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シャングリラ学園つれづれ語り

☆なんとか一段落


姫はじめとは何か、バスの車内で大声で語ったバカップル。
既に猥談地獄だというのに、ソルジャーの方は語り足りないらしくて。

Aブルー「もうね、こんなに凄くていいのかっていう勢いなんだよ!」
女性  「…あらそう…」
Aブルー「毎日毎晩、基本はヌカロク!」
女性  「ああ、猥談はもういいから」

分かったから、とヒラヒラと手を振るイングリッドさん。

女性  「どんな行事かと思ったら…。私には全然関係ないわね」
ブルー 「えっ? 確か結婚してるって…」
女性  「夫はゲイなの、向こうの二人と同じなのよ」

あの二人、と指差す先にはバカップル。

女性  「秘伝とやらは収穫だけれど、夫婦用じゃねえ…」
キース 「いや、アレはあいつらが勝手にだな!」
シロエ 「そうです、一方的にセットものだと決め付けて!」
女性  「でも効いたんでしょ?」
Aブルー「凄く効いたよ、今も御利益継続中!」
A船長 「下手な薬より良く効きます!」
Aブルー「そうだよねえ? 今夜もよろしくお願いするよ」

またまた始まる熱いキス。
猥談地獄といい、バカップルといい、シャン学メンバー、受難MAX。

キース 「頼むから、あそこのバカどもは忘れてくれ!」
シロエ 「関わらないのがオススメなんです、本当です!」
女性  「面白いけれど、私も猥談の趣味は無いしね」
シロエ 「是非、その方向でお願いします!」
女性  「分かったわ。…ところで御利益の話だけれど」
キース 「だから、その件は忘れてくれと!」
女性  「姫はじめじゃなくて別件よ」

心配無用、とイングリッドさん、ニッコリと。

女性  「旅の記念にお守りを集めているって言ったでしょ?」
ジョミー「うん、聞いた!」
女性  「色々と買ってはいるんだけれど…」
シロエ 「何か問題があるんですか?」
女性  「ちょっと困っているのよね」

なにしろ英語を封印中だし、と出て参りました、自分ルール。
お守り集めで英語がダメだと困る点とは…?

2014/02/15 (Sat)

 

☆効果が気になる


受難の内にも姫はじめの件は終わったようでございます。
話は変わってイングリッドさん、お守り集めで困っているのだとかで。

キース 「英語を封印していて困るというのは何なんだ?」
ジョミー「値段とかはちゃんと書いてあるよね?」
女性  「そうなんだけど…」
シロエ 「だったら特に問題なさそうですけど?」
女性  「値段だけしか分からないのよ」
一同  「「「は?」」」
女性  「何に効くのかが分からないわけ」

そういう説明が全くないのだ、とイングリッドさん。

女性  「可愛いわね、と思っても謎。変わってるわ、と思っても謎」
一同  「「「あー…」」」

それはあるかも、と一同、納得。

サム  「確かにわざわざ書いてねえよな、外国語までは」
スウェナ「値段だけって所もあるわよ、見れば分かるし」
マツカ 「お守り袋に書いてあったら充分ですしね」
女性  「そっち系のは集めてないのよ、平凡だから」

何処でもあるでしょ、と言われてみればその通り。

女性  「四角い袋は神社もお寺も売ってるようだし」
シロエ 「一番ポピュラーなタイプですしね」
女性  「それ以外のを集めてるけど、何が何だか」

やっぱり効き目が気になるのよ、という話ですが。

サム  「やっぱ気になるモンなのかよ?」
女性  「守護聖人みたいなモノなんでしょ?」
ジョミー「何、それ?」
ブルー 「キリスト教でも効能別って言うのかな…」
キース 「神様以外に個別に色々あるんだそうだ」
ブルー 「有名どころだと聖バレンタインだね」
女性  「この国でも大々的にやってるみたいね、バレンタインデー」

何処に行ってもチョコだらけだわ、とイングリッドさん、ニコニコと。

女性  「そんな風に効き目を知りたいわけよ」
キース 「なるほどな…」
女性  「よかったら教えて貰えないかしら、何のお守りか」

こういうチャンスを待っていたのだ、と荷物の中から別袋。
確かに英語を封印中だと訊けるチャンスは皆無かも…。

2014/02/16 (Sun)

 

☆お守りいろいろ


英語を封印して旅を続けるイングリッドさん、お守り集めでお悩み中。
何のお守りか分からないそうで、教えて欲しいと袋を取り出し…。

女性  「運が良かったわ。言葉は通じるし、お坊さんもいるし」
キース 「坊主でなくても大概見当がつくと思うが」
シロエ 「何処かに書いてありますからね」
女性  「書いてないのもあったわよ?」

イングリッドさん、袋をゴソゴソ。

女性  「ほら、これよ。…お金だから多分、商売繁盛か金運ね」
サム  「……金運かよ、これ?」
マツカ 「違うような気が…」
シロエ 「ひい、ふう、みい…。六枚ですね」

紫色の紐に通した穴開き銭が六枚。
どう眺めても、これがいわゆる六文銭で。

女性  「何なのよ?」
シロエ 「三途の川の渡し賃っていうヤツだと思うんですけれど」
女性  「三途の川って?」
ブルー 「あの世へ行く前に渡る川だけど、渡るのにお金が必要で」
女性  「これがそうなの?」
キース 「そういうわけだが、効き目としては長寿だったか?」
ブルー 「長寿のお守りで合ってるよ。何の説明も書いてないけど」
女性  「ありがとう。お金だから金運かと思っていたわ」

長寿でも金運でもいいんだけれど、と六文銭を袋の中へ。

女性  「やっぱり訊かないと分からないものねえ…」
キース 「他のはちゃんと文字付きなのか?」
女性  「ええ。…でも、読めないでしょ?」

これも効き目を間違えてるかも、とゴソゴソゴソ。
可愛いカボチャやナスの形のお守りが出て参りまして。

女性  「農業か園芸用だと思ってたけど、違うのかしら?」
一同  (((…ボケ封じ…)))

添えられた小さな札に『ボケ封じ』の文字。
確かに文字が読めなかったら園芸用だと思うかもですが…。

キース 「そいつは全部ボケ封じだ」
女性  「あっらー…。私の趣味に丁度いいわ、と喜んでたのに」

イングリッドさん、ガーデニングが趣味だそうでございます。
他のお守りも外してますかねえ?

2014/02/17 (Mon)

 

☆効果はいろいろ


何のお守りか分からないまま、集め続けたイングリッドさん。
金運なのかと思っていれば長寿のお守り、園芸用かと思えばボケ封じ。

女性  「やっぱり訊いてみるものねえ…。奥が深いわ」
キース 「お寺も神社も色々と努力しているからな」
ブルー 「他所と同じのを出していたって流行らないしね」
女性  「なるほどねえ…。お客さんが来ないといけないものね」

イングリッドさん、深く納得。
ゲイの御主人と手広く商売をしているそうで。

女性  「たまには休暇も必要よ。で、これは美貌のお守りかしら?」
スウェナ「んーと…。パーツ限定になるわね、これは」
ブルー 「髪の毛だねえ…。女性の髪がうんと長いだろ?」
女性  「あらあら、そういうお守りもあるの」
シロエ 「足腰限定ならよくありますよ」
女性  「そうなの? だったらコレは靴のお守りじゃないのかしら」

袋をゴソゴソ、出て参りました草鞋や草履。
履き物のミニチュアだけに、知らなかったら確かに靴のお守りとしか。

キース 「靴のお守りではないな。これが足腰に効くお守りで」
ブルー 「これは旅行のお守りだね」
女性  「え? 見た目はこっちと同じよ、コレ」

色や素材が違うから、と幾つも買ってある草鞋と草履。
形は全く同じに見えても、効き目の方はさに非ず。

ブルー 「旅をするには履き物が必須。履き物を履くには足腰が…ね」
女性  「本当に奥が深いのねえ…。靴が増えるのかと思ってたわ」
マツカ 「金運のお守りは持っているとお金が増えますけどね」
サム  「でもよ、六文銭ってヤツもあるしなあ…」
女性  「あれはビックリだったわよ。でもコレは多分…」

縁結びよね? と男女の紙人形がついたお守り。
ハート形の札には『恋愛成就』の文字。

キース 「縁結びと言うか、恋の成就の祈願と言うか…」
ブルー 「片想いの人用のお守りかな?」
女性  「細かいのねえ…」

素晴らしいわ、とお褒めの言葉が。
種類の多さは半端ないかも?

2014/02/18 (Tue)

 

☆野菜のお守り


お守り大好きイングリッドさん、縁結び系のも多数買い込んだようで。
効き目の方も色々とあって、感動の嵐でございます。

女性  「こういうのは全部、縁結びなんだと思っていたわ」
ブルー 「根本にあるのはソレなんだけどね」
キース 「求める所は人それぞれだし、細かく分かれてくるわけだ」
シロエ 「とりあえず結婚希望だったら良縁祈願になりますし」
サム  「恋人が欲しけりゃ縁結びっていうトコじゃねえかな」
女性  「本当に細かく分かれてるのねえ…」

見た目だけじゃサッパリ分からなかったわ、と大感激。

女性  「同じ履き物でも効き目が違うし、凄いわよ」
ブルー 「そりゃもう、何処も頑張ってるしね」
キース 「他所と違いをつけないとな」
女性  「なるほどねえ…。あら、そうすると…」
ブルー 「何か?」
女性  「野菜だと全部ボケ封じっていうわけでもないのね」
ブルー 「それはまあ…」

色々あるよ、と生徒会長。

ブルー 「キュウリで病気封じが一番有名かな?」
女性  「それじゃ松茸は?」
一同  「「「松茸?」」」

なんだそれは、と顔を見合わせる御一同様。
季節でもないのに外国人観光客が松茸を知っているとは、これ如何に。

女性  「この国の有名なキノコでしょ? 松茸」
シロエ 「松茸、知ってるんですか?」
女性  「ウチの国でも採れるのよ。この国のと殆ど同じのがね」

DNAが99パーセント一致するとかで、一同、仰天。

女性  「この国の知り合いに頼まれて毎年、送っているんだけれど」
ジョミー「凄いや、なんか羨ましいなあ」
女性  「ウチの国では食べないわよ? 臭いんだもの」
一同  「「「臭い?」」」
女性  「炒めても臭いし、シチューにしたらもっと臭いし」
キース 「…それは食い方を間違えているような気がするぞ…」
シロエ 「松茸が号泣しそうです…」

国産と殆ど同じな松茸を炒め物だの、シチューだの。
トコトン異文化、イングリッドさん、恐るべし…。

2014/02/19 (Wed)

 

☆松茸と異文化


松茸を知っていたイングリッドさん、臭いから食べないと言い出して。
炒めても臭くてシチューも臭い、と異文化ならではの調理方法。

ブルー 「いや、それは…。それは松茸の食べ方じゃないし」
キース 「アレはだな、炙って醤油と絞った柚子とで」
シロエ 「松茸御飯もいいですよ。昆布出汁と醤油とお酒で炊いて」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 土瓶蒸しとかも美味しいよ!」
女性  「でもねえ…」

ウチの国ではキノコはバター炒めかシチュー、という仰せ。

女性  「それが一番美味しいでしょ? 臭い松茸はダメだけど」
キース 「松茸を愛する国の調理方法を試して欲しいが」
シロエ 「世界遺産にもなった料理なんです、美味しいです!」
女性  「この国の知り合いにも色々言われるのよね」

それでもキノコはバター炒めにシチューなのだ、とイングリッドさん。

女性  「文化の違いは大きいわねえ…。松茸の選び方にしたって」
一同  「「「は?」」」
女性  「送ってくれと最初に言われた年にね、送ってみたら」
シロエ 「どうなったんです?」
女性  「美味しいけれども、育ち過ぎだと言われてしまって」
一同  「「「育ち過ぎ?」」」
女性  「大きい方がいいと思って採って来たのにねえ…」

これくらいのを、と示されたサイズに一同、ビックリ。
傘の直径が三十センチはあろうかというビッグサイズで。

女性  「大きい点では喜ばれたけど、傘は開いてない方が、って」
キース 「傘が開くと値も下がるしな」
女性  「値段はともかく、味が落ちると言われたのよ」
ぶるぅ 「えっとね、松茸は出て来たばかりのが美味しいの!」
女性  「そうらしいわねえ、わざわざ写真まで送って来たわ」

次からこういうヤツにしてくれ、と頼まれたそうでございます。

女性  「ホント、異文化って分からないわ」
ブルー 「いや、でも、その人が言うのが正しいから!」

松茸といえば開く前のが最高ですが。
これも異文化だったんですねえ?

2014/02/20 (Thu)

 

☆松茸のお守り


この国の知り合いに頼まれて松茸を送ったイングリッドさん。
大きな松茸がいいと思ったのに、傘が開いたのは不評だったそうで…。

女性  「なんで小さい方がいいのよ、食べる部分が少ないでしょ?」
ブルー 「その方が味も香りもいいんだってば!」
女性  「つまり臭いわけね?」
ブルー 「臭いんじゃなくてさ…」
キース 「この国じゃ香り高いと言うんだ、あれがいいんだ!」
女性  「分からないわー…」

つくづく異文化、と深い溜息。

女性  「というわけでね、松茸ならよく知っているのよ」
シロエ 「今も送ってるんですね?」
女性  「年々、要求がエスカレートしてくるのよねえ…」
一同  「「「は?」」」
女性  「ウチは大家族だから沢山くれ、って」
キース 「どうせ食わないキノコだろうが!」
女性  「そうなんだけどね…」

キノコ狩りに行く身にもなってよ、とブツブツブツ。

女性  「食べて美味しいものならいいけど、臭いのはねえ…」
シロエ 「今年の秋は是非、松茸御飯を試して下さい!」
サム  「うんうん、目からウロコってこともあるしよ」
キース 「焼き松茸と土瓶蒸しもな」
女性  「そうねえ…。送るばかりなのも癪だしね」

レシピとかを教えて貰うわ、と松茸料理にトライする模様。
これで松茸も浮かばれそうな感じですけれど。

女性  「あ、そうそう。それで松茸は何のお守りなの?」
ブルー 「松茸の形のお守りねえ?」
キース 「初耳だな?」

聞いたことがない、と顔を見合わせる生徒会長とキース君。

ブルー 「松茸は一般市民とは縁が薄いしねえ…」
キース 「いわゆる高嶺の花だしな…。滅多に買えんぞ」

そんなお守りが売れるのだろうか、と悩んでおります。

ブルー 「ぼくは知らないけど、売っていたわけ?」
女性  「もちろんよ。でなきゃ訊くわけないでしょう?」

確かに松茸だったわよ、と袋の中をゴソゴソゴソ。
松茸のお守りとは珍しいですが、野菜と同じでボケ封じだとか?

2014/02/21 (Fri)

 

☆キノコのお守り


松茸のお守りを買ったのだと言うイングリッドさん。
お守りを入れている袋の中を探していますが、珍しすぎなお守りで…。

ブルー 「うーん…。松茸のお守りなんか知らないけどなあ…」
キース 「俺も知らんが、そもそも何に効くというんだ」
サム  「他のキノコじゃねえのかよ?」
ジョミー「でもさ、キノコが何に効くわけ?」
シロエ 「どっちかと言えば中毒ですよね、キノコの場合は」
マツカ 「下手にあたったら死にますしね…」
スウェナ「それじゃない?」

当たるんじゃない、とスウェナちゃん。

スウェナ「当たりますように、っていうお守りなのよ!」
サム  「あー! 宝くじとか、アリだよな!」
ブルー 「それはあるかもしれないねえ…」
キース 「語呂合わせ系のお守りも確かに王道ではある」

だが、とキース君、首を傾げまして。

キース 「当たるお守りなら松茸はダメだぞ」
シロエ 「言われてみればあたりませんねえ、松茸だと」
ジョミー「中毒じゃなくて美味しいもんね?」
ブルー 「あたらないキノコじゃ当たるお守りにはならないねえ…」

宝くじの線は消滅だよ、と生徒会長も悩んでおります。

ブルー 「百歩譲って当たるお守りでも松茸はダメで…」
キース 「別のキノコかもしれないぞ?」

勘違いということもある、とキース君、イングリッドさんをチラリ。

キース 「この国のキノコに詳しいってことはないだろうしな」
シロエ 「逆にキノコだと全部松茸って発想でも変じゃないですね」
サム  「うんうん、松茸の国なイメージあるしよ」
ジョミー「実は当たりまくりのキノコとかさ」
シロエ 「ドクツルタケが最強の猛毒らしいですよ」

英語じゃ別名が「死の天使」です、とシロエ君。

女性  「あらら、天使がとうかしたわけ?」
一同  「「「は?」」」
女性  「そういう渾名で呼ばれるのよ」

私の柄じゃないのにねえ、と袋の中をゴソゴソゴソ。
うら若い美人に天使はともかく、ドクツルタケは怖すぎでは?

2014/02/22 (Sat)

 

☆松茸と毒キノコ


最強の毒キノコ、ドクツルタケの別名は死の天使。
イングリッドさんの渾名も天使で、美人だけに納得出来るのですが…。

シロエ 「…名は体を表すって、本当ですね」
サム  「アレだろ、ドクツルタケの方だろ?」
女性  「何か言った?」
シロエ 「いえ、天使だけあって美人ですね、と」
女性  「まあ、ありがとう!」

お世辞でもとても嬉しいわ、と言いつつ松茸のお守りを探し中。
シャン学メンバー、コッソリ思念に切り替えまして。

シロエ 『思い切りドクツルタケですよ…』
ジョミー『死の天使だよね、猥談地獄の』
キース 『姫はじめを連呼されてはな…』

実に強烈な天使だった、と心の呼び名はドクツルタケ。
意見がガッツリ一致した後は、普通に喋りつつ見物モードで。

キース 「それで松茸は見つかりそうか?」
女性  「もうちょっとかしら」
シロエ 「ドクツルタケなら真っ白ですよ」
女性  「白いキノコじゃなかったわね」
キース 「赤に白だとベニテングダケで毒キノコだが」
女性  「いいえ、茶色と白だったわよ」

アレは確かに松茸なの、と袋をゴソゴソ。

女性  「松茸は茶色と白のキノコでしょ?」
シロエ 「でもですね、そういう毒キノコもありますから!」
キース 「タマゴテングダケなどがヤバイと思うが」
女性  「あらそうなの?」
キース 「茶色と白の毒キノコだ。たまに中毒して死人が出る」
女性  「怖いのねえ…。薬局で調べて貰えばいいのに」

イングリッドさんの国ではキノコの判別は薬局だとか。
持ち込めば調べてくれるのだそうで。

シロエ 「この国には無いシステムですね」
女性  「じゃあ、カンなのね? 危ないわねえ…」
キース 「だからだ、キノコは松茸とは限らないわけで」
女性  「アレは確かに松茸よ! 形からして!」
一同  「「「は?」」」
女性  「ちょっと待ってね」

形で松茸と分かるお守り。
ただでも判別が難しいキノコ、形だけで松茸と断言可能なものですか?

2014/02/23 (Sun)

 

☆当たりなお守り


キノコのお守り、松茸だと言い切るイングリッドさん。
形からして間違いないとの仰せですけども、キノコに素人判断は危険。

ジョミー「松茸によく似たヤツもあるよね、キノコの中には」
キース 「バカマツタケなら食用になるが…」
シロエ 「シャレにならない毒キノコだってありそうですしね」
女性  「だけど松茸だったわよ?」

しかも一番美味しいヤツね、と袋をゴソゴソ。

ジョミー「美味しいヤツ?」
女性  「出て来てすぐのが一番なんでしょ、この国では」
キース 「それはそうだが…」
女性  「ほら、あった! コレよ、松茸!」

袋の中から出て参りました、キノコの形をしたお守り。
イングリッドさんが言っていたとおり、茶色と白で。

女性  「何処から見てもコレは松茸!」
シロエ 「松茸ですね…」
キース 「こんなお守りがあったとは…」
サム  「この世の中って、マジで広いよな」

一同、松茸のお守りに唖然呆然。
いわゆる出て来てすぐの松茸、最上級品を象ったもので。

女性  「それで、このお守りは何に効くわけ?」
ブルー 「ちょっと待ってよ? えーっと、これは、と…」
キース 「開運だな?」
ブルー 「開運だねえ…」

松茸お守りにくっついた札に『開運』の文字が。

ジョミー「なんで松茸で開運なのさ?」
スウェナ「見つけたらラッキーだからじゃない?」
マツカ 「それはあるかもしれないですね」
女性  「開運って、何よ?」
ブルー 「運が開けるって意味なんだけど」
キース 「幸運が沢山来ますように、と言ったところか」
女性  「あっらー! だったらコレは大当たりなのね?」

いいお守りを買えて良かった、とイングリッドさん、大感激。

女性  「そうそう、コレって仕掛けもあるのよ」
一同  「「「仕掛け?」」」
女性  「この国の人って手先が器用なんでしょ、そのせいかしら」

根付なんかは素晴らしいわね、と細工の細かさの一例が。
文化はともかく、松茸お守りの仕掛けとは?

2014/02/24 (Mon)

 

☆お守りの仕掛け


お守りチョイスで外しまくったイングリッドさん、大当たり。
松茸お守りの御利益は開運、おまけに何やら仕掛けがしてあるらしく。

キース 「お守りに細工とは珍しいな?」
ブルー 「たまにあるよね、おみくじ形とか」
女性  「おみくじ形って?」
ブルー 「筒の形に作ってあってね、適当に振ると棒が出るわけ」
キース 「そいつに色々書いてあるんだ、吉とか凶とか」
シロエ 「自分の運を占えるんですよ」
女性  「それはまだ買えていないわねえ…」

何処かで是非ともゲットしなくちゃ、と魂に点火した模様。

女性  「今後の楽しみが一つ増えたわ、ありがとう」
シロエ 「で、松茸お守りにはどんな仕掛けがあるんです?」
女性  「そう、それ、それ! 此処のコレがね」

『開運』の文字が書かれた札を指差すイングリッドさん。

女性  「実はスライドしたりするのよ」
一同  「「「スライド?」」」
女性  「そうなの、ちょっとコツがあるけど動く仕掛けで」
キース 「それは確かに珍しいな」
女性  「でしょ? 他のお守りには無かったわねえ…」

そういう意味でもラッキーなのよ、と札を指先でチョイチョイと。

女性  「此処をこうやって、こうすると…」
ジョミー「わっ、動いた!」
女性  「ほらね、そして二枚目の札が出てくるのよ」

ジャジャーン! と得意げに札をスライド。
『開運』札の下から二枚目の札、燦然と金色に輝く札で。

女性  「凄いでしょ? これも何かのお守りなのよね?」
一同  「「「………」」」
女性  「一枚目の札で幸運が来るなら、これは何かしら」

イングリッドさんの瞳がキラキラ、更なる御利益に期待MAX。
金色の札にはもちろんバッチリ、文字が書かれておりますが。

一同  (((…せ、性技上達…)))
女性  「何のお守り? 金色だからお金がドッサリ入るとか?」

今度こそ金運のお守りかもね、との仰せですけど。
金は金でも性技上達、金の意味がまるで別物なのでは…?

2014/02/25 (Tue)

 

☆松茸な神社


開運松茸お守りの真の御利益、よりにもよって性技上達。
黄金色の光も眩しい札ですけれども、金は金でも意味する所は下の金。

キース 「こ、こんなのを何処で買って来たんだ!」
女性  「普通にお寺よ。中に神社もあったわね」
一同  「「「神社?」」」
女性  「松茸神社よ、松茸を祭ってあったわよ? 飾りも付けて」

イングリッドさんが見学してきた松茸神社。
背丈よりもデカイ松茸があって、飾りというのはどうやら注連縄。

女性  「石の松茸でね、何なのかしら、と見てたんだけど」
シロエ 「…よ、よく松茸だと分かりましたね?」
女性  「直ぐには分からなかったわよ。お守り売り場で分かったの」

コレと同じ形の石だものね、とニコニコニコ。

女性  「わざわざ戻ってもう一度見たわ、確かに松茸だったわよ」
キース 「…そ、そうか…」

性技上達のお守りな上に、松茸の形の御神体。
御神体の正体は松茸どころかドえらいモノに間違いなくて。

女性  「それで、このお守りは何に効くわけ?」
キース 「…そ、それは…」

あんたが言え、と生徒会長に振り、生徒会長も激しく逃げ腰。

ブルー 「き、君が言えば? 大学は卒業しているんだし」
キース 「そういうあんたは高僧だろうが!」
??? 「何を激しく揉めているわけ?」
一同  (((出たぁーーーっ!!!)))

覗き込んで来たバカップルの片割れ。
こちらも言葉は通じるとあって、イングリッドさん、ニッコリと。

女性  「丁度よかったわ、あなたにもコレは分かるかしら?」
Aブルー「お守りは範疇外なんだけど…」
女性  「一応、見るだけ見てくれる?」
Aブルー「そのくらいならね」

ぼくで分かればいいんだけれど、と返すソルジャー。

女性  「私も是非とも知りたいのよねえ、スペシャルだから」
Aブルー「仕掛け付きだって?」
女性  「そうなの、おまけに金色なのよ」

金運よねえ、とソルジャーに例のお守りを。
この先、どういう展開に…?

2014/02/26 (Wed)

 

☆イヤンなお守り


ドえらいモノを祭った神社に参拝、お守りも買ったイングリッドさん。
御利益を訊かれてパニックの中、ソルジャーが横からノコノコと。

Aブルー「ふうん…。下から別の札が、と」
女性  「凄いでしょ? それでコレは何のお守りかしら」
一同  (((うわあぁぁぁ!!)))

やめてくれえ、という心の叫びも空しく札がスライド。
金色の札が登場、ソルジャーの瞳が輝きまして。

Aブルー「これはホントに凄すぎるかも!」
女性  「何なの、何の御利益なの?」
Aブルー「性技上達、セックスのテクニックが上手くなるわけ!」
一同  (((ぎゃあああ!!)))

ソルジャー、もちろん通訳しながら喋っております。
バスの車内にイヤンな単語が響き渡って、乗客がまたもヒソヒソヒソ。

女性  「…ど、どうして松茸でソレになるのよ!」
Aブルー「なんでかなあ? ブルー、知ってる?」
ブルー 「……言いたくない……」
Aブルー「じゃあ、キースは?」
キース 「俺が知るか!」
Aブルー「喋らないなら叫んじゃおうかな、このお守りはーっ!」
ブルー 「ちょ、ちょっと待った!」

これ以上やられてたまるものか、と生徒会長、苦渋の決断。

ブルー 「形だってば、コレがいわゆるアレそっくりで」
女性  「アレって何よ?」
ブルー 「うう…。男のシンボルと言うか、イチモツと言うか」
Aブルー「そのとおり! そう、ハーレイのアレとか、ぼくのとか!」
女性  「何なのよ?」
Aブルー「セックスに欠かせないヤツで、男はもれなく一人一本!」
女性  「ああ、アレね!」

なるほどねえ、と顔色も変えないイングリッドさん。
御主人がゲイだけに淡白なのかも。

女性  「分かったけれども、私にはコレは意味がないわねえ…」
Aブルー「なんで?」
女性  「セックスなんて面倒なだけよ」
Aブルー「要らないんなら、譲ってくれる?」

うんと有意義に役立てるから、とソルジャー、ニッコリ。
バカップルには最高のお守りですねえ?

2014/02/27 (Thu)

 

☆イヤンなお別れ


男ならもれなく一人一本、それを象ったものが性技上達の松茸お守り。
しかしイングリッドさんには意味無しだそうで…。

Aブルー「譲ってくれたら嬉しいんだけどなあ…」
女性  「いいわよ、御利益には用が無いしね」

仕掛けはちょっと残念だけど、と言いつつ「はい」とソルジャーに。

Aブルー「ありがとう! ハーレイ、いいものを貰ったよーっ!」
A船長 「何だったんですーっ?」
Aブルー「コレコレ、性技上達のお守りだってーっ!」

形も松茸でズバリそのもの、と大きく差し上げ、ブンブンと。

Aブルー「君も御礼を言ってよねーっ!」
A船長 「ありがとうございます、頑張りますーっ!」
女性  「ほどほどにねーっ!」
A船長 「はいっ! ほどほどに励ませて頂きますーっ!」
女性  「姫はじめもねーっ!」
A船長 「御利益でバッチリ、ヌカロクですーっ!」
一同  (((ぎゃああああ!!)))

車内の視線がグサグサグッサリ、もう底なしの猥談地獄。
イングリッドさん、バカップルと大声でやり取りしまくった挙句。

女性  「あら、いけない。次のバス停で降りるんだったわ」
キース 「そ、そうか! 忘れ物に気を付けてくれ」
女性  「楽しかったわ、あなたたちは何処へ行くのかしら?」
シロエ 「ぼくたちは節分祭ですよ」
Aブルー「夫婦和合に効く神様が一杯なんだよ!」
女性  「ああ、他のみんなは応援団ってコトなのね」
一同  「「「は?」」」
女性  「友情だわねえ、夫婦和合を祈ってあげてね!」

それじゃ、とバスが停まって颯爽と。

女性  「頑張ってね! ヒメハジーメ! セイギジョウターツ!」
一同  (((うわぁぁぁ!!)))

ドえらい単語を叫んで手を振り、イングリッドさん、サヨウナラ。

一同  「「「お気を付けてーっ!」」」
女性  「アリガトー! ヒメハジーメ! セイギジョウターツ!」

顔で笑って心で泣いての国際交流。
節分祭でも受難っぽい中、今月、これまで~。

2014/02/28 (Fri)





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