三三九度の最後の杯は新郎が先に飲み、新婦が後から。
間接キスと言われた生徒会長、懐紙で杯の縁を綺麗に拭いて飲みまして。
ブルー 「はい、おしまい…ってね」
Aブルー「ちょ、ちょっと…。今のヤツって無効じゃないかな」
ブルー 「なんで?」
Aブルー「夫婦の固めの杯だよ? 拭いてしまってどうするのさ!」
ブルー 「イベントだって言ったじゃないか。無効も何も」
ハーレイなんかと間接キスをする気はない、と生徒会長は知らん顔。
教頭先生はガックリと肩を落としております。
Aブルー「うーん、途中まではいい感じだったのに…」
ブルー 「ハーレイに自覚が無ければ間接キスでもいいんだけどねえ」
キース 「おい。そういう問題だったのか?」
ブルー 「うん。間接キスくらい、どうってこともないじゃないか」
Aブルー「もっとキワドイ悪戯とかもやってたっけね、そういえば」
ブルー 「どうでもいいだろ、これで挙式は終わりだし!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 御馳走の時間?」
ハーレイ「う、うむ…。沢山食べていきなさい」
Aブルー「ちえっ、もう宴会タイムに突入なんだ?」
つまらないや、と巫女さん装束から制服に戻ったソルジャー。配膳係を
引き受けていたらしく、豪華なお膳が瞬間移動で座敷に出現!
ジョミー「うわぁ、凄いや! 披露宴って感じだよね」
キース 「だが、おめでとうございますとは言えないな」
ブルー 「言ったら即座に放り出す!」
でも食べる、と高砂席の生徒会長、早速お箸を。
率先して食べる花嫁というのもアレですが…。
ハーレイ「…ブルー。そのぅ……」
ブルー 「何さ?」
ハーレイ「こう、食べさせてくれるとかは…」
ブルー 「そんな作法ってあったっけ? 三三九度で終わりだろ」
白無垢は実に好都合だった、と生徒会長は御満悦。
ブルー 「誓いのキスも要らないもんねえ、三三九度は」
ハーレイ「そ、そういえば…」
失敗した、と項垂れている教頭先生。
まさか白無垢が落とし穴とは…。
シャングリラ学園は一足お先に夏休み。
でも、その前に期末試験と終業式が。
そして夏休みとくれば、もれなく宿題が出ますけれども。
シャングリラ学園の夏の名物、宿題免除の制度は今年はどうなる!?
始まりました、三三九度。
杯に酒を注ぐソルジャー、いつの間にやら巫女さん装束を着ております。
ジョミー「あれっ、あんなの持ってたんだ」
キース 「アレは俺のだ。貸せと押し掛けてこられてな」
サム 「神楽舞のヤツかよ?」
キース 「そうだ。くれてやると言ったが、欲しいわけではないらしい」
シロエ 「まあ、キース先輩よりかは似合ってますよね」
キース 「………。殺されたいのか?」
シロエ 「とんでもない。本当のことを言っただけです」
しれっとしているシロエ君。
その間にも三三九度は順調に進んでおりまして…。
ジョミー「ねえ、アレって間接キスだよね?」
キース 「お前な…。しかし、そういう見方も出来るか」
ぶるぅ 「えっと、えっと…。それって、なあに?」
キース 「ん? 同じ杯から飲んでるだろう、そのことだ」
ぶるぅ 「そっかぁ、ハーレイの後にブルーとかだもんね!」
一つ目の杯で新郎が飲んで、同じ杯から新婦が飲んで。
二つ目の杯は新婦が先に飲み、新郎の方が後回し。
最後の三つ目は新郎からで、新婦が飲み干すわけですが。
飲む時は三回に分けてチョンチョンチョン、と。それが三度で三三九度。
Aブルー「はい、クライマックスの三杯目だよ」
ハーレイ「うむ」
教頭先生、神妙な面持ちで三杯目の杯を空け、そこにソルジャーが酒を
三回に分けてチョンチョンチョンと注ぎまして…。
Aブルー「ブルー、君の番になるんだけど? これで夫婦の固めってね」
ブルー 「ほ、ホントにイベントなんだろうね?」
Aブルー「今の所は。間接キスくらいじゃ結婚生活と呼べないし!」
ハーレイ「か、間接キス…」
Aブルー「なんだ、気付いてなかったわけ? 緊張しすぎて」
ブルー 「余計なことは言わなくていい!」
そう聞いたら腹が立ってきた、と生徒会長、白無垢に欠かせない筥迫を
開けて中から懐紙を取り出し、杯の縁をキュッキュッと。
新郎が口をつけた部分を綺麗に拭いた杯での三三九度って、有効ですか?
※「そるじゃぁ・ぶるぅ」、生後2000日お祝い企画、本日最終。
「そるじゃぁ・ぶるぅ」生後2000日目の記念日、6月16日から一週間。
お祝い企画は本日で終了させて頂きます。お越し下さった皆様に感謝!
悪戯小僧からも感謝をこめて。「かみお~ん♪ お祝い、ありがとう!」
拍手ありがとうございました!
教頭先生とソルジャーに出迎えられた生徒会長、家の中へと入りました。
ソルジャーの方は生徒会長の制服をちゃっかり借りて着ております。
ハーレイ「ブルーが嫁に来てくれるとは…。嬉しいものだな」
ブルー 「イベントだし! ホントに結婚するわけじゃないし!」
ハーレイ「気が変わるように努力しよう。こんなチャンスはまたとない」
ブルー 「お断りだよ!」
生徒会長がいくら怒っても外見は白無垢の花嫁です。
紋付き袴の教頭先生との言い争いは、傍目には何と申しますか…。
キース 「アレだな、見た目は立派な痴話喧嘩だな」
シロエ 「どっちかと言えばマリッジブルーじゃないですか?」
スウェナ「そうねえ、結婚を控えた花嫁さんにありがちなのよね」
ブルー 「…なんだって?」
ジョミー「ううん、なんにも! そんなことより結婚式は?」
ハーレイ「うむ。座敷をそのようにしつらえてあるが…」
Aブルー「残念なことに仏壇が無くて」
全員 「「「仏壇!?」」」
Aブルー「そう、仏壇。まずは御先祖様に御挨拶…ってね」
ブルー 「仏様に失礼だよ、それ!」
Aブルー「御先祖様にもたまには笑いが必要かと。それにさ…」
本物の花嫁に化ける可能性だってあるんだから、とソルジャーは強気。
教頭先生も負けてはおらず。
ハーレイ「お前が結婚する気になるかと、私も色々考えてある」
ブルー 「御馳走くらいで釣れると思ったら大間違いだよ!」
ハーレイ「だが、お客様にも振舞わなければならんしな」
Aブルー「そうそう、仕出しの用意はバッチリってね。その前に…」
まずは夫婦の固めの杯、とソルジャーはノリノリでございます。
座敷にはドカンと金屏風。
古式ゆかしい高砂席に教頭先生と生徒会長を座らせまして…。
Aブルー「じゃあ、新郎から。杯を持って」
ハーレイ「う、うむ…。緊張するな」
そう言いつつも、積年の妄想はダテではなかった教頭先生。
背筋を伸ばして作法通りに朱塗りの杯を空け、三三九度が進行中です~。
※「そるじゃぁ・ぶるぅ」、生後2000日お祝い創作掲載中!
「そるじゃぁ・ぶるぅ」が6月16日に生後2000日目を迎えました!
お祝い創作『二千日目の悪戯小僧』、シャン学アーカイブにて公開中。
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梅雨晴れのジューンブライド日和。
花嫁姿の生徒会長、シャン学メンバーをお供に黒塗りのタクシーへと…。
キース 「なんだ、花嫁タクシーじゃないのか」
ジョミー「何それ?」
スウェナ「花嫁専用タクシーよ。屋根の一部が開く仕組みなの」
マツカ 「綿帽子とかが引っ掛からないようになってるんですよ」
サム 「へえ…。ブルー、綿帽子じゃないもんな」
ブルー 「あんなタクシーまで乗りたくないし!」
綿帽子になっていても普通のタクシーで充分だ、と生徒会長は膨れっ面。
運転手さんがドアを開け、生徒会長と「そるじゃぁ・ぶるぅ」が一番に。
続く2台にシャン学メンバーが分乗です。
シロエ 『あーあ、とうとう出発ですよ…』
キース 『運転手の記憶とかはどうするんだ?』
ブルー 『操作してるよ、嫁入りの記録なんか残すとでも?』
運転手さんには生徒会長は私服に見えているらしく。
当然、出迎える教頭先生の情報なども操作されているわけでして…。
ジョミー「うわぁ、ホントに紋付き袴だ…」
教頭先生、花嫁の到着を今か今かと待っていたようで。
タクシーから降りる生徒会長の手を取らんばかりの勢いですが。
ブルー 「触らないでくれるかな? ぼくは嫁入り前なんだよ」
ハーレイ「す、すまん…」
Aブルー「都合のいい時だけ花嫁ってね。あ、御苦労さま」
ソルジャー、運転手さんたちにチップなんかを渡しております。
手渡すついでに記憶処理の最後の仕上げをしたそうで。
Aブルー「はい、これでバッチリ証拠隠滅。イベント開始!」
ジョミー「ご近所さんから丸見えじゃないの?」
Aブルー「とっくにシールドを発動済みだよ、心配無用さ」
ハーレイ「ブルー、嫁に来てくれて嬉しいぞ。早く入りなさい」
ブルー 「あくまでイベントなんだからね! ただのお遊び!」
ハーレイ「私の頑張り次第だと聞いたが…」
とにかく中へ、と促す教頭先生は満面の笑顔。
新郎の家に着いてしまった生徒会長、三三九度な挙式に向けて一直線…?
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やって来ました、運命の6月23日。
シャン学メンバーも制服姿で生徒会長の家にスタンバイ。
花嫁は奥で着替えの真っ最中で、ソルジャーが鼻歌混じりで待機中です。
Aブルー「ブルーの支度が出来たら、お供の方をよろしくね」
キース 「分かっている。しかしだな、嫁入りするのに例の決まりは…」
Aブルー「本物の嫁入りなら要らないけどさ。…イベントだよ?」
ジョミー「その割に色々言ってなかった?」
Aブルー「万年十八歳未満お断りの君たちに言われたくないね」
とにかく決まりは守らなきゃ、と大真面目なソルジャー。
「生徒会長は教頭先生の家に一人で行ってはいけない」というヤツで。
嫁入りとはいえ、シャン学メンバーがお供につくのでございます。
Aブルー「あ、仕上がったかな?」
ブルー 「不本意ながらね…」
サム 「ブルー、すっごく綺麗だぜ! 俺が結婚したかったなあ」
ブルー 「ぼくもサムの方がいいんだけどさ。なんでハーレイ…」
Aブルー「幸せになれそうな方を選ばなきゃね。結婚生活が大切だから」
ブルー 「それは絶対お断りだし!」
Aブルー「その辺は新郎と相談してよ。しっかり激励しておかないと…」
ああ忙しい、とソルジャーは瞬間移動で教頭先生の家へ。
花婿が一人で出迎えというのも変だから、と付き添うつもりらしいです。
ブルー 「諦めて行こうか、ハーレイの家へ。遅刻したら怖そうだ」
シロエ 「ペナルティーは無いでしょうけど、熱烈歓迎かもですね」
スウェナ「お姫様抱っこで家の中へ…とかね。お天気もいいし」
キース 「幸か不幸か、梅雨晴れだな」
マツカ 「ジューンブライドにピッタリですよ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぼく、てるてる坊主を吊るしてたもん!」
全員 「「「えぇっ!?」」」
ぶるぅ 「だって、ブルーのお嫁入りでしょ?」
お天気がいいのが一番だよね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
可愛い祈りが天に通じて青空ですが。
白無垢を纏った生徒会長、いよいよジューンブライドですか?
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