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シャングリラ学園つれづれ語り

☆涼しげな卒塔婆


さて、八月。いよいよお盆の季節到来、お坊さんたちが多忙な季節。
キース君も本気でリーチですけど、息抜きとかで生徒会長宅に登場で。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ いらっしゃい!」
シロエ 「キース先輩、卒塔婆書きの方はどうですか?」
キース 「この期に及んで、親父が押し付けて来やがった!」

五十本も、とウンザリな顔。

キース 「どう考えても今夜は徹夜だ、でないと絶対、間に合わん!」
スウェナ「だったら、此処でサボッていないで書きなさいよ!」
マツカ 「そうですよね…。ぼくもその方がいいと思います」

お盆は目の前じゃないですか、という指摘。

マツカ 「十三日には迎え火ですよね、墓回向とかもあるでしょう?」
シロエ 「マツカ先輩も詳しくなりましたよね…」
サム  「嫌でも覚えてしまうと思うぜ、ダチが副住職ではよ…」
ジョミー「ぼくとサムだって、お盆は手伝わされるしね…」

今年も棚経に行かされるから、とブツブツと。

ジョミー「キースがいるだけで迷惑なんだよ、ぼくたちは!」
キース 「貴様ら、俺の苦労も知らないで!」

卒塔婆書きのキツさも知らないくせに、と文句たらたら。

キース 「親父にクーラーを禁止されてて、暑さが半端ないんだぞ!」
シロエ 「え? 今年はとても涼しく書ける筈ですけど?」

酷寒地獄だと言いましたよね、とツッコミが。

シロエ 「スッポンタケの卒塔婆を書いたら涼しいですよ?」
スウェナ「そうよね、それとも書いた後なの?」

とっておきの涼しい卒塔婆、と質問ですけど。

キース 「…それがだな…」
サム  「書いてねえのかよ、例のジキジキ」

ジキジキなるもの、お釈迦様の国でソルジャーが仕入れて来た言葉。

サム  「手本の梵字は貰っているだろ、書いちまえよ」
シロエ 「素敵に涼しくなれますよ!」
スウェナ「書いた後だって涼しそうよ?」
ブルー 「部屋に隠すしかないからね…」

アドス和尚にバレたら後が無いから、と銀青様。
ごもっとも…。


2016/08/01 (Mon)

 

☆後が無い卒塔婆


八月に入ればお盆も目の前、キース君の卒塔婆書きも真面目にリーチ。
アドス和尚にも押し付けられて、今夜は徹夜と言いつつサボリで…。

シロエ 「スッポンタケの卒塔婆も、先輩のノルマの内ですよ?」
サム  「そうだぜ、御布施を貰った以上は書かねえと」
キース 「俺も分かってはいるんだが…」

どうにも気分が乗らなくて、と超特大の溜息が。

キース 「卒塔婆にあんな文字を書くのかと思うとだな…」
スウェナ「何を言ってるのよ、単にジキジキって書くだけでしょ?」
シロエ 「それとスッポンタケの戒名ですよね、とても立派な」

キース先輩がつけたとバレたら後が無いヤツ、と怖い指摘が。

シロエ 「さっき会長も言ってましたよ、書いた後には隠すしか…」
ブルー 「無いだろうねえ、他の卒塔婆と一緒にしてはおけないよ」
キース 「その辺もあって、ギリギリまで引っ張りたいんだが…」

卒塔婆を部屋に隠しておくのも大変だから、と。

キース 「今の季節は親父がしょっちゅう踏み込んで来るし…」
サム  「あー…。お盆前だし、仕方ねえよな」
ブルー 「坊主にとっては、一年で一番忙しくなる時期だしね…」

何かと用事も増えるであろう、と合掌を。

ブルー 「いきなりガラリと襖が開くのはお約束かな」
キース 「あまりにも危険すぎるんだ! 例の卒塔婆は!」

親父が見付けたら、絶対ガン見、とブルブルブル。

キース 「此処の梵字は何の意味だ、と言い出すんだ!」
シロエ 「ツッコミどころは其処ですか?」

院殿号な戒名じゃなくて、とシロエ君の疑問。

シロエ 「戒名の方も問題があると思いますけど…」
キース 「戒名だけならそうなるんだが、未知の梵字が問題だ!」

意味不明だけに注目される、と竦める肩。

キース 「親父もダテに坊主をやってはいないから…」
ブルー 「見た瞬間に分かるだろうね、普通じゃないと」
キース 「そうなんだ!」

これは何かと訊かれるぞ、と悪い顔色。
ジキジキですしね?


2016/08/02 (Tue) 

 

☆ジキジキで検索


いよいよお盆が迫って来たのに、卒塔婆書きに追われているキース君。
スッポンタケの卒塔婆も書いていないとか、なんともリーチな状況で。

サム  「あー…。親父さんだと分かっちまうよな、梵字くらいは」
キース 「分かるどころか、その場で読むぞ!」
シロエ 「でもですね…。読まれた所でジキジキですよ?」

ジキジキの意味は知らないでしょう、という指摘。

シロエ 「誰かさんの話じゃ、今どきの言葉みたいですしね?」
マツカ 「バックパッカーが教えた嘘が元ネタらしいですから…」
サム  「バレねえんじゃねえの、ジキジキの意味」
キース 「馬鹿野郎!」

貴様ら、ちゃんと調べたのか、と突き付けるスマホ。

キース 「お釈迦様の国と、ジキジキで検索してみやがれ!」
一同  「「「えーっと…?」」」

どうなるんだろう、と検索ワードを打ち込む御一同様。

サム  「マジかよ、夜はジキジキってトップに出てくるぜ?」
シロエ 「ジキジキの意味も書いてありますよね…」
キース 「分かったか! 今はそういう時代なんだ!」

知っているヤツは知っているから、と言われましても。

シロエ 「引き受けたのは先輩ですよ? 御布施を貰って」
スウェナ「注文通りに書かないっていうのは、マズイと思うわよ?」
ブルー 「そうなるねえ…。明らかにルール違反だよ」

坊主の世界では許されない、と伝説の高僧、銀青様の仰せ。

ブルー 「キッチリと書いてなんぼだね。何が起ころうとも!」
ジョミー「スリル溢れる卒塔婆ってことでいいじゃない!」

涼しくなるよ、とジョミー君も。

ジョミー「今夜は徹夜って言ってたんだし、涼しい気分で!」
サム  「予報じゃ今夜は熱帯夜だぜ?」

涼しい卒塔婆にピッタリじゃねえか、と激励が。

キース 「やかましい! 書くのも、親父に殺されるのも俺だ!」
シロエ 「ベッドの下に隠しましょうよ」
キース 「俺は布団だ!」

安全な隠し場所は無い、という叫び。
布団ではねえ…。


2016/08/03 (Wed) 

 

☆和室じゃ無理です


お盆が目前に迫ってくる中、まだ卒塔婆書きが終わらないキース君。
スッポンタケの卒塔婆も書けていなくて、隠し場所が家に無い有様で。

シロエ 「そういえば和室でしたっけ…。キース先輩の部屋は」
マツカ 「ベッドの下には隠せませんね…」
ジョミー「畳を上げたらいけるんじゃない?」

畳の下なんか誰も見ないよ、と素晴らしいアイデアですけれど。

キース 「畳を上げている真っ最中に、親父が来たらどうするんだ!」
一同  「「「あー…」」」

ありそうだよな、と誰もが思うタイミングの悪さと鉢合わせ事故。

シロエ 「キース先輩のリアルラックはどうですか?」
キース 「リアルラックがどうだと言うんだ!」
シロエ 「いえ…。悪くないなら、畳の下でも大丈夫かと…」

現場を押さえられなかったら安全でしょう、という意見。

シロエ 「いい方なんですか、リアルラックは?」
キース 「俺に訊くまでもないだろう!」
サム  「多分、キースが一番運が悪いぜ、俺たちの中じゃ」
ジョミー「だよねえ…。スッポンタケもキースが自分で呼んだし…」
キース 「呼んでいないが!」
ブルー 「弟子にしたのは君だろう?」

とても立派な戒名をつけて…、と容赦ない声。

ブルー 「諦めて卒塔婆を書くんだね。弟子のためにも!」
シロエ 「先輩の一番弟子でしたっけね、スッポンタケは」
スウェナ「もう思いっ切りの腐れ縁よね、地獄までついて行きそうよ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お盆は地獄もお休みだよ!」

だからお盆があるんだもん! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「スッポンタケも沢山帰って来るよね、向こうから!」
サム  「院殿号の仏様だぜ、地獄じゃねえと思うけど?」
ぶるぅ 「もちろん、阿弥陀様の方!」

蓮の花も今がシーズンなの! と弾ける笑顔。

ぶるぅ 「素敵な卒塔婆を書いてあげてね、ジキジキなのを!」
キース 「じ、ジキジキ…」

真面目に親父に殺されそうだ、と抱える頭。
死亡フラグ…?


2016/08/04 (Thu)

 

☆お役所だそうです


お盆が其処に迫っているのに、卒塔婆書きが終わらないのがキース君。
今夜は徹夜で五十本だとか、スッポンタケの卒塔婆もまだらしくて。

ぶるぅ 「卒塔婆にジキジキ、頑張ってね~!」
キース 「それを書いたら、俺の命が無さそうなんだが…!」
サム  「いいじゃねえかよ、時期的にお浄土直行便だぜ?」

地獄も休みになるんだからよ、と斜めな励まし。

サム  「きっと受け付けはもう締め切りだぜ、一足お先に」
シロエ 「ありそうですよね、地獄がお役所なんだったら」
ブルー 「昔から立派なお役所だけど?」

天国はともかく地獄の方は、と生徒会長、いや伝説の高僧、銀青様。

ジョミー「地獄ってそういうトコだったわけ?」
ブルー 「君も坊主の端くれだったら、そのくらい知っておきたまえ」
サム  「そうだぜ、基本のキなんだからよ」
シロエ 「有名な話なんですか?」
ブルー 「閻魔様が裁判官って所で、普通はピンと来ないかい?」
一同  「「「あー…」」」

確かにお役所っぽい感じ、と納得の響きな「裁判官」。

ブルー 「地獄の鬼だって公務員だよ、だからお盆は休むわけでさ」
シロエ 「お盆休みは、地獄の都合だったんですか!?」
スウェナ「知らなかったわ、恩赦ってわけじゃなかったのねえ…」
キース 「おい、騙されるな!」

お役所はともかく、お盆休みの方は嘘だ、という声が。

キース 「お盆は地獄送りになったヤツらの休みでだな…!」
サム  「別にどっちでもいいと思うぜ、受け付け終了だったらよ」
シロエ 「ですよね、受け付けていないんだったら安心ですよ!」

此処で死んでも大丈夫です、とシロエ君まで。

シロエ 「スッポンタケの卒塔婆を頑張りましょう!」
マツカ 「お浄土しか開いていないというのは素敵ですよね」
ブルー 「ぼくもそう思うよ、心をこめて書くんだね」
キース 「ジキジキをか…?」
ブルー 「そう、直々に!」

師僧手ずから、と強烈なプッシュ。
直々に卒塔婆書きですか…。


2016/08/05 (Fri)

 

☆卒塔婆は早めに


もう目前に迫ったのがお盆、けれど終わらないキース君の卒塔婆書き。
今夜は徹夜で五十本だと騒いでいるのに、スッポンタケ用も必要で。

ブルー 「早めに仕上げておいた方がいいよ、ジキジキだけに」
キース 「遅いほどいいに決まってるだろう、あんなヤバイのは!」

親父にバレたら、もう本当に後が無いんだ、とブルブルと。

キース 「出来ればお盆の直前くらいに書きたいんだが!」
ブルー 「君の気持ちは分かるんだけどね、経験の方はあるのかい?」
キース 「当然だろうが、来る日も来る日も卒塔婆書きだぞ!」

今夜も五十本なんだ、と言ってますけど。

ブルー 「それは普通の卒塔婆なわけでさ、定番だろう?」
キース 「何の話だ?」
ブルー 「ジキジキだってば、一度も書いてはいない筈だよ」

そんな梵字を卒塔婆には…、という指摘。

ブルー 「書き損なったら大変だろうと思うけれどね?」
サム  「あー…。電動卒塔婆削り器は使えねえよな、元老寺だと」
キース 「た、確かに家にはあるんだが…」

俺は使わせて貰えないんだ、と副住職。

キース 「心をこめて自分で削れ、と親父のヤツがうるさくて…」
ブルー 「ほらね、後回しにしてると失敗するよ?」

ジキジキの最後の一画でモロに失敗だとか、と嫌すぎる話。

ブルー 「失敗したのを削るのは何かと厄介だから…」
キース 「それで早めに書けというのか、余裕がある間に」
シロエ 「一理ありますよね、練習だって必要ですよ」

ぶっつけ本番ではリスクが高くなりませんか、と話は書道へ。

シロエ 「練習してから書いた方がいいと思いますけど」
キース 「そ、そうか…。失敗したら目も当てられないな」

今夜、キッチリ書くことにする、と固めた覚悟。

キース 「後は森の中に隠すとするか」
一同  「「「森の中?」」」
キース 「他の卒塔婆と一緒に積んでおいたら、まずバレない!」

俺の部屋より安全だろう、と溢れる自信。
本当にそれでいいんですか…?


2016/08/06 (Sat)

 

☆森の中はアウト


お盆が目前に迫って来た中、今夜は徹夜で卒塔婆を書くのがキース君。
スッポンタケのも書くのだそうで、書き上がったら隠し場所は森。

キース 「木の葉を隠すなら森の中、と昔から言葉があるからな」
シロエ 「そうですねえ…。五十本単位で卒塔婆ですもんね」
スウェナ「混ぜておいたらバレないわね、きっと」
キース 「親父も面倒がってチェックしないし、あそこにしよう」

卒塔婆を積んである部屋があるから、という話ですけど。

サム  「それって名案っぽいんだけどよ…。ヤバくねえか?」
キース 「親父だったら、書いた卒塔婆は放置だが?」

誤字が無いかをチェックした後は積み上げて終わり、とキッパリと。

キース 「俺に押し付けたノルマの分もノーチェックだ!」
シロエ 「どうしてなんです、その辺は厳しそうですけれど…?」
キース 「卒塔婆に関してはアレルギー反応が出るらしい」

長年、卒塔婆書きに追われまくったせいで、と合掌。

キース 「書き上げた後は出番が来るまで、絶対に見ない!」
サム  「その出番だけどよ…。最終日だよな?」

お盆の施餓鬼で登場するんじゃねえのか、とサム君の質問。

サム  「あそこで供養で、それから墓地に持って行くんじゃあ…?」
キース 「だから、その前に俺がコッソリ回収してだな…」
サム  「マジでその日まで、誰も触りに来ねえのかよ?」

施餓鬼に来ねえ檀家さんも多い筈だせ、と流石な知識。

サム  「その辺を考えて並べてあるんじゃねえのかよ、アレ」
キース 「そ、そういえば…」
シロエ 「並べるっていうのは何なんです?」
ブルー 「施餓鬼供養では卒塔婆を読むしね、読み終わった分から…」
サム  「檀家さんが貰って、自分の家の墓まで持ってくんだよ」

確実に来ている檀家さんの分の卒塔婆は読むのが早め、と。

サム  「でねえと、待たせちまうからよ…」
キース 「そうだった…」

それを忘れていた、と青ざめる副住職。
森の中は無理っぽいですね?


2016/08/07 (Sun) 

 

☆卒塔婆は実家で


いよいよお盆が目前ですけど、卒塔婆書きに追われているキース君。
スッポンタケのも書くのが仕事で、隠し場所が無いのが大きな問題で。

キース 「いったい何処に置けばいいんだ、あんなヤバイのを!」
サム  「でもよ、引き受けた以上は、責任を持って書かねえと…」
ブルー 「坊主失格ということになるね、卒塔婆を無視では」

しかも御布施を貰っておいて…、と軽蔑の眼差し。

ブルー 「どうしても困ると言うんだったら、相談に乗るよ?」
キース 「本当か!?」
ブルー 「どうせ今年も、ウチで棚経になるんだからねえ…」

シロエたちまで動員されて、と生徒会長、深い溜息。

ブルー 「とんだ災難だよ、スッポンタケが帰って来るなんて」
シロエ 「あー…。理屈だとそうなりますね」
スウェナ「お盆に仏様が帰って来るのが家だものねえ…」

スッポンタケの実家なのね、と嫌すぎる例え。

スウェナ「山ほど帰省して来るわけよね、此処にゾロゾロ」
ブルー 「ぼくの親戚ではない筈だけど…。もう、なりゆきで」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 今年も、お膳、頑張る!」

精進料理でお迎えしなくちゃ、と張り切っている人もいますけど。

マツカ 「此処がスッポンタケの実家だったんですか…」
シロエ 「そうみたいですね、全く気付いていませんでした」
ブルー 「ぼくは諦めの境地だよ。それで卒塔婆の件だけど…」

このくらいで預かってもいいけれど、と指が一本。

キース 「そ、それは…。有難いんだが、高すぎないか?」
ブルー 「貰った御布施が飛びそうだって?」
キース 「そうなるんだが…」
ブルー 「嫌なら別にいいけれど?」

たったこれだけで命が買えたら安いけどね、という仰せ。

ブルー 「アドス和尚に卒塔婆がバレたら、即死だよ?」
キース 「うっ…」
ブルー 「ぼくなら瞬間移動で引き取って隠せるんだけど?」
キース 「分かった、頼む!」

その金額で命を買うことにする、と商談成立。
これで卒塔婆が書けますね!


2016/08/08 (Mon)

 

☆卒塔婆あります


スッポンタケの卒塔婆の件も解決、いよいよ今年のお盆が開幕。
棚経に来るのが十四日とあって、生徒会長宅に早朝から揃う御一同様。

シロエ 「毎年ですけど、なんでこんなに早いんですか!」
スウェナ「仕方ないわよ、サムとジョミーは昨日の夜から元老寺よ?」
マツカ 「始発のバスでは間に合わないって話ですしね…」

朝イチで棚経に行くお宅には…、というのが棚経事情。

ブルー 「アドス和尚とキースが手分けしたって、丸一日だし…」
シロエ 「朝の六時にスタートっていうのは分かりますけど…」

此処に来るのはもっと遅いじゃないですか、とツッコミが。

シロエ 「棚経の合間に拉致するんでしょう、例の人が!」
マツカ 「そういうパターンですけどね…」
スウェナ「早めに準備したいっていうことなのよね、その例の人が」
ブルー 「そうなるねえ…。お膳とか、お供え物だとか…」

おまけに今年はアレもあるから、と指差すのが壁際の卒塔婆。

シロエ 「キース先輩の力作ですね、会長がぼったくったヤツ…」
ブルー 「失礼だねえ、預かったと言って貰えるかな?」

きちんと毎日、粗相がないよう扱っていた、と威張る人。

ブルー 「院殿号の仏様だし、御布施を貰ったからにはねえ…」
??? 「君の心遣いが嬉しいねえ! スッポンタケも喜ぶよ!」

いよいよお盆だ、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。

Aブルー「これがジキジキな卒塔婆なんだね、スッポンタケの!」
ブルー 「キースが命を懸けて書いたよ、バレないように!」

アドス和尚が寝ている間にコソコソと…、と説明を。

ブルー 「書き上がったから引き取ってくれ、と思念波がね!」
Aブルー「バレたらヤバイらしいけれどさ…。普通だよ?」
シロエ 「ぼくにも普通に見えますけど…」
ブルー 「それは素人さんだからだよ!」
Aブルー「プロの目で見たら?」
ブルー 「怪しすぎだよ!」

ジキジキな梵字と院殿号の戒名なんて、と噂の卒塔婆。
普通ですけどね…?


2016/08/09 (Tue)

 

☆位牌もあります


やって来ました、棚経の日な十四日。ソルジャーもパッと御登場。
スッポンタケの立派な卒塔婆もあるのが今年で、ジキジキな卒塔婆で。

ブルー 「プロの目で見たら、アレはジキジキなんだってば!」
シロエ 「謎の字にしか見えませんけど?」
マツカ 「お釈迦様の国の字なんか読めませんしね、ぼくたちは…」

素人ですから、とマツカ君も。

マツカ 「院殿号の戒名だったら分かるんですけど…」
Aブルー「素敵だよねえ、立派な卒塔婆! スッポンタケ用の!」

ジキジキな卒塔婆できっと漲るに違いない、と嬉しそうな顔。

Aブルー「これで今年の棚経は完璧! 位牌も用意して貰ったし!」
シロエ 「キース先輩の血と汗と涙の結晶ですよ、それも…」
ブルー 「そっちも届けて来たからねえ…。「これで頼む」と」
スウェナ「あら、位牌は自分で持って来たわけ?」

卒塔婆は瞬間移動なのに、と不思議そうな顔のスウェナちゃん。

スウェナ「位牌もついでに頼めばいいのに、どうしてかしら?」
シロエ 「卒塔婆と違って、隠せるからじゃないですか?」
ブルー 「そうらしいねえ、荷物の中にコッソリとね!」

だから隠して持って来たわけだ、とつまらなそうな顔。

ブルー 「こっちの方も頼んでくれたら、もっと御布施が…」
シロエ 「ぼったくるつもりだったんですね?」
ブルー 「ついでだからねえ、卒塔婆があるなら位牌もね!」

是非とも運ばせて欲しかったのに、とブツブツと。

ブルー 「それなのに、届けに来るなんて…。つまらないったら…」
Aブルー「ぼくはどっちでもいいんだよ! 棚経が出来れば!」

今年もよろしく、とやる気満々、お供え物も山と持参した様子。

Aブルー「さあさあ、みんなで用意する!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お膳はもう出来てるよ!」
Aブルー「ありがとう! 花はこの辺でいいのかな、と」
ぶるぅ 「いいと思うよ、果物がここ!」

みんなも用意を手伝ってね、と無邪気な声が。
逃げ道は無いようですね?


2016/08/10 (Wed)

 

☆立てたい卒塔婆


今日はいよいよ棚経とあって、朝早くから生徒会長宅に集う面々。
スッポンタケの卒塔婆もある中、張り切りまくるのがソルジャーで…。

Aブルー「この真ん中にね、卒塔婆をドカンと置きたいんだけど!」
シロエ 「スペース的に無理だと思いますけど…」
Aブルー「横にして置くなら、場所が足りないだろうけど…」

立てておいたらいいじゃないか、と指差す棚経用の祭壇。

Aブルー「こう、バースデーケーキみたいに! 卒塔婆が主役で!」
シロエ 「卒塔婆はただの板ですから…。立てられませんよ?」
Aブルー「分かってないねえ、こう、蝋燭の要領で!」

台があったら立つじゃないか、と眺める先にお供え物のスイカ。

Aブルー「これに刺したら立つんじゃないかな、いい感じに!」
シロエ 「重量の関係で、スイカが負けると思いますけど!」
Aブルー「だからさ、スイカの周りをガッチリ固めればいいんだよ!」

他の色々なお供え物で、とニッコリニコニコ。

Aブルー「重いヤツだとカボチャがそうかな…。サツマイモとかも」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ もっとカボチャを買ってくる?」

それともトマトがいいのかなぁ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「スイカを網に入れれば、もっと安定するよね!」
Aブルー「ああ、なるほどね! 網ごと押さえれば安心だよねえ…!」

スイカが入っていた網は何処だったっけ、と探しに行く人。

Aブルー「あった、あった! まだゴミ箱には捨ててなかったよ!」
シロエ 「本気でスイカに刺す気なんですか、その卒塔婆を?」
Aブルー「だって、せっかくの晴れ舞台だしね!」

位牌だけだとつまらないから、とスイカを突っ込む網袋。

Aブルー「この上からドンと刺せばバッチリ!」
ぶるぅ 「そだね、スイカの真上からだね!」
Aブルー「それじゃ刺すから、みんなで押さえてくれるかな?」
一同  「「「ちょ、ちょっと…!」」」

マジですかい! と凍るご一同様ですけれど。
スイカに卒塔婆はアリですか?


2016/08/11 (Thu)

 

☆卒塔婆とスイカ


いよいよ棚経の日ですけれども、スッポンタケの卒塔婆が大問題。
立てて飾っておきたいソルジャー、スイカに刺すと言い出しまして…。

Aブルー「ほらほら、押さえて! スイカを網ごと!」
ぶるぅ 「えとえと、その前に網に他のお供え物とかを…」

重石の代わりに固定した方がいいと思うの! と、もっともな意見。

Aブルー「なるほどねえ! カボチャとかサツマイモとかを!」
ぶるぅ 「そうなの、紐で結ぶとかして、外れないように!」
Aブルー「いいねえ、それじゃお願い出来るかな?」
ぶるぅ 「オッケー!」

卒塔婆の重さはどのくらいかな、と手際よく結んでゆくお供え物。

シロエ 「ほ、本気でスイカに卒塔婆ですか?」
Aブルー「いいと思うけどね、せっかく書いて貰ったんだから!」
ブルー 「スイカに卒塔婆ねえ…。聞いたことさえないけどね?」
Aブルー「いいんだってば、ぼくが飾ると言ってるんだから!」

刺したら映えるに違いない、と卒塔婆を抱えるソルジャーですけど。

Aブルー「あれ? 待ってよ、まさにジキジキだよ、これは!」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「ジキジキだってば、スイカにグサリと刺すんだから!」

スッポンタケがスイカの奥の奥までズンズンと…、と紅潮する頬。

Aブルー「スッポンタケがスイカを貫くんだよ! 奥の奥まで!」
一同  「「「うわー…」」」

その発想はまるで無かった、と一同、ドン引き。

シロエ 「な、なんてことを言うんです! 卒塔婆ですよ!?」
マツカ 「そうです、キースが命を懸けて書いたんですけど!」
Aブルー「うん、ジキジキと書いてくれたよ!」

お釈迦様の国の言葉でセックスだよね、というのがジキジキ。

Aブルー「スイカに刺したらそのものだよねえ、グッサリと!」
ブルー 「卒塔婆をなんだと思ってるのさ!」
Aブルー「決まってるじゃないか、スッポンタケの分身だよ!」

スッポンタケ自身と言ってもいいかも、とウキウキと。
いいんですか…?


2016/08/12 (Fri) 

 

☆卒塔婆で奥まで


棚経の日が来たんですけど、大問題なのがスッポンタケの卒塔婆。
ソルジャーがスイカに刺すと言い出し、おまけにジキジキという発言。

Aブルー「素晴らしいよね、卒塔婆がスッポンタケそのものに!」
ブルー 「そんな目的に卒塔婆を使わないでくれたまえ!」
Aブルー「ぼくがお金を払ったんだよ、注文したのもぼくだから!」

好きに使っていい筈なのだ、と卒塔婆を抱えて満面の笑顔。

Aブルー「これをスイカにグッサリと! まさにイチモツ!」
一同  「「「イチモツ?」」」
Aブルー「分からないかな、ズバリ、男のシンボルだよ!」

男なら誰でも一本持っているもので…、と得意げに。

Aブルー「スッポンタケは形がイチモツそのものだからね!」
一同  「「「うわー…」」」

聞きたくなかった、と頭を抱える御一同様。

シロエ 「…アレは学名も酷いんですよね?」
Aブルー「何を言うかな、立派じゃないか、恥知らずな男根!」

まさにスッポンタケな学名、と名は体を表すのがイヤンな現実。

Aブルー「この卒塔婆だって、その心で! 恥知らずに!」
ブルー 「…其処のスイカに突き立てたいと?」
Aブルー「奥の奥まで突っ込みたいねえ、ズンズンと!」
ぶるぅ 「えとえと…。スイカ、割れちゃわない?」
シロエ 「そういえば、夏の海辺の風物詩ですね…」

スイカ割りは、という話も出たんですけど。

Aブルー「もちろん、気を付けて貫くよ! 割れないように!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ サイオンを使うんだね?」
Aブルー「そうだよ、相手の身体を傷付けちゃうのは下手な証拠で!」

セックスは痛くしないのが鉄則、と威張り返る人。

Aブルー「相手がそういう趣味でなければ、優しくね!」
シロエ 「…スイカはそっち系かもしれませんけど?」
マツカ 「割られるのがお約束ですからね…」
Aブルー「スイカの趣味は今は無視だよ、卒塔婆の方が大切だから!」

貫いて真ん中に飾らなければ、と主張する卒塔婆。
本気らしいですね?


2016/08/13 (Sat) 

 

☆手伝うジキジキ


棚経の日を迎えたんですけど、スッポンタケの卒塔婆の扱いが問題。
ジキジキだからとスイカに刺したいソルジャー、目指すはエロいブツ。

Aブルー「スイカが優しくされたいかどうか、そんなのはスルー!」
シロエ 「本気で卒塔婆を刺すつもりですね?」
Aブルー「そうやって飾れば、何処から見たってジキジキだからね!」

きっと卒塔婆も喜ぶだろう、と両手でしっかり構えまして。

Aブルー「重石の用意も出来たようだし、スイカを押さえて!」
シロエ 「ぼくたちがですか!?」
Aブルー「スッポンタケの世界に恥は無いしね、大丈夫だよ!」

見られていたって意気消沈にはならない筈だ、とキッパリと。

Aブルー「手伝われたって平気な筈だよ、ヘタレじゃないから!」
一同  「「「手伝う?」」」
Aブルー「そうだよ、スッポンタケとスイカのジキジキをね!」

ぼくがスッポンタケを手伝って、君たちはスイカのお手伝い、だとか。

Aブルー「スイカも嫌とは言わないからね!」
シロエ 「…嫌とか以前に、意思表示をしていませんが!」
Aブルー「嫌よ嫌よも好きの内とか言うんだろう?」

嫌とも言っていないわけだし、オールオッケー! と自分ルールで。

Aブルー「さあ、押さえる! 其処のスイカをみんなでしっかり!」
ブルー 「ぼくは抜けさせて貰いたいけどね?」
Aブルー「君とぶるぅは外れていいかな、サイオンが半端ないからね」

下手に干渉し合ったりすると、スイカがパアに、という話。

Aブルー「割れてしまったら元も子もないし、他の面子で!」
シロエ 「ぼくたちですか!?」
Aブルー「他にいったい誰がいるのさ? ああ、そうだ…」

スウェナも外れて、とシッシッと。

Aブルー「スッポンタケが目指すのは兄貴な世界だからね!」
シロエ 「男だけでやれと言うんですか!?」
Aブルー「そうだよ、兄貴の世界に女性は不要!」
シロエ 「そ、そんな…」

マツカ先輩とぼくだけですか、と嘆くだけ無駄。
犠牲者様は二人…。


2016/08/14 (Sun)

 

☆やるならスイカ


お盆の棚経の日ですけれども、スッポンタケの卒塔婆が大問題。
スイカにグサリと刺したいソルジャー、男子二名を手伝いに指名で…。

Aブルー「兄貴でジキジキな世界にようこそ! スイカを押さえる!」
シロエ 「嫌だと言ったら、どうなるんですか?」
Aブルー「スイカの代わりに、君に刺してもいいんだけれど?」

ズボンの後ろに刺して立てれば完璧だよね、と怖すぎる意見。

Aブルー「緩いようなら、ベルトでギュギュッと締めればね!」
シロエ 「ぼくに卒塔婆を背負えとでも!?」
Aブルー「本当にグサリと刺されるよりかはマシだと思うよ」

バックバージンを奪われたいなら別だけれど、とニヤニヤと。

Aブルー「初めての人には、あくまで優しく! 出来る兄貴ならね!」
マツカ 「ぼ、ぼくは遠慮しておきます…!」

スイカを押さえることにします、と即断したのがマツカ君。

マツカ 「ぼくで良ければ、一人で押さえますけれど…」
Aブルー「そうだねえ…。どうしようかな、シロエも捨て難いしね…」
シロエ 「いえ、ぼくもスイカを押さえますから!」
Aブルー「バックバージンの方はいいのかい?」

ジキジキな卒塔婆で貫いたっていいんだけれど、と構える卒塔婆。

Aブルー「大丈夫だよ、ちゃんと優しくするから!」
シロエ 「遠慮しときます、ズボンの後ろに刺される方も!」
Aブルー「えーっ!? つまらないねえ、せっかくなのに…」

まあいいけどね、とスイカに視線。

Aブルー「要はジキジキを体現できればいいわけだから…」
シロエ 「マツカ先輩、押さえましょう!」
マツカ 「こうですね!」

どうぞ遠慮なく刺して下さい、と押さえるスイカ。

Aブルー「逃げないように押さえていてよ? せーのっ!」
シロエ 「ひぃぃっ!!」

振り上げられた卒塔婆がスイカにグッサリ。

マツカ 「あ、網は破れていませんね…?」
シロエ 「スイカの方も…」

ヒビも入っていないんですが、と。
流石はサイオン、まるでマジック…。


2016/08/15 (Mon)





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☆お釈迦様の人生


兄貴なバーに行こうとしたって、キース君が多忙で無理なソルジャー。
お盆を控えた今は卒塔婆書き、梵字がどうこうという話題で。

Aブルー「お釈迦様の国の言葉で書いたら、日常もお経なんだよね?」
キース 「間違えるなよ、お釈迦様に限定されるからな」
Aブルー「そうなのかい?」
キース 「当然だろうが、一般人の日常がお経になると思うのか!」

お釈迦様だからこそ、日常生活も有難いのだ、という説明。

キース 「柔らか豚をお召し上がりになった結果が食中毒でも!」
Aブルー「うーん…。でも、そればかりじゃないよね、お経」
キース 「それはまあ…。お釈迦様の弟子というのもアリだが…」
Aブルー「じゃあさ、君が言ってる阿弥陀様はどう?」

お釈迦様の弟子の一人だろうか、と質問が。

Aブルー「他にも色々、仏様がいるようだけど…。みんな弟子かい?」
キース 「其処の所は理解するのが難しくてだな…」

あんたに言っても分かるかどうか、と深い溜息。

キース 「とにかく、有難い人の日常だけだ! お経になるのは!」
シロエ 「食中毒でもいけるんですね?」
キース 「奥さんを捨てて家を出たって、お経になるが」
一同  「「「は?」」」
キース 「それもお釈迦様の人生なんだ!」

何不自由ない王子様な生活、それに妻子も捨てて歩んだ仏の道。

キース 「後には息子も弟子になるんだ、これは有名な話だぞ」
Aブルー「奥さんって…。それに息子って、そうなるとさ…」
キース 「どうかしたのか?」
Aブルー「お釈迦様だってしていたんだよね、セックスを!」

ぼくの世界じゃ自然出産は無いんだけどね、とSD体制な世界の人。

Aブルー「だけど子供が出来る仕組みは知ってるし…」
キース 「お釈迦様を愚弄する気か、あんた!?」
Aブルー「違うよ、お経の凄さが更にダイレクトに!」
キース 「なんだと?」
Aブルー「こう、魂にね!」

ビンビンと響いて来ちゃったんだよ、と恍惚と。
これってヤバくないですか?


2016/07/16 (Sat) 

 

☆梵字でよろしく


兄貴なバーを目指すつもりが、キース君が忙しくて無理なソルジャー。
お盆を控えて卒塔婆書きな季節、それに必須の梵字からお経の話へと。

Aブルー「お釈迦様だと、セックスもお経! そうなるんだよね?」
キース 「誰がそういう話をしている!」
Aブルー「妻子を捨てたと言ったじゃないか、捨てる前には…!」

セックスしないと捨てられないよ、というツッコミ。

Aブルー「でないと子供は生まれないしね、この世界では!」
キース 「そういう部分は、お経に書かれていないんだが!」
Aブルー「書かれてなくても、お釈迦様だってセックスだってば!」

だからこそ妻子を捨てられたんだ、と超展開なお経の解釈。

Aブルー「それで閃いたよ、スッポンタケの卒塔婆に書いて貰う字!」
キース 「何を書けと?」
Aブルー「ズバリ、漲りますように!」

お釈迦様の国の言葉でそう書いてくれ、と注文が。

Aブルー「死語でいいから、キッチリと! 御礼はうんとはずむから」
キース 「俺は知らんぞ、そんな言葉は!」
Aブルー「漲りますように、っていう言葉が何処にも無いとでも?」

言葉だけならありそうだよね、という指摘。

Aブルー「元気溌剌って言葉にしたって、元気が漲るわけだから!」
サム  「まるでねえとは言えねえか…。似たようなのがよ」
キース 「頼む、空気を読んでくれ!」

この状況で何を言うか、とアタフタと。

キース 「とにかく無いんだ、お経には! その表現は!」
Aブルー「うーん…。だったら、調べてくればいい?」
キース 「はあ?」
Aブルー「だからさ、お釈迦様の国の言葉が分かればいいんだろう?」

ちょっと現地で突撃レポを、と恐ろしすぎる台詞が炸裂。

Aブルー「お盆までに間に合えばいいわけだしね!」
キース 「ちょっと待て!」
Aブルー「スッポンタケのためだし、頑張るよ! じゃあね~!」
キース 「こらあ、待たんか!」

馬鹿野郎、と叫べど消えていたソルジャー。
どうなりますか…?


2016/07/17 (Sun) 

 

☆聖地に行きたい


兄貴なバーに行こうとしたのに、キース君が多忙で諦めたソルジャー。
代わりにお盆な卒塔婆がどうとか、スッポンタケのを希望らしくて。

シロエ 「…消えちゃいましたよ、迷惑な人が」
ジョミー「現地で突撃レポとか言っていなかった…?」
マツカ 「ぼくにも現地と聞こえましたが…」

現地というのは現地でしょうか、と周りをキョロキョロ。

マツカ 「お釈迦様の国は今もありますからね。…変わりましたけど」
ブルー 「仏教の人は激減したよね、絶滅危惧種で」
キース 「あそこを目指しやがったのか!?」

あの馬鹿が土足でお釈迦様の聖地に…、とガクガクブルブル。

キース 「俺でさえ行けていないのに! 聖地巡礼には!」
スウェナ「聖地巡礼って、今の時代の最先端よね?」
シロエ 「そうです、そうです! 行ったらコラボグッズがあるとか」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ コラボカフェも人気があるらしいよ!」

入ろうとしたら行列なの! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「限定品のアイスとかだと、凄い速さで完売だから!」
シロエ 「キース先輩にそういう趣味があっただなんて…」
スウェナ「ビックリしたわよ、何に萌えてるのよ?」

聖地巡礼したいだなんて、という質問。

スウェナ「ゲームなの、それともアニメか漫画?」
キース 「誰がそういう話をしている!」
シロエ 「えっ、でも…。聖地巡礼に行けていないんでしょう?」

学校と副住職の二足の草鞋ですもんねえ…、と気の毒そうに。

シロエ 「ぼくで良ければ代わりに行って来ますけど?」
マツカ 「流石ですね…。キースの代わりにグッズをゲットですね?」
シロエ 「タダとはいきませんけどね!」

足代とかは頂きますから、と大真面目。

シロエ 「それで、先輩の萌えは何なんです?」
キース 「聖地巡礼だと言っているだろう!」
シロエ 「ですから、何の聖地ですかと…」
キース 「お釈迦様だ!」

聖地巡礼の本家本元、という切り返し。
お釈迦様萌え?


2016/07/18 (Mon)

 

☆お釈迦様に萌え


キース君がお盆の卒塔婆書きで多忙と聞いたソルジャー、それに注目。
スッポンタケの卒塔婆に梵字がどうこう、現地で突撃レポだとか。

シロエ 「お釈迦様の聖地に巡礼って…。お釈迦様萌えですか?」
スウェナ「流石ね、プロのお坊さんになると違うわねえ…」
キース 「貴様ら、お釈迦様まで愚弄するか!」

何が萌えだ、と怒りの形相。

キース 「お釈迦様にゆかりの場所に行くのが、本物の聖地巡礼だ!」
マツカ 「そうでしょうか? 他にもあると思いますけど…」
シロエ 「ええ、ありますよね、色々な萌えが!」
ブルー 「あるだろうねえ、キリスト様に萌えとか、もう色々と」
キース 「あんたまで便乗するんじゃない!」

それでも伝説の高僧なのか、と歯軋りせんばかり。

キース 「どの宗教にも聖地巡礼があることは確かに認めるが…」
ブルー 「だからさ、君の場合はお釈迦様萌えになるんだよ」
キース 「その言い方はやめてくれ!」

萌えじゃないから、と激しく否定。

キース 「聖地に行ければいいな、と思っていただけで…!」
シロエ 「だったら、どうして行かないんです?」
キース 「行きそびれたんだ、俺の学年は!」
一同  「「「は?」」」
キース 「大学のヤツだ、専修コースのヤツらと行くんだ!」

二年に一度は聖地巡礼、それをやるのが専修コースという話。

キース 「そいつらの年と上手く重なれば募集があるが…」
シロエ 「キース先輩の学年には無かったんですね?」
キース 「実に不幸な巡り合わせでな!」

行けていたなら、現地でカレーの炊き出しだって…、と。

キース 「せっかくの聖地だ、美味いカレーを作るんだ!」
シロエ 「カレーの国に行くからですか?」
キース 「その通りだが、言葉の実践も兼ねている」
スウェナ「死語だって言ってたヤツを使うの、買い出しとかに?」
キース 「当然だろうが、そのための現地実習だ!」

現地の店で材料を買う所から…、と言ってますけど。
誰か行ったような?


2016/07/19 (Tue)

 

☆カレーの国なら


お盆を控えて卒塔婆書きなキース君、其処に注目したのがソルジャー。
スッポンタケのための梵字が欲しくて、現地で突撃レポがどうのと。

シロエ 「聖地でカレーってヤツですけど…。さっきの誰かが…」
マツカ 「突撃レポって言いましたよねえ、お釈迦様の国で」
キース 「だから頭に来てるんだ! 俺は聖地に行きそびれたのに!」
サム  「問題は其処じゃねえと思うぜ」

カレーの話じゃねえんだよ、というツッコミ。

サム  「多分、カレーの炊き出しなんかはしねえしよ…」
ジョミー「するわけないよね、食べる方なら好きそうだけどさ」
スウェナ「地球の食事は何でも美味しい、って言ってるものねえ…」
シロエ 「手づかみで食べるカレーでもOKなんでしょうか?」
ブルー 「どうなんだかねえ…。ブルーはけっこうタフだから…」

そういうのも平気じゃなかろうか、と冷静な分析。

ブルー 「現地情報ゲットのためなら、頑張って現地溶け込み派だよ」
シロエ 「そういえば、昔は海賊もやってたんでしたっけ?」
マツカ 「お世話になったと聞いてますよね、海賊のアジトで」
スウェナ「だったら、カレーの国でも楽勝よ、きっと」
サム  「普通に現地で飯じゃねえかと思うぜ、俺は」

しかも怪しげな雰囲気の店な、と注釈つき。

サム  「如何にもって感じの店でカレーを食うんじゃねえかと…」
シロエ 「カレーの国で兄貴なカレー屋ですか!?」
ジョミー「あるなら入りそうだよ、ソレ…」
ブルー 「一応、いないってことになってるけどねえ、表向きは…」

でも専門の兄貴がいるかも、と妙な台詞が。

一同  「「「専門の兄貴!?」」」
ブルー 「そう。社会的にも認められている兄貴な集団!」
キース 「おい、そんなのがいるのか、あそこは?」
ブルー 「いるんだよねえ、結婚式とかでは定番らしいよ」
一同  「「「結婚式?」」」
ブルー 「歌と踊りのプロだから…」

呼ばないと話にならないのだとか。
プロの兄貴な集団ですか?


2016/07/20 (Wed) 

 

☆兄貴なプロ集団


お盆を控えて卒塔婆書きが忙しいキース君。まさにリーチな季節が今。
そして卒塔婆を欲しがるソルジャー、現地でのレポに突撃だそうで。

シロエ 「歌と踊りのプロ集団って…。兄貴がですか?」
ブルー 「らしいよ、絶世の美女から、如何にも兄貴な人まで色々」
一同  「「「美女?」」」
ブルー 「そうなんだよねえ、女装がお約束らしくって…」

その集団はまさに美女と野獣といった雰囲気、という解説。

ブルー 「ガタイのいい兄貴が楽器を担当、美形は歌って踊るんだよ」
シロエ 「それってネタではないですよね?」
ブルー 「残念なことに、ネタじゃないんだよ」
キース 「あの国はそういう国だったのか!?」
ブルー 「そうらしいねえ、お釈迦様の時代はどうか知らないけれど」

今は結婚式にも、赤ちゃんが生まれたお祝いにも…、と。

ブルー 「プロの兄貴な集団を呼んで、踊って祝って貰うんだよ」
シロエ 「…呼ばないっていうのは無いんですか?」
ブルー 「呼ばないと人生終わるらしいよ」
一同  「「「え?」」」

何故、人生が終わるのだ、と顔を見合わせる御一同様。

シロエ 「兄貴でしょう? そのプロ集団は」
キース 「どうして人生を兄貴に左右されねばならん!」
ブルー 「伝統だからねえ、呼んで御祝儀をはずむものでさ…」

呼ばなかったら呪われるのだ、と怖い話が。

ブルー 「本当に人生終わった人もあるって言うから…」
キース 「呪われないように呼ぶわけか…」
ブルー 「そう聞いているよ、伝統だよ」
シロエ 「プロ集団は何処に出没するんです?」
ブルー 「何処の町でも、普通に歩いているらしいけど?」

綺麗な民族衣装を纏って、お化粧もして、と説明が。

ブルー 「美形の場合は女性と間違えられるんだけど…」
キース 「ガタイのいい方が問題なんだな?」
ブルー 「何処から見たって兄貴だからね!」
シロエ 「じゃ、じゃあ…」

あの人も簡単に見付け出すんじゃないですか、と。
ヤバいかも…?


2016/07/21 (Thu)

 

☆覚悟はしておけ


お盆と言ったら卒塔婆書きな季節、キース君が多忙で華麗にリーチ。
スッポンタケにもと思ったソルジャー、現地でのレポに突撃だとかで。

シロエ 「一目で分かる兄貴だったら、楽勝ですよ!」
ブルー 「そうなるかもねえ、ブルーでなくても分かりそうだし…」
サム  「ヤバくねえか、それ? 何処に行ってもいるのかよ?」

兄貴なプロ集団ってヤツは、とブルブルと。

サム  「お釈迦様の聖地にも出るってことはねえよな?」
ブルー 「残念だけどさ…。あの国だと、もうお釈迦様はさ…」
キース 「影が薄すぎるとは聞いているが…。まさか聖地にまで…」

結婚式とかにプロ集団を呼ぶ伝統があるのか、と悪い顔色。

キース 「あの辺りには、仏教の寺も多いと聞くが…」
ブルー 「お寺は関係無いんだよ。ほら、呼ばないと呪われるから」
シロエ 「…つまり、いるってことですね?」
ブルー 「ごくごく普通に、結婚式とかには来るらしいねえ!」

そして毎日、街でもスタンバッている、という話。

ブルー 「お祝い事には出掛けるもの! 呼ばれるためには!」
シロエ 「マーケティングですか?」
ブルー 「そういうことだね、何処で結婚式があるとか…」
スウェナ「聞き込みするのね、次に行くべき会場を?」
ブルー 「らしいよ、だから歩けばプロ集団に出くわす仕組み!」

きっとカレー屋にもいるであろう、と合掌を。

ブルー 「ブルーが出掛けて行ったからには、会うと思うよ」
キース 「兄貴なプロの集団にか!?」
ブルー 「一応、覚悟はしておきたまえ」

卒塔婆に注文が入るかも、と銀青様の仰せ。

ブルー 「たまには珍しい卒塔婆もアリだよ、今風の」
キース 「どんな卒塔婆だ、今風というのは!」
ブルー 「お施主様の好みの梵字入りかな…。現地レポの成果で」
キース 「嫌すぎるんだが!」
ブルー 「でもねえ、ノリも大切なんだよ、坊主はね!」

お経もノリが大切だから、と締められた話。
卒塔婆書き、無事に済みますか…?


2016/07/22 (Fri)

 

☆怖すぎるカレー


お盆を控えて卒塔婆書きな季節、夏休みになっても多忙なキース君。
たまにはサボリたくなるのが人情、生徒会長宅へやって来たものの…。

シロエ 「あっ、キース先輩! お疲れ様です、卒塔婆書き!」
サム  「マジでお疲れ、柔道部の合宿から後は缶詰だしよ…」
マツカ 「山の別荘の時だけでしたね、休めたのは…」
キース 「いや、マツカのお蔭でゆっくりさせて貰ったが…」

帰ってからが真面目にリーチ、と疲れ果てた顔。

キース 「今年も親父が余計に押し付けて来やがって…」
スウェナ「またやられたわけ? たまにはキッパリ断りなさいよ!」
キース 「それが出来たら、とっくに俺が住職だ!」

副住職などやっていない、と超特大の溜息が。

キース 「とにかく、今日は休ませてくれ。抜けて来たんだから」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ゆっくりしていってね!」

夏はやっぱりスパイシーカレー! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「元気が出るから、沢山食べてね!」
キース 「…カレーだと?」

嫌すぎる言葉を聞いたような気が…、と言われましても。

ぶるぅ 「あれっ、カレーは嫌いだった?」
サム  「好きだったんじゃねえのかよ? 家じゃ食えねえから」
シロエ 「ですよね、カレーの匂いは厳禁だとかで…」

法要の予定が無い時だけしか駄目なんじゃあ…、とシロエ君だって。

シロエ 「もう絶対に法要は無い、っていう日の前の晩だけじゃあ?」
キース 「その通りだが…。確かにカレーは好きなんだが…」
ジョミー「だったら問題ないと思うけど?」

どの辺がどう嫌なわけ、と入るツッコミ。

ジョミー「ぶるぅのカレーは本格派だから、美味しいのにさ」
ぶるぅ 「そだよ、ナンもきちんと焼いたから!」
シロエ 「いいですねえ! まさに本場の味って感じで」
ぶるぅ 「でしょ、でしょ?」
キース 「本格的すぎて、怖すぎるんだが!」

どうして本場なカレーなんだ、と引けている腰。
カレーが怖いって、どういうわけで…?


2016/07/23 (Sat)  

 

☆カレーで元気に


夏休みに入れば更に近付くのがお盆、卒塔婆書きがリーチなキース君。
マツカ君の山の別荘行きも終わったというのに、今日はサボリで。

キース 「せっかく俺がサボリに来たのに、何故カレーなんだ!」
ぶるぅ 「えとえと…。夏はスパイシーなのがいいでしょ?」
シロエ 「キース先輩だって元気が出ますよ、ぶるぅのカレーで!」

卒塔婆書きの疲れを癒して下さい、とシロエ君も笑顔。

シロエ 「スタミナをつけて、続きを頑張って下さいよ!」
キース 「お前まで嫌な言葉を言うな!」
シロエ 「何か変なこと、言いましたか?」
サム  「言ってねえよな、カレーでパワーをつけろってだけで」
キース 「お前もだ、サム!」
一同  「「「へ?」」」

いったい何がNGワードなのだ、と首を傾げる御一同様。

スウェナ「キース、さっきから何だか変よ? カレーが怖いとか…」
ジョミー「シロエとサムが文句を言われたヤツもさ…」
マツカ 「カレーっぽいですよね、原因は」
シロエ 「どうしてカレーが駄目なんです? 夏はカレーですよ!」

辛さで暑さを吹き飛ばすのは王道なんじゃあ…、という意見。

シロエ 「中華な国の辛い火鍋も、夏がシーズンらしいですしね?」
キース 「火鍋だったら、何も問題無いんだが!」
サム  「やっぱりカレーが駄目なのかよ? 効きそうなのによ…」

夏バテ防止に、と言い終わらない内に…。

??? 「実に効くよね、カレーはね!」
キース 「うわぁぁぁっ!!!」

出やがった、と絶叫、ソルジャー(会話表記はAブルー)登場。

Aブルー「ぼくもスパイシーカレーを希望! 効きそうだから!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 一杯食べてね、元気になれるよ!」
Aブルー「ありがとう! もうモリモリといきたいねえ…!」
シロエ 「カレーもお好きなんですか?」
Aブルー「そりゃね、本場の味となったら食べなくちゃ!」

本場のカレーは素敵だったよ、と瞳がキラキラ。
そういえば、現地突撃レポでしたか…?


2016/07/24 (Sun)

 

☆カレーの国では


夏休みに入ってお盆が近付き、キース君の卒塔婆書きも華麗にリーチ。
生徒会長宅でサボリな所へ、迷惑なソルジャー御登場で。

Aブルー「カレーの本場も素敵でねえ…! もう本当に!」
キース 「あんた、本気で行って来たのか!?」
Aブルー「当たり前だよ、現地レポだと言った筈だよ?」

スッポンタケの卒塔婆のためなら頑張れる、と笑顔全開。

Aブルー「もう完璧に現地溶け込み、毎日カレーだったから!」
シロエ 「…聖地巡礼したんですか?」
Aブルー「お釈迦様の方も気になるからねえ、あちこち回って…」

それに取材も抜かりなく、と本当に行って来た模様。

Aブルー「ぼくには言葉の壁も無いから、楽勝だってば!」
シロエ 「それじゃカレーも、現地の人と一緒にお店で?」
Aブルー「当然だってば、それが溶け込む基本だよ!」

だからカレーは手づかみで、と恐ろしすぎる順応ぶり。

Aブルー「そうやってカレーを食べているとさ、声が掛かるし…」
サム  「ぼったくり価格の土産物かよ?」
Aブルー「違うね、もっと素敵な客引きだよ!」
一同  「「「客引き?」」」
Aブルー「この国からの旅行客と分かれば、もう直々に!」

お声掛かりがあるものなのだ、と威張るソルジャー。

Aブルー「現地突撃レポをするなら、何処から来たかはハッキリと!」
シロエ 「この国の人だと主張したなら、ぼったくりでしょう?」
スウェナ「どう考えても、それしかないわよ?」
Aブルー「それが違うんだよ、直々だよ?」
シロエ 「直接アタックしてくるっていう意味でしょう?」

買って下さい、と土産物を山ほど抱えて…、という指摘。

シロエ 「絨毯か何か知りませんけど、凄い値段のを!」
Aブルー「分からないかな、直々はこの国の言葉らしいよ?」
シロエ 「それは間違ってはいませんね…」
Aブルー「ぼくは全く初耳だけどね、直々なんて」
キース 「普通だろうが!」

どう考えても普通に使う、とツッコミが。
死語になってはいませんね?


2016/07/25 (Mon)

 

☆お言葉なら直々


夏休みに入れば近付くのがお盆、卒塔婆書きに追われるキース君。
今日はサボリだと抜け出して来たら、ソルジャーもやって来たわけで。

Aブルー「直々って言葉は普通なのかい、この国ではさ?」
シロエ 「ぼくは使いませんけれど…。キース先輩は使いますよね?」
キース 「坊主の世界では普通に使うが…。偉い人たちも多いしな」

直々にお言葉を賜る機会もあったりするし、と副住職。

キース 「璃慕恩院の老師様なら、もう有難く押し頂くが…」
Aブルー「直々を?」
キース 「そうだ、直々にお言葉を賜れるとなれば、光栄で…」
Aブルー「なるほどねえ…。君にもそういう機会があるんだ?」
キース 「行事の時に出掛けてキッチリ奉仕すればな」

努力を認めて貰えた時には、お言葉だって…、と合掌を。

キース 「そういうチャンスを貰うためにも、日頃の行いが肝心だ」
Aブルー「日頃って…。何処で頑張ってるわけ?」
キース 「もちろん、璃慕恩院で行事と聞いたら駆け付けてだな…」
Aブルー「あそこはそういう所なのかい?」

直々を頑張る所なのか、とソルジャー、何故か唖然とした顔。

Aブルー「なんだか、イメージ違うんだけど…。お寺で直々…」
キース 「一般人より、機会は多いと思うがな?」
ブルー 「だよねえ、封建社会だからさ」
Aブルー「ああ、なるほど! ハーレムみたいな感じかな?」
一同  「「「ハーレム?」」」

どうしてお寺がハーレムなのだ、と顔を見合わせる御一同様。

シロエ 「凄く縁遠い言葉が聞こえたように思いますけど…?」
キース 「まったくだ。あんた、璃慕恩院を愚弄する気か?」
Aブルー「していないってば、でも直々って…」

セックスっていう意味なんだってね、と斜めな台詞。

一同  「「「へ?」」」
Aブルー「セックスだってば、ジキジキといえば!」
キース 「何処の言葉だ!?」
Aブルー「この国だよ!」

ぼくも初めて聞いたんだけど、と言われましても。
ジキジキですか…?


2016/07/26 (Tue) 

 

☆習ったジキジキ


お盆を控えて卒塔婆書きなのが、キース君の夏休みに必須のイベント。
スッポンタケにも欲しいソルジャー、カレーの国まで突撃レポで。

Aブルー「この国から来たと分かった途端に、ジキジキだけどね?」
シロエ 「…そういう客引きなんですか?」
Aブルー「そうみたいだよ、ジキジキは好きかと来るんだけれど!」
キース 「ありがちだろうが、それは言葉が間違っている!」

いったい誰がそう言ったんだ、と吊り上げる眉。

キース 「それで老師のことを話したら、派手に勘違いしたわけか!」
Aブルー「え、だって…。お寺でジキジキだって言うしさ…」

君も入ってセックス三昧のイベントかと、と酷すぎる誤解。

Aブルー「ご奉仕するって話もあったし、意外だなあ、って…」
キース 「勝手に話を作り上げるな!」
Aブルー「でもさ、ジキジキなんだってば! セックスは!」

親切な人たちが教えてくれたよ、とニコニコと。

Aブルー「カレー屋で会った人たちでねえ…。兄貴が大勢!」
一同  「「「ひいぃっ!」」」

例の兄貴なプロ集団か、と誰もがドン引き。

Aブルー「あれっ、知ってた? 心当たりがありそうだけど…」
シロエ 「女装している人たちですか?」
Aブルー「そうそう! 凄い美形も、如何にもな人も!」

すっかり仲良くなっちゃって、と恐るべき現地溶け込み派。

Aブルー「あの人たちと一緒にいるとさ、客引きも逃げて行くんだよ」
一同  「「「あー…」」」

逃げるだろうな、と誰もが納得。

Aブルー「客引きがいなくなったお蔭で、ジキジキの意味も!」
シロエ 「教えて貰えたんですか?」
Aブルー「そうだよ、セックスって意味を知らないのか、って」

自分の国の言葉も知らないらしい、と親切に教えてくれたとか。

Aブルー「もちろん、他の言葉も色々!」
一同  「「「へ?」」」
Aブルー「現地レポだよ、仲良くなったら習わないとね!」

キースに書いて貰うために、とグッと拳を。
本気で現地レポですか…。


2016/07/27 (Wed) 

 

☆プロ集団と友達


お盆を控えて卒塔婆を書くのが、副住職なキース君の夏休みの仕事。
スッポンタケにも欲しいソルジャー、カレーの国まで出掛けてレポで。

Aブルー「お釈迦様の国の言葉で書いたら、全部お経になるってね!」
キース 「何度も言ったが、誰の人生でもお経になるわけじゃない!」
Aブルー「でもさあ…。象が水を飲みに来たって、お経だよ?」

君が自分で言ったんだから、と痛い所をグッサリと。

Aブルー「お経を詳しく調べていけばね、きっと何処かに!」
シロエ 「…習った言葉があると言うんですか?」
Aブルー「あると思うね、色々な言葉を習って来たから!」

それっぽくない言い回しを…、と得意満面。

Aブルー「だって兄貴なプロ集団だよ、出来た友達!」
キース 「あんた、友達になったのか!?」
Aブルー「そうだよ、一緒に結婚式とかにも行ったしね!」

せっかく知り合いになれたんだから、と行動を共にしていた様子。

Aブルー「毎日通って仲良くなったし、ジキジキだって!」
シロエ 「ま、まさか、やったんじゃないでしょうね?」
Aブルー「誘われたけどさ、ぼくのハーレイに申し訳ないから…」

見学だけさせて貰ったのだ、と流石の厚顔無恥っぷり。

Aブルー「今のプレイはどういう名前、と訊いてみたりね!」
一同  「「「うわー…」」」

嫌すぎる、と誰もがガクガクブルブル。

サム  「そういう取材をして来たのかよ?」
Aブルー「決まってるじゃないか、現地突撃レポなんだから!」

プロの兄貴な集団と御縁が出来た以上は徹底的に、と。

Aブルー「キースに書いて貰うって話もしたんだけどさ…」
キース 「余計な話はしなくていい!」
Aブルー「でもねえ、それが大切だから!」

ギュッと濃縮した言葉が欲しい、と言ったのだとか。

Aブルー「そしたら、お勧めがジキジキなんだよ」
シロエ 「其処の言葉じゃないんでしょう?」

この国の言葉なんですよね、とツッコミが。
お釈迦様の国の言葉以外は駄目なのでは?


2016/07/28 (Thu)

 

☆お勧めはジキジキ


お盆を控えて卒塔婆書きなのがキース君ですけど、問題はソルジャー。
スッポンタケにも欲しいらしくて、カレーの国まで出掛けてレポを。

Aブルー「ジキジキはこの国の言葉ってことになってるけどさ…」
シロエ 「そう聞きましたよ、ぼくたちは知りませんけどね!」
Aブルー「ぼくも知らないから、あの人たちに訊いたんだよ!」

プロの兄貴な集団の人に、端から質問して回ったとか。

Aブルー「あの国だと常識らしいんだけど…。ジキジキは!」
ジョミー「でも、知らないよね?」
サム  「聞いたこともねえよな、キースが言ってた方の意味しか」
Aブルー「よく聞いてみたら、この国の人が教えたらしくて!」

旅行に出掛けたバックパッカー、そういう人たちが教えたジキジキ。

Aブルー「兄貴な人たちと推理した結果、ジョークだろうと!」
一同  「「「ジョーク?」」」
Aブルー「旅先で嘘八百を教える人間、多いらしいから!」

ジキジキもその一つであろう、というプロな兄貴の人たちの説。

Aブルー「だからジキジキがお勧めなんだよ! 卒塔婆に書くなら!」
キース 「なんでそうなる!?」
Aブルー「今や立派な現地語だから! この国の人に限定で!」

他の国の人には言わないらしい、ジキジキな客引きエトセトラ。

Aブルー「とても有難い言葉なんだよ、お釈迦様の国の!」
スウェナ「この国の言葉じゃないのは確かね、それって」
マツカ 「ええ…。お釈迦様の国の言葉になるんでしょうね」
シロエ 「新しく出来た言葉ですけどね…」

お釈迦様の国の言葉で合ってるでしょう、という見解。

シロエ 「それでジキジキがイチオシってことになるんですね?」
Aブルー「他にも色々習って来たけど、ジキジキだよねえ!」
キース 「俺にそれを書けと…?」
Aブルー「話が早くて助かるよ! これがジキジキ!」
キース 「うっ…!?」
Aブルー「ジキジキだよね?」

現地で書いて貰いましたーっ! と出て来たメモ。
思いっ切り梵字…。


2016/07/29 (Fri)

 

☆ジキジキでいける


お盆を控えて卒塔婆を書くのがキース君の仕事、出て来たソルジャー。
スッポンタケにも欲しいと言い出し、現地レポしたカレーの国。

Aブルー「卒塔婆に書く字は、こういうのだよね?」
サム  「俺は読めねえけど、それっぽいよな?」
ブルー 「何処から見たって梵字だねえ…。ペンで書いてるけど」

筆で書いたら立派に卒塔婆向きであろう、と生徒会長、いや銀青様。

ジョミー「これでホントにジキジキなわけ?」
ブルー 「君も将来は坊主なんだし、覚えたまえ。こういう字だよ」
シロエ 「有難い感じに見えますけれど…。そう読むんですね?」
ブルー 「ジキジキとしか読めないねえ…」

お経には出て来ないけどね、とキッパリと。

ブルー 「でも、梵字には違いないから…。素人さんが見たら…」
スウェナ「判別するのは無理なのね?」
ブルー 「梵字が多めに書いてあるな、っていう程度かな…」

ついでにアドス和尚にも意味は不明であろう、と嫌すぎる台詞。

ブルー 「書いてる所を目撃されても、普通に叱られて終わりだね!」
シロエ 「出鱈目なことを書くな、と言われるわけですね!」
ブルー 「例の戒名を書く前ならね!」

書いていたって安全かもね、と捻っている首。

ブルー 「梵字からして出鱈目なんだし、戒名の方も出鱈目ってね!」
サム  「キースの悪戯書きってことになるのかよ?」
ブルー 「卒塔婆書きでキレて、鬱憤晴らしっていう所かな…」

卒塔婆の代金を支払いさえすれば許される筈、と太鼓判。

ブルー 「なにしろ卒塔婆は一発書きだし、書き損じるよりは…」
シロエ 「悪戯書きでも、練習した方がマシですか…」
キース 「待て、貴様ら!」

俺を追い詰めて楽しいのか、と慌ててますけど。

Aブルー「なるほどねえ! 安心して書いて貰えそうだね、ジキジキ」
キース 「卒塔婆の数に余裕は無いが!」
サム  「でもよ、五十本単位だろ?」

端数の注文は無いんでねえの、という指摘。
何本か余りそうですね?


2016/07/30 (Sat)

 

☆ジキジキでお願い


お盆を控えて卒塔婆書きに追われるキース君ですけど、エライ災難が。
スッポンタケにも欲しいソルジャー、お釈迦様の国まで現地レポ。

Aブルー「卒塔婆の注文は五十本単位になるのかい?」
サム  「その筈だぜ、うん。ドッカンと束で届くわけでよ…」
ブルー 「今の時期だと、何処のお寺も戦場だよ」

卒塔婆書きで、と生徒会長も認めるリーチな時期。

Aブルー「端数の注文を受け付けないなら、余ってそうだね?」
キース 「余った卒塔婆は、次の法要に回すんだが…!」

年忌法要には卒塔婆が必須、と慌てまくりの副住職。

キース 「五十本単位でドカドカ頼むのは、今の時期だけで…!」
シロエ 「卒塔婆の管理は誰なんです?」
キース 「俺だ、あの親父がすると思うか!?」
Aブルー「それなら君が誤魔化しておけば済む話だろう?」

卒塔婆の数を、とニコニコニッコリ。

Aブルー「書いてる現場を押さえられた時は、代金を払うだけだしね」
シロエ 「そうなりますよね、特に問題なさそうな気が…」
キース 「頼むから、俺を追い詰めるな!」
Aブルー「もう遅いってね、ジキジキでよろしく!」

これが卒塔婆の代金で…、と出ました、札束。

Aブルー「御布施をすればオッケーだよねえ、お寺ってトコは」
ブルー 「まあ、間違ってはいないだろうね」
Aブルー「ほらね、ブルーのお許しも出たし! 今、直々に!」

だからジキジキな卒塔婆をお願い、と満面の笑顔。

Aブルー「それから、お盆は棚経もね!」
キース 「卒塔婆を書いて、棚経までか!?」
Aブルー「え、だって…。お盆はそういうものだろう?」

今年もよろしく、と迫るソルジャー。

Aブルー「楽しみだよねえ、ジキジキな卒塔婆!」
キース 「俺は背筋が寒いだけだが!」
Aブルー「涼しく卒塔婆が書けると思うよ、寒いなら!」
サム  「だよなあ、涼しさ抜群だぜ」
キース 「凍死しそうだ…!」

俺の気分は酷寒地獄、と騒いでますけど。
今月、これにて中継終了~。


2016/07/31 (Sun)





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☆夏には怖い話


さて、七月。まだシトシトと梅雨真っ盛りな、そういう週末。
生徒会長宅に集ったシャン学メンバー、怖い話に興じる会とかいう話。

シロエ 「夏と言ったら怪談ですしね、怖い話の王道は!」
サム  「でもよ、今日のは違うじゃねえかよ…。怖い中身が」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぼく、この間、ぶるぅに会ったよ!」

遊びに来てくれたの! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」は御機嫌。

ぶるぅ 「凄く満足の三日間だったって! 大人の時間で!」
一同  「「「うわー…」」」

マジだったのか、と一同、ガクガクブルブル。

サム  「覗き放題三日間とか聞いてたような気がするぜ…」
シロエ 「ええ、気のせいではないですね! ぶるぅが覗くと!」
マツカ 「青の間を三日間覗き放題コースですよね?」
スウェナ「そうよ、そう言ってあの迷惑な人を止めたのよ!」

もうちょっとで兄貴なバーに行っちゃうトコを、とスウェナちゃん。

スウェナ「あれから一度も来ない所が怖いのよねえ…」
ブルー 「丸三日だしね、腰が立たないってこともあるけど?」
一同  「「「腰?」」」
ブルー 「大人の時間はそういうものだよ、腰が大切!」

腰は男の命と言うし…、と合掌を。

ブルー 「丸三日間も兄貴な毎日、腰も立たなくなるかもねえ…」
キース 「なるほど、それで静かなわけか…」
シロエ 「でもですね…。流石にそろそろ来そうな頃で…」
サム  「怖い話ってのがソレだってえのが…」

もうちょっとマシな話はねえのか、という質問。

サム  「キースにネタはねえのかよ?」
キース 「生憎とウチの寺には、心霊現象というヤツは…」
ジョミー「無いっていうわけ、ケチっぽいよね?」

お寺だったら七不思議くらい装備してくれ、と注文が。

ジョミー「それでこそ立派なお寺なんだと思うけど!」
ブルー 「璃慕恩院にも七不思議はあるねえ、昔から」
キース 「ウチには無いぞ!」

無くても別に困りはしない、とバッサリと。
そうなんですか…?


2016/07/01 (Fri)

 

☆掛軸があります


夏と言ったら怖い話だ、と盛り上がるシャン学メンバーですけど。
キース君が言うには七不思議が無い元老寺。別に困りはしないとかで。

キース 「七不思議などは、あっても無くても特に問題ないからな」
ジョミー「あった方が断然、楽しいじゃない!」
シロエ 「ですよね、子供にも人気が出そうですけど…」
サム  「だよなあ、肝試し会場とかにはピッタリだぜ、うん」

もっと地域に貢献しろよ、という意見。

サム  「夜に行ったら確実に出るとか、そっち系でよ」
キース 「出ると評判の掛軸だったら、今も俺の家にあるんだが?」
一同  「「「掛軸?」」」
キース 「忘れたのか、ぶるぅが出て来たヤツだ! あっちの世界の」
一同  「「「あー…」」」

忘れてた、と誰もが綺麗サッパリ忘却していた、昔の出来事。

シロエ 「掛軸の中から出ましたっけね、あっちのぶるぅは」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お月様の絵から世界が繋がったんだよ!」
スウェナ「そうだったわねえ…。あれが最初の出会いだったのに…」
マツカ 「今では、すっかりレギュラーですよ…」

もうこの世界に馴染みまくりで…、とマツカ君が振っている頭。

マツカ 「きっと今月も期待してますよ、お中元に」
キース 「そうか、そういうシーズンなのか…」
シロエ 「あの掛軸って、逆には使えないんですか?」
一同  「「「逆?」」」
シロエ 「ええ、逆です! こっちに出て来られるわけですし…」

逆に向こうへ送るとか、と画期的なアイデアが。

シロエ 「あれを開くだけで、向こうへ送れたら便利でしょうね」
サム  「いいじゃねえかよ、そのアイデア!」
ジョミー「それって抑止力にもなるよね、来ちゃった時に」
スウェナ「掛軸を開いてもいいか、って脅すのね!」

効きそうじゃない、と煌めく瞳。

スウェナ「送り返されるよりは、きっと静かにする筈よ!」
シロエ 「そう思うんですけど…」

どうなんですか、と生徒会長に視線。
送り返すことも出来るとか?


2016/07/02 (Sat) 

 

☆掛軸では不可能


夏にはセットものの怪談、そういう方へと向かったシャン学メンバー。
元老寺に今もあるらしい掛軸、其処から来たのが別世界の「ぶるぅ」。

シロエ 「あの掛軸を封印したのは、会長ですよね?」
ブルー 「そうだけど…。アドス和尚に頼まれたからね、よろしくと」
キース 「あんたが封印してくれて以来、ただの掛軸なんだがな…」

あれを持ち込んだ檀家さんが引き取ってくれなくて、という裏事情。

キース 「元が亡くなった爺さんの道楽で、いわくつきでは…」
シロエ 「魑魅魍魎が出るって話でしたよね、月下仙境とかいう軸で」
スウェナ「そういう名前だったわねえ…。だから月の絵で」
ブルー 「あの月から時空が繋がってたんだよ、あちこちに」
シロエ 「ですから、逆に使えませんか?」

封印を解いて、今度は吸い込む方向で…、と。

シロエ 「迷惑な人の世界限定で、開いた途端に吸い込まれるとか…」
サム  「それが出来たら、怖い話もしなくて済むぜ」
マツカ 「迷惑な人が来ても、掛軸で脅せますからね…」

おかしな話になった時は、とマツカ君も頷くアイデアですけど。

ブルー 「それが出来たら苦労はしないよ、相手はアレだよ?」
一同  「「「アレ?」」」
ブルー 「ぼくよりも経験値が遥かに上なタイプ・ブルー!」

あれを吸い込む仕掛けなんかは作れない、とアッサリお手上げ。

ブルー 「向こうも充分、承知だからねえ…」
シロエ 「つまり掛軸は使えない上、抑止力にもならないんですね?」
ブルー 「ならないねえ…。元老寺のお宝になるってだけだね!」
キース 「今は古いだけの掛軸に過ぎないんだが…」

骨董屋に売ったら足が付くしな、と苦々しい顔。

キース 「仕方ないから、たまに虫干しして管理している」
シロエ 「掛軸の脅しも効かないだなんて…。どうするんです?」
キース 「どうとは?」
シロエ 「じきに来ますよ、怖い話をしに!」

誰かさんが、とブルブルと。
百物語の会ってわけでもなさそうなのに…?


2016/07/03 (Sun)

 

☆来てしまった人


夏と言ったら怖い話で、生徒会長の家に来ているシャン学メンバー。
もうすぐ誰かさんが怖い話をしに現れるそうで、防ぐ方法は無い模様。

キース 「あの掛軸が使えない以上は仕方あるまい」
サム  「覚悟は出来てるって言うのかよ?」
キース 「完璧とは言えないが、そこそこはな」
??? 「それは良かった! キースの覚悟が出来てるならね!」

よろしく、と飛び込んで来たソルジャー(会話表記はAブルー)。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ いらっしゃい!」
Aブルー「お世話になるよ、そこのケーキを貰っていいかい?」
ぶるぅ 「食べ放題だし、好きなだけ食べてね!」
Aブルー「ありがとう! 疲れた時には甘い食べ物が一番だから!」

もう本当に疲れちゃったよ、と手づかみのような勢いで。

Aブルー「まさか、ぼくのハーレイがあんなに凄かったなんて…!」
ぶるぅ 「えとえと、ぶるぅが覗いてたヤツ?」
Aブルー「そう! ぶるぅが喋りに来てたのかい?」
ぶるぅ 「うん、この前! とっても楽しかったって!」

青の間に兄貴シリーズのBGMでしょ、と無邪気なトークが炸裂。

ぶるぅ 「ズンドコ節だけ抜いて、ランダム再生、エンドレスって!」
Aブルー「そうなんだよ! エッチな兄貴も、イケナイ兄貴も!」
ぶるぅ 「兄貴のテーマが凄かったっていうのは、本当?」
Aブルー「分かってくれて嬉しいねえ! もう最高でさ、アレが!」

奥の奥までズンズン行くぞ、って曲だから、と大はしゃぎ。

Aブルー「あのハーレイが奥の奥まで! ズンズンと!」
ぶるぅ 「それ、物凄くいいんでしょ?」
Aブルー「イイねえ、何回イッたか分からないほどで!」

ぶるぅもカウントを放棄したよ、と笑顔全開。

Aブルー「最初の間は熱心に数えていたんだけどさ…」
ぶるぅ 「数え切れなくなっちゃったの?」
Aブルー「指が足りなくなったらしいね、頑張ったのに…」

ブーツを脱いでも、足の指は十本で終わりだから、と。
二十回は超えたんですね?


2016/07/04 (Mon)

 

☆盛り上がるトーク


夏は怪談の季節ですけど、別の意味で怖い話をしに来たソルジャー。
青の間に兄貴シリーズのテーマを流して、キャプテンが励んだ三日間。

Aブルー「ぶるぅの指も足りなくなるほど、イっちゃうなんてね!」
ぶるぅ 「んとんと…。いっぱいイッたら凄いんだよね?」
Aブルー「凄いなんていうモンじゃないねえ、あのハーレイだよ?」

ヘタレの筈のハーレイが励んでくれるなんて、と歓喜の表情。

Aブルー「しかも、ぶるぅが覗いてるのに…! 直ぐ側で!」
ぶるぅ 「ベッドの所にいたって、ホント?」
Aブルー「そう、もう本当にベッド周りをグルグルでさ…!」

さっき足元にいたかと思うと枕元に、とウットリと。

Aブルー「覗き放題で、ぼくとハーレイの大事な所もじっくりと!」
ぶるぅ 「ハーレイ、凄く漲ってたって聞いたけど…」
Aブルー「もうビンビンのガンガンだよ! 漲りまくりで!」

あれこそリアル・スッポンタケだ、と凄い台詞が。

Aブルー「ハーレイのアソコに、スッポンタケが降臨だよね!」
ぶるぅ 「もしかして、降りて来ちゃったの? スッポンタケが?」
Aブルー「降りて来たねえ、ズンズンズンと、奥の奥まで!」

あのハーレイにスッポンタケのパワーがビンビン、と大感激で。

Aブルー「兄貴なバーに出掛けているより、断然、あっち!」
ぶるぅ 「ぶるぅも楽しかったらしいよ、喜んでたもん!」
Aブルー「感謝してるよ、ぶるぅには! いつもは迷惑してるけど!」

ハーレイの本気を引き出してくれたし、と褒めちぎり。

Aブルー「しかも、丸々三日間! もう、本当に壊れそうでさ!」
ぶるぅ 「壊れなかったの、大丈夫?」
Aブルー「あのくらいのパワーが欲しかったんだよ、だから全然!」

これからもお願いしたいくらい、と怖すぎる台詞。

ぶるぅ 「また三日ほど覗いて貰うの?」
Aブルー「それもいいけど、兄貴なバーもさ…」

捨て難いよねえ、と兄貴なバーに未練たらたら。
この展開って、ヤバすぎませんか…?


2016/07/05 (Tue)

 

☆トークなら覚悟が


怖い話がお似合いの夏に、怖すぎる話をしにやって来たソルジャー。
三日間もキャプテンが励みまくったのが兄貴、リアル・スッポンタケ。

Aブルー「あんなハーレイを体験しちゃうと、欲が出るよね!」
ぶるぅ 「ぶるぅの覗きじゃ駄目で、バーなの?」
Aブルー「覗きも素敵なんだけれどさ…。たまには違う味だって!」

食べたくなるのが人情だから、と舌なめずりを。

Aブルー「どうかな、キース? 君の覚悟が出来ているなら…」
キース 「何の覚悟だ、バーに行く話か?」
Aブルー「それに決まっているだろう! 覚悟は出来てるんだよね?」
キース 「違う、あんたの勘違いだ! 俺の覚悟は別件だ!」

あんたがしに来る怖い話に備えただけだ、とガクブルと。

キース 「丸三日間の報告だったら、聞くだけの覚悟はしていたが…」
シロエ 「ぼくたちもそうです、夏は怪談の季節ですから!」
Aブルー「怪談だって? それで掛軸の話だったわけ?」
ブルー 「そうだけど? 迷惑な君を追い返せたら、っていう夢で!」

夢だけどね、とお手上げのポーズ。

ブルー 「君はこうして来てしまったわけで、どうにもこうにも…」
Aブルー「それじゃ、覚悟は兄貴なバーとは違ったわけ?」
キース 「違いすぎるが!」

トークなら好きに喋ってくれてもいいんだが、と悪い顔色。

キース 「だが、バーの件は御免蒙る! お盆も近いし!」
Aブルー「お盆が近いのと、どう関係があるんだい?」
キース 「俺がリアルに忙しいんだ! バーへ遊びに行く暇は無い!」
Aブルー「此処で遊んでいないかい?」

遊んでるように見えるんだけど、という指摘。

Aブルー「この調子で兄貴なバーもよろしく!」
キース 「駄目だ、お袈裟を持ち出す余裕も無いからな!」
Aブルー「えっ、キンキラキンのアレが駄目なわけ?」
キース 「ショボイので良ければあるんだが…」

俺用のだから格が激しく落ちる、という話。
アドス和尚の袈裟でなければ、立派な兄貴になれないと…?


2016/07/06 (Wed)

 

☆お袈裟にもルール


「ぶるぅ」の覗きがセットの青の間、丸三日間も励んだキャプテン。
それを満喫したのがソルジャー、今度は兄貴なバーに行きたいとかで。

Aブルー「キースが使える、えっと…。なんだっけ、キンキラキンの」
キース 「お袈裟だ、そのくらいは覚えてくれ!」
Aブルー「無理だよ、スッポンタケや兄貴と関係あるならともかく」

ただの坊主のコスチュームでは…、と覚える気などナッシング。

Aブルー「それで、君用のヤツはショボイわけ? キンキラキンが」
キース 「…親父のヤツがキンキラキンなら、俺のはキだな」
Aブルー「キの字だけ? たったそれだけ…?」
キース 「仕方ないだろう、格が落ちると言った筈だぞ」

着られるお袈裟にも決まりがだな…、と坊主ルールの解説が。

キース 「お袈裟のサイズも、着られる模様も色々とあって…」
シロエ 「あー…。それでイライザさんからキース先輩に…」
スウェナ「管理係が移ったってわけね、より詳しい方に」
キース 「そういうことだ。プロなら間違えないからな」

親父だけが坊主をやっていた頃は、特に問題無かったんだが…、と。

キース 「爺さんがいた頃は親父の係で、それから後がおふくろで…」
シロエ 「キース先輩が参入した今、管理は先輩なんですか…」
キース 「アレを出しておけ、で通じるからな。親父にすれば」
サム  「イライザさんだと無理なのかよ?」
キース 「もう少し詳しく説明しないと、違うのが出る可能性が…」

模様とかがな、と振っている頭。

キース 「だから今では俺の係だが、そのくらい細かいブツなんだ!」
Aブルー「見る人が見れば分かるのかい?」
ブルー 「一目で分かるよ、どの程度の坊主なのかはね」

駆け出しの坊主か、経験を積んだ坊主なのか、とキッパリと。

ブルー 「キースのショボイ袈裟だと駄目だね、偉く見せるのは!」
Aブルー「そうなんだ…。それじゃ、立派な兄貴には…」

見えないんだ、と考え込んでいるソルジャー。
さて、どうなる?


2016/07/07 (Thu)

 

☆お袈裟で偉さが


「ぶるぅ」が覗く中、丸三日間も励んだらしいキャプテン。
 大満足なソルジャーですけど、兄貴なバーにも行きたい気持ち満載で。

Aブルー「…キースが偉い兄貴に見えなきゃ、やっぱり駄目かな?」
キース 「あんたの期待に添うのは無理だと俺は思うが!」

所詮はショボイお袈裟の坊主だ、という激白。

キース 「お袈裟さえ立派なのを持っていればだ、なんとかなるが…」
ブルー 「衣の方は墨染でキメればいいからねえ…」
Aブルー「墨染というのは、キースが着ている黒いヤツかい?」
ブルー 「そうだね、着られる色としては一番下なんだけどさ…」

サムやジョミーでも着られる色だ、と生徒会長、いや銀青様。

ブルー 「だけど、誰でも着ていいから! ぼくなんかでも!」
サム  「うんうん、璃慕恩院のお偉いさんでも着てるしよ…」
キース 「いわば坊主の基本だからな、どうとでもなる」

どんな僧階の坊主も着ていいコスチューム、と。

キース 「衣の色とは無関係にだ、偉く見せられるブツがお袈裟で」
Aブルー「ショボイお袈裟で墨染だったら、どうなるんだい?」
ブルー 「普通、見向きもされないねえ…」

せめてキースの萌黄色だね、と解説が。

ブルー 「自分に自信がある人だったら、下の僧階のも着るからさ」
Aブルー「それのギリギリが萌黄ってこと?」
ブルー 「ショボイお袈裟でも、まあ、見られるかな、と…」
Aブルー「その程度なわけ?」

だったら話にならないじゃないか、と困り顔。

Aブルー「ぼくは遊び慣れた立派な兄貴と行きたいのに!」
キース 「今月は無理だと言っている!」

お袈裟は持ち出せないし、お盆も近い、と苦い顔。

キース 「卒塔婆書きが俺を待っているんだ、もうリーチだ!」
Aブルー「ああ、卒塔婆! あったね、それが!」
キース 「なんだって?」
Aブルー「卒塔婆と言ったら、法要だよね?」

兄貴なバーもいいけど、スッポンタケの方も大切、と瞳がキラキラ。
また法要をやらかしたいと?


2016/07/08 (Fri)

 

☆卒塔婆を書くなら


青の間で「ぶるぅ」が覗きまくりの中、丸三日間も励んだキャプテン。
それで満足すればいいのに、兄貴なバーにも行きたい人がソルジャー。

Aブルー「兄貴なバーが駄目となったら、スッポンタケをさ…」
キース 「どうしろと言うんだ、この俺に!」
Aブルー「スッポンタケは君の弟子だろう? この機会に是非!」

兄貴なバーに行けないのなら、弟子の面倒を見てくれ、だそうで。

Aブルー「また法要の方を頼むよ、せっかくだから!」
キース 「だから忙しいと言っている! 卒塔婆書きで!」
Aブルー「その卒塔婆だよ、スッポンタケの分もよろしく!」

心をこめて書いて欲しい、と注文が。

Aブルー「立派な卒塔婆が欲しいよねえ…。漲れるように」
キース 「卒塔婆の規格は決まっているが!」
Aブルー「そうなのかい?」
キース 「何処の寺でも、今の季節は卒塔婆の包みが大量にだな…」

業者から届くものなのだ、と憂鬱そうな副住職。

キース 「それを端から書くのが坊主で、俺は泣きたい気持ちだが!」
シロエ 「でもですね…。卒塔婆プリンターもあるんでしょう?」
キース 「ウチの寺には入っていない!」

あの親父が買うわけがなかろうが、と歯軋りを。

キース 「俺の小遣いで買うには高いし、全部手書きだ!」
Aブルー「いいねえ、それじゃ心をこめて立派に書いてやってよ!」

規格が決まっているというなら字を立派に、という注文。

Aブルー「こう、効果のある書き方とかは無いのかな?」
キース 「効果だと?」
Aブルー「そうだよ、天国へ向かって一直線に!」

駆け昇れるようなヤツがいいねえ、とウットリと。

Aブルー「アッと言う間に絶頂ってヤツで、もうイきまくりで!」
キース 「坊主の世界に天国の概念は無いんだが!」
Aブルー「そうだったっけ? ちゃんとあったと思うんだけど…」
キース 「それを言うなら、お浄土だろうが!」

よくも間違えてくれやがって、と怒りMAX。
覚えろと言うだけ無駄なんじゃあ?


2016/07/09 (Sat) 

 

☆蓮の花はお浄土


兄貴なバーにも是非行きたい、とソルジャーが頼んでも忙しい季節。
お盆に向けての卒塔婆書きなシーズン、とても動けないのがキース君。

キース 「この時期、俺はただでもキレそうなんだ! それをだな!」
Aブルー「お浄土も天国も、似たような場所だと思うんだけど…」

どっちも死んだら行ける所で、素敵な場所で…、と煌めく瞳。

Aブルー「前から君に頼んであるしね、天国の蓮の予約をね!」
シロエ 「蓮っていうのはアレですか? 阿弥陀様から遠いヤツで…」
Aブルー「そう、それ! 遠いほどいいねえ、阿弥陀様からは!」

ハーレイがヘタレてしまうからね、とニコニコと。

Aブルー「ぶるぅの覗きも、丸三日間が限界だったから…」
キース 「それがどうした!」
Aブルー「阿弥陀様の視線があると困るんだよ、いつも言ってるよ!」

阿弥陀様から一番遠い蓮の花がいいと頼んでいる筈、と悪びれない人。

Aブルー「その天国の蓮をよろしく! 天国に行ってもヤリまくり!」
キース 「お浄土だと言っているだろうが!」

何処の天国に蓮があるか、とブチ切れそうな勢いで。

キース 「天国の方を希望だったら、教会の方に行ってくれ!」
Aブルー「えっと…。天国は管轄が違うのかい?」
キース 「今更だろうが、寺がお浄土で、天国の方は教会だ!」
Aブルー「ああ、お寺…。そういうことなら、お寺でないとね!」

ぼくたちは今も地球を目指しているものだから…、という話。

Aブルー「テラ繋がりで、絶対にお寺! お寺の天国!」
キース 「あんた、お浄土を覚えるつもりは無いんだな?」
Aブルー「なんでもいいんだよ、行ければね!」

キースがガイドをしてくれるんだろう、と正論が。

Aブルー「だからね、スッポンタケが凄い勢いでイけるようにね…」
キース 「卒塔婆に何を書けと言うんだ、アレは定型文だ!」
Aブルー「そうだっけ?」

意味不明の字が書いてあったような…、と傾げている首。
それって、いわゆる梵字ですかね?


2016/07/10 (Sun)

 

☆お経は泣けます


兄貴なバーに行きたいソルジャー、けれどキース君が多忙なシーズン。
卒塔婆書きで忙しいと聞いた途端に、今度は卒塔婆に突っ走る人。

Aブルー「卒塔婆に書いてある意味不明の字があるだろう?」
キース 「やかましい! あれも一種の定型文だ!」
Aブルー「定型文って…。文章になっているのかい、あれは?」
サム  「そうじゃねえけど、あの字に意味があるからよ…」
シロエ 「らしいですよね、梵字でしたっけ?」

お釈迦様の国の文字だったような…、と門前の小僧っぷりを発揮で。

シロエ 「仏様を表しているんじゃないですか、アレ?」
キース 「それで正解だ、他にも色々意味はあるがな」
サム  「坊主をやるなら、アレも習うしかねえらしいしよ…」

なんだって外国語が必要なんだか…、と深い溜息。

サム  「それも超絶古典なんだぜ、他所の国のよ…」
シロエ 「凄く大変じゃないですか! アレで古典を読むんですか?」
キース 「坊主にとっては必須の知識だ、読むのも書くのも」

でないと卒塔婆も書けないからな、と副住職。

キース 「有難いお経も、アレで読んだら泣けるんだが…」
シロエ 「どう泣けるんです?」
キース 「そのまま訳したら、「象が水を飲みに来ました」とかな!」
一同  「「「えーっ!?」」」

どんなお経だ、と誰もが愕然。

シロエ 「象っていうのは、仏様の像じゃないですよね?」
キース 「鼻が長くて、耳がウチワのような象だが?」

動物園では人気者だな、と象の説明。

キース 「そう言われても困るんだ! 読む方としては!」
シロエ 「ですよね、それを真面目な顔して木魚を叩いて…」
スウェナ「読むってわけよね、お経バージョンだと?」
キース 「そうなるな。…知ってしまうと酷なものだぞ」

舞台裏を…、と複雑な顔。

キース 「しかし坊主には必須だし…」
Aブルー「待ってよ、お経はそういう中身なのかい?」

お釈迦様の国の言葉なだけで…、という質問。
象ですしねえ?


2016/07/11 (Mon)

 

☆お経を訳したら


兄貴なバーに行きたかったソルジャー、けれどキース君が多忙な季節。
お盆を控えて卒塔婆書きですけど、それに書く梵字からお経の方へ。

Aブルー「象が水を飲みに来ました、っていうのがお経なのかい?」
キース 「この国の言葉に直訳すればな、とあるお経を!」
シロエ 「つまりマジネタなんですね?」

ジョークじゃなくて、とシロエ君からも質問が。

シロエ 「他にも色々あるんでしょうか、有難いお経の言葉には?」
キース 「知らなかった方が幸せな中身は沢山あるぞ」
サム  「マジかよ、あれってそうなのかよ!?」
キース 「サムもジョミーも、いずれは知ることになるだろうな」

坊主の道を本格的に進み始めたら…、と視線をチラリ。

キース 「期待しているぞ、俺の後輩が早く入学することを!」
ジョミー「ぼくは嫌だと言ってるし!」
サム  「そう言うなって。俺と行こうぜ、専修コースで」
シロエ 「頑張って下さい、サム先輩! ジョミー先輩も!」
ジョミー「行かないってば!」

ブルーが勝手に弟子で登録しただけだから、とブーイング。

ジョミー「それに外国語の古典なんかは、やりたくないし!」
キース 「学べば、お経が楽しくなるぞ。…舞台裏だがな」
シロエ 「でも、有難いお経がどうしてそうなるんです?」

象が水を飲みに来る話だなんて…、と、もっともな疑問。

シロエ 「象なんか普通じゃないですか。お釈迦様の国では」
キース 「だからそうなるんだ、日常風景を綴ったら!」
一同  「「「は?」」」
キース 「お釈迦様と、お弟子様の日々を綴っているんだ!」

お経の世界はそういうものだ、という解説。

キース 「お釈迦様が仰ったこととか、なさったことを…」
シロエ 「普通に作文してるんですか?」
キース 「身も蓋も無い言い方をするならな!」
Aブルー「それがお経というものなのかい?」
キース 「基本はそうだが?」

あんたもお経を知りたいのか、と言ってますけど。
ソルジャーですよ?


2016/07/12 (Tue)

 

☆お経を知るには


兄貴なバーに行きたいソルジャー、けれど相棒のキース君が無理すぎ。
お盆を控えて卒塔婆書きな日々、それに書くのが梵字ですけど。

Aブルー「つまりアレかい、梵字で書いたら日常もお経?」
キース 「お釈迦様の有難い生涯だからな」
Aブルー「象が水を飲みにやって来たって、有難いと?」
キース 「そうなるらしいな、舞台裏では」

まさかそういうオチだったとは…、とキース君も知らなかったとか。

キース 「お経は、ガキの頃から親父に叩き込まれたんだが…」
シロエ 「どういう意味かは、全く知らなかったんですね?」
キース 「知るわけなかろう、外国語で、しかも古典なんだぞ?」
ブルー 「それにね…。お経の本だと、ちゃんと訳されてるから」

お釈迦様の国の文字から、この国の人でも読める文字に、と銀青様。

ブルー 「最初にキッチリ訳した人がアレだよ、孫悟空の人」
一同  「「「あー…」」」

いたな、と誰もがピンと来る人、とても有名なお坊さん。

ブルー 「あの時点で、もう原型を留めていないから…。元のお経は」
シロエ 「それをわざわざ習うんですか? 原文で?」
ブルー 「お経の世界を深く知ることも必要だからね」
キース 「正直、俺は知りたくなかったがな…」

なんとも空しい気分になった、というのがお経の舞台裏。

キース 「誰が思うか、あんな中身の作文だなんて!」
Aブルー「その作文に使うってヤツが、梵字なんだね?」
キース 「正確に言えば、使われた文字と言うべきか…」

お経が書かれたのは遥か昔だ、と説明が。

キース 「お蔭で立派な古典なんだ! お釈迦様の国の言葉でも!」
ブルー 「今の人には通じない言い回しも多いからねえ…」

お釈迦様の国へ聖地巡礼に行っても、言葉が問題、と。

ブルー 「習ったから通じる筈なんだ、と喋ったってさ…」
キース 「古すぎて駄目だ、と聞いてるな」

時代劇の台詞の世界なんだ、と分かりやすい例が。
それじゃ確かに、死語だらけかも…。


2016/07/13 (Wed) 

 

☆お釈迦様と豚カツ


兄貴なバーに行きたいソルジャーですけど、キース君が駄目なのが今。
お盆を控えて卒塔婆書きな季節、その卒塔婆に書く梵字が話題。

キース 「言い回しも死語なら、単語も思い切り古いらしくて…」
ブルー 「断片だけでも通じたらマシ、って感じなんだよ」
シロエ 「でも、その言葉を習うんですね?」
キース 「知らない言葉を書きまくるなど、論外だからな」

観光土産のTシャツとかならオッケーだろうが、と挙がった例。

キース 「単にお洒落だ、とデザイン的に採用するならいいんだが…」
ブルー 「坊主の世界でそれはちょっとね…」
キース 「意味も分からないで書くとだ、有難味も何も…」
シロエ 「でもですね…。意味が分かったら空しいんでしょう?」

お経の中身、という指摘。

シロエ 「象が水を飲みに来るって他にも、あるんですよね?」
ブルー 「あるねえ、知ったら脱力しそうなお経が色々」
スウェナ「なんだか複雑な気分だわ…。お経の中身が作文だなんて」
マツカ 「ぼくも初めて知りましたよ…」

父の知り合いにはお釈迦様の国の人もおいでですけど、と御曹司。

マツカ 「あの方たちにお経を渡せば、訳して貰えるわけですね?」
キース 「ハッキリ言うがな、失望したくなければやめておけ」
ブルー 「ぼくも賛成。最悪、レシピな中身になるから」
一同  「「「レシピ?」」」
ブルー 「献立と言った方がいいかな、お釈迦様たちの食事だよ」
一同  「「「あー…」」」

ますますもって日常だよな、と脱力している御一同様。

シロエ 「献立色々なお経なんですね。これを食べた、と」
キース 「そんな感じだ。…豚カツとかな」
一同  「「「豚カツ!?」」」

何故に豚カツ、と一同、ビックリ。

キース 「俺は嘘などついていないぞ、お釈迦様の最後の晩餐だ!」
シロエ 「それが豚カツなんですか?」
キース 「柔らか豚だ、直訳すれば」

どういう料理か謎なんだそうで、豚カツと覚えるんだとか。
マジですか?


2016/07/14 (Thu)

 

☆真面目に豚カツ


兄貴なバーに行きたいソルジャー、けれどキース君が忙しすぎる季節。
お盆を控えて書くのが卒塔婆で、梵字から話題はお釈迦様へと。

シロエ 「柔らか豚って…。それがお釈迦様の最後の晩餐ですか?」
マツカ 「いいんでしょうか、豚だとお肉ですけど…?」
ブルー 「お釈迦様の頃だとオッケーなんだよ、肉を食べるのも」
ジョミー「えーっ!? 今だと精進料理って言うくせに!」
キース 「坊主も世につれ、と言った所か…」

本当にオッケーだったんだ、というのが「柔らか豚」。

スウェナ「それはいいけど、最後の晩餐って言ったわよね?」
シロエ 「地味に宗教が違っている気がしますけど?」
キース 「お釈迦様的に、そうするつもりは無かったろうが…」

最後の晩餐になってしまった、と言われましても。

シロエ 「それってどういう意味なんです?」
キース 「お釈迦様は、食中毒でお亡くなりになったんだ!」
一同  「「「ええっ!?」」」

柔らか豚にあたったのか、と顔を見合わせる御一同様。

ジョミー「それで最後の晩餐なわけ? 豚カツが…?」
キース 「柔らか豚が覚えられないなら、豚カツで覚えるのが吉だ」

試験の時には、豚繋がりで点がもらえる、とのアドバイス。

キース 「白紙で出すより豚カツだ。今の内から覚えておけ」
ジョミー「ぼくは坊主はお断りだし!」
サム  「そう言わずによ…。俺と一緒に修行しようぜ」
ジョミー「嫌だってば!」

絶対嫌だ、とギャーギャーと。

ジョミー「お経の中身はよく分かったから、余計に嫌だよ!」
Aブルー「そうかなあ? ぼくは勉強になったけれどね?」
キース 「あんた、分かってくれたのか?」
Aブルー「多分、お経の真髄ってヤツを」

ダイレクトに理解できたと思う、とニコニコと。

Aブルー「つまりさ、お経はお釈迦様の国の言葉だろう?」
キース 「ほぼ死語だがな」
Aブルー「それで充分!」

死語でも古典でも言葉の内、と言ってますけど。
どう理解したと…?


2016/07/15 (Fri)






 

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☆兄貴と行きたい


兄貴な世界と縁が深すぎた、お坊さんの世界という所。
お蔭でソルジャーが憧れまくりで、お稚児さん気取りで行きたいバー。

Aブルー「お坊さんな兄貴がいなかったとしても、兄貴は色々!」
キース 「俺が法衣で出掛けて行ったら、兄貴がやって来るんだな?」
Aブルー「そうだよ、お稚児さんなぼくを目当てにね!」

お坊さんの世界で色々なプレイを覚えたお稚児さん、とウットリと。

Aブルー「そして寛大な兄貴のお蔭で、バーに遊びに行けるんだよ!」
キース 「俺は大人の余裕が溢れる兄貴というわけか…」
Aブルー「ぼくを遊ばせてくれるんだものね、そうなるってば!」
シロエ 「…キース先輩もモテそうですね?」
Aブルー「モテるだろうけど、キースが嫌なら断るだけだし!」

出来る兄貴は自分を安売りしない、という台詞、再び。

Aブルー「趣味でもない子と遊ぶくらいなら、一人でお酒!」
キース 「そういうことなら、俺に危険は及ばんか…」
Aブルー「大丈夫! ぼくだけ遊んで、キースはお酒を楽しめば!」

いいお酒も揃っているらしいから、と情報集めもバッチリな人。

Aブルー「だから行こうよ、25日でどうだろう?」
キース 「…断った時はどうなるんだ?」
Aブルー「アドス和尚にスッポンタケのことをバラそうかな?」
キース 「そのネタで俺を脅す気か…!」
Aブルー「有効活用しないとね? せっかくの仏様だから」

スッポンタケは偉大な仏様だよ、と指を一本立てまして。

Aブルー「25日に頼めるかな? お浄土ガイド!」
キース 「本当に俺は無事に帰って来られるんだろうな?」
Aブルー「自分を安売りしなかったらね!」

安売りしたいなら、ご自由に、と。

Aブルー「お坊さんな兄貴は、きっと人気も高いから…」
キース 「俺は御免だ!」
Aブルー「だったら、出来る兄貴は黙ってお酒!」
キース 「あんたが一人で遊ぶんだな?」

俺はあんたを遊ばせてやる兄貴なのか、と深い溜息。
兄貴にされるんですものね?


2016/06/16 (Thu)

 

☆兄貴と行かなきゃ


実は昔から兄貴がいたらしいのが、お坊さんの世界という所。
お寺によっては今もいるとか、憧れたソルジャーが目指す兄貴なバー。

Aブルー「キースは、ぼくの寛大な兄貴! 出来る兄貴は余裕だよね」
シロエ 「安売りしなくて、ガッつかないのが理想ですね?」
Aブルー「そういうことだね、キースの株もグンと上がるよ!」

遊び慣れてる兄貴ってコトで、とニコニコニッコリ。

Aブルー「黙ってお酒を傾けていればいいんだよ! 誰が来ようと!」
キース 「どんなのがやって来ると言うんだ…?」
Aブルー「ぼくと遊んでる兄貴の連れだとか…。他にも来るかも」

なにしろ出会いの場所だから、と出て来た言葉が「ハッテン場」。

Aブルー「その道の人たちが出会う場所だよ、だからキースにも!」
シロエ 「声がかかるというわけですか…」
Aブルー「お坊さんの世界から来た兄貴だしね、きっと大人気!」
キース 「俺はモテたくはないんだが…!」
Aブルー「お喋りだけでもしてあげるんだね、言葉少なに」

出来る兄貴は、そういう所もソツがないもの、と。

Aブルー「自分を安売りしない代わりに、話し相手はしないとね!」
キース 「何を話せと!?」
Aブルー「お坊さんは喋りのプロだろう? 法話とかさ!」
ブルー 「まあね、キースも法話のスキルがゼロではないね」

法話も出来ない坊主はモグリ、と断言。

ブルー 「法話で食べてるお坊さんには敵わなくてもさ…」
サム  「まるで喋れねえってことはねえよな、副住職だしよ…」
Aブルー「そういう喋りでいいんだよ! お寺から来た兄貴だし!」

普段の調子でトークよろしく、と。

Aブルー「いいかい、25日だからね!」
キース 「決定なのか、その話は!?」
Aブルー「うん、先月のリベンジだよ! 法衣でよろしく!」
キース 「断ったら、アレか?」
Aブルー「そうだよ、スッポンタケのことをバラすよ?」

アドス和尚は怒るだろうねえ…、という脅し。
後が無さそうですね?


2016/06/17 (Fri) 

 

☆そっくりさんだけに


お坊さんの世界に昔からいた、兄貴という恐ろしい存在。
それがソルジャーの憧れだそうで、キース君連れで目指す兄貴なバー。

Aブルー「スッポンタケの件をバラす時には、ブルーのふりだよ!」
キース 「なんだって!?」
Aブルー「アドス和尚は知らないからねえ、ぼくのことなんか!」

顔を出したら、自動的にブルーと勘違いだ、と正論が。

Aブルー「お坊さんの世界の専門用語は分からないけど、適当に!」
シロエ 「あー…。会長なんだと思い込むでしょうしね、アドス和尚」
サム  「キースが勝手に戒名を出した、って言うだけでもよ…」
スウェナ「頭からまるっと信じるわよねえ、銀青様のお言葉だもの」

その光景が見えるようだわ、とスウェナちゃん。

スウェナ「本当ですかな、って訊くのよ、きっと」
Aブルー「ぼくは答えるだけってね! 院殿号を出したんだ、って!」
サム  「もうそれだけで最終兵器ってヤツだぜ、うん」
ブルー 「いったい誰に出したんです、とも訊くだろうねえ…」

どういう戒名をつけたのかも、と生徒会長、合掌を。

ブルー 「そしてブルーが答えるわけだよ、スッポンタケだと!」
Aブルー「もちろんだよ! 倫王院殿法界善根大居士ってね!」
一同  「「「うわー…」」」

生徒会長がソレを言ったら、アドス和尚は疑わないだけに…。

サム  「キース、間違いなくブチ殺されるぜ…」
マツカ 「どう考えても、そのコースですね…」
シロエ 「キース先輩の命日になってしまうんですよ…」

バレたその日が、とシロエ君が唱える南無阿弥陀仏。

シロエ 「命日を回避したいんだったら、ガイドするしかないですよ」
Aブルー「この前みたいに、もう最高の服で頼むよ!」
キース 「せめて衣と言ってくれ! それにお袈裟だ!」
Aブルー「なんでもいいけど、ガイドしてくれるわけ?」
キース 「スッポンタケの件をバラされるよりは…」

兄貴なバーだ、と固めた決意。
25日にお出掛けですかね、ソルジャーと?


2016/06/18 (Sat)

 

☆バレたら死ねます


ずっと昔からお坊さんの世界に生息していた、兄貴と呼ばれる人種。
ソルジャーがそれに魅せられたせいで、キース君がガイドすることに。

キース 「仕方ない…。背に腹は代えられないからな」
Aブルー「行ってくれるんだね、兄貴が来るバーに! ぼくと一緒に」
キース 「断った時は、スッポンタケを親父にバラすんだろうが!」
Aブルー「そうだよ、ブルーになりきってね!」

その日が君の命日になるわけだよね、と怖すぎる脅し。

Aブルー「それが嫌なら、25日にガイドよろしく!」
キース 「承知した。…その代わり、親父にはバラすなよ?」
Aブルー「スッポンタケのことは言わないよ! 誓って言わない!」

ぼくのシャングリラにかけて言わない、と誓ってますけど。

キース 「そっちの件もだが、ガイドの方もだ!」
シロエ 「あー…。バレたら確実に死ねますよね、それ」
サム  「そうかあ? アドス和尚も遊んでるじゃねえかよ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ パルテノンのお店がお気に入りだよね!」

舞妓さんとかも呼んじゃって、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」も知る実情。

ぶるぅ 「キースがやっても大丈夫! ブルーも遊んでるんだから!」
キース 「遊ぶだけならいいんだが…。問題は俺の衣なんだ!」
サム  「お袈裟を持ち出す方だったのかよ…。そりゃ死ねるよな」
Aブルー「バレたらとてもヤバイのかい?」

あのキンキラキンの布切れが、とソルジャーが丸くしている目。

Aブルー「とても派手だから、あれでお願いしたいんだけど…」
キース 「そうして欲しいなら、黙っていてくれ! 親父には!」

俺が着られるお袈裟は地味だ、という説明。

キース 「親父くらいの年にならんと、ド派手なのはだな…」
サム  「着られねえんだよ、坊主の世界は厳しいからよ」
Aブルー「分かった、君の秘密は守るよ」
キース 「それもシャングリラに誓ってくれ!」

あんたの世界のシャングリラにな、という念押し。
誓えば契約成立ですね?


2016/06/19 (Sun) 

 

☆シャングリラに誓え


お坊さんの世界に遥か昔から生息している、兄貴という恐ろしい人種。
それに魅せられてしまったソルジャー、希望はキース君とのお出掛け。

Aブルー「ぼくのシャングリラにかけて誓えばいいんだね?」
キース 「俺がお袈裟を持ち出したことを、親父にバラさないとな!」

それからバーで遊んだことも、とキース君が挙げている条件。

キース 「でないとガイドしてやらないから、今すぐに誓え!」
Aブルー「もちろんだよ! ぼくのシャングリラにかけて!」

キースの秘密と名誉は守る、と高らかに宣言。

Aブルー「これでいいのかな、25日に出掛ける件は?」
キース 「スッポンタケのせいで、俺には後が無いからな…」
サム  「院殿号がバレたら死ぬしかねえよな、キース…」
シロエ 「自業自得と言いますけれどね、スッポンタケの戒名は…」

巻き込まれた方は災難ですけど、とブツブツと。

シロエ 「ぼくたちの日頃の苦労を分かって下さい、兄貴なバーで!」
スウェナ「いいわね、うんと苦しめられるといいんだわ」
ジョミー「お酒を飲みながらトークだっけ?」
マツカ 「そうみたいですね、出来る兄貴とやらを演出するには…」

ぼくには謎な世界ですよ、と御曹司。

マツカ 「公爵だったら詳しいのかもしれませんけどね…」
キース 「余計な名前を出してくれるな、頼むから!」
Aブルー「そうかなあ? 公爵のお蔭で兄貴シリーズに出会えたし…」

これからもきっと素敵な御縁、とソルジャーが夢見るゲイな公爵。

Aブルー「お坊さんの世界にも、公爵みたいな人がいるかな?」
ブルー 「いると思うよ、もれなく坊主頭だけどさ」
Aブルー「そのビジュアルは頂けないねえ…」

だから兄貴なバーがいいのだ、とニッコリと。

Aブルー「そういうわけで、25日はよろしく!」
キース 「分かった、準備しておこう」
Aブルー「キンキラキンの布もよろしくね~!」

それじゃ、と帰って行ったソルジャー。
ついにキース君、死亡フラグ…?


2016/06/20 (Mon)

 

☆野ざらしを覚悟


兄貴な世界と縁が深かった、お坊さんの世界に住むキース君。
25日はソルジャーと兄貴なバーにお出掛け、そういう予定で進行中。

シロエ 「キース先輩、覚悟は出来ているんですか?」
キース 「親父に殺されることを思えば、まだマシだからな…」
サム  「それでお袈裟を持ち出すのかよ? バレねえように」
キース 「お袈裟の管理係は俺だし、其処はバレない!」

絶対に、と溢れる自信。

キース 「親父は面倒なことはしないし、お袈裟は俺に丸投げだ」
スウェナ「イライザさんはノータッチなの?」
キース 「俺が副住職になってからは一切やっていないな」

お袈裟には坊主ルールがあるから、という説明。

キース 「親父だけだった頃ならともかく、俺が増えたし…」
ブルー 「キースが引き受ける方が合理的だね、イライザさんより」
シロエ 「そうなんですか?」
キース 「親父と俺ならツーカーだからな、坊主用語で」

しかし、おふくろはそうはいかない、とフウと溜息。

キース 「お寺の娘には違いないんだが、坊主の修行はしてないし…」
ブルー 「細かい所が通じないよね、キースほどには」
キース 「そういうことだ。お蔭でお袈裟も持ち出せるんだが…」

25日か、と憂鬱そうな顔。

キース 「真っ昼間からバーで、しかも兄貴が出る場所か…」
ブルー 「君も兄貴だと思われるんだし、しっかりね!」
シロエ 「頑張って死んで来て下さい!」

骨は拾いに行きませんけど、と天晴れな逃げ。

シロエ 「骨を拾うには、バーに入らないといけませんから…」
サム  「だよなあ、俺もお念仏だけにしておくぜ」
キース 「そこまでなのか!?」
ジョミー「悪いんだけどさ…」

場所が最悪すぎるんだよね、と皆が心で思っていることをズバリ。

ジョミー「骨は放置か、ブルーに拾って貰うかだよ」
ブルー 「ぼくじゃない方のね!」
キース 「そうなのか…」

俺は骨さえ放置なのか、と野ざらしを覚悟した模様。
運命や如何に…?


2016/06/21 (Tue)

 

☆ついにこの日が


兄貴な世界と実は深い御縁な、お坊さんの世界に住むキース君。
ソルジャーのお供で25日はバーへお出掛け、兄貴が出ると噂の場所。

キース 「俺が死んでも、骨さえ拾ってくれないんだな…」
ブルー 「覚悟は出来ているだろう? 君も一応、副住職だし」
キース 「坊主なら野ざらしは覚悟の上だが、俺の気分は複雑だぞ」

道端や野山で朽ち果てるのなら本望だが…、と繰る数珠レット。

キース 「兄貴が出るようなバーで最期を遂げるとは…」
ブルー 「生還すれば済むことだけどね? せっかくだからレポも!」
シロエ 「言われてみれば、死ぬと決まってはいませんね…」

上手く適応出来た場合は生還ですよ、とシロエ君も。

シロエ 「野ざらしが嫌なら、生きて戻って来て下さい!」
ジョミー「だよねえ、生きてこそって言葉もあるよね」
キース 「兄貴なバーで生き残れと!?」
ブルー 「死にたいんだったら、止めるつもりは無いけれど…」

骨は拾ってあげないからね、と突き放し。

ブルー 「自力で戻るか、野ざらしになるか…。そこは好みで」
キース 「…出来れば生きて戻りたいんだが、場所が場所だけに…」

死ぬ気しかしない、とガックリと。そして無常に日々が流れて…。

ブルー 「いよいよだねえ! 今日はキースがバーにお出掛け!」
キース 「頼むから、嬉しそうに言わないでくれ!」
サム  「でもよ、絶好の御日和だぜ? ちょっと雨模様で」

雨の日は沙羅の花が映えるぜ、と挙げられた諸行無常の象徴。

サム  「盛者必衰の理を表す花だしよ…。死んで来いよな」
キース 「一日でポタリと落ちるからと言って、俺に重ねるな!」

まだ死ねない、と言った所へソルジャー登場(会話表記はAブルー)。

Aブルー「こんにちはーっ! 今日はガイドをよろしくね!」
キース 「…もう来たのか…」
Aブルー「凄く楽しみだから、ろくに寝られなくってさ!」

早起きしちゃった、と輝く瞳。
どうなるんでしょうねえ、この先は…。


2016/06/22 (Wed)

 

☆お袈裟と雨模様


兄貴な世界と御縁が深いお坊さんの世界、其処に生きるのがキース君。
いよいよ兄貴なバーへお出掛け、その前に生徒会長宅に全員集合。

Aブルー「キース、キンキラキンの布は持って来てくれたかい?」
キース 「あれはお袈裟だ、キンキラキンなのが有難いんだ!」

値段も高いヤツなんだからな、とソルジャーをギロリ。

キース 「出来ればこういう雨模様の日は使いたくないが…」
Aブルー「ぼくに任せてくれればオッケー! シールドするから!」
シロエ 「雨除けのシールドなんですね!」
Aブルー「そうだよ、キースの服を丸ごと!」

濡れないように、キンキラキンの布ごと全部、と自信たっぷり。

Aブルー「タクシーの乗り降りの時も安心、雨粒は全部弾くから!」
キース 「…兄貴を弾けるヤツは無いのか?」
Aブルー「え?」
キース 「俺に寄ってくる兄貴を端から弾けるヤツだ!」

そういうシールドを希望なんだが、と言ってますけど。

Aブルー「ダメダメ、それじゃ楽しめないだろう? せっかくなのに」
キース 「俺は楽しむつもりは無くて…!」
シロエ 「どちらかと言えば、迷惑なんだと思いますけど?」
キース 「そうだ、シロエが言う通りなんだ! シールドを頼む!」
Aブルー「まあいいけど…」

そんなに言うなら、と渋々と。

キース 「本当か!? 恩に着る!」
Aブルー「その代わり、なんだっけ…。お袈裟だっけ?」
キース 「お袈裟が何だと?」
Aブルー「そっちは自分でガードしてよね、面倒見切れないからね!」

シールドを二つも張るのは嫌だ、と言った途端に強まる雨脚。

サム  「うわー…。降って来やがったぜ、本格的によ」
スウェナ「天気予報が外れたかしら?」
シロエ 「そうみたいですよ、雨雲レーダーがヤバイ感じです」

断続的に激しく降りそうな…、とチェック中。

キース 「この雨の中を出掛けるのか!?」
Aブルー「当然だよ!」

早く着替えて、という注文。
お袈裟が濡れたらヤバイのでは…?


2016/06/23 (Thu)

 

☆お袈裟が最優先


実は兄貴と御縁が深かったお坊さんの世界、其処が居場所なキース君。
ソルジャーのお供で兄貴なバーへと、出発を控えて強まる雨脚。

Aブルー「ほら、着替えて! 兄貴除けのシールドは用意するから!」
キース 「待ってくれ! 雨除けのシールドの方はどうなる!」
Aブルー「片方だけだと言った筈だよ、そっちは無しで!」

兄貴を避けるなら、雨は自力で避けてくれ、という返事。

Aブルー「傘もあるしね、レインコートだって!」
キース 「こんな雨がそれで防げるか!」

お袈裟が濡れる、と大慌てなのが副住職。

キース 「もしも傷んだら、俺は当分、タダ働きだ!」
Aブルー「そうなのかい?」
キース 「お袈裟の値段で、スッポンタケの法要が何回出来るか…」

おまけに俺は薄給の身で、と内情までが。

キース 「高校生だし、小遣いくらいしか貰えないんだ!」
シロエ 「あー…。お小遣いだと、何年分とかになるわけですね!」
キース 「そうなんだ! もうピンチなどというレベルではない!」
サム  「弁償する方も問題だけどよ…。その前に何か…」

大切なことを忘れてねえか、という指摘。

サム  「どうしてお袈裟が傷んだのかを訊かれるぜ?」
キース 「…そ、そうだった……」
スウェナ「持ち出してたのがバレるわよ、それ」
シロエ 「兄貴なバーに行っていたのもバレそうですね?」

最悪のコースじゃないでしょうか、と冷静すぎる分析が。

シロエ 「兄貴除けより、雨除けを優先すべきだと思いますけれど?」
サム  「だよなあ、バレたら真面目に後がねえから」
キース 「う、うう……」
Aブルー「どっちなんだい、決めるのは君だよ?」

出来れば雨除けがいいけどねえ、とニンマリと。

Aブルー「兄貴な世界も知って欲しいし、避けるのは雨!」
キース 「兄貴は要らんが、命あっての物種だ!」
Aブルー「じゃあ、雨で?」
キース 「雨除けで頼む!」

着替えて来る、と去って行きましたけど。
いよいよですね…?


2016/06/24 (Fri)

 

☆お袈裟を死守せよ


いよいよ兄貴なバーへお出掛け、法衣に着替えに行ったキース君。
雨除けのシールドは張って貰えても、兄貴除けのシールドは不可能で。

シロエ 「キース先輩、無事に生還出来るんでしょうか?」
サム  「死亡エンドになったとしてもよ、お袈裟の方が大事だぜ?」

雨で傷んだらアドス和尚に殺されるしよ、という正論。

サム  「元老寺で死ぬか、バーで死ぬかの違いしかねえよ」
ジョミー「でもさ…。元老寺で死んだら、骨は拾って貰えるよね?」
シロエ 「どうなんでしょう? アドス和尚が拾うでしょうか?」
マツカ 「スッポンタケの戒名のせいで死ぬわけですしね…」

難しいかもしれませんよ、とマツカ君の指摘。

マツカ 「お寺の恥になるんですから、野ざらしってことも…」
サム  「だったらバーでも変わらねえんだな、死にざまはよ…」
スウェナ「どっちに転んでも無縁仏でいいのかしら?」
ブルー 「骨ごと放置プレイだったら、そういう扱いになるだろうね」

誰も供養をしないんだから、と銀青様の仰せ。

ブルー 「何処で死んでも同じだったら、まだバーの方が…」
シロエ 「生還すれば助かりますよね、命だけは」
サム  「そのためにも雨除けが最優先だぜ、お袈裟を死守な!」

兄貴は自分でスルーしねえと、と厳しい意見。

サム  「坊主なんだし、そういうスキルも高めねえとよ…」
ブルー 「修行不足ということになるね、坊主としては」
Aブルー「そうなんだ…。出来る兄貴イコール出来る坊主、と!」

素晴らしい兄貴と出掛けられそうだ、と高まるソルジャーの期待。

Aブルー「あっ、キース! 用意の方はバッチリだね?」
キース 「不本意ながらな…」
Aブルー「それじゃ、タクシーを呼んで貰えるかな?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ タクシー、一台だね!」
Aブルー「うん、大型の黒塗り、お願い! 行燈は無しで!」
??? 「お待ち下さい!」

どうかお待ちを、と飛び込んで来た人影が。
この野太い声、もしかして…?
 

2016/06/25 (Sat) 

 

☆借りを作ってでも


キース君の着替えも終わって、いよいよタクシーを呼んでお出掛け。
兄貴なバーを目指すんですけど、いきなり飛び込んで来たデカイ人影。

??? 「お待ち下さい、ブルー!」
Aブルー「…呼んでないけど?」

ソルジャーが睨む先にキャプテン(会話表記はA船長)が。

Aブルー「第一、どうやって此処へ来たわけ?」
A船長 「ぶるぅです! 思い切り借りを作りましたが…!」

頼んで送って貰いました、と挙がった名前は悪戯小僧な「ぶるぅ」。

ぶるぅ 「ぶるぅがお手伝いしたの? ぶるぅも来てる?」
A船長 「いえ、面倒なことはしたくないそうで…。その…」

ケーキがあったら頂けませんか、と低姿勢。

A船長 「こちらの美味しいケーキも食べたい、と言われまして…」
ぶるぅ 「オッケー! ちょっと待っててねーっ!」

キッチンに跳ねて行った「そるじゃぁ・ぶるぅ」ですけれど。

Aブルー「…借りというのはケーキかい? その程度だと?」
A船長 「とんでもありません! そのですね…」
Aブルー「気になるねえ…。おっと、ケーキが届いたかな?」
ぶるぅ 「お待たせーっ! 今日のケーキを詰め合わせたよ!」
A船長 「ありがとうございます! では、頂戴して…」

ケーキの箱を床に置くなり、ハハーッ! と土下座。

A船長 「まずはケーキということで…。この通り…!」
一同  「「「わわっ!?」」」

消えた、と床を眺める御一同様。ケーキの箱は跡形も無し。

A船長 「ぶるぅに受け取って貰えたようです、安心しました」
Aブルー「それはいいけど、ぼくは今から出掛けるんだよ!」

君と「ぶるぅ」の借りの話よりもそっちが先、と。

Aブルー「早くタクシーを呼んで欲しいんだけど!」
A船長 「ですから、お待ち下さいと!」
Aブルー「何を待つわけ?」
A船長 「兄貴なバーへお出掛けになるという件です!」

借りを作って、身体を張って止めに来ました、とズズイと前へ。
「ぶるぅ」に借りって、大丈夫…?


2016/06/26 (Sun)

 

☆ガンガン攻めます


いよいよ兄貴なバーへお出掛け、そのタイミングで現れたキャプテン。
「ぶるぅ」に送って貰ったそうで、ソルジャーを止めに来たらしく。

A船長 「考え直して頂けませんか、お出掛けの件を…!」
Aブルー「どうして君が止めに来るのさ、ぼくは行きたいのに!」
A船長 「あなたはそうかもしれませんが…。ガイドさんの方は…」

嫌がっておいでになるのでは、とキース君に視線。

A船長 「失礼ながら、兄貴の趣味はお持ちじゃありませんよね?」
キース 「あるように見えるなら、真面目に困るが!」
A船長 「それは良かった。ブルーだけを止めればいいのですから」

二人も止めるのは大変で…、とホッとした顔。

A船長 「ブルーは私が止めてみせます、ご安心下さい」
キース 「本当なのか!? 恩に着る!」

これで死なずに済むんだな、と歓喜の表情ですけれど。

Aブルー「ちょっと待ってよ、ぼくの立場はどうなるんだい?」
A船長 「私と一緒にお戻り下さい、シャングリラに」
Aブルー「兄貴なバーに行きたいんだけど!」
A船長 「兄貴でしたら、私が全力で頑張りますから!」
一同  「「「へ?」」」

何の話だ、と誰もがポカーン。

シロエ 「全力で兄貴と聞こえましたか?」
サム  「聞こえたけどよ、どういう意味だよ…?」
Aブルー「ぼくも是非とも聞かせて欲しいね、何が言いたいのか!」

兄貴なバーより君が凄いとは思えない、というツッコミ。

Aブルー「スッポンタケを養子にしたっていう程度でさ…」
A船長 「そのスッポンタケで頑張ります!」

ガンガンと攻めてみせますから、とグッと拳を。

A船長 「ぶるぅに借りを作りましたし、覗きの方はバッチリで!」
一同  「「「覗き?」」」
A船長 「ぶるぅが覗きに来るのです! 兄貴なプレイを!」
Aブルー「なんだって!?」
A船長 「青の間、覗き放題というのが借りですから!」

お戻りになったら丸三日間、とか言ってますけど。
「ぶるぅ」が覗くと?


2016/06/27 (Mon)

 

☆レアさが問題


キース君と兄貴なバーへ行きたいソルジャーと、止めたいキャプテン。
なんでも「ぶるぅ」に借りがあるとか、青の間覗き放題がどうの。

Aブルー「ぶるぅが青の間を覗くって? 丸三日間?」
A船長 「そうです、覗き放題という条件で送って貰いました!」

私の力で空間移動は無理ですから、とキッパリと。

A船長 「戻りましょう、ブルー! そして私と兄貴なプレイを!」
Aブルー「兄貴シリーズを極めるのかい?」
A船長 「その通りです! いつものBGMでガンガン!」

エッチな兄貴も、イケナイ兄貴も…、と何処かで聞いた曲名が。

A船長 「ぶるぅが嫌いなズンドコ節だけは抜きますが…」
Aブルー「ふうん…? 兄貴のズンドコ節を外すってことは…」

本気で「ぶるぅ」に覗かせるのかい、という質問。

Aブルー「ヘタレな君が? ぶるぅが覗くとヘタレるのに…?」
A船長 「確かに普段はそうですが…。今の私は違います!」
Aブルー「どう違うと?」
A船長 「覗かれると燃える兄貴ですよ!」

そういう兄貴になってみせます、と決意の表情。

A船長 「三日間限定企画でしたら、そのくらいは…!」
Aブルー「限定品かあ…。それじゃ、今回限りってこと?」
A船長 「はい。本日から丸三日間だけの限定サービスですよ!」

其処を過ぎればヘタレな私に逆戻りで…、という解説。

A船長 「ご一緒にお戻り頂けましたら、私が兄貴に!」
Aブルー「なるほどねえ…。限定商品はレアだよね?」
キース 「大いにレアだと思うんだが!」

俺のお袈裟よりも遥かにレアだ、と副住職。

キース 「お袈裟は金さえ払えばなんとか…!」
ブルー 「法衣を扱う店の敷居が高いんだけどね?」
サム  「素人さんには買えねえぜ、ソレ」
キース 「頼む、空気を読んでくれ!」
シロエ 「はいはい、レアじゃないんですね?」
Aブルー「ハーレイとどっちがレアだろう?」

よりレアな方を選びたい、とシビアな意見。
レア度の高さで決まるんですか…。


2016/06/28 (Tue) 

 

☆レアさで決めたい


ソルジャーが兄貴なバーに出掛けてゆくのを、止めたいキャプテン。
身体を張って阻止したいとかで、覗かれると燃える兄貴になるそうで。

Aブルー「三日間限定、覗かれると燃えるハーレイかあ…」
キース 「どう考えても、そっちの方がレアだろうが!」
シロエ 「キース先輩の袈裟の方なら、いつも元老寺にありますしね」

持ち出せるチャンスがあればオッケー、とシロエ君の援護射撃が。

シロエ 「これからも望みはありますよ。もっと天気がいい日にも!」
キース 「天気が良ければ、雨除けは必要ないからな…」
サム  「キース的にも美味しいぜ、ソレ」

兄貴避けのシールドが貰えるじゃねえか、とサム君も参戦。

サム  「兄貴なバーなら、また行ける時もありそうだけどよ…」
スウェナ「そうねえ、お店は期間限定とは違うんだもの」
ジョミー「期間限定のカフェとかだったら、レアなんだけど…」
シロエ 「いつも営業してる店だと、レアじゃないですよ?」
Aブルー「なるほどねえ…。兄貴なバーより、ハーレイがレア、と」
A船長 「そうです、いつもは無いんです!」

普段はヘタレな私ですから、とヘタレを強調。

A船長 「こんなチャンスは、二度と無いかと考えますが!」
Aブルー「それはキャプテンとしての見解かい?」
A船長 「そうです、それと長年の経験からの判断です!」

この先もヘタレは直りそうになく…、と情けない発言。

A船長 「ですが、今なら! 丸三日間だけの限定サービスで!」
Aブルー「お得なんだね、いつもの君とは違った味で?」
A船長 「兄貴を各種詰め合わせますから、お好みでどうぞ!」

お好きなプレイをお申し付け下さい、と溢れる自信。

A船長 「ぶるぅが覗けば覗く分だけ、燃えますから!」
Aブルー「…レアなのかな、これ?」
シロエ 「思いっ切りレアだと思いますけど!」
キース 「お買い得だと思うがな、俺も」

同じ兄貴なら断然お得、と誰もがプッシュ。
さて、ソルジャーの選択は…?


2016/06/29 (Wed) 

 

☆レアさで決定


兄貴なバーへ行きたがるソルジャー、それを止めたいのがキャプテン。
丸三日間だけの限定サービス、覗かれると燃える兄貴になるとか。

A船長 「本当に今だけなのです! ぶるぅの覗きで燃えるのは!」
Aブルー「丸三日ねえ…。ぼくは覗かれても平気だけれど…」
A船長 「ご存知の通り、私は駄目なタイプでして!」

覗かれていると意気消沈で…、とヘタレMAX。

A船長 「そんな私が頑張ります! 期間限定サービスで!」
Aブルー「いろんな兄貴の詰め合わせなんだね、ぼくの好みで?」
A船長 「はい! どんな兄貴も選び放題をお約束致します!」

兄貴シリーズのCDをBGMにガンガン、という保証付き。

A船長 「シャングリラにお戻り頂けましたら、もう早速に!」
Aブルー「ぶるぅが覗いてる中で、ヤリ放題だと言うんだね?」
A船長 「ええ、プロの兄貴も真っ青かと! 私が兄貴ですからね」

あなたと私は身体の相性が最高の筈、と夫婦ならではの自信まで。

A船長 「絶対に損はさせません! 私の方をお選び下さい!」
シロエ 「キャプテンの方にするべきですよ。…レアものですよ?」
サム  「二度とチャンスは無さそうだしよ…。バーと違って」
キース 「そうだぞ、兄貴なバーは逃げないだろうが…」
ブルー 「期間限定モノってヤツはさ、やってる間しか無いんだよ!」

グッズだったら、期間終了後にプレミアがついて出回ることも…、と。

ブルー 「でもねえ、グッズじゃないからさ…。今だけだよ?」
シロエ 「後になってから後悔したって、もう出ませんから!」
Aブルー「そうだねえ…。兄貴なバーなら、来月だって…」

あるだろうしね、と頷くソルジャー。

Aブルー「分かった、覗かれると燃える兄貴にするよ」
A船長 「では、私と?」
Aブルー「直ぐに帰るよ、悪いね、キース」
キース 「二度と戻って来なくていい!」
Aブルー「じゃあね~!」

またね、と消えた迷惑な人。
ホッと一息、今月これにて中継終了~。


2016/06/30 (Thu)





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☆お坊さんが気になる


拍手ありがとうございました!

さて、六月。なんだかんだで先月もスッポンタケの法要だった面々。
今月こそは普通がいい、と生徒会長宅に集まっている週末ですけれど。

サム  「おい、キース。例のお袈裟はどうなったんだよ?」
シロエ 「あー…。アドス和尚のを無断で借りたというヤツですね」

最高の法衣でキメるとかで、と話題になったのが先日の袈裟。

シロエ 「例の人は狂喜してましたけれど、バレませんでしたか?」
キース 「俺がそういうヘマをやらかすわけがないだろう!」

ちゃんとクリーニングに出してから戻した、と溢れる自信。

キース 「親父が気付くわけがない。お袈裟の管理は丸投げだしな」
シロエ 「キース先輩が管理してたんですか?」
キース 「あの親父がすると思うのか?」
シロエ 「…あまりしそうにないですね…」
キース 「そういうことだ。つまり永遠にバレたりはしない」

俺が持ち出して使ったことは…、とニンマリと。

キース 「凄いお袈裟を借りただけの価値はあったしな」
ブルー 「あのブルーが諦めたからねえ…。兄貴なバーを」
スウェナ「お坊さんと一緒じゃ、普通は嫌だと思うわよ?」

お坊さん好きしか来ないじゃないの、と正論が。

スウェナ「変な人しか来ないんだったら、諦めるでしょ」
ブルー 「其処でホントに諦めたのがね…」
キース 「何か気になることでもあるのか?」
ブルー 「まあ、ちょっと…」

お坊さんと言えば気になることが…、とキース君をチラリ。

ブルー 「ぼくたちの宗派じゃ、修行は厳しくないけれど…」
キース 「確かにな。それがどうかしたか?」
ブルー 「座禅のトコだと、年単位で修行になるだろう?」

それも人里離れた山奥なんかで、と挙がった例。

ブルー 「女遊びに行きたくっても、街は遠いし…」
キース 「タクシーを呼んで行くと聞いたが?」
ブルー 「そうでもしないと、外の世界に出られないから…」

娑婆が思い切り遠いんだよ、という話。
街が遠いと、何か問題ありますか?


2016/06/01 (Wed)

 

☆お坊さんと兄貴


生徒会長曰く、お坊さんの世界でも座禅な宗派は娑婆が遠いもの。
女遊びに出掛けたくても、山奥からではタクシーでしか行けないオチ。

ブルー 「そういう世界で暮らしているとね、こう、色々と…」
キース 「何か問題でもあるというのか?」
ブルー 「考えてみれば分かるだろう?」

遊びたくても近場に女がいないんだから、と。

ブルー 「お坊さんだって人間なんだよ、修行してても!」
キース 「だからこその修行で、我慢するのも修行の内だが?」

俺だって散々修行したんだ、と威張ってますけど。

ブルー 「君の場合は三週間でさ、座禅の方だと年単位だよ?」
シロエ 「まるで期間が違いますよね、キース先輩とは…」
キース 「其処は宗派の違いでだな!」
ブルー 「でもねえ…。実際、ホントに年単位だからさ…」

それだけの間、我慢出来たら凄すぎるけど、という発言。

ブルー 「なかなか我慢出来ないものだよ、人間だけにね」
キース 「それでタクシーを呼ぶわけだろうが!」
ブルー 「いいかい、タクシーはタダでは乗せてくれないんだよ!」

タクシー代はどうするのだ、とツッコミが。

ブルー 「下っ端の間は、給料なんかは出ないんだけどね?」
サム  「あー…。そうらしいよな、ひたすらタダ働きでよ…」
ブルー 「仕送りだって没収なんだよ、預かられちゃって!」

手元に残るお金は雀の涙、と恐ろしい話。

ブルー 「それでタクシーに何度も乗れると思うわけ?」
キース 「…娑婆が遠いなら、難しそうだな…」
シロエ 「タクシー料金、高いでしょうしね…」
ブルー 「其処なんだよ! お金がまるで無いんだからさ…」

近場で済ませることになるよね、と生徒会長。

ブルー 「だけど、お寺の近所に店は無いわけで…」
シロエ 「店が無いのに近場ですか?」
ブルー 「其処で兄貴の出番なんだよ、ずっと昔から!」

坊主の世界は兄貴の世界なのだ、と言ってますけど。
昔からだなんて、それはホントのことですか…?


2016/06/02 (Thu) 

 

☆お寺と稚児行列


ソルジャーが法衣を嫌がったお蔭で、兄貴なバーから逃れたキース君。
けれども、生徒会長が言うには、お坊さんの世界は昔から兄貴な世界。

ブルー 「お稚児さんという言葉、キースも知らない筈がないよね?」
キース 「寺の行事には欠かせないが?」

稚児行列は、と真面目な顔。

キース 「大きな行事をやるとなったら、ウチの寺でも出すだろうな」
シロエ 「お祭りですか?」
キース 「確実なのは、俺が住職を継ぐ時なんだが…」
サム  「アドス和尚が引退なんて、あるのかよ?」
ジョミー「ずっと権力を握ってそうだよ、引退しそうにないけれど…」
キース 「残念ながら、その通りだ」

俺たちが年を取らない以上は親父の天下、とブツブツと。

キース 「親父も年を取らないわけだし、住職の座に居座るぞ」
シロエ 「お稚児さんの出番は来ないんですか?」
キース 「本堂を建て直すとか、そっち系でしか無理だろう」

落慶法要となれば稚児行列は確実だ、と。

キース 「ウチでは普段にやっていないし、レンタルになるが…」
スウェナ「あら、お稚児さんのレンタルがあるの?」
キース 「着物だ、着物! 専用の衣装を着せないと駄目だ」
シロエ 「そういう意味でのレンタルですね」

お稚児さんのレンタルかと焦りましたよ、とシロエ君。

シロエ 「会長が変な話をしてましたしねえ、兄貴がどうのと」
ブルー 「ぼくが言ってたお稚児さんだと、レンタルもあるよ?」
一同  「「「は?」」」
ブルー 「正確には過去形で言うべきなのかな、あった、とね」

今どきはレンタルしたらヤバイ、とキース君の方に視線をチラリ。

ブルー 「なにしろ人権問題だから…。他にも色々」
キース 「あんた、さっきから何の話をしてるんだ?」
ブルー 「お稚児さんだけど?」
キース 「だから寺にはセットものだと言っている!」
ブルー 「ぼくも言ったよ、昔から兄貴な世界なんだと!」

美形のお坊さんが人気なわけで、と言ってますけど。
お稚児さんは…?


2016/06/03 (Fri)

 

☆お坊さんの前は


法衣で行こうとしていたお蔭で、キース君が逃れた兄貴が集うバー。
ところが生徒会長が言うには、お坊さんの世界は昔から兄貴と深い縁。

ブルー 「美形のお坊さんは今も人気だけれどさ、その前は?」
キース 「その前と言うと?」
ブルー 「お坊さんの姿になるより前だよ、普通に美形の筈だけど?」

ちょっとイケメンだったりもして、と言われてみれば、その通り。

シロエ 「そうですねえ…。生まれた時からお坊さんではないですね」
サム  「小さい頃から坊主スタイルの子もいるけどよ…」
キース 「あれはあくまで少数派だぞ」

ましてや座禅の宗派となれば…、と語り始めた副住職。

キース 「一度坊主になってしまえば、髪とは永遠にオサラバだしな」
一同  「「「えっ!?」」」
キース 「知らんのか? あそこの宗派は厳しいんだ」

二度と髪の毛は伸ばせないぞ、とキッパリと。

キース 「だからだな…。大学時代はロン毛にするとか、もう色々と」
サム  「髪との別れを惜しむわけかよ?」
キース 「そういうことだ。二度と戻れない世界だからな」

染めたり、パーマをかけてみたり…、と挙げられる例。

キース 「今の間だ、と高校を卒業したら必死にバリエーションを…」
一同  「「「あー…」」」

高校だと校則の縛りがあるな、と一同、納得。

シロエ 「ずいぶん気の毒なんですね…。座禅の所は」
キース 「まったくだ。あそこの寺でなくて良かったと何度思ったか」
ジョミー「キースのスタイル、通らないもんね…」

修行の時だけ坊主頭というヤツは、と誰もが頷いてますけれど。

ブルー 「分かったかい? 坊主の世界は厳しくってさ…」
キース 「それで、美形の坊主になる前がどうしたと?」
ブルー 「今の時代は、普通に学校生活だけど…。ずっと昔は…」
シロエ 「どうだったんです?」
ブルー 「子供時代からお寺で生活、そんな感じで」

特に可愛い子供は高値がついて…、という話。
それってレンタル料ですか?


2016/06/04 (Sat) 

 

☆可愛い子は高値


兄貴が集うと噂のバーに連れて行かれる危機だったのが、キース君。
法衣のお蔭で逃れたものの、お坊さんの世界は兄貴と縁が深いそうで。

シロエ 「えっと…。可愛い子供は高値でレンタルされたんですか?」
ブルー 「レンタルも多分、あっただろうね」

可愛いと評判の子供だったら、お寺同士で貸し借りだって、と。

ブルー 「お坊さん同士でも貸したと思うよ、同じお寺で」
シロエ 「あー…。自分のお供をさせておいたら目立ちますしね」
ブルー 「そうなんだよねえ、それが本来のお稚児さんでさ」
一同  「「「へ!?」」」
ブルー 「お稚児さんだよ、レンタルってケースもあっただろうし…」
スウェナ「他にも何かあったって言うの?」

人権問題って言ってたわよね、というツッコミ。

スウェナ「レンタルでも充分アレだけど…。まさか人身売買とかも?」
ブルー 「ピンポーン! 可愛い子供は高値なんだよ!」

お金に困った時は子供をお稚児さんに…、と生徒会長、いや銀青様。

ブルー 「そうやって買った子供だったら、もう好き放題!」
シロエ 「好き放題って…。どうするんですか?」
ブルー 「兄貴な世界だと言った筈だよ、そっちの道に使うんだよ!」

お寺に女性はいないんだしね、とニヤニヤと。

ブルー 「買った子供なら、何をやっても文句は出ないし…」
キース 「待て、お稚児さんは本来、そういうものでは…」

ない筈だが、と副住職の反論が。

キース 「将来は偉いお坊さんに、と子供の頃から寺に入って…」
ブルー 「持参金つきのお稚児さんなら、そっちだけどね…」

それだけに無茶も出来ないけどね、という説明。

ブルー 「バックボーンがしっかりしてたら、手は出せないよ」
シロエ 「セクハラとかになるわけですね!」
ブルー 「そっちも怖いし、将来、復讐される恐れもあるし…」
サム  「だよなあ…。持参金つきなら、出世コースだぜ」

出世した後に復讐だよな、と一同、納得。
買われたお稚児さんだったら?


2016/06/05 (Sun) 

 

☆お稚児さんの伝統


キース君が連れて行かれる所を、法衣に救われた兄貴が集うバー。
ところが兄貴と縁が深いのが、お坊さんの世界とお稚児さんだそうで。

ブルー 「持参金つきのお稚児さんだと、もう確実に出世だけどさ…」
シロエ 「買われた方だと、どうなるんですか…?」
ブルー 「さっきも言ったよ、好き放題にされて兄貴の世界なんだよ」

女性の代わりに見目麗しいお稚児さんだ、という発言。

ブルー 「お坊さんたちにチヤホヤされてさ、もちろん夜のお供もね」
シロエ 「それは本当なんですか!?」
ブルー 「嘘をつくわけがないだろう? これでも高僧なんだから」

坊主の世界には詳しいのだ、と威張り返りの生徒会長、いや銀青様。

ブルー 「そういう伝統があるわけだから…。うんと昔から」
スウェナ「今でも兄貴の世界なのね?」
ブルー 「山奥のお寺は、そっち系だねえ…」

お稚児さんのいない時代は、美形の若いお坊さんだ、と。

ブルー 「夜のお寺は危ないらしいよ、兄貴が出るから」
シロエ 「…いわゆる兄貴というヤツですね?」

先月、誰かさんが行こうとしていたバーに出るような…、という質問。

ブルー 「他にどういう兄貴がいると? 今の流れで」
サム  「マジかよ、座禅の宗派はソレなのかよ…」
ブルー 「とても有名な話だけど? 布団部屋とかが危険でねえ…」

美形の若いお坊さんには、と潜める声。

ブルー 「夜に一人で歩いていたら、引き摺り込まれて…」
シロエ 「お寺の中で事件ですか!?」
ブルー 「それが事件にもならないってね! 常識だから!」

上の人たちは見て見ぬふりだ、とキッパリと。

ブルー 「昔は自分も通った道だし、お目こぼしだよ」
キース 「被害者の場合もあると思うが! 上の人たちが!」
ブルー 「あるだろうねえ、出世コースの早道だから」
一同  「「「え?」」」
ブルー 「色仕掛けっていうのは、王道だろう?」

布団部屋で培った人脈を生かして出世なのだ、と。
それ、ホントですか?


2016/06/06 (Mon)

 

☆兄貴と近い世界


先月、キース君が危なかったのが、兄貴が集うと噂のバー。
法衣のお蔭で逃げられたのに、お坊さんの世界は兄貴と深すぎる縁が。

ブルー 「手っ取り早く出世するには、偉い兄貴と出会うことだよ」
シロエ 「お坊さんの世界って、本当にそういう場所なんですか?」
ブルー 「お寺によるけど、人里離れた所は兄貴が強いんだよね」

偉い兄貴と仲良くなったら出世も早い、とキッパリと。

ブルー 「まずは兄貴の身の回りの世話、そういう係に抜擢で…」
サム  「マジかよ、あれって兄貴の世話係かよ?」
シロエ 「心当たりがあるんですか、サム先輩?」
サム  「何処のお寺でも、偉いお坊さんとはセットものだぜ」

お世話係は…、とサム君、ガクブル。

サム  「璃慕恩院でも普通にいるけど、アレがそうかよ…?」
ブルー 「違うと思うよ、中には混じっているかもだけど」
シロエ 「どうして違うと言い切れるんです?」
ブルー 「璃慕恩院からは、パルテノンがとても近いからだよ!」
一同  「「「あー…」」」

そうだった、と気付いた御一同様。パルテノンとは有名な花街。

ブルー 「女遊びに不自由しないし、兄貴の道は要らないってね!」
キース 「…そういうことになっているのか?」
ブルー 「君も少しは勉強したまえ、坊主の世界というのをさ」
キース 「これでも詳しいつもりなんだが…」
ブルー 「駄目だね、兄貴と隣り合わせな事実も知らないようでは」

璃慕恩院が全てと思うようでは駄目だ、と厳しいお言葉。

ブルー 「もっと精進しないとねえ…。これに懲りたら」
キース 「何を精進しろと言うんだ!?」
ブルー 「兄貴なバーにも行ってみるとか、女遊びに励むとか…」
??? 「いいねえ、是非とも修行をね!」

ぼくもお手伝い、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。

Aブルー「聞いたよ、兄貴な世界と御縁が深いんだってね?」
キース 「い、いや、それは…」

俺の宗派の話ではない、と苦しい言い訳。
通用しますか?


2016/06/07 (Tue)

 

☆兄貴がいるお寺


実は兄貴と縁が深いらしい、お坊さんの世界という所。
そういう話を聞いていたのがソルジャー、颯爽とやって来たわけで…。

Aブルー「知らなかったよ、お坊さんの世界! ごめんね、キース」
キース 「誤解だ、誤解! 俺の宗派は違うから!」
Aブルー「だけど、他所だと、兄貴の世界が役立つんだろう?」

兄貴の引きで出世だとか…、とキッチリ聞いていた模様。

Aブルー「そうでなくても伝統だってね、お稚児さんだっけ…?」
キース 「あれもブルーが大袈裟に言っていただけで…!」

本来は立派な坊主になるべく、子供時代から寺で修行なんだ、と。

キース 「裕福な家だと持参金つきで入って、勉強をだな…」
Aブルー「でも…。そうじゃない子は、高値で買われるんだよね?」

兄貴がポンと大金を出して、と嬉しそうな顔。

Aブルー「お坊さんの世界は奥が深いね、本当に…。兄貴もカバー!」
キース 「それはあんたの誤解でだな…!」
シロエ 「…そうでしょうか?」

会長が布団部屋の話をしていましたよ、と余計な証言。

シロエ 「夜のお寺はとても危険だと聞きましたけど…」
マツカ 「美形の若いお坊さんだと、色々と危ないらしいですよね?」
Aブルー「其処なんだよ! お寺の中で拉致だなんてね!」

布団部屋で何が起こるんだろう、とワクワクと。

Aブルー「兄貴が一人とは限らないよね、何人もいて順番だとか…」
一同  「「「順番?」」」
Aブルー「王道だよねえ、次は俺だ、って回しまくりで!」

憧れちゃうな、とウットリしている人。

Aブルー「兄貴なバーまで出掛けなくても、布団部屋でOK!」
キース 「あんた、お寺に入りたいのか?」

だったら紹介してやるが、とズズイと前へ。

キース 「あの宗派にも知り合いはいるし…」
Aブルー「うーん…。憧れるけど、坊主頭は趣味じゃないから…」
キース 「サイオンで誤魔化す手もあるぞ!」

俺はそいつで道場に行った、と奥の手を披露。
そうでしたっけね…。


2016/06/08 (Wed)

 

☆お寺にはコレです


兄貴と縁が深かったのが、お坊さんの世界という所。
それを聞き付けてソルジャー登場、お寺の世界に憧れているらしくて。

Aブルー「そう言えば、君の特技だったね。…坊主頭は」
キース 「誤解されるから、もっと正確に言ってくれ!」
Aブルー「正確にって…。坊主頭が得意技だろ、君の場合は」
キース 「その言い方だと、剃り上げるように聞こえるだろうが!」

剃るだけだったら誰でも出来る、と憤然と。

キース 「バリカンさえあれば、ジョミーでもサムでも出来るんだ!」
シロエ 「そうでしょうねえ、剃るだけだったら」
Aブルー「じゃあ、どう言えばいいんだい?」
キース 「サイオニック・ドリームだと言ってくれ!」

苦労して身につけた技なんだから、と言ってますけど。

ジョミー「そうだっけ? ぼくと変わらないレベルだったんじゃあ…」
スウェナ「絶望的だったわよね、一分間しか持たなくて…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ブルーがお手伝いしたんだよ!」

ぼくのお部屋が吹っ飛んだけど、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「キース、サイオン・バーストしちゃったから…」
Aブルー「あったねえ、そういう事件もねえ…」
キース 「やかましい! マスターすればそれでいいんだ!」

結果が全てだ、と逃げの論法。

キース 「とにかく、俺でも出来るんだから…」
ブルー 「ブルーに出来ないわけがないよね、あの程度の技」
Aブルー「そりゃあ…。ぼくだって、やれば出来るだろうけど…」
シロエ 「本当ですか!?」

ちょっと披露してくれませんか、と期待に輝くシロエ君の瞳。

シロエ 「会長の坊主頭を見た人、いませんから…」
マツカ 「言われてみれば、そうですよね…」
ジョミー「ぼくも見たいよ、どんな感じになるのかな?」
キース 「俺も大いに気になるな…。ブルーの坊主頭というのは」
Aブルー「それはブルーに頼むべきだよ、見たいなら!」

ぼくの美意識に反するからね、とアッサリと。
兄貴な世界に行く話は…?


2016/06/09 (Thu)

 

☆お寺でも観光地


兄貴と御縁が深かった場所が、お坊さんの世界だという衝撃の事実。
聞き付けて来たソルジャー相手に、坊主頭が見たいと思う人が多数で。

シロエ 「会長も美意識の関係で見せてくれないんですよ…」
Aブルー「だったら、ぼくも断ってもいいと思うけれどね?」
ジョミー「そう言わないでさ、ちょっとだけでも!」
Aブルー「高くつくよ?」

このくらいは出して貰わないと、と出された指。

Aブルー「指一本が、スッポンタケの法要が出来る値段で」
シロエ 「ちょ、それを五本だと言うんですか!?」
Aブルー「当たり前だよ、タダ働きは好きじゃないから」
キース 「しかしだな…。坊主の世界に入り込むなら必須だぞ?」

それも写真に写るレベルで、という注意つき。

キース 「今の世の中、何処で写真を撮られるかが謎で…」
シロエ 「座禅のお寺は、一応、観光地になってますよね?」
Aブルー「そうなのかい?」
ブルー 「全部じゃないけど、有名どころは観光地だね」

兄貴が出ると噂のお寺も観光地だ、と説明が。

ブルー 「美形のお坊さんがいるとなったら、撮影だねえ…」
シロエ 「でもって、ネットで拡散ですね?」
ブルー 「そうなるだろうね、ぼくのそっくりさんがね!」

慰謝料を覚悟しておいてよね、と視線がギロリ。

ブルー 「君だなんて誰も思わないしね、その写真」
サム  「あー…。ブルーの写真だと思われるぜ、それ…」
シロエ 「ぼくは見られればいいんですけど…」
ブルー 「シロエみたいなのが大勢いるのがネットだよ!」

シャングリラ学園の学生だけでも何人いるか…、と深い溜息。

ブルー 「卒業生なら山ほどいるしね、写真が出たら…」
スウェナ「噂が噂を呼ぶわよねえ…」
ブルー 「ぼくの面子が丸潰れだから、慰謝料をね!」
Aブルー「どうして、ぼくが支払う話になっちゃうのさ!」
キース 「あんたが坊主に憧れるからだ!」

寺に紹介ならしてやるが…、と繰る左手首の数珠レット。
後は自己責任ですね?


2016/06/10 (Fri)  

 

☆兄貴に会うなら


実は兄貴と非常に御縁が深かったお寺。ソルジャーも憧れている様子。
けれどお寺に入り込むなら、欠かせないのが坊主頭なスタイルで。

キース 「俺に出来るのは紹介までだ。後は自分でやってくれ」
ブルー 「そして写真がネットで拡散した時は、ぼくに慰謝料!」

ぼくそっくりの顔で坊主頭だなんて…、とブツブツと。

ブルー 「慰謝料は最低でもコレで頼むよ」
シロエ 「会長は指が十本分ですか!?」
ブルー 「当たり前だよ、ぼくの人生メチャクチャだから!」

銀青としての坊主頭の生き証人は誰もいない、と厳しい口調。

ブルー 「修行時代は三百年前で、同期は全員、お浄土なんだよ!」
キース 「だろうな、伝説の高僧だしな」
シロエ 「慰謝料も高くつきますよねえ…」

でも、この人なら払えそうです、とソルジャーに視線。

シロエ 「エロドクターがついてますしね、もういくらでも!」
Aブルー「払えるんだけど…。その趣味は無いね!」

お寺に行こうとも思わないから、と鼻でフフンと。

Aブルー「そんな所に行かなくっても、兄貴には充分、出会えるし…」
シロエ 「璃慕恩院にはいないらしいですよ、兄貴な人は」
ブルー 「少しはいるかもしれないけれど…」

少数派だね、と生徒会長、いや銀青様。

ブルー 「兄貴に会うなら、キースに紹介して貰いたまえ」
キース 「山奥の寺だな、座禅の方の」
ブルー 「うん、観光地のヤツで頼むよ」

慰謝料さえ払って貰えるんなら、ぼくも許す、という発言。

ブルー 「頑張って修行して来たまえ。布団部屋体験も含めてね」
Aブルー「趣味じゃないって言っただろう!」

兄貴に会うなら楽なコースが一番だから、と言われましても。

シロエ 「…兄貴はお寺に出るそうですよ?」
Aブルー「だけど、わざわざ行かなくてもさ…」
キース 「行かないと出会えないと思うが…」
Aブルー「出会いの場所なら、あるんだよ!」

きっと出会えると思うんだ、と溢れる自信。
それって、何処で…?


2016/06/11 (Sat)

 

☆コネは何処から


兄貴の世界と縁が深かったのがお寺なるもの、ソルジャーも期待。
けれども坊主頭は嫌なのだそうで、お寺に行く気も無いらしくって…。

Aブルー「普通の方法なら、お寺な兄貴は難しそうなんだけどさ…」
キース 「何かツテでもあるのか、あんた?」

俺が知らない間にコネを作ったんではないだろうな、と。

キース 「コアラの国でスッポンタケの法要だとも言ってたし…」
シロエ 「そうでしたよねえ、独自にコネを掴みましたか?」
サム  「お坊さん便、今もやってるみたいだぜ」

ネットでお坊さんを頼めるヤツな、と苦い顔。

サム  「仏教会から苦情が出たのに、通販会社が突っぱねてよ…」
スウェナ「仕方ないわよ、あそこで頼むと格安なんでしょ?」
ブルー 「それと明確な料金体系って所かな。でもねえ…」

後々のことを考えるのなら、お坊さん便はどうかと思う、と。

ブルー 「あれで体裁は整うけどねえ、心のケアは無いわけだから」
一同  「「「へ?」」」
ブルー 「今どき、ペットロスでも大変なんだよ?」

ペットどころか、家族の時に頼むのがお坊さん便、という指摘。

ブルー 「頼んだ時にはテンパッてるから、安く済んだと思っても…」
サム  「後のフォローがねえんだよ。…色々な意味で」
キース 「寺に頼めば、心のケアもセットものというか、基本だがな」

しかもタダだ、とスマイルどころか励ましもゼロ円の世界だとか。

キース 「もう文字通りのボランティアだぞ、心のケアは」
ブルー 「月参りとかで出掛けない限り、丸一日でも一人占めだよ」

住職もお寺の本堂も…、と。

ブルー 「その辺を思うと、お坊さん便は安いのかどうか…」
シロエ 「病院で心のケアとなったら、タダじゃないですね?」
サム  「それだけじゃねえぜ、自分の都合で行けねえよ」
キース 「寺だと、檀家さんに合わせるものだが…」
Aブルー「ふうん…?」

複雑なんだね、と言ってますけど。
そのお坊さん便でコネを掴んで来たとか…?


2016/06/12 (Sun)

 

☆やり直しは不可


兄貴な世界と縁が深かった、お坊さんの世界という所。
出会いを期待するソルジャーですけど、お寺に行く気はナッシングで。

Aブルー「お坊さん便は大変そうだね、安くついても」
ブルー 「昔から言うしね、安物買いの銭失い、とね」
サム  「墓も坊主も要らねえぜ、って人ならいいんだろうけどよ…」
スウェナ「そういう人だと、最初から頼まないわよ、そんなの」
キース 「だから余計に心配なんだ! 俺のように寺を預かる坊主は」

後から泣いて来られても…、と複雑そうな顔。

キース 「フォローは出来るが、あらゆる意味で、もう取り返しが…」
サム  「つかねえんだよな、やっちまった法要は取り戻せねえし」
Aブルー「どういう意味だい?」
キース 「やり直し不可ということだ! どの法要も!」

しかも遡るほどに重要なのが法要で…、と。

キース 「仏様が新しければ新しいほど、法要の意義が大きいからな」
サム  「百回忌とかだと凄そうだけどよ、纏めるんだよ」
一同  「「「纏める?」」」
キース 「年忌の新しい仏様とセットでやるのが多いな」

院殿号の仏様ともなったら別扱いだが、という説明。

キース 「似たり寄ったりの御先祖様なら、もう何人でも纏めるぞ」
ブルー 「キースが言ってた遡るというヤツ、出発点は新仏でさ…」
サム  「あの時キッチリやれば良かった、と思ってもよ…」
シロエ 「安く上げた法要、やり直しが出来ないわけですね?」
キース 「同じものを二回は出来ないからな」

何処かの誰かが後付けでやったケースはあるが、とソルジャーに視線。

キース 「あれは後付けだから出来ただけで…。やり直しは不可だ」
Aブルー「うーん…。お坊さん便は頼まない方がいいんだね?」
ブルー 「仏様が大切だったらね」
Aブルー「そうなんだ…。だけど、お寺は安心なんだろ?」
キース 「何処の寺にコネをつけたんだ?」

お坊さん便でないというのなら、という質問。
ソルジャーのコネが気になりますね?


2016/06/13 (Mon)

 

☆兄貴に出会うには


実は兄貴な世界と御縁が深かったらしい、お坊さんの世界という所。
出会いに期待するのがソルジャー、けれどもお寺に行くつもりは無し。

キース 「あんたがコネをつけて来た寺が気になるが…」
Aブルー「強いて言うなら、君のトコかな?」
一同  「「「へ?」」」
Aブルー「元老寺だよ、キースの家は其処だしね!」

それにキースは副住職だ、とニコニコと。

Aブルー「そんなキースが、ぼくの友達! お浄土ガイド!」
キース 「なんだって!?」
Aブルー「君がガイドをしてくれるんだろ、ぼくのために?」

是非お浄土に行きたいんだけど、とズズイと前へ。

Aブルー「先月はウッカリ断っちゃって、行きそびれたから」
キース 「ま、待ってくれ! それはもしかして…」
Aブルー「例のバーだよ、兄貴に出会えるお店だってば!」

あそこに行ったら、きっとお寺な兄貴にも…、と満面の笑顔。

Aブルー「キースさえいれば、そういう兄貴が来るからね!」
シロエ 「あー…。キース先輩の法衣ですね?」
Aブルー「そうなんだよ! 先月は値打ちを知らなくってさ…」

抹香臭い、と断ったことは謝るから、と低姿勢。

Aブルー「もう一度あそこにガイドお願い! 兄貴との出会い!」
キース 「俺に衣で行けと言うのか!?」
Aブルー「もちろんだよ! でないと、兄貴も気が付かないし!」

キースは髪の毛があるからねえ…、と。

Aブルー「ちゃんと本物のお坊さんです、とアピールだよ!」
シロエ 「それで兄貴が釣れますか?」
Aブルー「釣れると思うよ、キースのお供がぼくだから!」

超絶美形のお稚児さんだから、と指差している自分の顔。

Aブルー「兄貴の相手で慣れてそうだ、と思われるしね!」
シロエ 「何に慣れるんです?」
Aブルー「色々なプレイというヤツだよ! 百戦錬磨!」
キース 「俺の趣味が誤解されるだろうが!」
Aブルー「うん、有意義にね!」

ぼくの兄貴だと誤解されるんだよ、と。
キース君、ピンチ…?


2016/06/14 (Tue)

 

☆出来る兄貴は


兄貴な世界と御縁が深かったのが、お坊さんの世界だったという展開。
大きく膨らむソルジャーの期待、兄貴が集うバーに行くつもり。

Aブルー「キースがぼくの兄貴となったら、きっと注目されるから!」
シロエ 「…その道のプロとしてですか?」
Aブルー「そう! キースはもちろん、ぼくの値打ちも上がる筈!」

キースの他にも色々な兄貴の相手をしてるという評価、と。

Aブルー「若くて美形のお坊さんだと、布団部屋で人気なんだろう?」
ブルー 「否定はしないね、ぼくたちの宗派は違うけど…」
キース 「あんたは余計な口を挟むな!」
ブルー 「知識は増やしておくべきだよ。こうなってるのも…」

君の知識が足りなかったから、と厳しい指摘。

ブルー 「お稚児さんだ、とピンと来てたら、話は其処で終了でさ…」
サム  「布団部屋の方まで行ってねえのは確かだぜ、うん」
Aブルー「ぼくには有難い話だったよ、まるで素人なんだから」

お稚児さんも、お坊さんの世界の方も…、と嬉しそう。

Aブルー「お蔭で兄貴と出会えそう! それも素敵な兄貴が沢山!」
キース 「俺の立場はどうなるんだ!?」
Aブルー「さっきも言ったよ、百戦錬磨な兄貴なんだよ!」

君にも声が掛かりそうだ、と瞳がキラキラ。

Aブルー「でもねえ、出来る兄貴は自分を安売りしないから…」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「自分の食指が動かないのに、ガツガツ食うのは三流だよ」

相手に不自由しない兄貴はガッつかないもの、という台詞。

Aブルー「誰でもいいから食べる兄貴じゃ駄目なんだよねえ…」
キース 「それが何だと言うんだ、あんた!」
Aブルー「声が掛かっても、「間に合っている」と言えばいいわけ!」

そしてのんびりお酒でも…、と話は既に兄貴なバーへと。

Aブルー「お稚児さんのぼくが遊びたがるから、来たって姿勢で!」
キース 「なるほどな…」

俺はあくまで付き添いという立場なのか、と言ってますけど。
兄貴なバーに突撃すると?


2016/06/15 (Wed)




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