☆聞かせたい愚痴
SD体制で苦労しているソルジャーの愚痴。
人類軍の攻撃でコトが中断に至った場合、キャプテンは仕事が優先で。
Aブルー「酷い話だろ、ぼくがメインで戦うのに!」
ブルー 「ソルジャーな以上は当然だろう!」
Aブルー「君にだけはそれを言われたくないね、飾りのくせに」
同じソルジャーでも月とスッポン、とソルジャー、ブツブツ。
Aブルー「でもって、スッポンと抜いたハーレイはぼくより仕事で」
ブルー 「今は君の方が仕事も抜きで放置してるし!」
Aブルー「再充填に時間がかかるってさっきも言った!」
キース 「その話を聞けと言ったんだったか?」
Aブルー「そう! 流石に話を聞くのが上手いね、職業柄かな?」
お坊さんは聞き手のプロらしいね、とソルジャー、ニコニコ。
Aブルー「前にノルディが言ってたんだよ、そういうモノだと」
キース 「確かに傾聴ボランティアをする坊主は多いが」
Aブルー「君が坊主でブルーもそうだし、サムとジョミーも…」
四人もいれば愚痴っても、と一人で納得しているソルジャー。
Aブルー「それで話の続きだけどさ…。ブリッジで仕事するだろう?」
シロエ 「キャプテンの使命だと思いますけど」
Aブルー「そこは分かっているんだよ。ぼくが戦うのと同じだしね」
いわゆる分業、とソルジャーはフウと溜息を。
Aブルー「戦闘はぼくで、指揮を執るのがハーレイで」
キース 「そいつの何処が問題なんだ?」
Aブルー「気分の切り替え! オンとオフとはキッチリと!」
戦闘がオンで、二人の時間はオフなのだそうでございます。
Aブルー「人類軍を撃退した後はオフと洒落込みたいんだけどさ」
キース 「反省会でも始まるのか?」
Aブルー「昼間ならね。夜中だったら次の日に持ち越し!」
つまり続きを始める時間はあるらしく。
Aブルー「なのにハーレイが振り出しでさ!」
一同 「「「振り出し?」」」
ソルジャーが嘆くフリチンならぬ振り出しとやら。
それはどういう状態ですか?
2014/01/16 (Thu)
☆振り出しな人
人類軍との戦闘が終わったら即、続きをしたいと言うのがソルジャー。
しかしキャプテンが振り出しなのだそうでして。
Aブルー「振り出しって言ったら分からないかな、いわゆる初期化!」
一同 「「「初期化?」」」
Aブルー「真っ白なんだよ、コトの続きを始めるも何も!」
ブルー 「でも、戦闘の指揮はしてきたんだろう?」
キース 「頭が真っ白では指揮を執るのは不可能だな」
Aブルー「そっちに頭が塗り替えられた状態だってば!」
すっかり船長モードなのだ、とソルジャー、溜息。
Aブルー「青の間に戻って来るトコまではいいんだけどさ…」
ブルー 「戻って来たなら別にいいだろ」
Aブルー「全然良くない! 大丈夫でしたか、って台詞で始まるし!」
ブルー 「戦闘に出た君の身体を気遣う。実に温かい言葉じゃないか」
Aブルー「ぼくはそんなの求めてないし!」
必要なのは続きなのだ、とグッと拳を握るソルジャー。
Aブルー「つまらない台詞を言う暇があったら押し倒せと!」
ブルー 「どうせそっちに行くんだろ?」
Aブルー「切り替えが下手なタイプと言った筈だよ、下手なんだよ!」
ぼくはいつでもオッケーなのに、とソルジャーの愚痴はグチグチと。
Aブルー「戦ってきた後だからねえ、激しくヤッて欲しいのにさ!」
ブルー 「その先、禁止!」
Aブルー「禁止も何も、ハーレイが初期化状態だから!」
再充填までに時間と手順が、とブツブツブツ。
Aブルー「再点火するのが大変なんだよ、もう本当に!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 夜食の追加、出来たよ! あれっ?」
まだいたの、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」の目がまん丸。
ぶるぅ 「鍋焼きうどん、冷めなくっても伸びちゃうよ?」
Aブルー「えっ?」
ぶるぅ 「早く食べた方がいいと思うけど」
Aブルー「分かった、卵は多めになってるんだよね?」
ありがとう! と一声叫んだソルジャー、パッと消滅。
夜食の追加も鍋焼きうどんのお盆も消えて、ようやく平和が戻りそう!
2014/01/17 (Fri)
☆初期化された人
居座っていたソルジャー、鍋焼きうどんが伸びると聞いて慌てて消滅。
ガーリック多めのピザや追加の餅ピザなども消えまして。
キース 「何だったんだ、あれは…」
ブルー 「ぶるぅが殊勲賞ってヤツだよ、ありがとう、ぶるぅ」
ぶるぅ 「えとえと…。美味しい間に食べて欲しいしね」
シロエ 「戻ってこないといいんですけどね」
ブルー 「シーッ!」
不吉なことを口にするな、と生徒会長、人差し指を唇に。
ブルー 「切り替えが下手とか言っていたしね、まだ危ないよ」
シロエ 「そうなんですか?」
ブルー 「始まっちゃったら安全だけどさ、それまでが」
??? 「うん、ホントのホントに大変なんだよ」
一同 「「「!!?」」」
バッと振り返れば、さっきの人が。
焼きおにぎりのお皿を持ったソルジャー、深い溜息。
Aブルー「ぼくは夜食でパワー充填! と思ったのにさ…」
ブルー 「抜いてきた君が全面的に悪いと思うけど!」
Aブルー「盛り上がってたから、中休み程度で済むかと思った!」
ブルー 「…それで?」
Aブルー「ハーレイときたら、しっかりシャワーを!」
そしてサッパリ初期化なのだ、と嘆くソルジャー。
Aブルー「あのままベッドで待っていればいいと思うんだけど!」
ブルー 「グズグズしていた君が悪いよ、分かってたくせに」
Aブルー「今夜は徹夜で頑張ろうね、って言っといたのに!」
何もシャワーまで浴びなくても、と言われましても。
ブルー 「放置されたら普通は浴びる!」
Aブルー「自家発電してでも待つべきだよ!」
一同 「「「自家発電?」」」
Aブルー「あっ、知らない? こう、相手がいない状態とかで」
ブルー 「教えなくてもいいってば!」
Aブルー「とにかく硬さを保つことだよ、続きのために!」
ブルー 「もういいから!」
Aブルー「全然良くないっ!」
エネルギー充填に暫く時間が、とソルジャーは文句たらたらですが。
そもそも最初にリセットさせたの、自分の方ではないですか?
2014/01/18 (Sat)
☆再充填に励め
夜食目当てに出て来たソルジャー、キャプテンとの時間は中断ですが。
その間にキャプテンが初期化だとかで、グチグチと。
Aブルー「とにかくサッサと充填しろとは言ってきたけど…」
ブルー 「それでまた放って来たのかい?」
Aブルー「夜食を食べてる間はダメだし!」
ブルー 「だからと言って君までこっちで食べなくても!」
Aブルー「ぼくは愚痴りたい気分なんだよ!」
せっかく徹夜で姫はじめなのに、とブツブツブツ。
Aブルー「励みまくって煩悩ゲット、と決めて来たのに!」
ブルー 「だったら君も励めばいいだろ!」
Aブルー「えっ?」
ブルー 「日頃から何かと自慢の御奉仕!」
Aブルー「今は食べてる最中だし!」
そんな器用なことが出来るか、とソルジャー、文句をつけております。
Aブルー「いくらぼくでも食べながらっていうのは絶対無理!」
ブルー 「そこは視点を変えるべき!」
Aブルー「は?」
ブルー 「口移しとか色々あるだろ、要は気分を盛り上げる!」
一人で焼きおにぎりを頬張るな、と生徒会長。
ブルー 「半分に割って「あ~ん♪」だけでもかなり違うかと!」
Aブルー「ああ、そうか! だったら鍋焼きうどんも!」
ブルー 「君が食べさせてもいいし、二人で食べるのも一興だよ」
Aブルー「…鍋焼きうどんを? パフェとかジュースなら分かるけど」
ブルー 「鍋焼きうどんも食べ方によってはナイスだってば」
Aブルー「どの辺が?」
ブルー 「適当に二人で啜っていけば、チョイスによっては」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 両端から食べてキスなんだね!」
そういう映画があったもんね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「あのね、わんわん物語っていうの! 可愛いんだよ!」
Aブルー「そうか、二人で両端からねえ…」
ブルー 「その方向で盛り上げたまえ! オススメだから!」
Aブルー「了解、早速試してみるよ!」
いいアイデアをありがとう、とソルジャー、消滅。
二度と出ないといいんですけどね?
2014/01/19 (Sun)
☆可愛い元ネタ
再充填に時間がかかるキャプテンを放って、また来たソルジャー。
生徒会長から鍋焼きうどんの食べ方を教わり、瞬間移動でパッと消滅。
ブルー 「ったく…。どうしてぼくがあの手の話を!」
ぶるぅ 「えとえと…。わんわん物語?」
シロエ 「元ネタは微笑ましいんですけど…」
サム 「あいつらじゃ想像したくもねえよな」
キース 「まったくだ。しかもキスだけでは済まないからな」
ブルー 「それはそれで目出度いことなんだけどね」
再点火すれば二度と来ないし、と生徒会長は申しております。
ブルー 「卵多めでガーリック沢山のパワーに期待しておこう」
キース 「確か精力剤だったか?」
ブルー 「うん。エネルギー充填には役立つかと」
ジョミー「後は点火の問題だっけ?」
シロエ 「初期化がどうこう言ってましたし、厄介なのかも…」
スウェナ「ガス湯沸かし器のようにはいかないわけね」
ブルー 「単純な出来ではないみたいだねえ…」
スイッチひとつでボッと点火は出来ないようだ、と生徒会長。
ブルー 「とにかくネタは与えておいたし、なんとかなるだろ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ わんわん物語~!」
キース 「言わないでくれ、気が滅入る」
ぶるぅ 「そうなの? 鍋焼きうどんでも可愛いけど…」
キース 「どの辺がだ!」
ぶるぅ 「おうどんツルツルでチュッとキスでしょ?」
一同 「「「………」」」
頭痛を覚える御一同様。
正真正銘のお子様の前には誰も太刀打ち不可能っぽく。
ぶるぅ 「絶対、そっちも可愛いもん! 見てみたぁ~い!」
キース 「ぶるぅ、もしかして犬で想像してるのか?」
ぶるぅ 「だって、わんわん物語でしょ?」
シロエ 「根本的に間違ってますよ、そこは犬ではなくってですね!」
??? 『犬もいいねえ、でっかいチョコレート色の大型犬!』
一同 「「「で、で、で…」」」
出たーーーっ!! と悲鳴のシャン学メンバー。
姿こそ見えていませんけれども、思念波の主はソルジャーですよ…。
2014/01/20 (Mon)
☆報告したい人
ソルジャーとキャプテン、鍋焼きうどんを二人でズルズル。
わんわん物語の世界ですけど、その最中らしきソルジャーから思念が。
Aブルー『素晴らしいネタをありがとう! 犬なんだね!』
ジョミー「アレって何が言いたいわけ?」
キース 「俺に分かるか!」
ぶるぅ 「犬って言ったよ、わんわん物語を見るのかなぁ?」
Aブルー『ハーレイが犬になるんだよ! それでさ…。おっと』
一同 「「「???」」」
急に途切れたソルジャーの思念。
シーンと静かになっているだけに、イヤンな予感がひしひしと…。
キース 「…妙な所で途切れたな?」
シロエ 「不気味ですね…」
ブルー 「そこは追求しなくていいから!」
サム 「再点火かよ?」
キース 「だとしたら…」
Aブルー『まだ途中!』
一同 「「「!!!」」」
何なのだ、と身構えるシャン学メンバーですが。
Aブルー『キスはじっくり楽しまないとね? 再充填が大切だから』
ぶるぅ 「わーい、わんわん物語だぁ!」
Aブルー『鍋焼きうどんでツルツル、チュッってね』
ブルー 「いちいち報告しなくていいっ!」
Aブルー『でもさ、せっかくの姫はじめだし! この幸せを是非!』
一同 「「「は?」」」
Aブルー『新年を迎えて煩悩ゲットを生中継でお届けしたいと!』
ゲッと息を飲む御一同様。
生中継の恐怖はとっくの昔にダダ漏れ思念で体験済みで。
ブルー 「あれはもういい!」
Aブルー『そう言わずにさ! あっ、あんっ…! 何さ、ハーレイ?』
キース 「…ま、またなのか…」
ジョミー「コレって断ったらどうなるわけ?」
ブルー 「断るも何も、ぼくにも遮断は不可能なんだよ、力不足で!」
一同 「「「うわー…」」」
人生終わった、と新年早々、不幸MAX。
後は地獄へ一直線だ、と誰もが覚悟を決めております。
キース 「諦めて死ぬか…」
シロエ 「死にましょう!」
みんなで死んだら怖くない、と一同ヤケクソ。
やはり死ぬしかないのでしょうか…?
2014/01/21 (Tue)
☆とりあえず念仏
みんなで死んだら怖くない、と開き直ったシャン学メンバー。
姫はじめの幸せを中継したいソルジャー、是非にと言っておりますが。
キース 「とりあえず、死んだらお浄土でいいか?」
シロエ 「この際、何処でもいいですよ!」
サム 「生き地獄は間違いねえもんなあ…」
スウェナ「思念波で来たら、耳を塞いでても聞こえるのよね…」
マツカ 「そろそろ来るんじゃないでしょうか?」
ジョミー「……だよね……」
キース 「死にそうになったらお念仏だぞ」
その一声で極楽に行ける、とキース君。
キース 「南無阿弥陀仏と唱えれば阿弥陀様が迎えに来て下さる」
シロエ 「覚えてられればいいんですけど」
サム 「じゃあよ、先に一回唱えておけよ」
キース 「そうだな、その一回で救われるだろう」
理想は十回で1セットだが、と時ならぬ法話。
普段だったら抹香臭いと敬遠しがちの面々ですけど、大人しく。
シロエ 「十回ですか…」
サム 「お十念ってヤツだよ、基本なんだぜ」
マツカ 「先に唱えておきますか?」
ジョミー「死ぬのは間違いなさそうだしね…」
やっておくか、と一同、合掌。
生徒会長と「そるじゃぁ・ぶるぅ」も合掌で。
キース 「いくぞ。南無阿弥陀仏」
一同 「「「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」」」
南無阿弥陀仏を全部で十回。
最後の一回を長めに唱えて、極楽往生、準備オッケー。
キース 「これでよし。いつでも来やがれ!」
Aブルー『もしもーし!!』
一同 「「「わわっ!?」」」
ついに来たか、と誰もが逃げ腰。
死ぬ覚悟なんぞは出来ていなかった証明というヤツでございます。
Aブルー『もしもーし、ちゃんと聞こえてるーっ?!』
サム 「キース、返事しろよ!」
キース 「俺よりブルーがするべきだろうが!」
ブルー 「さっきのお念仏、君が導師でやっただろ!」
キース 「押し付けるなーっ!」
坊主同士で俺だ、お前だと押し付け合いの醜い争い。
お浄土は思い切り遠そうですが…?
2014/01/22 (Wed)
☆とりあえず返事
お念仏で覚悟を決めた筈のシャン学メンバー、大パニック。
ソルジャーの思念への返事も、生徒会長とキース君が押し付け合いで。
キース 「こういうのはあんたが得意だろう!」
ブルー 「なんでそういうことになるのさ!」
キース 「俺よりは分かっている筈だ!」
ブルー 「分かりたくないし!」
Aブルー『なんか返事が無いんだけどーっ!』
一同 「「「ひぃぃっ!!」」」
放っておいたら押し掛けられそうでございます。
ジョミー「どっちでもいいから返事してよ!」
キース 「行け、あんただ!」
ブルー 「君だってば!」
シロエ 「さっさとジャンケンして下さい! 間に合いません!」
見合って、見合って、と仕切り始めたシロエ君。
シロエ 「行きますよ? ジャーンケーン…」
一同 「「「ポンッ!」」」
キース 「うわぁーーーっ!」
ブルー 「負けた以上はサッサとね。副住職の名が泣くよ?」
キース 「く、くっそぉ…。どうすりゃいいんだ!」
Aブルー『誰もいないわけーっ!?』
一同 「「「………」」」
キース君をジト目で睨むシャン学メンバー。
生徒会長も右手をヒラヒラと。
ブルー 「何でもいいから返事したまえ、適当に」
キース 「わ、分かった…」
Aブルー『まさか全員、寝ちゃったとかーっ?!』
キース 「寝る前だ! 良い子は歯磨き必須だからな!」
一同 「「「は、歯磨き…」」」
とんだ返事もあったものだ、と誰もが思っておりますが。
Aブルー『了解、さっきの中継だけど!』
キース 「もう歯磨きは済んだんだ! 何も食わんぞ!」
Aブルー『えっ、なんの話?』
キース 「愚痴も食わんし、何も聞かんと言っている!」
Aブルー『ごめん、イマイチ意味が分からなくって…』
キース 「夫婦喧嘩は犬も食わんと昔から言うんだ、お断りだ!」
一同 「「「おおっ!!」」」
もう歯磨きは済ませたからな、と言い切ったキース君に一同、感動。
これ以上の愚痴だの中継だのを断るにはいい口実かも?
2014/01/23 (Thu)
☆生中継はお断り
姫はじめの生中継をしたいソルジャーから、思念が度々。
対応する羽目に陥ったキース君、持ち出した断りの理由が歯磨きで…。
キース 「あんたの愚痴も夫婦喧嘩も、俺たちは今後は一切食わん!」
Aブルー『歯磨きねえ…。それで返事が遅かったんだ?』
キース 「しっかり磨いて虫歯予防だ!」
Aブルー『ああ、なるほど。愚痴でダメなら甘い話はもっとダメか…』
キース 「当然だろうが! 甘いものは虫歯の大敵だ!」
Aブルー『ちょうど良かった。どうしようかと思ってたんだよ』
一同 「「「は?」」」
なんのこっちゃ、と一同、キョトン。
歯磨きを理由に断ってみれば丁度いいとは、これ如何に。
キース 「歯磨きの何処が丁度いいんだ?」
Aブルー『虫歯予防っていうことだったら、ぼくも心が痛まないから』
キース 「どういう意味だ?」
Aブルー『お楽しみの生中継の件なんだけど』
キース 「全て断ると言った筈だぞ!」
Aブルー『断るも何も、どうやらお届け出来そうになくて…』
申し訳ない、と謝罪の思念波。
Aブルー『徹夜でお届けと言っといたのに、ホントにごめん』
キース 「い、いや…! それは大いに残念だったな!」
そう答えつつもVサインを出すキース君。
しかし口ではスラスラと。
キース 「何があったか事情は知らんが、気にしないでくれ」
Aブルー『ありがとう。ぼくはいいけど、ハーレイがちょっと…』
乗り気どころか大反対で、とソルジャー、溜息。
Aブルー『見られていると意気消沈なタイプと言ってるだろう?』
一同 「「「あー…」」」
Aブルー『みんなも理解してくれた? 生中継は嫌なんだってさ』
キース 「し、しかしだな…! あんた、さっきは」
Aブルー『思念波ダダ漏れだったって? でもアレは事故で』
一同 「「「事故?」」」
Aブルー『そう。いわゆる不幸な事故ってヤツだよ』
不幸な事故だとアッサリ、キッパリ言われましても。
思念波ダダ漏れ中継もどきを食らった事実をどうしろと?
2014/01/24 (Fri)
☆ダダ漏れの理由
ソルジャーからの姫はじめの生中継、キャプテンが反対だそうでして。
お届け出来ないという話ですけど、中継は既に食らった後で。
キース 「あれの何処が不幸な事故なんだ!」
Aブルー『ぼくとしても漏らすつもりは全く無くてさ』
ブルー 「…その割には楽しそうだったけど?」
Aブルー『あっ、分かる? もう本当に気持ち良くって、最高で!』
キース 「もういい、事故でも何でも要は今後は無いんだな?」
Aブルー『うん、多分』
一同 「「「…多分?」」」
なんとも頼りない返事。
そもそもダダ漏れ生中継が不幸な事故だという話ですし…。
ブルー 「どういう理由で事故ったわけ?」
Aブルー『話し中だったのがマズかったんだよ』
一同 「「「話し中?」」」
Aブルー『君たちに思念で話しかけたろ、真っ最中に』
ブルー 「…そうだったっけ?」
Aブルー『ほら、夜食の注文をしようと思って!』
一同 「「「………」」」
そういえば、と記憶を遡る御一同様。
すっかり忘却の彼方でしたが、不幸の始まりは夜食の注文。
Aブルー『あれでウッカリ話をしちゃって、そのノリのままで…』
ブルー 「繋ぎっぱなしになったって?」
Aブルー『そう! ハーレイとガッツリ繋がっちゃって』
ブルー 「ぼくが言うのはそっちじゃないっ!」
電話の方だ、と生徒会長、怒りの形相。
ブルー 「電話を切らずに放置するのが繋ぎっぱなし!」
Aブルー『そうなんだ? とにかく、話も身体も繋いだままでさ』
それで思念が漏れたのだ、と悪びれもせずにノホホンと。
Aブルー『今度はそういうヘマはしないよ、ハーレイも居るし』
一同 「「「は?」」」
Aブルー『タイプ・グリーンの遮蔽能力は最強だから!』
ブルー 「さっきはダダ漏れだったけど?」
Aブルー『ぼくの口を塞いででも止めると言っているから大丈夫!』
それはそれで新鮮なプレイになりそう、と思念がウットリ。
キャプテンを犬にする件といい、本当にこれで大丈夫ですか?
2014/01/25 (Sat)
☆煩悩を拾え
思念波ダダ漏れ生中継はソルジャー曰く、不幸な事故。
今後はキャプテンが止めるそうですが、それを信じて良いものやら…。
ブルー 「本当に君のハーレイの力で止められるわけ?」
Aブルー『それはもちろん! 普段はキチンと静かな筈だよ』
一同 「「「…普段?」」」
Aブルー『ほら、この間のクリスマス前とか、色々と!』
ノルディの別荘とかホテルだとか、と思念が得意げ。
Aブルー『こっちの世界でよくヤッてるけど、迷惑かけていない筈!』
キース 「…そういえば何も聞こえてこないか…」
シロエ 「聞こえませんよね?」
Aブルー『だからさっきのが事故だっただけで、問題なし!』
ブルー 「だったらサッサと今の話も打ち切りたまえ!」
話し中の事故は二度と御免だ、と生徒会長。
ブルー 「徹夜で煩悩を拾うんだろう? 寸暇を惜しんで努力する!」
Aブルー『いけない、こうしてる間にも流れてるんだ!』
ブルー 「そうだよ、流れ去る前にしっかり拾う!」
Aブルー『分かった! というわけで中継の件は悪いんだけど…』
キース 「歯磨きは済んだし、もう要らん!」
Aブルー『お気遣いどうもありがとう! じゃあねー!』
そこでブツリと切れた思念波。
一同、息をひそめてシーンと固まっておりましたが…。
キース 「……何も起こらんな?」
サム 「聞こえねえよな、始まったのかな?」
ブルー 「覗き見したくもないからねえ…。どうなんだろう?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お皿が返ってきたみたい!」
一同 「「「えっ?」」」
本当だ、とテーブルを眺めるシャン学メンバー。
空になった鍋焼きうどんの土鍋に、ピザや餅ピザのお皿などが。
シロエ 「お皿が戻ったってことはですね…」
スウェナ「食べ終わったのよね?」
ジョミー「なんだっけ、パワー充填だっけ?」
キース 「再充填がどうとか喚いていた件も片付いたのか?」
どうなんだろう、と悩む一同。
夜食のお皿が戻った以上は、続きと思ってよろしいですか?
2014/01/26 (Sun)
☆絶賛中継中
戻って来ました、鍋焼きうどんの土鍋や餅ピザのお皿。
ソルジャー夫妻は夜食を食べ終えた模様ですけど、どうなったのやら。
サム 「パワー充填で徹夜らしいよな、静かだけどよ」
シロエ 「思念波が遮断されたんじゃないですか?」
キース 「そう願いたいぜ。再充填だか何だか知らんが」
ブルー 「いいかい、絶対、気にしちゃダメだよ!」
また話し中になっちゃうから、と生徒会長が指を唇に。
ブルー 「あっちの世界のハーレイは中継に反対だけどさ」
キース 「あいつは中継したいんだったな」
ブルー 「生中継でお届けだとか叫んでたしね、ヤバイんだよ」
シロエ 「会話をしたら負けですか…」
ブルー 「負けというより、今度こそ死ねる」
まだ死にたくはないだろう、と生徒会長。
ブルー 「今度ウッカリ繋いじゃったら徹夜で来るよ」
キース 「その繋ぐってのは話の方だな?」
ブルー 「………。君は大学生もやったけれどさ、他の面子は」
キース 「すまん、今のは失言だった」
ブルー 「とにかくブルーが何をしようが放置あるのみ!」
繋がっていようがいまいが知ったことか、と生徒会長はブツブツブツ。
ブルー 「あっちのハーレイと仲良くしてればいいんだよ、うん」
シロエ 「えーっと、それって確か漢字で…」
一同 「「「漢字?」」」
シロエ 「アレですよ、何かと言えば拝みまくっていたヤツで」
キース 「…アレか、俺もあんまり口にしたくは…」
ジョミー「あー、アレ! 去年の節分で覚えてきたヤツ!」
キース 「馬鹿野郎!」
その先を口にするんじゃない、とキース君が周囲をキョロキョロと。
キース 「…来ないようだな?」
シロエ 「ええ、思念波も全く来ませんね」
ブルー 「この調子なら聞いていないね、こっちの話は」
キース 「しかしだ、厳戒態勢は続けた方が」
ブルー 「間違っても口に出すべきじゃないよ、例のヤツはさ」
筆談にしよう、とメモ用紙。
去年の節分に絡んだ漢字のアレって、なんでしたっけ…?
2014/01/27 (Mon)
☆煩悩が欲しい人
生中継は二度と勘弁、とシャン学メンバー、厳戒態勢。
その最中に去年の節分がどうのと漢字のお話、筆談の方がいいとかで。
ブルー 「口にしたらシャレにならないからね」
キース 「万一ということもあるしな」
ブルー 「…コレだろ、君たちが言いたいヤツは」
あまり書きたくないんだけれど、とメモにサラサラ。
書かれた漢字は『夫婦和合』でございます。
ジョミー「そう、それそれ!」
キース 「あいつらの心願らしいしな?」
シロエ 「至る所で拝みまくって一年近くになりますしね」
スウェナ「色々と恥をかかされたわよね?」
サム 「でもよ、効果はあったんじゃねえの?」
ブルー 「…思いっ切りね…」
効きすぎなくらい、と生徒会長、深い溜息。
ブルー 「それでも足りないってトコが凄いよ」
キース 「まさか除夜の鐘で流れた煩悩まで欲しがるとはな…」
ジョミー「でもさ、それってホントに流れてるわけ?」
キース 「俺が知るか!」
マツカ 「目に見えるわけではないですしね?」
キース 「そこは当然だが、俺の寺の鐘でそんなアヤシイ代物は!」
頼むから流さないでくれ、と涙しそうなキース君。
キース 「煩悩の一つに入ってはいるが、鐘が穢れる!」
ブルー 「元老寺の鐘はその程度で穢れてしまうのかい?」
キース 「それは無い! どんな煩悩でも流して浄化はするんだが!」
でも嫌だ、と泣きたいキモチは分からないでもない一同。
シロエ 「何処かの誰かが待ってますしね、先輩も辛い立場ですよね」
キース 「俺だけじゃなくてアルテメシア中の寺の坊主が泣くぞ」
サム 「だよなあ、せっかく流してやった煩悩、鷲掴みかよ」
ブルー 「除夜の鐘の趣旨に反するどころか、非常識だよ」
ジョミー「その煩悩って、本当にゲット出来るわけ?」
ブルー 「さあねえ…。そういう例は知らないけれども、あるいはね」
イワシの頭も信心からだ、と生徒会長。
ソルジャー夫妻の夢の煩悩、がっつりゲットは出来るのでしょうか?
2014/01/28 (Tue)
☆只今煩悩ゲット中
除夜の鐘で色々な人が流した煩悩ゲット。
そのために姫はじめは二日なのだ、と主張していたソルジャーですが。
キース 「万が一だが、煩悩ゲットが出来なかったらどうなるんだ?」
サム 「うわー…。それって考えたくもねえよな」
シロエ 「また一年間うるさいんですよ、例の祈願をするとかで」
ジョミー「またコレなんだね…」
メモに書かれた『夫婦和合』の四文字を指差すジョミー君。
ジョミー「もう巻き込まれたくないんだけどなあ…」
キース 「しかしだ、煩悩をゲット出来るかは真面目に謎だぞ」
ブルー 「ぼくもああいう説は初めて聞いたしねえ…」
シロエ 「つまりは無理があるわけですね?」
ブルー 「除夜の鐘で流した煩悩ってヤツは本来、消えるし」
キース 「それを消した後で正月の修正会になるわけだな」
煩悩なんぞが残るようなら坊主の恥だ、とキース君は言っております。
キース 「綺麗サッパリ消してなんぼというヤツなんだ」
ブルー 「そうなんだよねえ、そのための除夜の鐘ってね」
シロエ 「それじゃやっぱり煩悩ゲットは…」
キース 「イワシの頭に賭けるしかない」
ブルー 「思い込みのパワーは強いからねえ、可能性だけは充分に」
サム 「要はアレかよ、あいつらの心次第かよ?」
ブルー 「これで煩悩ゲットなんだ、と思い込んだら最強かと」
そして一年間パワフルに! と生徒会長、ブチ上げたものの。
ブルー 「…どのみち、ぼくたちが割を食うんだよ」
キース 「パワフルだろうが、そこの四文字の祈願だろうが同じだな」
シロエ 「こっちの世界に来るなと言ってもダメでしょうしね」
??? 『…そ、それは些か無理があるかと…!』
シロエ 「今の、誰です?」
ジョミー「誰だろう?」
??? 『た、確かに私は犬なのですがーーーっ!!』
一同 「「「い、犬…?」」」
嫌な予感に震え上がったシャン学メンバー、ガクガクブルブル。
ソルジャーのお相手のキャプテンの思念、こういう波長でしたよねえ?
2014/01/29 (Wed)
☆要らない羞恥心
突然の思念波、キャプテン(会話表記はA船長)そっくり。
犬がどうとか叫んでいるだけに、シャン学メンバーは半ばパニックで。
ジョミー「い、犬って言えばさ…」
シロエ 「犬にするとか、しないとか…」
サム 「で、でもよ、中継反対って確かに聞いたぜ」
キース 「そう聞いたんだが、今の思念波は…」
A船長 『犬は犬でも本物の犬ではないわけでしてーーーっ!!』
ぶるぅ 「かみお~ん♪ わんわん物語~!」
鍋焼きうどんでキスだもん、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」は大喜び。
しかし事態は至って深刻。
シロエ 「ま、間違いないです、漏れていますよ、思念波が!」
キース 「しかも防波堤が崩れたと見たが…」
どうなったんだ、と慌てる一同。
思念波ダダ漏れ生中継はキャプテンが防ぐ筈なのに…。
マツカ 「不幸な事故ってヤツでしょうか?」
ブルー 「それは無い! 今回は話し中じゃない」
ジョミー「で、でも…」
A船長 『い、嫌です、中継は絶対嫌ですーーーっ!』
一同 「「「ま、まさか…」」」
Aブルー『ガタガタ言わずに恥を捨てればいいんだよ!』
それでこそ犬だ、とソルジャーの思念。
Aブルー『犬は見られていても平気で、意気消沈にはならないし!』
A船長 『し、しかし、私は本物の犬では…!』
Aブルー『さっきまで犬を極めてただろう、ぼく専用の立派な犬を!』
A船長 『そ、それとこれとは話が別で…!』
Aブルー『とにかく犬には要らないんだよ、羞恥心とかは!』
そんなモノを犬は持ってはいない、とソルジャーの主張がビシビシと。
Aブルー『いいから、犬! さっさと続きを始めなくっちゃ!』
A船長 『で、ですが中継…。うっ!』
Aブルー『犬はいいねえ…』
チョコレート色の大型犬だ、とウットリ思念がフワフワフワ。
Aブルー『ほら、君だってこんなに元気に』
A船長 『い、いけません、ブルー…!』
どうやら犬には要らないらしい羞恥心。
ダダ漏れ思念波、もしや原因はソレですか?
2014/01/30 (Thu)
☆迷惑わんわん物語
キャプテンがいるから大丈夫だと聞いた筈なのに、ダダ漏れな思念波。
あまつさえ犬には羞恥心など要らないとかで。
ジョミー「も、もしかして恥がどうこうって…」
キース 「そっちの線で防波堤を崩しやがったな、あの野郎!」
Aブルー『もしもーし!』
一同 「「「うわぁーっ!!」」」
ついに来たか、と一同、ガクブル。
しかし相手がどうであろうがマイペースなのがソルジャーで。
Aブルー『中継状態は良好かなあ?』
ブルー 「今すぐそれをやめたまえ!」
Aブルー『良好なんだね、良かった、良かった。ねえ、ハーレイ?』
A船長 『う、う、ううう…』
Aブルー『悪いね、犬だけに唸ることしか出来ないみたいで』
ブルー 「もういいから! もう充分に聞いたから!」
Aブルー『そう言わずにさ。おっと…! ああっ、ダメだってば!』
俄かに乱れるソルジャーの思念。
これはチャンス、と生徒会長が遮断を試みたようですが。
ブルー 「う、嘘だろ、やっぱり出来ないし…!」
シロエ 「さ、さっきと同じじゃないですか? 話し中ですし」
ブルー 「あれで喋ったことになったと?!」
キース 「…言いたくはないが、会話は成立していたぞ?」
サム 「じゃ、じゃあよ、コレって朝まで…」
スウェナ「続いちゃうのよね、このままで…」
Aブルー『も、もっと…!』
ぶるぅ 「かみお~ん♪ もっと続くって言ってるよ!」
Aブルー『あぁぁぁぁぁっ!!』
またしてもズレて噛み合い始めたお子様とオトナのアヤシイ会話。
ぶるぅ 「えとえと、わんわん物語はーっ!?」
Aブルー『そ、そこっ! ああっ、んんっ、ハーレ…イっ…!』
ぶるぅ 「そっか、ハーレイが犬だったっけ!」
Aブルー『イイッ! ひ、ひあっ…!』
ぶるぅ 「凄いね、ぼくも見てみたぁーい!」
一同 「「「ダメーーーッ!!!」」」
頼むからそれだけはやめてくれ、とお子様の口を塞ぐ面々ですが。
果たして効果があるのかどうだか、謎を残して今月、終了~。
2014/01/31 (Fri)