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シャングリラ学園つれづれ語り
☆自主練習は無理


お盆の棚経の日ですけれども、朝から暑さが厳しすぎる件。
けれど法衣で自転車走行、それが僧籍な面子なわけでして。

マツカ 「石の部分は、暑さ倍では済みませんしね…」
スウェナ「プールサイドで火傷するのも、定番だものね…」
シロエ 「ただでも暑さMAXな中で、もっと暑いとか…」

そんな所で自主練なんかは嫌すぎですよ、とシロエ君。

シロエ 「ジョミー先輩とサム先輩も、逃げるでしょうね」
マツカ 「キースにしても、誘えないんだと思います」

何かあったら責任が…、とマツカ君の言。

マツカ 「棚経の日なら、アドス和尚が責任者ですけど…」
シロエ 「自主練だったら、キース先輩になりそうですね」
マツカ 「ええ。熱中症とか、朦朧として転倒だとか…」

そういう場合に、全責任がかかりますよ、と冷静な意見。

マツカ 「保険に入る必要だって、ありそうです」
シロエ 「あー…。この暑さですし、必須でしょうね…」
スウェナ「部活と同じで、責任者がすべき行動よねえ…」
マツカ 「そして保険は、高いんですよ…」

キースにはダメージ大きいでしょう、という指摘。

マツカ 「けれど入っていない場合は、万一の時に…」
シロエ 「叩かれてしまうヤツですね…」
マツカ 「万一の程度にもよりますけれど…」

救急搬送は確実に叩かれますよ、とマツカ君、深い溜息。

マツカ 「ですから、保険は不可欠で…」
シロエ 「金欠で加入できないキース先輩は…」
スウェナ「スルーしかなくて、自主練も無しな結末ね…」

今日は大丈夫なのかしら、とスウェナちゃんが傾げる首。

スウェナ「サムとか地獄よ?」
シロエ 「アドス和尚は、スクーターですからね…」

自転車で追うのは大変ですよ、とシロエ君。

シロエ 「何か裏技、あるんでしょうか?」
マツカ 「あるかもですよ、キースにも内緒で」
スウェナ「法衣の下に冷却材とか?」
シロエ 「そうですね…」

アドス和尚とサム先輩だけ、という声が。
ありそう…。


2024/08/16 (Fri)



☆暑さ対策と裏技


棚経の日ですけれども、朝から暑さが厳しい、夏のお約束。
それでも自転車走行なのが、キース君たち僧籍な面子で…。

シロエ 「キース先輩には内緒の裏技ですか…」
マツカ 「あった場合は、言うわけがないと思いますけど」
スウェナ「なんと言っても、ラスボスだものね…」

キースに楽はさせないわよ、とスウェナちゃん。

スウェナ「巻き添えのジョミーは、気の毒だけど…」
シロエ 「どうでしょう? ジョミー先輩、反抗的で…」

坊主コースを拒否ですからね、とシロエ君が顎に当てる手。

シロエ 「アドス和尚にすれば、同情なんかしなくても…」
マツカ 「かまわない、という可能性は大きいですよ」
スウェナ「そうね、心象、悪そうだわねえ…」
マツカ 「キースとセットで裏技は除外、多分、それです」

裏技があった場合に限りますが、とマツカ君の分析が。

マツカ 「あるのか無いのか、そこが分かりませんからね」
シロエ 「キース先輩は、蚊帳の外ですし…」
スウェナ「あるなら、サムには箝口令よね…」

キースの耳に入らないように、とスウェナちゃんも。

スウェナ「冷却材にしても、もっと便利なグッズにしても」
シロエ 「最近、色々、出ていますしね…」
マツカ 「凍らせたペットボトルを使う冷却ベストも…」

あるそうですよ、とマツカ君。

マツカ 「法衣の下には、無理でしょうけど」
シロエ 「シャングリラ号なら、何かあるかもです!」
スウェナ「言われてみれば、そうだわね…」

暑い持ち場もあるんだから、とスウェナちゃんが傾げる首。

スウェナ「機関部とかに勤務してたら、暑そうよ?」
??? 「ピンポーン!」

暑いんだよ、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。

Aブルー「おはよう、今日は棚経、よろしくね!」
シロエ 「分かってますって、そのために来ているんです」
Aブルー「準備も頼むよ!」
マツカ 「承知していますけど…」

暑さ対策のグッズがあるんですか、とマツカ君の問い。
さて…?


2024/08/17 (Sat)



☆技術が違う世界


スッポンタケの棚経の日ですけれども、朝から厳しい暑さ。
僧籍の面子は自転車走行、暑さ対策はどうなっているやら。

マツカ 「技術が進んだ世界ですから、何かありそうで…」
Aブルー「人類側だと、色々あるよ?」
シロエ 「えっと…?」
Aブルー「ぼくの世界で技術と言ったら、人類側!」

そっちが基準で標準だよね、と明確すぎる発言が。

Aブルー「ミュウは異端で異分子なだけに、技術もさ…」
シロエ 「まるで違う、と言いたいんですか?」
Aブルー「ピンポーン!」

ホントに全く違うんだしさ、とソルジャー、キッパリ。

Aブルー「人類の船にステルス・デバイスは無いし…」
一同  「「「あー…」」」
Aブルー「ついでに、シールドも無いんだってば!」

衝突したら其処でおしまい、と恐ろしい台詞。

Aブルー「まあ、それなりに頑張ってるけど」
マツカ 「あの…。もしかして、人類側のグッズは…」

色々あっても、性能はイマイチなんですか、とマツカ君。

マツカ 「何処でも簡単に手に入る、というだけで…?」
Aブルー「ズバリ、そうだね!」

コンビニ的な店でも売っているけれど、とソルジャーの言。

Aブルー「例えて言うなら、こっちの携帯扇風機とか…」
シロエ 「えっ、その程度しか無いんでしょうか!?」

酷すぎますよ、とシロエ君、愕然。

シロエ 「こっちは、コンパクトサイズの冷風機とかも…」
スウェナ「普通にあるわよ、まさか、こっち以下?」
Aブルー「ううん、例えと言っただろう?」

ミュウから見たら、その程度、とソルジャーの笑み。

Aブルー「人類の技術は遅れてるな、と!」
マツカ 「すると、凄いグッズがあるんですね?」

こっちの世界よりも進んだ技術の、更に上が、とマツカ君。

マツカ 「いったい、どういうグッズなんです?」
Aブルー「そりゃもう、着れば涼しくて…」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「コレ!」

コレだよコレ、とソルジャー、笑顔全開ですけど。
えっと…?


2024/08/18 (Sun)



☆アレがそうかも


今日はスッポンタケの棚経、生徒会長宅に朝から集う面々。
けれど僧籍な面子は自転車走行、酷い暑さなわけでして…。

マツカ 「コレというのは、何でしょう?」
Aブルー「だからコレだと言ってるだろう?」

見て分からない、と言われましても。

マツカ 「普段のお召し物と同じですけど?」
シロエ 「何かグッズが増えたようには思えませんが…」
スウェナ「あっ、ひょっとして、アレじゃない?」

頭のヤツ、とスウェナちゃんの視線が補聴器に。

スウェナ「いつも頭に乗っかってるわよ、確か首には…」
シロエ 「太い血管が通っているんで、冷やすんですよね」

熱中症になった時は特に、とシロエ君。

シロエ 「耳も、自律神経には重要なんだと聞きますよ」
マツカ 「そうらしいですね、すると頭と耳の辺りから…」

重点的に冷やしていれば効くかもです、とマツカ君も。

マツカ 「技術からして、人類とは違うそうですし…」
シロエ 「発想だって、全く別になるでしょうしね…」
スウェナ「頭に乗っけて冷やすだなんて、私たちでは…」

思い付きさえしないわよ、と驚くスウェナちゃんですが。

スウェナ「でも…。考えてみれば、冷えピタだとか…」
シロエ 「氷枕とかも、ありましたっけ…」
マツカ 「其処へ発想の転換があれば、アレだって…」

出来ても不思議じゃないですね、と大きく頷くマツカ君。

マツカ 「開発費、半端ないんでしょうけど…」
シロエ 「人類側とやらが知ったら、欲しがりそうです」

でも、売り込みは無理ですよね、とシロエ君の深い溜息。

シロエ 「敵同士だと、とても営業なんかは…」
マツカ 「出来ないでしょうねえ…」

それこそ言い値で売れそうなのに、とマツカ君の相槌が。

マツカ 「今の間に、特許だけでも取っておければ…」
シロエ 「将来、お得なんですけれど…」
スウェナ「残念だわねえ…」
Aブルー「あのさ、勝手に…」

納得しないでくれないかな、と言ってますけど。
違うと…?


2024/08/19 (Mon)



☆服だそうです


暦の上では残暑ですけど、暑さが更に厳しくなるのが8月。
スッポンタケの棚経の日も、僧籍な面子にはハードな酷暑。

シロエ 「勝手にってことは、違うんですか?」
スウェナ「頭のソレでしょ、他には見当たらないんだもの」

いつもの服を着ているだけで…、とスウェナちゃん。

スウェナ「着るだけで涼しいようなグッズは、何処にも…」
シロエ 「ありませんよね、アレくらいしか…」
Aブルー「だから、どうしてそうなるわけ?」

言葉通りに取ればいいんだけれど、とソルジャーの苦笑。

Aブルー「着ると言ったら、服だろう?」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「忘れたのかい、先月のハンコ騒ぎをさ!」

手袋をはめた状態で指紋と掌紋が…、と指差す自分の手。

Aブルー「そんな手袋を作れる技術があるんだよ?」
シロエ 「えっ、それじゃ冷却服ですか?」

着ているだけで冷え冷えですか、とシロエ君の問い。

シロエ 「繊維くらいの細さのパイプで冷やすとか…?」
マツカ 「確かに、涼しそうですね…」
スウェナ「生地が冷え冷えなんだものねえ…」
Aブルー「なんで君たち、斜め上にばかり行くのかなあ…」

人類の発想に近いのかもね、とソルジャー、クスクスと。

Aブルー「そんな仕掛けを仕込むよりはさ、生地の開発!」
一同  「「「開発?」」」
Aブルー「そう! 耐熱、耐寒は基本だね!」

でもって通気性を良くして、他にも色々…、と説明が。

Aブルー「この服、着たまま、寝たって快適でね!」
一同  「「「ええっ!?」」」

それはズボラと言うのでは、と誰もがポカーン。

シロエ 「寝る時くらい、着替えましょうよ…」
マツカ 「気分もいいと思いますけど…」
Aブルー「そもそも、普段は着ないって!」

寝る時にはね、とソルジャー、ウインク。

ブルー 「その先、禁止!」
Aブルー「分かってるってば、今は別件!」
シロエ 「えっと…?」

着て寝る時があるんですか、と質問ですけど。
答えは…?


2024/08/20 (Tue)



☆出撃するなら


暦の上では秋で残暑で、けれど暑さが一番厳しいのが8月。
棚経の日も朝から酷暑で、僧籍な面子はキツそうですけど。

Aブルー「滅多に無いけど、着たまま寝るしかない時が…」
シロエ 「嫌々という感じですけど?」
Aブルー「当然だよ!」

ハーレイとの夜もお預けだしね、とソルジャーが顰める顔。

Aブルー「ハーレイはブリッジに詰めっ放しで…」
マツカ 「もしかして、非常事態の時ですか?」
Aブルー「ピンポーン!」

パジャマで寝てもいいんだけどさ、とブツブツブツ。

Aブルー「だけど、パジャマじゃ出撃できないし…」
シロエ 「そうでしょうねえ、服が特別仕様となると…」
スウェナ「危険すぎよね、爆撃なんかもあるんでしょ?」
Aブルー「そんなのは、どうでもいいんだよ!」

シールドすれば無問題、とソルジャー、親指をグッと。

Aブルー「マッパで行っても、全く平気なんだけど…」
シロエ 「今、分かった気がしましたよ…」
スウェナ「ミュウのメンツの問題なのね?」
Aブルー「そう! パジャマはダメだ、と言われてて…」

出撃するなら着替えが必須、と文句な人。

Aブルー「着替える時間はあるだろう、と長老たちが…」
シロエ 「待って下さい、それをスルーで、着たままで…」

寝ているんではないでしょうね、とシロエ君、ズイと。

シロエ 「着替えが面倒くさいから、とパジャマは放置で」
Aブルー「決まってるだろう、誰がわざわざ…」

律儀に着替えて出撃なのさ、とソルジャーの不満そうな顔。

Aブルー「それより着たまま、これが一番!」
一同  「「「うーん…」」」

やっぱりズボラなヤツじゃないか、と誰もが溜息。

シロエ 「あのですね…。あんまりな気しかしなくって…」
マツカ 「ぼくもです。合理的では片付きませんよ…」
スウェナ「そこは着替えて欲しいわよねえ…」
Aブルー「いいんだってば、寝心地も良くて、快眠だし!」

元々、そういう仕様なんだし、と力説ですけど。
どの辺が…?


2024/08/21 (Wed)



☆着たままがいい


暦の上では秋といえども、残暑が厳しい8月の行事が棚経。
僧籍な面子は大変ですけど、逃げようがないという有様で。

シロエ 「元々、そういう仕様というのは、何なんです?」
Aブルー「そのままだってば、寝てもいいヤツ!」

それを想定して作っている服だしね、とソルジャーの言。

Aブルー「制服で仮眠している仲間も、いるわけで…」
シロエ 「そうかもですけど、それは着替える時間とか…」
スウェナ「取っていられなくて、仕方なくでしょ!」
Aブルー「まあねえ、そうとも言うけどさ…」

ぼくがやってもいいと思う、と言い募る人。

Aブルー「マッパで寝るか、着たまま寝るかの違いだし!」
シロエ 「非常事態なら、パジャマでお願いします!」
Aブルー「それが嫌だし、着たままなんだよ!」

面倒すぎる、とブツブツブツ。

Aブルー「上着にマントに、ブーツに手袋!」
シロエ 「分かりましたよ、言っても無駄ということは…」
Aブルー「オッケー、それじゃ棚経の準備の方を…」

してくれるかな、と偉そうに。

Aブルー「お膳は、ぶるぅが作ってくれるけど…」
シロエ 「お供え物とか、花ですよね…」
マツカ 「やるしかないです、でないと酷い展開に…」

なるのは見えていますから、とマツカ君。

マツカ 「スイカに卒塔婆を立てた事件も、ありましたし」
Aブルー「あったね、いいと思っていたのにさ…」
シロエ 「キース先輩、ブチ切れでしたよ?」

ただでも暑くてキレそうなのに、 とシロエ君の深い溜息。

シロエ 「常識的かつ、模範的にしておかないと…」
マツカ 「キースの血管、切れますからね…」
Aブルー「頼んだよ! でもさ、暑さが少しでも…」

マシになったら許されるかな、 とソルジャーが傾げる首。

Aブルー「スイカに卒塔婆とか、メロンに卒塔婆!」
シロエ 「ダメすぎますから! 第一、暑さは…」
スウェナ「どうにも出来ないわよ?」

今日も猛暑日コースだわね、と冷静な意見。
ですよねえ…?


2024年8月22日(木)



☆マシにするには


暦だけは秋で残暑ですけれど、暑さは厳しくなるのが8月。
棚経の日でも暑さMAX、僧籍な面子にはキツイ日でして。

シロエ 「天候のコントロールは、こっちじゃ無理です!」
マツカ 「そっちの世界は、出来るんですか?」
Aブルー「うーん…。ある程度までは、いけるんだけど…」

完璧というわけじゃないね、とソルジャーの苦笑。

Aブルー「それが出来たら、住める惑星、増えてるし!」
一同  「「「あー…」」」

確かにそうだ、と納得するしかない台詞。

マツカ 「居住可能な星が多ければ、ミュウの皆さんも…」
シロエ 「迫害されないかもですねえ…」
Aブルー「辺境の星に追いやっておけば、いけるしね!」

目に入らなきゃいいんだし、とソルジャーの言。

Aブルー「かなりマシにはなると思うよ、でも今は…」
シロエ 「場所が無いから難しい、というわけですね?」
Aブルー「そうじゃなくって、今は棚経が最優先!」

暑さをマシにする話だよ、と言われましても。

シロエ 「ですから、天候のコントロールは…」
スウェナ「そっちの世界でも難しいんでしょ?」
マツカ 「ぼくたちの世界じゃ、人工降雨が限界ですよ…」

それだって上手くいかないんです、とマツカ君。

マツカ 「理論と現実、違いますしね…」
シロエ 「雨乞いの方がまだしも、効果あるかもですよ」
Aブルー「気温をどうこうするとは言っていないけど?」

要は暑さが問題だろう、とソルジャーが指す外の太陽。

Aブルー「暑い中でも涼しく出来たら、いいんじゃあ?」
シロエ 「そうなんですけど、暑さ対策のグッズとか…」
マツカ 「いいのは無いと聞きましたけど?」
Aブルー「グッズはね! だけど、それよりいいヤツが…」

此処にあるし、と胸を張る人。

Aブルー「この服があれば、どんな暑さもオッケーだよ!」
シロエ 「キース先輩に貸す気ですか!?」
スウェナ「あんまりだわよ…」

何処から見たってコスじゃないの、という指摘。
確かに…。


2024/08/23 (Fri)



☆コスでしかない


暦は秋でも暑い季節が8月なわけで、その最中に来る棚経。
僧籍な面子は自転車走行、炎天下を走っているわけでして。

マツカ 「その服がいいのは分かるんですけど…」
スウェナ「コスはアウトよ、棚経なのよ?」

此処に来るだけじゃないんだから、とスウェナちゃん。

スウェナ「檀家さんの家を沢山回って、お参りで…」
シロエ 「お坊さんスタイル、必須ですから!」

その格好では行けませんよ、とシロエ君も呆れ果てた顔。

シロエ 「普通に外出するにしたって、コスでしか…」
マツカ 「ないと思いますよ、きっと注目の的ですね」
スウェナ「何のアニメの衣装なのかな、って感じよね…」

でなきゃゲームのキャラだわよ、とスウェナちゃんの溜息。

スウェナ「スマホでコッソリ撮影して、画像検索で…」
シロエ 「キャラを特定しようとする人、出ますって!」
マツカ 「SNSにも、顔を隠してUPですよ…」

誰か知ってる人がいたら反応ありますし、とマツカ君。

マツカ 「場合によってはバズるかもです」
スウェナ「顔を伏せなきゃ、いけるんじゃない?」
シロエ 「キース先輩、ああ見えてイケメンですからね…」

宣伝と思われる可能性も…、とシロエ君が顎に当てる手。

シロエ 「自主公演の前宣伝で、衣装で町を歩くとか…」
スウェナ「あるわね、話題を呼ぶんだったら、作品を…」

伏せておくのが良さげかもよ、とスウェナちゃんの相槌。

スウェナ「バズるのを待って、何処でやるのかを…」
マツカ 「SNSに上げれば効果はありそうですね…」
シロエ 「言えてます! 発表をワクワク待つ人も…」

多そうですよ、とシロエ君も。

シロエ 「でも、舞台とかじゃないですし…」
マツカ 「お盆の棚経ですからね…」

ついでに自転車なんですけど、とマツカ君の苦笑い。

マツカ 「お坊さんには、無理な服ですよ」
シロエ 「自転車に乗るには、向いてますけど…」

いろんな意味で無理すぎで、と反対多数。
コスプレでは…。


2024/08/24 (Sat)



☆サイズが合わない


暦だけ秋で暑さはMAX、お盆の棚経はそういうシーズン。
今年も猛暑なんですけれど、僧籍な面子は自転車で走行中。

Aブルー「コスをしろとは言ってないけど?」
シロエ 「でも、その服だと言ったじゃないですか!」
Aブルー「そのまんまとは、ぼくは一言も…」

言っていない、とソルジャーの言。

Aブルー「そりゃまあ、今年は間に合わないし…」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「もしかしたら、あの下に無理やり着込んでも…」

暑さはマシになるかもだけど、と妙な台詞が。

Aブルー「ただねえ、サイズの問題があって…」
シロエ 「どういう意味です?」
Aブルー「ぼくのを貸しても、入らないかも、って!」

肩幅とかも違うから、とソルジャーが指す自分の肩。

Aブルー「いいかい、この服、これで全部だと思ってる?」
一同  「「「えっと…?」」」
Aブルー「マントはともかく、服の本体!」

上着とアンダー、それで全部な勘定かな、と質問が。

Aブルー「アンダーにしても、ぴったりフィットで…」
シロエ 「まあ、そうですね…」
スウェナ「足とか腕の筋肉、分かるものねえ…」
Aブルー「うん。船の制服にしても、そうだけど…」

普通のミュウだと、このアンダーが制服で、という説明。

Aブルー「こっちのシャングリラ号も、そうだろう?」
シロエ 「そうですけど?」
Aブルー「みんな、アンダーしか着てないと?」

いわゆる下着はどうしてるかな、とソルジャー、ズイと。

Aブルー「アンダーだけで、オールオッケー?」
一同  「「「あっ!」」」
Aブルー「分かったかい? つまり、アンダーがさ…」

耐寒、耐熱仕様なわけ、とソルジャーの笑み。

Aブルー「サイズさえ合えば、袖とか裾をまくったら…」
シロエ 「法衣の下に着られるんですね!」
Aブルー「ピンポーン! だけど、サイズが…」
マツカ 「合わないんですね、貸そうにも…」

せっかくのいい話なのに、と誰もが溜息。
ホントにねえ…。


2024/08/25 (Sun)



☆生地さえあったら


暦は秋でも暑さMAX、棚経の日も朝から容赦なく暑い件。
僧籍な面子は自転車走行、ハードな一日なわけですけれど。

Aブルー「もうちょっと早く、気付いてればさ…」
シロエ 「サイズの合う人、船で探せたかもですね!」
Aブルー「そうなんだよねえ、ぼくとしたことが…」

ウッカリしてた、とソルジャーも真面目に残念そう。

Aブルー「コレさえあれば、棚経の暑さも楽勝なんだよ!」
シロエ 「提供したら、棚経、サービスあるかもですね」
マツカ 「お経を少し長めにするとか、その程度なら…」

さほど時間もかかりませんし、とマツカ君も。

マツカ 「キースも、きっと喜ぶ筈です」
スウェナ「大感激よね、ジョミーにしても…」
シロエ 「サム先輩と違って、裏技、適用外ですしね…」

アドス和尚は、絶対、何かやってますよ、とシロエ君。

シロエ 「キース先輩たちには内緒で、暑さ対策…」
マツカ 「やってないとは思えませんよ…」
スウェナ「来年からは、キースたちの方が上じゃない?」

涼しい服を着込めるのなら、とスウェナちゃんが眺める窓。

スウェナ「猛暑日だろうが、自転車だろうが、最強だわよ」
シロエ 「最高ですよね、でも…」

アンダーでないとダメなんですか、とシロエ君の問い。

シロエ 「特殊仕様の生地なんですから、仕立てれば…」
スウェナ「ズバリ、法衣を作れるんじゃない?」
マツカ 「確かにそうです、出来そうですよね」

借りるより、生地を頂く方が…、とマツカ君も仕立てる派。

マツカ 「法衣専門のお店でも、コネはつけられますし…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぼくも一応、作れるよ!」

お裁縫だって得意だもん、と家事万能なお子様の笑み。

ぶるぅ 「生地さえあれば、切って仕立てるだけだしね!」
Aブルー「ダメダメ、アンダー限定だってば」
一同  「「「えっ?」」」
Aブルー「ぴったりフィットな形も、うんと重要で…」

袖とかをまくるのが限界だよ、と言ってますけど。
本当に…?


2024/08/26 (Mon)



☆フィットが大切


暦だけは秋で暑さはMAX、そういう時期に来るのが棚経。
今年も朝から猛暑日なフラグ、僧籍な面子は大変そうで…。

シロエ 「アンダー限定って、何故なんです!?」
Aブルー「いいかい、生地が特殊なんだよ?」

ぴったり覆っていないとね、とソルジャーの言。

Aブルー「皮膚との間が下手に開いたら、暑いって!」
マツカ 「逆のような気がしますけど…」
スウェナ「肌にくっつく服っていうのは、暑いでしょ?」
シロエ 「夏は薄着で、サラッとした生地が定番ですよ」

着物だって浴衣になる時期ですし…、とシロエ君も。

シロエ 「フィットしてると、蒸すと思うんですけれど?」
Aブルー「通気性だってバッチリだってば!」

だから通だと下着は無しで、とソルジャー、親指をグッと。

Aブルー「アンダーだけなら涼しさ倍増、そういう仕様!」
シロエ 「下着があったら、邪魔するんですか?」
Aブルー「決まってるだろう、余計な生地が入るしさ…」

下着だけ肌に貼り付いて…、と説明が。

Aブルー「そうなるよりかは、マッパでアンダー!」
一同  「「「うーん…」」」

奥が深すぎるような気がする、と誰もが複雑。

シロエ 「すると法衣に仕立てた場合は、ダメですか?」
Aブルー「せっかくの生地が台無しだよ!」

袖とか襟とか、裾から熱気が入り込んで、と真剣な顔。

Aブルー「活かすためには、ぴったりフィット!」
マツカ 「袖まくりとかが限界だ、というわけですね?」
Aブルー「そう! 襟元が大きく開いちゃうのがさ…」

残念だよね、とソルジャー、深い溜息。

Aブルー「首までキッチリ、着込めれば…」
スウェナ「涼しくなるのね、首の血管が冷えるから」
Aブルー「ピンポーン!」

だけど法衣の下では無理、と正論が。

Aブルー「でも、着ないよりマシだってば!」
シロエ 「来年は貸す方向ですか?」
Aブルー「そうだね、来たら相談で…」

でもその前に、まずは棚経、と促す準備。
お膳とかですね?


2024/08/27 (Tue)



☆余裕が無い棚経


暦は秋でも暑さが厳しい時期が棚経、僧籍な面子には地獄。
今日も朝から暑いんですけど、お助けグッズが出来るかも。

シロエ 「えーっと、花はこの辺でいいんでしょうか?」
マツカ 「お供え物が此処で、お膳は、ぶるぅが…」

出来次第、置いてくれるんですよね、とマツカ君。

マツカ 「キース、お膳を見てる余裕もなさそうですけど」
スウェナ「そうねえ、毎年、来るなり、即、お経だし…」
シロエ 「アンダーを貸す相談なんて、出来るんですか?」
Aブルー「さあねえ…。出来なかったら、詰みかもね」

ぼくが来年、覚えてるとは限らないし、と怖い台詞が。

Aブルー「覚えていたって、キースの反応次第では…」
シロエ 「まさかのスルー…は無いですよね?」
Aブルー「それに決まっているだろう!」

無礼な態度を取った場合は、ガン無視で、とキッパリと。

Aブルー「あんたの話を聞いてられるか、はフラグだね!」
一同  「「「げっ!」」」

それは絶対、言いそうなヤツ、と誰もが愕然。

シロエ 「あ、あのぅ…。キース先輩、気が立っていて…」
マツカ 「棚経以外は、頭に無い状態だと思います…」
Aブルー「だったら、自業自得で自爆エンド!」

アンダーの話は二度としない、とソルジャー、目がマジ。

Aブルー「ついでにアイデア、借用するのも厳禁だよ!」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「こっちの世界にも、同じ衣装があるからさ…」

ソレを持ち出すのもアウトだしね、と睨む人。

Aブルー「アイデア料を積み上げられても、お断り!」
一同  「「「うわー…」」」

ほぼ確実に詰みなのでは、と一同、ガクブル。

シロエ 「ヤバいですって、この展開…」
マツカ 「そうですよね…」

キースの運に賭けるしか…、とマツカ君。

マツカ 「話だけでも聞いてくれれば、オッケーで…」
スウェナ「だけど、時間の余裕はゼロよ?」
シロエ 「祈るしか…」

出来ませんよね、とシロエ君も相槌ですけど。
どうなる…?


2024/08/28 (Wed)



☆教えるのも不可


暦は秋でも暑さMAX、その中で棚経なのが僧籍な人たち。
お助けグッズの案が出たのに、展開によってはパアかもで。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ お膳、出来たよ!」
Aブルー「ありがとう! せっかく綺麗に出来てるのに…」

キースは、ろくに見もしないよね、とソルジャーの言。

Aブルー「来るなり、蝋燭と線香だ、って言ってお経で…」
シロエ 「分かってるんなら、別の機会にですね…」
マツカ 「アンダーの案を出してあげればどうですか?」
Aブルー「ダメダメ、それじゃ舐められるしさ…」

一発勝負で今日限りだよ、とキッパリと。

Aブルー「君たちも、アンダーの案を出した場合は…」
シロエ 「まさか、ぶるぅじゃないでしょうね?」
Aブルー「そうだけど? 髪の色はピンクでオッケー?」

他の色でも今なら受け付けるよ、とソルジャー、ウインク。

Aブルー「もちろん、有り得ない色に限定で!」
一同  「「「ひぃぃっ!」」」
Aブルー「それが嫌なら、教えないこと!」
一同  「「「はいっ!」」」

誓って誰にも話しません、と一同、ガクブル。

シロエ 「キース先輩には悪いですけど、髪がピンクは…」
マツカ 「嫌すぎですしね、本当に…」

皆で沈黙しておきましょう、とマツカ君も。

マツカ 「それより、棚経のコースは大丈夫ですか?」
シロエ 「そうでした! 瞬間移動でサポートですよね?」
Aブルー「あっ、忘れてた!」

時間ギリギリ、とソルジャーの青いサイオンが。

Aブルー「よし、自転車ごと到着ってね!」
ぶるぅ 「分かった、お迎え、行って来るーっ!」

跳ねて行ったお子様、直ぐに戻りまして。

ぶるぅ 「キースとジョミー、来てくれたの!」
Aブルー「やあ、今年も棚経、よろしく!」

帰りもちゃんと送るから、と迎えたソルジャー。

Aブルー「ときに、相談があるんだけどさ…」
キース 「やかましい、迎えを忘れやがって!」

よくも太々しいことを、と怒声ですけど。
詰んだのでは…?


2024/08/29 (Thu)



☆消し飛んだ限定品


暦は秋でも暑さが厳しい中で棚経、僧籍な面子は受難の日。
ソルジャー提案のお助けグッズ、今日に限定だそうでして。

キース 「俺たちは、クソ暑い中で自転車なんだぞ!」
Aブルー「だから、その件で君に話が…」
キース 「言い訳なんぞを聞いてられるか!」

おい、蝋燭と線香だ、とキース君がジョミー君に下す指示。

キース 「早くしてくれ、次が控えているからな」
ジョミー「オッケー、みんなも早く座って!」
一同  「「「はいっ!」」」

サッと正座な面々ですけど、内心、冷汗ダラダラ状態。

キース 「では、始めるぞ!」
一同  (((これはダメかも…)))
キース 「のうまく さらば たたぎゃた ばろきてい…」

謎の呪文も混じる棚経、されど時間は短めな件。

キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」
一同  (((鉦を叩けば、終了だっけ…)))
キース 「南無阿弥陀仏…」

ハハーッと一礼、今年の棚経、マッハの速さで無事に終了。

キース 「では、失礼する。次へ送るのを頼んだぞ!」
Aブルー「分かってるってば、迎えを忘れた分も加えて…」

取り戻せるまでサポートするよ、とソルジャー、お布施を。

Aブルー「何軒分ほど、瞬間移動すればいいかな?」
キース 「そうだな、とりあえず5軒ほどで頼む」
Aブルー「後は、場合によって追加で?」
キース 「当然だ!」

迎えを忘れた罪は重いぞ、と玄関の方へスタスタと。

キース 「来い、ジョミー!」
ジョミー「はいっ!」

ジョミー君さえも従う気迫で、風のように去った副住職。

Aブルー「さて、5軒ほど送らないと…」
シロエ 「そうですね…」
Aブルー「まずは、1軒!」

玄関まで送り届けたよ、とソルジャーの笑み。

Aブルー「しばらく、そっちに集中するからね」
シロエ 「その殊勝さを、アンダーに向けて貰えませんか」
マツカ 「案だけでも…」
Aブルー「却下!」

瞬間移動だけで充分、とバッサリ斬り捨て。
やっぱり…?


2024/08/30 (Fri)



☆アンダーは封印で


暦だけが秋で暑さはMAX、今年の棚経の日もそうでして。
マッハの速さで終えたキース君たち、次へ向かって走行中。

Aブルー「よし、2軒目も送り届けたし、次もじきだね」
シロエ 「其処をサボって、アンダーの件を提案の方が…」

キース先輩、結果的には喜びますよ、とシロエ君。

シロエ 「サポートが無いと、怒りまくるでしょうけど…」
マツカ 「今日は元々、気が立ってますし、寛大に…」

許してあげて欲しいんですが、とマツカ君も。

マツカ 「今すぐ、帰って頂いても、後はなんとか…」
シロエ 「ぼくたちで丸く収めますから…」
Aブルー「ふうん? マツカが車を用意するとでも?」

自転車ごと載せて移動なのかな、とソルジャー、ズイと。

Aブルー「それって即バレ、SNSに上がるヤツだよ?」
マツカ 「あっ…! 人の目は確かに避けられませんね…」
シロエ 「檀家さんがアップは無いでしょうけど…」
スウェナ「お隣に住んでる若い人なら、見た瞬間に…」

動画まで撮るわ、とスウェナちゃん。

スウェナ「アッと言う間に拡散、バズるコースで…」
Aブルー「アドス和尚にバレるどころか、璃母恩院に…」

通報かもね、とソルジャーの笑み。

Aブルー「おっと、3軒目の移動、やらないと!」
シロエ 「ダメっぽいですね、この展開…」
マツカ 「キースらしいとは思いますけど…」

気の毒すぎて、とマツカ君の深い溜息。

マツカ 「今日だけサポートして貰うよりも、来年も…」
シロエ 「その先もずっと、涼しくいける名案を…」
スウェナ「取ってた方が、絶対、お得だったのにねえ…」

自爆だなんて、とスウェナちゃんが仰ぐ天井。

スウェナ「ツイてないのが、キースだけれど…」
シロエ 「自分にも厄病仏だったんですね…」
Aブルー「その厄、貰うと髪がピンクになるからね!」
一同  「「「ひぃっ!」」」
Aブルー「嫌なら、沈黙!」

アンダーの件は封印で、と纏めですけど。
今月、これにて中継終了~。


2024/08/31 (Sat)




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☆別天地だった別荘


さて、8月。夏真っ盛りで、暑さも太陽の光も強烈な季節。
生徒会長宅で過ごす面々、エアコンの効いた部屋で大満足。

シロエ 「此処ってホントに最高ですよね、涼しくて」
サム  「飯は美味いし、菓子もあるしよ…」
ジョミー「マツカの山の別荘とは、違った魅力満載だよね」
スウェナ「あっちは、完璧に別天地だものねえ…」

日常から離れすぎてて後遺症が…、とスウェナちゃん。

スウェナ「ホテル以上よ、頼む前から、お茶のおかわりよ」
シロエ 「食事の時も、何人もついてくれましたしね…」
キース 「もう少し、お持ちしましょうか、だしな…」
ジョミー「そう、ソレ! メインディッシュが食べ放題!」

オードブルもスープも、おかわり自由、とジョミー君も。

ジョミー「レストランとかじゃ、ああはいかないし…」
ブルー 「普通は無理だね、頼めば多少は出来るけど…」
ぶるぅ 「お店を貸し切らないと無理かな、食べ放題は…」

でないと他のお客さん用の食材が、と料理上手なお子様。

ぶるぅ 「マツカの別荘、他にお客さん、いないしね!」
キース 「確かに、貸し切り状態だな…」
シロエ 「ゲスト多数でも、出来そうですけど…」

マツカ先輩の別荘ですし、とシロエ君の視線がマツカ君に。

シロエ 「マツカ先輩、どうなんです?」
マツカ 「ゲストに合わせて仕入れますから、出来ますよ」
サム  「マジかよ、どれも食べ放題とか…」

食材、余ったらどうするんだよ、とサム君の問い。

サム  「次の日の朝飯に回すとか?」
シロエ 「あー、その線はあるかもですね!」
ジョミー「お刺身とかでも、料理しちゃえば使えるし…」

でも、そういうのが出てたっけ、とジョミー君が傾げる首。

ジョミー「前の晩のと同じ食材、覚えがないよ?」
キース 「俺もだ、昼飯以降にズレるのか?」
マツカ 「いえ、余った分なら、その日の内に…」
サム  「捨てるのかよ!?」

もったいねえぜ、とサム君、仰天ですけど。
捨てると…?


2024/08/01 (Thu)



☆余ったら有効活用


暑さ厳しい盛りですけど、生徒会長宅で涼しく過ごす面々。
マツカ君の山の別荘の話が出まして、食べ放題だった料理。

シロエ 「捨てちゃうんですか、マツカ先輩?」
ジョミー「食材、最高級なのに…?」

ホントにマジでもったいないよ、とジョミー君も。

ジョミー「豚の餌用とかで、その日の内に回収なわけ?」
マツカ 「まさか、そんなことはしませんよ」

それこそ罰が当たりそうです、とマツカ君が竦める肩。

マツカ 「余った分なら、有効に活用して頂いています」
サム  「あー、分かった! まかない用な!」
ジョミー「そっか、使用人さんたちの食事に回るんだ?」
キース 「なるほど、その日の間に冷凍だとか、色々と…」

保存して使うという勘定だな、とキース君。

キース 「次の日、食べ切れそうな分は朝飯用に…」
シロエ 「料理しておけば、朝が早い人にピッタリですよ」
ジョミー「早い人だと、暗い内から起きるんだろうし…」
サム  「うんうん、修行中の坊主並みかもな!」

朝の3時半とかに起床だしよ、とサム君が挙げるキツイ例。

サム  「でもって、寺中、掃除してるって聞くぜ」
シロエ 「別荘の掃除も、その勢いかもしれませんねえ…」
マツカ 「早番の人は、そういう仕事もありますけれど…」

でも、まかない用じゃありませんよ、とマツカ君。

マツカ 「余った場合は、連絡先があるんです」
一同  「「「連絡先?」」」
マツカ 「ええ。食材によって、連絡先も変わるんですよ」

有効活用できる所は色々ですし…、と穏やかな笑み。

マツカ 「ビストロだとか、小料理屋とかのお店ですしね」
一同  「「「小料理屋…?」」」

それにビストロ、と誰もがポカーン。

ジョミー「それって、お店で出すってこと?」
マツカ 「そうですよ。裏メニューになると聞いています」
一同  「「「裏メニュー?」」」
マツカ 「常連のお客様だけに…」

提供しているそうですよ、との説明ですけど。
裏メニュー…。


2024/08/02 (Fri)



☆通なら待機で


暑さが厳しい季節ですけど、生徒会長宅で過ごす御一同様。
エアコンが効いた部屋で満足、マツカ君の山の別荘の話に。

ジョミー「裏メニューって、どんな感じになるわけ?」
マツカ 「ぼくも直接、食べたわけではないんですけど…」

とても評判がいいみたいです、とマツカ君。

マツカ 「常連のお客様の中には、それが目当てで…」
サム  「通ってる人がいるってか?」
マツカ 「そう聞きましたね、裏メニューですから…」

お馴染みさんにしか出て来ませんし、とマツカ君の苦笑い。

マツカ 「ついでに言ったら、出る日もミステリーですし」
ジョミー「あー! 予告は絶対、出来ないもんね…」
シロエ 「別荘に車が行くのを見たって、余るかどうか…」

食事が済むまで分かりませんよね、と大きく頷くシロエ君。

シロエ 「お店の人には、余るかも、っていう連絡も…」
キース 「行くかもしれんが、客は知りようがないからな」
マツカ 「ええ。ですから、通のお馴染みさんだと…」
サム  「コッソリ連絡、頼むのかよ?」

明日は提供出来そうだとか…、とサム君の問い。

サム  「通い詰めてりゃ、そのくらいはよ…」
ジョミー「多分、教えてくれそうだよね」
マツカ 「そう思いますが、通は待機だそうですよ」
一同  「「「待機?」」」

なんだソレは、と誰もがキョトン。

シロエ 「待機って、何を待つんです?」
マツカ 「連絡が来るかどうかを、お店で遅い時間まで…」
キース 「粘って待っているわけか?」
マツカ 「シーズンになると、そのようです」

ゲストが来そうな季節ですね、とマツカ君、クスクスと。

マツカ 「閉店時間まで粘りますから、注文の量も…」
サム  「増えるってわけな、いいじゃねえかよ!」
シロエ 「裏メニューを安く提供したって、いけますね…」
ジョミー「採算、バッチリ取れそうだよねえ…」
キース 「ウインウインというヤツか…」

店も常連もお得なんだな、とキース君も。
通は待機ですか…。


2024/08/03 (Sat)



☆憧れる裏メニュー


暑さ真っ盛りなシーズンは、生徒会長宅で過ごすのが一番。
マツカ君の山の別荘とは違った魅力で、けれど話題は別荘。

シロエ 「美味しいんでしょうねえ、裏メニュー…」
ぶるぅ 「そだね、食材が最高なんだし、いいと思うの!」

おまけに食材、タダなんでしょ、と料理上手なお子様。

ぶるぅ 「引き取りに来て貰ってるのに、お金とかは…」
マツカ 「頂けませんよ、逆に手間賃を出したいほどで…」

でも、受け取って貰えないんです、とマツカ君が竦める肩。

マツカ 「夜遅くとか、朝早くに来て頂いてるのに…」
キース 「店にしてみれば、普段は無理な食材ゲットで…」
シロエ 「しかもタダとか、深夜だろうが来ますってば」
ジョミー「だよね、丑三つ時でもね!」

タダで高級食材かあ…、とジョミー君が顎に当てる手。

ジョミー「タダとなったら、料理も冒険出来るかも…」
マツカ 「そう聞いてますよ、定番も作るらしいですけど」

気まぐれが人気なんだそうです、とマツカ君の笑み。

マツカ 「ビストロなのにエスニックとか、そういうのも」
サム  「いいじゃねえかよ、んじゃ、小料理屋で…」

イタリアンとかも、ありそうだぜ、とサム君の言。

サム  「裏メニューだし、何をやっても許されるしよ」
マツカ 「やっているかもしれませんね」
ジョミー「いいなあ、そういうサプライズ…」
シロエ 「裏メニューとか、憧れちゃいますよね…」

ぶるぅの料理は、それ以上だと思いますけど、とシロエ君。

シロエ 「そうだ、シャングリラ号には無いんですか?」
ジョミー「あー! あの船、食堂あるもんね!」
キース 「それはそうだが、常連も何も…」

食べに行く面子は、ほぼ固定だぞ、とキース君の鋭い指摘。

キース 「クルーの交代はあると言っても、交代までは…」
シロエ 「食堂に通う顔ぶれ、同じですよね…」
ジョミー「うーん、全員、お馴染みさんかあ…」

それじゃ無理そう、と誰もがガッカリですけど。
当然ですしね?


2024/08/04 (Sun)



☆海の別荘では無理


猛暑日も定番な暑いシーズン、生徒会長宅に集う御一同様。
別天地だったマツカ君の山の別荘、そこの食材が話題な今。

サム  「裏メニューを食うには、山の別荘かよ…」
シロエ 「海の別荘でも、あるでしょうけどね…」
ジョミー「でもさ、あそこは余計なオマケがついてるし…」

裏メニューを食べに行けると思う、とジョミー君の問い。

ジョミー「山の別荘なら、ぼくたちだけがゲストだけど」
シロエ 「そうでした! あっちならワンチャン…」

あるかもしれないですけどね、とシロエ君も。

シロエ 「マツカ先輩にお願いすれば、裏メニューも…」
マツカ 「もちろん、お店に連絡出来ますよ」
サム  「だよなあ、食材、提供する方だしよ…」
マツカ 「ええ。ただし、別室でしょうけど」

常連さんに悪いですから、とマツカ君の苦笑い。

マツカ 「まかないを食べるみたいに、厨房かもです」
ジョミー「そういう食事も楽しそうだけど、海の方はさ…」
キース 「とんでもないのが、三人もついて来やがるし…」

のんびり出掛けていられないぞ、とキース君も深い溜息。

キース 「そうでなくても、それまでにだな…」
シロエ 「大迷惑なイベがありましたっけ…」
ジョミー「欠席基準が、パアになっちゃったしね…」

見張ってるのは分かってるから、もう無理だよ、と嘆き節。

ジョミー「裏メニューの話をしてた間が、花だったかも…」
??? 「ピンポーン!」

待ってました、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。

Aブルー「今の季節は、裏メニューより、盂蘭盆会!」
キース 「あんたの口から、盂蘭盆会などと専門用語は…」

正直、聞きたくないんだが、とキース君の仏頂面。

キース 「それより、あんたの船に裏メニューは…」
シロエ 「そうだ、条件、同じですよね、シャングリラ!」
ジョミー「もしかしなくても、あったりする?」
Aブルー「あのねえ…」

誤魔化さないで欲しいんだけど、と膨れてますけど。
まあねえ…。


2024/08/05 (Mon)



☆棚経は出るしか


暑さが一番厳しい季節、涼しい生徒会長宅が一番ですけど。
マツカ君の山の別荘の思い出話から、裏メニューの話な今。

シロエ 「いえ、誤魔化したいのは否定しませんが…」
ジョミー「裏メニュー、ホントに気になるんだって!」
キース 「俺もだ、イエスかノーかで、かまわないから…」

有無を教えてくれないか、とキース君、ズイと。

キース 「棚経の件は、今更、逃げはしないしな」
Aブルー「…本当に…?」

イマイチ信用出来ないよね、とソルジャーの苦い顔付き。

Aブルー「なんと言っても前科一犯、その上にさ…」
シロエ 「他にも、何かありましたっけ?」
Aブルー「手形だってば、あわよくば、と思ってたよね?」

ぼくの手形とサインをゲットで、とソルジャー、ギロリと。

Aブルー「ハンコと署名で文書捏造、そうだろう?」
キース 「…すまん、この通りだ!」

あれは一時の気の迷いで…、とキース君の詫びが。

キース 「二度とやらんと約束する!」
Aブルー「どうなんだか…。まあ、その辺はいいけどね」

やらかした時は、ぶるぅの出番なだけ、とソルジャーの言。

Aブルー「オモチャとしては逸材だから、喜ぶよ」
一同  「「「げっ!」」」

アレか、と誰もが顔面蒼白。

Aブルー「だから、どうでもいいんだけどさ…」
キース 「カエル袋は勘弁してくれ!」
Aブルー「火だるまショーも、楽しかったねえ…」
キース 「もう忘れてくれ、頼むから!」

棚経は勤めさせて貰う、とキース君が繰る数珠レット。

キース 「ぶるぅに引き渡すのだけは、やめて欲しいが!」
Aブルー「うーん…。棚経の前に、大ダメージは…」

多分、よろしくないヤツだよね、と頷くソルジャー。

Aブルー「他のみんなも、出席してくれるだろう?」
シロエ 「出ます、もう全力で、朝イチで来ます!」
スウェナ「出るわよ、一筆入れてもいいわ!」
Aブルー「いい返事だねえ…」

当日、忘れないように、と念押しですけど。
忘れませんよ…。


2024/08/06 (Tue)



☆棚経を忘れたら


暑さ厳しい8月と言えば、お盆で棚経がセットなシーズン。
ソルジャー登場で、今年も棚経に出ると約束させられた今。

Aブルー「マツカだったら、忘れるキャラじゃないけど…」
シロエ 「忘れませんって、本当に!」
スウェナ「詰みたくないもの、忘れないわよ!」

お盆が済んだら海の別荘だから、とスウェナちゃんの叫び。

スウェナ「ぶるぅも来るのよ、忘れた人は詰むじゃない!」
Aブルー「分かってるならいいんだよ、うん」

流石に女性に、カエル袋は無いだろうけど、と怖すぎる言。

Aブルー「でもねえ、起きたら、その髪の毛が…」
スウェナ「バッサリ切られていたりするわけ!?」
Aブルー「まさか、そこまで暴力的なのはやらないよ」

子供でも、あれで紳士でねえ…、とソルジャーの笑み。

Aブルー「男だったら、五分刈りとかはあるかもだけど」
一同  「「「うわー…」」」

マジか、と一同、揃って真っ青。

キース 「五分刈りでも、かなりキツイんだが!」
Aブルー「坊主頭を拒否ったらしいね、修行の時に」
キース 「髪が大事なのは、女性限定ではないんだぞ!」
Aブルー「現時点では、まだ犠牲者は出てないね」

シャングリラでは…、とソルジャー、腕組み。

Aブルー「髪の被害は、染めるヤツだよ」
一同  「「「染める?」」」
Aブルー「そう、ショッキングピンクとか!」

起きると染まっているんだよね、とニコニコと。

Aブルー「アレンジするのは、ハードル高いみたいで…」
シロエ 「パーマをかけるとか、そういうのですか!?」
Aブルー「ピンポーン!」

やりたいけどスキル不足らしいよ、と恐ろしい台詞。

Aブルー「つまり、棚経を忘れた場合は、要注意ってね!」
シロエ 「嫌すぎです! もう絶対に忘れませんよ!」
スウェナ「髪がピンクとか、最悪じゃないの!」
キース 「俺も誓うぞ、真面目にやると!」
Aブルー「オッケー、それじゃ…」

裏メニューの話だったっけ、と言ってますけど。
あると…?


2024/08/07 (Wed)



☆泊まりの時が怖い


暑さが一番厳しい8月、そこへ来るのがお盆と棚経な季節。
今年も出ないと詰むのは確実、恐ろしい末路になるわけで。

Aブルー「裏メニューもいいけど、まず盂蘭盆会だよ?」
一同  「「「はいっ!」」」

もう絶対に忘れません、と誰もが誓いを立てる棚経出席。

Aブルー「髪をピンクに染めたくなければ、頑張りたまえ」
シロエ 「その被害、普通は無いんですよね…?」
Aブルー「普通というのは?」
シロエ 「平常時ですよ、思い付きで染める悪戯とかは…」

無いんでしょうか、とシロエ君の念押しが。

シロエ 「其処の所を確認しないと、今後の別荘とかが…」
サム  「あー、不安だよなあ、クリスマスもよ…」
ジョミー「ぶるぅと一緒に泊まった時には、ヤバいとか…」

嫌すぎだしね、とジョミー君も。

ジョミー「たまたま今まで無事だっただけで、本当は…」
スウェナ「誰かの頭がピンク色になったかもとか…」
キース 「恐ろしすぎて、禿げそうなんだが!」

もしもそうなら、今後は寝ずの番だな、とキース君。

キース 「誰か一人は起きて警戒、そうするしか…」
スウェナ「男子はいいわよ、男子の部屋は!」

私は一人部屋なのよ、とスウェナちゃんの悲鳴。

スウェナ「誰が警備をしてくれるのよ!」
シロエ 「そうでした…。ぶるぅに頼むしかないのでは?」
サム  「だよなあ、ぶるぅは子供だしよ…」
ジョミー「ついでにサイオン、最強だしね…」

ぼくたちの部屋より安全かも、とジョミー君。

ジョミー「シールドを張って立入禁止で、ぶるぅは爆睡!」
シロエ 「それ、羨ましすぎるんですけど!」
Aブルー「あのねえ…。先に話を聞かないと…」

ぶるぅが実際、やるかどうか、とソルジャーの苦笑。

Aブルー「結論から言えば、よほどでないと…」
シロエ 「やらないんですか?」
Aブルー「頭に来た時限定だねえ、食堂とかで」
一同  「「「食堂?」」」

食堂と言えば裏メニュー、と顔を見合わせる御一同様。
さて…?


2024/08/08 (Thu)



☆裏メニューの有無


暑さが厳しい8月ですけど、生徒会長宅で過ごす御一同様。
マツカ君の山の別荘から、裏メニューの話だったわけで…。

シロエ 「ソレ、もしかして、裏メニューがですね…」
サム  「原因とかじゃねえんだろうな?」
ジョミー「あー…。ありそうだよねえ、ぶるぅだしさ…」

食堂のお馴染みさんとは思えないし、とジョミー君。

ジョミー「裏メニューを提供したのに気付いて、復讐で…」
キース 「厨房担当のクルーは全員、頭がピンク色とか…」

やりかねないぞ、とキース君も。

キース 「ヤツに裏メニューを提供するとかは…」
シロエ 「無いでしょうねえ、日頃の行いが最悪ですし」
サム  「盗み食いとか、食料強奪だしよ…」
ジョミー「ほらね、原因、ソレだってば!」

裏メニュー、きっとあるんだよ、とジョミー君の言。

ジョミー「こっちと違って、人数だって多いしさ」
シロエ 「ミュウの箱舟らしいですしね、かなりですよ」
サム  「俺たちの方だと、最低限しか乗っていねえし…」
キース 「もう全員が、お馴染みすぎる船だしな…」

事情が違うのも無理はない、と大きく頷くキース君。

キース 「人数が多いと、全員、食堂を利用でも…」
シロエ 「朝は来ないとか、入りびたる人とか、色々と…」

差が出来ますよ、とシロエ君が顎に当てる手。

シロエ 「ですが、ぶるぅは、毎日、顔を出してても…」
サム  「お馴染みさんとは呼びたくねえよな…」
Aブルー「まあねえ、迷惑がられてるよね」

裏メニューが貰える身分じゃないよ、とソルジャーの苦笑。

Aブルー「もっとも、裏メニューと言っていいほど…」
シロエ 「いいのは存在しないんですか?」

食堂には、とシロエ君の問い。

シロエ 「まかない程度で、常連さんに出すレベルでは…」
Aブルー「ないとも言えるし、違うとも言えるね」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「なにしろ、試作品だけに…」

当たり外れが大きいんだよ、と言ってますけど。
試作品…?


2024/08/09 (Fri)



☆嫌すぎる裏メニュー


暑さが一番厳しい8月、涼しい生徒会長宅に来ている面々。
マツカ君の山の別荘の思い出話から、裏メニューが話題に。

シロエ 「えっと…。試作品というのは、何なんです?」
Aブルー「そのまんまだけど?」

当たり外れが大きいと言ったよ、とソルジャーの返事。

Aブルー「なにしろ、船の中だけが世界の全てだし…」
キース 「新作の料理が求められるんだな?」
Aブルー「そう! 飽きが来ちゃうと困るしねえ…」

厨房では、忙しい合間に頑張ってるよ、という説明。

Aブルー「この食材をどう使うか、と皆で検討で…」
キース 「なるほど、食材も貴重だろうし…」
Aブルー「こっちみたいに豊富じゃなくて、量に限りが…」

あるものだから、とソルジャーらしく把握している模様。

Aブルー「試作品とか、そうそう作っていられないよね」
一同  「「「あー…」」」

外した時は、食材がパアになるわけだ、と誰もが納得。

ジョミー「食材が余った時くらいしか、作れないよね…」
Aブルー「ピンポーン! そして、居合わせた人にだけ…」

提供して味見して貰うんだよ、と解説が。

Aブルー「全員が食べるわけじゃないから、ある意味で…」
シロエ 「裏メニューのようなものですね…」

当たればですが、とシロエ君の苦笑い。

シロエ 「外した時には、人身御供か、お毒見役ですよ」
Aブルー「そうなんだよねえ…。でもって、実際…」

ハズレな時も多いってね、と恐ろしい台詞。

Aブルー「食材を無駄に出来ない以上は、ハズレでも…」
サム  「まさか、提供するのかよ!?」
Aブルー「厨房の係が、不味くて食べ切れなかった時は!」
一同  「「「うわー…」」」

それは嫌すぎ、と一同、ドン引き。

ジョミー「出す時、不味いって言わないとか…?」
Aブルー「言うわけないよね、逃げられるから!」
一同  「「「げっ!」」」
Aブルー「食べた方もさ…」

ポーカーフェイスで顔に出さない、とキッパリと。
犠牲者増加…?


2024/08/10 (Sat)



☆安全圏だそうです


暑さ厳しい8月ですけど、生徒会長宅なら涼しくて、快適。
いつもの面々、裏メニューの話に花を咲かせていましたが。

サム  「顔に出したら、後から来たヤツにバレるよな…」
シロエ 「ヤバい雰囲気が漂っていれば、入りませんしね」

食堂に、とシロエ君の相槌。

シロエ 「道連れを増やすためなら、沈黙ですよ」
キース 「まったくだ。俺でもポーカーフェイスだな」
ジョミー「ぼくもだよ! 美味しそうな顔でパクパクと…」
サム  「食うしかねえよな、不味くってもよ」

でねえと自分が報われねえぜ、とサム君、拳をグッと。

サム  「でもって、犠牲者、増えてくわけな?」
Aブルー「ピンポーン! そして、ぶるぅが来合わせて…」

引っ掛かるという仕組みでね、とソルジャーの苦笑。

Aブルー「なにしろ、当たりな時と皆の表情が…」
キース 「同じだという勘定だな?」
Aブルー「そう! だから、ぶるぅも思い込みでさ…」

美味しそうだ、と纏めて盗んでくわけ、と説明が。

Aブルー「盛り付けてない分も含めて、まるっと全部!」
一同  「「「うわー…」」」

ソレを一人で食べて自爆か、と誰もがガクブル。

シロエ 「ぶるぅの得意技って、一気食いですよね…?」
Aブルー「うん。部屋に戻ったら、鍋の中身まで…」

ガバッと口に放り込むね、と怖すぎるレポ。

Aブルー「試作品だけに、レアものだしねえ…」
キース 「取り返しにやって来る前に、と一気食いだな?」
Aブルー「食べてしまえば、オールオッケーだから…」

一気食いして、後の展開は分かるだろう、と広げる両手。

Aブルー「もう文字通りに、逆恨みだけど…」
シロエ 「厨房のクルーに仕返しですね…」

髪をピンクに染めるヤツとか…、とシロエ君の深い溜息。

シロエ 「厨房の人には、気の毒ですけど…」
ジョミー「ぼくたちの場合は、安全圏だね」
Aブルー「そうだよ、安心しただろう?」

だから棚経の方はよろしく、と注文が。
其処ですか…。


2024/08/11 (Sun)



☆ピンクの髪はヤバい


暑さが一番厳しい8月、生徒会長宅で過ごす面々ですけど。
山の別荘の思い出話から、裏メニューが話題になったのに。

シロエ 「どうして、此処で棚経なんです!」
Aブルー「忘れられたら、困るからだよ!」

元々、そのために来たんだしね、とソルジャー、目がマジ。

Aブルー「裏メニューより、盂蘭盆会だと言った筈だよ!」
キース 「…そうだった…。あんたの口から専門用語で…」
Aブルー「文句を言ったのも、思い出した?」
キース 「マッハでな!」

だから、ぶるぅは勘弁してくれ、とキース君の悪い顔色。

キース 「ただでも今の季節は多忙で、髪がピンクは…」
Aブルー「嫌すぎるって?」
キース 「親父も毎朝、早起きなだけに、即バレで…」

怒鳴られるのはガチなんだ、とキース君、肩をブルッと。

キース 「ついでに、その場で丸坊主だぞ!」
一同  「「「げっ!」」」
キース 「親父が自らバリカンで来るし、誤魔化せん!」

サイオニック・ドリームは無理なんだ、と半ば悲鳴で。

キース 「剃られたら、後が無いんだぞ!」
シロエ 「ですね、カツラを被るしか…」
キース 「夏休みだけに、学校が始まる前に被れば…」

学校のヤツらにはバレないんだが…、と抱える頭。

キース 「お前たちには、バレるだろうし…」
サム  「ぶっちゃけ、カツラは高いんでねえの?」
キース 「買えるような金は、持ってない!」

しかし親父は、あると信じているからな、とブツブツブツ。

キース 「修行道場から戻った直後は、カツラだと…」
一同  「「「あー…」」」
キース 「言い訳したのに、事実を言えるか?」

余計に怒らせるだけだ、と深い溜息。

キース 「カツラは無理だし、ピンクの頭は避けるしか…」
Aブルー「オッケー、棚経は来てくれるんだね!」
キース 「俺は詰みたくないからな!」
Aブルー「ありがとう! 他のみんなも、頼んだよ!」

それじゃ当日、と空間移動で消えましたけど。
棚経決定…。


2024/08/12 (Mon)



☆丸坊主は避けたい


暑さ厳しい8月ですけど、生徒会長宅で過ごしている面々。
其処へ来たのがソルジャーでして、棚経を念押しされた件。

シロエ 「やっぱり、今年も棚経ですか…」
ジョミー「欠席基準で逃げられるかも、って話もさ…」
サム  「先月、一瞬、あったんだよなあ…」

俺たちは除外だったけどよ、とサム君、遠い目。

サム  「棚経だけは、俺とジョミーは逃げられねえし…」
ジョミー「アドス和尚が怖いしね…」
キース 「ある意味、ぶるぅより怖いんだが?」
シロエ 「そうでした! ぶるぅなら、髪がピンクでも…」

アドス和尚だと、プラス丸ハゲ、とシロエ君。

シロエ 「逆らえませんね、絶対に…」
キース 「逆らっていた頃が、夢のようだな」

まさに若気の至りだった、とキース君の深い溜息。

キース 「もしもブルーに出会わなかったら、今頃は…」
ジョミー「どうなってたわけ?」
キース 「強制的に坊主の大学送りで、坊主コースだ」

でないと学費も生活費もゼロ、と副住職。

キース 「今、冷静に考えてみると、それ以外に無いぞ」
一同  「「「あー…」」」

援助を打ち切られるヤツか、と誰もが納得。

シロエ 「高校を出たら、可能でしたね…」
キース 「特別生で在学中でも、無駄だったろうな…」
スウェナ「扶養義務って、18歳までで終了だものね…」
キース 「あの頃は、思いもしなかったがな…」

今の人生で、まだマシだった、とキース君、合掌。

キース 「妙な棚経を押し付けられても、あの親父より…」
サム  「マシだってか?」
キース 「ぶるぅより怖い親父なんだぞ?」
一同  「「「うーん…」」」

それは確かに、と誰もが頷くしかないわけで。

キース 「ラスボスよりはマシだと思って、棚経はだな…」
シロエ 「出ます、出させて頂きます!」
スウェナ「キースに仕返しは困るものねえ…」
キース 「ぶるぅが来たら、丸坊主だしな!」

よろしく頼む、とキース君、必死の形相。
棚経、出るしか…。


2024/08/13 (Tue)



☆朝からハードそう


やって来ました、棚経の日。生徒会長宅に、朝イチで集合。
とはいえ僧籍な面子は不在で、来たのは残りの3人だけで。

シロエ 「おはようございます…。朝から暑いですよね…」
マツカ 「夜も気温が下がりませんしね…」
スウェナ「家はよくても、外はエアコン無いものねえ…」

夜の間に冷えなかったら詰みだわよ、とスウェナちゃん。

スウェナ「其処へ朝から快晴なんだし、暑くなるしか…」
マツカ 「ぼくたちは、まだいいんですけど…」
シロエ 「キース先輩たち、大変ですね…」

とうに出発してるんでしょう、とシロエ君が眺める窓の外。

シロエ 「一番早い家だと、朝の6時と聞いていますし…」
マツカ 「もう何軒も回った後だと思いますよ」
スウェナ「そうねえ、一カ所あたりの滞在時間は数分で…」

しかも休憩無しなのよね、とスウェナちゃんの相槌が。

スウェナ「檀家さんとしては、冷たいお茶とかを…」
マツカ 「お出ししたいと思うでしょうけど、状況が…」
シロエ 「許しませんしね、次を急ぐしか無いですから」

休憩したら自分の首を絞めるだけです、とシロエ君も。

シロエ 「次のお宅まで全力疾走、そうなりますよ」
マツカ 「しかも自転車ですからね…」
スウェナ「電動アシストでさえ、ないんでしょう?」

そんな話は聞いてないし、とスウェナちゃん、深い溜息。

スウェナ「梅雨の月参りの苦労話からして、無さそうよ?」
シロエ 「言えてますよね、電動アシストをゲットなら…」
マツカ 「今年は少し楽になったが、と言う筈ですよ」

スクーターを希望で、夢は軽自動車にしても、とマツカ君。

マツカ 「電動アシストなら、負担は減りますし…」
シロエ 「持ってないのはガチですね…」

気の毒すぎます、とシロエ君、同情モード。

シロエ 「キース先輩は、普段から…」
マツカ 「自転車走行、やってますけど…」
スウェナ「他の二人は素人だものね…」

バス通学な上に、今日は法衣よ、という指摘。
悪条件…。


2024/08/14 (Wed)



☆サボリな自主練習


棚経の日が来ましたけれども、朝から容赦なく暑すぎる日。
暦の上では残暑とはいえ、暑さMAXになる時期でして…。

シロエ 「そうでした! 法衣でしたっけ…」
マツカ 「見た目は、涼しそうなんですけどね…」

なにしろ生地が透けてますから、とマツカ君。

マツカ 「けれど、見た目の問題だけで、実際は…」
シロエ 「涼しくなんかは、ないそうですしね…」
スウェナ「下にキッチリ着込むものねえ…」

風通しなんか最悪だわよ、とスウェナちゃんも。

スウェナ「ただでも自転車、慣れてないのに…」
シロエ 「最初の頃には、自転車走行の練習とかも…」
マツカ 「やってましたね、でも、最近は…」

まるで話を聞きませんし、とマツカ君が傾げる首。

マツカ 「暑すぎるから、とサボリでしょうか?」
スウェナ「そうなんじゃないの、棚経はサボれないけど…」
シロエ 「自転車走行の練習なんかは、自主練ですしね…」

アドス和尚も放置ですよ、とシロエ君の苦笑。

シロエ 「いくらラスボス級と言っても、この時期は…」
マツカ 「お盆の準備で多忙ですから、練習なんか…」

していなくても気にしませんね、とマツカ君もキッパリと。

マツカ 「自主練習をしない以上は、上達しませんし…」
シロエ 「普段もバス通学な人たちですしね…」
スウェナ「悪条件が二重、三重、そんな感じね…」

自業自得な分もあるけど、とスウェナちゃん、フウと溜息。

スウェナ「練習だけでも、やっておいたらマシなのに…」
シロエ 「でもソレ、此処じゃ無理ですよ?」
マツカ 「法衣で自転車の練習となると、境内でしょう」

照り返しも半端ありませんよ、とマツカ君が見る外の太陽。

マツカ 「苔とかが生えている場所で練習、出来ますか?」
スウェナ「ラスボスが激怒するでしょ、間違いなく」
シロエ 「苔が傷んでしまいますしね…」
マツカ 「そうなると、石の部分でしか…」

練習出来ない仕様ですよ、と言ってますけど。
正しいですね…?


2024/08/15 (Thu)




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☆手間がかかるハンコ


期末試験も無事に終わって、夏休みを待つ御一同様ですが。
試験期間中の愚痴が発端になって、欠席基準が爆誕した今。

ブルー 「掛軸用のも、すぐに書くけど、まずハンコ?」
シロエ 「もちろんですよ、早く有効にして下さい!」
ジョミー「棚経はまだ先になるけど、善は急げだしさ…」
サム  「ハンコなんか、押すってだけじゃねえかよ」

手間とか、まるでかからねえしよ、とサム君も。

サム  「ポンと一発、景気よく頼むぜ!」
ブルー 「そうだね、纏めて後で押すより、早く押す、と」
キース 「押すだけなら、手間はかからんだろうが」

後のことは俺が引き受ける、とキース君の真剣な顔。

キース 「これでも一応、坊主なんだし…」
ブルー 「ハンコに手間がかかる事実は、承知だ、と…」
キース 「知らなかったら、ただのモグリだ」

無免許で托鉢をする輩と変わらん、と謎な台詞が。

シロエ 「えっ、托鉢って、免許が要るんですか?」
キース 「真面目にやるなら、本山に許可を貰ってだな…」

免許を発行して貰うんだ、と副住職。

キース 「とはいえ、掲示や提示の義務は無いから…」
サム  「モグリが横行するわけな…」
キース 「ああ。その手の輩は、坊主自体がコスプレで…」

お経を丸覚えしただけの素人多めだ、と恐ろしすぎる実態。

キース 「ハンコを押すのに、手間がかかることも知らん」
サム  「あー…。でもよ、僧籍な俺もハンコの件は…」
キース 「現場で経験を積んでないんだ、仕方ないかと」

気にするな、とキース君が立てる親指。

キース 「というわけでだ、後の面倒は俺が見るから」
ブルー 「オッケー、なにしろ、ただの紙だし…」

ハンコには向いていなくってね、と生徒会長の苦笑。

ブルー 「滲まないけど、なかなか乾かないしさ…」
シロエ 「そこですか! 乾く前に、下手に触ったら…」
キース 「誰のハンコか、判読不明で…」

ハンコの意味が無くなるんだ、と説明が。
それは大変…。


2024/07/16 (Tue)



☆押した後が大変


期末試験が終わった御一同様、生徒会長宅で週末ですけど。
試験期間中の愚痴から生まれた欠席基準が、ついに文書に。

スウェナ「そうね、ハンコが必須な場面は厳しいわよね…」
シロエ 「押し損なったら、訂正が要るくらいですしね…」
キース 「分かったか? 誰のハンコか謎な文書は…」

無効で当然なんだからな、とキース君、大真面目でして。

キース 「御朱印で押すハンコの場合も、押した後にだ…」
サム  「何か作業があるわけな?」
キース 「ああ。御朱印帳に押したら、吸い取り用に…」

安い紙を被せて、上から擦るわけだ、と副住職の解説が。

キース 「大抵は一度で取れるものだが、雨の日とかは…」
シロエ 「湿気が多くて、ダメなんですね?」
キース 「正解だ。朱肉がついてこないレベルにだな…」

何度も押さえて擦る羽目に、とキース君、合掌。

キース 「御朱印待ちの人が多い寺だと、大変なんだぞ」
サム  「時間を食うっていうわけな…」
キース 「長い間、お待たせしてもいけないし…」

最終兵器にドライヤーということもある、と現場の実態。

キース 「もっとも、ドライヤーを使う時には、別室で…」
ブルー 「音も聞こえないようにしないと、アウトだよね」
一同  「「「あー…」」」

有難味が消えてパアになるし、と誰もが納得。

キース 「というわけで、ハンコは手間がかかるんだ」
シロエ 「了解です。キース先輩、よろしくお願いします」
キース 「慣れない紙だし、慎重にいくぞ」
ブルー 「君が擦ってパアにしたんじゃ、なんだかねえ…」

気を付けて、と生徒会長、いえ、銀青様の注文が。

ブルー 「それじゃ押すから、面倒見てよ?」
キース 「もちろんだ。俺たちの大事な欠席基準で…」
シロエ 「ついに形になったんですしね、キメて下さいよ」
ジョミー「ハンコで完成、ワクワクだよね!」
ブルー 「さて、朱肉を、と…」

ハンコの隅までキッチリと…、と出て来たハンコ。
押せば完成…。


2024/07/17 (Wed)



☆押すまで秒読み


期末試験も無事に終わって、夏休みを待つ御一同様ですが。
暑かった試験期間の愚痴から、欠席基準が出来て、文書に。

ジョミー「いよいよ、歴史的瞬間だよね!」
シロエ 「ええ。棚経とかには悩まされて来ましたけど…」
スウェナ「お彼岸はともかく、棚経は欠席出来そうだわね」
サム  「俺は、お彼岸の大雨に期待だぜ」

秋だと台風シーズンだしよ、と僧籍なサム君も期待な基準。

サム  「頼むぜ、傘のマークがズラリ!」
マツカ 「農家の人には、言えた話じゃないですけどね…」
シロエ 「稲刈りのシーズン、まだ先ですしね…」」

台風で困るのは確実ですよ、とシロエ君が竦める肩。

シロエ 「でも、棚経の方だと、それほどでは…」
マツカ 「稲の場合は、影響は無いと思いますよ」
スウェナ「暑さだものねえ、果物のトコも喜ぶんでしょ?」
ジョミー「らしいね、甘さがアップする、って」

でもまあ、困る人はいるかも、とジョミー君。

ジョミー「だけど普通はお盆休みで、会社も無いし…」
シロエ 「休みじゃない人は、書入れ時ですよ」
サム  「雨の方でなきゃ、迷惑度数は低いんでねえの?」
キース 「恐らくな。基準が初の適用になれば、嬉しいが」

俺にも希望が出来そうだし、とキース君も歓迎な基準。

キース 「ブルー、ハンコで仕上げを頼む」
ブルー 「オッケー、それじゃ、せっかくだから…」

カウントダウンを、と生徒会長の注文が。

ブルー 「歴史的瞬間に相応しいしさ」
一同  「「「イイネ!」」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 今から1分でね!」

キッチンタイマーでカウントダウン、と出て来たタイマー。

ぶるぅ 「セットしたから、60からだよ!」
シロエ 「59、58、ドキドキしますね!」
ジョミー「かっこいいよね、50、49…」
キース 「まさに秒読み、ゼロでブルーがハンコだな」
ブルー 「5秒前くらいに上で構えて、ペタンとね!」

準備完了、とハンコを押す体制に入った銀青様。
押すまで5秒…。


2024/07/18 (Thu)



☆吹っ飛ばされた紙


期末試験が終わった面々、週末は生徒会長宅なんですけど。
試験期間中の暑さの愚痴から、欠席基準が爆誕しまして…。

ブルー 「ハンコまで、5秒!」
シロエ 「4秒!」
ジョミー「3秒!」

そこから一同、声を揃えてカウントダウン。

一同  「「「2秒!」」」
ブルー 「ハンコモード、オン!」
一同  「「「1秒!」」」
??? 「ダメーッ!」

ハンコがペタンと押される寸前、吹っ飛ばされた紙。

一同  「「「わーっ!!!」」」
ブルー 「ええっ!??」
ぶるぅ 「ハンコ、テーブルに押しちゃったあーっ!」

下敷の板まで吹っ飛んだから、と慌てるお子様。

ぶるぅ 「うわぁぁぁん、テーブルクロスにハンコーっ!」
一同  「「「ひぃぃっ!」」」

此処のは上等なテーブルクロス、と一同、顔面蒼白。

シロエ 「ぶるぅ、急いで洗って下さい!」
ぶるぅ 「でもでも、朱肉、落ちないんだよう!」
一同  「「「ええっ!?」」」
ブルー 「洗った程度で落ちるようでは、アウトだしね…」

巡礼さんの白衣とかにも押すし…、と生徒会長、深い溜息。

ブルー 「こういう場合は、クリーニングに出す他は…」
キース 「無いというのが現実だしな…」

ときに、犯人、とキース君がギロリと睨んだ先。

キース 「クリーニングの費用は、あんたが持てよ?」
ブルー 「急ぎで出して、後で請求書を回すから!」

ぶるぅ、とにかく出して来て、と生徒会長。

ブルー 「いつものトコに、事情を説明してさ」
ぶるぅ 「分かった! 銀青のハンコ、下手なトコには…」
キース 「出せないだろうな、値打ちものだし」
ブルー 「坊主限定だけど、たとえテーブルクロスでも…」

欲しい人なら山ほどだしね、と生徒会長の苦笑。

ブルー 「売り払われたら困るんだよ、うん」
シロエ 「テーブルクロスでも、売れるんですか…」
キース 「そういうわけだが、それよりも…」

パアになった文書が問題だ、と怒ってますけど。
犯人は…?


2024/07/19 (Fri)



☆お寺専門でないと


期末試験も無事に終わって、夏休みを待つ御一同様ですが。
試験期間中の愚痴が発端、欠席基準が出来て、文書の形に。

ぶるぅ 「じゃあ、クリーニングに出して来る!」
ブルー 「出来上がりの方は急がない、って言っといて」
ぶるぅ 「そだね、テーブルクロスだし…」

お寺で使うヤツじゃないしね、と瞬間移動で消えたお子様。

キース 「おい、クリーニングに出した先というのは…」
ブルー 「お寺専門のトコだけど?」

いつも袈裟とかを頼んでるトコ、と生徒会長の答え。

ブルー 「なにしろ、モノがモノだしねえ…」
キース 「確かに、今どき、素人でも油断は出来ないし…」
シロエ 「ネットオークションとかに、出ちゃうんですね」
ブルー 「うん。値打ちの有無も、検索したら簡単に…」

出ちゃう時代なものだから…、と生徒会長が広げる両手。

ブルー 「クリーニングの店はともかく、バイトがね…」
一同  「「「あー…」」」

若人が多数な職場だった、と誰もが納得。

ジョミー「テーブルクロスに、ハンコだもんね…」
シロエ 「何のハンコか、画像検索、やりそうですよ」
サム  「でもって、銀青様のハンコは、数がねえから…」

SNSに上げるヤツな、とサム君の言。

サム  「こういうの、誰か知らねえか、って…」
一同  「「「うわー…」」」

お坊さんの目にも留まるヤツだ、と一同、ガクブル。

シロエ 「アップした人に、即、連絡が来ますよね…」
ブルー 「褒められたことじゃないけど、コッソリと…」
キース 「ゲットしたい輩は、ドッサリいるぞ」

そして犯罪者が目を付けるんだ、とキース君の苦い顔付き。

キース 「バイトのヤツに、甘い言葉を囁いて…」
??? 「テーブルクロスをゲットで、売るって?」
キース 「しれっと話に混ざって来るな!」
シロエ 「誰のせいだと思ってるんです、この事態!」
??? 「だって、事情が…」

事情だったし、と会話表記はAブルーなソルジャー。
迷惑な…。


2024/07/20 (Sat)



☆テーブルとクロス


期末試験が終わった御一同様、週末は生徒会長宅ですけど。
試験期間中の愚痴から生まれた、欠席基準が書かれた文書。

シロエ 「事情も何も、乱入しないで下さいよ!」
キース 「まったくだ。せっかくの有難い文書まで…」

吹っ飛ばすとは、けしからん、とキース君が吊り上げる眉。

キース 「ブルー、悪いが、この紙にだな…」
ブルー 「ハンコだよねえ、もちろんだとも」

キース君が床から拾った文書が再び、テーブルの上に。

ブルー 「テーブルクロスを敷くのは、後でいいかな」
ジョミー「そんなの、ぶるぅが帰ってからでさ…」
シロエ 「いいと思いますよ、無くても特に困りませんし」
Aブルー「困るってば!」

とても困る、とソルジャー、ワタワタ。

Aブルー「クリーニング代は、ちゃんと払うから!」
シロエ 「テーブルクロスを敷きたいんですか?」
キース 「あんた、マナーにうるさかったか?」

むしろ無い方が歓迎だろう、とキース君。

キース 「食べこぼしてもいいし、ジュースとかもだ…」
シロエ 「ぶちまけちゃっても、まだマシですよ?」

テーブルは拭けばいいだけですし…、とシロエ君も。

シロエ 「床はどのみち、拭き掃除しかないですからね」
スウェナ「そうね、テーブルクロスだけでもセーフなら…」

ぶるぅの手間も少し減るわよ、とスウェナちゃんの言。

スウェナ「テーブルクロスの取り替えだとか、洗うとか…」
キース 「ぶるぅに迷惑がかかるヤツだし…」

戻るまでは放っておくべきだな、とキース君が纏めに。

キース 「それよりハンコだ、押さないと…」
ブルー 「有効になってくれないからね」
Aブルー「だから、このまま!」

放っておいて、とソルジャー、またも横から。

Aブルー「何もしないで、放置だってば!」
キース 「さっきと逆になっていないか、困るんだろう?」
シロエ 「テーブルクロスを希望でしたよね?」

放っておくなら真逆ですよ、とシロエ君の指摘。
どうしたいと…?


2024/07/21 (Sun)



☆パアに出来る会議


夏休みを待つばかりの面々、生徒会長宅での週末ですけど。
試験期間中の愚痴から欠席基準が爆誕、其処へ乱入した人。

Aブルー「真逆も何も、テーブルクロスの話じゃないし!」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「その紙だってば、言ってるのは!」

ハンコを押されちゃ困るんだよ、とソルジャー、目がマジ。

Aブルー「ハンコで完成するんだろう!?」
ブルー 「そうだけど?」
Aブルー「押されちゃったら、棚経は、誰も来なくって…」

お彼岸だってヤバいんだよね、と確認が。

Aブルー「お天気次第で、キースだけしかいないとか…」
キース 「残念ながら、俺だけは休めないからな」

今後の運用に期待している、と副住職が繰る数珠レット。

キース 「他にも何か、休めるイベがあるといいんだが…」
シロエ 「節分とかは、ぼくたちも行きたいヤツですし…」
キース 「大雪だろうが、休むのはなあ…」

まあいい、とキース君の視線が、生徒会長に。

キース 「俺は当分、除外でいいから、ハンコを頼む」
ブルー 「オッケー、それじゃ改めて、と…」
Aブルー「だから、ダメだと!」

そんな基準は出来ちゃ困る、とソルジャー、必死の形相。

Aブルー「クリーニング代なら、何百倍でも払うから!」
ブルー 「うーん…。そこまで嫌なら、もっと早くに…」

止めに来ればいいと思うんだけど、と生徒会長。

ブルー 「滑り込みで来て、吹っ飛ばすとかは…」
キース 「マナー的にも、どうかと思うぞ」

ソルジャーならば許されるのか、とキース君の問い。

キース 「あんたの船だと、会議が終わる直前に…」
ブルー 「飛び込んで行って、議決内容を…」

パアにするとか、普通なわけ、と生徒会長も。

ブルー 「いくらソルジャーでも、なんだかねえ…」
キース 「横暴すぎて、言葉も無いが…」
Aブルー「そう、その会議ってヤツが問題で!」
一同  「「「はあ?」」」

それが許される船なのか、と誰もが呆れ顔ですけど。
マジで…?


2024/07/22 (Mon)



☆逆らったら詰む船


じきに夏休みなシャン学メンバー、生徒会長宅に集う週末。
期末試験の期間中の愚痴から、欠席基準が爆誕ですけれど。

シロエ 「会議の最後でパアにするとか、酷すぎですよ…」
キース 「立派に独裁政権だな…」
ジョミー「船から出たら死ぬしかないから、我慢だよね…」

SD体制の弊害ってヤツ、とジョミー君が振っている首。

ジョミー「みんな、ソルジャーには逆らえないんだ…」
シロエ 「アレです、逆らったら船から放り出すぞ、と…」
サム  「脅してるわけな、日頃から…」

マジで最悪、とサム君も。

サム  「そんな船、降りてえだろうけど…」
シロエ 「降りたら命がありませんしね、乗ってるしか…」
キース 「会議でさえもソレなら、日常は、もっと…」
スウェナ「酷そうな気がするわよねえ…」

特に食べ物関係が…、とスウェナちゃん。

スウェナ「食事は嫌いで、栄養剤とか言ってるくせに…」
ジョミー「おやつだったら、盗んででも食べるらしいしね」
Aブルー「ピンポーン! ぶるぅのお蔭で、随分と…」

盗みが楽になったよね、とソルジャー、親指をグッと。

Aブルー「なにしろ利害は一致してるし、大食漢だし…」
サム  「あんたの分まで、纏めて盗んで来るってか…」
Aブルー「正確に言うと、ぶるぅの戦利品からさ…」

ぼくが奪って食べるんだよ、とニコニコニコ。

Aブルー「でもねえ、独裁政権なんかは…」
キース 「やっていないと言うんだろうが、実態は…」
シロエ 「誰が聞いても、独裁者ですよ」

会議の結果をパアは無いです、とシロエ君が竦める肩。

シロエ 「時間をかけて決めた中身が、白紙だなんて…」
キース 「会議の意味が無いと思うぞ」

あんた次第で決まるんならな、とキース君。

キース 「今も、やらかして来たんだろうが!」
Aブルー「違うよ、ぼくは被害者だってば、会議のさ!」
一同  「「「はあ?」」」

被害者って…、と顔を見合わせる面々ですけど。
間違ってませんか?


2024/07/23 (Tue)



☆加害者のくせに


夏休み待ちのシャン学メンバー、週末は生徒会長宅ですが。
期末試験の期間が暑かった愚痴で、欠席基準が出来まして。

シロエ 「被害者って、会議に出ていた人の方でしょう!」
キース 「あんたが横から割って入って、決議をだな…」

パアにしてから来たんだろうが、とキース君の厳しい視線。

キース 「でもって、こっちに乱入で…」
ジョミー「紙を吹っ飛ばして、テーブルクロスにさ…」

ハンコが押される大惨事だよ、とジョミー君も。

ジョミー「近所のお店じゃ、出せないようなヤツなのに…」
キース 「まったくだ。請求書を見て、反省しろよ」
Aブルー「会議のせいだし、仕方ないんだよ!」
キース 「どの辺がだ!」

パアにするとか、明らかに加害者だしな、とキース君。

キース 「そっちの方は日常茶飯で、反省などは…」
シロエ 「しないでしょうけど、此処は事情が違います」

キッチリお詫びで、クリーニング代も…、と念押しが。

シロエ 「いいですね?」
Aブルー「だから、違うと! 会議が、うんと長引いて…」

だけど抜けられなかったんだよ、とソルジャー、言い訳。

Aブルー「ぼくがいないと、締めの決議が…」
キース 「有効になってしまって、大いに困る、と…」

言いたいんだな、とキース君、ソルジャーをギロリ。

キース 「そうならないよう、会議室に居座って、だ…」
シロエ 「最後の最後で、パアにしてから来たわけですよ」

被害者は、その他大勢ですから、とシロエ君。

シロエ 「会議に出ていた皆さんと、此処のみんなと…」
キース 「ぶるぅだ、クリーニングに出しに行く羽目に…」
ジョミー「おまけに専門店だしね…」

事情の説明も大変そうだよ、とジョミー君の深い溜息。

ジョミー「お寺専門のトコで、テーブルクロスだなんて…」
シロエ 「想定外ってヤツですもんねえ…」
Aブルー「ぼくも、ハンコは想定外な事態だってば!」

ホントに被害者なんだから、と力説ですけど。
加害者でしか…。


2024/07/24 (Wed)



☆どっちでも会議


じきに夏休みな御一同様、生徒会長宅で過ごす週末ですが。
期末試験の間が暑かったわけで、欠席基準が出来まして…。

キース 「何が被害者だ、やらかしたことは棚上げで!」
シロエ 「太々しいのは元からですけど、酷すぎですよ」
Aブルー「違うって! 会議の件は、承認して来たし!」

来月から有効になるヤツなんだ、とソルジャーの叫び。

Aブルー「たかが食堂のメニューなのにさ、長引いて…」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「おかわり自由を、何時までに設定するかで…」

揉めてたんだよ、と会議の中身の説明が。

Aブルー「人気メニューには違いなくても、食材に…」
ジョミー「限りがあるとか、そういうヤツ?」
Aブルー「そう! 食堂の係が忙しすぎるし、早めにさ…」

おかわりの時間を終わらせるかどうか、とソルジャーの言。

Aブルー「不公平だし、そのままで、っていう声と…」
シロエ 「少し早めに終わらせるべき、って意見ですね?」
Aブルー「まさにソレだよ、長老たちまで揉めちゃって…」

ホントに決まらなくってさ…、とソルジャー、ブツブツ。

Aブルー「ぼくは食事はどうでもいいから、退屈で…」
ブルー 「こっちの世界を覗き見した、と?」
Aブルー「ピンポーン! そしたら、こっちも会議でさ…」

面白そうだし、見ていたら…、と拳を握り締める人。

Aブルー「話がどんどん、ヤバい方へと転がってって…」
シロエ 「そうでしょうねえ、棚経を休める基準ですから」
Aブルー「お彼岸もだよ!」

休まれちゃったら大惨事で…、とソルジャー、必死の形相。

Aブルー「決まってからでは、もう遅いんだし…」
シロエ 「それで、横からパアですか!?」

テーブルクロスにハンコですか、とシロエ君。

シロエ 「決まる寸前に、吹っ飛ばしたと!?」
Aブルー「だって、会議が終わらなくって…!」
キース 「終わると同時に、来やがったのか!?」

でもって紙ごと飛ばしたのか、と怒鳴ってますけど。
正解…?


2024/07/25 (Thu)



☆捨てたプライド


夏休み待ちのシャン学メンバー、生徒会長宅で過ごす週末。
期末試験の期間の愚痴から、欠席基準が生まれましたが…。

Aブルー「そうだよ、ホントにギリギリだったし…!」
シロエ 「まさか、その場で消えたんですか!?」

空間移動で飛び出して…、とシロエ君の問い。

シロエ 「色々な意味で、どっちの会議にも失礼かと…!」
キース 「まったくだ。あんたらしいと言えば、そうだが」
Aブルー「ううん、プライドは捨てて来た!」
一同  「「「はあ?」」」

プライドって…、と誰もがキョトン。

キース 「あんた、そんなのがあったのか…?」
ジョミー「なんか意外で、ビックリだけど…」
Aブルー「少しくらいはあるんだよ! 恥だって!」

でも恥だって捨てて来たんだ、とソルジャー、拳をグッと。

Aブルー「決議が終わって、ハーレイが復唱したトコで…」
シロエ 「どうプライドを捨てたんです?」
Aブルー「決まってるだろう、トイレだよ!」

そう叫ぶしかないじゃないか、とソルジャーの言。

Aブルー「もう限界だし、漏れる、って!」
一同  「「「げっ!」」」

なんてことを、と一同、目が点。

キース 「そう絶叫して、飛んで来たと?」
Aブルー「だって、最終手段だし!」

ソレしか思い付かないし…、と言い募る人。

Aブルー「トイレだったら、もう探しにも来ないしね!」
一同  「「「あー…」」」

それはそうかも、と誰もが納得。

シロエ 「青の間にトイレ、ありますもんね…」
Aブルー「そうだろう? それに、この服が問題で…」

すぐにトイレに座れそうかい、と指差す自分の衣装。

Aブルー「個室に入って、即、いけると?」
一同  「「「うーん…」」」

無理すぎるヤツ、と唸るしかないのが、見た目重視の服。

Aブルー「消えても、誰も怪しまないから!」
キース 「確かに、恥を捨ててるな…」
シロエ 「プライドもですね…」

ですが、ハンコは別件で…とシロエ君の厳しい顔。
当然ですね?


2024/07/26 (Fri)



☆身体を張った人


夏休みを待つシャン学メンバー、生徒会長宅で週末ですが。
期末試験の期間の愚痴から生まれた、欠席基準が問題な今。

シロエ 「テーブルクロスにハンコも、迷惑ですけど…」
ジョミー「正式文書になる瞬間に、パアにするとか…」

迷惑なんてモンじゃないから、とジョミー君の恨み節。

ジョミー「カウントはもう、ゼロ寸前で…」
キース 「だからこそ、あんたが出て来て飛ばしたら…」

テーブルクロスにハンコが押されたんだ、とキース君も。

キース 「クリーニング代だけでは済まんぞ、コレは」
シロエ 「だよなあ、サッサと押しちまおうぜ「
ブルー 「揉めてる間に、押せるからねえ…」

押してしまおう、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「キース、ハンコを押した後は頼むよ」
キース 「承知している。朱肉の始末は任せてくれ」
Aブルー「ちょ、ちょっと…!」
シロエ 「外野は黙っていて下さい!」

歴史的瞬間なんですからね、とシロエ君、ピシャリと。

シロエ 「会長、早くお願いします!」
ブルー 「オッケー、それじゃ、ペタンとね!」
Aブルー「あーーーーーっ!!!」

押された瞬間、凄い悲鳴で、続いて悲鳴。

一同  「「「ひぃぃっ!!!」」」
キース 「何をしやがる!」

ハンコを擦るヤツがあるか、とキース君が吊り上げる眉。

キース 「紙が吸い込んでもいないのに!」
Aブルー「だから、身体を張ったんだよ!」

体当たりでも良かったかもね、とソルジャー、しれっと。

Aブルー「判読できないハンコだったら、無効だろう?」
キース 「ただの赤丸にしやがって!」
Aブルー「うーん…。ホントに、吸い込まないんだね…」

普通の紙、とソルジャーが眺める自分の右手。

Aブルー「見てよ、手袋、真っ赤だし!」
シロエ 「手のひら、見事に真っ赤ですよね…」
ジョミー「お相撲さんなら、手形、押せるよ」
キース 「待て、ソレだ!」

俺の役目はハンコの後始末で…、と言ってますけど。
何だと…?


2024/07/27 (Sat)



☆ハンコの後始末


夏休み待ちの御一同様、生徒会長宅で過ごす週末ですけど。
期末試験の期間の愚痴から、欠席基準が爆誕したわけで…。

キース 「余分な朱肉は、吸い取るのが俺の仕事だからな」
Aブルー「手袋、拭いてくれるって?」
キース 「拭いてやるから、任せておけ!」

まずは吸い取り用の紙の出番だ、とキース君が持つ白紙。

キース 「ほら、早く手を出せ」
Aブルー「助かるよ。なるほど、そんな具合に、丁寧に…」

端の端まで押さえるんだね、と感心しているソルジャー。

Aブルー「確かに、ここまで大きなハンコだとさ…」
シロエ 「乾くまでの時間も長いですしね…」
ジョミー「だけど、お坊さんのハンコって…」

そんな特大サイズなわけ、とジョミー君の問い。

ジョミー「普通の掛軸とかのハンコは、もっと小さくて…」
スウェナ「そうねえ、字だけの場合は違うのかしら?」
キース 「いや、ジョミーが言うので合っている」

俺もさっきから気になっていた、と副住職も。

キース 「やたらデカいぞ、御朱印用のヤツに見えるが…」
ブルー 「御朱印用ってわけじゃないけど、特製だよね」

大きな紙に書いた時とか、たまに出番が、と生徒会長。

ブルー 「普通のハンコじゃ紛れちゃうから、特大で!」
シロエ 「じゃあ、特別に出してくれたんですか?」
ブルー 「そうだよ、気前いいだろう?」
キース 「気前はともかく、デカいハンコで良かったぞ」

普通サイズでコレは無理だ、とキース君が広げる紙。

シロエ 「お相撲さんの世界ですねえ…」
ジョミー「手形だよねえ…」
Aブルー「ぼくの手袋、真っ赤だったし…」

でもまあ、かなり落ちたかな、とソルジャーが眺める右手。

Aブルー「後は普通に洗えばオッケー?」
キース 「そうだな、ぬるま湯と石鹸でいける筈だぞ」
Aブルー「ありがとう! 洗面所に行って洗って来るよ!」
キース 「しっかり洗えよ、早い間に」

落ちなくなったらクリーニングだしな、という助言。
厄介ですね…。


2024/07/28 (Sun)



☆特別仕様な手袋


夏休みを待つシャン学メンバー、生徒会長宅で週末ですが。
期末試験の間の愚痴から、欠席基準が出来たわけでして…。

Aブルー「あー、クリーニング…。そうかもねえ…」
キース 「あんたの世界だと、すぐに落ちるのか?」
Aブルー「どうだろう? 朱肉なんかは無いわけだから…」

成分の分析が必要かもね、とソルジャーの苦笑。

Aブルー「ついでに普通の手袋じゃないし、その辺もさ…」
シロエ 「どういう意味です?」
Aブルー「ソルジャー専用、特別仕様! 洗って来る!」

落ちなくなったら大変だから、と洗面所へダッシュですが。

キース 「やっぱりな…。どおりで手形になるわけだ」
一同  「「「は?」」」
キース 「よく見ろ、指紋に掌紋だぞ?」

ただの手袋でコレは出ない、とキース君が指差す手形。

キース 「うっすらとではあるが、ヤツの指紋と掌紋だ」
ジョミー「ホントだ、だから手形っぽいわけだ!」
シロエ 「確かに、コレが無かった場合は、べったりと…」

手の形というだけですよね、とシロエ君も。

シロエ 「会長、手袋、そういうのですか?」
ブルー 「実践してみたことはないけど、そうだと思うよ」

24時間はめっ放しでいけるヤツだし、と生徒会長。

ブルー 「はめてるんだって感覚もないし、限りなく…」
キース 「本物の手に近いんだな?」
ブルー 「うん。でないと、手袋も込みな衣装なんかは…」

着ていられないと思わないかい、と説得力に溢れた台詞。

ブルー 「ついでに、相手はブルーなんだよ?」
キース 「邪魔だと思えば、却下か、はめずに過ごすかだ」
一同  「「「あー…」」」」

なのに律儀にはめてるんだし…、と誰もが納得。

シロエ 「特別仕様で、不快感なんかゼロなんですね…」
キース 「ああ。だが、大事なのは其処じゃない」
サム  「何かあるのかよ?」
キース 「手形なんだぞ?」
シロエ 「えっと…?」

それが何か、とシロエ君も皆も、首を傾げてますけど。
なに…?


2024/07/29 (Mon)



☆サインが欲しい


じきに夏休みな御一同様、週末は生徒会長宅なんですけど。
期末試験の間が暑かったせいで、欠席基準が出来まして…。

キース 「分からないのか? なら、母印は?」
ジョミー「何さ、ソレ?」
シロエ 「あーっ! もしかしなくても、指紋ですね!?」

ハンコ代わりに押すアレですか、とシロエ君。

シロエ 「ハンコが無かった時代は、デフォでしたっけ?」
キース 「国によると思うが、此処ではそうだ」
サム  「そういや、今も指紋認証、使うよなあ…?」
ジョミー「ひょっとして、ハンコより凄いのを…」

ゲットしたわけ、とジョミー君、手形の紙をまじまじと。

ジョミー「コレさえあれば、この紙に何か書き込めば…」
キース 「ヤツのサインで仕上がるという勘定だが?」

それにサインなど、どうとでもなる、とキース君の笑み。

キース 「手形を褒めて、サインをくれ、と言えばだな…」
シロエ 「普通は、サインしちゃいますよね…」
ジョミー「お相撲さんの色紙とかだと、サイン入りだし…」
キース 「ああ。だから欲しいと言いさえすれば…」

サインするぞ、とニヤニヤニヤ。

キース 「その紙をしっかり保管しておいて…」
サム  「後から何か書き込むのな?」
キース 「法要は二度としません、とかな!」
一同  「「「イイネ!」」」

それでいこう、と欠席基準など忘れている面々。

シロエ 「ワクワクしますね、早く戻るといいんですけど」
キース 「焦るな、思惑がバレたらパアだしな」
ジョミー「あくまで通常、だけどサインは…」
キース 「欲しい方向でヨイショしろよ?」

でないと貰えないからな、とキース君の忠告が。

キース 「おっ、戻ったか?」
ぶるぅ 「ただいまあ! あれっ?」

一人足りない、と見回すお子様。

ぶるぅ 「何かあったの? それに、その紙…」
キース 「ヤツの手形だ、朱肉がついてしまってな…」
Aブルー「戻ったよ!」

落ちてくれたけど、クリーニングは、と質問が。
当然…。


2024/07/30 (Tue)



☆消え去った手形


夏休みを待つシャン学メンバー、週末は生徒会長宅でして。
期末試験中が暑かったせいで、欠席基準が出来ましたけど。

Aブルー「クリーニング、何か言われなかったのかい?」
ぶるぅ 「ううん、全然! だってハンコは大事だもん!」
Aブルー「値打ちがあるから、売れるんだよね?」
ぶるぅ 「それもあるけど、ハンコ、ホントに大切で…」

簡単に押しちゃダメなんだよ、と真面目なお子様。

ぶるぅ 「ハンコさえあれば、捏造文書も出来るしね」
Aブルー「そうなのかい?」
ぶるぅ 「そだよ、サインがあれば完璧!」
一同  「「「あーっ!」」」

ソレは言わないお約束だ、と一同、ウッカリ絶叫。

ぶるぅ 「えっ? みんな、どうかした?」
Aブルー「今の台詞に、何か問題でも?」
シロエ 「いいえ、なんでもありません!」
キース 「つい、勘違いというヤツだ。忘れてくれ」

違う話をしていたからな、とキース君が誤魔化しに。

キース 「坊主が書いた、掛軸とかの値打ちの話で…」
Aブルー「なるほど、例のテーブルクロスも…」
ぶるぅ 「銀青様がサインを入れたら、凄いよね!」

だけど…、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」が眺める紙。

ぶるぅ 「その紙だって、いけちゃうんだよ?」
Aブルー「紙?」
ぶるぅ 「そこの手形がついた紙だよ、ハンコだから!」
Aブルー「ハンコって…?」

何処にハンコ、とソルジャー、キョトン。

Aブルー「そんなの、押していないけど?」
ぶるぅ 「手形だってば、指紋と掌紋、ついてるし…」

立派にハンコの代わりになるの! と無邪気なお子様。

ぶるぅ 「下手にサインを入れたりしたら…」
Aブルー「文書を捏造されるって? 困るってば!」

有り得ないし、とソルジャーの悲鳴。

Aブルー「キース、その紙、返してくれる?」
キース 「嫌だと言ったら?」
Aブルー「消すまでだよ!」
一同  「「「わーっ!!!」」」

燃やすなんて、と皆が号泣ですけど。
今月、これにて中継終了~。


2024/07/31 (Wed)




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☆休めない期末試験


さて、7月。鬱陶しい梅雨も、期末試験も終わって夏本番。
週末は生徒会長宅なシャン学メンバー、夏休み待ちでして。

サム  「やっと期末も終わってくれたぜ、疲れたよな…」
ジョミー「だよねえ、試験の結果は、どうでもいいけど…」
シロエ 「特別生には、出席義務さえ無いですからね…」
スウェナ「でも、試験だけは休めないのがキツイわよね…」

猛暑日だろうが、出るしかないし…、とスウェナちゃんも。

スウェナ「1年A組が好きに出来るの、ぶるぅのお蔭で…」
ブルー 「そう! ついでに、ぼくもね」

ぼくをクラスに迎え入れるのが条件だしさ、と生徒会長。

ブルー 「でないと、ぶるぅの御利益は無い、と…」
ジョミー「みんな、信じているもんねえ…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ どんなテストも、満点だしね!」

試験勉強は要らないもーん、と家事万能なお子様の笑顔。

ぶるぅ 「ぼくのパワーを中継できるの、ブルーだけで…」
ブルー 「何が何でも、試験会場に、ぼくがいないと…」
シロエ 「どうにもならない、と言われてますから…」

事実は違うんですけどね、とシロエ君、深い溜息。

シロエ 「ぶるぅも会長も、家で爆睡していても…」
ぶるぅ 「サイオン、バッチリいけるしね!」
ブルー 「寝てても使えてしまうレベルで、サイオンが…」

強いのがタイプ・ブルーだよね、と生徒会長、しれっと。

ブルー 「だけど、試験に出席してこそ、値打ちがさ…」
ジョミー「上がるんだろうし、出るのはいいけど…」
シロエ 「ぼくたち、巻き添えですからねえ…」

一人で出るのは、かったるいとかで…、とシロエ君の愚痴。

シロエ 「会長とぶるぅは、瞬間移動で登校ですけど…」
ジョミー「ぼくたちだと、そうはいかなくて…」
サム  「バスは混んでて、外は暑くて、地獄でよ…」
スウェナ「ホントに無理って感じだわよね…」
キース 「まったくだ。少しはだな…」

配慮というものが欲しいんだが、と注文ですけど。
さて…?


2024/07/01 (Mon)



☆設けて欲しい基準


期末試験が終わったシャン学メンバー、只今、夏休み待ち。
生徒会長宅で過ごす週末、出て来たのが期末試験の愚痴で。

ブルー 「配慮って…。それはどういう意味だい?」
キース 「そのままの意味だ、あんたの配慮だ!」

俺たちを巻き添えにする以上はな、とキース君、ズイと。

キース 「出なくていい日の基準くらいは、設けて欲しい」
ブルー 「えっと…?」
キース 「猛暑日だったら休んでいいとか、あるだろう!」
シロエ 「いいですね、ソレ!」

熱中症アラートもありますからね、とシロエ君、大賛成。

シロエ 「熱中症の警戒レベルをチェックで、連動ですよ」
ジョミー「厳重警戒になった時には、休めるんだね!」
キース 「そうあって欲しいと思うんだがな?」

他に雨の日の分もあれば…、とキース君の畳み掛け。

キース 「大雨警報の場合は、学校自体が休みだが…」
シロエ 「注意報の時点で、休んでもいいと嬉しいですね」

夏の豪雨は降り方が半端ないですし…、とシロエ君も。

シロエ 「道路が突然、川になるとか、あるあるですよ」
サム  「んで、マンホールの蓋が吹っ飛ぶのな…」
スウェナ「排水設備が、キャパオーバーになるヤツよね…」

アルテメシアでも、たまにあるし、とスウェナちゃん。

スウェナ「私たちの通学コースに、無いってだけで」
ジョミー「有名なトコは、けっこうあるよ」
キース 「知ってるか? 沈む大学もあるんだぞ」

キャンパスが丸ごと浸水でな、とキース君が広げる両手。

キース 「大雨の日は、長靴持参で行くと聞いている」
サム  「マジかよ、それこそサボッちまえば…」

いいんでねえの、とサム君が傾げる首。

サム  「大学だったら、出席、うるさくねえんだろ?」
キース 「そこは教授の判断になるが、それと同じで…」
シロエ 「会長にも配慮が欲しい、という流れですね?」
キース 「暑さも、雨が酷い日にもな!」

せめて判断基準を作れ、と言ってますけど。
どうなる…?


2024/07/02 (Tue)



☆判断基準を希望


期末試験も無事に終わって、夏休みを待つ面々ですけれど。
生徒会長宅で過ごす週末、揃って愚痴を言い出したわけで。

ブルー 「判断基準って…。期末試験に出るかどうかの?」
キース 「その通りだが?」

客観的にいけるヤツにして欲しい、とキース君、目がマジ。

キース 「暑さと雨とだ、気象情報のサイトをだな…」
シロエ 「チェックすれば分かる、という基準ですね?」
キース 「ああ。気象庁にはこだわらないぞ」

この面子だけ、揃って見られる所でいい、と注文は甘め。

キース 「アイス日和とか、洗濯日和の指数でいいんだ」
ジョミー「あー、そういうのも出るよね、あちこちで」
サム  「あるよな、アイスかシャーベットかでよ…」

暑さを発表してるトコもあるぜ、とサム君も。

サム  「アイスが美味い、だと、暑さ、そこそこでよ…」
シロエ 「知ってます! 暑さがキツイと、アイスから…」

シャーベットがいい、に変わるんですよね、とシロエ君。

シロエ 「サッパリとシャーベットを、でしたっけ?」
サム  「うんうん、決まり文句はソレな!」

そこでなくてもかまわねえけど…、とサム君も真剣。

サム  「基準は欲しいぜ、考えてくれよ」
シロエ 「ぼくからも、よろしくお願いします!」
スウェナ「全面的に賛成だわね、マツカはどうなの?」
マツカ 「ぼくも、皆さんと同じですよ」

普通にバスで登校ですし、とマツカ君の苦笑。

マツカ 「入学した時は、車で送迎でしたけれどね」
キース 「物騒な護身用のアイテムも、持っていたしな…」
ジョミー「あったね、鞄の中に色々とさ…」

懐かしいよね、とジョミー君、クスクスと。

ジョミー「今じゃすっかり、庶民と同化しちゃってるけど」
サム  「いいじゃねえかよ、お蔭で、マツカも賛成で…」
キース 「判断基準を希望なんだし、作るべきだぞ」
ブルー 「暑さと雨で、基準を設けろ、と…」

まあいいけどさ、と考えてくれるようですけど。
基準は…?


2024/07/03 (Wed)



☆暑さの基準から


期末試験も無事に終了、後は夏休みを待つだけの御一同様。
生徒会長宅で週末ですけど、期末試験が切っ掛けで要望が。

シロエ 「とにかく、欠席していい基準をですね…」
サム  「なんとか作ってくれよ、頼むぜ」
ブルー 「うーん…。だったら、まずは暑さの方で、と…」

シャーベット日和は休んでいいかな、と生徒会長。

ブルー 「気温と湿度は、厳密に決まりはしないけど…」
キース 「それでかまわん、充分だ」
シロエ 「例の天気予報のサイトで、オススメが…」

シャーベットになれば休みですか、とシロエ君の確認が。

シロエ 「アイスの間は、出席しないとダメなんですね?」
ブルー 「そうなるね。アイスのオススメがMAXでもさ」
ジョミー「ちょっと厳しいけど、無いよりマシかな…」
キース 「現状を思えば、天国だぞ?」

副住職としては極楽だがな、とキース君、苦笑い。

キース 「だが、言い回しとして、極楽は、どうも…」
シロエ 「合いませんよね、頭の中で蓮が咲きそうですよ」
ジョミー「だよねえ、夏の花だしさ…」
サム  「池で咲いてる花と言っても、暑苦しいぜ…」

イメージがよ、とサム君も。

サム  「カンカン照りの夏の日差しが浮かぶんだよな」
シロエ 「分かります。ぼくの頭で咲きそうな蓮も…」

そういうヤツで…、とシロエ君が竦める肩。

シロエ 「ですから、ここは副住職でも、表現は…」
サム  「天国でいいと思うぜ、うん」
キース 「有難い。でもって、有難い話のついでにだな…」

雨の日の基準も決めて欲しいんだが…、とキース君。

キース 「そっちは、洗濯指数でいいぞ」
ブルー 「アレ、使えないと思うけど?」

傘の数の方を推すね、と生徒会長が挙げて来た基準。

ブルー 「傘のマークが幾つ出るかで、雨の降り方を…」
シロエ 「あー…。傘は要りませんとか、忘れずにとか…」
キース 「なるほどな。なら、それで…」

基準を出してくれないか、と言ってますけど。
傘の数…。


2024/07/04 (Thu)



☆雨の方は余裕を


期末試験が終わった面々、夏休みを待つばかりですけれど。
生徒会長宅に来ている週末、愚痴が出て来たわけでして…。

サム  「傘の数がMAXの時は、休んでいいよな?」
シロエ 「まさかダメとは言いませんよね?」
キース 「俺としてはだ、MAXが近い時点でだ…」

欠席出来るのが望ましいが…、とキース君が顎に当てる手。

キース 「雨の月参りの経験からして、MAXが近いと…」
ジョミー「雨脚が酷くなってくるとか?」
キース 「そうなんだ。予報より酷く降るのが多いな」

自転車だけに、よく分かるぞ、と副住職が繰る数珠レット。

キース 「とんでもなく降って来やがった、と…」
シロエ 「泣けてくるってヤツですか?」
キース 「わびしい気分になるのはガチだ」

なんだって、こんな雨の中を…、と鬱々として来るそうで。

キース 「昨今、気象病も問題になっているだけに…」
ブルー 「MAXよりも早めにしたい、って?」
キース 「あんたも、こうして愚痴を聞かされる回数が…」

劇的に減ると思うんだがな、とキース君の畳み掛け。

キース 「正直、暑さも嫌われはするが、雨の方がだ…」
シロエ 「迷惑度数は上がりますよね…」
サム  「暑いだけなら、アイスを買えば済むけどよ…」
ジョミー「雨の方だと、コンビニとか駅で傘を買っても…」

焼け石に水でしかないもんね、とジョミー君の相槌が。

ジョミー「土砂降りの時に、ビニール傘はキツイしさ…」
スウェナ「本格派の大きな傘を差しても、無駄なのよね…」
シロエ 「こう、足元から、雨が跳ね返りますし…」
サム  「靴の中まで濡れちまうとか、あるあるだしよ…」

予報以上の雨は困るぜ、とサム君も。

サム  「傘の数がよ、MAX近くだと、ありがてえよな」
シロエ 「ぼくもです。キース先輩の意見を推しますよ」
ブルー 「なるほどねえ…。だったら、ソレで…」
キース 「決定だな?」

暑さと雨の基準の件は、と纏めに掛かる人。
円満に解決…。


2024/07/05 (Fri)



☆文書にした方が


期末試験も終わった週末、生徒会長宅に来ている御一同様。
夏休みを待つばかりですけど、期末試験が発端な愚痴で…。

キース 「暑さはシャーベットがオススメの時で、と…」
シロエ 「雨は、傘のマークがMAXの一歩手前ですね?」
ブルー 「そういうことだね、君たちの意見を尊重すれば」
キース 「是非、尊重して貰いたい!」

被害に遭うのは俺たちだしな、とキース君の念押しが。

キース 「繰り返しになるが、あんたと、ぶるぅは…」
ジョミー「瞬間移動で登校だしねえ、暑さとかはさ…」
サム  「無関係でよ、正直、どうでもいいんだろ?」
ブルー 「否定はしないね、だから、尊重するってば!」

基準を設けることに決めたよ、と生徒会長、大真面目。

ブルー 「きちんと文書にするべきなのかな、どう思う?」
キース 「その方向で頼めるのなら、有難い」

書き付けて、壁に貼ってくれ、とキース君が指差す壁。

キース 「カレンダーの横の辺りに、ペタリとな」
一同  「「「イイネ!」」」

一筆入れるのと同じ、と誰もが大歓声。

シロエ 「壁なら、いつでも見られますしね!」
ジョミー「後でグダグダ、文句が出て来ることも無いしさ」
スウェナ「見れば、一目で分かるものねえ…」
ブルー 「オッケー! ぶるぅ、紙と硯を持って来てよ」

最上級のヤツ、と生徒会長が出した注文。

ブルー 「ここは真面目に、銀青として書くべきかと…」
シロエ 「それ、最高じゃないですか!」
キース 「立てた誓いは破らない、と思っていいんだな?」
ブルー 「もちろんだよ! もう絶対に、守るってね!」

しっかりと書いて、判も押すよ、と頼もしい言葉。

ブルー 「銀青のサインとハンコがあれば、完璧だろう?」
キース 「文書としては、もう、それ以上は望めないな」
ブルー 「掛軸に仕立ててしまうのもいいね、映えるから」
サム  「いいじゃねえかよ、ナイスだぜ!」

ちょっとオシャレな感じだしよ、という声が。
いいかも…。


2024/07/06 (Sat)



☆普段から使うべき


期末試験も無事に終わって、夏休みを待つ面々ですけれど。
生徒会長宅で過ごす週末、愚痴が発端で決まりが出来そう。

ブルー 「それじゃ、掛軸にして飾ればいいかな?」
キース 「あんたのような高僧の書だと、有難いしな」
マツカ 「表装の方は任せて下さい、少しばかり時間が…」

かかってしまいますけどね、とマツカ君の控えめな口調。

マツカ 「丁寧に表装するとなったら、その場では…」
キース 「承知している。出来て来るまでは、暫定的に…」
サム  「普通の張り紙でいいんでねえの?」
ジョミー「分かれば、それで充分だしね!」

チラシの裏でもいいくらいだよ、とジョミー君。

ジョミー「ぶるぅ、適当な紙もお願い!」
ぶるぅ 「オッケー、紙とマジックだね!」

用意して来る、と跳ねて行ったお子様、じきに戻りまして。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ 紙と硯と、マジック、どうぞ!」
ブルー 「ありがとう。まずは、普通の紙から、と…」

生徒会長、白い紙にマジックでサラサラと基準を書き付け。

ブルー 「これでよし、っと…。ぶるぅ、貼ってくれる?」
ぶるぅ 「セロテープかなあ、それとも画鋲?」
ブルー 「どっちも痕がつきそうだけど、まあいいか…」

明日から使う基準だしね、と大きく頷く生徒会長。

ブルー 「明日の予報は猛暑日だから、早速、誰かが…」
ぶるぅ 「お休みするかもしれないね!」
キース 「なんだって!?」
ジョミー「待ってよ、試験期間に限定なんじゃあ…?」

今の基準、と一同、ワタワタ。

ジョミー「明日とか、休まなくてもいいし!」
シロエ 「だって、普通に日曜ですよ?」
サム  「休む必要、ねえじゃねえかよ!」

元から休みなんだからよ、とサム君の言。

サム  「猛暑日だろうが、大雨だろうが、関係ねえし!」
キース 「まったくだ。此処は快適なんだしな」
ブルー 「でもねえ…。こういう基準は、普段から…」

適用しないと忘れがちで、と言ってますけど。
休日にまで…?


2024/07/07 (Sun)



☆使えない基準


期末テストも終わった面々、週末は生徒会長宅ですけれど。
夏休みを待つばかりとはいえ、試験期間中の愚痴が出て…。

キース 「そうなのか? しかし休みの日に、休む輩が…」
サム  「いるわけねえだろ、しかも行先、此処だしよ…」
ジョミー「暑いからとか、大雨だからって、休んだら…」

損をするしかないヤツだよね、とジョミー君。

ジョミー「美味しい料理も、おやつも逃してしまうしさ…」
シロエ 「エアコンが効いてて、涼しいですしね…」
スウェナ「下手な避暑地より、条件、いいわよ?」

避暑地だと蚊がいたりするもの、とスウェナちゃんも。

スウェナ「そういう心配、全く無いのに、誰が休むの?」
サム  「うんうん、休むって言うヤツがいたらよ…」
ジョミー「正気を疑っちゃうよね、マジで」
キース 「熱中症で意識朦朧だとか、夏風邪で高熱とか…」

まず、その辺しか浮かばないな、とキース君、腕組み。

キース 「適用する意味は、真面目に無いと思うんだが?」
ブルー 「本当に?」
一同  「「「はいっ!」」」

試験期間中に限定で…、と誰もがプッシュ。

ジョミー「あえて適用範囲を拡大するなら、平日だよね」
シロエ 「学校ですか、サボりたい日は、ありますけど…」
サム  「1年A組で出欠を取るの、グレイブ先生だぜ?」

ブルーじゃねえのを忘れてねえか、とサム君の鋭い指摘。

サム  「此処の基準で休んだ場合は、どうなるんだよ?」
一同  「「「あー…」」」

それはタダでは済むわけがない、と頷くしかない御一同様。

ジョミー「平日に拡大するのは、無理かあ…」
シロエ 「ぶっちゃけ、使えない基準ですってば!」

試験期間中くらいしか…、とシロエ君、キッパリと。

シロエ 「会長、その方向でお願いします!」
ブルー 「いいけど、後悔するんじゃないかなあ…」
キース 「俺はしないぞ」
シロエ 「そんなの、誰もしませんよ!」

使う場面がありませんから、と言ってますけど。
後悔って…?


2024/07/08 (Mon)



☆恩恵が無い人たち


期末試験も無事に終わって、後は夏休みを待つばかりな今。
けれど、試験期間中の愚痴が出まして、休める基準が決定。

ブルー 「そういうことなら、それでいいけど…」
キース 「あんたは、何を考えてるんだ?」
ブルー 「後から言われても困るよね、っていうだけで…」

君たちがいいなら、特に文句は…、と生徒会長の言。

ブルー 「ついでに君は、あまり関係無いかもだしさ」
キース 「はあ?」

なんで俺が、とキース君が指差す、自分の顔。

キース 「月参りがあるから、さほど恩恵は無い、と…?」
ブルー 「あったね、そんなイベントも」
キース 「別件なのか?」
ブルー 「根っこの所は同じかな…」

規模は比較にならないけどさ、と生徒会長が顎に当てる手。

ブルー 「サムとジョミーも、キースと条件は同じだよ?」
サム  「俺もかよ?」
ジョミー「ぼくとサムも、って…。何があるわけ?」

暑さと雨の基準が欲しいようなヤツ、とジョミー君の問い。

ジョミー「全然、思い付かないんだけど…?」
サム  「俺もだぜ…。キース、お前は?」
キース 「記憶を手繰りまくってみたが、サッパリだ」

基準があれば恩恵に与れるイベなんて…、とキース君も。

キース 「おまけに、俺は除外なんだぞ?」
サム  「其処なんだよなあ、問題は…」
ジョミー「やっぱりあれば良かったよ、ってなりそうで…」

それなのに心当たりはゼロ、とジョミー君、ブツブツと。

ジョミー「とにかく適用な方向で、っていうのはアリ?」
ブルー 「感心しないね、なあなあで運用するのはさ」
キース 「緩みがちになる、と言いたいのか?」
ブルー 「ピンポーン!」

こういったことは、キッチリ決めた方が…、と生徒会長。

ブルー 「ここまでは、と線を引くのが一番だよ」
シロエ 「すみません。横からですけど、いいですか?」
ブルー 「質問かい?」
シロエ 「はい。適用な場合…」

ぼくは、お得なわけでしょうか、と確認が。
なるほど…。


2024/07/09 (Tue)



☆お得になる理由は


夏休みを待つ御一同様、週末は生徒会長宅なわけですけど。
試験期間中の愚痴から出来た、欠席していい基準が問題で。

スウェナ「そうね、キースやジョミーは除外でも…」
マツカ 「ぼくたちの場合、適用されるわけですからね…」

確かに気になるポイントですよ、とマツカ君も。

マツカ 「お得かどうかは、確認すべきだと思います」
シロエ 「そうでしょう? 会長、其処はどうなんです?」
ブルー 「もちろん、お得になるだろうねえ…」

なんと言っても休めるんだし、と生徒会長、ニッコリと。

ブルー 「欠席理由も明々白々、誰も文句は言えないしね」
シロエ 「文句を言うのは、キース先輩たちですか?」
ブルー 「そりゃまあ、大いに言うと思うよ、ブツブツと」

口で言えないから心の中で…、と生徒会長の楽しそうな顔。

ブルー 「言いたくっても、壁に飾ってあるわけだから…」
シロエ 「掛軸に書いてありますもんねえ…」
ブルー 「銀青のサインと、ハンコつきでね!」

文句を言える人はいないよ、と生徒会長、いえ、銀青様。

ブルー 「除外な面子の、顔ぶれを見れば分かるだろう?」
シロエ 「えっと…? キース先輩と、サム先輩と…」
マツカ 「ジョミーですよね、共通点があるとしたなら…」
スウェナ「ズバリ、アレでしょ、お坊さんでしょ?」

本職と見習いの差はあるけれど…、とスウェナちゃん。

スウェナ「それに、さっきブルーが、月参りのことを…」
マツカ 「根っこの所は同じなんだ、と言いましたよね…」
シロエ 「でもって、適用になった場合は、ぼくたちが…」

お得なヤツって、何なんでしょう、とシロエ君が傾げる首。

シロエ 「月参りの件は、先月、白紙撤回で…」
スウェナ「消えてなくなった筈だわよ?」
マツカ 「待って下さい、気が付きました! お盆です!」
一同  「「「お盆?」」」
マツカ 「棚経ですよ、来月じゃないですか!」

適用されたら休めるのでは、という声ですけど。
正解ですか…?


2024/07/10 (Wed)



☆休んでもいい棚経


期末試験が終わった御一同様、生徒会長宅で過ごす土曜日。
そこで出て来た愚痴から生まれた、欠席基準が問われる今。

シロエ 「あー、棚経! 暑い最中ですもんねえ…」
スウェナ「綺麗サッパリ忘れていたわよ、来月だわね…」
マツカ 「そうでしょう? キースたちも毎年、大変で…」

炎天下を自転車で走る日ですよ、とマツカ君。

マツカ 「欠席基準が適用されたら、休めそうです」
シロエ 「暑さの基準は、シャーベットでしたから…」
スウェナ「お盆の頃なら、ほぼ毎日がソレだわよ」

台風でも来ない限りは、シャーベットよね、と相槌が。

スウェナ「高確率で欠席できると思うわ、基準があれば」
マツカ 「もしも休めたら、ずいぶん楽になりそうですよ」
シロエ 「ですね、来なくていいんですから」

どうせ来たって棚経ですし…、とシロエ君も全面的に同意。

シロエ 「朝イチで、と言われてますから、来る時は…」
マツカ 「暑さはマシなわけですけれど、日中は…」
スウェナ「暑いものねえ、シャーベットな予報は確実よ」
シロエ 「つまり、朝の予報でシャーベットなら…」

休んでいいことになりますね、とシロエ君、うんうん、と。

シロエ 「家で涼しく過ごしていられて、棚経も…」
スウェナ「まるっとパスして、スルーだわねえ…」
マツカ 「多分、ソレだと思うんですよ」

キースたちには恩恵が無いそうですから…、とマツカ君。

マツカ 「ブルー、棚経で合っていますか?」
ブルー 「ピンポーン!」

それで正解、と生徒会長、ニコニコと。

ブルー 「どうかな、適用されていない場合はさ…」
シロエ 「猛暑日だろうが、棚経ですよね…」

是非、適用でお願いします、とシロエ君、頭をペコリ。

シロエ 「キース先輩たちには悪いんですけど…」
スウェナ「いいじゃないのよ、実際にある基準なんだし」
マツカ 「ブルーも、念押ししてくれましたし…」

気にしなくていいと思いますよ、とマツカ君の正論が。
適用…?


2024/07/11 (Thu)



☆お得に休めそう


期末試験も無事に終了、夏休みを待つばかりな面々ですが。
試験期間中の愚痴から生まれた、欠席できる基準が問題で。

シロエ 「キース先輩、ジョミー先輩、サム先輩…」
サム  「申し訳ねえって顔、しなくてもいいぜ」
キース 「俺もかまわん、元々、そういう職業だしな」
ジョミー「ぼくは正直、羨ましいけど…」

仕方ないよね、とジョミー君も苦笑いでして。

ジョミー「少しでも楽が出来る人がいるなら、いいよ」
シロエ 「ありがとうございます、ジョミー先輩!」
ジョミー「いいって、いいって! それに、この先…」

他のイベントで得をするかもだしさ、とジョミー君の笑顔。

ジョミー「暑いのは夏に限定だけど、雨は年中いけるしね」
サム  「あー…。今は全く思い付かねえけど、他にも…」

何かあるかもしれねえよな、とサム君も。

サム  「おっと、お彼岸、いけるんでねえの?」
ジョミー「ホントだ、アレはキースがやってるだけで…」
サム  「お前と俺は、何もしてねえぜ?」

お経を読める資格もねえし、とサム君の指摘。

サム  「お中日によ、大雨が降ったら、休めるってな!」
一同  「「「イイネ!」」」

棚経だけじゃなかったんだ、と大歓声な御一同様。

ジョミー「キース以外は、お得なヤツだよ、この基準!」
シロエ 「最高ですよ、抹香臭いイベント回避用ですね!」
ブルー 「やっと分かった? 試験期間中に限定だとさ…」

後で後悔しないかい、と聞いた意味が、と生徒会長の問い。

ブルー 「平日にも適用するっていうのは、ダメだけど」
シロエ 「会長、他にもありそうですか?」
ブルー 「すぐには思い付かないねえ…」

そっちの方は、運用し始めてからで…、という提案が。

ブルー 「やってみないと分からない面は、何にでも…」
キース 「あるものだしな、それに俺にもお得なヤツが…」
ブルー 「無いとは限らないだろう?」

細かい規定は後でいいと思うよ、と柔軟にいく模様。
決定ですか?


2024/07/12 (Fri)



☆逃せない前髪


期末試験が終わった御一同様、週末は生徒会長宅ですけど。
そこで出て来た試験期間中の愚痴から、欠席基準が爆誕で。

シロエ 「じゃあ、とりあえず、運用開始ですね?」
ブルー 「そうなるね。現時点では、最初に適用なのは…」

棚経の日ということで…、と纏めにかかる生徒会長。

ブルー 「暑い盛りだから、暑さも雨も、基準の出番かな」
サム  「俺たちは除外になっちまうけど、出番がよ…」

あるといいよな、とサム君、期待している様子。

サム  「せっかくなんだし、ご登板と願いたいぜ」
ジョミー「ぼくもだよ。除外組でも、気になるもんね」
キース 「俺もだ、お彼岸の方も除外なんだがな」

それでも基準が適用されると嬉しいぞ、とキース君も。

キース 「いつか俺も、と希望が持てそうではある」
スウェナ「使えるチャンスが、無いとは限らないものね」
キース 「ああ。夢は大きく、果てしなく、というヤツだ」

夢は実現してこそだしな、とキース君が繰る数珠レット。

キース 「言霊とも言うし、大いに賛成するのが吉だ」
シロエ 「前向きな姿勢は大事ですしね」
キース 「チャンスの女神は、前髪しか無いと聞くからな」

前髪を逃してはいかん、とチャンスに賭ける副住職。

キース 「まずは運用されないことには、その前髪も…」
シロエ 「ありませんしねえ、無いとどうにも…」
キース 「ならないわけだし、俺は漏れなく除外でも…」

基準を運用してくれないと…、とキース君、目がマジ。

キース 「ブルー、しっかり書き付けてくれ」
ブルー 「もちろんだよ! 普通の紙にも、高級のにも…」

書の腕前を惜しみなく…、と生徒会長が立てる親指。

ブルー 「普通の紙に先に書くけど、そっちにもさ…」
キース 「銀青様のハンコをサービスしてくれるのか?」
ブルー 「直筆の文書は、ハンコを押すのも大切だしね」
シロエ 「ですね、今もハンコは健在で…」

必要な場面も多いですし、とシロエ君の相槌が。
ハンコつき…。


2024/07/13 (Sat)



☆正式な文書で


期末試験も無事に終わって、夏休みを待つ面々ですけれど。
生徒会長宅に集う週末、欠席基準が決まったわけでして…。

ジョミー「やったね、普通の紙でも、正式文書!」
キース 「掛軸が出来て来るまでの間は、ソレなんだな」
ブルー 「そう! 基準の出番はまだ先だけど…」

早めに公布するものだしね、と生徒会長が手にマジックを。

ブルー 「じゃあ、書くよ? 暑さの基準の方から、と…」
シロエ 「シャーベット日和は休んでもいい、ですね?」
ブルー 「あの予報が出るサイトも、書いておこうかな」
キース 「その方がいいな、仕様が変わることもあるから」

前はシャーベットじゃなかったぞ、とキース君の指摘が。

キース 「いつ変わったのか、俺は覚えていないんだが…」
シロエ 「そういえば…。前はビールのマークでしたね」
ジョミー「ホントだ、流石、キースはキッチリしてるよ!」

ヤバかったかも、とジョミー君が竦める肩。

ジョミー「シャーベットで表現しなくなったら、アウト…」
シロエ 「会長に書き換えて貰えるまでは、ダメですし…」
キース 「そうならないよう、よろしく頼む」
ブルー 「オッケー、掛軸にURLは似合わないからさ…」

サイトの名前を書いておこう、と普通の紙にサラサラと。

ブルー 「でもって暑さは、シャーベットで…」
サム  「雨の基準は、傘の数な!」
ブルー 「MAXになる手前なんだし、四個半、と…」
シロエ 「やった、文書になりましたよ!」

後は会長のサインとハンコ、とシロエ君が覗き込む紙。

シロエ 「サインしてから、ハンコですよね?」
ブルー 「うん。サインのトコだけ、筆にしようかな」
ぶるぅ 「そだね、だったら筆ペンだよね!」

取って来るね、と跳ねて行ったお子様、すぐに帰還で。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ はい、筆ペン!」
ブルー 「ありがとう! そうだ、日付も必要で…」
キース 「確かにな」

ツッコミ所があってはいかん、とキース君も。
正式文書…。


2024/07/14 (Sun)



☆ハンコで完成


期末試験が済んだ週末、生徒会長宅で過ごす面々ですけど。
試験期間中の愚痴から生まれた、欠席基準がついに文書に。

ブルー 「日付とサインと、それにハンコで、と…」
シロエ 「いよいよ完成するわけですね!」
ジョミー「静かに待とうよ、歴史的瞬間ってヤツだしさ」
サム  「だよな、長年、悩まされて来たイベントによ…」

休む理由が出来るんだしな、とサム君、親指をグッと。

サム  「ハンコが押されて、壁にペタリで完成なんだぜ」
キース 「いや、壁までは必須ではない」

ハンコが押された時点で有効になる筈だ、とキース君。

キース 「じきに完成、あの馬鹿野郎も年貢の納め時で…」
シロエ 「今年の棚経、一人になるかもしれませんねえ…」
サム  「そうなんでねえの、今年も猛暑らしいしよ…」
ジョミー「シャーベット日和は、ほぼほぼ確定だよね」

でもって、違った時は傘だよ、とジョミー君が見る窓の外。

ジョミー「お盆の頃が一番暑いし、涼しいとしたら…」
キース 「台風が来るのは、ありがちではある」
シロエ 「大雨ですね、傘のマークがMAXですよ」
サム  「たまに、涼しい方に転ぶし、微妙だけどよ…」

そういう年は滅多にねえし、とサム君も。

サム  「まあ、棚経は此処でやるしよ、他に二人は…」
キース 「いる勘定だな、ぶるぅと、ブルーで」
スウェナ「それだけいれば、充分だわよ」
シロエ 「キース先輩と、お供の誰かも来ますしね」

今年もジョミー先輩な気が、とシロエ君。

シロエ 「アドス和尚は、サム先輩がお気に入りですし…」
サム  「ありがてえけど、スクーターを追うのはよ…」

自転車だとマジでキツイんだよな、とサム君の苦笑。

サム  「あっちの方にも、欠席基準が欲しくなるぜ」
キース 「親父だけに、まず無理だろうな」
シロエ 「アドス和尚は、頑固ですしね」
ブルー 「ぼくは寛大なんだけど…」

こんな基準を許すんだしね、とサインを入れた銀青様。
あとはハンコ…。


2024/07/15 (Mon)





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☆愚痴りに来た人


梅雨のシーズンは雨がシトシト、週末は生徒会長宅が一番。
けれど愚痴っているキース君、雨でも自転車で月参りで…。

Aブルー「でもねえ、掃除はホントに向いていないし…」
キース 「放っておくほど、ゴミ屋敷になる仕様だぞ?」
Aブルー「ぼくのハーレイにも、そう言われるけど…」

終活でも、きっと無理だと思う、とソルジャー、キッパリ。

Aブルー「ぼくに万一のことがあったら、ハーレイが…」
シロエ 「まさか、色々と片付けに入るわけですか?」
Aブルー「ピンポーン!」

でないと自分が大恥だしさ、と悪びれない人。

Aブルー「ぼくとの熱い時間の思い出、てんこ盛りだし…」
一同  「「「うっ…」」」

それはさぞかし、と誰もが言葉を失う勢い。

Aブルー「ついでに言うなら、ぶるぅの隠し撮りだとか…」
シロエ 「それも青の間にあるんでしょうか?」
Aブルー「多分、何処かに隠してるよね…」

ハッキリ言って、ぼくも知らない、と無責任すぎる発言が。

Aブルー「でもって、ぼくと、ぶるぅの寿命はさ…」
ジョミー「連動していて、セットな仕組み?」
Aブルー「分からないから、怖いんだよね…」

ぶるぅが生きて残っているなら、安心だけど、という台詞。

Aブルー「大事な写真を、お掃除部隊がゴミに出すとか…」
シロエ 「許さないでしょうね、絶対に…」
Aブルー「そう! だから今日まで、バレていなくて…」

隠し場所も謎のままなわけ、とソルジャー、しれっと。

Aブルー「とはいえ、ぼくと寿命がセットだったら…」
シロエ 「キャプテンが詰むのは、ガチですよね…」
Aブルー「お掃除部隊が入った時はね!」

そうならないよう、片付けるしか…、とソルジャーの笑顔。

Aブルー「練習のためにも、今から慣れておく方が…」
キース 「愚痴は聞かんと言った筈だぞ!」
Aブルー「じゃあ、君の愚痴はどうするんだい?」
キース 「はあ?」

俺の愚痴は掃除じゃないぞ、と唸ってますけど。
雨と自転車…。


2024/06/16 (Sun)



☆解決出来そうな人


雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅で週末な面々。
キース君が月参りの愚痴ですけれども、ソルジャーが登場。

Aブルー「さっきから、ずっと愚痴ってたよね?」
キース 「俺のは、雨の日のヤツなんだが!」
Aブルー「知ってるってば、雨でも自転車で月参りでさ…」

キツイって話だったじゃないか、とソルジャーの指摘。

Aブルー「ぼくの掃除嫌いと、勢いは同じくらいだよ!」
キース 「掃除嫌いと一緒にするな!」
Aブルー「でもさ、ぼくなら、その悩みをさ…」

解決出来るかもしれないよね、とソルジャーが指す窓の外。

Aブルー「要は、濡れなきゃいいんだろう?」
キース 「まさかと思うが、瞬間移動をしてくれるとか?」
Aブルー「それもいけるし、シールドでも雨は防げるし…」

ぼくにとっては、お安い御用、とニッコリと。

Aブルー「君さえ良ければ、もう、いくらでも!」
シロエ 「キース先輩、朗報です!」
サム  「いいじゃねえかよ、頼むしかねえぜ!」
キース 「いや、まず条件を聞かないと…」

安易に話に乗ってはいかん、とキース君が繰る数珠レット。

キース 「美味い話に裏があるのは、お約束だぞ?」
シロエ 「そうでした…。ついでに、提案した人も…」
サム  「普段から、ヤベえヤツだったよな…」
キース 「分かったか!」

石橋は叩いて渡らないとな、とキース君、あくまで慎重。

キース 「それで、条件は何なんだ?」
Aブルー「ごく簡単なことだけど?」
キース 「ほら見ろ、やっぱり裏があるしな!」

条件を言え、とソルジャーを睨む副住職。

キース 「スカイダイビングなら、お断りだぞ!」
Aブルー「あったね、そういうイベントも…」

法衣で華麗にダイブだっけ、とソルジャー、楽しそうな顔。

Aブルー「アレよりマシなら、オッケーなんだ?」
キース 「なんで、そうなる!」
Aブルー「一応、言ってみただけだってば!」

条件はソレじゃないからね、と笑顔ですけど。
何だと…?


2024/06/17 (Mon)



☆ケンと言われても


梅雨のシーズンは雨がシトシト、週末は生徒会長宅が一番。
けれど愚痴っているキース君、理由は雨の日の月参りで…。

キース 「だったら、条件は何なんだ!」
Aブルー「さっきも言ったよ、ごく簡単なことだ、って!」

ホントに簡単な筈だしね、とソルジャー、ニコニコと。

Aブルー「ほんの一軒、増えるだけだし!」
キース 「はあ?」

サッパリ意味が分からんのだが、とキース君が傾げる首。

キース 「ケンというのは、どういう意味だ?」
Aブルー「えっと…?」
キース 「あんたが言ってる、ケンが指すブツで…」

ケンと言っても色々あるぞ、とキース君。

キース 「たかが一件増えると言っても、中身がだな…」
シロエ 「あー…。どういうヤツかによりますよね…」
ジョミー「お使いを一つ、引き受けるにしても…」

お使いによって負担が変わるよね、とジョミー君の相槌が。

ジョミー「大根を一本だけと、食材一式とかだとさ…」
サム  「えらい違いだよなあ、労力が…」
シロエ 「引き受けたのを後悔するヤツ、ありますよね…」

お使いに限らず、手伝いでも…、とシロエ君も。

シロエ 「同じ掃除でも、掃除機と、お風呂掃除とでは…」
スウェナ「とんでもない違いになるものねえ…」
キース 「そうだろう? 一件を舐めてかかっては…」

酷い目に遭うのはガチだからな、とキース君の眉間に皺が。

キース 「ほんの一件、されど一件、吟味しないと…」
サム  「分かるぜ、相手も悪いしよ…」
ジョミー「アドス和尚と、いい勝負って気がするもんね…」
キース 「親父の方が、まだしもマシだ!」

少なくとも命の危険は無いぞ、とキース君の仏頂面。

キース 「それに比べて、こいつの場合は、リスキーで…」
シロエ 「ハイリスク、ハイリターンで来そうですしね…」
キース 「高くつくのは、お約束だしな!」
Aブルー「あのねえ…。ホントに一軒だから!」

一軒と言えば一軒だしね、と言ってますけど。
字が問題…。


2024/06/18 (Tue)



☆家だそうです


雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅で週末な面々。
キース君が月参りの愚痴ですけれども、ソルジャー登場で。

シロエ 「ですから、問題は、其処じゃなくって…」
キース 「一件の中身の方なんだが?」

詳しく説明して貰いたい、とキース君、腕組み。

キース 「あんたの言い方では、サッパリ分からん!」
Aブルー「うーん…。中身を説明するのかい?」
キース 「当然の義務というヤツだろう!」

人に何かを頼むのなら、とキース君の苦い顔付き。

キース 「まずは中身だ、どういう一件なのかをな!」
Aブルー「そう言われても…。ぼくの家では難しくて…」
キース 「はあ?」

家というのは何なんだ、とキース君が傾げる首。

キース 「あんた、別荘でも持っていたのか?」
Aブルー「ううん、あったら楽しそうだけど、色々と…」

面倒だしね、とソルジャーが広げる両手。

Aブルー「管理人とかも必要だしさ、手続きだって…」
キース 「だったら、なんで家なんだ!」
Aブルー「家は家だよ、あえて言うなら青の間だよね」

シャングリラでは厚かましすぎ、とソルジャーの言。

Aブルー「他の仲間も住んでいるしさ、ぼくの家とは…」
シロエ 「言えないでしょうね、ソルジャーでも…」
ジョミー「独裁政権じゃないもんねえ…」

青の間でも充分、凄いけどさ、とジョミー君。

ジョミー「で、その家が問題なわけ?」
Aブルー「そうなんだよねえ、毎月、来て貰うには…」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「ちょっと問題ありすぎでさ…」

人類軍が来たりするしね、とソルジャー、舌をペロリと。

Aブルー「そんな所へ、来てくれなんて…」
キース 「待て、イッケンというのはだな…」

いわゆる家が一軒なのか、とキース君の問い。

キース 「それが一軒、増えるだけだと?」
Aブルー「ピンポーン!」
キース 「まさか、俺に毎月、掃除を頼みたいとか…」

そういうヤツではないだろうな、と唸ってますけど。
掃除係…?


2024/06/19 (Wed)



☆掃除ならお断り


梅雨のシーズンは雨がシトシト、週末は生徒会長宅が一番。
そんな季節も月参りなのがキース君なわけで、自転車で…。

キース 「俺はただでも忙しいんだぞ、元老寺の掃除で!」
サム  「雨だと、境内、やらずに済むだろ?」
キース 「それはそうだが、あの親父だしな…」

代わりに本堂強化月間なんだ、とキース君の不機嫌な顔。

キース 「卒塔婆書きが始まるまでに、と仏具磨きで…」
シロエ 「床とかも磨き込むわけですか?」
キース 「当然だろうが、本堂の飾りも丁寧にだな…」
サム  「ハタキをかけて、細かい所は筆とかかよ?」

アレは細工が細かいもんな、とサム君の問い。

サム  「隅々まで綺麗に掃除しておけ、ってヤツで…」
キース 「言わないでくれ、気が滅入りそうだ」
ジョミー「つまり、ホントにそうなんだ?」
キース 「なんと言っても、親父だしな!」

月参りは雨で、家に帰れば掃除三昧、とブツブツブツ。

キース 「この上、他人の家まで掃除するとか…」
シロエ 「御免蒙りたいですよね…」
キース 「月参りが楽になる、という条件でもだ!」

それくらいなら雨の中でも自転車で…、と副住職。

キース 「どうせ長年やって来たんだ、根性で走る!」
Aブルー「あのねえ…。ぼくだって、君に掃除なんかは…」

絶対に頼みたくないね、とソルジャー、キッパリ。

Aブルー「君に掃除を頼むほどなら、自分でやるよ!」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「お掃除部隊より、遥かにうるさそうだしさ…」

ついでに見られてヤバいブツも…、と肩を竦める人。

Aブルー「だから家には、来て貰えなくて…」
キース 「あんた、一軒、増えるだけだと…」

言わなかったか、とキース君の視線がソルジャーに。

キース 「掃除じゃないなら、何が増えると?」
Aブルー「其処なんだよねえ、増やしたいけどさ…」
キース 「ますます意味が不明なんだが…?」

家も謎なら、増える件もだ、と首を捻ってますけど。
はて…?


2024/06/20 (Thu)



☆増やしたいブツ


雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅で週末な面々。
キース君が月参りの愚痴ですけれど、ソルジャーが来て…。

シロエ 「増やしたいって、投資じゃないですよね?」
サム  「別荘とかは持ってねえんだろ、投資はねえよ」
ジョミー「でも、家を買うための資金とかはさ…」

投資とかで増やすモノなんじゃあ…、とジョミー君。

ジョミー「ノルディに頼めば、買えるだろうけど…」
シロエ 「借りを作るのは嫌というのは、ありそうですね」
スウェナ「そうねえ、お小遣いなら毟り取っても…」
サム  「家はちょっと、ってわけで投資かよ…」

でもって、焦げてしまうヤツな、とサム君の苦笑。

サム  「こっち住みでも、焦がすの、普通だしよ…」
シロエ 「住んでる世界が別となったら、焦げますよね…」
スウェナ「リアルタイムで情報ゲットは、難しいわよ」
キース 「なるほどな…。資金不足で家が買えない、と…」

しかし、その家、どうする気だ、とキース君の質問が。

キース 「別荘でさえも、管理人とかが面倒だとか…」
ジョミー「言ってたよねえ、家だと、もっと厄介そうで…」
シロエ 「住民票とか、そういうヤツまで要りませんか?」

ぼくは詳しくないですけどね、とシロエ君も。

シロエ 「少なくとも、別荘よりかは面倒な筈で…」
スウェナ「向いてない気がするわよねえ…」

賃貸の方がマシじゃないの、とスウェナちゃん。

スウェナ「ある程度までは、管理会社がやる筈よ?」
シロエ 「ですね、買うより賃貸ですよ」
キース 「賃貸だったら、投資で増やさなくても…」

一軒くらいは借りられるぞ、とキース君も。

キース 「ワンルームなら、うんと安いし…」
ジョミー「便利な所に多いよね」

駅やコンビニも近くって…、とジョミー君。

ジョミー「どうかな、ソレで?」
Aブルー「ワンルームって、仏壇、置けるのかい?」
一同  「「「仏壇?」」」

何故に仏壇、と顔を見合わせる面々ですけど。
仏壇…?


2024/06/21 (Fri)



☆お仏壇を置きたい


梅雨のシーズンは雨がシトシト、週末は生徒会長宅が一番。
けれど雨でも月参りなのがキース君でして、愚痴でして…。

シロエ 「お仏壇なんか置いて、どうするんです?」
ジョミー「そりゃ、ワンルームでも置けるだろうけど…」
キース 「置いてはダメだ、とは言われない筈だ」

モノがモノだし…、とキース君が繰る数珠レット。

キース 「老人ホームの部屋でも、スペースさえあれば…」
サム  「持ってくヤツだぜ、大切によ」
キース 「もっとも、スタッフさんに余計な手間は…」
シロエ 「かけられませんよね、お仏壇の分までとか…」

高級なトコなら別でしょうけど、とシロエ君。

シロエ 「コンシェルジュがいるような所なら…」
キース 「もちろん、頼んでいいんだろうが…」

掃除も、供えてある花の取り替えとかも、とキース君も。

キース 「しかし、そこまでの場所は、なかなか…」
スウェナ「一般人には、敷居が高いわよねえ…」
キース 「其処なんだ。だから自分で出来る範囲でしか…」

その手のモノは置けないな、とキース君、合掌。

キース 「大抵の場合は、位牌くらいで…」
サム  「蝋燭とか線香も、火を使うしよ…」
キース 「控えて下さい、と言われるケースが多めだな」

火事になったら大変だし…、と説明が。

キース 「だが、ワンルームなら、その手の縛りは…」
ジョミー「多分、無いよね…」
キース 「ご高齢の方が借りる場合は、あるかもだが…」

普通はいける筈だと思う、と副住職。

キース 「しかし、どうして仏壇なんだ?」
Aブルー「えっ、だって…。主役は、お仏壇だしさ…」

ソレが置けないなら借りる意味が…、とソルジャーの言。

Aブルー「お仏壇さえあれば、来て貰えるんだろう?」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「月参りだってば、キースが苦労してるヤツ!」
一同  「「「月参り!?」」」
Aブルー「そうだけど?」

是非とも頼みたいんだよね、と目がマジですけど。
月参り…?


2024/06/22 (Sat)



☆お仏壇があれば


雨がシトシトな梅雨のシーズン、生徒会長宅で週末な面々。
けれどキース君が愚痴なわけでして、月参りがキツイとか。

キース 「おい、月参りというのは、何なんだ?」
Aブルー「決まってるだろう、仏様のだよ!」

法要と棚経しか無いわけだから…、とソルジャーの溜息。

Aブルー「毎月、お経を上げて貰えたら嬉しいな、と…」
キース 「まさか、その仏様というのはだな…」
Aブルー「もちろん、スッポンタケだけど?」
一同  「「「ええっ!?」」」

アレか、と愕然とする御一同様。

キース 「俺に、アレの月参りをしに来いと…?」
Aブルー「ピンポーン!」

お仏壇があれば、来てくれるよね、とソルジャー、真剣。

Aブルー「君が月参りをしてくれるんなら、ぼくだって…」
シロエ 「雨の日の月参りを、サポートですか?」
Aブルー「そう! 棚経の時の、瞬間移動と同じでさ…」

サービスするよ、という提案が。

Aブルー「たった一軒増えるだけだし、いいだろう?」
キース 「あんた、ワンルームを借りるつもりか!?」
Aブルー「ぼくの希望にピッタリだしね!」

まさか、そんな手があったなんて…、と嬉しそうな人。

Aブルー「ここでやらせて貰うしか、って思ってて…」
ブルー 「お断りだよ!」
Aブルー「ほらね、やっぱり断られたし!」

だから増やすのが難しいと…、と明かされた事情。

Aブルー「でもねえ、ワンルームでいけるなら…」
ブルー 「好きにしたまえ、止める理由は無いからね」
Aブルー「ありがとう! 君が賛成してくれたらさ…」
シロエ 「強いかもですね、なんと言っても銀青様ですし」

お墨付きです、とシロエ君が立てる人差し指。

シロエ 「キース先輩、これで雨の日も楽になりますよ!」
ジョミー「だよねえ、たった一軒、増えるだけだし…」
サム  「雨が降っても、もう濡れねえしよ…」
Aブルー「いいよね、キース?」

月参り、引き受けてくれるよね、と笑顔ですけど。
あの仏様の…?


2024/06/23 (Sun)



☆日取りは適当に


梅雨のシーズンは雨がシトシト、週末は生徒会長宅が一番。
けれど愚痴っているキース君、雨の月参りが大変だそうで。

キース 「あの仏様の月参りか…」
Aブルー「そうなんだよねえ、前から羨ましくってさ…」

毎月、拝んで貰える仏様が…、とソルジャー、本気な模様。

Aブルー「此処で話してるのを聞く度、いいなあ、って…」
キース 「だが、月参りは毎月、御命日に…」

家にお伺いするもので…、とキース君も副住職モード。

キース 「その御命日が、あの仏様には無いわけで…」
Aブルー「適当でいいと思うんだけど?」
キース 「そういうものではないんだが!」
Aブルー「でもさ、今のシーズンだと、毎日がさ…」

誕生日で御命日だと思う、とソルジャーの言。

Aブルー「キノコは梅雨に出て来るものだし…」
シロエ 「あー…。毎日、何処かで出て来ますよね…」
スウェナ「寿命が尽きて、萎びていくのもあるわよね…」
サム  「確かに毎日、誕生日で御命日かもなあ…」

一本に限定しなかったらよ…、とサム君も。

サム  「んじゃ、適当でいいんでねえの?」
ジョミー「キースの都合で、決めてしまえば?」
シロエ 「ですね、曜日は選べませんから…」
スウェナ「一軒増えても、負担にならない日にすれば?」

月参りが多めの日は避けて…、とスウェナちゃん。

スウェナ「そうしておいたら、楽勝でしょ?」
キース 「なるほどな…。今の所は、少なめなのは…」

月末頃だと、この辺りで…、と副住職が眺める手帳。

キース 「これから増えるか、其処は謎だが…」
サム  「お迎えは、選べねえからなあ…」
シロエ 「寿命ばかりは、分かりませんしね…」

でも、増えたってフォローは完璧ですよ、とシロエ君。

シロエ 「送迎サービス、ありますから!」
Aブルー「ドンと任せてくれたまえ!」
キース 「だったら、俺が決めていいのか?」
Aブルー「もちろんだよ!」

ぼくの都合はどうとでも、と言ってますけど。
月参り…。


2024/06/24 (Mon)



☆お菓子が楽しみ


雨がシトシトな梅雨のシーズン、月参りで苦労なキース君。
未だに自転車一択でして、それをソルジャーが助けるとか。

Aブルー「いつに決まっても、ぼくは大丈夫だから!」
キース 「人類軍とやらは、どうするんだ?」
Aブルー「月参りって、それほど時間はかからないよね?」

法要とかと違ってさ、とソルジャーの笑顔。

Aブルー「ぼくが不在でも、ハーレイだけでいけるって!」
キース 「まあ、棚経よりかは、かなり長いが…」
サム  「お経だけなら、法要より短い筈だよな?」
キース 「そうなるな。読経を終えて、即、失礼すれば…」

半時間もかからないぞ、と副住職。

キース 「実際、それを指定の檀家さんもおられるし…」
Aブルー「そうなのかい?」
キース 「月参りをやめるつもりはなくても、御多忙で…」

短時間しか取れない場合は、そのコースだ、と説明が。

キース 「普通は法話を少しした後、お茶とお菓子で…」
Aブルー「接待だよねえ、それも期待してくれたまえ!」

和菓子に洋菓子、毎月、頑張る、とソルジャーの意気込み。

Aブルー「ぶるぅ、オススメのお店、教えてくれるよね?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ドンと任せてね!」

ぼくも楽しみ! と飛び跳ねる、料理上手なお子様。

ぶるぅ 「評判のお店、あちこち回って試せるもん!」
ジョミー「あっ、買ってみて、試食なんだ?」
ぶるぅ 「そだよ、食べてみないと分かんないしね!」
シロエ 「ソレ、ぼくたちの分も買えませんか?」

ハズレを引いても気にしませんし…、とシロエ君も。

シロエ 「いろんなお菓子を、試食してみたいんですよ」
サム  「俺も食いてえ!」
ぶるぅ 「オッケー、買うなら人数分だね!」

お店の人も喜ぶよ、とピョンピョンと。

ぶるぅ 「早速、今月のお菓子からなの?」
Aブルー「もちろんだよ! キース、日は、いつ?」
キース 「そうだな、候補は、この辺で…」

ここから選んでくれないか、と差し出す手帳。
どうなる…?


2024/06/25 (Tue)



☆他の人の都合は


梅雨のシーズンは雨がシトシト、キース君の月参りも大変。
雨でも自転車一択なわけで、ソルジャーがサポートな案が。

Aブルー「えっと…。ぼくは、いつでもいいんだけれど…」
キース 「俺もだ、どうする?」
Aブルー「みんなの意見は、どうなのかな?」

何日がいい、とソルジャーが見回す部屋の中。

Aブルー「都合のいい日を選んでくれたら、そこで決定!」
シロエ 「好きに決めればいいでしょう?」
サム  「だよな、俺たちの都合なんてよ…」
ジョミー「気にすることは何もないよね、平日だしさ…」

確か、土日に当たった場合は、変更だよね、とジョミー君。

ジョミー「前倒しだっけ、近い所へ振り替えで…」
キース 「正解だ。月参りは、平日限定だしな」

土日と祝日は避けるものだ、と副住職が繰る数珠レット。

キース 「でないと、法要と被ってしまって行けないし…」
Aブルー「なるほどねえ…。それも覚えておかなくちゃ」

日が変わることもあるんだね、とソルジャー、真剣な顔。

Aブルー「それで、みんなも、いつでもいい、と?」
シロエ 「当然ですよ、どうせ学校に行く日ですから」
サム  「キースが遅刻して来るだけだし、問題はねえよ」
ジョミー「お昼とかは、勝手に先に食べればいいもんね」

キースの分だけ残しておけば…、とジョミー君も。

ジョミー「食堂へ食べに行く時だったら、それこそさ…」
サム  「どうでもいいよな、キースの飯なんかはよ」
シロエ 「購買部のパンなら、買っておけますけどねえ…」
スウェナ「食堂のランチ、取り置きサービス無いものね…」

売り切れ御免は仕方ないわよ、とスウェナちゃん。

スウェナ「雨の苦労が無くなるわけだし、諦めるしか…」
シロエ 「一軒増えれば、学校に着くのも遅れますしね…」
Aブルー「待ってよ、君たち、来ないつもりなのかい?」
ジョミー「来ないって、何処に?」
Aブルー「月参りだよ!」

決まってるだろう、と目が真ん丸ですけど。
参加しろと…?


2024/06/26 (Wed)



☆家族限定のイベ


雨がシトシトな梅雨のシーズン、月参りで苦労なキース君。
自転車は辛いと愚痴な所へ、ソルジャーが来たわけでして。

Aブルー「お彼岸も棚経も、来てくれてるしさ…」
シロエ 「月参りにも来い、と言いたいんですか?」
Aブルー「だって、来るのが当然だろう!」

それに棚経よりも、お経が長いんだよ、とソルジャーの言。

Aブルー「お彼岸の次に、大事なヤツだと思うんだけど?」
シロエ 「そうかもですけど、家族限定イベでしょう?」
Aブルー「えっ?」
シロエ 「その筈ですよ、親戚だって参加しないかと…」

家が隣なら来るかもですが…、とシロエ君。

シロエ 「本当に家族限定のヤツで、家にいる人だけで…」
サム  「仕事を休んだりはしねえモンだぜ?」

さっきキースも言ってたじゃねえか、とサム君も。

サム  「短縮コースで、法話も接待も抜きを指定とかよ」
Aブルー「あれって、そういうヤツだったのかい?」
キース 「あんた、何だと思ってたんだ?」

それを指定の檀家さんを…、と副住職の渋面。

キース 「パートに行く前しか、時間が無い場合などで…」
サム  「短時間でも、お願いしたい、って家だよなあ?」
キース 「ああ。家族限定ならではだな」

他の人まで参加するなら、それは無い、とキッパリと。

キース 「内輪だからこそ、省略してもいいわけで…」
サム  「大事なヤツには違いねえけど、参加者はよ…」
シロエ 「家族だけです、つまり、ぼくたちは無関係で…」
ジョミー「行かなくてもいいヤツだよねえ?」

逆に、行かない方が正しいんじゃあ…、とジョミー君。

ジョミー「短縮コースがあるくらいだし…」
シロエ 「お参りされても、困りますよね…」

会場だって自宅ですよ、とシロエ君が顎に当てる手。

シロエ 「人を呼ぶなら、掃除しないとダメですし…」
キース 「ただでも時間を削りたいんだぞ?」
Aブルー「えっと…?」

もしかしなくても、参加者無し、と確認ですけど。
そうでは…?


2024/06/27 (Thu)



☆参加者はゼロ


梅雨のシーズンは雨がシトシト、キース君の悩みが月参り。
自転車はキツイと嘆く所へ、ソルジャーが出した交換条件。

シロエ 「参加者なんか、誰もいませんけれど?」
キース 「俺が月参りを始めて長いが、ご家族以外は…」

見た経験は全く無いな、と副住職。

キース 「棚経だったら、帰省している親戚とかも…」
サム  「来ても不思議じゃねえよな、うん」
キース 「それにしてもだ、わざわざ来ると言うよりは…」

居合わせたから、という感じだな、と経験者の言。

キース 「棚経に合わせて帰省はしないぞ、何処の家でも」
Aブルー「えっ、大切なイベントなのに…?」
キース 「お盆は確かに大事なんだが、現世の方が優先だ」

皆が元気で暮らしていてこそ、お盆だしな、と法話モード。

キース 「施餓鬼するには、自分たちの飯が充分無いと…」
シロエ 「出来ないですよね、御飯、余っていませんし」
キース 「そうだろう? まずは現世で、お盆休みを…」
サム  「満喫するのが筋だよなあ…」

棚経に費やす時間よりかは、レジャーだよな、とサム君も。

サム  「棚経でもソレだと、月参りはよ…」
キース 「どう転がっても家族限定、ゲストは無しだ」

あんた一人がいれば充分、とキース君が繰る数珠レット。

キース 「それで、日取りはどうするんだ?」
Aブルー「え、えっと…」
キース 「他の面子は気にしなくていい、来ないしな」

候補はこれだけ、と差し出す手帳。

キース 「此処でもいいし、此処も月参りは少なめで…」
Aブルー「その話だけど、キャンセルとかは?」
キース 「もちろん、いつでもオッケーだ」

特に珍しい話ではない、とキース君、即答。

キース 「当日の朝に電話が来るとか、あるあるだしな」
シロエ 「よかったですね、人類軍が来ても安心ですよ!」
キース 「そういう場合は、気になるのなら…」
サム  「お布施だよなあ?」

寺に届けて回向を頼むんだよな、と僧籍な人。
なるほど…。


2024/06/28 (Fri)


☆見学したい人


雨がシトシトな梅雨のシーズン、月参りで苦労なキース君。
未だに自転車一択ですけど、ソルジャーがサポートを提案。

キース 「サムが言うのが正解だ。本堂からになるが…」
シロエ 「月参りの代わりに、お経なんですね?」
キース 「ああ。お布施が無くても、お参りはするぞ」

菩提寺だしな、と説明が。

キース 「檀家さんには、日頃からお世話になってるし…」
サム  「お布施は無しでも、読経なわけな?」
キース 「略式で、他の仏様と纏める形で、月末にな」

自分の家のは丁寧に、と思う場合は、お布施を、と副住職。

キース 「きちんと読経をさせて貰うぞ、お勤めの後に」
シロエ 「じゃあ、家に行ったのと変わりませんよね」
キース 「お仏壇の前に伺えないから、仏様には失礼で…」

申し訳ない気分もするが…、と副住職、合掌して、お念仏。

キース 「だが、仏様も事情はご存知なんだし…」
ジョミー「忙しいのは分かってるしね、文句なんかは…」
キース 「仰らないな、なんと言っても御先祖様だ」

子孫に文句をつけはしない、と太鼓判。

キース 「だから、あんたも、ドタキャンもいける」
サム  「いいじゃねえかよ、バッチリだぜ!」

多忙なソルジャー職でも無問題、とサム君が立てる親指。

サム  「んで、命日は、いつにするんだよ?」
シロエ 「一度目くらいは、参加したっていいですよ」
スウェナ「あら、珍しく協力的ねえ…」
シロエ 「違いますってば、目的はズバリ、見学です!」

だって、ワンルームを借りるんでしょう、とシロエ君。

シロエ 「どんな感じか、見たいですしね」
ジョミー「あっ、ぼくも!」
サム  「俺も行くかな、なんか面白そうだしよ」

ついでに菓子も食えそうだぜ、とサム君も。

サム  「ぶるぅオススメの、美味いヤツ!」
一同  「「「イイネ!」」」
キース 「よかったな。ゲストが来るそうだ」
Aブルー「ええ…」

それよりキャンセル、と言ってますけど。
まず日取りでは?


2024/06/29 (Sat)



☆ドタキャンした人


梅雨のシーズンは雨がシトシト、月参りが大変なキース君。
雨でも自転車なのが辛くて、ソルジャーの助け舟を希望で。

キース 「キャンセルだったら、ドタキャンもアリだと…」
サム  「さっき、キースが言ったじゃねえかよ」
シロエ 「それより日取りを決めて下さい、何日ですか?」

欠席届けを出しますから、とシロエ君。

シロエ 「グレイブ先生、うるさいですし…」
ジョミー「出したら、絶対、何か言うよね、いつも以上に」
サム  「月参りに行くので休みます、だもんなあ…」
キース 「ふざけてるのか、と目を吊り上げそうだな」

眼鏡を押し上げるだけでは済まないだるう、とキース君も。

キース 「諸君、いつから坊主になったんだ、と…」
シロエ 「聞いて来るのは、ガチでしょうねえ…」

それも楽しみの一つですよ、とシロエ君が立てる人差し指。

シロエ 「月参りで欠席、キース先輩だけですからね」
スウェナ「キースの場合は、正当な理由なんだけど…」
ジョミー「ぼくたちが出すとか、有り得ないしね…」

ぼくも楽しみ、とジョミー君の輝く瞳。

ジョミー「それで、欠席するのは、いつ?」
シロエ 「早めに出すのが、お約束ですから…」

サッサと決めてしまって下さい、とシロエ君の念押しが。

シロエ 「キース先輩にしても、遅いよりかは…」
キース 「早い方がいいな、いつにするんだ?」
Aブルー「キャンセル、オッケーなんだよね?」
キース 「くどいぞ、何回、言えばいいんだ!」

いい加減にしろ、とキース君。

キース 「とにかく決めてしまってくれ!」
Aブルー「じゃあ、ドタキャンで!」

もう今月からキャンセルでいい、とソルジャー、キッパリ。

Aブルー「参加者ゼロとか、要らないから!」
キース 「なんだって!?」
Aブルー「月参り自体を、ドタキャンだよ!」
キース 「無かったことにしておく、と…?」
Aブルー「そう!」

君の送迎の話も無しで、と撤回ですけど。
今月、これにて中継終了~。


2024/06/30 (Sun)





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