☆クリスマスな月
夫婦和合参拝記念で赤っ恥だった七五三も彼方に過ぎ去り、十二月。
巷はいよいよクリスマス・シーズン、シャン学メンバーも浮かれた気分。
ジョミー「やっぱりクリスマスはパーティーだよね!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 賑やかにやりたいもんね!」
キース 「…坊主とクリスマスは本来、関係無いのだが…」
ブルー 「でもパーティーは好きだろう?」
キース 「そこの所は否定せん。パーティーは勿論、大歓迎だ」
だが、と言葉を切るキース君。
キース 「クリスマスにはもれなくあいつらが湧くぞ」
シロエ 「湧くでしょうねえ…」
サム 「なんだかんだで毎年合同パーティーだしよ…」
マツカ 「来るなと言うだけ無駄でしょう」
スウェナ「ぶるぅのお誕生日とセットだものね」
クリスマスは「そるじゃぁ・ぶるぅ」と「ぶるぅ」の誕生日。
そのためクリスマス・イブから合同パーティーが恒例で。
キース 「今年は大荒れになるかもしれんな」
ジョミー「えっ、なんで?」
キース 「もう忘れたのか、七五三で恥をかかされたのを!」
一同 「「「あー…」」」
あれね、と遠い目になるシャン学メンバー。
キース 「あいつら、余計な言葉を覚えやがって…」
シロエ 「ルーツは節分でしたっけ?」
キース 「俺の記憶が確かだったら、その辺だ」
それまでは知らなかった筈、とキース君は苦悩の表情。
キース 「あんな言葉を覚えた以上はロクな展開にならんと思うが」
サム 「そ、それはそうかもしれねえなあ…」
ブルー 「逆に大丈夫という気もするけど?」
キース 「何か根拠があるのか、それは?」
ブルー 「クリスマスってヤツは神事じゃないしね」
夫婦和合は範疇外、と生徒会長。
キース 「そうか、仏事でもないからな」
ブルー 「神も仏も無関係だし、祈願するだけ無駄ってことさ」
ゆえにクリスマスは安全圏、と言われて納得のシャン学メンバー。
酷い目に遭いまくっていた今年でしたが、締め括りの月は平穏無事かも?
2013/12/01 (Sun)
☆クリスマスは安全
神事でもなければ仏事でもないクリスマス。
ソルジャー夫妻の夫婦和合に振り回された年でしたけども、安全圏かも。
ブルー 「サンタクロースに祈願したって意味は無いしね」
ジョミー「プレゼントが届くだけだもんねえ」
キース 「それもお子様限定だしな」
ということは大丈夫だな、とシャン学メンバー、ホッと一息。
シロエ 「そっち方面が大丈夫なら被害はかなり減りますよ」
マツカ 「ぶるぅの大食いくらいですよね」
スウェナ「そのくらいのこと、可愛いものよ」
七五三の時も可愛かったわ、とスウェナちゃん。
悪戯小僧で大食漢の「ぶるぅ」ですけど、食べ放題とくれば大人しく。
サム 「うんうん、ガツガツ食ってただけだよな」
ジョミー「行きと帰りの露店で食べてさ、宴会でもガンガン食べたよね」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 宴会のお料理、ぶるぅは追加で食べてたよ!」
ブルー 「支払いは全部ハーレイだったしねえ? 平和なものだよ」
キース 「言えてるな。クリスマスも一応、ぶるぅが主役か…」
ぶるぅ 「ぼくもぶるぅもクリスマスがお誕生日だもん!」
クリスマス・イブにはサンタさんも来るし、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「今年は何が貰えるかなぁ? とっても楽しみ!」
ジョミー「ぶるぅは普段からいい子だもんね」
シロエ 「そのおこぼれであっちのぶるぅも貰えるんですよ」
サム 「あいつだけなら何もこねえぜ、日頃の行いが悪すぎだって!」
ブルー 「おませで覗きも趣味だしねえ…」
キース 「余計なことを口にするな!」
それが真実でも縁起でもない、とキース君は肩をブルッと。
キース 「ぶるぅが覗きをやってる相手はバカップルだぞ」
ブルー 「君の方こそ余計なことを言ってるじゃないか」
シーッ、と生徒会長、人差し指を自分の唇に当てて。
ブルー 「せっかく安全圏なんだ。災いを呼ぶ必要はない」
しかし警戒は怠るな、と生徒会長は申しております。
注意一秒、怪我一生ってヤツですか?
2013/12/02 (Mon)
☆気になる金曜日
バカップルに関しては安全圏っぽいクリスマス。
なのに警戒を怠るなと言う生徒会長に、シャン学メンバーは怪訝な顔で。
サム 「なんでだよ? 安全圏だって言ったじゃねえかよ」
キース 「祈願するアテが無い行事だと確かに聞いたぞ」
ブルー 「クリスマスは心配してないさ。ただ…」
年の瀬だしね、と生徒会長は壁のカレンダーを眺めております。
ブルー 「一応、平日なんだけど…。金曜ってトコが引っ掛かる」
一同 「「「は?」」」
クリスマスの何処が金曜だ、と誰もが目が点。
24日は火曜日ですし、25日は水曜日。
キース 「おい、しっかりしろ、ボケたのか?」
シロエ 「時を駆けたかもしれません。何年か先に」
サム 「あー…。未来の12月のカレンダーな」
ジョミー「ブルーって、予知能力とかあったっけ?」
マツカ 「どうなんでしょう? それはフィシスさんだと思いますけど」
スウェナ「何年先の話かしらね?」
そのクリスマスが危ないのかしら、とスウェナちゃん。
しかし今年が安全だったら、遙か未来の危険なんぞはどうでも良くて。
キース 「未来のことは放っておけ。要は今年が肝心だ」
ジョミー「だよね、その時になってから心配すればいいと思うな」
サム 「そうだぜ、ブルー。今から心配したってなあ…」
シロエ 「無駄にハゲるとか、胃を傷めるとかするだけですよね」
ブルー 「…本当にそう思うのかい?」
サム 「そりゃまあ…。なあ?」
うんうん、と頷くシャン学メンバー。
何年先だか分からないことを心配するなど、それこそ杞憂。しかし…。
ブルー 「未来と言っても十日ほどだよ?」
キース 「本気でボケたな? クリスマスまでは二十日以上あるが」
ブルー 「クリスマスならね」
ジョミー「違うわけ?」
ブルー 「ぼくが言うのは13日の金曜日!」
一同 「「「えっ?」」」
本当だ、と12月のカレンダーに視線が釘付け。
13日の金曜日と言えば縁起の悪さで有名ですけど、やっぱり危険?
2013/12/03 (Tue)
☆13日の金曜日
生徒会長の警戒対象は13日の金曜日。
確かに縁起が悪そうな日だけに、他の日よりも要注意かもしれませんが。
シロエ 「13日の金曜日って、神事でも仏事でもないですよね?」
キース 「アレを縁起が悪いと言うのはキリスト教だな」
ジョミー「だったら関係ないんじゃないかな、セーフだよ」
サム 「アウトだとしてもよ、縁起が悪いんじゃ大丈夫だろ」
スウェナ「何かするなら吉日を選ぶのが普通だものね」
マツカ 「取り越し苦労じゃないですか?」
ブルー 「これが12月でなければね」
一同 「「「は?」」」
12月だったらどうマズイのだ、と首を傾げるシャン学メンバー。
キース 「13日の金曜日だと特別にマズイ月なのか? 12月は?」
シロエ 「クリスマスと同じ月に当たると危ないんですか?」
ブルー 「そういうわけではないんだけれど…」
ジョミー「それじゃ、どうしてマズイわけ?」
ブルー 「12月の13日だから」
サム 「ブルー、話がループしてるぜ?」
ブルー 「12月13日で金曜っていうのが引っ掛かるんだよ」
生徒会長の話はますますループ。
何が何やらサッパリ分からないシャン学メンバーでございますが。
ブルー 「一番マズイのは金曜日だね。明くる日が休み」
キース 「土曜日だしな」
ブルー 「かなりの高確率でブルーが出そうな日なんだよ」
一同 「「「あー…」」」
そうだった、と誰もが納得。
ソルジャーのシャングリラも週休二日らしく、土曜日はお休み。
ブルー 「でもって12月13日とくれば、何かを思い出さないかい?」
ジョミー「何かって…。別に?」
キース 「待て。俺もすっかり忘れていたが、12月13日というのは」
マツカ 「事始めですよね」
シロエ 「お正月の準備を始める日でしたっけ?」
ブルー 「それで正解。パルテノン辺りだと派手にやるよね」
パルテノンと言えば花街で知られる界隈。
お正月の準備だのパルテノンだのと言われましても、何処がマズイと?
2013/12/04 (Wed)
☆危ない13日
12月13日は事始めだそうでございます。
お正月の準備を始める日という話ですけど、金曜日だと何故マズイのか。
キース 「事始めが13日の金曜日だと縁起が悪いとは聞かないが」
マツカ 「お正月はキリスト教とは無関係ですよ」
シロエ 「ですよね。それに今どき、話題になるのはパルテノンですし」
スウェナ「新聞に写真が載るのよね」
舞妓さんと芸妓さんの、とスウェナちゃん。
日頃お世話になっている所へ挨拶回りに出掛ける姿は暮れの風物詩。
サム 「そういや見るよな、鏡餅を沢山飾ってよ」
マツカ 「知らない人が見たらお正月だと思いそうですよね」
ジョミー「で、なんでその日が金曜日だとマズイわけ?」
ブルー 「さっき言ったと思うけどねえ? かなりの高確率で」
キース 「あいつが湧く日だというのは分かった。しかしだな…」
事始めの何処が危険なのだ、とキース君は悩んでおります。
キース 「あいつはパルテノンも好きだが、それはあくまで食う方だ」
シロエ 「ぼくたちと行くか、エロドクターか…。食べるだけですね」
サム 「お座敷遊びをしたって話は聞かねえよなあ?」
スウェナ「事始めなんかに興味があるとは思えないわよ」
ブルー 「パルテノンに関してはそうなんだけどさ…」
やっぱり何か引っかかるのだ、と生徒会長。
ブルー 「お正月の準備を始める日だからねえ…」
キース 「それと金曜って所なんだな?」
ブルー 「うん。おまけに今年は13日の金曜日だし」
サム 「やっぱりそこになるのかよ?」
ブルー 「縁起の悪さはピカイチだろう?」
仏滅で三隣亡とまではいかないけれど、と言われましても。
ジョミー「それじゃ全然分からないよ!」
ブルー 「分からないくらいが丁度いい。この先は禁句」
一同 「「「は?」」」
ブルー 「好んで災いを招きたくなければ沈黙だよ、うん」
それが一番、と生徒会長は人差し指を唇に。
引っかかるとか沈黙だとか、災いは一体何処から来ると言うのやら…。
2013/12/05 (Thu)
☆要注意な13日
縁起の悪さはピカイチらしい今年の事始め。
しかし理由がサッパリ分からず、シャン学メンバーは首を捻るばかりで。
キース 「災いを招きたくなければ沈黙か…」
シロエ 「お正月の準備を始めるっていうのが鍵なんでしょうか?」
マツカ 「それと13日の金曜日です」
サム 「マジで全然分かんねえよなぁ…」
ジョミー「お正月の準備って、普通は縁起がいい筈だよね?」
スウェナ「パルテノンでは「おめでとうございます」って言う筈よ」
確かそうよ、とスウェナちゃん。
スウェナ「新年の挨拶をするから鏡餅でしょ?」
ブルー 「それで合ってる。鏡餅を飾って「おめでとうございます」さ」
シロエ 「おめでたい日じゃないですか!」
ブルー 「普通ならね」
キース 「13日の金曜日なら正月とは無関係だろう!」
ブルー 「だから言ったよ、普通ならって。とにかく今年は要注意!」
これ以上はもう追究するな、と生徒会長、ガッツリ釘を。
ブルー 「平穏無事に過ごしたければ沈黙なんだよ」
ジョミー「…黙ってた方がいいってこと?」
ブルー 「気になるのなら13日の金曜日だけを気にするんだね」
シロエ 「事故が多いんでしたっけ?」
キース 「そういう話も聞いたことはあるな」
サム 「事故ってのは遠慮してえよなぁ…」
マツカ 「年の暮れに怪我は嫌ですしね」
一同 「「「……怪我……」」」
擦り傷くらいなら御愛嬌ですが、本気の怪我だとパーティー欠席。
下手をすれば年末年始も家で引きこもりの日々かもしれず。
ジョミー「やだよ、骨折して歩けないとか!」
キース 「俺は捻挫でも充分ヤバイぞ」
ブルー 「坊主は正座が命だからねえ…。というわけで」
13日の金曜日は慎重に過ごせ、と生徒会長は大真面目。
ブルー 「注意一秒、怪我一生だよ。分かったら、返事!」
一同 「「「はいっ!」」」
楽しいクリスマスパーティーを迎えたければ、怪我注意。
信号無視など言語道断、交通ルールも厳守しましょうね~!
2013/12/06 (Fri)
☆13日が来た
街はすっかりクリスマスムード、寒さも増して雪もチラホラ。
クリスマスパーティーへとカウントダウンの中、ついに13日の金曜日。
ジョミー「今朝はヤバかったよ、家を出てすぐに滑っちゃってさ」
サム 「積もったもんなぁ、俺も滑った」
シロエ 「ぼくも転ぶかと思いましたよ。危なかったです」
スウェナ「雪で滑って骨折コースは王道よ? 気を付けないと」
キース 「まったくだ。今日は噂の13日だぞ」
要注意の日だ、とキース君。
キース 「御本尊様にもいつもより多めにお念仏をして来たんだが…」
ジョミー「それって効くわけ?」
キース 「やらないよりはマシだろう」
シロエ 「13日の金曜日除けの御祈祷とかは無いんですか?」
キース 「あったらとっくにやっている!」
マツカ 「つまり各自で注意するしかないんですね」
頑張りましょう、と言われて頷くシャン学メンバー。
警戒を怠らずに戦々恐々、なんとか放課後を迎えまして。
サム 「やっと終わったぜ、無事に済んだよな!」
シロエ 「分かりませんよ? 家に帰るまでは気を抜けません」
キース 「日付が変わるまでは油断出来んぞ、引き続き13日だしな」
ジョミー「何がそんなにヤバイんだろうね、危なかったけど」
滑った時は死ぬかと思った、とジョミー君。
ツルンと滑って危うく頭を打ちかけたとかで、一同、ブルブル。
シロエ 「それは充分ヤバイですってば、流石は13日の金曜日です」
サム 「死んでたらシャレにならねえぜ。せめて打ち身にしておけな」
キース 「サムも滑って打ち身だったな」
サム 「おう! 痛かったけどよ、死ぬってほどじゃあ…」
ジョミー「お尻だっけ?」
シロエ 「肉が厚めで良かったですよね」
とにかく今日は気を付けよう、と気を引き締めて毎度の部屋へ。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ いらっしゃい!」
ブルー 「やあ、来たね」
暖房が効いた部屋はポカポカ。
下校するまで怪我の心配はなさそうですから、ホッと一息つけるかな?
2013/12/07 (Sat)
☆13日の放課後
13日の金曜日の朝は雪が積もって、滑ったりもしたシャン学メンバー。
なんとか怪我せず、放課後を迎えたわけですけども。
ジョミー「危なかったよ、今朝は滑って死にかけちゃったし」
ブルー 「見事にツルッとやったよねえ…」
ぶるぅ 「頭を打たなくて良かったよね♪」
はいどうぞ、と出て参りました、本日のおやつ。
焼き立てアップルパイのいい香り。
シロエ 「美味しそうですね!」
スウェナ「ホッとするわよね、今日も一日無事だった、って」
キース 「まだ終わってはいないがな…。俺はコーヒーで頼む」
マツカ 「ぼくは紅茶でお願いします」
サム 「俺、ココアな!」
先ほどまでの緊張も忘れてワイワイ賑やか。
ぶるぅ 「飲み物、お待たせ~!」
ジョミー「よーし、食べるぞー!」
??? 「ちょっと待ったぁ!」
ゲッ、と息を飲む御一同様。
振り返った先にソルジャー(会話表記はAブルー)、それも私服で。
Aブルー「ぼくにもココア! ホイップクリームたっぷりで!」
ブルー 「……呼んでないけど?」
Aブルー「ケチつかないでよ、アップルパイもよろしくね」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お代わりもあるからね!」
Aブルー「ありがとう、ぶるぅは気が利くねえ」
ストンとソファに腰掛けまして、如何にも最初から居たような顔。
ブルー 「…なんで来たわけ?」
Aブルー「それはもう! 色々と準備を始めないとさ」
一同 「「「………」」」
準備と聞いてイヤンな予感。
本来、今日は13日の金曜日以前に事始め。お正月の準備を始める日。
ブルー 「念のために聞くけど、何の準備さ?」
Aブルー「んーと…。大掃除はぼくの趣味ではないし」
一同 「「「……大掃除……?」」」
Aブルー「おせち作りも無理なんだよねえ、料理はぼくの範疇外!」
ブルー 「それって、まさか…」
Aブルー「お正月の準備ってヤツだよ、もちろん」
事始めだしね、とソルジャー、ニッコリ。
13日の金曜日だけに災難到来?
2013/12/08 (Sun)
☆13日に来た人
縁起が悪いと警戒していた13日の金曜日。
放課後までは無事だったのに、ソルジャーが現れて事始めがどうこうと。
ブルー 「お正月の準備って…君のシャングリラは無関係だろ!」
Aブルー「失礼な! ちゃんとニューイヤーのパーティーもあるし!」
ブルー 「でも鏡餅があるわけじゃないし、お雑煮だって無いだろう!」
Aブルー「無いねえ、そういう異文化のヤツは」
ブルー 「だったら、なんで大掃除だとか、おせちだとか!」
Aブルー「定番だから」
生徒会長の鋭い突っ込みに、ソルジャー、しれっと。
Aブルー「やるかどうかはともかくとして、そこは押さえておかないと」
ブルー 「なんでそういう話になるのさ!」
Aブルー「んーと…。御利益たっぷりだったからかな」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「節分で異文化体験してから、もう色々と凄いんだよね」
ブルー 「ちょ、ちょっと…!」
Aブルー「こっちの世界の神様ってヤツは素晴らしいんだよ」
ソルジャー、御機嫌でございます。
Aブルー「お願いすれば効果てきめん! 最初は節分だったよね」
一同 「「「せ、節分…」」」
節分といえば皆で出掛けた七福神巡り。
ソルジャー夫妻がロクでもない言葉を覚えたという因縁の場所で。
Aブルー「あの時は神様と仏様、両方にお願い出来ただろう?」
ブルー 「…ま、まあ…。…お寺だったしね…」
Aブルー「なんだったっけか、聖天様? その御祈祷もして貰えたし」
ブルー 「それで?」
Aブルー「仏様は節分だけだったけど、その後、神様にも頼みまくりで」
一番最近は七五三だよね、とニッコリ笑顔。
Aブルー「これはもう、お正月もやるしかないと!」
一同 「「「えーーーっ!!!」」」
Aブルー「なんか大晦日がお寺だし? そこから神社に流れるんだよね」
ブルー 「そ、それは単なる年中行事というヤツで!」
御利益を期待しているわけではない、と生徒会長、必死に反論。
年末年始にバカップルなんて、最悪としか…。
2013/12/09 (Mon)
☆お正月に期待
節分以降に頂いた御利益が凄かったから、と言うソルジャー。
大晦日から元旦にかけては神社仏閣のハシゴなだけに、期待大らしく…。
Aブルー「こっちじゃ普通にイベントかもだけど、なんか凄そうだよ」
ブルー 「勘違いだし!」
キース 「同感だ。そもそも大晦日の除夜の鐘は、だ」
サム 「煩悩を払うヤツなんだぜ?」
ブルー 「そうなんだよねえ、この一年の煩悩を綺麗サッパリ!」
君にはピッタリ、と生徒会長の鋭い攻撃。
ブルー 「祈願しまくってたあれやこれやを全部払って貰ったら?」
キース 「そういうことなら俺も協力しないでもないぞ」
ウチの鐘で良ければ撞きに来てくれ、とキース君もニヤリ。
キース 「ウチは回数無制限だしな。午前1時まで撞き放題だ」
Aブルー「うーん…。そういうのはちょっと困るんだよねえ」
ブルー 「だったら大人しくしていたまえ!」
自分の世界に引っ込んでいろ、と生徒会長。
ブルー 「そうすれば準備も要らないわけだし、何かと楽だよ」
Aブルー「やっぱりそう? 大掃除もおせちも面倒そうだし…」
ブルー 「そこを面倒だと流したいなら、初詣もパスをお勧めするね」
Aブルー「初詣も人が多そうだしねえ、お願いしても効かないかもね」
ブルー 「分かってるんなら来なくていいよ!」
Aブルー「でも色々と準備は要るんだ」
一同 「「「は?」」」
大掃除もおせちも初詣もパス。
除夜の鐘もパスだと言うくせに、何の準備が要るというのか。
ブルー 「言っておくけど、年始回りも来なくていいから!」
Aブルー「そういう行事もあるらしいねえ? 興味は無いけど」
ブルー 「それなら準備は要らないだろう!」
Aブルー「まずは必要な物のリストアップで、それから買い出し!」
一同 「「「買い出し?」」」
Aブルー「そう、買い出し。お正月に向けて色々と!」
ブルー 「……何を?」
おせちを作らないのに買い出し。
ますますもって謎だらけですけど、ソルジャーは何を買うつもり?
2013/12/10 (Tue)
☆お正月の準備
呼んでもいないのに降ってわいたソルジャー、大掃除などには興味なし。
おせち作りもパスだと言いつつ、お正月の準備に買い出しだとか。
Aブルー「お正月って言えばコレって行事もあるしさ」
ブルー 「そもそも、なんで買い出しなわけ? おせちはパスだろ?」
Aブルー「自分で作るのは遠慮したいねえ…」
ブルー 「それじゃ買い出しは要らないじゃないか!」
Aブルー「分かってないのは君の方だと思うけど?」
お正月には色々あるのだ、とソルジャーは胸を張っております。
Aブルー「新しい年を迎えるにあたって心機一転、けじめが大切!」
ブルー 「…もしかして鏡餅とか注連飾りとか?」
キース 「そういう類はまだ店頭には無いと思うぞ」
シロエ 「お餅も予約の段階ですよね」
Aブルー「ほらね、色々あるじゃないか」
ブルー 「そういうのをリストアップで買い出し?」
Aブルー「うーん…。ちょっと違うね」
サム 「年越し蕎麦かよ?」
Aブルー「年越しの方はどうしようかなぁ…」
二年参りっていうのもあるらしいよね、と言われましても。
ブルー 「初詣はパスだと言ったじゃないか!」
Aブルー「初詣じゃなくって年越しだってば、どう過ごすかが問題で…」
キース 「ウチの鐘でよければ撞かせてやるぞ」
Aブルー「それはパス! 払っちゃったら意味無いし!」
今年頂いた御利益を手放すものか、と真顔のソルジャー。
Aブルー「御利益たっぷりで年を越すには二年参りがいいのかな?」
ブルー 「信仰心に目覚めたのなら止めないけれど?」
Aブルー「じゃあ、一年間の御礼と来年もどうぞよろしくの気持ちだね」
ブルー 「好きにすれば?」
ぼくたちは一緒に行かないからね、と生徒会長は冷たい口調。
ブルー 「行くなら勝手に行ってきたまえ」
Aブルー「もちろん勝手にやらせて貰うさ、でないと気分が乗らないし」
一同 「「「は?」」」
二年参りに気分がどうこう。
お参りするなら気分は二の次、心構えが大切なのでは?
2013/12/11 (Wed)
☆お参りの作法
初詣はパスとか言っていたくせに、二年参りで御利益希望のソルジャー。
あまつさえ自分の気分が優先、自己中心も此処に極まれりで。
ブルー 「君は気分が乗らなかったらお参りしないと言うのかい?」
Aブルー「しないも何も、出来ないわけだし!」
ブルー 「…何が?」
Aブルー「二年参りで年越しだよ!」
御利益パワー全開で、と言われましても、何のことやら。
ブルー 「御利益を頂きに行くんだったら、出来ないも何も…」
Aブルー「行くなんて言っていないけど?」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「御利益を貰った神様とかが多すぎるからさ、一度に纏めて」
ブルー 「あー、君のシャングリラからお参りね…」
それもアリか、と一同、納得。
しかし…。
Aブルー「今の段階でこれだけ出来ます、来年はもっとよろしくと」
一同 「「「え?」」」
Aブルー「問題はクライマックスを何処にするかだよ」
ブルー 「…クライマックス?」
Aブルー「今年の間に極めてしまうか、最後の一発は年明けにするか」
ブルー 「ちょ、一発って…!」
Aブルー「決まってるだろう、夫婦和合の時間だってば!」
一同 「「「……!!!」」」
ウッと息を飲む御一同様。
シャングリラからお参りどころか年越しエッチとは想定外で。
ブルー 「罰あたりにもほどがあるってば!」
Aブルー「うーん、やっぱり礼儀作法が必要なわけ?」
ブルー 「当たり前だろ!」
Aブルー「そうなんだ…。だったら今年の間に最後までヤッて」
ブルー 「…お参りに行くなら心身を清めて出掛けるんだね」
でないと確実に罰が当たる、と生徒会長。
ブルー 「君のシャングリラから拝むにしたって、そこはキチンと!」
Aブルー「なるほどねえ…。そういう関係で二日なのかな?」
ブルー 「二日?」
Aブルー「そう、二日! ちゃんとノルディに聞いてきたんだ」
お正月らしい行事だよねえ、とソルジャー、ニッコリ。
二日って何か特別なイベントありましたっけ…?
2013/12/12 (Thu)
☆1月2日の謎
二年参りとか言い出したソルジャー、なんと年越しで大人の時間だとか。
生徒会長が止めに入ると、今度は二日がどうこうと。
ブルー 「二日って1月2日かい?」
Aブルー「他に何があると?」
ブルー 「ごめん、君が喜びそうな行事が思い出せない」
Aブルー「えーーーっ! ノルディは有名なヤツだと言ったよ」
ブルー 「うーん…。二日と言えば…」
シロエ 「初夢の日じゃなかったですか?」
ジョミー「そういえばそうだね、初夢の日だよね」
キース 「三日という地域もあるようだがな」
初夢は新年最初の夜に見る夢。
元旦を迎えた後でなければ新年ではなく、一日の夢だとまた別物で。
ブルー 「初夢ねえ…。確かに一日の夜から二日の朝にかけてだね」
Aブルー「そうか、そういうヤツもあるんだ?」
ブルー 「初夢じゃないわけ?」
Aブルー「二日の夜だし、キースが言ってた方ならバッチリ!」
三日の朝に覚えていた夢が初夢だよね、と頷くソルジャー。
Aブルー「初夢つきって縁起がいいかも…。で、初夢って?」
ブルー 「新年最初の夢ってことでさ、一年間の吉凶を占うんだよ」
Aブルー「よしっ! だったら来年も間違いなく吉!」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「なるほど、それで二日の夜かぁ…」
納得した、と一人で納得されましても。
ブルー 「ちょっと待った! 初夢でなくって二日って、何さ?」
Aブルー「君も知ってると思うけど? パートナーがいるしね」
ブルー 「何の?」
Aブルー「ボケたわけ? それとも清純派を気取ってる?」
ブルー 「全っ然、意味が分からないんだけど!」
Aブルー「シャングリラ・ジゴロ・ブルーのくせに?」
しらばっくれるな、と生徒会長に指をビシッと。
Aブルー「どっちかと言えば君にピッタリの行事なんだよ!」
ブルー 「え? ちょ、二日って…。二日……」
アッと息を飲む生徒会長、思い出したようでございます。
たちまち顔面蒼白ですけど、青ざめるようなイベントが二日の夜に?
2013/12/13 (Fri)
☆お正月はコレ
年越しで大人の時間を却下されたソルジャー、今度は二日にこだわりが。
有名な行事があるそうですけど、初夢とはまた別物で…。
ブルー 「わ、分かったよ、その先は言わなくていい!」
Aブルー「そう? だったら準備が必要なことも分かってくれた?」
ブルー 「分かったってば、君が言いたいことは!」
お正月の準備を頑張ってくれ、と生徒会長、必死に逃げを。
ブルー 「事始めだしね、今日からコツコツと」
Aブルー「そうなんだよねえ、買い出しも大切だけども日々の努力が」
一同 「「「努力?」」」
Aブルー「御利益パワーを頂いたとはいえ、人間、努力も必要で」
ブルー 「もういいから!」
Aブルー「うん、君たちには感謝してるよ」
一同 「「「えっ?」」」
Aブルー「事始めなんて知らなかったし、いいことを教えて貰ったと」
キース 「し、知らなかった…だと?」
Aブルー「ほら、こっちの世界って異文化だから」
クリスマスの他にも何かあるかも、と期待していたそうでございます。
壁に耳あり障子に目ありで、覗き見されていたらしく。
Aブルー「13日の金曜日だから縁起が悪いとか、もう色々と」
ブルー 「縁起が悪いと覚えたんなら来なくていいっ!」
Aブルー「でも事始めでおめでたいんだろ、今日という日は」
ブルー 「君が来た段階でもう最悪だよ、13日の金曜日だよ!」
Aブルー「だけど、ぼくには最高だってば!」
ノルディに教えて貰ったしね、とパチンとウインク。
Aブルー「お正月には姫はじめだから準備を始めるといいですよ、って」
一同 「「「…姫はじめ?」」」
ブルー 「退場!!!」
もう喋るな、と怒鳴るだけ無駄というもので。
Aブルー「二日の夜の行事らしいよ、まさに夫婦のためのイベント!」
ブルー 「その先、禁止! さっさと帰ってお正月の準備!」
色々と買い出しに行くんだろう、と追い出しにかかる生徒会長。
キョトンとしているシャン学メンバー、13日の金曜日で受難ですか?
2013/12/14 (Sat)
☆姫はじめに期待
事始めを知らなかったらしいソルジャー、覗き見で知識を得た模様。
どういう行事かエロドクターに訊きに出掛けた挙句に、姫はじめだとか。
ジョミー「…姫はじめって、なに?」
キース 「俺も知らんぞ」
シロエ 「ぼくもです。姫と言ったら坊主めくりくらいで」
サム 「あー! あれな、姫が出た時は丸儲けだよな!」
Aブルー「そういうイベントもあるのかい? 丸儲けなんだ?」
マツカ 「お正月にやる遊びですよ」
スウェナ「百人一首の絵札を使ってゲームをするのよ」
Aブルー「ああ、かるた大会で使ってるアレか」
ソルジャー、百人一首は知っているようでございます。
Aブルー「それで姫だと丸儲けだ、と」
キース 「坊主を引いたら手持ちの札を失うんでな」
シロエ 「他の人が失くした札を纏めて貰えるのが姫なんですよ」
Aブルー「そうか、なるほど…。他の人が失くした分までねえ…」
ジョミー「坊主だと気分最悪だけどね」
Aブルー「良く分かったよ、ノルディのお勧めは効きそうだ」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「姫はじめだよ、他の人の分まで御利益ゲット!」
これで来年も御利益バッチリ、とソルジャー、実に嬉しそうで。
Aブルー「坊主ってアレだろ、除夜の鐘とかいうヤツだよね?」
キース 「確かに除夜の鐘は寺だし、もれなく坊主がついてくるが」
Aブルー「除夜の鐘を撞いたら煩悩は流れちゃうんだろ?」
キース 「そういうことになってるな。で、来るのか?」
Aブルー「まさか! 撞いた人たちが流したヤツが来るのを待つだけ!」
一同 「「「…え?」」」
Aブルー「そのために二日が姫はじめと見た!」
欲しい人は二日を待てばいいのだ、と言うソルジャー。
キース 「お、おい…。あんた、いったい何を待つ気だ?」
Aブルー「決まってるだろう、煩悩だよ!」
一同 「「「煩悩?」」」
そんなモノを待ってどうする気だ、と『?』マークの御一同様。
姫はじめと関係があるようですけど、なんのことやら…?
2013/12/15 (Sun)