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シャングリラ学園つれづれ語り
☆お経本とサイズ


雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅で週末な面々。
今の季節の風物詩なキース君の愚痴に、ソルジャーが興味。

シロエ 「あのですね…。月参り、理解してますか?」
Aブルー「毎月、御命日に、お坊さんが来るヤツだろう?」

スッポンタケにも欲しいのにさ、とソルジャーの深い溜息。

Aブルー「命日が無いから、出来ないって断られて…」
キース 「当然だろうが、キノコなんだぞ!」

命日も何もあるわけがない、とキース君、ピシャリ。

キース 「出る時期になったら、次から次へと…」
サム  「雨後のタケノコ状態だぜ?」
シロエ 「先に生えた分から、枯れていきますしね…」

毎日が命日な勢いです、とシロエ君も。

シロエ 「コレという日は、決められませんよ」
Aブルー「そうなんだけれど…。仕方ないけど…」

月参りという知識ならあるし、とソルジャー、得意そう。

Aブルー「有難いお経を読んで貰えて、功徳が積めて…」
キース 「正しく理解しているようだな」
シロエ 「どうなんでしょう? なにしろ、さっき…」

リヤカー発言でしたしね、とシロエ君が顎に当てる手。

シロエ 「本当に理解出来ているなら、言わないでしょう」
ジョミー「だよねえ、荷物は少ないらしいしさ…」
サム  「法衣と数珠だけ、持っていればよ…」

いけるんでねえの、とサム君の視線が、キース君に。

サム  「他にも何かあったっけか?」
キース 「お経本だ!」

必須アイテムを忘れやがって、とキース君、即答。

キース 「坊主は、お経を暗記してはいるが…」
ブルー 「お経というのは、読んでこそでさ…」

法要の時にも持っているよね、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「お経本を持たずに、月参りなんて…」
キース 「有り得ないんだ、懐に入る程度でもな!」
Aブルー「サイズ、小さいみたいだね?」
キース 「読経する場面に合わせて、使い分けている」

本堂で法要をやる時は大きい、と説明ですけど。
サイズ色々…?


2025/06/16 (Mon)



☆気になるサイズ


梅雨の季節は雨がシトシト、週末は生徒会長宅な御一同様。
ソルジャーが来まして、キース君の愚痴の話に興味津々で。

Aブルー「使い分けって…。サイズ違いで、何種類も?」
キース 「最低限でも、月参り用と、本堂用のと…」

檀家さんの家で法要の分は必須だ、と副住職が語るお経本。

キース 「檀家さんの家で使うサイズのは、二つ必要で…」
Aブルー「同じサイズで?」
キース 「ああ。法要と言っても、二種類あるしな」

節目の法要と、待ったなしのでは違う、と副住職。

キース 「お亡くなりの時に読んでいたのを、後々まで…」
サム  「使うわけには、いかねえよなあ…」
ブルー 「教えとしては構わないんだけど、やっぱりね…」

参列なさる方の気持ちが大切で、と銀青様も。

ブルー 「喪服にしたって、年数が経つほど、略せるし…」
シロエ 「そうなんですか?」
ブルー 「うん。特に女性は、フル装備だと…」

ストッキングまで黒になるしね、と説明が。

ブルー 「遠くから来るなら、大変だよ?」
一同  「「「えっと…?」」」
ブルー 「喪服だけの着替えだったら、マシなんだけどさ」
一同  「「「あー…」」」

ストッキングも履き替えなのか、と誰もが見合わせる顔。

スウェナ「服だけ替えても、足が黒いのはダメだわね…」
シロエ 「ストッキング、破れやすいと聞きますしね…」
ブルー 「そういったこともあるから、略せないと…」

困るんだよ、と銀青様の苦笑い。

ブルー 「四十九日を過ぎたら、普通のでいい、と」
Aブルー「なるほどねえ…。お経の本も、別になるんだ?」
ブルー 「表紙の色が、明るめとかね」

違う模様のを持って行くとか、使い分けで、という解説。

Aブルー「それじゃ、キースも、月参り用のと…」
キース 「何種類かは、持っているな」
Aブルー「ビッグサイズだと、どのくらい?」
キース 「このくらいだが?」

本堂用ので、と両手でサイズを示してますけど。
知りたい、と…?


2025/06/17 (Tue)



☆有り得ないサイズ


雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅で週末な面々。
其処へ来たソルジャー、キース君の愚痴が気になるようで。

Aブルー「うーん…。大きいと言っても、普通だよね」
キース 「はあ?」
Aブルー「持ち運び出来るサイズじゃないか」

それも一人で、とソルジャーが手で作る、お経本の大きさ。

Aブルー「もっと大きくても、いいと思うけど…」
サム  「お経本は、読むのに使うヤツだぜ?」
キース 「持てないようなビッグサイズは、有り得ないぞ」

でないと現場で困るだろうが、とキース君。

キース 「二人がかりでページを繰るとか、無茶だしな」
Aブルー「その程度のサイズじゃ、リヤカーの出番は…」
キース 「無いと思うが?」

あんたの罠に落ちてたまるか、とキース君の冷ややかな瞳。

キース 「リヤカー遍路を、月参りに応用したい、と…」
Aブルー「そうなんだけれど、載せるアイテム…」

無さそうだよね、とソルジャー、残念そう。

Aブルー「リヤカーが要るような、特大のお経本は…」
キース 「存在していない!」

大般若とは違うんだ、とキース君が吊り上げる眉。

キース 「大般若にしても、一つ一つは、普通サイズで…」
Aブルー「えっと…? 大般若って?」
シロエ 「初耳ですけど、何なんです?」
ジョミー「ぼくも初耳、サムは知ってる?」

大般若っていうヤツ、とジョミー君の視線がサム君に。

ジョミー「般若心経とは、違うみたいだけど…」
サム  「俺も詳しくねえけどよ…。聞いた話じゃ…」

般若心経の元じゃなかったっけか、と僧籍な人。

サム  「とんでもねえ長さで、お経本もよ…」
Aブルー「ビッグなのかい?」

重くて、とても持てないとか、とソルジャーの問い。

Aブルー「二人がかりで持ち上げるとかさ…」
サム  「それどころじゃねえよ、数が凄くて…」
Aブルー「数?」
サム  「確か、全部で六百巻だっけか…」

サイズ以前の問題だぜ、と言ってますけど。
六百巻…?


2025/06/18 (Wed)



☆運ぶ前に修行


梅雨の季節は雨がシトシト、週末は生徒会長宅な御一同様。
ソルジャーも来まして、キース君の月参りの愚痴の話な今。

Aブルー「六百巻って、そんなに長いお経があるって?」
ブルー 「あるね、サムの知識は間違ってないよ」

大般若経は全部で六百巻、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「リヤカーで運ぶのは、無理じゃないかな」
Aブルー「其処までなのかい?」
ブルー 「少なくとも、一人で運べる重さではないよ」

体積の方も、それなりに、と銀青様の解説が。

ブルー 「幾つにも分けて箱に入れてさ、法要の時は…」
シロエ 「お坊さんが、リレー方式で運ぶんですか?」
ブルー 「そんな失礼な扱いをして、許されるとでも?」

般若心経の元なくらいに、有難いお経本を、と厳しい表情。

ブルー 「運んで行く時に、専用の作法があるんだからさ」
一同  「「「ええっ!?」」」

其処までなのか、と誰もが仰天。

サム  「マジかよ、どんな作法なんだよ?」
ブルー 「幸いなことに、ぼくたちの宗派は、大般若は…」

さほど重視はしていないから、と銀青様の苦笑い。

ブルー 「般若心経を使う程度で、お念仏が大切だしね」
シロエ 「宗派によって違うんですか?」
ブルー 「御本尊様も、それぞれだからさ」

阿弥陀様だったり、お釈迦様だったり、と納得の説明。

ブルー 「大般若を使うお寺もあるけど、作法の規定は…」
サム  「ねえってか?」
ブルー 「失礼のないよう扱うこと、と基本だけだよ」

特に厳しいのは座禅のトコかな、と銀青様が顎に当てる手。

ブルー 「下っ端のお坊さんだと、運ぶどころか…」
サム  「触れねえとか?」

まさか、とサム君が確認を。

サム  「まずは修行を積んでから、とかよ…」
ブルー 「修行の一つに、運ぶ作法が入るってね!」
Aブルー「覚えてからしか、触れないって?」
ブルー 「姿勢とかにも、厳しくってさ…」

指の先まで揃えろとか、と言ってますけど。
運ぶのに修行…。


2025/06/19 (Thu)



☆長すぎる大般若


雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅で週末な面々。
其処へ来たソルジャー、キース君の月参りの愚痴に興味で。

Aブルー「うーん…。お経本というのは、凄いんだねえ…」
ブルー 「大般若経は、特別なんだよ」

通しで読むのも一苦労で、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「六百巻なんて、読むのにかかる時間がさ…」
Aブルー「一日じゃ、とても済まないとか?」
ブルー 「一人で読んだら、何日かかるか…」

それを一日で済ませないとね、と妙な台詞が。

ブルー 「この日には皆で読みますから、という法要が…」
シロエ 「もしかしなくても、あるんですね?」
サム  「らしいぜ、俺たちの宗派には、ねえけどよ…」
ブルー 「座禅の宗派とか、ソレイド八十八カ所の…」

トコの宗派だと、年に何回か、と銀青様の説明。

ブルー 「その日は、選ばれたお坊さんがさ…」
シロエ 「早口言葉で読むんですか?」
スウェナ「そのための修行も、あるわけかしら?」

早口で読んでも噛まないように、とスウェナちゃんの問い。

スウェナ「運ぶための作法と同じで、叩き込まれるとか?」
ブルー 「ちょっと違うね、読むための作法なんだけど…」

口と腕との両方かな、と謎な発言。

ブルー 「なにしろ、動作が肝心だから…」
一同  「「「動作?」」」
ブルー 「とんでもなく長いお経なんだよ、分担しても…」

一人に何巻も振り分けだしさ、というのが大般若経。

ブルー 「早口で読んでも、時間内には出来ないし…」
シロエ 「動作というのが、肝でしょうか?」
ブルー 「ピンポーン!」

流れるように読む仕組みだね、と生徒会長ならぬ銀青様。

ブルー 「お経本を開いて、サーッと流して…」
一同  「「「流す?」」」
ブルー 「読んでいます、と綺麗な動作で端から端まで…」
Aブルー「どうするんだい?」
ブルー 「繰るように捌いて、それを何回かね…」

そうすれば読んだことになるから、と解説ですけど。
手抜き読経…?


2025/06/20 (Fri)



☆リヤカーは不向き


梅雨の季節は雨がシトシト、週末は生徒会長宅な御一同様。
ソルジャーも来まして、キース君の愚痴に興味津々でして。

シロエ 「それは手抜きと言いませんか?」
ブルー 「そうなんだろうけど、仕方ないからね」

読まずに放置するよりはマシ、と生徒会長の苦笑い。

ブルー 「作法通りにやった場合は、正式と認定だよ」
サム  「その作法ってえの、指の先まで揃えろってか?」
ブルー 「当然だね。ついでに、大勢のお坊さんがさ…」

集まってやるというのが大切、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「息が揃っていないと駄目で、駆け出しには…」
シロエ 「出来ないというわけですね?」
ブルー 「だから最初は、運ぶだけの係で…」

恭しく捧げ持って、所定の場所に置くお役目、という説明。

ブルー 「運ぶ係も、任せられるまでには、長い修行が…」
サム  「年単位かよ?」
ブルー 「宗派によるけど、厳しいトコだと、三年は…」

運ぶことさえ許されないね、と真剣な表情。

ブルー 「リヤカーに載せて運ぶなんかは、論外だよ!」
Aブルー「うーん…。月参り用には、使えないって?」
ブルー 「そもそも、使う宗派じゃないしさ」

リヤカーに載せて運んで行っても無意味、とバッサリ。

ブルー 「第一、雨が降ったら、どうするんだい?」
一同  「「「あー…」」」

有難いお経本だっけ、と誰もが見合わせる顔。

シロエ 「濡らすわけにはいきませんしね…」
ジョミー「ブルーシートも、ダメっぽいしさ…」
サム  「工事現場じゃねえんだしよ…」

被せるんなら錦の布とかでねえの、と僧籍な人。

サム  「やっぱ、リヤカー、向いてねえよなあ…」
Aブルー「車なのにさ…」

しかも免許も要らないのに、とソルジャーの溜息。

Aブルー「他に車って、思い付かないし…」
シロエ 「スーツケースくらいですよね…」
一同  「「「スーツケース?」」」

なんだソレは、と視線が集中ですけど。
スーツケースって…?


2025/06/21 (Sat)



☆お経とスーツケース


雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅で週末な面々。
其処へ来たソルジャー、キース君の雨の月参りに口出し中。

Aブルー「えっと…? スーツケースって?」
ジョミー「旅行鞄のことじゃないかな、多分…」
サム  「だよなあ、アレって車だっけか?」
スウェナ「違うでしょ、キャスター付きのはあるけど…」

基本、引っ張っていくものだわよ、とスウェナちゃん。

スウェナ「そういう意味では、リヤカー的なアイテムかも」
Aブルー「確かに、車輪はついているよね…」
ジョミー「リヤカーよりかは、かなり小さいけどさ…」

似てると言えば似てるかもね、とジョミー君も。

ジョミー「まあ、車には違いないかな…」
Aブルー「リヤカーと違って、濡れる心配は無さそうだよ」

お経本を入れていたって、とソルジャー、うんうん、と。

Aブルー「だけど、さっき言ってたお経は無理だね」
サム  「スーツケース、幾つ要るんだよ…」
ジョミー「お坊さんの団体様が、ガラガラと引いて…」

海外出張するヤツかな、とジョミー君の苦笑。

ジョミー「外国で法要をするとなったら、例のお経も…」
サム  「持って行くしかねえってことだし…」
スウェナ「作法以前に、まずは飛行機の問題だわね…」

機内持ち込みは出来ないんじゃあ、と首を傾げる人。

スウェナ「それとも有難いお経なんだし、機内持ち込み?」
サム  「手荷物でかよ…」
ジョミー「丁重に扱うことは出来そうだけど…」

なんたって量が半端ないしさ、とジョミー君も悩む扱い。

ジョミー「飛行機には向いてなさそうだよ」
シロエ 「大般若経の話は、してませんけど?」
Aブルー「あー、車! スーツケースで合ってるのかい?」
シロエ 「そう言ってますよ」

最初っから、とシロエ君。

シロエ 「走れるヤツがあるんですよね」
一同  「「「は?」」」
シロエ 「スーツケースのことですってば!」

道交法だとヤバいですけど、と言われましても。
走れるって…?


2025/06/22 (Sun)



☆謎すぎる道交法


梅雨の季節は雨がシトシト、週末は生徒会長宅な御一同様。
ソルジャーが来まして、キース君の月参りの件で興味津々。

サム  「道交法だと、やべえってか?」
ジョミー「なんで、スーツケースに道交法?」

道路なんかで見ないんだけど、とジョミー君が傾げる首。

ジョミー「キックボードだったら、分かるけどさ…」
サム  「あー…。アレは、うるせえらしいよな」
Aブルー「キックボードって、たまに見かけるヤツかな?」

歩道とかで、とソルジャーも。

Aブルー「危ないらしいね、歩行者に、ぶつかるとかで」
サム  「歩道、禁止になった筈だぜ?」
ジョミー「そうだっけ?」
スウェナ「キックボードの種類によるでしょ?」

歩道アウトは、電動式じゃなかったかしら、という声が。

スウェナ「道路を走れ、と改正された筈で…」
サム  「モノによっては、免許とナンバープレートが…」

必須になったと聞いているぜ、とサム君、うんうん、と。

サム  「けどよ、あくまでキックボードでよ…」
ジョミー「スーツケースとは違いすぎだよ」
スウェナ「そんなの、走ってないと思うわ」

歩道でもね、とスウェナちゃんの視線が、シロエ君に。

スウェナ「道交法、何処から出て来るのよ?」
ジョミー「音がうるさい、っていうの、道交法かなあ?」
サム  「確かに、ガラガラ、うるせえよな」
Aブルー「分かるよ、グループで引いて来た時とかは…」

うるさすぎだね、とソルジャーも認めるスーツケース。

Aブルー「でもさ、シロエが言うのは、走る件でさ…」
サム  「走れるヤツがある、って言われてもよ…」

そもそも見掛けたことがねえヤツ、とループする話。

サム  「走ってねえのに、道交法とか無関係だぜ?」
シロエ 「禁止ってことになってますしね」
一同  「「「は?」」」
シロエ 「走行自体が、禁止なんです」
Aブルー「いったい、どんなスーツケースさ?」

心当たりが無いんだけど、と質問ですけど。
どんなの…?


2025/06/23 (Mon)



☆道交法だと禁止


雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅で週末な面々。
其処へ来たソルジャー、キース君の月参りの愚痴に興味で。

Aブルー「走れるスーツケースが、何処にあるって?」
シロエ 「販売は禁止してませんから、店にあるかと」
一同  「「「は?」」」

何の店だ、と顔を見合わせる御一同様。

ジョミー「店っていうのは、旅行用品?」
シロエ 「ええ。電動式のスーツケースで…」

重い荷物も楽に運べるんです、とシロエ君の説明。

シロエ 「重量物に強く出来ているのが、問題ですね」
一同  「「「えっと…?」」」
シロエ 「人間が上に座っていても、動けるわけです」
一同  「「「あー…」」」

そういう意味で走れるのか、と誰もが納得。

サム  「それって、つまり、スーツケースに座ってよ…」
ジョミー「移動出来るよね…」
シロエ 「今の説明で、お分かりでしょうか?」

道交法に引っ掛かる件、とシロエ君、指を一本立てまして。

シロエ 「確か、捕まった人がいた筈ですよ」
一同  「「「ええっ!?」」」
シロエ 「外国人の女性でしたか、乗って走って…」

捕まってました、とシロエ君の苦笑い。

シロエ 「空港だったか、一般道かは忘れましたが…」
サム  「うーん…。空港でも、建物の外に出ればよ…」
スウェナ「普通に、公道ってことになるわね…」
ジョミー「路線バスも来るし、タクシーとかもさ…」

建物を出たトコに止まるんだしね、とジョミー君も。

ジョミー「其処を走っていたら、アウトだろうし…」
シロエ 「仕方ないです、決まりですから」
Aブルー「便利そうだと思うけどねえ…」

禁止だったら使えないかな、とソルジャー、腕組み。

Aブルー「キースにだって、乗れそうなのにさ…」
ジョミー「免許、もちろん要らないしね…」
サム  「スクーター代わりに、いけそうなのによ…」
キース 「全面的に、ズレた案だと思うんだが!」

そもそも雨よけになっていない、と唸ってますけど。
確かに…。


2025/06/24 (Tue)



☆車が欲しい理由


梅雨の季節は雨がシトシト、週末は生徒会長宅な御一同様。
ソルジャーが来まして、キース君の月参りの愚痴に妙な案。

キース 「いいか、俺の希望は車なんだぞ!?」
Aブルー「車の話なら、ずっとしてるよ!」

リヤカーで始まって、今はスーツケース、と反論が。

Aブルー「問題があるのは、車の種類で…」
キース 「その点からして、既にズレまくりだ!」

車を希望なポイントは何だと思っている、と副住職の渋面。

キース 「車さえあれば、屋根がついて来るわけで…」
Aブルー「そうだろうねえ、オープンカーは別だけれどさ」
キース 「屋根が欲しいと思う理由も、分かってるのか?」
Aブルー「えっと…?」

何なんだろう、と考え込んでいる人。

Aブルー「途中から来たし、全部は聞いてないしね…」
キース 「普通に考えた場合、雨だろうが!」

梅雨時の愚痴の話なんだしな、とキース君、グッと拳を。

キース 「同期のヤツらは、乗っているのに…」
Aブルー「そうなのかい?」
キース 「卒業してから、かなり経つしな…」

軽自動車のヤツも多いわけだ、とブツブツブツ。

キース 「そうでなければ、スクーターがあるし…」
Aブルー「スクーター?」
キース 「ああ。坊主の足の定番なのに…」

俺は未だに自転車だぞ、と始まった愚痴。

キース 「スクーターでいいから、欲しいんだが…」
Aブルー「でもさ…。スクーターには、屋根が無いしさ…」

条件は大して違わないんじゃあ、とソルジャーの疑問。

Aブルー「メリット、あまり無さそうだけど?」
シロエ 「言われてみれば、そうですよね…」
サム  「梅雨に見るのは、雨合羽だよな…」

スクーターで走っている坊主はよ、とサム君も。

サム  「自転車と、何処か違うのかよ?」
キース 「ペダル不要で、自走式だ!」
一同  「「「は?」」」
キース 「漕がずに済むから、席に座っているだけで…」

足は濡れずに雨合羽の下、と言われれば、そう。
大違いかも…。


2025/06/25 (Wed)



☆車と呼ばれるブツ


雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅で週末な面々。
其処へ来たソルジャー、梅雨の月参りに首を突っ込み中で。

サム  「もしかして、キース、雨でも自転車かよ?」
スウェナ「法衣、ずぶ濡れになりそうよね…」

裾の方が特に、とスウェナちゃん。

スウェナ「檀家さんの家に着く度、着替えが要りそう…」
ジョミー「撥水加工か、スプレーじゃないかな」
サム  「そうか、着いたら、タオルで拭けばいいヤツ…」

タオル、何回絞るんだよ、とサム君も。

サム  「大雨の時とか、大変だぜ?」
キース 「交通手段は、天気次第で使い分けだ!」

酷い雨だと路線バスで…、とキース君の嘆き節。

キース 「大雨なだけに、バスも遅れがちだし…」
一同  「「「あー…」」」

どう転んでも雨は厄介、と誰もが納得。

シロエ 「車が欲しくなるわけですよね…」
サム  「何か作ってやれねえのかよ?」
シロエ 「は?」

何をですか、とシロエ君の目が真ん丸に。

シロエ 「いったい、ぼくに何を作れと?」
サム  「機械弄りが得意なんだろ、キース用によ…」
ジョミー「梅雨対策のアイテムとかを?」
Aブルー「いいねえ、ぼくも協力させて貰うよ!」

いつもお世話になっているから、とソルジャーの笑顔。

Aブルー「法要が出来るの、キースだけだし…」
キース 「要らん、気持ちだけ貰っておく!」
Aブルー「そう言わないでさ…。シロエ、質問だけど…」

聞いていいかな、とソルジャーの視線がシロエ君に。

Aブルー「道交法に引っ掛かるのは、車輪なのかい?」
シロエ 「えっと…? 質問の意図がイマイチ…」

不明で分からないんですけど、とシロエ君からも質問が。

シロエ 「車輪で引っ掛かるというのは、何なんです?」
Aブルー「そのままだってば、車の定義は車輪かな?」
シロエ 「車輪つきだと車なのか、という意味ですか?」
Aブルー「ピンポーン!」

こっちの世界は分からなくてね、と言ってますけど。
車輪…?


2025/06/26 (Thu)



☆網をくぐれるブツ


梅雨の季節は雨がシトシト、週末は生徒会長宅な御一同様。
ソルジャーが来まして、梅雨の月参りに興味津々ですけど。

シロエ 「どうでしょう…。車輪なんでしょうか?」
ジョミー「リヤカーが車だったら、そうなんだけどね…」
サム  「一輪車も車で、お子様用の三輪車もよ…」

名前に車と入ってるよな、とサム君が顎に当てる手。

サム  「フォークリフトは、どうだっけか?」
シロエ 「扱いとしては、車両ですね。免許が要ります」
スウェナ「工事用の重機とかでも、車の内よね…」

車輪じゃないけど、とスウェナちゃんが挙げる重機類。

スウェナ「クレーンとかでも、クレーン車だわよ」
Aブルー「うーん…。そうなると、車輪じゃないのかな?」
シロエ 「接地面の問題でもないでしょうね」

リニアが車両に入る以上は、とシロエ君、腕組み。

シロエ 「恐らく、宙に浮いていたって、走る以上は…」
Aブルー「車に分類されちゃうのかい?」
シロエ 「あくまで広い意味で、ということですが…」

リニアの場合は、道交法ではありませんし、という説明。

シロエ 「将来的には、道交法の時代も来るかもです」
Aブルー「えっと…?」
シロエ 「リニアと同じ仕組みで、車が作れれば…」
ジョミー「当然、道交法だよね…」

まだまだ出来そうにないけどさ、とジョミー君も。

ジョミー「車の定義は、時代で変わるものじゃないかな…」
サム  「人力車にしたって、車だしよ…」
Aブルー「そうなると、網をくぐるの、難しそうだね…」
一同  「「「は?」」」

いったい何が難しいんだ、と誰もがキョトン。

シロエ 「網をくぐるって、何が言いたいんです?」
Aブルー「そのままだってば、道交法の対象外でさ…」
サム  「月参りに使えるような車を、作れってか?」
Aブルー「ピンポーン! キース専用車をね!」
シロエ 「そんなの、ぼくには無理ゲーですから!」

普通車だって作れませんよ、と悲鳴ですけど。
そうでしょうねえ…。


2025/06/27 (Fri)



☆免許が要らないブツ


雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅で週末な面々。
其処へ来たソルジャー、梅雨の月参り用に車なアイデアで。

Aブルー「うーん…。シロエだったら、作れそうなのに…」
シロエ 「仕組みとしては分かりますけど、あんなヤツ…」

家で組み立てられませんよ、と納得な理由。

シロエ 「ぼく専用の作業部屋だと、よくてバイクで…」
Aブルー「スペース不足が問題なわけ?」
シロエ 「場所を用意する、というのは無しです!」

そっちの世界の技術なんかは扱えません、とバッサリ。

シロエ 「下手に弄ると、反物質反応で爆発でしょう?」
Aブルー「その辺は、マニュアルを用意するから…」
シロエ 「ほらね、やっぱり、リスク満載ですよ!」

反物質反応を認めましたし、とシロエ君が吊り上げる眉。

シロエ 「協力するのは、お断りです!」
サム  「だよなあ、普通、逃げるぜ…」
ジョミー「どうせ梅雨なんて、その内に終わるしさ…」

キースが耐えればいいだけだよ、とジョミー君も。

ジョミー「それか、シルバーカーに乗るとか!」
Aブルー「シルバーカー?」

どんなヤツだい、とソルジャーの問い。

Aブルー「ぼくは、初耳なんだけど…」
ブルー 「ご高齢者用だし、いそうな所へ行かないと…」
スウェナ「出会わないわよね、多いの、スーパーかしら?」
サム  「中で乗るな、って書いてあるよな」

走行するのは屋外だけでよ、とサム君、相槌。

サム  「他のお客様には、ご迷惑だしよ…」
ジョミー「でもさ、其処までの道は走れるんだよ?」

確か免許も要らない筈、とジョミー君。

ジョミー「乗り方だって、スクーター風で…」
一同  「「「あー…」」」

言われればそう、と頷く御一同様。

サム  「使えるのかもしれねえな、アレ…」
Aブルー「たまに、お年寄りが乗ってるヤツかな?」
ジョミー「そう、ソレ!」
Aブルー「なるほどね…」

ちょっといいかも、と考え込んでますけど。
シルバーカーですか…?


2025/06/28 (Sat)



☆良さそうなブツ


梅雨の季節は雨がシトシト、週末は生徒会長宅な御一同様。
ソルジャーも来まして、キース君の月参りの愚痴に反応で。

Aブルー「えっと、質問なんだけど…」
シロエ 「誰にです?」
Aブルー「誰でもオッケー! シルバーカーの値段は…」

高いのかな、という問い。

サム  「そりゃまあ、エンジン、ついてねえけど…」
ジョミー「それなりの値段、すると思うよ」
シロエ 「んーと…。調べた所、こんな感じで…」

スクーターよりは安いですね、と見せるスマホの画面。

シロエ 「スクーターだと、倍以上します」
Aブルー「うーん…。アドス和尚じゃ、ダメだろうね…」

自転車よりも高いようだし、とソルジャーが顎に当てる手。

Aブルー「だけど、自前で調達だったら、いけそうかな?」
サム  「そうなんでねえの?」
ジョミー「ご高齢者向けのヤツで、免許も要らないしね…」
スウェナ「金銭面で負担がかからないなら、許しそうだわ」

檀家さんにも受けが良さそう、とスウェナちゃん。

スウェナ「月参りで、話が弾むんじゃないの?」
シロエ 「言えてますよね、乗り物談議で」
サム  「買い替えの時に、オススメのヤツとかでよ…」

最高じゃねえか、とサム君も。

サム  「キース、シルバーカーにしとけよ」
ジョミー「アレなら、雨でも大丈夫だしさ!」
シロエ 「免許不要で、荷物もそこそこ積めますしね」
スウェナ「流れからして、買って貰えそうよ?」

そこの誰かに、とスウェナちゃんの視線が、ソルジャーに。

スウェナ「さっき値段を聞いたからには、その気でしょ?」
Aブルー「ピンポーン!」

日頃お世話になっているしさ、とソルジャーの笑顔。

Aブルー「プレゼントするから、乗ってくれたまえ!」
一同  「「「イイネ!」」」
Aブルー「それじゃ、早速、みんな揃って…」
シロエ 「シルバーカー選びに、お出掛けですね!」
Aブルー「そう!」

善は急げと言うんだしね、と仕切ってますけど。
買いに行くと…?


2025/06/29 (Sun)



☆アウトだったブツ


雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅で週末な面々。
其処へ来たソルジャー、キース君に月参り用の提案でして。

Aブルー「キース、好みは、どんな車種だい?」
キース 「なんで、そうなる!?」
Aブルー「乗る人の好みが大切だしね!」

ぼくの船だと選べないけど、とソルジャー、目がマジ。

Aブルー「船の中だけが世界の全てで、好みなんかは…」
シロエ 「言えませんよね、服も制服でしたっけ…」
Aブルー「だからキースは、選ぶ自由を持ってるんだし…」

値段は無視してくれたまえ、と太っ腹な申し出。

Aブルー「特別仕様にしたって、かまわないしさ!」
サム  「あー、シート、錦を張るとかな!」
ジョミー「お坊さんらしくて、いいと思うよ!」
キース 「馬鹿野郎!」

月参り用のは質素が基本だ、と副住職の怒声。

キース 「車で行くなら軽自動車は、お約束だぞ!」
シロエ 「小回りが利くからじゃないんですか?」
キース 「現場的な意味はソレだが、檀家さんの車より…」

いいので行くのは言語道断、と本職ならではの発言。

キース 「たとえ高級車を持っていたって、月参りには…」
サム  「軽自動車かよ…」
キース 「鉄則だぞ!」

俺の自転車は受けがいいんだ、と苦笑い。

キース 「質素倹約を体現だからな!」
一同  「「「あー…」」」

確かにそうかも、と顔を見合わせる御一同様。

シロエ 「シルバーカーだと、どうなるんです?」
キース 「年齢的な面で、アウトだろうな」
一同  「「「は?」」」
キース 「俺が乗ったら、贅沢品だ!」

自転車に乗れる体力があるんだぞ、と言われれば、そう。

スウェナ「ご高齢者向けのヤツだったわね…」
シロエ 「健脚だったら、乗りませんしね…」
Aブルー「せっかく買っても、乗れないって…?」
キース 「そもそも、あんたに借りは作らん!」
Aブルー「あんまりすぎるよ…」

プレゼントしたかった、と嘆いてますけど。
今月、これにて中継終了~。


2025/06/30 (Mon)




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