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シャングリラ学園つれづれ語り

☆寒い日はラーメン


今年も霜月、11月でございます。
教頭先生を招いての松茸尽くしの大宴会から早や一週間、今日は土曜日。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ いらっしゃい!」
ジョミー「お邪魔しまぁーっす!」

生徒会長宅にシャン学メンバーがドヤドヤと。

サム  「おっ、なんかいい匂いがするじゃねえかよ」
シロエ 「えーっと、これは…。味噌ラーメンでしょうか?」
ブルー 「ご名答! お昼も近いし、ぶるぅがね」
ぶるぅ 「いきなり寒くなったでしょ? あったかいのがいいもんね♪」

すぐにラーメン茹でるからね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
シャン学メンバー、生徒会長にダイニングに案内されましたが。

キース 「おい。味噌ラーメンはいいとして、だ」
ブルー 「醤油ラーメンの方が良かったかい? それとも豚骨?」
キース 「誰がラーメンの話をしている!」
ブルー 「違うのかい? てっきりそうだと」
キース 「他のヤツらと一緒にするな! 俺はだな…」
シロエ 「待って下さい、他のヤツらって誰のことです?」
ジョミー「そうだよ、まるでぼくのことみたいに聞こえるし!」

そうだ、そうだ、と文句の嵐。

スウェナ「そこまで食い意地は張ってないわよ、言われるほどには」
サム  「俺もだぜ。少なくともジョミーよりかはマシだな」
ジョミー「何さ、それ!」
シロエ 「ジョミー先輩、喧嘩の相手を間違えてますよ」
マツカ 「ですね、少なくとも今はキースが相手です」
キース 「なんでそうなる!」
シロエ 「さっき自分で言いました! 他のヤツらと一緒にするなと」

やるなら喧嘩上等です、とシロエ君。

シロエ 「なんなら表に出ましょうか? ここじゃアレですし」
ブルー 「ふうん? キースとシロエの一騎打ちとは面白いねえ」
キース 「ちょっと待て! 全部あんたのせいだろうが!」
ブルー 「えっ、なんで?」

ぼくは何にもしてないけれど、とキョトンとしている生徒会長。
自分が振ったラーメン発言、綺麗サッパリ忘れてますね?

2013/11/01 (Fri)

 

☆敵はラーメン


生徒会長宅に招かれたシャン学メンバー、ラーメンを巡って喧嘩の危機。
食い意地がどうのと揉めていますが、元凶は生徒会長で。

キース 「そもそも、あんたが俺の話を遮ってだな!」
ブルー 「遮ったっけ?」
キース 「ああ、思いっ切りやってくれたぞ、醤油ラーメンかと!」
ブルー 「…そういえば…。ごめん、塩ラーメンが良かったかな?」
キース 「だから違うと!」

誰がラーメンの話をしている、とキース君の拳がテーブルをダンッ!

キース 「さっきもそこでズレたんだ。でもって結果がコレなんだが」
シロエ 「ぼくたちの食い意地が張っているって話でしたね?」
キース 「お前も揚げ足を取ってる場合か!」
シロエ 「違うんですか?」
キース 「今は仲間割れをしている余裕は無いぞ」
一同  「「「え?」」」

どういう意味だ、と顔を見合わせるシャン学メンバー。
そこでダイニングの扉が開きまして。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ お待たせ、味噌ラーメンだよ!」
ブルー 「はいはい、喧嘩はそこまでで! ラーメンがのびるよ」
ぶるぅ 「喧嘩だったの?」
ブルー 「らしいよ、キースとシロエが険悪」
キース 「誰のせいだと思ってるんだ!」
ブルー 「うーん…。あえて言うなら味噌ラーメンかな?」
キース 「ボケをかますな、白々しい!」
ブルー 「その前に、まずはラーメンを食べる! 熱い間に」
キース 「く、くっそぉ…」

まだブツブツと文句を言いつつ、それでもラーメンを前に合掌。
みんな揃って「いただきます」ですが。

キース 「…いいか、落ち着いてよく聞けよ?」
ブルー 「うん、聞いてる」
キース 「あんたじゃなくって他のヤツらだ!」
シロエ 「喧嘩なら買わせて頂きますけど」

ラーメンをズルズルと啜りながらの緊迫の時間。

キース 「その話は横へ置いておけ。俺たちの相手はブルーの方だ」
一同  「「「は?」」」

なんでまた、と目を白黒なシャン学メンバー。
生徒会長を相手にラーメンで喧嘩?

2013/11/02 (Sat)

 

☆ラーメンはともかく


お昼御飯に用意されていた味噌ラーメンから険悪なムード。
キース君とシロエ君とがあわや喧嘩かと思われましたが、違うらしくて。

シロエ 「何故、会長になるんです? ラーメンの味で」
サム  「ぶるぅが用意したからじゃねえの?」
ジョミー「そっか、ブルーが味噌ラーメンって言ったのかもね!」
キース 「違う、ラーメンの味じゃない! 人の話は最後まで聞け!」

食い意地が張っていると勘違いされても仕方ないぞ、とキース君。

キース 「いいか、今度こそ間違えるなよ? 今日の目的は何だった?」
ジョミー「えっ? ぶるぅの七五三の打ち合わせだよね?」
シロエ 「そうです、そうです。ついでに会長の家でゆっくり」
サム  「呼ばれた時間も昼時だもんな!」
マツカ 「今日は冷えますし、熱いラーメンが嬉しいですよね」
キース 「確かに美味いが、それで終わると思うのか?」
スウェナ「あら、食べ終わったら打ち合わせでしょ?」

今年は10日に決まったのよね、とスウェナちゃんがニッコリ。

スウェナ「去年は3日だったけど…。今年は連休で混みそうだから」
シロエ 「観光客も多くなりますからね」
キース 「それはいい。それはいいんだが、おかしいだろう!」
ジョミー「何が?」
キース 「ぶるぅの七五三のお供を何回やったと思ってるんだ」
サム  「えーっと、俺たちが入学した年から行ってるし…」

ひいふうみい、とサム君が指を折っておりますが。

キース 「回数は別にどうでもいい。とにかく何度も行ったよな?」
マツカ 「ええ、行ってますね」
キース 「だったら、なんで今更、打ち合わせなんだ?」
一同  「「「は?」」」
キース 「集合時間を決める程度で打ち合わせとは言わん筈だぞ」

絶対に何か裏がある、とキース君は生徒会長をギロリ。

キース 「あんた、何か企んでいるだろう?」
ブルー 「そんなことは…」

別に企んではいないんだけど、と歯切れの悪い生徒会長。
どうやら裏がありそうですねえ?

2013/11/03 (Sun)

 

☆七五三の裏には


本日の目的は「そるじゃぁ・ぶるぅ」の七五三の打ち合わせ。
しかし毎年お供をしてきたシャン学メンバー、七五三には慣れっこで…。

キース 「企んでないならハッキリ言え! 何があるんだ!」
ブルー 「七五三だよ、ぶるぅを連れて10日にね」
キース 「それだけの筈がないだろう! 俺たちはもうプロなんだぞ」

七五三の、とキース君。

キース 「去年は教頭先生を呼んでたな? またその線か?」
ブルー 「…えーっと、似たようなものなのかな…」
ジョミー「また教頭先生にたかるわけ?」
シロエ 「御祈祷料とか食事代とか、随分派手にやりましたよね」
サム  「でもよ、打ち合わせってヤツはしてねえぜ?」
キース 「そうだろう? だから変だと俺は言うんだ」

去年を上回る何かが裏に、とキース君は生徒会長を睨んでおります。

キース 「さて、ラーメンも食い終わったし…。打ち合わせだな?」
ブルー 「…まあね」
キース 「もったいつけずにサッサと吐け! 何があるんだ!」
ブルー 「……特別ゲスト」
一同  「「「は?」」」
ブルー 「面子が少し増えそうなんだよ」
一同  「「「あー…」」」

またしても教頭先生か、と天井を仰ぐシャン学メンバー。

ジョミー「教頭先生、もう懲りてると思うけど…」
キース 「それを引っ張り出すための妙な計画でもあるんだろう」

でもって俺たちがババを引くんだ、とキース君はブツブツブツ。

キース 「どんな計画か知らんがな、憎まれ役はお断りだぞ」
シロエ 「ぼくもです! 柔道の師は裏切れません」
マツカ 「…ぼくもお断りさせて頂きます…」
ブルー 「断って済むと思うのかい?」
キース 「あんた、銀青の名を出す気だな? 反則だぞ!」

七五三は神事で坊主の世界には関係ない、と絶叫するキース君ですが。

ブルー 「…断れるんだったら断りたいよ、ぼくだって!」
一同  「「「は?」」」

打ち合わせに呼んだのは生徒会長。
その本人が断りたいとは、これ如何に?

2013/11/04 (Mon)

 

☆七五三に行きたい


七五三の打ち合わせだと呼び出しておいて、断りたいらしい生徒会長。
呼ばれた方のシャン学メンバー、何が何やら分からないのも無理はなく。

キース 「…おい。断るつもりなら最初から呼ぶな!」
シロエ 「もしかしたら、説得係かもしれません」
サム  「何だよ、それ?」
シロエ 「ぶるぅは七五三に行きたいでしょうし、そこをぼくたちで」
スウェナ「ああ、10日は別の所へ行こうとか、そういう方ね?」

それなら分かる、と納得しかけた面々ですが。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ 10日は七五三だよ!」
ジョミー「で、でも…。そうだ、ドリームワールドなんかもいいかも!」
キース 「紅葉にはまだ早いしな…。ぶるぅ、日帰りツアーはどうだ?」
ぶるぅ 「七五三!」
サム  「あちゃー…。こりゃ駄目だぜ」

ブルーに打ち合わせを頼まれるわけだ、と誰もが溜息。
しかし…。

ブルー 「特別ゲストと言っただろう? ぶるぅはそれが楽しみなんだ」
キース 「そ、そうか…。ぶるぅ、教頭先生も呼べばいいと思うが」
ぶるぅ 「七五三でしょ? 来てくれるもん!」
ブルー 「ハーレイくらいで特別ゲストだと思うのかい?」
サム  「ゼル先生かよ?」
ブルー 「…断れない相手だと言ったけど?」
ジョミー「ちょ、ちょっと…。それってまさか…」
キース 「待て、その先を口にするな!」

言霊というものがあってだな、とキース君が叫べど時すでに遅く。

ジョミー「まさか、ぶるぅがもう一人とか?」
シロエ 「ぶるぅですか!?」
ブルー 「…当たり」
一同  「「「………!!!」」」

あのぶるぅか、と顔面蒼白のシャン学メンバー。

キース 「な、なんであいつが七五三に!」
ブルー 「あっちの世界には無いらしくってさ、異文化体験らしいんだ」
シロエ 「それ、節分にも言ってましたよ!」
ジョミー「もしかしなくてもバカップルつき?!」

嫌な予感に震える一同。
今年の七五三、ソルジャー夫妻も一緒に来ようと言うんですか?

2013/11/05 (Tue)

 

☆七五三の覚悟


よりにもよってソルジャーの世界の「ぶるぅ」が七五三の特別ゲスト。
それだけで済むとはとても思えず、シャン学メンバーは震えております。

シロエ 「…来るんですか、バカップルも?」
ブルー 「ぶるぅだけの筈がないだろう! 七五三だし!」
キース 「…祭り感覚で来るわけか…」
ブルー 「そっちの方ならまだ良かったよ。ぶるぅの親のつもりなんだ」
一同  「「「えーーーっ!!!」

愕然とするシャン学メンバー。
ソルジャー夫妻が「ぶるぅ」の親を気取るとなると大変で。

ジョミー「確か未だにどっちがママだか決まってないよね?」
キース 「決着はついてない筈だ」
シロエ 「どうするんですか、親のつもりって!」
ブルー 「一応、親には違いない。ブルーが言うにはそういうことで」
サム  「卵を温めただけじゃねえかよ!」
ブルー 「そうなんだけどね、ぶるぅにとってはパパとママだよ」

そこを逆手に取られたのだ、と生徒会長、深い溜息。

ブルー 「子供がいるんだから七五三に行っていいだろう、とね」
スウェナ「…断れないのね?」
ブルー 「断ったって押し掛けて来るさ。だから覚悟を」

打ち合わせとは名ばかり、実は覚悟を決める会らしく。

ブルー 「敵前逃亡は認めない。当日は全員、必ず集合」
ジョミー「こ、今年も現地集合だよね?」
ブルー 「甘いね、ブルーは賑やかに出掛けたいんだよ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ここに集まってみんなで行くの!」
サム  「路線バスかよ?!」

脳裏に蘇る節分の悲劇。
バカップルに密着して座席に座られ、大恥をかかされた痛い記憶が。

キース 「正直、あれは勘弁なんだが…」
シロエ 「ぶるぅつきなら大丈夫なんじゃないですか?」
マツカ 「抱っこで座るのは子供ですしね」
ジョミー「どっちがぶるぅを抱っこするかで揉めそうだよ、それ…」

なんということになったのだ、と嘆いても無駄というもので。
七五三には覚悟を決めてソルジャー夫妻とプラス「ぶるぅ」で珍道中?

2013/11/06 (Wed)

 

☆七五三を前に


ソルジャー夫妻と「ぶるぅ」が来るという七五三。
現地集合で済むならまだしも、生徒会長宅に集合して皆で行くのだとか。

キース 「またあいつらとバスに乗るのか…」
シロエ 「他人のふりをするだけ無駄な人たちですしね…」
ジョミー「絶対に声をかけてくるよね、それも最悪なタイミングでさ」

今度はどんな恥をかくのか、と泣きの涙の一同ですが。

ブルー 「バスの中の安全は保障するよ。そこだけはね」
キース 「あいつの約束はアテにならんぞ!」
ジョミー「そうだよ、大人しくするって口だけだし!」
シロエ 「おまけに感覚がズレてます。常識が通用しないんです」
サム  「無事に済むとは思えねえよなぁ…」
ブルー 「路線バスならそうなんだけどさ、貸し切りだから」
一同  「「「は?」」」
ブルー 「ブルーは贅沢にやりたいらしい」

去年のぼくたちみたいにね、と生徒会長。

ブルー 「路線バスじゃなくてマイクロバスで乗り付けるって」
キース 「おい、その金は誰が出すんだ?」
ブルー 「決まってるだろ、ハーレイだよ」
一同  「「「教頭先生!?」」」
ブルー 「一緒に七五三に行かないか、と言われたらしくてホイホイと」

気分は今年もぶるぅのパパ、と生徒会長は申しております。

ブルー 「去年で懲りたかと思ってたけど、ブルーが参加するからね」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 仲良し家族で一緒に七五三だって!」
キース 「仲良し家族?」
ブルー 「ぼくとハーレイとでぶるぅの両親。…不本意ながら」

あっちのブルーが家族気取りでやって来るから、と生徒会長は深い溜息。

ブルー 「というわけでね、路線バスで恥はかかずに済むよ」
キース 「安全なのはそこだけなんだな?」
ブルー 「…なにしろ異文化体験だしねえ、何を言い出すか謎だから」
シロエ 「先は読めないというわけですね…」

でもバスだけでも安全ならば、とホッと一息のシャン学メンバー。
なんとか覚悟は決まりそうですが、今年も波乱の七五三?

2013/11/07 (Thu)

 

☆七五三の日の朝


ソルジャー夫妻と「ぶるぅ」に加えて教頭先生も参加な七五三。
シャン学メンバーはガクブルですけど、日だけは無情に流れ去りまして。

ジョミー「…とうとう来ちゃったよ、七五三の日…」
キース 「敵前逃亡は不可だと言っていやがったよな」
シロエ 「壮行会までやった以上は無理でしょう」

それに此処まで来ちゃいました、とシロエ君。
運命の日の11月10日、生徒会長のマンションは目の前です。

サム  「壮行会かぁ…。飯は確かに美味かったけどよ」
スウェナ「ぶるぅも張り切っていたものね」
マツカ 「前祝いなら分かるんですけど、壮行会だと言われても…」
キース 「水盃まで出て来たしな」
ジョミー「死ぬ気で行けってことだよね、今日は」
シロエ 「そういう覚悟が要るんでしょう、きっと」

水盃を交わして壮行会。
おまけに敵前逃亡不可能、何が起こっても耐えるしかなく。

キース 「…命だけはあるよう願いたいぜ」
シロエ 「ぼくもです。まさか七五三でこんな展開になるなんて…」
ジョミー「去年は教頭先生が一人でババを引きまくってたけど…」
サム  「今年は俺たちも引くんだよな?」
一同  「「「うわー…」」」

何は無くとも命だけは、と切に願いつつマンションへ。
エレベーターに乗り、最上階の生徒会長宅のチャイムをピンポーン♪。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ いらっしゃい!」
ブルー 「やあ。逃げずに揃ってやって来たね」
キース 「あいつらは何処だ!?」
ブルー 「まだだよ、ハーレイと一緒に来るそうだ」
一同  「「「は?」」」

何故に教頭先生なのだ、と首を傾げるシャン学メンバー。

ジョミー「どうして教頭先生なわけ?」
ブルー 「七五三の準備がどうとかこうとか」
キース 「車を出させて買い物か?」
ぶるぅ 「ぶるぅの服は用意しとくね、って言ったんだけど…」

ぼくとお揃いの羽織と袴を新調したよ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
主役の「ぶるぅ」の服があるなら特に用意は要らないのでは?

2013/11/08 (Fri)

 

☆七五三の準備


教頭先生と一緒に来るらしいソルジャー夫妻と「ぶるぅ」たち。
七五三の準備があるそうですけど、何をするのか誰も見当がつかなくて。

サム  「ブルーにも分からねえのかよ?」
ブルー 「サイオンで覗こうと思ったんだけど、弾かれちゃってさ」
キース 「思い切り嫌な予感がするな」
シロエ 「その段階でロクな展開じゃないですよ!」

見られて困るような何かです、という断言に誰もがブルブル。

ジョミー「出掛ける前からこうなるわけ?」
キース 「諦めろ。お浄土へ行くならお念仏だぞ」
サム  「それって死亡フラグじゃねえかよ!」
シロエ 「だからとっくに立ってますってば、死亡フラグが!」

水盃でサヨナラですよ、とシロエ君。

シロエ 「まさか七五三で人生おしまいだなんて…」
ブルー 「死にはしないと思うけどねえ、いくらなんでも」
??? 「そうだよ、ホントに人聞きの悪い」
一同  「「「!!?」」」

バッと振り返った先にソルジャー(会話表記はAブルー)。
私服姿でございます。

Aブルー「おはよう、今日はよろしくね」
キース 「他の面子はどうしたんだ?」
Aブルー「瞬間移動で連れて来たけど、一応、挨拶は必要かと」
一同  「「「挨拶?」」」
Aブルー「いきなり飛び込んできて「よろしく」はマズイ」

おめでたい日にはキチンと手順を踏まないと、とソルジャーはニコリ。

Aブルー「というわけで、玄関先にね」
ぶるぅ 「あっ、ホントだぁ!」

ピンポーン♪ と玄関チャイムの音が。
飛び跳ねて行った「そるじゃぁ・ぶるぅ」が戻って来るとゾロゾロと。

ハーレイ「おはよう、ブルー。今年はキメて来たぞ」
ブルー 「………。もしかして、君の家に寄るって言っていたのは…」
Aブルー「決まってるだろ、ハーレイの服を借りなくっちゃね!」

ぼくの世界には無い服だから、とソルジャーは力説しております。
教頭先生、ダークスーツに白いネクタイ。
その後ろにはキャプテン(会話表記はA船長)ですよ~!

2013/11/09 (Sat)

 

☆七五三の服装


七五三の日、11月10日の日曜日。
生徒会長の家に集合してからお出掛けですけど、ダークスーツが約二名。

A船長 「おはようございます。今日はよろしくお願いします」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ 七五三、よろしくね~!」
ブルー 「…そ、それはいいけど、何さ、その服…」
A船長 「ぶるぅの服は用意して頂けると聞きましたが」
Aブルー「だから普段着で連れて来たけど?」
ブルー 「ぶるぅじゃなくって! そこのハーレイ!」

二人とも、とビシィと指差す生徒会長。

ブルー 「結婚式じゃないんだよ? ダークスーツにホワイトタイて!」
A船長 「変でしょうか?」
ブルー 「去年は普通にスーツだった! そうだろ、ハーレイ!」
ハーレイ「そうなのだが…。正式な服装にしたい、と頼まれてな」
Aブルー「ノルディに訊いたらダークスーツにホワイトタイです、って」
ブルー 「ぶるぅの両親を気取るんだっけ? じゃあ、君は?」

なんで君までダークスーツ、と教頭先生を睨んでおりますが。

ハーレイ「仲良し家族で七五三を、と誘われたもので…」
ブルー 「誰が仲良し家族になるのさ!」
Aブルー「ぼくたちと、君とハーレイとだけど? ぶるぅが二人で」
ブルー 「家族ごっこは君たちだけでやればいいだろう!」
Aぶるぅ「えーーーっ! ぼく、七五三、初めてなのに…」

パパとママだって初心者だもん、と「ぶるぅ」の主張。

Aぶるぅ「みんなで仲良く行くんだもん! そうだよね、ぶるぅ?」
ぶるぅ 「んとんと…。ハーレイ、ぼくのパパではないんだけど…」
ブルー 「そうだ、パパだ!」

閃いたらしい生徒会長、ポンと手を打って。

ブルー 「ハーレイがダークスーツってことは、ブルーがママだね?」
Aブルー「えっ? なんでそういうことになるわけ?」
ブルー 「ダークスーツは父親の服! 母親は着物とかなんだ」

七五三には、と生徒会長、勝ち誇った顔でございます。
キャプテンのダークスーツはともかく、ソルジャーがママ…?

2013/11/10 (Sun)

 

☆七五三で女装


七五三には正式な服を、とダークスーツでキメたキャプテン。
生徒会長、ダークスーツは父親の衣装だと主張するのはいいのですけど。

ブルー 「パパがダークスーツでキメた以上は、ママもそれなりにね」
Aブルー「ママって誰さ!」
ブルー 「君に決まっているだろう? 家族で七五三なんだから」
Aブルー「ぼくはぶるぅのママじゃないってば!」
ブルー 「君のハーレイがパパ役なんだし、ママは君だよ」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ ぼくはどっちがママでもいいよ♪」
ブルー 「じゃあ、君がママだ」

とにかくママらしい服を着たまえ、と生徒会長。

ブルー 「着物でもいいし、スーツでもいいね」
Aブルー「だったら貸してよ、君のスーツを」
ブルー 「女物は持ってないんだよ」
Aブルー「…女物?」
ブルー 「ママ役だったら女物! パンツスーツよりスカートだよね」
Aブルー「…す、スカート…」
ブルー 「スーツが嫌ならワンピースとかさ。フォーマルなヤツで」

レンタルするなら紹介するよ、とニヤニヤニヤ。

ブルー 「仲間がやってる店があるんだ。格安で貸してくれるけど」
キース 「いつもの店だな、コスプレとかで世話になってる」
ブルー 「そう! あそこは普通の服や着物もレンタルしてるし」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 七五三の時期は品数が増えるよ!」
シロエ 「借りる人も多いでしょうからね。で、スーツですか?」
Aブルー「さ、参考までに聞きたいんだけど、どんなのが定番?」
ブルー 「それはまあ…。母親らしくフェミニンな感じで」
スウェナ「着物もいいんじゃないかしら? ぶるぅが羽織袴でしょ?」
A船長 「着物ですか…。それは私も見てみたいですね」
Aブルー「ちょっと、ハーレイ!」

そこで君まで調子に乗るな、とソルジャーは真っ青でございます。

Aブルー「ぼくは女装の危機なんだけど!」
A船長 「お嫌いではなかったと思いますが?」

そうですよね、と返すキャプテン。
ソルジャー、女装が趣味なんですか?

2013/11/11 (Mon)

 

☆女装したい時


キャプテンがダークスーツだから、とソルジャーに振られた母親役。
女装の危機だと叫んだものの、キャプテンに言わせれば女装も好みとか。

A船長 「こちらで仕立てたウェディングドレスもお持ちでしょう?」
ブルー 「そういえばあったね、そういうヤツも」
キース 「あんたのを横から掻っ攫った分と、自分用のがあった筈だな」
シロエ 「エロドクターに作らせたのがありましたよね」
サム  「他にも色々持ってる筈だぜ、チャイナドレスとか」
ブルー 「うんうん、それも誂えてたよ」
ジョミー「だったら着物のレンタルくらい朝飯前ってことだよね!」

ウェディングドレスよりも地味なんだから、とジョミー君。

ジョミー「スーツだともっと地味になるしさ、問題ないと思うけど」
A船長 「どうせなら着物が見たいですねえ…」
ブルー 「自分で着付けは出来ないだろうし、いいチャンスだよ」
Aブルー「だから、どうして女装が好きって話になるのさ!」
A船長 「そ、それは…。いつも楽しんでらっしゃいますし」
Aぶるぅ「ハーレイも喜んで脱がせてるしね!」
一同  「「「は?」」」
A船長 「そ、そのぅ…。言いにくいのですが、プライベートで」
Aブルー「あれはそういうプレイだってば!」

そうでなければ誰が着るか、とソルジャーは文句をつけております。

Aブルー「お前、自分で言っただろう? 脱がすのが好きだと!」
ブルー 「ちょ、ちょっと…!」
Aブルー「ちょっとも何も、そんな時しか女装はしない!」
A船長 「で、ですが、せっかくのチャンスですし…」
Aブルー「そこまで言うなら着てもいいけど、その後は?」

すぐにベッドに行けるんだろうね、と睨むソルジャー。

Aブルー「七五三の後は宴会らしいけど、どのタイミングで?」
A船長 「そうですね…。少し中座して如何でしょう?」
Aブルー「そっちよりかは、神社がいいかな」

神社にだって静かな所はあるだろう、と言われましても。
それはあまりに罰当たりな…。

2013/11/12 (Tue)

 

☆着物なら神社


ソルジャーの女装はキャプテンと過ごす大人の時間限定。
七五三に着物を着るなら何処かでベッドへ、と言った挙句に神社が候補。

Aブルー「中座して青の間に行ってもいいけど、どうせなら神社!」
A船長 「…神社ですか?」
Aブルー「見られていなけりゃ平気なんだろ? 外でやろうよ」
A船長 「外ですって!?」
Aブルー「地球で青カンも悪くない。それに着付けの問題がね」

青の間で脱いだら元に戻せない、という意見はもっともですが。

Aブルー「こっちだったら誰かが直してくれるよ、きっと」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 着付けだったらお手伝いするよ!」
Aブルー「決まりだね。それじゃ着物をレンタルしよう」
A船長 「お、お待ち下さい、外は流石に…!」
Aブルー「ちゃんとシールドするからさ」

是非やろう、とソルジャーはやる気満々で。

Aブルー「ところで、お勧めスポットは何処? えーっと、神社の」
ブルー 「やめたまえ!」
Aブルー「なんで? せっかく着物を借りるんだから、神社で一発!」
ブルー 「神社はそういう場所じゃない!」
Aブルー「でも宴会を中座するのは嫌なんだよ」

着付けの問題もさることながら、食事が気になるそうでして。

Aブルー「ハーレイと二人で抜けてる間にコースが先に進むだろう?」
ブルー 「そりゃね、温かい料理は冷めるだろうけど…」
Aぶるぅ「パパとママの分はぼくが食べるよ、大丈夫!」
Aブルー「ほら、こんなのもいるからさ…。宴会の席は抜けたくないね」

それに運動すれば食事も美味しい、とパチンとウインク。

Aブルー「ハーレイとしっかり運動してから食べるよ」
A船長 「…し、しかし…。外というのは…」
Aブルー「いいじゃないか、たまに公園でもやってるだろう?」
A船長 「あ、あれは…。あれはシャングリラの中ですから!」

それにブリッジが夜間シフトで当直のみの時間だけです、と必死の叫び。
青カン回避を目指すキャプテン、罰当たりな行為を止められますか?

2013/11/13 (Wed)

 

☆衣装はコレで


七五三へは着物で行こう、と俄然、乗り気になったソルジャー。
しかし目的は七五三ならぬ着物で過ごす大人の時間で、青カンだなどと。

Aブルー「そういえばシャングリラでは夜だったか…」
A船長 「そうです、昼間にはやっておりません!」
Aブルー「じゃあ、なおのこと真昼間に! 初の体験!」

ところでお勧めスポットは、と生徒会長に向き直りまして。

Aブルー「何処がいいかな、神社ってサッパリ分からなくってさ」
ブルー 「今日の主役はぶるぅだろう!」
Aブルー「この際、オマケでいいんだよ。せっかく着物を着るんだし!」
ブルー 「却下! 君は着物を着なくてもいい!」

罰当たりな、と生徒会長、怒りの形相。

ブルー 「ワンピースもスカートも大却下! 変な方しか行かないし!」
Aブルー「えーーーっ? ハーレイもその気になってるのにさ!」
A船長 「わ、私はやるとは言っておりませんが…」
ブルー 「ほらね、君のハーレイも反対なんだよ。普通にスーツで!」

男物なら貸してあげよう、と生徒会長。

ブルー 「ぼくは普通の服で行くけど、君にはダークスーツだね」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ すぐに用意するね!」

トトトトト…と走り去って行った「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
間もなくスーツやホワイトタイを抱えて戻って。

ぶるぅ 「はい、これは一人で着られるでしょ?」
Aブルー「…ぼくは着物で良かったんだけど…」
ブルー 「罰が当たる前にやめたまえ! さっさと着る!」
ぶるぅ 「えとえと、ぶるぅも着替えなくっちゃね!」
Aぶるぅ「うんっ!」

出ました、新品の羽織と袴。
ちびっ子二人が着替える間にソルジャーの方もブツブツと…。

Aブルー「…これでいいわけ?」
A船長 「お似合いですよ。あなたもぶるぅのパパ役ですね」
Aブルー「お前、逃げられて喜んでるだろ!」

着物で青カンが良かったのに、と未練がましく文句たらたら。
ともあれ衣装の準備も整いましたし、みんなで七五三へと出発ですよ~!

2013/11/14 (Thu)

 

☆七五三に出発


ソルジャーの衣装を巡って青カンの危機に陥ったものの、なんとか回避。
教頭先生が手配したマイクロバスに乗り込み、いざ出発でございます。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ しゅっぱぁ~つ!」
Aぶるぅ「わぁーい、七五三だぁー!」

キャイキャイと騒ぐお子様が二人。
お揃いの羽織袴が可愛いです。

キース 「あいつらに罪は無いんだが…」
シロエ 「どうでしょう? あっちのぶるぅは多少あるかも」
ジョミー「そうだよ、妙にませてるしさ」
サム  「いいんでねえの? 着物の線は消えたんだしよ」
マツカ 「ダークスーツになりましたしね」
スウェナ「ぶるぅのパパが二人なのよね」

うぷぷぷぷ…と笑いをこらえるシャン学メンバー。

Aブルー「何がそんなにおかしいわけ!?」
ブルー 「そりゃあ笑うさ、日頃から揉めているだろう?」

パパかママかで、と生徒会長。

ブルー 「ママは絶対嫌だと言うくせに、着物ならママ役になるとかさ」
Aブルー「ぼくは自分に正直なんだよ、こんな服より着物がいいなぁ…」
ブルー 「目的が不純なモノでなければ着物がお勧めなんだけど…」
A船長 「私も非常に見たかったですが、その後が…」
Aブルー「何さ、昼間は出来ないヘタレのくせに!」
A船長 「いえ、昼間でも場所と場合によります!」

場所によっては頑張ります、などと拳を握って言われましても。

ハーレイ「…そ、それは…。夫婦円満でよろしいですね…」
A船長 「失礼、鼻血の危機でらっしゃいますか?」
ハーレイ「いえ、それほどでも…」
ブルー 「ほら、ティッシュ!」
ハーレイ「す、すまん…」
Aブルー「なるほどねえ…。こんなのがいたんじゃ青カンは無理か…」

欠員が出たら恨まれるか、とソルジャーがボソリ。

ブルー 「当たり前だろ、失神されたら困るんだ!」
A船長 「パパが不在になるわけですね」
ブルー 「パパじゃなくってスポンサー!」

間違えるな、と生徒会長は大真面目ですが。
教頭先生の方はパパ気分ですよ?

2013/11/15 (Fri)





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