☆宴会つきがいい
三月と言えば春のお彼岸、スッポンタケの法要をしたいソルジャー。
宴会もセットでやりたいとかで、もはや普通の法事なノリですけど。
Aブルー「スッポンタケは凄いんだってば、並みの仏様よりも!」
キース 「どの辺りがだ!」
Aブルー「もちろん、あの素晴らしい戒名だよ! 院殿号の!」
倫王院殿法界善根大居士、と長ったらしいのをスラスラと。
Aブルー「鯨並みだと言ってたじゃないか、あの戒名は!」
キース 「元ネタが鯨の戒名だからな!」
当然だろうが、と副住職。
キース 「俺が勝手にパクッただけで、その場の勢いだけなんだ!」
Aブルー「でもさ、貰った戒名はスッポンタケのものだし…」
第一、君の一番弟子じゃないか、とキッツイ言葉が。
Aブルー「そのスッポンタケが普通の仏様と同じ扱いではねえ…」
シロエ 「宴会つきで春のお彼岸なんですか!?」
Aブルー「いい感じだと思うんだけどね?」
昨今はホテルでやるのもあるんだろう、と詳しすぎる人。
Aブルー「ノルディに聞いたよ、部屋を借りて宴会してるって!」
キース 「否定はしないが…。そういうケースも多いんだが…」
Aブルー「隣の部屋が婚礼っていうのも多いらしいね?」
一同 「「「うわー…」」」
それは嫌だ、と誰もがドン引き。
シロエ 「結婚式の隣の部屋で法事なんですか!?」
スウェナ「喪服の人がゾロゾロ出入りしちゃうじゃないの!」
キース 「そうなるんだが、実際、無いこともない」
坊主は非常に肩身が狭い思いをするが…、とブツブツブツ。
キース 「まるで坊主が悪いかのように睨まれるからな!」
シロエ 「婚礼組の人からですか?」
キース 「花嫁花婿に親族一同、出席者にもな!」
悪いのはホテルマンなんだが、と。
キース 「隣同士にセッティングするなと言いたいんだが!」
シロエ 「惨い話ですね…」
Aブルー「ぼくは気にしないけどね!」
隣の部屋が婚礼だったら、あやかれそうだとか。
迷惑すぎですから!
2017/03/16 (Thu)
☆ホテルの仕組み
春のお彼岸はスッポンタケの法要だ、と言い出したのがソルジャー。
しかも宴会つきにしたいらしくて、ホテルでやるなら妙な希望が。
Aブルー「隣の部屋が婚礼だったら、夫婦和合の御利益バッチリ!」
シロエ 「そういう問題じゃないですから! 隣の部屋の人は!」
スウェナ「私だったら再起不能よ、自分の結婚式の隣で法事…」
ジョミー「ぼくも嫌だよ、一生、嫁さんに恨まれそうでさ…」
悪いのはホテルマンなのに、とジョミー君も恐れるホテルでの法事。
ジョミー「それの加害者には、なりたくないから! もう絶対に!」
サム 「だよなあ、マジで呪われそうだぜ、婚礼組に…」
マツカ 「ホテルへの苦情とは別件で、思い切り恨みそうですよ」
シロエ 「そうでしょう? ですから、ホテルでやっちゃ駄目です!」
たとえキャンセルで会場が空いていようと…、とシロエ君。
シロエ 「いい季節だけに、埋まっているとは思いますけど…」
ブルー 「微妙なんだよね、そこの所が…。春のお彼岸になると」
一同 「「「へ?」」」
ブルー 「季節が良くて休日だから、早い内から埋まるんだけど…」
ホテルの都合で「空いている」のに、逆のことを言われるのだとか。
ブルー 「利幅の大きいイベントを入れたいのが、ホテルだからね」
シロエ 「どういう意味です?」
ブルー 「同窓会より婚礼になるし、もちろん法事より婚礼!」
いずれ来るだろう婚礼の予約、それに備えて他は断るという話。
サム 「酷くねえか、それ?」
シロエ 「婚礼が入らなかった時はどうするんです?」
ブルー 「ホテルの方でもリスク回避で、キャンセル待ちをね…」
キャンセル待ちで如何でしょうか、と他の予約をしたい人に打診。
ブルー 「それでもいいです、と答えた人のを後で受けるんだよ」
ジョミー「もしかして、その人が他所で予約をしちゃってたら…」
シロエ 「会場が空くんですね?」
最高の季節に、あるかもしれないホテルの空き会場。
ヤバイでしょうか?
2017/03/17 (Fri)
☆お中日はよろしく
春のお彼岸はスッポンタケの法要をしたい、迷惑な人がソルジャー。
しかも法事の後に宴会を希望、ホテルで婚礼の隣でやりたいだとか。
サム 「会場が空いてる可能性があるっていうことはよ…」
スウェナ「本気で婚礼の隣でやるって言うの? 法事なんかを?」
シロエ 「正確に言うなら、法事の後の宴会ですけどね…」
キース 「俺はお膳代とお車料だけで遠慮したいんだが…!」
それさえ貰えば坊主は不要で…、と副住職が打った「逃げ」。
キース 「法要の後の宴会に、坊主が参加しないことも多いしな」
Aブルー「そうなのかい?」
キース 「坊主は何かと多忙なだけに、次の法事があったりもする」
そっちに急ぐなら宴会どころの話ではない、と正論が。
キース 「俺は宴会には出ずに帰るぞ、法要だけで」
Aブルー「えーっ!? それじゃ、御利益はどうなるわけ?」
キース 「隣の婚礼から貰っておけばいいだろう!」
それに喪服の集団でもないし…、と視線をシャン学メンバーに。
キース 「高校生だけに、制服で出るのが正しい形だ」
シロエ 「あー…。そういえば、喪服は持ってませんね」
マツカ 「ぼくもです。父も、ぼくの年ではまだ要らないと…」
Aブルー「それじゃ、いつもと変わらないわけ!?」
ただ宴会をするだけなのかい、とソルジャー、愕然。
Aブルー「せっかくホテルで宴会をしても、ただの宴会?」
ブルー 「時期が時期だけに、同窓会だと思われるかもね…」
ジョミー「法事よりかは、そっちの方が自然だよね…」
Aブルー「キースはいなくて、他の面子は制服だなんて…」
それじゃ全く意味が無いから、とガッカリな人。
Aブルー「…分かったよ。ただの法要でいいってば!」
キース 「やらないという線は無いのか、あんた?」
Aブルー「春のお彼岸には法要だよ! 今年もよろしく!」
キース 「待て、逃げるな!」
Aブルー「お中日で頼むよ!」
その日に来るね、と姿が消滅。
お中日の法要、もはや確定ですね…。
2017/03/18 (Sat)
☆避けられない法要
春のお彼岸はスッポンタケの法要、そう決めて逃走したソルジャー。
逃げ切れなかったシャン学メンバー、それに副住職なキース君。
シロエ 「どうするんです、キース先輩! 法要らしいですよ?」
スウェナ「あの人が決めたら、もう決定よね…」
マツカ 「嫌だと言っても来ますからねえ、もう強引に」
お中日は法要で確定ですね、と御曹司の溜息。
マツカ 「これがまた今年は早いんですよね、いつもの年より」
サム 「21日じゃねえもんなあ…。20日だしよ」
ジョミー「早い方へと動かなくってもいいのにね…。遅い方でさ」
22日だったらマシだった、との嘆き節も。
ジョミー「ちょっとくらいは春休み気分もあったのにさ…」
キース 「俺にとっては、其処は早い方がいいんだが…」
サッサと終わらせて手を切りたい、というのがプロの坊主の意見。
キース 「お彼岸が済めば一息つけるし…」
シロエ 「そのお彼岸のせいでリーチなんですよ、ぼくたちは!」
また法要じゃないですか、とブツブツブツ。
シロエ 「いいシーズンなのに、また抹香臭いイベントで…」
スウェナ「最悪だとしか言えないわよね…。誰かさんのせいで」
サム 「俺も坊主の端くれだけどよ、地味に泣けるよな」
スッポンタケの法要なんて…、と僧籍な人。
サム 「お彼岸のお中日と言ったら、有難いのによ…」
シロエ 「キース先輩のせいですよ、何もかも全部!」
キース 「俺も親父に怒鳴られるんだ! また逃げるのかと!」
お中日の度にトンズラだからな、と言ってますけど。
ブルー 「そうだっけ? ぼくの所で修行なんじゃあ?」
キース 「うっ…」
そういう言い訳で毎回、逃げて来るのが副住職で。
ブルー 「諦めて準備をするんだね。お中日の法要」
キース 「仕方ないか…」
シロエ 「ぼくたちの方が気の毒すぎます!」
キース 「すまない、悪いが法要に付き合ってくれ…」
いつも通りにブルーの家だ、と会場も決定。
また法要ですね…?
2017/03/19 (Sun)
☆千回忌もあるかも
やって来ました3月20日。春のお彼岸でスッポンタケの法要の日。
生徒会長宅に朝から集ったシャン学メンバー、既に嘆きはMAXで。
シロエ 「なんで三連休の最終日なんかが法要なんです!」
サム 「俺たちは別に三連休は関係ねえぜ? 普段からよ…」
マツカ 「出席義務さえ無いですからねえ、春休みでなくても」
スウェナ「でも、法要は酷すぎるわよ! スッポンタケなのよ!?」
真っ当な仏様ならともかく…、とスウェナちゃんの文句。
スウェナ「名前も知らないお坊さんの八百回忌の方がマシだわ!」
サム 「あー、遠忌なあ…。地味にあるよな、そういうのもよ…」
シロエ 「待って下さい、八百回忌まで行くんですか!?」
そんなに先まで法要ですか、と青ざめている顔。
シロエ 「だったらスッポンタケだって…。いつか八百回忌とか?」
サム 「まるで無いとは言い切れねえぜ? 八百回忌」
ブルー 「千回忌があっても不思議じゃないねえ、生きていればね」
ぼくでも三百歳越えだから…、と生徒会長。
ブルー 「ブルーが千歳を超えて生きれば、千回忌だって…」
一同 「「「うわー…」」」
それは嫌すぎる、と誰もがガクブル。
ジョミー「年を取らないから、長生きはしてみたいけどさ…」
シロエ 「スッポンタケと旅は道連れだなんて、あんまりですよ!」
サム 「何もかも全部キースのせいだぜ、まだ来ねえけどよ」
マツカ 「既に手遅れですけどね…。スッポンタケに関しては…」
つけた戒名は奪えないんでしょう、と御曹司。
マツカ 「キースが僧籍を剥奪されても、残るんですよね?」
ブルー 「残念ながら、それで合ってるよ…」
戒名は貰った者勝ちだから、と生徒会長、深い溜息。
ブルー 「つけた坊主がいなくなっても残るものだし…」
サム 「つくづく迷惑だよな、キースのヤツはよ…」
キース 「遅くなってすまん。呼んでいたか?」
俺の名前が聞こえたんだが、と副住職の御登場。
法衣を持参ですね?
2017/03/20 (Mon)
☆一生モノだそうです
いよいよ春のお彼岸のお中日、スッポンタケの法要の日ですけれど。
この世にあるのが遠忌というヤツ、八百回忌も存在するという事実。
キース 「親父に朝から手伝わされてな…。少し遅くなった」
シロエ 「それはどうでもいいんです! スッポンタケが問題です」
千回忌があるんじゃないでしょうね、と投げられた質問。
シロエ 「例の人や、ぼくたちが千年先まで生きてた時です!」
マツカ 「キースに万一のことがあっても、出来るんですよね?」
あの戒名がある限り、と御曹司も。
マツカ 「他のお坊さんに頼めば、法事は出来るんでしょう?」
サム 「でなきゃ遠忌はねえと思うぜ、八百回忌とかよ」
スウェナ「そうよね…。当時の人はとっくに死んでるものね」
シロエ 「どうなんですか、キース先輩!?」
この先もずっとスッポンタケの法要ですか、と睨み付ける瞳。
シロエ 「お彼岸の度に集められては法要だとか…?」
キース 「申し訳ない…。お前たちが言うので間違っていない」
俺が死んでも、他に坊主は山ほどいるし…、と沈痛な顔。
キース 「なまじ立派な戒名だけに、喜ぶ坊主も多いだろう」
シロエ 「そういえば、前に聞きましたね…。そんな話を」
マツカ 「院殿号の仏様の法要をすれば、自慢できるんですよね」
スウェナ「滅多にないから、話題にしちゃうらしいわよね?」
院殿号の仏様の法要をやった、とネットとかで…、と苦い顔。
スウェナ「つまりキースがいなくなっても、法要なのね…」
キース 「すまないと思っているんだが…。もう取り返しが…」
サム 「一生モノかよ、スッポンタケ…」
アレとセットで生きていくしかねえのかよ、と仰ぐ天井。
サム 「このツケはマジで高くつくぜ? 一生だしよ…」
キース 「分かってはいる…。それに俺だって嬉しくはない」
シロエ 「後悔先に立たずですか?」
キース 「思いっ切りの勢いでな…」
何もかも俺が悪いんだが…、と悔いても手遅れ。
後の祭りですね?
2017/03/21 (Tue)
☆千回忌もやりたい
春のお彼岸のお中日には、スッポンタケの法要をするわけですけど。
法要の日に分かった悲惨な現実、手が切れないのがスッポンタケ。
キース 「その場のノリで、あの戒名をつけた時にはだな…」
シロエ 「尾を引くとは思っていなかったんですね?」
キース 「あれっきりだと頭から信じていたからな…」
あいつが法要に興味を持つとは思わなかったし、と深い溜息。
キース 「極楽の蓮は予約していても、俺に丸投げなヤツだしな…」
サム 「その段階で気が付かねえか? 極楽の蓮だぜ?」
シロエ 「まるで興味が無いんだったら、予約しませんよね…」
マツカ 「何かを期待しているからこその注文ですよ…」
やたら注文が細かいですけど…、と御曹司が語る蓮の予約の件。
マツカ 「阿弥陀様から遠い方がいいとか、こう、色々と…」
サム 「明らかに狙っていやがるんだぜ、御利益をよ…」
スウェナ「そういう人がスッポンタケを持ち出したのよ?」
戒名をつけるだけでもヤバイじゃないの、という指摘。
スウェナ「並みのをつけても、今頃は法要だったわよ!」
サム 「違いねえよな、やっぱり御利益狙いで…」
シロエ 「なのに、思い切り立派なのをつけちゃいましたしね…」
ブルー 「院殿号なんて、もう本当に珍しいからねえ…」
千回忌だって楽勝かもね、と嫌すぎる予言。
ブルー 「ブルーが生きてて、坊主さえいれば…」
シロエ 「延々と法要が続くんですね?」
ブルー 「ブルーがやりたいと言う間はね!」
??? 「もちろん、言うに決まっているよ!」
千回忌とは縁起がいい、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
Aブルー「ぼくのシャングリラも、あと千年はいけそうだし!」
シロエ 「本気で千回忌をやるつもりですか!?」
Aブルー「スッポンタケの御利益を貰うためだったらね!」
キース 「やりたいんだな?」
Aブルー「当然だってば!」
君にも長生きして貰わなきゃ、と笑顔全開。
千回忌までやらかすと…?
2017/03/22 (Wed)
☆千年先もよろしく
春のお彼岸のお中日にやるのが、スッポンタケの法要なんですけど。
法要の前に話題になってた千回忌。其処へソルジャーの御登場で。
Aブルー「スッポンタケの千回忌は是非、やりたいねえ…!」
ブルー 「千年近くも先の話になると思うけど?」
Aブルー「いいんだってば、その頃には地球にも着いてるよ!」
ぼくもソルジャーを退任していそうだし、とニコニコと。
Aブルー「地球に着ければ、もうソルジャーは要らないからね!」
ブルー 「それでもスッポンタケは必要なのかい?」
Aブルー「当たり前だよ、夫婦和合でいかなくっちゃね!」
ソルジャーがお役御免だったら、なおのこと…、と握り締める拳。
Aブルー「真っ昼間からヤリまくってても、大丈夫だし!」
ブルー 「千年先まで今の調子でいきたいと…?」
Aブルー「生涯現役は基本じゃないか! この世界でも!」
薬局に行けば書いてあるよね、とイヤンな話が。
Aブルー「千年も励めば、ぼくのハーレイのヘタレも直るかも!」
ブルー 「そういう話は要らないから!」
Aブルー「えーっ!? 日進月歩が千年分だよ?」
如何にヘタレでも直るかもね、と親指をグッと。
Aブルー「ヘタレ人生が今で三百年だけど…。その三倍以上!」
ブルー 「もっとヘタレるとは思わないわけ?」
Aブルー「思わないねえ、スッポンタケさえ拝んでいれば!」
千回忌まで頑張ろう! とブチ上げる人。
Aブルー「まずは地道に、今日の法要! 春のお彼岸!」
シロエ 「ぼくたちも千年、付き合うんですか…?」
Aブルー「うん、生きていたら出席だよ!」
死んじゃった時は仕方ないけど、とケロリとした顔。
Aブルー「面子が減ると寂しいからねえ、長生きよろしく!」
シロエ 「死なない限りは逃げられない…んですね?」
Aブルー「決まってるじゃないか、それにキースもだよ!」
キース 「俺は千年、恨まれ続けるのか…?」
この連中に…、とガクガクブルブルの副住職。
諸悪の根源ですからね…。
2017/03/23 (Thu)
☆お浄土に逃げるな
春のお彼岸はスッポンタケの法要、そのために集った面子ですけど。
ソルジャーが言うには千回忌までも希望、生きてた時は全員参加。
シロエ 「キース先輩…。一生モノになっちゃいましたよ!」
サム 「なんで千回忌まで付き合わされねえと駄目なんだよ!」
ジョミー「死んだ時しか逃げられないなんて、最悪だってば!」
生きてる限りは参加だなんて…、と誰もが困る今後の法要。
シロエ 「何処まで行ってもスッポンタケの法要ですか…」
スウェナ「千年先までついて来るのよ、スッポンタケが!」
キースのせいで、と指をビシィ! と。
スウェナ「それにキースが死んでも続いて行くんだから!」
シロエ 「そうなりますよね、お坊さんさえ見付かれば…」
サム 「絶滅しねえと思うぜ、坊主は…」
なんだかんだで寺がある限り、いるモンだから、と嫌すぎる指摘。
サム 「総本山は観光客も来るから、不滅だしよ…」
シロエ 「キース先輩、死んで逃げるのは無しですからね!」
お浄土にトンズラしないで下さい、と止めにかかる人。
シロエ 「お迎えが来ても、帰って貰って下さいよ!」
サム 「マジかよ、二十五菩薩様にお帰り願うのかよ…?」
シロエ 「なんですか、それ?」
サム 「知らねえのかよ、ご来迎っていうヤツをよ…」
紫の雲がたなびいて、二十五菩薩様がおいでになる、という話。
サム 「もう最高の極楽往生なんだけどよ…」
シロエ 「それは駄目です! キース先輩は死なせません!」
死んで貰っちゃ困りますから、とギャーギャーと苦情。
シロエ 「自分だけ逃げてどうするんです!」
ジョミー「ぼくたちは残って法要だもんね、スッポンタケの…」
絶対、死なせてたまるものか、と誰もが怒りの形相。
シロエ 「死んでも命は残して下さい!」
ブルー 「そこまで行ったら、即身成仏だと思うけど?」
シロエ 「即身成仏でもいいです!」
死んでも法要を続けて下さい、という注文。
ミイラ仏が法要をすると?
2017/03/24 (Fri)
☆即身成仏を目指せ
春のお彼岸はスッポンタケの法要ですけど、千回忌までやるとかで。
生きてる限りは強制参加で、キース君には許されないのが極楽往生。
シロエ 「死んでも法要を続けるべきです、責任を取って!」
サム 「それは言えてるよな、全部キースのせいなんだからよ…」
スウェナ「即身成仏コースでいいから、この世に居残るべきよ!」
お浄土に行かせるもんですか、とスウェナちゃんまで言う有様。
スウェナ「要は法要が出来ればいいのよ、今と同じに!」
ブルー 「即身成仏になるのは難しそうなんだけどね…」
ジョミー「難しくても、キースに死んで貰っちゃ困るから!」
今から準備をしておいて欲しい、とジョミー君。
ジョミー「万一っていうこともあるしさ…。即身成仏になる準備!」
シロエ 「いいですね…。打てる手は打っておくべきですよ」
キース 「ちょっと待て!」
俺に即身成仏を目指せと言うのか…、と青ざめる人。
キース 「あれは半端じゃないんだが! どう考えても!」
Aブルー「即身成仏というのは何なんだい?」
ぼくは全く知らないけれど、という質問。
Aブルー「だけど、死んでも生きてるのかな…?」
ブルー 「そう言われてるね、御利益の方も絶大だとか…」
Aブルー「御利益だって!?」
どんな感じの御利益だろう、とソルジャー、ワクワク。
Aブルー「夫婦和合に効いたりするかな、即身成仏というヤツは?」
ブルー 「子授けの方ならあった筈だよ、凄いのが」
Aブルー「凄いって…。百発百中の勢いだとか?」
ブルー 「そうじゃなくって、そのものズバリの即身成仏」
子作りに欠かせない部分が即身成仏、と生徒会長、合掌を。
ブルー 「そんな煩悩は要らないから、と捨てたらしくて…」
Aブルー「もしかして、エロい所をかい?」
ブルー 「そうなんだよねえ、出家した後、切ったんだよ」
Aブルー「切ったって…。でもって、即身成仏?」
それは素晴らしく効きそうな…、と輝く瞳。
エロい即身成仏ですって?
2017/03/25 (Sat)
☆即身成仏の作り方
春のお彼岸はスッポンタケの法要、千回忌までやりたいソルジャー。
キース君は即身成仏になっても生きろと、皆に脅されてますけれど。
Aブルー「その、エロい部分の即身成仏って、何処にあるのかな?」
ブルー 「さあねえ…。今は即身成仏の人気もないしさ…」
一同 「「「人気?」」」
ブルー 「何十年も前は、デパートの催事なんかの花だったんだよ」
出開帳をすれば人が大勢、「出稼ぎミイラ」と呼ばれたほどとか。
Aブルー「ミイラって…。即身成仏はミイラなのかい?」
ブルー 「生きながらミイラになった人だよ、世の中のために!」
飲食を断って、お経を唱えながらの往生、と説明が。
ブルー 「だからミイラでも生きているという扱いで…」
Aブルー「なるほどねえ…。それでキースに即身成仏になれ、と」
シロエ 「そういうことです! 逃げられたら困りますからね!」
Aブルー「ぼくも生きてて欲しいけど…。準備というのは?」
即身成仏になるのに何か準備が必要なのか、という質問。
Aブルー「断食して、お経を読みながら死ねばいいんだろう?」
ブルー 「甘いね、ミイラになりやすい体質を作っておくんだよ!」
でないと腐っちゃうからね、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「食べる物から変えていくんだよ、そして漆を飲む!」
一同 「「「漆!?」」」
それは、かぶれてしまうのでは…、と誰もが仰天。
サム 「マジかよ、身体中が赤く腫れそうだぜ?」
ブルー 「漆を飲むのが一番なんだよ、腐りにくくするには!」
Aブルー「へえ…。じゃあ、エロい部分の即身成仏も?」
防腐剤は漆だろうか、と斜めなことしか言わない人。
Aブルー「でもって、今も何処かで子授けパワーを!」
ブルー 「漆を飲んでた頃かどうかは知らないよ!」
Aブルー「え?」
ブルー 「出家した後、訪ねて来た女性にあげただけだし!」
Aブルー「あげたって…?」
それはプレゼントという意味だろうか、と。
プレゼントですか?
2017/03/26 (Sun)
☆即身成仏の一部
春のお彼岸はスッポンタケの法要、千回忌まで希望するソルジャー。
キース君だけ逃がしはしない、という所から話は即身成仏へと。
Aブルー「そのエロい部分をプレゼントなのかい、切っちゃって?」
ブルー 「らしいけど? こんな煩悩はもう要らない、と」
Aブルー「出家した後って言ったよね…?」
ブルー 「色々と事情があっての出家で、俗世を捨てたそうだよ」
其処へ訪ねて来たのが、かつて付き合っていた女性だとか。
ブルー 「復縁してくれ、と言われたことへの返事がソレだってば」
Aブルー「ちょ、ちょっと…。じゃあ、切っちゃって…」
ブルー 「プレゼントだけど、貰った方はショックだろうねえ…」
惚れた男の大事な部分を渡されても…、と生徒会長、合掌を。
ブルー 「泣きながら帰って行ったらしいよ、可哀相に…」
Aブルー「そ、そんな…。でも、ちゃんと残しておいたんだ?」
お墓に埋めたりしなかったんだね、という質問。
Aブルー「そうでなければ残ってないよね、今の時代まで」
ブルー 「何を思って残していたかは謎だけど…」
渡した人が即身成仏になったお蔭で御利益が…、との話。
ブルー 「お寺に行ったら、ちゃんと拝めるらしいから!」
シロエ 「えっと…。出家して直ぐだったんですね?」
それで漆は飲んでいなかった可能性が…、と納得する人。
シロエ 「それでもミイラが残ったんなら、キース先輩でも!」
キース 「待て、どうして其処で俺の名前が出て来るんだ!」
シロエ 「逃げられたら困るからですよ! 一人だけ、先に!」
お浄土に逃げて行くのは無しです、と前へズズイと。
シロエ 「準備なしでも、即身成仏になれるみたいですしね!」
ブルー 「どうなんだろうね、アレに関しては謎が多くて…」
一同 「「「へ?」」」
ブルー 「丸ごとの即身成仏にしても、後で仕上げるとか…」
Aブルー「後で仕上げって…?」
それはどういう意味だろうか、と首を傾げるソルジャー。
仕上げですって…?
2017/03/27 (Mon)
☆即身成仏の裏技
春のお彼岸はスッポンタケの法要、千回忌までやりたいソルジャー。
そういうことならキース君を逃がすものか、と即身成仏な話でして。
Aブルー「即身成仏を後で仕上げって…。それは何だい?」
ブルー 「そのまんまだけど?」
Aブルー「自分でミイラになった人を、どうやって仕上げ?」
ブルー 「死んだ時点では、ミイラになり切れていないから…」
いくらなんでもミイラになる寸前まで生きるのは無理、と。
ブルー 「早めに取り出して乾かさないと、駄目なケースも…」
一同 「「「取り出し?」」」
ブルー 「此処に埋めてくれ、と墓穴に入っているんだけどさ…」
シロエ 「あー…。呼吸用の竹筒だけが指してあるヤツですか!」
サム 「経を読む声が聞こえなくなったら、死んだんだっけか?」
ブルー 「そう! 後は何年か経ってから掘り出すんだけど…」
腐っちゃってるケースも多くって、と生徒会長、深い溜息。
ブルー 「それだと御利益も無いからねえ…。その前に、仕上げ」
Aブルー「まさか、ミイラに仕上げるとか?」
ブルー 「そうだよ、天上から吊るして煙で燻すとか…」
一同 「「「燻す!?」」」
燻製かよ! と驚く御一同様。
シロエ 「燻製なら、確かに腐りませんけど…」
ブルー 「そうしたケースも多いらしいんだよ、実のところは」
Aブルー「じゃあ、エロイ部分の即身成仏も…?」
ブルー 「貰った女性が保存していた条件によっては…」
漆なんかは飲んでなくても、残ったかもね、という話。
ブルー 「つまり本物の即身成仏の方が、レアケースかも…」
シロエ 「裏の手があるというのは分かりました。だったら…」
キース先輩にも生きて貰いましょう! とグッと拳を。
シロエ 「即身成仏だって裏技なんです、死にそうになっても…」
ジョミー「裏技で生きて貰うわけ?」
シロエ 「そうです、どんなセコイ手でも生きればいいんです!」
お迎えを断れば大丈夫でしょう、と瞳がマジ。
断るんですか…?
2017/03/28 (Tue)
☆お浄土が駄目なら
春のお彼岸はスッポンタケの法要、千回忌まで続けたいソルジャー。
キース君だけ逃げて行ったら困るから、と思うシャン学メンバー。
シロエ 「いいですね、キース先輩? お迎えは断って下さいよ!」
サム 「マジかよ、二十五菩薩様にお帰り頂くのかよ?」
スゥエナ「そのくらいしないと逃げかねないわよ、お浄土に!」
キース 「し、しかし…。ご来迎は有難いもので…!」
断ったりしたら申し訳ない、とオロオロしている副住職。
キース 「もうお浄土には用が無いのかと思われそうだし…」
ブルー 「それはあるかもねえ…。地獄を希望という勘違いで」
サム 「うわー…。アレかよ、地獄の車が迎えに来ちまうのかよ」
Aブルー「えっと…? 地獄には車があるのかい?」
だったら、お浄土にもあるのだろうか、という質問。
Aブルー「同じ車なら、上等なのがいいんだけどねえ…」
ブルー 「地獄の車は、君が考えているような車じゃないよ」
Aブルー「何か特別な車だとか? 地獄だけに拷問つきだとか…?」
ブルー 「拷問つきって所はビンゴ! 燃えているから!」
燃え盛る車がやって来るのだ、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「それに乗せられて、焼かれながらの地獄行きでさ…」
Aブルー「ふうん…? 燃える車とは、危ないねえ…」
エンジンに引火しそうじゃないか、と言ってますけど。
ブルー 「その点は問題ないんだよ。エコな車だから!」
Aブルー「この世界で流行りの電気自動車みたいなヤツ?」
ブルー 「もっとエコだってば、牛だからね!」
Aブルー「牛…?」
それはどういう…、と想像もつかないらしい人。
Aブルー「牛が燃えてるわけじゃないよね、焼肉みたいに?」
ブルー 「当たり前だよ、牛が引いて行く車で、牛車!」
Aブルー「それがキースを迎えに来るというわけかい?」
ブルー 「お浄土のお迎えを断ったらね…」
でも、そのコースしか無いであろう、と合掌を。
お浄土に逃げられないとなったら、地獄…?
2017/03/29 (Wed)
☆地獄でも居残れ
春のお彼岸はスッポンタケの法要、千回忌までやりたいソルジャー。
付き合わされるシャン学メンバー的には、キース君の生存を切望で。
シロエ 「キース先輩、いいですね!? お迎えは断って下さい!」
キース 「い、今のを聞いていなかったのか? 断った時は…」
シロエ 「地獄行きだって言うんでしょう? 燃える牛車で!」
キース 「分かっているなら、無茶を言わないでくれ!」
俺はお浄土に行きたいんだ、と悲痛な叫び。
キース 「どうして地獄に落ちねばならん!?」
シロエ 「先輩が諸悪の根源だからです!」
サム 「其処は間違っていねえよなあ…。スッポンタケ…」
マツカ 「キースのせいで、千回忌までの付き合いですしね…」
迷惑をかけておいて逃げるというのは最低でしょう、と御曹司も。
マツカ 「たとえ地獄が待っていようと、残って下さい!」
キース 「そ、そんな…」
Aブルー「ぼくは大いに歓迎だよ! キースの残留!」
お迎えを断ってくれたまえ、とニコニコニッコリ。
Aブルー「そして千回忌までスッポンタケの法要を!」
キース 「す、スッポンタケの供養のために、俺が地獄に…?」
ジョミー「キースが自分でやったんだからさ…。例の戒名」
サム 「同情の余地はねえよな、うん…」
お浄土は潔く諦めろよな、とキース君の肩をポンポンと。
サム 「いいじゃねえかよ、地獄でもよ」
ブルー 「地獄にも、仏様はおいでになるものだから…」
運が良ければ、救って貰える日も来るであろう、と合掌を。
ブルー 「今は自分の尻拭いに精進するんだね!」
Aブルー「そうだよ、着替えて法要をお願い!」
キース 「う、ううう…」
呻きながらも法衣に着替えに出掛けてゆきまして…。
Aブルー「嬉しいねえ! スッポンタケの未来は安泰だよ!」
シロエ 「キース先輩の未来は無さそうですけど?」
Aブルー「細かいことは、気にしない!」
全てはスッポンタケのために! と張り切る人。
千回忌まで…?
2017/03/30 (Thu)
☆千年先にも法要
春のお彼岸はスッポンタケの法要、千回忌までやる気のソルジャー。
キース君はお浄土からの迎えも断り、千年後まで導師だそうで。
Aブルー「有難いねえ…。ずうっと先までスッポンタケの法要!」
シロエ 「ぼくたちは、有難くないんですけど!」
Aブルー「そう言わないで! いずれは宴会つきの法要も!」
賑やかにやってみたいよね、と盛り上がる人。
Aブルー「あっ、キースの着替えが済んだみたいだね」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 蝋燭とお線香だね!」
キース 「うう…。では、スッポンタケの法要を始めさせて貰う…」
Aブルー「遠慮しないで、パアッとやってよ!」
キース 「…………」
ハハーッ! と祭壇の前に平伏、香炉にお香をパラパラと。
キース 「願我身浄~…如香炉~…。願我身浄~智慧~火~…」
Aブルー「うんうん、いいねえ! これでこそだよね!」
一同 「「「…………」」」
こんなイベントが千年先まで続くのか、と誰もがウンザリ。
シロエ 「スッポンタケなんかを供養したって、意味ないですし!」
サム 「放っておいても、山で勝手に生えてやがるし…」
Aブルー「何を言うかな、きちんと供養をしなくちゃね!」
御利益のためには法要が必須、と大真面目な顔。
Aブルー「うんと漲って貰うためには、供養が一番!」
ブルー 「どうなんだか…」
Aブルー「御利益パワーはバッチリだよ! ビンビンのガンガン!」
キース 「……。皆様、お念仏を」
ご一緒に、と促す声。
キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
一同 「「「…南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」」」
お念仏は十回で一セット、今日までに何回、唱和したやら。
Aブルー「お念仏パワーで、スッポンタケも喜ぶよ! 有難う!」
シロエ 「思いっ切り、不本意なんですけど!」
Aブルー「効果さえあればいいんだよ!」
キース 「南無阿弥陀仏…」
Aブルー「その調子!」
千回忌まで頑張ってよね、と声援を。
今月、これにて中継終了~。
2017/03/31 (Fri)
☆盛り上がらない季節
さて、三月。シャングリラ学園も年度末ですけど、無関係な人も。
特別生なシャン学メンバー、来年度も確実に高校1年生再びだけに。
ジョミー「なんだかさあ…。今の季節って、盛り上がらないよね」
シロエ 「何がですか?」
ジョミー「卒業式が関係無いのは仕方ないけど、進級も無いし…」
また四月から一年生だ、という「ぼやき」。
ジョミー「どう転がっても、二年生にはなれないもんね…」
サム 「だよなあ、おまけにクラスもガッツリ固定だしよ…」
マツカ 「それを言うなら、先生もですよ。毎年、グレイブ先生で」
一同 「「「あー…」」」
なんてこったい、と零れる溜息。
スウェナ「他のみんなは、誰と一緒のクラスになるのか賑やかよね」
シロエ 「担任の先生の話もですよ。一番のババがいませんから」
サム 「グレイブ先生、人気はあっても地味に鬼だしな…」
あの先生が1年A組で固定だったら、他の連中は安心だぜ、と。
サム 「今は1年A組のヤツら、来年は逃げられるもんな…」
ジョミー「ぼくたちは逃げられないんだよ! 其処も問題!」
シロエ 「そうですか? けっこう好きにやってますけど…」
先月も節分でサボリました、とシロエ君。
シロエ 「出席義務は無いんですから、問題はありませんけどね…」
サム 「そういや、平日だったよなあ…。節分の日はよ」
ジョミー「七福神めぐりは、最悪だったけどね…」
誰のせいとは言わないけれど、と此処でも愚痴が。
ジョミー「そういうババを引きまくりながら、また一年生だよ…」
一同 「「「うーん…」」」
考えようによっては、ババを引きまくりの無限ループかも。
シロエ 「逃げる方法、無いんでしょうね…。どう考えても」
マツカ 「授業料も納めていませんからね…」
発言権すら無いのでは、と嫌すぎる指摘。
マツカ 「諦めるしかないですよ」
ジョミー「やっぱり…?」
この季節になると憂鬱だ、とジョミー君の嘆き。
年度末ですしね…。
2017/03/01 (Wed)
☆お得でもあります
三月とくれば年度末。高校生ならば来月からは新しい学年とクラス。
それが無いのがシャン学メンバー、いつまで経っても1年A組。
シロエ 「逃げられないのは辛いですけど、得もしてますよね」
サム 「出席義務もねえし、成績もどうでもいいもんなあ…」
スウェナ「それに永遠の高校一年生よ? 老ける心配も無いんだし」
マツカ 「ええ、年を取ることが無いですからね」
お蔭でずっと未成年ですし、と御曹司も感慨深げな顔。
マツカ 「本当だったら、ぼくは今頃、毎日スーツで出勤ですよ」
シロエ 「マツカ先輩なら、デスクワークも無いでしょうけどね…」
ジョミー「きっと座ってるだけでいいよね、コーヒーとか飲んで」
マツカ 「どうなんでしょう? お付き合いだって多そうですから」
来る日も来る日も、お客様たちと食事なのでは、と語られる現実。
マツカ 「食事をしながら商談だとか、きっと普通にありますよ」
サム 「うわー…。それをマツカの年でかよ?」
マツカ 「父の代理で行くとなったら、そうなりますね…」
若造だろうが、社長の代理には違いないです、とフウと溜息。
マツカ 「そのコースが待っていないだけでも、ラッキーなんです」
ジョミー「そっかあ…。ぼくたちも就職、無いもんね…」
シロエ 「とっくの昔に、大学を出ている年ですけどね」
大学院だって出ているでしょう、という指摘。
シロエ 「其処を今でも高校生です。しかも受験も無関係の!」
サム 「うーん…。ババを引きまくりでも、お得なのかよ…」
社会人コースが来ねえ分だけ、と特別生は有難いものですけれど。
キース 「…それを言うなら、俺だけはババがMAXだぞ」
一同 「「「え?」」」
キース 「お前たちと違って、社会人なんだ!」
スーツは着ないで済んでいるが、と。
キース 「代わりに衣で、副住職というヤツだ」
一同 「「「あー…」」」
そう言えばプロの坊主だった、と集中する視線。
唯一の社会人ですね…?
2017/03/02 (Thu)
☆大学を出ている人
いわゆる年度末が三月、高校生なら四月から学年もクラスも別物に。
それが無いのがシャン学メンバー、永遠の高校1年A組ですけど。
シロエ 「…キース先輩は、大学、卒業してましたっけね…」
サム 「宗門校だし、面接だけで入ったとは聞いているけどよ…」
スウェナ「在学中から、お坊さんのフラグが立ってたわよね…」
キース 「もっと前から、僧籍だったのが俺なんだがな」
得度が出来る年になったら、有無を言わさず坊主頭で…、と遠い目。
キース 「親父は容赦なかったからな。お前が寺の跡継ぎだ、と」
ジョミー「坊主頭が似合わなくって、坊主の道を捨てたんだっけ?」
シロエ 「そうです、そうです! 「俺の好きにする」が口癖で」
あのまま行ったら、今頃は弁護士だったでしょうか、とシロエ君。
シロエ 「法律家を希望でしたもんねえ、先輩は」
マツカ 「ブルーに出会って、人生、変わったんでしたよね…」
キース 「緋色の衣で来やがったからな! 夏休みに!」
宿坊でダラダラするだけのために、とブツブツブツ。
キース 「あんな姿を見てしまったら、負けられるか!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お蔭で、御馳走して貰ったよ!」
ブルー 「アドス和尚が仕出しを取ってくれたしねえ…」
あれ以来、ぼくはVIP扱い、と生徒会長、威張り返り。
ブルー 「今ではキースも副住職だし、元老寺だって安泰だよ」
キース 「それはそうだが、俺だけが社会人なんだ!」
月参りで遅刻、法事で欠席、と指折り数える坊主の仕事。
キース 「デカイ葬儀でも入ろうものなら、丸二日間は…」
ブルー 「璃慕恩院でのお勤めも色々あるからね…」
お疲れ様、と労いの言葉。
ブルー 「其処へ坊主が原因のババも引きまくりだし…」
一同 「「「え?」」」
ブルー 「忘れちゃ駄目だよ、ぼくたちもソレでババだから!」
シロエ 「そうでした…。諸悪の根源でしたっけ」
キース先輩が坊主でなければ…、と嘆き節。
坊主ならではの問題が…。
2017/03/03 (Fri)
☆つけてしまった人
三月と言えば年度末ですけど、何の意味すら無いシャン学メンバー。
進級も進学も無関係な中、永遠の高校一年生な社会人が一人。
キース 「俺が諸悪の根源というのは、どういう意味だ!」
ブルー 「自覚がゼロってことだけは無いと思うけど?」
シロエ 「忘れたふりをしたい気持ちは、分かりますけどね…」
だけど現実逃避ですよ、とシロエ君が振っている頭。
シロエ 「先輩が坊主だったお蔭で、もう本当にババですから!」
スウェナ「忘れたなんて言わせないわよ、スッポンタケの件!」
キース 「……す、スッポンタケ……」
愕然としている副住職。
サム 「いくら冬場はキノコが出ねえと言ってもよ…」
ジョミー「アレを拝みまくっている人がいるんだからさ…」
シロエ 「そうなったのは、全部、先輩のせいですよ?」
マツカ 「戒名をつけてしまいましたしね…」
それも鯨の戒名のパクリだとかで、凄すぎるのを、と深い溜息。
マツカ 「並みの人だと、どう転がっても無理な戒名でしたよね?」
ブルー 「そうなんだよねえ、マツカは貰えるかもだけど…」
マツカでも実は厳しいかもね、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「お寺に貢献したってだけでは、アレは無理かも…」
シロエ 「其処までレアなヤツなんですか?」
ブルー 「乱発しちゃうと、まるで値打ちが無いからね!」
それを一発目で出すというのも、どうかと思う、と冷たい視線。
ブルー 「いいかい、キース? 戒名を出せば弟子なんだよ?」
キース 「そ、それはそうだと承知しているが…」
ブルー 「どうなんだか…。戒名の第一号がアレでは…」
つけたことなんか無かったくせに、と視線は既に氷点下。
ブルー 「なのに、その場のノリだけで…。鯨のをパクッて!」
キース 「その場逃れというヤツだ! 本気じゃなくて!」
ブルー 「だけど、結果が全てなんだよ。…今となっては」
あの戒名は立派に独り歩きを…、とキッツイ一言。
それが現実ですもんね…。
2017/03/04 (Sat)
☆イベントがあれば
三月は年度末だとはいえ、新年度が来ても不変なシャン学メンバー。
永遠の高校一年生で、唯一の社会人な人のせいでババを引くわけで。
ブルー 「スッポンタケは今や、誰かさんの御本尊様だしね…」
サム 「そうなるのかよ? 本命は阿弥陀様じゃねえのか?」
シロエ 「極楽の蓮を予約してるんですから、そっちなんじゃ…?」
ブルー 「そうかもだけど、死なないと極楽の出番は来ないし…」
生きてる間はスッポンタケじゃなかろうか、と嫌すぎる予言。
ブルー 「きちんと法要をやっているしね、御利益があるとかで」
一同 「「「あー…」」」
そうだったっけ、と誰もが溜息。
ジョミー「暫く縁が切れていたから、ソレ、忘れてたよ…」
サム 「暮れからこっちは、別件ばかりだったしよ…」
シロエ 「除夜の鐘で煩悩ゲットでしたしね…」
マツカ 「それに先月は節分でしたよ。七福神めぐりで、お賽銭で」
スウェナ「札束を入れていたのよね…。御利益目当てて」
お蔭で忘れちゃっていたわよ、とスウェナちゃんも。
スウェナ「御利益イベントが他にあったら、何も言わないもの」
シロエ 「目先の欲に釣られるタイプの、典型みたいな人ですしね」
ブルー 「そういうこと! だから今月はアレのターンなんだよ」
一同 「「「へ?」」」
ターンとは何の話なのだ、とキョトンとしている御一同様。
ジョミー「ターンって何さ?」
シロエ 「それに今月って、何かありましたっけ?」
ブルー 「御利益イベントが三月にあると思うのかい?」
誰かさんが夢中になるようなヤツ、という質問。
スウェナ「雛祭りは違う気がするわよね…」
サム 「涅槃会も関係ねえだろうなあ、お釈迦様の御命日だしよ」
ブルー 「無いんだよねえ、誰かさんが喜ぶようなヤツはさ」
シロエ 「だったらセーフと言いませんか? 何も無いんなら」
ブルー 「代わりに本命が来るんだってば!」
それも直球ド真ん中で、と言ってますけど。
ホワイトデーとか?
2017/03/05 (Sun)
☆本命だそうです
年度末だろうが新年度だろうが、何も変わらないシャン学メンバー。
永遠の1年A組ですけど、引きまくらされているのがババ。
シロエ 「今月は本命だなんて言われても…。何があるんです?」
サム 「本命って言ったら先月じゃねえかよ。バレンタインで」
スウェナ「そうよね…。今は友チョコの方が人気なんだけど…」
マツカ 「ウチの学校は、チョコの贈答をしないと反省文ですし…」
本命チョコが今も生きてる世界ですよね、と御曹司も。
マツカ 「本命チョコを貰った人がお返しするのが、今月で…」
ジョミー「ホワイトデーもキッチリあるよね、学校行事で」
シロエ 「そうなんですけど…。誰かさんは生徒じゃないですよ?」
会長のふりをして潜入することはありますけど、と語られる実話。
シロエ 「同じ顔だけに、絶対にバレませんからね」
サム 「もしかしてソレかよ、ホワイトデーが狙われるのかよ?」
ブルー 「バレンタインデーに来ていないから、それは無いね!」
でも今月は本命なのだ、と繰り返される「本命」なる言葉。
ブルー 「モロにブルーが張り切るイベント! スッポンタケで!」
一同 「「「す、スッポンタケ…」」」
だったらアレのターンなのか、と駆け巡る衝撃。
シロエ 「何処からスッポンタケなんです! まだ春先です!」
マツカ 「キノコが出るには早すぎですよ、いくらなんでも」
サム 「暖冬の後でも、キノコは出ねえと思うぜ」
ジョミー「それに本命って、どういう意味さ?」
姿も無いのに、本命も何も、と首を傾げる御一同様。
スウェナ「それに御利益イベントも無いのよ?」
ブルー 「一般的には無いだろうけど、スッポンタケには…」
シロエ 「あると言うんですか、本命クラスのイベントが…?」
ブルー 「どう考えても、ド真ん中としか思えないのがね!」
ジョミー「ド真ん中って…?」
ブルー 「そのまんまだよ、本命で!」
有難すぎるイベントなのだ、と沈痛な顔。
何がやって来ると…?
2017/03/06 (Mon)
☆本命なイベント
除夜の鐘から続きまくった御利益イベント、何処か間違った方向で。
誰かさん向けのイベントですけど、今月は本命が来るという話。
シロエ 「スッポンタケでド真ん中だなんて、何なんですか!?」
マツカ 「しかも有難すぎるんですよね、そのイベントは?」
ブルー 「本命でド真ん中なだけにね…」
なにしろ相手はスッポンタケだ、と生徒会長、深い溜息。
ブルー 「ブルーにとっては御本尊様なだけに、そうなるんだよ」
ジョミー「いったい何があるって言うのさ、三月なんかに?」
ブルー 「さっきから黙っている人がいるのに気付かないかい?」
喋っていない人がいる筈だ、と視線をグルリと。
ブルー 「喋るとヤバイから黙ってるだけで、分かってるんだよ」
シロエ 「ド真ん中な本命イベントの正体…なんですよね?」
マツカ 「喋っていないのは、キースですけど…」
スウェナ「ちょっと、それって思いっ切りババな展開じゃない!」
キースだなんて、とスウェナちゃんが変えた顔色。
スウェナ「ババを引かせているのはキースよ、凄い確率で!」
シロエ 「ぼくたちに厄を運んで来るのが先輩でしたね…」
サム 「でもって、スッポンタケなんだよな? 本命ってのは」
ジョミー「思いっ切り絡むみたいだよねえ、そのイベントに…」
キノコの季節じゃないのにさ、と首を捻ってますけれど。
サム 「アレじゃねえのか、春のお彼岸…」
一同 「「「お、お彼岸…」」」
ソレがあった、と一同、愕然。
シロエ 「お彼岸と言えば法要でしたね、何処のお寺でも」
ブルー 「お彼岸の法要をしないようなお寺は、モグリだってば」
サム 「…つまりアレかよ、また法要かよ?」
スッポンタケの…、とサム君が仰いでいる天井。
サム 「確かにモロにド真ん中だぜ、本命イベントで」
シロエ 「スッポンタケが主役になりますからねえ、法要は…」
ブルー 「それと導師だよ」
キースがいないと始まらない、と銀青様。
導師は必須ですもんね…。
2017/03/07 (Tue)
☆沈黙で逃げるな
誰かさんが好きな御利益イベント、三月に来るのが本命なイベント。
春のお彼岸の法要なわけで、法要とくれば欠かせない存在が導師。
ブルー 「ぼくは導師をやる気は無いしね、キースしか無いよ」
サム 「キースがやるのが筋だと思うぜ、どう考えてもよ」
シロエ 「スッポンタケに戒名をつけたの、キース先輩ですからね」
マツカ 「戒名をつければ、師僧になると聞いていますから…」
弟子の法要を師僧がするのは当然でしょう、とマツカ君も。
マツカ 「それでキースが沈黙しているわけですか…。さっきから」
シロエ 「喋ったら最後、もう思いっ切り墓穴ですからね…」
春のお彼岸があるだなんて、とシロエ君が嘆く本命イベント。
シロエ 「法要は全部、スッポンタケのためのイベントですし…」
ジョミー「そうなってるよね、誰かさんのせいで」
サム 「お彼岸はガチで、お盆の棚経もアウトじゃねえかよ…」
いったいどうしてこんなことに、とサム君も頭が痛そうで。
サム 「どう間違えたら、スッポンタケに持ってかれるんだよ!」
シロエ 「キース先輩が悪いんでしょうね、何もかも全部」
スウェナ「間違いないわね、私たちまでババを引かされまくりで」
沈黙を守るだけ無駄よ、と睨み付ける先に副住職なキース君。
スウェナ「積極的に謝りなさいよ! この状況について!」
シロエ 「謝って済むような段階は過ぎてますけどね…」
サム 「けどよ、だんまりを決め込む方がもっと酷いぜ」
それでもプロの坊主なのかよ、とツッコミが。
サム 「座禅の宗派なら、だんまりもアリかもしれねえけどよ…」
シロエ 「キース先輩は、そっちじゃないですからね」
マツカ 「お念仏が全てでしたっけ?」
お詫びもお念仏でしたよね、という指摘。
マツカ 「五体投地で南無阿弥陀仏じゃなかったですか?」
サム 「あー、罰礼な!」
シロエ 「いいですね…」
誠意あるお詫びが欲しいです、との注文が。
五体投地をして謝れと…?
2017/03/08 (Wed)
☆マッチでお願い
じきに来るのが春のお彼岸、お彼岸とくれば欠かせないブツが法要。
誰かさんがスッポンタケの法要を頼みに来るのも、ガチなわけで。
シロエ 「キース先輩、謝って下さい! 南無阿弥陀仏で!」
サム 「頼むぜ、罰礼MAXでよ…。親父さんだと三百回だろ?」
ジョミー「そうだっけ? アドス和尚だよ、もっと多いんじゃあ…」
キース 「やかましい! 普段だったら三百回だ!」
マッチ棒で数えやがるんだ、と副住職が破った沈黙。
キース 「蝋燭に火を点けるためのマッチを、カウント用にだな…」
シロエ 「マッチですか…。ぼくたちもソレで数えますか?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 徳用箱もあるから大丈夫だよ!」
これだけあったら、三千回でも! とドンと出て来たマッチの大箱。
ぶるぅ 「えとえと、五体投地を一回でマッチが一本だよね?」
ブルー 「そうなるね。南無阿弥陀仏に合わせて座って、立ってで」
一回につき、南無阿弥陀仏は三回だから…、と銀青様。
ブルー 「三千回だと、南無阿弥陀仏は九千になるし…」
サム 「ゴージャスじゃねえかよ、それで謝って貰おうぜ!」
スウェナ「ケチケチしないで、マッチ棒の数でいいと思うわよ?」
徳用箱に入ったマッチの数だけ、と恐ろしすぎる発言が。
スウェナ「そのくらいやるのが筋ってものよ! お詫びでしょ!」
シロエ 「今日までに引かされたババは、半端ないですしね…」
マツカ 「一万回でも足りないくらいかもしれませんね…」
スッポンタケの法要を何回やらされたことか、とマツカ君まで。
マツカ 「ぶるぅ、マッチは沢山あるんですか?」
ぶるぅ 「うんっ! この前、買ったばかりだから!」
お料理するなら、マッチが一番! とニコニコと。
ぶるぅ 「フランベとかにはピッタリだもん!」
シロエ 「思い切り沢山入っていそうですね…」
ジョミー「一万本は無いだろうけどね…」
その数だけやって貰わなくちゃ、という声が。
徳用箱に一杯分のマッチの数だけ…?
2017/03/09 (Thu)
☆纏めてお詫びを
三月といえば春のお彼岸、絶対に来るのが法要というイヤンなブツ。
誰かさんがやりたいスッポンタケの法要、避けられないイベント。
シロエ 「スウェナ先輩が言う通りですね…。多いほどいいです」
マツカ 「お詫びはMAXでお願いしたいですしね…」
ジョミー「徳用箱のマッチの数でいこうよ、罰礼!」
南無阿弥陀仏で五体投地をして欲しい、と誰もが睨む副住職。
スウェナ「みんなも賛成してるじゃない! やりなさいよ!」
キース 「し、しかし…! 素人さんだと百回で膝が笑うんだぞ!」
ブルー 「プロの坊主は三千回がデフォだけど?」
それがメインの法要ならば、と生徒会長、いえ伝説の高僧、銀青様。
ブルー 「三千回を三日間とか、もう当たり前にあるからね」
シロエ 「そうなんですか?」
ブルー 「お釈迦様もおいでのお寺だったら、涅槃会の頃にね!」
サム 「マジかよ、三千回を三日間もかよ…?」
それは死ねる、とサム君の顔が青いですけど。
ブルー 「残念なことにマジネタなんだな、そういうのがね」
シロエ 「お釈迦様があるからですか?」
ブルー 「そう! 涅槃会はお釈迦様の御命日だけに!」
いらっしゃるなら心をこめて法要を、というのが三千回の事情。
ブルー 「なまじ御本尊様が阿弥陀様だけに、南無阿弥陀仏で」
一同 「「「うわー…」」」
半端ねえ、と驚く御一同様。
サム 「南無阿弥陀仏の寺だと、そうなるのかよ…」
ブルー 「お釈迦様がおいでのお寺は少ないけどね…」
シロエ 「でも、ある場合はそうなるんですね?」
ブルー 「当然のようにね! だから周りはガクブルだよ」
御縁のある坊主は強制参加になるんだから、と。
ブルー 「この際、キースも、涅槃会だと思って頑張りたまえ」
キース 「ま、待ってくれ! 箱一杯のマッチなんだぞ!?」
スウェナ「基本でしょ?」
シロエ 「お詫びですしね…」
今日までの分を纏めてお願いします、と瞳がマジ。
キース君、死亡フラグですか…?
2017/03/10 (Fri)
☆マッチの数だけ
三月とくれば春のお彼岸、確実にあるのが抹香臭い法要というヤツ。
誰かさんがスッポンタケの法要を依頼するわけで、最悪な季節。
シロエ 「キース先輩のお蔭で、みんな悲惨な目に遭ってますし!」
サム 「それだけは間違いねえ事実だよな、どう転がってもよ…」
ジョミー「スッポンタケに戒名なんかをつけたせいだしね…」
アレさえ無ければ、被害は少なかった筈、とジョミー君の指摘。
ジョミー「法要なんかは無かった筈だよ、もう絶対に!」
シロエ 「やろうとしたって、法要の主役が不在ですしね…」
マツカ 「基本は御先祖様になりますからね…」
法要となれば、とマツカ君も。
マツカ 「スッポンタケの件さえなければ、確かに主役は不在です」
スウェナ「あの人の親戚、あっちの世界にもいないわよ!」
ブルー 「確かにね…。成人検査で記憶が無いとか以前の問題」
人工子宮から生まれる世界で、ご先祖様も子孫も無い、と生徒会長。
ブルー 「なのに馴染んでしまってるんだよ、キースのせいでね」
シロエ 「春のお彼岸に秋のお彼岸、おまけにお盆ですからね…」
サム 「お盆の棚経、スッポンタケにまで経を読むんだぜ?」
そのババ、俺は引かずに済んでるけどな、とアドス和尚のお供な人。
サム 「でもよ、キースと組まされる年は俺もババだぜ」
ジョミー「スッポンタケを拝むのと、アドス和尚とどっちがいい?」
サム 「スクーターの後ろを自転車で走る方がマシだろ?」
スッポンタケに経を読まされるよりは、とサム君も逃げを打つ有様。
サム 「そんなブツが来たのも、キースのせいでよ…」
シロエ 「やっぱりお詫びして貰わないと、収まりませんよ!」
スウェナ「徳用箱のマッチの数だけ、五体投地よね」
やりなさいよ、と迫る人。
スウェナ「ぶるぅ、マッチで数えてちょうだい!」
ぶるぅ 「オッケー!」
キース 「ほ、本気なのか…?」
その箱のマッチの数だけなのか、とビビってますけど。
やるべきですよね?
2017/03/11 (Sat)
☆やらないで欲しい
三月といえば春のお彼岸、ガチで来そうなのがスッポンタケの法要。
そうなったのもキース君のせいだ、と皆がお詫びを強要するわけで。
シロエ 「徳用箱のマッチの数だからこそ、先輩の誠意がですね…」
サム 「分かるってモンだよな、俺たちにもよ」
ジョミー「三千回は普通にあるって、ブルーも言ったもんね…」
スウェナ「それが三日で九千回でしょ? それよりはマシよ!」
九千も入っていないわよ、とスウェナちゃんが眺めるマッチの大箱。
スウェナ「だから死ぬ気でやりなさいよ! お詫びなんだから!」
キース 「し、しかしだな…! それだけの五体投地となれば…」
シロエ 「死にそうだ、と言いたい気持ちは分かりますけどね…」
マツカ 「ぼくたちは毎回、キースのせいでババなんですから」
たまにはキースも引くべきでしょう、というのがババ。
マツカ 「マッチの数だけお願いします。五体投地を」
??? 「いいねえ、キースが頑張ってくれる仕組みだね!」
いきなり笑顔でソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
Aブルー「スッポンタケのために、五体投地をマッチの数だけ!」
キース 「あんた、何処から湧いたんだ!?」
Aブルー「何処って、ぼくのシャングリラから」
様子を見てたらマッチの話がどうこうと…、と悪びれない人。
Aブルー「五体投地は凄く効くから、早くお願い!」
シロエ 「待って下さい、スッポンタケ用になるんですか!?」
Aブルー「他に何があると?」
せっかくの有難い五体投地は生かすべき、とニコニコニッコリ。
Aブルー「お詫びなんかより、スッポンタケに捧げないとね!」
一同 「「「うわー…」」」
なんでこうなる、と誰もがワタワタ。
シロエ 「キース先輩、やらなくていいです! 五体投地は!」
サム 「其処でゆっくり座っていろよな、茶も淹れるからよ…!」
マツカ 「コーヒーの方が良くないですか?」
キースはコーヒー党ですからね、との声までが。
五体投地は中止ですか?
2017/03/12 (Sun)
☆忙しくなる前に
三月とくれば春のお彼岸、スッポンタケの法要が来るのはガチかと。
その件で責められていたのがキース君ですけど、エライ展開に。
Aブルー「頼むよ、キース! マッチの数だけ五体投地で!」
シロエ 「いえ、先輩は今から休憩です! ゆっくりのんびり!」
サム 「うんうん、今の間に休んでおかねえと、後がねえしよ」
Aブルー「盛り上がってたじゃないか、さっきまで!」
なんでいきなり休憩タイム、とソルジャー、ブツブツ。
Aブルー「そのマッチ箱のマッチの数だけ、五体投地って…!」
シロエ 「もう、その件はいいんです! キース先輩は休憩で!」
マツカ 「キース、やっぱりコーヒーの方がいいですよね?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ネルドリップがいいよね、コーヒー!」
美味しいもんね、と淹れる方向へと向かってますけど。
Aブルー「五体投地はどうなったわけ? 休憩より、そっち!」
シロエ 「いいんですってば、本当に!」
スウェナ「キースは休んでくれてていいのよ、忙しくなる前に」
サム 「お彼岸になったらマジで追い回されるしよ…」
お盆ほどじゃなくても、あれもハードで…、と僧籍な人。
サム 「卒塔婆書きはねえけど、墓回向の方はアリだしよ…」
シロエ 「そうなんですか?」
サム 「フルタイムじゃねえから、お盆よりかはマシなだけで…」
頼まれたら、即、現場に行って墓回向な、という説明。
サム 「お盆の場合は、最初から墓地で待機だけどよ…」
Aブルー「あー、なるほど…。つまりキースは忙しいんだね?」
シロエ 「そうです、そうです! オフはのんびりすべきです!」
Aブルー「お彼岸かあ…。そういう時期だね」
今年も来ましたー! と嬉しそうな顔。
Aブルー「それじゃ、法要を頼まなきゃ! スッポンタケの!」
一同 「「「ひいぃっ!!?」
Aブルー「お約束だよね、お彼岸と言えば!」
一同 「「「うわー…」」」
やっちまった感、半端ないのが御一同様。
もはや手遅れですね?
2017/03/13 (Mon)
☆ヤバかった時代
三月といえば春のお彼岸、遠慮したいスッポンタケの法要ですけど。
迂闊に「お彼岸」と口にしたのがシャン学メンバー、断たれた退路。
Aブルー「春のお彼岸も、いい法要にしたいよねえ…!」
シロエ 「わ、忘れて下さい、今の話は! 三月は春休みです!」
サム 「うんうん、春休みは宿題とかもねえしよ…」
スウェナ「特別生は宿題は無関係だけど…。でも嬉しいわよね」
他のみんなも同じ待遇なのが春休み、と必死に話を逸らす方へと。
スウェナ「調子に乗って遊びすぎちゃって、登校する人は別だけど」
Aブルー「なんだい、それは?」
スウェナ「補導されちゃう人がいるのよ、繁華街とかで」
ついつい羽目を外しまくりで、「ちょっと」と声がかかる人たち。
スウェナ「あれは悲惨よ、礼法室に正座で反省文だから」
シロエ 「よく考えたら、ぼくたちもヤバかったんでしょうか…?」
普通に高校一年生だった時から、夜に花街を歩いていたような、と。
シロエ 「会長の顔が利く店に出掛けて、飲食ですから」
サム 「思いっ切りヤバかったかもなあ、酒もあったしよ…」
ジョミー「飲んでいたのは、ぶるぅとブルーなんだけどね…」
補導の人が覗きに来てたら終わってたかも、とガクガクブルブル。
ジョミー「個室だったから良かったけどさ…」
シロエ 「でなきゃ、お座敷でしたからねえ…。人は来ませんけど」
マツカ 「店から出て来た所だったら危なかったですね」
明らかに夜遅くに店から出て来ただけに…、と青ざめる人も。
サム 「よく無事だったよなあ、捕まらずによ…」
ジョミー「捕まっていたら、絶対、反省文だしね…」
Aブルー「ふうん…? だけど今だとフリーパスだよね?」
何処へ行こうが何をしようが、と笑顔のソルジャー。
Aブルー「じゃあ、せっかくだから法要のついでに!」
一同 「「「へ?」」」
Aブルー「法要と言えば宴会だよね!」
終わった後には料亭とかに繰り出すんだろう、と。
それは法事じゃあ…?
2017/03/14 (Tue)
☆法事も法要です
三月とくれば春のお彼岸ですけど、スッポンタケの法要が目の前に。
あまつさえそれを希望のソルジャー、法要には宴会と言い出す始末。
Aブルー「法要が終われば、料亭で賑やかに宴会だよね?」
シロエ 「違います、それは法事ですから!」
Aブルー「法事というのは何なんだい?」
サム 「なんつーか、こう…。仏様の記念日みたいなモンでよ…」
節目になったらやるものなのだ、とサム君の解説。
サム 「最初が四十九日ってヤツで、次が百箇日で…」
Aブルー「ふうん…? そんな感じで幾つもあるわけ?」
サム 「間は長くなっていくけどよ…。まあ、キリがねえな」
百回忌とかも普通にあるし、と語られる法事。
サム 「流石に五十回忌くらいで、一応、締めになるんだけどよ」
Aブルー「それはどういう意味なんだい?」
サム 「もう単独でやらなくてもいい、ってトコだよなあ…」
後は他の仏様と一緒にやっていくことに、というのが年忌ですけど。
Aブルー「へええ…。そういうヤツに宴会がつくのかい?」
シロエ 「そうです、あくまで法事の時に宴会なんです!」
ですから、お彼岸は無関係で…、とシロエ君。
シロエ 「法要と法事は別物ですから! 名前からして!」
サム 「そうでもねえぜ? 法事も法要なんだからよ」
一同 「「「へ?」」」
サム 「四十九日も、五十回忌も法要だぜ」
Aブルー「そうなんだ…。だったら、春のお彼岸でも!」
パアアッと宴会したいんだけど、と膝を乗り出すソルジャー。
Aブルー「せっかくの法要なんだからさ…。うんと賑やかに!」
キース 「やかましい!」
お彼岸と年忌法要を一緒にするな、という声が。
キース 「お彼岸の法要は、多くの仏様のためにあるヤツで…」
Aブルー「格が違うと言いたいのかい?」
キース 「その時期は、普通の法要は断っている!」
Aブルー「スッポンタケは普通じゃないよ」
並みの仏様とは違う筈だ、という指摘。
凄すぎる戒名の件ですかね…?
2017/03/15 (Wed)
☆申年が知りたい人
節分は七福神めぐりのためにお寺へ、シャン学メンバーの年中行事。
今年もソルジャー夫妻が一緒で、路線バスに乗ったんですけれど。
Aブルー「さっき言ってた、申年のことが気になるんだけど…!」
一同 (((た、他人のふり、他人のふり…)))
Aブルー「言ってくれないなら、もっと密着するからね!」
もうバスの中で熱々に…、と飛んで来た恐ろしい台詞。
Aブルー「アダルトビデオの撮影だったら、何処でもアリだし!」
A船長 「あ、あのぅ…! その、私には、そんな度胸など…」
Aブルー「何を言うのさ、夫婦和合をお願いしに行くんだから!」
行きのバスから夫婦和合で何処が悪い、と開き直り。
Aブルー「さあ、遠慮しないで、触って、触って!」
A船長 「こ、こうですか…?」
Aブルー「もっと下まで! 痴漢なのかという勢いで!」
盛り上がって来たら本番だよね、と頬を紅潮させている人。
Aブルー「あっ、あんっ…! で、さっきの申年の話は…?」
A船長 「そのお話を伺えたら、やめていいのでしょうか?」
Aブルー「一応、そういう条件かなぁ…。あっ、イイっ!」
一同 (((ひいぃっ!!)))
なんてことだ、と誰もがガクガクブルブル。
キース 「し、視線が思い切り痛いんだが…!」
シロエ 「それよりも前に、ぼくは通報が心配ですよ!」
一同 「「「あー…」」」
公然わいせつ罪の現行犯だ、と青ざめる顔。
ジョミー「きょ、共犯者にされるわけ!?」
サム 「俺たちがかよ!?」
キース 「撮影するのはあの連中だ、と指差されたら終わりだぞ!」
一同 「「「うわー…」」」
それはヤバイ、と凍り付く面々。
シロエ 「無い筈のビデオカメラを押収されるんですね?」
キース 「あいつだったら、サイオンで荷物に突っ込むぞ!」
Aブルー「で、申年の話は? あんっ、ハーレイ…!」
一同 (((ヤバすぎる…)))
もはや出来ない「他人のふり」。
申年の話をしないと、おしまいですか…?
2017/02/15 (Wed)
☆通報されそうです
節分は七福神めぐりでお寺にお出掛け、ソルジャー夫妻つきの道中。
路線バスの中で良からぬことを始めたわけで、ヤバすぎるのが今。
Aブルー「あ、あんっ! それで、申年が去ると、何がいいわけ?」
一同 (((や、ヤバイ…)))
他の乗客の視線がグサグサ、このままでは警察に通報なフラグ。
Aブルー「イイのは、ぼくも同じだけど…。んっ、んんっ!」
シロエ 「か、会長…! もうロックオンですよ、ぼくたちは!」
キース 「真面目にリーチだ、通報されたら現行犯で逮捕だぞ!」
あの連中も逮捕だろうが、俺たちもな…、とガクガクブルブル。
キース 「学校は確実に停学だろうし、俺の僧籍もヤバそうだ」
シロエ 「やっぱり剥奪されるんですか!?」
キース 「公然わいせつ罪の共犯となったら、アウトだろうが!」
坊主だけに、と他の面子よりもヤバそうなのが副住職。
キース 「これが万引きなら、なんとかなるかもしれないが…」
サム 「生臭坊主で確定ってのは、マジでヤバいぜ」
Aブルー「坊主はいいから、申年の話…。あっ、そこ…!」
もっと触って、と続いているのが痴漢行為。
Aブルー「服の上からより、もっと、こう…! ああっ!」
一同 (((ひいいっ!!!)))
此処でキャプテンが「脱がせ始めたら」、確実に終わり。
シロエ 「会長、申年の話をして下さい! 逮捕されない内に!」
Aブルー「んっ…。ぼくはどっちでもいいけれど…」
バスの中で一発やるのもイイから、と言い始めたのがソルジャーで。
Aブルー「もう申年はどうでもいいかな、ハーレイ、そこ…!」
ブルー 「やめたまえ!」
申年の話を喋ってやろう、と睨み付ける人。
ブルー 「申年というのは、天変地異が多いと言われてて…」
Aブルー「ふうん…? ハーレイ、もういいよ」
A船長 「よろしいのですか?」
Aブルー「そういう条件だったからねえ!」
続きはまたの機会にしよう、とニコニコと。
申年で命を拾えたかも?
2017/02/16 (Thu)
☆有難い梅干し
節分は七福神めぐりのためにお寺へ、ソルジャー夫妻もセットもの。
路線バスの中で始めた「とんでもないこと」、もうヤバすぎで。
ブルー 「申年は何かと問題なんだよ! 天変地異の年だから!」
Aブルー「その年が去ったから、酉年は縁起がいいのかい?」
ブルー 「そんなトコだね、申年の梅が有難がられるほどだしさ…」
一同 「「「申年の梅?」」」
なんだそれは、と誰もがキョトン。
シロエ 「…申年の梅って、何ですか?」
キース 「梅の花なら、もうすぐ咲き始めると思うが…」
ジョミー「早い所は咲いてるらしいよ、もう一月の間から!」
サム 「梅の花なんて、毎年同じじゃねえかよ」
申年だろうが、酉年だろうが、とサム君も言ってますけれど。
ブルー 「花じゃなくって、実の方だよ! 梅干しとかさ!」
一同 「「「梅干し?」」」
ますます分からん、と悩めるシャン学メンバー。
シロエ 「キース先輩、申年の梅干しは有難いんですか?」
キース 「何故、俺に訊く!?」
シロエ 「え、だって…。一番、梅干しが身近そうです」
ジョミー「それは言えてるよね…。家がお寺だから」
サム 「璃慕恩院の修行体験ツアーに行っても、出てるよな…」
食事の時間は、梅干しがセットものだから、という声も。
サム 「キースが一番詳しそうだぜ、梅干しだったら」
キース 「申年の梅の話は知らんが!」
Aブルー「えーっと…。それも教えてくれるかな?」
教えてくれないなら、さっきの続き、とニコニコニッコリ。
Aブルー「バスの中も、なかなかイイものだからねえ!」
一同 「「「わーっ!!!」」」
それだけは、とワタワタしている御一同様。
キース 「頼む、早いトコ、喋ってくれ! 申年の梅を!」
シロエ 「会長、ぼくからもお願いします! ヤバすぎですから!」
Aブルー「どうかな、教えてくれるのかな…?」
ブルー 「あのねえ…」
TPOというものを考えたまえ、と深い溜息。
で、申年の梅は…?
2017/02/17 (Fri)
☆レアな梅干し
節分はお寺に出掛けて七福神めぐり、乱入するのがソルジャー夫妻。
行きの路線バスで痴漢も真っ青な行為の最中、ヤバすぎる局面。
Aブルー「申年の梅の話は、是非、聞きたいねえ…!」
A船長 「もしかして、効果があるのでしょうか? 漢方薬並みに」
Aブルー「いいねえ、食べて絶倫だとか?」
そういうことなら、申年の梅をゲットしないと、とズレてゆく話題。
Aブルー「梅干し一個で、もう思いっ切り、抜かず六発とか!」
A船長 「それが本当なら、素晴らしいです! 食べますとも!」
食事の度に欠かさず梅干し、とキャプテンまでが興味津々。
A船長 「是非とも食べて励みたいです、申年の梅を!」
Aブルー「ぼくだって、君に励んで欲しいよ! 今まで以上に!」
夫婦和合は大切だから、と盛り上がっているソルジャー夫妻。
Aブルー「夫婦和合をお願いしに行くバスで、この話題なのも…」
A船長 「きっと御縁というものでしょう! 間違いなく!」
絶対にゲットしませんと、と力が入りまくりですけど。
ブルー 「…そういう効果は無いと思うよ」
Aブルー「え? それじゃ、どの辺が有難いんだい?」
ブルー 「普通に無病息災だってば、申年の梅干しというヤツは!」
レアものだからね、と生徒会長。
ブルー 「天変地異が多い年だけに、梅の収穫量が減るんだよ」
キース 「なるほどな…。数が少ないから、貴重なんだな?」
ブルー 「その通り! 申年の梅が有難がられる理由は、ソレ!」
Aブルー「…たったそれだけ?」
つまらないじゃないか、と膨れっ面。
Aブルー「梅の数も減るほど、酷い年が去ったというだけかい?」
ブルー 「そうなるねえ…。酉年が縁起がいいと言うなら」
そっちの話は初耳だけど、と傾げている首。
ブルー 「ぼくは一度も聞いていないね、酉年の方は」
Aブルー「そうなのかい?」
ブルー 「酉年は、ただの酉年だよ」
それ以上でも、以下でもない、とキッパリと。
干支が酉だというだけですよね?
2017/02/18 (Sat)
☆申年よりも酉年
節分は七福神めぐりにお寺へ、今年もソルジャー夫妻がセットもの。
行きの路線バスの中で申年がどうのと、其処から今年の酉年へ。
Aブルー「酉年は縁起が良さそうだけどね? 申年よりもさ」
ブルー 「天変地異が多いらしい申年が去った、というだけだよ!」
Aブルー「ぼくこそ、そっちを知らないってば!」
でも、酉年は縁起がいい筈なんだ、とソルジャーの主張。
Aブルー「酉年というのは、ニワトリだろう? 干支の動物!」
ブルー 「それ以外の何があるんだい?」
Aブルー「だよねえ、あちこちで干支のグッズを見たからね!」
どれも立派な雄鶏だった、と言われましても。
シロエ 「…雄鶏って、縁起が良かったですか?」
キース 「一種の魔除けにはなると思うが…」
一同 「「「魔除け?」」」
キース 「妖怪などが逃げるだろうが、ニワトリの声を聞くと!」
一同 「「「あー…」」」
あったっけな、と誰もが頷く、怪談とかの定番。
ジョミー「ニワトリの鳴き真似で逃げるんだっけね、ああいうの…」
スウェナ「朝と勘違いするらしいわよね?」
シロエ 「そうです、そうです! でもですね…」
マツカ 「それ以上の効果は無いですよね?」
縁起がいいとは聞いていません、と御曹司も。
マツカ 「神話とかにも出てきますけど、朝を告げるだけで…」
サム 「縁起がいいって話はねえよな…?」
ブルー 「ぼくも全く知らないよ。三百年以上も生きているけど…」
Aブルー「そうだっけ? あのネタ、君じゃなかったかな…?」
ちょっと記憶が曖昧で…、と首を捻っているソルジャー。
Aブルー「雄鶏をプレゼントすれば、プロポーズだって…」
一同 「「「へ?」」」
Aブルー「だから、雄鶏! 意中の美少年とかに!」
そう聞いたんだ、と妙な話が。
Aブルー「何処だったかなあ、ずっと昔の神話の国でさ…」
一同 「「「神話の国?」」」
神話の国が舞台だったら、フィクションなのかも。
作り話を信じていませんか…?
2017/02/19 (Sun)
☆神話の世界です
節分は七福神めぐりでお寺へお出掛け、今年もソルジャー夫妻つき。
行きの路線バスでアヤシイ行為をしたりと、既に迷惑MAXで…。
キース 「神話の国の話だったら、フィクションだろうが!」
シロエ 「ですよね、神話の世界には作り話が多いですから…」
マツカ 「人間が花に変身する話とかも、普通ですしね…」
水仙になった人が有名ですよね、とマツカ君が語る美少年。
マツカ 「水面に映る自分に恋して、水仙になった筈ですよ」
ジョミー「ナルシストの語源のヤツだっけ?」
スウェナ「そうよ、ナルシスとか、ナルキッソスとか言うわよね」
その美少年の名前がね…、とスウェナちゃんも言っていますけど。
Aブルー「そう、それ、それ! 神話の国は其処なんだよ!」
サム 「だったら作り話じゃねえかよ! もう完璧に!」
キース 「間違いないな、どう考えてもフィクションでしかない」
シロエ 「ペガサスが飛ぶような世界ですしね…」
翼が生えた馬は実在しません、とキッパリと。
シロエ 「そんな世界の話を持ち込まないで下さい!」
キース 「まったくだ。何が雄鶏でプロポーズだ!」
馬鹿々々しい、と副住職も吐き捨てるように。
キース 「寝言は寝てから言ってくれ! おっと、寝るなよ」
シロエ 「バスの中では、謹んで頂きたいですしね…」
ブルー 「寝るんだったら、本当に寝る! 寝息を立てて!」
Aブルー「えーっ!? 寝る前には、やっぱりセックスだよ!」
一同 「「「ひいぃっ!!」」」
またか、と誰もがパニック寸前。
シロエ 「やめて下さい、ぼくたちが逮捕されます!」
キース 「俺は僧籍を失いそうだ、取り直すのは無理なんだ!」
道場に行っても門前払いだ、と阿鼻叫喚。
ジョミー「ぼくたちだって停学だよ! 退学かも!」
Aブルー「…やらないってば、今は酉年の話だからね」
一同 「「「へ?」」」
Aブルー「雄鶏だよ!」
話は終わっていないんだから、と言われましても。
神話ですよね?
2017/02/20 (Mon)
☆強すぎる紙媒体
節分は七福神めぐりでお寺へ、迷惑すぎるソルジャー夫妻もセット。
行きの路線バスでアヤシイ行為をした上、今は雄鶏がどうこうと。
Aブルー「雄鶏を贈ってプロポーズの話は、本当だから!」
キース 「神話の国の話だろうが! どう考えても作り話だ!」
シロエ 「混同しないで下さいよ…。現実とフィクションを」
Aブルー「嘘じゃないってば、ちゃんと実話で!」
美少年に雄鶏を贈って、受け取って貰えたらプロポーズ成立、と。
Aブルー「でもねえ…。マイナーすぎて知られてないかも…」
一同 「「「へ?」」」
Aブルー「前に確かに聞いたんだけどね、多分、ブルーから…」
でも…、とソルジャー、不満そうな顔。
Aブルー「酉年なんだし、と調べてみたら出て来なくてさ!」
シロエ 「どういう意味です?」
Aブルー「ノルディのパソコンで、検索したのに出ないんだよ!」
雄鶏を贈る話も、プロポーズも…、とブツブツブツ。
Aブルー「検索ワードを変えても出ないし、検索エンジンだって…」
キース 「元がフィクションでは、そうなると思うが」
Aブルー「ぼくは間違っていないから! ノルディも言った!」
そして証拠を見せてくれた、と誇らしげに。
一同 「「「証拠?」」」
Aブルー「ノルディは、その道の人だからねえ…。蔵書も豊富で」
一同 「「「蔵書…?」」」
Aブルー「エロい本だけじゃないんだよ! 学も極めててさ…」
もう色々な本があるのだ、と語られるエロドクターの蔵書。
Aブルー「古今東西の男色について、それはディープな専門書が!」
キース 「…まさか、その中にあったのか?」
Aブルー「ピンポーン! 紙媒体は、やっぱり最強だよね!」
ネットの世界が全てじゃないよ、と立てる親指。
Aブルー「きっとブルーも、あの手の本で読んだんじゃないかな」
シロエ 「か、会長…?」
ブルー 「…そ、そういえば…」
嫌な話を思い出したような、と生徒会長、悪い顔色。
雄鶏、マジネタだったんですか?
2017/02/21 (Tue)
☆夕方には閉めます
節分は七福神めぐりでお寺へお出掛け、ソルジャー夫妻つきの道中。
行きの路線バスで大恥な上に、今度は雄鶏と美少年がどうのと。
Aブルー「思い出してくれて嬉しいよ! ネタ元は君だね!」
ブルー 「た、多分…。でも、バスの中でそんな話は…」
Aブルー「酉年の良さを話しているだけだよ! 何か問題でも?」
それとも、こっちがいいのだろうか、と指差すキャプテンの姿。
Aブルー「中断したから、きっと辛いと思うんだけど…」
A船長 「い、いえ、私は…! このように人目のある所では…」
Aブルー「見られていると意気消沈って? そこを頑張る!」
せっかくバスの中なんだから、とキャプテンの手を掴みまして。
Aブルー「ほら、触って、触って! さっきみたいにエロく!」
一同 「「「ひいぃっ!!」」」
また始まった、と誰もがガクガクブルブル。
Aブルー「あっ、あんっ…! ハーレイ、もっと…!」
A船長 「こうですか?」
Aブルー「そう、そこ…! うん、この方が…。ああっ!」
雄鶏よりも素敵だよね、と紅潮する頬。
Aブルー「今度は、此処で本番も…!」
ブルー 「やめたまえ!」
Aブルー「じゃあ、雄鶏…。あんっ、ハーレイ…!」
ブルー 「もういいから!」
雄鶏の話に戻したまえ、と生徒会長、怒りMAX。
ブルー 「このままだと逮捕されるから! お寺に着く前に!」
シロエ 「そうですよ! 事情聴取だけでも半端ないです!」
キース 「明らかに現行犯だしな…」
連行されるぞ、と副住職も吊り上げる眉。
キース 「七福神めぐりに、間に合わないのは確かだな」
Aブルー「そうなのかい?」
キース 「夕方には門が閉まるからな!」
事情聴取だけでも5時間はガチだ、という話。
キース 「それで良ければ、そのままでいいが…」
Aブルー「困るよ、お寺に行けないだなんて!」
ブルー 「そう思うのなら、雄鶏の話に戻すことだね!」
でないと逮捕だ、とキツイ脅しが。
お寺の方が優先ですよね?
2017/02/22 (Wed)
☆格が高いんです
節分は七福神めぐりでお寺へ、ソルジャー夫妻もやって来るわけで。
行きの路線バスでアヤシイ行為に及ばれ、逮捕は時間の問題かも。
ブルー 「誰が通報するか分からないからね! 話を戻す!」
Aブルー「分かったよ…。とにかく、プロポーズは雄鶏なんだよ!」
実際にあった話だからね、と大真面目な顔。
Aブルー「ずっと昔の神話の国では、男同士の恋が正しくてさ!」
一同 「「「へ?」」」
Aブルー「女性を相手にしているよりも、高尚な仲だったんだよ!」
男女の恋より、男同士の方が格が上だったのだ、と威張る人。
Aブルー「そんなわけだし、美少年との恋は大切なもので…」
シロエ 「それじゃ、本気でプロポーズだったんですか?」
Aブルー「もちろんだよ! 女性よりも値打ちがあるんだからね!」
女性なんかは論外だから、と説かれましても。
キース 「…それでは滅びてしまわないか? 人間という種族が」
Aブルー「子作りの方は、その辺の人に任せておけばいいんだよ!」
偉い人だと、他に女も囲っておくよね、と強烈すぎる話。
Aブルー「権力者の場合は、妻の他にも美少年だよ!」
サム 「…マジかよ、それ?」
Aブルー「ノルディに見せて貰った本だと、当時の常識!」
美少年を落として、なんぼの人生、と語りまくり。
Aブルー「そのために、まずはプロポーズ! 雄鶏を渡して!」
シロエ 「受け取ったら商談成立ですか…?」
Aブルー「商談だなんて、無粋な言葉はお断りだよ!」
恋が実ると言って欲しいね、と細かい注文。
Aブルー「そんなわけだから、ニワトリは縁起がいいんだってば!」
キース 「酉年とソレを一緒にするな!」
まるで文化が違いすぎるぞ、と文句ですけど。
Aブルー「今の世の中、グローバル! これでオッケー!」
ジョミー「じゃあ、酉年は最高なわけ…?」
Aブルー「干支の中ではダントツだね!」
今年の絵馬は、もう最高に効くであろう、と自信満々。
ニワトリの絵はガチですしね…。
2017/02/23 (Thu)
☆ニワトリな絵馬
節分は七福神めぐりでお寺へお出掛け、ソルジャー夫妻も来る始末。
行きの路線バスからアヤシイ行為で、挙句に雄鶏がどうこうと。
Aブルー「とにかく、雄鶏は男同士の恋を取り持つものなんだよ!」
A船長 「今年は酉年だそうですから…。御利益の方も最高かと」
Aブルー「絵馬にバッチリ書かなきゃね! 心をこめて!」
夫婦和合と、と盛り上がっている迷惑な人たち。
シロエ 「だ、大丈夫なんでしょうか…?」
キース 「他人のふりをしたい所だが…。難しいだろうな」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ もうすぐバス停に着くよ!」
次だもんね、と降車ボタンを押している「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「着いたら、福笹を貰わないとね!」
Aブルー「酉年の絵馬がついてるんだよね、買わなくちゃ!」
ブルー 「授かると言って欲しいんだけど!」
Aブルー「ゲット出来ればいいんだよ! 絵馬つきのを!」
さあ行くぞ、とバスが着くなり、真っ先に降りて、山門前へ。
Aブルー「福笹を一つ買いたいんだけど!」
巫女さん「どうぞ、良いお参りをなさって下さいね」
Aブルー「もちろんだよ! うん、ニワトリの絵がついてるね!」
もうワクワクと取り出す筆ペン、「夫婦和合」と黒々と。
Aブルー「さあ、ハーレイも買って、買って!」
A船長 「ええ。…夫婦和合は大切ですから」
一同 (((人生、終わった…)))
また、こいつらと巡拝するのか、と泣きそうなキモチの御一同様。
シロエ 「普通、絵馬には書きませんよね…」
キース 「祈願用の絵馬ではないからな…。干支の印だけで」
Aブルー「でも、ぼくたちは毎年、書いているから!」
君たちも福笹を買っただろうね、と強制参加にされる始末で。
ジョミー「…今から順番に回るわけ?」
ブルー 「来ちゃったからには、お参りしないと失礼だよ」
シロエ 「逃げたいんですけど…!」
サム 「また大恥だぜ…」
なんで毎年こうなるんだよ、と嘆き節。
もはやババだとしか…。
2017/02/24 (Fri)
☆札束でよろしく
ついに七福神めぐりのお寺に到着、ソルジャー夫妻も絵馬をゲット。
ニワトリが描かれた絵馬に「夫婦和合」と、筆ペンで書いて…。
Aブルー「…君たちは何も書かないのかい? お願い事を」
A船長 「筆ペンをお持ちでないのでしたら、お貸し致しますが」
キース 「この絵馬は、願い事を書くものではない!」
酉年の印だというだけだ、と副住職が吊り上げる眉。
キース 「現に去年はサルだった筈で、願い事とは無関係なんだ!」
Aブルー「でも、絵馬だから…。書いた方が絶対、御利益が!」
シロエ 「御利益の方が逃げそうです! ぼくたちの場合は!」
連れの誰かが酷すぎるんで…、と露骨な嫌味。
シロエ 「祟られないだけ、マシだと思ってるんですよ!」
サム 「違いねえな…。マジで仏罰が当たりそうだしよ…」
スウェナ「ピンポイントで下りそうよね、その仏罰…」
Aブルー「ふうん? まあ、ぼくたちには関係ないからね!」
とにかくお参り、と福笹を手にして颯爽と一つ目の塔頭へ。
Aブルー「大黒様かあ…。何の神様かは知らないけどさ…」
A船長 「願い事が叶えば、それで充分ですからね…」
Aブルー「夫婦和合をお願いするのが大切だからね!」
お賽銭を、と放り込んでいるのが札束。
一同 (((…スゲエ…)))
Aブルー「夫婦和合を、どうぞよろしく!」
A船長 「よろしくお願い致します!」
パンパン柏手、お辞儀の方も深々と。
Aブルー「バッチリかな?」
僧侶 「ようこそ、お参り下さいました」
心をこめて御祈祷させて頂きます、と札束、絶大な効果。
Aブルー「濃いめのエロもお願い出来るのかな?」
僧侶 「ご夫婦の仲が深まりますから、大丈夫ですよ」
お任せ下さい、と話は通じているんですけど。
シロエ 「言い出しましたよ、お寺なんかで…」
キース 「相手はプロだが、マニュアルの想定外だろうな…」
ブルー 「完璧にね…」
凄いスキルだ、と銀青様も驚く対応。
半端ないですね?
2017/02/25 (Sat)
☆札束に負けるな
七福神めぐりのお寺に到着、福笹を授かった後はお参りですけれど。
初っ端のお寺でソルジャーが賽銭箱に札束を投入、ドッカンと。
Aブルー「濃いめのエロを頼めるんなら、抜かず六発もOKかい?」
僧侶 「はい、もちろんでございます。夫婦和合の秘訣ですから」
Aブルー「ありがとう! お参りに来た甲斐があったよ!」
よろしくね、と差し出す福笹、僧侶が結び付ける短冊。
僧侶 「これで一年間、大黒様の御加護がありますので…」
Aブルー「それじゃ、大黒様によろしく! 夫婦和合を!」
僧侶 「確かに承りました。他のお寺でも、よいお参りを」
一同 (((…スマイル、ゼロ円どころじゃないし…!)))
地獄の沙汰も金次第どころか、夫婦和合も金次第な世界。
Aブルー「君たちはお参りしないのかい? 此処が一つ目だよ?」
キース 「…あんたの後には、何を祈っても無駄な気がしてな…」
シロエ 「せいぜい、無病息災ですよね…」
サム 「福は来そうにねえもんな…」
この程度しか払えねえんだから、と賽銭箱に投げ入れる小銭。
サム 「札束なんかは、逆立ちしたって無理だしよ…」
ジョミー「マツカなら、札束、いけそうだけど?」
スウェナ「そうよね、全員分でもいけるわよ、きっと!」
なんと言っても御曹司じゃない、と期待の視線。
スウェナ「さっきのに負けない札束、投げ込めないかしら?」
マツカ 「ぼくの財布は、皆さんと何処も変わりませんよ」
こういう時は、ただの高校生ですから、と寂しいらしい財布の中身。
マツカ 「帰りに食事に行けたらいいな、という程度で…」
ジョミー「じゃあ、小切手は? アレもアリだよ!」
語呂合わせとかで入れるんだよね、との声も出たものの。
マツカ 「福来いで2951とかのヤツですよね…」
ジョミー「そう、それ、それ! それでお願い!」
キース 「俺からも頼む! ゼロも山ほどで!」
札束なんかに負けてくれるな、と誰もが必死。
福は来るでしょうか?
2017/02/26 (Sun)
☆小切手が駄目なら
七福神めぐりでお寺に来たのがシャン学メンバー。迷惑な人つきで。
ソルジャー夫妻が夫婦和合を祈って札束、金額で負けている状態。
サム 「頼むぜ、ここはドカンと一発! すげえ小切手で!」
ジョミー「ゼロが多いほどいいんだってば、なんとかしてよ!」
シロエ 「札束に勝つには、それしか無いんですってば!」
マツカ先輩だけが頼りなんです、と泣きが入っている人も。
シロエ 「お願いします! うんと景気のいい語呂合わせで!」
キース 「深く考えなくてもいいから、福来いで頼む!」
スウェナ「そうよね、福さえ来ればいいんだもの!」
2951にゼロを四つほど付けて欲しい、という注文。
スウェナ「札束に勝つなら、ゼロは三つでいいけれど…。でも…」
シロエ 「四つの方が、もう絶対に強いですしね!」
ジョミー「マツカだったら、五つでも平気そうだけど…」
サム 「うんうん、五つが六つになっても問題ねえよな」
なんと言っても御曹司だしよ、と頼られまくりですけれど。
マツカ 「えっとですね…。小切手、持っていないんですけど」
一同 「「「へ!?」」」
マツカ 「今日は七福神めぐりですから、小切手なんかは…」
持ち物に入っていませんよ、と当然と言えば当然な言葉。
マツカ 「財布の中身が全部ですってば、今のぼくは」
ジョミー「そ、それじゃ、札束に勝てないわけ…?」
サム 「持ってねえなら、そうなるよな…」
シロエ 「待って下さい、何処かに銀行、無いんですか!?」
其処で引き出して貰いさえすれば、とナイスなアイデア。
シロエ 「銀行だったら、それこそ札束の世界ですよ!」
キース 「違いないな。全部新券、帯封つきでいける世界だ」
ジョミー「それでお願い! 銀行は、と…」
お寺を出てから徒歩で五分、とスマホで地図を。
ジョミー「此処、此処! 五分で着くらしいから!」
シロエ 「お願いします!」
札束を貰って来て下さい、と頼りは銀行。
本気で新券帯封つきの世界…?
2017/02/27 (Mon)
☆インパクトで勝負
七福神めぐりでお寺に来たのに、ソルジャー夫妻が投げ込んだ札束。
夫婦和合の祈願はバッチリ、お賽銭の額で負けるシャン学メンバー。
シロエ 「マツカ先輩、お願いです! 銀行に行って札束を!」
サム 「置いてある現金、全部引き出して来てくれねえかな…」
キース 「そうだな、マツカならいけるだろう」
銀行の金庫が空になろうと、と必死の懇願ですけれど。
マツカ 「…それで、あの人たちに勝てるんですか? 真面目な話」
一同 「「「へ?」」」」
マツカ 「金額だけなら負けませんけど、祈願の方が問題です」
ただ福が来るよう祈るだけでは勝てません、と曇らせる顔。
マツカ 「きっとインパクトで勝負なんだと思うんですよ」
サム 「七福神に聞いて貰うには、かよ…?」
マツカ 「ええ。恵比須様なんかは耳が遠いと聞きますから…」
大声で「アレ」を叫ばれた日には敗北します、と沈痛な表情。
マツカ 「お坊さんだろうが、神様だろうが、インパクトですよ」
Aブルー「そう、その通り! 福なんかよりも、夫婦和合で!」
さあ、行こうか! と張り切るソルジャー。
Aブルー「残るお寺は、あと六つ! 札束を入れて頼むんだよ!」
一同 「「「うわー…」」」
もう完全に死亡フラグで、行く先々で赤っ恥は確実。
キース 「インパクトで負けてしまうというのか…」
Aブルー「だって、ぼくたちは真剣だからね! 絵馬も書いたし!」
A船長 「夫婦和合を、きちんとお願いしませんと…」
一同 (((人生、終わった…)))
泣きの涙の御一同様、気分は市中引き回しの刑。
Aブルー「はい、此処でもお参り! 夫婦和合でどうぞよろしく!」
A船長 「漲りますよう、よろしくお願い致します!」
僧侶 「確かに承りました」
それは絶大な札束の効果、続きまくる悲劇。
ジョミー「ぼくたちの福は?」
キース 「もう諦めろ…」
早く帰れるよう祈るだけだ、と切実な祈願。
悲惨ですけど、これにて中継終了~。
2017/02/28 (Tue)
☆歴史が変わる時
さて、二月。一年で一番寒い季節で、立春の前の日が節分。
どう過ごすべきか悩むシャン学メンバー、ちなみに平日ですけれど。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 午後の授業はサボリなんだね!」
ブルー 「ぶるぅの部屋に来てるってことは、そうなるねえ…」
ジョミー「授業も飽きるよ、毎年、毎年、おんなじだから」
いつまで経っても高校1年生の繰り返し、というのが特別生たち。
シロエ 「時事問題が変わる程度ですよね、授業の中身…」
マツカ 「教科書の方は、そうそう変わりませんからね…」
ブルー 「よっぽどの事件が無いと変わらないねえ、残念ながら」
昔、歴史がまるっと変わったくらいの事件、と言われましても。
サム 「なんだよ、それ? 歴史なんかが変わるのかよ?」
ブルー 「君たちの年では知らないかもねえ、ゴッドハンドは」
一同 「「「ゴッドハンド?」」」
凄腕の医者か何かだろうか、と誰もがキョトン。
ブルー 「医者じゃないんだな、在野の考古学者というヤツで」
キース 「…もしかしてアレか、石器を捏造したヤツか?」
ブルー 「ピンポーン! 若いのに、よく知ってたねえ…!」
キース 「どういう犯罪に当たるのか、と読んだ覚えが…」
法律家を目指していたからな、という副住職の「かつての夢」。
キース 「あのせいで、人生が変わったヤツまでいたというのに…」
シロエ 「何なんですか、その事件は? 石器でしょう?」
ジョミー「石器なんかで、人生、変わってしまうわけ?」
ブルー 「旧石器時代が丸ごと消え去ったからね!」
専門に研究していた人の人生がパア、と。
ブルー 「教科書も専門書も軒並み書き換え、大損害だよ」
シロエ 「その人、責任、取ったんですか?」
キース 「名前を変えて逃げたという話だが…。酷い事件だった」
サム 「俺たちもソレで逃げられねえかな?」
シロエ 「誰かさんからですか?」
無理でしょうね、と首を振るシロエ君。
誰かさんというのは、やっぱり、あの人?
2017/02/01 (Wed)
☆逃げられない運命
節分をどう過ごすべきかと、授業をサボッているシャン学メンバー。
もちろん節分当日もサボリですけど、今の話題は旧石器の捏造事件。
シロエ 「石器の捏造した程度なら、それで逃げられますけどね…」
ジョミー「ぼくたちの場合は無理っぽいよね、相手が悪くて」
スウェナ「下手なマスコミより怖いわよ?」
壁に耳ありどころじゃないわ、とスウェナちゃん。
スウェナ「名前を変えて逃げてみたって、追って来るわよ、絶対に」
ブルー 「サイオン・パターンは変えられないしね…」
一同 「「「へ?」」」
ブルー 「固有周波数みたいなモノだよ、分かっちゃうんだよ!」
サイオンを使っていない時でも、個人が特定可能だとか。
ブルー 「整形手術で顔を変えても、変えるだけ無駄」
一同 「「「うわー…」」」
歴史を変えた犯罪者よりも「酷い」扱いか、と誰もが愕然。
シロエ 「じゃ、じゃあ、何をしても無駄ってことですか?」
ブルー 「残念だけど、打つ手は無いね!」
サム 「明日の節分にも来やがるんだよな、あいつ…」
ブルー 「正確に言うなら、「あいつら」だけどね」
もう間違いなく来るであろう、と嫌すぎる予言。
ブルー 「集合場所を訊いて来たからねえ…」
一同 「「「ひいぃっ!」」」
またか、と誰もが泣きたいキモチ。
ジョミー「い、いっそ行き先を変えるとか…」
キース 「馬鹿野郎! 俺の家がターゲットになりかねん!」
シロエ 「そうですね…。下手に変えようとした時は…」
マツカ 「キースがロックオンされそうですよね…」
なまじ副住職だけに…、という指摘。
マツカ 「大人しく、いつものお寺にしておく方が吉ですよ」
サム 「だよなあ、元老寺で暴れられたら悲惨だしよ…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 明日は七福神めぐりだね!」
ブルー 「それしか無いねえ、キツイけどさ」
キース 「頼む、俺のためにも耐えてくれ!」
明日はサボリで毎度のコース、と決まった予定。
どうなるやら…。
2017/02/02 (Thu)
☆逃れたい行き先
節分は七福神めぐりにお出掛け、そういう計画なシャン学メンバー。
もちろん学校の方はサボリで、生徒会長のマンション前に集合で。
ジョミー「おはよう! やっぱり今日は逃げられないよね…」
シロエ 「集合場所を訊いて来た、と会長が言ってましたしね…」
サム 「顔を変えても逃げられねえのが、俺たちだしよ…」
仕方ねえよな、と朝から漂う絶望感。
スウェナ「サイオンのせいで、個人が特定可能だなんて酷いわよ!」
マツカ 「あんまりですよね、そんな仕組みだとは思わないですよ」
シロエ 「キース先輩には、もう完全に死亡フラグですよね…」
キース 「言わないでくれ…。何処へ逃げても、無駄らしいからな」
あの馬鹿野郎が追って来るんだ、と副住職の嘆き。
キース 「おまけに寺までロックオンだぞ、御利益だけで!」
シロエ 「神社の方に回せないんでしょうか、同じ御利益なら」
ブルー 「無駄だろうねえ、なにしろ神仏混交だからね!」
七福神めぐりがモロにソレだ、と生徒会長、いえ銀青様。
ブルー 「これから行くのはお寺だよ? 七福神めぐりだけど」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 恵比須様とか、一杯だもん!」
一同 「「「あー…」」」
お寺と神社が混じっていたか、と思わず仰いでしまう空。
ジョミー「いっそ大雪…。それで交通がマヒしてしまえば…」
シロエ 「行かなくて済むかもしれませんね!」
サム 「キース、雪乞いの祈祷はねえのかよ!?」
キース 「そ、そんな祈祷は知らないが…。だが、あるのか?」
スウェナ「スキー場とかが、やっているでしょ?」
雪不足の時に、とナイスな発言。
スウェナ「だから効くんじゃないかしら? お念仏でも!」
シロエ 「そう言えば、オールマイティーですよね?」
サム 「五体投地で出来ねえのかよ? 雪雲を呼んで来るとかよ」
ジョミー「それだよ、やれば出来るかも!」
キース 「…雪か…」
あの馬鹿野郎さえ来なければ、と視線が空へ。
雪乞いをすると…?
2017/02/03 (Fri)
☆雪乞いのヤバさ
節分は七福神めぐりでお寺にお出掛け、それがシャン学メンバー。
ところが毎年降ってわくのが災難な人で、回避したいのが今の心境。
シロエ 「キース先輩、なんとか雪雲を呼べませんか?」
マツカ 「思い切り晴れてますけどね…。寒いのは確かですけれど」
ジョミー「望みはゼロじゃないと思うよ、ゲリラ豪雪とか!」
一同 「「「ゲリラ豪雪?」」」
なんじゃそりゃ、と誰もがキョトン。
ジョミー「ゲリラ豪雨っていうのもあるしさ、雪バージョンだよ」
スウェナ「局地的に降ればいいわけね? 桁外れの雪が」
ジョミー「そう、そう! もう思いっ切り、ドッカンと!」
キース 「それは迷惑にならないか? 被害がかなり大きそうだが」
積雪荷重を越えたらヤバいぞ、と耳慣れない言葉。
一同 「「「積雪荷重?」」」
キース 「このくらいの雪なら耐えられる、という建築基準だ」
雪が降る辺りの市町村なら、それが決まっているものだ、との話。
キース 「雪国だったら、1メートルかもしれないが…」
シロエ 「この辺りだと、どうなんですか?」
キース 「俺も数値を聞いたことはないが、少ない筈だぞ」
30センチもあれば上等だろう、と。
キース 「多少の余裕はあると思うが、それを越えたら…」
サム 「ヤバイのかよ?」
キース 「家は倒壊しないとしても、カーポートなどは…」
屋根が落ちても不思議ではない、と語る大雪の破壊力なるもの。
キース 「俺の雪乞いで被害甚大だと、申し訳なくて…」
ブルー 「屋根瓦が落ちるとか、雨樋が壊れるとかもあるしね…」
一同 「「「うーん…」」」
誰かさんの被害を避けようとしたら、他の人にかかりそうな迷惑。
サム 「雪乞いは駄目かもしれねえなあ…」
シロエ 「スキー場なら、問題ないんですけどね…」
ブルー 「むしろ大歓迎だろうけど、こういう町では…」
キース 「マズイと思うぞ」
道路が凍る程度の雪ならいいんだが、と曇らせる顔。
加減するのは無理ですよね?
2017/02/04 (Sat)
☆雪乞いをしたい
節分は七福神めぐりでお寺に行くのが、シャン学メンバーのお約束。
けれど毎年、やって来るのが困った人で、切実に回避したいのに…。
シロエ 「雪乞いをしたら、一般の人に迷惑がかかるわけですね?」
キース 「このくらいの雪を降らせて下さい、と注文は出来ん」
それが出来たら、副住職などやっていない、と深い溜息。
キース 「俺の年では緋の衣とはいかないが…。それなりの地位で」
スウェナ「緋の衣なら、其処にいるじゃない!」
シロエ 「そうでした! 会長だったら、出来るんじゃあ…?」
注文通りに雪を降らせることが、と眺める先に伝説の高僧、銀青様。
シロエ 「会長、雪をお願いします! 交通がマヒする程度のを!」
マツカ 「気温が下がれば、3センチもあれば充分ですよね」
スウェナ「その筈よ? よくニュースにもなってるもの」
都市は積雪に弱いというのが常識でしょ、という指摘。
スウェナ「1センチだけでも、凍結したらアウトじゃないの」
シロエ 「ですよね、今から気温を氷点下に下げて…」
サム 「3センチも降れば、もう走れねえよな…」
バスも車も、とサム君も。
サム 「スタッドレスでも、凍ったら無理らしいしよ…」
ジョミー「らしいね、食い込んでくれないから」
キース 「滑って終わりだと聞くが…。あんた、出来るのか?」
どうなんだ、とキース君も見詰める、緋色の衣を着られる人。
キース 「雪さえ積もれば、バスは走って来ないと思うが!」
ブルー 「普通のバスならそうなんだけどさ…」
一同 「「「へ?」」」
ブルー 「ぼくたちが乗る予定のバスは特別だから…」
走れると思う、と言われましても。
サム 「チェーンでも巻いて来るのかよ?」
ブルー 「違うね、人海戦術だよ!」
一同 「「「人海戦術?」」」
ブルー 「うん、文字通りに人間が頼りなんだけど…」
一同 「「「…人間?」」」
そんなものがどう役に立つのだ、と誰もが悩む人海戦術。
何をやらかすと?
2017/02/05 (Sun)
☆人海戦術は一人
節分は七福神めぐりのためにお寺へ、シャン学メンバーの年中行事。
ところが毎年、やって来るのが余計な人。回避するには雪だとか。
シロエ 「雪が積もっても、確かに人は動けますけど…」
サム 「バスや車は無理じゃねえかよ、人間が何をするんだよ?」
ジョミー「たまに押したりしてるけどさ…。動かないヤツを」
だけど限界がある筈だよね、とジョミー君。
ジョミー「雪が降ったら、車が放置になってる所も多いらしいし…」
キース 「恵須出井寺の近くもそうだな、あそこは山の上だから」
スウェナ「登り口で既に無理なんでしょ? あの山の下の住宅地」
シロエ 「そうです、そうです! 動かない車が乗り捨てって噂で」
マツカ 「タクシーも断るそうですよ? とても行けないと」
乗車拒否にはならないんですよね、と噂に高い雪の坂道。
マツカ 「他にも幾つもありますよ。配車さえ断られる場所が」
ジョミー「プロでもソレだよ、しかもタクシーでさ…」
サム 「バスを動かせるとは思えねえよな、人力ってヤツで」
何人がかりで押すんだよ、とサム君も首を捻る路線バス。
サム 「人海戦術で走らせるのに、何人必要なんだよ、それ…?」
ブルー 「さあ…? 全部で何人になるかは聞いてないけどさ…」
シロエ 「バス会社の人が総がかりですか?」
ブルー 「どうだろう? バス一台に一人だから」
一同 「「「一人!?」」」
誰もが耳を疑う人数。相手は路線バスだけに。
キース 「一人で何が出来るんだ! 路線バスだぞ!?」
シロエ 「僻地を走るミニバスだったら、まだ分かりますけど…」
サム 「あれでも下手なマイクロバスより大きいぜ?」
一人で押せるわけがねえだろ、という僻地向けのバス。
サム 「でもって、俺たちが乗るのは普通のバスでよ…」
ジョミー「一人なんかじゃ押せないよ?」
キース 「押せたらギネスものだと思うが…!」
有り得ないぞ、と誰もが思う少なすぎる数。
たった一人で何が出来ると…?
2017/02/06 (Mon)
☆有り得ない人数
節分は七福神めぐりにお寺へ行くのが、シャン学メンバーのお約束。
けれど毎年、降ってわくのが迷惑な人で、回避するのに雪を希望で。
キース 「どうやって路線バスを押すというんだ、たった一人で!」
シロエ 「引っ張るにしても無理すぎですよ、一人だけだと!」
ジョミー「何か特別な機械でもあれば、出来そうだけどさ…」
筋力をサポートする特殊スーツとか、という声も。
スウェナ「あー…。あるらしいわよね、病院とかだと」
マツカ 「そうらしいですね、腰とかへの負担を減らすためのが」
サム 「でもよ、そういうのは高いんじゃねえか?」
マツカ 「高いでしょうね、ぼくは値段は知りませんけど…」
恐らく半端ないでしょう、と御曹司も言うロボットスーツ。
マツカ 「路線バスよりは安いでしょうけど、でもですね…」
シロエ 「その路線バスを、一人で押せるロボットスーツですよ?」
キース 「有り得ない値段になりそうだな…」
それくらいならバスの運行を取りやめた方が、と現実的な意見。
キース 「あのバス会社が潤っているとは思えんぞ」
シロエ 「赤字だとは聞いていないですけど、儲かってる話も…」
スウェナ「聞かないわよねえ、観光地を走る路線は多いんだけど…」
サム 「やっぱ無理そうだぜ、一人でバスを押せるスーツはよ…」
買えねえだろ、とサム君も。
サム 「それともアレかよ、何かの実験でタダなのかよ?」
シロエ 「実験ですか…。それならタダかもしれませんね」
キース 「たまに僻地でやるようだな」
そういうケースか、と生徒会長に向けられる視線。
キース 「僻地ではないが、実験に協力中なのか?」
ブルー 「そうじゃないけど…。あのバス会社の伝統だから」
一同 「「「伝統?」」」
ブルー 「その道ひと筋、もう雪の日は任せてくれって勢いで!」
キース 「…いつからなんだ?」
ブルー 「昔からだよ!」
バスの運行を始めた頃からじゃなかろうか、との話。
そんな時代にどんな技術が?
2017/02/07 (Tue)
☆雪国から来たバス
節分は七福神めぐりのためにお寺へ、シャン学メンバーの年中行事。
其処へ来るのが迷惑な人で、雪でバスが止まればいいと思うのに…。
ブルー 「あのバス会社は根性なんだよ、元が雪国の会社だから」
一同 「「「へ?」」」
ブルー 「もう思いっ切り雪深い場所の会社でさ…」
元々はね、とダテに長生きしていない様子。
ブルー 「アルテメシアと、其処を結ぶ鉄道を計画してたくらいで」
キース 「そう言えば、聞いた気もするな。あそこの社名は…」
シロエ 「会社の名前がどうしたんです?」
キース 「ごくごく普通に聞こえるんだが、実はだな…」
このアルテメシアと、とある雪国の地名が混ざっている、との話。
サム 「あー…。そう言われてみりゃ、そうかもなあ…」
ジョミー「混ぜてあるわけ、地名が二つ?」
ブルー 「実はそうなんだよ、いつか鉄道で結ぶ日のために」
予算不足でポシャッただけで、という遠い昔の会社の事情。
ブルー 「だからノウハウがありまくりでさ…。雪国仕様の」
キース 「しかしだな…。いくら雪国でも、路線バスを一人では…」
ジョミー「押せないだろうと思うけど?」
シロエ 「でも、バスの運行を始めたような時代からですよ?」
ロボットスーツは有り得ませんが、と冷静な意見。
シロエ 「きっと方法があるんです。一人で押してゆくための!」
サム 「俺たちが思い付かねえってだけで、常識かもなあ…」
雪国の人にしてみれば、との声も。
サム 「路線バスとか、大型トラックを一人で押すのが」
ジョミー「そうなのかなあ? よく立ち往生してるけど…」
大雪の度に、立ち往生とか孤立のニュース、とジョミー君。
ジョミー「常識だったら、そうならないと思うけど?」
ブルー 「なにしろ時代が変わりすぎてねえ…」
キース 「それはどういう意味なんだ?」
ブルー 「普通は、アレを装備していないと思うんだよね」
雪道を走る車なんかには…、と言ってますけど。
何を装備すると…?
2017/02/08 (Wed)
☆チェーンなのかも
節分は七福神めぐりにお寺へ、それが年中行事なシャン学メンバー。
なのに迷惑な人がやって来るわけで、大雪で止まって欲しいバス。
キース 「雪道でも走れる便利な何かがあるんだな?」
シロエ 「チェーンだったら、今も現役じゃないですか!」
サム 「スタッドレスが普及してても、普通にあるぜ?」
ジョミー「でもさ、チェーンを自分でつけられない人も多いって…」
一同 「「「あー…」」」
そういう話も確かに聞くな、と誰もが納得。
ジョミー「チェーンがあっても、つけられないんじゃ意味ないし…」
キース 「最初から車に積んでいないというわけか!」
シロエ 「道交法的にどうかは知りませんけど、バレませんよね…」
チェーンを積んでいるかどうかは、とシロエ君が言う、取り締まり。
シロエ 「トランクを開けて、チェーンは確認しませんよ」
ジョミー「立ち往生した後になったら、調べて罰金だとしても…」
サム 「普通は大雪、想定してなんかいねえよな?」
チェーンを載せるスペースがあったら、他のを載せるぜ、と。
サム 「趣味の道具とか、載せたいものは多いだろうしよ…」
シロエ 「分かります! ぼくが車を持っていたなら、ソレですよ」
キース 「つまり、チェーンか? 例のバスのは」
雪道走行の基本だからな、とキース君。
キース 「そして人間が一人というのは、チェーン要員か!」
ジョミー「確かジャッキで上げるらしいし、もう一人いれば…」
シロエ 「簡単なのかもしれませんね。運転手だけでやるよりも」
チェーンなのか、と出て来た結論。
シロエ 「スタッドレスの時代になって、忘れ去られた道具ですね」
ブルー 「どうだろう? もっと前から忘れてそうだよ」
一同 「「「へ?」」」
スタッドレスが無かった時代に、チェーン無しは無理。
キース 「チェーンじゃないのか?」
ブルー 「もっと日常的なヤツだよ!」
昔は何処の家にもあった、と言われましても。
いったい何が…?
2017/02/09 (Thu)
☆掃除機に敗れたモノ
節分はお寺で七福神めぐり、シャン学メンバーの年中行事ですけど。
迷惑な人がやって来るわけで、大雪で止まって欲しいのが路線バス。
シロエ 「チェーンの他に何があるんです! 雪道用の道具が!」
キース 「昔は何処の家にもあったと言うがな…」
そんな時代に、何処の家にも車があるか、という疑問。
キース 「今でこそ車はデフォ装備かもしれないが…」
ジョミー「ずっと昔は、無い家の方が多かった筈…だよね…?」
シロエ 「マツカ先輩の家だったら、昔からあるんでしょうけどね」
マツカ 「それは…まあ…。そうらしいですけれど」
詳しいことは知らないんです、と何処までも控えめな御曹司。
マツカ 「でも、対向車も来ない時代があったそうですよ」
キース 「やっぱりな…。車も無いのに、雪道対策は要らん!」
サム 「だよなあ、肝心の車が家にねえのによ…」
道具だけ持っててどうするんだよ、とサム君も言ってますけれど。
ブルー 「車用だとは言ってないよ、ぼくは一言も!」
一同 「「「へ?」」」
ブルー 「あくまで日常に生きてた道具なんだよ!」
今は掃除機に淘汰されたけど、と面妖な台詞。
一同 「「「掃除機!?」」」
ブルー 「ルンバの登場を待つまでもなく、遥か昔に!」
生存競争に敗れて消えたツールだ、と生徒会長。
ブルー 「今でも、お寺じゃ暮らしに生きているけどね…」
シロエ 「キース先輩、お寺だそうです! 何なんですか!?」
キース 「いや…。何のことだか、俺にもサッパリ…」
まるで謎だ、とブツブツと。
キース 「掃除機に敗れて、消えたツールと言われても…」
ブルー 「本堂では使ってないかもだけど…。庭じゃ使うよ」
一同 「「「庭?」」」
はて…、と首を捻っている御一同様。
ジョミー「庭って、何さ?」
キース 「あんたが言うのは、境内のことか?」
ブルー 「そう。掃除の時の必須アイテム!」
無ければ何も始まらないよね、と。
どんな掃除道具…?
2017/02/10 (Fri)
☆チリトリとセット
節分は七福神めぐりでお寺へ、それがシャン学メンバーの年中行事。
けれど乱入するのが迷惑な人で、大雪で止まって欲しい路線バス。
キース 「掃除の時の必須アイテムと言われてもだな…」
シロエ 「雪道で役に立ちそうなものがありますか?」
キース 「…強いて言うなら、チリトリかもしれん」
あれを使って雪かきをするヤツもいるから、と。
キース 「坊主仲間に聞いたことがある。デカイので雪を掬うとな」
一同 「「「へ?」」」
キース 「積もった雪にチリトリをブチ込んで、こう…」
ドカンと纏めて掬って捨てる、との実に合理的な使い方。
サム 「あー…。それじゃねえかな、雪を掬って捨てるんだぜ」
ジョミー「それなら走れそうだよね…。雪だらけになった道路でも」
スウェナ「チリトリがある家、きっと少ないわよね…」
掃除機があれば要らないもの、と出て来たチリトリなる道具。
スウェナ「確かに一人で充分そうだわ、チリトリがあれば」
シロエ 「でもって、普通は車に積んでいませんよね、それ…」
マツカ 「普通どころか、まず積みませんよ」
忘れ去られたのも納得です、と御曹司も。
マツカ 「本場の雪国でも廃れたでしょうしね、チリトリなんかは」
ジョミー「チリトリかあ…。あったら便利そうではあるよね」
キース 「雪国から来た、バス会社ならではの知恵だったか…」
雪が降ったらチリトリなのか、と誰もが感心しきりですけど。
ブルー 「惜しいね、チリトリじゃないんだな、これが」
シロエ 「じゃあ、何なんです?」
ブルー 「チリトリとセットになってるヤツだよ」
そう言えば分かる筈だけど、とのヒント。
キース 「まさかと思うが…。箒なのか?」
ブルー 「ピンポーン! 雪の日は箒の出番なんだよ」
一同 「「「箒!?」」」
ブルー 「そう! 運転手の他に箒を持った人がついてて…」
キース 「道路の雪を掃いて行くだと!?」
本当なのか、と一同、ビックリ。
箒さえあれば走れるバス…?
2017/02/11 (Sat)
☆強すぎる路線バス
節分は七福神めぐりでお寺へお出掛け、シャン学メンバーのお約束。
ところが来るのが迷惑な人で、路線バスが止まる大雪を希望。
キース 「人海戦術だとは聞いたが…。本気で箒で雪を掃くのか?」
ブルー 「そうなんだよねえ、今どきレトロな竹箒でね!」
一同 「「「竹箒!?」」」
それは確かに、普通の家には無さそうなブツ。庭掃除用だけに。
キース 「だから境内だと言ったのか…。本堂ではなくて」
ブルー 「本堂の方も箒だろうけど、そっちは箒が別物だから…」
雪を掃く発想は出ないかと思って、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「とにかく竹箒で道路を掃く! 雪が積もれば!」
キース 「…アレなら掃けるかもしれないな…。どんな雪でも」
ジョミー「それ、どういう意味?」
キース 「凍結寸前の重い雪だろうが、半ば凍ったヤツであろうが」
溝掃除にも使う箒だけに…、と流石な「現場」にいる人の声。
キース 「泥でもザカザカ掃ける箒が、竹箒なんだ」
シロエ 「じゃあ、最強じゃないですか…。相手が雪なら」
ブルー 「そういうことだね、だから、あのバスは強いんだよ!」
あのバスの後ろをついて走れ、と「通」なら知っているとか。
ブルー 「大雪が降り始めた時には、下手に自分で走るよりもさ…」
キース 「あのバス会社のバスが来るのを待つと言うのか!?」
ブルー 「そう! 除雪された道路を走って行けるからねえ…」
スリップも事故の心配も無し、との凄い裏技。
ブルー 「急がば回れの感覚なんだよ、要はバス待ち!」
シロエ 「車で行くのに、路線バスが来るのを待つんですか…」
ブルー 「目的地まで、無事に行きたければね!」
そのバスに乗って行くのが、今日なんだけど、と嫌すぎる話。
ブルー 「雪乞いをするだけ無駄だと思うよ」
キース 「そ、そうか…。雪を端から掃かれたのでは…」
シロエ 「バスは来ますよね…」
大雪だろうが当たり前に、と絶望の声。
七福神めぐり、確定ですね…?
2017/02/12 (Sun)
☆やっぱり来た人
節分は七福神めぐりでお寺へ、シャン学メンバーの年中行事なのに。
毎回、来るのが迷惑な人で、雪で行けなくなれば、と望んでも…。
キース 「雪乞いで大雪を降らせてみても、あのバスは来るのか…」
ブルー 「他の会社のだと、完璧に立ち往生なコースだけどね…」
あのバス会社のバスだけは駄目だ、と生徒会長が振っている首。
ブルー 「積雪記録を更新しようが、走行記録を更新なんだよ」
一同 「「「うわー…」」」
どんな雪道でも走って来るとか、大雪に期待するだけ無駄。
サム 「行くしかねえんだな、七福神めぐり…」
ブルー 「そうなるねえ…。じきに集合時間になるしさ」
キース 「またエライ目に遭わされるのか…」
??? 「こんにちはーっ!!!」
何を悩んでいるんだい、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
シロエ 「な、なんでもないです!」
Aブルー「そうなのかなあ…? ハーレイ、どう思う…?」
??? 「よく分かりませんが、放っておけばよろしいのでは?」
七福神めぐりが大切です、とキャプテン(会話表記はA船長)まで。
A船長 「今年もよろしくお願いします。福を沢山頂きませんと」
Aブルー「ここでお願いしないとねえ! 一年分の夫婦円満!」
一同 (((人生、終わった…)))
また大恥をかかされるのだ、と誰もが泣きたいキモチ。
キース 「いいか、行き先は寺なんだからな! 敬意を払え!」
Aブルー「払ってるってば、ちゃんと毎年!」
A船長 「お賽銭も入れておりますし…」
七福神様に心からの敬意を払っております、と自信満々。
A船長 「福笹を頂いて、絵馬に夫婦和合と書き込みませんと…」
Aブルー「節分って気がしないもんねえ!」
さあ行こうか、とバス停の方へ向かう人たち。
シロエ 「…もう終わりですよ…」
キース 「終わったな…」
Aブルー「さあ、早く、早く! バスが来るからね!」
お寺へゴー! と言われましても。
待っているのはドツボでは…?
2017/02/13 (Mon)
☆福が来そうな酉年
節分は七福神めぐりでお寺へお出掛け、シャン学メンバーのお約束。
其処へ毎年、乱入するのがソルジャー夫妻。当然のような顔で。
Aブルー「何をしてるのさ、早くバス停に行かなくちゃ!」
A船長 「皆さんも、バスの時間に合わせて集合なさったのでは?」
一同 「「「………」」」
もう駄目だ、と立っているのが「死亡フラグ」というヤツ。
シロエ 「人生、終わりましたよね…」
キース 「終わったな…。もう、どうしようもない勢いで…」
Aブルー「何を言うかな、ぼくたちの人生はこれからだよ!」
何処かの少年マンガ雑誌の打ち切りみたいな、ソルジャーの台詞。
Aブルー「大いに盛り上げていかなくちゃ! 今年は酉年!」
A船長 「如何にも福が来そうな年です、ええ、本当に」
一同 「「「へ?」」」
酉年は何かあっただろうか、と首を傾げる御一同様。
キース 「おい、酉年は縁起のいい年だったか?」
シロエ 「知りませんけど…?」
ブルー 「申年が去ったという意味では、いい年なんだけど…」
一同 「「「申年?」」」
それも知らない、と謎が重なりましたけど。
Aブルー「はい、バス停にご到着~! バスは、まだかな?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 今は此処だよ!」
一つ前のバス停にいるみたい! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
Aブルー「あー…。ホントだ、そういう表示だね」
A船長 「一つでしたら、じきに来ますね」
早くお参りに行きたいものです、と言っている間に…。
ぶるぅ 「バスが来たよーっ!」
Aブルー「さあ、乗って、乗って!」
A船長 「私たちの席は、此処でよろしいですね」
一番後ろの席に座ったキャプテンの膝に、ソルジャーがストンと。
Aブルー「バスの中から、密着座りで運気上昇!」
A船長 「この座り方で行けば、夫婦和合も完璧ですよ」
一同 (((た、他人のふり…)))
Aブルー「あ、ちょっと…!」
申年というのは何なんだい、と振られた話。
他人のふりは…?
2017/02/14 (Tue)
☆夜がいいです
除夜の鐘を昼間に撞くというお寺が登場、とても好評なのだそうで。
参拝客も十倍に増えたらしいですけど、反対派なのがソルジャー。
Aブルー「いくら好評でも、昼は駄目だよ! 夜に撞かないと!」
キース 「坊主としては、あんたの意見に賛成だがな…」
昼間だと、どうマズイのだ、と副住職の疑問。
キース 「あんたの世界に除夜の鐘は無いし、昼でも良かろう」
Aブルー「さっきも言ったよ、煩悩の中身が変わってくると!」
そのお寺では夜は撞かないよね、とソルジャー、確認。
Aブルー「昼間の方が明るくていい、と夜は撞かないらしいよね?」
キース 「そのようだが…。昼の間に撞いて終わりだ」
Aブルー「そんなお寺が増えたら、ぼくは困るんだよ!」
キース 「坊主の俺も歓迎できんが、あんたは寺とは無縁だろうが」
Aブルー「そういうわけでもないってば! 色々な面で!」
極楽の蓮を予約するとか、スッポンタケの法要だとか…、と。
Aブルー「除夜の鐘も、大切なイベントだしね!」
シロエ 「昼間だと駄目な理由がイマイチ分かりませんが…?」
キース 「俺にも謎だ。昼でも夜でも、大して変わらんだろう」
煩悩を流すための鐘には変わりはない、と副住職。
キース 「ただ、新しい年を迎える前に、また溜まりそうだがな」
Aブルー「其処なんだよ! 新しい年は夜に迎えるわけでさ…」
夜と言ったら、やるべきことは一つ! と突き上げる拳。
Aブルー「除夜の鐘を撞きに行くなら、お預けになるけど…」
シロエ 「何がです?」
Aブルー「もちろん、セックス! 夜は大いに楽しんでこそ!」
ぼくは昼間でも気にしないけど、と恥じらいの無い人。
Aブルー「夜に除夜の鐘を撞きに行ったら、頭の中身は…」
キース 「待て、その先は言わなくていい!」
Aブルー「ダメダメ、これが大切だからね!」
シロエ 「もういいですから!」
Aブルー「良くないよ!」
除夜の鐘の存在意義を語らせてくれ、と言われましても。
迷惑な…。
2017/01/16 (Mon)
☆昼間じゃ困る
昼の間に除夜の鐘を撞くお寺が登場、参拝客が増えたそうですけど。
ソルジャーは昼に撞くのに反対、除夜の鐘の存在意義がどうのと。
Aブルー「いいかい、煩悩を流すのが除夜の鐘なんだからね!」
キース 「そんなくらい、誰でも承知している!」
Aブルー「でもねえ…。真っ昼間に煩悩を流しに鐘を撞いても…」
まるで雰囲気が無いじゃないか、と指差す窓の向こう側。
Aブルー「こんな具合に明るかったら、煩悩も健全になっちゃうよ」
一同 「「「へ?」」」
健全な煩悩とは何事なのだ、と誰もがキョトン。
シロエ 「あのですね…。煩悩は煩悩だと思うんですけど…」
サム 「うんうん、除夜の鐘で流すくらいに余計なモンだぜ」
スウェナ「そんなモノが健全なわけがないでしょ、最初っから!」
Aブルー「どうなんだか…。少なくとも、夜で暗い方がさ…」
アヤシイ気分になりやすいよね、とニコニコニコ。
Aブルー「除夜の鐘を撞いて、初詣が済んだら、帰って一発!」
ブルー 「やめたまえ!」
Aブルー「でもさ、絶対、いるってば! そういう人も!」
もう半端ない数でいる筈だ、とソルジャー、力説。
Aブルー「特にカップルで撞きに行く人! そっちは完璧!」
ブルー 「もういいから!」
Aブルー「元老寺にだって来ていた筈だよ、カップルは!」
鐘を撞いたら、仲良く帰って行った筈だ、という指摘。
Aブルー「そんなカップルの頭の中には、凄い煩悩が!」
キース 「それを流すのが除夜の鐘だろうが!」
Aブルー「そう、其処の所が大切なんだよ! 夜ってトコが!」
昼間じゃ、とても…、とブツブツと。
Aブルー「明るい内だと、これから食事に行く予定とか…」
シロエ 「それが健全な煩悩ですか?」
Aブルー「少なくとも、セックスの予定は無いと思うんだよ!」
ブルー 「まあ無いだろうね、普通はね!」
Aブルー「そうだろう? それじゃマズイよ」
煩悩ゲットの意味が無くなる、と苦情。
何処までも自分中心な人…。
2017/01/17 (Tue)
☆昼間よりも夜で
除夜の鐘を昼の間に撞くお寺が登場、それに反対なのがソルジャー。
健全な煩悩しか流れないから、と欲しいものはアヤシイ煩悩で。
Aブルー「今年はキースの五体投地で、濃いめの煩悩だったけど…」
ブルー 「それの中身は言わなくていいから!」
Aブルー「聞いて欲しいけど、今はさ、横に置いておいてさ…」
とにかく昼間の除夜の鐘は駄目だ、という文句。
Aブルー「濃いめの煩悩が流れるどころか、健全ではね!」
キース 「食欲も煩悩の一つではある。そういう面では正しいが…」
Aブルー「煩悩の質が大切なんだよ、夜だからこそ凄い煩悩!」
帰った後のセックスだとか、姫はじめに思いを馳せるとか…、と。
Aブルー「ありとあらゆるセックスの煩悩、てんこ盛りだよ!」
キース 「…誰もがそうとは限らんと思うが?」
シロエ 「そうですよ! 子供だって撞きに来るんですから!」
Aブルー「でもねえ…。圧倒的に大人だろう?」
若いカップルにも人気の筈だ、と譲らない人。
Aブルー「そういう人たちが流した煩悩が凄いわけでさ…」
キース 「あんたの勝手な思い込みだと思うがな?」
Aブルー「そんなことはないよ、現に今年も凄かったから!」
ハーレイと二人で励みまくって、煩悩ゲット、と満面の笑み。
Aブルー「あれでこそ除夜の鐘の効果もあるってもので…」
シロエ 「昼間の鐘だと駄目なんですね?」
Aブルー「食欲なんかを貰っても仕方ないじゃないか!」
ぼくは本来、食事が面倒なんだから、とブツブツブツ。
Aブルー「地球の食事は大好きだけどさ、ぼくの世界のは…」
ブルー 「栄養剤で済ませたいのが君だっけ?」
Aブルー「美味しいお菓子は別だけれどね!」
食べるよりかは、断然、セックス! とブチ上げる人。
Aブルー「食欲なんかは欲しくないから、除夜の鐘は夜!」
キース 「あんた、どういう発想なんだ!」
Aブルー「駄目なのかい?」
君は昼間の除夜の鐘の方に賛成かい、と質問が。
これはキツイですね?
2017/01/18 (Wed)
☆伝統は守るべき
昼間に除夜の鐘を撞くお寺が登場、それに大反対なのがソルジャー。
夜でないと健全な煩悩しか流れない、というのが言い分でして…。
Aブルー「除夜の鐘は絶対、夜に撞くべき! 君は昼間派かい?」
キース 「い、いや…。そうではないが…。俺も夜だと思うのだが」
Aブルー「だったら意見は同じじゃないか。何処が駄目だと?」
キース 「あんたの発想というヤツだ!」
除夜の鐘をとんでもないモノにしやがって、と副住職の怒りが炸裂。
キース 「除夜の鐘で一年の煩悩を流す、それが大切な点でだな!」
Aブルー「流れた煩悩を活用するのは、ぼくの勝手だろう!」
放っておいたら流れておしまい、とソルジャーの持論。
Aブルー「欲しい人がキッチリ回収するのが、姫はじめだよ!」
キース 「違うと言っているだろう! よくも勝手な解釈を!」
Aブルー「でもさ、毎年、きちんと回収できてるし…」
アレのお蔭で、年の初めから充実のセックスライフなのだ、と。
Aブルー「今年もハーレイと励みまくって、もう何発も!」
ブルー 「やめたまえ! 新年早々、下品な話は!」
Aブルー「キースが分かっていないからだよ、除夜の鐘の意味を!」
存在意義と言うべきだろうか…、と黙らない人。
Aブルー「流したい人が煩悩を流して、欲しい人は後で貰うんだよ」
キース 「その考え方が間違っていると、何度言えば分かる!」
Aブルー「ぼくが絶対、正しいってば! 君が知らないだけで!」
姫はじめに励む人の多くは、恩恵を被っている筈だ、という見解。
Aブルー「自覚の有無は別にしといて、煩悩ゲットの夜なんだよ!」
キース 「あんた以外に、そんな阿呆はいないと思うが!」
除夜の鐘は宗教行事なのだ、と喚いてますけど。
Aブルー「そういうことなら、やっぱり夜だよ! 夜にきちんと!」
キース 「何故、そうなる!」
Aブルー「宗教行事だと言ったじゃないか!」
伝統は守ってゆくべきだ、と溢れる自信。
そうかもしれませんけどね…。
2017/01/19 (Thu)
☆宗教行事と伝統
除夜の鐘を昼に撞くお寺が登場、それに大反対しているソルジャー。
お目当ては煩悩ゲットなんですけれども、宗教行事がどうこうと。
Aブルー「宗教行事と言ったら、お盆とかのことになるんだろう?」
キース 「それで合っているが、なんであんたが其処にこだわる!」
Aブルー「もちろん、御利益があるからだよ!」
お盆の棚経も、春と秋とのお彼岸も…、とニコニコニッコリ。
Aブルー「スッポンタケの供養を任せて安心、そういうイベント!」
キース 「あんたが強引にやらせているんだろうが!」
スッポンタケの供養なんぞは…、と副住職の怒鳴り声。
キース 「お蔭で俺は、毎回、貧乏クジなんだ! アレのせいで!」
Aブルー「でもさ…。スッポンタケは君の一番弟子だよね?」
立派な戒名をつけてくれたんだから、とソルジャー、逆襲。
Aブルー「あの姿だけでも有難いのに、もう最高の戒名で!」
キース 「やかましい! 俺は後悔しているんだ!」
シロエ 「でも…。つけたのは先輩ですよ、その場のノリで」
おまけに鯨の戒名のパクリですよね、というツッコミ。
シロエ 「言いたくないですけれど…。倫王院殿法界善根大居士」
キース 「うっ…。た、確かに鯨の戒名をパクッてつけたが…」
Aブルー「戒名をつければ、君が師僧になるらしいしね!」
実にいい弟子を持ったじゃないか、と笑顔全開。
Aブルー「なんと言っても、学名からして凄いキノコで!」
ブルー 「その先は喋らなくていいから!」
Aブルー「えーっ!? 「恥知らずな男根」は学名じゃないか!」
学者が名付けたんだろう、と激しい攻撃。
Aブルー「其処へキースが、鯨並みに立派な戒名をね!」
キース 「頼むから、もう言わないでくれ!」
Aブルー「君にはいつも感謝してるよ、スッポンタケの法要で!」
キース 「俺は激しく後悔中だ!」
Aブルー「じゃあ、除夜の鐘に話を戻そうよ」
宗教行事は意義深いもので、伝統は守ってこそなのだ、と。
さて、説得力は…?
2017/01/20 (Fri)
☆撞かないのは駄目
昼間に除夜の鐘を撞くお寺が登場、それに大反対なのがソルジャー。
宗教行事は意義深いもので、伝統を守ってこそだと言葉だけは立派。
Aブルー「除夜の鐘は、絶対、夜でないとね! 今まで通りに!」
シロエ 「でもですね…。最近は撞かない所もあるそうですよ?」
Aブルー「なんだって!?」
そんなお寺まであるというのかい、とソルジャー、愕然。
Aブルー「昼間に撞くなら、まだ分かるけど…。撞かないなんて!」
キース 「音がうるさいと文句が来るんだ。仕方ないだろう!」
Aブルー「うるさいだなんて…。あの有難い除夜の鐘が…?」
有り得ないね、とソルジャー、腕を組みまして。
Aブルー「音に文句をつける人たちは、セックスしないのかい!?」
一同 「「「へ?」」」
Aブルー「セックスだってば! しないんだったらいいけどさ…」
うるさいと文句をつけるからには、夜が大切なんだろう、と。
Aブルー「ベッドインするのに、鐘の音が邪魔だというのは最悪!」
ブルー 「余計な話はしなくていいから!」
Aブルー「ぼくは除夜の鐘の存在意義を話してるんだよ!」
煩悩を流す鐘も撞かずにセックスなんて、とブツブツブツ。
Aブルー「自分は煩悩を流しもしないで、後で回収するなんてさ!」
キース 「それは、あんたも同じだろうが!」
一度でも撞いたことがあるのか、と副住職が怒る除夜の鐘。
キース 「勝手な説を唱えやがって、煩悩だけ持って行くだろう!」
Aブルー「ぼくの世界には、除夜の鐘そのものが無いからねえ…」
お寺も無くて、あるのは地球(テラ)だけ、と。
Aブルー「無い袖は振れぬ、と言うんだろう? ぼくは例外!」
キース 「しかしだな…!」
除夜の鐘の恩恵を被っているくせに、と罵倒してますけど。
Aブルー「其処だってば! 除夜の鐘は撞いてこそなんだよ!」
シロエ 「撞くべきですか?」
Aブルー「当たり前だよ!」
宗教行事はきちんとすべき、とソルジャーのこだわり。
撞いてこそ…?
2017/01/21 (Sat)
☆坊主の味方です
除夜の鐘を昼間に撞くお寺が登場、それに反対しているソルジャー。
昼間どころか「撞かない」お寺もあると耳にし、ますます不機嫌。
Aブルー「宗教行事は、きちんとすべき! 除夜の鐘は撞く!」
キース 「あんたにだけは、言われたくない気がするが…」
Aブルー「でも大切なことじゃないか! 宗教行事というヤツは!」
お盆もしかり、春と秋とのお彼岸もしかり、と坊主さながら。
Aブルー「キッチリやってこそなんだよ! 法要も、除夜の鐘も!」
キース 「…あんた、いつから坊主の味方になったんだ?」
Aブルー「最初からだよ!」
スッポンタケを弟子にして貰った時から、坊主の味方だ、との話。
Aブルー「立派な戒名をつけて貰って、もう御利益が山ほどで…」
シロエ 「ぼくたちは、それのお蔭で厄まみれですけど!」
サム 「間違いねえよな、毎年、毎年、厄年でよ…」
Aブルー「そういえば、暮れにキースを流そうとしていたねえ…」
除夜の鐘で綺麗サッパリと、と思い出した人。
Aブルー「流さずにいたのは立派だけれどさ、除夜の鐘はさ…」
シロエ 「ぼくたちなら、ちゃんと撞きました!」
Aブルー「君たちなんかが流す煩悩は、意味が無いから!」
昼間の除夜の鐘と同レベルだろう、という指摘。
Aブルー「せいぜい食欲とか、物欲とかでさ…」
シロエ 「それは否定はしませんが…」
Aブルー「でも、その煩悩さえ流れないんだよ、鐘を撞かないと!」
だから除夜の鐘は絶対、撞くべき、と握り締める拳。
Aブルー「撞かないだなんて、ぼくは断固反対!」
キース 「しかしだな…。昼間に撞くのと同じで、世情に合わせて」
Aブルー「そんな所は、変えなくってもいいんだよ!」
祝日だけ変更すれば良かろう、との主張。
Aブルー「変えちゃいけない所は、変えない! それが大切!」
キース 「其処だけ聞くと立派なんだが…」
Aブルー「何か問題でも?」
ぼくは坊主とお寺の味方だ、と威張られましても。
その根拠がねえ…。
2017/01/22 (Sun)
☆お寺のためなら
昼間に除夜の鐘を撞くお寺が登場、それが気に入らないソルジャー。
撞かないお寺もあると聞いたら、たちまちお寺と坊主の味方に。
Aブルー「世情が変わろうとも、宗教行事は不変なんだよ!」
キース 「あんたの場合は、動機が不純すぎるんだが!」
Aブルー「動機はなんでもいいじゃないか! 結果が全てで!」
ぼくは全力でお寺を支持する、とソルジャー、完全にお寺の味方。
Aブルー「除夜の鐘をこれからも守るためには、何でもするよ!」
キース 「…寄進する気か、除夜の鐘を必ず撞くように、と」
Aブルー「そうすれば、撞いてくれるんならね!」
ノルディに頼んで、出資して貰う、とエロドクターの名前が。
Aブルー「夜に撞いてくれると言うんだったら、安いものだよ!」
キース 「…寺の周りで苦情を言ってるヤツらは、どうする?」
Aブルー「そっちも、お金で黙るじゃないか!」
うるさいのを少し我慢したなら、お年玉が…、とニッコリと。
Aブルー「こっちの世界じゃ、お正月はお年玉なんだろう?」
キース 「そういうことになってはいるが…」
Aブルー「だったら、お年玉を配るまでだよ!」
除夜の鐘さえ我慢してくれれば、お年玉をプレゼントだとか。
Aブルー「除夜の鐘を守るためなら、お年玉くらい安いものでさ!」
キース 「それはそうかもしれないが…」
Aブルー「ほらね、世の中、お金なんだよ!」
昼間に除夜の鐘なお寺も、寄進すれば夜に撞くであろう、と力説。
Aブルー「お寺が儲かればいいんだからさ! 世の中、お金!」
キース 「坊主丸儲けと言われている気がして来たが…」
Aブルー「儲けてくれればいいんだけど?」
除夜の鐘で、と満面の笑み。
Aブルー「お寺は儲かって、苦情を言ってた人もお年玉でさ…」
シロエ 「懐が潤うわけですか…」
サム 「確かにそれだと、文句はねえかもしれねえなあ…」
Aブルー「お年玉だからね!」
お正月から縁起がいいよ、と溢れる自信。
本気でお年玉を配ると…?
2017/01/23 (Mon)
☆お年玉を配るなら
除夜の鐘を昼間に撞くお寺が登場、それに反対しているソルジャー。
うるさいからと撞かないお寺は論外だとかで、撞かせる気満々。
Aブルー「除夜の鐘さえ我慢してくれれば、お年玉ゲット!」
キース 「正月から縁起のいい話ではあるが…。半端ないぞ?」
お年玉を配る範囲が、という冷静な指摘。
キース 「第一、線引きも大変だ。何処の範囲まで配るのかがな」
Aブルー「普通に円を描けばいいだろ、鐘のあるトコから!」
半径いくらで決めればいい、と真っ当な意見。
Aブルー「その範囲内で、苦情な人にはお年玉だよ!」
キース 「もれなく配るわけではないのか?」
Aブルー「苦情を言ってる人だけでいいと思うけど?」
除夜の鐘はあくまで宗教行事だ、と正論が。
Aブルー「やめてしまえ、と言うような人だけで充分だよ!」
サム 「だよなあ…。復活を喜ぶ人も多そうだしよ…」
シロエ 「ですよね、賑やかに撞きに行きたい人もいますよ」
キース 「しかしだな…。金には魔力があると思うぞ」
お年玉欲しさに、嘘をつく者も出るであろう、と。
キース 「文句だけ言って、除夜の鐘を撞きに行くようなヤツだ」
シロエ 「それって、最低じゃないですか!」
ジョミー「でも、いそうだよね、そういう人もさ…」
Aブルー「大丈夫! ぼくにかかれば、即バレだから!」
お年玉を配る時にはサイオンでチェック、とニコニコニッコリ。
Aブルー「ちょっと心を読ませて貰えば、嘘かどうかは…」
ブルー 「嘘発見器じゃあるまいし…。それは無理だよ」
君の能力をバラしてどうする、と生徒会長。
ブルー 「ぼくたちは、サイオンを伏せているんだからね!」
Aブルー「…そうだっけ?」
ブルー 「ド忘れしないでくれたまえ!」
年を取らない人間なだけ、と吊り上げる眉。
ブルー 「余計な力は秘密なんだよ!」
Aブルー「うーん…。それじゃ、お年玉は…」
うんと沢山要るんだろうか、と考え込む人。
まあ、要ることになるでしょうね…。
2017/01/24 (Tue)
☆お年玉は誰にでも
昼間に除夜の鐘を撞くお寺が登場、それに大反対なのがソルジャー。
撞かないお寺はもう論外で、撞かせようとしているんですけど。
Aブルー「…お年玉目当てで、文句を言う人が出てくるだって?」
ブルー 「当然、いるんだろうけどねえ…。でも、サイオンは…」
使ったりしないでくれたまえ、と生徒会長、ガッツリ釘を。
ブルー 「もう気前よく配りまくるしかないと思うよ、お年玉を!」
Aブルー「除夜の鐘を歓迎している人にもかい?」
ブルー 「そうなるだろうね、嘘をついている人が分からないなら」
端から配って回るしかない、との指摘。
ブルー 「あけましておめでとうございます、と愛想よく!」
Aブルー「苦情を言ってる人はともかく、鐘を撞きたい人にまで?」
除夜の鐘だけで充分なのに、とソルジャー、ブツブツ。
Aブルー「そうでなくても、除夜の鐘は有難いものだからね!」
キース 「あんたの場合は動機が変だと思うがな…」
Aブルー「御利益だったら、きっと誰にでもあるんだよ!」
うるさいと文句を言う人にだって、と不機嫌そうに。
Aブルー「鐘がうるさいと言っておきながら、絶対、セックス!」
ブルー 「そっちの話は、もういいから!」
Aブルー「ダメダメ、これが除夜の鐘の大事な所だから!」
夜に撞くから流れる煩悩、それをゲットで充実の一年間だから、と。
Aブルー「みんな煩悩を貰ってるんだよ、無意識の内に!」
キース 「それは違うと言ってるだろうが!」
Aブルー「そうじゃないってば、ぼくが正しい!」
現に今年も新年早々、抜かず六発、朝から二発、三発だとか。
Aブルー「その有難い除夜の鐘をさ、撞かないなんて最低だよ!」
シロエ 「ですから、撞いて貰えるように、お年玉ですよね?」
サム 「頑張って配りまくってくれよな、寺も喜ぶしよ…」
キース 「其処の所は間違いないな」
Aブルー「でも、問題は…」
お年玉目当ての嘘だろうか、と考え込む人。
ドカンと配ればいいですよねえ…?
2017/01/25 (Wed)
☆功徳を積んだら
除夜の鐘を昼間に撞くお寺が登場、大反対な立場なのがソルジャー。
撞かないお寺もあると耳にし、撞かせようとしているんですけど。
Aブルー「お年玉目当てで、嘘をつく人にまでお年玉はねえ…」
サム 「いいじゃねえかよ、配っちまえよ!」
ブルー 「どうせ、スポンサーはノルディだろう?」
君の懐が痛むわけじゃなし、と煽る生徒会長。
ブルー 「お寺の人たちが喜んでくれるよ、君の善行を!」
キース 「間違いないな。立派に功徳を積めると思うが」
Aブルー「功徳を積んだら、どうなるんだい?」
キース 「お浄土がグンと近くなるんだ。直行便かというくらいに」
四十九日をショートカットだ、と始まる副住職の法話。
キース 「普通は、お浄土に到着するまでに四十九日かかる所を…」
Aブルー「アッと言う間に着けるのかい?」
キース 「ああ。二十五菩薩がお迎えに来て下さってだな…」
直行便で飛んでゆけるのだ、という有難い話。
キース 「もちろん、お浄土の蓮も最高のが用意されている!」
Aブルー「えーっと…? それって、ぼくが予約をしてるヤツ?」
キース 「その通りだ。俺が毎日、あんたの代わりにお念仏で…」
どうぞよろしく、と頼んでいる、との極楽の蓮。
キース 「本当だったら、自分でお念仏を唱えるのものだが…」
Aブルー「ちょっと待ってよ、その蓮は阿弥陀様から遠いヤツで…」
うんと離れたヤツを予約中だよね、とソルジャーの質問。
キース 「そういう注文だからな! 阿弥陀様に近い方がいいのに」
Aブルー「其処なんだよ! もしも、最高の蓮を用意されたら…」
阿弥陀様に近くなるんだろうか、と。
Aブルー「極楽に直行便で行ったら、そうなるのかい?」
キース 「当然だろうな、下へも置かないおもてなしで…」
迦陵頻伽もセットものかもしれん、と。
キース 「迦陵頻伽は極楽の鳥で…」
Aブルー「鳥はいいけど…」
阿弥陀様に近いのが問題だよ、と考え込む人。
気に入らないとか…?
2017/01/26 (Thu)
☆好みじゃない蓮
昼間に除夜の鐘を撞くお寺が登場、それに大反対なのがソルジャー。
撞かないお寺は論外だとかで、撞かせようと計画したんですけど。
Aブルー「功徳を積むと、阿弥陀様に近い蓮の上に行くんだね?」
キース 「お浄土の特等席だからな! 最前列といった感じだろう」
Aブルー「…直行便で行ったら、そうなるんだ?」
キース 「直行便の方も凄いと思うぞ、ファーストクラスで!」
マツカの家の自家用ジェットも真っ青だろう、と副住職。
キース 「食事が出るなら選び放題、シートの方も快適な筈だ」
Aブルー「そっちはいいけど、到着した後が問題だよ!」
キース 「特等席の何処が悪いんだ? お浄土で最高級の蓮だぞ!」
もう素晴らしい蓮に違いない、と力説。
キース 「妙なる香りで、迦陵頻伽もいい声で鳴いて舞っていて…」
Aブルー「イイ声で啼くのはいいんだけどねえ…」
その場所はマズイ、とソルジャーが眉間に寄せる皺。
Aブルー「ぼくは何処でもイイ声で啼くけど、そうじゃない人が…」
一同 「「「へ?」」」
Aブルー「ぼくのハーレイだよ、見られていると意気消沈だから!」
阿弥陀様から近い蓮は駄目だ、と特等席に文句をつける人。
Aブルー「ハーレイが萎えてしまったんでは、ぼくも啼けないし!」
ブルー 「その手の話はやめたまえ!」
Aブルー「何を言うのさ、これが大事なことなんだから!」
極楽の蓮の上でもセックス! と突き上げる拳。
Aブルー「なのにハーレイが萎えるなんてね、最悪だってば!」
キース 「あんた、何をしにお浄土に行く気だ!」
Aブルー「もちろん、セックス三昧だよ!」
疲れ知らずでヤリまくれる筈、とワクワクワク。
Aブルー「そのために蓮を予約中でさ…。阿弥陀様から遠いのを!」
キース 「近い蓮ほど、素晴らしいんだが!」
Aブルー「ぼくは遠いほどいいんだよ! 近いのは駄目だね!」
功徳を積んだらヤバイじゃないか、と拒否るのが最高の蓮。
それじゃ功徳を積むお話は…?
2017/01/27 (Fri)
☆視線が問題です
除夜の鐘を昼間に撞くお寺が登場、それは困ると文句なソルジャー。
撞かないお寺は論外だから、と撞かせる計画を立てていたくせに…。
Aブルー「ぼくが功徳を積んだばかりに、最悪だなんて最低だよ!」
キース 「最高の蓮を貰えるんだぞ、しかもお浄土直行便で!」
Aブルー「直行便は歓迎だけどさ、その後のことが困るんだよ!」
ぼくのハーレイが萎えてしまったら話にならない、と文句たらたら。
Aブルー「疲れ知らずでヤッて欲しいのに、役立たずなんて!」
ブルー 「下品な話はもういいから!」
Aブルー「良くないってば、大事なことだと言ってるだろう!」
極楽の蓮はセックスのために役立ててこそ、とブチ上げる自説。
Aブルー「使えない蓮は、まるで素敵じゃないからね!」
キース 「阿弥陀様のお姿が拝見できて、有難い話も聞けるんだが」
Aブルー「お姿はどうでもいいんだよ! エロイ人だけどね!」
背中に回して背負うくらいに凄いイチモツ、と勘違い継続中の光背。
Aブルー「でもねえ…。そんな人の視線があるとなったら…」
キース 「阿弥陀様のお姿を愚弄するな!」
Aブルー「褒めてるんだよ、凄い巨根だと! でもさ…」
ぼくのハーレイが萎えてしまうには充分だよね、と深い溜息。
Aブルー「ぶるぅの覗きでも萎えるほどだし…」
キース 「阿弥陀様は覗きはなさらないが!」
Aブルー「でも、直ぐ側で見てるんだろう? ぼくのハーレイを」
物凄く立派なイチモツを背負って…、と光背をアレだと勘違い中。
Aブルー「そんな凄いのを見せ付けられたら、死亡フラグだよ!」
シロエ 「…敗北すると言うわけですか?」
Aブルー「平たく言えば、そうなるね!」
自分のアソコと比べて、みじめになるであろう、と。
Aブルー「見られるだけでも意気消沈なのに、敗北だなんて…」
キース 「だから、阿弥陀様はそうではないと!」
Aブルー「エロイ人だよ!」
ハーレイの負けは目に見えている、と言われましても。
どうすると?
2017/01/28 (Sat)
☆近いのは嫌です
昨今は撞かないお寺もあるのが除夜の鐘。大反対な人がソルジャー。
撞かせようと策を練ったんですけど、そうすると功徳を積むわけで。
Aブルー「エロイ人が側で見ているだなんて、良くないってば!」
キース 「阿弥陀様のお背中にあるのは、光背だ!」
有難い光を背負っておいでなのだ、と副住職が怒鳴るだけ無駄。
Aブルー「分かってるってば、燦然と光り輝くイチモツだよね!」
キース 「違うと何度言ったら分かる!」
Aブルー「君が分かっていないだけじゃないか、十八歳未満で!」
エロイ映画も観られないくせに、と決め付ける人。
Aブルー「だから君の目にはモザイクなんだよ、背中のイチモツ!」
キース 「貴様、阿弥陀様を徹底的に侮辱する気か!」
Aブルー「全力で褒めているだけだってば! あの巨根を!」
だけど巨根が問題で…、とブツブツブツ。
Aブルー「ハーレイの負けは明らかだしねえ、サイズだけでも」
ブルー 「君の勘違いだと思うけど? それに関しては」
Aブルー「何を言うかな、立派なイチモツをお持ちの阿弥陀様に!」
でも、そのせいで、ぼくのハーレイが…、と浮かない顔。
Aブルー「サイズで負ける上に、直ぐ側でガン見するんだろう?」
キース 「阿弥陀様は、そのような御方ではない!」
Aブルー「君も極楽に行けば分かるよ、モザイクの世界だと!」
ブルー 「ぼくも違うと言ってるけどね?」
Aブルー「どうなんだか…。君の場合は、嘘をつきかねないし」
ましてこの手の話題となれば、と勘違いMAX。
Aブルー「とにかく阿弥陀様はエロくて、巨根だからさ…」
キース 「近い蓮は困ると言うんだな!?」
ならば功徳を積んでくれるな、と副住職の怒りが炸裂。
キース 「あんたのようなヤツが功徳を積むなど、お断りだ!」
Aブルー「言われなくても、積まないよ!」
一同 「「「へ?」」」
Aブルー「特等席は要らないから!」
阿弥陀様から遠い蓮がいいのだ、という結論。
じゃあ、除夜の鐘は?
2017/01/29 (Sun)
☆功徳は積みません
除夜の鐘を撞かないお寺もあるのが、今の世の中なんですけれど。
それに反対するのがソルジャー、撞いて貰おうと頑張る結果が問題。
Aブルー「功徳を積むほど、阿弥陀様に近い特等席になるのなら…」
キース 「功徳を積まないと言うんだな?」
Aブルー「当たり前だよ、自分の首は絞めたくないからね!」
除夜の鐘を撞いて貰いたくても、お年玉などは配らない、との結論。
Aブルー「お年玉で除夜の鐘を復活させたら、特等席な蓮だしね!」
キース 「つまり放置で行くんだな? 撞かない寺は?」
Aブルー「もちろんだってば、せっかく煩悩を貰ってもさ…」
極楽に行ってから楽しめないのは困るから、とグッと拳を。
Aブルー「疲れ知らずでヤリまくってこその世界が、極楽!」
ブルー 「お浄土はセックス禁止って話もあるけれど?」
Aブルー「決まりがあるなら、破るだけだよ! 気にしないで!」
ぼくはそうやって生きて来たから、とニコニコと。
Aブルー「そもそもSD体制の世界じゃ、ミュウは排除だしね!」
キース 「…あんたは、のうのうと生きてるがな」
Aブルー「ぼくが存在していること自体が、ルール違反!」
だから極楽の決まりも破ればいい、と貫き通す自説。
Aブルー「阿弥陀様から遠い蓮の上で、ヤリ放題! ハーレイと!」
キース 「…なら、昼間に除夜の鐘を撞いている寺の方も放置か?」
Aブルー「夜にさせたいけど、それをやったら…」
やっぱり功徳を積むんだろう、と後ろ向きな人。
Aブルー「少しくらいの煩悩が何さ、今あるお寺で充分だよ!」
キース 「昼間に撞く寺が増えてもいいのか?」
サム 「撞かねえ寺も増えそうだぜ? 文句を言う人が多くてよ」
Aブルー「少数精鋭でいいんだってば!」
濃いめの煩悩が流れてくれればオッケーだから、と溢れる自信。
Aブルー「現に今年は凄かったしさ…」
ブルー 「もういいから!」
Aブルー「量より質!」
中身で勝負、と言ってますけど。
少数精鋭で行くと…?
2017/01/30 (Mon)
☆撞く人さえいれば
除夜の鐘を撞かないお寺や、昼間に撞くお寺があるのが今のご時世。
反対していたソルジャーですけど、功徳を積むのはお断りだとかで。
Aブルー「数は減っても、除夜の鐘を夜に撞くお寺さえあれば!」
キース 「璃慕恩院は夜を貫く筈だぞ、素人さんには無理だからな」
Aブルー「え?」
どういう意味さ、とソルジャー、キョトンと。
Aブルー「素人さんは撞いちゃいけない鐘なのかい?」
キース 「いや、梵鐘がデカすぎて…。撞き方がもう独特なんだ」
サム 「撞木に一人ぶら下がるんだぜ、でもって、綱をよ…」
ブルー 「十人くらいの坊主が、揃って引っ張るんだけど?」
それだけのパワーがないと鳴らない、という璃慕恩院の巨大な梵鐘。
ブルー 「プロ集団が撞いてるわけだし、君の求める煩悩は無いね」
キース 「せいぜい修行の悩みくらいだ」
Aブルー「ちょ、ちょっと…! そんなお寺だけが残るわけ!?」
キース 「こればっかりは俺にも読めん。…そうは言っても…」
暮れのイベントには違いないから、残りそうだ、とも。
キース 「除夜の鐘を撞いたら、その流れで神社に初詣にだな…」
シロエ 「出掛ける人も多いですしね、近くに神社さえあれば」
ジョミー「それを狙って屋台も出るよね、人気の場所だと」
Aブルー「なるほどねえ…。一種の娯楽になってるんだね!」
だったら安心、と満面の笑み。
Aブルー「撞いてくれるお寺が減ったとしたって、大丈夫だよ!」
キース 「それはどういう理屈なんだ?」
Aブルー「娯楽のために撞くような人は、煩悩、山ほど!」
初詣の後のセックスだとか、姫はじめとか、と嬉しそうな顔。
Aブルー「撞けるお寺が減れば減るほど、盛り上がりそうだよ!」
キース 「そうなるのか?」
Aブルー「除夜の鐘と初詣のために、人が集中するからね!」
キース 「それで足りると?」
Aブルー「もう、思いっ切り!」
撞かせる努力をするより、お得、と。
あんまりですけど、今月、これにて中継終了~。
2017/01/31 (Tue)