喉元過ぎれば忘れやがって、と睨んでますけど。
お彼岸…。
2025/03/09 (Sun)
☆抹香臭くなるヤツ
雛祭りが終わった週末ですけど、イベが無かった御一同様。
シャングリラ学園には無いわけでして、祝日の話ですけど。
サム 「忘れちまってても、仕方ねえって気がするぜ…」
シロエ 「喉元過ぎればと言うより、忘れたいんですよ…」
ジョミー「記憶を消したくなるヤツだしさ…」
迷惑度数は低めでもね、とジョミー君が広げる両手。
ジョミー「外じゃないから、晒し者にはならないけど…」
シロエ 「もれなく正座がセットですしね…」
スウェナ「ついでに、抹香臭いのよ?」
お線香だけじゃ済まないんだもの、とスウェナちゃん。
スウェナ「お焼香用の香炉、半端ないでしょ?」
シロエ 「匂いが本格的で強いんですよ、アレは…」
ジョミー「髪の毛とか服に、しみつくよね…」
キースのノートには負けるけどさ、とジョミー君も。
ジョミー「キースのノート、今は借りたりしないけど…」
サム 「入学した年に、お世話になったのかよ?」
ジョミー「うん。定期テストは、ぶるぅの手形で満点で…」
いけたんだけれど、宿題とかが…、と思い返している様子。
ジョミー「レポートにしても、普段にやっていないから…」
シロエ 「テストで満点が取れる分だけ、サボリですね?」
ジョミー「そう! 寝ちゃってたことも多くってさ…」
宿題とかがカバー出来なくて、と今ならではの昔話。
ジョミー「宿題は、今日の授業から、って言われると…」
サム 「詰んじまうよな…」
ジョミー「サムとシロエは別のクラスで、真面目にさ…」
やっていたけど…、とジョミー君の嘆き節。
ジョミー「サムに借りるとか、違うクラスじゃね…」
サム 「当たり前だろ、授業の時間割が違うんだしよ」
ノートを借りても意味がねえぜ、とサム君も苦笑い。
サム 「キースに頼み込むしかねえよな」
ジョミー「だから頼んで借りてたんだけど…」
キース 「抹香臭くて悪かったな!」
俺の家を何だと思ってやがる、と睨んでますけど。
お寺ですよね…。
2025/03/10 (Mon)
☆抹香臭くなる環境
雛祭りが済んだ週末の土曜日、生徒会長宅に来ている面々。
シャングリラ学園には無い雛祭りイベ、其処から祝日の話。
サム 「寺の息子じゃ、抹香臭いのも仕方ねえぜ」
ジョミー「ノートまで、お線香の匂いじゃね…」
キース 「いいか、朝から晩まで線香という環境だぞ?」
それこそ生まれた直後からだ、と副住職が繰る数珠レット。
キース 「病院で生まれて、家に帰って来たら一番に…」
シロエ 「お線香の煙を浴びせられるんですか?」
キース 「御本尊様に、跡取りが生まれた報告だしな」
無事に生まれました、と感謝の御挨拶だぞ、とキース君。
キース 「当然、蝋燭と線香は…」
サム 「御本尊様にお供えだよなあ…」
シロエ 「もしかして、お焼香もするんですか?」
生まれたばかりの赤ちゃんでも…、とシロエ君の問い。
シロエ 「お香を握らせてから、香炉に入れるとか…」
キース 「其処まではいかないが、普段とは…」
違うイベントが起きるわけだ、とキース君、フウと溜息。
キース 「初めて本堂に入る節目で、生まれたてだし…」
サム 「線香の煙が多めとかかよ?」
スウェナ「そういえば、お参りの人が多いお寺だと…」
本堂の前のお線香立て、人気だわね、とスウェナちゃん。
スウェナ「お線香の煙を浴びたら、無病息災か何かで…」
シロエ 「言われてみれば、やってますよね」
ジョミー「お年寄りの人、群がってる時もあるしさ…」
アレを個人の家でやるわけ、とジョミー君、興味津々。
ジョミー「元老寺だと、お線香立て、本堂の前には…」
サム 「置いてねえけど、御本尊様の前にあるヤツ…」
シロエ 「普通よりかは、かなり大きいですよ」
お線香もビッグサイズですしね、とシロエ君も。
シロエ 「ドッサリ立てたら、煙がモクモクでしょう」
サム 「それをキースに浴びせるってか?」
ジョミー「なんか、スモークされそうだよね…」
抹香臭くするのが目的かも、と言ってますけど。
お寺だけに…。
2025/03/11 (Tue)
☆お線香とスモーク
雛祭りイベが無いシャングリラ学園、生徒会長宅で話題に。
其処から祝日の方へ進んで、お彼岸のお中日も春分と秋分。
キース 「スモークするとは言わないんだが…」
シロエ 「お線香が多めなんですね?」
赤ちゃんが生まれた節目ですし…、とシロエ君。
シロエ 「自分でお焼香が出来ない分だけ、多そうです」
サム 「気持ちだけでも、っていうヤツな…」
スウェナ「イライザさんが代理は、難しそうだもの」
だって、赤ちゃん、抱いてるのよ、とスウェナちゃんの言。
スウェナ「片手だけで抱いて、お焼香とか、危なすぎだわ」
ジョミー「バランスを崩しちゃったら、落っことすし…」
シロエ 「転んだ場合も、怪我しそうですよ…」
イライザさんも、赤ん坊のキース先輩も、とシロエ君も。
シロエ 「特に赤ちゃん、打ち所が悪いと大変ですから…」
一同 「「「あー…」」」
大怪我だよね、と誰もが肩をブルッと。
ジョミー「救急車で済んだら、マシな方かも…」
サム 「命はあっても、後遺症が残るのも有りそうだぜ」
スウェナ「そうでしょ、ちゃんと両手で抱っこしないと」
シロエ 「待って下さい、そうなるとイライザさんも…」
お焼香はパスになりますよね、とシロエ君が顎に当てる手。
シロエ 「お線香、二人分をプラスな勘定でしょうか?」
サム 「かもなあ、お寺用のデカい線香をよ…」
ジョミー「二本も増やせば、煙も半端ないかもね…」
抹香臭さの方もアップで…、とジョミー君が竦める肩。
ジョミー「やっぱり、気分はスモークだよ…」
キース 「ソレに近いかもしれないな…」
サム 「線香多めで、煙多めなイベになるのな…」
赤ちゃんが生まれたイベなのによ、とサム君の苦笑い。
サム 「ノートまで抹香臭くなる家は、凄すぎるぜ…」
キース 「煙には違いないんだが、線香ではない」
一同 「「「えっと…?」」」
キース 「煙の話だ」
スモークと言えないこともない、と真顔ですけど。
煙ですよね?
2025/03/12 (Wed)
☆赤ん坊でも出来る
雛祭りが済んだ週の土曜日、生徒会長宅で過ごす御一同様。
シャングリラ学園には無い雛祭りイベ、其処から祝日の話。
サム 「線香じゃねえなら、お香なのかよ?」
キース 「その通りだが?」
シロエ 「でも、キース先輩も、イライザさんも…」
お焼香は出来ないのでは、とシロエ君の問い。
シロエ 「スウェナ先輩も言いましたけど、危険すぎです」
サム 「それとも、寺じゃ気にしねえのかよ?」
ジョミー「修行と同じで、クリアするしかないって?」
お寺だしね、とジョミー君も。
ジョミー「そのくらい出来ないと、お寺のお嫁さんは…」
サム 「務まらねえってか?」
キース 「違う、どちらかと言えば、むしろ逆だな」
両手はきちんと空いている、とキース君。
キース 「ついでに、赤ん坊でも出来るイベでだ…」
一同 「「「ええっ!?」」」
生まれたての赤ちゃんでもか、と誰もがポカーン。
シロエ 「煙だけでもキツそうですけど…」
ジョミー「第一、どうやって覚えるのさ…」
ぼくでも所作を覚えられないのに、とジョミー君。
ジョミー「お焼香とか、赤ん坊にはハードル高いよ…」
シロエ 「お菓子で釣るにも、小さすぎますし…」
キース 「まあ、母親か誰かの手は要るんだが…」
要は抱っこで越えるだけだ、と謎な発言。
キース 「煙の中をくぐりさえすれば、それで終わりで…」
ジョミー「まさか、香炉の上にかざすわけ!?」
サム 「マジでスモークコースじゃねえかよ!」
赤ん坊を香炉で燻すなんてよ、とサム君の引き攣った顔。
サム 「可哀相すぎるぜ…」
シロエ 「お香の煙でむせそうですよ…」
お寺に生まれなくて良かったです、とシロエ君、ガクブル。
シロエ 「まさか、スモークされるだなんて…」
キース 「くぐるんだから、一瞬だけだ」
一同 「「「一瞬?」」」
キース 「ああ。本堂に入る直前、お香の煙を…」
くぐればいいという仕組みだな、と説明ですけど。
どうやって…?
2025/03/13 (Thu)
☆特別な時だけ登場
雛祭りが終わった週の土曜日、生徒会長宅に集う御一同様。
シャングリラ学園には無い雛祭りイベ、その話から祝日へ。
サム 「お香の煙って、本堂の前に線香立てはねえぜ?」
シロエ 「特別なイベだと言ってましたし、その日だけ…」
出して来るんじゃないでしょうか、とシロエ君。
シロエ 「お寺によっては、大きいのを置いていますから」
スウェナ「煙を浴びたい人が集まる、アレよね」
ジョミー「元老寺にも、実はあったわけ?」
特別な時だけの登場で…、とジョミー君も。
ジョミー「人生の節目の時しか出さないとか?」
キース 「いや、大きさは普通なんだが…」
それに線香ではなくて、お香だ、とキース君の苦笑い。
キース 「象香炉と言って、象の形をしている香炉で…」
サム 「そんなの、俺は見たことねえけど?」
キース 「特別な時しか出さないからな」
だが、専用の香炉なんだ、とキース君の説明が。
キース 「お堂の入口に置いて、その上を跨ぐためので…」
一同 「「「は?」」」
キース 「香炉を跨いで通れば、自然と煙をくぐれるし…」
清めになるという仕組み、と手で作ってみせる大きさ。
キース 「サイズ的には、こんなものだな」
サム 「お焼香用の香炉よりかは、デカいよな…」
シロエ 「でも、跨いで通れるサイズではありますね…」
赤ちゃんを抱いていてもいけそうです、とシロエ君。
シロエ 「躓いて転ぶ心配は無さそうですし…」
キース 「俺も、そいつで清められてから、本堂で…」
生まれましたの報告だった、とキース君、回想モード。
キース 「もっとも、記憶は残っていないんだが…」
??? 「その程度なら普通だよ!」
あるあるだし、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
Aブルー「成人検査で消されたわけじゃないしね!」
キース 「あんた、何しに現れたんだ!?」
Aブルー「さっきの祝日の話だってば!」
ちょうどいいしね、と親指を立ててますけど。
なんで祝日…?
2025/03/14 (Fri)
☆別の世界にも祝日
雛祭りが済んだ週の土曜ですけど、生徒会長宅に集う面々。
シャングリラ学園には無い雛祭りイベ、祝日の話な方向へ。
キース 「そう言われても、あんたの世界の祝日なんぞ…」
シロエ 「聞いたことさえ無いですよね?」
あるんですか、とシロエ君の質問が。
シロエ 「機械が記憶を消すような世界じゃ、祝日も…」
サム 「あるような気がしねえよな…」
Aブルー「あのねえ…」
君たち、考えたことがあるのかい、とソルジャーの溜息。
Aブルー「クリスマスは、ぼくもこっちに来てるけど…」
キース 「もしかして、クリスマスは祝日なのか?」
Aブルー「そうじゃないけど、近い感じではあるね」
休みになってる人も多いし、という答え。
Aブルー「本物の祝日、すぐに来るから」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「ぼくの船でも、其処はお祭り騒ぎだけど?」
ニューイヤーでさ、とソルジャーの笑顔。
Aブルー「年末年始は、成人検査とかも休みなんだよ?」
一同 「「「あー…」」」
そういえば…、と誰もが思い出す、別の世界の事情。
シロエ 「敵も味方も無いんでしたね…」
Aブルー「そもそも、出会わない仕様だってば!」
人類軍の船も来ないからね、とソルジャー、親指をグッと。
Aブルー「成人検査をやっていないし、こっちからもさ…」
キース 「行く理由が無いというわけか…」
Aブルー「ピンポーン!」
つまり祝日はあるってね、とソルジャーが指すカレンダー。
Aブルー「春分とかは、やっていないけど…」
シロエ 「それは、暦が星の数だけあるからですね?」
Aブルー「うん。ニューイヤーは、地球の標準時で…」
計算している新年なんだよ、と説明が。
Aブルー「そんなヤツより、地球ならではの祝日をさ…」
キース 「満喫したいと言うんだな?」
Aブルー「そう! 君たちが言ってた、年に二回の…」
シロエ 「待って下さい!」
まさか春分と秋分なのでは、と焦ってますけど。
お彼岸…。
2025/03/15 (Sat)
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