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シャングリラ学園つれづれ語り

☆どこまでもピンチ


生徒会長に逆らった場合、ついてくるのは砂風呂サウナ。
おまけにファーストキスまで奪われそうとあって、誰もが白旗状態で…。

ブルー 「楽しみだなぁ、ハーレイの日の生中継!」
シロエ 「待って下さい、キース先輩の意見待ちとか言いましたよね?」
ブルー 「それはまあ…。唯一、身体を張って逆らったしね」

勇者の意見は尊重しなきゃ、と生徒会長は申しております。

ブルー 「発言権があるのはキースだけだよ、この件について」
ジョミー「それじゃキースが反対だったら中止になるわけ?」
ブルー 「その辺は平和に話し合いかな、砂風呂抜きで」
シロエ 「じゃあ、キース先輩次第ですか…」
ブルー 「うん。そろそろ戻って来る頃じゃないかな」

バスタイム終了、と生徒会長が言った所でドカドカと荒い足音が。
リビングのドアがバァン! と開いて…。

キース 「ブルーはいるか!?」
一同  「「「!!?」」」

目を見開いているシャン学メンバー。
それもその筈、キース君はレースとフリル満載のネグリジェ姿。

シロエ 「…せ、先輩……。大丈夫ですか、正気ですか?」
キース 「正気に決まっているだろう! おい、ブルー!!」
ブルー 「…何か?」
キース 「何なんだ、これは! この着替えは!」
ブルー 「砂風呂の勇者に特別サービス! 新品なんだよ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ こないだブルーが買ったヤツなの!」

フィシスのお泊まり用だもん、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」はニコニコ顔。

ぶるぅ 「キースにプレゼントするんだって♪」
ブルー 「遠慮なく貰ってくれたまえ。イライザさんにあげてもいいよ」
キース 「…お、おふくろ…?」
ブルー 「アドス和尚が喜ぶかもねえ、その手のヤツは好きだろう?」
キース 「なんであんたが親父の趣味を知っている!」
ブルー 「へえ…。図星なんだ」
キース 「…し、しまった……」

アドス和尚の趣味までバレてしまったネグリジェ騒動。
キース君、再び追い込まれてますか?

2013/08/16 (Fri)

 

☆ネグリジェな二択


着替えと称してフリルびらびら、レース満載のネグリジェがキース君に。
他に着る物が無かったらしく、やむなく着たまではいいんですけど。

ブルー 「アドス和尚もフリルとレースが好きなんだ? 意見が合うね」
キース 「…い、いや……。その……」
ブルー 「いいって、いいって。お姫様ネグリジェは男のロマン!」

グッとこなけりゃ男がすたる、と人差し指を立てる生徒会長。

ブルー 「ハーレイだって集めているだろ、アテも無いのに」
シロエ 「そ、そういえばそうでしたね…」
ジョミー「なんか一杯集めてるよねえ、ブルー用に…」
ブルー 「というわけでね、話はハーレイの日に戻るんだけど」
キース 「ちょっと待て!」

俺のこの服をなんとかしろ、と噛み付いたキース君ですが。

ブルー 「あ、そうだっけ。砂風呂サウナの勲章だね、それ」
マツカ 「キースの意見を尊重するって聞きましたよ?」
キース 「そうだったのか?」
ジョミー「らしいよ、ぼくたちは発言権が無いらしいけど」
キース 「なるほどな…。だったら却下だ、ハーレイの日は断固断る!」

おおっ、と拍手するシャン学メンバー。
身体を張ったキース君のお蔭で逃げられるかもしれません。

キース 「俺は死ぬかと思ったんだ。地獄を見た以上、却下だ、却下!」
ブルー 「うーん、気持ちは分かるんだけど…。ここは二択で」
キース 「二択?」
ブルー 「君の服は只今、洗濯中。乾くまでには暫くかかる」
キース 「あ、ああ…。それは分かっているが…」
ブルー 「乾かないように細工することも可能なんだよ、サイオンで」

湿気を閉じ込めておけば明日になっても濡れたままだそうで。

ブルー 「お父さん好みのネグリジェで帰るか、服で帰るか、その二択」
キース 「なんだと!?」
ブルー 「ハーレイの日に賛同するなら服を返すよ、副住職」

ネグリジェ姿でアドス和尚と御対面もいいね、とニヤニヤニヤ。
そんな姿で帰宅した場合、キース君の立場が無いのでは…?

2013/08/17 (Sat)

 

☆ネグリジェは嫌だ


アドス和尚も好みだというフリルとレースがたっぷりのネグリジェ。
それを着て帰るか、自分の服を取り返すかがキース君に残った選択肢で。

ブルー 「ネグリジェで帰るなら山門まではちゃんと送るよ」
キース 「…さ、山門…?」
ブルー 「庫裏までの道が大変だねえ? この時期、檀家さんの目が」

お盆前だけに来る人が多い、と生徒会長。
あまつさえ夏休みのため、宿坊も満員御礼だそうでございます。

ブルー 「副住職が女装となるとド顰蹙かな、それもネグリジェ」
キース 「当たり前だろうが!」
ブルー 「それが嫌なら、ハーレイの日!」

ビシッと指を突き付けられてキース君は絶句。

キース 「…な、無いのか、他に選択肢は?」
ブルー 「無いねえ、ハーレイの日は年に一度きりだし」

逃がしてたまるか、と生徒会長の目が爛々と。

ブルー 「ネグリジェお持ち帰りコースだったら、処分もアリだよ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ バザーに出せばいいしね!」
ブルー 「アドス和尚に贈りたいなら包むけど?」
キース 「い、要らん! 親父に趣味を疑われそうだ」
ブルー 「着て帰ったら尚更……ね。で、どうするわけ?」

君の服なら速攻で乾く、と生徒会長はサイオン効果を謳っております。

キース 「く、くっそぉ…。もういい、服を返してくれ!」
ジョミー「えーーーっ!? そしたらハーレイの日が…」
スウェナ「そうよ、賛成したことになっちゃうのよ?」
キース 「やかましい! 選ぶ権利は俺にあるんだ!」

ハーレイの日も嫌だがネグリジェはもっと嫌なんだ、とキース君。

キース 「運が悪かったと諦めてくれ。でなきゃ砂風呂だな」
ブルー 「ああ、それね。砂風呂に行けば権利を主張出来るけど?」
シロエ 「け、けっこうですっ!」
サム  「ブルーのキスはかまわねえけど、ネグリジェはなあ…」
ブルー 「決まりだね?」

ハーレイの日の中継決定! と生徒会長、御機嫌ですが。
生中継って、そもそも、いったい何を…?

2013/08/18 (Sun)

 

☆注目のネグリジェ


ついに決まったハーレイの日の生中継。
逃げ道を失くしたシャン学メンバーを他所に、生徒会長はウキウキと…。

ブルー 「中継が決まって良かったよ。早速スタッフに相談しないと」
一同  「「「スタッフ?」」」
ブルー 「生中継には必須だろう? 君たちだけで出来るのかい?」
シロエ 「あー…。それは無理かもしれません」

ある程度なら扱えますが、とシロエ君。

ブルー 「だろう? だからスタッフを呼ぶんだよ」
キース 「ちょっと待て! 先に俺の服を」

返してくれ、と言い終える前にユラリと揺れたリビングの空間。
出ました、紫のマントのいわゆるソルジャー(会話表記はAブルー)。

Aブルー「こんにちは。ようやくぼくの出番だってね」
一同  「「「!!?」」」
ブルー 「ずいぶん待たせてしまってごめん。話が纏まらなくってさ…」
Aブルー「ううん、見ていて面白かったし気にしてないよ」

特にキースのネグリジェが、と注目されたキース君は愕然と。

キース 「…な、なんであんたが……」
Aブルー「生中継には欠かせないんだってさ、ぼくの協力」
ブルー 「ハーレイの日だしね、盛大にお祝いしたいから」
キース 「何をする気だ!」
Aブルー「ふふふ、いつもの迫力ゼロだね、ネグリジェのせいで」

とてもお似合い、とウインクされてズーン…と落ち込むキース君。

キース 「く、くっそぉ…。一生の恥だ……」
ブルー 「そう言わずに。ぶるぅ、キースの服を持ってきてあげて」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ サイオンで乾燥済みだね!」

取って来るね、と走って行った「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
服が届くとキース君はネグリジェを脱ぎ捨てまして。

キース 「これは要らんぞ、処分してくれ!」
Aブルー「あれっ、お父さんにプレゼントしないのかい?」
キース 「誰が贈るか!!」
Aブルー「ふうん…。それならぼくが貰おうかな?」

こんなのもいいね、とネグリジェを広げているソルジャー。
自分が着る気満々ですね…。

2013/08/19 (Mon)

 

☆ネグリジェの使い道


ハーレイの日の生中継に欠かせないのがスタッフとやら。
そして出て来た自称スタッフ、よりにもよってソルジャーでございます。

Aブルー「このネグリジェ、貰って帰ってもいいのかな?」
キース 「好きにしやがれ、俺は要らんぞ!」
ブルー 「らしいよ、君が欲しいならあげるけど」
Aブルー「いいのかい? ぼくのハーレイが喜びそうだ」
キース 「……そう使うのか?」
Aブルー「他に何があると?」

パジャマにするには飾りが多すぎ、とソルジャーは澄ました顔つきで。

Aブルー「この手の服は大人の時間に使ってなんぼ!」
キース 「お、おい、俺が着ていたヤツだぞ?」
Aブルー「ほんの少しの間だろう? ぼくは全然気にならないよ」

今夜は早速コレを着よう、とウットリしながら言われましても。

キース 「俺が気にする! せめて洗ってくれ!」
Aブルー「ああ、なるほど…。君がヤられるような気になるわけだ?」
キース 「気持ち悪いことをサラッと言うな!」
Aブルー「とっても気分がいいんだけどねえ…。体験してみる?」
キース 「この野郎! そいつを持ってサッサと失せろ!」
Aブルー「…いいのかなあ? ぼくはブルーに呼ばれたんだよ?」

今日の大事なスタッフなんだ、と指摘されればその通り。

キース 「く、くっそぉ…」
Aブルー「ふふ、ぐうの音も出ないってね」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ネグリジェ、お洗濯する?」
キース 「た、頼む! でないと俺がキレそうだ」
Aブルー「デリケートだねえ…。ぶるぅ、お願い出来るかな?」
ぶるぅ 「もっちろ~ん!」

簡単、簡単、と跳ねてゆきました、「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
大事に手洗い、きちんと干してきたようで。

ぶるぅ 「フリルとかはアイロンをかければ完璧だよ!」
Aブルー「ありがとう。生中継で早速役立ちそうだ」
一同  「「「は?」」」

ソルジャーがハーレイの日の生中継のスタッフなのは確かですが。
ネグリジェでウロウロする気でしょうか…?

2013/08/20 (Tue)

 

☆ネグリジェな脅し


フリルびらびらネグリジェを貰ったソルジャー、生中継に役立てるとか。
そんなものを何に使うのだ、と派手に飛び交う『?』マーク。

キース 「…生中継というのはお笑いなのか?」
Aブルー「えっ、なんで?」
キース 「スタッフがアレでウロついていたら、お笑いだろうが!」
シロエ 「ですよね、笑いしか取れないかと…」
Aブルー「甘いね、ハーレイの日の生中継だよ?」

そこが大切、とパチンとウインクするソルジャー。

Aブルー「君のお父さんもお姫様ネグリジェが好みなんだろ?」
キース 「頼む、その件は忘れてくれ!」

親父にバレたら殺される、とキース君は土下座。
アドス和尚の怖さは誰もが知っているだけに、場は涙あり笑いあり。

サム  「強く生きろな、応援してるぜ」
シロエ 「先輩のお父さん、ああ見えてロマンの人なんですね」
ジョミー「なんか誰かに似ていない? らしくないトコ」
スウェナ「分かるわ、教頭先生よね?」
マツカ 「でも、キースのお父さんの方が怖そうですよ」

ネグリジェのことは忘れましょう、とマツカ君も言っておりますが。

Aブルー「…忘れてもいいけど、ちゃんと中継に協力するかい?」
一同  「「「えっ?」」」
Aブルー「中継自体は決定事項だ。そうだよね、ブルー?」
ブルー 「もちろん。だから君を呼んだ」
Aブルー「この連中を逃がさないよう、もっと条件を厳しくしよう」

逃げた場合はアドス和尚の趣味をバラす、とニヤニヤニヤ。

Aブルー「なんだったっけ、ツイッターだっけ? あれで拡散」
キース 「な、何を…」
Aブルー「ここの面子っぽいアカウントを取って呟くんだよ」
一同  「「「えーーーっ!!!」」」

そんなことになれば大惨事というヤツでございます。

シロエ 「ま、間違いなく殺されますよ…」
キース 「お前たちよりも先に、俺の命が無いと思うが…」

確実に無い、と顔色を失くすキース君。
全員が一致協力しないと、キース君はお浄土行きですか…?

2013/08/21 (Wed)

 

☆ピンチな偽ツイート


ハーレイの日の生中継に協力しないと、恐ろしいことになるようです。
ソルジャー曰く、アドス和尚の趣味を偽名でツイートするそうでして…。

Aブルー「やっぱアレだね、アカウントは全員分だよね」
シロエ 「…そ、そんな……」
Aブルー「もちろんアイコンは顔写真! そして楽しく語らってもらう」

言い出しっぺは誰がいいかな、とグルリと見回されまして。

ジョミー「ぱ、パス! バレたら確実に丸坊主だし!」
ブルー 「そりゃそうだろうね、アドス和尚は君に目を付けているから」
Aブルー「ふうん? じゃあ、最初はジョミーっぽいアカウントだね」
ジョミー「えーーーっ!?」
Aブルー「ここだけの話、と呟いてあげよう。キースに聞いたと」
キース 「ま、待ってくれ! 本当に俺が殺される!」

そんなツイートを拡散するな、とキース君は顔面蒼白。

キース 「ツイッターをやってる坊主は多いんだ。真面目にヤバイ」
Aブルー「じゃあ、中継!」

ビシッと指を突き付けるソルジャー。

Aブルー「生中継に協力するならツイートしないよ」
キース 「う、うう…」
サム  「キースの親父さん、マジで怖いぜ。俺たちもタダじゃあ…」
シロエ 「済むわけないですよ、偽ツイートだと言っても無駄です」

問答無用で地獄行きです、との言葉に誰もがブルブル。

ジョミー「…や、やるしかないよね、生中継…」
マツカ 「何をするのか分かりませんけど、キースのお父さんよりは…」
スウェナ「多分マシよね、命の危険は無さそうだわ」
Aブルー「やっと話が纏まった?」
ブルー 「そうみたいだねえ、ホントに諦めが悪いったら」

長い間待たせて申し訳ない、と生徒会長はソルジャーにペコリと頭を。

ブルー 「よろしく頼むよ、ハーレイがうんと喜ぶように」
Aブルー「任せといてよ、ネグリジェもゲット出来たしね!」

あれで視聴率アップは間違いなし、とか言ってますけど。
フリル満載のネグリジェなんかが視聴率に関係するのでしょうか…?

2013/08/22 (Thu)

 

☆驚異の視聴率


ネグリジェをゲット出来たソルジャー、視聴率アップと謳っております。
お笑いならともかく、何故にフリルで視聴率がと誰もが疑問。

ジョミー「えーっと…。なんで視聴率が上がるわけ?」
サム  「さっきのネグリジェで上がるのかよ?」
Aブルー「それはもう! 百パーセントも夢じゃないかと」
一同  「「「百パーセント!?」」」

どんな数字だ、と驚愕しているシャン学メンバー。
しかしソルジャーは平然と。

Aブルー「視聴者がテレビから離れなかったらその数字だろ?」
キース 「…それはそうだが…」
シロエ 「どう考えても有り得ませんよ!」
サム  「だよなあ、聞いたこともねえ視聴率だぜ」
Aブルー「だけど取れるよ、百パーセント」
ジョミー「…ネグリジェで?」

信じられない、とジョミー君が言えば他の面子も「うん、うん」と。

マツカ 「ネグリジェを売るとか、宣伝するんじゃないんですよね?」
Aブルー「違うね、現場から生中継で」
一同  「「「現場?」」」
Aブルー「ぼくのシャングリラからお送りするんだ、リアルタイムで」
一同  「「「は?」」」

そんな所からいったい何を、と疑問が上積み。
ネグリジェに加えてシャングリラとは、まるで話が繋がらず…。

キース 「すまんが、話が全く見えん。何をする気だ?」
Aブルー「ぼくの青の間から中継でお伝えするんだよ」
キース 「だから何をだ?」
Aブルー「ぼくとハーレイのプライベートタイム!!」

素敵な夫婦の時間をお届け、と言い放たれて、全員、ドン引き。

シロエ 「…ふ、夫婦って……」
ジョミー「もしかしなくてもキャプテンつき…?」
Aブルー「他に何があると?」
キース 「…プライベートタイムとか言ってたな?」
Aブルー「そう! まさにネグリジェの出番なんだよ、大人の時間で」
一同  「「「えーーーっ!?」」」

エライ流れになってきました、ハーレイの日の生中継。
しかも視聴率が百パーセントって、生徒会長は承知してますか?

2013/08/23 (Fri)

 

☆生中継でお届け


百パーセントの視聴率が取れるとソルジャーが嘯く生中継。
その内容はソルジャーとキャプテンの大人の時間、と言われましても…。

キース 「誰が見るんだ、そんなのを誰が!」
シロエ 「視聴率どころかテレビを消されておしまいですよ!」
サム  「第一、ブルーは知ってるのかよ?」

そんな中身、と心配そうなサム君ですが。

Aブルー「もちろんブルーも承知ってね。頼んで来たのはブルーだし」
一同  「「「えぇっ!?」」」
Aブルー「なんか究極のお祝いらしいよ、悪戯を兼ねた」
キース 「…悪戯だと?」
ブルー 「そういうこと! ハーレイったら、毎日呻いているからね」
Aブルー「らしいね、マムシ酒と人魂酒が羨ましいんだっけ?」
ブルー 「正確に言うなら、その効果だよ。あやかりたいようだ」

ヘタレのくせに、と顔を顰める生徒会長。

ブルー 「あやかりたいなら見ればいいだろ、マムシ酒の効果!」
Aブルー「アレはホントに効くんだよ。ぼくも人魂酒で疲れ知らずだし」

毎日毎晩、夫婦和合でエンドレス、とソルジャーは自慢しております。
マムシ酒と人魂酒は心霊スポット行きの副産物で。

Aブルー「それでね、こっちのハーレイにも映像のお裾分けをね…」
ブルー 「中継先はハーレイの家! ハーレイ限定!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ テレビに仕掛けをするんだって!」

全部のチャンネルで中継だよね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」は笑顔全開。

ぶるぅ 「サイオンで出来ないこともないけど、えとえと…シロエ?」
ブルー 「そう、シロエ! 君なら機械は得意だろう?」
シロエ 「ぼくですか!?」
ブルー 「他の面子は警備員だよ、ハーレイに見付からないように」
キース 「ちょ、ちょっと待て、それじゃこいつは…?」
Aブルー「ぼくかい? スタッフと言うより出演者かなあ?」

ぼくとハーレイ、どっちが主演男優だと思う? とソルジャーは真顔。
アダルト映画どころか生中継の危機、主演どころの騒ぎじゃないのでは?

2013/08/24 (Sat)

 

☆生中継に備えて


ハーレイの日の生中継は教頭先生の家のテレビ限定。
ソルジャー夫妻の大人の時間を中継だそうで、主演男優は誰かと問われ。

キース 「…答えたくもないが、あんただろうな」
Aブルー「あっ、分かる? なんたって主導権はぼくにあるしね」

いい答えだ、とソルジャーは笑顔。

Aブルー「もしもハーレイと言っていたなら、砂風呂地獄とか色々と」
一同  「「「…は?」」」
Aブルー「ぼくにも男のプライドってヤツがあるんだよ」

ネグリジェは着ても其処は絶対に譲れないそうでございます。

Aブルー「というわけで、主演はぼく! ハーレイもきっと喜ぶさ」
ブルー 「百パーセントの視聴率を何処までキープ出来るかだけどね」

鼻血を噴いたらそこでおしまい、と生徒会長はニヤニヤと。

ブルー 「でもその前にテレビに細工だ。今日はハーレイ、在宅だけど」
一同  「「「えっ?」」」
ブルー 「この暑さだしね。買い物は朝イチで済ませたんだよ」

独身男の生活の知恵、と言われましても。

シロエ 「じゃ、じゃあ…。テレビに細工ってどうやって…」
ブルー 「木の葉を隠すなら森の中!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ハーレイの日のお祝いに行くの!」

御飯が済んだらみんなでお出掛け、と実に恐ろしい展開に。

ぶるぅ 「お昼はピザだよ、沢山食べてね!」
Aブルー「あっ、嬉しいな! ぼくはシーフードたっぷりで!」
ぶるぅ 「オッケー! 他のみんなは?」
キース 「…な、なんでこうなる……」
シロエ 「ババを引くのはぼくですってば!」
ブルー 「文句があるならお昼抜きでもいいけれど?」
シロエ 「…い、いえ…。喜んで頂きます…」

もうヤケだ、とシャン学メンバー、ドンチャン騒ぎ。
ピザパーティーが終わった後は。

ブルー 「さてと、行こうか。ハーレイの家へ」
Aブルー「うん。ぼくもお祝いを言わなくちゃね!」

ハーレイの日はソルジャーの世界にはありません。
その分、こちらで盛大にお祝いをしたいそうですよ~!

2013/08/25 (Sun)

 

☆行く前に賭けを


ハーレイの日の生中継は教頭先生の御自宅限定だとか。
そのためにはテレビに細工が必須で、白羽の矢が立ったのがシロエ君で。

ブルー 「あ、そうだ。出掛ける前にシロエに渡しておかなくちゃ」
シロエ 「工具ですか?」
ブルー 「それもあるけど、このチップをね…」

この箇所に入れろ、とテレビの内部の配線図などが。

ブルー 「ブルーのサイオンと波長が合うようになってるんだよ」
Aブルー「そういうこと! 空間を超えても中継バッチリ!」
キース 「…キャプテンは承知してるのか?」
Aブルー「まさか。ハーレイは見られていると意気消沈だし!」

こっそりカメラを仕掛けてきたよ、とソルジャーはニヤリ。

Aブルー「ぼくのサイオンとカメラがシンクロしてる。そして中継」
ブルー 「よろしく頼むよ、ぼくはそっちはノータッチだから」
Aブルー「任せといてよ、どんなハードなプレイになっても中継OK!」

たとえソルジャーが失神しても、中継は続くそうでございます。
あまりのことにシャン学メンバー、目が点ですが。

ブルー 「年に一度のハーレイの日だしね、喜びそうなことをしないと」
Aブルー「何処まで耐えて見続けるかも楽しみだよねえ?」

賭けないかい、とトトカルチョを提案するソルジャー。

Aブルー「何分持つかを賭けてもいいし、中身で賭けるのも楽しいよ」
一同  「「「…中身?」」」
Aブルー「うん、中身! 脱がすまでとか、その先とかね」
ブルー 「却下!!!」

万年十八歳未満お断りの面子に何をさせるか、と怒りの形相の生徒会長。

ブルー 「トトカルチョをするなら時間だよ。そっちなら許す」
Aブルー「まあいいか…。じゃあ、ぼくは三分にしておこうかな」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ なんだか分かんないけど、ぼく、一分!」
ジョミー「ぶるぅもやるんだ…。賭けなきゃ損だね」
キース 「乗りかかった船だ、五分にするかな」

始まりました、トトカルチョ。
ハーレイの日は今年も娯楽扱いですねえ…。

2013/08/26 (Mon)

 

☆お祝いにはビール


教頭先生が生中継を見て倒れるまでの時間を賭けるトトカルチョ。
的中させても賞品は出ないようですけれど、それでも賭けは立派な娯楽。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ みんなの時間、書いたよ!」
ブルー 「当てた人には拍手ってね。ドキドキするのがいいんだよ」
Aブルー「ぼくは真っ最中で忙しいから、当たってたら後で祝ってよ?」
ブルー 「それはもちろん。君は主演だし、ケーキもつけよう」
Aブルー「やったね、今夜は頑張らなくちゃ!」

でもその前にハーレイの家、とソルジャーがシロエ君の肩を叩きまして。

Aブルー「チップはしっかり仕掛けといてよ、ミスは厳禁!」
シロエ 「…分かってます…。でも、教頭先生はどうするんです?」
ジョミー「家にいるならバレバレだよねえ?」
スウェナ「シールドするんじゃないかしら?」
ブルー 「甘いね、ハーレイは今もテレビを観賞中だし」

まずはテレビから引き離さないと、と生徒会長。

ブルー 「木の葉を隠すなら森の中だと言っただろう?」
ぶるぅ 「えっとね、みんなでお祝いするから、その間だって!」
ブルー 「一人くらい欠けていたって気付かれないしね、頑張って」

でも念のために、と何故かビールのケースがドカンと。
缶ビールではなくて、いわゆる大瓶。

ブルー 「はい、このビールをしっかり振る!」
一同  「「「振る?」」」
ブルー 「お祝いと言えばビールかけだろ、ブシューッと一発!」

樽酒の鏡割りやシャンパンシャワーは勿体ないそうでございます。

ブルー 「賞味期限が切れたビールを山ほど手に入れたんだよ」
ぶるぅ 「お酒屋さん、とっても喜んでたよ♪」
一同  「「「………」」」

そりゃそうだろう、と誰もが納得。

ブルー 「これをハーレイに向かって景気良く!」
Aブルー「ずぶ濡れになったらシャワーに行くから隙だらけだよね」

その間にテレビに細工するべし、と有難い仰せ。
賞味期限切れのビールで祝おうだなんて、どこまでも酷い話だとしか…。

2013/08/27 (Tue)

 

☆ビールかけでお祝い


ハーレイの日を盛大に祝うべく、賞味期限切れのビールをシェイク。
続きましては瞬間移動で、教頭先生の家のリビングに突入でございます。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ ハーレイの日、おめでとう!」
ハーレイ「な、なんだ、いったい何の騒ぎだ!?」
ブルー 「ぶるぅが言ったろ、ハーレイの日だよ」
Aブルー「とってもおめでたい日なんだってね、年に一度の」

ぼくもお祝いに来たんだよ、とソルジャーがウインク。

Aブルー「ビールかけって言うんだっけか、それでお祝いするってさ」
ハーレイ「…ビールかけ…?」
ブルー 「スカイダイビングの方が良かった? 去年みたいに」
ハーレイ「い、いや! ビールでいい!」
ブルー 「それはけっこう。でもリビングでやるのはマズイね」

お掃除ボランティアは嫌だから、と庭を指差す生徒会長。

ブルー 「ちょっと暑いけど、やっぱり外だね」
Aブルー「ビールはキンキンに冷えているから涼しいよ、きっと」
ハーレイ「分かった、庭だな」

教頭先生、見ていたテレビを消して庭へと。
シャン学メンバーも続きましたが、シロエ君だけは例外で。

ブルー 「いいかい、まずはリビングのテレビから!」
シロエ 「分かりました。…時間、稼いで下さいよ」

家中のテレビに中継用のチップを仕込むべく、シロエ君は作業を開始。
そして庭では…。

ブルー 「では、ハーレイの日を祝して!」
一同  「「「おめでとうございまーす!!」」」

ブシューッと四方八方から噴き出すビールのシャワー。
教頭先生は濡れ鼠ですが、悪い気分ではないらしく。

ハーレイ「こらこら、ビールがもったいないぞ」
ブルー 「でも冷たくていい気持ちだろ? まだまだあるから」
ハーレイ「わはは、浴びながら飲むのもオツなものだな」
Aブルー「口を開けてよ、ブシューッとやるから」
ハーレイ「は、はい! 御馳走様です!」

噴き出すビールを口で受け止め、大感激の教頭先生。
賞味期限切れですけど、大量に飲んでも大丈夫?

2013/08/28 (Wed)

 

☆ビールかけの結末


教頭先生の御自宅の庭で、ハーレイの日を祝してビールかけ。
賞味期限切れとも知らずに全身に浴びた教頭先生、もう最高に御機嫌で。

ハーレイ「ありがとう。こんなに美味いビールを飲んだのは初めてだ」
ブルー 「それは良かった。来た甲斐があったよ」
ハーレイ「これぞ最高の贅沢だな。猛暑日にビールのシャワーだからな」

御礼に冷たい飲み物でも、とのお言葉ですが。

ブルー 「紅茶かコーヒーしか置いてないだろ、君の家」
ハーレイ「いや、お前たちが来てくれるかも…とジュースを買ってある」
ブルー 「そうなんだ? でもねえ、ロクなお菓子が無さそうだし」
ハーレイ「す、すまん…。かき氷なら用意出来るのだが」
ブルー 「アイスも無いとは気が利かないねえ…」

ぶるぅのおやつの方がいい、と生徒会長、クルリと背中を向けまして。

ブルー 「もう帰るから、君はシャワーを浴びてきたまえ」
ハーレイ「…これで終わりなのか?」
ブルー 「まだ何か? スカイダイビングをしたいのかい?」
ハーレイ「それは断る! ありがとう、今日は素晴らしい日だった」
ブルー 「じゃあ、夏風邪を引かないようにしっかりシャワー!」
Aブルー「楽しかったよ、ビールかけ! それじゃ、さよなら」

パッと消えました、シャン学メンバーと生徒会長たち。
しかし本当はシールドの中に隠れただけで。

ブルー 『シロエ、テレビの細工はどうだい?』
シロエ 『今、寝室のをやってます。これで最後です』
ブルー 『なるほど…。紅白縞を取りに入られたらバレちゃうか』

ちょいと足止めしておこう、と生徒会長はニンマリと。

ブルー 『ハーレイ! ハーレイ、聞こえてる?』
ハーレイ『…なんだ?』
ブルー 『今ね、家に帰ってビールの空き瓶を見ていたら…』
ぶるぅ 『賞味期限切れのヤツが混ざっていたの!』

お腹の薬を飲んでおいて、と言われた教頭先生、薬箱へと猛ダッシュ。
その間にテレビの細工は無事に完了、シロエ君を回収して脱出ですよ~!

2013/08/29 (Thu)

 

☆寝室でゆっくり


ハーレイの日を祝して、ソルジャーとキャプテンの大人の時間を生中継。
教頭先生宅のテレビに細工を終えた一同、のんびり夕食を終えまして。

Aブルー「じゃあ、ネグリジェは貰って行くから! お楽しみに」
ブルー 「早速始めるつもりかい?」
Aブルー「当然だろ? ハーレイにも早く来るよう言ってあるしね」

中継の件は秘密だけれど、と舌をペロリと出すソルジャー。

Aブルー「なにしろハーレイ、見られているとダメだから」
ブルー 「はいはい、分かった。それじゃよろしく」
Aブルー「ぼくは三分に賭けたんだ。ちゃんとチェックをしといてよ?」

当たった時にはケーキつき、と鼻歌交じりにお帰りに。
教頭先生が倒れるまでの時間は賭けの対象となっております。

キース 「それで、これからどうなるんだ?」
ブルー 「もちろん覗き見!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ こっちも中継だもん!」

パッと出ました、中継画面。
教頭先生、リビングでテレビドラマを見ておられますが。

ハーレイ「…ん?」
ブルー 「ふふ、もう始まったみたいだねえ?」
ハーレイ「な、なんだ、これは?」

いきなり乱れたテレビ画面に、教頭先生はリモコンをカチカチ。
画面の乱れが収まりますと、その向こうに。

Aブルー「どう、ハーレイ? いい感じだと思うんだけど」
A船長 「どうなさったのです、その服は?」
Aブルー「あっちのブルーに貰ったんだよ、素敵だろ?」
A船長 「え、ええ…」
Aブルー「グッときた? それとも服より中身が気になる?」

好きに脱がせていいんだよ、とソルジャーはベッドに腰掛けています。
教頭先生は画面に釘付け、それでもリモコンをカチカチと。

ハーレイ「…どのチャンネルでもやっているのか…」

ということは、と寝室へダッシュ。
テレビをつければキャプテンとソルジャーが大写し。

A船長 「よろしいのですか? ブルー…」

ゴクリと唾を飲む教頭先生。
寝室で見るとは、オカズにする気満々ですねえ…。

2013/08/30 (Fri)

 

☆ハーレイの日に乾杯


生中継をガッツリ見るべく、寝室に移動した教頭先生。
ベッドに腰掛けてテレビをガン見で、生徒会長はフフンと鼻で笑いつつ。

ブルー 「もう一分は経ったってね。残念でした、ぶるぅ」
ぶるぅ 「えーーーっ! 酷いや、ハーレイ!」

いつもパッタリ倒れてるのに、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」は不満そう。
一方、教頭先生の方は。

ハーレイ「こ、これは…。何か知らんが、録画とかは…」

出来るのだろうか、と格闘したものの、それは出来ないようでして。
その間にも画面の向こうでソルジャー夫妻がイチャイチャと。

Aブルー「んっ…。ダメだってば、そこは」
A船長 「お好きでしょう? それから、ここも」

ネグリジェを着たままのソルジャーをキャプテン、触りまくり。
教頭先生は生徒会長の写真がプリントされた抱き枕に頬ずり状態で。

ブルー 「三分経過。ブルーも読みを誤ったねえ」
キース 「そうか、三分に賭けてたな。ケーキは消えたか」
ブルー 「ネグリジェ効果が意外な方に転んだんだろ、まだ脱がないし」

あの手の衣装は楽しんでなんぼ、と生徒会長、ニヤニヤと。

ブルー 「だけどそれにも限界が…ね。テレビ画面はここまでかな」
ぶるぅ 「あれっ、見えなくなっちゃったぁ!」

故障したよ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」は大慌てですが。

ブルー 「大人の時間は子供にはちょっと…。ハーレイには見えてるよ」
ぶるぅ 「そっかぁ、それなら安心だね!」
キース 「何処がだ!」
ブルー 「君は五分に賭けたんだろう? 黙って待つ!」

画面も音声もシャットアウト状態な中継画面、教頭先生の息がハアハア。

ハーレイ「う、羨ましい…。いつか私も…」

ブルーと必ず! と叫んだ所で限界突破。
仰向けにドオッと倒れまして…。

ブルー 「おめでとう、キース。ジャスト五分だ」

ハーレイの日を祝して乾杯! と出て参りました、子供用シャンパン。
これから祝宴らしいですけど、主役は不在でハーレイの日の中継終了~。

2013/08/31 (Sat)





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