☆敬老の日の朝
やってまいりました、敬老の日。
前日は日曜でお休みとあって、生徒会長宅に泊まったシャン学メンバー。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 朝御飯できてるよ!」
ジョミー「うわぁ、朝から御馳走なんだ?」
ブルー 「それはもう。なにしろゲストが来るからねえ」
シロエ 「えっ、教頭先生はお昼前にいらっしゃるんじゃあ?」
ブルー 「忘れてないかい、もう一人」
忘れたい気持ちは分からないでもないけれど、と生徒会長は深い溜息。
ブルー 「招待よろしくとゴネていただろ?」
キース 「あいつ、朝から来やがるのか?」
ブルー 「朝食も豪華にいきたいらしいよ、そう言ってきた」
サム 「それっていつだよ?」
ブルー 「ぼくとぶるぅが起きてすぐかな」
空間を越えて思念波コールが入ったそうでございます。
スウェナ「だけど姿が見えないわよ?」
マツカ 「せっかくのスープが冷めそうですけど…」
Aブルー「ごめん、遅れた!」
取り込んでいたものだから、と出現しました、私服のソルジャー。
Aブルー「ハーレイといい雰囲気になっちゃってねえ…」
ブルー 「その先、禁止!」
Aブルー「別にいいだろ、バスルームで楽しんできただけだから」
ぶるぅ 「えとえと、朝風呂?」
Aブルー「うん。ハーレイと二人で目一杯! もう何回も」
ブルー 「退場!!」
そこのお皿を下げてしまえ、と生徒会長はブチ切れ寸前。
ブルー 「帰ってモーニングコーヒーでいいだろ、そして続きで」
Aブルー「同じコーヒーなら地球のがいいなぁ…」
ぼくのハーレイも呼んでいいかい、と訊かれて一同、ピキンと硬直。
Aブルー「とりあえず続きは我慢するから、二人でコーヒー!」
ブルー 「今日は敬老の日なんだってば!」
主役はこっちのハーレイなんだ、と必死に切り返す生徒会長。
ブルー 「肝心のハーレイが来ていないのに先客は却下!」
Aブルー「じゃあ、ぼくの食事」
沢山食べてもいいんだよね、とソルジャー、着席。
朝っぱらから災難MAX?
2013/09/16 (Mon)
☆喋りたい年頃
教頭先生も来ない内から押し掛けてきました、生徒会長のそっくりさん。
朝食は豪華にいきたいとかで、それは美味しそうにパクパクと。
Aブルー「やっぱりいいねえ、地球の食事は」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 材料、新鮮だしね!」
産みたて卵に朝採りの野菜、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」は嬉しそう。
Aブルー「なるほどね。長持ちもいいけど鮮度の方も捨て難い」
一同 「「「???」」」
Aブルー「分からないかな、ヤりたくなったら即、実行!」
これがなかなか難しくて…、とソルジャーはフウと溜息を。
Aブルー「青の間とかハーレイの部屋ならいいけど、ブリッジとかはね」
ブルー 「ちょ、ちょっと…」
Aブルー「それと公園もマズイらしいよ、ハーレイ的には」
ぼくは全然気にしないのに、とスープをズズッと啜るソルジャー。
Aブルー「シールドすれば見えやしないし、問題ないと思うんだけど」
ぶるぅ 「んとんと…。公園でお食事するの?」
Aブルー「そう、ハーレイを美味しく食べるには鮮度も大切!」
ブルー 「退場だってば!」
よくも朝から猥談を、と生徒会長、柳眉を吊り上げております。
Aブルー「えーーーっ? 別にいいよね、このくらいはさ」
キース 「…言わせてもらえば、俺たちには意味が不明だからな」
それで良ければ喋っていろ、と反撃しました、副住職。
キース 「文字通り馬の耳に念仏になるが、まあ頑張れ」
Aブルー「…念仏ってアレかい、君とかブルーがブツブツやってる…」
キース 「南無阿弥陀仏というヤツだ。俺の耳にはそうとしか聞こえん」
他のヤツらも似たようなものだ、と言われたソルジャー、絶句しまして。
Aブルー「…ぼ、ぼくとハーレイの熱い時間がアレなわけ?」
キース 「喋れば喋るほど意味不明だしな、より念仏度もアップする」
Aブルー「困るんだけど!」
ブルー 「じゃあ黙るんだね、でなきゃ退場!」
お念仏に例えられたソルジャー、シュンと沈黙。
南無阿弥陀仏じゃ無理ないですね!
2013/09/17 (Tue)
☆チケットが楽しみ
朝っぱらから御機嫌で猥談を繰り広げていたソルジャー。
大人の時間をお念仏だと言われてしまい、思い切り水を差されたようで。
Aブルー「…いくらなんでも例えが酷いよ…」
ブルー 「自業自得と言うんだよ。調子に乗るからそうなるのさ」
よくやった、とキース君の肩をポンポンと叩く生徒会長。
ブルー 「ブルーを黙らせるとは素晴らしいよね、副住職」
キース 「阿弥陀様に申し訳ないような気がしないでもないんだが…」
ブルー 「それはお許し下さるさ。日頃からきちんとお勤めしてるし」
でもとりあえず唱えておこうか、と生徒会長、合掌を。
キース君とサム君も一緒に合掌いたしまして。
ブルー 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏」
キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏」
サム 「南無阿弥陀仏…」
声も高らかに十回唱えて、深々と一礼。
ソルジャーはもうゲッソリと…。
Aブルー「…嫌がらせかい?」
ブルー 「とんでもない。これはそういう決まりだからね」
キース 「念仏は十回が基本なんだ。知りたいなら詳しく教えるぞ」
Aブルー「い、要らない! そんなBGMでヤる趣味は無いし!」
ブルー 「懲りてないねえ、まだ言うんだ?」
Aブルー「…分かったってば、反省してるよ!」
だから勘弁、と慌ててサラダを頬張るソルジャー。
かくして猥談を見事に撃退、なごやかに朝食が終わりまして。
ブルー 「さてと…。次はハーレイを迎えなくっちゃね」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 御馳走の用意はバッチリだよ!」
Aブルー「それなんだけどさ…。なんだか凄いチケットだねえ?」
ブルー 「ああ、アレね。なかなかいいだろ?」
Aブルー「…こっちのゼルのキスマークだというのが強烈だよ、うん」
ブルー 「いいんだってば、ハーレイはそれで満足だから」
Aブルー「らしいね、何処にプリントしたのかな?」
やっぱり襟かな、とソルジャーは首を傾げております。
得意技は覗き見ですけど、今日のお楽しみに封印していたようですね…。
2013/09/18 (Wed)
☆チケットは何処に
覗き見が大好きなソルジャーですけど、教頭先生を見ていない様子。
例のキスマークを何処にプリントして現れるのか、ワクワクだそうで…。
Aブルー「襟にするんだって言っていたけど、どうなると思う?」
シロエ 「ぼくは襟だと思いますけど?」
サム 「一回きりしか使えねえんだろ、襟だよな」
キース 「俺も襟しかないと思うが…」
Aブルー「うーん…。大穴に賭ける人はいないわけ?」
ブルーお勧めのトランクスとか、とソルジャーは言っておりますが。
ブルー 「そんな度胸はまず無いね。ぼくのチェックが入るんだよ?」
Aブルー「ああ、そうか。そこで鼻血を出したら終わりだねえ…」
ブルー 「鼻血くらいじゃ終わらないけど、倒れたら終わり!」
パーティーどころか強制送還、と生徒会長はニッコリと。
ブルー 「ハーレイもそこまで馬鹿じゃない。襟で決まりさ」
Aブルー「つまらないよ、それ!」
ブルー 「ううん、充分に笑えると思う。なにしろアレは…」
ぼくじゃなくってゼルの唇、とパチンとウインク。
教頭先生、プリントするまでに何度も用紙にキスしていたとか。
ブルー 「プリントした後もドキドキしながら唇を…ね」
Aブルー「なるほど、そっちを思い描いて楽しむっていう趣向なんだ?」
ブルー 「そういうこと! ハーレイは期待を裏切らないさ」
思い切りぼくに惚れてるだけに、と生徒会長は自信たっぷり。
そうこうする内に時間は流れ、玄関のチャイムがピンポーン♪ と。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ハーレイが来たよ!」
ハーレイ「すまん、遅れたか?」
ブルー 「ううん、全然。で、チケットが見当たらないけど?」
どうなったんだい、と訊かれた教頭先生、頬を真っ赤に染めまして。
ハーレイ「も、もちろんチケットは持って来ているぞ」
ブルー 「何処さ? まさかズボンの下だとか?」
トランクスに刷るのもアリだけれども、と凝視している生徒会長。
真っ赤なキスマーク、何処にプリントされたんでしょうねえ?
2013/09/19 (Thu)
☆チケットの在り処
敬老の日のパーティー会場に現れました、教頭先生。
スーツでキメておられますけど、肝心の入場チケットが見当たりません。
ブルー 「うーん…。チケット持参じゃないだろうね?」
ハーレイ「持っていないと入れないのだろう?」
ブルー 「そうじゃなくって、プリントしないで用紙のままとか」
如何にもやりそう、と生徒会長は教頭先生を睨んでおります。
ブルー 「プリントは一回こっきりだけど、刷らなかったら消えないし」
Aブルー「そうか、取っといて後で好みの場所にプリントするんだ?」
ブルー 「やらかしそうだろ、ハーレイだしさ」
襟と言っておいてトランクスとか…、とジロジロ見詰める生徒会長。
ハーレイ「そ、それは無い! 私はそんな…!」
ブルー 「とにかく、チケット! プリントするのも条件の内!」
刷ってないなら回れ右、と玄関の方にビシィッと指を。
教頭先生、大慌てで首を左右に振りまして。
ハーレイ「言われたとおりにプリントしたんだ! ただ…」
ブルー 「何さ?」
ハーレイ「此処の入口には管理人さんがいるし、他にもだな…」
仲間だらけのマンションだけに、と教頭先生は脂汗。
ハーレイ「キスマークつきの服なぞを目撃されたら、あらぬ噂が…」
ブルー 「立つだろうねえ、ついに女が出来たとか」
ハーレイ「そ、それで…。これで隠して来たのだが…」
それとお前への愛をこめて、とシャツの襟元に真紅の薔薇が。
ハーレイ「これを外すと、こう、チケットが」
ブルー 「オッケー、確かに」
キスマークだねえ、と生徒会長は満足そう。
教頭先生は外した薔薇を手にして床に片膝をつくと。
ハーレイ「そ、そのぅ…。受け取って貰えるだろうか?」
ブルー 「は?」
ハーレイ「お前に渡そうと選んで来たんだ、ぜひ貰ってくれ」
ブルー 「…いいけどさ…。帰りの道はどうするんだい?」
薔薇が無ければキスマークがまるっと剥き出しだけど、と鋭い指摘。
グッと詰まった教頭先生、どうなりますやら…。
2013/09/20 (Fri)
☆チケットと薔薇と
キスマークをワイシャツの襟にプリントしてきた教頭先生。
人目に立つからと真紅の薔薇で隠し、その薔薇を生徒会長に贈ろうと…。
ブルー 「薔薇は貰っても構わない。でも帰り道の保証は無いよ?」
ハーレイ「…そ、それは…」
ブルー 「丸見えになったキスマークって、更に誤解を呼びそうだよね」
誰の家に行って来たのやら…、と生徒会長はニヤニヤと。
ブルー 「ぼくの家に口紅を愛用している面子は誰もいないし」
Aブルー「思い切り誤解されそうだねえ…」
ブルー 「それはもう! でもって噂は広がるのも速くて」
ハーレイ「こ、困る! それは非常に困るのだが!」
私はお前一筋で、と教頭先生、薔薇を持ったままアタフタと。
ハーレイ「たとえ噂でも、そういう浮気は…!」
ブルー 「したくないって? だったら薔薇を付けとくんだね」
元の襟に、と言われてしまっては教頭先生も反論出来ず。
ハーレイ「…仕方ない…。では、気持ちだけでも貰ってくれ」
ブルー 「いいよ、気持ちはプロポーズだね?」
ハーレイ「そうか、分かってくれたのか…!」
ついに積年の想いが叶った、と感涙の教頭先生ですが。
ブルー 「ちょっと待った! 今の台詞はサービスだから!」
ハーレイ「…サービス?」
ブルー 「敬老の日だしね、お赤飯が似合うシチュエーションで」
婚約記念ならお赤飯、とニッコリ微笑む生徒会長。
ブルー 「気分だけでもプロポーズ成功といきたいだろう?」
ハーレイ「…き、…気分だけ…?」
ブルー 「うん。それじゃ盛大にお祝いしようか、敬老の日を」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 最初はシャンパンで乾杯だよね!」
ブルー 「というわけでさ、薔薇は襟にね。でもって、お祝い!」
プロポーズ成功を祝う気持ちで、と言われましても。
ハーレイ「…き、気分だけとは…」
Aブルー「報われないねえ、君って人も…」
お気の毒に、とソルジャーに肩を叩かれ、教頭先生は薔薇を襟に。
プロポーズは空振り、これから先は?
2013/09/21 (Sat)
☆敬老の日を祝おう
ダメで元々、あわよくば。
生徒会長に薔薇を贈ってプロポーズを、と試みた教頭先生は見事に失敗。
ハーレイ「…ついに受け入れて貰えたのか、と思ったのだが…」
ブルー 「甘いね、そんなドサクサ紛れのプロポーズ!」
成功させたいならシチュエーションを考えろ、と生徒会長は冷笑で。
ブルー 「とにかくお祝いはしてあげるんだ。それで充分!」
Aブルー「敬老の日だっけ、御馳走が沢山あるんだよね?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ メインはお赤飯だよ!」
栗もたっぷり入っているの、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
生徒会長、教頭先生を促しまして。
ブルー 「ほらほら、主役が着席しないと始まらないから!」
ハーレイ「…う、うむ…。祝いの席には違いないか…」
ブルー 「お祝いだってば、悪い気分じゃないだろう?」
なんと言ってもぼくの家だし、と生徒会長はニコニコと。
ブルー 「おまけに襟にはキスマーク! 愛がたっぷりの」
ハーレイ「そうだったな。これはお前からの…」
愛がこもったキスマークだった、と襟元を見詰める教頭先生。
しかしキスマーク、その正体はゼル先生の唇で。
ジョミー「…うぷぷぷぷ…」
キース 「馬鹿! 笑うヤツがあるか!」
ブルー 「笑ってあげたら可哀相だよ、ハーレイが」
シャイなんだからね、と言われて盛大に吹き出すシャン学メンバー。
必死に笑いを堪えていますが、教頭先生は真っ赤になって。
ハーレイ「…そ、そのぅ…。なんだ、やっぱり照れるものだな」
ブルー 「だからこそ薔薇で隠しとけってね」
Aブルー「凄いよねえ…。キスマークひとつで真っ赤だなんて」
ぼくのハーレイはそういう時期を過ぎちゃったから、と余計なひと言。
教頭先生、ますます赤くなっておられますが。
ブルー 「そのくらいにしといて、まずは乾杯!」
ぶるぅ 「そだね、シャンパン、持ってくるね~!」
お祝いだぁー! と飛び跳ねてゆく「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
はてさて、どんな宴会になるのでしょうか?
2013/09/22 (Sun)
☆お年寄りに乾杯
襟に飾った真紅の薔薇でキスマークを隠した教頭先生。
本日の主役をメインの席に据え、いよいよパーティー開幕でございます。
ブルー 「それじゃハーレイの健康と長寿を祈って、乾杯!」
一同 「「「かんぱーい!!」」」
カチン、カチンと触れ合うシャンパングラス。
生徒会長にもグラスをカチンとやって貰った教頭先生、もう感激で。
ハーレイ「ありがとう、ブルー。感謝する」
ブルー 「どういたしまして。お年寄りは大事にしないとね」
ハーレイ「…私は年寄りではないつもりだが…」
ブルー 「うん、ゼルよりは断然若いよ」
ゼル先生という名前を聞くなり、シャン学メンバー再びププッと。
もちろんキスマークの件ですけれども、教頭先生は知る筈もなく…。
ハーレイ「こらこら、ゼルはあれでも私と年は変わらんのだぞ」
ブルー 「だから若いねって褒めてるんだよ、そうだよね?」
キース 「ま、まあ…そういうことです。ゼル先生には失礼しました」
ハーレイ「本人の前では言わないようにな。あれで相当気にしている」
薄くなってきた頃から「薄い」とか「ハゲ」は禁句だとか。
ジョミー「えっ、そうなの? ぶるぅがしょっちゅうツルツルって…」
ハーレイ「ぶるぅは子供だから平気なだけだ」
Aブルー「なるほどねえ…。ぼくの世界のゼルもそうだよ」
ウッカリ眩しいと口にしたクルーは左遷だそうで。
Aブルー「髪の毛の問題はデリケートだよね、髪も大事にしなくっちゃ」
ブルー 「それじゃ髪の毛の健康も祈っておこうか」
ハーレイの生え際に乾杯! と景気のいい音頭。
教頭先生、悪い気はしないらしくって。
ハーレイ「うむ、ブルーに恥をかかせないためにも髪は死守しよう」
ブルー 「…恥だって?」
ハーレイ「そのぅ、なんだ…。やはり新郎がハゲというのは…」
ブルー 「君の夢ってホントに尽きないねえ…」
それでこそハーレイなんだけど、と生徒会長はニッコリと。
乾杯の後は御馳走がズラリ、メインはお赤飯ですね!
2013/09/23 (Mon)
☆敬老の日の主役
教頭先生の長寿やら髪の毛の健康を祝って乾杯。
続きましては大宴会で、大盛りのお赤飯をメインに海山の珍味が満載で。
ブルー 「遠慮しないでどんどん食べてよ、今日はぼくのおごり!」
キース 「後で教頭先生に請求書を回す気じゃないだろうな?」
ブルー 「やらないってば、ぼくだって高給取りだしね」
たまにはパァーッと! とブチ上げる生徒会長、お金は充分ございます。
普段から「そるじゃぁ・ぶるぅ」とグルメ三昧の日々ですし…。
Aブルー「いいなぁ…。同じソルジャーでも、こうも違うか…」
ブルー 「SD体制で苦労している君には申し訳ないんだけどね」
Aブルー「その分、ノルディにたかることにするよ」
お金は腐るほどあるようだから、とソルジャーはニヤリ。
エロドクターをお財布代わりに使い続けている人です。
ブルー 「ほどほどにしないと痛い目を見るよ?」
Aブルー「いい思いをする、の間違いだろう?」
ブルー 「はいはい、分かった」
君のハーレイに浮気がバレない程度にね、と生徒会長、深い溜息。
教頭先生は涎が垂れそうな顔で。
ハーレイ「……羨ましい……」
ブルー 「何か言った?」
ハーレイ「い、いや、何も!」
Aブルー「羨ましいって聞こえたよ? そうだ、君さえ良かったら…」
ハーレイ「は?」
Aブルー「敬老の日とやらでお祝いなんだし、ぼくからも一つ!」
今夜は君のベッドで一発、と言われた教頭先生、ボンッ! と真っ赤に。
ハーレイ「そ、それは…。お気持ちは有難いですが…」
Aブルー「初めてはブルーと決めているから断るって?」
いいけどね、と鼻を鳴らすソルジャー。
Aブルー「でもプロポーズも断られてたし、イマイチ未来が無さそうで」
ハーレイ「そこは努力でカバーです!」
ブルー 「随分と見上げた根性だけども、どんな努力をする気なんだか…」
全くもって知りたくもない、と生徒会長は冷たい視線。
教頭先生、敬老の日だというのに主役どころかオモチャっぽいような…?
2013/09/24 (Tue)
☆夢と希望は大切に
敬老の日の宴会、シャン学メンバーはジュースですけどビールなんかも。
教頭先生、生徒会長やソルジャーに注いで貰って上機嫌。
ハーレイ「敬老の日だと聞くとアレだが、いいものだな」
ブルー 「そうだろう? その外見に感謝したまえ」
Aブルー「でもって髪の毛は大切に、だよ」
ぼくの世界にもハゲの薬は無いんだから、とソルジャーは真顔。
Aブルー「ゼルの努力は涙ぐましいものがあったけど、間に合わなくて」
ブルー 「綺麗サッパリいっちゃった、と」
Aブルー「そう! 薄くなり始めてからは早かったねえ…」
ブルー 「こっちも同じさ。ついでに今でも諦めてないよ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 髪の毛にいいって聞いたら試してるもんね!」
食べ物もお薬も頑張ってるよ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「えとえと…。ハーレイも髪の毛は気をつけてね?」
ハーレイ「もちろんだ。ブルーとお前に恥ずかしい思いは決してさせん」
Aブルー「ぶるぅもかい?」
ブルー 「ほら、夢はぶるぅのパパだしねえ…。そうだろ、ハーレイ?」
ハーレイ「う、うむ…」
きっといつかは、と教頭先生、大きな夢を見ておられます。
生徒会長を嫁に貰えば「そるじゃぁ・ぶるぅ」のパパになれるわけで。
ブルー 「まあ、夢と希望は大切だよ。そこは責めない」
ハーレイ「ありがとう。今日は本当にいい日だな」
ブルー 「どういたしまして。ただね…。行き過ぎはちょっと」
ハーレイ「…行き過ぎ?」
ブルー 「頑張るのは君の勝手だけれども、こんなのはねえ…」
流石にちょっと、と生徒会長が宙に両手をスッと伸ばすと。
一同 「「「!!!」」」
ハーレイ「そ、それは…!」
ブルー 「…バレていないと思っていたんだ?」
残念でした、と広げた手と手の間に紅白縞のトランクスが1枚。
ブルー 「はい、注目~!」
コレをしっかり見るように、と高々と掲げられましても。
紅白縞をネタにマジックショーとか、そういうオチではないですよねえ?
2013/09/25 (Wed)
☆紅白縞に注目
生徒会長が宙に取り出した紅白縞のトランクス。
注目しろと言われましても、何が始まるのやらサッパリ謎でございます。
キース 「それがどうかしたか?」
ジョミー「…普通に紅白縞だよねえ?」
シロエ 「何か問題あるんですか?」
そもそも食事中なんですけども、とシロエ君。
デザートのお皿も出てはいますが、まだまだ宴会真っ最中で。
ブルー 「心配しなくても新品だってば、そこは無問題!」
サム 「でもよ、なんで今頃ソレなんだよ?」
ブルー 「ハーレイの顔をよく見てごらんよ、ヤバそうだろ?」
一同 「「「は?」」」
ハーレイ「…う、うう……」
教頭先生の額にビッシリ汗が。
生徒会長、紅白縞をババーンと広げたままで。
ブルー 「注目するのはド真ん中! 前開きの所!」
一同 「「「………!!!」」」
よくよく見れば、紅白縞にクッキリと浮かぶキスマーク。
教頭先生が襟にプリントしてきたものと同じ形っぽいですが…。
Aブルー「使い回しは出来ないと言っていなかったっけ?」
ブルー 「そこがハーレイのセコいトコだよ、これはレプリカ!」
用紙を買ってきて作っただろう、とギロリと睨む生徒会長。
ハーレイ「い、いや…。そのぅ、なんだ……」
ブルー 「やっぱり記念に欲しかったって? キスマークが?」
ハーレイ「…に、二度とチャンスは無いかもしれんし…」
ブルー 「それにバレないと思ったわけだね、まあいいけどさ」
ハーレイ「…み、見逃してくれるのか?」
ブルー 「敬老の日に免じてね。これは大いに活用したまえ」
はいどうぞ、と紅白縞を教頭先生の手に。
ブルー 「夜のお供にするんだろう? いいと思うよ」
ハーレイ「で、では、少しは私の想いを…?」
ブルー 「しっかり受け止めてあげたってば。今夜からどうぞ」
ハーレイ「…そうか、許してくれるのか…」
まさか許して貰えるとは、と耳まで真っ赤な教頭先生。
オカズにする気満々ですけど、キスマークの正体はゼル先生の唇ですよ?
2013/09/26 (Thu)
☆紅白縞でトライ
キスマークの形のアイロンプリント、レプリカを作った教頭先生。
紅白縞にプリントしたのがバレましたけれど、お許しを貰って大感激で。
ハーレイ「…これを履いてもいいのだな?」
ブルー 「今夜からどうぞと言っただろ? 好きにしていいよ」
ハーレイ「…う、うむ…。そう言われると緊張するな…」
だが嬉しい、と紅白縞を握り締めていた教頭先生、ハッと顔を上げて。
ハーレイ「ま、まさか覗き見するつもりでは…」
ブルー 「それが何か?」
ハーレイ「や、やめてくれ、それでは私の気分が…!」
ブルー 「盛り上がらないって? なんだか誰かを思い出すねえ」
Aブルー「ぼくのハーレイだろ、見られていると意気消沈だし」
ぶるぅの視線もダメなんだよねえ、と零すソルジャー。
Aブルー「あれだけは未だに治らなくってさ」
ブルー 「それが普通だと思うけど? でもハーレイのは…」
Aブルー「覗き見しなくちゃ損だって?」
ブルー 「だってさ…。あのキスマークなトランクスでさ…」
覗きたくなっても仕方ないだろ、と生徒会長は申しております。
それを聞いていた教頭先生、どう勘違いをしたんだか。
ハーレイ「よし、分かった! 私も男だ、ここは努力だ!」
ブルー 「やる気になった? ぼくがコッソリ覗き見してても」
ハーレイ「お前にアピールするチャンスだしな」
Aブルー「そうだね、君の息子の秘めたパワーをドッカンと!」
ブルーにしっかりアピールすべき、とソルジャーも同意。
Aブルー「ヌカロクも夢じゃないんです、とガンガンいきたまえ」
ハーレイ「は、はいっ! 頑張ります!」
キスマークつきのコレさえあれば大丈夫です、と自信たっぷり。
しかし…。
ジョミー「またヌカロクだよ、あれって何さ?」
サム 「知るかよ、すげえって意味じゃねえのか?」
ブルー 「そんなトコだね、強いて言うならパワーかな?」
紅白縞で頑張りたまえ、と生徒会長からもエールが。
教頭先生、やる気満々でらっしゃいますよ~!
2013/09/27 (Fri)
☆お召し替えをどうぞ
生徒会長に覗き見されても、教頭先生は頑張るつもり。
今夜はキスマークつきの紅白縞で、ヌカロクをアピールするとか何とか。
ハーレイ「お前が覗いているというのも、前向きに考えればいいのだな」
ブルー 「そうだよ、未来の嫁にアピール!」
Aブルー「ブルーがコロッと落ちるかもねえ、君の息子に見惚れてさ」
ドーンとやるべし、と煽るソルジャー。
Aブルー「大事な所にキスマークだしね、それだけで気分最高だろう?」
ハーレイ「は、はいっ! レプリカといえども形は同じで」
Aブルー「うん、うん、分かるよ。キスして欲しい気持ちが満載」
ハーレイ「…それを夢見て頑張ります!」
ブルー 「妄想爆発は得意だっけね」
妄想まみれで是非よろしく、と生徒会長はニッコリと。
ブルー 「そのトランクス。履き替えてくれてもいいんだよ?」
ハーレイ「は?」
ブルー 「ぼくの居る所で履くというのも盛り上がるかと…」
ハーレイ「い、いや、しかし…」
ブルー 「此処で履いたら鼻血の危機だって?」
ハーレイ「ま、まあ…。そういうことで…」
せっかくの祝いの席で鼻血というのも、と腰が引けている教頭先生。
ハーレイ「やはり履くのは帰ってシャワーを浴びた後かと…」
ブルー 「うーん…。どうせなら履いて欲しかったなぁ…」
キスマークをつけた本人の前で、と生徒会長は未練たらたら。
ブルー 「トランクス一丁でいろって言うわけじゃないんだし…」
Aブルー「ズボンの下でコッソリと…かい?」
ブルー 「そう。履き替える所も覗き見無しでね」
それでもダメかな? と上目遣いに「お願い」目線。
教頭先生、グッと拳を握りまして。
ハーレイ「わ、分かった! ならば履き替えよう」
ブルー 「その気になった? ぶるぅ、案内してあげて」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ハーレイ、お風呂がいいよね?」
履き替えたヤツは瞬間移動でお家にお届け、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
案内されてゆく教頭先生、男らしさに溢れているかも?
2013/09/28 (Sat)
☆キスマークの効果
キスマークつきの紅白縞に履き替えてほしい、と生徒会長のお願い目線。
決意を固めた教頭先生、バスルームの方へ消えまして…。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ハーレイ、シャワーだって!」
Aブルー「最低限のマナーだよねえ、アレを履くなら」
キスマークをつけた相手のためにも、と頷くソルジャー。
間もなくボディソープの香りを漂わせた教頭先生が。
ブルー 「おかえり、ハーレイ。履き替えてくれた?」
ハーレイ「あ、ああ…。そのぅ、なんだ、緊張するな…」
あまりジロジロ見ないでくれ、と言いつつ着席。
下半身はテーブルに隠れたわけですが。
ブルー 「ふふ、耳の先まで真っ赤ってね。どんな感じ?」
ハーレイ「う、うむ…。お前を身近に感じるというか…」
Aブルー「だってさ、キスでもしてあげたら?」
ブルー 「投げキッスかい? 別にいいけど」
敬老の日だし、と極上の笑みの生徒会長、チュッと投げキッス。
ブルー 「君の紅白縞に乾杯! グッときただろ?」
Aブルー「直撃したって感じだねえ…」
ハーレイ「………」
鼻血の危機な教頭先生、下半身の方も危機らしくって。
ハーレイ「ちょ、ちょっとトイレに…」
Aブルー「もうビンビンのガンガンらしいよ、凄いよね」
ブルー 「トイレに行くなら写真も要る?」
ハーレイ「写真?」
ブルー 「キスマークの持ち主の写真だよ」
孤独に噴火より素敵だろ、とパチンとウインク。
ハーレイ「ぜ、ぜひ!」
ブルー 「オッケー、分かった。ぶるぅ、特大で」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 壁掛けサイズの写真だね!」
はいどうぞ、と風呂敷包みを手渡された教頭先生、ドキドキと。
ハーレイ「で、では…」
ブルー 「どうぞごゆっくり。あ、写真は自信作なんだ」
開けてみてよ、と促されて風呂敷を解いた教頭先生ですけども。
ハーレイ「な、なんなのだ、これは!?」
額縁の中身はゼル先生のとびっきりの笑顔。
ピースサインとハゲが眩しいキスマークの持ち主ですってば…。
2013/09/29 (Sun)
☆キスマークの結末
キスマークつきの紅白縞に履き替えた教頭先生。
ズボンの前が窮屈になったらしくてトイレ希望で、お供に写真が登場で。
ブルー 「それをトイレの壁に掛けてね、存分にどうぞ」
Aブルー「なるほど、カメラ目線だものね」
ハーレイ「ど、どうしてゼルの写真になるのだ!?」
お前の写真でないと気分が、と教頭先生の本音がポロリ。
生徒会長、顔を顰めて。
ブルー 「そうだろうねえ、そのつもりでレプリカのキスマークだし」
ハーレイ「か、監視付きでやれということなのか?」
ブルー 「ううん、本人の写真を前に!」
ハーレイ「…本人?」
ブルー 「そう、キスマークの持ち主のね」
ブッと吹き出すシャン学メンバー。
教頭先生、真っ青な顔でズボンの下の股間を見下ろしまして。
ハーレイ「…ま、まさかと思うが、あのキスマークは…」
ブルー 「ゼルのなんだよ、寝ている間に失敬してきた」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぼくも手伝ったの!」
お髭をしっかり押さえていたよ、と言われた教頭先生、顔面蒼白。
ハーレイ「…ゼ、ゼルの…」
Aブルー「らしいよ、その襟のオリジナルはね」
ブルー 「当然、レプリカもゼルの唇! いい気分だろ?」
ハーレイ「う、うわぁぁぁーーーっ!!」
それはたまらん、と飛び出してゆかれた教頭先生、再び登場。
ハーレイ「ぬ、脱げないぞ! これは呪いのトランクスなのか!?」
ブルー 「ぼくの愛だと言って欲しいね、大事な部分に密着ってね」
Aブルー「接着剤かい?」
ブルー 「ちょっとサイオンで細工をね。体温でピッタリ貼り付くんだ」
剥がすためにはキンキンに冷やすか、ハサミで地道にチョキチョキか。
ブルー 「どっちにしても今はお祝い! お開きまではそのままで!」
ハーレイ「…そ、そんな…」
Aブルー「ゼルの唇が密着ねえ…。今の気分は?」
参考までにインタビュー、とソルジャーの右手にカラオケマイク。
シャン学メンバーも大爆笑の中、教頭先生の無事を祈りつつ中継終了~。
2013/09/30 (Mon)