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シャングリラ学園つれづれ語り

☆長引いた仏罰


瓦で焼肉なお花見が終わり、ゴールデンウィークも終わった五月。
今月こそは無事に過ぎて欲しいと、祈る気持ちのシャン学メンバーで。

キース 「ここまでは何とか無事に来たんだ、ここまでは」
シロエ 「でも、この先がまだ長いんですよ…」
サム  「なんか余計なヤツが来るとか、ありそうだぜ」
一同  「「「シーッ!」」」

言霊というのを忘れたのか、と唇に指を当てる御一同様。

キース 「いいな、サム。お前は何も喋ってはいない」
サム  「お、おう…! ちょーっとヤバかったけど大丈夫だよな?」
シロエ 「あの程度でフラグは立ちませんよ、きっと」
スウェナ「そうよね、今日まで無事だったものね」

ゴールデンウィークは平和だったし、とスウェナちゃん。

スウェナ「教頭先生の生傷もすっかり治ったし…」
ジョミー「トンビの攻撃、凄かったしねえ…」
ブルー 「下手に反撃したのが悪いよ、お弁当の蓋を振り回してさ」
キース 「あれで一発お見舞いなさったのが運の尽きと言うか…」
ジョミー「だよねえ、いい音、したもんねえ…」

ボコッと言うかバコッと言うか、とトンビに蓋が当たった擬音。

ジョミー「あれを境に総攻撃でさ、次から次へと急降下でさ…」
マツカ 「本当にお気の毒でした…」
シロエ 「爪もクチバシも出てましたしね…」
サム  「おまけに羽で殴っていたしよ」

あれでズタボロにならない方がどうかしている、と頭を振るサム君。

サム  「教頭先生だったから、生傷程度で済んだけどよ…」
キース 「俺たちだったら大惨事だったかもしれないな」
シロエ 「間違いなく流血の大惨事ですよ!」

教頭先生もそれに近かったですが、と背筋をブルッと。

シロエ 「やっぱり人柱だったせいでしょうか?」
ブルー 「さあねえ、それと本人の馬鹿さ加減だね」
一同  「「「は?」」」
ブルー 「シールドを忘れる辺りがね!」

タイプ・グリーンが聞いて呆れる、と生徒会長。
防御能力は最強でしたね、教頭先生…。

2015/05/01 (Fri)

 

☆責任感と仏罰


ゴールデンウィークも無事に終わって、生徒会長宅でダラダラ土曜日。
話題は教頭先生の生傷、お花見でトンビに襲われた件で。

ブルー 「普段はサイオン禁止だけどねえ、あの面子ならね」
キース 「確かに使って困るようなヤツらはいなかったな」
シロエ 「一般人でも、ぶるぅの不思議パワーで通ってますよ?」
サム  「そういやそうだな、シャングリラ学園のヤツらでもよ」
ブルー 「ほらね、一般人でも場合によってはいけるんだよ」

サイオンをフルに使っても、と生徒会長。

ブルー 「なのに、あの面子でシールドをしない辺りがねえ…」
マツカ 「…人柱だったからではないでしょうか?」
シロエ 「責任感というヤツですか?」
キース 「教頭先生なら、そうなさるかもしれないな…」

シールドを張れば身代わりの意味が無くなるし、という説ですが。

ブルー 「ハーレイに限って、それだけは無いね!」
キース 「それはあんたの解釈だろうが!」
ブルー 「ううん、今までの言動その他から総合的に判断して!」

人柱の役目を果たすのであれば反撃は無い、とビシィと指摘。

ブルー 「トンビに一発お見舞いしたから総攻撃だよ?」
一同  「「「あー…」」」

振り回したお弁当の蓋が当たったんだった、と一同、納得。

サム  「黙って仏罰を受けるんだったら、反撃はねえな…」
ジョミー「うん、何をされても忍の一字だよ」
ブルー 「ね、人柱だったら、それらしく!」

黙ってトンビに襲われていろ、と冷たい一言。

ブルー 「それもしないハーレイに人柱の責任感なんか無い!」
シロエ 「すると、シールドなさらなかったのは…」
ブルー 「ただのポカだね、気付かなかっただけ!」
サム  「シールドを忘れて襲われ損かよ?」
ブルー 「馬鹿の末路だから、損も何もないね」
キース 「そこまでなのか?」
ブルー 「仏罰男と呼んでやってもいいんだけどね!」

生傷男で仏罰男、と生徒会長、クスクスと。
教頭先生、お気の毒に…。

2015/05/02 (Sat)

 

☆トンビと油揚げ


ゴールデンウィークも終わった土曜日、生徒会長宅でダラダラな面子。
教頭先生が食らったトンビな仏罰、それで盛り上がっておりまして。

キース 「生傷男はともかく、仏罰男とは酷いな、あんた」
ブルー 「本当のことだし、仏罰男でいいと思うよ」
シロエ 「会長が書いた字のせいだったと思いますけど?」
ブルー 「そりゃあ、人柱は必要だしね!」

仏罰を避けて焼肉するならアレしかないし、と涼しい顔。

ブルー 「お寺の瓦で焼肉だよ? 如何にも仏罰、来そうだからね!」
キース 「そして本気で来たようだな…。トンビだったが」
サム  「流血沙汰で生傷なんだぜ、半端ねえよ!」
シロエ 「ああいう系の仏罰は普通にあるんですか?」
ブルー 「トンビにアブラゲって言うんだからねえ、あるかもね」
キース 「アブラゲはお稲荷さんだろうが!」

仏罰から話がズレていないか、と副住職の指摘。

キース 「仏様に油揚げはお供えしないぞ」
ブルー 「本当に?」
キース 「少なくとも、俺の家では有り得んな」
ブルー 「ふうん…? お膳はお供えしていないのかい?」

御本尊様とかに…、と生徒会長。

キース 「するに決まっているだろう! 朝、昼、晩と!」
ブルー 「だったらレシピに苦労しそうだけどねえ、油揚げ抜き」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 精進料理にお役立ちだもんね!」
キース 「うっ…」

グッと詰まった副住職と、生徒会長の勝ち誇った笑みと。

ブルー 「君はまだまだ修行が足りていないようだね」
キース 「…御本尊様のお膳はおふくろが…」
ブルー 「丸投げするから、こんな所で恥をかくんだよ」

たまにはお膳も作りたまえ、と銀青様からのお説教。

ブルー 「合宿とかだと料理もするだろ、その練習も兼ねるんだね」
キース 「分かった、たまには作ることにする…」
サム  「おっ、作るのかよ?」
キース 「気が向いたらな」

精進料理を練習するのもいいだろう、と前向きな決意。
キース君、厨房に立ちますか?

2015/05/03 (Sun) 

 

☆手がかかる仏様


教頭先生が食らった仏罰から油揚げの話題へ、そこから精進料理へと。
たまには御本尊様のお膳も作れ、とキース君が説教されまして。

キース 「しかし、お膳か…。あれがなかなか難しくてな」
サム  「精進料理を並べておくだけじゃねえのかよ?」
キース 「そうではあるがだ、なにしろお膳が小さいからな…」

人間用をそのまま盛り付けるわけにはいかん、と尤もな話。

キース 「どれも小さく作らねばならんし、それでいてだな…」
シロエ 「他にも何かあるんですか?」
キース 「見た目が大事だ、きちんと作ってあります、という」

手抜きは一切許されないそうでございます。

キース 「檀家さんが御覧になっても、恥をかかない出来でないと…」
シロエ 「それはハードル高そうですね…」
マツカ 「合宿用の料理だったら、見た目は二の次なんですけどね…」
ジョミー「だろうね、味さえ良ければ文句は無いよね」
キース 「練習で腹が減っている分、余計にな」

だが、御本尊様のお膳となれば…、と溜息をつく副住職。

キース 「見栄えが大事で、なおかつ味もな」
シロエ 「味までですか!?」
キース 「自分が食って不味いものをだ、お供えしたら失礼だろうが」
一同  「「「うーん…」」」

仏様とはなんと難しいのだ、と思う面々ですけれど。
瓦焼肉で仏罰な光景を目にしただけに、納得せざるを得ないわけで。

シロエ 「…仏様って、本当に大変なんですねえ…」
キース 「その仏様が家にいらっしゃるのが俺なんだぞ!」

もう気の抜けない毎日で、と副住職の嘆き。

キース 「朝にお勤め、夜にお勤め、失礼があったら大変だし…」
サム  「分かるぜ、俺も坊主の端くれだしよ」
スウェナ「仏様とセットのお寺に生まれなくて良かったわ」
シロエ 「ぼくもつくづくそう思いますよ」
マツカ 「ぼくもです。キースには頭が下がります」

生まれた時から仏様とセットの毎日ですし…、とマツカ君も。
キース君の人生、ハードそうですよね?

2015/05/04 (Mon)

 

☆御本尊様は大切に


精進料理から御本尊様のお膳へとズレてしまった話題。
お膳作りの難しさに加えて先日の仏罰、仏様は厄介そうだという認識。

シロエ 「自分の家に仏様っていうのは強烈ですよね、本当に」
マツカ 「お仏壇ならまだ分かりますが、キースの家のようなのは…」
スウェナ「何処から見たって本物よねえ…」

本堂はあるし、もう思いっ切り本格的よ、とスウェナちゃん。

スウェナ「お仏壇だったら、適当でも罰は当たらないわよ」
シロエ 「基本、自分の御先祖様ですしね」
サム  「阿弥陀様とかはいらっしゃっても、ミニサイズだしよ」
ジョミー「ミニだと仏罰もミニっぽいよね」
シロエ 「プチ仏罰で済みそうですよね」

少々何かやらかしたって、とシロエ君も。

シロエ 「阿弥陀様をウッカリ引っくり返しても平気そうです」
サム  「子供がブン投げてたって平気じゃねえか?」
ジョミー「多分ね、子供のやることだしね」

でも…、とキース君に向けられた視線。

ジョミー「キースの場合はどうだったわけ? 本堂の仏様」
キース 「俺は親父とおふくろに厳しく躾けられたからな…」

本堂でサッカーなんかはやっていない、とキッパリと。

キース 「雨の日にやるのに良さそうだ、と頼まれても断固断った!」
サム  「本堂でサッカーするのかよ?」
キース 「広いからなあ、魅力的には映るんだろう」

しかし御本尊様がおいでだし…、と神妙な顔。

キース 「サッカーボールが当たりでもしたら、大変だからな」
シロエ 「仏罰が当たるわけですか?」
キース 「親父たちにはそう脅されたな」

とかく失礼があっては駄目なのが仏様で…、と副住職。

キース 「毎日のお勤めも、お供え物も抜かりなくというのが鉄則だ」
シロエ 「先輩、本当に大変ですねえ…」
マツカ 「そういった積み重ねが大切なんでしょうね」
キース 「ああ。だからこそ御加護を頂けるわけだ」

元老寺もお守り頂いているわけで…、と合掌ですけど。
キース君、大変そうですねえ?

2015/05/05 (Tue)

 

☆お寺の子は大変


お仏壇なら失礼があってもプチ仏罰で済みそうですけど、お寺は厄介。
家がお寺なキース君は非常に大変そうだ、と誰もが溜息。

シロエ 「先輩、ホントによくやってますよ」
マツカ 「しかも最初は継ぐ気は無かったわけですしねえ…」
ジョミー「ブルーに乗せられたんだっけ?」
ブルー 「失礼な! キースが勝手に対抗意識を燃やしただけだよ!」

ぼくの緋色の衣に触発されて…、と生徒会長。

ブルー 「だから自分で選んだ道だし、仏様にお仕えするのも仕事!」
キース 「その通りだが…。苦労が無いと言ったら嘘になるな」
サム  「親父さんがキッツイもんなあ…」
キース 「何かと言えば「お前は師僧にたてつくのか」だしな」
一同  「「「あー…」」」

アドス和尚が師僧だっけ、と一同、納得。
坊主の世界は上下に厳しく、師僧には絶対服従でして。

シロエ 「御本尊様とアドス和尚のダブルパンチですか…」
キース 「何処の寺でも、大抵は同じだと思うがな」
ブルー 「息子さんが継いでる所はそうなるよねえ…」

お父さんが師僧はお約束だ、という話。

ブルー 「まだ、婿養子でないって分だけマシだけどね!」
キース 「そっちのコースは泣くしかないしな…」
シロエ 「でしょうね、お舅さんだと普通のお父さん以上に…」
マツカ 「厳しいでしょうね…」

家がお寺だとこうもキツイか、とキース君に向けられる同情の瞳。

シロエ 「先輩、強く生きて下さい!」
スウェナ「一生モノのお付き合いでしょ、逃げられないものね…」
マツカ 「もう本当にキースには頭が下がりますよ」
??? 「ぼくは羨ましいけどねえ!」
一同  「「「へ?」」」

誰だ、と振り返った先に翻る紫のマント。
いわゆるソルジャー(会話表記はAブルー)登場で。

Aブルー「家がお寺だなんて素敵じゃないか!」
キース 「なんでそうなる!?」

あんたに何が分かるというんだ、と正面から噛み付く副住職ですが。
家がお寺だと、どうして素敵なんですか?

2015/05/06 (Wed)

 

☆お掃除も大変


仏様は仏罰が心配なだけに、御本尊様と暮らすキース君に集まる同情。
そこへ来たソルジャー、家がお寺だと素敵だという考え方で。

Aブルー「毎日、毎日、お寺が家にあるんだよ? 最高じゃないか!」
キース 「それが大変だと話しているのが分からんのか!」

朝晩のお勤めに、朝昼晩のお膳作りに…、と挙げられる例。

キース 「どれを怠っても失礼になるんだぞ、御本尊様に!」
Aブルー「でもさ、自分の家に仏様だよ、本物だよ?」

お仏壇とはクオリティが違う、と言うソルジャー。

Aブルー「他の人までお参りにやって来るのがお寺ってヤツで!」
キース 「それはそうだが…。檀家さんもおいでになるし」

だから余計に手が抜けん、と深い溜息。

キース 「本堂は朝一番に綺麗に掃除だ、朝早い人も多いからな」
サム  「あー…。汚れてたら話にならねえもんなあ」
キース 「寺の生活はお念仏と掃除の二本柱が大原則だぞ」
シロエ 「そうなんですか?」
キース 「修行中の大事な仕事の一つが掃除だからな」

修行僧は掃除をしてなんぼなのだ、という話ですが。

シロエ 「ルンバとかでは駄目なんですか?」
キース 「あれは邪道だ!」
ジョミー「邪道ってことは、ルンバで掃除のお寺もあるとか?」
キース 「それはまあ…。まるで全く無いとは言わん」
サム  「へー…。ルンバで掃除もアリだったのかよ」
キース 「何処とは言わんが、坊主仲間から確かに聞いた」

ウチの寺にはルンバなんだ、と言ったお坊さんがあるそうで。

シロエ 「やっぱり使えるじゃないですか、ルンバ」
キース 「本堂にルンバが沢山でもか?」
一同  「「「沢山?」」」

なんでまた、と目を剥く御一同様。

サム  「沢山ってなんだよ、どういう意味だよ?」
キース 「広い本堂に幾つもルンバで、掃除タイムは壮観らしい」
Aブルー「いいねえ、広い本堂にルンバ!」

きっとお参りの人も多いんだろうね、と笑顔のソルジャー。
そんなにお寺が好きなんですか?

2015/05/07 (Thu)

 

☆ルンバと御利益


お寺は掃除が必須ですけど、今どきは本堂にルンバもオッケーだとか。
広い本堂にルンバが沢山という壮観なお寺もあるそうで。

サム  「本堂にルンバの団体なのかよ…」
シロエ 「なんだか有難味が無いですよねえ…」
キース 「掃除が終われば消えるから問題ないらしいんだが…」

俺はルンバは邪道だと思う、とキース君。

キース 「掃除機はともかく、ルンバはな…」
ブルー 「バレなきゃいいんだと思うけどねえ、信者さんにね」
キース 「あんたが言うのか、その台詞を!?」
ブルー 「お寺の裏事情、ぼくは色々聞いてるからねえ…」

この間も老師に相談されたし、とニッコリと。

ブルー 「瓦を貰いに行った時にね、あそこの老師に訊かれてさ」
キース 「何をだ?」
ブルー 「ウチも本堂にルンバを導入すべきかどうか、と」
一同  「「「えーーーっ!?」」」

生徒会長が瓦を貰いに行ったのは、七福神巡りで有名なお寺。
そんな所もルンバなのかと、誰もがビックリ仰天で。

シロエ 「ルンバなお寺で御利益なんかがあるんでしょうか?」
Aブルー「もちろん、御利益たっぷりだよ!」

ぼくが保証する、とお墨付きが。

Aブルー「瓦焼肉をやったお蔭で、夫婦和合もバッチリでねえ!」
ブルー 「あそこのお寺はルンバは導入してないけれど?」
Aブルー「細かいことはいいんだよ! お寺だから!」

お寺は御利益たっぷりなもの、とニコニコと。

Aブルー「そんなお寺が自分の家だと素敵だろうねえ…!」
キース 「あんたにだけは言われたくないが!」

瓦で焼肉をするようなヤツに、と副住職の怒りが爆発。

キース 「教頭先生が身代わりになって下さったんだぞ、仏罰の!」
Aブルー「でも、あの程度で済んだんだしねえ…」
キース 「あの程度も何も、流血の惨事だったんだが!」
Aブルー「流血沙汰を怖がってたんじゃ、ぼくの商売上がったりだよ」

ソルジャーたるもの、流血沙汰もセットだとか。
仏罰くらいは怖くないってことですか?

2015/05/08 (Fri)

 

☆御利益と努力


家がお寺だと素敵そうだと言い出したソルジャー、仏罰も平気。
教頭先生がトンビに襲われた件も、流血沙汰など気にしないそうで…。

Aブルー「流血沙汰の仏罰だろうが、御利益があればいいんだよ!」
キース 「仏罰が当たる時ような時には御利益は無いが?」
Aブルー「ちゃんとあったよ、夫婦和合で、もうバッチリで!」
シロエ 「身代わりを立てたからですよ、それは!」

本当だったら仏罰が当たって御利益はチャラです、とシロエ君。

シロエ 「ですから、教頭先生にはしっかり御礼を言って下さい!」
Aブルー「瓦焼肉に誘ってあげたから支払済みだよ!」

御礼の方は先払い、と澄ました顔。

Aブルー「お寺のパワーは素晴らしいから、これからもね!」
キース 「片棒を担ぐのは断るからな!」
ブルー 「瓦の調達はもう御免だよ!」
Aブルー「今すぐにとは言わないってば、御縁があれば!」

お寺と御縁が出来そうな時は御利益ゲット、と笑顔全開。

Aブルー「たとえ本堂にルンバなお寺だろうが、何処でも御利益!」
ブルー 「はいはい、分かった!」

もういいから、と生徒会長。

ブルー 「要は御利益自慢なわけだね、瓦焼肉の?」
Aブルー「決まってるじゃないか、君たちも御利益あったかい?」
ジョミー「ぼくはそれなりに効いたかなあ…」
シロエ 「言われてみれば効いた気もしますね」
キース 「確かにな…」

効いたような、と頷く面々。

Aブルー「ほらね、やっぱりお寺は凄いんだよ!」
ブルー 「話をループさせなくていいから!」
キース 「帰って御利益を楽しんでくれ!」

瓦焼肉の御利益とやらを存分に…、と副住職のお言葉ですが。

Aブルー「御利益もいいけど、努力も忘れちゃ駄目なんだよ!」
ブルー 「その手の話も要らないから!」
Aブルー「ダメダメ、努力は一人じゃ出来ないもので!」
ブルー 「君のハーレイと頑張ればいいだろ!」

ぼくたちを巻き込まないでくれ、とキッパリと。
迷惑はもう沢山ですしね?

2015/05/09 (Sat) 

 

☆仏像の無い仏様


瓦焼肉で御利益パワーを貰ったソルジャー、夫婦和合で大満足ですが。
御利益の他にも努力を忘れては駄目だと主張しておりまして。

Aブルー「ぼくのハーレイと努力もいいけど、その他にもね!」
ブルー 「巻き込まれるのは、もう沢山だよ!」

瓦焼肉で充分だろう、と柳眉を吊り上げる生徒会長。

ブルー 「あれだけの御利益、そうは無いから! 最高だから!」
キース 「まったくだ。あの瓦、どれだけレアだと思っているんだ!」
Aブルー「だから大事に保管してるよ、ぼくのシャングリラで!」

機会があったらまた焼肉を…、とソルジャーの野望。

Aブルー「仏罰除けに人柱を立てて、ジュウジュウとね!」
ブルー 「やっぱり巻き込むつもりじゃないか!」
Aブルー「瓦焼肉は御利益絶大、君たちも御利益あったんだろう?」
一同  「「「うっ…」」」

確かに効いた気がするだけに、逆らえないのが苦しい所。
ソルジャーの方はここぞとばかりに。

Aブルー「瓦焼肉はぼくのアイデア! 御利益の御礼に是非協力を!」
ブルー 「だから、ぼくたちを巻き込むなと!」
キース 「仏罰は御免蒙るからな!」
Aブルー「うーん…。仏罰はどうかな、戒名は立派なんだけど…」
一同  「「「は?」」」

いきなり出て来た戒名なるもの。

シロエ 「あのですね…。それはいわゆる仏様ですか?」
Aブルー「仏様? そこまで凄いかどうかはちょっと…」

仏像なんかは無いわけだし、と首を捻っているソルジャー。

Aブルー「鯨並みだとは聞いているけど、それだけだし…」
シロエ 「ぼくが言ったのは、亡くなった人っていう意味ですが」
Aブルー「ああ、そっちかい? どうなんだろうねえ…」

亡くなったと言うか、亡くなりそうと言うか、と微妙な発言。

Aブルー「亡くなったという話もあったらしいんだけど…」
シロエ 「息を吹き返したんですか?」
Aブルー「そんなトコかな?」

息を吹き返したらしい仏様。
立派な戒名のその仏様がどうしたと…?

2015/05/10 (Sun)

 

☆気が早すぎです


瓦焼肉の御利益の他にも、まだまだ御利益が欲しいソルジャー。
立派な戒名の仏様がどうのと言ってますけど、その仏様が微妙に変で。

キース 「息を吹き返したとは言うが、戒名は持っているんだな?」
Aブルー「うん、とてつもなく立派なのをね」
シロエ 「ずいぶん気の早い話ですねえ…」

亡くなった途端に戒名ですか、とシロエ君。

シロエ 「でもまあ、生き返ったんなら別にいいんでしょうか?」
キース 「ピンピンしている間から戒名を貰う人もあるしな」
Aブルー「そうなんだ? でも、ぼくが言ってる仏様はねえ…」

もう本当に虫の息だったようで、とソルジャー、溜息。

Aブルー「亡くなったと噂が流れるほどだし、今も危なくて」
サム  「棺桶に片足突っ込んでるっていうのかよ?」
Aブルー「もう両足に近いかもねえ…」
キース 「ちょっと待て! あんた、そんな仏様の御利益待ちか?」

亡くなるのを待っていないだろうな、と咎める目つきの副住職。

キース 「入院中の高僧だとかをロックオンなのか?」
Aブルー「まさか。ぼくはそこまで悪趣味じゃないよ」
キース 「だが、亡くなりそうな人に期待してるんだろうが!」

御利益目当てで、とキース君の指摘。

キース 「立派な戒名がどうのこうのと、仏罰がどうのと!」
Aブルー「御利益には期待しているけどさ…。生きて欲しいね!」

生き延びて子孫繁栄で…、という話ですが。

キース 「おい、その人はまだ若いのか?」
シロエ 「子孫繁栄なら、子供もこれからって感じですよね」
Aブルー「そうなんだよ! 本当にまだまだこれからでさ!」

死んで貰っては困るのだ、とソルジャーは真顔。

Aブルー「あれほど立派な仏様はそうそういないからねえ…」
キース 「亡くなる前から仏様にするな!」
Aブルー「でもさ、仏様だと思うんだよねえ、亡くなりそうだし」
キース 「生きている間は仏様じゃない!」

気が早すぎるぞ、と怒りのキース君。
流石に失礼すぎますよね?

2015/05/11 (Mon)

 

☆仏様は知り合い


ソルジャーが御利益を期待しているらしい、立派な戒名を持った仏様。
とはいえ、まだまだこれからの人で、お亡くなりでもないそうで。

キース 「いいか、生き仏と呼ばれる人もあるにはあるが、だ!」
シロエ 「そういう人は普通、ピンピンしていますから」
Aブルー「生き仏ねえ…。是非、そうなって欲しいんだけどね」
キース 「どうあっても仏様にしたいのか、あんた!」

その仏様とやらは何者だ、と怒鳴った副住職ですが。

Aブルー「君も名前を知ってる筈だよ、弟子なんだから」
キース 「誰の弟子だと?」

璃慕恩院の老師のお弟子さんの一人だろうか、と首を捻って。

キース 「なんであんたが老師の弟子なんかを知っているんだ?」
Aブルー「そうじゃなくって、君の弟子だよ」
キース 「はあ?」

唖然としている副住職。

キース 「俺は弟子など取っていないし、それほど偉くもないんだが」
Aブルー「忘れたのかい、君の可愛い一番弟子を?」
キース 「一番弟子だと?」

まるで全く心当たりが…、とキツネにつままれたような顔ですけれど。

Aブルー「君が戒名をつけたんじゃないか、鯨並みの!」
キース 「鯨並みだと?」

ちょっと待て! と顔面蒼白、ブルブルと肩を震わせて。

キース 「もしかしてアレか、スッポンタケか!?」
Aブルー「ピンポーン! 君が素敵な戒名をつけてくれたんだよ!」

倫王院殿法界善根大居士ってね、とニコニコと。

Aブルー「その仏様が虫の息でね、もう心配で心配で…」
キース 「スッポンタケなら時期になったら出てくるだろうが!」

今はシーズンオフなだけだ、とキッパリと。

キース 「去年の騒ぎっぷりからするにだ、梅雨あたりには!」
Aブルー「それがどうだか分からないんだよ、虫の息だから!」
シロエ 「シーズンが来れば、ちゃんと出ますよ」
Aブルー「そうじゃなくって、危ないんだよ!」

もう本当に亡くなりそうで…、と言われましても。
シーズンオフなら普通なんじゃあ?

2015/05/12 (Tue)

 

☆危ないそうです


亡くなりそうだとソルジャーが大騒ぎしていた、立派な戒名の仏様。
なんと正体はスッポンタケでして、今の時期ならシーズンオフだけに。

ブルー 「お亡くなりでも普通だと思うね、今の季節はね」
シロエ 「ですよね、冬の間はもう完全にお亡くなりでしたし」
キース 「まったくだ。スッポンタケとは人騒がせな…」

来月辺りには出てくるだろう、と副住職も呆れ顔。

キース 「去年の山にでも行って来い。時期が来たらな」
Aブルー「それじゃ駄目なんだよ、もう本当に虫の息で!」
ブルー 「この時期、それが普通なんだよ!」

シーズンでもないのに出てくるものか、と生徒会長。

ブルー 「季節外れもいいトコなんだよ、騒ぐだけ無駄!」
Aブルー「でも、騒がずにはいられないんだよ! 危ないんだから!」

本当に亡くなりそうだから、とソルジャーの方もしつこくて。

Aブルー「去年の夏にね、ようやく発見されたとかでね!」
一同  「「「は?」」」

スッポンタケなら、昨年、嫌と言うほどのお付き合い。
ようやくも何も無いわけでして。

ブルー 「スッポンタケなら山ほど出会っていただろう!」
キース 「そのせいで戒名をつけさせられる羽目になった筈だが!」

あんな代物の初盆なんぞを…、とブツブツと。

キース 「だから夏より前にもいたんだ、スッポンタケは!」
Aブルー「並みのヤツならね!」
一同  「「「並み?」」」

並みと言うのは何のことか、と顔を見合わせる御一同様。

ブルー 「なんだい、並みって言うのはさ」
Aブルー「うーん…。竹?」
一同  「「「竹?」」」

スッポンタケだけに竹だろうか、と誰もが思ったようですけれど。

Aブルー「それとも梅かな、ぼくもイマイチ詳しくなくて…」
ブルー 「竹で梅って、ぼくにも意味がサッパリだけど?」
Aブルー「松竹梅だよ、それの並みだよ!」
一同  「「「松竹梅?」」」

松竹梅で並みと言われれば、出前なんかでお馴染みですが。
何が並みだと…?

2015/05/13 (Wed)

 

☆虫の息だそうです


ソルジャー曰く、並みのスッポンタケならいたという話。
松竹梅で言うなら竹だか梅だか、そういう並みだと言ってますけれど。

ブルー 「松竹梅の並みって…。それはどういう意味なんだい?」
Aブルー「そのままの意味だよ、並みは並みだよ!」

竹だか梅だか知らないけれど、と説明になっていなくって。

ブルー 「それは分かるけど、スッポンタケの並みっていうのは?」
Aブルー「だから並みだってば、特上とかじゃないんだよ!」
ブルー 「ますます意味が不明なんだけど…」

スッポンタケはスッポンタケだろう、と生徒会長。

ブルー 「特上も並みも無いと思うけどね?」
キース 「言いたくはないが、味のことじゃないか?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ スッポンタケは美味しいもんね!」
Aブルー「そうじゃなくって、もう本当に虫の息なんだよ、特上は!」
一同  「「「は?」」」

何のことだか、と首を捻るしかない御一同様ですが。

Aブルー「並みのスッポンタケなら山ほど、特上の方は虫の息!」
ブルー 「味のいいスッポンタケの話かい?」
Aブルー「そういう以前に、亡くなりそうだと言ってるじゃないか!」

味よりもスッポンタケの命が問題、と言われましても。

ブルー 「食べたら普通はお亡くなりだろう?」
キース 「採った時点で御臨終かもしれんがな」
シロエ 「どうなんでしょうね、スッポンタケは…」
サム  「食われたら確実にあの世行きだぜ」
スウェナ「そうよね、お料理された段階かもしれないわねえ…」
マツカ 「何処かで死ぬというのは間違いないですね」

食べた後まで生きているとは思えません、とマツカ君までが。

マツカ 「仏様だと思いますよ。食べられた後は」
Aブルー「それよりも前に危ないんだよ! スッポンタケの命が!」
キース 「シーズンオフなら普通だろうが!」
Aブルー「それが、シーズンでも危ないんだよ!」

なにしろ特上なんだから、と話はリピート。
特上のスッポンタケがどうしたと…?

2015/05/14 (Thu)

 

☆レア物だそうです


特上のスッポンタケの命が危なくて虫の息なのだ、と騒ぐソルジャー。
今の季節はシーズンオフですが、シーズン中でも危ないとかで。

Aブルー「もう本当に危ないんだってば、特上のヤツは!」
ブルー 「シーズンだったら普通にボコボコ出そうだけどねえ?」
キース 「下手な鉄砲もナントカだからな、探せば充分あるだろう」

特上のスッポンタケとやらも…、とキース君。

キース 「山ほどあったら、特上が出る率も上がると思うが」
ブルー 「ぼくもキースに賛成だね。その内に出るよ」
シロエ 「あと一ヶ月ほどの辛抱ですよ。梅雨になりますから」
サム  「スッポンタケ、梅雨には出やがるからなあ…」
ジョミー「ぼくたちには凄く迷惑だけどね!」

自分たちだけで採りに行ってよ、とジョミー君がフウと溜息を。

ジョミー「あんな臭いの、二度と御免だよ!」
Aブルー「でも、それ以前の問題なんだよ! 特上は!」

冗談抜きで虫の息で…、とまだ言うだけに。

キース 「俺に引導でも渡せと言うのか、極楽往生できるように」
Aブルー「お亡くなりになったら困るってば!」

極楽に行くにはまだ早すぎる、と慌てるソルジャー。

Aブルー「なんとしても生きて貰わないと! 極楽じゃなくて!」
ブルー 「来月には出るって言ってるだろう!」
Aブルー「特上はそうはいかないんだよ! レア物だから!」
一同  「「「レア物?」」」

どうレアなのか、と謎は深まる一方で。

ブルー 「美味しいっていうだけじゃないのかい?」
Aブルー「味はどうだか知らないよ!」
一同  「「「え?」」」

味も分からないのに特上だなんて、これ如何に。

キース 「あんた、試食をしていないのか?」
Aブルー「試食どころか、まだ会えてないよ!」
シロエ 「でも…。危篤だって言ってましたよね?」
サム  「虫の息だって話じゃねえかよ」
Aブルー「そうなんだけどさ!」

面会も出来ていないから、と嘆かれましても。
話がサッパリ見えませんよ?

2015/05/15 (Fri)





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☆瓦の入手方法


どうしてもお寺のお瓦が欲しいソルジャー、諦める気など全く無くて。
差し替えておいたらどうだろうかとまで言い出す始末。

Aブルー「ちゃんと新しい瓦を入れておくなら、剥がしたって!」
ブルー 「屋根に上がる時点で罰当たりだから!」
Aブルー「え、でも、葺き替えの時は屋根に上がるんだし!」
ブルー 「そういう時には、中に御本尊様はおいでじゃないから!」

あらかじめ移動なさっておられるのだ、と解説が。

ブルー 「そういう手間も全て含めて、葺き替えは一大事業だよ!」
Aブルー「うーん…。それじゃ、ちょっとした修理とかは?」
ブルー 「それは専門の人だから! 失礼が無いよう工夫するから!」

腰に鳥の羽根をつけて登るという話もあるし…、と生徒会長。

ブルー 「鳥なら屋根にも止まるからねえ、鳥なんです、とね」
Aブルー「じゃあ、ぼくもそれで! …ううん、サイオンで!」

それなら屋根には登らないからいいであろう、と無茶な発言。

Aブルー「瞬間移動で、新しい瓦と古い瓦をチョチョイと入れ替え!」
ブルー 「君には技術が無いだろう!」

屋根瓦の差し替えにはプロの技が必要、と鋭い指摘。

ブルー 「下手に弄って雨漏りしたら、御利益どころか…」
キース 「まず間違いなく罰が当たるな、あんたにな」
シロエ 「離婚の危機かもしれませんねえ…」
Aブルー「それは困るよ! だけど瓦も欲しいんだよ!」

どうしても瓦、とギャーギャーと。

Aブルー「こうなったら、お寺に直談判で!」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「ブルーのふりをして行くんだよ!」

伝説の高僧、銀青様なら瓦を分けて貰えるであろう、という読みで。

Aブルー「それだったらもう、間違いなく!」
ブルー 「ぼくの立場は!?」
Aブルー「別にいいじゃないか、瓦が欲しいと出掛けるだけだし」
ブルー 「そのくらいなら、ぼくが行くから!」

言ってしまってから、慌てて口を押さえておりますが。
どうやらフラグは立ったようですね?

2015/04/16 (Thu) 

 

☆瓦を貰うには


お寺の瓦が欲しいソルジャー、生徒会長のふりをして貰いに行く気で。
それくらいなら自分が行く、とウッカリ言ったのが生徒会長。

Aブルー「君が貰いに行ってくれるのかい? 有難いねえ…!」
ブルー 「…やっぱり、ぼくに行けと?」
Aブルー「ぼくに行かれるのが嫌ならね!」

行って何枚か貰って来てくれ、とニコニコと。

Aブルー「いいかい、御利益たっぷりで頼むよ?」
ブルー 「…君が確認するんだね?」
Aブルー「もちろんだよ! 騙されたんではたまらないしね!」

ぼくの世界からキッチリ監視、と念を押しまして。

Aブルー「それじゃ、18日を楽しみにしてるから! 瓦で焼肉!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 美味しいお肉を用意しておくね!」
Aブルー「ありがとう! こっちのハーレイにもよろしくね!」

豪華お弁当も楽しみだから、とパッと姿を消しましたけれど。

キース 「…あんた、瓦をどうするつもりだ?」
ブルー 「もうヤケクソだよ、貰ってくるよ!」
シロエ 「出来るんですか?」
ブルー 「銀青を馬鹿にしないで欲しいね、瓦くらいは楽勝だけど…」

でも使い道はとても言えない、とガックリ落ち込む生徒会長。

ブルー 「熱心な信者さんに頼まれたとでも言っておくよ…」
サム  「いいんでねえの?」
ジョミー「どんな人です、って訊かれた時はメデタイ様とかね」
シロエ 「使えますね、それ! 架空の人とは違いますしね」
キース 「なるほどな…。脳内イメージはあった方がいいな」
スウェナ「後で話を振られた時にも思い出しやすいわよね!」
ブルー 「分かった、その手で行ってくる」

瓦を欲しがっている人のイメージ、メデタイ様と決定で。

キース 「おめでたい人だと聞いているしな、無問題だろう」
シロエ 「ドクツルタケの手先ですしね、かまいませんよ」
ブルー 「じゃあ、明日にでも貰って来よう」

そしてマツカの別荘でお花見、と瓦も入手出来そうでございます。
18日には桜、満開だといいですねえ…!

2015/04/17 (Fri)

 

☆瓦を持ってお花見


やって来ました、18日。お花見の日でございます。
マツカ君の別荘へ行くべく、生徒会長のマンションの前に集合でして。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ みんな、いらっしゃい!」
Aブルー「おはよう、今日はよろしくね!」

ソルジャーの隣にはキャプテン(会話表記はA船長)が。
後ろでは「ぶるぅ」(会話表記はAぶるぅ)がキャイキャイと。

Aぶるぅ「瓦で焼肉、とっても楽しみ!」
A船長 「夫婦和合に御利益があるとか、私も実に楽しみです」
ブルー 「…効くかどうかは知らないけどね…」

まあ貰ってはおいたから、と生徒会長、流石の人脈。

Aブルー「ありがとう! 銀青ともなれば凄いよねえ!」
キース 「そのようだな、今の時期に瓦をゲットだからな」
シロエ 「お寺に残してあった分らしいですね?」
スウェナ「信者さん向けに取ってあったっていう話よねえ…」
ブルー 「ぼくは良心がズキズキ痛むよ、いろんな意味で!」

お寺のトップを騙した上に、その瓦を使って焼肉なんて、と。

ブルー 「信者さんの人となりを訊かれて嘘もついたし…」
Aブルー「メデタイ様のイメージで喋っていたよね、君は」
ブルー 「脳内イメージは大切だからね!」

とはいえ名前も知らない人に濡れ衣を…、と深い溜息。

ブルー 「ガタイが良くてバイク乗りだけど信心深くて、とね」
サム  「バレやしねえよ、メデタイ様のことだってのはよ」
シロエ 「ドクツルタケの名前を騙るよりマシですよ」
ブルー 「そう思って自分を慰めてるけど…」
Aブルー「そんなことよりお花見だよ! あっ、ハーレイ!」

こっちこっち! と手を振るソルジャー。

Aブルー「お花見弁当、買って来てくれた?」
ハーレイ「もちろんです。ブルーに頼まれましたから」
ブルー 「豪華弁当を色々と…ね」
マツカ 「皆さん、お揃いですからバスの方へどうぞ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ しゅっぱぁ~つ!」

マイクロバスで一路、北の方へと。
別荘の桜、満開だそうですよ~!

2015/04/18 (Sat)

 

☆遅咲きのお花見


お天気も良く別荘の桜も満開とかで、絶好のお花見日和でございます。
マイクロバスに乗り込み、アルテメシアの北の山の中へ出発で…。

Aブルー「いいねえ、この辺りは山桜も今頃なんだね!」
A船長 「素晴らしいですねえ、シャングリラの桜は終わりましたが」
Aぶるぅ「桜が見られて、それに焼肉できるもんね!」

瓦で焼肉、と大食漢の「ぶるぅ」も嬉しそう。

ハーレイ「…瓦で焼肉と聞こえたが?」
ブルー 「ああ、君に買って貰ったお弁当とは別口でね」
Aブルー「ぼくが注文したんだよ! よかったら、君も是非焼肉を!」
ハーレイ「瓦でですか?」
Aブルー「ただの瓦じゃないんだな、これが! 御利益絶大!」
ハーレイ「御利益…?」

教頭先生、怪訝そうな顔。

ハーレイ「どうして瓦で御利益なのです?」
Aブルー「夫婦和合を頼んであるお寺の瓦だからね!」
A船長 「お寺の瓦は御利益があるそうでして…」
Aブルー「そういう瓦で焼肉をすれば、最高に効くと思うんだよ!」

ブルーに頼んでゲットしたのだ、と威張るソルジャー。

Aブルー「君もブルーと焼肉をすれば、きっと夫婦和合の御利益が!」
ブルー 「それは無理だから! 夫婦じゃないから!」
Aブルー「未来に向かって御利益なんだよ、いずれは夫婦に!」

そして素敵に夫婦和合で…、と独自の理論。

Aブルー「だからさ、君もブルーと焼肉をね!」
ハーレイ「ありがとうございます! 私たちをお気遣い下さって…」
ブルー 「ぼくは気遣って欲しくないから!」

誰が君なんかと…、と生徒会長、ギャーギャーと。

ブルー 「君は孤独にお花見してればいいんだよ!」
ハーレイ「し、しかし、誘って貰ったわけで…」
ブルー 「スポンサーだよ、お花見弁当専門の!」
ハーレイ「それだけなのか?」
ブルー 「ズバリ、それだけだよ!」
Aブルー「そう言わずにさ! ここは焼肉!」

別荘も見えて来たから仲良くいこう、と言ってますけど。
やっぱり本気で瓦で焼肉するんですね…?

2015/04/19 (Sun)

 

☆焼肉のお手伝い


お花見に向かう面々を乗せたマイクロバス、無事に別荘の駐車場へと。
豪華弁当などの荷物を下ろして、桜満開の庭に入って…。

Aブルー「見事だねえ…! やっぱり此処の桜は凄いよ!」
マツカ 「お役に立てて良かったです。ちょうど満開になりましたし」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ お弁当、食べてもいい?」
マツカ 「どうぞ、何処でもご遠慮なく」
Aぶるぅ「わぁーい! ぶるぅとお弁当ーっ!」

何があるかなあ? と教頭先生が提げて来た袋をゴソゴソ。

Aぶるぅ「これも美味しそうで、こっちも、こっちも…」
ぶるぅ 「んとんと、限定品のがこれでね、これも美味しくて…」
ブルー 「好きなのを選んでいいからね。多めに買って貰ったから」
ハーレイ「私はお前に好きに選んで欲しかったのだが…」
ブルー 「生憎と、君を喜ばせる趣味は無くてね」

お弁当はみんなで分け合ってこそだ、と生徒会長。

ブルー 「それと焼肉はお断りだよ、君にどんなに誘われてもね!」
ハーレイ「…そうなのか? 御利益絶大らしいのだが…」
ブルー 「君との未来の御利益なんかは要らないから!」

孤独に焼肉しているがいい、と冷たい言葉。

ブルー 「焼肉の手伝いも必要だからね、喜ばれるよ」
Aブルー「君もホントにつれないねえ…。瓦で焼肉も素敵なのに」
A船長 「ブルー、私たちだけでも楽しみましょう」
ハーレイ「あっ、お手伝いさせて頂きます!」
Aブルー「ありがとう! その内にブルーも気が変わるよ、きっと」

楽しく焼肉していれば…、と笑顔のソルジャー。

Aブルー「御利益たっぷりの瓦で焼肉、今年のお花見は最高だよ!」
A船長 「夫婦和合をお願いしてあるお寺の瓦ですからねえ…」
ハーレイ「なんとも羨ましい限りです。私もあやかりたいですが…」
Aブルー「瓦は沢山あるからね! 是非、あやかってよ!」
ハーレイ「ありがとうございます!」

まずは炭火を熾しましょうか、と教頭先生、いそいそと。
瓦で焼肉、美味しそうですよね!

2015/04/20 (Mon)

 

☆焼肉の準備は


桜満開の別荘に到着、もう早速に瓦で焼肉を始める模様。
手伝うと決めた教頭先生、瓦を温めるための炭火を熾しておりまして。

ハーレイ「ふうむ…。瓦をしっかり温めるためには、火は強めか?」
ブルー 「そうなるだろうね、瓦は鉄板とは違うからね」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 熱くしないと焼肉するのは無理だしね!」
Aブルー「頑張ってよ? ぼくたちが美味しく食べられるように」
ハーレイ「はい、あやからせて頂くためにも頑張ります!」

夫婦和合の焼肉とやらを私も是非…、と教頭先生。
せっせと炭火を熾した後には…。

ハーレイ「この上に瓦を並べるのだな?」
ぶるぅ 「あっ、間に網を入れておいてね!」
ブルー 「そうだね、でないと炭の補充が出来ないからね」
ハーレイ「分かった、この網はそのためだったか…」

どっこいしょ、とバーベキュー用らしき網をセットで。

ハーレイ「そして瓦、と…。沢山あるな」
ブルー 「みんなで食べてもいけるくらいに用意したしね」
Aブルー「君は食べないと言ってるのにかい?」
ブルー 「ハーレイと食べるのは御免蒙るけど、大勢ならね!」

夫婦和合の御利益よりも他の御利益、と生徒会長。

ブルー 「七福神巡りでお願いして来た色々なことが叶うかも!」
シロエ 「いいですね! それならぼくも食べてみたいです」
キース 「そう来たか…。しかし、問題は焼き肉で…」

寺の瓦で焼肉という罰当たりな行為はどうなるのだ、という質問。

キース 「あんたも散々言ってた筈だが、抜け道を思い付いたのか?」
ブルー 「抜け道って言うか、人柱と言うか…」
一同  「「「人柱?」」」

なんだそれは、と恐れ戦く御一同様。

シロエ 「人柱っていうのは何なんです?」
サム  「穏やかじゃねえな、誰かに罰が当たるのかよ?」
ブルー 「そんな感じで指定しとけば大丈夫かな、と」
一同  「「「指定!?」」」

生徒会長曰く、人柱。
仏罰はこちらへどうぞ、といった感じで指定ですかねえ…?

2015/04/21 (Tue) 

 

☆瓦とおまじない


瓦焼肉、教頭先生が炭火を熾して金網と瓦もセット完了。
やたら大量の瓦ですけど、生徒会長が言うには全員で焼肉オッケーで。

ブルー 「仏罰はこちらへお願いします、と指定すればね!」
キース 「人柱なんぞを指定できるのか?」
ブルー 「ぼくを誰だと思っているのさ、瓦も貰えた銀青だよ?」

伝説の高僧を馬鹿にしないで頂きたい、とニンマリと。

ブルー 「それなりに道はあるんだよ。ハーレイ、ちょっと」
ハーレイ「私に用か?」
ブルー 「君にしかお願い出来そうになくて…。かまわないかな?」
ハーレイ「私で役に立つというなら、何でもするが…」
ブルー 「ありがとう! じゃあ、ここに座ってくれるかな?」

此処、と目の前の地面を指差す生徒会長。

ハーレイ「分かった。…それで?」
ブルー 「暫く目を瞑っていて欲しいんだけど…」
ハーレイ「そ、そうか…! なにやらドキドキするな」

教頭先生、頬を赤らめて目を閉じていらっしゃいますが。

ブルー 「うん、動かないで、そのまま、そのまま」
ハーレイ「まだか?」
ブルー 「もうちょっと…。ごめん、少しくすぐったいかも」

動いちゃ駄目だよ、と念を押してから取り出した筆ペン。
それで教頭先生の額にサラサラと…。

ハーレイ「…なんだ?」
ブルー 「おまじないだよ、瓦のパワーを取り込むためのね」
ハーレイ「そうなのか? それはありがたい…!」
ブルー 「はい、おしまい。じゃあ、焼肉を始めようか」

瓦が温まったらね、という話ですが。

Aブルー「ちょっと待ってよ、ぼくとハーレイにも!」
ブルー 「何をだい?」
Aブルー「おまじないだよ、瓦のパワーを取り込めるんだろう?」

あの字を書いてくれないだろうか、と教頭先生の額をビシッと。

Aブルー「なんていう字か意味不明だけど、おまじない!」
ブルー 「書いて欲しいわけ?」
Aブルー「もちろんだよ!」

おまじないで瓦のパワーをたっぷり、と言ってますけど。
意味不明の字は効きますか?

2015/04/22 (Wed)

 

☆おまじないの正体


お寺の瓦を使って瓦焼肉、やるとなったら恐ろしいのが仏罰ですけど。
人柱があればオッケー、と生徒会長が教頭先生の額に文字を。

Aブルー「瓦のパワーを取り込めるんなら、ぼくもあの字を!」
A船長 「私も書いて頂きたいです、あの字を是非!」

額に書いて頂けませんか、とキャプテンからもお願いが。

A船長 「夫婦和合に御利益のある瓦ですから、此処は是非とも!」
Aブルー「そうだよ、こっちのハーレイだけだと不公平だよ!」
ブルー 「書いてあげてもいいけれど…。避雷針は多いほどいいし」
一同  「「「避雷針?」」」
ブルー 「うん、そのまんまの意味で避雷針だよ!」

あの文字は、と教頭先生の額を指差す生徒会長。

ブルー 「キースだったら意味が分かるかもしれないけれど…」
キース 「確か身代わりの梵字だったような…」
ブルー 「それで合ってるよ、副住職」
シロエ 「待って下さい、身代わりの梵字で避雷針って…」
サム  「人柱って言ってたヤツかよ、あれが?」
ブルー 「ピンポーン!」

よく出来ました! と生徒会長、満面の笑顔。

ブルー 「肉と書いても良かったんだけど、こういう時は格調高く!」
ハーレイ「な、何なのだ、避雷針で身代わりとは…?」
ブルー 「分からないかな、人柱とも言ったけれどね?」
キース 「早い話が仏罰除けだと思いますが」

瓦で焼肉は罰当たりですし、とキース君。

キース 「仏罰は全て引き受けます、という意味を表す文字かと…」
ハーレイ「ぶ、仏罰…?」
ブルー 「どういう形で罰が当たるかは、まさに仏様次第だね!」

王道としては食あたりだろうか、とニッコリと。

ブルー 「そういうのを君が引き受けるんだよ、避雷針として!」
ハーレイ「そ、そんな…!」
Aブルー「あれってそういう文字だったのかい?」
ブルー 「素人さんには謎だろうけど、そうなるねえ…」

それでも書いて欲しいのならば、と筆ペンを。
ソルジャーとキャプテン、どうするんでしょう…?

2015/04/23 (Thu)

 

☆仏罰はお任せ


教頭先生の額に筆ペンで書かれた梵字は、身代わりの意味だという話。
仏罰は全てこちらへどうぞ、と避雷針的な扱いでして。

ブルー 「瓦焼肉の言い出しっぺは君だからねえ、書いてみる?」
Aブルー「書かれたら仏罰が来るんだろう!?」
ブルー 「さあ、どうだか…。仏様の心はなんとも謎だし」
キース 「懐が広くていらっしゃるからな、仏様は」
A船長 「し、しかし…。万一の時には仏罰が当たるのですね?」

額にあの字があった場合は、と教頭先生を指差すキャプテン。

ブルー 「そうだね、そのための人柱で避雷針だしね」
A船長 「そんなことになったら困るのですが…!」
Aブルー「ぼくも困るよ、せっかく御利益がありそうなのにさ」

仏罰を食らったのでは本末転倒、とソルジャーも。

Aブルー「あの字はこっちのハーレイ専用、それで決定だよ」
A船長 「ええ、私たちは有難く焼肉を頂きましょう」

仏罰の方はこちらの私に一任して…、と教頭先生にペコリと頭を。

A船長 「どうぞよろしくお願いします。感謝いたします」
Aブルー「ぼくからも感謝! 人柱になってくれた君にね」

これは御礼、と頬っぺたにチュッと。

ハーレイ「こ、光栄です…! 人柱、頑張らせて頂きます!」
ブルー 「いい覚悟だねえ…。それじゃ、よろしく」

お弁当もいいけど焼肉もね、と生徒会長。

ブルー 「いい具合に瓦も焼けて来たから、肉を焼こうか」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ マザー農場で沢山貰って来たもんね!」
サム  「マジかよ、あそこの肉って美味いんだよな!」
ブルー 「大いに期待してくれていいよ、上等の肉が山ほどね」
Aブルー「最高だよ! 御利益に加えて、美味しい焼肉!」

ぼくのハーレイもパワーアップに違いない、とニコニコニッコリ。

Aブルー「仏罰はこっちのハーレイに任せて、賑やかにいこう!」
A船長 「御利益たっぷりですからねえ…」

皆さんの願い事も叶いますよ、とキャプテンも笑顔。
仏罰、大丈夫でしょうか?

2015/04/24 (Fri) 

 

☆あちらも焼肉


仏罰はこちらへお願いします、と教頭先生の額に書かれた梵字。
避雷針だか人柱だかはこれでオッケー、いよいよ瓦焼肉が始まる模様。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ お肉、もう焼いてもいいと思うの!」
Aぶるぅ「わぁーい! ぼく、いっちばぁーん!」

お肉、お肉! と悪戯小僧の大食漢が瓦の上に生肉をヒョイと。

キース 「や、やりやがった…!」
サム  「寺の瓦だよな、ブルーが貰って来たんだからよ」
ブルー 「ぼくの心がズキズキ痛むよ、老師に嘘をついたしねえ…」
Aブルー「あそこのお寺のトップのことかい? 老師というのは」
ブルー 「そうだけど?」
Aブルー「だったら別にいいんじゃないかな、向こうも焼肉!」
一同  「「「は?」」」

どういう意味だ、と顔を見合わせる御一同様。

キース 「今、焼肉と聞こえたが…。気のせいか?」
Aブルー「ううん、ぼくが言ったよ、老師も焼肉していたからねえ!」
ブルー 「瓦でかい!?」
Aブルー「違うよ、瓦を君に譲った後だよ!」

君が包んだ御布施で焼肉、とソルジャー、ニコニコ。

Aブルー「臨時収入があったから、って楽しく焼いていたけれど?」
ブルー 「そ、そんな…。ぼくは一応、真面目に御布施を…」
キース 「あんた、御布施を包んで行ったのか?」

タダで貰ったわけではないのか、とキース君。

キース 「あんただったら、いくらでもタダで貰えそうだが」
ブルー 「そうなんだけどね、焼肉に使うわけだから…」

気持ちだけでも御布施をしないと、と意外に律儀で。

ブルー 「とはいえ、安く上げたいから、メデタイ様のイメージで…」
一同  「「「メデタイ様?」」」
ブルー 「会社勤めで、高給取りではないんです、とね」
キース 「なるほどな…。しかし瓦は欲しい信者という演出か…」
ブルー 「そういうこと!」
Aブルー「そして老師は、瓦を売ったお金で焼肉なんだね!」

本当に焼肉をやっていたから大丈夫、という話ですが。
瓦で焼くのは別問題では…?

2015/04/25 (Sat)

 

☆焼肉で御利益


七福神巡りのお寺の瓦で瓦焼肉、ついにスタートでございます。
ソルジャー曰く、瓦を譲ったお寺の老師も御布施で焼肉していたとか。

Aブルー「お寺のトップも焼肉なんだし、焼肉すればきっと御利益!」
ブルー 「焼肉繋がりと言いたいわけ?」
Aブルー「そう! 夫婦和合の願い事には焼肉だよ!」

他の願い事にも効くであろう、と満面の笑み。

Aブルー「七福神巡りでお願いして来た色々なことが叶うんだよ!」
A船長 「私たちは夫婦和合の御利益を頂けるわけですね?」
Aブルー「そのために瓦をゲットだからね!」

ガンガン焼肉していこう! と突き上げる拳。

Aブルー「上等の肉だし、しっかりと食べてパワーも充填!」
A船長 「そうですね。夫婦和合に励みませんと…」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ 御利益、覗いてもいい?」
A船長 「そ、それはちょっと…!」
Aブルー「覗きは駄目だよ、ハーレイがヘタレちゃうからね!」

その代わり、たっぷり食べて良し! という許可が。

Aぶるぅ「わぁーい! お弁当も焼肉も食べるんだもーん!」
ぶるぅ 「お肉、どんどん焼いてよね!」
Aぶるぅ「うんっ! さっきのお肉も焼けて来たしね!」

瓦焼肉、どんなのかなあ? と頬張りまして。

Aぶるぅ「すっごーい、とっても美味しい焼肉!」
Aブルー「そうなんだ? ハーレイ、ぼくたちも焼かなくちゃ!」
A船長 「ええ、賑やかにいきましょう! 皆さんもどうぞ!」

お花見で焼肉もオツなものです、と笑顔のキャプテン。

A船長 「皆さんも御利益を頂いて下さい、瓦焼肉で」
ぶるぅ 「そだね、ぼくも焼肉しちゃおうっと!」

罰は当たらないみたいだから、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「んとんと…。避雷針だっけ? 用意したしね」
ブルー 「ハーレイに任せてあるからねえ…。ぼくも焼こうかな」
キース 「俺も焼いてみるか…」

瓦焼肉に興味はあるんだ、と副住職なキース君までが参戦で。
全員参加も時間の問題、さて仏罰は…?

2015/04/26 (Sun) 

 

☆みんなで焼肉


仏罰用の避雷針は用意したから、と生徒会長やキース君までが焼肉を。
お坊さん組が参戦となれば、他の面子も焼肉したくなるわけで。

サム  「俺も食うかな、坊主の登録はしてあるけどよ…」
ジョミー「ぼくも登録されちゃってるけど、かまわないよね?」

ブルーとキースが食べてるもんね、と残りの坊主組まで参戦。

シロエ 「…お坊さんは全員参加ですか…」
スウェナ「こうなってくると、やらない方がきっと損よね?」
マツカ 「そうなるでしょうね、瓦焼肉に関しては…」
Aブルー「ブツブツ言っていないで食べたら? 美味しいよ、これ!」

瓦の意外な魅力を発見、と嬉しそうなソルジャー。

Aブルー「いい感じに肉が焼けるみたいで、絶対、お勧め!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ホントに美味しいよね!」
キース 「罰当たりな話ではあるが、美味いというのは本当だぞ」
ブルー 「この美味しさは鉄板や網とはちょっと違うね」

瓦ならではの風味だよ、と生徒会長も肉をジュウジュウと。

シロエ 「じゃあ、ぼくたちも焼きますか?」
マツカ 「ええ、やりましょう!」
Aブルー「そうこなくっちゃね! あ、ハーレイ、君もね!」

せっかくだから食べなくちゃ、と教頭先生に掛けられた声。

Aブルー「避雷針だからって大人しくしてても意味が無いよ?」
ブルー 「その通りだよね、食べなくっても避雷針だけにね…」

仏罰が来たら当たるであろう、と生徒会長。

ブルー 「同じ当たるなら食べておいた方がいいと思うよ」
Aブルー「食べていないのに仏罰ではねえ…」

もう最高に報われないし、とソルジャー、勧誘を。

Aブルー「気分だけでも焼肉デートで、ブルーとね!」
ハーレイ「そ、そうですね…」
ブルー 「焼肉デートのつもりはないけど、好きにしたら?」
ハーレイ「うむ。私も頂くことにするか」
Aブルー「その意気だよ! 御利益もきっとあるからね!」

夫婦和合のお寺の瓦、とウキウキ焼肉。
ついに全員参加ですけど、大丈夫…?

2015/04/27 (Mon) 

 

☆美味しく焼肉


七福神巡りのお寺の瓦で焼肉、とうとう全員が肉をジュウジュウと。
仏罰はこちらへどうぞ、と額に梵字な教頭先生も焼肉スタートでして。

ハーレイ「ほほう…。なかなかに美味いな、これは」
ブルー 「いい肉を用意したからねえ…。それと瓦のお蔭かな」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 瓦焼きそばがあるくらいだしね!」

きっと瓦のパワーが凄いの! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「とっても美味しく焼けるみたいだし、瓦、最高!」
Aブルー「おまけに御利益つきだしね! 夫婦和合はバッチリだよ!」
A船長 「ええ、今夜も二人で楽しみましょう!」
Aぶるぅ「覗いてもいーい?」
Aブルー「それは駄目! 子供はしっかり食べて寝ること!」

豪華弁当でお腹を一杯に! とソルジャー、「ぶるぅ」を牽制。

Aブルー「沢山食べれば眠くなるしね、覗きどころじゃないからね」
Aぶるぅ「分かったぁー! 焼肉もお弁当も食べる!」

もうガツガツと食べている「ぶるぅ」、お肉も次々焼きまくり。

キース 「凄い勢いで食ってやがるな…」
シロエ 「ぼくたちも美味しく食べましょう!」
ジョミー「御利益つきなら、食べなきゃ損ってヤツだしね!」
サム  「七福神巡りで頼んだ分に御利益あるっていうもんな!」
ブルー 「そう、ぼくたちは美味しいトコ取りでいいんだよ!」

肉の美味しさも御利益パワーも、と生徒会長、ニッコリと。

ブルー 「仏罰はハーレイが受けてくれるし、任せておいて!」
ハーレイ「うむ。お前の願い事が叶うというなら、頑張ろう」
ブルー 「その意気、その意気!」

君も焼肉を楽しんで、と唆してますが…。

シロエ 「会長、本当に大丈夫なんですか、教頭先生?」
ブルー 「さあねえ? 仏様はとかく気まぐれだしねえ…」
ハーレイ「当たっても私は本望なのだが…」
Aブルー「あれ?」
ハーレイ「肉が消えた…のか?」

確かに焼けていたのだが、と瓦を見詰める教頭先生。
焼いていた筈の肉が無いとは、これ如何に…?

2015/04/28 (Tue)

 

☆焼肉が消えた


全員参加の瓦焼肉、仏罰は額に身代わりの梵字な教頭先生に行く予定。
そんな教頭先生が焼いていた肉が消えるという珍事が。

Aブルー「今の肉、君が食べたのかい?」
ハーレイ「いえ、私は食べていませんが…」
A船長 「ぶるぅが横から食べたでしょうか?」
Aぶるぅ「横取りしなくても、ぼくのお肉は山ほどあるも~ん!」

悪戯小僧で大食漢の「ぶるぅ」、お弁当と瓦焼肉で大忙しで。

Aぶるぅ「そんなの盗ってる暇があったら食べるんだもん!」
ハーレイ「では、肉は何処へ…?」
ブルー 「さあねえ…。それが仏罰じゃないのかい?」
ハーレイ「仏罰で肉が消えるのか!?」
ブルー 「分からないけど、また焼いてみれば?」
ハーレイ「う、うむ…」

焼いてみるか、と再び肉を瓦でジュウジュウ、他の面子も瓦で焼肉。

キース 「罰当たりではあるが美味いしな…」
ブルー 「ヤバイ橋を渡っているというのがスパイスなんだよ」
サム  「うんうん、坊主がやるべきことじゃねえしな」
シロエ 「禁断の味っていうヤツですね、分かります」
スウェナ「駄目だと言われると余計に美味しいものなのよねえ…」
Aブルー「大丈夫! 仏罰は避雷針があるらしいしね!」

大いに食べよう! と言った所で「あーっ!」と声が。

ぶるぅ 「ハーレイのお肉、また消えちゃったあ!」
ハーレイ「た、確かに焼いていたのだが…」
A船長 「仏罰ですか?」
Aブルー「うーん…。あれは仏罰に入るんだろうか?」
一同  「「「アレ?」」」
Aブルー「そう、アレ!」

あそこ、と指差す頭上に舞っている鳥。

Aブルー「アレが持ってったよ、ハーレイの肉」
シロエ 「トンビですけど?」
ブルー 「なるほどねえ…。トンビにアブラゲじゃなくて焼肉…」
ハーレイ「なんだ、トンビか…。本当に仏罰かと思ったが…」
Aブルー「違うみたいだね?」
ブルー 「どうだかねえ…」

仏罰ロックオンも充分有り得る、と生徒会長、重々しく。
トンビって仏様のお使いでしたっけ…?

2015/04/29 (Wed) 

 

☆仏罰はトンビ


仏罰は私が引き受けます、と額に身代わりの梵字を書かれた教頭先生。
瓦焼肉が消えたと思えば実はトンビの仕業らしいですが。

ハーレイ「…トンビで仏罰ロックオンなのか?」
シロエ 「トンビは誰かのお使いでしたか?」
ブルー 「そうでもないけど…。でも、ぼくたちの肉は無事だし」

誰の焼肉も消えていないし、と自分の分をパクリと口へ。

ブルー 「ハーレイの分だけ消えるというのが仏罰っぽいよ」
Aブルー「焼肉が食べられないってだけだろ?」
ブルー 「食べられなければ御利益が無い! これが仏罰!」

せっかくお寺の瓦で焼いても何の意味も無い、とキッパリと。

ブルー 「ついでに言えばね、トンビは危険で」
一同  「「「は?」」」

言ってる端から野太い悲鳴が。

ハーレイ「や、やめてくれ! この弁当は私のでだな!」
Aブルー「お弁当に鳥!?」
A船長 「そ、その鳥は野良ですか?」
ブルー 「野良も何もね、トンビは元々野生だからね」

激しく食われて終わりであろう、と焼肉続行。

ハーレイ「だ、誰か止めてくれ!」
ブルー 「お断りだね、トンビはクチバシも爪も半端ないから」

教頭先生のお弁当がガツガツと食われ、止める勇者は誰もいなくて。

ブルー 「アレだね、今日のお花見、ハーレイの分の食べ物は…」
キース 「端から食われてしまうというのか?」
ブルー 「多分、そういう系の仏罰!」

でも食あたりよりマシだから、と涼しい顔の生徒会長。

ブルー 「ぼくたちは有難く御利益を貰って焼肉だよ!」
Aブルー「そうだね、人柱は効いてるようだしね!」
A船長 「夫婦和合のパワーをしっかり頂きましょう!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ みんなのお願い事も叶うよ!」

美味しく瓦焼肉だもん、と盛り上がる面々。

ハーレイ「だ、誰か、トンビを~っ!」
Aブルー「あ、別のも来た!」
ブルー 「もう間違いなく仏罰だねえ…」

トンビ日和、と頭上に群れが。
教頭先生に下った仏罰、今月これにて中継終了~。

2015/04/30 (Thu)





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☆花見をするなら


さて、四月。桜も見頃とあって湧きそうなのがソルジャーですが。
大概な目に遭い続けているシャン学メンバー、対策を真面目に考え中。

キース 「アレが湧いたら花見も一気に地獄だからな」
シロエ 「それは間違いないですよ」
ブルー 「確実に二人連れだしねえ…。最悪、ぶるぅも」

大食漢の悪戯小僧も来るに違いない、と生徒会長、大きな溜息。

ブルー 「ぶるぅには仲良し友達だけどね、ぶるぅはねえ…」
キース 「あいつも色々な意味で迷惑なんだ!」
サム  「やたらとませてやがるしよ…。趣味が覗きで」
シロエ 「あんまり言うと出ますよ、ぶるぅが」
ジョミー「そういうコースは御免だよ!」

名前は出さない方向で行こう、とジョミー君。

ジョミー「噂をすれば影って言うしね」
ブルー 「言霊というのもあるからねえ…」

真っ当にお花見の相談をしよう、と生徒会長宅で相談続行。

キース 「ヤツらが絶対に湧かない場所ならあるんだが…」
サム  「璃慕恩院の境内は無しだぜ」
キース 「…すまん、俺が言うのはその桜だ」
シロエ 「お寺は勘弁して欲しいですよ!」

お寺じゃ宴会が出来ません、という指摘。

シロエ 「出来る場所だと持ち込み禁止で、ぼったくりですし!」
ブルー 「うん、その見解は否定はしない」
キース 「寺の貴重な収入源だぞ、花見客相手の商売は」
スウェナ「でも、ぼったくりは酷いわよ!」
サム  「べらぼうに高いって聞くぜ、ああいう所の弁当とかは」
ジョミー「タコ焼きも半端ないって言うよね…」

お坊さんの素人料理なのに、と言われたタコ焼き、相場の三倍。

シロエ 「せめて二倍にするべきです!」
サム  「プロじゃねえんだし、二倍でも高いぜ」
キース 「しかしだ、寺も維持管理に費用がかかるわけでだ…」
シロエ 「そういう費用は公園だって同じですよ!」
キース 「いや、寺は建物とかの維持が大変で…」

庭はともかく、とズレ始めた話。
こんな調子で大丈夫ですかね、お花見計画…。

2015/04/01 (Wed)

 

☆お寺の維持管理


ソルジャーが湧くのを避けたいお花見、何処にしようかと検討中。
お寺なら来そうにないという話から、横道へズレ始めておりまして…。

キース 「寺の建物の管理費用は本当に馬鹿にならないからな」
シロエ 「警備費用ですか?」
キース 「そういう問題は些細なことだ。もっとこう…根本的に」

建物そのものの維持が大変なのだ、とキース君。

キース 「屋根の葺き替え一つを取っても大変なんだが…」
サム  「そういや、瓦とかの寄付を募ってるよな、あちこちの寺で」
シロエ 「あります、あります! 自分の名前を書けるヤツとか」
スウェナ「参拝記念に書いていく人、多いわよね」
マツカ 「次の葺き替えまで、自分の名前が残りますしね」

いい方法だと思いますよ、と御曹司なマツカ君も賛同してますけれど。

キース 「甘いな、同じ瓦でも参拝客と俺たちのような関係者では…」
ジョミー「何か違うわけ?」
キース 「寄付させられる瓦のケタが違うんだ!」
一同  「「「は?」」」

寄付する瓦の枚数だろうか、と考え込んだシャン学メンバー。

シロエ 「それはアレですか、百枚単位で寄付とかですか?」
キース 「そっちの方がまだ納得だ!」
サム  「じゃあ、どうなっているんだよ?」
キース 「…同じ瓦で値段が違う」
一同  「「「え?」」」

なんじゃそりゃ、と顔を見合わせる御一同様。

シロエ 「もしかして、観光地プライスみたいなものでしょうか?」
マツカ 「お寺関係者だと倍額になる…とかのシステムですか?」
キース 「ハッキリ値段を言いたくはないが、それに近いな」
ジョミー「タコ焼きと一緒でぼったくりとか?」
キース 「…坊主の立場で言うのもどうかと思いはするが…」

総本山からの命令には弱い、と苦悶の表情。

キース 「ついでに古い瓦のノルマもあるしな」
シロエ 「なんですか、それは?」
キース 「そのまんまだ!」

古い瓦にノルマがあるのだ、という話ですが。
それってどういう代物ですか?

2015/04/02 (Thu)

 

☆古い瓦の使い道


お花見の行き先からズレ始めた話、何故かお寺の屋根瓦へと。
キース君曰く、葺き替えた時は古い瓦のノルマがあるのだそうでして。

キース 「いいか、総本山ともなればだ、瓦の数も半端ないわけで」
シロエ 「でしょうね、建物が大きいですから」
キース 「そのデカイ建物から外した古い瓦はどうなると思う?」
一同  「「「え?」」」

目的は屋根の葺き替えなだけに、古い瓦は要らなさそう。

ジョミー「えーっと…。捨てるとか?」
キース 「使える瓦は使い回すが、そうでない瓦をどうするかだ」
サム  「捨てるんじゃねえの?」
キース 「それだと費用が馬鹿にならない。業者に頼んで処分だしな」

高くつくのだ、と言われてみればその通りかも。

キース 「まさか境内に捨ても出来んし、業者もそれを承知の上だ」
シロエ 「足元を見られるんですね?」
キース 「下手に値切れば、他所へ頼めと逃げられるからな」
スウェナ「それで古い瓦のノルマなのかしら?」
サム  「あー、処分費用も分担制とかあるかもなあ…」

古い瓦を何枚分、とノルマが来そうなお寺の世界。
それかと思った面々ですが。

キース 「まだまだ甘いな。瓦のノルマは瓦そのものだ」
シロエ 「まさか、現物を引き取らされるわけですか?」
キース 「それもべらぼうな値段でな」

有難く買い取らされるのだ、と苦々しい顔。

キース 「坊主の立場で言うべきではないが、なんと言うか…」
ジョミー「押し売り感覚?」
キース 「いや、どちらかと言えば訪問販売に近い」

そして俺たちもその片棒を担ぐんだが、と妙な話が。

シロエ 「それはキース先輩も瓦を売るという話ですか?」
キース 「檀家さんに斡旋するんだ、瓦を!」
サム  「古い瓦をかよ?」
キース 「総本山の古い瓦なんです、御利益があります、とな」
シロエ 「それじゃ、訪問販売というのは…」
キース 「月参りとかで勧誘なんだ」

それの枚数のノルマがあるのだそうで。
古い瓦も売るんですか…。

2015/04/03 (Fri)

 

☆瓦の訪問販売


お花見の行き先にお寺は御免だ、という話からズレてお寺の瓦の話に。
総本山などの瓦の葺き替え、古い瓦は檀家さんに売るということで。

キース 「お前の寺では何枚売れ、という感じでノルマが来るからな」
シロエ 「それで月参りで勧誘なんですか…」
キース 「如何ですかと勧めるわけだが、訪問販売の一種だ、あれは」
サム  「クーリングオフもあるのかよ?」
キース 「残念ながら、寺にその手は通用しない」

売ってしまえば後は知らない、と強烈な台詞。

キース 「檀家さんは有難く頂くわけだし、売るのとは違う」
シロエ 「頂くと言っても有料ですよね?」
スウェナ「その売り方は酷いわよ!」
キース 「だから良心が痛んだりするんだ、俺の場合は」
サム  「親父さんだとどうなるんだよ?」

アドス和尚はどうなんだ、という突っ込みですが。

キース 「親父は確固たる信念を持って売って回るし、動じないな」
シロエ 「それじゃ、売り付けた後も平気なんですね?」
キース 「檀家さんに喜んで頂ければそれでいいのだ、と平然とな」
一同  「「「うわー…」」」

ひでえ、と溜息の御一同様。

シロエ 「その瓦って、ただの瓦ですよね?」
キース 「見事なまでに普通の瓦だな。寺の紋が入っているだけで」
ジョミー「じゃあ、使い道は全く無いわけ?」
キース 「飾っておくしかないだろうな」

そんな瓦のノルマがドッサリ、とキース君。

キース 「売り損なったらウチが引き取る羽目になるんだ!」
ジョミー「じゃあさ、良心が痛むんだったら引き取っておけば?」

売りに行かずに、と真っ当な意見。

ジョミー「その瓦で何か始めるとかさ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 瓦焼きそば、出来そうだよね!」
シロエ 「なんですか、それは?」
ぶるぅ 「えとえと…。温めた瓦に茶そばを乗っけるんだけど…」
一同  「「「茶そば?」」」

温めた瓦の上に茶そばと言われましても。
それって瓦で焼くんですかね、瓦焼きそばですものねえ…?

2015/04/04 (Sat)  

 

☆瓦と焼きそば


キース君が檀家さんに売り付けるという、総本山の古い瓦ですけど。
売ると良心が痛むらしくて、売らずに使うなら瓦焼きそばという例が。

キース 「温めた瓦に茶そばで何をするんだ、焼けるのか?」
ぶるぅ 「んーとね、元々はホントに焼いてたらしいんだけど…」
シロエ 「今は焼くんじゃないんですか?」
ぶるぅ 「ホットプレートとかで炒めて、それから瓦に乗っけるの!」

今では瓦は保温用なの! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「瓦が温まっているから、冷めにくいしね」
キース 「それは本物の瓦でやるのか、屋根に使うアレで?」
ぶるぅ 「そうだよ、専用の瓦になる前は普通の瓦だったって!」

茶そばだけじゃなくて、お肉も焼いていたみたい! との話でして。

キース 「寺の瓦で肉を焼くのは流石にな…」
サム  「罰当たりだよな、肉だしよ…」
シロエ 「茶そばだったらマシですけどね…」
ぶるぅ 「瓦焼きそば、茶そばと一緒にお肉も炒めるんだけど…」
キース 「そいつも肉が入るのか!?」

ならば却下だ、とバッサリ一刀両断。

キース 「次の機会があったら使うかと思ったが…。肉ではな…」
サム  「次ってなんだよ、瓦のノルマは終わったのかよ?」
キース 「とりあえず、なんとかクリアしたんだ!」

良心は痛みまくったが完売した、と言いつつも。

キース 「しかし、いずれは次が来るしな…」
シロエ 「それが来た時は瓦焼きそばだと思ったんですか?」
キース 「宿坊で出せば売れるかと…。有難い瓦なんだしな」
サム  「いけるんでねえの、肉抜きでやればいいわけだしよ」

そこは元老寺のオリジナルで…、とサム君のアイデア。

サム  「精進料理にしてみました、ってやれば売れるぜ」
キース 「その手があったか、精進料理か!」
ジョミー「ぶるぅに頼んでアレンジとかさ」
キース 「なるほどな…。古い瓦も使いようか」

次はその手で切り抜けるか、と大きく頷く副住職。
宿坊に新メニュー誕生ですか?

2015/04/05 (Sun) 

 

☆瓦のアイデア


瓦で茶そばを焼くという瓦焼きそば、本物は肉も入るのですが。
精進料理にアレンジしたならお寺の瓦も使えそうだ、というアイデア。

キース 「次に瓦のノルマが来たなら、宿坊の方で使うとするか」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぼくもお手伝いするからね!」

瓦のお料理、楽しそう! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」も大乗り気。

ぶるぅ 「保温用に使うんだったら、色々出来るし…」
スウェナ「そうね、茶そばの他にも乗せられそうね」
サム  「普通の焼きそばもいけるぜ、きっと」
シロエ 「お好み焼きもいいかもしれませんね!」

冷めにくいなら美味しいですよ、とシロエ君。

シロエ 「焼き立ての美味しさを瓦でキープ出来ますし…」
ジョミー「美味しそうだよね、瓦に乗っかっててもさ」
キース 「このアイデアを忘れないようにしないとな…」

でないと瓦のノルマでまた良心が痛む羽目に、と副住職の嘆き。

キース 「御利益はあるのかもしれないが…。あるんだろうが…」
シロエ 「ノルマと言われるとキツイですよね」
キース 「そういう言い方はしないんだがな…」

ハッキリそうとは言わない辺りがなおキツイ、と呻いた所へ。

??? 「こんにちはーっ!」
一同  「「「!!?」」」

誰だ、と振り向いた先に翻ったマント。
呼んでもいないのにソルジャー(会話表記はAブルー)登場。

Aブルー「お花見だってね、それに瓦が凄いんだってね?」
キース 「何しに来たんだ!」
Aブルー「もちろん、お花見の相談だけど!」

今年も行ってもかまわないよね、とニコニコと。

Aブルー「ぼくは桜が大好きなんだし、是非ともね!」
ブルー 「…断ったら?」
Aブルー「SD体制で苦労しているぼくの頼みを断ると?」

お花見は心の癒しでオアシス、とソルジャー、ズズイと。

Aブルー「断るなんてね、有り得ないし!」
ブルー 「分かったから!」

断らないから、と悲鳴の生徒会長。
今年のお花見もソルジャー乱入、荒れ模様の予感がしますよね?

2015/04/06 (Mon)

 

☆遅咲きの穴場


温めた瓦で保温な瓦焼きそば、いずれ元老寺の宿坊で使うという案も。
そんな所へソルジャー登場、今年もお花見に行きたいそうで。

Aブルー「お花見の行き先でもめていたけど、あそこはどうかな?」
ブルー 「何処か穴場を知っているわけ?」
Aブルー「そりゃね、ぼくは桜が大好きだからね!」

人が一杯の名所の桜も端から見物、と桜好きならではの発言が。

Aブルー「桜前線と一緒に北上、いろんな所でお花見なんだよ!」
ブルー 「混んでる所は御免だよ? それに宴会出来ない所も」
Aブルー「ピッタリの場所があるじゃないか! 咲いてないけど!」
ブルー 「咲いてないなら、意味が無いから!」
Aブルー「これから咲いてくるんだよ! 綺麗だったし!」

あそこがお勧め、と言われましても。

キース 「それはアレか、遅咲きの桜で有名な寺か?」
シロエ 「あー、ありますよね、持ち込み禁止のぼったくり寺が」
スウェナ「遅咲きっていうだけで人が来るから、強気らしいわね?」
マツカ 「他所の桜が終わった後に咲き始めるのは強いですしね」

桜を見るならそこしか残っていませんから、とマツカ君も。

マツカ 「しかも八重桜とかじゃないですし…。普通ですし…」
サム  「でもよ、持ち込み禁止じゃつまらねえよ!」
シロエ 「おまけに人で一杯ですよ!」

観光バスだって来ますから、とシロエ君も顔を顰めてますが。

Aブルー「そんな所はぼくも嫌だよ、桜は貸し切りが一番なのにさ」
ブルー 「君が言うのは何処の桜だい?」
Aブルー「ぼくたちのためにあるような場所! 前にも行った!」

マツカの別荘、とソルジャー、ビシィッと。

Aブルー「ほら、北の方の山の中でさ、咲くのが遅くて…」
ブルー 「そういえばあったね、忘れてたけど」
マツカ 「…あそこですか?」
Aブルー「ぼくは気に入ったんだけど…。駄目かな、マツカ?」

あそこの桜は無理だろうか、とお尋ねが。
桜が大好きと言うだけはあって、流石の記憶力ですねえ…。

2015/04/07 (Tue)

 

☆お花見は賑やかに


お花見に行きたいと出て来たソルジャー、マツカ君の別荘に白羽の矢。
北の方の山の中だけに見頃はまだ先、其処にしたいという仰せで。

Aブルー「あそこだったら、今から準備しても間に合うし…」
マツカ 「いいですよ? 多分、空いてると思いますから」
Aブルー「本当かい!?」
マツカ 「見頃は18日頃かと思うんですが…。訊いてみますね」

携帯端末で執事さんに電話、どうなるやらと見守っていれば。

マツカ 「大丈夫でした、18日の土曜日でどうでしょう?」
Aブルー「桜の見頃もその辺りかい?」
マツカ 「ええ、満開じゃないかと言ってましたね」
Aブルー「それじゃ、是非! 他のみんなは駄目でもぼくが!」

ハーレイとぶるぅも一緒にお邪魔するよ、とニコニコと。

Aブルー「あそこの桜は最高だしねえ、庭も広くて!」
ブルー 「お花見に行くのは、ぼくたちだけど!」
Aブルー「いいねえ、大勢の方が賑やかだしね!」

みんなで行こう! とソルジャーがブチ上げ、行き先決定。

ブルー 「18日だと、お花見弁当も色々と手配出来そうだね」
キース 「ピークをとっくに過ぎているしな、大丈夫だろう」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 作るのもいいけど、お店のもいいしね!」
シロエ 「豪華弁当と洒落込みたいですしね!」
ブルー 「ハーレイを呼び出してスポンサーにするのもいいねえ…」

遠慮なく毟ってやれるから、と生徒会長、よからぬ企み。

ブルー 「お花見に行くからと言えば釣れるし…」
Aブルー「いいんじゃないかな、たまにはハーレイも呼ばないと!」

せっかく君に惚れてるんだし、とソルジャーも乗り気。

Aブルー「賑やかにいこうよ、ダブルデートで!」
ブルー 「…ダブルデート?」
Aブルー「ハーレイが二人いるからね!」
ブルー 「カップルになる気は全く無いから!」
Aブルー「そう言わずに! 瓦で仲良く!」
一同  「「「瓦?」」」

なんで瓦だ、と顔を見合わせる御一同様。
瓦って何のことでしょう…?

2015/04/08 (Wed)

 

☆お花見には瓦


ソルジャー夫妻も参加するという今年のお花見、マツカ君の別荘へ。
教頭先生をスポンサーに呼ぶそうですけど、瓦で仲良くしろとの話で。

ブルー 「君が言ってるダブルデートはともかく、なんで瓦なのさ!」
Aブルー「え、だって。瓦は御利益があるんだろう?」

さっきキースがそう言っていた、とソルジャーの指摘。

Aブルー「お寺の屋根の瓦を貰えば御利益絶大、って!」
キース 「…そういう売りにはなってるんだが…」
Aブルー「だったら、御利益! 瓦で仲良く!」
ブルー 「どの辺からそういう発想になると?」
Aブルー「もちろん、瓦の使い道だよ!」

瓦焼きそばなんだってねえ…、とガッチリ覗き見していたらしく。

Aブルー「元々は肉も焼いてたみたいだし…。瓦を使って」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お肉や野菜を焼いていたのが始まりだよ!」

そこから今の瓦焼きそばで茶そばなの! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「今は保温用だけど、昔は茶そばも瓦で焼いたと思うよ」
Aブルー「ほらね、瓦は色々焼けそうだから! 肉も野菜も!」
ブルー 「頭から否定はしないけどねえ…」

どう転んだら瓦で仲良くなるのかサッパリ、と生徒会長。

ブルー 「ついでに御利益の方も謎だよ、何がしたいわけ?」
Aブルー「焼肉に決まっているだろう! デートは焼肉!」
ブルー 「それは仲のいいカップル限定だから!」
キース 「付き合いが浅いカップルで焼肉デートはタブーだぞ」

女性に嫌われて終わりなのだ、と恐らくは大学時代の知識。

キース 「相当に親しくなってからだな、焼肉デートは」
Aブルー「そうなのかい? それなら、これを機会に仲良く!」
ブルー 「ハーレイと仲良くする気はないから!」
Aブルー「そう言わずに! それにお花見は焼肉もいいし!」
シロエ 「前に焼肉やってましたね…」
Aブルー「覚えててくれた? あれを瓦で!」

お花見には焼肉、それを瓦で、と言ってますけど。
どう御利益があるんでしょう?

2015/04/09 (Thu)

 

☆瓦焼肉がしたい


お花見で焼肉と言い出したソルジャー、やりたいものは瓦で焼肉。
御利益があって仲良くなれるという話ですが、意味も根拠も謎としか。

Aブルー「同じ焼肉なら、瓦を使うのが最高なんだよ!」
ブルー 「それと御利益とが、どう絡むわけ?」
Aブルー「キースが言ってた瓦だってば、お寺の瓦は御利益絶大!」

それを使って瓦焼きそばならぬ瓦焼肉、と凄い台詞が。

Aブルー「焼肉を食べて御利益パワーを取り込めば、きっと!」
ブルー 「…ま、まさか君の言う御利益というのは…」
Aブルー「夫婦和合だよ、もう最高の御利益ってね!」

ぼくのハーレイと仲良く焼肉、と満面の笑顔。

Aブルー「君もハーレイと焼肉をすれば、あやかれる筈だよ!」
ブルー 「あやかりたいとも思わないから!」
Aブルー「ふうん? まあ、それならそれで…」

ぼくとハーレイとで焼肉しよう、と頷くソルジャー。

Aブルー「まずは瓦を用意しないと…。うんと効くのを!」
キース 「あんた、お寺の瓦で肉を焼こうと言ってるのか!?」
Aブルー「そうだけど? 御利益パワーを貰わなくっちゃね!」

もう目標は決めてあるのだ、と親指をグッと。

Aブルー「あそこの瓦なら間違いないよ、うん」
キース 「何処の瓦だ!」

肉を焼くなど罰当たりな、と激怒のキース君ですが。

Aブルー「いいんじゃないかな、あそこの托鉢、確か、すき焼き…」
一同  「「「すき焼き?」」」

何故に托鉢ですき焼きなのだ、と悩める御一同様ですが。

Aブルー「前にブルーに聞いたんだったか…。締めにすき焼き」
ブルー 「お接待がすき焼きって話はしたけど…」
Aブルー「そう、それ! 托鉢の後にはすき焼きパーティー!」

あそこのお寺の定番だってね、とニッコリと。

Aブルー「そんなお寺だから、瓦で焼肉も無問題だよ!」
ブルー 「もしかして、君が言ってるお寺は…」

ぼくたちも馴染みのお寺だろうか、と質問が。
ソルジャーが肉を焼こうとしている瓦は何処のだと…?

2015/04/10 (Fri)

 

☆欲しい瓦は


お寺の瓦を使って焼肉、御利益パワーで夫婦和合だと言うソルジャー。
瓦を使いたいお寺は既に決まっているとか、何処のお寺かが問題で。

Aブルー「君たちも馴染み深いと思うんだけどね、あのお寺!」
ブルー 「…ま、まさかと思うけど、節分に行く…」
シロエ 「七福神巡りのお寺ですか!?」
Aブルー「ピンポーン! もうあそこしか無いってね!」

あそこのお寺で決まりなのだ、と言われましても。

ブルー 「どういう根拠でそうなるわけ?」
キース 「托鉢の後にすき焼きだからか、そうなのか!?」
Aブルー「すき焼きは直接の関係は無いよ? 托鉢はお坊さんだしね」

ぼくが欲しいのはお寺の瓦、と否定されました、すき焼き説。

Aブルー「あそこのお寺とは色々と御縁も深いわけだし…」
サム  「例の七福神巡りかよ?」
Aブルー「夫婦和合を頼んであるしね、あそこの瓦は絶対に効く!」
サム  「そういや、今年はドクツルタケが絵馬を持って来たよな」
シロエ 「ありましたねえ、そういうものも…」

ドクツルタケこと、公爵夫人なイングリッドさん。
昨年の節分祭行きのバスで出会って以来の腐れ縁で。

Aブルー「そうなんだよ! 夫婦和合と書いて貰っちゃったし!」
キース 「あの寺で一番偉い坊主が書いたと言ってたな…」
ブルー 「簡単には書いてくれない筈なんだけどね…」
シロエ 「ドクツルタケは公爵夫人ですしね…」

人脈も半端ないんでしょう、と超特大の溜息が。

シロエ 「ドクツルタケなら瓦も屋根ごと買えそうですけど」
一同  「「「うわー…」」」

そんなコースは勘弁してくれ、と誰もが真っ青。

キース 「あんた、ドクツルタケを引っ張り出す気か!?」
Aブルー「それもいいねえ、屋根ごとまるっと買えるのならね!」
ブルー 「今はそういう時期じゃないから!」
Aブルー「どういう意味だい?」
ブルー 「シーズンオフだよ!」

瓦のシーズンじゃないんだけれど、という話ですが。
あれって季節がありますか…?

2015/04/11 (Sat)

 

☆瓦のシーズン


ソルジャーが焼肉をしたい瓦は、七福神巡りに出掛けたお寺の瓦。
それに決めたという話ですが、生徒会長が言うにはシーズンオフとか。

キース 「おい、瓦にシーズンなんかがあったか?」
シロエ 「俳句の季語か何かでしょうか?」
サム  「それならキースが知ってる筈だぜ、俳句もやるんだしよ」
スウェナ「お坊さんの嗜みだったわねえ…」
キース 「俳句が詠めんと全く話にならんからな。しかしだ…」

瓦に季節があったというのは初耳だ、とキース君。

キース 「今がシーズンオフということは、瓦の季節はいつなんだ?」
サム  「秋なんじゃねえの?」
ジョミー「夏ってこともありそうだけど…」
シロエ 「会長、正解はいつなんですか?」
ブルー 「どれもハズレだね、季節じゃないから」
一同  「「「は?」」」

シーズンオフだと言わなかったか、と顔を見合わせる御一同様。

キース 「あんた、シーズンオフだと言っただろうが!」
ブルー 「言ったけど…。君が分からないとは情けないねえ…」

瓦のノルマで悩んだことがあるくせに、と生徒会長、呆れ顔で。

ブルー 「屋根の葺き替えの時期でなければシーズンオフだよ」
キース 「そういう意味か! 今は葺き替えしていないんだな?」
ブルー 「当分、予定は無さそうだねえ…」

そんな話は聞いていないし、と高僧ならではの事情通。

ブルー 「葺き替えの話が無いってことはさ、瓦も無いしね」
Aブルー「ちょっと待ってよ、それじゃ瓦は何処で手に入るんだい?」
ブルー 「さあねえ…。ネットオークションには出ているかもね」
サム  「そんな物まで出るのかよ!?」
ブルー 「どんな物でもマニアはいるしね、需要があれば供給もね」

探してみれば、という意見。

Aブルー「それじゃ御利益が無さそうじゃないか!」
ブルー 「無いだろうねえ、欲にまみれて」
Aブルー「ぼくは御利益が欲しいんだよ!」

有難い瓦を手に入れたいのだ、と言われましても。
今はシーズンオフですよ?

2015/04/12 (Sun)

 

☆瓦が欲しい


焼肉用にと、七福神巡りに出掛けたお寺の瓦を狙っているソルジャー。
ところが葺き替えの予定が無いため、瓦は売られていなくって。

Aブルー「なんとか手に入れたいんだけれど! あそこの瓦を!」
キース 「ネットオークションが嫌なら、古物商だな」
ブルー 「そうなるねえ…。お寺関係に強い店も多いし」
Aブルー「欲にまみれた瓦は嫌だと言ってるじゃないか!」

御利益パワーが無いんだろう、とソルジャー、古物商も拒否。

Aブルー「ぼくが欲しいのは真っ当な瓦! 御利益たっぷりの!」
キース 「…それで焼肉というのが酷いと思うが」
Aブルー「夫婦和合を頼んであるから、いいんだってば!」

是非とも瓦で焼肉を…、とソルジャー、譲らず。

Aブルー「君たちがルートを探さないなら、この際、公爵!」
一同  「「「公爵!?」」」
Aブルー「その気になったら、メデタイ様を探し出せると思うから!」

そしてメデタイ様から公爵にツテを…、と言い出すソルジャー。

Aブルー「公爵に話をつけて貰えれば、福の神様が屋根瓦をね!」
キース 「丸ごと葺き替えるという、あの話か!?」
Aブルー「そう! 丸ごとだったら、今すぐにだって!」

お金があるなら屋根を新品にしたいものねえ…、とニッコリと。

Aブルー「そのルートでなら、瓦も山ほど!」
キース 「頼むから、それだけはやめてくれ!」

もうこれ以上、妙な御縁は…、とキース君。

キース 「屋根瓦を丸ごと寄進となったら、ドクツルタケが…」
シロエ 「グンとパワーをつけて来ますよね、あのお寺では」
キース 「正直、人事も左右出来るレベルの勢いでな…」

寺のトップをすげ替えられる力を持つぞ、とガクガクブルブル。

Aブルー「素晴らしいじゃないか! お願い事だって色々出来るし!」
キース 「あんたはそうかもしれんがな!」
シロエ 「ぼくたちが迷惑するんですよ!」

巻き添えはもう沢山だ、とブーイングの嵐。
けれども、瓦をゲット出来なきゃそうなりますよ?

2015/04/13 (Mon) 

 

☆お寺を牛耳れ


お花見には御利益パワー溢れるお寺の瓦で焼肉、とソルジャーの野望。
 瓦が無いなら屋根の葺き替え、とイングリッドさんを担ぎ出す気で。

Aブルー「福の神様がお寺に君臨するとなったら最高だよ!」
ブルー 「ぼくたちにとっては最悪だから!」
Aブルー「でも、お寺の方でも悪い話じゃなさそうだけどね?」

トップをすげ替える話はともかく屋根の葺き替え、とニコニコと。

Aブルー「とにかく資金が要るみたいだから、全額寄付なら!」
キース 「…そ、それは…。寺にとっては有難いが…」

場合によってはドクツルタケの名前が残るほどに、とキース君。

キース 「屋根瓦だと既に建物が出来ているから、名前はつかんが…」
Aブルー「福の神様の名前がつくようなケースがあるのかい?」
キース 「建物を丸ごと寄進となったら、ほぼ確実だな」
シロエ 「そういえば、お寺の門とかに名前がついてますよね」
スウェナ「誰が建てたかって、分かるアレのことね?」
Aブルー「それもいいねえ! やっぱり公爵からのルートで!」

まずは屋根瓦の葺き替えからだ、とグッと拳を握るソルジャー。

Aブルー「そっちで力をつけて貰って、いずれは建物!」
キース 「あんた、いったい何をする気だ!」
Aブルー「夫婦和合を祈ってくれるお寺があったら嬉しいしね!」

ぼく専用のお寺が出来る、と更に大きく膨らむ野望。

Aブルー「福の神様の紹介だったら、毎日でも祈って貰えるし!」
キース 「寺を私物化するつもりか!」
Aブルー「別にいいんじゃないのかなあ?」

夫婦和合さえ祈ってくれれば他はご自由に、と言うソルジャー。

Aブルー「お寺の運営は今まで通りでかまわないしね」
ブルー 「無茶をするにもほどがあるから!」
Aブルー「ぼくは瓦が欲しいわけでさ、そのついでだよ」
ブルー 「瓦の葺き替え、間に合わないと思うけど!」
Aブルー「え?」

どういう意味だい、とソルジャー、キョトンと。
大きく膨らんだ野望にストップ、かけられますか?

2015/04/14 (Tue)

 

☆葺き替えは無理


御利益パワー溢れるお寺の瓦が欲しいソルジャー、グンと膨らむ野望。
お寺を牛耳るつもりですけど、生徒会長から思わぬ台詞が。

ブルー 「瓦の葺き替え、お花見には絶対、間に合わないね」
Aブルー「なんだって? 資金ならきっと、福の神様が!」
ブルー 「お金だけあっても、無理なものは無理! 瓦が無いから!」
Aブルー「瓦が無いって…。買えばいいんだろ?」

福の神様が買ってくれるよ、と言うソルジャーですけど。

ブルー 「ダメダメ、お寺の瓦は普通の瓦と違うから!」
Aブルー「知ってるよ。御利益パワーがたっぷり詰まった瓦だよね!」
ブルー 「それなら分かりそうなものだけど? 特別だってことが」
Aブルー「特別だろうねえ! お寺の屋根でパワーを溜め込んで!」
ブルー 「そうなる前の瓦が問題! お寺の瓦は特注品!」

お寺の紋とかを入れて、そのためだけに焼く瓦なのだ、と生徒会長。

ブルー 「修理用の瓦は焼いてあっても、葺き替えの分は…」
キース 「無いだろうなあ、用意する資金が無い段階では」
Aブルー「ちょっと待ってよ、それじゃ今から葺き替えとなると…」
ブルー 「瓦を焼く所からのスタートになるね」

期間短縮は絶対に無理、という言葉にキース君も「ああ」と。

キース 「それなりの期間が必要になるな、瓦を焼くには」
Aブルー「だったら、福の神様に葺き替えをお願いしたって…」
ブルー 「古い瓦が手に入るのはかなり先だね、いつのことやら…」

新品の瓦が出来上がるのだって相当に先だ、と厳しい指摘。

ブルー 「だからね、頼むだけ無駄だから! イングリッドさんに!」
Aブルー「そ、そんな…! ぼくは瓦が欲しいのに…!」

いっそ屋根から剥がしたいくらいに、と御執心。

Aブルー「剥がしちゃ駄目かな、代わりの瓦を差し込んで!」
ブルー 「無茶だから!」
Aブルー「でも、瓦で焼肉したいんだよ! パワー充填!」

どうしても古い瓦が欲しい、と諦める気はゼロ。
さて、どうなる…?

2015/04/15 (Wed)






 

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☆深めたい御縁


ドクツルタケことイングリッドさんに御礼状を書きたいソルジャー。
メデタイ様に訳を頼むと言っていますが、メデタイ様を探すのが先で。

キース 「あんた、マツカにどういう恨みがあるというんだ!」
Aブルー「えっ? 恨みなんか無いよ、感謝の気持ちで一杯だよ!」

マツカのお蔭で有難い御縁が続きまくり、と満面の笑顔。

Aブルー「マツカがいなけりゃ、福の神様との御縁は一回きりで!」
ブルー 「そうだろうねえ、去年のバスの中だけだったろうね」
Aブルー「そう! マツカが身バレしてくれたお蔭で、今の御縁が!」

どうかこの御縁を末永く…、とソルジャー、ウットリと。

Aブルー「メデタイ様とも会えたわけだし、もっと御縁を!」
キース 「俺たちには迷惑なだけなんだが!」
Aブルー「そんなことはないよ、現に暮れにはお歳暮だって!」

スモークサーモンとイクラがドカンと届いた、と痛い所をグッサリと。

Aブルー「君たちだって食べてたじゃないか、あのサーモンとか!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ クリスマスパーティーに御馳走したよ!」
キース 「そ、それは確かにそうなんだが…」

食ったんだが、とキース君が詰まって、他の面々も御同様。

サム  「美味かったんだよな、本場モノだしよ…」
スウェナ「ぶるぅが素敵にお料理してくれて、食べちゃったのよね…」
シロエ 「サーモンのムースは絶品でしたよ」
Aブルー「ほらね、君たちも、ちゃんと恩恵を蒙ってるし!」

御縁が続けばもっと色々、と欲張り全開。

Aブルー「ぼくが頑張って御礼状を書けば、いつかは夢の文通も!」
一同  「「「文通!?」」」
Aブルー「公爵とは是非、御縁を深めておきたいんだよ!」

だからよろしく、とマツカ君に視線。

Aブルー「メデタイ様に頼んでくれないかな? 御礼状の訳!」
マツカ 「…本気ですか?」
Aブルー「ぼくは本気で、思い切り正気!」

メデタイ様を探してくれたまえ、と強気ですけど。
マツカ君の今後の運命や如何に…?

2015/03/16 (Mon) 

 

☆身バレは平気


ドクツルタケことイングリッドさんに御礼状を、と夢見るソルジャー。
いつかは公爵と文通なのだ、とマツカ君にメデタイ様を探せと依頼。

Aブルー「メデタイ様くらい、探せば簡単に見付かるだろう?」
マツカ 「ぼくは父の会社にはノータッチで…」
Aブルー「でも、社内報に写真が載ったんだよね?」
マツカ 「あれは父の家族としてです、お正月の記念撮影で…」
Aブルー「ふうん? でもさ、一方的に身バレというのは…」

嫌じゃないかい、とソルジャー、マツカ君をジロジロと。

Aブルー「メデタイ様は君の正体も家族構成も知ってるわけでさ」
マツカ 「そういうことになりますが…」
Aブルー「君の方でも気にならないかい、メデタイ様が誰なのか!」
マツカ 「いえ、ぼくは別に…」

気にしていたらやっていられません、とマツカ君。

マツカ 「父の会社の社員の人は全員、ぼくを知ってますから」
サム  「だよなあ、社内報は誰でも貰うしよ」
キース 「古参になったら、赤ん坊時代から知ってるだろうな」
マツカ 「そうなりますね。節目には家族写真をよく載せてますし」

一方的に身バレするのは慣れています、という話ですが。

Aブルー「でもさ…。こういうプレゼント攻撃なんかは無いだろう?」
マツカ 「まるで無いこともないですね」
一同  「「「え?」」」

誰がプレゼントを寄越すのだ、と一同、仰天。

シロエ 「マツカ先輩、プレゼントっていうのは誰からなんです?」
マツカ 「さあ…。ぼくの所にはチョコレートだけで」
一同  「「「チョコレート!?」」」
マツカ 「バレンタインデーですよ、けっこう来ますよ」
サム  「あー、将来の玉の輿な!」

それを見越してプレゼントな、とサム君、納得。

サム  「でもよ、マツカが誰から貰ったか知らないんじゃあ…」
ジョミー「意味が無いよね、そのチョコレート」
Aブルー「まったくだよ!」

もっと誠意を持ちたまえ、とソルジャーまでが。
メデタイ様、探せますかねえ?

2015/03/17 (Tue)

 

☆誠意をこめて


イングリッドさんに御礼状を書いて、いつかは公爵と文通だとか。
夢はやたらと大きいソルジャー、メデタイ様を探したいわけですが…。

Aブルー「マツカの態度はどうかと思うよ、バレンタインデーの」
キース 「俺もあんたと同意見だ。確かに誠意の問題だな」
Aブルー「だよねえ? ぼくでも御礼状を書こうと思っているのに!」

誰から貰ったチョコレートなのかも知らないなんて、と呆れ顔。

Aブルー「贈った人の気持ちはどうなるんだい、その有様じゃあ」
マツカ 「ちゃんと御礼はしてますよ?」
Aブルー「誰に貰ったか分からないのに、どうやってるのさ!」
マツカ 「顔も名前も知りませんけど、何を貰ったかは分かりますし」

それ相応のお返しを贈っています、とマツカ君。

マツカ 「貰ったチョコレートに見合った品物をですね…」
シロエ 「ホワイトデーに返すんですか?」
マツカ 「そうです、この人にはこれを、と頼んでおくんですよ」

そしたら男性社員がぼくの代理でお届けに…、という話。

キース 「なるほどな…。それなら無視したことにはならんか」
ジョミー「貰いっ放しってわけでもないよね」
マツカ 「皆さん、喜んで下さるのはいいんですけれど…」

また翌年にチョコレートが…、と無限ループの世界らしくて。

ブルー 「お返しが来るから余計に期待をするんだろうねえ…」
ジョミー「贈ったチョコに合わせて来るんじゃ、余計だよね」
スウェナ「どんなお返しをしているの?」
マツカ 「アクセサリーとか、色々ですね」
サム  「うへえ…。無限ループになるわけだぜ、それ」

誰でも期待だ、と一同、納得。

キース 「定番の菓子とかではない所がな…」
シロエ 「気合が入りすぎですよ」
マツカ 「でも、きちんとお返ししたいですし…」
Aブルー「そうか、その手もあったんだよね!」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「感謝の気持ちでお返しだよ!」

いいアイデアだ、と笑顔のソルジャー。
お返しって何の話ですか?

2015/03/18 (Wed) 

 

☆お返しをしよう


イングリッドさんへの御礼状から論点がズレて、今の話題はマツカ君。
ホワイトデーの話ですけど、何故かソルジャー、感じ入ったようで。

Aブルー「貰ったものにはきちんとお返し! それがいいかも!」
キース 「何の話だ?」
Aブルー「もちろん、福の神様にだよ!」

お返しに何か送ればいいのだ、とニコニコと。

Aブルー「それならメデタイ様を探さなくても大丈夫だし!」
ブルー 「どういう理論でそうなるわけ?」
Aブルー「気持ちのこもったお返しをすれば、手紙は定型文でもね!」

きっと心が伝わる筈だ、とウットリと。

Aブルー「御礼状はマツカでいいんだよ。ぼくが品物を選ぶから!」
ブルー 「ちょ、ちょっと待ってよ、どんなのを送ると?」
Aブルー「それはもちろん、感謝をこめて! 素晴らしいものを!」

イングリッドさんにはお菓子でいいかな、とマトモな選択。

Aブルー「きっと今度も名物のお菓子か、食べ物だろうし…」
ブルー 「食べ物ねえ…。この国のお菓子とかも人気らしいしね」
キース 「金平糖がウケると聞いたな、あれなら女性も好きそうだ」
シロエ 「日持ちの方もバッチリですよね」
Aブルー「金平糖かあ…。うん、それもいいね」

羊羹なんかも日持ちがするし、と意外に詳しいお菓子事情。

Aブルー「今までに沢山貰っているから、今度はぼくから!」
ブルー 「そういうものを送るんだったら、別にいいかな…」
マツカ 「御礼状には、粗菓ですが、と書いておきますよ」
Aブルー「ありがとう! それでね、メデタイ様にも御礼をしたいし」

酒のつまみでいいだろうか、という質問。

サム  「いいんでねえの? この国の人だし、選びやすいぜ」
ブルー 「イングリッドさんから送り直して貰うわけだし…」
スウェナ「日持ちするものがいいわよねえ?」
Aブルー「スルメとかかな?」
ブルー 「カラスミなんかも喜ばれるよ、きっと」

高級品だし、と生徒会長も乗り気。
御礼状の危機はなんとか過ぎ去りましたか?

2015/03/19 (Thu) 

 

☆落雁がいいかも


イングリッドさんへの御礼状は自分が、と主張していたソルジャー。
御礼状の代わりに贈り物だと進路を変更、何を送ろうかと思案中で…。

Aブルー「メデタイ様にはカラスミかあ…。うん、いいかも!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 買いに行くなら手伝うよ!」
Aブルー「ありがとう! 値段だけでは分からないしね、品質が」

ぼったくり価格で不味いカラスミもあるだろうし、と手伝いを依頼。

Aブルー「お菓子選びもぶるぅに相談するのがいいかな?」
ブルー 「そうだね、ぶるぅは詳しいよ。同じ羊羹でも何処のだとか」
ぶるぅ 「えとえと…。デパ地下もいいけど、出てないお店も!」

出店しない主義のお店もあるから、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「イングリッドさんなら、落雁なんかも喜ばれそう!」
ブルー 「季節に合わせて色々あるしね、ぼくも落雁はお勧めだよ」
Aブルー「落雁は日持ちも長いしね! うん、色々と選べそう!」

イングリッドさん宛のお菓子は見てから決めよう、と嬉しそう。

Aブルー「下調べをして、候補を絞って…。後は見に行く!」
ブルー 「注文した分だけを作る老舗なんかもあったりするよ」
Aブルー「いいねえ! もちろん、君なら顔が利くだろうね?」
ブルー 「ダテに長生きしてないよ。ぼくもぶるぅも」

紹介だったら任せてくれ、と生徒会長、流石の人脈。

ブルー 「心をこめて贈り物なら、そういう老舗がいいと思うよ」
Aブルー「どんな感じで注文したらいいのかな、それ」
ブルー 「落雁の店ならお菓子の型があるから、相談からだね」

季節のものを選ぶのも良し、縁起がいいのを選ぶのも良し、と。

ブルー 「鶴と亀なんかはお祝いの定番品なんだよ」
Aブルー「なるほど…。だったら、型を見せて貰って決めるのは?」
ブルー 「それは当然、出来るけど?」
Aブルー「じゃあ、その型とやらを注文するとか、持ち込みとかは?」

出来るのだろうか、との質問ですけど。
ソルジャー、落雁にこだわりでも…?

2015/03/20 (Fri) 

 

☆落雁にするなら


イングリッドさんへは御礼状の代わりに贈り物、と決めたソルジャー。
老舗の落雁にしたいらしくて、型の注文や持ち込みは可能か、と。

ブルー 「型の注文だの持ち込みって言うと…?」
Aブルー「こういう形で作って下さいっていう注文だよ!」

どうせだったら相手に喜ばれる落雁を…、と言われてみれば。

キース 「それも一理あるか…」
シロエ 「定番品より値打ちは出ますね、特注となると」
Aブルー「そう思うだろう? で、持ち込みは出来そうなのかな?」
ブルー 「出来るだろうけど、店にも型は色々揃っているよ?」

君のような人が過去にあれこれ、と生徒会長、説明を。

ブルー 「こだわりの落雁、考える人は多いんだよ。だから型もね」
ぶるぅ 「えっとね、お店に行ったら記録があるから…」
Aブルー「記録って…。今までに作った落雁のかい?」
ぶるぅ 「そうなの! こんなのです、って絵が残してあるの!」
ブルー 「それを見せて貰って選ぶのもいいよ、レアものをね」

百年以上も誰も注文していないのとか…、と老舗ならではの桁外れ。

ブルー 「特に指定がされてなければ、誰が作ってもいいわけだから」
Aブルー「なるほどねえ! それじゃ過去にも色々な形が…」
ブルー 「特別なお茶会のテーマに合わせて作るだとかね」

一回こっきりで終わった型も多い筈だ、という話。

ブルー 「君の好みに合う型があれば、それで作って貰えるよ」
Aブルー「ふうん…。同好の士がいるといいんだけれど…」
ブルー 「イメージがあるなら、紹介する時に伝えておくけど?」

そうすれば見本の絵も絞り込みやすい、と生徒会長。

ブルー 「店の記録は膨大だしねえ、端から見るよりその方がね」
Aブルー「ありがとう! それじゃ、お願い出来るかな?」
ブルー 「どんな感じで?」
Aブルー「んーと…。公爵が喜びそうな感じで」
ブルー 「公爵?」

何故に公爵、と生徒会長の顔に「?」マークが。
そもそも、公爵の好みが分かるんですか?

2015/03/21 (Sat)

 

☆落雁は公爵向け


イングリッドさんへの贈り物には落雁だ、と決めたソルジャーですが。
どうせなら形にこだわりたいらしくて、ターゲットは何故か公爵で。

ブルー 「公爵って言うと…。イングリッドさんのご主人だよね?」
Aブルー「そうだよ、他にどういう公爵がいると?」
ブルー 「なんで公爵?」
Aブルー「色々とお世話になってるからね!」

スペシャルDVDやら、先日の素敵な写真やら…、と。

Aブルー「ああいうのは究極の非売品だし、心をこめて御礼をね!」
ブルー 「そういうことか…」

それを手紙に綴られるよりは贈り物の方がまだマシか、と深い溜息。

ブルー 「公爵が喜びそうな感じの落雁は色々あると思うよ」
Aブルー「本当かい!?」
ブルー 「一時期、あっちで流行ったからねえ、この国の文化」

漆塗りだの陶磁器だの…、と生徒会長。

ブルー 「独特の模様がウケたらしくて、貴族は集めていた筈だよ」
Aブルー「それじゃ、そういう模様の落雁も?」
ブルー 「落雁はどうだか分からないけど、ウケる模様は山ほどね」

この国の美的感覚を生かしたものほど喜ばれる筈、と絶大な自信。

ブルー 「古い型から作った落雁なら、もう間違いなく!」
Aブルー「レアものだったら、なおのことだね?」
ブルー 「一回こっきりの型とかだったら、凝りまくりだしね」

注文主がこだわり抜いた模様だから、と生徒会長、自信満々。

ブルー 「その辺の落雁とは違うんです、と独自の美意識!」
Aブルー「素晴らしいよ! きっと公爵も喜んでくれるね」
ブルー 「貴族だけに目が肥えてるだろうし、分かると思うよ」

模様のレアさと素晴らしさが…、と言われたソルジャー、大喜びで。

Aブルー「だったら、そういう方向で! 紹介を是非!」
ブルー 「了解。外国人好みのレアものを、と頼んでおくよ」
Aブルー「ありがとう! 持つべきものは友達だね!」

お蔭で素敵な贈り物が出来そうだ、とソルジャー、大感激。
御礼状とかの件はこれにて一件落着?

2015/03/22 (Sun)

 

☆落雁いろいろ


ソルジャーからイングリッドさんへの贈り物には老舗の落雁。
公爵が喜びそうなものをと決定、外国人好みのレアな模様を選ぶとか。

Aブルー「公爵にお返しが出来るだなんてね、もう嬉しくて…」
ブルー 「イングリッドさんも喜ぶと思うよ、落雁はね」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 落雁、綺麗だもんね!」

季節の落雁も入れてあげてよ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「女の人だし、お花のとかも!」
Aブルー「なるほどねえ…。詰め合わせセットにするわけだね」
ブルー 「詰め合わせ用の凝った箱もあるしね、混ざらないように」
ぶるぅ 「えとえと、箪笥みたいになってて引き出しが別とか!」
Aブルー「それはいいねえ、福の神様用と公爵用というのも!」

それならお互いの好みが違っていても問題無いし、と頷くソルジャー。

Aブルー「自分用の引き出しの分だけを食べればいい、と」
ブルー 「うん。お互いに見せ合う楽しみもあるし…」

どうせ凝るならそこまでやれば、という意見。

ブルー 「引き出しを開けたらサプライズってことでね、二通りのを」
Aブルー「サプライズかあ…。公爵には是非、喜んで欲しいね!」
ブルー 「貴族なんだし、きっと値打ちが分かると思うよ」
Aブルー「素敵な型が見付かるといいなあ、レアものの型で」
ブルー 「お店の人もアドバイスしてくれるよ、ぼくの紹介だし」
Aブルー「そこに大いに期待ってね!」

ついでにぼくのも作ろうかな…、と意外な発言。

ブルー 「君も落雁、好きだったっけ?」
Aブルー「甘いお菓子はもれなく好きだよ!」

それに形も良さそうだから、とニコニコと。

Aブルー「ぼくのハーレイと二人で食べれば夫婦円満!」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「形だよ、形! 公爵にウケると保証付きだし!」
ブルー 「…ちょっと訊くけど、どんな形だと思っているわけ?」
Aブルー「公爵好みのレアなヤツ!」

見本を見るのが楽しみだよ、と言ってますけど。
公爵好みのレアな形って…?

2015/03/23 (Mon)

 

☆こだわりの落雁


イングリッドさんへの御礼は落雁で、と決めたソルジャーですが。
自分用にも作りたいらしくて、キャプテンと食べれば夫婦円満とかで。

ブルー 「公爵好みって…。君のハーレイにもその手の趣味が?」
Aブルー「あるねえ、同好の士だからね!」

公爵と共通の趣味なのだ、と言ってますけど、相手は落雁。

ブルー 「この国の文化ってヤツに、造詣が深いタイプだっけ?」
Aブルー「うーん…。文化はともかく、好きなのは好きだね!」
ブルー 「君のハーレイ、甘いものは苦手じゃなかったかい?」
Aブルー「そこは形によるんだよ! 形が良ければ甘くったってね!」

メデタイ様が探してくれたお饅頭とかキャンディーだとか、と。

Aブルー「あれで大いに盛り上がったから、落雁だって!」
ブルー 「ちょ、ちょっと…。君が言うレアな形というのは…」
Aブルー「四十八手とかのがあればいいな、と思うんだけど!」

こだわった人はいるに違いない、と強烈な発言。

Aブルー「公爵がくれた写真みたいな、ああいう形の落雁とかね!」
ブルー 「そういうのは普通、作らないから!」
Aブルー「そうなのかい? 好きな人がいそうな形なのに…」
ブルー 「仮にあっても、見本帳には載せないから!」

無かったことにされているから、と生徒会長。

ブルー 「お得意様との内緒の取引、門外不出の特注品だよ!」
Aブルー「だったら、ぼくも作るから!」

型から作って注文なのだ、とグッと拳を握るソルジャー。

Aブルー「君の紹介なら出来るだろう!?」
ブルー 「赤っ恥をかくのは御免だよ!」

そんな良からぬ目的だったら紹介しない、と怒りの形相。

ブルー 「その辺で適当に買った落雁でも送りたまえ!」
Aブルー「それは困るよ、心をこめた贈り物!」
ブルー 「真っ当な落雁だったら、いくらでも紹介するけどねえ!」
Aブルー「せめてスッポンの形とか!」

何か無いのか、とまだ言うソルジャー。
落雁に求めるものが斜め上、無理すぎですって…。

2015/03/24 (Tue) 

 

☆落雁のチョイス


イングリッドさんへの贈り物には落雁と決めたソルジャーですが。
欲しい形は四十八手だとかアヤシイ代物、生徒会長に却下されまして。

Aブルー「ディープな形は駄目だと言うなら、もうちょっと、こう…」
ブルー 「普通のレアものでいいんだよ! 季節の物とか!」

そういう落雁なら紹介してやる、と生徒会長、真っ向勝負。

ブルー 「アドバイスするなら季節を先取り、それがお約束!」
Aブルー「なんだい、それは?」
ブルー 「今の季節にドンピシャの落雁も売られているけどねえ…」

気の利いた人は少し早めのチョイスなのだ、と真面目な顔で。

ブルー 「気分だけでも一足早くお楽しみ下さい、と選ぶんだよ」
Aブルー「…どんな風に?」
ブルー 「そろそろ桜のシーズンだけれど、桃にするとかね」
Aブルー「ふうん…? 早めに贈るのが喜ばれるんだ?」
ブルー 「外国の人に通じるかどうかは分からないけどさ…」

この国の人ならそういう風に、と生徒会長。

ブルー 「そこを踏まえて真っ当なものを注文したまえ!」
Aブルー「…スッポンの季節はいつなのかな?」
ブルー 「スッポンの型なんか、多分、無いから!」

落雁の定番は鶴亀だろう、という指摘。

ブルー 「長寿の鶴と亀で決まりで、スッポンの出番は無いんだよ!」
Aブルー「だったら、亀のはあるんだね?」
ブルー 「亀の形の型が無いようなら、老舗どころかモグリだね!」

落雁の店なら亀の型は必ず持っている筈、との話ですけど。

Aブルー「うーん…。それじゃこの際、亀でもいいか…」
ブルー 「おめでたいチョイスでいくのかい?」
Aブルー「そうじゃなくって、なんて言うのかな…。察して下さい?」
一同  「「「は?」」」

何を察するのだ、と首を捻った御一同様。

ブルー 「それはどういう意味なわけ?」
Aブルー「ほら、亀の頭は激似だからねえ、大事な部分に!」

公爵は分かってくれるだろうか、とニッコリと。
亀の頭が激似というのは、いったい何に…?

2015/03/25 (Wed)

 

☆おめでたい落雁


イングリッドさんに落雁を贈りたいソルジャー、亀の形に白羽の矢。
亀の頭が何かに激似らしくて、公爵に察して欲しいというメッセージ。

Aブルー「亀がズラリと並んでいたらね、きっと公爵も!」
ブルー 「…何を分かってくれるって…?」

そんな代物、と生徒会長の声が氷点下。

Aブルー「それはもちろん、これで励んで下さいと! 亀の頭で!」
ブルー 「退場!!」

さっさと出て行け、とレッドカードが炸裂ですけど。

ジョミー「…亀の頭って何なわけ?」
キース 「確か前にも聞かなかったか? スッポンタケで」
サム  「そういや亀の頭がどうこうと言ってやがったぜ」
シロエ 「…ということはヤバイんですね?」

亀の頭は、とシロエ君が声をひそめた途端に。

Aブルー「ヤバイと言うより、そのものだね! あの形がね!」
ブルー 「もういいから! 亀で紹介しておくから!」

落雁の店には紹介するから黙ってくれ、と必死の形相。

ブルー 「亀の形の落雁でレアもの、それでいいだろ!」
Aブルー「頭が大きいヤツがいいな、と言っておいてよ」
ブルー 「…あるかどうかは知らないけどね…」
Aブルー「ありがとう! それとさ、亀とセットで鶴もあるのかい?」
ブルー 「普通はそういう仕様だけれど?」
Aブルー「だったら鶴もお願いしたいな、ゴージャスなのを!」

亀と鶴とのセットにしよう、と笑顔のソルジャー。

Aブルー「鶴も是非ともレアもので! そしてゴージャス!」
ブルー 「…なんで鶴なわけ?」

ぼくにはサッパリ…、と生徒会長、怪訝そうですが。

Aブルー「鶴の方にはヤバイ意味は無いよ、でも鶴なんだよ!」
ブルー 「おめでたい詰め合わせっていうチョイスかい?」
Aブルー「違うよ、鶴と言ったら福の神様!」
一同  「「「ドクツルタケ!?」」」
Aブルー「そう、ドクツルタケ! 実は鶴とは深い御縁が!」

公爵には亀で、イングリッドさんには鶴だとか。
鶴と亀なら、見た目は無難な落雁ですねえ…?

2015/03/26 (Thu)

 

☆見ていない荷物


ソルジャーが決めた、イングリッドさんへの贈り物。
老舗の落雁の詰め合わせセット、公爵には亀でイングリッドさんに鶴。

Aブルー「福の神様はドクツルタケが鶴の意味だと知ってるしね!」
ブルー 「…鶴だけじゃなくて毒つきだけどね…」
Aブルー「そこは気持ちだよ、鶴のような美人と誰かも言ったし!」

イングリッドさんへの必死の言い訳、鶴のような美人。
ドクツルタケとは何かと訊かれて捻り出した言葉ですけれど。

Aブルー「まるで間違ってもいないからねえ、鶴の名前は!」
ブルー 「本人も一瞬、喜んでたしね…」
Aブルー「だから絶対分かってくれるよ、鶴の落雁を選んだ意味も!」

凝りまくった鶴にしておこう、とソルジャー、ニコニコ。

Aブルー「それと頭が大きめの亀で、公爵にはこれで通じる筈!」
ブルー 「はいはい、分かった」

サッサと帰れ、と手を振る生徒会長ですが。

Aブルー「待ってよ、肝心の荷物をまだ見てないから!」
ブルー 「ぼくたちは見たくないんだけどね?」
Aブルー「それじゃ貰って帰っていいかい?」

箱ごと全部、と言われましても。

マツカ 「困ります! 何を頂いたか分かりませんから!」
サム  「だよなあ、御礼状を書く都合があるしよ」
Aブルー「だったら開けてよ、グダグダ言わずに」
ぶるぅ 「オッケー!」

きっとクッキー! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」がウキウキ開封。

ぶるぅ 「わぁーい、ジンジャークッキー、沢山!」
Aブルー「本当だ…。その下の荷物がぼく宛かな?」
ブルー 「…確かめたくはないんだけどね…」

此処に手紙が、と生徒会長が封筒を。

キース 「また謎言語か?」
ブルー 「うん。先日は楽しかったです、と」
Aブルー「玉手箱は素晴らしかったからねえ!」
シロエ 「ぼくたちは大恥だったんですが!」
ブルー 「先日の御礼に色々選びました、と書いてあるから…」
Aブルー「貰っていい?」

ぼくのものだ、とソルジャー、狂喜。
今回は何が来ましたか?

2015/03/27 (Fri)

 

☆貴族のこだわり


イングリッドさんへの御礼も決まって、後は送るだけかと思ったら。
肝心の荷物をまだ見ていないとソルジャーが指摘、クッキーの他に…。

Aブルー「色々選びましたと書いてあるなら、ぼく用だよね!」
キース 「そうと決まったわけでもないが…」
シロエ 「ほぼ間違いなくそうですよね…」

このまま持って帰って貰った方が、とシロエ君以下、一同、逃げ腰。

マツカ 「御礼状はぼくが書いておきますから、落雁とかを…」
サム  「うんうん、それとメデタイ様用のカラスミな」
Aブルー「もちろん早速用意するよ! もう明日にでも!」

落雁が出来次第、マツカに届けて送って貰う、と笑顔のソルジャー。

Aブルー「マツカ、荷物の御礼をよろしく頼むよ」
マツカ 「はい!」
キース 「というわけだし、あんたは荷物を貰って帰れ」
Aブルー「それはもう!」

喜んで、と包装された箱を持ち帰ろうとしたソルジャーですが。

ブルー 「ちょっと待った!」
Aブルー「何さ、開けずに持って帰った方が平和に済むんだろう?」
ブルー 「そうしたいけど、なんだかこだわりらしいんだよ!」
一同  「「「は?」」」
ブルー 「メデタイ様のはいいんだけれど…。多分」

またお守りの類らしいから、と生徒会長。

ブルー 「それは適当で良さそうだけれど、イングリッドさんのが…」
Aブルー「何か特別なものなのかい?」
ブルー 「公爵がケースを特注したって…」
一同  「「「へ?」」」

今度はなんだ、と脳裏を掠める玉手箱。
二重底からエロイ写真が山ほどヒラヒラ、もう最悪な思い出で。

キース 「また箱なのか!?」
ブルー 「貴族は専用箱が好きなものだしね…」

カトラリー入れとかを特注するのが、とウンザリした顔。

ブルー 「アイデアが公爵で、イングリッドさんが模様を担当だって」
シロエ 「今度は共犯なんですか!?」
Aブルー「素晴らしいよ!」

ケースの中身は何なんだろう、と期待のソルジャー。
専用ケースで何が来たと?

2015/03/28 (Sat)

 

☆特注品のケース


イングリッドさんからソルジャー宛の贈り物は特注のケース。
アイデアは公爵でイングリッドさんが模様を担当、そういう何かで…。

Aブルー「何が入っているんだろう? 開けてもいいかな?」
ブルー 「是非とも開けてご覧下さい、と書いてあるけど…」
キース 「何のケースか謎なのか?」
ブルー 「コンプリートボックスらしいんだけどね」
一同  「「「コンプリート?」」」

何を、と尋ねる御一同様、しかし手紙に答えは無いとか。

ブルー 「開ければ分かる、ということだけしか…」
Aブルー「じゃあ開けないとね、御礼状の都合もあるからね!」

包装紙をベリベリ剥がしたソルジャー、箱をパカリと開けてみて。

Aブルー「いい模様だねえ、もう最高だよ!」
シロエ 「…何処がですか?」
キース 「何かの偽ブランドにしか見えんのだが…」
Aブルー「何を言うかな、BLと言えばボーイズラブで!」

ゲイの漫画や小説じゃないか、とソルジャー、ウットリ。

Aブルー「玉手箱と同じ漆塗りだね、そこにBL、山ほどBL!」
サム  「…ドクツルタケのやること、半端ねえなあ…」
ジョミー「メデタイ様が一枚噛んでるよ、きっと」
キース 「だろうな、BLと吹き込んだヤツはメデタイ様だな」

そしてこういう悪趣味な箱が…、とキース君。

キース 「こうなってくるとコンプリートもアヤシイぞ」
Aブルー「失礼だねえ! えーっと、この蓋をこう開けて…」

専用ケースの形ですけど、いわゆる宝箱のようなもの。
BLの文字が飛び交いまくった箱の中身は…。

Aブルー「うわあ、DVDがギッシリ!」
ブルー 「も、もういいから!」

持って帰れ、と生徒会長、顔面蒼白。

ブルー 「どうせロクでもないヤツだから!」
Aブルー「きっと公爵のお勧めなんだよ、無修正モノで!」
ブルー 「お勧め?」
Aブルー「そう、お勧めのシリーズと見たね!」

そのシリーズをコンプリート、とソルジャー、感激。
BLなDVDコレクションですか…?

2015/03/29 (Sun)  

 

☆ディープな贈り物


イングリッドさんからソルジャーへの贈り物、BL模様の専用ケース。
公爵のアイデアなコンプリートボックス、中身はDVDがギッシリ。

Aブルー「えーっと、コンプリートということは…」
ブルー 「箱から引っ張り出さなくていいから!」
Aブルー「御礼状を書く都合があるだろ、ちゃんと確認しないとね!」

どういうDVDなのか、とソルジャーが一枚出したらモザイクの世界。

キース 「…こう見えるということはヤバイんだな?」
シロエ 「でしょうね、玉手箱の写真と同じで」
Aブルー「もう最高にヤバイよ、これは!」

褒め言葉の方のヤバイの意味で、とソルジャー、狂喜。

Aブルー「無修正モノで愛の教科書、その道の人が喜ぶシリーズ!」
一同  「「「教科書?」」」
Aブルー「これを参考にヤッてもいいし、観賞しても嬉しい中身!」

公爵ならではのチョイスだよね、と大感激で。

Aブルー「裏のルートでしか買えないようだよ、玄人さん向けの」
ブルー 「そんなことまで分かるわけ?」
Aブルー「ジャケットにそういう説明がね! ほら、此処に!」
ブルー 「見せなくていいから!」
Aブルー「嬉しいねえ…。これもメデタイ様なんだろうね」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「訳だよ、ジャケットに書いてある訳!」

ちゃんとこの国の言葉なのだ、と威張るソルジャー。

Aブルー「写真はどう見ても外国のヤツだし、ジャケットもきっと…」
一同  「「「…きっと…?」」」
Aブルー「公爵が特注してくれたんだよ、ケースと同じで!」

その時に訳を担当したのがメデタイ様に違いない、という読み。

Aブルー「公爵とは仲がいいみたいだから、これだって!」
ブルー 「いいから、それはもう片付けてよ!」
Aブルー「片付けるけど、この箱の御礼は心をこめて!」
マツカ 「御礼状はちゃんと書きますから…」
Aブルー「末永くよろしく、とね!」

その一文を入れてくれたまえ、と注文が。
末永くってことは、御縁が続くと…?

2015/03/30 (Mon) 

 

☆末永くよろしく


BL模様の専用ケースにDVDがギッシリ、ソルジャー宛の贈り物。
公爵が選んだ愛の教科書、裏ルートでしか買えない玄人さん向けで…。

Aブルー「公爵との御縁は末永く! この一文は必須なんだよ!」
ブルー 「末永くよろしくしなくていいから!」
Aブルー「マツカに書かせないと言うなら、ぼくが書くけど?」

そしてメデタイ様を探して訳して貰う、と怖すぎる発言。

Aブルー「メデタイ様に頼むんだったら、DVDの感想も書けるし!」
ブルー 「そ、それは…」
Aブルー「素敵にエロく訳して貰って、公爵と夢の文通なんだよ!」

やってもいいかな、とソルジャー、ニコニコ。

Aブルー「ちゃんとクッキーの御礼も書くから、このぼくが!」
ブルー 「困るから!」
Aブルー「じゃあ、マツカだよね。末永くよろしく、と忘れずに!」
マツカ 「…分かりました…」

書いておきます、とマツカ君。他の面子も反論は無理で。

キース 「直接文通されるよりかは、まだマシか…」
シロエ 「末永い御縁になるんでしょうか…」
ジョミー「もう絶対にロックオンだしね、向こうはね…」
サム  「ドクツルタケにもまた会っちまったし、逃げられねえぜ…」

出来れば暫く出ないで欲しい、と祈るしかない御一同様。

キース 「御礼状の御礼状は来ないだろうな?」
シロエ 「それだと無限ループですよ!」
ブルー 「大丈夫だと思うけれども、御縁の方はね…」
Aブルー「落雁とかも送るんだからさ、きっと続くよ、これからも!」

もう本当に末永く、とBLな箱を抱えて歓喜のソルジャー。

Aブルー「そしてこっちの箱がメデタイ様からの贈り物で…」
ブルー 「お守りとかだと書いてあるから、開けなくていいよ!」
Aブルー「でもね、確認…。うん、今回もなんだか凄そう!」
ブルー 「分かったから!」
Aブルー「マツカ、くれぐれもよろしくとね!」

そして末永くよろしくなのだ、と満面の笑顔。
ヤバイ荷物で大騒ぎの中、今月これにて中継終了~。

2015/03/31 (Tue) 

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☆寒かった節分


とんでもない節分を食らった二月も終わって、三月到来でございます。
シャン学メンバー、生徒会長の家に揃っておりますが。

キース 「…今月は無事に済むんだろうな?」
ブルー 「後ろ向きな発言はやめた方がいいよ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 今日から三月だもん! もう春だも~ん!」

冬はおしまい! と元気一杯、「そるじゃぁ・ぶるぅ」。

ぶるぅ 「節分の次の日から春って言っても、ピンと来ないし…」
ブルー 「立春は言葉だけだよねえ…」
シロエ 「節分寒波なんて言葉があるほどですしね」
ジョミー「今年は真面目に寒波だったよ、節分は!」
サム  「うんうん、死ぬかと思ったぜ」

誰かのせいで、とサム君が言えば、ドッと溜息の御一同様。

キース 「玉手箱とはよくも言いやがったな、ドクツルタケめ!」
シロエ 「玉手箱どころか爆弾でしたよ、あの箱は」
スウェナ「だけど、元からそれっぽいものよ、玉手箱って」

一種の危険物じゃない、とスウェナちゃん。

スウェナ「開けるなっていうのを開けたら終わりよ」
キース 「だが、ドクツルタケは開けろとそそのかしたぞ!」
シロエ 「おまけに逃走しましたしねえ…」

誰かのバイクで、と泣けど喚けど、戻せない時間。
ドクツルタケとは、節分祭へのバスで出会ったイングリッドさんで。

ジョミー「玉手箱ってさあ…。開けた人間がババを引くんじゃあ…」
キース 「普通はそうだが、ババを引いたのが俺たちではな…」
シロエ 「バス中の晒し者でしたしね…」
サム  「ひでえ写真が山ほどっていうのが最悪だぜ」

俺たちの目にはモザイクだらけの…、と呻くサム君。

サム  「何だったんだよ、あの写真はよ」
ブルー 「君たちにはとても見せられないから、咄嗟にモザイク」
キース 「だが、片手落ちだったらしいな、あんた」
ブルー 「ヤバイと思って、君たちには細工したんだけれど…」

他の乗客を忘れていた、という話。
玉手箱の中身、バス中に飛び散っていませんでしたか…?

2015/03/01 (Sun)

 

☆車内が凍った


先月の節分は寒かった、と回想モードのシャン学メンバー。
ドクツルタケことイングリッドさんが残した玉手箱から、酷い写真が。

キース 「あの写真がバス中に飛び散るまではマシだったのに…」
シロエ 「皆さん、耳が遠かったですしね…」

バスの乗客はご老人ばかり、アヤシイ話は聞こえていなかった模様。
密着座りのバカップルだけが問題だったわけですが。

ジョミー「あんな写真が床に落ちたら、誰でも見るしね…」
サム  「床だけじゃ済まなかったじゃねえかよ!」
マツカ 「ご老人の膝の上にも落ちましたから…」
シロエ 「あれで入れ歯が飛び出した人もありましたしね」
スウェナ「顎が外れるというヤツよね…」

玉手箱から飛び散った写真、あろうことか全部が無修正。
イングリッドさんのご主人が選んだ体位各種で、裏にはコツが。

キース 「せめて謎言語で書いてくれていれば…。写真の裏を」
ブルー 「そうは思うけど、公爵からすればサービスなんだよ」
シロエ 「そんなサービス、要りませんから!」
サム  「小さな親切、大きなお世話っていうヤツだぜ、あれ」

公爵直伝のコツは謎言語ならぬ、この国の言葉。
写真を拾えばもれなく読めるという迷惑仕様の代物でして。

キース 「モザイク無しの酷い写真で、裏がそいつのコツではな…」
シロエ 「バス中の晒し者でしたよ、アレは!」
サム  「しかも拾えと怒鳴るヤツまでついてたしよ…」
ジョミー「自分で拾えばいいのにさ…」
ブルー 「御利益が逃げると一歩も動かなかったしねえ…」

動かざること山の如し、と超特大の溜息が。

ブルー 「バスの中ではあの座り方、と思い込んだら不動だよ」
キース 「お蔭で俺たちが地獄を見たんだ、アレの回収で!」
シロエ 「拾いに行ったら好奇心でジロジロ見られましたよ」
ジョミー「お盛んですね、って言われたよ、ぼくは!」

バスに乗っていたご老人たちの視線がグサグサ刺さりまくり。
シャン学メンバー、気分は節分寒波ですよね…。

2015/03/02 (Mon)

 

☆飛び散った写真


節分の七福神巡りに出掛けたシャン学メンバー、今年も地獄へ。
バス中に飛び散ったエロい写真を拾う羽目になり、さながら酷寒地獄。

キース 「いくら節分寒波でもだ、バスの中まで凍らなくても…」
シロエ 「でも、寒かったのはぼくたちだけなんですよ!」

何処かの馬鹿は熱々でした、と苦々しげなシロエ君。

シロエ 「お宝写真だのスペシャルDVDだのと貰いまくりで!」
ジョミー「玉手箱の中身も、写真の他にもギッシリ入ってたしね…」
サム  「覗いたのかよ!?」
ジョミー「拾った写真を届けに行ったら自慢してたよ」
シロエ 「やっぱりキノコの山でしたか?」
ジョミー「そこまで見ないよ、なんか一杯詰まってるなあ、って!」

アレの中身が一目で分かるレベルになったらおしまいだ、という話。

ジョミー「解説されちゃう前にダッシュで逃げたよ、写真を渡して!」
シロエ 「ぼくは見ないで渡しましたしね」
キース 「俺も顔を背けていたからな…」
ジョミー「みんながそういう態度で行くから、ぼくがカモなんだよ!」

ウッカリ正面から行ってしまった、とブツブツと。

ジョミー「でもさあ…。あの写真の裏についてた解説…」
キース 「まさかと思うが、読んでみたのか?」
ジョミー「読んでないけど、あれって誰が訳したんだろう?」
一同  「「「は?」」」
ジョミー「公爵って、この国の言葉が分かるわけ?」

公爵からの贈り物だよ、と言われてみればその通りで。

ジョミー「解説を書けるレベルだとしたら、凄すぎるけど…」
キース 「ドクツルタケが訳したんじゃないのか?」
ジョミー「それだと、いつもの贈り物の手紙が変じゃない?」

毎回、毎回、謎言語だよ、と冷静な指摘。

キース 「喋れても書けないというわけか…」
ジョミー「うん、多分」
シロエ 「それじゃ、公爵も無理でしょうね」
ジョミー「そう思うんだよ、誰だと思う?」

訳した人は、という疑問ですが。
それは確かに気になるポイント、いったい誰が…?

2015/03/03 (Tue) 

 

☆訳したのは誰だ


七福神巡りに行くバスの車内に飛び散ってしまったエロい写真。
裏面に解説つきでしたけれど、公爵には書けないとジョミー君の指摘。

ジョミー「誰かが訳して公爵の代わりに書いたんだよ。誰だろう?」
キース 「会社の部下の誰かじゃないのか?」
マツカ 「ぼくが御礼状を出す時もそうですからね」

あの国の言葉は分かりませんから、とマツカ君。

マツカ 「父の会社の人に頼んでいますよ、訳して下さいと」
ジョミー「その人、誰だか分かってる?」
マツカ 「えっ?」
ジョミー「訳してる人だよ、その人の顔とか名前とか」
マツカ 「そういえば…。何も考えていませんでした」

父に頼んでいるだけで…、とマツカ君、首を捻りまして。

マツカ 「ずっと取引があるわけですから、堪能な人もいる筈です」
シロエ 「公爵の会社の方でも、きっと事情は同じでしょう」
キース 「誰かいるんだろう、その道のプロが」
ジョミー「…そうなのかなあ?」

モザイクだらけの写真だよ、とジョミー君、考え込みながら。

ジョミー「もしかしたらさ、ぼくたちも知ってる人じゃないかと」
一同  「「「は?」」」
ジョミー「あれだよ、メデタイ様っていう人」
一同  「「「ええっ!?」」」

どうして其処でメデタイ様が、と驚く御一同様ですが。

ジョミー「出張に行ったりしてるんだ、ってドクツルタケがさ…」
キース 「松茸も送って貰っているとかいう話だしな…」
シロエ 「堪能そうではありますね。例の謎言語に」
ジョミー「おまけにドクツルタケの手先だよ、メデタイ様は」

今回もバイクで追い掛けて来た上に偵察も…、と言われてみれば。

キース 「そうか、ドクツルタケの依頼で訳すことも…」
シロエ 「充分、有り得ることですね」
ジョミー「あんな写真の解説だよ? 会社の人には頼みにくいよ」
サム  「だよなあ、普通の神経じゃ無理だぜ」

あんなブツの翻訳を頼むだなんて…、とサム君も。
トンデモな写真、メデタイ様も一枚噛んでましたか?

2015/03/04 (Wed) 

 

☆あの人が怪しい


ソルジャー夫妻が貰った玉手箱から飛び散った写真。
モザイク必須のエロい写真の裏に解説、誰が書いたのかが問題でして。

キース 「ジョミーの言う通り、メデタイ様が怪しいかもな」
シロエ 「怪しすぎという気もしますね…」
サム  「そういや、ドクツルタケが言ってたじゃねえかよ」
シロエ 「何をです?」
サム  「公爵はメデタイ様がお気に入りだとか、そういうのをよ」

確か夕食に招待だとか…、と言われてみればそういう話も。

ジョミー「あったね、なんか親しいっぽい…?」
キース 「それだけじゃないぞ。俺は嫌なことを思い出した」
一同  「「「え?」」」
キース 「メデタイ様は妙な人種にウケがいい、とドクツルタケが」
スウェナ「ゲイとかバイとか言っていたわね…」
シロエ 「公爵のDVDにメデタイ様編は無いそうですけど…」

やっぱりその道の人でしょうか、とシロエ君。

シロエ 「あんな写真の解説を訳していたとしたら、メデタイ様も…」
キース 「頼まれただけ、という線もあるがな」
ジョミー「おめでたい人だって聞いたしね…」
サム  「でもよ、普通の神経してたら出来ねえんじゃねえか?」
ブルー 「どうだかねえ…」

メデタイ様の性格にもよるよ、と生徒会長、メデタイ様説を支持。

ブルー 「その場のノリと勢いだけ、って人もいるから」
キース 「メデタイ様はそのクチだと?」
ブルー 「今までに貰ったプレゼントとかを考えるとねえ…」

ノリの良さだけはピカイチだろう、とフウと溜息。

ブルー 「イングリッドさんに頼まれたとなれば張り切りそうだよ」
キース 「強烈な写真の解説を訳せ、と言われてもか?」
ブルー 「内容が何でもいいんだよ、きっと」
シロエ 「ドクツルタケに惚れているんでしょうか、メデタイ様は?」
ブルー 「モーションをかけているらしいしねえ…」
キース 「惚れた女に頼まれてアレを訳すのか!?」

何処までめでたい男なんだ、と呆れてますが。
やはり犯人はメデタイ様…?

2015/03/05 (Thu) 

 

☆尽くしたいタイプ


七福神巡りに向かうバスの中、シャン学メンバーが回収したエロ写真。
裏に書かれた解説の訳者は、メデタイ様では、という説が。

シロエ 「メデタイ様が訳したんなら、惚れた弱みですね」
キース 「逆に強みという気もするがな」
サム  「どの辺がだよ?」
キース 「どんな依頼でも全力投球、そんな男はそうそういないぞ」
スウェナ「確かに理想的ではあるわね、色々と使えるわけなんだし」

今回も便利に使ってたわねえ…、とスウェナちゃん。

スウェナ「バイクでバスを追わせてた上に、偵察まででしょ?」
ブルー 「下僕体質かもしれないねえ…」

ぼくにはその手の趣味はないけど、と生徒会長、頭を振り振り。

ブルー 「中にはそういうタイプもいるから…。尽くしてなんぼの」
キース 「見返り無しでか?」
シロエ 「ドクツルタケは人妻ですからね…」
ジョミー「浮気って線はないのかな?」
ブルー 「ぼくが思うに、浮気と言うより公認だろうね」

ご主人の公爵も公認の仲、とシャングリラ・ジゴロ・ブルーの解釈。

ブルー 「深い関係かどうかはともかく、いい友達でコンビなんだよ」
サム  「そういや、公爵、ゲイだったよなあ…」
キース 「バイだとは聞いていないしな…。単に結婚しているだけか」
ブルー 「その可能性は大きいね。奥さんがいると便利だからね」

パーティーを開くにしたって夫婦の方が、と言われてみればその通り。

キース 「ドクツルタケも企業家らしいし、旦那がいれば…」
シロエ 「色々と有利かもしれませんね」
サム  「うへえ…。愛の無い結婚っていうヤツかよ」
ジョミー「利害関係が一致してればいいんじゃないかな」

ぼくたちには迷惑すぎるけど…、とブツブツブツ。

ジョミー「あんな写真の解説を訳する人とコンビじゃ、もう最悪だよ」
キース 「二度と出ないと思いたいが…」
シロエ 「そう願いたいんですけどね…」

これっきり御縁が切れるでしょうか、と後ろ向きな発言。
はてさて、今後の展開は…?

2015/03/06 (Fri) 

 

☆三月も半ば


節分は散々な目に遭ってしまったシャン学メンバー、三月もガクブル。
七福神巡りで御利益を頂きまくったソルジャー夫妻が恐怖の的で。

キース 「…とりあえず月半ばまでは無事に来られたが…」
シロエ 「どの辺がどう無事なんです!?」
キース 「まだ実害は出ていないからな」
一同  「「「あー…」」」

そういうことか、と一同、納得。

ジョミー「御利益、御利益って自慢しに来るだけだしね」
サム  「何を言ってるのか分かんねえけど、効いたらしいしなあ…」
シロエ 「福笹だけでも御利益ありそうでしたからねえ…」

一番偉いお坊さんが絵馬に書いてましたし、とシロエ君。

シロエ 「お寺のトップの推薦だったら、七福神も最優先でしょう」
キース 「そうだな、紹介状を持っているのと同じだからな」
スウェナ「今年は最強だったってわけね」
ブルー 「あの手の祈願で紹介状な人はいなかっただろうね」

普通の神経ではまず頼めない、と生徒会長、大きな溜息。

ブルー 「色紙にコッソリお願いします、というのはアリでも…」
キース 「絵馬に書いてくれというのは強烈だからな」
サム  「ドクツルタケ、パワー半端ねえなあ…」
ジョミー「この国の人じゃないっていうのが強いよねえ…」
シロエ 「いろんな意味で最強ですよ、ドクツルタケは!」

もう会いたくはありません、とブツクサ言ってるシロエ君ですが。

マツカ 「…あのう…。言いそびれていたんですけれど…」
キース 「何をだ?」
マツカ 「…怒りませんか?」
キース 「内容によるが…。皆もそうだな?」
ジョミー「うん、聞く前から怒るも何も…」

この平和さえ破れなければ、という発言。
本日土曜日、生徒会長宅にたむろしている御一同様。

ブルー 「ぼくもそうだね、何でもかんでも怒りはしないよ」
マツカ 「でも…」
キース 「俺たちはそんなに心が狭くはないぞ」

見損なうな、と胸を張るキース君に続いて頷く面々。
マツカ君が言いそびれていたこととは…?

2015/03/07 (Sat) 

 

☆忘れていた荷物


生徒会長宅でのんびり土曜日、平和を楽しむシャン学メンバー。
ところがマツカ君が何やら言いそびれたとかで、怒らないかと怖々と。

マツカ 「えっとですね…。実は、今日は荷物が」
一同  「「「は?」」」
マツカ 「これです、これ」

持って来ました、と大きな紙袋が。

サム  「そういや朝から持ってたっけな、それ」
ジョミー「お土産かな、と思ったんだけど、違ったみたいだし…」
シロエ 「ぼくも忘れていましたよ。存在自体を」
キース 「壁際に置いたら、後は帰るまで用が無いからな…」

俺たちの荷物なんぞはそういうもんだ、とキース君。
生徒会長宅に着くなり壁際に放置、後は帰るまでスルーが基本で。

キース 「突っ込まれるとツライ荷物もありがちだしな」
シロエ 「キース先輩の場合は多いですよね、そういうのが」
スウェナ「お坊さん用の着物なんかは、しょっちゅうよねえ…」
サム  「うんうん、木魚ってこともあったぜ」

人の荷物まで気にしてねえよ、とサム君もサラッと。

サム  「んで、その荷物がどうかしたのかよ?」
マツカ 「…とても言いにくいんですが…」
キース 「待て。そいつは、もしかして危険物なのか?」
マツカ 「クール便ではなかったですが…」
一同  「「「クール便!?」」」

ギクリと顔が引き攣る面々、忘れもしない暮れのお歳暮。
危険物取扱い主任に任命されていた勇者ジョミーが持ち込んで…。

キース 「その荷物、ドクツルタケからか!?」
マツカ 「…そうらしいです…」

父の会社に届きました、と紙袋の中から国際宅配便の箱。

ぶるぅ 「かみお~ん♪ イングリッドさんからだあ!」
シロエ 「クール便じゃないなら、クッキーでしょうか?」
マツカ 「そういう感じではありますけれど…」
キース 「菓子だけでは済まないのがドクツルタケだな?」
サム  「嫌な前例ばかりじゃねえかよ、今までの荷物!」

なんてこったい、と上を下への大騒ぎですが。
今度の荷物もお騒がせ…?

2015/03/08 (Sun)

 

☆荷物だと聞いて


マツカ君が持って来た荷物、お父さんの会社に届いた国際宅配便。
差し出し人はドクツルタケことイングリッドさん、誰もが顔面蒼白で。

ジョミー「なんで今頃、荷物が来るのさ!」
キース 「どう考えても先月の事件が絡んでいるぞ」
シロエ 「そうですよね?」

ドクツルタケが出現しましたもんね、とガクガクブルブル。

シロエ 「おまけに迷惑な玉手箱まで持って来ましたし!」
??? 「ちっとも迷惑じゃなかったけどねえ?」
一同  「「「!!?」」」

何事だ、と振り返った背後にソルジャー(会話表記はAブルー)出現。

Aブルー「迷惑どころか宝箱だったよ、あの玉手箱!」
キース 「あんたにとってはそうかもしれんが、俺たちはだな!」
Aブルー「写真を拾ってくれた御礼はちゃんと言ったよ」
キース 「あれを拾うのも、他の人の視線も究極の迷惑だったんだ!」
Aブルー「ふうん…? でもねえ、ぼくはアレのお蔭で…」

充実の毎日、と満面の笑顔。

Aブルー「メデタイ様が集めてくれたお守りは効果抜群だし…」
ブルー 「いいからサッサと帰りたまえ!」
Aブルー「ダメダメ、福の神様から荷物なんだろ?」

そうと聞いたら来るしかなくて、と居座りモード。

Aブルー「絶対、クッキーだけじゃないって! 他にも素敵に!」
キース 「だから困っているんだろうが!」
Aブルー「そんなに嫌なら、ぼくが引き取って帰るけど?」
マツカ 「そうなると、ぼくが困るんですよ!」

御礼状を出さなきゃいけませんし、とマツカ君。

マツカ 「失礼があってはいけませんから、きちんと父の会社から…」
Aブルー「どうせ定型文だろう? そんなものより!」

ぼくが心をこめて書くから、とソルジャーの提案。

Aブルー「それを会社の人に訳して貰えば完璧だよ!」
ブルー 「心をこめてって…。どういう文面?」
Aブルー「もちろん感謝の気持ちだってば!」

お蔭で夫婦円満だとか…、と言われましても。
そんな文章、訳する人が困りませんか?

2015/03/09 (Mon) 

 

☆訳す人が困る


ドクツルタケことイングリッドさんから、またも届いた国際宅配便。
おまけに気付いたソルジャー登場、御礼状は自分がと言い出しまして。

Aブルー「定型文より、心がこもった御礼状! それが一番!」
ブルー 「マツカの会社の人が困るから! そういうのは!」

訳す人の立場で考えてみろ、と生徒会長。

ブルー 「いくら会社の仕事でもねえ、アヤシイ手紙を訳すなんて!」
シロエ 「場合によってはパワハラですよ、それ」
キース 「まったくだ。社員なだけに断れないしな」
サム  「出来ません、なんて言ったら給料に響きそうだぜ、それ」
スウェナ「そうねえ、評価は下がるわよねえ…」
ジョミー「訳せ、って怒鳴られることもあるかも…」

そうなるとホントにパワハラなんじゃあ、とジョミー君も。

ジョミー「だからさ、マツカが書いた方がいいと思うけど…」
マツカ 「ぼくも迷惑をかけたくはありませんからね…」

当たり障りのない御礼状を書いておきます、と言いつつも。

マツカ 「中身の確認は必要なんです、見ないで出すのは失礼ですし」
キース 「入ってもいなかった菓子の御礼なんかは最低だしな」
ブルー 「マナー違反というヤツだよね」

とにかく御礼状はマツカに書かせて、と生徒会長の指示ですけれど。

Aブルー「いいんじゃないかな、ぼくが書いても」
ブルー 「それは訳す人に迷惑だから!」
Aブルー「そうとも限らないんじゃないかな、ぼくが思うに」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「趣味と実益を兼ねて訳したら無問題だよ!」
一同  「「「へ?」」」

なんだそれは、とワケワカランな顔の御一同様。

ブルー 「なんだい、趣味と実益って?」
Aブルー「訳す仕事を楽しんで貰えばいいと思うけど!」
ブルー 「君が書くような御礼状をね、喜んで訳す人はいないから!」
Aブルー「どうだろう? 趣味も好みも人の数だけあるんだし…」

いろんな人がいるからねえ、と言ってますけど。
そんなのレアな人材ですよ…。

2015/03/10 (Tue) 

 

☆訳せそうな人


ドクツルタケことイングリッドさんから届いた荷物。
御礼状は自分が書けばいいのだ、とソルジャーが言ってますけれど…。

Aブルー「訳してくれそうな人の心当たりはあるんだよ、うん」
一同  「「「へ?」」」

そんな奇特な人が何処に、と見回す御一同様。

キース 「まさかブルーじゃないだろうな?」
シロエ 「そういえば読めるんですよね、あの謎言語…」
ブルー 「ぼくは絶対、お断りだから!」
Aブルー「心配しなくても君じゃないって!」

ちゃんとマツカのお父さん会社の人で…、とソルジャー、ニコニコ。

Aブルー「メデタイ様も勤めてるんだよね、お父さんの会社に」
マツカ 「…そうですけど…」
Aブルー「それに出張にも行くと聞いたよ、福の神様の国に!」
マツカ 「そうみたいですが?」
Aブルー「ほらね、ちゃんと素敵な人材が!」

御礼状の訳はメデタイ様に頼めばいいのだ、と笑顔。

Aブルー「メデタイ様なら、パワハラってことにもならないよ!」
ブルー 「分からないじゃないか!」

仕事の中身がアレなだけに…、と生徒会長、即座に一喝。

ブルー 「君が心をこめた御礼状なんて、絶対酷い中身だから!」
Aブルー「何を言うかな、役立ってます、と例を挙げてね!」

スペシャルDVDも写真も素晴らしいんだし、と大絶賛。

Aブルー「特に写真の解説とコツが嬉しいです、と書かなくちゃ!」
ブルー 「そんな内容、最悪すぎだし!」

もう間違いなくパワハラだ、と顔を顰める生徒会長。

ブルー 「メデタイ様でも訳に困るに決まっているから!」
Aブルー「そうなのかなあ? 得意そうだけど…」
一同  「「「は?」」」

どうしてそういう理論になるのだ、と首を捻った面々ですが。

Aブルー「君たちがバスで拾ってくれた写真の裏なんだけどね」
キース 「…あれがどうした?」
Aブルー「この国の言葉でビッシリ解説、しかも名文!」

実に見事な訳だったのだ、とソルジャー、ウットリ。
もしやメデタイ様の訳…?

2015/03/11 (Wed)

 

☆その道のプロ


ドクツルタケことイングリッドさんからの国際宅配便。
ソルジャーが御礼状を書くと言い出し、メデタイ様の名を挙げまして。

Aブルー「公爵の文章を訳した人はね、きっとメデタイ様なんだよ!」
キース 「なんでそうだと言い切れる!」
ブルー 「まさかサイオンで調べたとか…?」
Aブルー「そんな無粋なことはしないよ、お宝なんだし!」

名文を堪能してこそなのだ、と裏を取ってはいないようですが。

Aブルー「ぼくもハーレイも喜ぶ名文、素人にはまず無理だから!」
ブルー 「…どういった意味で名文なわけ?」
Aブルー「ただの解説文じゃなくって、こう、なんと言うか…」

ヤリたい気持ちが湧き上がるような、と熱い瞳で。

Aブルー「エロいんだよ! もう最高に!」
シロエ 「…その道のプロの仕事じゃないですか?」
ブルー 「海外モノを専門に訳する仕事もあるかもねえ…」

無修正は何かと人気だから、と生徒会長、ヤケクソ発言。

ブルー 「ぼくはメデタイ様よりもそっちを推すね。プロ説をね」
Aブルー「プロって言うなら、メデタイ様もプロだと思うけど?」
一同  「「「は?」」」

メデタイ様と言えばマツカ君のお父さんの会社の社員。
無修正モノを扱うような仕事をしているわけがなく。

マツカ 「あのう…。父の会社にそういう部門は無いですよ?」
サム  「だよなあ、ヤバイ仕事なんかをしなくってもよ…」
キース 「充分に利益が上がる筈だな、間違いない」

会社によってはヤバイ稼業が本業だったりするんだが…、とキース君。

キース 「真っ当な看板を掲げておいて裏稼業というのも多いしな」
ブルー 「あるねえ、そういう会社もね」

でもマツカのお父さんの会社は違うから、と生徒会長、厳しい視線。

ブルー 「メデタイ様がプロなんてことは有り得ないよ、うん」
Aブルー「プロと言ったけど、仕事だとは言っていないよ、ぼくは」

むしろアマチュアで趣味の範疇、と妙な発言。
それはいったいどういう意味…?

2015/03/12 (Thu)

 

☆お仕事は接待


ドクツルタケことイングリッドさんに、御礼状を書きたいソルジャー。
訳す人が困るだろうという話の中、メデタイ様の名前が浮上で。

Aブルー「メデタイ様はね、表は普通の会社勤めで…」
キース 「裏の顔でもあると言うのか?」

ヤバイ裏稼業をしているのか、とキース君。

キース 「趣味の範囲で何をしようが、個人の自由かもしれないが…」
シロエ 「ヤバイ仕事はマズすぎるんじゃないですか?」
ブルー 「場合によってはクビだよ、それは」
マツカ 「父は寛容な方ですけれども、裏稼業はちょっと…」

普通のアルバイトならばともかく、とマツカ君も。

マツカ 「もし本当なら、父の会社の業績にも傷がつきますから」
Aブルー「それは大丈夫じゃないのかな? 接待ってことで」
一同  「「「接待?」」」

なんだそれは、と目を剥く御一同様ですが。

Aブルー「こっちじゃよくあるらしいよね。お得意様を御招待とか」
キース 「いわゆるゴルフとか宴会とかか?」
Aブルー「そう、そんな感じ! それと似たような意味で接待!」
シロエ 「誰を接待するんです?」
Aブルー「決まってるじゃないか、福の神様だよ!」

得意先だと言うじゃないか、と満面の笑み。

Aブルー「ヤバイ代物に関わっていても、接待ならね!」
ブルー 「うーん…。世の中にはヤバイ接待もあるそうだけどね…」
Aブルー「ほらね、だからメデタイ様のも接待! 会社はオッケー!」

クビにはならない、と胸を張りまして。

Aブルー「自分の趣味を活かして接待、それが裏の顔!」
キース 「ドクツルタケの接待がか?」
Aブルー「そうだよ、それとご主人の公爵!」

例の写真の解説文もメデタイ様の訳に違いない、と確信らしく。

Aブルー「福の神様も言ってたじゃないか、好かれてるんだ、って!」
ブルー 「ああ、公爵ね…」
Aブルー「それだけじゃないよ、ゲイとかバイとか!」

メデタイ様の周りにはその手の人が一杯、という指摘。
名訳とやらは交友関係のせい…?

2015/03/13 (Fri)

 

☆メデタイ様の訳


ドクツルタケことイングリッドさんから、またも国際宅配便。
御礼状を書きたいと言い出したソルジャー、メデタイ様をベタ褒めで。

Aブルー「あの名訳はね、ゲイとかバイとかを知っていればこそ!」
キース 「メデタイ様はノーマルだと聞いたが…」
シロエ 「ドクツルタケにモーションですしね、そうなんでしょう」
Aブルー「それとこれとは話が別だよ!」

その趣味が無くても知識があれば、とニコニコニッコリ。

Aブルー「日頃から色々と見聞きしていれば、知識も増えるし!」
ブルー 「…それで素晴らしい訳になったというのかい?」
Aブルー「そう! だからこそエロい名文が生まれるんだよ!」

本当に凄い訳だったのだ、とソルジャー、絶賛。

Aブルー「仕事で訳しただけだったらねえ、あそこまではとても…」
ブルー 「つまり本当にメデタイ様がアレを訳したと?」
Aブルー「ぼくはそう見たね!」

まず間違いない、と絶大な自信。

Aブルー「そのメデタイ様がいらっしゃるから、御礼状も安心!」
一同  「「「は?」」」
Aブルー「ぼくが書いたら、メデタイ様を指名するんだよ!」

そして素敵に訳して貰う、と瞳がキラキラ。

Aブルー「定型文より、心がこもった御礼状! ぼくの真心!」
ブルー 「ちょ、ちょっと…!」
Aブルー「絶対そっちがいいんだってば、今後のためにも!」

また何か貰えるかもしれないし…、とソルジャー、夢見る表情。

Aブルー「だから御礼状を書くのはぼく! 訳はメデタイ様!」
ブルー 「どうやって頼むつもりなわけ?」

メデタイ様に、と生徒会長、もっともな疑問。

ブルー 「知り合いでもないのに、どうするつもりさ!」
Aブルー「大丈夫! あちらは一方的に知り合いだからね!」
キース 「そういえばバスでガン見していたか…」
シロエ 「偵察に乗って来ましたっけね…」
Aブルー「ほらね、向こうはよく知ってるし!」

任せて安心、というソルジャーですが。
メデタイ様と連絡、取れますか?

2015/03/14 (Sat) 

 

☆メデタイ様にお願い


きっと中身はトンデモであろう、イングリッドさんからの国際宅配便。
御礼状は自分が書くのだ、とソルジャー、メデタイ様を御指名。

Aブルー「ぼくからの御礼状だと頼めば、きっと名訳!」
ブルー 「確かに向こうは一方的に知っているだろうけど…」

どうやって連絡を取るつもりだい、と生徒会長。

ブルー 「サイオンなんかは使って貰っちゃ困るんだけど!」
Aブルー「使わないってば、正攻法で行くからね!」
一同  「「「正攻法?」」」
Aブルー「そう! メデタイ様の居場所は分かっているから!」

御礼状を書いて任せるだけだ、と自信たっぷり。

Aブルー「というわけでね、頼むよ、マツカ」
マツカ 「ぼくですか!?」
Aブルー「決まってるじゃないか、君だけが頼りなんだから!」

メデタイ様に御礼状を届けて欲しい、とお願い目線。

Aブルー「ぼくからのだ、と説明するのも忘れないでよ」
マツカ 「…どうしてぼくになるんです?」
Aブルー「メデタイ様は君のお父さんの会社の社員だからね!」

調べれば居場所も分かるであろう、とズバリ正論。

Aブルー「名前とかが全く謎でも、ちゃんと姿は見たんだし!」
マツカ 「それはそうですが…」
Aブルー「すごくデカイ人で、イングリッドさんと知り合いで…」

公爵とも知り合いとなったら簡単に見付かる、と言うソルジャー。

Aブルー「だから御礼状を書いたら頼みに行ってよ!」
マツカ 「…ぼくがですか?」
Aブルー「他のみんなじゃ出来ないよ、これは!」

君のお父さんの会社の人なんだから、と畳み掛けモード。

Aブルー「ぼくは書くだけ、君は訳を頼みに出掛けるだけで!」
マツカ 「…中身が普通じゃない手紙を持ってですか?」
Aブルー「真心の手紙と言って欲しいなあ…」
ブルー 「君の御礼状は真心どころの騒ぎじゃないから!」
サム  「だよなあ、マツカも赤っ恥だぜ」

一生の恥だ、とサム君も。
マツカ君、メデタイ様を探しに行かされるんですかねえ…?

2015/03/15 (Sun) 






 

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