忍者ブログ
シャングリラ学園つれづれ語り

☆煩悩を拾え


姫はじめが何かも分かっていないシャン学メンバー。
けれどソルジャーは勝手に納得、お正月の二日は煩悩を待つという話で。

Aブルー「楽しみだなぁ、もう思いっ切り期待できそう!」
キース 「あんた、煩悩が何か分かっているのか?」
Aブルー「この一年で積み重なったアレやらコレやら一杯なんだろ?」

これを貰わずして何とする、とソルジャー、拳を握っております。

Aブルー「どんな煩悩が流れてくるかな、激しいのとかエロいのとか」
一同  「「「え?」」」
Aブルー「思いもよらないプレイだとかさ、貰わなくっちゃ損だって!」
ブルー 「ちょ、ちょっと待った!」
Aブルー「その先禁止、と言いたいわけ?」
ブルー 「もうそれ以上は喋らなくっていいってば!」
Aブルー「でもさ、分かってないみたいだよ?」

そこの連中、とシャン学メンバーを指差すソルジャー。

Aブルー「そもそも姫はじめっていう行事はさ、年の初めに」
ブルー 「退場!」
Aブルー「だけど基本のキだと思うよ、これくらい教えとかないと」
キース 「猥談だったらお断りだぞ」
Aブルー「そんなトコまで行かないって!」
キース 「……本当だろうな?」
Aブルー「うん。初エッチっていうだけだしね」
一同  「「「初エッチ?!」」」
Aブルー「そう! 一年の始まりに夫婦の時間を持つのが姫はじめだよ」

コレが二日の行事だそうだ、とソルジャーは笑顔。

Aブルー「ノルディはそれしか言わなかったけど、効きそうだねえ」
ブルー 「除夜の鐘とは関係ないし!」
Aブルー「ううん、絶対あると見た! 除夜の鐘で流れた煩悩ゲット!」

他人様が流したアレやコレやを拾う行事だ、とソルジャー、力説。

Aブルー「きっと元日だと早すぎるんだよ、二日がベストなんだと思う」
ブルー 「それで煩悩を拾いまくると?」
Aブルー「決まってるじゃないか! これは頑張って用意しなくちゃ」

まずは買い出しらしいです。
それと努力と言われましても、放っておくしか…。

2013/12/16 (Mon)

 

☆積み重ねが大切


除夜の鐘を撞いた人が流した煩悩ゲット。
姫はじめはそのための行事である、と譲らないソルジャーに誰もが溜息。

Aブルー「煩悩を沢山拾うためには一晩中かな、姫はじめ」
キース 「猥談はお断りだと言ったぞ!」
Aブルー「その段階まで行っていないし! やっぱり一晩中だと思う?」
キース 「俺が知るわけないだろうが!」
Aブルー「じゃあ、ブルー。君に訊くけど、一晩中かな?」
ブルー 「…好きなだけやれば?」
Aブルー「分かった。そうなると買い出しも大切だよね」

お正月に向けて揃えないと、とソルジャー、指を折りまして。

Aブルー「絶対に欠かせないのがハーレイのための精力剤だよ」
ブルー 「その先、禁止!」
Aブルー「なんで? これは猥談でも何でもないけど」
ブルー 「スレスレだよ!」
Aブルー「そうかなぁ? それから肌触りのいいシーツも要るし」

ノルディのお勧めの店で買おう、とソルジャー、ニッコリ。

Aブルー「後は気分が盛り上がる服だね、お正月らしく着物もいいかも」
ブルー 「さっさと帰って用意すれば?」
Aブルー「急がなくても今日からコツコツ! 事始めだし!」

今夜から努力を積み重ねるのだ、とパチンとウインクするソルジャー。

Aブルー「一晩中ヤッてヤリまくるために日々鍛錬!」
ブルー 「退場だってば!」
Aブルー「言われなくても帰って特訓! ヌカロク連発、根性で徹夜!」

そして御利益をガッツリと、とパッと姿が消え失せまして。

キース 「…今のはいったい何だったんだ…」
シロエ 「分かりません。謎の単語が出て来ましたから、猥談かと」
ジョミー「猥談だよねえ…」
サム  「何処がそうなのか、イマイチ分かんねえけどな」
マツカ 「お正月の準備をするつもりなのは確かですね」
スウェナ「…また買い出しに来るのよね?」
一同  「「「うわー…」」」

来る気なのか、と泣きの涙のシャン学メンバー。
13日の金曜日らしく受難MAX、事始めでとんだ災難ですよ…。

2013/12/17 (Tue)

 

☆毎日来る人


新年は姫はじめで煩悩ゲット、とブチ上げたソルジャー。
シャン学メンバーの嘆きを他所に、お正月の準備に余念がないようで…。

キース 「この部屋も今日で店じまいだな」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 学校、今日までだもんね!」
シロエ 「21日から冬休みだなんてゴージャスですよ」
ジョミー「でもさぁ…。なんか来るんじゃないの?」
スウェナ「来るわよねえ…」

なんだかんだで毎日来るし、とスウェナちゃん。

スウェナ「お正月の準備をするのは別にいいんだけれど…」
キース 「いちいち寄っていきやがるのがな…」
ブルー 「店じまいしたら来ないってことも無いだろうねえ…」
サム  「俺たちが集まってなければ出ねえだろうけど」
ジョミー「せっかくの休みに集まらないのもつまんないよね」
キース 「同感だ。それに俺の場合はだな、ウッカリ家に居ると」
ジョミー「何かあるわけ?」
キース 「正月の準備に駆り出されるんだ、寺は何かと忙しいしな」

本来は業者さん任せの掃除までが、とキース君はブルブルと。

キース 「親父にかかると掃除も修行になるわけで」
ブルー 「修行の内だろ、道場とかでも基本じゃないか」
キース 「だからと言って余計な分までやらされるのは勘弁なんだ!」
サム  「お前の親父さん、キツイからなぁ」
キース 「お前たちでも気付くほどだぞ、本気の親父は半端ないんだ」

拭き掃除をさせられたが最後スプラッタだ、と言われましても。

ジョミー「なんでスプラッタ?」
キース 「今年の寒波が分からんのか! 最低気温はマイナスだぞ?」
シロエ 「昼間もあんまり上がりませんよね」
キース 「そんな中で素手で雑巾がけをしてみろ、どうなると思う!」
一同  「「「あー…」」」

手荒れどころの騒ぎではないか、と一同、納得。

ブルー 「それは大変かもしれないねえ…」
Aブルー「大変だよ!」

降ってわいたソルジャーと意見が一致。
何やら慌てているようですけど、もしやスプラッタの危機ですか?

2013/12/18 (Wed)

 

☆パアになる危機


明日から冬休みで「そるじゃぁ・ぶるぅ」のお部屋も店じまい。
しかしキース君は遊びに出ないとスプラッタの危機、お寺は実に大変で。

Aブルー「大変だってば、なんで今まで忘れてたんだろ!」
キース 「あんたもスプラッタの危機なのか?」
Aブルー「お寺だよ!」
キース 「俺を手伝ってくれるというなら大歓迎だが」

ついでにシールドをよろしく頼む、とキース君。

キース 「俺の手だけをシールドしてくれ、手荒れ防止に」
シロエ 「いいですね! それならスプラッタになりませんよ」
スウェナ「濡れた手に冷たい風が当たると皮膚が切れるのよね」
Aブルー「それどころじゃないよ、ぼくはホントに困ってるんだし!」
ブルー 「何を? お正月の準備は順調だろう?」
サム  「そうだぜ、毎日報告に来てるじゃねえかよ」

何を買ったとか昨夜はどうとか、と言うサム君に頷く一同。

サム  「なんか毎晩特訓しててよ、努力の成果が出て来たって」
キース 「そう聞いてるな。俺たちにはサッパリ謎なんだがな」
ジョミー「意味不明だよね、特訓のメニュー」
Aブルー「そういうのが全部パアになるかもしれないんだよ!」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「今日は鏡餅の予約をしようと思ったんだけど」
シロエ 「思い切り気合が入ってますね」
Aブルー「ぼくの世界には無いものだしね。それでさ…」

ソルジャー、エロドクターに教わった老舗に出掛けたのだとか。

Aブルー「お菓子も買おうかとケースを見てたら」
キース 「坊主が買い占めて行ったのか? ありがちだな」
Aブルー「違うよ、特大の鏡餅を注文した人がいたんだ、お寺用にって」
キース 「そっちの方も多いと思うぞ」

お寺に鏡餅を納める家もあるのだそうでございます。
しかし…。

キース 「そいつの何処が大変なんだ?」
Aブルー「お寺用って聞いて気が付いたんだよ、無いんだよ!」
一同  「「「えっ?」」」

いったい何が無いというのか。
お寺絡みのお正月用品?

2013/12/19 (Thu)

 

☆肝心のものが無い


鏡餅の予約に来たと言うソルジャー。
お寺用に予約をした人を見て何かが無いと気付いたらしくて、大騒ぎで。

Aブルー「今の今までどうして気付かなかったんだろう、無いなんて!」
ブルー 「何が無いのさ? 除夜の鐘には行かないんだろ?」
キース 「寺に出掛ける用が無ければ特に用意は要らんと思うが」
シロエ 「行くにしたって何も要りませんよ?」
サム  「だよなあ、ぜんざいの接待用にマイ箸とかなら知らねえけど」
Aブルー「そういう以前の問題だってば!」

このままでは全てが水の泡に、とソルジャー、頭を抱えております。

Aブルー「毎晩コツコツ特訓したのも、買い出ししたのも全部パアで!」
ブルー 「なんでそういうことになるわけ?」
Aブルー「お正月に向けて待機したって、無いからだよ!」
ブルー 「だから何がさ?」
Aブルー「最初に言ったろ、お寺だってば!」
ブルー 「君の世界にも地球はあるだろ、行けてないだけで」
Aブルー「そういうダジャレの世界じゃなくって!」

テラと言ったらテラなのだ、とグッと拳を握るソルジャー。

Aブルー「キースの家と同じヤツだよ、お寺だよ!」
キース 「俺の家は確かに寺だが、それがどうかしたか?」
Aブルー「そういうお寺がぼくの世界には無いんだってば!」
一同  「「「えぇっ?!」」」
Aブルー「異文化体験しまくっていて忘れてたんだよ、無いことを!」
ブルー 「本当に一つも無いのかい?」
Aブルー「絶対無いとは言い切れないけど、アルテメシアには無い!」

あったら耳に入ってくる筈、と言われてみればその通りかも。

Aブルー「お寺が無いから除夜の鐘だって無かったんだよ!」
キース 「撞きたいんだったらウチに来たらどうだ?」
Aブルー「ぼくが欲しいのはその先だってば! 鐘の後が大事!」
一同  「「「あー……」」」

ソルジャーの夢は除夜の鐘で他人様が流した煩悩ゲット。
除夜の鐘が無ければ煩悩が流れてくるわけもなく、これは確かに一大事?

2013/12/20 (Fri)

 

☆除夜の鐘が無い


お正月の準備を着々と整え、日々の努力も怠りなく。
流れてくる煩悩をゲットするべく準備中なのに、その煩悩が無いとかで。

Aブルー「せっかく頑張って準備したのに、無いなんて…」
ブルー 「気付かなかった君が悪いよ、諦めたまえ」
Aブルー「諦められるわけないだろう!」

流れ去る煩悩を指を咥えて見ているなんて、とソルジャー、悔しげ。

Aブルー「流した人には要らないものでも、ぼくには夢の塊なんだよ!」
ブルー 「でもさ、君の世界じゃ、そもそも流れてないわけで…」
キース 「除夜の鐘が無いなら煩悩も無いな」
ブルー 「煩悩だらけの世界なことはブルーが証明しているけどさ…」

流す習慣は無いようだねえ、と生徒会長。

ブルー 「異文化なんだし、仕方がないよ。無いものは無いさ」
Aブルー「だけど御利益も貰いまくったし、貰える時には貰える筈!」
キース 「そういうヤツはだ、自分でお参りしたからこそだ」
ブルー 「キースが正しい。御利益を頂くには自分でお参り!」

ダメな時には代参ってヤツもあるけれど、と生徒会長は申しております。

ブルー 「どうしても行けないって人は代理をお願いするんだよ」
Aブルー「代理?」
ブルー 「代理参拝、略して代参。代わりの人を立てるわけ」
キース 「そしてお参りして頂くとだ、自分で行ったのと同じ効果が」
ブルー 「とにかくお参りするのが大切、でないと御利益はまず無いね」

今年の御利益の数々とやらは参拝したからこそなのだ、と冷たい口調。

ブルー 「こっちの世界でキチンとお参りしたからなんだよ」
Aブルー「じゃあ、除夜の鐘の煩悩ってヤツも…」
ブルー 「君の世界では待つだけ無駄だね」
Aブルー「こっちの世界でキャッチしろと?」
ブルー 「欲しいんだったらそうなるねえ…」
Aブルー「出掛ける発想は無かったんだよ、新年早々!」

ニューイヤーはぼくのシャングリラもお祭りだし、とブツブツブツ。
お祭り気分で姫はじめだったみたいですけど、計算違い?

2013/12/21 (Sat)

 

☆どっちも欲しい
 

お寺が無くて、除夜の鐘も無いソルジャーの世界。
除夜の鐘の煩悩をゲットしたければ、こちらの世界へ来るしかなくて…。

Aブルー「煩悩は欲しいけど、ニューイヤーだって捨て難いんだよ!」
キース 「あんたの世界じゃ何をするんだ?」
Aブルー「お祭り騒ぎで飲んだり食べたり!」
ブルー 「君の好きそうなイベントだねえ…」
Aブルー「仕上げにハーレイと青の間で飲んで、その流れでさ…」

姫はじめの予定だったのに、とソルジャー、ひたすら嘆いております。

Aブルー「煩悩を沢山貰おうね、ってハーレイと約束してるのに!」
ブルー 「仕方ないだろ、無いものはさ」
キース 「潔く諦めるべきだと思うが」
Aブルー「だけど、せっかく準備したのに! 頑張ってるのに!」

ここで諦めてたまるものか、とギリリと歯軋り。

Aブルー「煩悩も欲しいし、パーティーも…。とても諦め切れないよ!」
シロエ 「往生際が悪いですねえ…」
スウェナ「気が付いたのが遅すぎたものね」
サム  「でもよ、どうしようもねえよな、コレは」
ジョミー「どっちか捨てるしかなさそうだよねえ?」
Aブルー「絶対捨てない!」

飲み食べ放題と煩悩ゲット、と往生際の悪さはピカイチ。

Aブルー「何か方法がある筈なんだよ、きっと何処かに!」
ブルー 「無い、無い、世界が別な以上は」
マツカ 「分身の術でも使えない限り無理ですよね」
Aブルー「…分身の術?」

ちょっと待てよ、と顎に手を当て思案のソルジャー。

Aブルー「なるほど、ぼくが二人いれば…」
一同  「「「???」」」
Aブルー「そうだ、こっちにもブルーがいるじゃないか!」

ナイスアイデア、と勝利の叫び。

Aブルー「さっきナントカ言っていたよね、ダイサンだっけ?」
ブルー 「代参かい?」
Aブルー「そうそう、それだよ、頼んでもいい?」
ブルー 「…何を?」

何処へ代参しろと言うのだ、とキョトンとしている生徒会長。
代参と言えばお寺に神社。ソルジャーの代理で初詣?

2013/12/22 (Sun) シャン学つれづれ Comment(0)

 

☆代参をよろしく

 
他人様の代理でお寺や神社に参ることを代参と申します。
言葉自体が初耳だった筈のソルジャー、生徒会長に頼みたいのだそうで。

Aブルー「頼むよ、君しかいないんだよ!」
ブルー 「…行ってもいいけど、何処の神社? それともお寺?」
Aブルー「んーと…。君の家でもいいんだけれど」
ブルー 「…は?」
Aブルー「いや、必然的に君の家かな、なんか決まりがあるんだっけね」
ブルー 「決まり? 確かに阿弥陀様はいらっしゃるけど…」

あそこは和室でお寺ではない、と生徒会長。

ブルー 「特にコレってタブーは無いよ?」
Aブルー「本当かい? 阿弥陀様の前ってヤッてもいいんだ?」
ブルー 「年末年始のお勤めってヤツは基本だからねえ」
キース 「あんた最近、サボリだろうが!」
ブルー 「ちゃんと元老寺からお参りしてるよ、それで充分!」

阿弥陀様に届けばいいのだ、と生徒会長は得意げで。

ブルー 「というわけでね、代参くらいはしておくけどさ」
Aブルー「恩に着るよ。それじゃ二日の夜はよろしく」
ブルー 「なんで二日? 除夜の鐘を撞いたら、元日の修正会があるし」
シロエ 「キッチリお参りして欲しいんじゃないですか?」
キース 「そうだな、二日の夜ならあんたも家に帰っているしな」
ブルー 「ああ、そうか。初詣に行っても夜は家だね」
Aブルー「ありがとう! 持つべきものは同じ顔した知り合いだよね」

これで代参の件はバッチリ! と、ソルジャーは至極ご満悦。

Aブルー「後はハーレイに頼みに行って、と…。ああ忙しい」
ブルー 「こっちじゃ師走と言うんだよ。忙しいのも当たり前!」
Aブルー「しわす?」
ブルー 「師匠も走るという意味らしいね、忙しさのあまり」
キース 「十二月を指す別名だな」
Aブルー「なるほどね! まさにハーレイにピッタリだってば」
一同  「「「えっ?」」」

なんでハーレイ、と首を傾げる御一同様。
キャプテンの職業は文字通り船長、師匠などではない筈ですが…?

2013/12/23 (Mon)

 

☆代参に備えて


生徒会長に代参をお願いしたソルジャー。
とても忙しいらしいのですけど、師走はキャプテンにピッタリだなどと。

Aブルー「師匠も走る時期なんだったら、多少の無理も通るよねえ?」
ブルー 「君は普段から無理ばかり言ってる気がするけれど?」
Aブルー「そうかなぁ? でもまあ、師走なら遠慮しなくても」
ブルー 「はいはい、分かった。忙しいんだろう?」

早く帰れ、と追い出しにかかる生徒会長。

ブルー 「代参の件は引き受けたからさ、他の準備を頑張るんだね」
Aブルー「もちろんさ! でないと代参して貰えないし」
ブルー 「えっ?」
Aブルー「こっちのハーレイが「うん」と言わなきゃ無理なんだよ」
ブルー 「ちょ、なんでハーレイが出てくるわけ?!」
Aブルー「代参だから!」

ハーレイ抜きでは話にならない、とソルジャーは指をチッチッと。

Aブルー「こっちのハーレイって教師だしねえ、師匠だろ?」
キース 「俺たちの柔道の師匠でもあるが」
Aブルー「だったら頑張って走って貰おう、まだ間に合うと思うから!」
ブルー 「何が?」
Aブルー「お正月に向けて特訓だよ!」

今夜から君も頑張って、と生徒会長を指差すソルジャー。

Aブルー「でもって本番の二日の夜は阿弥陀様の前で徹夜だってば!」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「ぼくの代わりに代参なんだし、一晩中でお願いしたいな」
ブルー 「そ、それって、まさか…」
Aブルー「決まってるだろう、姫はじめだよ!」

ゲッと仰け反る生徒会長とシャン学メンバー。
しかしソルジャー、全く気にせず。

Aブルー「ブルーがハーレイの家に一人で行くのは禁止だと聞くし」
ブルー 「…な、な、な……」
Aブルー「君の家なら問題ないよね、ハーレイが泊まっていってもさ」
ブルー 「なんでぼくが!」
Aブルー「ぼくの代わりに除夜の鐘で流れた煩悩をキャッチ!」

よろしく頼む、と言われましても。
お寺や神社に行くならともかく、姫はじめの代参とは無茶苦茶な…。

2013/12/24 (Tue)

 


☆代わりにお願い


ソルジャーの代わりに代理参拝、略して代参。
初詣だと高をくくった生徒会長が引き受けてみれば、なんと姫はじめで。

Aブルー「流れて来た煩悩を残らず拾っておいてよね」
ブルー 「お断りだよ!」
Aブルー「やってくれると言ってたじゃないか、ぼくの代参!」
ブルー 「それは神社とお寺の場合で!」
Aブルー「お寺も大いに関係してるよ、除夜の鐘で煩悩を流すらしいし」

しっかり拾い集めてくれ、とソルジャーは真剣でございます。

Aブルー「そのためにも技を磨かないとね。徹夜でヤるのは大変だから」
ブルー 「やらないってば!」
Aブルー「まあ、徹夜は無理かもしれないけれど…。根性あるのみ!」
ブルー 「絶対やらない!」
Aブルー「だけど代参して貰わないと煩悩を貰えないんだよ!」

年に一度のビッグチャンス、と燃えるソルジャー。

Aブルー「御利益パワーが凄かったんだし、煩悩もガッツリ貰わないと」
ブルー 「だからと言って、なんでぼくが!」
Aブルー「ぼくと見た目がそっくりだから!」

代参を頼むならそっくりさんだ、とソルジャーは自説を唱えております。

Aブルー「ハーレイのそっくりさんとセットにすれば完璧だってば!」
ブルー 「そっちの趣味は無いんだよ!」
Aブルー「問題ないって、こっちのハーレイに任せて安心!」
ブルー 「安心じゃないし!」

あんな童貞妄想男、と生徒会長、怒りの罵倒。

ブルー 「正月早々、あれとヤれって? しかも今から練習だなんて!」
Aブルー「うーん…。じゃあ、練習は抜きで二日だけでも」
ブルー 「なんでそういう展開に!」
Aブルー「大切なのは二日だけだし、そこさえ押さえてくれればいいよ」

どうしても煩悩が欲しいのだ、とソルジャー、一歩も譲らないようで。

Aブルー「いっそ姫はじめで初めてっていうのも効果大かも!」
ブルー 「どの辺がさ!」
Aブルー「初物尽くし!」

それもいいかも、とソルジャーはウットリしてますけれど。
生徒会長、逃亡不可能?

2013/12/25 (Wed)

 

☆下手なのがお好き


生徒会長に姫はじめの代参をしろと迫るソルジャー。
姫はじめで初めてで初物尽くし、などとブッ飛んだことを言い出して…。

Aブルー「うんうん、いいねえ、初物尽くし」
ブルー 「良くないってば!」
Aブルー「なんで? いろんな意味で初エッチだから縁起も良さそう」

新しい年にピッタリだ、などとソルジャー、ニッコリ笑顔。

Aブルー「ぼくだけじゃなくて君にも御利益があると思うよ」
ブルー 「そんな御利益、要らないし!」
Aブルー「遠慮しないで貰うべきだよ、ハーレイもきっと上達するさ」
ブルー 「しなくていいっ!」
Aブルー「………下手な方が君の好みなわけ?」

信じられない、と呟いたソルジャーですが。

Aブルー「待てよ、通って、そういうものかも…」
ブルー 「誰が通だって!?」
Aブルー「君だよ、シャングリラ・ジゴロ・ブルーなんだろ?」
ブルー 「分かってるんなら諦めたまえ! ぼくの好みは女の子!」
Aブルー「そこなんだよねえ、男は初めてにこだわるらしいね?」

ぼくにはサッパリ分からないけど、とソルジャー、ニコニコ。

Aブルー「でもって、女性も初めては痛いんだって?」
ブルー 「退場!!!」
Aブルー「そう言わずにさ。…で、君は女性相手の通なんだよねえ?」
ブルー 「君よりはマシだと自負してるけど!」
Aブルー「そこが通たる所以だってば、初めての時は痛くてなんぼ!」

下手で痛い方が好みなわけだ、と勝手に一人で頷くソルジャー。

Aブルー「初めて気分を続けたいなら、上達しない方が断然いいよね」
ブルー 「上達も何も、最初からやろうと思ってないし!」
Aブルー「だからお願いしてるじゃないか。代参よろしくって」

下手なハーレイと頑張ってくれ、と言われましても。

ブルー 「お断りだよ!」
Aブルー「SD体制で苦労しているぼくの頼みを断ると?」

平和を満喫しているくせに、と出ました、SD体制攻撃。
これが出て来ると断れないだけに、生徒会長、万事休す…?

2013/12/26 (Thu)

 

☆どうしても代参


姫はじめの代参をどうしても生徒会長に、と一歩も譲らないソルジャー。
とうとうSD体制がどうこうという必殺技まで飛び出しまして。

Aブルー「ぼくの頼みを断るなんてね、有り得ないし!」
ブルー 「そ、それは…。それは確かにそうなんだけど…」
Aブルー「じゃあ、二日の夜は、こっちのハーレイと姫はじめ!」
ブルー 「ちょ、ちょっと待ってよ、本当にそれで効果があるわけ?」
Aブルー「お参りする気持ちが大切なんだろ?」

代参であってもキチンとやれば、とソルジャーは自信満々で。

Aブルー「下手クソだろうが、初めてだろうが、気持ちさえあれば!」
ブルー 「ハーレイはともかく、ぼくには無いし!」
Aブルー「無理やりってヤツもいいものだねえ…」

強引なのも嫌いではない、とソルジャー、悦に入っております。

Aブルー「強引ってことは積極的だし、攻めの姿勢で煩悩ゲット!」
ブルー 「…あのハーレイに出来るとでも?」
Aブルー「そこは任せて! その気になるよう焚き付けるから!」

薬なんかも差し入れOK、とニッコリと。

Aブルー「とりあえず今から頼みに行ってさ、二日に色々差し入れを」
ブルー 「…そ、そんな…」
Aブルー「君はハーレイに任せとけばいいよ、なんとかなるって!」
ブルー 「ならないってば!」

ギャーギャーと不毛な言い争いが。
とはいえ、SD体制を持ち出された以上、回避不可能っぽいですが…。

シロエ 「会長、命運尽きたんでしょうか?」
ジョミー「それっぽいよね、今の間に逃げるべきかも」
キース 「…待て。もしかしたらアイツに勝てるかもしれん」
スウェナ「やめときなさいよ、火に油よ?」
サム  「下手したら死ぬぜ?」
キース 「しかしだ、放っておいたら俺たちもヤバイ」

見捨てたが最後、来年が…、とキース君。

キース 「確実に針の筵だぞ?」
一同  「「「あー…」」」

それは困る、と頷く面々。
一年間ほど地獄を見るか、死ぬ気で生徒会長を救助するかの二者択一?

2013/12/27 (Fri)

 

☆決死のキース君


二日の夜は教頭先生と姫はじめをしろ、と生徒会長に強いるソルジャー。
袋のネズミな生徒会長ですけど、キース君に案があるらしく。

マツカ 「確かにこのまま放っておいたらマズイですけど…」
サム  「ホントにアイツに勝てるのかよ?」
キース 「自信は無いが、一年間の生き地獄を思えばやってみる価値は」
シロエ 「…死ぬ気で行くってことですか?」
キース 「ああ。死んだら骨は拾ってくれ」

行ってくる、と拳を握ったキース君に向かって一同、合掌。
お念仏の声も聞こえたりして、生前葬の雰囲気だけはバッチリで。

キース 「…おい、そこのあんた。取り込み中を悪いんだがな」
Aブルー「分かってるんなら放っておいてよ!」

来年の煩悩がかかってるんだ、と怒りのソルジャー。

Aブルー「姫はじめの代参は必要なんだよ、何が何でも!」
キース 「その件なんだが、なんで自分でやらないんだ?」
Aブルー「忙しいんだよ!」

ニューイヤーの飲み食べ放題は見逃せない、と話はループ。

Aブルー「でもって青の間でもガンガン飲んでさ!」
キース 「こっちで飲むというのは無いのか?」
Aブルー「えっ?」
キース 「要は飲めればいいんだろうが。こっちにも酒はあるんだぞ」
ブルー 「そうだね、飲むなら樽酒くらいはプレゼントするよ」

そして自分で姫はじめをやれ、と生徒会長。

ブルー 「ノルディの別荘とか場所は色々あるだろう?」
Aブルー「ああ、そうか! 夜だけこっちに来ればいいのか!」

こっちでガッツリ煩悩ゲット! とソルジャー、納得。

Aブルー「夜が明けたら帰って朝から飲み食べ放題!」
ブルー 「それが可能ならそうしたまえ」
キース 「代参もアリだが、やはり自分で参拝するのが一番なんだぞ」
Aブルー「そうだよねえ!」
ブルー 「断然、そっちをお勧めするよ」
Aブルー「うん、良さそう!」

それがいいね、とソルジャーの脳内、既に煩悩だらけのようで。
キース君、骨にならずに済みましたよ~!

2013/12/28 (Sat)

 

☆代参は回避


生徒会長に姫はじめの代参を強要していたソルジャーですが。
キャプテンと二人でこっちの世界で姫はじめ、という案に大喜びで賛成。

Aブルー「代参よりも自分でヤるのが確実だよね!」
キース 「代参はあくまで代理だからな」
ブルー 「確実に御利益をゲットしたいなら自分で参拝!」
Aブルー「分かった、二日の夜はノルディの別荘を借りるよ」

買い集めたシーツなんかは持ち込みで、とソルジャー、煩悩まみれ。

Aブルー「そうと決まれば頑張って準備! 特訓も込みで!」
ブルー 「鏡餅は結局、どうするんだい?」
Aブルー「青の間に飾るよ、当然だろう! お正月って気分が大切!」
ブルー 「注連飾りとかも?」
Aブルー「もちろんさ! 異文化体験は極めてなんぼ!」

ああ忙しい、と姿が消え失せ、一件落着。

ブルー 「…た、助かった…」
キース 「恩を売ろうとは思っていないが、良かったな」
ブルー 「大いに恩に着るってば! 御礼は除夜の鐘で返すよ」
キース 「今年もやってくれるのか?」
ブルー 「秘かに期待してたんだろう? 黙ってただけで」
キース 「あ、ああ…。まあな」
ブルー 「助けて貰ったし、お布施は無しでやらせて貰うさ」
キース 「し、しかし、お布施は親父が…」
ブルー 「用意するって? じゃあ、そのお布施で飲み食べ放題!」

お正月を大いに祝おう、と生徒会長。

ブルー 「初詣が済んだら派手にやろうよ」
シロエ 「いいですね! でもって大晦日は元老寺ですね?」
ブルー 「誰かさんが期待してるし、鐘をガンガン撞くのがお勧め!」
サム  「煩悩かぁ…。でも、俺たちの煩悩ってよ…」
キース 「あいつ向けではないだろうな」
ジョミー「違うよねえ?」

万年十八歳未満お断りの団体様の煩悩なんぞは知れたもの。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ みんなで除夜の鐘だね!」
ブルー 「期待している誰かのためにね」

目指せ大晦日! と気勢を上げる御一同様。
ソルジャー好みの煩悩どころか、ただのお祭り?

2013/12/29 (Sun)

 

☆大晦日に期待


クリスマスはソルジャー夫妻や「ぶるぅ」も混じって賑やかに。
それが終われば各自の家で大掃除などの後、ついに大晦日でございます。

シロエ 「なんとか無事に大晦日ですね!」
スウェナ「一時はハラハラしたわよねえ…」
マツカ 「終わりよければ全て良しですよ」
サム  「うんうん、今年にキッチリお別れしようぜ!」

来年こそは良い年に、と決意も新たなシャン学メンバー。
大晦日は元老寺での除夜の鐘が恒例ですから、キース君宅に集合済み。

ブルー 「ごめん、ごめん。遅くなっちゃって」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 今年もみんなで除夜の鐘だね!」
キース 「…あんた、珍しく遅刻だな」
ブルー 「出がけにお客が来ちゃったんだよ」
キース 「宅配便の配達か?」
ブルー 「それはお客と言わないと思う」
ジョミー「ま、まさか教頭先生とか?」
ブルー 「なんでハーレイが出て来るのさ!」

そっちも大概迷惑だけど、と顔を顰める生徒会長。

ブルー 「ハーレイは家で大掃除に燃えてるよ。年始回りに備えてね」
一同  「「「あー…」」」

教頭先生、生徒会長が年始に来ないかと待っているのがお約束。
おせちも買って、大掃除もして…。

ジョミー「でも、そっちには行かないんだよね?」
ブルー 「除夜の鐘で貰ったお布施で飲み食べ放題の予定だしね」
サム  「だったら誰が来たんだよ?」
ブルー 「……歩く迷惑」
一同  「「「………」」」

また出たのか、と一同、絶句。
歩く迷惑と言えばソルジャーを指す代名詞。

キース 「な、なんであいつが…」
ブルー 「全身全霊で除夜の鐘をよろしく、だってさ」
一同  「「「は?」」」
ブルー 「アルテメシア中の煩悩を流す勢いで撞いてくれって」
キース 「確かにウチで最初の鐘を撞くのは、あんただな…」
ブルー 「思い切り期待しているようだよ、煩悩まみれで」

除夜の鐘で流れた煩悩ゲットがソルジャーのお目当て。
多めに流せと頼みに来るとは、どこまで腐っているんだか…。

2013/12/30 (Mon)

 

☆除夜の鐘によろしく

 
ついに迎えた大晦日。
後は除夜の鐘を撞くだけですけど、ソルジャーが頼みに来たのだそうで。

ブルー 「煩悩は頼まれなくても流すけれどさ、なんだかねえ…」
キース 「あいつの期待とは方向違いな気もするが」
ブルー 「少なくとも、君たちの分とは煩悩の中身が違うだろうね」

しかしアルテメシア中となったら話は別だ、と生徒会長。

ブルー 「ブルー好みの煩悩も沢山流れるよ、きっと」
キース 「そいつをウチの鐘で送れと?」
ブルー 「全身全霊と言われたからには頑張るだけさ」
キース 「…そ、そうか…」

仕方ないな、とキース君は大きな溜息。
そうこうする内に日が暮れまして、年越し蕎麦も食べ終えて。

ブルー 「それじゃ行こうか、毎年恒例!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 今年も除夜の鐘~!」

生徒会長は緋色の衣で、お供は法衣のキース君。
その他大勢は「そるじゃぁ・ぶるぅ」も一緒に鐘撞きの列に。

ジョミー「今年も寒いね」
シロエ 「雪まで降って来ましたよ」
サム  「撞き終わったら、ぜんざい食おうぜ」

おぜんざいのお接待を心待ちにしつつ、順番に鐘をゴーン、ゴーン…と。

ジョミー「よーし、バッチリ!」
サム  「俺もしっかりお参りしたぜ!」
シロエ 「ぼくもです。これで来年はいい年に!」

日付も変わって、いよいよ新年。
シャン学メンバー、期待を胸におぜんざいを啜っておりますが。

ブルー 「御苦労様。煩悩はちゃんと流したかい?」
一同  「「「は?」」」
ブルー 「まさか願い事をしたんじゃないだろうね?」
シロエ 「もしかして願い事はダメなんですか?」
ブルー 「…やっちゃったのか…」
キース 「知らんぞ、全力で流れ去ったぞ、それは」
一同  「「「えーーーっ!!!」」」
ブルー 「……ブルー退散とか、そういう系のを流しちゃったね?」

手遅れだけど、と生徒会長、雪が舞う夜空を仰いで合掌。
願い事を流してしまって迎えた新年、どうぞいい年になりますように~。

2013/12/31 (Tue)





拍手[0回]

PR
カレンダー
07 2025/08 09
S M T W T F S
19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
最新CM
[06/12 みゆ]
[06/12 Qちゃん]
[06/09 みゆ]
[06/09 Qちゃん]
[05/15 みゆ]
最新TB
プロフィール
HN:
みゆ
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
アクセス解析
カウンター
アクセス解析