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シャングリラ学園つれづれ語り

☆ツイてない五月


季節は早くも風薫る五月。
五月といえばゴールデンウィーク、それも終わった七日でございますが。

ジョミー「うーん、今年もツイてなかった…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ グレイブ、何かやったの?」

いきなり実力テストとか、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」は怪訝そう。
休み明けに抜き打ちテストというのは王道です。

ジョミー「そっちは問題ないんだってば、今更だしね」
サム  「他のヤツらは悲惨だったみたいだけどなぁ、俺たちはなあ…」
ジョミー「一年生のプロだもんねえ、ブルーが来なくても大丈夫!」

テストと言えば生徒会長。
クラスに混ざって正解をコッソリ意識の下に…というお約束。

ブルー 「行ってあげた方が良かったかい?」
キース 「いや。たまには実力を知っておくのも大切だろう」
シロエ 「そうです、甘やかすのは良くありません」
スウェナ「でもねえ…。補習地獄は確実みたいね」
サム  「いいじゃねえかよ、俺たちは無関係なんだしよ」
マツカ 「グレイブ先生も妙に御機嫌でしたしね」

ブルーが来ませんでしたから、とマツカ君が言い、一同、爆笑。
生徒会長が参加したテストはクラス全員が満点になるわけですし…。

キース 「今頃は嬉々として採点をしてらっしゃるだろうな」
ブルー 「で、ジョミーは何がツイてなかったって?」
ジョミー「………。分からないわけ?」
ブルー 「全然? 今年もってことは今日限定でもなさそうだねえ?」
ジョミー「去年もツイていなかったんだよ!」
ブルー 「…去年もって?」
ジョミー「だから! ゴールデンウィークのシャングリラ号!」
一同  「「「あー………」」」

アレは出来れば忘れたい、と誰もが遠い目になっております。
どうやら今年もロクな体験をしなかったようで…。

ブルー 「乗りたがるから乗せたのに…。それともアレかい?」

花見旅の方が良かったのかい、と訊かれて固まるシャン学メンバー。
はてさて、固まらねばならないような花見旅とは、これ如何に?

2013/05/01 (Wed)

 

☆目指すは北の果て


ゴールデンウィークは宇宙へ、というのがシャン学メンバー。
今年もシャングリラ号に乗り込んだものの、ツイてなかったようでして。

ブルー 「ぼくとしては精一杯の娯楽を提供したつもりだけどねえ?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ブルーはソルジャーだもんね!」
ブルー 「アレが嫌だと言うんだったら花見に行けば良かったんだよ」
キース 「い、いや、それは…」
ブルー 「素敵じゃないか、桜前線を追って北へ北へと花見旅!」
ジョミー「…ぼくたちだけならいいんだけれど…」
サム  「思い切り旅費がかかるからなあ…」
ブルー 「ちゃんとお誘いがあっただろう? アレならタダだよ」

瞬間移動で家からお出掛け、何処でも日帰り、と生徒会長。

ブルー 「ジンギスカンバケツと食費はノルディの負担なんだし」
キース 「面子が最悪すぎるんだ!」
シロエ 「賑やかしだとは言ってましたけど、違いますよ」
ジョミー「絶対、途中で消えるよね…。あの二人」
サム  「うんうん、ぶるぅを残してな」
マツカ 「目的が目的ですからねえ…」

キャプテンの修行でしたっけ、とマツカ君が溜息をついております。

マツカ 「来年のお花見に備えて予行演習をするとか、なんとか…」
キース 「行ったら最後、消えてる間の煙幕代わりになるんだぜ」
ジョミー「ジンギスカンバケツを並べてね…」

来年の春こそはシャングリラの公園の桜の下で、と夢見るソルジャー。
目指すは昼間の公園なだけに、ヘタレなキャプテンを鍛えるつもり。

スウェナ「結局、本気で旅立ったのよね?」
ブルー 「だろうね、あれっきり来ないからねえ…」

マツカ君の別荘でのお花見の後にソルジャーが来たのは一度だけ。
桜前線を追って焼肉をしないか、と勧誘に訪れたきりでございます。

ジョミー「今も何処かでお花見なのかな?」
ブルー 「そうだと思うよ、そろそろ本場だ」

ジンギスカンで花見な北国の桜が見頃だとか。
バカップルは本場で焼肉をしつつ、大人の時間に挑戦中?

2013/05/02 (Thu)

 

☆寒くてもお花見


ヘタレなキャプテンを鍛えるために、桜前線を追って旅するソルジャー。
かれこれ半月以上も北上し続け、ジンギスカン花見の本場辺りまで。

ブルー 「今年の桜は早かった割に、その後で寒波が来たからねえ…」
キース 「で、ジンギスカンの本場とやらが、今、満開というわけか」
ブルー 「うん。予想じゃ4月の末だったから、かなり遅れたよね」
ジョミー「桜の花に雪が積もりました、ってニュースもあったもんね」
サム  「あれって一度じゃなかったぜ」

あちこちで桜に雪だった筈だ、とサム君が言う通り、寒い春。
満開の桜と雪の映像が何度もニュースに出たわけで。

シロエ 「雪でもお花見してたんでしょうか、あの二人…」
ブルー 「ジンギスカンバケツ持参だろう? 暖は充分取れるよね」
マツカ 「炭火でも固形燃料でも、火ですしね」
スウェナ「火鉢みたいね、お餅の代わりに焼肉だけど」
ジョミー「暖かいのかなぁ、ジンギスカンバケツ…」
キース 「火鉢はけっこう温まるんだぞ。俺も道場で世話になった」

暖房と言えばアレしか無くて、とキース君は回想しております。
住職の資格をゲットする道場で霜焼け地獄の体験者。

キース 「まして焼肉を食っているんだ、身体の芯からポカポカだろう」
ブルー 「色気より食い気で旅をしてればいいんだけどねえ…」
一同  「「「あー…」」」

そうだった、と溜息をつくシャン学メンバー。
ソルジャー夫妻のお花見の旅、焼肉の方がオマケかも知れず。

ブルー 「ひたすら食べてお花見していることを祈るよ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 焼肉しに行ったんでしょ?」

楽しそうだよね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
正真正銘お子様なだけに、全く分かっておりません。

キース 「ああ、まあ…。焼肉だろうな」
ブルー 「それと身体の芯からポカポカってことになるんだろうね」

ただし運動していれば…、と生徒会長はブツブツと。
つまり大人の時間ですけど、キャプテンの修行はどうなったでしょう?

2013/05/03 (Fri)

 

☆北の大地の花見旅


ソルジャー夫妻のお花見の旅も、そろそろゴールが見える頃。
ジンギスカンでお花見な北の大地で、バカップルは何をしているのやら。

キース 「目的は修行だったよな。…知りたくもないが」
ブルー 「ぼくも覗き見してないからねえ、どうなったんだか…」
シロエ 「知らない方が幸せですよ、きっと」
サム  「でもなぁ…。その内に来るぜ、呼んでないのに」
ジョミー「レッドカードでも懲りないもんねえ…」

また猥談を聞かされるんだ、とジョミー君。
万年十八歳未満お断りの団体様でも容赦しないのがソルジャーで。

キース 「武勇伝の披露は確実だろうな」
ブルー 「でなきゃ怒りとグチの嵐さ、モノにならなかった場合はね」
マツカ 「…どちらにしても来るんでしょうね…」
スウェナ「絶対に来るわよ、桜の季節が終わったら」
ブルー 「そろそろカウントダウンの時期だと思うよ」

北国の桜でフィナーレだから、と生徒会長。
花見旅の成果を聞かされる日はもう目の前に迫っております。

ジョミー「やっぱり今年はツイてないんだよ、いろんな意味でさ」
ブルー 「シャングリラ号の旅は君が言い出した筈だけど?」
ジョミー「そりゃそうだけど…」
キース 「あいつらの花見旅に付き合うよりかはマシ…だったろうな」
シロエ 「今年も散々でしたけどね…」

それでもバカップルと旅よりはマシだ、と頷く面々。
桜前線の旅は魅力的ですが、主催者がソルジャーと来た日には…。

キース 「桜に雪な寒波の中でも修行を優先しそうだからな」
ブルー 「だろうね、どうせシールドするんだから」
サム  「視線がダメだって言ってたよな?」
ブルー 「シジュウカラでもダメって話だったねえ」
シロエ 「カラスだったらどうなるんです?」
ジョミー「そっか、ジンギスカンの本場はカラスなんだっけ…」
サム  「シジュウカラどころの騒ぎじゃねえぜ?」

なんと言ってもデッカイし、と言われてみればその通り。
果たして北の大地での修行の旅は…?

2013/05/04 (Sat)

 

☆お花見にカラス


キャプテンのヘタレを直すために、と桜前線を追って旅するソルジャー。
終点に着く頃合いですけど、北の大地のお花見にはカラスが出るそうで。

サム  「肉を狙うってヤツらなんだぜ、きっと目つきも鋭いって!」
キース 「それが桜の木にいるわけか…」
ジョミー「一羽だけでも目立つよね、カラス…」

生ゴミの日によく見かけるよ、とジョミー君。

ジョミー「アレに比べたら鳩だって小鳥に入りそうだよ」
ブルー 「カラスは小鳥も襲うんだ。シジュウカラなら餌になるかも」
シロエ 「そんなに凶暴なんですか!?」
ブルー 「そうらしい。…だから目つきも推して知るべし」
一同  「「「うわー…」」」

そんなのが桜の上に止まっていたら、キャプテン、居心地が悪そうです。
おまけに焼肉を狙うのですから…。

ブルー 「ジンギスカンバケツに目を付けられたら最後だね、うん」
キース 「ロックオンだというわけか…」
ブルー 「ぶるぅも連れて行ってるだろうし、羽音がバサバサ」
サム  「でもシールドがある…んだよな?」
ブルー 「だから寄ってはこないだろうけど、ガン見は確実!」

焼肉を再開するまで張り付く筈だ、と生徒会長。

ブルー 「あっちのハーレイがヘタレるのが先か、ブルーがキレるか」
マツカ 「サイオンでカラスを撃退…ですか?」
ブルー 「撃退したってヘタレてしまった後ではねえ…」
ジョミー「じゃ、じゃあ…」
ブルー 「思い切り機嫌が悪いんじゃないかな、カラスのせいで」
スウェナ「…今頃、そういう状態なのよね?」
ブルー 「お花見シーズンにはカラスに注意って話だよ」
キース 「つまりアレか? 花見旅の最後はカラスなわけか?」
ブルー 「カラス対あっちのハーレイだろうね、フィナーレは」
シロエ 「それじゃ、この後、もれなくグチと文句が…」
ブルー 「いつが厄日か賭けるかい?」

そうでもしなけりゃやってられない、と生徒会長は申しておりますが。
ソルジャーのグチと文句が炸裂するのは何日後?

2013/05/05 (Sun)

 

☆危険すぎる賭け


桜前線を追って北の大地へ辿り着いたであろうソルジャー夫妻。
満開の桜の下で白昼堂々と大人の時間、という目標つきの旅なのですが。

ブルー 「あっちのハーレイがヘタレるのはまず間違いないし…」
キース 「しかしだ、そんなのを賭けたら後が怖いぞ」
シロエ 「そうですよ。ズバリ当てても、前後賞でも呪われそうです」
ジョミー「お前たちのせいだって言うよね、きっと」
サム  「それで間違いねえだろうなぁ…」

思い切り因縁をつけられるんだぜ、とサム君は肩を竦めております。

サム  「ウッカリ当てたら殺されるかもしれねえぞ」
キース 「殺される方がマシかもしれん。拉致られたらどうする」
ジョミー「え? えーっと…。もしかしなくても向こうの世界へ?」
キース 「そうだ。SD体制とやらも怖いが、もっと怖いのは…」

向こうの世界のシャングリラだ、と声をひそめるキース君。

キース 「青の間に連れて行かれてみろ。何が起こるか分からんぞ」
シロエ 「いわゆる監禁ってヤツですか?」
キース 「監禁だったらまだマシだ。そこで見てろ、と言いかねん」
ブルー 「言いかねないねえ、ブルーの場合…」

ナキネズミとやらと同列で、と生徒会長は深い溜息。

ブルー 「ヘタレ直しの目的は視線に耐えるためだし、最適だよね」
キース 「俺たちはどう見ても人間だしな」
シロエ 「会長、賭けはやめときましょう。ぼくは命が惜しいです」
サム  「俺も勘弁願いたいぜ」
ジョミー「ぼくも嫌だよ、もう忘れようよ」

バカップルの旅のことなんて、とジョミー君以下、意見が一致。

ブルー 「うーん…。面白そうだと思ったけれど、リスクが高いか」
キース 「ハイリスク、ハイリターンどころの騒ぎじゃないぞ」
シロエ 「リターンは無くってリスクだけですよ!」
ブルー 「拉致られたらシャレにならないからねえ…」

賭けは儲けてなんぼだし、と生徒会長も諦めた模様。
とりあえず本日は平和ですけど、いつかは絶対、ソルジャー来襲?

2013/05/06 (Mon)

 

☆お出掛けがしたい


北の大地の桜の花と、そこで修行のバカップルと。
忘れるが吉と判断を下したシャン学メンバー、すっかり忘れて既に数日。

ジョミー「五月っていいよね、なんかお出掛け日和って感じ?」
キース 「梅雨になったら雨ばかりだしな…。行楽向けの季節ではある」
シロエ 「みんなで何処かへ行きませんか?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ハイキングとか、楽しそう!」

お弁当を持って遊びに行こうよ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」も大乗り気。

ぶるぅ 「えっと、えっとね…。ボートに乗れる所がいいなぁ♪」
シロエ 「いいですね! 湖とか、気持ち良さそうです」
ブルー 「これからの季節は水辺がいいよね、まだ泳ぐには早いけど」
ジョミー「…そういえば、アヒルの卵って食べられたっけ?」
ぶるぅ 「アヒルさん? ピータンはアヒルの卵だよ?」
サム  「へええ…。で、アヒルの卵がどうしたんだよ」
ジョミー「この前、パパが聞いてきたんだ。アヒルの卵が拾えるって」
一同  「「「えっ?」」」

なんのこっちゃ、と『?』マークな一同ですが。

ジョミー「菖蒲の名所の池らしいんだけど、菖蒲は池の端だけで」
キース 「それとアヒルがどう繋がるんだ?」
ジョミー「池に沢山いるんだってさ。でもって、池の周りが普通に山で」

そこで卵が拾えるらしい、とジョミー君。

ジョミー「ワラビとかを採りに山に行ったら卵もあるって」
マツカ 「山の中に…ですか?」
ジョミー「もちろん池の側なんだろうけど、拾い放題らしいんだよ」
シロエ 「なんだか面白そうですね、それ」
ブルー 「その池、北の方にあるヤツじゃないかな」
ジョミー「うん。ドライブウェイが通ってるけど、歩いて行けるって」

山の麓から半時間ほどで山越えオッケー、とジョミー君。

ジョミー「パパの友達はよく行くらしいよ」
ブルー 「あそこならボートもあった筈だよ、それに菖蒲も見頃だよね」

お出掛けに丁度良さそうだ、と生徒会長は申しております。
桜の次は菖蒲でお花見?

2013/05/07 (Tue)

 

☆ハイキングに行こう


ジョミー君が言い出したアヒルの卵。
山を越えて行く菖蒲の名所ということもあり、生徒会長も乗り気でして。

ブルー 「今からだと池の菖蒲が見頃で、少し先だと花菖蒲かな」
キース 「花菖蒲も池にあるんじゃないのか?」
ブルー 「池は自生の菖蒲だけ! だけどそれだと地味だろう?」

ドライブウェイを通ってやって来る人にはイマイチだ、と生徒会長。

ブルー 「華やかさを期待する人のために花菖蒲園もあるんだよ」
ジョミー「それって入場料が要るわけ?」
ブルー 「ドライブウェイの通行料で整備してるから無料だってば」
シロエ 「じゃあ、山越えで歩いて行ったらどうなるんです?」
ブルー 「チケットが要るわけじゃないしね、もちろんタダ見さ」
サム  「なんかいいよな、タダって聞くと」
スウェナ「見なくちゃ損って気になるわよね」
ブルー 「だったら来週の土曜日はどうかな、25日で」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ みんなでハイキングだね!」

お弁当を作らなくっちゃ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」が跳ねております。

ぶるぅ 「サンドイッチがいいのかなぁ? お花見弁当は違うよね?」
ブルー 「歩いて行くのに二段重ねは向かないよ」
ジョミー「お弁当だけ瞬間移動は?」
キース 「ハイキングだぞ? 自分で背負ってなんぼだろうが!」
シロエ 「そうですよ。アヒルの卵も拾うんでしょう?」
ブルー 「荷物を減らすなら現地で食事って手もあるけどね」
一同  「「「は?」」」
ブルー 「池のほとりにバーベキュースポットがあるんだよ」

予約しておけば食材も全て揃うのだそうでございます。
食材の中身はお値段次第。

ジョミー「それって、いいかも…」
キース 「待て。…花見にバーベキューは不吉な気がする」
ブルー 「そういえば…。思いっ切りケチがついたんだっけ…」
一同  「「「あー…」」」

どこぞのバカップルを忘れていた、と誰もが溜息。
桜を見ながらバーベキューでババを引いたんですから、やめるべきかも?

2013/05/08 (Wed)

 

☆ハイキングとお弁当


25日の土曜日は、ハイキングがてら菖蒲の名所へ。
バーベキューが出来るらしいのですけど、桜で痛い目を見ておりますし。

キース 「縁起を担ぐわけではないがな、こう、なんとなく…」
シロエ 「分かります。…途中でウッカリ思い出したら悲惨ですよね」
ブルー 「場所も違うし、大丈夫だとは思うけど…」
ジョミー「こういう話が出たってことはさ、やめといた方がいいんだよ」
サム  「だよなあ…。ちゃんと弁当を背負って行こうぜ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ みんなのお弁当、作るからね!」

サンドイッチでも豪華三段重ねでも、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

キース 「い、いや…。三段重ねは安定が…」
ぶるぅ 「お弁当だけ瞬間移動ってジョミーが言ったよ?」
ジョミー「えっ、いいの!?」
ぶるぅ 「やっぱり沢山食べたいでしょ?」
サム  「マジかよ、だったら三段重ねだよな!」
スウェナ「ピクニックバスケットなんかもいいわね」
ブルー 「同じ瞬間移動だったら、スウェナの意見に一票かな」
マツカ 「自然の中でティータイムっていうのも素敵ですよね」
ぶるぅ 「んとんと…。ぼくは両方やりたいかも!」

どっちもとっても楽しそう、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」はやる気満々。
お弁当は瞬間移動で運ぶ方向になりそうです。

ブルー 「じゃあ、お弁当はぶるぅにお任せってことで」
ぶるぅ 「ぼく、頑張る!」
ジョミー「やったね、豪華弁当つきでハイキング!」
キース 「菖蒲の花見とアヒルの卵か…」
サム  「ぶるぅはボートに乗るんだよな?」
ぶるぅ 「乗りたいんだけど…。ぼく、漕げないし…」
ブルー 「そうだっけ…。この際、下僕を呼ぶのもいいかもねえ?」
一同  「「「下僕?」」」
ブルー 「そう、下僕。お弁当も背負って運ばせるとかさ」

そしてぶるぅのボートを漕がせる、と親指を立てている生徒会長。
下僕とやらに心当たりがアリアリみたいですけれど…。
ボートを漕がされて荷物も背負うって、いったい誰が?

2013/05/09 (Thu)

 

☆お弁当と下僕


お弁当を持って菖蒲の名所へハイキング。
そのお弁当を背負う下僕を呼ぶのだ、と生徒会長は申しておりますが…。

キース 「それは一体、誰のことだ?」
ブルー 「決まってるだろう、下僕と言ったら一人しかいない」
ジョミー「ま、まさか…」
ブルー 「力仕事はドカンとお任せ! ガタイの良さはピカイチってね」
シロエ 「教頭先生なんですか!?」
ブルー 「もちろんさ。ぶるぅのボートも喜んで漕ぐよ」

まあ見ていろ、と教頭室へと思念波を飛ばす生徒会長。

ブルー 『ハーレイ、25日の土曜は暇かな?』
ハーレイ『な、なんだ、いきなり?』
ブルー 『ハイキングに行こうと思うんだけど、問題がちょっと』
ハーレイ『引率だったら引き受けるぞ?』
ブルー 『お弁当がかさばりそうなんだ。それに重さも』
ハーレイ『お前とぶるぅの弁当か?』
ブルー 『ジョミーたちとね。でも詰め方の関係で…』

分散不可能なお弁当なのだ、と生徒会長は思念で解説。
三段重ねやピクニックバスケットは確かにバラして運べません。

ブルー 『運んでくれるなら来て欲しいなぁ…』
ハーレイ『任せておけ。25日だな?』
ブルー 『でもって、ぶるぅがボートに乗りたいらしくて』
ハーレイ『何人乗りでも漕いでやるぞ。お前も一緒に乗らないか?』
ブルー 『ボートの上でデートかい? 考えておくよ』

それじゃよろしく、と交渉成立。
生徒会長、一方的に思念波を切ってしまいまして。

ブルー 「ふふ、これで下僕は確保ってね」
キース 「本気で弁当を担がせる気か?」
ブルー 「でなきゃ下僕の意味が無いだろ? お弁当はガッツリ多め!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 量も種類もたっぷりだよね!」
??? 「いいねえ、ぼくたちの分も追加でよろしく」
一同  「「「!!?」」」

若干二名ほどお願いしたい、と優雅に翻る紫のマント。
いわゆるソルジャー(会話表記はAブルー)でございます。
北の大地でのお花見の旅は無事にフィナーレだったのでしょうか?

2013/05/10 (Fri)

 

☆菖蒲も大好き


お弁当を追加でよろしく、と現れてしまったバカップルの片割れ。
桜の下でバーベキューにケチがついた原因、このソルジャーという人で。

ブルー 「な、なんで君が…!?」
Aブルー「御挨拶だねえ、来ちゃダメなのかい?」
ブルー 「…そ、それは…。特にダメとは…」
Aブルー「菖蒲の名所に行くと聞いたら、絶対お邪魔しなくっちゃ!」
一同  「「「は?」」」

ソルジャーが好きなのは桜だった筈でございます。
実は菖蒲も好きだったのか、と誰もが唖然としておりますが。

Aブルー「菖蒲は最近ハマッたんだよ、ついこの間と言ってもいいかな」
ブルー 「何処で見たわけ?」

北の方ではまだ先の筈、と生徒会長が言い、頷く面々。
アルテメシアで見頃の花が北の大地で咲いているわけがありません。

Aブルー「んーと…。花と言うより葉っぱかなぁ?」
ブルー 「葉っぱ?」
Aブルー「そう、葉っぱ! こっちのスーパー銭湯で!」
一同  「「「スーパー銭湯?」」」
Aブルー「君たちは留守にしてたと思うよ、シャングリラ号に行って」
ジョミー「…留守って言ったら…」
キース 「6日の朝に地球に戻って来たんだったな」
ブルー 「その間に何をしてたのさ!」
Aブルー「別に? ハーレイと一緒に桜の花を追ってたんだけど…」

どうもギャラリーがうるさくて、と深い溜息をつくソルジャー。

Aブルー「でかいカラスが騒ぐんだよねえ、焼肉をすると」
ブルー 「…北の方ではそうらしいねえ…」
Aブルー「それでハーレイが委縮しちゃって、どうにもこうにも」
ブルー 「気分転換にスーパー銭湯?」
Aブルー「そんなトコだね。ノルディのお勧めがあるものだから…」
ブルー 「お、お勧めって…まさか、アルテメシアに?」
Aブルー「うん。たまにノルディと出掛けるんだけど」
ブルー 「き、き、君は…!!!」

エロドクターとスーパー銭湯なのか、と生徒会長、軽くパニック。
ソルジャー、エロドクターと食事どころか裸の付き合いな世界ですか~!

2013/05/11 (Sat)

 

☆気になる菖蒲


最近菖蒲にハマッたのだ、と言うソルジャー。
見かけた場所はスーパー銭湯、しかもエロドクターとの行きつけらしく。

ブルー 「…なんでノルディと銭湯なんかに……」
Aブルー「楽しいじゃないか、いろんな種類のお風呂があって」

湧き出す天然温泉なのだ、とソルジャーは至極ご機嫌です。

Aブルー「それに食事も出来るしさ…。和食に洋食、活魚料理!」
ブルー 「付き合ってるのは食事だけだと思ってたのに…」
Aブルー「ドライブだって行ってるじゃないか」
ブルー 「そりゃそうだけれど、銭湯だなんて…」
Aブルー「お風呂というのがマズイわけ?」
ブルー 「決まってるだろう! 相手を誰だと思ってるのさ!」
Aブルー「君に御執心のエロドクターで、ぼくのお財布」

たまにカップルエステなんかも、とソルジャーは笑顔でございます。

Aブルー「付き合ってあげればお小遣いを沢山貰えるからねえ…」
ブルー 「君のハーレイはそれでいいわけ?」
Aブルー「全く気にしていないけど? ぼくの趣味だと言ってあるから」
一同  「「「………」」」

あちらのキャプテン、ソルジャーに頭が上がりません。
気にしていないのではなく耐えてるだけじゃあ、と誰もが頭痛。

ブルー 「…言うだけ無駄って気がしてきたよ。それで菖蒲は?」
Aブルー「ああ、そうそう! ハーレイを連れて来たんだけどさ…」

カラスでヘタレちゃったから、とソルジャーはブツブツ。

Aブルー「とにかく今日は休んで帰ろう、ってアルテメシアまで」
ブルー 「それでスーパー銭湯に?」
Aブルー「貸し切れるお風呂があるからね。仲直りには一番なんだ」

休憩できる部屋もついてて、とアヤシイ方向に行きそうな気配。

Aブルー「ぶるぅは先に帰らせといてさ、仕切り直しに限るよね」
ブルー 「その先、禁止!」
Aブルー「あれっ、菖蒲はどうするんだい?」

ここから先になるんだけれど、と言われましても。
菖蒲にまつわるお話とやら、黙って聞いてて大丈夫ですか?

2013/05/12 (Sun)

 

☆菖蒲湯あります


ソルジャーが菖蒲と出会ったらしいスーパー銭湯。
キャプテンを連れて仕切り直しに来たとかいう話ですが、何故に菖蒲か。

Aブルー「話を先に進めないとね、菖蒲と出会えないんだよ」
ブルー 「じゃ、じゃあ、常識の範囲内で…」
Aブルー「了解。とにかく仕切り直しに来たら、表に看板が出てたんだ」
一同  「「「看板?」」」
Aブルー「そう、看板。菖蒲湯あります、って書いてあってさ」
キース 「なるほど…。5月5日に来たわけか」
Aブルー「あっ、分かる? やっぱりこっちじゃ常識なんだね」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 端午の節句は菖蒲湯と柏餅だもん!」

それに粽と鯉のぼり、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」は元気一杯。

ぶるぅ 「シャングリラ号にも大きな鯉のぼりがあるんだよ♪」
Aブルー「鯉のぼりは何度も見てるけれどさ、菖蒲湯の方は知らなくて」
ブルー 「それで?」
Aブルー「何だろうね、ってハーレイと看板を読んでも分からないし…」
ブルー 「菖蒲湯あります、としか書いてないだろうねえ」
Aブルー「うん。知ってて当然って感じだったし、ノルディに訊こうと」

悩んだソルジャー、エロドクターに思念波を飛ばしたそうでございます。
結果は即レス。

Aブルー「今日限定のお風呂ですよ、と教えてくれたよ、お勧めだとね」
ブルー 「そりゃまあ、限定商品だしね」
Aブルー「違うってば! 菖蒲は尚武に通じるんですよ、と」

武勇を重んじるって意味だってねえ、とソルジャーはニッコリ。

Aブルー「ヘタレ直しに最適ですって言われちゃうとさ、もう入るしか」
一同  「「「………」」」
Aブルー「しかも勝負って感じだし! ノルディも同じ意見だったよ」

菖蒲湯で尚武で勝負なのだ、とソルジャーは胸を張っております。

Aブルー「それでね、中に入って貸し切りのお風呂を頼んだら…」
ブルー 「その先はもういいってば!」

もう喋るな、と頭を抱える生徒会長。
しかし菖蒲に出会う所まで、まだ辿り着いていないのでは…?

2013/05/13 (Mon)

 

☆端午の節句限定


エロドクターもお勧めだったらしい端午の節句の限定お風呂。
菖蒲湯で尚武と教えられたソルジャー、更に勝負とまで連想しまして…。

Aブルー「喋るなって言われても、菖蒲にハマッた話がまだで…」
ブルー 「だいたい想像つくってば!」
Aブルー「今も入ってます、と言っても?」
一同  「「「はぁ?」」」

菖蒲湯と言えば5月5日のみ。
とっくに過ぎてしまっているのに、ソルジャーは何処で菖蒲湯に?

Aブルー「ほらね、全然分かってないし!」
ブルー 「菖蒲湯って確か、北の方には無いんだよねえ…」
キース 「そうなのか? だったら時期外れでもやってるかもな」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 入浴剤とかもあるもんね!」
Aブルー「違うってば! ぼくのシャングリラで入ってるわけ」
一同  「「「えっ?」」」
Aブルー「ハマッたからにはお取り寄せ! これしかないよね」

ノルディに頼んで花屋でゲット、とソルジャーはニコニコしております。

Aブルー「貸し切りのお風呂を頼んだ時に、オプションが菖蒲湯で」
ブルー 「そこまで!」
Aブルー「ダメダメ、ここから先が大切!」

実に素晴らしい効果があった、と語るソルジャー。

Aブルー「葉っぱをドッサリ入れて貰って、お風呂の中で二人仲良く」
ブルー 「やめたまえ!」
Aブルー「尚武で勝負なお湯は違うねえ、もうカラスなんて忘却の彼方」

湯あたり寸前までヤリまくった挙句、ビールを飲んでひと眠り。
目覚めた後は貸し切りの個室で延々とヤッていたらしく。

Aブルー「おまけに次の日、カラスが出たのにヘタレなくってさ」
ブルー 「…そ、それは良かったねえ…」
Aブルー「でもその次の日はダメだったんだよ、カラスのせいで」
一同  「「「………」」」
Aブルー「だからね、菖蒲湯が効くんだと思ったのに…」

スーパー銭湯に出掛けてみたら無かったんだよ、と嘆かれましても。
菖蒲湯は端午の節句限定、一日限りでございます。
他の日に行っても無いでしょうねえ…。

2013/05/14 (Tue)

 

☆菖蒲湯に夢中


菖蒲湯がヘタレに効いた、と言うソルジャー。
しかし効果再びと訪ねてくれば、もう菖蒲湯は扱っていなかったそうで。

Aブルー「桜の下でお花見したいのに、ヘタレ直しのお風呂が無いと…」
ブルー 「お花見にヘタレは関係ないだろ!」
Aブルー「そりゃあお花見だけならね…。でも、ぼくは基本が欲張りで」

お花見も焼肉も白昼堂々大人の時間も、とソルジャーはニヤリ。

Aブルー「桜も期間限定だからさ、咲いてる間に楽しまなくっちゃ」
ブルー 「分かったから、もう帰りたまえ!」
Aブルー「どうやって菖蒲湯をゲットしたのか知りたくないわけ?」
ブルー 「お取り寄せだと言ってたじゃないか」
Aブルー「そう! ノルディに思念を飛ばしたら速攻で手配してくれて」

スーパー銭湯の代わりに青の間のお風呂で菖蒲をたっぷり。
これまた非常に良く効いたそうで。

Aブルー「お蔭で桜前線の旅は最後まで素敵に楽しめたんだよ」
ブルー 「それは良かったねえ…」
Aブルー「カラスの視線は半端じゃないから、一発が限界だったけど」

それでもハーレイは頑張った、とソルジャーは大満足でございます。

Aブルー「だから菖蒲湯にハマッてるんだ。お花見の旅が終わった後も」
ブルー 「…菖蒲ってそんなに効いたっけ?」
キース 「邪気払いだと思ったが…」
Aブルー「ノルディも違うと言うんだよねえ…。効能は別物です、って」

どちらかと言えば血行促進、美肌効果や神経痛に腰痛だとか。

Aブルー「尚武で勝負だと思ってるから、心理的に効くみたいだね」
ブルー 「それで菖蒲をお取り寄せねえ…」
Aブルー「ヘタレない男を作るためには必要なんだよ、菖蒲湯が」

強いハーレイを育て上げるのだ、と目標は高く果てしなく。

Aブルー「そこへ菖蒲の名所に行くって聞いたら、行くしかないだろ」
ブルー 「何をしに?」
Aブルー「菖蒲ゲットだよ!」

お取り寄せより自生の菖蒲だそうですが…。
もしかしてソルジャー、菖蒲を採りに行くつもりですか?

2013/05/15 (Wed)




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