首尾よく入り込んだ放生会の舞台となる中庭。
しかし思った以上の混雑ぶりで、法要が行われている辺りは見えません。
ブルー 「本当に此処でいいのかい? ホタルはお堂の前なんだけど」
キース 「だろうな、放生会なら読経が最優先だし」
サム 「見えねえじゃねえかよ、前に行かせて貰おうぜ」
ブルーに頼んで関係者席、とサム君も言っておりますけれど。
ジョミー「嫌だってば! それに放したら見えると思うし!」
シロエ 「飛ぶでしょうから、見えるでしょうけど…」
スウェナ「でもホタルって小さいわよ? 大丈夫なの?」
ジョミー「1200匹も放すんだからさ、見えるって!」
キース 「満月と星を比べるようなもんだと思うがな…」
見えればいいが、とキース君。
キース 「オペラグラスを持ってくるべきだったぜ」
マツカ 「そうですよね…」
此処からはかなり見えにくそうです、とマツカ君も同意見。
それでもジョミー君は梃子でも動かず。
ブルー 「あ、そろそろかな。お経が終わるよ」
キース 「そのようだな」
ぶるぅ 「わぁっ、真っ暗~!」
ワッとどよめく観光客。
読経終了と共に、庭のライトもお堂の明かりも消されまして。
観光客 「「「わぁ~~~っ!!!」」」
ぶるぅ 「すっごーい!」
ブルー 「綺麗だねえ…。来た甲斐があったな」
ジョミー「えっ、何処、何処!?」
ブルー 「本堂の前だよ、一斉に上に飛んで行くけど?」
キース 「………。シロエ、見えるか?」
シロエ 「え、えーっと…。なんとなく……ですか……?」
スウェナ「チラチラと何か見えてる……かしら?」
サム 「わわっ、誰だよ、フラッシュ焚いてるヤツはよ!」
あちこちで光るカメラのフラッシュ。
ブルー 「分からないかな、ほら、池の方へ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ みんな飛んで行くね!」
とっても綺麗、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」は大喜びで跳ねていますが。
サイオンを使いこなせていないシャン学メンバー、絶望的な状況かも…。
