シャングリラ学園つれづれ語り
☆六月のお約束
さて、6月。最初の土曜は7日でして、生徒会長宅な面々。
梅雨の季節で雨が降りがち、憂鬱になるシーズンですけど。
ジョミー「もう、一週間になるんだけどさ…」
シロエ 「何がです?」
ジョミー「今月だってば、梅雨の季節だよね」
順調に梅雨入りしてるんだけど、とジョミー君が眺める外。
ジョミー「今週だけで、雨は何回、降ったんだっけ?」
サム 「どうだっけなあ…。半分以上は雨でねえの?」
シロエ 「その筈です。特に記録はしてませんけど…」
機械に水気はいけませんしね、とシロエ君ならではの発言。
シロエ 「防水仕様になっていたって、気を使いますよ」
サム 「あー…。持ち歩くことが多いってか?」
シロエ 「どうしても、多めになりますってば」
空き時間に何かやりたいとか、と趣味が機械弄りな人。
シロエ 「今日は気を付けないと、と思った日が多くて…」
ジョミー「ほらね、シロエでも、こうなのにさ…」
サム 「気になることでもあるのかよ?」
ジョミー「うん。まだ一回も聞いてないのが…」
不思議なんだよ、とジョミー君が傾げる首。
ジョミー「今の季節の、お約束なのに…」
一同 「「「お約束?」」」
なんだソレは、と誰もがキョトン。
シロエ 「お約束って、ありましたっけ?」
サム 「さあ…? 俺は覚えがねえんだけど…」
スウェナ「私もだわね、キースはどう?」
キース 「いや、俺も全く心当たりが…」
無いわけだが、とキース君も怪訝そうな顔。
キース 「お約束だと言うからには、何かあるんだろう」
シロエ 「何なんでしょう?」
サム 「サッパリだぜ…」
ジョミーの思い違いでねえの、とサム君の見解。
サム 「他の面子に、分からねえんだしよ…」
ジョミー「違うよ、お約束な人まで、忘れてるし…」
一同 「「「は?」」」
ジョミー「この季節には、聞かされるヤツで…」
シロエ 「えっと…?」
話が全く見えないんですが、と聞いてますけど。
お約束って…?
2025/06/01 (Sun)
☆該当者は一人だけ
梅雨の季節は雨になりがち、週末は生徒会長宅な御一同様。
外は雨模様で、ジョミー君が持ち出した今の季節のお約束。
ジョミー「うーん…。みんなも忘れてしまってるかな…」
サム 「そう言われてもよ…」
もしかしねえでも俺なのかよ、とサム君が指差す自分の顔。
サム 「お約束な人まで、忘れてるって話だしよ…」
シロエ 「サム先輩には、無いと思いますけど…」
スウェナ「分からないわよ、シロエの可能性もあるわね」
自分の癖とか、気付きにくいんでしょ、とスウェナちゃん。
スウェナ「私は違うと思うけれども、私なのかも…」
ジョミー「ううん、今の面子には入ってない人」
掠ってさえもいないんだし、とジョミー君が見回す顔ぶれ。
ジョミー「この言い方だと、誰のことかは分かるよね?」
シロエ 「ぼくは除外になるんですか?」
サム 「俺も除外で、スウェナもってえと…」
マツカかキースって勘定だよな、とサム君の視線が両名に。
サム 「マツカに限って、お約束はねえだろうし…」
スウェナ「そうかしら? お出掛けとかだとセットものよ」
シロエ 「梅雨にお出掛け、定番イベではないですよ」
雨が大敵ですからね、とシロエ君の分析。
シロエ 「消去法でいったら、キース先輩になりますが…」
サム 「お約束とか、お盆と、お彼岸でよ…」
スウェナ「卒塔婆書きにも、早すぎだわね…」
アレに追われるのも、お約束、とスウェナちゃんの苦笑。
スウェナ「他には思い付かないわねえ…」
サム 「俺もだぜ」
シロエ 「ぼくにも全く謎なんですけど…」
キース先輩しか該当者が、とシロエ君が顎に当てる手。
シロエ 「梅雨の季節に、お寺系のイベ、ありましたっけ」
サム 「お大師様の宗派くらいしか、ねえんでねえの?」
スウェナ「梅雨なのに、イベントやってるの?」
シロエ 「濡れそうですけど…」
サム 「お大師様のお誕生日でよ…」
外せねえよな、と軽く両手を広げてますけど。
確かに…。
2025/06/02 (Mon)
☆お坊さんと雨の日
梅雨の季節は雨がシトシト、雨の週末は生徒会長宅な面々。
そこで出て来た「お約束」の話、今の季節の定番だそうで。
シロエ 「宗祖様のお誕生日じゃ、仕方ないですね…」
サム 「土砂降りだろうが、やるしかねえってな…」
宗派が違って良かったぜ、とサム君が竦める肩。
サム 「法衣で雨の中ってえのは、キツそうだしよ…」
シロエ 「クリーニング代も、高そうですし…」
ぶるぅ 「そだね、お袈裟はクリーニングに出さないと」
濡れた所がシミになるよ、と家事万能なお子様。
ぶるぅ 「クリーニング代は高くつくけど、元の値段が…」
シロエ 「比較にならないわけですよね?」
ぶるぅ 「車が買えちゃうくらいだしね」
買い直すよりは、クリーニング代の方がお得、と説明が。
ぶるぅ 「お坊さんには、雨は困るんだけど…」
ブルー 「雨が降らないと、大変なことになるからねえ…」
雨乞いするのも、坊主の役目、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「昔だったら、国を挙げての祈祷とかもさ…」
シロエ 「やっていたとは聞いてます」
サム 「お大師様とか、ソレで有名でよ…」
お誕生日が雨でも仕方ねえかも、とサム君の言。
サム 「雨が降っても、誰も文句は言えねえぜ?」
シロエ 「雨と御縁が深いんですしね…」
スウェナ「だけど、キースは違うわよ?」
宗派は別だし、誕生日も、とスウェナちゃん。
スウェナ「お約束とか、何があるわけ?」
ジョミー「今の流れで思い出せない?」
一同 「「「は?」」」
ジョミー「雨になったら困る、ってトコで…」
毎年、愚痴を聞かされてるよ、とジョミー君の深い溜息。
ジョミー「キース、車に乗れないしね…」
一同 「「「あー…」」」
アレか、と思い当たった御一同様。
シロエ 「月参りの愚痴というヤツですね?」
サム 「そういや聞くよな、風物詩でよ…」
ジョミー「そうなんだけどさ…」
まだ一回も聞いてないよ、と言ってますけど。
本当ですか?
2025/06/03 (Tue)
☆愚痴を言わない人
雨がシトシトな梅雨のシーズン、雨の週末は生徒会長宅で。
ジョミー君が持ち出した話が、今の季節のお約束ですけど。
シロエ 「言われてみれば、聞きませんねえ…」
サム 「一度も愚痴ってねえと思うぜ」
スウェナ「私も聞いた覚えが無いわね」
心を入れ替えたのかしら、とスウェナちゃんが傾げる首。
スウェナ「愚痴を言うのは、お坊さん的にアウトでしょ?」
ブルー 「そうなるね。とはいえ、難しいからさ…」
愚痴った時には、ごめんなさいのお祈りで、と生徒会長。
ブルー 「お念仏とか、真言だとか、色々と…」
サム 「お詫びに唱える仕組みらしいぜ」
シロエ 「キース先輩も、そうだったんでしょうか?」
ブルー 「キースの場合は、アレじゃないかな」
左手首に嵌めているヤツ、と生徒会長が指す数珠レット。
ブルー 「アレを繰ったら、お念仏をさ…」
サム 「唱えてるのと同じらしいよな?」
ブルー 「声に出しては唱えられない、って時とかに…」
黙って繰るのもアリだからね、と解説が。
ブルー 「ついつい愚痴を言ってしまったら、繰って…」
シロエ 「お詫びなんですね、でも…」
その愚痴を全く聞いていません、とシロエ君も不思議そう。
シロエ 「修行を積んだら、そうなるでしょうけど…」
サム 「そんな話も聞いてねえしよ…」
スウェナ「第一、修行に行っていたなら、いないでしょ?」
学校にしても、此処にしても、とスウェナちゃんの分析。
スウェナ「いなかった日とかは、無いと思うわ」
シロエ 「ですね、遅刻はありがちですけど」
サム 「月参りの日は、仕方ねえって」
檀家さんの御都合が最優先だぜ、と僧籍な人。
サム 「この時間しか家にいられねえ、とか色々とよ…」
シロエ 「あるでしょうから、合わせるでしょうし…」
スウェナ「キースは暇な高校生なのよ、修行も行き放題」
ジョミー「だけど、修行の話なんかは…」
聞いてないのに、やったのかな、という指摘。
正論…。
2025/06/04 (Wed)
☆愚痴らない理由
梅雨の季節は雨がシトシト、週末は生徒会長宅な御一同様。
出て来た話題がキース君の愚痴、今の季節の定番ですけど。
シロエ 「どうなんでしょう、行っていた気はしませんが」
サム 「俺もしねえな、璃母恩院系になるんだしよ…」
修行道場は、そうそうねえぜ、と僧籍な人。
サム 「坊主に必須のヤツを除けば、自主的によ…」
ブルー 「参加なわけだし、人数の方も少なめだね」
回数も、と生徒会長、いえ、銀青様も。
ブルー 「行ってたようには思えないけど…」
サム 「やっぱ、ブルーもそうなのかよ?」
ブルー 「修行明けだと、顔立ちからして違って来るしね」
短期間の道場でも、と生徒会長の視線が、キース君に。
ブルー 「行って来たな、という顔を見た覚えがゼロで…」
シロエ 「プロが言うなら、そうなんでしょうね」
ジョミー「修行を積んだわけでもないのに、愚痴を封印?」
何のためにさ、とジョミー君の怪訝そうな顔。
ジョミー「それともアレかな、愚痴らないのが…」
サム 「あー、個人的に修行をしているヤツな!」
縛りを作るの、あるらしいしよ、とサム君、手をポンと。
サム 「愚痴は言わねえ、って誓いを立ててるってか?」
シロエ 「そうかもです。願掛けの線もありますよ」
一同 「「「あー…」」」
それもアリか、と納得な願掛け。
ジョミー「願い事をするのに、縛りを作るの、あったよね」
ブルー 「あるね、無言でお参りしに通うとか」
一同 「「「無言?」」」
ブルー 「うん。道中、誰に会っても、会話は無し」
挨拶するには会釈くらい、という願掛けの作法。
ブルー 「愚痴を言わない程度だったら、もっと楽だよ」
サム 「なるほどなあ…。でもよ、ソレだと、真相は…」
ブルー 「キースに聞いても、無駄だろうねえ…」
シロエ 「どうしてです?」
ブルー 「願掛け中なら、やっているのを言えないってね」
願は黙って掛けるものだし、と解説ですけど。
謎のままだと…?
2025/06/05 (Thu)
☆喋ったらアウト
雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅で週末な面々。
今の季節の定番なのが、キース君の愚痴で、聞かない今年。
シロエ 「やっているのを言ったら、ダメなんですか?」
ブルー 「縛りを作った意味が無いしね…」
縛りの中身にもよるけれど、と生徒会長が願掛けの作法を。
ブルー 「願を掛けたの、喋るとパアになっちゃうんだよ」
一同 「「「ええっ!?」」」
ブルー 「ホントだってば、誰かに喋ると、おしまいで…」
満願までに、残り1日になっていたってアウト、という話。
ブルー 「百日分の願を掛けてて、最終日でもさ」
一同 「「「うわー…」」」
それはキツイ、と誰もが仰天。
シロエ 「つまり、其処までの努力が飛ぶわけですね?」
ブルー 「そうなるね。縛りによっては、ある程度…」
喋れる部分もあるんだけど、と生徒会長。
ブルー 「大好物を食べないとかで、縛ってるとさ…」
サム 「何か問題あるのかよ?」
ブルー 「もしも誰かが、御馳走してくれたら…」
どうするんだい、と質問が。
ブルー 「ウナギを食べない、と誓ってる時にさ…」
ジョミー「鰻丼とかだと、ピンチだよね…」
シロエ 「立場までヤバくなりませんか?」
上司が奢ってくれたとか…、とシロエ君も。
シロエ 「食べないと失礼に当たりますし…」
サム 「食ったら、願掛け、終わりなんだけどよ…」
ブルー 「だから、そういう時には、言えるってね」
実は願掛けしてまして、と食べない理由を、と例外ケース。
ブルー 「もっとも、なんで願掛けしてるのかはさ…」
サム 「言っちゃならねえ仕組みなのな?」
ブルー 「そうなってるから、聞かされた方も…」
尋ねないのが礼儀だよね、と生徒会長、キッパリ。
ブルー 「キースが願を掛けているなら、どうしようも…」
一同 「「「うーん…」」」
ブルー 「気になっていても、聞いちゃダメでさ…」
諦めるしかないわけで、と言われましても。
知りたい気が…。
2025/06/06 (Fri)
☆株を買ったかも
梅雨の季節は雨がシトシト、週末は生徒会長宅な御一同様。
雨だと愚痴るキース君ですけど、愚痴らないのが謎でして。
シロエ 「願掛けですか、と聞くのもアウトでしょうか?」
ブルー 「アウトじゃないけど、普通、あんまり…」
聞くものじゃないよ、と生徒会長の視線がキース君に。
ブルー 「どういう事情か謎なわけだし、好ましくないね」
一同 「「「うーん…」」」
知りたいのに、と誰もが深い溜息。
ジョミー「どうして愚痴を封印なのかな、好物とかでさ…」
サム 「縛ってくれてりゃ、願掛け中ってくらいはよ…」
シロエ 「分かるんですけど、愚痴じゃどうにも…」
なりませんよね、とシロエ君も残念そう。
シロエ 「どういう願を掛けているのか、知りたいですよ」
スウェナ「気になっちゃうわね、何なのかしら?」
ジョミー「出世とかではないだろうしね…」
サム 「金儲けかもしれねえぜ?」
なんせ万年金欠だしよ、とサム君、うんうん、と。
サム 「有り金はたいて買った株がよ…」
シロエ 「上がるように、と願掛けですか…」
ジョミー「ありそうだよ、ソレ!」
コツコツ貯めた資金で、株を買って、とジョミー君。
ジョミー「ベンチャー企業に投資したとかさ…」
シロエ 「なるほど、一理ありますね」
サム 「ベンチャーだったら、株も安いらしいしよ…」
でもって当たると、デカいヤツな、とサム君も。
サム 「とんでもない額に上がりまくるって聞くぜ」
マツカ 「確かに、当たると大きいですよ」
外れるリスクも高いですけど、と御曹司。
マツカ 「倒産されたら、紙屑ですしね…」
サム 「願掛けもしたくなるってな!」
上がりますように、と愚痴は封印、とサム君の読み。
サム 「何の企業か、分からねえけど…」
ジョミー「上がってくれたら、大金だしね…」
シロエ 「奢ってくれるかもですよ」
一同 「「「イイネ!」」」
儲けた分で奢って欲しい、と騒いでますけど。
株に投資…?
2025/06/07 (Sat)
☆上がったら奢り
雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅で週末な面々。
梅雨の定番のキース君の愚痴、今年は聞かないのが謎な今。
シロエ 「奢って貰うなら、何がいいでしょう?」
サム 「株が上がった時期によるよな、旬のヤツをよ…」
食ってこそだぜ、とサム君の意見。
サム 「美味くなるのは確実なんだし、値段もよ…」
ジョミー「下がっちゃうから、財布に優しいって?」
シロエ 「それじゃダメです、毟らないと!」
どうせだったら高い方が、とシロエ君は逆の見解。
シロエ 「季節外れの野菜とかだと、高いですから…」
スウェナ「野菜はともかく、高い方がお得だわね」
せっかく奢りなんだもの、とスウェナちゃんも。
スウェナ「それとも、サムはキースに味方したいわけ?」
シロエ 「お坊さん仲間になってますしね…」
サム 「違うって! 旬でも、色々あるってな!」
初ガツオの季節のカツオ、安いのかよ、とサム君の問い。
サム 「丑の日の頃のウナギとかもだし、松茸もよ…」
シロエ 「言われてみれば、高い気がします」
スウェナ「高いままでも、売れるものねえ…」
サム 「そうだろ、だから、そっち系で行きてえよな!」
ウナギでもいいし、松茸でも、とサム君が見るキース君。
サム 「上がった時には、期待してるぜ!」
シロエ 「ぼくもです!」
ジョミー「キースの奢りで、マツカ並みとか、楽しみだよ」
高い料理は、いつもマツカなんだし、とジョミー君の笑顔。
ジョミー「五つ星のお店で、景気よく、パアーッと!」
一同 「「「イイネ!」」」
楽しみすぎる、と盛り上がっている株が上がった時の話。
シロエ 「食事だけじゃなくて、旅行も行けるかもですよ」
スウェナ「いいわね、五つ星ホテルとか、豪華客船とか…」
ジョミー「マツカに負けない、太っ腹でさ…」
サム 「ドンと奢って欲しいってな!」
キース 「勝手に話を進めるな!」
誰が奢るか、と拳を握って却下ですけど。
ケチらなくても…。
2025/06/08 (Sun)
☆奢りたくない人
梅雨の季節は雨がシトシト、週末は生徒会長宅な御一同様。
今年は出ないキース君の愚痴が話題で、願掛け中という説。
ジョミー「誰が奢るか、って、勝手すぎない?」
シロエ 「厄病仏で、散々、迷惑かけてるじゃないですか」
サム 「あぶく銭だし、奢ってくれていいじゃねえかよ」
スウェナ「上がってる間に、売っておくのが吉でしょ?」
下がり始めたら終わりなのよ、とスウェナちゃん、真剣。
スウェナ「ベンチャー企業の株の場合は、ありがちで…」
シロエ 「紙屑になるのも、多いですよね」
マツカ 「失敗したら、見捨てられるのが早いですしね…」
後ろ盾がありませんから、とマツカ君も援護射撃を。
マツカ 「儲けたいのは分かりますけど、引き際の方も…」
サム 「見誤ったら、おしまいだぜ?」
シロエ 「そういう辺り、マツカ先輩でも難しいのでは?」
マツカ 「はい。まだいけそうだ、と思ったケースで…」
暴落したのを何度も見てます、と御曹司らしい発言。
マツカ 「ぼくは投資はしてませんけど、勉強として…」
ジョミー「株価を見てたりしてるんだ?」
マツカ 「買うならどれか、などは考えてますね」
ベンチャー企業は怖いですよ、とマツカ君、目がマジ。
マツカ 「一流企業は、挽回のチャンスがありますけど…」
シロエ 「その前に、株が投げ売りですか…」
マツカ 「投資家の皆さん、容赦ないですしね…」
売ると決めたら即決ですから、と怖い台詞が。
マツカ 「一人が売ったら、後は一気に売りの嵐で…」
サム 「ストップ安とかいうヤツかよ?」
マツカ 「そうなんです。キースも欲を張らないで…」
儲かった時に売るべきでしょう、とマツカ君もプッシュ。
マツカ 「奢りたくない気持ちは、分かりますけど…」
シロエ 「金欠だけに、惜しいんでしょうが…」
ジョミー「ケチっていないで、ちょっとくらいは…」
キース 「だから、勝手に…!」
決めて来るな、と眉を吊り上げてますけど。
ドケチ…。
2025/06/09 (Mon)
☆自衛策だそうです
雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅で週末な面々。
今年は出ないキース君の愚痴、其処から願掛けな説でして。
シロエ 「決めて来るな、と言われてもですね…」
ジョミー「マツカのアドバイス、聞いてたんなら…」
儲かってる間に売って、奢るべきだよ、とジョミー君。
ジョミー「欲を張り過ぎて、紙屑になるよりはさ…」
サム 「奢って有効活用だぜ?」
スウェナ「紙屑になって悔しがっても、みんなスルーで…」
愚痴を聞いてはくれないわよ、とスウェナちゃんも。
スウェナ「願掛けしたい気持ちは、分かるんだけれど…」
シロエ 「みんなに奢りで、喜ばれるのがオススメですよ」
キース 「そうじゃないんだ! 全員、初っ端から…」
勘違いして盛り上がるな、とキース君が握り締める拳。
キース 「俺は願掛けしてはいないぞ!」
一同 「「「ええっ!?」」」
まさか、と顔を見合わせる御一同様。
シロエ 「願掛けじゃないなら、なんで沈黙なんです?」
ジョミー「愚痴を封印してるわけだし、何か理由が…」
あるんだよね、とジョミー君の問い。
ジョミー「願掛けだったら、聞いちゃダメらしいけど…」
サム 「違うらしいし、かまわねえよな?」
シロエ 「いったい何があったんですか、修行ですか?」
知らない間に行ってましたか、とシロエ君からも質問が。
シロエ 「でもって、愚痴を言わない境地にですね…」
サム 「達したんなら、立派だけどよ…」
いつの間に行って来たんだよ、とサム君も。
サム 「その件だって、願掛けじゃねえし…」
ジョミー「質問してもいい筈でさ…」
キース 「違う、俺のは自衛策だ!」
一同 「「「は?」」」
自衛策とは、と誰もがキョトン。
シロエ 「自衛って、何を自衛なんです?」
ジョミー「愚痴らなかったら、自衛出来るって…」
サム 「マジで謎だぜ、何なんだよ?」
スウェナ「謎すぎだわよ…」
まるで想像出来ないけど、と言ってますけど。
自衛って…?
2025/06/10 (Tue)
☆懲りたから自衛で
梅雨の季節は雨がシトシト、週末は生徒会長宅な御一同様。
今年は月参りの愚痴を言わないキース君、理由が不明な今。
キース 「自衛しないと、何が起きるか分からんしな」
一同 「「「は?」」」
キース 「先月の話を、もう忘れたと?」
お前たちは楽しかっただろうしな、とキース君の仏頂面。
キース 「俺も、その場は楽しかったようだが…」
一同 「「「えっと…?」」」
キース 「吊り橋のヤツだ!」
俺を板ごと落としやがって、と先月のバーベキューの話が。
キース 「俺が正気に戻った時には、転がされていて…」
ぶるぅ 「んとんと、違うの、河原だったから…」
シロエ 「ベッドを用意は出来ませんしね…」
サム 「レジャーシートを敷くしかねえわけでよ…」
其処に寝かしておいたんだぜ、とサム君も。
サム 「泥酔してたし、下手に毛布は掛けられねえし…」
ぶるぅ 「暑すぎちゃったら、身体に悪いし…」
シロエ 「冷えるようにと、レジャーシートだけでした」
悪意は全く無かったんです、とシロエ君、必死。
シロエ 「お蔭で、早めに目が覚めたでしょう?」
キース 「それは知らんが、俺にしてみれば大失態で…」
酔っ払って自分から楽しんだとか、とキース君の渋面。
キース 「アレで懲りたし、自衛しようと…」
ジョミー「月参りの愚痴って、ヤバかったっけ?」
シロエ 「そんなことは無いと思いますけど…」
雨の日は困るというだけでしょう、とシロエ君、キッパリ。
シロエ 「墓穴を掘るには、小ネタ過ぎです」
サム 「だよなあ、自衛しなくていいんでねえの?」
キース 「斜め上に来るのが、あいつらだしな…」
真面目に動きが読めないんだ、とキース君が握り締める拳。
キース 「ウッカリ、車が欲しいと愚痴ったら…」
サム 「リヤカーが出てくるとかかよ?」
キース 「無いと言い切れるか?」
一同 「「「うーん…」」」
それは確かに、と頷くしかない説得力ですけど。
自衛策…。
2025/06/11 (Wed)
☆斜め上な人たち
雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅で週末な面々。
梅雨のお約束、月参りの愚痴を言わないキース君が問題で。
シロエ 「確かに、発想が斜め上な人たちですしね…」
ジョミー「単体でも充分、ヤバすぎるしさ…」
サム 「むしろ引き金、あいつなんでねえの?」
こっちの世界にも詳しいしよ、とサム君も。
サム 「ついでに、突然、湧きやがるし…」
キース 「下手に聞かれたら、即、命日になるぞ」
一同 「「「あー…」」」
言えているよね、と誰もが納得。
シロエ 「今の話も、聞かれてるかもです」
サム 「待てよ、俺のリヤカー発言をかよ?」
ジョミー「あるあるだよね…」
??? 「ピンポーン!」
お邪魔するよ、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
Aブルー「なになに、リヤカーで、何をするって?」
一同 「「「ひぃぃっ!」」」
本当に来た、と一同、ドン引き。
Aブルー「失礼だねえ…。人を化け物みたいにさ…」
シロエ 「それに近いじゃないですか!」
Aブルー「違うね、化け物の方に失礼だってば」
聞いたら怒り狂うかもね、とソルジャーが軽く広げる両手。
Aブルー「同じ顔でも、化け物は、ぶるぅ!」
一同 「「「うわー…」」」
アレか、と引き攣った顔の御一同様。
シロエ 「失礼しました!」
ジョミー「ぼくも謝る、ごめんなさい!」
サム 「すまねえ、マジで、この通りだ!」
化け物にだけは言わねえでくれ、とサム君、土下座。
サム 「あんたの胸に収めといてよ…」
Aブルー「リヤカーがどうの、という話かい?」
サム 「頼むぜ、でねえと俺が殺されそうでよ…」
キース 「本当にな…」
そうなった時は全力で恨むぞ、とキース君の睨み。
キース 「リヤカーを引いての、月参りとかは…」
Aブルー「月参り?」
キース 「もしかして、聞いていなかったのか?」
Aブルー「そう! 途中からしか…」
聞いていなくってさ、と興味津々ですけど。
ヤバいのでは…?
2025/06/12 (Thu)
☆リヤカーと遍路
梅雨の季節は雨がシトシト、週末は生徒会長宅な御一同様。
今年は聞かないキース君の愚痴、雨の月参りの話ですけど。
サム 「やべえ…。俺が詰むかも…」
キース 「そのようだな…」
愚痴らずにいたのを、よくも、とキース君が吊り上げる眉。
キース 「リヤカー遍路とは、わけが違うんだ!」
一同 「「「リヤカー遍路?」」」
なんだソレは、と誰もが見合わせる顔。
シロエ 「リヤカー遍路って、何なんでしょう?」
サム 「俺が知るかよ、あっちは宗派が違うんだぜ?」
ジョミー「そうらしいよね…」
南無阿弥陀仏とは別の宗派で…、とジョミー君も。
ジョミー「その程度なら、ぼくでも知ってるんだけど…」
サム 「リヤカー遍路は、習わねえしなあ…」
基礎知識には入ってねえし、と僧籍な人たち。
サム 「マジで、俺にも分からねえヤツで…」
シロエ 「リヤカーが絡むのは、確かっぽいですね」
スウェナ「今の流れからして、リヤカーは関係アリだわよ」
どんな形かは謎なんだけど、とスウェナちゃんが傾げる首。
スウェナ「全財産をリヤカーに乗せて、お遍路かしら?」
Aブルー「えっと…? お遍路さんって…」
ソレイド八十八カ所を回るヤツかな、とソルジャーの問い。
Aブルー「温泉旅行で見たことあるけど…」
一同 「「「温泉旅行?」」」
Aブルー「評判の高い温泉、あるものだから…」
ぼくのハーレイと泊まりがけでね、と説明が。
Aブルー「惜しかったのは、温泉の本館、休憩だけでさ…」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「立派な特別室もあるのに、宿泊は不可で…」
お風呂に入れるだけなのがね、と残念そうな人。
Aブルー「いいお湯だったし、泊まれさえすれば…」
ブルー 「その先、禁止!」
Aブルー「温泉の中で一発と言わず、二発、三発!」
ブルー 「退場!」
Aブルー「嫌だよ、お遍路さんの話の方に戻すってば!」
白装束で菅笠の人のことだろう、と確認ですけど。
合ってよますね?
2025/06/13 (Fri)
☆見た覚えが無い
雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅で週末な面々。
梅雨のお約束的なキース君の愚痴、半端に聞いた人が登場。
キース 「一般的には、そうなるな」
Aブルー「何だい、一般的というのは?」
キース 「白装束とは、決められていない」
シロエ 「あー…。そういえば、普通の服もいましたよね」
確か菅笠もレアだったかと、とシロエ君の相槌。
シロエ 「遍路ツアーのバスの皆さん、菅笠は、あまり…」
ジョミー「そうだったよねえ、白装束も上着だけでさ」
スウェナ「歩き遍路をしてた人でも、フル装備なんて…」
レアだったわね、とスウェナちゃんも。
スウェナ「服装規定は、あって無いようなものかしら?」
サム 「俺たちにしても、適当だったぜ?」
スタンプラリー感覚でよ、とサム君、うんうん、と。
サム 「御朱印を集めに回るだけでよ…」
シロエ 「お経も読んでいませんしね…」
Aブルー「待ってよ、君たち、経験者なわけ?」
聞いてないけど、とソルジャーの目が真ん丸に。
Aブルー「まさか、みんなで遍路バスとか?」
サム 「んなわけねえだろ、もっとリッチで…」
シロエ 「デラックスなバスで、ツアーでしたよ」
マイクロバスを貸し切りで、とシロエ君。
シロエ 「マツカ先輩が、ついてますから」
Aブルー「うーん…。だけど、どうして、お遍路なのさ?」
シロエ 「見世物と応援を兼ねてましたね」
Aブルー「はあ?」
全く意味が不明だけど、とソルジャー、怪訝そうな顔。
Aブルー「誰を応援で、見世物は何?」
ジョミー「キースだってば、卒業記念に歩き遍路で…」
サム 「回って来る、って言ったわけでよ…」
快適なバスで追っかけを、とサム君が指すキース君。
サム 「白装束じゃなくて、法衣だったぜ?」
Aブルー「真逆じゃないか、法衣、黒だよね?」
キース 「一般的には白なだけだ!」
スウェナ「でも、あの時にも…」
リヤカーを見た覚えは無いわ、と証言が。
ますます謎…。
2025/06/14 (Sat)
☆リヤカーで遍路
梅雨の季節は雨がシトシト、週末は生徒会長宅な御一同様。
キース君の愚痴の話を、中途半端に聞いたのがソルジャー。
Aブルー「リヤカー遍路は、君たちも知らない、と?」
シロエ 「少なくとも、見てはいませんね」
サム 「知識としてもよ、まるでねえしよ…」
どんなヤツだよ、とサム君にも分からない模様。
サム 「けどよ、キースに下手に聞いたら…」
シロエ 「恨まれる可能性、大きいですよ」
ジョミー「ネタを振ったのは、サムなんだしさ…」
ただのリヤカーだったけどね、とジョミー君も。
ジョミー「リヤカー遍路に発展させたの、キースだし…」
シロエ 「自分の方から言ってくれない限りは、謎です」
スウェナ「そうかしら? 知識だけなら、其処に…」
知っていそうな人がいるわよ、とスウェナちゃんが見る先。
スウェナ「高僧な上に、生きて来た年月も長いんだもの」
シロエ 「確かに…。会長、どうなんです?」
ブルー 「知らないわけがないだろう」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぼくも知ってる!」
リヤカーを引いたお遍路さんだよ、と無邪気なお子様。
ぶるぅ 「お遍路さんには、無料の宿が多いから…」
ブルー 「布団や料理用の道具を、リヤカーに積んで…」
自炊しながら遍路旅だね、と生徒会長の説明が。
ブルー 「無料の宿でも、食事が出るのも多いけどさ…」
ぶるぅ 「列車の車両を改装したとか、そういうのは…
屋根と壁と床だけだから、と料理上手なお子様も。
ぶるぅ 「食事は、何処かで調達するか、作るかで…」
ブルー 「携帯用のコンロとかが、あると便利でさ…」
お買い得品を買って、好きに料理、と生徒会長。
ブルー 「安上がりな上、自分好みの味になるってね!」
シロエ 「あー…。布団やコンロ、鞄では無理そうです」
ジョミー「リヤカーだったら、色々、積めるよね」
Aブルー「なるほどねえ…。月参りにも、使えそうかな」
リヤカーというアイテムは、と聞いてますけど。
月参り…?
2025/06/15 (Sun)
さて、6月。最初の土曜は7日でして、生徒会長宅な面々。
梅雨の季節で雨が降りがち、憂鬱になるシーズンですけど。
ジョミー「もう、一週間になるんだけどさ…」
シロエ 「何がです?」
ジョミー「今月だってば、梅雨の季節だよね」
順調に梅雨入りしてるんだけど、とジョミー君が眺める外。
ジョミー「今週だけで、雨は何回、降ったんだっけ?」
サム 「どうだっけなあ…。半分以上は雨でねえの?」
シロエ 「その筈です。特に記録はしてませんけど…」
機械に水気はいけませんしね、とシロエ君ならではの発言。
シロエ 「防水仕様になっていたって、気を使いますよ」
サム 「あー…。持ち歩くことが多いってか?」
シロエ 「どうしても、多めになりますってば」
空き時間に何かやりたいとか、と趣味が機械弄りな人。
シロエ 「今日は気を付けないと、と思った日が多くて…」
ジョミー「ほらね、シロエでも、こうなのにさ…」
サム 「気になることでもあるのかよ?」
ジョミー「うん。まだ一回も聞いてないのが…」
不思議なんだよ、とジョミー君が傾げる首。
ジョミー「今の季節の、お約束なのに…」
一同 「「「お約束?」」」
なんだソレは、と誰もがキョトン。
シロエ 「お約束って、ありましたっけ?」
サム 「さあ…? 俺は覚えがねえんだけど…」
スウェナ「私もだわね、キースはどう?」
キース 「いや、俺も全く心当たりが…」
無いわけだが、とキース君も怪訝そうな顔。
キース 「お約束だと言うからには、何かあるんだろう」
シロエ 「何なんでしょう?」
サム 「サッパリだぜ…」
ジョミーの思い違いでねえの、とサム君の見解。
サム 「他の面子に、分からねえんだしよ…」
ジョミー「違うよ、お約束な人まで、忘れてるし…」
一同 「「「は?」」」
ジョミー「この季節には、聞かされるヤツで…」
シロエ 「えっと…?」
話が全く見えないんですが、と聞いてますけど。
お約束って…?
2025/06/01 (Sun)
☆該当者は一人だけ
梅雨の季節は雨になりがち、週末は生徒会長宅な御一同様。
外は雨模様で、ジョミー君が持ち出した今の季節のお約束。
ジョミー「うーん…。みんなも忘れてしまってるかな…」
サム 「そう言われてもよ…」
もしかしねえでも俺なのかよ、とサム君が指差す自分の顔。
サム 「お約束な人まで、忘れてるって話だしよ…」
シロエ 「サム先輩には、無いと思いますけど…」
スウェナ「分からないわよ、シロエの可能性もあるわね」
自分の癖とか、気付きにくいんでしょ、とスウェナちゃん。
スウェナ「私は違うと思うけれども、私なのかも…」
ジョミー「ううん、今の面子には入ってない人」
掠ってさえもいないんだし、とジョミー君が見回す顔ぶれ。
ジョミー「この言い方だと、誰のことかは分かるよね?」
シロエ 「ぼくは除外になるんですか?」
サム 「俺も除外で、スウェナもってえと…」
マツカかキースって勘定だよな、とサム君の視線が両名に。
サム 「マツカに限って、お約束はねえだろうし…」
スウェナ「そうかしら? お出掛けとかだとセットものよ」
シロエ 「梅雨にお出掛け、定番イベではないですよ」
雨が大敵ですからね、とシロエ君の分析。
シロエ 「消去法でいったら、キース先輩になりますが…」
サム 「お約束とか、お盆と、お彼岸でよ…」
スウェナ「卒塔婆書きにも、早すぎだわね…」
アレに追われるのも、お約束、とスウェナちゃんの苦笑。
スウェナ「他には思い付かないわねえ…」
サム 「俺もだぜ」
シロエ 「ぼくにも全く謎なんですけど…」
キース先輩しか該当者が、とシロエ君が顎に当てる手。
シロエ 「梅雨の季節に、お寺系のイベ、ありましたっけ」
サム 「お大師様の宗派くらいしか、ねえんでねえの?」
スウェナ「梅雨なのに、イベントやってるの?」
シロエ 「濡れそうですけど…」
サム 「お大師様のお誕生日でよ…」
外せねえよな、と軽く両手を広げてますけど。
確かに…。
2025/06/02 (Mon)
☆お坊さんと雨の日
梅雨の季節は雨がシトシト、雨の週末は生徒会長宅な面々。
そこで出て来た「お約束」の話、今の季節の定番だそうで。
シロエ 「宗祖様のお誕生日じゃ、仕方ないですね…」
サム 「土砂降りだろうが、やるしかねえってな…」
宗派が違って良かったぜ、とサム君が竦める肩。
サム 「法衣で雨の中ってえのは、キツそうだしよ…」
シロエ 「クリーニング代も、高そうですし…」
ぶるぅ 「そだね、お袈裟はクリーニングに出さないと」
濡れた所がシミになるよ、と家事万能なお子様。
ぶるぅ 「クリーニング代は高くつくけど、元の値段が…」
シロエ 「比較にならないわけですよね?」
ぶるぅ 「車が買えちゃうくらいだしね」
買い直すよりは、クリーニング代の方がお得、と説明が。
ぶるぅ 「お坊さんには、雨は困るんだけど…」
ブルー 「雨が降らないと、大変なことになるからねえ…」
雨乞いするのも、坊主の役目、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「昔だったら、国を挙げての祈祷とかもさ…」
シロエ 「やっていたとは聞いてます」
サム 「お大師様とか、ソレで有名でよ…」
お誕生日が雨でも仕方ねえかも、とサム君の言。
サム 「雨が降っても、誰も文句は言えねえぜ?」
シロエ 「雨と御縁が深いんですしね…」
スウェナ「だけど、キースは違うわよ?」
宗派は別だし、誕生日も、とスウェナちゃん。
スウェナ「お約束とか、何があるわけ?」
ジョミー「今の流れで思い出せない?」
一同 「「「は?」」」
ジョミー「雨になったら困る、ってトコで…」
毎年、愚痴を聞かされてるよ、とジョミー君の深い溜息。
ジョミー「キース、車に乗れないしね…」
一同 「「「あー…」」」
アレか、と思い当たった御一同様。
シロエ 「月参りの愚痴というヤツですね?」
サム 「そういや聞くよな、風物詩でよ…」
ジョミー「そうなんだけどさ…」
まだ一回も聞いてないよ、と言ってますけど。
本当ですか?
2025/06/03 (Tue)
☆愚痴を言わない人
雨がシトシトな梅雨のシーズン、雨の週末は生徒会長宅で。
ジョミー君が持ち出した話が、今の季節のお約束ですけど。
シロエ 「言われてみれば、聞きませんねえ…」
サム 「一度も愚痴ってねえと思うぜ」
スウェナ「私も聞いた覚えが無いわね」
心を入れ替えたのかしら、とスウェナちゃんが傾げる首。
スウェナ「愚痴を言うのは、お坊さん的にアウトでしょ?」
ブルー 「そうなるね。とはいえ、難しいからさ…」
愚痴った時には、ごめんなさいのお祈りで、と生徒会長。
ブルー 「お念仏とか、真言だとか、色々と…」
サム 「お詫びに唱える仕組みらしいぜ」
シロエ 「キース先輩も、そうだったんでしょうか?」
ブルー 「キースの場合は、アレじゃないかな」
左手首に嵌めているヤツ、と生徒会長が指す数珠レット。
ブルー 「アレを繰ったら、お念仏をさ…」
サム 「唱えてるのと同じらしいよな?」
ブルー 「声に出しては唱えられない、って時とかに…」
黙って繰るのもアリだからね、と解説が。
ブルー 「ついつい愚痴を言ってしまったら、繰って…」
シロエ 「お詫びなんですね、でも…」
その愚痴を全く聞いていません、とシロエ君も不思議そう。
シロエ 「修行を積んだら、そうなるでしょうけど…」
サム 「そんな話も聞いてねえしよ…」
スウェナ「第一、修行に行っていたなら、いないでしょ?」
学校にしても、此処にしても、とスウェナちゃんの分析。
スウェナ「いなかった日とかは、無いと思うわ」
シロエ 「ですね、遅刻はありがちですけど」
サム 「月参りの日は、仕方ねえって」
檀家さんの御都合が最優先だぜ、と僧籍な人。
サム 「この時間しか家にいられねえ、とか色々とよ…」
シロエ 「あるでしょうから、合わせるでしょうし…」
スウェナ「キースは暇な高校生なのよ、修行も行き放題」
ジョミー「だけど、修行の話なんかは…」
聞いてないのに、やったのかな、という指摘。
正論…。
2025/06/04 (Wed)
☆愚痴らない理由
梅雨の季節は雨がシトシト、週末は生徒会長宅な御一同様。
出て来た話題がキース君の愚痴、今の季節の定番ですけど。
シロエ 「どうなんでしょう、行っていた気はしませんが」
サム 「俺もしねえな、璃母恩院系になるんだしよ…」
修行道場は、そうそうねえぜ、と僧籍な人。
サム 「坊主に必須のヤツを除けば、自主的によ…」
ブルー 「参加なわけだし、人数の方も少なめだね」
回数も、と生徒会長、いえ、銀青様も。
ブルー 「行ってたようには思えないけど…」
サム 「やっぱ、ブルーもそうなのかよ?」
ブルー 「修行明けだと、顔立ちからして違って来るしね」
短期間の道場でも、と生徒会長の視線が、キース君に。
ブルー 「行って来たな、という顔を見た覚えがゼロで…」
シロエ 「プロが言うなら、そうなんでしょうね」
ジョミー「修行を積んだわけでもないのに、愚痴を封印?」
何のためにさ、とジョミー君の怪訝そうな顔。
ジョミー「それともアレかな、愚痴らないのが…」
サム 「あー、個人的に修行をしているヤツな!」
縛りを作るの、あるらしいしよ、とサム君、手をポンと。
サム 「愚痴は言わねえ、って誓いを立ててるってか?」
シロエ 「そうかもです。願掛けの線もありますよ」
一同 「「「あー…」」」
それもアリか、と納得な願掛け。
ジョミー「願い事をするのに、縛りを作るの、あったよね」
ブルー 「あるね、無言でお参りしに通うとか」
一同 「「「無言?」」」
ブルー 「うん。道中、誰に会っても、会話は無し」
挨拶するには会釈くらい、という願掛けの作法。
ブルー 「愚痴を言わない程度だったら、もっと楽だよ」
サム 「なるほどなあ…。でもよ、ソレだと、真相は…」
ブルー 「キースに聞いても、無駄だろうねえ…」
シロエ 「どうしてです?」
ブルー 「願掛け中なら、やっているのを言えないってね」
願は黙って掛けるものだし、と解説ですけど。
謎のままだと…?
2025/06/05 (Thu)
☆喋ったらアウト
雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅で週末な面々。
今の季節の定番なのが、キース君の愚痴で、聞かない今年。
シロエ 「やっているのを言ったら、ダメなんですか?」
ブルー 「縛りを作った意味が無いしね…」
縛りの中身にもよるけれど、と生徒会長が願掛けの作法を。
ブルー 「願を掛けたの、喋るとパアになっちゃうんだよ」
一同 「「「ええっ!?」」」
ブルー 「ホントだってば、誰かに喋ると、おしまいで…」
満願までに、残り1日になっていたってアウト、という話。
ブルー 「百日分の願を掛けてて、最終日でもさ」
一同 「「「うわー…」」」
それはキツイ、と誰もが仰天。
シロエ 「つまり、其処までの努力が飛ぶわけですね?」
ブルー 「そうなるね。縛りによっては、ある程度…」
喋れる部分もあるんだけど、と生徒会長。
ブルー 「大好物を食べないとかで、縛ってるとさ…」
サム 「何か問題あるのかよ?」
ブルー 「もしも誰かが、御馳走してくれたら…」
どうするんだい、と質問が。
ブルー 「ウナギを食べない、と誓ってる時にさ…」
ジョミー「鰻丼とかだと、ピンチだよね…」
シロエ 「立場までヤバくなりませんか?」
上司が奢ってくれたとか…、とシロエ君も。
シロエ 「食べないと失礼に当たりますし…」
サム 「食ったら、願掛け、終わりなんだけどよ…」
ブルー 「だから、そういう時には、言えるってね」
実は願掛けしてまして、と食べない理由を、と例外ケース。
ブルー 「もっとも、なんで願掛けしてるのかはさ…」
サム 「言っちゃならねえ仕組みなのな?」
ブルー 「そうなってるから、聞かされた方も…」
尋ねないのが礼儀だよね、と生徒会長、キッパリ。
ブルー 「キースが願を掛けているなら、どうしようも…」
一同 「「「うーん…」」」
ブルー 「気になっていても、聞いちゃダメでさ…」
諦めるしかないわけで、と言われましても。
知りたい気が…。
2025/06/06 (Fri)
☆株を買ったかも
梅雨の季節は雨がシトシト、週末は生徒会長宅な御一同様。
雨だと愚痴るキース君ですけど、愚痴らないのが謎でして。
シロエ 「願掛けですか、と聞くのもアウトでしょうか?」
ブルー 「アウトじゃないけど、普通、あんまり…」
聞くものじゃないよ、と生徒会長の視線がキース君に。
ブルー 「どういう事情か謎なわけだし、好ましくないね」
一同 「「「うーん…」」」
知りたいのに、と誰もが深い溜息。
ジョミー「どうして愚痴を封印なのかな、好物とかでさ…」
サム 「縛ってくれてりゃ、願掛け中ってくらいはよ…」
シロエ 「分かるんですけど、愚痴じゃどうにも…」
なりませんよね、とシロエ君も残念そう。
シロエ 「どういう願を掛けているのか、知りたいですよ」
スウェナ「気になっちゃうわね、何なのかしら?」
ジョミー「出世とかではないだろうしね…」
サム 「金儲けかもしれねえぜ?」
なんせ万年金欠だしよ、とサム君、うんうん、と。
サム 「有り金はたいて買った株がよ…」
シロエ 「上がるように、と願掛けですか…」
ジョミー「ありそうだよ、ソレ!」
コツコツ貯めた資金で、株を買って、とジョミー君。
ジョミー「ベンチャー企業に投資したとかさ…」
シロエ 「なるほど、一理ありますね」
サム 「ベンチャーだったら、株も安いらしいしよ…」
でもって当たると、デカいヤツな、とサム君も。
サム 「とんでもない額に上がりまくるって聞くぜ」
マツカ 「確かに、当たると大きいですよ」
外れるリスクも高いですけど、と御曹司。
マツカ 「倒産されたら、紙屑ですしね…」
サム 「願掛けもしたくなるってな!」
上がりますように、と愚痴は封印、とサム君の読み。
サム 「何の企業か、分からねえけど…」
ジョミー「上がってくれたら、大金だしね…」
シロエ 「奢ってくれるかもですよ」
一同 「「「イイネ!」」」
儲けた分で奢って欲しい、と騒いでますけど。
株に投資…?
2025/06/07 (Sat)
☆上がったら奢り
雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅で週末な面々。
梅雨の定番のキース君の愚痴、今年は聞かないのが謎な今。
シロエ 「奢って貰うなら、何がいいでしょう?」
サム 「株が上がった時期によるよな、旬のヤツをよ…」
食ってこそだぜ、とサム君の意見。
サム 「美味くなるのは確実なんだし、値段もよ…」
ジョミー「下がっちゃうから、財布に優しいって?」
シロエ 「それじゃダメです、毟らないと!」
どうせだったら高い方が、とシロエ君は逆の見解。
シロエ 「季節外れの野菜とかだと、高いですから…」
スウェナ「野菜はともかく、高い方がお得だわね」
せっかく奢りなんだもの、とスウェナちゃんも。
スウェナ「それとも、サムはキースに味方したいわけ?」
シロエ 「お坊さん仲間になってますしね…」
サム 「違うって! 旬でも、色々あるってな!」
初ガツオの季節のカツオ、安いのかよ、とサム君の問い。
サム 「丑の日の頃のウナギとかもだし、松茸もよ…」
シロエ 「言われてみれば、高い気がします」
スウェナ「高いままでも、売れるものねえ…」
サム 「そうだろ、だから、そっち系で行きてえよな!」
ウナギでもいいし、松茸でも、とサム君が見るキース君。
サム 「上がった時には、期待してるぜ!」
シロエ 「ぼくもです!」
ジョミー「キースの奢りで、マツカ並みとか、楽しみだよ」
高い料理は、いつもマツカなんだし、とジョミー君の笑顔。
ジョミー「五つ星のお店で、景気よく、パアーッと!」
一同 「「「イイネ!」」」
楽しみすぎる、と盛り上がっている株が上がった時の話。
シロエ 「食事だけじゃなくて、旅行も行けるかもですよ」
スウェナ「いいわね、五つ星ホテルとか、豪華客船とか…」
ジョミー「マツカに負けない、太っ腹でさ…」
サム 「ドンと奢って欲しいってな!」
キース 「勝手に話を進めるな!」
誰が奢るか、と拳を握って却下ですけど。
ケチらなくても…。
2025/06/08 (Sun)
☆奢りたくない人
梅雨の季節は雨がシトシト、週末は生徒会長宅な御一同様。
今年は出ないキース君の愚痴が話題で、願掛け中という説。
ジョミー「誰が奢るか、って、勝手すぎない?」
シロエ 「厄病仏で、散々、迷惑かけてるじゃないですか」
サム 「あぶく銭だし、奢ってくれていいじゃねえかよ」
スウェナ「上がってる間に、売っておくのが吉でしょ?」
下がり始めたら終わりなのよ、とスウェナちゃん、真剣。
スウェナ「ベンチャー企業の株の場合は、ありがちで…」
シロエ 「紙屑になるのも、多いですよね」
マツカ 「失敗したら、見捨てられるのが早いですしね…」
後ろ盾がありませんから、とマツカ君も援護射撃を。
マツカ 「儲けたいのは分かりますけど、引き際の方も…」
サム 「見誤ったら、おしまいだぜ?」
シロエ 「そういう辺り、マツカ先輩でも難しいのでは?」
マツカ 「はい。まだいけそうだ、と思ったケースで…」
暴落したのを何度も見てます、と御曹司らしい発言。
マツカ 「ぼくは投資はしてませんけど、勉強として…」
ジョミー「株価を見てたりしてるんだ?」
マツカ 「買うならどれか、などは考えてますね」
ベンチャー企業は怖いですよ、とマツカ君、目がマジ。
マツカ 「一流企業は、挽回のチャンスがありますけど…」
シロエ 「その前に、株が投げ売りですか…」
マツカ 「投資家の皆さん、容赦ないですしね…」
売ると決めたら即決ですから、と怖い台詞が。
マツカ 「一人が売ったら、後は一気に売りの嵐で…」
サム 「ストップ安とかいうヤツかよ?」
マツカ 「そうなんです。キースも欲を張らないで…」
儲かった時に売るべきでしょう、とマツカ君もプッシュ。
マツカ 「奢りたくない気持ちは、分かりますけど…」
シロエ 「金欠だけに、惜しいんでしょうが…」
ジョミー「ケチっていないで、ちょっとくらいは…」
キース 「だから、勝手に…!」
決めて来るな、と眉を吊り上げてますけど。
ドケチ…。
2025/06/09 (Mon)
☆自衛策だそうです
雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅で週末な面々。
今年は出ないキース君の愚痴、其処から願掛けな説でして。
シロエ 「決めて来るな、と言われてもですね…」
ジョミー「マツカのアドバイス、聞いてたんなら…」
儲かってる間に売って、奢るべきだよ、とジョミー君。
ジョミー「欲を張り過ぎて、紙屑になるよりはさ…」
サム 「奢って有効活用だぜ?」
スウェナ「紙屑になって悔しがっても、みんなスルーで…」
愚痴を聞いてはくれないわよ、とスウェナちゃんも。
スウェナ「願掛けしたい気持ちは、分かるんだけれど…」
シロエ 「みんなに奢りで、喜ばれるのがオススメですよ」
キース 「そうじゃないんだ! 全員、初っ端から…」
勘違いして盛り上がるな、とキース君が握り締める拳。
キース 「俺は願掛けしてはいないぞ!」
一同 「「「ええっ!?」」」
まさか、と顔を見合わせる御一同様。
シロエ 「願掛けじゃないなら、なんで沈黙なんです?」
ジョミー「愚痴を封印してるわけだし、何か理由が…」
あるんだよね、とジョミー君の問い。
ジョミー「願掛けだったら、聞いちゃダメらしいけど…」
サム 「違うらしいし、かまわねえよな?」
シロエ 「いったい何があったんですか、修行ですか?」
知らない間に行ってましたか、とシロエ君からも質問が。
シロエ 「でもって、愚痴を言わない境地にですね…」
サム 「達したんなら、立派だけどよ…」
いつの間に行って来たんだよ、とサム君も。
サム 「その件だって、願掛けじゃねえし…」
ジョミー「質問してもいい筈でさ…」
キース 「違う、俺のは自衛策だ!」
一同 「「「は?」」」
自衛策とは、と誰もがキョトン。
シロエ 「自衛って、何を自衛なんです?」
ジョミー「愚痴らなかったら、自衛出来るって…」
サム 「マジで謎だぜ、何なんだよ?」
スウェナ「謎すぎだわよ…」
まるで想像出来ないけど、と言ってますけど。
自衛って…?
2025/06/10 (Tue)
☆懲りたから自衛で
梅雨の季節は雨がシトシト、週末は生徒会長宅な御一同様。
今年は月参りの愚痴を言わないキース君、理由が不明な今。
キース 「自衛しないと、何が起きるか分からんしな」
一同 「「「は?」」」
キース 「先月の話を、もう忘れたと?」
お前たちは楽しかっただろうしな、とキース君の仏頂面。
キース 「俺も、その場は楽しかったようだが…」
一同 「「「えっと…?」」」
キース 「吊り橋のヤツだ!」
俺を板ごと落としやがって、と先月のバーベキューの話が。
キース 「俺が正気に戻った時には、転がされていて…」
ぶるぅ 「んとんと、違うの、河原だったから…」
シロエ 「ベッドを用意は出来ませんしね…」
サム 「レジャーシートを敷くしかねえわけでよ…」
其処に寝かしておいたんだぜ、とサム君も。
サム 「泥酔してたし、下手に毛布は掛けられねえし…」
ぶるぅ 「暑すぎちゃったら、身体に悪いし…」
シロエ 「冷えるようにと、レジャーシートだけでした」
悪意は全く無かったんです、とシロエ君、必死。
シロエ 「お蔭で、早めに目が覚めたでしょう?」
キース 「それは知らんが、俺にしてみれば大失態で…」
酔っ払って自分から楽しんだとか、とキース君の渋面。
キース 「アレで懲りたし、自衛しようと…」
ジョミー「月参りの愚痴って、ヤバかったっけ?」
シロエ 「そんなことは無いと思いますけど…」
雨の日は困るというだけでしょう、とシロエ君、キッパリ。
シロエ 「墓穴を掘るには、小ネタ過ぎです」
サム 「だよなあ、自衛しなくていいんでねえの?」
キース 「斜め上に来るのが、あいつらだしな…」
真面目に動きが読めないんだ、とキース君が握り締める拳。
キース 「ウッカリ、車が欲しいと愚痴ったら…」
サム 「リヤカーが出てくるとかかよ?」
キース 「無いと言い切れるか?」
一同 「「「うーん…」」」
それは確かに、と頷くしかない説得力ですけど。
自衛策…。
2025/06/11 (Wed)
☆斜め上な人たち
雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅で週末な面々。
梅雨のお約束、月参りの愚痴を言わないキース君が問題で。
シロエ 「確かに、発想が斜め上な人たちですしね…」
ジョミー「単体でも充分、ヤバすぎるしさ…」
サム 「むしろ引き金、あいつなんでねえの?」
こっちの世界にも詳しいしよ、とサム君も。
サム 「ついでに、突然、湧きやがるし…」
キース 「下手に聞かれたら、即、命日になるぞ」
一同 「「「あー…」」」
言えているよね、と誰もが納得。
シロエ 「今の話も、聞かれてるかもです」
サム 「待てよ、俺のリヤカー発言をかよ?」
ジョミー「あるあるだよね…」
??? 「ピンポーン!」
お邪魔するよ、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
Aブルー「なになに、リヤカーで、何をするって?」
一同 「「「ひぃぃっ!」」」
本当に来た、と一同、ドン引き。
Aブルー「失礼だねえ…。人を化け物みたいにさ…」
シロエ 「それに近いじゃないですか!」
Aブルー「違うね、化け物の方に失礼だってば」
聞いたら怒り狂うかもね、とソルジャーが軽く広げる両手。
Aブルー「同じ顔でも、化け物は、ぶるぅ!」
一同 「「「うわー…」」」
アレか、と引き攣った顔の御一同様。
シロエ 「失礼しました!」
ジョミー「ぼくも謝る、ごめんなさい!」
サム 「すまねえ、マジで、この通りだ!」
化け物にだけは言わねえでくれ、とサム君、土下座。
サム 「あんたの胸に収めといてよ…」
Aブルー「リヤカーがどうの、という話かい?」
サム 「頼むぜ、でねえと俺が殺されそうでよ…」
キース 「本当にな…」
そうなった時は全力で恨むぞ、とキース君の睨み。
キース 「リヤカーを引いての、月参りとかは…」
Aブルー「月参り?」
キース 「もしかして、聞いていなかったのか?」
Aブルー「そう! 途中からしか…」
聞いていなくってさ、と興味津々ですけど。
ヤバいのでは…?
2025/06/12 (Thu)
☆リヤカーと遍路
梅雨の季節は雨がシトシト、週末は生徒会長宅な御一同様。
今年は聞かないキース君の愚痴、雨の月参りの話ですけど。
サム 「やべえ…。俺が詰むかも…」
キース 「そのようだな…」
愚痴らずにいたのを、よくも、とキース君が吊り上げる眉。
キース 「リヤカー遍路とは、わけが違うんだ!」
一同 「「「リヤカー遍路?」」」
なんだソレは、と誰もが見合わせる顔。
シロエ 「リヤカー遍路って、何なんでしょう?」
サム 「俺が知るかよ、あっちは宗派が違うんだぜ?」
ジョミー「そうらしいよね…」
南無阿弥陀仏とは別の宗派で…、とジョミー君も。
ジョミー「その程度なら、ぼくでも知ってるんだけど…」
サム 「リヤカー遍路は、習わねえしなあ…」
基礎知識には入ってねえし、と僧籍な人たち。
サム 「マジで、俺にも分からねえヤツで…」
シロエ 「リヤカーが絡むのは、確かっぽいですね」
スウェナ「今の流れからして、リヤカーは関係アリだわよ」
どんな形かは謎なんだけど、とスウェナちゃんが傾げる首。
スウェナ「全財産をリヤカーに乗せて、お遍路かしら?」
Aブルー「えっと…? お遍路さんって…」
ソレイド八十八カ所を回るヤツかな、とソルジャーの問い。
Aブルー「温泉旅行で見たことあるけど…」
一同 「「「温泉旅行?」」」
Aブルー「評判の高い温泉、あるものだから…」
ぼくのハーレイと泊まりがけでね、と説明が。
Aブルー「惜しかったのは、温泉の本館、休憩だけでさ…」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「立派な特別室もあるのに、宿泊は不可で…」
お風呂に入れるだけなのがね、と残念そうな人。
Aブルー「いいお湯だったし、泊まれさえすれば…」
ブルー 「その先、禁止!」
Aブルー「温泉の中で一発と言わず、二発、三発!」
ブルー 「退場!」
Aブルー「嫌だよ、お遍路さんの話の方に戻すってば!」
白装束で菅笠の人のことだろう、と確認ですけど。
合ってよますね?
2025/06/13 (Fri)
☆見た覚えが無い
雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅で週末な面々。
梅雨のお約束的なキース君の愚痴、半端に聞いた人が登場。
キース 「一般的には、そうなるな」
Aブルー「何だい、一般的というのは?」
キース 「白装束とは、決められていない」
シロエ 「あー…。そういえば、普通の服もいましたよね」
確か菅笠もレアだったかと、とシロエ君の相槌。
シロエ 「遍路ツアーのバスの皆さん、菅笠は、あまり…」
ジョミー「そうだったよねえ、白装束も上着だけでさ」
スウェナ「歩き遍路をしてた人でも、フル装備なんて…」
レアだったわね、とスウェナちゃんも。
スウェナ「服装規定は、あって無いようなものかしら?」
サム 「俺たちにしても、適当だったぜ?」
スタンプラリー感覚でよ、とサム君、うんうん、と。
サム 「御朱印を集めに回るだけでよ…」
シロエ 「お経も読んでいませんしね…」
Aブルー「待ってよ、君たち、経験者なわけ?」
聞いてないけど、とソルジャーの目が真ん丸に。
Aブルー「まさか、みんなで遍路バスとか?」
サム 「んなわけねえだろ、もっとリッチで…」
シロエ 「デラックスなバスで、ツアーでしたよ」
マイクロバスを貸し切りで、とシロエ君。
シロエ 「マツカ先輩が、ついてますから」
Aブルー「うーん…。だけど、どうして、お遍路なのさ?」
シロエ 「見世物と応援を兼ねてましたね」
Aブルー「はあ?」
全く意味が不明だけど、とソルジャー、怪訝そうな顔。
Aブルー「誰を応援で、見世物は何?」
ジョミー「キースだってば、卒業記念に歩き遍路で…」
サム 「回って来る、って言ったわけでよ…」
快適なバスで追っかけを、とサム君が指すキース君。
サム 「白装束じゃなくて、法衣だったぜ?」
Aブルー「真逆じゃないか、法衣、黒だよね?」
キース 「一般的には白なだけだ!」
スウェナ「でも、あの時にも…」
リヤカーを見た覚えは無いわ、と証言が。
ますます謎…。
2025/06/14 (Sat)
☆リヤカーで遍路
梅雨の季節は雨がシトシト、週末は生徒会長宅な御一同様。
キース君の愚痴の話を、中途半端に聞いたのがソルジャー。
Aブルー「リヤカー遍路は、君たちも知らない、と?」
シロエ 「少なくとも、見てはいませんね」
サム 「知識としてもよ、まるでねえしよ…」
どんなヤツだよ、とサム君にも分からない模様。
サム 「けどよ、キースに下手に聞いたら…」
シロエ 「恨まれる可能性、大きいですよ」
ジョミー「ネタを振ったのは、サムなんだしさ…」
ただのリヤカーだったけどね、とジョミー君も。
ジョミー「リヤカー遍路に発展させたの、キースだし…」
シロエ 「自分の方から言ってくれない限りは、謎です」
スウェナ「そうかしら? 知識だけなら、其処に…」
知っていそうな人がいるわよ、とスウェナちゃんが見る先。
スウェナ「高僧な上に、生きて来た年月も長いんだもの」
シロエ 「確かに…。会長、どうなんです?」
ブルー 「知らないわけがないだろう」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぼくも知ってる!」
リヤカーを引いたお遍路さんだよ、と無邪気なお子様。
ぶるぅ 「お遍路さんには、無料の宿が多いから…」
ブルー 「布団や料理用の道具を、リヤカーに積んで…」
自炊しながら遍路旅だね、と生徒会長の説明が。
ブルー 「無料の宿でも、食事が出るのも多いけどさ…」
ぶるぅ 「列車の車両を改装したとか、そういうのは…
屋根と壁と床だけだから、と料理上手なお子様も。
ぶるぅ 「食事は、何処かで調達するか、作るかで…」
ブルー 「携帯用のコンロとかが、あると便利でさ…」
お買い得品を買って、好きに料理、と生徒会長。
ブルー 「安上がりな上、自分好みの味になるってね!」
シロエ 「あー…。布団やコンロ、鞄では無理そうです」
ジョミー「リヤカーだったら、色々、積めるよね」
Aブルー「なるほどねえ…。月参りにも、使えそうかな」
リヤカーというアイテムは、と聞いてますけど。
月参り…?
2025/06/15 (Sun)
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