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シャングリラ学園つれづれ語り

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雪が降る中、本堂の前で凍えかけていたジョミー君。
そこへ肉まんが届けられ、大喜びで飛び付いたのが災いの元でございます。
「御本尊様の前で肉を食べた」とアドス和尚が大爆発。
仏門に入って御本尊様に許しを請うか、頭を丸めてアドス和尚に謝るか。
どちらにしても坊主頭は逃れられそうになかったのですが…。

ブルー 「面白いから様子見してたけど、もどき料理の肉まんではねえ…」
アドス 「そうだという証拠はございますかな? 御友人の他に」
イライザ「私、見学しておりましたの。今後のお料理の参考に…って」
アドス 「な、なんと…。では、あれは本当に蕨じゃと?」
イライザ「ええ。でも銀青様が何も仰いませんし、黙っていました」
ブルー 「ぼくの楽しみを奪わないでくれてありがとう。嬉しかったよ」
キース 「お、おふくろ…。俺と親父の立場はどうなる!?」
イライザ「銀青様にお尋ね下さいな。私は単なる証人ですもの」
アドス 「むむう…。ジョミー殿に詫びねばならんのか?」
キース 「そうなるな…。しかし……」
ブルー 「元が坊主じゃ頭を丸める意味が無いよね。キースは別として」
キース 「お、俺!? 俺が坊主に…?」

やばい、と頭を押さえるキース君。
坊主頭にするのが嫌で、サイオニック・ドリームで誤魔化しながらお坊さん
ライフを送ってきたのに、今度はキース君に坊主フラグが?

ジョミー「そうだね、ぼくだって坊主頭にしろって言われたもんね」
サム  「詫びの王道って説から行けば、ホント、自然な成り行きだよな」
ジョミー「でも、その前に気になるんだよ。あの肉まんってホントに蕨?」
ブルー 「おやおや、坊主頭になりたいのかい? せっかく命拾いしたのに」
ジョミー「そうじゃなくって、もどき料理って何なのかなぁ、って」

あの肉まんは本当に美味しかったんだ、とジョミー君は申しております。
材料が蕨とは信じられない味と外見。
もどき料理ってどういうものか、ジョミー君でなくても気になりますよね!

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生徒会長曰く、ジョミー君が食べた肉まんの中身は蕨だそうでございます。
肉の隠語とか言うのではなく、本物の山菜の蕨だなどと言われても…。

アドス 「肉を蕨と呼ぶならともかく、蕨そのものとは信じられませんな」
キース 「何処から見ても蕨だろう! こうなんだからな」

肉まんを掴み、真っ二つに割るキース君。
まだ湯気の立つ肉まんの具は豚肉と筍が混ざっております。しかし…。

ぶるぅ 「豚肉は蕨で出来てるんだよ」
キース 「はあ?」
アドス 「なんですと? 豚の餌が蕨という意味ですかな?」
ぶるぅ 「違うよ、ホントに蕨だってば! それを油で揚げるんだよ!」
キース 「おい…。蕨を揚げたら天麩羅だろう? こうはならない」
ぶるぅ 「ううん、薄く延ばして揚げるんだってば!」
アドス 「では、色をどう説明なさるので? 蕨は黒っぽいものですぞ」
ぶるぅ 「だから蕨粉! えーっと、どうやって作るんだっけ…?」
ブルー 「蕨の根っこから作るんだよ。いわゆる澱粉」
キース 「葛粉やカタクリ粉みたいなものか?」
ブルー 「そうなるね。蕨粉を捏ねて、薄く延ばして油で揚げると…」
ぶるぅ 「豚肉そっくりになるんだよ。上手く作れば肉まんの具になるし!」
サム  「凄かったよなぁ、出来上がったヤツをそれっぽく刻んでさ」
シロエ 「筍とかも混ぜて味付けをして…。精進料理には見えませんよね」
アドス 「精進料理ですと!? あの肉まんが…?」
ブルー 「うん。そこの料理も全部そうだよ」

テーブルの上にズラリと並んだ中華料理の大きな皿。
前菜の盛り合わせや炒め物、肉料理にしか見えない品も色々と。

ブルー 「普茶料理ってヤツ、知らないかな?」
アドス 「中華料理の本場から来た禅寺の料理…でしたかな?」
ブルー 「そう。そこの得意は『もどき料理』なんだよ」
全員  「「「もどき料理?」」」

もどき料理って何なのでしょう?
肉まんの具が蕨というのが本当だったら、ジョミー君に光が見えるかな…?


 

 ※シャングリラ学園シリーズのアーカイブが出来ました。
  バナーすら無い「できたて・ほやほや」の状態ですが、
  とりあえずご紹介まで。
  アーカイブはこちら
 シャン学アーカイブ
  リンクのコーナーにも暫定バナーで貼ってあります。


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肉まん1個で坊主頭の危機に陥ったジョミー君。
「畜生道に落ちたいのか」とまで言われてしまって…。

ジョミー「畜生道ってどうなるわけ? 共食い必須…?」
ブルー 「運が良ければ家畜に生まれてこき使われるという道もあるね」
キース 「もっと幸運だと金持ちの家で可愛がられる猫とかな」
シロエ 「じゃあ、運次第ってことですか。それでいいんじゃないですか?」
サム  「坊主になる気はないみたいだし、自分の運を信じろよ、ジョミー」
ジョミー「ちょ、ちょっと…。それってあんまり自信ない…」
アドス 「ならば仏門がお勧めですぞ。肉まんの件もお許し頂けましょう」
ブルー 「まあ、許すも許さないも無いんだけどね。…あれに関しては」
アドス 「左様でございます。御仏の慈悲とは誠に深く尊いものでして…」

肉まんを食べた過ちくらいは許されますぞ、とアドス和尚。
畜生道に落ちるのが嫌なら、頭を丸めるより他に道は無し…?

ぶるぅ 「なんか悪いことしちゃったね、ぼく…」
サム  「いやいや、ぶるぅは悪くねえだろ。ジョミーが悪いだけで」
スウェナ「本堂の前で肉まんはねえ…。まさか食べるとは思わなかったわ」
マツカ 「あの状況なら食べても仕方ないんじゃないかと…」
シロエ 「そうでしょうか? ぼくなら空気を読みますよ」
ブルー 「そこなんだよね。ジョミーは今一つ思慮が足りない」
ジョミー「だ、だって! だって本当に寒かったし!」
ブルー 「どうしてそんな目に遭っているのか、反省してれば思慮深くなる」
シロエ 「肉まんを食べてもいい場所かどうか考えますよね」
サム  「ああいう肉まんもアリだってこと、知ってりゃ話は別だけどな」
キース 「さっき言ってた蕨のことか?」
ブルー 「うん。あの肉まんは正真正銘、蕨なんだよ。山菜の…ね」
アドス 「銀青様、あれは見た目も味も豚肉でしたぞ!」

お戯れを、とアドス和尚は即、反論。
見ても食べても豚肉だった肉まんの中身が蕨だなんて、無理過ぎませんか?

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刻一刻とジョミー君に迫る坊主頭の大ピンチ。
窮地を救うことが出来そうなのは、肉まんを届けた生徒会長でございます。

ジョミー「お願いだから助けてよ! 坊主頭になりたくないよ!」
ブルー 「でも肉まんは食べただろう? 君のお願いを叶えたんだけど」
ジョミー「お、お願いって…。あれってカウントされるわけ?」
ブルー 「マッチ売りの少女な心境だったし、切実なんだと思ったけどな」
ジョミー「そ、そりゃあ……凄く寒くて惨めだったし…」
ブルー 「肉まんが欲しいという願いは叶えた。天国へ行くのが筋だろう」
アドス 「銀青様のお導きで極楽往生の道が開けるとは、なんとめでたい」
キース 「坊主冥利に尽きるよな。まさに二十五菩薩の御来迎だ」
ジョミー「御来迎? 御来光じゃなくて?」
アドス 「…仏弟子と呼ぶには知識不足のようですなあ…」
キース 「ブルーにしっかり仕込んでもらえ。その方がいいぞ」
ジョミー「い、要らないし! 坊主頭も御来光も!」
キース 「御来迎だ!」

間違えるな、とキース君。アドス和尚も頷いています。

キース 「御来迎というのはだな、極楽からお迎えに来て下さることで…」
アドス 「阿弥陀様と一緒においでになるのが二十五菩薩様ですな」
ブルー 「そうそう、紫の雲に乗ってね。いい感じだろ?」
ジョミー「まだ行きたいって言っていないし!」
アドス 「そう言えば畜生道を御希望でしたな、話が最初に戻りますが」
ブルー 「本人の希望なら仕方ないけど、本当にそれでいいのかい?」
ジョミー「え、えっと…。「うん」って言ったら決定だとか…?」
ブルー 「さあねえ…。心象は悪くなりそうだよねえ、阿弥陀様の」
アドス 「極楽に往生するには日頃の行いが大切ですぞ」
キース 「仏門に入って念仏三昧の日々を送るのもいいと思うが」

坊主頭の危機に向かって更に狭まる包囲網。
ジョミー君には畜生道か仏門入りか、二つの選択肢しか無いんでしょうか?
それはあまりに気の毒なような…。

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拍手ありがとうございました!

ジョミー君が本堂の前で食べた肉まんのお肉は蕨だそうでございます。
肉を蕨と呼んで食べる宗派があるなら許す、とアドス和尚は譲ったのに…。

アドス 「蕨が肉のことではないのでしたら、ジョミー殿はアウトですな」
キース 「ああ、最早同情の余地は無い。さっさと頭を丸めてこい!」
ジョミー「そ、そんな…。パパもママもきっとビックリするし!」
キース 「ちゃんと俺から説明してやる。ブルーの仏弟子になったとな」
アドス 「銀青様の直弟子となれば御両親もお喜びになりますぞ」
サム  「だよな、なんたってソルジャーの直弟子だしな! 名誉だぜ」
スウェナ「ソルジャー候補みたいなものよね」
シロエ 「代替わりの予定は無さそうですけど、次期ソルジャーですね」
ブルー 「ジョミーはタイプ・ブルーだし…。じゃ、そういうことで」
ジョミー「ま、待ってよ、なんで肉まん1個で坊主なんかに!」
アドス 「つくづく懲りないお人ですな。坊主なんかとは失礼千万」
キース 「発端はお前がおふくろを蔑ろにしたことなんだぞ」

口は災いの元と言うだろう、とキース君。
失言を繰り返した上に御本尊様の前で肉まんときては、お坊さんとまでは
いかないでまでも頭を丸めるより他に道は無いかも…。

ジョミー「なんで元日から坊主頭に…! キースだって嫌がる頭なのに!」
キース 「うっ…。だが、修行で必須の時には剃るぞ」
アドス 「そうですぞ。それをカツラで隠すというのが気に入りませんが」
ブルー 「あのカツラはぼくのプレゼントだしね。ジョミーも欲しい?」
ジョミー「カツラはいいから助けてよ! ブルーしか助けられないよ!」
ブルー 「うーん…。せっかくジョミーが坊主になってくれそうなのに」
ぶるぅ 「ブルー、お弟子さんにしたいって言ってたもんね」
ブルー 「そうなんだよね、だから肉まんを届けたのにさ…」

どうしようかな、と首を傾げる生徒会長。
高僧のお言葉とあれば肉も蕨に化けそうですけど、肉まんの罪業一切消滅?

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