おせちを食べつつ歓談中のシャン学メンバー。
アドス和尚が若かりし日にスケートと聞き、誰もが仰天しておりますが。
キース 「…俺はスケートに連れて行って貰った覚えはないぞ」
イライザ「行ってませんよ。あなたは冬も柔道でしょう?」
アドス 「連れてやっても良かったんじゃが、寺の子じゃしのう…」
キース 「家が寺だと何かマズイのか?」
シロエ 「スケートリンクに入場規制は無さそうですけど」
ジョミー「あー、プールだと刺青お断りとかいうのがあるよね」
サム 「でも坊主だぜ? スキンヘッドはお断りかよ?」
スウェナ「確かに衣を着てなかったら、ヤクザっぽいかもしれないわね」
マツカ 「スケートリンクでスキンヘッドお断り…ですか?」
ブルー 「そんな規則は聞いたことがないよ」
キース 「俺も知らんぞ。どうしてスケートがダメなんだ?」
アドス 「親父は厳しい人でしてなあ、服装にも非常に厳格でして」
全員 「「「は?」」」
アドス 「坊主たるもの、人前に出る時は常に檀家さんを意識しろと」
スケートに行く時も着物なんじゃ、と言われてしまって一同、絶句。
キース 「そ、それは…。確かに悪目立ちしそうではある…」
ブルー 「そうだね、池で滑った時代はともかく、スケートリンクは…」
アドス 「いやいや、それだけではございませんぞ」
シロエ 「他にも理由があるんですか?」
アドス 「着物を着たら履物もそれなりに調えませんと」
ジョミー「履物って…。草履とかだと滑れないよ?」
アドス 「専用のヤツがございましてな。…どれ、久しぶりに」
お見せしましょう、と座敷を出て行ったアドス和尚。
暫くしてから箱を抱えて参りまして…。
アドス 「如何ですかな? 大学時代の愛用品でして、桐製ですぞ」
ジョミー「な、なにコレ…」
イライザ「あら、分かりません? 下駄スケートですわ」
全員 「「「下駄スケート!?」」」
鼻緒のついた下駄の裏に輝く金属製のブレード。
これは何かの冗談ですか?
お正月から大雪になった元老寺。
庭に降り積もる雪を眺めつつ、まずは御屠蘇で御挨拶からでございます。
アドス 「では、改めまして…。あけましておめでとうございます」
全員 「「「おめでとうございまーす!」」」
イライザ「さあさあ、皆さん、御屠蘇をどうぞ」
ジョミー「え、えっと…。これってやっぱりお酒だよね?」
アドス 「わははは、去年を思い出されましたか。なに、大丈夫ですぞ」
イライザ「去年も御屠蘇では酔っておられませんでしたでしょ?」
ブルー 「縁起物だよ、頂きたまえ」
ジョミー「じゃ、じゃあ…少しだけ…」
アドス 「酔っ払いたいと仰るのでしたら、後ほど酒宴を」
ジョミー「遠慮します!」
キース 「つまらんな…。今年も期待しているんだが」
サム 「そうだぜ、パァーッと派手に一発、叫んでしまえよ」
ジョミー「嫌だってば!」
坊主宣言は二度と御免だ、とジョミー君。
御屠蘇の後はお雑煮とおせち。お煮しめなどの伝統おせちがたっぷりと。
キース 「ジョミー、今年は何も文句を言わんのか?」
ブルー 「去年でしっかり懲りたんだろう」
ジョミー「ぼくだって学習能力はあるし!」
シロエ 「伝統おせちに文句をつけたのが不幸の始まりでしたしね…」
スウェナ「今年は上手に回避しそうね、さっきも滑って転ばなかったし」
マツカ 「反射神経が凄いですよね、驚きました」
ブルー 「ダテにサッカーはやってない…かな?」
アドス 「いやあ、なかなかお見事でした。若い頃を思い出しますな」
ブルー 「サッカーをやっていたのかい?」
アドス 「いえいえ、スケートの方でして」
全員 「「「スケート!?」」」
似合わねえ、との声も上がる中、キース君も首を傾げております。
キース 「親父がスケートとは初耳だが…」
アドス 「わしの親父が好きだったんじゃ。昔はもっと寒くてのう…」
池が凍ると滑ったもんじゃ、とアドス和尚。
婿養子に来る前のことらしいですが、スケートとはまたアクティブな…。
拍手ありがとうございました!
新年あけましておめでとうございます。
元老寺で除夜の鐘を撞いたシャン学メンバー、元旦に備えて昨夜は早寝。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ あけましておめでとう! 起床、起床ーっ!」
ジョミー「うへぇ…。お寺の朝ってホント、早いよ」
サム 「毎年の事だろ、早くしないと初日の出に間に合わねえぜ」
各部屋から起き出した面々ですが、なんと窓の外は。
シロエ 「大雪ですよ…」
マツカ 「どおりで寒いと思いました」
スウェナ「30センチはありそうね」
ブルー 「やあ、おはよう。キースが根性で掃除してたよ、山門までね」
初日の出を拝むのは山門から。
キース君、真っ暗な内に起き出して雪かきをしていたそうでございます。
綺麗になった石畳を踏み、皆で山門へ出掛けまして。
アドス 「さあ、初日の出ですぞ」
イライザ「二礼二拍手一礼ですよ、間違えないで下さいね」
キース 「今年は特にペナルティーは無い。良心に任せることになった」
ジョミー「…そっちの方がプレッシャーだよ…」
とは言うものの、昨年で懲りたジョミー君はキッチリ練習したらしく。
揃って二礼二拍手一礼、良いお参りが出来ました。
アドス 「今年は幸先がいいですな。では、庫裏の方へ」
ぶるぅ 「わぁーい、おせちとお雑煮だぁ!」
来た道を戻る面々ですけど、大雪に加えて正月寒波。
踏んで来た石畳、ガッツリ凍って鈍い光が。
アドス 「ふうむ、少々滑りますぞ。お気を付けて」
キース 「どこぞの馬鹿が初滑りかもな」
ブルー 「うんうん、滑りそうな予感がするね」
ぶるぅ 「うわぁ、ツルツル!」
ツイーッと滑る「そるじゃぁ・ぶるぅ」の真後ろで。
ジョミー「どわぁぁぁっ!」
思い切り足を滑らせたジョミー君。
このまま転べば馬鹿は確定、必死に体勢を立て直し…。
サム 「つまんねえなあ、転んでおけよ」
ジョミー「やだよ、運気が落ちそうだし!」
正月早々、滑る、転ぶを披露しなくて一安心。
今年もいい年になりますように~!
以下、拍手レスです~。
瞬間移動でやって来ました、元老寺。
宿坊に泊まって除夜の鐘を撞き、年越しをする魂胆なのでございますが。
キース 「やっと来たか。今年も残しておいてやったぞ」
全員 「「「は?」」」
キース 「大広間と廊下の大掃除だ! キリキリやれよ」
ジョミー「えーっ! 大掃除はさっき、ブルーの家で…」
シロエ 「そうです、懺悔の大掃除とかで」
キース 「大晦日に懺悔、大いに結構。掃除も修行の内だからな」
ブルー 「だよねえ? じゃあ、君たちは頑張って」
アドス 「銀青様、ようこそおいで下さいました。どうぞこちらへ」
イライザ「ぶるぅちゃんにもお菓子がありますよ」
ぶるぅ 「わぁーい!」
生徒会長、サクッと逃亡。
キース君も法要の準備に出掛けてしまい、またしても大掃除する羽目に。
ジョミー「なんでこういうことになるのさ…」
スウェナ「普通に箒で掃けばいい分、まだマシよ」
サム 「だよな、古新聞も茶殻もねえもんな」
マツカ 「広さは半端じゃないですけどね…」
宿坊の大広間と廊下、生徒会長宅のリビングの比ではございません。
無駄に広いのがお寺の空間というもので…。
ジョミー「あーあ、酷い目に遭っちゃった」
キース 「働いた後の飯は格別だろう?」
ブルー 「感謝の気持ちで年越し蕎麦だよ、坊主の基本だ」
シロエ 「あのぅ…。ぼくは坊主じゃないんですけど」
ブルー 「細かい事は気にしない!」
煩悩と共に除夜の鐘で消してしまえ、と生徒会長。
ワイワイと揉めている間に除夜の鐘の時間となりまして。
緋色の衣の生徒会長、お供を従えて鐘楼へ。
スウェナ「結局、捕まっちゃったわねえ…」
マツカ 「坊主宣言が敗因ですよね、お正月の」
シロエ 「サム先輩は自分から志願しましたけどね」
ジョミー君とサム君、法衣でお供をしております。
先導はキース君、小僧さんスタイルの「そるじゃぁ・ぶるぅ」も。
生徒会長が最初の鐘をゴーンと厳かに撞き、いよいよ年越し。
来年も良い年になりますように~!
※12月31日、『遙かな未来へ』第1話、UPしました!
賑やかだった入学式から日は過ぎて…。
月日どころか歳月が流れ、流れ流れて季節は夏の真っ盛り。
生徒会長と「そるじゃぁ・ぶるぅ」の故郷では七月末に法要が。
アルタミラ供養と呼ばれる行事に、皆でお出掛けするようですが…。
完結の全3話、ついにスタート。最後までよろしくお願いします!
(シャングリラ学園シリーズは完結後も月イチ更新で続きますv)
拍手ありがとうございました!
生徒会長の家に集合させられたシャン学メンバー。
待っていたのはリビングの掃除、それも一面に畳が敷かれておりまして。
ジョミー「よーし、急いで片付けよう!」
ブルー 「ちょっと待った! 畳の掃除はそうじゃない」
シロエ 「えっ? 畳の目に沿って掃いていったらいいんでしょう?」
ブルー 「それじゃ埃が綺麗に取れないんだよ。ぶるぅ!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪」
飛び出してきた「そるじゃぁ・ぶるぅ」の手にはバケツと古新聞。
古新聞をドボンとバケツの水に浸け、絞ったかと思えばビリビリと。
ジョミー「何するのさ!」
シロエ 「な、なんでそんなの散らかすんですか、酷いですよ!」
ぶるぅ 「畳はコレが定番だもん!」
ブルー 「お茶殻か湿った古新聞だよ、それに埃がくっつくわけ」
全員 「「「ひ、ヒドイ…」」」
ブルー 「さっさとしないと素ウドンになるよ、昼御飯」
全員 「「「はーい…」」」
雪玉攻撃の再現を掃除するよりはマシというものの、リビングは広く。
誰もがソルジャーへの愚痴を零しつつ、頑張って。
サム 「や、やっと終わったぜ…」
ブルー 「お疲れ様。年の暮れに懺悔っていいものだろ?」
全員 「「「懺悔?」」」
ブルー 「雪玉の後片付けは本当に大変だったんだ。本当に…ね」
ジョミー「あれを仕掛けたの、ブルーじゃない!」
ブルー 「そうだったかなぁ? ともあれ、ぶるぅが掃除したんだし」
懺悔の気持ちで大掃除、と言われましても…。
ぶるぅ 「お昼、出来たよ! ハヤシオムライス!」
ブルー 「素ウドンじゃなくて良かったねえ?」
ジョミー「待ってよ、懺悔ならキースも呼ばなきゃ!」
ブルー 「キースは元老寺で頑張ってるから除外なんだよ」
ジョミー「それってズルイし!」
ブルー 「じゃあ、君も一足先に行って手伝うかい?」
ジョミー「い、いいです…」
敬語になっているジョミー君。
昼食が済んだら瞬間移動で元老寺だそうでございます。
今年も揃って除夜の鐘ですよ~!
以下、拍手レスです~。
