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やって来ました、ゴールデンウィーク。
シャン学メンバー、この季節はシャングリラ号で宇宙への旅が定番です。
今年も皆で計画を練り、5月3日からの乗船許可を見事にゲット。
連休前半は混雑を避けて生徒会長の家でダラダラと過ごし…。
ジョミー「やったね、いよいよ明日からシャングリラ号!」
キース 「ブルーたちは一足先に行っちまったし…」
シロエ 「ぶるぅの部屋も閉まってますからファミレスにしますか?」
スウェナ「そうね、真っ直ぐ帰るのもつまらないものね」
サム 「後でカラオケ行こうぜ、カラオケ!」
マツカ 「えっと…。明日は早いんじゃなかったですか?」
キース 「俺の家に迎えが来るのは朝の7時半だと聞いたが」
ジョミー「ぼくの家は7時だったっけ…」
シロエ 「ウチは7時15分です。早起きは慣れてますけれど…」
サム 「やべえ、俺んちも7時過ぎなんだ。カラオケはやめとくか」
マツカ 「遅刻したら御迷惑がかかりますしね」
キース 「出航が遅れたりしたら怒鳴られるだけでは済まんしな」
スウェナ「ファミレスだけにしときましょ。それが一番」
ジョミー「早起きかぁ…。でも、宇宙に行けるんだから我慢しようっと」
こういう会話が出来るだけあって、他の生徒は下校済み。
シャン学メンバーは相談を終え、鞄を提げてファミレスへと。
そして翌朝、お迎えのマイクロバスが。最終はキース君でございます。
シド 「おはようございます」
アドス 「おはようございます。今日から倅がお世話になります」
キース 「おはようございます。よろしくお願い致します」
シド 「さあ、乗って、乗って。では、行って参ります」
イライザ「息子をよろしくお願いします」
山門の前で深々とお辞儀するアドス和尚とイライザさん。
シド先生が運転するマイクロバスは元老寺を発車し、空港へ。
もちろん普通の空港などではございません。
シャングリラ学園の私有地でシャトルが発着する専用空港。
宇宙はもうすぐそこですよ~!
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坊主の魅力を語り始めたジョミー君やら、弟子入り志願のゼル先生やら。
宴は乱れて参りましたが、生徒会長はのんびりと。
ブルー 「ゼルが弟子ねえ…。背中を流して貰うのもいいかな?」
ゼル 「スキンケアの方も任せておけ! 毎晩きちんと隅から隅まで」
ブラウ 「お触りがクセになったのかい?」
ゼル 「あの肌は素晴らしかったんじゃぞ? 花は愛でんと」
ヒルマン「確かに花は愛でてこそだね、この夜桜も素晴らしい」
ブルー 「じゃあ、そういうことでゼルが出家、と」
ハーレイ「ま、待ってくれ! 私の立場は…」
ブラウ 「行動もせずによく言うよ。まずは出家だ」
ジョミー「教頭先生、ぼくと一緒に頑張りましょう! お念仏です!」
エラ 「あら、その前にゼルがお念仏でしょ?」
ゼル 「ふむ、そうじゃな。南無阿弥陀仏…。これでいいかのう?」
ブルー 「上出来、上出来。ぶるぅ、剃刀を用意してくれるかな?」
髪は無くても得度には必須、と微笑む生徒会長ですが。
ハーレイ「弟子は私だ! ゼルには譲らん」
ゼル 「ならば剃れい! その頭では坊主にはなれん」
ジョミー「えー、そんなことないですよお~。ぼくも髪の毛ありますし」
ハーレイ「感謝する、ジョミー。ぜひ兄弟子になってくれ」
ジョミー「もちろんです! ゼル先生もなるんですよね、お坊さん」
ゼル 「ハーレイには負けておれんしのう…。坊主万歳じゃ!」
なにやらタッグが組まれたようでございます。
坊主志願と先輩格とで兄弟弟子の杯が交わされておりますが。
ブラウ 「…どうするんだい、あの連中」
ブルー 「坊主宣言が三人前かぁ…。想定外だよ」
エラ 「ジョミーはともかく、大人が酒に飲まれるなんて…」
ヒルマン「余興だよ、余興。我々は夜桜に乾杯だ」
ブルー 「夜桜と坊主宣言にね。…南無阿弥陀仏」
全員 「「「南無阿弥陀仏ー!」」」
とんでもない音頭で乾杯の後はドンチャン騒ぎ。
長老の先生方との夜桜の宴、これにて中継終了です~。
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ジュースのおかわりを繰り返すジョミー君、様子が変でございます。
生徒会長が手渡すペースでは足りず、グラスをお箸でチンチンチン…と。
ジョミー「ジュース、まだぁ? 喉が渇いた!」
ブルー 「喉よりも心が乾いてないかい? 師僧に催促はいけないねえ」
ジョミー「あ、そうか。感謝の心でお念仏だっけ…。南無阿弥陀仏」
頂きます、と合掌してから注がれたオレンジジュースをクイーッ。
これは明らかにおかしいですよ?
ゼル 「なんじゃ、ジョミーはどうなったんじゃ?」
ブルー 「あの手のカクテルって美味しいんだよね、ジュースそのもの」
エラ 「飲ませたのですか?」
ヒルマン「いいではないかね、宴会なのだし。そろそろ坊主宣言かな?」
ジョミー「あ、ヒルマン先生にも分かります? お坊さんの魅力!」
ヒルマン「魅力とは?」
ジョミー「偉くなったら誰もがペコペコしてくれるんです!」
キース 「…それは何かが違うと思うが…」
ジョミー「なにさ、ぼくより少し偉いと思って! ケチつけないでよ!」
サム 「始まったぜ…」
シロエ 「緋色の衣を目指すんですよね、ジョミー先輩…」
ジョミー「決まってるじゃない、早く高僧にならないと!」
ブルー 「その前に古参はどうだろう? ハーレイが君より格下とか」
ジョミー「いいかも…」
少しでも威張れる立場がいい、とジョミー君は思ったらしく。
ジョミー「教頭先生、この際、出家しませんか?」
ハーレイ「い、いや、私はだな…」
ジョミー「簡単ですって、出家くらい! 一緒にお念仏を唱えましょう」
ブルー 「ほら、ハーレイ。御指名だよ?」
ハーレイ「うう…。お前の弟子は魅力なのだが、髪がだな…」
ゼル 「ふん、髪で四の五の言うんじゃったら、ハゲの勝ちじゃな」
全員 「「「は?」」」
ゼル 「わしがブルーの弟子になるんじゃ!」
晴れてお触りし放題、とブチ上げているゼル先生。
生徒会長に触りたいとは、酔っ払った挙句にセクハラ爺の誕生ですか?
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酔いが回り始めたらしい長老の先生方。
教頭先生を坊主にするべく囃し立てておられ、ジョミー君にもお役目が。
ブラウ 「いいかい、ハーレイの兄弟子だよ? 素晴らしいじゃないか」
ヒルマン「そうだよ、君の方が上の立場になるのだからね」
エラ 「先生よりも偉い生徒はブルーだけですし…」
ゼル 「頑張れ、少年! ハーレイだけでも従えんかいっ!」
ジョミー「で、でも…。ぼくも本物のお坊さんってわけじゃ…」
キース 「安心しろ、住職の資格が無いだけだ。兄弟子にはなれる」
ジョミー「ちょ、ちょっと! 止めてくれてもいいじゃない!」
キース 「悪いな、俺は先生方には逆らわないんだ。礼を失する」
ゼル 「ふむふむ、生徒の鑑じゃな。ジョミーもキースを見習わんと」
ブルー 「不出来な弟子で申し訳ない。なかなか上手く仕込めなくって」
ブラウ 「いいじゃないか、飲ませりゃ一発解決だろ?」
ブルー 「だからさ、そこが難しいんだよ。既に警戒モードだしね」
ジョミー「当たり前じゃないか! 飲んだらマズイし!」
ブルー 「未成年は黙ってジュースってわけ? まあ、落ち着いて」
桜に争いは似合わない、とグラスを差し出す生徒会長。
たっぷりと注がれているのはオレンジジュースでございます。
ジョミー君は一気に飲み干し、「おかわりっ!」と勢いよく追加注文。
ブルー 「またジュース? ジュースだけでは盛り上がらないよ?」
ジョミー「教頭先生の兄弟子なんか御免だし! 坊主宣言もお断り!」
ゼル 「つまらんのう…。ハーレイ、なんとか言わんかい!」
ハーレイ「い、いや…。無理強いは良くないかと…」
ブラウ 「それはあんたの髪のことかい? ジョミーと飲みなよ」
ヒルマン「兄弟の杯を交わすというのもいいものだね」
ブルー 「じきにそういう流れになるかと…。ねえ、ジョミー?」
ジョミー「おかわりっ!」
ジュースの何処が悪いんだ、とジョミー君の目が据わっております。
グラスの中身は本当にジュース?
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教頭先生が生徒会長に弟子入りをすれば、同居出来るそうでございます。
ただし師僧とその弟子ですから、生徒会長に手は出せませんが…。
ブラウ 「ハーレイ、決心はついたかい? ブルーと夢の同居だよ」
ハーレイ「う、うむ…。ブルーがそれでいいのなら…」
ブルー 「夜桜に免じて許可しようかな? 篝火もよく映えそうだし」
全員 「「「篝火?」」」
ブルー 「出家には得度が必須だろ? 得度とくれば剃髪だよね」
ハーレイ「て、剃髪?」
ブルー 「そう、剃髪。有髪のままで同居させるとでも? このぼくが」
ブラウ 「なるほど、それで篝火なのかい。剃りたてはよく光りそうだ」
ゼル 「いやいや、頭皮は日頃の手入れが大切なんじゃぞ」
わしの方がよく光るわい、とゼル先生は頭皮の自慢。
しかし教頭先生はそれどころではなく…。
ハーレイ「そ、その条件は絶対なのか?」
ブルー 「邪な心は髪と一緒に捨てました、って姿勢が大切」
エラ 「それでこそ悲恋が引き立つのです。叶わぬ恋が美しいのです」
ゼル 「ここはスッパリいかんかい! ささ、髪と別れの杯じゃ」
まずは飲め、と特大の杯を差し出すゼル先生。
教頭先生が杯を持つと先生方がお酒をトクトクと。
ブラウ 「一気にググーッと飲んじまいな。気分がグンと大きくなるよ」
ハーレイ「し、しかし…。坊主になるのは…」
ブルー 「大丈夫。その道の先達をつけてあげよう」
全員 「「「先達?」」」
ブルー 「ジョミー、出番だ。ハーレイの兄弟子として頑張りたまえ」
ジョミー「えっ? な、何を?」
ブルー 「高らかに坊主宣言ってね。ここは一発、景気良く!」
ブラウ 「待ってました! それじゃジョミーにも早速一杯」
ジョミー「い、嫌だってば! なんでぼくが!」
ゼル 「わしらの酒が飲めんのか? 美味いんじゃぞ」
これは秘蔵の大吟醸で…、とゼル先生は力説しておられます。
その間に生徒会長がグラス片手にコソコソと。
グラスの中身はオレンジジュース…?
