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シャングリラ学園つれづれ語り

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カボチャの馬車は右に左にガタガタ揺れて爆走中。
亀仙人も美肌のカボチャ王子も、王子の主張どころではございません。

ゼル  「や、やめい! やめんかいっ!」
ハーレイ「と、止めてくれ! 頼む!」
ブルー 「知らないね。年甲斐もなく箱乗りなんかをするからだよ」

箱乗りと言えば暴走だ、と生徒会長は楽しげです。
馬車はますます加速して…。

ハーレイ「うわあっ!」

カボチャパンツは窓枠と相性が悪かったらしく、放り出された教頭先生。
はずみで馬車が大きく揺れて、ゼル先生も転げ落ち…。

ゼル  「ええい、馬鹿者、何をしておる! いててててて…」
ハーレイ「わ、私だって痛いのだが…」

ゼル先生が怒鳴り、教頭先生は腰を擦っておられます。
カボチャの馬車は一旦停止。

ブルー 「同時に転げ落ちたってトコに縁の深さを感じるねえ…」

運命の赤い糸で結ばれてるよ、と生徒会長。

ブルー 「本来、パレードはこの二人! 御成婚をお祝いしよう!」
ブラウ 「よっしゃあ! 野郎ども、姫と王子を馬車にお乗せしな!」
全校生徒「「「アイアイサー!」」」

亀仙人と男装のシンデレラ姫とやら、カボチャの馬車に押し込まれました。
馬車の屋根には「そるじゃぁ・ぶるぅ」とドレス姿の生徒会長。

ブルー 「さあ、フィナーレだ! ぶるぅが手作りキャンデーを撒くよ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 福は~内~!」

魔法の杖が振られてキャンデーの雨が降り注ぎます。
カボチャの馬車は亀仙人とオカマな姫のカップルを乗せて粛々と…。

ゼル  「ええい、どうしてこうなるんじゃ!」
ハーレイ「ブルー、私が悪かった! 戻って来てくれ~!」

馬耳東風の生徒会長、馬車の屋根の上で豆まきならぬキャンデー撒き。

ぶるぅ 「福は~内! 鬼は~外~!」

ハロウィンといえば百鬼夜行。大事な主役の鬼を祓っていいんですかねえ?
キャンデーの雨は華やかですけど…。
シャングリラ学園初のハロウィン、御成婚パレードで閉幕です~!

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生徒会長、カボチャの馬車から大脱出。
立っているのは屋根の上なので教頭先生たちは気付いていません。

ゼル  「王子はわしじゃ! このゼルの方が男前じゃ!」
ハーレイ「ハロウィンにはカボチャ! 王子に相応しいのは私だ!」

相変わらずの怒鳴り合いに生徒会長は呆れ顔ですが、トンと屋根を蹴って
地面にストンと降り立つと。

ブルー 「やれやれ、姫はとっくに逃げたんだけどねえ?」
キース 「全く気付いていないようだぞ」
ブルー 「馬車の中なんか見ちゃいないしね。ホントに呆れた王子様だよ」

これはお仕置きが必要かな、とニヤリと笑う生徒会長。

ブルー 「せっかく箱乗りしたんだからさ、それっぽくしてもらおうか」
ジョミー「それっぽく?」
ブルー 「うん。箱乗りとくれば暴走しなくちゃ。そうだよね、ブラウ?」
ブラウ 「ああ、まあ……箱乗りと暴走はセットかもねえ」
ブルー 「祭りの山車にはスピードを競うヤツもある。張り切っていこう!」
キース 「な、なんだって?」
ブルー 「だから暴走! 校内一周、スピードの旅!」

箱乗りの王子様たちにはバランス感覚を競ってもらう、と言い切りました。
転げ落ちるなど言語道断、王子以前の問題で…。

ブルー 「保険には入ってあるんだろう? どっちが落ちるか楽しみだな」
ブラウ 「案外、同時だったりしてね。野郎ども、走れ!」
全校生徒「「「アイアイサー!!」」」

カボチャの馬車はガクンと揺れた後、一気に加速。
作りがしっかりしているとはいえ、暴走されると左右にガタガタ。

ゼル  「むっ、なんじゃ?」
ブルー 「見捨てられちゃった姫の仕返し!」
ハーレイ「い、いつの間に外へ…。仕返しだと?」
ブルー 「姫より箱乗りが好きなんだろ? 落ちないように頑張るんだね」

パレードのフィナーレは暴走馬車だ、と生徒会長は煽っております。
亀仙人もカボチャ王子もガタゴト揺られて暴走中。
とんだフィナーレになりそうですけど、これぞ箱乗りの王道ですよね!

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選挙カー状態のカボチャの馬車に押し込められたままの生徒会長。
救出しようにも手も足も出ないシャン学メンバー、困惑中でございますが。

キース 「今からショーをやるとか言ったな? なんのことだ?」
ぶるぅ 「えっとね、ブルーが司会をしてくれって」
ジョミー「司会って何さ?」
ぶるぅ 「こんな感じで…って、キースがいいって言ってるよ」
キース 「俺!!?」

青天の霹靂というヤツですけど、流石はキース君、打ち合わせが済むなり
王子様たちの叫びにも負けない声を張り上げて。

キース 「パレードの最中ですが、ショータイムです!」
全校生徒「「「ショータイム?」」」
キース 「グレイブ先生のマントからお菓子を見習い、マジックショー!」
グレイブ「マジックショーだと? 誰がだ?」
ブラウ 「さてねえ? ハロウィン実行委員会かな?」

なんだ、なんだ…と騒ぎながらもカボチャの馬車は止まりません。
亀仙人と目力美白カボチャ王子も王子の主張を連呼したまま。

キース 「皆さん、ぶるぅパワーの素晴らしいマジックに御注目下さい!」
ブラウ 「おや、ぶるぅかい? こいつは期待できそうだ」
エラ  「だけど、どういうマジックかしら?」
キース 「只今より世紀の脱出大マジック!」
全校生徒「「「脱出マジック?」」」
キース 「シンデレラ姫、見事に馬車から抜け出せましたら盛大な拍手を!」

おおっ、とどよめく全校生徒。
箱乗り王子様たちが扉を塞いでしまった馬車からシンデレラ姫が大脱出?

キース 「では、皆さんでカウントダウン! スリー、ツー…」
全校生徒「「「ワン……ゼロ!」」」
ぶるぅ 「かみお~ん♪」

星の杖がサッと振られてカボチャの馬車に光の粉がキラキラと。

ブルー 「脱出成功!」

馬車の屋根の上にパッと出現したシンデレラ姫な生徒会長、優雅にお辞儀。
たちまち湧き起こる大きな拍手に生徒会長は御満悦です。
姫は脱出したようですけど、箱乗りの自称王子様たちはこれからどうする?

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箱乗りの亀仙人とカボチャな美白の王子様を乗せ、カボチャの馬車は前へ、
前へと進んでおります。
どちらも自分こそが王子だと主張して譲らず、どうにもこうにも…。

ジョミー「パレードってこういうものだっけ?」
キース 「俺が知るか! 言い出しっぺはブルーだからな」
シロエ 「いくら会長でも、こんなプランは絶対考えつきませんよ…」
キース 「だろうな、なんと言っても自分自身が巻き添えだ」

シンデレラ姫な生徒会長、馬車の中で完全に忘れられています。
教頭先生もゼル先生も自分をアピールするのに夢中。
これじゃ、どちらが王子様の座を獲得しても、姫に肘鉄を食らうのでは…。

マツカ 「いいんでしょうか、このままで…。ブルー、絶対怒ってますよ」
キース 「しかし、どうにも出来ないぞ。救出しようにも扉がアレだ」
サム  「どっちも塞がっちゃってるもんなぁ、教頭先生とゼル先生で」
ジョミー「扉が開かなきゃ逃げられないよね…」

さあ困った、と頭を抱えるシャン学メンバー。
生徒会長がブチ切れた場合、その矛先が何処へ向かうかは予測不可能。
フィナーレのパレードが台無しになれば、実行委員会のメンツ丸潰れです。

キース 「馬車と言うより選挙カーだな。ブルーも我慢の限界だろうさ」
シロエ 「王子をよろしくって連呼するより、会長を解放した方が…」
キース 「その方が株が上がると思うが、ヒートアップしているからな…」

そこまで頭が回らんだろう、とキース君は深い溜息。
亀仙人とカボチャ王子は大声を張り上げ、もはや騒音公害の域に。
とうとう生徒会長に耳栓を差し入れるという案が出ました。

ぶるぅ 「えっ、耳栓を用意するの? なんで?」
キース 「少しは音がマシになる。お前の力で届けてくれ」
ぶるぅ 「ブルーだったら大丈夫! 今からショーをするんだって」
実行委員「「「は?」」」

この状況でショータイムとは、いったい何事?
カボチャの馬車に閉じ込められた生徒会長、そんな余裕があるんですか?

以下、拍手レスです~。

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カボチャの馬車に箱乗りなさったゼル先生。生徒たちはビックリ仰天です。
転げ落ちたら大変だ、と馬車をストップさせたのですが…。

ゼル  「何をしておる、どんどん引っ張っていかんかいっ!」
キース 「で、ですが…。パレードは安全第一かと…」
ゼル  「なんじゃ、ハロウィン実行委員か。わしを誰だと思っておる!」

まだまだ若い者には負けん、とゼル先生は拳を振り上げています。

ブラウ 「まあ大丈夫じゃないかと思うよ、それに保険も入ってあるし」
キース 「保険ですか?」
ブラウ 「そうさ。ハーレイが言い出したんだよ、入るべきだって」
エラ  「備品が壊された時のためにと言っていたのだけれど…」
ヒルマン「生徒が怪我をすることもあるかと思って、色々検討したのだよ」
ブラウ 「そういうこと! ゼルが落ちても問題ない、ない」

パレード続行! と号令をかけるブラウ先生。
馬車が再び動き始めた途端、ゼル先生が大きな声を張り上げて。

ゼル  「ハロウィンの主役の王子はわしじゃ! このゼルが王子じゃ!」

このわしに清き一票を、と選挙運動の如くアピール開始でございます。
王子様コンテストなぞは誰も企画していませんが…。

ジョミー「なんなの、あれ…」
キース 「自己主張というヤツだろう。…ん?」
シロエ 「わわっ、教頭先生まで!?」

反対側の馬車の窓から教頭先生が顔を覗かせ、窓枠にグイと手をかけると。

ハーレイ「私が王子だ! ハロウィンといえばカボチャだからな」

この服を見ろ、とカボチャパンツで窓枠に腰掛け、こちらも箱乗り。
カボチャの馬車は亀仙人と美白の王子様の対決の場所となったようです。

ゼル  「黙れ、黙れ! なにが王子じゃ、オカマめが!」
ハーレイ「最初から私が王子なのだ! カボチャの衣装がその証拠だ!」
ゼル  「やかましいわ! シンデレラ姫にも捨てられたくせに!」

怒鳴り合う自称王子様たち。
なんとも賑やかなカボチャの馬車がゴトゴト進んでいきますよ~!

以下、拍手レスです~。

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