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雛祭りの宴会のために借りる予定だった雛人形。
借りるよりも買うのはどうだろう、というキース君の案がウケております。
買った雛人形は生徒会長の嫁入り道具にするのだそうで…。
ブルー 「ぼくは絶対反対だからね! ハーレイの妻になる気は無いし!」
キース 「嫁げとは言っていないだろうが。余興だ、余興」
サム 「うんうん、ブルーがお嫁に行ってしまったら俺も困るし」
ジョミー「サムもブルーに惚れてるもんねえ、奥手だけどさ」
シロエ 「それを言ったら終わりでしょう? ぼくたち全員該当しますよ」
キース 「万年十八歳未満お断りってのはブルーが言い出したんだよな」
スウェナ「えっと…。多分、そうだと思うわ」
キース 「よし。俺たちには難しい理屈は分からないんだ、突っ走ろうぜ」
ジョミー「ブルーが主役の宴会だったら、ぼくも飲まずに済みそうだよね」
シロエ 「その辺は保証できませんけど…。いい宴会になると思いますよ」
キース 「決まりだな。まずは雛人形を買わないと…。どうだ、マツカ?」
マツカ 「ちょっと待ってて下さいね」
訊いてみます、と電話をしているマツカ君。
相手はお馴染みの執事さんです。
マツカ 「OKです。展示販売中の店に連絡しておくそうです」
キース 「どの店だ? …ああ、あそこか。老舗だな」
ぶるぅ 「わーい、お雛様を買いに行くの? 面白そう!」
ブルー 「え、えっと…。そんなのを買ってしまったら、後が…」
キース 「嫁に行くまで教頭先生に預けておけ。お喜びになるぞ」
シロエ 「教頭先生には似合いませんけど、喜んで飾って下さいますよ」
サム 「俺も欲しいと思うけどさ…。ブルーを養う甲斐性が無いし…」
ブルー 「勝手に話を進めるんじゃないっ!」
キース 「そう言うなって。娯楽の提供もソルジャーの務めの内だろうが」
行くぞ、と立ち上がるキース君。
生徒会長は「そるじゃぁ・ぶるぅ」に腕を掴まれ、逃亡不可能。
タクシーに乗せられ、人形店へと出発です~。
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酔っ払うと坊主宣言をしてしまうらしいジョミー君。
それが百発百中かどうか試してみよう、と雛祭りの宴会が企画されました。
雛人形を借りる都合で3月3日ではなく3月10日。
キース 「雛人形っていうのはフィシスさんのか?」
ブルー 「まさか。フィシスのは大事な雛人形だし、借りないよ」
見ていい男はぼくだけだ、と言う生徒会長、大真面目でございます。
雛人形が嫁入り道具だった時代もあるのだそうで…。
ブルー 「そんなわけだから、ぼくの女神の雛人形は見せてあげない」
キース 「分かった、分かった。…だったら、あんたが買ったらどうだ」
ブルー 「フィシスにかい? そんなに幾つも要らないよ」
キース 「いや、この際だから自分用のを買ったらどうかと」
ブルー 「なんで男が自分用の雛人形を!」
キース 「嫁入り道具なんだろう? 教頭先生がお喜びになるぞ」
ブルー 「ぼくに嫁に行けと!? ハーレイの家に?」
キース 「手作りチョコより良さそうだがな。豆まきのお詫びに雛人形だ」
シロエ 「いいですね、それ。会長の雛人形を飾って教頭先生を御招待!」
ジョミー「それなら乾杯くらいはするよ? 飲まないけどさ」
ぶるぅ 「わーい、ブルーがお嫁に行くの? ハーレイがパパだぁ!」
ブルー 「お断りだよ!」
絶対嫌だ、と生徒会長は真っ青ですが。
キース 「おい、雛人形は今から買えるものなのか?」
スウェナ「雛祭りまでは普通にお店に飾ってあるわよ。大丈夫じゃない?」
シロエ 「季節モノでも季節外れに買えそうな人がいるじゃないですか」
ジョミー「そうだ、マツカだ!」
キース 「ふむ…。マツカなら予算の方も問題ないな」
ブルー 「ちょ、ちょっと…」
キース 「同じ宴会なら盛り上げないと。サムも異存は無いだろう?」
サム 「んーと…。ブルーの嫁入り道具は見たいかなぁ…」
嫁に貰う甲斐性は無いんだけれど、と照れるサム君。
ジョミー君を陥れたつもりの生徒会長、今度は自分が嫁入りの危機か?
豆まきで酷い目に遭った教頭先生へのお詫びに一席。
キース君の提案でしたが、ロクでもない結果になりそうなことは明明白白。
やめておこう、という展開になった所で生徒会長が俄然、乗り気に。
ブルー 「雛祭りが女の子のイベントってことは承知だよ」
キース 「だったらなんで雛祭りなんだ!」
ブルー 「一月は正月で酒が飲めて、二月は豆まきで酒が飲めるんだよ」
全員 「「「???」」」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 三月は雛祭りで四月はお花見なんだよね!」
ブルー 「そうそう、そんな感じで一年を通じて飲みまくるわけ」
知らないかな? と言われてもサッパリ分からないシャン学メンバー。
生徒会長と「そるじゃぁ・ぶるぅ」によれば、そういう歌があるそうで…。
ブルー 「お正月は飲んだし、節分も豆まきじゃないけど飲んだし」
ジョミー「ちょ、ちょっと待ってよ、その話って…」
ブルー 「もちろん君のことだよ、ジョミー。雛祭りも飲んでくれるよね?」
ジョミー「ええっ?」
キース 「面白い。飲んだら坊主宣言だったな」
ブルー 「車だったら「飲むなら乗るな、乗るなら飲むな」と言うけどね」
シロエ 「坊主宣言の場合はどうなんでしょうね?」
サム 「いいよな、それ! 百発百中かどうか試そうぜ」
ぶるぅ 「じゃあ、雛祭りで宴会だね!」
楽しそう、と飛び跳ねている「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ジョミー君を除いたシャン学メンバーも大喜びです。
キース 「だったら今度の土曜日か?」
ブルー 「カレンダーどおりだとそうだけど…その次はどう?」
スウェナ「お雛様は雛祭りが済んだら片付けないとダメなんでしょ?」
ブルー 「雛人形を借りる都合さ。旧暦もあるから大丈夫だよ」
旧暦3月3日は今年は3月24日になるのだとか。
更に毎年4月3日が雛祭りだという地域も存在するらしく。
ブルー 「3月10日にしとこうよ」
みんなで楽しく雛祭り、と生徒会長。
楽しくやるのはいいんですけど、ジョミー君にまたまた危機が…?
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大騒ぎだった節分の後には学校を挙げてのバレンタインデー。
生徒会長、ストリーキングのお詫びと称して教頭先生に手作りチョコを…。
キース 「で、あのチョコレートはどうなったんだ?」
ブルー 「さあねえ? 未だにアンケートを送って寄越さないから…」
ぶるぅ 「気に入ったチョコがあったら作ってあげる、って言ったのにね」
キース 「お前ら…。教頭先生は甘いものが苦手でらっしゃるんだぞ」
ブルー 「柔道部に丸投げするかと思ったんだけどなぁ、アンケート」
シロエ 「それは無いんじゃないでしょうか。だって会長の手作りですよ」
サム 「うんうん、俺だってブルーの手料理だったら苦手でも食うぞ」
ジョミー「教頭先生、きっと頑張っていると思うよ」
スウェナ「一日一個はキツイとしても、食べないことはないわよね」
キース 「だが、アンケートに答えて追加のチョコをとまでは…」
マツカ 「いかないでしょうね、苦手なだけに」
ブルー 「せっかく心をこめたのに…。一晩かかって手作りだよ?」
キース 「あんたのは明らかに嫌がらせだろうが!」
お詫びに一席設けるというならまだ分かるが、とキース君。
ブルー 「うーん、お詫びに一席ねえ…。ぼくたちで?」
キース 「い、いや…。その方が悲惨になるかもしれん、と、今、気付いた」
シロエ 「そうですね…。教頭先生、宴会と言えば財布役ですもんね」
マツカ 「余計、御迷惑がかかりますよ。チョコで終わりにした方が…」
サム 「だよな、俺たちで会費を集めたくらいじゃ宴会は無理だぜ」
ブルー 「ハーレイをもてなす気は無いけれど、宴会は魅力的かもね」
全員 「「「は?」」」
ブルー 「お詫びに一席で閃いたんだ。雛祭りなんかどうだろう?」
キース 「おい、正気か? 雛祭りは男はお呼びじゃないぞ」
シロエ 「女子のイベントじゃないですか、あれ」
雛祭りといえば桃の節句で女の子のもの。
スウェナが混ざってはいますけれども、このメンバーで雛祭りですか…?
始まったばかりの新年度。
新学期の恒例行事といえば教頭室へのお届け物です。
心待ちにしてらっしゃる教頭先生ですけど、今回は他に欲しい何かが
あるようで…。
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鬼の服が透けてしまうというアブナイ豆まき、玄関が近付いて参りました。
教頭先生は全く気付いておられませんが、残るは腰回りの肉襦袢のみ。
キース 「おい、本当にやる気なのか?」
ブルー 「スウェナが困らないようにモザイクをかけるし、別にいいだろ」
大トリはぼくだ、と生徒会長は玄関に向かう直線コースへ。
シャン学メンバーにも総攻撃の命令が下り、一斉に。
全員 「「「鬼は~外~!」」」
ブルー 「福は~内、福は~内、鬼は~外~!」
バラバラと飛んで行った豆が教頭先生に当たっております。
生徒会長が「福は内」と投げ付けた分は教頭先生の前方へ回り込み…。
サイオンを使った外道なカーブの次は「鬼は外」で背後からトドメの一撃。
教頭先生は表へ飛び出してゆき、生徒会長が扉に施錠。
ブルー 「豆まき完了。服もバッチリ頂けたよ」
実に見事なストリーキング、と生徒会長は御満悦。
やがて扉が激しく叩かれ、チャイムが何度も鳴らされて…。
ハーレイ「い、入れてくれ、ブルー!」
ブルー 「お断りだね。追い出した鬼を呼び込む馬鹿はいないよ」
ハーレイ「し、しかし…! だったらせめて私の服を…!」
ブルー 「了解。瞬間移動で管理人さんの部屋に届けておくね」
ハーレイ「ま、待ってくれ! この格好で下へ行くのは…」
ブルー 「鬼は~外!」
それっきりシールドが張られたらしく、物音はしなくなりました。
ジョミー「ど、どうなっちゃうの、教頭先生…」
ブルー 「さあね? 半時間も経てば服は元に戻る仕掛けだけれど…」
キース 「それを伝えて差し上げろ!」
ブルー 「鬼の面の裏にメモを貼ったよ、サイオンの効果は半時間って」
ぶるぅ 「落ち着いてお面を外せば分かるもんね♪」
ブルー 「いい豆まきが出来て良かった。開運招福間違いなしさ」
そして始まる打ち上げパーティー。
教頭先生も呆然となさっている間に服が戻って、めでたし、めでたし。
節分が済めば立春です。春はもうすぐそこですよ~!
