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シャングリラ学園つれづれ語り

☆新年からよろしく


あけましておめでとうございます。シャン学メンバーも迎えた新年。
除夜の鐘の後は元老寺の宿坊でお泊まり、修正会も終えて…。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ あけましておめでとう! 起床、起床!」
シロエ 「…もう朝ですか…」
マツカ 「寝たのが遅かったですからね…。修正会のせいで」
一同  「「「あー…」」」

新年早々から正座だった、と誰もが溜息。

ジョミー「キツイよね…。椅子席だってあるのにさ…」
サム  「我慢しろよな、腐っても坊主じゃねえかよ、お前」
スウェナ「そうねえ、ジョミーもサムと同じで僧籍だし…」
シロエ 「ぼくたちよりかは、正座に慣れていそうですけど?」
ジョミー「ぼくの正座は、お盆の棚経だけだから!」

それ以外の時はフリーなんだ、と言ってますけど。

キース 「朝から何を騒いでいる! 初日の出を拝むぞ!」
シロエ 「分かってますよ…」

晴れてるからにはソレですよね、と山門に向かう御一同様。

アドス 「皆さん、用意はよろしいですかな?」
一同  「「「はーい…」」」
アドス 「二礼、二拍手、一礼ですぞ。では…」

昇る初日に深く一礼、もう一度礼で、パンパン柏手。

アドス 「今年も良い年になりますように…」
一同  (((今年こそ、いい年になりますように…)))

厄年のループから逃げ出したい、と願いは切実。

アドス 「さて…。雑煮の準備が出来ておりますでな」
イライザ「おせちも沢山召し上がって下さいね」
ぶるぅ 「わぁーい、お正月だぁーっ!」

庫裏へ跳ねてゆく「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「凄いね、おせち、一杯あるよ!」
アドス 「いつも、せがれがお世話になっておりますからな」
一同  「「「は、はい…」」」

おせちで厄の前払いでは…、と一同、ガクブル。

シロエ 「キース先輩をよろしく、らしいですよ?」
ブルー 「そうみたいだねえ…」
ジョミー「断りたいよ…」

だけど勇気が…、と誰もがヘタレ。
相手がアドス和尚ではねえ…。


2017/01/01 (Sun)

 

☆おせちを食べたら


今年も元老寺で迎えた新年、シャン学メンバーの前に豪華なおせち。
美味しそうですけど、アドス和尚とイライザさんがいるだけに…。

シロエ 「キース先輩の厄を今年もよろしく、ですか…」
ジョミー「そうとしか考えられないよね、コレ…」
アドス 「せがれが何か致しましたか?」
一同  「「「い、いえいえいえ!!!」」」

何も起こっていませんです、と一同、ハハーッ! と。

シロエ 「キース先輩には、いつもお世話になってます!」
マツカ 「ぼくたちもキースに感謝してます、色々と」
イライザ「あらあら、まあまあ…。沢山召し上がって下さいね」
アドス 「大いに飲み食いなさって下さい、いや、失礼を…」

皆さん、未成年でらっしゃいましたな、と生徒会長の前にだけ盃。

アドス 「銀青様、本年もよろしくお願い申し上げます」
ブルー 「ありがとう。うん、いいお酒だねえ…」
アドス 「迎春用にと取り寄せましてな…。ささ、もう一杯」

グイッと一気にいって下され、と盛り上がってますけど。

イライザ「あなた、初詣の準備もありますわよ」
アドス 「おお、そうじゃった! サム殿とジョミー殿もじゃな…」
ジョミー「ええっ!?」
サム  「毎年じゃねえかよ、忘れやがって…」
キース 「行くぞ、本堂で檀家さんをお迎えしないとな」

さっさと来い! と座敷を出てゆく坊主組。

イライザ「皆さんはどうぞ、ごゆっくりなさって下さいね」
ブルー 「ぼくたちのことなら、おかまいなく」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 行ってらっしゃーい!」

さあ、おせち! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」は無邪気ですけど。

シロエ 「これを食べると、キース先輩の厄を引き受けそうで…」
スウェナ「食べなくっても、どうせ頭から引っかぶるわよ!」
マツカ 「ぼくもスウェナに賛成です。結果は見えていますから」
ブルー 「どう転がっても、厄は来ると思うよ」

今年の仕様にカスタマイズで…、とイヤンな予言。
やっぱり厄がやって来ると?


2017/01/02 (Mon)

 

☆厄を持ち込む人


今年も元老寺でお正月。坊主組は初詣に備えてアドス和尚と本堂へ。
残った面子がおせちを食べつつブツブツ、今年仕様の厄がどうとか。

シロエ 「今年の仕様にカスタマイズって、どんな厄ですか?」
ブルー 「さあねえ…。それが分かれば苦労はしないよ」
マツカ 「フィシスさんの占いでも無理なんですか?」
ブルー 「厄だらけだって言われるだけだよ、いつ訊いてもね」
一同  「「「うわー…」」」

そこまでなのか、と一同、愕然。

シロエ 「ぼくたちは年中、厄まみれだというわけですか?」
ブルー 「そうらしいけど? 誰のせいかは知らないけどね」
スウェナ「そんなの、最初から分かっているわよ!」

厄と言ったらキースじゃないの、とキッツイ一言。

スウェナ「大抵の厄はキースが背負って来ている筈よ!」
シロエ 「持ち込みオッケーって感じですしね、キース先輩…」
マツカ 「いつでも厄を背負ってますよね、間違いなく…」
ブルー 「キースの厄には違いないけど、厄の中身が違うから…」

別の世界から持ち込まれるし、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「だから全く読めないんだよ! フィシスにも!」
シロエ 「そういう理由だったんですか?」
ブルー 「言っておくけど、フィシスは無能じゃないからね?」

其処の所を間違えないように、と釘がキッチリ。

ブルー 「厄が来るのは分かるんだけどさ、中身まではね…」
スウェナ「それじゃ、キースが呼び込むまで分からないわけね?」
ブルー 「そうなるねえ…。今年はどういう厄が来るやら…」

鍵はキースで間違いないけど、と酷い台詞が。

ブルー 「キースは厄と相性がいいし、もうお手上げだよ」
シロエ 「でも…。あれでも副住職なんですよね、元老寺の?」
マツカ 「今も本堂に行ってますしね、初詣の人のお相手で…」
スウェナ「そっちにも厄を運ぶのかしら?」
ブルー 「違うね、幸運」

一年の幸運をお祈りするのが仕事だから、という初詣。
えらい違いですね?


2017/01/03 (Tue) 

 

☆幸運を運ぶ人


お正月を元老寺で迎えたシャン学メンバー。坊主組は初詣で本堂へ。
厄を持ち込むと噂のキース君ですけど、檀家さん相手だと別物で。

シロエ 「檀家さんには幸運を運ぶと言うんですか!?」
マツカ 「厄の間違いではないんでしょうね?」
スウェナ「キースが幸運を運ぶわけないでしょ、厄専門じゃない!」

檀家さんにも厄を呼び込みそうだ、と詰る面々ですけれど。

ブルー 「それが違うんだな、あれでも副住職だから…」
シロエ 「ぼくたちの前でも副住職ですけど?」
マツカ 「ええ。キースはそれで通っていますね、本職ですから」

グレイブ先生だって知っていますよ、という指摘。

マツカ 「誰の前でも副住職ですし、効き目の方も同じかと…」
スウェナ「まさか使い分けなんかしていないでしょ、裏と表で」

其処までのスキルは無さそうだから、と酷い言いよう。

スウェナ「ブルーだったら、高僧としての顔もあるけど…」
シロエ 「キース先輩はそのままですよね、別の顔は無い筈ですが」
マツカ 「ぼくもシロエに賛成です。キースですから…」

裏も表も無いでしょう、と御曹司も。

マツカ 「檀家さんが相手でも、もれなく厄を呼びそうですけど…」
シロエ 「危険ですよね、檀家さんが…」
ブルー 「其処の所がね…。プロ意識と言うか…」

本堂に座れば切り替わるから、と生徒会長、いや、銀青様の仰せ。

ブルー 「キッチリ副住職になるから、今は幸運を呼んでるよ」
シロエ 「何か方法でもあるんですか?」
ブルー 「おめでとうございます、とお屠蘇を一杯」
一同  「「「へ?」」」

お屠蘇とは、と首を傾げる御一同様。

シロエ 「お屠蘇だったら、ぼくたちも朝に頂きましたけど…」
マツカ 「アドス和尚が注いで下さいましたよ?」
ブルー 「厄払いだからね、お屠蘇ってヤツは」
スウェナ「それがどうなるのよ?」
ブルー 「副住職が注いだ、有難いお屠蘇!」

それで檀家さんに幸運を、と言われましても。
厄を呼ぶ人が…?


2017/01/04 (Wed)

 

☆檀家さんを希望


元老寺でお正月を迎えたシャン学メンバー。坊主組は本堂で仕事中。
檀家さんの初詣のお相手ですけど、キース君が幸運を運ぶとか。

シロエ 「キース先輩がお屠蘇を注ぐと、幸運を呼ぶんですか?」
マツカ 「厄しか呼ばない人なんですけど…。キースの場合は」
スウェナ「本当に厄しか持ち込まないわよね、あの人は!」

去年も大変な目に遭わされたわ、とスウェナちゃんの嘆き。

スウェナ「いるだけで厄を運んで来るのよ、次から次へと!」
シロエ 「そうなんですよね…。厄しか呼べそうにないですけれど」
マツカ 「檀家さんが危ないように思いますけど、違うんですか?」
ブルー 「切り替わるんだと言った筈だよ、今は幸運を呼ぶ人で…」

檀家さんに一年の幸せをお約束中、と言われましても。

シロエ 「お屠蘇を注ぐだけなんですよね、そうするには?」
ブルー 「おめでとうございます、と挨拶をしてね」
スウェナ「不公平じゃないの、思いっ切り!」

私たちの立場はどうなるのよ、と吊り上げる眉。

スウェナ「私たちには厄を運んで、檀家さんには幸運だなんて!」
シロエ 「差別ですよね、思いっ切り…」
マツカ 「でも、ぼくたちは檀家さんとは違いますから…」

その辺で差が出るんでしょうか、という解釈が。

マツカ 「ぼくたちの立場が違っていたなら、変わるかもです」
スウェナ「檀家さんになれば幸運が来る…ってことかしら?」
ブルー 「初詣については、そうなるねえ…」
シロエ 「だったら、檀家さんになればいいんですか!?」

元老寺の、とシロエ君の質問。

シロエ 「ぼくたちも檀家さんになったら、幸運が来るとか…?」
ブルー 「そういうことになるかな、うん」
スウェナ「それなら、檀家さんになりたいわよ!」
マツカ 「ですよね、厄の代わりに幸運が来るらしいですから…」
ブルー 「来ると思うよ?」
シロエ 「じゃあ、なりましょう!」

みんなで元老寺の檀家さんに、と決意表明ですけれど。
なれるんですか…?


2017/01/05 (Thu) 

 

☆檀家さんと寄進


お正月を元老寺で迎えたシャン学メンバー。坊主組は本堂ですけど。
檀家さんの初詣のお相手なわけで、キース君が幸運を呼ぶのだとか。

シロエ 「今は、幸運が来るという檀家さんになるべきです!」
スウェナ「それしかないわね、キースの厄を避けられるんなら!」
マツカ 「避けられるどころか、幸運が来るんですからね…」

此処は檀家さんになるべきでしょう、と御曹司も。

マツカ 「お布施とかの方は任せて下さい、皆さんの分も」
シロエ 「そういえば、要るんでしたっけ…。何かとお金が」
スウェナ「坊主丸儲けって言うものねえ…」
シロエ 「でも、マツカ先輩がいれば安心ですよ!」

本堂の建て替えも、山門の寄進もポケットマネーで、と凄い台詞が。

シロエ 「お寺を丸ごと寄進するのもいけますよね?」
マツカ 「出来ますけど…。其処までやったら、後が大変では…」
スウェナ「どうなるのよ? 別に問題なさそうじゃない!」
マツカ 「いえ、それが…。下手にお寺に寄進し過ぎると…」

面倒なお役が来ちゃいそうです、とマツカ君。

マツカ 「高校生なら、セーフなのかもしれませんけど…」
シロエ 「面倒な厄って、キース先輩が呼ぶ厄ですか?」
マツカ 「違いますよ。アドス和尚が持ち込みそうです」
一同  「「「へ?」」」

どうしてアドス和尚が厄を、と一同、キョトン。

シロエ 「檀家さんになったら、幸運が来るんじゃないんですか?」
マツカ 「その厄じゃなくて、お役目ですよ。檀家総代とか」
一同  「「「檀家総代?」」」

それは非常に面倒そうだ、とピンとくる程度の知識はアリ。

シロエ 「檀家さんの筆頭じゃないですか、ソレ!」
スウェナ「何処からそれが回って来るのよ!」
マツカ 「寄進した額が凄いと、来てしまいますよ?」

いわゆる実力者ですからね、と。

マツカ 「アドス和尚に頼りにされそうで…」
一同  「「「うっ…」」」

キース君の厄も大概ですけど、アドス和尚も大概な人。
さて…?


2017/01/06 (Fri) 

 

☆檀家さんになろう


元老寺でお正月を迎えたシャン学メンバー。坊主組は本堂で仕事中。
キース君が幸運を運んでいるとか、檀家さんには厄の代わりに幸運。

シロエ 「檀家総代だと、アドス和尚に頼られるんですね?」
マツカ 「まず間違いなく、そうなるでしょう。いろんな場面で」
スウェナ「それは困るわよ、普通の檀家さんの方が何かとお得だわ」

アドス和尚に追われるよりは、という見解。

スウェナ「お布施の額はほどほどにしましょ、一般人コースで」
シロエ 「そうですね…。マツカ先輩、よろしくお願いします」
マツカ 「分かりました。じゃあ、キースたちが戻って来たら…」

申し込みましょうか、と檀家さんになるべく立てているプラン。

マツカ 「要は元老寺のお客様になればいいわけですしね」
シロエ 「そうすれば、キース先輩も厄を運んで来ませんよね!」
スウェナ「厄どころか、逆に幸運なのよ? 檀家さんだと!」

二度と厄には見舞われないわ、とウキウキと。

スウェナ「これで厄年とも縁が切れるわよ、キースがいたって!」
シロエ 「ずいぶん長い道のりでしたね、厄年ばかりで」
マツカ 「前厄と後厄があるにしたって、普通は三年ですからね…」

ぼくたちは何年やったでしょうか、と超特大の溜息が。

マツカ 「でも、厄年ともお別れですよ。檀家さんになって」
シロエ 「今年はいい年になりそうですよね、本当に」
スウェナ「キースさえ厄を持ち込まなければ、安心だものね」

これからは毎年ツキまくりよ、と喜んでますけど。

ブルー 「それはどうだか…。キースだけに」
一同  「「「え?」」」
ブルー 「住職になってないからねえ…。副住職で」

元老寺のトップはあくまでアドス和尚だ、と生徒会長、いえ銀青様。

ブルー 「アドス和尚とセットの時には、安全圏だと思うけど…」
シロエ 「キース先輩だけの場合は駄目なんですか!?」
ブルー 「多分、アウトかと」

アドス和尚とセットの時のみ、効果アリだという話。
バラ売りは…?


2017/01/07 (Sat)

 

☆檀家さんでも無理


お正月を元老寺で迎えたシャン学メンバー。坊主組は本堂でお仕事。
キース君が運ぶ厄を回避するべく、檀家さんになる計画ですけど。

シロエ 「そ、そんな…。キース先輩だけだとアウトだなんて…」
マツカ 「アドス和尚とセットじゃないキースは駄目ですか?」
スウェナ「バラ売りっていうのは出来ないの?」

新年の風物詩じゃないの、とスウェナちゃんの発言。

スウェナ「お歳暮ギフトの解体セールなら、大賑わいよ!」
シロエ 「あー…。そういうのもありましたっけね」
マツカ 「お得なんだと聞いていますが…。キースは無理ですか?」

解体セールをやった場合は、値打ちが下がりますか、という質問。

マツカ 「アドス和尚と分けてしまったら、厄を呼ぶとか…?」
ブルー 「呼ぶんじゃないかな、今までの厄が半端ないから」
シロエ 「じゃ、じゃあ…。檀家さんになるだけ無駄なんですか?」
ブルー 「まるで無駄でもないけどねえ…。今なら幸運」

本堂に初詣に行って、キースにお屠蘇を貰ったら、と生徒会長。

ブルー 「今年は檀家さんじゃないから、まだ無理だけどさ」
シロエ 「檀家さんになれば、来年は幸運を貰えるんですね?」
ブルー 「そう。…ただ、問題はその後で…」

アドス和尚とセットじゃないキースがいるじゃないか、と。

ブルー 「ぼくたちの周りをウロついてるのは、キースだけだし…」
マツカ 「ええ、アドス和尚はいませんね」
ブルー 「だからキースは今まで通りで、初詣で貰った幸運も…」

飛んでしまって終わりじゃないかな、と強烈すぎる見解が。

シロエ 「幸運もパアになる勢いなんですか、先輩の厄は!?」
ブルー 「見ていて、そういう気がしないかい?」
一同  「「「あー…」」」

どう考えても凄すぎる、と誰もが溜息。

スウェナ「だったら、檀家さんになっても無駄なのね?」
ブルー 「坊主丸儲けに手を貸すだけだよ」

元老寺が潤ってそれでおしまい、と合掌を。
檀家さんでも駄目ですか…。


2017/01/08 (Sun)

 

☆檀家さんのように


元老寺でお正月を迎えたシャン学メンバー。坊主組は抜きですけど。
そちらは本堂で檀家さんの初詣のお相手、幸運を運ぶと噂でも…。

シロエ 「初詣の時以外のキース先輩だと、厄だらけなんですね?」
ブルー 「多分、今年もそうだと思うよ。もれなく厄年」
一同  「「「うわー…」」」

元老寺の檀家さんになるだけ無駄か、と潰えた野望。

シロエ 「いい話だと思ったんですけれど…」
マツカ 「ぼくもです。でも、アドス和尚とセットでないと…」
スウェナ「キースは厄を呼ぶだけなのね…」

アドス和尚は要らないわ、とスウェナちゃん。

スウェナ「厄は来なくても、お寺ライフが来ちゃうでしょ?」
シロエ 「それだけで済めばいいですけれど…」
マツカ 「坊主組にスカウトされそうですしね、仲良くすると」
ブルー 「そっちのパターンもありそうだよねえ…」

そしたらアドス和尚が師僧だ、と嫌すぎる話。

シロエ 「アドス和尚の弟子ですか!?」
ブルー 「スカウトされたら、そうなるよ。キースの後輩」
シロエ 「それは絶対、嫌ですから!」
マツカ 「ぼくも全力で逃げたいです!」
アドス 「これはこれは…。皆さん、如何なさいましたかな?」

初詣も一段落しましたのでな、とアドス和尚たちの御登場。

アドス 「今年もいい年になりそうですわい」
シロエ 「そ、そうですか…」
キース 「お前たち、何の話をしてたんだ?」
マツカ 「いえ、別に…。初詣の話なんかを少し」
アドス 「そういえば、皆さんは檀家さんではないですからなあ…」

本堂にはおいでになれないわけで、とアドス和尚が手に取るお屠蘇。

アドス 「では、特別に…。皆さんの幸運をお祈りしまして」
シロエ 「え?」
アドス 「ほれ、キース! お屠蘇じゃ、お屠蘇!」
キース 「は、はいっ!」
アドス 「正月ですしな、存分に福を貰って下され」
一同  「「「は、はい…」」」

まさに棚からボタモチですけど。
幸運を貰っても、これから先が厄まみれ…?


2017/01/09 (Mon) 

 

☆お屠蘇を貰っても


お正月を元老寺で迎えたシャン学メンバー。坊主組も本堂から帰還。
そしてキース君が注ぐのがお屠蘇、檀家さんには福を呼ぶもので。

アドス 「さあさあ、皆さん、今年も良い年にしませんとな」
キース 「新年おめでとうございます。無病息災、家内繁盛で…」

どうぞ良い年でありますように、と注いで回るお屠蘇。

キース 「御本尊様の御加護があるよう、お祈りしております」
アドス 「皆さんの福をお祈りするのも、坊主の役目ですからな」

どうぞグイッと、と勧められて飲む御一同様。

シロエ 「あ、ありがとうございました…!」
マツカ 「檀家さんでもないのに、お心遣い、有難うございます」
スウェナ「ありがとうございます!」

でも…、とスウェナちゃんの視線の先に「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

スウェナ「ぶるぅと、ブルーの分のお屠蘇が無かったわよ?」
アドス 「いえ、それは…。却って失礼ですからな」
一同  「「「へ?」」」
アドス 「銀青様と御家族様には、キースなどでは…」

務まりませんので、とキッパリと。

アドス 「ですから、そちらは私から…。ささ、どうぞ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お屠蘇、多めにね!」
ブルー 「ぼくも多めでお願いしたいな、福が来るから」
アドス 「それは、もちろんでございますとも!」

どうぞ、とお屠蘇が盃にたっぷり。

ぶるぅ 「ありがとう!」
ブルー 「元老寺にも、福が来ますように」

クイと飲み干す「そるじゃぁ・ぶるぅ」と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「みんなも福を頂いたんだし、いい年になるよ」
一同  「「「は、はい…」」」

今だけだろう、と言いたい気分の面々。

シロエ 「期間限定の福ですよね?」
アドス 「はて、それは…?」
マツカ 「なんでもないです、お気になさらず…!」
アドス 「では、改めて、新年おめでとうございます」
一同  「「「おめでとうございます…」」」

厄まみれでは、というのを飲み込み、宴、再び。
いい年ですかね?


2017/01/10 (Tue)

 

☆小正月ですけど


アッと言う間にお正月も終わり、この日曜日は小正月の日で15日。
生徒会長宅に集ったシャン学メンバー、賑やかにやってますけれど。

シロエ 「お正月も本当に終わりですねえ…。今日でキッチリ」
ジョミー「注連飾りとかも燃やしちゃったしね、もう無いよね…」
キース 「俺も朝から境内でやって来たんだが…」

これで正月もおしまいか、と副住職。

キース 「お前たちも気を引き締めろよ? もう日常だからな」
シロエ 「それはそうなんですけれど…。小正月はまだお正月で」
マツカ 「昔は、この日が成人式で祝日でしたし…」
一同  「「「あー…」」」

そういう時代もあったんだった、と一同、遠い目。

サム  「いつからだっけか、祝日が動き始めたのはよ?」
スウェナ「ちょっと覚えていないわねえ…。そんなことまで」
ブルー 「この国に移動祝日が出来たというのがビックリだよ」

外国だったら普通だけどさ、と生徒会長。

ブルー 「イースターは毎年、変わるしね」
一同  「「「え?」」」
ブルー 「クリスマスと違って固定じゃないから…。大変かもね」

慣れてる人なら、そういうものだと思ってるけど、と。

ブルー 「春分の日の後の、最初の満月の次の日曜日だから」
シロエ 「えっと…。それじゃ、相当に変わってきますね」
ブルー 「月ごと変わるよ、日付どころか」

この国の祝日が移動する範囲は可愛いものだ、という指摘。

ブルー 「成人の日が2月になることは無いからね」
一同  「「「うーん…」」」

上には上があるらしい、と誰もが思った祝日の移動。

ジョミー「そうなんだ…。でも、小正月は小正月だよね」
シロエ 「成人の日に合わせて動いたら、お正月がパアです!」

今年だったら、9日の月曜日で終わりですよ、と指差すカレンダー。

キース 「短すぎだな…」
サム  「正月が六日も減るのかよ…」
ジョミー「固定でいいよね…」

今日でなくちゃ、と皆が頷く小正月。
暦通りがいいですよね?


2017/01/11 (Wed)

 

☆変わってゆくもの


お正月もこの日で終わりな、小正月に生徒会長宅に集った面々。
昔は成人の日が小正月だったわけで、いつの間にやら移動する祝日。

シロエ 「小正月は15日のままが最高ですよね、動くよりかは」
スウェナ「お正月の期間が短くなったら、つまらないわよ!」
サム  「学校とかは始まっててもよ、やっぱ正月だし…」
マツカ 「今日までがお正月というのが、節目としてもいいですよ」

こういった行事は固定でいいです、とマツカ君も。

マツカ 「やっぱり基本を押さえておくのが一番ですから…」
ジョミー「だよねえ、変えちゃいけないものって、あると思うよ」
キース 「それがだ…。最近、そうでもないらしい」
シロエ 「年明けうどんのことですか?」

流行らせようとしてるそうですもんね、とシロエ君。

シロエ 「年越し蕎麦に、うどん業界が対抗しているとかで…」
キース 「うどんくらいなら可愛いものだが…」
サム  「他にも何かあるのかよ?」
キース 「今年から大きく変わっていく…かもしれん」
ジョミー「それって、何がさ?」
キース 「除夜の鐘を撞く時間帯が、だ」
一同  「「「へ?」」」

午前二時まで撞き放題なのが、元老寺の除夜の鐘ですけれど。

マツカ 「ご近所から文句が出たんですか?」
サム  「あー…。うるさいから、って言われてやめる寺とか…」

あるらしいよな、と流石の事情通。

サム  「それが元老寺にも来そうなのかよ?」
キース 「いや、ウチは大丈夫だが、他所の寺がだな…」
シロエ 「除夜の鐘をやめてしまいそうなんですか?」

いいことですよ、と声をひそめてヒソヒソヒソ。

シロエ 「誰かさんが来なくなりますからねえ、そうなったら」
キース 「そっちの方なら、まだマシなんだが…」
ジョミー「どう変わりそうなわけ?」
キース 「それがだな…。真昼間に除夜の鐘を撞くんだ!」
一同  「「「ええっ!?」」」

除夜の鐘と言ったら、大晦日の夜に撞くもの。
昼間に撞いてどうすると…?


2017/01/12 (Thu) 

 

☆昼間に除夜の鐘


いつの間にやら移動するようになっていた、成人の日という祝日。
それが変わってしまった世の中、なんと除夜の鐘を昼間に撞くとか。

シロエ 「キース先輩、念のために確認しますけど…」
キース 「何をだ?」
シロエ 「除夜の鐘の意味ってヤツですよ! あれを鳴らして…」

煩悩を流して年越しですよね、とシロエ君。

シロエ 「年が明けても撞いてますけど、古い年の間に撞いて…」
キース 「新しい年を迎えることに決まっているが?」
シロエ 「じゃあ、昼間っから撞いてるお寺はどうなるんです?」

夜までやっているんですか、という質問。

シロエ 「元老寺だと午前二時まで撞き放題ですけど、一日中とか」
サム  「あー…。それなら人気が出そうだぜ」
ジョミー「夜に行かなくても、昼の間から撞けるんならね…」
キース 「いや、その寺は昼間に限定だ」
一同  「「「へ?」」」

それじゃ夜は、と誰もがキョトン。

スウェナ「そのお寺、夜はやらないって言うの?」
キース 「暗いし、寒いし、思いっ切り不人気らしくてな…」

だから昼間に切り替えたのだ、と説明が。

キース 「すると参拝客の数がだ、なんと十倍になったそうだぞ」
一同  「「「えーっ!!!」」」

それは大きい、とビックリな数字。

シロエ 「お参りの人がそれだけ違うと、大きいですね…」
キース 「除夜の鐘は祭りじゃないんだが…」

しかし集客力は大事だ、と副住職の意見。

キース 「行事を忘れられないためには、人を呼ばんと」
シロエ 「で、でも…。昼間限定の除夜の鐘は変じゃないですか?」

年が明けるまでの時間が半端ないですよ、という指摘。

シロエ 「また煩悩が溜まってしまいそうですが…」
キース 「だが、これからの時代は分からん」
ジョミー「成人の日が移動するみたいに、変わるって?」
サム  「除夜の鐘が昼間になるのかよ?」
キース 「分からんぞ?」

そっちが多数になるかもしれん、と言ってますけど。
昼間ですか…。


2017/01/13 (Fri) 

 

☆昼間はどうかと


成人の日が毎年変わる世の中、除夜の鐘を昼間に撞くお寺が登場。
しかも撞くのは昼間に限定、夜は撞かないのに参拝客が増えたとか。

シロエ 「お参りの人が増えるんだったら、昼の所も増えそうです」
マツカ 「お寺の方でも、人を呼びたいでしょうしね…」
スウェナ「だけど、昼間に撞いちゃうのよ? 除夜じゃないわよ!」
ジョミー「さっきシロエが言ってたみたいに、煩悩がさ…」
サム  「夜までに溜まっちまいそうだぜ、そのコースだとよ」

昼間に撞くのはどうかと思うぜ、というのがサム君の意見。

サム  「除夜の鐘でサッパリ洗い流すモンだろ、煩悩ってのは」
キース 「俺もそう思うが、これも時代の流れかもしれん」
シロエ 「じゃあ、その内に昼間が普通になるんですか?」
キース 「全く無いとは言い切れないぞ」

成人の日だって、今は毎年変わる方で馴染んでいるからな、と。

キース 「連休になればオッケーだ、という風潮だし…」
シロエ 「そうですね…。連休の方が嬉しい人は多そうです」
サム  「動く祝日、多いぜ、今は…」

除夜の鐘が昼間になる日も近いかもな、とサム君、溜息。

サム  「でもよ、璃慕恩院とかは夜を貫きそうだし…」
キース 「元老寺も、そのつもりではあるが…」
??? 「当たり前だよ、ぼくは夜の方がいいんだってば!」

昼間じゃ困る、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。

Aブルー「除夜の鐘は夜でお願いしたいね!」
キース 「あ、あんた、何しに来たんだ!?」
Aブルー「何って…。そろそろ成果を報告しようと…」

新年恒例の煩悩ゲット、とニコニコと。

Aブルー「除夜の鐘で流れた煩悩を貰うのが、最高だから!」
一同  「「「あー…」」」

またか、と溜息の御一同様。

Aブルー「キースが祈ってくれたお蔭で、今年は凄くて!」
キース 「そりゃ良かったな…」
Aブルー「でもね、昼間に除夜の鐘はさ…」

絶対に駄目だ、と拳を握る人。
そういうのにうるさい人でしたか?


2017/01/14 (Sat)

 

☆昼間は反対です


昼間に除夜の鐘を撞くお寺が登場したという、嘘のような本当の話。
其処へソルジャー登場でして、除夜の鐘は夜でないと困るのだとか。

Aブルー「もう絶対に夜でないとね、昼間だなんて有り得ないよ!」
キース 「その意見には俺も賛成だが…。なんで、あんたが…」

この国の伝統にこだわるのだ、と副住職の疑問。

キース 「あんたの世界に除夜の鐘なんぞは無いだろう?」
Aブルー「全く無いねえ、初詣だって存在しないね!」
シロエ 「だったら、どうでも良さそうですけど? 昼間でも」

関係ないじゃないですか、とシロエ君も。

シロエ 「昼間に撞こうが、夜に撞こうが、無問題ですよ?」
Aブルー「それが大いに関係するんだよ、ぼくの場合は!」

アレで流れる煩悩ゲットが、新年の大切な行事だから、と。

Aブルー「こっちの世界で姫はじめに励んで、貰う煩悩!」
シロエ 「それは分かってますけれど…。それだけでしょう?」
サム  「昼でも夜でも関係ねえだろ、煩悩だしよ…」

手に入れば、それでいい筈だぜ、とサム君も言っていますけど。

Aブルー「駄目だね、中身が変わってくるから!」
一同  「「「へ?」」」
Aブルー「今年はキースが頼んでくれたお蔭で、煩悩、濃いめで…」

もうハーレイが弾けまくり、と嬉しそうな顔。

Aブルー「流石だってば、エロイ人に頼んでくれた御利益は!」
キース 「阿弥陀様をそう呼ぶのはやめろ!」
Aブルー「え、だって…。エロイ人だろう?」
キース 「その話は、今はしないでくれ!」

新年早々、罰当たりな話はやめて貰おう、と吊り上げる眉。

キース 「それはともかく、昼間の除夜の鐘がどうだと言うんだ?」
Aブルー「昼の間に撞くんだろう? 夜じゃなくって」
キース 「その通りだが?」
Aブルー「昼と言ったら明るいわけでさ、それは良くないよ!」
キース 「その寺では好評だったようだが?」

参拝客が十倍になるほどだしな、と再度、説明が。
何故、ソルジャーが反対すると…?


2017/01/15 (Sun)





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☆来られたら困る


除夜の鐘が十二月最大のイベントだ、と信じて疑わないソルジャー。
それに備えて元老寺に挨拶に行くとか、問題はその姿形で…。

キース 「あんたが来たら、それだけで一日ブッ潰れるんだ!」
Aブルー「法要でもしてくれるのかい?」
キース 「違う、親父がブルーと勘違いをするからだ!」

銀青様だと思い込んでのおもてなしだ、とオロオロと。

キース 「もう間違いなく、最高級の仕出しを頼んで接待で!」
Aブルー「いいねえ、是非ともお邪魔したいよ!」
キース 「忙しいと言っているだろうが! 暮れだから!」

ただでも用事が山積みなのだ、と嘆く人。

キース 「親父はあんたと飲んで騒いで、もう盛大に…」
Aブルー「ぼくの話を聞いてくれるんだね! 阿弥陀様について!」
キース 「酔った勢いで信じかねない所がな…」

そして俺にも飛び火するんだ、とブツブツブツ。

キース 「お前も此処に座って聞け、と!」
サム  「あー…。有難い法話を聞けってことになりそうだぜ…」
シロエ 「中身はメチャクチャなんですけどね…」
スウェナ「だけど、銀青様のお言葉って所が問題なのよね?」

どんな中身であろうとも、とツッコミが。

スウェナ「キースも信じることになるのよ、その法話を!」
キース 「だから来るなと言っている!」

この通りだ、とガバッと土下座。

キース 「色々な意味で、来ないでくれると有難いんだが!」
Aブルー「言い出したのは君の方だよ、御本尊様がどうこうと!」
キース 「その件は忘れて貰えると…」

このキース、深く恩に着る、と土下座三昧。

キース 「頼むから、此処は引いてくれ!」
Aブルー「うーん…。じゃあ、エロイ人に頼んでくれるかい?」
キース 「エロイ人?」

誰だ、とポカンとしてますけれど。

Aブルー「阿弥陀様だよ、背中にイチモツだしね!」
キース 「き、貴様…!」
Aブルー「お願い事は除夜の鐘でさ…」

もちろん頼んでくれるよね、と瞳がキラキラ。
何を頼めと…?


2016/12/16 (Fri) 

 

☆エロイ人にお願い


十二月最大のイベントは除夜の鐘だ、と思い込んでいるソルジャー。
元老寺の御本尊様に挨拶だとか言ってますけど、それはヤバすぎで。

キース 「あんたが来ないなら助かるが…。御本尊様の方は…」
Aブルー「君はエロイ人に頼むだけだよ、それでオッケー!」
キース 「一方的に勘違いをするなと言っている!」

阿弥陀様のお背中にあるのは光背だ、と吊り上げる眉。

キース 「有難い光が射しているんだ、阿弥陀様からの!」
Aブルー「うん、分かるってば、とても立派なイチモツだからね!」

イチモツには金が欠かせないから、と依然、激しく勘違い中。

Aブルー「そのエロイ人に、ぼくからお願い! それを伝えて!」
キース 「どう伝えろと言うんだ、あんたは!」
Aブルー「除夜の鐘だよ、その時に流れる煩悩をさ…」

例年以上にしっかりキープして欲しい、という注文。

Aブルー「君が頼めば出来るだろう! ぼくの名前で!」
一同  「「「へ?」」」
Aブルー「ボトルキープと同じことだよ、煩悩をキープ!」

ぼくの名前で大量に、と尽きない野望。

Aブルー「中身が濃ければ濃いほどいいねえ、煩悩だから!」
シロエ 「…濃い煩悩って、どんなのですか?」
Aブルー「それはもう! エロくて激しいプレイだよ!」

ありとあらゆるシチュエーションでお願いしたい、と握り締める拳。

Aブルー「体位はもちろん、攻め方の方も濃く、いやらしく!」
ブルー 「退場!!!」
Aブルー「具体的な中身は言ってないけど?」

まだ何も、と涼しい顔。

Aブルー「こんなヤツまであったのか、と思うようなのを希望!」
キース 「それをボトルにキープするのか!?」
Aブルー「ぼくの名前でね!」

エロイ人なら出来るだろう、と絶大な期待。

Aブルー「君は今日から、それをよろしく!」
キース 「俺にどうしろと!?」
Aブルー「五体投地でお願いすればいいんだよ!」

煩悩キープを頼むだけだ、と言われましても。
阿弥陀様ですよ…?


2016/12/17 (Sat)

 

☆キープをよろしく


除夜の鐘こそ十二月最大のイベントなのだ、と期待するソルジャー。
其処で流れる煩悩をキープするべく、阿弥陀様に頼みたいそうで。

Aブルー「なんと言ってもエロイ人だし、頼めば確実!」
キース 「何度言ったら分かるんだ! 勘違いだということが!」
Aブルー「その考え方も、通らないんじゃなかったっけ?」

ぼくが真面目にアドス和尚に説いたなら…、と怖すぎる脅し。

Aブルー「ブルーなんだと間違えられたら、ぼくが正義で!」
シロエ 「そ、そうでした…。キース先輩、ヤバイですよ!」
サム  「だよなあ、お師僧様のお言葉は絶対だしよ…」
マツカ 「銀青様の仰せとなったら、誰でも信じるわけですよね?」
ブルー 「そうなるだろうね、偽者だとも知らずにね!」

阿弥陀様がエロイ人になってしまう、と生徒会長も苦い表情。

ブルー 「巻き添えは御免蒙りたいねえ、銀青としては!」
シロエ 「ですよね、会長が本家本元ですし…」
マツカ 「酷い濡れ衣ですからね…。阿弥陀様の妙な解釈なんて」
サム  「同じ顔だと、もうどうしようもねえからなあ…」

今の間に手を打っとけよ、と忠告が。

サム  「五体投地で祈るだけだろ、キースの役目は」
Aブルー「その通り! 御本尊様の前で、大晦日まで!」

煩悩のキープをどうぞよろしく、と拝むだけだ、という発言。

Aブルー「それさえ聞いてくれるんだったら、エロイ人の話は…」
キース 「黙っていてくれると言うんだな!?」
Aブルー「もちろんだよ! アドス和尚と話すよりはさ…」

御利益の方が断然いいよ、と自分の欲望に正直な人。

Aブルー「君がしっかり拝んでくれれば、煩悩キープで!」
キース 「…それをあんたが正月に回収するんだな?」
Aブルー「そう、姫はじめに励んでね!」

頑張らなければ、と突き上げる拳。

Aブルー「そのためにも君の協力が…」
キース 「しょ、承知した…!」

五体投地で毎日拝むことにする、と決意表明。
煩悩キープを依頼ですか…。


2016/12/18 (Sun)

 

☆準備は抜かりなく


十二月最大のイベントと言えば除夜の鐘だ、と主張するソルジャー。
流れる煩悩を回収するべく、キース君にキープを頼んだわけで。

Aブルー「よろしく頼むよ、五体投地を! 大晦日まで!」
キース 「分かっている! 煩悩キープを頼めばいいんだろう!?」
Aブルー「濃いめのヤツをたっぷりと、というのも忘れずにね!」

並みの煩悩ではつまらないから、と細かい注文。

Aブルー「ちょっと変態じみてるヤツでもオッケーだから!」
キース 「それを御本尊様に頼めと言うのか!?」
Aブルー「言いにくいなら、「煩悩、濃いめでよろしく」とだけ!」

君の仕事はそれだけだ、と胸を張りまして。

Aブルー「思いっ切り期待しているからね! 煩悩、よろしく!」
キース 「五体投地だな、心得ておく!」

だから来るなよ、と釘をしっかり。

キース 「ただでも暮れは忙しいんだ! 絶対に来るな!」
Aブルー「行かないってば、心配しなくても!」

そんなことより励む準備を、とニコニコと。

一同  「「「へ?」」」
Aブルー「除夜の鐘で流れた煩悩を回収する方法は?」
シロエ 「え、えっとですね…。年が明けてから…」
Aブルー「そう、姫はじめ! 其処で励めば、煩悩回収!」

濃いめの煩悩を頼んだからには、より励まねば、と瞳がキラキラ。

Aブルー「ぼくのハーレイが漲ってないと、励めないしね!」
ブルー 「退場!!!」
Aブルー「言われなくても帰るってば! 準備をしに!」

漢方薬の店も忘れずに、と妙な台詞が。

一同  「「「漢方薬?」」」
Aブルー「あれは効くから、もう絶対に買わないと!」

今回からは新たに追加で…、と紅潮する頬。

一同  「「「追加?」」」
Aブルー「もう最高に効くヤツが判明したからねえ!」
シロエ 「そ、それは、もしかして…」
Aブルー「ツチハンミョウだよ、あれも薬だろう?」
一同  「「「うわー…」」」

覚えてたのか、と顔面蒼白の御一同様。
ツチハンミョウって…。


2016/12/19 (Mon)

 

☆致死量でよろしく


除夜の鐘こそ十二月最大のイベントなのだ、と言い張るソルジャー。
それで流れる煩悩ゲットで、年明け早々に励むのが姫はじめで。

Aブルー「ツチハンミョウは良く効いたからねえ! もう最高に!」
シロエ 「漢方薬だとは聞きましたけど…。買うんですか?」
Aブルー「アレを買わない手はないよ! 朝までガンガン!」

しかも続けて軽く六発、朝からも二発、三発、と。

Aブルー「ハーレイがあんなに漲るんなら、致死量並みで!」
一同  「「「ひいぃっ!」」」

本気なのか、と一同、ドン引き。

キース 「あ、あんた、分かっているのか、自分の言葉の意味が?」
Aブルー「どの部分だい? 漲るトコかな?」

それなら、ハーレイの股間だけれど、と無いのが恥じらい。

Aブルー「あそこについてる息子ってヤツが、もうビンビンに!」
キース 「俺が言うのは致死量並みという方だ! 死ぬぞ!」

正月早々、死にたいのか、と叫んでますけど。

Aブルー「えっ、いいじゃないか! 姫はじめだから!」
一同  「「「へ?」」」
Aブルー「セックスなんだよ、アレは昇天してなんぼ!」

イッてイキまくって、イカされてこそ、と握り締める拳。

Aブルー「だからツチハンミョウもゲットで!」
シロエ 「致死量並みなんて、売ってくれないと思いますけど…」
サム  「だよなあ、規制がうるせえ筈だぜ?」
Aブルー「その点だったら大丈夫! ノルディがいるから!」

あれでも本物の医者だからね、とエロドクターの名前。

Aブルー「漢方薬でも大丈夫なんだよ、プロが許せば!」
一同  「「「うわー…」」」

致死量でも買えてしまうのか、とガクガクブルブル。

キース 「そ、そうか…。だったら、俺の来年の初仕事は…」
シロエ 「もしかして、葬儀というヤツでしょうか?」
ブルー 「殺しても死なないと思うけれどね?」
Aブルー「万が一にも、死にはしないね!」

ダテにアルタミラで鍛えていない、と溢れる自信。
致死量、オッケー…。


2016/12/20 (Tue) 

 

☆続きまくる厄年


十二月最大のイベントは除夜の鐘だ、と今から勢い込むソルジャー。
それで流れた煩悩ゲットのために、年が明けたら励む姫はじめ。

Aブルー「致死量並みってトコがミソだよ、ツチハンミョウは!」
シロエ 「…本気で買って帰るんですね?」
Aブルー「ノルディの名前を出したら、バッチリだからね!」

もうたっぷりと混ぜて貰おう、とイヤンな算段。

Aブルー「今年もホントにいい年だったよ! 色々な意味で!」
キース 「俺たちにとっては、厄年というヤツだったが?」
ジョミー「それを言うなら、毎年だよね…」

この人が来てから、幸せな年があっただろうか、と深い溜息。

ジョミー「ぼくには覚えが無いんだけれど…。いい年ってヤツの」
シロエ 「ぼくもです。…厄年だったら、毎年ですけど」
マツカ 「普通、厄年は毎年じゃない筈ですけどね…」

もっと間が開くものでは、と御曹司だって嘆く現状。

マツカ 「しかも全員揃ってだなんて、あんまりと言うか…」
サム  「揃っちまうのは仕方ねえけどな、同い年だから」
一同  「「「あー…」」」

同い年だったら、同じ年に厄年が回って来るわけでして。

ジョミー「そっかあ…。誰かが厄年だと、全員、厄年…」
スウェナ「誰のせいかは、ハッキリしてると思うわよ?」
サム  「あいつだろ?」

其処の迷惑な誰かのことで…、と指差す先にソルジャーですけど。

スウェナ「違うわよ。第一、年が全然違うわ!」
Aブルー「当然だよね、ぼくはこれでも三百年は生きてるし!」
シロエ 「あの人でないなら、誰なんです?」
スウェナ「決まってるじゃないの、其処のキースよ!」

大抵の厄はキースが原因なんだから、と鋭い指摘。

スウェナ「私はキースを流したいわよ、除夜の鐘で!」
シロエ 「流せるものなら、ぼくだって流したいですけれど…」
キース 「お、おい、お前たち…!」
Aブルー「それは駄目だね!」

キースが流されたら煩悩ゲットが台無しだ、と止める声。
最強の味方…。


2016/12/21 (Wed)

 

☆流したら終わり


除夜の鐘こそ十二月最大のイベントなのだ、と言い張るソルジャー。
流れる煩悩がお目当てですけど、シャン学メンバーは流したい方で。

Aブルー「何を言うかな、君たちは! キースを流そうだなんて!」
シロエ 「でもですね…! ぼくたちは毎年、厄年なんですよ!」
ジョミー「そうだよ、キースを流してしまえばマシになるから!」

本当にスウェナが言う通りだから、とジョミー君も賛同。

ジョミー「大抵の厄は、キースが持って来るんだし!」
サム  「間違いねえよな、事の起こりはスッポンタケだぜ」
スウェナ「あれに戒名をつけちゃったからよ! 鯨のパクリで!」
ブルー 「戒名が無ければ、ただのキノコで済んだだろうねえ…」

あの猥褻な形はともかく、と生徒会長も納得な流れ。

ブルー 「学名の方もアレなだけにさ、厄介なキノコなんだけど…」
シロエ 「付きまとわれることは無かったですよね、絶対に!」

誰かさんが弟子にするからです、とブツブツブツ。

シロエ 「戒名をつければ弟子なんですから! あんなブツでも!」
Aブルー「ぼくは大いに感謝してるよ、その件でもね!」

それに、除夜の鐘での煩悩キープもお世話になるし、とニコニコと。

Aブルー「だからキースを流させるわけにはいかないね!」
シロエ 「ぼくたちは流したいんですけど!」
Aブルー「じゃあ、倍返しで」
一同  「「「へ?」」」

何のことだ、と一同、キョトン。

Aブルー「もしもキースが流されちゃったら、ぼくが回収!」
一同  「「「ええっ!?」」」
Aブルー「煩悩と一緒に纏めて拾って、倍にして戻すよ!」

煩悩と一緒に拾われたのなら、キースのパワーも増すだろう、と。

Aブルー「より強力にパワーアップで、頼れるキース!」
シロエ 「ど、どういうパワーアップです…?」
Aブルー「もちろん、そっちの方面だよ! 煩悩とかで!」
一同  「「「うわー…」」」

最悪すぎる、と顔面蒼白の御一同様。
流したら死亡フラグでは…?


2016/12/22 (Thu) 

 

☆借りが出来た人


十二月最大のイベントは除夜の鐘だ、と信じてやまないソルジャー。
それで迷惑を蒙るのがシャン学メンバー、今も追い詰められまして。

Aブルー「除夜の鐘で流されたキースだったら、もう最高だね!」
シロエ 「そ、そんな…! ますます厄が酷くなるんですけど!」
サム  「マジでヤベえよ、来年も厄年になるじゃねえかよ!」
Aブルー「ぼくには嬉しい限りだけどねえ!」

是非とも流してくれたまえ、と満面の笑顔。

Aブルー「とても楽しみに待っているから、除夜の鐘をよろしく!」
キース 「ま、待て、俺は流されるのか!?」
Aブルー「その辺のことは、他のみんなと相談してよ!」

流されるも良し、流されずに留まるも良し、と。

Aブルー「どっちにしたって、五体投地で煩悩キープもお願い!」
キース 「あんた、帰るのか!?」
Aブルー「煩悩ゲットに備えて準備があるからね!」

ツチハンミョウも買わなくっちゃ、とパッと消えた姿。

シロエ 「…逃げたんですか?」
ブルー 「違うね、漢方薬の店に行ったんだよ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 凄いお薬を買うんだっけ?」
ブルー 「そうらしいねえ、致死量並みにね!」

さて…、と生徒会長、キース君をギロリ。

ブルー 「ちょっと訊くけど、流されたいかい?」
キース 「じょ、除夜の鐘でか…?」
ブルー 「他に何があると言うんだい?」

今の流れで…、と冷たい視線。

ブルー 「流されたいと言うんだったら、流すけど?」
シロエ 「やめて下さい! 流された時は倍返しですよ!?」
ジョミー「そうだよ、煩悩まみれの凄いキースになるわけで…」

もう、絶対に手に負えないから、とガクガクブルブル。

ジョミー「今のままでいいよ、厄年でもさ!」
スウェナ「酷くなるより、現状維持の方がマシよね…」
マツカ 「ぼくだって、そう思います。今のキースで充分です!」
ブルー 「だってさ、命を拾ったねえ…」

誰かさんに借りが出来たじゃないか、と生徒会長。
借りですって…?
 

2016/12/23 (Fri) 

 

☆借りを返すには


除夜の鐘こそ十二月最大のイベントなのだ、と期待するソルジャー。
キース君に煩悩キープを頼んで、もう早速にトンズラしたわけで。

キース 「あの野郎に借りが出来たと言うのか、この俺が!?」
ブルー 「そう思うけどね、流されないで済んだんだから」

みんなが止めているじゃないか、と涼しい顔の生徒会長。

ブルー 「ぼくは流してもいいんだけどさ…。君を除夜の鐘で!」
シロエ 「やめて下さい、煩悩まみれで回収されるんですから!」
マツカ 「そうです、今のキースより酷くなるんですよ!?」

もう年明けから厄まみれで…、とマツカ君だってガクガクブルブル。

マツカ 「キースを流してホッと出来るのは、元日だけです!」
サム  「違いねえよな、二日の夜には例のヤツだろ?」
ブルー 「励むらしいね、煩悩を回収するために!」

今、ツチハンミョウを買っているよ、とサイオンで覗き見。

ブルー 「致死量並みでお願いしたい、と本気だから!」
一同  「「「うわー…」」」

買っているのか、と誰もがドン引き。

シロエ 「本当にアレを買ったんですね、あの人は?」
ブルー 「他にも色々注文してるよ、新年に向けて!」
ジョミー「やっぱり元日だけしかないよね、厄が消える日…」
スウェナ「みんなでキースを流しちゃっても、そうなるわよね…」

次の日の夜には戻ってくるのよ、と青ざめた顔。

スウェナ「そうなるよりかは、今のキースの方がマシだわ!」
ブルー 「誰だって、そう思うだろうねえ…」

そしてキースはブルーに借りが、と生徒会長、重々しく。

ブルー 「流されないで済んだわけだし、五体投地を頑張りたまえ」
キース 「煩悩キープというヤツをか?」
ブルー 「濃いめで頼むと言っていたよね、しっかり拝む!」
キース 「そ、そんな…。あいつに借りを返すためにか?」
ブルー 「他に何があると?」
シロエ 「借りを返すなら、ソレですよね…」

それしかないです、という指摘。
やるっきゃないのが副住職…。


2016/12/24 (Sat)

 

☆クリスマスも祈れ


十二月最大のイベントは除夜の鐘だ、と大いに期待するソルジャー。
お蔭で命拾いをしたらしいのがキース君でして、不幸なことに…。

キース 「…なんだって、俺だけこうなんだ!」
シロエ 「仕方ないでしょう、それがキース先輩の仕事ですから」

クリスマス返上になるのも自業自得かと…、という指摘。

サム  「頑張れよな、もう除夜の鐘までカウントダウンだぜ!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ クリスマスはぼくのお誕生日!」

今年もプレゼントを貰っちゃったぁ! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「見て見て、ぶるぅとお揃いだよ!」
ブルー 「ぶるぅ、いいものを貰えて良かったね。でも…」

キースはそっとしておこう、と指差す先で、只今、五体投地中。

キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
Aブルー「悪いねえ、クリスマス・イブからブッ通しでさ…」
ブルー 「悪いなんて、欠片も思ってないだろう!」
Aブルー「それはもちろん! クリスマスよりも除夜の鐘が大切!」

キースにはヨンタ様さえ来なかったんだろう、とシャアシャアと。

Aブルー「だからクリスマスも、ぼくのためにね!」
??? 「本当に有難いことです。年が明けたら励みませんと…」

漢方薬を飲んで、とキャプテン(会話表記はA船長)までが。

A船長 「たとえ、ぶるぅが覗いていようと、頑張ります!」
??? 「かみお~ん♪ 覗きに行ってもいいの?」

ねえ、いいの、と別世界の「ぶるぅ」(会話表記はAぶるぅ)。

Aぶるぅ「濃いめの煩悩たっぷりなんだよ、って聞いたから!」
A船長 「そ、それは…。ブルーがキースに頼んだだけで…」
Aブルー「ぶるぅが見学したいんだったら、それも良し!」

ヘタレないように張り切って行こう! とブチ上げる人。

Aブルー「クリスマスパーティーも放って、キースが五体投地だし」
キース 「好きで放っているわけではない!」

あんたに借りを返してるんだ、と五体投地な副住職。
お疲れ様です、本当に…。


2016/12/25 (Sun)

 

☆五体投地でキープ


除夜の鐘こそ十二月最大のイベントなのだ、と期待大なソルジャー。
その除夜の鐘で流されないよう、借りを返しているのがキース君。

キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
Aブルー「クリスマス・イブからブッ通しだしね、これは効くよ!」
A船長 「濃いめの煩悩をキープして下さるのですね?」
Aブルー「そう、とてもエロイ人な阿弥陀様がね!」

こうしてキースが五体投地をする度に、とワクワクな人。

Aブルー「クリスマスパーティーも放置なんだし、もう完璧!」
Aぶるぅ「ねえねえ、ホントに覗いてもいい? 姫はじめ!」
Aブルー「どうだろうねえ、ハーレイがヘタレちゃ困るんだけど…」
Aぶるぅ「凄いお薬、買ったんだよね! えとえと、なんだっけ…」

ちょっと名前が出て来ない、と悩んでますけど。

Aブルー「致死量並みならツチハンミョウだよ! あれは最高!」
A船長 「とても漲りましたからねえ、あの時は…」
Aブルー「いきなり続けて軽く六発、次の朝も二発、三発で!」
Aぶるぅ「今度も記録を更新するなら、覗きたいなあ…!」

覗きをするのは楽しいもん! と迷惑すぎる趣味。

Aぶるぅ「覗いてもいーい?」
A船長 「み、漲ってからにして欲しいのだが…!」
Aブルー「そうだね、ハーレイが獣になってからだね!」

漲ったら我を忘れるだろう、とニコニコと。

Aブルー「もう楽しみだよ、大晦日が!」
シロエ 「あのぅ…。大晦日はこっちにいないんですよね?」
Aブルー「そうだよ、ぼくのシャングリラでニューイヤーだから!」
A船長 「毎年、賑やかにやっておりますので…」

こちらとは事情が違うようです、という解説。

A船長 「除夜の鐘も、初詣もございませんし…」
Aブルー「あっちでパーティーが終わった頃に、こっちがね…」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ 姫はじめで煩悩ゲット!」
キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」

無我の境地で五体投地をしてますけれど。
これで煩悩がキープできると…?


2016/12/26 (Mon)

 

☆大晦日までよろしく


十二月最大のイベントは除夜の鐘だ、と信じて疑わないソルジャー。
煩悩キープをどうぞよろしく、とキース君が五体投地中で。

キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
Aブルー「楽しみだよねえ、煩悩ゲット! 姫はじめ!」
A船長 「濃いめの煩悩となりますと…。中身の方も凄そうですね」
Aぶるぅ「えとえと…。ホントに覗きたいよう…!」

変態プレイもアリなんだよね、と迷惑すぎる覗きのプロ。

Aぶるぅ「どんなのがあるかな、ハーレイがきっと凄いんだよ!」
Aブルー「ぼくも大いに期待だね! 濃い煩悩に!」
A船長 「が、頑張らせて頂きます…!」
キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」

もうこのくらいで勘弁してくれ、とパタリと倒れた副住職。

キース 「後は地道に祈らせて貰う…。大晦日まで…」
Aブルー「ちゃんとキッチリ頼んでよ? 煩悩、濃いめで!」
A船長 「漲りますよう、よろしくお願いいたします」
キース 「わ、分かっている…」

でないと俺が除夜の鐘で流されて終わりそうだ、と死んでいる人。

シロエ 「流したいですけど、流したら倍返しでしたっけ?」
マツカ 「ええ…。煩悩ゲットで回収されます」
スウェナ「煩悩まみれの最悪すぎるキースなのよね…」
ジョミー「今の方がまだマシだしね…」

来年もきっと厄年だけど、と深い溜息。

ジョミー「行っても行っても厄年なんだよ、キースのせいで!」
サム  「違いねえよな、全部キースのせいなんだけどよ…」
Aブルー「何を言うかな、ぼくにとっては最高で!」

キースさえいれば、来年だって安泰だ、と満面の笑顔。

Aブルー「というわけで、また来年にね!」
ブルー 「もう帰るのかい?」
A船長 「ニューイヤーのパーティーの準備が始まりますから」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ 御馳走も仕込みに入るしね!」
Aブルー「それじゃ、いいお年を!」
A船長 「では、これで…」

失礼を、と帰ってしまった人たちですけど。
除夜の鐘へと一直線…?


2016/12/27 (Tue)

 

☆除夜の鐘とプロ


アッと言う間に今年も終わりで、大晦日を迎えたシャン学メンバー。
除夜の鐘のために元老寺でお泊まり、毎年恒例ですけれど…。

ジョミー「派手に寒いよね、雪が降りそうだよ…」
シロエ 「思いっ切り寒波ですからね…。降るんじゃないですか?」
マツカ 「でも、除夜の鐘は外でしか撞けませんからね…」

鐘楼は外にあるんですしね、という指摘。

マツカ 「それに元老寺の除夜の鐘は人気が高いですから…」
サム  「撞き放題ってのがデカイよなあ…。午前二時までだしよ」
スウェナ「厳しいお寺は、整理券とかを出すんでしょ?」

人数を数えて百八でちゃんと終わるように、とスウェナちゃん。

スウェナ「お寺の人の分もあるから、百八人は無理で…」
シロエ 「あるらしいですよね、そういう所も」
サム  「素人さんは撞けない寺も多いぜ、うん」

璃慕恩院もそのクチだよな、と名前が挙がった総本山。

サム  「あそこの鐘はデカイから…。坊主でねえと無理なんだよ」
シロエ 「あー…。暮れに練習するらしいですね、本番に向けて」
サム  「失敗したらシャレにならねえしな、除夜の鐘だし…」
ジョミー「でもさ…。其処の除夜の鐘は安心だよね」
一同  「「「へ?」」」

いったい何が安心なのだ、と誰もがキョトン。

シロエ 「えっと…。本職が撞くから安心なんですか?」
マツカ 「凄く特殊な撞き方ですしね、素人さんには無理ですよ」
サム  「撞木にぶら下がって突進だもんなあ…」

手を離したらエライことに、とサム君が頷く大鐘の撞き方。

サム  「スピード出てるし、他の坊主との協力技だし…」
スウェナ「そうよね、ぶら下がる人と、綱を引く人は別だもの」

タイミングが狂えば大惨事よね、との声ですけれど。

ジョミー「違うよ、プロのお坊さんだし、煩悩ゼロかな、って」
シロエ 「それですか…。無さそうですね」
サム  「誰かがキープさせてるヤツな…」

きっとねえよ、とサム君も。
お坊さんの集団ですもんねえ…。


2016/12/28 (Wed)

 

☆今年は濃いめで


大晦日は元老寺で除夜の鐘を撞くのが恒例、シャン学メンバー。
今年も撞きにやって来たものの、忘れられないのが誰かさんでして。

ジョミー「何処の除夜の鐘も、プロが撞いてくれればいいのにさ…」
シロエ 「それ、ぼくたちだから思うだけですよ!」
マツカ 「ええ…。普通の人には年に一度のイベントですしね」
スウェナ「元老寺が人気なのも、それが理由でしょ?」

きちんと並べば確実に撞けるスポットだもの、とスウェナちゃん。

スウェナ「午前二時まで撞き放題なのよ、来れば撞けるし…」
サム  「うんうん、夜になってから思い立っても間に合うぜ」
シロエ 「その分、煩悩も多そうですけどね…」
マツカ 「ありがちな煩悩でしょうけどね…」

誰かさんが欲しいヤツとは違って、とマツカ君も言ってますけど。

シロエ 「どうなんでしょう…。人が多いとヤバイかもです」
ジョミー「それにキースが頼んでたんだよ、五体投地で!」
一同  「「「あー…」」」

例年以上にヤバイ煩悩が集まるかも、と一同、溜息。

サム  「でもよ…。キースを流したら倍返しだしよ…」
シロエ 「大惨事になるフラグでしたっけね…」
キース 「おい、お前たち!」

さっきから何をブツブツ言っている、と副住職の登場で。

キース 「さっさと並べよ、早い人はもう並んでいるぞ」
ジョミー「ちょっと訊くけど、今日も五体投地をしてたわけ?」
キース 「…しないわけにはいかないからな…」
一同  「「「うわー…」」」

やっぱり今年は煩悩濃いめだ、と誰もが遠い目。

ジョミー「ぼくたちは、その手の煩悩、持ってないけどさ…」
シロエ 「他の人たちは分かりませんしね…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 除夜の鐘、楽しみだよね!」

おぜんざいのお接待! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」も現れて。

ぶるぅ 「今年もブルーが最初に撞くよ!」
キース 「今、着替え中だ」
シロエ 「そうですか…」

いよいよリーチでカウントダウン。
逃げられませんね…。


2016/12/29 (Thu)

 

☆時空を越えないと


いよいよ除夜の鐘の出番で、元老寺で列に並んだシャン学メンバー。
生徒会長の着替えが済んだら、最初の鐘をゴーンと撞くわけで…。

キース 「じきにブルーが来るからな。逃げるなよ、おい」
シロエ 「もう思いっ切り逃げたいんですが!」
サム  「無理だぜ、除夜の鐘が済んだら修正会だしよ」

アドス和尚がお待ちかねだぜ、と諦めた人が約一名。

サム  「除夜の鐘からは逃げられねえぜ? 修正会もよ…」
シロエ 「でもですね! 今逃げずに、いつ逃げるんです!」
キース 「シロエ。…お前はタイムマシンでも開発したのか?」
一同  「「「へ?」」」

何処からタイムマシンが出て来る、と一同、キョトン。

シロエ 「タイムマシン…ですか?」
キース 「それしか無かろう! 除夜の鐘から逃げるのならな!」
ジョミー「どうしてタイムマシンになるわけ?」
キース 「シロエは年を越えないらしいからな」

来年に行かないのならば、タイムマシンしか無かろう、という指摘。

キース 「作ったのなら、止めはせん。好きに逃げてくれ」
シロエ 「あるんだったら、もう逃げてます!」

逃げたいというのは願望なんです、と絶叫が。

一同  「「「シーッ!!!」」」
シロエ 「えっ?」
スウェナ「よく見なさいよ! 此処は普通に行列なのよ?」
シロエ 「し、失礼しました…!」

どちら様も、と前後の人に謝りまくりのシロエ君。

キース 「まったく…。俺に恥をかかせないでくれ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ブルーが来たよ!」
キース 「そのようだな。俺はお供に行ってくるから」

お前たちは真面目に除夜の鐘を撞け、と副住職の指示。

シロエ 「やっぱり逃げられないんでしょうか?」
ジョミー「タイムマシンが無いなら無理だよ」
サム  「早いトコ、覚悟を決めろよな」
ぶるぅ 「わぁーい、ブルーとキースが出発だあ!」
一同  「「「うわー…」」」

緋色の衣の生徒会長、いえ銀青様。
キース君と鐘楼に向かって出発です~。


2016/12/30 (Fri) 

 

☆来年こそ、いい年に


とうとう大晦日で除夜の鐘の出番。シャン学メンバーも行列でして。
最初の鐘を撞く生徒会長、いえ、銀青様が鐘楼に向かって出発で。

シロエ 「…とうとう始まっちゃいますよ…」
サム  「仕方ねえよな、後は被害が少ねえことを祈るだけだぜ」
ジョミー「キースが五体投地で祈った結果だよね?」

濃いめの煩悩キープってヤツ、と一同、ガクブル。

スウェナ「来年も厄介なことになるわよ、きっと。キースのせいで」
シロエ 「でも、キース先輩を除夜の鐘では流せませんし…」
マツカ 「年明け早々、煩悩まみれで戻ってくるわけですからね…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 除夜の鐘が始まるよ!」

鐘楼に着いた緋色の衣の生徒会長、鐘をゴーン…と。

シロエ 「今のは煩悩ゼロですよね? 会長ですから」
サム  「伝説の高僧なんだしよ…。プロ中のプロだぜ、安全圏な」
ジョミー「でも、この後は一般の人になるんだし…」
スウェナ「濃いめの煩悩が少ないと本当にいいんだけれど…」
ぶるぅ 「わぁーい、他所のも鳴り始めたよ!」

他のお寺からも除夜の鐘の音で、この国中で撞いているわけで。

シロエ 「本職ばかりで撞いてるお寺はいいんですけど…」
サム  「他はもれなく危ねえぜ?」
ジョミー「もう考えたくないってば!」
ぶるぅ 「鐘を撞いたら、おぜんざい、みんなで食べようね!」

あそこのテントで配ってるもん、と無邪気なお子様。

ぶるぅ 「今年もいい年だったよね! 楽しかったし!」
シロエ 「厄だらけの一年でしたけど…!」
キース 「文句を言わずに、有難く撞け!」
ブルー 「そうだよ、一年の締め括りだからね」

来年もいい年になりますように、と言われましても。

シロエ 「来年こそ、と言いたいです…」
ジョミー「だよねえ、もう思いっ切り厄を流すしか…」
サム  「煩悩と厄は違うけどよ…」
一同  「「「来年こそはいい年に!」」」

決意も新たに、ゴーン、ゴーンと撞いてゆく鐘。
皆様、どうぞ良いお年を~!


2016/12/31 (Sat)






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☆じきにクリスマス


なんだかんだで今年も年の瀬、師走を迎えたシャン学メンバー。
生徒会長宅でゴロゴロしている週末、いつもと変わりませんけれど。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ じきにクリスマスだよね!」
シロエ 「クリスマスですか…。ぶるぅの誕生日でしたっけ」
サム  「あっちのぶるぅもだぜ、祝いたい気はしねえけどよ」
一同  「「「シーッ!!」」」

名前を出すな、と誰もが恐れる別の世界の「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

シロエ 「そうでした…! 誰かさんがセットものでしたっけ…」
キース 「師走くらいは忘れていたいぞ、あの馬鹿野郎を!」
ブルー 「気持ちは分かるよ、散々迷惑したからねえ…」

存在自体を忘れていたい、と生徒会長も嘆き節。

ブルー 「クリスマスはパアッと祝いたいよね、賑やかにさ」
キース 「坊主とクリスマスは無関係だがな」
シロエ 「えっ、別にそうでもないでしょう? 今の世の中」
スウェナ「クリスマスは何処でもお祝いするでしょ?」
キース 「甘いな、クリスマスが無い世界もあるぞ」

今の時代も存在するのだ、と大真面目な顔。

キース 「ハッキリ言うがな、クリスマスが無い幼稚園もある!」
一同  「「「ええっ!?」」」

まさか、と息を飲む御一同様。

シロエ 「学校なら、まだ分かりますけど…。幼稚園ですか?」
マツカ 「それは酷いと思いますが…」
キース 「経営している寺の方針次第ではあるが…」

璃慕恩院が経営している所は駄目だ、とキッパリと。

キース 「クリスマスツリーも無ければ、サンタクロースも…」
サム  「存在しねえって言うのかよ?」
キース 「そういう姿勢を貫いているが?」

総本山だけに厳しいのだ、と言われましても。

シロエ 「でもですね…。幼稚園は駄目でも、家に帰れば…」
ジョミー「サンタクロースは普通に来るよね?」
キース 「其処で保護者の資質が問われる」
一同  「「「へ?」」」

資質って、と一同、キョトン。
いったい何の話ですかね、それは…?


2016/12/01 (Thu)

 

☆サンタと幼稚園


12月と言えばクリスマスですけど、それが無い世界があるそうで。
璃慕恩院が経営している幼稚園もだとか、保護者の資質が云々と。

シロエ 「保護者の資質が問われるって…。どういう意味です?」
キース 「その通りだが?」
ジョミー「意味が全然分からないんだけど!」

クリスマスが無い幼稚園だよね、という確認が。

キース 「無いな、クリスマスツリーもサンタクロースも!」
ジョミー「でもさあ…。家に帰ったら普通にあるよ?」
キース 「だからこそ、保護者の資質というのが問われるんだ!」
シロエ 「あのですね…。もう少し話を分かりやすく…」

ぼくの頭脳でも理解不可能です、と自慢がさりげなく。

シロエ 「これでもキース先輩には、負けないつもりなんですが?」
キース 「だったら自慢の頭をフルに回転させろ!」

クリスマスが無い幼稚園だぞ、と凄む副住職。

キース 「家に帰ればサンタクロースでは話にならん!」
サム  「で、でもよ…。今やサンタクロースはデフォ装備だぜ?」
スウェナ「何処の家にも来るわよねえ? 子供がいれば…」
マツカ 「煙突の有無は、今どき誰も気にしませんから…」
シロエ 「ですよね、マツカ先輩の家なら煙突、ありそうですけど」

暖炉のヤツとか…、と言われてマツカ君、困った笑顔。

マツカ 「それはまあ…。無くはないですけど」
サム  「俺の家にはねえよな、煙突」
ジョミー「ぼくの家にも…。って言うか、普通は無いし!」

だけどサンタクロースは来るから、とキッパリと。

ジョミー「幼稚園の方針なんかは関係ないよ!」
キース 「其処で保護者の資質になるんだ!」

デキる保護者はデキるのだ、と威張り返る人。

キース 「聞いて驚け、ヨンタ様がおられる!」
一同  「「「ヨンタ様?」」」

誰だ、と一同、ビックリですけど。

キース 「ヨンタ様と言ったら、ヨンタ様だ!」
シロエ 「誰ですか?」

保護者の方の名前でしょうか、という質問。
ヨンタ様って…?


2016/12/02 (Fri) 

 

☆サンタとヨンタ


慕慕恩院が経営している幼稚園には、無いらしいのがクリスマス。
けれども家に帰ればクリスマスがデフォ、其処で保護者の資質とか。

シロエ 「ヨンタ様なんて、ぼくは初耳ですけれど…?」
マツカ 「ぼくもです。保護者の方のお名前ですか?」
キース 「いや、違う! ヨンタ様は、そんな小者ではない!」

実に偉大な御方なのだ、と言われましても。

スウェナ「ヨンタ様ねえ…。私も聞いたことは無いわね」
サム  「俺もねえなあ…。サンタクロースなら馴染みだけどよ」
ジョミー「サンタクロースの本名、なんだったっけ?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ サンタさんはサンタクロースだよ!」

それがお名前、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」がピョンピョンと。

ぶるぅ 「本名はサンタクロースだも~ん!」
シロエ 「…そうでしたっけ?」
マツカ 「違う名前があったような気がしますよね」
スウェナ「確かルーツがあったと思うわ、聖人か何かで」
サム  「んじゃ、ヨンタ様がそれなのかよ?」

偉大な人なら有り得るよな、との意見ですけど。

キース 「それを言うなら聖ニコラウスだ! サンタクロースは!」
一同  「「「あー…」」」

聞いたような気も、と納得している御一同様。

シロエ 「そうだったかもしれません。サンタクロースですし…」
マツカ 「セント・ニコラウスならそうなりますよね…」
サム  「じゃあ、ヨンタ様は誰なんだよ?」

保護者がどうのって話だよな、と視線をキース君に。

サム  「ヨンタ様は何処から出て来るんだよ?」
キース 「もちろん、サンタクロースではない!」

ヨンタ様だ、と大真面目な顔の副住職。

キース 「デキる保護者の強い味方だ、クリスマスに向けて!」
一同  「「「は?」」」
キース 「クリスマスの無い幼稚園でも、サンタクロースは…」
シロエ 「…何か?」
キース 「世の中に浸透し過ぎたからな!」

そのためにヨンタ様がおいでなのだ、という話。
やはりサンタクロースでは…?


2016/12/03 (Sat)

 

☆ヨンタ様のお住まい


璃慕恩院が経営している幼稚園には、クリスマスは無いという話。
サンタクロースもいない始末で、キース君が言うにはヨンタ様とか。

シロエ 「…デキる保護者の強い味方が、ヨンタ様ですね?」
キース 「その通りだ! 年々、パワーアップしておいでなんだぞ」
サム  「パワーアップって…。ヨンタ様は何をするんだよ?」

ちっとも話が見えねえんだけど、とサム君の質問。

サム  「クリスマスと関係あるんだったら、サンタじゃねえかよ」
キース 「ヨンタ様だと言っただろうが!」
スウェナ「じゃあ、ヨンタ様が何をするのか教えなさいよ!」

それを聞いてから考えるわ、とスウェナちゃん。

スウェナ「保護者の味方か何か知らないけど、役目は何なの?」
キース 「それはもちろん、クリスマス・イブの夜中にだな…」

良い子の所にプレゼントを配って回られるのだ、との返事ですけど。

ジョミー「…モロにサンタクロースだよ、ソレ…」
スウェナ「サンタクロースでしかないわよね…」
キース 「いや、ヨンタ様だ!」

現にお住まいが別物なのだ、と指差す方角は北ではなくて。

シロエ 「えーっと…。やや北寄りの東ですか?」
マツカ 「サンタクロースなら北ですよね?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ サンタさんは北の国から来るんだよ!」

トナカイの橇に乗ってくるの! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「だから東じゃないと思うよ、サンタさんのおうち!」
ジョミー「だよねえ…。だけど東って…」

あんな方に何があったっけ、とジョミー君も首を傾げる方角。

キース 「…知らんのか? あの方角なら恵須出井寺だが」
一同  「「「恵須出井寺!?」
キース 「そうだ、俺の宗派の宗祖様がだ…」

恵須出井寺で修行をなさったのだ、と合掌を。

キース 「冬は雪も積もる山の上だが、今も聖地で…」
シロエ 「ヨンタ様は其処にいるんですか?」

サンタクロースの親戚が何故、お寺なんかに、と。
誰だってそう思いますよね?


2016/12/04 (Sun)

 

☆弟分だそうです


璃慕恩院が経営している幼稚園には、クリスマスなどはナッシング。
デキる保護者の強い味方がヨンタ様だそうで、恵須出井寺に在住。

シロエ 「雪が積もってる山はともかく、恵須出井寺ですよね?」
ジョミー「なんでサンタクロースの親戚が其処にいるのさ?」
キース 「もちろん、其処が聖地だからだ!」
一同  「「「聖地?」」」

いわゆる聖地巡礼だろうか、と顔を見合わせる御一同様。

シロエ 「あそこが舞台のアニメって、何かありましたか?」
サム  「知らねえけど…。聖地だったら、アニメしかねえし…」
スウェナ「地味に人気のヤツかしら?」
マツカ 「知る人ぞ知る名作ですね、その可能性は高いですよ」
キース 「それはまあ…。アニメにもなっているんだが…」

璃慕恩院に行けば、子供向けに上映している時も、という話。

キース 「幼稚園でも見せていると思うぞ、宗祖様が主人公だから」
サム  「それが名作アニメなのかよ?」
シロエ 「ヨンタ様が出てくるアニメですか?」
キース 「いや、ヨンタ様は出演しておられない」

なにしろ神秘の存在だから、と言われましても。

シロエ 「ひょっとして聖地って、言葉通りの意味ですか?」
キース 「坊主にとっては行くべき巡礼の地だが」
一同  「「「あー…」」」

そっちの聖地ね、と誰もが遠い目。

シロエ 「分かりましたよ、じゃあ、ヨンタ様もお坊さんだと?」
キース 「違うな、弟分でいらっしゃるから」
サム  「誰のだよ?」
スウェナ「サンタクロースってことはないわよ…ね?」

三の次は四になるけれど、というツッコミ。

スウェナ「恵須出井寺なら、サンタクロースは無関係だし…」
シロエ 「お坊さんの聖地ですからね…」

無関係でしょう、という流れですけど。

キース 「甘いな、お前たちはヨンタ様を分かっていない!」
ジョミー「だから、何なのさ!」
キース 「弟分だ!」

ヨンタ様だからな、と言い放ちましたが。
三の次は四で正解ですか…?


2016/12/05 (Mon) 

 

☆八百年前の人です


クリスマスなどは存在しないのが、璃慕恩院が経営している幼稚園。
けれど世間はサンタクロースで、デキる保護者の味方がヨンタ様。

シロエ 「ヨンタ様が弟分って…。サンタクロースのですか?」
ジョミー「スウェナが言ってた、三の次は四ってヤツなわけ…?」
キース 「まあ、間違ってはいないだろう」

サンタの次はヨンタだろうな、と重々しく頷く副住職。

サム  「サンタクロースに弟なんかがいたのかよ?」
シロエ 「弟分だと言ってましたよ、実の弟ではないんじゃあ…?」
ジョミー「舎弟ってヤツかな、ちょっと下っ端」
スウェナ「そういう線かもしれないわねえ…」

クリスマス・イブにプレゼントを配って回るんだし、と。

スウェナ「サンタクロースが行かない所はヨンタ様とか…」
シロエ 「ありそうですねえ、でも恵須出井寺が謎なんですが…」
マツカ 「あそこに住んでるらしいですしね、ヨンタ様は」

お寺に住む意味が分かりません、と御曹司も。

マツカ 「サンタクロースなら北の国だと思いますけど…」
シロエ 「キース先輩、ヨンタ様というのは誰なんですか?」
キース 「宗祖様の弟君でらっしゃるが?」
一同  「「「ええっ!?」」」

マジで、と一同、ビックリ仰天。

シロエ 「宗祖様って、いつの人でしたっけ?」
サム  「八百年くらいは前だぜ、とっくの昔に…」

お浄土に往生しておられるし、と流石はサム君。

サム  「ついでに弟がいたって話は知らねえけど…」
シロエ 「そんな昔の人の弟、いる方が不気味すぎますよ!」

存在しない方がよっぽどマシです、という意見。

シロエ 「生きていたなら、即身成仏のノリですから!」
一同  「「「うわー…」」」

それは怖い、とガクガクブルブル。

サム  「お、俺たちの宗派、即身成仏はアリだっけか…?」
キース 「いや、無いが?」
シロエ 「じゃあ、ヨンタ様は何なんです!」

どうやって今も生きてるんです、と質問が。
ホラーですかねえ…?


2016/12/06 (Tue)

 

☆ホラーすぎます


璃慕恩院が経営している幼稚園には、クリスマスが無いそうですが。
サンタクロースもいない始末で、デキる保護者の味方がヨンタ様。

シロエ 「八百年ほども生きてるだなんて、有り得ませんよ!」
サム  「即身成仏なら、まだ分かるけどよ…」
ジョミー「分かりたくないよ、あれってミイラなんだから!」

そんなのが生きて動くだなんて、とジョミー君でも青ざめる状況。

ジョミー「心霊スポットとかは好きだけど、ホラーはちょっと…」
スウェナ「私も嫌だわ、ミイラが動いてやって来るなんて…!」
マツカ 「考えただけでも怖いですよね、それにヨンタ様は…」

クリスマス・イブにプレゼントを配って回るんでしょう、と。

マツカ 「子供は寝ている時間だとしても、家の人とかは…」
シロエ 「起きてますよね、出会ったら腰が抜けますよ」
サム  「違いねえよな…。どの辺がデキる保護者の味方なんだよ」

保護者の腰が抜けるじゃねえかよ、という指摘。

サム  「ヨンタ様なんか、いねえ方がマシな気がしてきたぜ」
ジョミー「そうだよねえ…。子供は良くても、家の人はさ…」

とてもホラーな夜になるのでは、とブルブルブル。

ジョミー「もう絶対に子供の部屋は覗かないとか、そんな感じで」
シロエ 「見ちゃったら一生、トラウマですよ…」

生きて動いてるミイラなんて、と怯えてますけど。

キース 「誰が即身成仏だと言った?」
サム  「言ってねえけど、他に道なんか無さそうじゃねえか!」
シロエ 「宗祖様の弟なんでしょう?」

今の時代まで現役だったら、それしか無いです、とシロエ君。

シロエ 「恵須出井寺にあるミイラですよね、即身成仏で」
マツカ 「クリスマス・イブの夜だけ動くんですね…」
ジョミー「トナカイの橇じゃないだろうけど…」

鹿とかかな、という意見。

ジョミー「そういう橇でプレゼントをさ…」
キース 「ヨンタ様を愚弄する気か!」

勝手に話を進めるな、と怒ってますけど。
他にどんな道が?


2016/12/07 (Wed)

 

☆子供だそうです


クリスマスなんか無いというのが、璃慕恩院が経営している幼稚園。
けれど世間はサンタクロースで、デキる保護者の味方がヨンタ様。

キース 「お前たちは、ヨンタ様を何だと思っているんだ!」
ジョミー「何って…。鹿の橇に乗ってる即身成仏」
シロエ 「クリスマス・イブの夜だけ、走って来るんですよね?」
マツカ 「そうらしいですよね、恵須出井寺から…」

出会ったらとても怖いですけど、と誰もがブルブル。

スウェナ「私だったら気絶しちゃうかもしれないわ、それ…」
サム  「俺もお念仏を唱える余裕はねえかもなあ…」
シロエ 「お念仏も効果は無いかもですよ、サム先輩」

宗祖様の弟なんでしょう、というツッコミが。

シロエ 「お念仏くらいで動けないようでは、意味が無いですから」
一同  「「「あー…」」」

プレゼントを配るのが仕事だった、と一同、納得。

サム  「宗祖様のパワーで無敵かもなあ、配る間はよ…」
ジョミー「怖すぎだってば、お念仏も効かないミイラだなんて!」
キース 「いい加減にしないか、貴様ら!!!」

不敬罪でしょっ引かれるぞ、と眉を吊り上げる副住職。

キース 「ヨンタ様は即身成仏どころか、小さな子供のお姿だ!」
一同  「「「ええっ!?」」」
キース 「お寺に入ったばかりの姿でおいでなのだ!」

稚児姿だな、とキッパリと。

キース 「それは愛らしい子供の姿で、プレゼントをだな…」
サム  「…宗祖様の弟じゃねえのかよ?」
シロエ 「八百年前ですよ、サイオン持ちの人なんですか?」

それなら子供でも分かりますが、と言ってますけど。

キース 「いいや、神秘の存在なだけだ!」
ジョミー「不思議な力を持ってるとか?」
キース 「デキる保護者の味方と言ったぞ、一種の都市伝説だ!」
一同  「「「都市伝説…?」」」
キース 「そもそも、宗祖様には弟がおいでじゃないからな!」

そんな記録は何処にも無いぞ、という話。
じゃあ、ヨンタ様は誰の弟だと…?


2016/12/08 (Thu) 

 

☆ヨンタ様と言え


璃慕恩院が経営している幼稚園には、クリスマスが無いという話で。
デキる保護者の強い味方が、ヨンタ様なる神秘の存在。

シロエ 「都市伝説って…。宗祖様には弟さんがいないんですか?」
ブルー 「いないんだよねえ…。キースが言ってる通り」
サム  「じゃあ、ヨンタ様は誰の弟なんだよ、マジで謎だぜ!」
キース 「弟分という扱いで、デキる保護者の都市伝説だ!」

子供に教えるのはサンタクロースでは駄目なのだ、と大真面目。

キース 「宗祖様の弟分のヨンタ様がおいでになる、と話すのだ!」
一同  「「「うわー…」」」

それで世の中、通るんだろうか、と誰もがビックリですけれど。

キース 「ヨンタ様を信じる保護者は救われる!」
シロエ 「信じた子供はどうなるんです?」
マツカ 「そうですよ、いつか大きくなった時には困りそうです」
キース 「そのためのヨンタ様なんだが? 三の次は四だ!」

宗祖様の弟分で、サンタクロースに限りなく近い存在、と。

キース 「サンタは来たのか訊かれた時には、ヨンタ様だ!」
サム  「いいのかよ、それで? 俺が言うのもアレだけどよ…」
キース 「璃慕恩院の幼稚園に入った時点で、フラグが立つ!」

ヨンタ様を信じて成長するのだ、と怖すぎる説明。

キース 「そして、その子が親になったら、また子供にだな…」
シロエ 「ヨンタ様だと教えるんですか?」
キース 「それのループだ、だから都市伝説なんだ!」

ヨンタ様を信じる保護者が増えてゆく、とキッパリと。

キース 「知らない保護者も、デキる保護者は学ぶからな…」
スウェナ「ヨンタ様の噂が広がるわけね?」
キース 「もちろんだ!」
シロエ 「…キース先輩も信じてたんですか?」

どうなんですか、という質問。

シロエ 「確か、あそこの幼稚園では…?」
キース 「俺の場合は、ヨンタ様さえ無しだったが?」
一同  「「「あー…」」」

サンタクロースも来ない人だった、と一同、納得。
上には上が…。


2016/12/09 (Fri) 

 

☆サンタなど不要


クリスマスなどは存在しないのが、璃慕恩院が経営している幼稚園。
サンタの代わりにヨンタ様ですけど、それも無かったのがキース君。

シロエ 「キース先輩の家は、サンタクロースお断りでしたっけ…」
キース 「そうだ! 親父がキッチリ断っていた!」

門の所に結界の柵もガッツリ置いて、というのが元老寺。

キース 「ヨンタ様も親父にとっては邪道だ、都市伝説でも!」
サム  「サンタクロースに繋がるからかよ?」
キース 「弟分でも、クリスマス・イブに来る以上はな!」

そんな輩を俺の親父が認めるか、と言われれば納得なわけで。

シロエ 「あのアドス和尚ですからね…」
マツカ 「サンタだろうが、ヨンタ様だろうが、駄目でしょうね…」

なんて気の毒な子供時代だ、と誰もが溜息ですけれど。

??? 「サンタクロースなんかは、いなくても困らないからね!」
一同  「「「へ?」」」

振り向いた先に、ソルジャー(会話表記はAブルー)の姿。

Aブルー「クリスマスは、ぶるぅが無駄に喜ぶだけだから…」
シロエ 「ハイになって悪戯するんですか?」
ジョミー「誕生日だもんね、いつもの十割増しかも…」
Aブルー「前は確かにそうだったねえ!」

こっちでクリスマスを祝うようになってから、マシになった、と。

Aブルー「美味しい料理を食べ放題だし、サンタも来るし…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 今年もパーティーしようね!」
Aブルー「それはいいんだけど、本当にサンタはどうでも良くて…」

大切なのは大晦日だ、と大真面目な顔。

Aブルー「もちろん、今年もあるんだろう? 除夜の鐘は!」
キース 「無い年の方が無いと思うが…」
シロエ 「この国だったら何処でも大晦日は、やっていますよ」
Aブルー「それが心強い所でねえ…」

みんなの煩悩が流れるから、とグッと拳を」

Aブルー「大晦日は煩悩流れまくりで!」
一同  「「「うっ…」」」

忘れていた、と絶句の面々。
除夜の鐘は怖いんでしたっけ…。


2016/12/10 (Sat) 

 

☆十二月は除夜の鐘


サンタだ、いやいやヨンタ様だと騒いでいたのがシャン学メンバー。
其処へ来たのがソルジャーなわけで、サンタよりも除夜の鐘だとか。

Aブルー「あれこそ最大のイベントだよ! 十二月の!」
キース 「確かに盛り上がるものではあるが…。ウチの寺でも…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お接待のおぜんざい、美味しいもんね!」

今年もみんなで食べに行こうね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「大晦日は、みんなでお泊まりだもん! キースの家で!」
シロエ 「家と言うより、宿坊の方なんですけどね…」
キース 「何か文句があるのか、シロエ?」
シロエ 「い、いえ…。ただ、出来るなら年明けの法要はですね…」

椅子席でお願い出来ませんか、と言っているのは修正会のこと。

シロエ 「毎年、正座ばかりですから…。来年は椅子席を希望です」
キース 「馬鹿野郎!!!」

お寺ライフを舐めるんじゃない、と吊り上げる眉。

キース 「宿坊に泊まって年を越すなら、正座は基本だ!」
一同  「「「うわー…」」」

また来年もそのパターンか、と零れる嘆き節。

スウェナ「除夜の鐘に並ぶのはいいんだけれど…。正座は嫌だわ」
シロエ 「ですよね、椅子席、欲しかったんですが…」
Aブルー「それも、ぼくにはどうでもいいよ! 無関係だから!」

その時間には、ぼくのシャングリラでニューイヤーだ、と笑顔全開。

Aブルー「ニューイヤーのイベントは盛り上がるからね!」
キース 「だったら、口を挟んでくるな!」

除夜の鐘にも来ないくせに、と言ってますけど。

Aブルー「ぼくが参加してどうするのさ! 除夜の鐘だよ?」
ブルー 「一度くらいは撞きに来たまえ!」

順番取りくらいは誰かにさせる、と生徒会長。

ブルー 「ぼくそっくりな顔は、サイオンでなんとかするとして…」
キース 「そうだな、それならバレないな」
Aブルー「嫌だよ、除夜の鐘なんて!」

大切な煩悩が流れてしまう、と竦める首。
煩悩の塊ですもんね?


2016/12/11 (Sun) 

 

☆回収したい人


除夜の鐘こそ十二月最大のイベントなのだ、と来たのがソルジャー。
けれど参加はしないのだとかで、その時間には別の世界でイベント。

Aブルー「ぼくの大切な煩悩なんだよ、流すだなんて最悪だよ!」
キース 「あんたの場合は、流すべきだと思うがな!」
ブルー 「そうだよ、今年こそ綺麗サッパリ流したまえ!」

もう色々と溜まりすぎだから、と顔を顰めてますけれど。

Aブルー「溜まりすぎというのも、いいものだよ! もう最高に!」
一同  「「「へ?」」」
Aブルー「ハードワークに追われた後は凄いからねえ!」

ぼくのハーレイの勢いが、とニコニコと。

Aブルー「もう何日もヤッてない分、溜まりまくりで大爆発で!」
ブルー 「退場!!!」
Aブルー「何を言うかな、これからの季節が本番で!」

正確に言うと来年だけど、と嬉しそうな人。

Aブルー「除夜の鐘で流れまくった煩悩を回収しないとねえ!」
一同  「「「あー…」」」

やっぱりソレか、と誰もが溜息。

キース 「あんたの見解は間違っている! どう考えても!」
シロエ 「そうですよ! 煩悩は流してそれっきりです!」
サム  「回収なんかは聞いていねえぜ、誰からも」
Aブルー「だからこその一大イベントだってば!」

誰も気付いていないんだから、と誇らしげな顔。

Aブルー「今の所は、ぼくとハーレイの一人勝ちだし!」
シロエ 「其処は二人と言うべきでしょう?」
Aブルー「一人でいいんだよ、夫婦は一心同体だから!」

ぼくたちだけしか目を付けてない、と威張りまくりで。

Aブルー「除夜の鐘でみんなが流した煩悩、それが大切!」
キース 「仏様に無断で回収するな!」
Aブルー「じゃあ、挨拶すればいいのかい?」

元老寺の御本尊様に、とニンマリ。

Aブルー「今年もよろしく、と頭を下げに行くとか?」
キース 「そ、それは…」
Aブルー「お布施はどれほど?」

いくら包めばいいんだい、とズズイと前へ。
踏み込まれたら大惨事では…?


2016/12/12 (Mon)

 

☆御本尊様に挨拶


十二月最大のイベントと言えば除夜の鐘だ、と譲らないソルジャー。
除夜の鐘で流れまくった煩悩を回収、それが年明けの恒例行事で。

Aブルー「御本尊様に御挨拶というのも、いいかもねえ…」
キース 「い、いや…。別に気を遣って貰わなくても…」
Aブルー「言い出したのは君の方だよ、無断で回収するなって!」

だから元老寺まで御挨拶に…、と言い出した人。

Aブルー「お布施は幾らでも包むから! ノルディに頼んで!」
一同  「「「………」」」

またか、と誰もが頭を抱えるエロドクターの名前。

Aブルー「やっぱり指を1本分は基本だよねえ?」
キース 「き、気持ちだけを頂いておく! もうそれだけで!」
Aブルー「遠慮しないでよ、せっかく行こうとしてるのに…」

そうでなくても御本尊様は有難いから、と妙な台詞が。

Aブルー「なんと言っても、お背中にアレ!」
一同  「「「へ?」」」
Aブルー「前にキースが撒いてたじゃないか、散華だっけか?」

法要の時に綺麗な紙を、という指摘。

シロエ 「あー、散華…。ありましたよねえ、あれが何か?」
Aブルー「阿弥陀様が背中に背負ってるヤツの形でさ…」
サム  「光背かよ?」
Aブルー「そう、それ、それ! あれの形が、もうモロに!」

それは見事なイチモツで…、とカッ飛びすぎた発言。

Aブルー「スッポンタケの姿もかくや、って感じでさ!」
キース 「き、貴様…!」

何を抜かすか、とブチ切れそうな副住職。

キース 「阿弥陀様と、有難い散華に向かって何を言う!」
Aブルー「有難さだったら分かってるってば、充分に!」

エロイんだものね、とウットリと。

Aブルー「背中にアレを背負ってるなんて、素晴らしすぎるよ!」
キース 「違う、光背はお背中から射す光でだな…!」
Aブルー「光なら、まさにピッタリだよ!」
キース 「なんだって!?」
Aブルー「ほら、金色だしね!」

イチモツには金がつきものだから、と得意満面。
ヤバすぎるような…?


2016/12/13 (Tue)

 

☆その顔はヤバイ


除夜の鐘こそ十二月最大のイベントなのだ、と言い張るソルジャー。
元老寺まで御本尊様に挨拶に行く、と主張し始めた根拠が酷くて。

Aブルー「お背中に光り輝くイチモツ! もう燦然と!」
キース 「御本尊様を愚弄するか、貴様!」
Aブルー「愚弄するなんて、とんでもない! 褒めてるんだよ!」

阿弥陀様を、と本気で褒めているつもり。

Aブルー「エロイお姿の御本尊様に、御挨拶するのも良さそうで…」
キース 「やかましい! 塩を撒かれたいのか、あんた!」
Aブルー「アドス和尚が塩を撒くかな、ぼくが行くのに…」

この顔だけど、と指差す自分の顔。

Aブルー「緋色の衣は着てなくてもさ…。ブルーの顔だよ?」
一同  「「「うわー…」」」

そのままだった、と一同、ドン引き。

サム  「や、やべえよ、キース…。ブルーだったら銀青様だぜ?」
シロエ 「もう思いっ切り、伝説の高僧でしたよね…?」
マツカ 「璃慕恩院でも、知ってる人だと顔パスですよ…」

下へも置かないおもてなしで、と言われなくても、誰もが承知。

スウェナ「顔だけだと、ブルーと間違われるわよ?」
ジョミー「喋ってもバレないんじゃないかな、ソレ…」

専門用語の世界でなけりゃ、とジョミー君も。

ジョミー「法話をするとか、そういう時ならバレそうだけど…」
スウェナ「それ、バレないかもしれないわよ?」
一同  「「「え?」」」
スウェナ「だって、銀青様じゃない! 斜めな台詞も通りそうよ」

お坊さんの世界はそうなんでしょ、という指摘。

スウェナ「サムが何度も言ってるじゃないの。お師僧様に絶対服従」
一同  「「「あー…」」」

お師僧様が白いと言ったらカラスも白い、という坊主の世界。

スウェナ「話の中身がどんなに変でも、銀青様よ?」
シロエ 「そ、それは…。アドス和尚も真面目に聞きそうですね?」
ジョミー「信じてコロッと騙されそうだよ!」

ヤバすぎるのでは、と皆が恐れる展開。
人違いだけでは済まないと…?


2016/12/14 (Wed)

 

☆この顔で信じて


十二月最大のイベントは除夜の鐘だ、と思い込んでいるソルジャー。
元老寺の御本尊様に挨拶に行くそうで、生徒会長に激似の顔が問題。

キース 「お、親父が騙されてしまうというのか?」
シロエ 「あの顔ですよ、会長に瓜二つですから!」
ブルー 「まるで無いとは言い切れないねえ、声もそっくりだし…」

ぼくにとっては不名誉だけど、とブツブツと。

ブルー 「阿弥陀様の背中が、とてもエロイとか言われても…」
Aブルー「エロイじゃないか、本当に! 背中にイチモツ!」

超特大で金色に光り輝くヤツが、と激しく勘違い中。

Aブルー「前からぐるっと背中に回して余るくらいの大きさで!」
キース 「勝手な解釈を付け加えるな!」
サム  「でもよ、親父さん、マジで信じねえか…?」

この顔でソレを言われたら…、と指差す先にソルジャーの顔。

サム  「何処から見たってブルーなんだし、マジでやべえよ」
スウェナ「銀青様のお言葉なのよ? 多少変でも、納得すべきよ」
Aブルー「いいねえ、ぼくが語ればアドス和尚が信じてくれて…」

もちろんキースも信じるんだよね、とニコニコニッコリ。

Aブルー「キースのお師僧さんというのは、アドス和尚だろう?」
キース 「そ、そうだが…」
Aブルー「だったら、君もブツクサ言わずに信じるべきだよ!」

阿弥陀様の背中には超特大の金のイチモツ、とグッと拳を。

Aブルー「アドス和尚には、ぼくからきちんと説明するから!」
キース 「なんと説明する気だ、あんた!」
Aブルー「本当のことを包み隠さず! 阿弥陀様のは大きいと!」

前だけではとても収まらないのだ、という主張。

Aブルー「そういう時には、背中に回して! 背負ってなんぼ!」
キース 「親父にそれを言おうというのか、この暮れに!?」
Aブルー「きちんと話せば、分かってくれるよ!」
キース 「ただでも暮れは忙しいんだが!」

俺の頭痛の種を増やすな、とワタワタしている副住職。
リーチですかねえ…?


2016/12/15 (Thu) 






 

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☆黒くてツヤツヤ


ソルジャー夫妻が妖精に貰った、取り替えっ子な仁王スッポンタケ。
カウントダウンでカチカチいう音、そのタイマーが黒い虫だとか。

Aブルー「もうすぐ取り替えますから、っていうタイマーでさ…」
ブルー 「そのためにゴキブリを入れて行ったと?」
キース 「妖精は悪戯好きだと聞くから、そういうケースも…」

まるで無いとは言い切れないな、とキース君が顔を顰めるゴキブリ。

キース 「誰もが嫌がる虫なわけだし、妖精にすれば楽しいだろう」
シロエ 「そうですね…。取り替えっ子だけでおしまいよりは…」
サム  「オマケってヤツも置いてくかもなあ…。ゴキブリでもよ」
Aブルー「…ゴキブリ前提で話してないかい、君たちは?」

素晴らしい仁王スッポンタケにケチをつけるんじゃない、と。

Aブルー「せっかくの値打ちが台無しじゃないか、ゴキブリで!」
シロエ 「吐き出したなんて言うからですよ!」
キース 「まったくだ。黙っていたなら、バレないのに…」

雉も鳴かずば撃たれまい、という言葉もあるぞ、と副住職。

キース 「自分でネタを振ったんだろうが、ゴキブリは!」
Aブルー「誰がゴキブリだと言ったのさ!」
キース 「あんただ、あんた!」

確かに聞いた、との台詞に頷く面々。

シロエ 「黒くてツヤツヤした虫ですしね…」
スウェナ「ゴキブリの他に何がいるのよ、キノコの中に!」
Aブルー「仁王スッポンタケと呼んで欲しいね、正確な名を!」

キノコなどとは呼ばないで欲しい、と注文が。

Aブルー「タイマーつきで変身だからね、仁王スッポンタケに!」
ブルー 「そのタイマーがゴキブリだろう?」
Aブルー「ぼくは特徴を言っただけだよ、タイマーの!」

ゴキブリだとは言ってない、と言われてみれば、そんな気も。

シロエ 「じゃあ、ゴキブリじゃなかったんですか?」
サム  「別の虫かよ?」
Aブルー「黒くてツヤツヤだったけど…」

違うと思う、という返事。
だったら、何がカチカチやっていたと…?


2016/11/16 (Wed)

 

☆潰れちゃいました


ソルジャー夫妻が取り替えっ子で貰った、ひ弱な仁王スッポンタケ。
妖精の悪戯でタイマーつきで、黒くてツヤツヤした虫がソレだとか。

キース 「黒くてツヤツヤした虫と言えば、ゴキブリだろうが!」
シロエ 「待って下さい、クワガタムシとかもツヤツヤですよ」
サム  「カブト虫も黒いかもしれねえなあ…」
ジョミー「でもさあ…。秋にそんなの、いると思うわけ?」

あれは夏休みの虫なんじゃあ…、と冷静な意見。

ジョミー「ゴキブリなんだと思うけどなあ、山に住んでるヤツ」
Aブルー「失礼な! いくらぼくでも、それは分かるから!」

ゴキブリの特徴くらいは分かる、とキッパリと。

Aブルー「アレは違うね、妖精が仕掛けていったのは!」
シロエ 「だったら何の虫なんです?」
Aブルー「さあ…? カチカチ音は立ててたけれど…」
キース 「音が止んだから食わせたんだな?」
Aブルー「そうだよ、ぼくのハーレイにね!」

サッと炙って塩コショウで、と繰り返されたシンプルすぎる食べ方。

Aブルー「凝った料理は時間が惜しいし、急いで食べなきゃ!」
ブルー 「勢いで虫まで食べちゃっていたら、世話ないけどね?」
Aブルー「いいんだってば、あれはタイマー!」

カウントダウンが終われば用済み、と威張り返る人。

Aブルー「ハーレイの歯に挟まっちゃったし、形がちょっと…」
シロエ 「どうなったんです?」
Aブルー「変形しちゃったと言うべきか…。元の形から」

黒くてツヤツヤの欠片は残っていたけれど、とイヤンな話。

Aブルー「何なんだろうね、あの虫は?」
キース 「ゴキブリに決まっているだろうが!」
Aブルー「違うよ、潰れた感じはこうで!」

まあ見てくれ、と空中に描き出されたイメージ。

シロエ 「…ゴキブリじゃないようですね?」
キース 「カミキリムシのように見えるが…」
Aブルー「そういう名前の虫なのかい?」

このタイマーは…、と指差すソルジャー。
画像はゴキブリじゃなさそうですね?


2016/11/17 (Thu)

 

☆炙られたんです


ソルジャー夫妻が妖精に貰った、取り替えっ子な仁王スッポンタケ。
タイマーに虫が入っていたとかで、黒くてツヤツヤらしいですけど。

Aブルー「このタイマーな虫の名前はカミキリムシだと?」
キース 「俺にはそのように見えるんだが…」
シロエ 「そんな感じの虫ですよね?」

ちょっと小さめですけれど、と誰もが見ている虫のイメージ。

サム  「でもよ…。なんで虫ごと食っちまったんだよ?」
Aブルー「入っているとは気が付かないしね、ぼくだって!」
ブルー 「サイオンで探ったと言わなかったかい?」
Aブルー「その辺はもう、アバウトに! 爆発するかどうか!」

そういう反応を探っただけだ、とアバウトすぎるのがソルジャー。

Aブルー「スッポンタケっぽい気配だけだし、オールオッケー!」
ブルー 「虫の存在には気付かなかったと?」
Aブルー「そうでなければ、ハーレイが食べてないからね!」

火で炙る前に止めているよ、と泣けるくらいにアバウトな人。

Aブルー「カチカチいうのが止んだ時点で、もう食べていいと!」
キース 「それで炙って食ったわけだな?」
Aブルー「うん、タイマーが歯に挟まったけどね!」

だけど取り替えっ子は成功した、と誇らしげ。

Aブルー「塩コショウで食べたら、後はビンビンのガンガンで!」
ブルー 「その話はいいから!」
Aブルー「凄かったんだから、喋らせてくれてもいいだろう!」

ハーレイが起爆しまくりなんて…、と歓喜の表情。

Aブルー「連続で軽く六発はヤッて、今朝だって!」
ブルー 「やめたまえ!」
Aブルー「でもって、今朝も二発、三発!」

流石は仁王スッポンタケだ、と瞳がキラキラ。

Aブルー「たとえタイマーがゴキブリだろうと、気にしないよ!」
シロエ 「カチカチ言ってた虫が気の毒ですけれど…」
キース 「黙った途端に火あぶりではな…」
ジョミー「何の虫かは知らないけどさ…」

とんでもない場所にいたばっかりに、と誰もが同情。
火あぶりですしね?


2016/11/18 (Fri)

 

☆気の毒すぎる虫


ソルジャー夫妻が妖精に貰ったと噂の、ひ弱な仁王スッポンタケ。
普通サイズでもパワーは抜群、取り替えっ子のタイマーは黒い虫で。

Aブルー「あの虫が教えてくれたお蔭で、取り替えっ子は大成功!」
キース 「だが、その功労者を火あぶりにしたというのがな…」
シロエ 「きっと頑張ったんでしょうにね、カチカチと…」

身体の何処かの部分を鳴らして…、とシロエ君も気の毒そうに。

シロエ 「取り替えっ子かどうかはともかく、出たいってことで…」
サム  「その辺は分かんねえけどよ…。出たかったかどうかは」
ジョミー「居心地が良かったのかもしれないしね…」

クッションが利いた家だったとか、という読みも当たっていそう。

スウェナ「そうよね、潜り込んだら暮らしやすかったとか…」
マツカ 「いい隠れ家だと思っていたかもしれませんね…」
キース 「ウッカリ眠ってしまった途端に、炙られたかもな…」

カチカチという音が止んだから、と合掌している副住職。

キース 「一寸の虫にも五分の魂、聞いたからには供養をだな…」
サム  「だよなあ、南無阿弥陀仏だよな!」

唱えてやろうぜ、と二人でお念仏。

キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
サム  「南無阿弥陀仏…。往生しろよな」
Aブルー「うーん…。タイマーは別にどうでもいいんだけれど…」

ただの虫だし、と言ってますけど。

ブルー 「ちょっと待った! この虫、サイズはどのくらい?」
Aブルー「これくらいだと思うけど?」

潰れたサイズがコレだから、と指でチョチョイと。

ブルー 「なるほどねえ…。それで潰れた姿がアレで…」
Aブルー「心当たりでもあるのかい?」
ブルー 「まるで無いこともないわけで…」

もしかしたら…、と生徒会長が空中にサイオンで描いたイメージ。

ブルー 「潰れる前は、こうじゃないかと」
シロエ 「似てますね?」
キース 「そのようだな…」

ゴキブリよりかは似ているだろう、と意見が一致。
何の虫ですか?


2016/11/19 (Sat) 

 

☆漢方薬になる虫


ソルジャー夫妻が取り替えっ子で貰った、ひ弱な仁王スッポンタケ。
カウントダウンのタイマーだったという虫が話題で、黒いヤツで。

Aブルー「その虫かもねえ、潰れちゃう前は…。分かんないけど」
ブルー 「歯に挟まったっていうだけあって、ペシャンコだしね…」

原型を留めていなかったような…、と生徒会長も唱えるお念仏。

ブルー 「可哀相にね、キノコの中にいたばっかりに…」
Aブルー「スッポンタケと言ってくれるかな? 避けていないで!」

キノコで誤魔化さないで欲しい、とソルジャーの苦情。

Aブルー「おまけに仁王スッポンタケだよ、普通サイズでも!」
シロエ 「カウントダウンが終わったからには、交換ですか?」
Aブルー「その通り! 妖精が仕掛けたタイマーがコレ!」

なんという虫かは知らないけれど、と見ているイメージ。

Aブルー「これも何かの御縁だから…。なんて名前の虫なんだい?」
ブルー 「ツチハンミョウと言うんだけどね?」
キース 「ハンミョウか…。あの仲間には毒が無かったか?」
ブルー 「あるようだねえ…。適量を使えば薬だけどさ」
Aブルー「薬だって?」

それはどういう…、とソルジャーが抱いた興味。

Aブルー「虫だと言うなら、もしかして漢方薬ってヤツとか?」
ブルー 「そっち系だけど? 君の大好きなヤツ!」

スッポンタケを崇める他にも、漢方薬が好きだっけね、と。

ブルー 「あれこれアレンジして貰ったのを愛用だったかと…」
Aブルー「ぼくじゃなくって、ハーレイがね!」

漢方薬のパワーも素晴らしいから、と満面の笑み。

Aブルー「飲めば絶倫、もうビンビンのガンガンで!」
ブルー 「そういう話はしなくていいと!」
Aブルー「だけど凄いよ、漢方薬は! 効き目は絶大!」

ところでコレは…、と指差すツチハンミョウの映像。

Aブルー「何に効くんだい、漢方薬としては?」
ブルー 「うーん…」

あまり言いたくないような…、と口ごもっている生徒会長。
問題アリ?


2016/11/20 (Sun)

 

☆暗殺用なんです


ソルジャー夫妻が貰ったと噂の、取り替えっ子な仁王スッポンタケ。
妖精が仕掛けていったタイマーが虫で、ツチハンミョウだという話。

Aブルー「言いたくないって…。そう言われると気になるねえ!」
ブルー 「…言ったら厄介なことになりそうで…」
キース 「その漢方薬はヤバイのか?」

漢方薬にも色々あるが、と副住職。

キース 「適量を使えば薬だと言うが、毒の場合はどうなるんだ?」
ブルー 「皮膚についたら水ぶくれだけど、もっとヤバイのも…」
シロエ 「死ぬって言うんじゃないでしょうね?」
ブルー 「…ソレだけど?」

暗殺用の毒だったらしい、と怖すぎる話。

ブルー 「中華料理の国だと暗殺用で、あとは忍者も使ったとか…」
サム  「本物じゃねえかよ、その毒ってよ!」
シロエ 「暗殺用で、忍者と来ましたからね…」
マツカ 「もう間違いなく毒物ですよね…」

死にますとも、と御曹司までがガクブルと。

マツカ 「どうしてそういう危ない虫が漢方薬になるんです?」
ブルー 「適量を使うと効果抜群という話だから…」
キース 「何に効くんだ、神経痛か?」
ブルー 「利尿剤でもあるんだけれど…」

毒の名前はカンタリジンで…、と挙がった毒物。

ブルー 「もう一つの方の効き目が歓迎されるんだよ!」
Aブルー「君の嫌そうな顔つきからして、それってさあ…」

ぼくのハーレイがパワーアップする薬では、と瞳がロックオン。

Aブルー「是非とも効き目を知りたいんだけどね?」
ブルー 「ハッキリ言うけど、催淫剤だよ!」
一同  「「「ええっ!?」」」

暗殺用の毒じゃなかったのか、と一同、愕然。

シロエ 「さっき、毒だと言いませんでしたか!?」
マツカ 「暗殺用で、忍者も使っていたんでしょう!?」
ブルー 「そうなんだけどさ…」
キース 「どう転がったら、そんな薬になると言うんだ!」
ブルー 「知らないってば!」

ぼくが知ってるのは効能だけだ、という悲鳴。
催淫剤とは、厄介な…。


2016/11/21 (Mon)

 

☆タイマーが問題


ソルジャー夫妻が妖精に貰った、取り替えっ子な仁王スッポンタケ。
ひ弱だったとかで普通のサイズで、タイマーに虫がついてたそうで。

Aブルー「催淫剤ってことは、あのツチハンミョウっていう虫は…」
ブルー 「あくまで適量を使った時だよ、薬なのは!」
シロエ 「基本は暗殺用の毒なんですよね、中華料理の国の?」
サム  「でもって忍者も使った毒っていうのがよ…」

どう聞いたって死ぬじゃねえかよ、とサム君もブルブル。

サム  「そんなのを食って、無事だっていうのが怖すぎるぜ…」
ジョミー「歯に挟まっただけだって言うし、セーフなんじゃあ?」
ブルー 「どうだかねえ…。毒は関節から出るらしいから…」

攻撃されたと思った時には出すらしい、と。

ブルー 「ただ、その暇があったかどうか…。炙られただけに…」
一同  「「「あー…」」」

軽く炙って塩コショウだった、と思い出すキャプテンが食べた方法。

シロエ 「炙られた時点で死んだんですよね、ツチハンミョウは?」
マツカ 「でしょうね、カチカチ言わなかったなら…」

火あぶりの刑で天国ですよ、とマツカ君も気の毒がる最期。

マツカ 「何の罪もない虫だったんでしょうに…」
スウェナ「そうよね、キノコの中に入っていただけで…」
Aブルー「キノコじゃなくって、スッポンタケだよ!」

正しい名前で呼ぶように、と注意する人。

Aブルー「その上、仁王スッポンタケだから! 取り替えっ子で!」
ブルー 「本当に妖精の仕業かどうかが、気になるけどね?」
Aブルー「何を言うかな、ちゃんとタイマーもついてたし!」

それに食べたら軽く六発、今朝だって二発、三発、と。

Aブルー「あのパワーは仁王スッポンタケだよ、間違いなく!」
ブルー 「ツチハンミョウの線は考えないのかい?」
キース 「アヤシイ効能の漢方薬だというからな…」
シロエ 「適量だと薬になる…んですよね?」

もしや、と顔を見合わせる御一同様。
ツチハンミョウが怪しいと…?


2016/11/22 (Tue) 

 

☆妖精より漢方薬


ソルジャー夫妻が取り替えっ子で貰った、ひ弱な仁王スッポンタケ。
カウントダウン用のタイマーが虫で、漢方薬にもなる虫だそうで…。

ブルー 「ぼくが思うに、妖精が取り替えっ子をしたと言うより…」
キース 「紛れ込んでいたツチハンミョウが怪しそうだな」
シロエ 「効能の方がアレですからねえ…」

毒として使えば死ぬそうですが、と恐れられているツチハンミョウ。

シロエ 「でも、適量だと漢方薬で、人気が高い薬ですか…」
ブルー 「らしいよ、ぼくは買わないけどね!」
Aブルー「仁王スッポンタケのお蔭じゃないと言うのかい?」

ぼくのハーレイがパワー抜群だったのは、とソルジャーが傾げる首。

Aブルー「てっきりアレを食べたからだと…。仁王スッポンタケ」
ブルー 「サイズが全く変わってないなら、普通のだよ!」

カチカチいう音もタイマーじゃなくて、ツチハンミョウだし、と。

ブルー 「君たちが頭から思い込んだだけで、妖精なんかは…」
キース 「最初からいなかったというわけか…」
ブルー 「実在するかどうかはともかく、この件ではね!」

お念仏と五体投地で妖精が来るとも思えないし、という意見。

ブルー 「きっとたまたまだよ、偶然の一致というヤツで!」
Aブルー「それじゃ、ぼくのハーレイにパワーをくれたのは…」
ブルー 「ツチハンミョウだと思うけどねえ?」

火あぶりにしちゃったらしいけどさ、と深い溜息。

ブルー 「どの段階で毒を出したか、その辺は謎で…」
キース 「適度に薄められたわけだな、摂取する時に」
シロエ 「でないと死んでいそうですしね…」

毒ですから、と震えてますけど。

Aブルー「それは問題ないのかも! ハーレイだから!」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「忘れて貰っちゃ困るってね! ぼくたちの世界を!」
シロエ 「なんの話ですか?」
Aブルー「アルタミラだよ、人体実験の日々!」

毒物だってガンガンと…、と威張るソルジャー。
キャプテンもですか?


2016/11/23 (Wed)

 

☆漢方薬が好きです


ソルジャー夫妻が妖精に貰ったと主張する、仁王スッポンタケ。
実は妖精とは無関係なブツで、ツチハンミョウのせいではという話。

Aブルー「ぼくは色々な毒物を試されまくって、もう大変で!」
ブルー 「そうらしいねえ、酷い目に遭ったとは聞いてるし…」
Aブルー「お蔭で催淫剤の類も、イマイチ効きが悪くって…」

ぼくの世界のヤツは駄目だね、とキッパリと。

Aブルー「その点、漢方薬っていうのは素敵だよ! よく効くし!」
シロエ 「…アレも薬だと思いますけど?」
Aブルー「ぼくの世界には無い薬だから、其処が最高!」

耐性が出来ていないのだ、と瞳がキラキラ。

Aブルー「ぼくのハーレイも同じことでさ、漢方薬を愛用で…」
キース 「あんたが色々買っているのは知ってるが…」
シロエ 「でもですね…。ツチハンミョウは初じゃないんですか?」

思いっ切りヤバイ毒なんじゃあ…、というツッコミ。

シロエ 「耐性が無いなら、効きすぎた時は死にますよ?」
Aブルー「えっと、なんだっけ…。カンタリジンだっけ?」
ブルー 「ツチハンミョウの毒なら、ソレだけど?」
Aブルー「カンタリジンには、耐性は無いかもしれないけどさ…」

毒物は試されまくりだからね、とニコニコニッコリ。

Aブルー「そう簡単には死なないってね、半端な毒では!」
シロエ 「じゃ、じゃあ…。致死量を摂取していても…」
Aブルー「いい感じに効くってことはあるかも!」

昨夜のように軽く六発、今朝からも二発、三発、と。

Aブルー「仁王スッポンタケじゃなくって、あの虫の方かあ…」
ブルー 「その方が自然だと思うけどねえ…」
キース 「妖精よりかは、有り得そうだな」

俺は妖精に祈祷はしていない、と副住職。

キース 「うるさく言われたから、五体投地をしただけで…」
Aブルー「妖精は呼んでいないのかい?」
キース 「そもそも、呼び方を知らないからな!」

そんな経文は習っていない、と言い放つ人。
妖精は関係なかったと?


2016/11/24 (Thu)

 

☆妖精にもお念仏


ソルジャー夫妻が妖精に貰った、取り替えっ子な仁王スッポンタケ。
中にいたのがツチハンミョウとかいう、漢方薬の素材になる虫で…。

キース 「南無阿弥陀仏な俺の宗派は、南無阿弥陀仏が大切で…」
サム  「どんな場面も南無阿弥陀仏が鉄則だからよ…」

般若心経だって使わねえぜ、という話。

サム  「あれって修行の時しか使わねえんだよな?」
キース 「そうなるな。しかも食事の時だけだ」
一同  「「「食事?」」」
キース 「食事の前にお唱えするんだ、食前の祈りの一種だな」
一同  「「「え…?」」」

アレは有名なお経なのでは、と誰もが思う般若心経。

シロエ 「キース先輩、お遍路で唱えていませんでしたか?」
キース 「御大師様の宗派は、般若心経が大切だからな」

郷に入りては郷に従え、と合掌を。

キース 「しかし普段は、俺にとっては食前の祈りだ!」
Aブルー「何でも南無阿弥陀仏だと?」
キース 「それが鉄則というヤツだが?」

何が相手でも南無阿弥陀仏で通すのだ、と副住職。

キース 「どの仏様にも、御真言の代わりに南無阿弥陀仏だ」
Aブルー「それでオッケーだと言うのかい?」
キース 「南無阿弥陀仏は万能だからな!」

お念仏こそ最高なのだ、と言ってますけど。

Aブルー「ということは、お念仏はオールマイティーだと?」
キース 「当然だろうが、これぞグローバルスタンダードだ!」

何処の世界でも通用するのが南無阿弥陀仏、と繰る数珠レット。

キース 「お念仏さえお唱えすれば、極楽往生は間違いなしで…」
Aブルー「じゃあ、妖精にも通じるじゃないか!」

仁王スッポンタケの代わりに虫だけど、とニコニコと。

Aブルー「ツチハンミョウを仕掛けてくれたんだよ! 妖精が!
キース 「なんだって!?」
Aブルー「悪戯好きだという話だから、取り替えっ子よりもさ…」
シロエ 「ツチハンミョウだと言うんですか!?」

タイマーと見せかけておいて、と一同、ビックリ。
やはり妖精?


2016/11/25 (Fri)

 

☆妖精がやる悪戯


ソルジャー夫妻が取り替えっ子で貰った、ひ弱な仁王スッポンタケ。
実はタイマーの方が問題、それも妖精の悪戯なのだという説が。

Aブルー「キースのお念仏が妖精に届いて、ぼくの世界に出張で!」
キース 「ツチハンミョウを中に入れたと言うのか!?」
Aブルー「取り替えっ子だと、ぼくの注文通りになるしね…」

それじゃ悪戯と言えないだろう、と語るソルジャー。

Aブルー「悪戯ってヤツは、驚いて貰ってなんぼなんだし…」
シロエ 「それは確かにそうですけど…」
Aブルー「現に、ぼくの世界のぶるぅも悪戯好きで!」

ただの覗きではつまらない、と色々やらかす時もある、と。

Aブルー「アレはハーレイが萎えちゃうから迷惑なんだけど…」
ブルー 「その話は此処でしなくていいから!」
Aブルー「うーん…。まあいいけどさ…」

妖精も「ぶるぅ」と同じであろう、と言われましても。

シロエ 「どうして其処で虫なんです?」
Aブルー「効くに決まっているからじゃないか!」

仁王スッポンタケよりも直接的に、と満面の笑顔。

Aブルー「気分だけじゃなくて、もう内側から漲りまくりで!」
ブルー 「もういいから!」
Aブルー「ダメダメ、此処はきちんと言わないと!」

全く通じないからね、と黙る気ナッシング。

Aブルー「仁王スッポンタケだと、大きいだけでさ…」
キース 「あんたは欲しがっていただろうが!」
Aブルー「大きいほど御利益がありそうだからね!」

なにしろ形がハーレイのアソコに激似だから、などと。

Aブルー「それを食べればビンビンのガンガン! さあヤるぞと!」
ブルー 「サッサと帰ってくれたまえ!」
Aブルー「話が済んでいないってば!」

ツチハンミョウなら、御利益よりも即効性が、とグッと拳を。

Aブルー「なんと言っても、催淫剤だし!」
ブルー 「薄めればね…」
Aブルー「だからこその悪戯だったんだよ!」

死ぬか生きるかの瀬戸際で、と嬉しそうな顔。
それはリスクが高すぎませんか?


2016/11/26 (Sat)

 

☆妖精も呼べます


キャプテンが食べたスッポンタケに入っていた虫、ツチハンミョウ。
漢方薬では催淫剤なのだそうで、ソルジャーが言うには妖精の悪戯。

Aブルー「普通の人なら、死ぬか生きるかで大変だけどさ…」
キース 「あんたの世界なら無問題だ、と妖精が悪戯したわけか?」
Aブルー「ピンポーン! こっちの世界じゃ出来ない悪戯!」

殺しちゃったんでは話にならない、とニコニコと。

Aブルー「でも、ハーレイならペッと吐き出して、後はビンビン!」
シロエ 「本当に妖精の仕業なんだと思ってますか?」
Aブルー「それはもちろん! なにしろ朝にも二発、三発!」

あれほどのパワーをハーレイにくれたわけだから、と歓喜の表情。

Aブルー「キースのお念仏のお蔭で、見事、妖精を召喚だよ!」
キース 「俺は頼んでいないんだが! ツチハンミョウは!」
Aブルー「でもさ…。仁王スッポンタケは頼んでくれたよね?」

取り替えっ子をどうぞよろしく、と五体投地をしてくれた筈、と。

Aブルー「本当にお念仏は効くねえ、いろんなことに!」
キース 「あんたの趣味には、効く筈がないと思うんだが!」
Aブルー「どうしてだい?」
キース 「お浄土は清浄な場所でだな…」

全ての人間が清らかに生きて、修行する場だ、という話。

キース 「阿弥陀様により近付くために、日々の努力が大切で…」
Aブルー「その件だったら、ぼくは縛られないからね!」

阿弥陀様から遠い蓮の花を希望してる、と胸を張る人。

Aブルー「ぼくのハーレイは、見られていると意気消沈だし…」
ブルー 「その話はもうやめたまえ!」
Aブルー「何を言うかな、お念仏の素晴らしさを語ってるのに!」

ちゃんと妖精まで呼べるんだから、と妖精説を強力にプッシュ。

Aブルー「悪戯したって、きちんと効果! ツチハンミョウで!」
キース 「ただの事故だとは思わんのか?」
Aブルー「思わないねえ!」

あれも妖精の御利益なのだ、とウットリ。
死ぬか生きるかの毒でもですか…?


2016/11/27 (Sun)

 

☆法力をよろしく


妖精がくれたスッポンタケとやらに入っていた虫、ツチハンミョウ。
漢方薬では催淫剤だけに、噛んで吐き出したキャプテンがビンビン。

Aブルー「あんなに素晴らしい虫だったなんて! もう最高だよ!」
シロエ 「でもですね…。暗殺用の毒なんですよ、その虫は!」
Aブルー「毒でも何でも、効いたらそれでいいんだってば!」

現に昨夜は抜かず六発、今朝も朝から二発、三発、と大喜び。

Aブルー「ぼくのハーレイが漲りまくりで、ぼくも嬉しくて!」
ブルー 「そういう話はしなくていい!」
Aブルー「だけど、妖精の御利益の凄さを語りたいしね!」

それとお念仏の御利益の方も、と副住職に熱い視線を。

Aブルー「君のお蔭だよ、あの妖精を呼べたのは!」
キース 「俺は絶対に違うと思うが!」
Aブルー「謙遜しなくても、もっと誇っていいと思うよ!」

君の法力というヤツを、とキラキラ輝く瞳。

Aブルー「流石はスッポンタケの師僧だよねえ、今後もよろしく!」
キース 「なんだって!?」
Aブルー「君さえいたなら、ぼくの人生も漲るからさ…」

そしてハーレイはもうビンビンのガンガンで、と紅潮する頬。

Aブルー「これからも充実のセックスライフ! 君のお念仏で!」
キース 「き、貴様…!!!」

あまりの怒りに「あんた」どころか「貴様」呼ばわり。

キース 「お念仏を愚弄する気か、この馬鹿野郎が!」
Aブルー「褒めてるんだよ、分からないかな?」

もっとお念仏を唱えて欲しい、というリクエスト。

Aブルー「スッポンタケは保管してあるし、もっと妖精!」
キース 「ツチハンミョウを入れて貰えと言うのか!」
Aブルー「話が早くて助かるよ!」

あの熱い夜をもっと沢山、と握り締める拳。

Aブルー「毎日が天国のような暮らしをしたいからねえ!」
キース 「本物のお浄土に行って来やがれ!」
Aブルー「いいねえ、致死量ギリギリだね!」

ツチハンミョウのパワーMAX、と叫んでますけど。
死にませんか…?


2016/11/28 (Mon) 

 

☆致死量はヤバイ


スッポンタケに入っていた虫、催淫剤になると噂のツチハンミョウ。
もっと欲しいのがソルジャーなわけで、キース君に期待MAXで。

Aブルー「もう致死量でもいいからさ! ツチハンミョウだよ!」
シロエ 「待って下さい、致死量だったら死にますよ!?」
Aブルー「それが普通の人間ならね!」

でもハーレイは違うから、と絶大な自信。

Aブルー「人体実験に耐えて耐えまくって、生き抜いたわけで!」
キース 「だが、限界はあるだろう! 人間なんだぞ!?」
Aブルー「妖精の悪戯程度なんだし、死なないってば!」

ハーレイの致死量を出しては来ない、と余裕もたっぷり。

Aブルー「一つ間違えたら、死ぬくらいのレベルで頼みたいねえ!」
キース 「真面目に死んだら、どうするつもりだ!」
Aブルー「うーん…。多分、死なないと思うんだけど…」
シロエ 「百パーセントの自信が無いなら、やめて下さい!」

万一があったらどうするんです、と冷静な意見。

シロエ 「いいですか? 代わりの人はいないんですよ?」
ブルー 「姿形が同じだけでいいなら、一人いるけどね…」
一同  「「「あー…」」」

教頭先生がいたんだっけ、と誰もが納得。

ジョミー「ハーレイ先生と取り替えるわけ? 万一の時は?」
サム  「取り替えっ子にはデカすぎねえか?」
キース 「代わりに持って行くと言うなら止めないが…」

そしてキャプテンは弔っておくが…、と副住職。

キース 「教頭先生がお亡くなりなら、葬式くらいは…」
ブルー 「そうだね、今度は真っ当な戒名をつけたまえ」
キース 「分かっている。恐らく、次は無いだろうしな…」

親父が健在な間は、俺の出番は回って来ない、と。

キース 「だが、指名なら俺が動けるし…」
シロエ 「本物の教頭先生じゃないんですしね、仏様は…」
ジョミー「拉致されちゃっただけだしね…」
Aブルー「ちょっと待ってよ!」

あんなヘタレは欲しくない、とソルジャーの苦情。
じゃあ、どうすると?


2016/11/29 (Tue)

 

☆ヘタレじゃ嫌だ


漢方薬だと催淫剤になるツチハンミョウ。その一方で人も殺せる毒。
もっと欲しがるソルジャーですけど、万一の時が大変なわけで。

Aブルー「ぼくのハーレイが死んだ時には、取り替えろって?」
キース 「他に道など無いだろう! 教頭先生を連れて行くしか!」
ブルー 「見た目は完璧にそっくりだしねえ、隅から隅まで」
シロエ 「中身はヘタレですけどね…」

ぼくたちには、それで充分ですが、と。

シロエ 「教頭先生までヤバイ人になったら、大惨事ですし」
サム  「分かるぜ、ブルーが登校拒否になっちまいそうでよ…」
ブルー 「そうなるだろうね、ぼくはヒッキー確定だよ!」

家から一歩も出ない生活、と生徒会長も引きこもるとか。

ブルー 「でもねえ、お蔭でヘタレMAX、人畜無害で!」
ジョミー「あれがキャプテンみたいだったら、ホントに困るよ」
Aブルー「そんなハーレイを寄越す気かい!?」

ぼくのハーレイが死んじゃったら、と愕然とする人。

ブルー 「それしか無いだろ、他にハーレイはいないんだから」
Aブルー「そ、そんな…。ぼくの充実のセックスライフは?」
ブルー 「ヘタレを一から仕込み直すか、諦めるかだね!」
キース 「嫌だと言うなら、ツチハンミョウを諦めるんだな」

ヤバイ橋さえ渡らなかったら、命は無事だ、と合掌を。

キース 「欲を出したら、何もかもパアになってしまうぞ」
Aブルー「うーん…。ツチハンミョウは最高なのに…」
シロエ 「でも、命あっての物種ですよ?」

死んで花実が咲くものか、とも言いますしね、とシロエ君。

シロエ 「致死量の毒だけは避けた方が…」
スウェナ「そうよ、死んだらおしまいなのよ?」

教頭先生しか残ってないわ、と突き付ける現実。

スウェナ「取り替えてもいいんだったら、止めないけれど…」
ブルー 「持って帰ってくれてもいいけど…」
Aブルー「分かったよ! 諦めるってば!」

ヘタレなんかは欲しくないよ、という絶叫。
これにて解決、中継終了~。


2016/11/30 (Wed)









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☆何処も混みます


やって来ました、11月。早い場所だと雪の便りが来る季節。
けれど巷は紅葉のシーズン、行楽の秋の続きといった雰囲気でして。

ジョミー「紅葉はどうでもいいけどさあ…。出掛けたいよね」
シロエ 「何処に行っても人だらけですよ、このシーズンは」
スウェナ「素敵な場所だと、情報が直ぐに広まるものねえ…」

ネットの時代は何かと便利で、不便でもあるという話。

スウェナ「今が見頃です、って誰かが言ったらおしまいじゃない」
サム  「だよなあ…。寺なんかだと、開門前から並ぶらしいしよ」
キース 「門が開いても、後が延々と行列の寺もあるようだしな」

ウチの寺でさえ宿坊が満員御礼なんだ、と副住職。

キース 「観光に便利で、良心価格なものだから…」
シロエ 「でも、お勤めが必須でしょう? お寺ライフで」
キース 「いや? 一般の方には勧めていないぞ」

それに精進料理でもない、と解説が。

キース 「お寺ライフにこだわりすぎると、敬遠されてしまうしな」
ジョミー「ぼくたちが行くと、全部強制してるじゃない!」
キース 「それは、お前たちが身内だからだ。…親戚ではないが」

厳しくするのが筋だろう、と。

キース 「親父もそういう考えだし…」
ジョミー「迷惑だから!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ウチはこだわらないからね!」

好きにしてね、と歓迎モードな生徒会長宅での週末。

ぶるぅ 「混んでる季節は、ウチで遊んでくれればいいから!」
シロエ 「ありがとうございます、お邪魔してます」
マツカ 「邪魔すると言えば…。アレはどうなったんでしょう?」
一同  「「「アレ?」」」

はて、と首を傾げる御一同様。

マツカ 「あれっきり音沙汰無しですけど…。妖精ですよ」
ブルー 「そういえば…。取り替えっ子に期待と言ったきりで…」
サム  「来てねえよな?」
キース 「まさかと思うが、仁王スッポンタケを貰いやがったか?」

デカイのがドンと届いたろうか、と不安そう。
五体投地の効果抜群?


2016/11/01 (Tue)

 

☆お念仏の効果は


紅葉のシーズンは何処も混むから、と生徒会長宅に来ている面々。
出て来た話題が仁王スッポンタケで、先月の騒ぎと誰かさんが問題。

キース 「五体投地を三千回もさせられたが…。アレが効いたか?」
ブルー 「どうなんだろうねえ…。なにしろ相手は妖精だから」
シロエ 「お念仏が効くとは限りませんよね、妖精なんかに」
スウェナ「でも…。お念仏っていうのは万能なんでしょ?」

何でも南無阿弥陀仏じゃないの、と副住職の方に視線が。

スウェナ「キースの宗派は、南無阿弥陀仏だって聞いてるわよ?」
サム  「そうでもねえぜ? 陀羅尼とかも使うわけだしよ…」
一同  「「「陀羅尼?」」」
キース 「アレだ、例の勘違い野郎が喜ぶヤツだ!」

美味い食事が増える呪文だ、という解説。

キース 「施餓鬼の時にはアレが必須だし、他にもだな…」
サム  「阿弥陀如来根本陀羅尼も定番だよな!」
シロエ 「じゃあ、お念仏はオールマイティじゃないわけですか?」
キース 「其処を突っ込まれると辛いんだが…」

基本は南無阿弥陀仏なのだ、と副住職のトーク。

キース 「他の宗派だと般若心経の所も、お念仏で通すわけだしな」
シロエ 「そのお念仏で、五体投地を三千回ですか…」
マツカ 「妖精が相手でも、効きそうな気がしてきますよね…」

仁王スッポンタケと取り替えて貰ったんでしょうか、と不安そう。

マツカ 「駄目だったんなら、怒鳴り込んで来そうな人ですし…」
一同  「「「あー…」」」

それは言えてる、と誰もが思う迷惑な人。

ブルー 「確かにねえ…。コケていたなら苦情の嵐も有り得るよ」
シロエ 「むしろ、そっちのコースでしょう。もう確実に!」

怒鳴り込みコースで決定ですよ、と嫌すぎる意見。

シロエ 「来ないってことは、貰っちゃったんじゃないですか?」
キース 「お念仏で仁王スッポンタケをか?」
シロエ 「ええ、妖精の活躍で…」

取り替えっ子の登場ですよ、とガクガクブルブル。
真相や如何に…?


2016/11/02 (Wed)

 

☆貰った可能性


ソルジャー夫妻が仁王スッポンタケを貰ったのでは、と怖すぎる話。
先月、みんなで山に行って以来、現れないのが例の迷惑な人で…。

シロエ 「お念仏が効いたと思うんですけどね…。妖精にも」
キース 「取り替えっ子で貰いやがったというのか?」
シロエ 「どんなサイズのかは知りませんけど、可能性の方は…」

高そうですよ、とシロエ君が恐れる取り替えっ子。

シロエ 「妖精は世界の壁も越えると聞きましたから…」
ブルー 「越えて出入りをしてると言うよね、妖精ってヤツは」

妖精の世界と人間の世界を…、と生徒会長、フウと溜息。

ブルー 「別の世界に行けるわけだし、あっちの世界にも…」
サム  「行きやがったのかよ、スッポンタケを取り替えに?」
シロエ 「キース先輩が頑張って拝んでましたから…」

祈りが通じたんじゃないでしょうか、とブルブルと。

シロエ 「それで素敵なヤツを貰って、大満足で…」
ブルー 「来ないというのは有り得るねえ…」
サム  「マジかよ、思い切りビッグサイズのヤツなのかよ?」
ブルー 「其処の所は分からないけど、貰ったかもねえ…」

仁王スッポンタケというヤツを、と振っている頭。

ブルー 「ついでに毒も無かったんだろうね、そのキノコには」
キース 「検疫で毒が出ていた場合も、苦情を言いそうではあるな」
シロエ 「キース先輩の祈り方が悪い、というヤツですね!」

そういう文句もありそうですよ、と納得な人。

シロエ 「つまりは、無毒で素晴らしいヤツを貰ったと…」
ブルー 「そうなるだろうね、まるで姿を見せないんだから」
キース 「二度と来ないといいんだが…」

もう腐れ縁は御免なんだ、と言ってますけど。

スウェナ「無理じゃないかしら、その内に来るわよ」
ジョミー「こっちの世界が好きだしね…」
シロエ 「キノコの季節じゃなくてもウロウロしてますし…」
ブルー 「多分、時間の問題だよ」

今度は何が起こるやら、と曇らせる顔。
今月もヤバイと…?


2016/11/03 (Thu)

 

☆きっと来る人


妖精から仁王スッポンタケを貰ったのでは、と噂のソルジャー夫妻。
取り替えっ子でゲットな可能性は高く、満足してそうですけれど。

キース 「来ると言うのか、また今月も?」
ブルー 「来なかった月があると思うのかい、今までに…?」
シロエ 「えーっと…。あの人たちが出現してからは無いですね…」
サム  「一度もねえよな、来ねえで終わった月なんかはよ…」

なんだかんだで来ていやがるぜ、とサム君も溜息。

サム  「其処へキースが余計なことをしやがったから…」
スウェナ「もう完璧に詰んでるのよねえ、いろんな意味で…」
ジョミー「いつもリーチでテンパイっていう感じだよね…」
シロエ 「ええ、間違いなくキース先輩のせいですね!」

とんでもない弟子を取るからですよ、と視線をチラリ。

シロエ 「あんな迷惑な弟子さえ無ければ、もう少しですね…」
マツカ 「状況はマシになってましたよ、特にキノコのシーズンは」
ブルー 「間違いないねえ、キースがA級戦犯なのは」

お蔭でキノコに追われる日々だ、と生徒会長もお手上げのポーズ。

ブルー 「一人で背負ってくれればいいのに、そうしないから…」
キース 「その件については、文句はあいつに言ってくれ!」

やたら巻き添えを食らわせてるのは俺じゃない、と否定の副住職。

キース 「先月のキノコ狩りにしたって、強引にだな…!」
??? 「失礼だねえ! 言葉は選んでくれたまえ!」

坊主のくせに、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。

Aブルー「坊主は喋るのが仕事の筈だよ、言葉はきちんと!」
キース 「あんた、何処から湧いたんだ!?」
Aブルー「ぼくの世界のシャングリラだけど?」

今日は直通でやって来ましたー! と威張る人。

Aブルー「そろそろ報告をしなくっちゃ、と思ってさ!」
一同  「「「報告?」」」
Aブルー「そう! 先月のキノコ狩りのことだよ!」

君たちも参加してくれたアレ、とニコニコと。
仁王スッポンタケなトークですか?


2016/11/04 (Fri) 

 

☆報告したい人


紅葉の季節は何処も込むから、と生徒会長宅に来ている御一同様。
其処へ登場したのがソルジャー、先月のキノコ狩りの報告だとかで。

Aブルー「キースは何もかも、ぼくのせいにしたいらしいけど…」
キース 「その通りだろうが、あんたが巻き添えをかますんだ!」

俺だけに留めておけばいいのに、と噛み付く副住職。

キース 「お蔭で俺は肩身が狭くて、さっきから皆に責められて…」
Aブルー「別にいいじゃないか、君のお蔭でぼくは大満足だし!」
キース 「…あんた、例のヤツを貰ったのか?」
Aブルー「其処もキッチリ言って欲しいね、仁王スッポンタケと!」

言葉を誤魔化してしまわないで、という注文。

Aブルー「君の御祈祷と、みんなが見付けたスッポンタケがさ…」
シロエ 「効果があったと言いたいんですか?」

フェアリーリングに、とシロエ君の顔に怯えた表情。

シロエ 「キース先輩に、妖精を拝めと言ってましたが…」
Aブルー「そうだよ、五体投地でしっかり拝んで貰ったからねえ!」

五体投地を三千回だ、と嬉しそうな顔。

Aブルー「妖精に願いが通じたらしくて、それは素敵に!」
キース 「…ビッグサイズのスッポンタケが届いたんだな?」

取り替えっ子で、あんたの世界のシャングリラに…、と。

キース 「聞きたくもないが、その報告にやって来たのか?」
Aブルー「もちろんだよ! 実に素晴らしかったから!」

もう毎日が漲りまくりで充実の日々、と満面の笑顔。

Aブルー「今日も朝からハーレイに押し倒されちゃって…」
ブルー 「その先、禁止!」
Aブルー「何を言うかな、これが肝心のトコだから!」

今日は途中で抜いていないし、と悪びれない人。

Aブルー「朝からガンガン、二発、三発!」
ブルー 「退場!!!」
Aブルー「駄目だね、仁王スッポンタケの話はこれから!」
一同  「「「ひいぃっ!」」」
Aブルー「そこで逃げない!」

しっかり聞いて、と喋りたいらしく。
敵前逃亡は不可能ですね…?


2016/11/05 (Sat) 

 

☆サイズが気になる


先月のキノコ狩りの話をしに来たソルジャー、非常に御機嫌でして。
仁王スッポンタケを貰ったらしくて、充実の日々で朝からガンガン。

Aブルー「もう本当に素晴らしいんだよ、仁王スッポンタケは!」
一同  「「「………」」」
Aブルー「どうして其処で黙るかな? もっと盛り上がって!」

君たちのお蔭でゲット出来たんだから、とウキウキと。

Aブルー「キースの御祈祷もさることながら、妖精のパワー!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 取り替えっ子で大きくなった?」
Aブルー「それはもちろん! もうMAXに!」

大きくなってビンビンのガンガン、と紅潮する頬。

Aブルー「あれでこそ、ぼくのハーレイだよ! 漲りまくりで!」
ぶるぅ 「えとえと…。大きくなったの、スッポンタケでしょ?」
Aブルー「違うよ、ぼくのハーレイのアソコだってば!」

もうしっかりと勃ち上がって、とニコニコニッコリ。

Aブルー「でもって奥の奥までズンズン、今日も朝から!」
ぶるぅ 「仁王スッポンタケを貰ったんじゃないの?」
Aブルー「貰ったよ? だからハーレイがビンビンで!」

仁王スッポンタケの御利益だよね、とキラキラ輝く瞳。

Aブルー「まさか此処まで凄いだなんて…。仁王スッポンタケ!」
ぶるぅ 「んとんと…。大きさ、どのくらいだったの?」
Aブルー「このくらいだね!」

ひ弱な仁王スッポンタケだったらしい、と手で示すサイズ。

Aブルー「見た目は普通のスッポンタケでさ…」
シロエ 「それって、普通のスッポンタケじゃないですか?」
Aブルー「違うね、ちゃんと取り替えっ子だよ!」

そういう音がしていたからね、と言われましても。

シロエ 「音っていうのは何なんです?」
Aブルー「カウントダウンの音だけど?」
一同  「「「カウントダウン?」」」
Aブルー「そう、カチカチとカウントダウンの時計の音が!」
一同  「「「時計!?」」」

何のことだ、と目を剥いている御一同様。
カウントダウンで時計って…?


2016/11/06 (Sun)

 

☆カチカチと音が


ソルジャー夫妻が妖精に貰った、仁王スッポンタケとやらの話。
取り替えっ子だそうですけれども、カウントダウンの音がしたとか。

シロエ 「えっと…。時計というのは、その辺にある時計ですか?」
Aブルー「其処は妖精の時計だからねえ、どうなんだか…」

ちょっと仕組みは違うかもね、と誇らしそうに。

Aブルー「だけどカウントダウンなんだよ、カチカチと!」
ジョミー「…カチカチ山とは違うわけ?」
Aブルー「カチカチ山というのは何だい?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ タヌキさんが火だるまになるお話だよ!」

ウサギさんが火を点けるんだよ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

Aブルー「それはまた…。タヌキの丸焼きが出来るのかい?」
ぶるぅ 「どうだったっけ? ウサギさん、丸焼き、食べたっけ?」
シロエ 「お爺さんが食べたんじゃないですか? 話の流れ的に」

お婆さんの敵討ちでしたよね、とアバウトすぎるカチカチ山。

シロエ 「それはともかく、時計の話はどうなんです?」
Aブルー「誰も火だるまになってはいないね、ぼくの世界じゃ!」

カチカチ山とは違うであろう、という見解。

Aブルー「時計の音が聞こえてただけで、火は出てないから!」
ブルー 「ちょっと訊くけど、時計の音は何処で聞こえたわけ?」
Aブルー「何処でって…。ぼくのシャングリラだけど?」

詳しく言うなら、ぼくの青の間、と。

Aブルー「散らかってるから、最初はハッキリしなくって…」
一同  「「「あー…」」」

そういえば片付けられない人だった、と一同、納得。

シロエ 「じゃあ、ゴミの山の中でカチカチですか?」
Aブルー「そうなんだよねえ、だからハーレイが慌てちゃって!」

爆発物かと思ったらしい、と言われましても。

シロエ 「いわゆる時限爆弾ですね?」
Aブルー「そんなトコだね、カウントダウンはセットものだし!」
ブルー 「慌てない方が変だから!」

青の間で時限爆弾なんて、と生徒会長。
ヤバすぎですよね…。


2016/11/07 (Mon)

 

☆セキュリティはザル


ソルジャー夫妻が妖精に貰った、取り替えっ子な仁王スッポンタケ。
青の間で時計の音がカチカチ、時限爆弾かと慌てたのがキャプテン。

ブルー 「君のシャングリラは、セキュリティがザルなのかい?」
Aブルー「失礼な! 君のシャングリラよりもパーフェクトだよ!」

腐っても人類と戦闘中だ、と威張るソルジャー。

Aブルー「いくら青の間が散らかっていても、完璧だってば!」
シロエ 「でもですね…。時限爆弾が来たんですよね?」
ジョミー「カチカチだったら、そういうヤツしか無いもんね…」
ブルー 「発火装置ってこともあるけどねえ…」

どっちにしたってヤバイじゃないか、と生徒会長、苦い顔。

ブルー 「もっと厳重にチェックしたまえ、シャングリラ中を!」
Aブルー「いいんだってば、相手は妖精だったから!」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「カウントダウンだと言ったじゃないか!」

カチカチいうのはカウントダウン、とニコニコと。

Aブルー「ハーレイは焦って探してたけどね、爆弾を!」
シロエ 「爆弾じゃなかったんですか?」
Aブルー「ある意味、凄い爆弾だけどさ…」

軽く六回は起爆したから、と怖すぎる台詞。

シロエ 「ちょ、ヤバすぎるじゃないですか!」
ブルー 「六回も起爆しただって!?」

どういう仕掛けの爆弾なのだ、と生徒会長も唖然呆然。

ブルー 「爆発物処理にも困りそうだよ、そんな仕掛けは!」
Aブルー「困ると言うより、ぼくは歓迎なんだけど!」

六回も爆発するんだからね、と嬉しそうな顔。

Aブルー「でもって、今朝も二発、三発!」
シロエ 「他にも爆弾があったんですか!?」
ブルー 「君のシャングリラはザルすぎるから!」

サッサと帰ってチェックするべし、と厳しいツッコミ。

ブルー 「そんなに何度も爆発してたら、青の間だって…」
Aブルー「平気だってば、ベッドが乱れただけだから!」

そのくらいのことは何でもない、と言われましても。
ベッドの下で爆発ですか?


2016/11/08 (Tue)

 

☆ベッドの上です


ソルジャー夫妻が取り替えっ子で貰った、妖精の仁王スッポンタケ。
その話とは別に時計がカチカチ、六回も起爆したのだそうで。

ブルー 「ベッドの下で爆発なのかい、その爆弾は?」
Aブルー「下じゃなくって、上だったけど?」

だからベッドが乱れたのだ、と答えるソルジャー。

Aブルー「もうグチャグチャでさ、今朝にも二発、三発だから!」
ブルー 「本当にザルだよ、君のシャングリラのセキュリティ!」
シロエ 「まったくです。それにベッドの上だったなんて…」

どれだけ散らかった部屋なんですか、とお手上げのポーズ。

シロエ 「カチカチって音で探したんですよね、爆発物を?」
ブルー 「そうだよ、ぼくのハーレイが!」
キース 「探していたのに、見付からないままで爆発とはな…」
ジョミー「それもベッドの上っていうのが酷いよねえ…」

ゴミ屋敷ならぬゴミベッド、とジョミー君だって呆れた顔。

ジョミー「寝る場所くらいは、片付けるべきだと思うけど…」
シロエ 「爆弾が埋もれるようなベッドは最悪ですよ!」

もっと綺麗にして下さい、と吊り上げる眉。

シロエ 「その内、病気になりますよ? そんなベッドじゃ!」
ブルー 「ぼくも同感だよ、君の青の間は酷すぎだってば」

お掃除部隊に頼みたまえ、と掃除のススメ。

ブルー 「マットレスもきちんと干して貰って、上掛けも…」
Aブルー「その辺はハーレイに任せてるけど?」

毎日のベッドメイキングなら、と自慢する人。

Aブルー「リネン類とかも任せて安心、汚れたってね!」
ブルー 「だけど散らかってるんだろう?」

爆弾があっても分からないほど、と深い溜息。

ブルー 「一つ間違えたら死ねるよ、それじゃ!」
Aブルー「間違えなくても、何回も昇天したけどねえ!」
一同  「「「へ?」」」
Aブルー「だって連続で六回以上も起爆だよ?」
ブルー 「昇天したって!?」

死んだのなら何故、此処にいるのだ、という疑問。
まさか幽霊なんですか…?


2016/11/09 (Wed)

 

☆ベッドで起爆です


取り替えっ子で仁王スッポンタケを妖精に貰った、ソルジャー夫妻。
けれど時計の音がカチカチ、ベッドの上で六回も起爆したとかで。

ブルー 「いくら君でも、昇天したら死ぬ筈だよね…?」
Aブルー「それはもう! 何回イッたか、分からないほどで!」
キース 「やはり死んだのか…。頼む、迷わず成仏してくれ!」

お念仏で、と唱え始めた南無阿弥陀仏。

キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
ブルー 「それで効くかな、光明真言もお唱えした方が…」
キース 「そ、そうか…。おん あぼきゃ べいろしゃのう…」
Aブルー「なんだか効きそうな呪文だねえ!」

その呪文は何に効くんだい、と食い付いた人。

Aブルー「スッポンタケが漲るヤツかな、もうビンビンに!」
ブルー 「いいから、サッサとお浄土に旅立ちたまえ!」
Aブルー「イッて来たってば、もう何回も!」

本当に凄い勢いで…、と瞳がキラキラ。

Aブルー「あれぞヌカロク、抜かず六発! 奥の奥まで!」
一同  「「「へ?」」」
Aブルー「だからアレだよ、ハーレイが爆発したんだよ!」

仁王スッポンタケのパワーで、と妙な台詞が。

ブルー 「時計の音がしていたと言っていただろう!?」
シロエ 「そうですよ。ベッドに時限爆弾でしょう?」
Aブルー「違うよ、ぼくのハーレイがズンズンやってただけで!」

だからベッドが乱れまくり、と言われましても。

ブルー 「…それじゃ、カチカチいう音は…?」
Aブルー「カウントダウンの音だけど?」
シロエ 「時限爆弾の音ですよね?」
Aブルー「最初はそうかと思ったんだけど…」

ハーレイも焦って探したけれど、とニコニコと。

Aブルー「音の在り処を探っていったら、床の上にね!」
シロエ 「あったんですね、爆発物が?」
Aブルー「そうとも言うねえ、あの状況だと…」
ブルー 「どんな状況?」
Aブルー「宴の後だよ、キノコ狩りの!」

持って帰ったスッポンタケが埋もれてた、という話。
それがカチカチ…?


2016/11/10 (Thu)

 

☆キノコがカチカチ


妖精がくれた取り替えっ子な仁王スッポンタケ、ソルジャー夫妻用。
キノコ狩りで持ち帰ったキノコがカチカチ、そういう話ですけれど。

ブルー 「ちょっと訊くけど、床にあったのは例のキノコだね?」
Aブルー「そうだよ、埋もれちゃっててねえ…」
ブルー 「どう転がったら、持って帰った日に埋もれるのさ!」

君の青の間はゴミ屋敷か、と吊り上げる柳眉。

ブルー 「食べようと思ったキノコくらいは、きちんとしたまえ!」
Aブルー「だけど、普通のスッポンタケの山だしさ…」

仁王スッポンタケならともかくとして、とソルジャー、ブツブツ。

Aブルー「取り替えっ子で貰えるまでは、放置プレイで!」
シロエ 「それで放っておいたんですか?」
Aブルー「だって、どうでもいいからね!」

そんなことより夜のお楽しみ、と怪しげな台詞。

Aブルー「ぼくのハーレイは脱がすのが好きでさ…」
ブルー 「そんな話はしなくていいから!
Aブルー「これが大事なんだよ、脱がせた服をポイポイと…」

適当に投げておくのが青の間の流儀、と涼しい顔で。

Aブルー「ぼくもお返しに脱がせるからねえ、もう二人分が!」
ブルー 「………例のキノコを下敷きにしたと?」
Aブルー「理解が早くて助かるよ!」

そしてパンツの下でカチカチ、と話の続き。

Aブルー「ぼくのハーレイが見付けたんだよ、音がする場所!」
ブルー 「時限爆弾じゃなかったと?」
Aブルー「ヤバいかも、と思ったから、ぼくがサイオンで透視で…」

そしたらスッポンタケだった、と聞いて一同、ビックリ仰天。

キース 「それは真面目にキノコだったのか?」
Aブルー「完璧にスッポンタケだったけど?」

何処から見たってスッポンタケ、と。

Aブルー「だけどカウントダウン中でさ、カチカチと!」
ブルー 「カウントダウンっていうのは何さ?」
Aブルー「取り替えっ子のお出ましだよ!」

仁王スッポンタケの登場がカウントダウンだとか。
本気でカチカチ鳴ってたと…?


2016/11/11 (Fri) 

 

☆カチカチで変身


ソルジャー曰く、カチカチと音を立てていたのがスッポンタケ。
妖精の取り替えっ子が現れるカウントダウンで、素敵にチェンジで。

Aブルー「だってカチカチ鳴ってるんだから、間違いないよね!」
ブルー 「普通、キノコは鳴らないから!」

時計を内蔵してはいない、と正論が。

ブルー 「どう考えてもおかしすぎだよ、そのカチカチは!」
Aブルー「でも、妖精のパワーなんだし、何でもアリで!」

世界の壁を越えてやって来たのだ、と言い張るソルジャー。

Aブルー「じきに交換しますから、ってカウントダウン開始だよ!」
ブルー 「仁王スッポンタケに変身を遂げるわけなのかい?」
Aブルー「それ以外の何があると言うのさ!」

カチカチと音がしてるんだから、と。

Aブルー「ビッグな仁王スッポンタケなら、見た目で分かるけど…」
シロエ 「普通サイズのが届いたんでしたっけ?」
Aブルー「そうだよ、ひ弱な仁王スッポンタケがね!」

だけどパワーはギュギュッと濃縮、と嬉しそうな人。

Aブルー「現に、食べたら抜かず六発! もうガンガンと!」
キース 「…カチカチ言うのを食べたのか、あんた?」
Aブルー「ぼくじゃなくって、ハーレイがね! それにさ…」

食べたのはカウントダウンが終わってからだ、という発言。

Aブルー「カチカチと音がしてる間は待たなくちゃ!」
ジョミー「…本当に時計だったわけ?」

相手はキノコなんだけど、とジョミー君の素朴な疑問。

ジョミー「なんで時計の音がするのか、謎なんだけど…」
Aブルー「そこは妖精パワーだから!」

どうとでもなるよ、と自信たっぷり。

Aブルー「ぼくもハーレイも見届けたからね、カウントダウンを!」
シロエ 「白い煙でも上がりましたか?」

カウントダウンが終わったら、という質問。

シロエ 「普通のヤツが化けたんですよね、凄いキノコに?」
Aブルー「きちんと呼んでくれたまえ!」

正式名称の方でよろしく、と注文が。
キノコじゃ駄目だと?


2016/11/12 (Sat) 

 

☆音が止んだら


ソルジャー夫妻が取り替えっ子で貰った、仁王スッポンタケ。
カチカチと音がしてカウントダウンで、普通サイズのが化けたとか。

Aブルー「スッポンタケの名前はきちんと呼ぶ! 誤魔化さずに!」
シロエ 「誰も呼びたくないですよ! キノコとしか!」
キース 「まったくだ。呼ぶだけで災いを呼びそうだからな」
Aブルー「失礼な…。学名で呼べとは言ってないから!」

学名だったら激しいけれど、とニンマリと。

Aブルー「なんと言っても、恥知らずな男根! それが学名!」
ブルー 「もう帰りたまえ! 君の世界に!」
Aブルー「まだ報告が済んでいないよ、取り替えっ子の!」

カウントダウンまでしか語っていない、と喋りたい人。

Aブルー「スッポンタケがカチカチなんだし、楽しみじゃないか!」
キース 「爆発するとは思わんのか、あんた!」
Aブルー「サイオンで探ったと言った筈だよ、問題は無し!」
シロエ 「それじゃ、カチカチは何だったんです?」
Aブルー「妖精からの贈り物だよ、これから交換しますとね!」

そうに違いないから見守ったのだ、という説明。

Aブルー「音が鳴り止んだら、仁王スッポンタケになるんだと…」
ブルー 「それでボワンと変わったのかい?」
Aブルー「ひ弱な仁王スッポンタケだし、見た目は何処も…」

変わらなかった、と少し残念そう。

Aブルー「ビッグなのを期待したんだけどねえ…。妖精だけに」
ブルー 「変わらなかったけど、食べたわけだね?」
Aブルー「ぼくのハーレイが、サッと炙って塩コショウでね!」
一同  「「「へ?」」」

何故にキノコに塩コショウなのだ、と誰もがビックリ。

サム  「柚子と醤油じゃねえのかよ?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 柚子ポン酢でも美味しいよ!」
Aブルー「そんなのは常備していないから…」
キース 「塩コショウなのか?」
Aブルー「食べるってことが大切だしね!」

味は二の次、三の次、と天晴な台詞ですけれど。
食べさせられたキャプテンは…?


2016/11/13 (Sun)

 

☆虫食いでした


ソルジャー夫妻が妖精に貰った、取り替えっ子な仁王スッポンタケ。
カウントダウンのカチカチが止んだら、キャプテンが炙って胃袋へ。

ブルー 「…キノコを炙って塩コショウねえ…」
ぶるぅ 「スッポンタケは美味しいけど…。でも、もっと…」
Aブルー「いいんだってば、食べさえすれば! 虫が入ってても!」
一同  「「「虫?」」」
Aブルー「うん、ハーレイがペッと吐き出してたよ!」

歯に挟まったらしくって…、と言ってますけど。

キース 「挟まるような虫だったのか?」
シロエ 「松茸とかの虫だと、ウッカリ食べそうなサイズですよ?」
スウェナ「そうよね、とても小さな芋虫だから…」
Aブルー「そんな虫とは違ったけどねえ…」

黒くてツヤツヤ光ってて…、と嫌すぎる描写。

サム  「それ、ゴキブリとか言わねえか!?」
ジョミー「なんか山にもいるらしいよねえ、野生のゴキブリ…」
キース 「大きな声では言いたくもないが、確かにいるぞ」

俺の家の裏山でもたまに見かける、という発言が。

シロエ 「ちょ、キース先輩! それは駆除して下さいよ!」
キース 「やかましい! さっきジョミーが言っただろうが!」

野生なんだ、と副住職。

キース 「あれを駆除したら、裏山の生態系が破壊されるぞ」
シロエ 「…ゴキブリホイホイじゃ駄目なんですか?」
ブルー 「どう考えても駄目だろうねえ、野生種だから」

鹿やイノシシと同じくらいに厄介だ、と生徒会長も。

ブルー 「でもねえ…。そのゴキブリを食べるだなんて…」
サム  「有り得ねえよな、吐き出したって言ってもよ…」

俺ならマジで口の消毒、との声に頷く面々。

シロエ 「ぼくは石鹸を齧るかもですよ」
マツカ 「ボディーソープの方がマシじゃないですか?」
キース 「俺はお清めのお香を口に突っ込むかもしれん」
ジョミー「ウガイ薬かな…」
Aブルー「何を言うかな、君たちは!」

有難い仁王スッポンタケに…、と怒るソルジャー。
でも、ゴキブリは…。


2016/11/14 (Mon) 

 

☆ゴキブリは嫌だ


ソルジャー夫妻が取り替えっ子で貰った、ひ弱な仁王スッポンタケ。
キャプテンが食べたそうですけれども、黒い虫が入っていたそうで。

シロエ 「有難いも何も、ぼくなら嫌です! ゴキブリなんて!」
スウェナ「立派なお菓子でも、ゴキブリ入りなら無い方がマシよ!」
キース 「それは言えるな…。貰わない方がまだしもマシだ」

もっとも坊主の場合は耐えるしか…、と苦悶の表情。

キース 「檀家さんに出して頂いた物は、平らげないと駄目だしな」
シロエ 「…ゴキブリが入っていてもですか?」
キース 「幸い、ゴキブリの経験は無いが、芋虫なら…」

新鮮な野菜を使った料理のお約束だ、と呻く副住職。

キース 「ご高齢の方は目が悪いからな、かなり大きいのが…」
サム  「それでも食うしかねえっていうのが坊主だしよ…」
ジョミー「サムも食べたわけ?」
サム  「御馳走して貰うトコまで行ってねえから!」

ジョミーと同じで駆け出しだしよ、と。

サム  「でもよ、坊主の心得ってヤツはブルーから…」
ブルー 「ビシバシ指導しているからね! でも、そのぼくも…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 食事はぼくが作ってるもん!」

ゴキブリなんかは入れないよ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「それにいないしね、綺麗にお掃除してるから!」
シロエ 「流石です! 山の中にもいるらしいのに…」
キース 「おまけに食ったというのがな…」

吐き出した所は修行が足りんが、という指摘。

キース 「口に入れたのなら、食うべきだぞ」
Aブルー「仁王スッポンタケの方なら、ペロリと食べたよ」
キース 「ついでに食えばいいだろう!」

そのゴキブリも、とヤケクソな口調。

キース 「中に入っていたんだったら、セットものだ!」
Aブルー「そうみたいだねえ、アレがタイマーで…」
一同  「「「タイマー?」」」
Aブルー「うん、カチカチと鳴ってたヤツだよ!」

妖精が仕掛けていったんだろう、と言ってますけど。
ゴキブリが…?


2016/11/15 (Tue)









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