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キース君の土下座で機嫌を直した生徒会長。
キャンデーが入ったカボチャの器を弄びながら…。
ブルー 「実際問題、ハロウィンをやりたいと持ち掛けるのは難しいんだよ」
キース 「おい。だったら俺の土下座はどうなる?」
ブルー 「五体投地をしたと思っておけば? …冗談だってば」
ジョミー「やっぱり学校でハロウィンっていうのは無理なわけ?」
シロエ 「ただのお祭り騒ぎですしねえ…」
マツカ 「必要だって主張する理由が見当たりませんね」
ブルー 「そこなんだよね。開催するにはそれなりの根拠が要るわけで…」
サム 「そっか…。遊びたいだけっていうんじゃダメか…」
スウェナ「学校は遊ぶ所じゃないものね」
ブルー 「先生たちはお祭り好きだし、OKは出そうなんだけど…」
キース 「それなら頼めばいいだろう? 俺はきちんと土下座したんだ」
ブルー 「どうやって頼むかが問題なんだ。生徒会主催は通らない」
生徒会長曰く、生徒会は腐っても生徒会。
全校生徒の利益のためにある団体で、新しい行事をやるには理由が必要。
ブルー 「運動会は大抵の学校にあるから主催できた。でもハロウィンは…」
キース 「もういい。要するに俺はあんたに騙されたんだな」
土下座して損した、とキース君は溜息ですが。
ブルー 「そうでもないよ? 主催するのは生徒会でなくてもいいし」
全員 「「「は?」」」
ブルー 「学園祭とかの実行委員会ってあるだろう? ウチには無いけど」
シロエ 「よく聞きますね、そういうのは」
ブルー 「ハロウィンの実行委員会を結成しよう。それを母体に交渉する」
ジョミー「ま、まさか…ぼくが委員長ってオチじゃないよね?」
ブルー 「実行委員長はぼくがやるのさ。君たちはオマケ」
全員 「「「オマケ?」」」
ブルー 「これだけの人数を揃えました、って形が大事! 分かったかな?」
かくしてハロウィン実行委員会の出来上がり。頑張れ、実行委員長!
