☆ネタの内です
節分と言えば七福神巡り、節分祭を催すお寺へ行こうと乗ったバス。
去年も出会ったイングリッドさんに乗り込まれてしまい、また珍道中。
女性 「キノコのお守り、正体が分かって助かったわよ」
ブルー 「どういう場面で?」
女性 「あなたたちの言ってるメデタイ様と会った時によ!」
余計な恥をかかずに済んだ、とニコニコニッコリ。
女性 「集めたお守り、披露しようと思っていたから」
ブルー 「…そ、それは確かに、披露してたら大恥かもね…」
キース 「モノがモノだけに、あちらも困った可能性が高いな」
シロエ 「ちょっと強烈すぎでしたしね…。あれ?」
でも…、と首を捻ったシロエ君。
シロエ 「その割に、あの手のお守り、沢山送って来ましたよね?」
サム 「アヤシイ形の饅頭もあったぜ」
ジョミー「大恥だって言うんだったら、変じゃない?」
ああいう品物はメデタイ様が集めたんじゃあ…、とジョミー君も。
ジョミー「何のお守りか知っていないと買えないよ?」
女性 「キノコのお守りで通じたわよ」
ブルー 「…喋った方が恥じゃないのかい?」
女性 「知ってればただの下ネタよ!」
そういう話もネタの内だ、と強烈な台詞。
女性 「あれをプレゼントしたゲイのカップルの話もしたし」
Aブルー「ぼくたちの話もしてくれたんだね!」
女性 「そうよ、あっちも喜んでたわよ、実物に会えて」
Aブルー「メデタイ様が?」
女性 「ええ。聞いた通りのバカップルだった、って大感激よ」
百聞は一見に如かずと言うものね、と例の密着座りを指摘。
女性 「こういう座り方かもしれないわ、と言っといたのよ」
Aブルー「聞いたかい、ハーレイ? この座り方で良かったねえ!」
A船長 「そうですね。まさか覚えていて下さるとは…」
女性 「忘れないわよ、一度見たらね」
ブルー 「忘れてくれた方がいいんだけど!」
出来れば忘れて欲しかったけど、と嘆くだけ無駄。
バカップルのせいで今年も地獄に…?
2015/02/15 (Sun)
☆ゲイ向けな人
七福神巡りに行こうと乗った路線バス、どうやら今年も受難のフラグ。
ドクツルタケことイングリッドさんが来てしまいまして…。
Aブルー「福の神様に覚えて貰えるなんて、もう本当に嬉しいよ!」
女性 「そういう名前になっていたとは思わなかったわ」
福の神ねえ…、とイングリッドさん、クスクスと。
女性 「メデタイ様っていうのも素敵よ、いいセンスだわね」
Aブルー「あっ、やっぱり?」
女性 「だってそうでしょ、今日だって偵察に走ってたのよ?」
おめでたい性格でなければ何なのだ、という話。
女性 「この国に来た時は便利に使っているんだけれど…」
ブルー 「どういう知り合いか気になるんだけどね?」
女性 「ウチの主人が気に入ってるのよ、どうしたわけだか」
メデタイ様が出張で出掛けた折に出会ったらしい、ご主人の公爵。
ゲイと噂の人だけに…。
シロエ 「そ、それじゃ、あの人もそっちの人ですか?」
女性 「さあねえ…。本人はノーマルだと主張してるけど…」
キース 「…けど、というからには違うんだな?」
女性 「私にモーションをかけてくるから、ノーマルっぽいけど…」
ブルー 「ノーマルではないと?」
女性 「主人の他にも色々とねえ…。こう、ゲイとかバイとか」
その手の人種にウケがいいのだ、と溜息が。
女性 「でもって、おめでたい性格でしょう? こう、ついつい…」
Aブルー「関係を持ってしまうんだね!」
女性 「そうなのよ。…って、深い関係って意味じゃないわよ?」
本人は友情のつもりらしいんだけど、と一応、補足。
女性 「飲みに誘われたらホイホイ行くしね、ウチにも来たし」
ブルー 「それは出張のついでだよね?」
女性 「ええ。主人が夕食に招待したい、と連れて来ちゃって」
Aブルー「いいねえ! 夕食で始まるディープな関係!」
女性 「そこまではいっていないわよ?」
公爵のDVDにメデタイ様編は無いそうですが。
話は今年もヤバイ方へと?
2015/02/16 (Mon)
☆ゴミが好きな人
シャン学メンバーが乗ったバスに今年も来ました、イングリッドさん。
お使い認定のメデタイ様はゲイとかバイに好かれるとかで。
Aブルー「ご主人秘蔵のDVDにメデタイ様はいないのかあ…」
女性 「いたら私もビックリだわよ」
Aブルー「じゃあ、メデタイ様はあくまで君のお使いなわけ?」
単独で動いてはくれないのだろうか、と尋ねるソルジャー。
女性 「どういう意味よ?」
Aブルー「ゲイとかバイとかにウケがいいなら、こう、色々と…」
A船長 「お知り合いになって損はありませんから」
女性 「本人にその趣味は無さそうよ? 女性専門らしいのよ」
Aブルー「それじゃ期待は出来ないのかなあ、いろんなアイテム」
去年は沢山貰ったしね、とニコニコと。
Aブルー「個人的に御縁が出来たら、もっと山ほど!」
女性 「あら、私から送った分では足りなかったわけ?」
Aブルー「そうじゃないけど、同好の士は欲しいからね!」
女性 「単にそれだけ?」
Aブルー「とりあえず、メデタイ様とヤろうって気は無いね!」
ぼくはハーレイ一筋で…、とソルジャー、胸を張りまして。
Aブルー「今年もお正月から頑張ったんだよ、姫はじめ!」
一同 (((うわー…)))
ヤバイ、と青ざめる御一同様。
しかしソルジャー、気にも留めずに。
Aブルー「貰ったDVDで気分を盛り上げて、ガンガンと!」
女性 「あんなゴミなんかで?」
Aブルー「ゴミだと言うなら燃えるゴミだね、それは最高に!」
A船長 「素晴らしい中身でしたよ、あれは」
見ている間にもうたまらなくなりまして…、とキャプテンまでが。
A船長 「我慢強いと自負してましたが、あれを見たらもう…」
Aブルー「文字通り貪り食われたよ、ぼくは!」
女性 「主人のゴミも役に立つのねえ…」
Aブルー「もっと欲しいと思ってしまうよ、あのコレクション!」
まだまだ他にもありそうだから、と欲張ってますが。
この話題、続けていったら猥談地獄じゃあ…?
2015/02/17 (Tue)
☆今年もヤバそう
七福神巡りに向かうバスの中、イングリッドさんと話が弾んでますが。
盛り上がっているのはソルジャー夫妻で、他の面子は顔面蒼白。
シロエ 「この流れ、ヤバくないですか?」
キース 「幸か不幸か、皆さん、耳が遠いようだが…」
現時点では聞かれていないようだが、とキース君。
キース 「しかし俺たちの耳には聞こえるわけで…」
サム 「嫌というほど聞こえてくるよな」
女性 「あら、あっちの二人もお友達でしょうが」
ちゃんと送った荷物も届いているようだし、とイングリッドさん。
女性 「お友達でなければ届かないわよ、普通はね」
シロエ 「他人なんですが!」
Aブルー「ダメダメ、そこはお友達だと言わなくちゃ!」
まだまだ沢山貰うんだから、とソルジャー、割り込み。
Aブルー「秘蔵のDVDコレクションだって、もっと欲しいし!」
A船長 「あれは素晴らしいお宝画像でしたしねえ…」
女性 「私にとってはゴミなんだけど…」
Aブルー「ぼくにとっては国宝級だよ、世界遺産にしたいくらいで!」
女性 「理解不能だわね、その感覚は」
Aブルー「メデタイ様なら分かってくれるかもしれないよ!」
ゲイとかバイとかに好かれる人なら…、とウキウキと。
Aブルー「一度、観賞して貰ったら? メデタイ様に」
女性 「おめでたい性格の人ではあるけど、見るかしらねえ…」
あんなモノを、と考え込むイングリッドさんですけれど。
女性 「そうそう、メデタイ様って名前なんだけど」
Aブルー「メデタイ様がどうかした?」
女性 「確か、あなたがつけたのよね?」
Aブルー「そうだよ、福の神様のお使いだからね!」
女性 「それじゃ私は福の神なの?」
そういう名前で呼ばれてるの、との御下問で。
Aブルー「違うよ、ちゃんと立派な名前があって!」
女性 「あら、何かしら?」
それは是非とも知りたいわねえ、とニッコリと。
ドクツルタケと名付けたシャン学メンバー、バレて地獄に落ちるとか?
2015/02/18 (Wed)
☆その人の名は
路線バスの中でイングリッドさんと盛り上がるソルジャー。
メデタイ様の名前とセットで福の神なのか、と訊かれて違うと否定で。
Aブルー「ぼくは福の神と呼んでいるけど、他のみんなは別物で!」
女性 「そうなの? それじゃ、あなたのセンスじゃないのね」
Aブルー「うん。福の神だと言っても絶対、認めて貰えないし!」
女性 「それで私はなんて呼ばれてるの?」
Aブルー「ドクツルタケだよ!」
女性 「…ドクツルタケ?」
ポカンとしているイングリッドさん。
女性 「えっと…。それはどういうものかしら?」
一同 (((や、ヤバイ…)))
ドクツルタケの由来がバレる、とシャン学メンバー、ガクブル状態。
Aブルー「ドクツルタケってキノコだったよねえ!?」
キース 「俺たちに訊くな!」
女性 「キノコなの? それは美味しいのかしら?」
Aブルー「なんだったかなあ、食べると美味しいらしいんだけど…」
女性 「松茸と同じで臭いとか?」
イングリッドさんの国では理解されない松茸の香り。
臭いキノコだと認識されて嫌われ者。
Aブルー「匂いについては聞いてないねえ…。ぼくは」
女性 「ドクツルタケねえ…」
気になるわね、と「ちょっと」とシャン学メンバーに視線を。
女性 「食べて美味しいキノコらしいけど、何故、私なの?」
キース 「そ、それはだな…」
シロエ 「ツルです、鳥の鶴みたいに白くて綺麗なキノコで!」
女性 「鶴ねえ…。褒めて貰ったと思っていいのかしら?」
シロエ 「そうです、最高の褒め言葉です!」
この際、これで誤魔化してしまえ、という方向へ。
シロエ 「キノコな御縁で、鶴のような美人という意味なんです!」
女性 「まあ、ありがとう。これでも色々名前があるのよ」
一同 「「「は?」」」
女性 「自分で言うのも何だけど…。雪の女王とか月の女神とか」
また一つ名前が増えたわねえ、と言ってますけど。
ドクツルタケの由来、バレずに済みますか?
2015/02/19 (Thu)
☆名前はコレです
シャン学メンバーがイングリッドさんに付けた、ドクツルタケの名前。
由来を訊かれて「鶴のような美人」の意味だと誤魔化し中で。
女性 「素敵な名前をありがとう。ドクツルタケなのね」
シロエ 「そうです、福の神より断然上です!」
女性 「じゃあ、喜んで頂いておくわ」
キース 「是非そうしてくれ!」
これで一件落着だ、とホッとした所へ。
Aブルー「確か、天使って意味もあるんじゃなかったかい?」
女性 「天使ですって?」
Aブルー「うん。ドクツルタケの名前で天使がどうとか」
一同 (((ま、マズイ…)))
ドクツルタケなるもの、実は最強の毒キノコ。
これに当たると確実に死ぬ、というので英語の名前が「死の天使」。
女性 「そういう別名があるのかしら?」
Aブルー「この国じゃなくて、他の国の言葉だったと思うけど…」
女性 「ちょっと訊くけど、白いキノコなのね、ドクツルタケは?」
シロエ 「そ、そうです、真っ白で鶴みたいだという意味ですが」
女性 「白いキノコで名前が天使ねえ…」
もしかしてアレじゃないかしら、と首を捻ったイングリッドさん。
女性 「私の国でもキノコ狩りはポピュラーなんだけど…」
キース 「あんたも行くのか?」
女性 「主人にそういう趣味が無いから行かないわよ」
シロエ 「それなのにドクツルタケに心当たりがあるんですか?」
女性 「シーズンになると話題になるのよ、キノコのことも」
そして…、と瞳に疑惑の色が。
女性 「採っては駄目だ、と有名なキノコがあるんだけれど?」
シロエ 「…ど、どんなキノコですか?」
女性 「死の天使っていう名前のキノコよ、真っ白なのよ」
一同 「「「うわー…」」」
女性 「その反応からして、ドクツルタケってアレらしいわね」
キース 「ち、違うんだが!」
Aブルー「それで合ってるよ!」
間違いないよ、と答えてくれたソルジャーですが。
ドクツルタケの由来、バレたらやっぱり死にますか…?
2015/02/20 (Fri)
☆福が欲しい人
イングリッドさんに名付けたドクツルタケの由来、バレそうな気配。
死の天使というキノコの方を知られていた上、間違いないと声までが。
Aブルー「死の天使だからドクツルタケだよ、酷いよねえ?」
A船長 「私たちにとっては福の神なのですが…」
女性 「どうしてドクツルタケになるのよ?」
キース 「い、いや、それは…」
Aブルー「当たると確実に死ぬって意味だと思ってるけど!」
そういう話からついた名前で…、とソルジャーが暴露。
Aブルー「だからさ、そこの連中は放っておいて!」
A船長 「私たちに福を頂けませんでしょうか、お願いします」
どうか今年も素敵な福を…、とキャプテンからもお願いが。
女性 「そうねえ…。せっかく来たんだものね」
キース 「ま、まさか、また何か持って来たのか!?」
女性 「とりあえず主人からのプレゼントがね」
一同 「「「公爵!?」」」
女性 「あら、そんなトコまで知ってるの?」
有名人ではない筈だけど、とイングリッドさん、キョトンとした顔。
女性 「何処からバレちゃったのかしら…」
マツカ 「父の会社がお世話になっていますから…」
女性 「ああ、あなたがマツカ君だったわね!」
いつも取り次ぎありがとう、と天使の微笑み。
女性 「あの人が顔を知ってて良かったわ」
Aブルー「そういえば、メデタイ様がマツカを見付けたんだっけね!」
女性 「そんな所ね、社内報の写真は私も見たし」
お蔭で去年の御礼を送れて素敵な御縁が、とニッコリと。
女性 「あの人も色々楽しんでるしね、贈り物探し」
ブルー 「探さなくていいから!」
Aブルー「ぼくは探して欲しいんだけど!」
もっと色々、と欲張るソルジャー。
Aブルー「それで、公爵からのプレゼントって?」
女性 「スペシャルDVDって言ってたわよ」
Aブルー「DVDだって!?」
また無修正の素晴らしいのが、と感激ですけど。
今年もドクツルタケが本領を発揮するんでしょうか…?
2015/02/21 (Sat)
☆ハードなのが好き
ドクツルタケと名付けた件は流せたものの、今度はDVDがどうとか。
イングリッドさんのご主人、公爵からのプレゼントだそうで。
Aブルー「公爵のスペシャルDVDなら、無修正だよね?」
女性 「まず間違いなく、そうだと思うわ」
Aブルー「君は中身を見ていないわけ?」
女性 「見ないわよ、あんな悪趣味なモノ!」
コレクションされるだけでも迷惑だから、と嫌そうな顔。
女性 「どれを贈ろうか、って相談されても困るのよ!」
Aブルー「そうなんだ…。今度訊かれたら、ハードなヤツって!」
女性 「あなたの好みはソレなのね?」
Aブルー「盛り上がるためにはヤリまくってるのが一番だしね!」
ぼくのハーレイも燃え上がるし、とグッと拳を握るソルジャー。
Aブルー「ビンビンのガンガンが持続するよう、うんとハードに!」
一同 (((や、ヤバイ…)))
今年も話がヤバイ方へ、とシャン学メンバー、青ざめてますが。
Aブルー「スペシャルDVDはハードな方かな、ソフトなのかな?」
女性 「どうかしらねえ、主人は自信があるそうだけど」
Aブルー「自信って、ぼくたちにウケそうな自信?」
女性 「そうよ、同好の士なら分かってくれると言っていたわね」
お宝DVDらしいから、と聞いてソルジャー、大喜び。
Aブルー「聞いたかい、ハーレイ? お宝だってさ!」
A船長 「素晴らしいですね、もう聞いただけで漲りそうです」
女性 「そういうものなの?」
A船長 「もちろんです! こうしてブルーを抱えていますし」
密着した部分が熱くなります、とキャプテンが言えばソルジャーも。
Aブルー「うん、ハーレイがグンと元気になってるよ!」
A船長 「分かりますか、ブルー?」
Aブルー「それはもう! ぼくのお尻に君の熱がね!」
A船長 「バスの中なのが惜しいですねえ…」
Aブルー「ちょっと一発とはいかないからねえ…」
残念だけど、と熱い溜息。
猥談以上にヤバくないですか、バカップル…?
2015/02/22 (Sun)
☆バスの中は駄目
公爵からのスペシャルDVDをプレゼント、と聞いて漲るバカップル。
バスの中なのが惜しいとやらで、ちょっと一発がどうのこうのと。
Aブルー「バスの中でさえなければねえ…」
A船長 「まったくです。こういう場所では流石にちょっと…」
女性 「あら、常識はあるようね」
Aブルー「常識じゃなくて、ハーレイの心の問題だね!」
女性 「心の問題? それを良識と言うんじゃないの?」
Aブルー「違うよ、ぼくのハーレイは見られていると意気消沈で!」
これだけ人目がある場所では…、と車内をグルリと。
Aブルー「ヘタレちゃうんだよ、ヤろうとしてもね!」
女性 「その割に元気そうだけど?」
A船長 「スペシャルDVDを頂けると伺いましたので…」
Aブルー「ヤリたい気持ちは漲ってるんだよ、ググッとね!」
女性 「分からないわー…」
ウチの主人の趣味と同じでサッパリだわ、とイングリッドさん。
女性 「どうせならヤッてみればいいのに」
ブルー 「駄目だってば! あそこの二人を煽ったら!」
女性 「ヘタレなんでしょ、大丈夫よ」
ブルー 「何がどう間違うかは謎だから! バカップルだけに!」
女性 「そう聞くとつつきたくなるのよねえ…」
バスの中でヤッたら面白いじゃない、と無責任な台詞。
ブルー 「理解不能な趣味だと言ってなかったかい!?」
女性 「だからこそ他人事なのよ」
キース 「あんた、煽って逃げるつもりじゃないだろうな!?」
女性 「もちろん逃げるに決まっているでしょ」
火だけ点けたらサヨナラよ、と涼しい顔で。
女性 「サッサと降りるし、後はバイクで逃げるだけよ」
Aブルー「メデタイ様が追って来てくれてるのかい?」
女性 「このバスの後をピタリとね」
Aブルー「聞いたかい、ハーレイ? メデタイ様もいるってさ!」
A船長 「そうらしいですね、そう聞くとますます漲りますね!」
頂いた御恩の数々を思うと…、と言ってますけど。
まさかのバスで一発ですか?
2015/02/23 (Mon)
☆お礼参りは如何
公共の交通機関な路線バスの中、漲っているらしいバカップルですが。
イングリッドさん、無責任に煽って逃走用の足も確保済み。
A船長 「メデタイ様もおいでだとなると、こう、ますます…」
Aブルー「ヤリたい気持ちになってくるよね、バスの中でも!」
女性 「どうぞお好きに。私は無関係だもの」
降りますとボタンを押せばオッケー、とクスクスと。
女性 「困るのはお友達だわねえ…。お友達だしね?」
キース 「あんた、俺たちに何か恨みがあるのか!」
女性 「まるで無いってこともないわね、ドクツルタケでしょ?」
一同 「「「うっ…」」」
女性 「素敵な名前を貰ったからには御礼もしなくちゃ」
お礼参りと言うんですってね、とニッコリ。
女性 「あなたたちが赤っ恥をかいたら、さぞかしスッキリ…」
シロエ 「そこまでしますか、渾名くらいで!?」
女性 「言ったでしょ、雪の女王だって」
シロエ 「それは聞きましたが…」
女性 「冷酷非情な企業家としての顔の方なの、その名前」
だから仕返しには慣れているわよ、と冷たい笑みが。
女性 「ドクツルタケらしく派手にやるのも悪くないわね」
キース 「こういう形で復讐なのか!?」
女性 「同じ復讐なら楽しい方がいいじゃない」
逃走劇もやってみたいし…、とバカップルの方に視線をチラリ。
女性 「バスで一発、どうぞご遠慮なく」
Aブルー「福の神様の許可も出たよ、ハーレイ!」
A船長 「そうですねえ…。ですが、まだ福を頂いておりませんが」
スペシャルDVDはどうなるのです、とキャプテンの疑問。
A船長 「頂戴する前に福の神様が逃げてしまわれては…」
Aブルー「それもそうだね、まずお宝だね!」
女性 「あら、つまらない…」
一同 「「「は?」」」
女性 「もっと盛り上がるかと思ったのにねえ…」
正気に戻っちゃったじゃないの、と大きな溜息。
イングリッドさん、どこまで本気で、何処から遊んでいるのやら…。
2015/02/24 (Tue)
☆まずは贈呈
バスの中でウッカリ漲ってしまい、あわや一発っぽかったバカップル。
まだお宝を貰っていない、とキャプテンが正気に戻りまして。
女性 「つまんないわねえ…。逃走劇、やりたかったのにねえ…」
キース 「あんたはそれでいいんだろうがな!」
シロエ 「ぼくたちは真面目に困るんですよ!」
女性 「ドクツルタケでしょ、そのくらいするわよ」
一同 「「「うわー…」」」
まだやらかすか、と引き攣った顔の面々ですけど。
女性 「心配しなくても、もう煽るだけ無駄だわよ」
一同 「「「は?」」」
女性 「見て分からない? おねだりモードよ、あそこの二人」
御覧の通り、と指差す先にバカップル。
密着座りは変わらないものの、瞳がすっかりおねだり目線で。
Aブルー「スペシャルDVDを貰えるんだね、このバスで!」
A船長 「とりあえず、と伺いましたし、他にも何か?」
女性 「まずはDVDからだわねえ…。これはゴミだし」
私にとっては立派なゴミよ、と荷物の中から四角い包み。
女性 「主人が頑張って編集したのよ、ハイライトを」
Aブルー「それは嬉しいねえ! 見ごたえありそう!」
A船長 「伺っただけで漲りそうです、バスの中ですが…」
女性 「お友達が困るらしいし、そのくらいにね」
それじゃ贈呈、と席から立って後部座席へ。
女性 「はいどうぞ。主人もよろしくと言ってたわ」
Aブルー「ありがとう! ぼくたちの夜に大いに役立つよ!」
A船長 「今夜から見させて頂きます!」
そして大いに頑張ります、とキャプテンも感激。
DVDはソルジャーが受け取り、イングリッドさんは元の座席へ。
女性 「これで主人の用事は終わり、と…」
ブルー 「ほ、他にも用があるのかい?」
女性 「私からの贈り物が済んでないわよ」
キース 「ヤバイ代物じゃないだろうな?」
女性 「どちらかと言えば有難いものだと思うんだけど?」
お寺絡みよ、と微笑んでますが。
それは確かに有難いかも…?
2015/02/25 (Wed)
☆お寺から一筆
ソルジャー夫妻へのプレゼントな公爵のスペシャルDVD。
無事に贈呈されましたけれど、イングリッドさんからの贈り物がまだ。
ブルー 「お寺絡みって、何処のお寺なんだい?」
女性 「あなたたちが目指している場所よ」
キース 「無料で拝観できる券でもくれるのか?」
女性 「七福神巡りに行くんでしょ? それに相応しいアイテムよ」
ただし、あそこのバカップルに限り…、と意味深な台詞。
シロエ 「バカップルって…。変なお守りじゃないでしょうね?」
女性 「有難いものだと言っているでしょ、頼んだんだから!」
一同 「「「頼んだ?」」」
女性 「そうよ、あれも一筆と言うのかしら? とにかく筆で」
ブルー 「まさか揮毫を頼んだのかい!?」
簡単には書いてくれない筈だが、と生徒会長。
ブルー 「御礼もともかく、コネが要る筈で…」
女性 「私を誰だと思ってるのよ、コネくらいつけてみせるわよ!」
キース 「ほ、本当に書いて貰ったのか?」
女性 「ええ。七福神巡りで御利益を沢山貰えるようにね」
まあ見て頂戴、と荷物の中から二枚の絵馬。
七福神巡りで頂く福笹についている干支の絵馬そっくりですけれど。
女性 「笹にこういうのをつけるらしいから、最高のをね」
Aブルー「絵馬に呪文とか、そういうのかい?」
ぼくたちは毎年書くんだけれど、とソルジャー、ニコニコ。
Aブルー「あれを書かないと、お参りした気になれないからねえ!」
女性 「そうだったの? それなら、そっちは追加で書けば?」
Aブルー「どんな呪文を書いてくれたのかによるけれど…」
女性 「呪文じゃないわよ、バカップルにはコレだ、って」
一番偉いお坊さんに書いて貰った、と指差された絵馬。
ババーン! と躍った墨の四文字、夫婦和合とありまして。
Aブルー「それだよ、ぼくたちのお願い事!」
女性 「やっぱりそう?」
この絵馬は効くわよ、と自信満々。
バカップルの福笹、今年は一気にパワーアップ?
2015/02/26 (Thu)
☆心をこめて贈り物
イングリッドさんからソルジャー夫妻への贈り物。
七福神巡りの福笹につける絵馬、夫婦和合の四文字が躍った特注品で。
Aブルー「一番偉いお坊さんが書いてくれたんなら完璧だよね!」
女性 「御祈祷もお願いしておいたわよ、それ」
A船長 「そこまでして下さったのですか?」
女性 「贈り物には心をこめて、が信条なのよ」
飴と鞭ね、というイングリッドさん、雪の女王と呼ばれる企業家。
仕事に関しては鬼らしいですが、後のフォローも抜かりなく。
女性 「あなたたちには楽しませて貰っているから、プレゼント」
Aブルー「有難いねえ! 貰ってるだけで何もしてないのに」
A船長 「本当に。頂いてばかりで、御礼などは何も…」
女性 「いいのよ、ウチの主人とも共通の話題が出来たしね」
メデタイ様も面白がっているし、とニコニコと。
女性 「それでね、メデタイ様からの分もあるのよ」
Aブルー「本当かい!?」
女性 「またあちこちで集めたらしいわ、喜ばれそうなのを」
ちょっと待ってね、と荷物をゴソゴソ。
今度は立派な漆塗りの箱、紐がかかっておりまして。
女性 「この箱も特注品なのよ」
Aブルー「何か仕掛けがあるのかい?」
女性 「二重底になってて、その下に主人のコレクションがね」
Aブルー「もっとスペシャルなDVDとか?」
女性 「それは開けてのお楽しみだわよ」
Aブルー「何だろう?」
早く欲しいな、とソルジャーの瞳がキラキラと。
イングリッドさん、席から立って箱を渡しに行きましたけれど。
女性 「はい、どうぞ。でもね、この箱は…」
A船長 「何か問題でもあるのですか?」
女性 「玉手箱なのよ、この国の有名なお伽話よ」
私が降りてから開けて頂戴、と降車ボタンをピンポーン♪ と。
女性 「次のバス停で失礼するから、その後でね」
Aブルー「ありがとう!」
楽しみだよ、と箱を抱えているソルジャー。
玉手箱という辺りがヤバそう、箱を開けても大丈夫ですか?
2015/02/27 (Fri)
☆貰った玉手箱
イングリッドさんからソルジャー夫妻に贈呈された玉手箱。
自分が降りた後で開けてと指示して、降車ボタンを押してしまって…。
女性 「じゃあね、今年も楽しかったわ。ドクツルタケとか」
一同 「「「す、すみません…」」」
女性 「いいのよ、みんな元気でね! 夫婦和合も頑張って!」
Aブルー「もちろんだよ! 公爵とメデタイ様にもよろしく!」
A船長 「どうぞよろしくお伝え下さい!」
女性 「福が来るよう祈っているわ。ドクツルタケから愛をこめて」
それじゃ、と停車したバスから降りて行ったイングリッドさん。
大きく手を振り、笑顔で見送ってくれましたが。
シロエ 「あっ、あのバイク…!」
キース 「早速回収に来やがったのか!」
Aブルー「ご覧よ、ハーレイ、メデタイ様だよ!」
A船長 「このバスを追っておられたのですね、本当に」
風のように去ってゆかれましたね、と感動の面持ち。
二人乗りのバイク、えらいスピードで走り去りまして。
Aブルー「もう開けたってかまわないんだよね、玉手箱」
キース 「待て、危険だからやめてくれ!」
ジョミー「そうだよ、相手は玉手箱だよ!」
Aブルー「福の神様だよ、危ないわけがないってね!」
いそいそと紐を解き、蓋をパカリと。
Aブルー「凄いよ、ハーレイ! お守りとかがギッシリだよ!」
A船長 「メデタイ様が集めて下さったんですね!」
Aブルー「でもって、二重底なんだよね?」
ゴソゴソ探っているソルジャー。
突然ボワンと煙が上がって、車内に無数の写真がヒラヒラ。
Aブルー「ああっ、お宝が飛び散っちゃった!」
ブルー 「なんだい、これは!」
Aブルー「いいから急いで回収してよ! ぼくのお宝!」
キース 「猥褻物にしか見えんのだが!」
Aブルー「裏に詳しい解説付きだよ、公爵の愛の手引き書なんだよ!」
体位のポイントとコツがギッシリ、と大感激のソルジャーですけど。
無修正のが車内にヒラヒラ、乗客の視線が集中する中、中継終了~。
2015/02/28 (Sat)
☆二月にはコレ
アッと言う間に一月も終わり、二月到来でございます。
二月三日は節分ですけど、はてさて今年はどうしたものかと悩む面々。
ブルー 「七福神巡りは行きたいんだけどねえ…」
シロエ 「福を逃す手はありませんしね、せっかく開催されるのに…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 今年もみんなでお参りしようよ!」
キース 「恒例の行事ではあるんだが…」
あったんだが、とキース君が言えば、一同、ドッと溜息。
ジョミー「ぼくが甘酒で酔っ払って坊主宣言した年とかさあ…」
キース 「何処ぞのバカがとんでもない祈願をした年とかな」
シロエ 「去年も壮絶でしたけどねえ?」
出掛ける路線バスの中から既に、とシロエ君。
サム 「あのバスの中で福が貰えると思ってやがるし…」
ブルー 「馬鹿が密着して座っていればね!」
あのスタイルが災いを呼ぶのだ、と生徒会長の嘆き節。
ブルー 「なんだって膝に座って行くのさ、ブルーはさ!」
キース 「バカップルならではの座り方でアピールなんだろう」
シロエ 「そして本当に福が来てしまいましたしね…」
それも超特大の凄いのが、と言われて一同、ますます溜息。
サム 「あいつらにとっては福だけれどよ…」
シロエ 「ぼくたちにしてみれば災いです!」
マツカ 「そうなんですけど…。七福神巡りはどうするんです?」
キース 「あいつら抜きで行けるものなら行きたいんだが…」
ブルー 「それだけは絶対、無理だろうね」
嗅ぎつけるどころかスタンバッているに違いない、と生徒会長。
ブルー 「もう間違いなく組み込まれてるよ、年中行事に」
サム 「そこまでなのかよ!?」
??? 「もちろんだよ!」
明後日だよね、と出ました、ソルジャー(会話表記はAブルー)。
Aブルー「今年もバッチリ福を呼ぼうと!」
ブルー 「また来るんだね?」
Aブルー「ぼくのハーレイと一緒にね!」
休暇の申請もちゃんと出した、と威張り返っておりますが。
節分はまたまた荒れ模様ですか…?
2015/02/01 (Sun)
☆路線バスで行こう
節分と言えばお寺に出掛けて七福神巡り、それが恒例なのですけれど。
どうしたわけだが不幸の連続、バカップルのせいで昨年も受難。
ブルー 「来てくれなくてもいいんだけどね?」
Aブルー「何を言うかな、大事な年中行事なんだから!」
今年も路線バスで行くのだ、と言い張るソルジャー。
Aブルー「あのバスの中で福が来るしね、絶対、乗らなきゃ!」
ブルー 「じゃあ、ぼくたちはタクシーで行くから」
Aブルー「それは厳禁! みんなでお参り!」
みんな揃って出掛けなければ福を逃す、と独自の主張。
Aブルー「逃げた所で強制連行、瞬間移動で引き戻すから!」
ブルー 「路線バスに?」
Aブルー「当たり前じゃないか! 今年もしっかり福を呼びたいし!」
しっかり呼び込んでガッチリ掴む、とグッと拳を。
Aブルー「お正月の煩悩ゲットは上手くいったし、節分だって!」
ブルー 「欲張らなくてもいいじゃないか!」
Aブルー「ダメダメ、チャンスは掴んでこそだよ!」
きっと今年も素敵な福が…、とソルジャー、ニコニコ。
Aブルー「また素晴らしい人に会えるといいんだけれど…!」
ブルー 「柳の下に二匹目のドジョウはそうそういないよ!」
Aブルー「でもねえ、去年はちゃんといたから!」
ドジョウどころか福の神がね、と笑顔のソルジャー。
Aブルー「メデタイ様やら公爵やらと、もう最高の福の神で!」
ブルー 「あんなのはもう要らないから!」
キース 「あんたにとっては福の神でも、俺たちにとっては最悪だ!」
ジョミー「公爵夫人でもドクツルタケだしね…」
名前通りに死の天使だ、とジョミー君。
昨年のバスで出会った外国人女性、イングリッドさんのことでして。
サム 「ああいうのは二度と御免だぜ、うん」
シロエ 「もう会わないとは思いますけどね…」
Aブルー「ぼくはもう一度会いたいけどね!」
福の神になら何度でも…、と言って帰って行きましたが。
来たる節分、シャン学メンバーの運命や如何に…?
2015/02/02 (Mon)
☆福を貰いに
いよいよ来ました、節分の二月三日でございます。
ソルジャー夫妻も一緒に路線バスに乗り、七福神巡りに出発でして…。
Aブルー「おはよう! 今日はよろしくねーっ!」
ブルー 「…よろしくしたくないんだけれど…」
Aブルー「何を言うかな、ちゃんとハーレイも連れて来たしね!」
ほら、とソルジャーの隣にキャプテン(会話表記はA船長)が。
A船長 「よろしくお願いいたします。今年も福を頂きませんと…」
Aブルー「行きのバスから掴まないとね!」
ブルー 「あの座り方はやめて欲しいんだけど!」
Aブルー「あれこそが福を呼ぶんだよ! 間違いないから!」
それで、乗るバスはどれだったっけ…、とバス停の表示の方へ視線を。
Aブルー「これだったっけ?」
キース 「…俺の家に行くならその路線だが?」
ブルー 「乗って行けば?」
キースの家まで、と生徒会長、ツンケンと。
ブルー 「そっちもお寺には違いないしね、元老寺もね!」
キース 「一応、本堂で豆まきもやるが…」
Aブルー「でも、内輪だよね?」
キース 「それはそうだが…」
Aブルー「七福神巡りも無いんだよね?」
キース 「俺の家にはいらっしゃらないからな」
Aブルー「じゃあ、要らない!」
七福神巡りの無い節分なんて…、とソルジャー、フンと鼻を鳴らすと。
Aブルー「福笹を貰って絵馬にしっかり祈願の言葉!」
ブルー 「また書くわけ?」
Aブルー「あれは最高に効くからね! ねえ、ハーレイ?」
A船長 「効きますね! 夫婦ならではの御利益を頂けますからね!」
一同 「「「うわー…」」」
ソルジャー夫妻が絵馬に書くもの、「夫婦和合」の四文字で。
ブルー 「…でもって叫んで回るんだね?」
Aブルー「耳の遠い神様がいらっしゃると教わったからね!」
キース 「それは恵比寿様限定だ!」
ブルー 「全部の神様に叫ばなくってもいいんだよ!」
恥ずかしいからやめてくれ、と一同、祈りの表情ですが。
相手はバカップル、まあ無理でしょうね?
2015/02/03 (Tue)
☆恒例の座り方
シャン学メンバーの節分と言えば、お寺に出掛けての七福神巡り。
行きのバスから災難を呼び込みがちな昨今、今年も危ない予感は充分。
Aブルー「夫婦和合はしっかりお願いしないとね!」
ブルー 「だからと言って、大声で叫ぶ必要ないから!」
キース 「やるなら恵比寿様だけでいいんだ、恵比寿様だけで!」
Aブルー「でも、聞き届けてほしいからね!」
念には念を入れて叫んでおくのだ、と決意は固く。
Aブルー「ハーレイと息を合わせて叫ばなくっちゃ!」
A船長 「大切なお願い事ですからね」
ブルー 「…もういいよ…」
諦めてるよ、と生徒会長が肩を落とした所へバスが到着。
シロエ 「あっ、来ましたよ!」
Aブルー「コレなのかい?」
キース 「…違うと言っても、俺たちが乗ったら乗るんだろうが!」
Aブルー「決まっているじゃないか! 今年もお参りするんだから!」
さて、と勇んで乗り込むソルジャー、それにキャプテン。
バスの車内をグルリと見渡し、「よし」とばかりに。
Aブルー「良かったねえ! 今年もあの席、空いてるよ!」
A船長 「福を運んでくれる席ですね!」
座りましょう、と一番後ろの座席にドッカリ、その膝の上に…。
Aブルー「落っこちないように抱えていてよ?」
A船長 「お任せ下さい!」
キャプテンの膝の上にソルジャー、密着座りのバカップル。
Aブルー「ぼくたちの隣も空いてるけどーっ!」
A船長 「どなたかお座りになりませんかーっ?」
一同 (((た、他人のふり、他人のふり…)))
あの二人とは無関係だ、と離れて座る御一同様。
「発車しまーす!」と運転手の声が。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ しゅっぱぁ~つ!」
キース 「地獄行きのバスでないことを祈るぞ、切実にな」
ブルー 「ぼくも心から祈っているよ」
Aブルー「大丈夫だってば、今年も素敵に!」
A船長 「福が来ますよ!」
保証します、と諸悪の根源に言われましても御利益はゼロ。
七福神巡りはどうなるんでしょう?
2015/02/04 (Wed)
☆目が合ったら負け
ソルジャー夫妻と路線バスに乗り込み、七福神巡りに出発ですけれど。
今年も最後尾の座席に陣取り、密着座りのバカップル。
Aブルー「今年もいいもの、貰えるといいねえ!」
A船長 「どういう福を頂けるでしょうね、楽しみですよ」
Aブルー「ねえ、君たちも福が来るように祈っていてよ!」
どうぞよろしく、と叫ぶソルジャー。
Aブルー「誰か乗って来たら狙い目なんだよ、きっと福の神!」
キース 「そうそう上手くいくわけがあるか!」
シロエ 「シーッ! キース先輩、あそこの二人は他人ですよ」
キース 「…そ、そうだったな…」
俺としたことが、と失言に気付いて周囲をキョロキョロ。
幸い、乗客は至って少なく、耳の遠そうなご老人ばかりで。
キース 「どうやら聞こえなかったようだな、俺の台詞は」
サム 「そうなんでねえの? 無反応だしよ」
シロエ 「このまま最後まで乗り切りましょう!」
バカップルの方は見ちゃいけません、とシロエ君。
シロエ 「視線を合わせたら負けなんですよ」
キース 「それは確かに間違いないな」
ジョミー「前を向いてるのが一番だよね!」
そうすれば後ろは見なくて済むし、と至って名案。
ブルー 「それに限るね、振り返ったら負けだってね」
サム 「振り向いたヤツは自己責任だよな、どうなってもよ」
シロエ 「そんなトコです、無視しておくのが一番です!」
マツカ 「君子危うきに近寄らず、とも言いますからね」
あくまで他人のふりをしましょう、と知らん顔を決め込む御一同様。
一方、バカップルの方はと言えば…。
Aブルー「誰かいいもの、くれないかなあ…」
A船長 「現時点では無理そうです。新しい乗客に期待しましょう」
Aブルー「そうだよねえ…。あれっ?」
A船長 「どうかしましたか?」
Aブルー「ううん、バイクが追い越していったよね、って」
A船長 「そのようですね」
バイクで行く人もいるのでしょうか、と眺めてますが。
そんなの何処でも走ってますよ…。
2015/02/05 (Thu)
☆バイクとお坊さん
節分はお寺の七福神巡りなシャン学メンバー、それにソルジャー夫妻。
バスの最後尾で密着しているバカップルは放置の面々ですが。
キース 「あいつら、今年も調子に乗りやがって!」
シロエ 「ですから、気にしたら負けですってば」
サム 「無視しておくのが一番だぜ、うん」
ブルー 「ぼくからもそれをお勧めするね。…あれっ?」
シロエ 「会長、どうかしましたか?」
ブルー 「ううん…。いや、ちょっと」
バイクだな、と思ってね、と生徒会長。
ジョミー「バイクって普通だと思うけど…」
シロエ 「節分寒波の真っ只中に走るのは尊敬しますけどね」
キース 「寒風をモロに食らうからなあ…」
あの手の乗り物、とキース君も走り去ったバイクを見送りまして。
キース 「月参りも冷えると親父が愚痴っているしな」
シロエ 「お父さん、バイクでしたっけ?」
キース 「スクーターしか乗れんだろうが! 坊主だけに!」
サム 「あー…。法衣、メチャクチャになっちまうよなあ…」
キース 「親父も若い頃には憧れだったらしいがな」
大型バイク、と言われてビックリ、御一同様。
ジョミー「それってキャラが違ってない?」
シロエ 「ですよね、激しく似合わない気が…」
キース 「おふくろが惚れたくらいなんだぞ、若い頃ならマシだろう」
ブルー 「言われてみればイライザさんは美人だねえ…」
選び放題だったろうに、と生徒会長、妙に納得。
ブルー 「なるほど、アドス和尚も若い頃にはイケメンだった、と」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ キースもイケメンだもんね!」
シロエ 「お母さんの血かと思ってましたが…」
ジョミー「実は美形のサラブレッド?」
サム 「分かんねえなあ、人ってえのはよ…」
キース 「まあ、今ではスクーターが似合う坊主なわけだが」
シロエ 「先輩もいつかはスクーター、って言ってますもんね」
キース 「そういうことだ」
まだスクーターの許可が下りないキース君。
月参りもけっこう大変ですよね?
2015/02/06 (Fri)
☆お寺は効きます
七福神巡りに向かうバスの中、話題はバイクからスクーターへと。
寒い中での月参りはとても大変だ、とお坊さんの話に移り変わって…。
キース 「俺たちの宗派はまだマシなんだがな、托鉢も無いし」
シロエ 「無かったですか? 先輩、やってましたよね?」
キース 「あれは有志の集まりでだな…。修行とは違う」
やらねば駄目だというものではない、とキース君。
キース 「しかしだ、これから行く寺だと托鉢は必須だからな」
ジョミー「そうだったわけ?」
キース 「その程度のことは基礎知識だ! 坊主になるなら!」
ジョミー「ブルーが勝手に決めただけだし! 無関係だし!」
シロエ 「でもですね、あのお寺で坊主宣言しましたよね?」
お接待の甘酒で酔っ払って、と厳しい指摘。
シロエ 「宣言したからには坊主で決まりだと思いますが」
ジョミー「平気だってば、お願いしたって効かないと思うよ、あそこ」
Aブルー「効かないだって!?」
なんてことを、と後部座席から飛んで来た声。
Aブルー「あのお寺はよく効くんだよ! 七福神巡り!」
A船長 「それは間違いありません! あれ以来、夫婦円満で!」
Aブルー「もうビンビンのガンガンだしさ、絶対、効くって!」
一同 (((…他人のふり、他人のふり…)))
またも地獄に一直線ではたまらない、と無言の御一同様。
Aブルー「どうかしたわけーっ!? 返事が無いけどーっ!」
A船長 「あっちは放っておきましょう。御利益が逃げてしまいます」
せっかく有難いバスに乗っているのですし、と言うキャプテン。
A船長 「このバスでこうして座っていれば福が来る筈ですし」
Aブルー「ああ、そういえばそうだったねえ!」
そういう福も要らないから、と一同、ガクブル。
キース 「…今年は無事に着けるんだろうな?」
シロエ 「着けるといい…んですけどね?」
どうなんだろう、と遠い目になるシャン学メンバー。
今年のバスは無事に着くのか、はたまた猥談地獄再び…?
2015/02/07 (Sat)
☆バスの中が危険
節分と言えば七福神巡り、今年もお出掛けなシャン学メンバー。
けれども路線バスの中が問題、御利益希望のバカップルが密着座りで。
Aブルー「今年も福が来るといいねえ!」
A船長 「二年連続でいいものを頂けましたからねえ…」
一同 (((要らない、要らない…)))
誰も来るな、と祈り続ける御一同様。
幸か不幸か現時点では耳の遠そうなお年寄りばかり。
シロエ 「この様子だと大丈夫ですか?」
キース 「分からんぞ? 先は長いからな」
サム 「油断してたら食らうもんなあ、変な攻撃」
去年の変な外国人とか、一昨年のお年寄りの団体とか…、と。
サム 「どっちも斜め上ってヤツだぜ、想定外でよ」
シロエ 「それは確かに言えますねえ…」
ジョミー「誰か乗って来たら要注意ってコトになるのかな?」
ブルー 「多分ね…」
何処に災難が転がってるやら、と生徒会長もブツブツと。
ブルー 「あの座り方が問題なんだよ、それだけで人目を引くからね」
シロエ 「もう見るからにバカップルですしね…」
キース 「バカップルどころか最悪なんだ、アレは!」
もう要らん、と言った所でバス停で停車。
後ろの扉がプシューッと開いて、一同、緊張。
??? 「すみませーん!」
一同 (((???)))
乗り込んで来た大柄な男性、キャプテン並みの長身でして。
それがドカドカと車内を通過で、前まで行って。
男性 「このバス、此処へ行きますか?」
運転手 「あー…。それは別ので…」
男性 「そうですか…。じゃあ、どうすれば?」
運転手 「降りて頂いて、このバスでですね…」
それに乗って此処で乗り換えて、と案内している運転手。
男性 「ああ、分かりました。お世話になりました」
運転手 「そのバスだったら直ぐに来ますよ」
男性 「ありがとうございます!」
プシューッと前の扉が開いて、男性は降りて行きましたけど。
降りる直前にバカップルをガン見、やっぱり誰でも気になりますよね?
2015/02/08 (Sun)
☆バスでビクビク
気を抜いたら今年も地獄行きかも、と怯えるシャン学メンバーですが。
バス停で乗って来た男性はそのまま車内を通過で、下車して行って。
キース 「とりあえず、今のは無事に済んだか…」
シロエ 「そうみたいですね」
運転手 「ドアが閉まりまーす!」
バス停の男性に次のバスだ、と手で合図している運転手。
男性も頭を下げて御礼で、バスは再び走り出して。
サム 「心臓に悪いぜ、誰か乗ってくる度にビクビクなのかよ」
ジョミー「去年と一昨年が最悪すぎたんだよ」
スウェナ「あんなのは二度と御免だわ」
シロエ 「今年も来たら三度目ですけど…」
スウェナ「そこは突っ込む所じゃないわよ!」
誰も乗って来ないことを祈りましょ、とスウェナちゃん。
キース 「そうだな、それが一番だな」
マツカ 「誰も来なければ、何も起こりませんからね」
シロエ 「キース先輩と会長の法力で何とかならないんですか?」
キース 「俺にそこまでの力は無いしな…」
ブルー 「バスが公共の交通機関でなければ、少しはね…」
人が来るのを避ける呪文もあるんだけれど、と生徒会長、遠い目で。
ブルー 「地域の皆さんの足になってる路線バスでは使えないよ」
キース 「ご迷惑になってしまうからな…」
マツカ 「走って来たのに乗りそびれた、というのは悪いですしね」
シロエ 「それじゃ、このまま運任せですか?」
サム 「マジで心臓に悪いってのによ…」
俺の小鳥の心臓が…、という台詞に一同、思わず爆笑。
ジョミー「サムの心臓が小鳥だったら、ぼくは何だろ?」
キース 「俺はガラスのハートだな」
サム 「違いねえな!」
小鳥だ、ガラスだと笑い合いながら視線をチラリと後ろに。
キース 「あいつらの心臓はスチール製か?」
シロエ 「毛が生えてることは確かですね」
ジョミー「きっとウニみたいな感じなんだよ、毛よりもトゲだよ」
あの座り方がウニの証明、との言葉に大爆笑。
ウニのカップル、災いを呼ばなきゃいいですけどね?
2015/02/09 (Mon)
☆気になるバイク
心臓に毛が生えているどころか、ウニ並みと評されたソルジャー夫妻。
立派なトゲを生やした心臓でもって、相変わらず密着座り中で。
Aブルー「さっきの男の人は残念だったねえ…」
A船長 「期待出来るかと思ったのですが、駄目でしたね」
何かくれるどころか降りてしまいましたしね、とキャプテン、溜息。
A船長 「大柄な上にライダージャケット、珍しい人種でしたから」
Aブルー「そうなんだよねえ、あまり見かけないタイプだよね」
ああいう人が福をくれたら最高なのに、と愚痴るソルジャー。
Aブルー「お年寄りもいいけど、若い人の方がね!」
A船長 「現役の人だと、色々と詳しいでしょうしねえ…」
Aブルー「グッズもそうだし、お守りとかもね!」
A船長 「女性専門の方でも、充分に役に立ちますからね!」
精力剤とかは共通ですし、とアヤシイ話題がチラホラと。
ジョミー「…また始まったよ…」
シロエ 「他人ですよ、他人」
キース 「そうだ、俺たちは他人だからな。あくまで他人だ」
同じバス停で降りるというだけのことだ、とキース君。
キース 「それまでは振り向かないことだ」
サム 「だよなあ、視線が合ったら終わりだぜ」
シロエ 「確実に巻き込まれますからね」
知らんぷりに限るんですよ、と一同、前方を向いておりますが。
Aブルー「あれっ、今のバイク…」
A船長 「どうかしましたか?」
Aブルー「猛スピードで追い越してったけど、さっきの人が…」
A船長 「は?」
Aブルー「あのバス停で降りてった人じゃないのかなあ…」
同じライダージャケットだった、とソルジャー、首を捻って。
Aブルー「それにさ、少し前に追い越してったバイクも…」
A船長 「同じバイクだと仰るのですか?」
Aブルー「そんな感じがするんだよねえ…。でも…」
A船長 「何か?」
Aブルー「バイクは二人乗りなんだよ」
だからやっぱり別人かな、と言ってますけど。
さっきの男性はバイクじゃなくってバス待ちですよ?
2015/02/10 (Tue)
☆バス停が怖い
このバスは此処へ行きますか、と乗り込んだものの降りて行った男性。
大柄だったその男性では、とソルジャーが首を捻ったバイク。
Aブルー「さっきの人なら一人でバイクに乗ってるだろうし…」
A船長 「ヘルメットを被ってますからねえ…」
Aブルー「そこなんだよ。顔が見えないから、誰なんだか」
A船長 「二人乗りだったなら別人ですよ、きっと」
Aブルー「うーん…。ただならぬ御縁を感じたけどねえ…」
でもサイオンで追い損なった、と残念そうに。
Aブルー「あれっ、と思った時には行っちゃってたしね」
A船長 「ですが、あなたならば追えるのでは?」
Aブルー「過ぎ去ったものより、目先の福だよ!」
次は誰が乗って来るだろう、と瞳が爛々。
シロエ 「何処かの馬鹿がまた期待してますよ」
キース 「俺たちは他人だ、関係無い」
ジョミー「そうだよ、赤の他人だってば」
サム 「おっ、次のバス停は安全みたいだぜ!」
マツカ 「誰もいませんからね」
運転手 「通過しまーす」
降りる人も無く、通過したバス停。
一同、ホッと安堵の吐息で。
キース 「一つクリアしたな」
ブルー 「先は長いけどね」
Aブルー「福はまだまだこれからだってば!」
一同 (((他人のふり、他人のふり…)))
バスはひた走り、次のバス停が近付いて参りましたが。
シロエ 「誰かいますね、バス待ちの人が」
サム 「乗って来ねえと思いたいぜ」
キース 「そうだな、それが一番だ」
ついでに見ないようにしよう、と顔までそむけるシャン学メンバー。
バス停で停車、後ろのドアが開きまして…。
??? 「ハロー!」
一同 「「「は?」」」
外国人だったか、と振り返った一同、見事に目が点。
キース 「あ、あんたは…!」
シロエ 「な、なんで…!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ イングリッドさんだあーっ!」
また会えたあ! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
去年のバスの外国人女性が、何故このバスに乗って来たんでしょう?
2015/02/11 (Wed)
☆乗って来た人
バス停に着く度ガクガクブルブル、怯えまくりのシャン学メンバー。
其処へ乗り込んで来た外国人女性、なんと去年のイングリッドさんで。
Aブルー「ハーレイ、福の神様が来て下さったよ!」
A船長 「有難いですねえ! どうぞ、隣が空いておりますが」
こちらの席へ、とキャプテンが示した最後尾の座席。
密着座りのバカップルしかいない席だけに、充分空いているものの。
女性 「いえ、けっこうよ」
一同 「「「ええっ!?」」」
確か喋れない筈だったのでは、と一同、ガン見。
去年出会ったイングリッドさん、英語も封印、母国語のみだった筈。
女性 「えーっと…。此処がいいかしらね」
キース 「うわ、来るな!」
シロエ 「ぼ、ぼくたちの方へ来ないで下さい!」
女性 「通路を挟んでいるからいいでしょ」
此処が一番良さそうだから、とイングリッドさんが腰掛けた席。
二人用の席に並んだ面々とは通路を挟んで向かいの一人用で。
女性 「やっぱり間違いなかったわねえ、このバスで」
一同 「「「は?」」」
女性 「闇雲に乗っても無駄になりそうだから、先に偵察をね」
一同 「「「偵察?」」」
女性 「一人乗ったでしょ、別のバスにしますと降りた人が」
あれが偵察部隊なのだ、とイングリッドさん。
女性 「それからバイクに乗せて貰って追い越したのよ、バスを」
Aブルー「もしかして、あれがメデタイ様かい!?」
女性 「メデタイ様?」
Aブルー「あ、ごめん。ぼくが勝手に付けた名前で、メデタイ様」
マツカのお父さんの会社にいるって人、と笑顔のソルジャー。
Aブルー「いつも福をくれる人のお使いだからね、鯛にちなんで!」
A船長 「恵比寿様が鯛を持っておられるそうでして…」
Aブルー「それと、おめでたいって言葉を掛け合わせたんだよ!」
女性 「メデタイねえ…。それもいいんじゃないかしら」
おめでたい人には違いないから、とスラスラ普通に。
去年の謎言語は遊ばれてたとか…?
2015/02/12 (Thu)
☆実は喋れた人
バスに乗って来たイングリッドさん、この国の言葉をスラスラと。
去年は英語も封印しての旅で、謎言語だったことから出会った筈で…。
キース 「あんた、この国の言葉が喋れたのか!?」
女性 「日常会話くらいならね」
ブルー 「それじゃ去年のぼくの努力は…。無駄だったわけ?」
通訳は要らなかったのか、と愕然とする生徒会長。
ブルー 「…親切に声をかけたつもりでいたのに…」
女性 「あら、色々と楽しかったわよ?」
向こうのお仲間のお二人さんも、と指差す後部座席のバカップル。
シロエ 「あそこの二人は他人ですから!」
女性 「そうじゃないって分かっているわよ、去年からね」
Aブルー「ありがとう! いつも色々送ってくれて!」
女性 「どういたしまして。主人のチョイスも気に入ってくれた?」
Aブルー「それはもう! 貴重な無修正DVDだしね!」
女性 「良かったわ。ウチだとゴミな扱いなのよ、あれ」
私はゴミに出したいんだけど、主人がねえ…、とイングリッドさん。
女性 「貴重な愛の思い出だから、って溜め込んでるのよ」
Aブルー「それじゃ、やっぱり、あの主演男優って公爵なのかな?」
女性 「大当たりよ。あの人、根っから出たがりだから」
Aブルー「ドラマ仕立てでゴージャスだったよ、ロマンスグレー!」
とても気に入って何度も見てる、とソルジャー、ニコニコ。
Aブルー「あんなお宝なら、いつでも歓迎!」
女性 「主人のチョイスは正しかったわけね、ダビングしたヤツ」
Aブルー「コレクションを全部見たいほどだよ!」
女性 「主人も撮った甲斐があったわねえ…」
あんなゴミを、とゴミ扱いには揺るぎなく。
女性 「捨てる神あれば拾う神あり、ってこのことかしらね」
Aブルー「ぼくにとっては、君が福の神だよ!」
女性 「そうらしいわね?」
Aブルー「メデタイ様までついてるんだし、もう最高!」
今後もよろしく、と言ってますけど。
バスは今年も地獄行きですか…?
2015/02/13 (Fri)
☆悪意は無かった人
節分祭行きのバスに、何故か乗り込んで来たイングリッドさん。
日常会話は実はペラペラ、後部座席のソルジャーとも盛り上がり中で。
女性 「メデタイ様ねえ…。とてもナイスなネーミングだけど」
Aブルー「ホントにそういうキャラなのかい?」
女性 「でなきゃ偵察に乗って来ないでしょ、このバスに」
今日は有休を取ってお休み、とニッコリと。
女性 「私の代わりに走ってたわけよ、バスを探しに」
キース 「なんで俺たちを追ってくるんだ!」
女性 「楽しいからに決まっているでしょう?」
同じ休暇ならグッと楽しく、と美人なだけに天使の微笑み。
女性 「去年の面白さが忘れられなくてね、今年も来たのよ」
シロエ 「…そ、それは去年の猥談地獄のことですか?」
女性 「そうなるわねえ…。でも!」
去年のアレはわざとじゃないのよ、と大真面目な顔。
女性 「お守りを集めていたのは本当だったし」
キース 「狙ったように妙なのを集めていなかったか!?」
女性 「キノコが可愛いと思っていたのよ、嘘じゃないわよ」
ブルー 「君はキノコが好きだったのかい?」
女性 「私と言うより、メデタイ様の方かしらねえ…」
松茸を毎年送っていると言ったでしょうが、という指摘。
女性 「松茸は欲しがるし、好物はキノコの炊き込み御飯だし…」
シロエ 「それでキノコにこだわったんですか?」
女性 「この国の人はホントにキノコが好きなのね、と」
キース 「そこは間違いないんだが!」
確かに松茸は高級品で人気なんだが…、と呻くキース君。
キース 「だからと言って集めなくても!」
女性 「別にいいでしょうが、私の主人もゴミを集めてるし」
Aブルー「あのDVDはゴミじゃなくて立派なお宝だよ!」
女性 「主人が泣いて喜びそうねえ…」
Aブルー「あんなゴミなら、もういくらでも!」
喜んで貰って観賞するよ、とソルジャー、力説しておりますが。
イングリッドさんは今年も災いを呼びますか…?
2015/02/14 (Sat)
☆駅伝を褒める人
駅伝中継にこだわるソルジャー、キャプテンと駅伝についても語り中。
記録係は「ぶるぅ」だそうですが、キャプテン、それが苦手らしくて。
Aブルー「せっかく記録を取ってくれてるのに、あれではねえ…」
ブルー 「記録係で気が散るようだと、応援の方も苦手なのかい?」
Aブルー「苦手どころか天敵だよ!」
応援されたら駅弁どころの騒ぎではない、と苦々しい顔。
Aブルー「なにしろアレだよ、見られていると意気消沈だし…」
キース 「えらくヘタレなランナーだな…」
Aブルー「ハーレイはヘタレがデフォなんだよ!」
その点、こっちの世界の駅弁は凄い、と感じ入った様子。
Aブルー「真昼間な上に応援多数で、中継だってするんだろう?」
シロエ 「そうですよ。もちろん現地から生中継です」
Aブルー「凄すぎるよ! しかもその状態で記録を破る神までが!」
サム 「そりゃまあ…なあ? 一種のプロだしよ」
Aブルー「プロなわけ?」
ジョミー「厳密に言えばプロじゃないけど、あれに賭けてる人だよね」
スカウトとかもあるらしいから、ジョミー君。
ジョミー「今年の神なんか、かなり早くからスカウトしてたって…」
Aブルー「それじゃエリート集団なんだ?」
キース 「エリートと言うのかどうかは分からんが…。強いヤツらだ」
Aブルー「最高じゃないか、強いだなんて!」
そんな人たちを集めてお正月から駅弁なのか、と感動しきり。
Aブルー「そういう応援番組があるのに見逃したなんて…!」
シロエ 「また来年がありますよ」
Aブルー「忘れないように見ることにするよ! それを見なくちゃ!」
あんなDVDなんかより…、と妙な台詞が。
シロエ 「DVDって…。お正月番組じゃなかったんですか?」
Aブルー「駅弁中継を知らなかったから、そっちを見ちゃって…」
キース 「そのためにテレビだったのか?」
Aブルー「そう!」
ノルディに頼んで大型テレビ、と言ってますけど。
キャプテンと映画でも見てましたかねえ?
2015/01/16 (Fri)
☆駅伝の方が好み
エロドクターの別荘のテレビ、ソルジャー夫妻はDVDを見たらしく。
そんなものより駅伝中継が良かったと嘆いておりますが。
Aブルー「でもねえ…。DVDでも、それなりに盛り上がったしね!」
ブルー 「その先は喋らなくてもいいから!」
大体のことは想像がつく、と生徒会長、イエローカードを。
ブルー 「どうせロクでもないヤツだろう!」
Aブルー「何を言うかな、福の神が下さった秘蔵のDVDで!」
一同 「「「福の神?」」」
Aブルー「そうだよ、お歳暮で貰ったヤツだよ!」
旦那さんが選んでくれたヤツ、と満面の笑顔。
Aブルー「ゲイな公爵だったっけ? その人のチョイス!」
一同 「「「こ、公爵…」」」
その人はもしかしなくても、と顔面蒼白の御一同様。
シロエ 「ど、ドクツルタケのご主人ですよね?」
キース 「それ以外に公爵の心当たりなど無いからな…」
サム 「お歳暮も心当たりがねえよ!」
また出たのか、と上を下への大騒ぎ。
ドクツルタケこと公爵夫人なイングリッドさん、昨年からの腐れ縁で。
ジョミー「除夜の鐘で御縁を流した筈だったよね?」
マツカ 「ぼくはそのつもりで撞きましたけど…」
スウェナ「私もそうよ!」
Aブルー「流しただって!? 何をするかな、君たちは!」
だけどしっかり回収した筈、とソルジャー、自信溢れる表情で。
Aブルー「煩悩ゲットのついでに回収出来てるよ、きっと!」
キース 「そんなものまで拾ってくるな!」
Aブルー「本当に大事な御縁なんだよ、DVDも凄かったしね!」
もう本物の無修正なのだ、と大感激。
Aブルー「その道の人のチョイスだけあって、中身もゴージャス!」
ブルー 「もういいから!」
Aブルー「ハーレイと二人で盛り上がるにはピッタリで!」
ブルー 「はいはい、分かった!」
Aブルー「でも、駅弁には負けるよねえ…。あっちは生中継だしね!」
来年こそはそっちを見よう、と言ってますけど。
無修正なDVDより駅伝中継って…?
2015/01/17 (Sat)
☆凄すぎる駅伝
煩悩ゲットに来ていたソルジャー夫妻が観賞したのはDVD。
無修正だったそうですけれども、駅伝中継の方が見たかったとのこと。
Aブルー「せっかくの応援番組だしねえ、そっちを見ないと!」
ブルー 「君のハーレイが駅伝をやっているからかい?」
Aブルー「そうだよ、そして頑張れと尻を叩くんだよ!」
あんなに凄い人たちがいる、と喝を入れるのだ、とグッと拳を。
Aブルー「なんと言っても真っ昼間! おまけに現場を生中継!」
ブルー 「こっちの世界じゃ、駅伝はそういうものだから…」
Aブルー「その辺がディープな所だよ! こっちの世界の!」
まだまだ知らないことが沢山、と赤い瞳がキラキラと。
Aブルー「煩悩ゲットの日だけじゃなくって、応援用の番組までが!」
ブルー 「たまたまセットになっただけだよ、その日程は」
キース 「俺も関係無いと思うが…」
Aブルー「無関係ってことはないだろう! 駅弁だよ?」
おまけに記録も取ってるらしいし、とソルジャー、大いに関心が高く。
Aブルー「今年は記録破りもあったほどだし、明らかにセット!」
ブルー 「…そうなのかなあ?」
Aブルー「絶対そうだよ、君たちが興味が無いってだけで!」
好きな人はテレビに齧り付くんだろう、と鋭い指摘。
キース 「それはまあ…。否定は出来んな」
サム 「アレを見てこそ正月だ、って人も多いぜ、確かに」
Aブルー「ほらね、大人は駅弁なんだよ!」
シロエ 「大人専用とも言い切れませんが…」
マツカ 「子供はあんまり見ませんよね?」
Aブルー「見てる子供もいるのかい!?」
ちょっとビックリ、とソルジャーの目が真ん丸に。
Aブルー「駅弁中継を見てる子供がいるなんて…」
シロエ 「そりゃあいますよ、家族団欒な家もありますからね」
ジョミー「お正月だしね!」
キース 「それこそ炬燵にミカンでな」
Aブルー「ぼくは本気で尊敬するよ!」
こっちの世界は凄すぎる、と驚いてますが。
駅伝中継の何処が凄いと…?
2015/01/18 (Sun)
☆お正月も凄い
お正月番組の花の駅伝中継。家族揃って見る家も少なくない筈ですが。
子供も見ていると聞いたソルジャー、酷く驚いておりまして。
Aブルー「子供も一緒に駅弁だなんて、それは英才教育かい?」
キース 「そういうわけでもないと思うが…」
ジョミー「でもさあ、いつかは自分も、って考えることはあるかもね」
シロエ 「ええ、その線ならありそうですね」
次の世代のヒーロー誕生ですよ、とシロエ君。
シロエ 「将来はそっちの道へ進んで、また新しい神が出るとか」
サム 「うんうん、小さい頃からやってりゃ芽も出るしよ」
マツカ 「早めに始めるのはいいことですよね、運動系は」
ぼくは今でもキースとシロエに追い付けません、と小さな溜息。
マツカ 「もっと早くからやっていれば、と思いますよ」
キース 「分からんぞ? 努力で伸びることもあるしな」
シロエ 「そうですよ! マツカ先輩も頑張りましょう!」
マツカ 「そのつもりですが…。スタートの違いは大きいですから」
この差を埋めるのは大変そうです、という話。
マツカ 「ですから駅伝の選手にしたって、いつ始めるかで違うかと」
キース 「確かに、駅伝向きの身体を作れば変わってくるな」
Aブルー「駅伝向きの身体づくりって…。そんなのまで!?」
シロエ 「どう鍛えるかが大切ですしね」
Aブルー「そうだろうけど…」
そこまでするんだ、と感心しきり。
Aブルー「こっちの世界はホントに凄いね、お正月への意気込みが」
キース 「年に一度のイベントだからな」
スウェナ「クリスマスが済んだら一気にお正月よね」
ジョミー「商店街の飾りなんかも一晩で変わってしまうしね!」
クリスマスツリーから松飾りへ、とナイスな指摘。
シロエ 「あれは一種の見ものですよね」
Aブルー「その勢いで除夜の鐘まで行くんだね?」
キース 「そうなるな」
Aブルー「でもって、煩悩ゲットの日!」
お正月万歳、と讃えてますけど。
そんなに凄いイベントですかね、お正月…?
2015/01/19 (Mon)
☆駅伝中継の意味
こちらの世界のお正月への意気込み、ソルジャー感動しきりですけど。
煩悩ゲットなイベント以外は特にソルジャー向けでもなくて。
キース 「あんたがそこまで感激するほどのものか、正月は?」
ブルー 「ぼくにも理解出来ないねえ…」
Aブルー「煩悩ゲットを目指す人のためのイベントだろ?」
除夜の鐘からカウントダウンで、と言うソルジャー。
Aブルー「煩悩を多めに持っている人は流してお裾分け!」
キース 「いや、そこはだな…。流した煩悩は流しっぱなしで」
シロエ 「清らかな心で新年を迎えるための行事なんですが」
Aブルー「でもさ、欲しい人は拾っていいわけだろう? その煩悩!」
拾いたい人は姫はじめ、とソルジャー独自の解釈が。
Aブルー「二日の夜に励んだ人にはもれなく煩悩! 煩悩ゲット!」
ブルー 「そう思ってるのは君だけだから!」
Aブルー「嘘をつかないでくれるかな? ぼくは騙されないからね!」
ブルー 「騙すも何も…。本当に君しか言ってないから!」
Aブルー「大嘘つき! ちゃんと国民的行事じゃないか!」
証拠は掴んだ、と勝ち誇った顔。
Aブルー「その日を挟んで応援番組、これが立派な証拠だよ!」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「だから駅弁中継だってば、二日と三日にやるんだろう!」
シロエ 「駅伝は確かにその日ですけど…」
ブルー 「国民的人気番組でもあるけど、それが…?」
姫はじめとどう繋がるのだ、と理解不能な御一同様。
ブルー 「君が駅伝好きだってことは分かったけれど…」
シロエ 「キャプテンもなさるらしいですけど…」
キース 「煩悩ゲットとは繋がらんぞ?」
意味不明なことを言いやがって、とキース君。
キース 「あんた、正月ボケなのか?」
Aブルー「失礼な! 君たちの方こそ分かっていないし!」
シロエ 「何処がです?」
Aブルー「駅弁中継が目指す所だよ!」
全く分かっていないじゃないか、と言われましても。
駅伝中継が目指すものって何ですか…?
2015/01/20 (Tue)
☆応援用に駅伝です
ソルジャー言うところの煩悩ゲットこと、姫はじめ。
国民的行事だなどと言い出しましたが、加えて駅伝中継もどうとかと。
Aブルー「いいかい、子供にも見せて英才教育! それが駅伝!」
ブルー 「どっちかと言えば娯楽なんだと思うけどね?」
Aブルー「そりゃあ根本的には娯楽さ、だって駅弁なんだから!」
中継を見て楽しむものだ、と理解はしているらしいものの。
Aブルー「でもねえ、二日と三日にやるってことはさ、応援番組!」
シロエ 「テレビを見ながら応援するのは定番ですけど…」
サム 「ただの名物だぜ、正月の」
Aブルー「これだから君たちは困るんだよ! 分かってないから!」
万年十八歳未満お断りの団体様はダメダメだ、と首を振るソルジャー。
Aブルー「その調子だと君たちは駅伝、見てないね?」
ジョミー「うん…。毎年、何処かで遊んでるから」
キース 「初詣だとか、年始回りだとかな」
Aブルー「まあ、見ても無駄だとは思うけどさ…。猫に小判で」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「どうせ理解していないんだからさ、駅弁の凄さ!」
アレは体験してこそだ、と鼻でフフンと。
Aブルー「あれでなかなか難しいんだからね、駅弁は」
キース 「それは重々、承知しているが…」
シロエ 「ぼくじゃとっても無理ですし…」
Aブルー「なるほどねえ…。その程度には分かっているらしい、と」
だけど、と深い溜息が。
Aブルー「何故お正月に駅弁なのか! そこが大切!」
ジョミー「盛り上がるからじゃないの?」
Aブルー「それだよ、それが肝心なトコで!」
煩悩ゲットの前後に駅弁、とソルジャー、ニコニコ。
Aブルー「こんな調子で頑張りましょう、と応援のために駅弁だよ!」
キース 「…いったい何を応援するんだ?」
Aブルー「もちろん煩悩ゲットだよ!」
一同 「「「ええっ!?」」」
どうしてそういうことになるのだ、と一同、愕然。
お正月の花の駅伝中継、どう転んだら煩悩ゲットの応援になると…?
2015/01/21 (Wed)
☆駅伝で頑張れ
お正月の駅伝は煩悩ゲットの応援用番組だ、と言い出したソルジャー。
何ゆえそういうことになるのか、誰もが理解不能でして。
キース 「駅伝は選手を応援しながら楽しむものだが!」
Aブルー「だから楽しめるじゃないか、今年の記録破りとか!」
シロエ 「それはそうかもしれませんけど…」
いったい何処で煩悩ゲットに結び付くんです、とシロエ君。
シロエ 「まるで別物だと思いますが!」
Aブルー「違うね、真っ昼間からやっている辺りがね!」
しかも煩悩ゲットの夜を間に挟んで二日間も、とニコニコニッコリ。
Aブルー「始める前に見て盛り上がって、終わった後も感慨深く!」
一同 「「「はあ?」」」
Aブルー「負けてたまるかとエンジンに点火、煩悩ゲットで!」
ブルー 「…何に負けると?」
Aブルー「駅弁をやってる人たちだよ!」
特に今年は記録破りの神もいたんだろ、とソルジャー、力説。
Aブルー「これが応援でなければ何だと! そして次の日も!」
シロエ 「そりゃあ、三日がある意味、クライマックスですけど…」
Aブルー「ほらね、今年も頑張りましょう、ってコンセプトだよ!」
励みまくって夫婦円満、と妙な台詞が。
一同 「「「夫婦円満?」」」
Aブルー「駅弁だからね! お正月からパワー全開!」
サム 「パワー全開でなきゃ、駅伝は面白くねえけどよ…」
Aブルー「だろ? しかも昼間から生中継だし、燃えるってば!」
キース 「好きなヤツはとことん好きだと聞くが…」
Aブルー「ぼくも好きな方で、もちろんぼくのハーレイだって!」
あのガタイだけに駅弁はお手の物で、と得意げに。
Aブルー「グッと抱えて、一発と言わず、二発、三発!」
一同 「「「えっ?」」」
Aブルー「記録破りの神なんかを見たら、ヌカロクだって!」
ブルー 「…何か間違っていないかい?」
Aブルー「間違えてないよ、駅弁だろう?」
駅弁と言えば駅弁なのだ、と言ってますけど。
何故に駅伝でヌカロクなんぞが…?
2015/01/22 (Thu)
☆記録が気になる
グッと抱えて一発と言わず二発、三発、それがソルジャーの言う駅弁。
おまけにヌカロクがどうのこうのと、どの辺が駅伝かがサッパリ謎で。
ブルー 「君がいったい何を言いたいのか、全く理解不能だけど!」
Aブルー「駅弁について語ってるんだよ、お正月の定番なんだろう?」
ブルー 「そりゃそうだけど…。どう転んだらそっちに行くわけ?」
Aブルー「記録破りの神が出たって聞いちゃうとね!」
ところで神は何発なのだ、という質問が。
Aブルー「今までの記録も気になるけれども、やっぱり神がね!」
サム 「確か、コースが変わったんじゃねえか?」
シロエ 「そうです、そうです。だから去年までのは参考記録で」
Aブルー「参考記録というのは何だい?」
キース 「正式には比較できない記録といったトコだな」
Aブルー「ああ、なるほど!」
条件が変わればそうだろうね、とソルジャー、納得。
Aブルー「それじゃ記録を破ったと言っても、それまでの神も…」
ジョミー「凄いってことにはなるんだろうけど、今年のコースは…」
スウェナ「長くなったんじゃなかったかしらね、去年までより」
マツカ 「ニュースではそう言ってましたね」
Aブルー「コースが長くなったって!?」
それで記録を破ったのかい、と驚くソルジャー。
Aブルー「凄いじゃないか、そんなに持ち堪えるなんて!」
シロエ 「そうですよ? おまけに記録破りのタイムですしね」
Aブルー「だろうね、それだけの時間をヤリ続けるというパワー!」
どうして見逃してしまったのか、と後悔しきりで。
Aブルー「ぼくのハーレイと二人で見てれば、煩悩ゲットも!」
ブルー 「駅伝が好きなのは分かったから!」
キース 「来年は忘れずに見るんだな」
Aブルー「もちろんだよ! DVDも凄かったけれど、断然、駅弁!」
ブルー 「そこまでなのかい?」
Aブルー「無修正でも録画だしねえ、やっぱりナマだよ!」
生が一番! と言ってますけど、何か間違ってはいませんか…?
2015/01/23 (Fri)
☆録画よりもナマ
お正月には煩悩ゲットな姫はじめ、と励んだらしいソルジャーですが。
盛り上げるために見ていたDVDより、生中継な駅伝だそうで。
Aブルー「生中継だと何が起こるか分からないしね、それに限るよ!」
ブルー 「…君が見ていたヤツよりも?」
Aブルー「当たり前だよ、どんなに凄くても録画は録画!」
あれはあれで良かったんだけど、とウットリと。
Aブルー「流石はゲイな人のチョイスで、それはハードで!」
一同 「「「はあ…」」」
Aブルー「ぼくでも凄いと思うプレイをガンガン連発、もう一級品!」
一級どころか国宝級かも、と大絶賛。
Aブルー「それでね、同じ男優がやたら何度も出て来たんだけど…」
ブルー 「その手のヤツにはありがちだよ、それ」
Aブルー「ところがこれが違うんだな! ぼくはそう見たね!」
ブルー 「どうでもいいから、サッサと帰れば?」
Aブルー「君たちも聞いてて損はしないよ、あの男優はきっと!」
一同 「「「きっと…?」」」
ウッカリ反応、御一同様。
ソルジャー、すっかり気を良くしまして。
Aブルー「ぼくが思うに公爵なんだよ、男優じゃなくて!」
一同 「「「公爵!?」」」
Aブルー「気品溢れるロマンスグレー! そして漂う退廃感!」
貴族とはそういうものなのだろう、とニッコリと。
Aブルー「身のこなしだって何処か違うんだよ、一般人とは!」
ブルー 「…無修正とか言わなかったかい?」
Aブルー「それなりに序盤があるからね! ドラマなんだよ!」
公爵の愛の遍歴を撮ったDVDに違いない、と自信たっぷり。
Aブルー「また貰えると嬉しいんだけどね、ああいったものを!」
ブルー 「そのお宝より駅伝というのが真面目に理解不能だけど?」
Aブルー「ナマの良さだよ、今年みたいに神が出るとか!」
ブルー 「神はひたすら走っただけだよ?」
Aブルー「記録を破れば、もうそれだけで最高だよ!」
盛り上がらずにいられようか、と言ってますけど。
相手は駅伝中継ですよ?
2015/01/24 (Sat)
☆駅伝にモザイク
ソルジャー夫妻が観賞していたDVDなるもの、公爵主演という噂も。
無修正でハードな代物らしいのに、それより駅伝と言われましても。
ブルー 「記録破りの走りが最高ねえ…。無修正のDVDよりも?」
Aブルー「そう、過ぎ去った過去のものよりも!」
断然ナマだ、とソルジャー、力説。
Aブルー「リアルタイムでやってるんだよ、駅弁を! しかも中継!」
ブルー 「生中継だからこそ人気なんだよ、あの番組は」
シロエ 「臨場感が命ですしね」
キース 「後からニュースで見たんではなあ…」
つまらないだろう、と生中継の良さは分かるものの。
ブルー 「でもねえ、どうしてDVDより駅伝なんだか…」
Aブルー「見たいじゃないか! たとえモザイクがかかっていても!」
一同 「「「は?」」」
何故に駅伝にモザイクなのか。
誰もがキョトンで、ワケワカランで。
ブルー 「…モザイクって?」
Aブルー「まさか、モザイク無しなのかい?」
ブルー 「そんな話は聞いたことすらないけどねえ…」
Aブルー「ますますもって凄いじゃないか! 流石は応援番組だよ!」
無修正のをガンガン流して煩悩ゲットを応援なのか、と大感激。
Aブルー「それを見ちゃったら、もう励むしかないってね!」
ブルー 「…何を?」
Aブルー「決まってるだろう、姫はじめだよ!」
一晩励んで、次の日もまた駅弁を見て…、とグッと拳を。
Aブルー「ゲットした煩悩を生かしましょう、と次の日も駅弁!」
ブルー 「君の発想、ぼくには真面目に謎だから!」
Aブルー「君が駅弁、知らないってことはないだろう?」
国民的人気番組らしいし…、とソルジャーの指摘。
キース 「そこの所は否定しないが、俺にも分からん」
Aブルー「君には期待していないけどさ、ブルーはさ…」
ブルー 「駅伝はたまに見てたけど…」
Aブルー「見ていたくせに分からないわけ、あの素晴らしさが?」
どうなんだか、と呆れてますけど。
分かってないのは、いったい、どっち?
2015/01/25 (Sun)
☆キャラじゃないです
駅伝の素晴らしさが分からないのか、と呆れるソルジャーですけれど。
無修正だったらしいDVDより凄いと言われても、それもまた謎。
ブルー 「駅伝の魅力は分かってるつもりなんだけど…」
Aブルー「じゃあ、やったことは?」
ブルー 「そんなの、やるわけないだろう!」
ぼくのキャラじゃないし、と生徒会長。
ブルー 「ぼくに似合うと思うのかい? 駅伝が!」
Aブルー「ああ、そうか…。君だと完全にやる方だよねえ…」
ぼくと違って、とソルジャー、溜息。
Aブルー「確かにそれだと分からないかもね、駅弁の魅力」
ブルー 「やってみたいとも思わないしね」
Aブルー「そうだろうねえ、力も要るし」
ブルー 「そもそも、ぼくには持久力ってヤツが無いってば!」
誰があんなに走れるもんか、と当然と言えば当然な話。
ブルー 「持ちやしないよ、ぼくなんかじゃね」
Aブルー「うーん…。そこは自慢するトコじゃないと思うけど…」
ブルー 「一般人はそれでいいんだよ!」
Aブルー「でもねえ…。持ちの良さってヤツは大事じゃないかと」
ブルー 「理想と現実は違うものだよ、理想は高く持ちたいけどね」
Aブルー「そういうもの? まあいいけど…」
ちょっと意外、と首を捻っているソルジャー。
Aブルー「君はけっこう自信アリかと思ってたのに…」
ブルー 「ぼくは儚げな美形が売りなんだよ!」
Aブルー「駅弁に関してはそうかもだけど…。持ちの方はさ…」
女性だって長持ちの方が嬉しいんじゃあ、と妙な台詞が。
ブルー 「…女性?」
Aブルー「君はそっちが専門なんだろ、ぼくと違って」
フィシスって恋人もいるじゃないか、とニッコリと。
Aブルー「同じやるなら長持ちだろうと思うんだけどね?」
ブルー 「…何が?」
Aブルー「もちろん、男の持久力だよ!」
ブルー 「は?」
Aブルー「それともアレかな、女性は違うと?」
長持ちよりも早めが好みなのかな、とか言ってますけど。
女性の好みって、どういう話?
2015/01/26 (Mon)
☆駅伝と恥じらい
女性だって長持ちの方がいいのでは、とソルジャーの口から出た台詞。
男の持久力がどうとかこうとか、およそ駅伝とは無関係そうで。
Aブルー「女性は早い方が好みなのかい、長持ちよりも?」
ブルー 「それは走りの話なわけ?」
Aブルー「そんなトコだけど…。フィシスも早い方が好きだとか?」
ブルー 「どうなんだろう? 特に好きとも聞いてないねえ…」
Aブルー「だったら、やっぱりフィシスだって! 長持ち希望!」
きっと恥ずかしくて言いにくいのだ、とソルジャー、ニッコリ。
Aブルー「ぼくと違って恥じらいってものがありそうだしね!」
ブルー 「…駅伝の話をしてたんじゃあ?」
Aブルー「そうだよ、駅弁の話だよ? あれにしたって!」
長持ちに越したことはない、と得々と。
Aブルー「グッと抱え上げられて一発だしねえ! その一発が!」
ブルー 「…一発?」
Aブルー「一発と言わず二発、三発と続けばいいけど…」
そこまでの駅弁は難しくって、とブツブツブツ。
Aブルー「あれでヌカロクが出来れば神だね!」
一同 「「「は?」」」
未だに分かっていないヌカロク、それがシャン学メンバーのレベル。
さりとてヤバイ言葉だとは知っているわけでして。
キース 「何故、駅伝からそっちに行くんだ!」
Aブルー「ぼくの理想だから!」
どんな時でも多めが好きで、と笑顔全開。
Aブルー「駅弁でヌカロク、いいだろうねえ…。ぼくも疲れるけど」
一同 「「「へ?」」」
Aブルー「いくらハーレイが抱えてくれても、どうしてもねえ…」
ヌカロクともなれば腕の筋肉がきっとプルプル、と言うソルジャー。
Aブルー「駅弁は刺激的だけれどさ、ぶら下がる方もそれなりに…」
ブルー 「ちょっと待った! 君が言うのは駅弁なわけ?」
Aブルー「そうだよ、お正月に生中継をやってるという駅弁だよ!」
それで今年の神は何発やらかしたのだ、と訊いてますけど。
駅伝中継で何故かヌカロク、一発二発とはこれ如何に?
2015/01/27 (Tue)
☆神ならではの走り
グッと抱え上げられて一発と言わず二発三発、それが駅伝ならぬ駅弁。
お正月には生中継だとソルジャー、信じておりまして。
Aブルー「記録破りの神の記録が気になるんだよ! 何発なわけ?」
ブルー 「神はそういうものじゃないから!」
Aブルー「それじゃ数より持久力かい?」
物凄く持ちが良かったとか、という質問。
キース 「持久力の凄さはあった筈だが…」
ジョミー「確か登りに強いんだっけか、他の選手よりも」
シロエ 「そういう話だったと思いますよ、ニュースでは」
小柄なのに大きな走りをするんだとか、とシロエ君。
シロエ 「スカウトされた理由がそれだと聞きましたね」
Aブルー「小柄で大きな走りって…。つまり腰が強いと?」
キース 「足腰が強いことだけは間違いないな」
サム 「ウサギみてえな走りだったらしいぜ、高校時代」
ピョンピョン走る姿が気に入った、とスカウトされたらしい今年の神。
Aブルー「ピョンピョンかあ…。それは間違いなく神業だね!」
キース 「元々の資質というヤツだろう。駅伝向きの身体ってことだ」
Aブルー「いいなあ…。ぼくのハーレイにもその技があれば!」
駅弁がきっと盛り上がるのに、と悔しそうな顔。
Aブルー「グッと抱えて一発二発もいいけど、ピョンピョン!」
キース 「キャプテンとは体格が違うと思うが」
Aブルー「だけどさ、やって欲しいよ、ピョンピョンと!」
未だかつて無い最高の刺激に違いない、と夢見る表情。
Aブルー「ピョンピョンだったら奥の奥まで、そしてイイ所を!」
キース 「…なんの話だ?」
Aブルー「駅弁だよ!」
さっきからずっとその話だし、と返った返事。
キース 「念のために訊くが、駅伝だな?」
Aブルー「それはもう! 駅弁については間違えないよ!」
シロエ 「…何か違う気がするんですが?」
Aブルー「君たちだって詳しいじゃないか、なんだかんだで!」
耳年増ってヤツだろうか、とニヤニヤニヤ。
やっぱり話が変なのでは?
2015/01/28 (Wed)
☆駅伝で跳ねろ
お正月の駅伝中継、新たな神となった人の走りはピョンピョンだとか。
それを聞いたソルジャー、是非キャプテンにもやって欲しいらしく。
Aブルー「君たちにも話が通じるみたいで嬉しいよ! 駅弁の!」
キース 「それはまあ…。正月の名物番組だからな」
Aブルー「そこなんだよねえ、煩悩ゲットの応援番組って所がね!」
だから君たちでも詳しくなってくるのだろうか、とニコニコニッコリ。
Aブルー「やっぱりさ…。同じヤるならピョンピョンとね」
シロエ 「そんなに気に入ったんですか?」
Aブルー「思いもよらない駅弁だからね! 跳ねるだなんて!」
きっと素晴らしく刺激的、と夢見る表情。
Aブルー「ピョンと飛ばれてグッと奥まで、イイ所もグッと!」
キース 「…何か間違えていないか、あんた?」
駅伝で何が奥までなのだ、とキース君。
キース 「それにだ、神は駅伝では跳ねていないと思うがな?」
Aブルー「そうなのかい? でもさ、君たちは見てないわけだし…」
ジョミー「うん、初売りに行ってたから…」
Aブルー「じゃあ、跳ねてたかもしれないじゃないか!」
記録破りの秘訣はソレかも、とソルジャーの瞳がキラキラと。
Aブルー「ピョンピョン跳ねるプレイとなればね、記録の方も!」
キース 「そうかもしれんが…。見てないからな」
Aブルー「まあ、君たちが見たってねえ…」
猫に小判というヤツだ、と鼻でフフンと。
Aブルー「でも、ぼくは今後に生かすから! ピョンピョンを!」
シロエ 「キャプテンの資質は変わらないかと思いますが?」
Aブルー「ヘタレと足腰は別物だよ!」
早速鍛えて貰わなくては、とやる気満々。
Aブルー「次の駅弁では抱えてピョンピョン、それを目指して!」
キース 「…何を抱えるんだ?」
Aブルー「ぼくに決まっているじゃないか!」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「駅弁と言えば抱えてヤるもの!」
君たちだって知ってるくせに、と言ってますけど。
それ、本当に駅伝ですか?
2015/01/29 (Thu)
☆謎すぎる駅伝
ソルジャー曰く、駅弁と言えば抱えてヤるものだそうですが。
しかもソルジャーを抱えてピョンピョン、駅伝とはどうも違うようで。
キース 「あんたを抱えてどうやるんだ、それは?」
Aブルー「もちろんピョンピョン、奥の奥まで突っ込むんだよ!」
そうに決まっているじゃないか、と満面の笑顔。
Aブルー「早速ハーレイに頼まないとね、神のプレイを!」
ジョミー「キャプテン、何処に突っ込んでくわけ?」
Aブルー「それはもう! ぼくのイイ所に向かってね!」
そして二人で天国目指してまっしぐら! と言ってますけど。
キース 「あんたも一緒に走るのか…。いや、抱えるんだったか?」
Aブルー「駅弁だからね!」
シロエ 「駅伝は一人で走るんですけど…」
Aブルー「そうじゃないだろ、何を今更!」
駅弁中継にも詳しいくせに、とニヤニヤと。
Aブルー「そりゃね、頑張るのは一人だけどね!」
サム 「ホントに駅伝の話かよ?」
Aブルー「もちろんだよ! 煩悩ゲットの前後は駅弁中継だからね!」
応援して貰って一晩励んで、次の日もパワーを貰うのだ、という話。
Aブルー「子供までが見て英才教育、駅弁は実に素晴らしいよ!」
キース 「あんたの世界の駅伝とは違う気がするんだが…」
シロエ 「そうです、ぼくたちの世界じゃ誰も抱えて走りませんよ」
Aブルー「また変なことを言ってるし…。駅弁は抱えて走るもの!」
グッと抱えて奥の奥まで、力の限りに! とソルジャー、力説。
Aブルー「まさにハーレイの体格に見合ったプレイ!」
キース 「あんたを抱えて走れるんなら、相当な速さなんだろうな…」
Aブルー「失礼な! ぼくのハーレイは早くないから!」
丈夫で長持ち、と反論が。
Aブルー「もうビンビンのガンガンで!」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「疲れ知らずでヤッてくれるんだよ、最近は!」
キース 「ちょっと待て!」
何か話が違わないか、と気付いたシャン学メンバーですが。
さて、どうなる…?
2015/01/30 (Fri)
☆似て非なるもの
早いどころか丈夫で長持ち、ビンビンのガンガンがキャプテンの駅弁。
どう考えても駅伝とはまるで別物、大人の時間っぽい話で。
キース 「念のために訊くが、その駅伝は何処でやるんだ?」
Aブルー「もちろん、ぼくのシャングリラだよ!」
キース 「…あんたの部屋じゃないだろうな?」
Aブルー「ハーレイの部屋でもたまにはやるねえ!」
ぶるぅが覗きをするものだから、と出ました、悪戯小僧の名前。
シロエ 「覗きって…。駅伝の話じゃないんですか?」
Aブルー「駅弁だって言ってるじゃないか、お正月には駅弁中継!」
ブルー 「もういいから! みんな間違いだと気付いたから!」
Aブルー「間違いって?」
何のことだい、とソルジャー、怪訝そうな顔。
Aブルー「煩悩ゲットの応援番組が駅弁生中継なんだろう?」
ブルー 「駅伝と駅弁は違うから!」
シロエ 「会長、やっぱり違うんですか?」
ブルー 「一文字違っているんだよ! 駅伝と駅弁!」
そして君たちは知らなくていい、と生徒会長。
ブルー 「いかがわしいのが駅弁なんだよ、ブルーが言う方!」
Aブルー「何を言うかな、駅弁中継はお正月の花だと聞いたし!」
ブルー 「ただ走るだけの番組だから!」
こうだから、と思念で伝達した模様。
Aブルー「…なんか全然違うんだけど?」
ブルー 「だから何度も言っただろう!」
Aブルー「でもねえ…。ぼくは天啓を受けたからね!」
グッと抱えてピョンピョンなのだ、とソルジャー、ウキウキ。
Aブルー「次の駅弁はそれで決まりで、奥の奥まで!」
ブルー 「いい加減、帰ってくれないかな!?」
Aブルー「言われなくても、帰ってピョンピョン!」
ぼくのハーレイと励んでくるよ、とパッと姿が消えましたが。
キース 「…おい、駅弁とは何のことだったんだ?」
ブルー 「煩悩ゲットの応援でいいよ…」
知ると不幸になるだろうから、と超特大の溜息が。
駅弁なるもの、体位の一つとは言わぬが花。今月これにて中継終了~。
2015/01/31 (Sat)
☆新年おめでとう
あけましておめでとうございます。
元老寺で除夜の鐘を撞いたシャン学メンバー、まずは初日の出に礼拝。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 今年もよろしくお願いしますーっ!」
一同 「「「どうかいい年になりますように…」」」
元老寺の山門前で柏手を打って深く一礼、後はお雑煮タイムですけど。
ブルー 「今年こそ、いい年になるといいねえ…」
キース 「除夜の鐘でキッチリ御縁が流れたと思いたいな」
昨年の悪縁の数々が…、とキース君。
ジョミー「ホント、いい年にしたいよねえ…」
サム 「分かってるんなら、初詣の手伝い、頑張れよな」
キース 「親父も期待しているぞ。食ったら本堂に行くからな」
ジョミー「えーーーっ!」
元老寺の元日は檀家さんが来る初詣。
サム君とジョミー君もお手伝いをするのが定番、接待係というわけで。
キース 「では、行ってくる」
シロエ 「頑張って下さいねーっ!」
サム 「御本尊様にもキッチリ頼んでおこうぜ、例の縁切り」
ジョミー「う、うん…」
それで御縁が切れるんならね、と墨染の法衣で本堂へ。
他の面々は見送りまして…。
ブルー 「さてと、ぼくたちは、おせちでゆっくり、と」
マツカ 「今年も沢山用意して下さいましたね」
スウェナ「アドス和尚もイライザさんも気前がいいわね」
シロエ 「会長への御礼ですからね」
除夜の鐘を撞いて貰ったわけですし、とシロエ君。
シロエ 「美形の高僧が最初の鐘を撞くんですから、人も来ますよ」
スウェナ「確かに年々増えているわね、撞きに来る人」
ブルー 「今回の除夜の鐘はぼくたちもお世話になったからねえ…」
煩悩と一緒に悪縁を無事に流せていれば、と両手を合わせて合掌で。
ブルー 「そして、いい御縁を招くんだよ」
シロエ 「是非、そうしたい所です」
マツカ 「後で御本尊様にもお参りしましょう」
今年こそいい年にしなければ、と誓いも新たな元老寺。
除夜の鐘と御本尊様の御利益パワーで、きっと今年はいい年に…!
2015/01/01 (Thu)
☆初詣に来ました
新年おめでとうございます。
お正月の二日目は初詣に行くのがシャン学メンバー、今度こそ神社へ。
ジョミー「やっぱり初詣はこうでなくっちゃね、露店が沢山!」
キース 「露店が無くて悪かったな!」
シロエ 「仕方ないですよ、先輩の家はお寺ですから」
スウェナ「でも…。露店が出ているお寺もあるわよ、初詣」
キース 「あれはメジャーな寺だけだ! ついでに初詣大歓迎の!」
璃慕恩院は総本山だが露店は出ない、と言われてみればその通りで。
サム 「南無阿弥陀仏の宗派は露店はお断りなのかよ?」
キース 「ケースバイケースだ、寺の方針にもよるんだが…」
ジョミー「元老寺はお断りなわけ?」
キース 「ウチじゃ露店も儲からん! 除夜の鐘がメインの寺ではな」
しかもおぜんざいの接待付きでは…、と副住職ならではの冷静な視点。
キース 「だからだ、俺もこうして神社へ初詣に繰り出すわけで」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 今年も混んでるね!」
ブルー 「アルテメシア大神宮は一番人気のスポットだしね?」
さあお参りだ、とお賽銭を投げる御一同様。
柏手を打ち、きちんと頭を下げまして…。
シロエ 「先輩たちは何をお願いしたんです?」
キース 「今年一年の平穏無事だな」
マツカ 「それが一番大切ですよね」
ブルー 「平和な年にしたいからねえ…」
ジョミー「あっ、そう言えばさ!」
アレって今夜じゃなかったっけ、とジョミー君。
一同 「「「アレ?」」」
ジョミー「そう! 煩悩ゲットがどうとかこうとか」
キース 「バカップルのことか!?」
シロエ 「まさか、姫…」
ブルー 「シーッ!」
黙れ、と生徒会長、唇に指を。
ブルー 「二日の夜には初夢なんだよ、今日はその日で」
キース 「ああ、いい夢を見ないとな」
シロエ 「そして素晴らしい年にしましょう!」
サム 「露店で美味いもの、沢山食ってな!」
厄払いだ、と露店に向かう面々ですが。
新年早々厄払いだとは、もうケチがついていませんか?
2015/01/02 (Fri)
☆今日は年始回り
ハッピーニューイヤー!
昨夜は初夢だったわけですが、シャン学メンバーは今日は年始回りで。
ジョミー「昨日の初夢、どうだった?」
キース 「俺は最悪だな、夢の中でも五体投地で南無阿弥陀仏だ」
シロエ 「それって最悪じゃないですか?」
サム 「縁起でもねえなあ、もっと景気のいいのを見ろよ」
ブルー 「夢は逆夢とも言うからね? それもまた良し!」
災い転じて福となすのだ、と生徒会長。
ブルー 「これからガッツリ取り戻す! ハーレイの家で!」
シロエ 「豪華おせちが待っていますからね」
マツカ 「教頭先生も喜ばれますよ」
年始回り、すなわち教頭先生の家で豪華おせちの食べ放題。
出掛けて行ったシャン学メンバー、早速チャイムを鳴らしまして。
一同 「「「あけましておめでとうございまーす!」」」
ハーレイ「おめでとう。来てくれたのか、遠慮なく入ってくれ」
待っていたぞ、と暖房の効いたリビングに豪華おせちがドッカンと。
ハーレイ「和洋中と揃っているからな。雑煮もあるぞ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぼく、お雑煮も!」
ブルー 「わざわざ来てあげたんだからねえ、よろしく頼むよ」
ハーレイ「もちろんだ! 良かったら私が取り分けてやるぞ」
ブルー 「それはパス! 何処かの馬鹿じゃあるまいし!」
自分で頂く、と豪華おせちを自分のお皿にヒョイヒョイと。
シロエ 「会長、相変わらずですねえ…」
スウェナ「あれでこそだと思うわよ?」
キース 「そうだな、新年早々あいつらの真似をすることはない」
サム 「バカップルはマジで要らねえもんな」
もう沢山だ、と言われるバカップルことソルジャー夫妻。
シロエ 「そういえば…。昨夜は例の」
ハーレイ「なんだ?」
シロエ 「いいえ、なんでもありません!」
ハーレイ「初夢のことか?」
ブルー 「そんなトコだよ、それよりおせち!」
今日は食べる日、とパクついてますが。
姫はじめの件、厄払いしても忘れられなかったみたいですねえ?
2015/01/03 (Sat)
☆ものは言いよう
三が日の締めはコレだ、と教頭先生の家へ出掛けたシャン学メンバー。
豪華おせちの食べ放題に興じているものの、気になるのがアレ。
ハーレイ「昨夜の初夢がどうかしたのか、何かあるのか?」
ブルー 「他人のことをさ、あれこれ詮索してるとハゲるよ?」
細かいことは気にしない、と生徒会長、おせちをパクパク。
ブルー 「新年早々、ハゲたら君も困るだろう?」
ハーレイ「それはまあ…。困るわけだが」
ブルー 「だったら、クワイを食べるといいよ。ハゲ防止にさ」
ハーレイ「クワイが効くとは初耳だが…」
ブルー 「芽が出るという縁起物だよ、髪の毛だって芽生えるってね」
ハーレイ「なるほど…。なら、食べておくか」
髪は一生モノだからな、とクワイを頬張る教頭先生ですが。
ハーレイ「…それで、初夢がどうしたのだ?」
ブルー 「まだ言ってるし! クワイを食べてもハゲるよ、それ!」
それに細かい男は嫌われるのだ、とキッツイ一言。
ブルー 「ぼくは間違っても君に惚れないけど、気を付けたまえ」
ハーレイ「うむ…。一年の計は元旦にありと言うからな」
今年こそお前のハートをゲットだ、と意気込みこそは立派なものの。
キース 「お言葉ですが…。元日はもう過ぎました」
シロエ 「煩悩ゲットの日も過ぎましたよ」
一同 「「「シーッ!」」」
ハーレイ「…煩悩ゲット?」
なんだそれは、と教頭先生、首を捻って。
ハーレイ「正月の行事にそういうものがあっただろうか…?」
シロエ 「そ、それは…」
キース 「俺たちの間の隠語です! 俺たちにしか通じません!」
お気になさらず、と火消しにかかるキース君。
キース 「初売りのことです、あれこそ煩悩ゲットです!」
ハーレイ「初売りか! 昨日は初売りに行って来たのか?」
シロエ 「そうです、みんなで出掛けました!」
ハーレイ「なるほどなあ…。初売りで煩悩ゲットなら分かる」
さぞかし混んでいたことだろう、と納得の様子。
なんとか誤魔化せましたかねえ?
2015/01/04 (Sun)
☆福袋には勝てる
教頭先生の家でおせちを食べている中、シロエ君がウッカリ失言。
姫はじめを指す煩悩ゲットを口にしたのを、初売りのことだと大嘘を。
ハーレイ「それで煩悩は存分にゲット出来たか、初売りで?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 暮れに高かったお皿が半額だったよ!」
シロエ 「福袋も沢山買えました!」
頑張りました、と初売りの話は一応、本当。
初詣の後で出掛けた初売り、福袋に関しては負け知らずで。
キース 「福袋については、ブルーとぶるぅに感謝だな」
スウェナ「サイオンで中身が分かるとなったら最強よね!」
ブルー 「あの時間に行っても、けっこういいのが残っているしね」
ハーレイ「それはそうだろう、残り少ないと普通は躊躇するしな」
残り物には福があるとは言ってもな…、と仰せの通り。
ハズレが残っているのだろう、と人間、誰しも思いがちなもの。
サム 「ガッツリ煩悩ゲットしたよな、新年早々!」
ジョミー「間違いないよね、春から縁起がいいってね!」
ハーレイ「良かったな。その幸運を逃すんじゃないぞ」
シロエ 「もちろん、しっかり捕まえます!」
マツカ 「今年こそいい年にしたいですしね」
ブルー 「応援よろしくお願いするよ、ぼくのためにも」
ハーレイ「任せておけ!」
全力で応援しているからな、と頼もしい言葉。
ハーレイ「何が来ようが、私がドカンと引き受けてやる!」
ブルー 「ブルーでもかい?」
ハーレイ「…ブルー?」
ブルー 「それとハーレイかな、例のバカップル」
ハーレイ「あ、あれは…。あれは、そのぅ…」
あの二人はどうも苦手なのだが、と教頭先生。
ハーレイ「なんというか、その…。調子が狂うと言うべきか…」
ブルー 「よく分かったよ。ぼくへの愛はその程度ってね」
ハーレイ「ち、違う…! あの二人が来ると何かとだな…!」
ブルー 「最初からアテにしてないよ。君はヘタレだし」
あの二人の相手をするには百年早い、と詰ってますが。
そう言う自分も敵わないのがあの二人では…?
2015/01/05 (Mon)
☆今年も全力投球
今年こそいい年にしたいものだ、と決意も新たなシャン学メンバー。
しかし教頭先生の方は既に逃げ腰、ソルジャー夫妻だけは苦手だとか。
ブルー 「君が逃げるのは勝手だけどねえ、向こうは今年も全力だよ」
ハーレイ「…全力だと?」
シロエ 「か、会長、そういう話はですね…!」
キース 「あんた、俺たちの努力を無にするつもりか!」
煩悩ゲットを初売りのことだと言い訳したのに、この始末。
どうする気なのだ、と慌てる面々ですけれど。
ブルー 「努力も何も…。君たちはまだ何もしてないだろう?」
一同 「「「は?」」」
ブルー 「ブルー除けだよ、ブルー除け!」
置くだけでブルーを除けられるモノでもあればいいのに、と生徒会長。
ブルー 「この際、ブルーレットでどうにかなるなら置くんだけどね」
ハーレイ「あれにはそういう効果があるのか、ブルーレットは?」
ブルー 「頭が固いね、ぼくは置くだけだと言っただろう!」
アレの謳い文句は「置くだけ」なのだ、と言われてみればその通り。
ブルー 「あんな感じで置くだけで済むブルー除け!」
キース 「それは果てしなく難しそうだが…」
ブルー 「発明したなら表彰モノだよ、その手のアイテム」
シロエ 「作れたら誰も困りませんよ!」
ブルー 「そうなんだよねえ…。だから今年も全力で来る筈!」
こっちの世界はブルーにとってはパラダイス、と大きな溜息。
ブルー 「今年はどんな福があるかと突っ込んで来るね、全力で!」
一同 「「「あー…」」」
初日の出暴走みたいなモノか、と誰もが納得。
ソルジャーの場合、初日の出だろうが大晦日だろうが暴走なわけで。
ブルー 「ハーレイがアテにならない以上は、覚悟するしか…」
ハーレイ「す、すまん…。私も出来れば止めたいのだが…」
ブルー 「火に油さえ注がなければ良しとしておくよ」
パワーアップさせるようなヘマさえしなければ許すとか。
今年も全力で来そうなソルジャー、何処に地雷があるのやら…。
2015/01/06 (Tue)
☆食べたら逃げろ
出来れば避けたいソルジャー夫妻という存在。
けれども全くアテにならない教頭先生、諦めムードが漂うばかりで…。
ブルー 「いいね、君はとにかく大人しく! 相手にならない!」
ハーレイ「そうは言っても、向こうの方から来るのだが…」
ブルー 「なまじっか同じ顔だからねえ、面白がりに来るんだよ!」
向こうのハーレイと君とは瓜二つ、と生徒会長。
ブルー 「その上、君はヘタレと来たから、いいオモチャだとね!」
ハーレイ「…私はオモチャ扱いなのか…」
ブルー 「そうだよ、大人のオモチャとは言えないけれど!」
ハーレイ「出来ればそちらになりたいのだが…」
ポロッと零れた本音なるもの。
生徒会長、これでキレない筈がなく。
ブルー 「その調子だから何かと迷惑を蒙るんだよ、ぼくたちが!」
ハーレイ「私は何もやっていないが!」
ブルー 「相槌を打つだけで充分ヤバくて、会話をしたらもう最悪!」
それこそブルーの思う壺だ、とギャーギャーと。
ブルー 「君が災いを持ち込む前にね、もう帰らせて貰うから!」
ハーレイ「おせちはまだまだあるのだが…!」
他の御馳走も用意したのだが、と言うだけ無駄というもので。
ブルー 「残りはお持ち帰りで頼むよ、ぶるぅが詰めてくれるから!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 貰って帰って食べようね!」
お重は後で洗って返すから、とニッコリと。
キッチンに出掛けて他の御馳走も山ほどゲット。
ぶるぅ 「いっぱいあったよ、ローストビーフとか他にも色々!」
ブルー 「いいねえ、ぼくの家でゆっくり食べよう」
ハーレイ「も、もう帰ってしまうのか?」
ブルー 「当たり前だろ、全力投球の馬鹿が来ない内にね!」
それじゃ、と獲物をガッチリ抱えて。
ブルー 「冷えるからねえ、後は一人鍋でもやっていたまえ」
ハーレイ「ひ、一人鍋…」
ブルー 「それじゃ、さよならーっ!」
一同 「「「失礼しまーす!」」」
瞬間移動で御一同様、パッと逃走。
これも一種の食い逃げですか?
2015/01/07 (Wed)
☆成人の日が別物
初日の出を拝んで初詣にも行き、年始回りまでしたシャン学メンバー。
これで今年はいい年に、と願い続ける間に冬休みも終わり…。
キース 「未だに来ないな、例の馬鹿はな」
ブルー 「ここまで来ないといっそ清々しいけどねえ…」
シロエ 「この三連休はヤバイという気がするんですけど」
サム 「問題ねえだろ、連休だしよ!」
あいつらも特別休暇だぜ、と新年早々、生徒会長の家で過ごす三連休。
サム 「何かと言ったら休暇なヤツだし、連休に来るかよ」
ジョミー「そうだよね! せっかくの三連休だしね!」
スウェナ「でも…。成人の日って、あっちの世界にあったかしら?」
サム 「あるんじゃねえのか、なんか成人がどうとかこうとか」
一同 「「「あー、目覚めの日!」」」
それだ、と納得、御一同様。
ジョミー「なんか検査があるんだよねえ、成人の日で」
シロエ 「成人検査とか言ってましたね、なら平気ですよ!」
マツカ 「それがある日は忙しいとも聞いてますしね」
??? 「間違ってるから!」
全面的に、と背後で声が。
振り返ってみれば例の馬鹿ことソルジャー(会話表記はAブルー)。
Aブルー「成人検査は成人の日とは違うから! 最悪だから!」
シロエ 「そうでしたっけ?」
Aブルー「ミュウだとアレに引っ掛かってさ、終わりだから!」
キース 「…言われてみればそうだったか…」
Aブルー「正月ボケだよ、見事に忘れ去っちゃって!」
よくも、と苦情をブツブツと。
Aブルー「お正月の間に是非報告を、と来たのにさ!」
一同 「「「報告?」」」
Aブルー「今年の煩悩ゲットだよ!」
何はともあれアレの報告、とソルジャー、ニコニコ。
Aブルー「除夜の鐘はこっちの世界の限定品だし、実に貴重で!」
キース 「あんたの世界に寺は無いしな…」
Aブルー「つまりは煩悩が流れてくるのも、こっちの世界に限定で!」
今年もしっかりゲットしたのだ、と威張ってますけど。
こっちの世界で煩悩ゲット…?
2015/01/08 (Thu)
☆お正月のテレビ
お正月の間に煩悩ゲットの報告を、と生徒会長の家に来たソルジャー。
今年もゲットしたとか言ってますけど、新年早々迷惑な話で。
ブルー 「ゲットしたならもういいだろ! 報告終わり!」
Aブルー「いきなり終わりにしないでくれる?」
ブルー 「ぼくは打ち切りたいんだけれど!」
そんな話を聞きたい人は一人もいない、と生徒会長、怒りの表情。
ブルー 「視聴率の低い番組は打ち切りと決まっているんだよ!」
Aブルー「ああ、テレビ! それも重要なアイテムでねえ!」
一同 「「「テレビ?」」」
意外な言葉にウッカリ反応、シャン学メンバー。
ソルジャー、非常に気を良くしまして。
Aブルー「ほらね、全員、聞きたがってるし! 高視聴率!」
ブルー 「そうじゃないから!」
Aブルー「まあ語らせてよ、今年のぼくの煩悩ゲットを!」
ハーレイと二人で励んだのだ、と頼んでもいないのに始まる話。
Aブルー「ゲットするならこっちの世界でなくっちゃね!」
ブルー 「それはもう聞いた!」
Aブルー「ノルディの別荘を貸して貰って、二日の夜はガンガンと!」
煩悩ゲット、すなわち姫はじめ。
除夜の鐘で他の人が流した煩悩を掴む日なのだ、と信じるソルジャー。
Aブルー「あの日にしっかり励まないとね、福を逃すからね!」
ブルー 「それでキッチリ捕まえた、と…。はい、終了」
Aブルー「終わってないから! これからだから!」
テレビの話だってまだしていない、と言われてみればその通りで。
Aブルー「大画面のテレビを用意して貰って、まずは観賞会!」
一同 「「「観賞会?」」」
Aブルー「そう、ぼくのハーレイと一緒に観賞、それは凄くて!」
キース 「…あんた好みの正月番組なんかがあったのか?」
Aブルー「それはもう! ぼくもハーレイも画面に釘付け!」
ブルー 「何かあったっけ?」
一同 「「「さあ…?」」」
お正月の番組編成なるもの、一種独特ですけれど。
ソルジャー夫妻は何を見てたんでしょう?
2015/01/09 (Fri)
☆高級品のテレビ
お正月の二日の夜は姫はじめ。除夜の鐘で流れた煩悩が巡ってくる夜。
そうだと信じて煩悩ゲットに励んだソルジャー夫妻なのですが。
Aブルー「ノルディの別荘はやっぱりいいねえ、テレビの画質も!」
ブルー 「無駄にお金をかけたがるしね、ノルディの場合は」
最高級品で揃えたがるタイプ、と生徒会長、吐き捨てるように。
ブルー 「君たちに喜んで貰えたんなら、ノルディも本望だろうけど」
Aブルー「最高の画質に最高の音質、臨場感が凄くってね!」
ぼくのハーレイも大感激で、と褒めちぎるソルジャー。
Aブルー「あれでこそ観賞会の値打ちも出るってもので!」
ブルー 「ぼくたちは初詣の後に初売りにも行っていたからねえ…」
サム 「あの日はテレビは見てねえよな?」
キース 「見ていない筈だな、俺の家では親父が見てたが」
帰ったら炬燵にミカンでゴロ寝、という話。
キース 「そのくせ、俺には御本尊様へのご挨拶がどうのと!」
シロエ 「じゃあ、あの時間から本堂ですか?」
キース 「行かないと後が恐ろしいからな」
キッチリお勤めしておいたが…、とキース君が言えば。
Aブルー「嬉しいねえ! 君の弟子だって喜ぶよ!」
キース 「弟子?」
Aブルー「忘れたのかい、君の可愛い一番弟子を!」
スッポンタケに戒名をつけてくれたじゃないか、と満面の笑顔。
Aブルー「倫王院殿法界善根大居士! ぼくの大事な守り神で!」
キース 「…そ、その件についてはだな…!」
Aブルー「師匠がキッチリ拝んでくれればパワー充填、もう全開!」
煩悩ゲットにスッポンタケのパワーもきっと、と歓喜の表情。
Aブルー「鑑賞会をしていた間に拝んでくれていたんだね!」
キース 「それは知らんぞ、親父が見ていた番組も知らん」
Aブルー「ああ、その点ならいいんだよ!」
キース 「はあ?」
Aブルー「ぼくたちのは特別番組だったからね!」
君のお父さんは見ていない、と言ってますけど。
アドス和尚の好みは把握してますか…?
2015/01/10 (Sat)
☆お正月の番組
こっちの世界で煩悩ゲットこと姫はじめに励んだソルジャー夫妻。
エロドクターの別荘で大画面テレビ、特別番組を楽しんだようですが。
キース 「俺の親父が正月特番を見ないとどうして分かる!」
シロエ 「言われてみればそうですねえ…」
サム 「キースの親父さんのテレビの好みって、知らねえぜ」
ジョミー「正月特番って言っても色々あるしね…」
夜だったから駅伝だけは無いだろうけど、と正しい意見。
マツカ 「駅伝は夜にはやりませんよね」
ブルー 「あれはあくまで昼間のものだよ、二日と三日の」
Aブルー「そうなのかい? それはまた大胆な話だねえ…」
一同 「「「は?」」」
駅伝と言えばお正月番組の目玉。
山登りもあるハードなコースをひた走る姿、応援したくなるもので。
ブルー 「駅伝の何処が大胆なわけ?」
Aブルー「二日と三日の昼間なんだろ、夜じゃなくって?」
シロエ 「そうですよ? こっちじゃ常識で大人気ですが」
Aブルー「大人気って…。ますますもって大胆だってば、昼間だよ?」
流石のぼくたちも昼間はちょっと…、と妙な発言。
Aブルー「おまけにテレビに出るんだよねえ、大人気ってことは」
キース 「あれを見ないと正月気分が出ないってヤツもいるからな」
サム 「うんうん、中継を見ながら酒盛りとかな!」
Aブルー「酒盛りする人もいるのかい?」
シロエ 「けっこういますよ、昼間から飲むには向いてますしね」
駅伝中継、とシロエ君。
シロエ 「手に汗を握る展開ってヤツです、それを肴に飲むんです」
Aブルー「へえ…。思った以上に凄い世界だね、こっちはね」
どおりで煩悩ゲットの日がある筈だ、と一人で納得。
Aブルー「頑張ったつもりだったけど…。上には上があるんだね」
一同 「「「上?」」」
Aブルー「そうだよ、駅弁中継をするんだろう? それも真昼間に!」
てっきり夜のものだとばかり…、と言ってますけど。
ソルジャー夫妻が暮らす世界じゃ、駅伝は夜にやるものですか?
2015/01/11 (Sun)
☆見たかった駅伝
お正月番組といえば駅伝中継、二日と三日はこれだという人も多い筈。
ところがソルジャー、昼間の駅伝が酷く意外なようでして。
Aブルー「真っ昼間から駅弁中継ねえ…。そっちも見れば良かったよ」
キース 「大画面テレビの使い道ってヤツを誤ったな、あんた」
シロエ 「昼間にはもう来てたんですか? こっちの世界に」
Aブルー「もちろんだよ! 煩悩ゲットの準備もあるから!」
美味しいものを沢山食べてエネルギー充填、とソルジャー、即答。
Aブルー「二日のお昼にはもう着いていたね、ノルディの別荘!」
ブルー 「だったら駅伝は充分見られただろうにねえ…」
Aブルー「ぼくは激しく後悔してるよ、駅弁中継!」
それを見てこその煩悩ゲット、と悔しそうな顔。
Aブルー「二日と三日に中継されてて、夜はお休みなんだろう?」
ブルー 「そうだよ、三日に再スタートだしね」
Aブルー「うーん…。そういう応援番組があると知っていればねえ…」
ブルー 「君も応援したかったのかい?」
Aブルー「応援と言うか、見たかったと言うか…」
キース 「あんただったら現地で応援も出来ただろうにな」
瞬間移動で飛べば直ぐだし、とキース君が言えば。
サム 「応援しに行くヤツも多いよな、家から近けりゃ」
シロエ 「運が良ければ自分もテレビに映れますしね」
Aブルー「そうだったんだ…。ぼくとしたことが見逃すなんて!」
まさか昼間に中継をやっていたとは、とソルジャー、ガックリ。
Aブルー「ハーレイと二人で見るべきだったよ、本当に!」
シロエ 「また来年もありますから!」
ジョミー「だよね、お正月って言えばアレだしさ」
Aブルー「じゃあ、来年はそれを見ることにするよ!」
一同 「「「ら、来年…?」」」
Aブルー「当たり前だよ、お正月と言えば姫はじめだしね!」
一同 「「「うわー…」」」
またしても煩悩ゲットにやって来るのか、と一同、ゲンナリ。
しかし、駅伝中継の何処がソルジャーのハートを射抜いたと…?
2015/01/12 (Mon)
☆見逃した駅伝
お正月の名物番組、駅伝中継を知らなかったというソルジャー夫妻。
来年はそれを見ることにする、と再び煩悩ゲットに来るつもりですが。
Aブルー「せっかく姫はじめにやって来たのに、駅弁中継…」
ブルー 「残念だったね、今年は特に劇的だったらしいけどねえ?」
Aブルー「劇的って…。どういう風に?」
ブルー 「記録破りだよ、神と呼ばれた人の記録が破られたってね」
Aブルー「記録破り!?」
そこまで凄いものだったのか、とソルジャー、ますます残念そうで。
Aブルー「駅弁中継、記録まで取っていたなんて…」
キース 「駅伝だからな、記録を取るのは基本だろう」
Aブルー「それで今年は凄い記録が出たってことだね?」
ジョミー「ぼくたちは初詣とかに行ってて見てないけれど…」
シロエ 「凄かったそうですよ、二日の展開は」
Aブルー「えーーーっ!」
よりにもよって二日の方か、とソルジャー、愕然。
Aブルー「それを見てれば、絶対に盛り上がれたのに!」
ブルー 「だろうね、ニュースでも何度も流れていたしね」
Aブルー「ニュースになるほど凄かったのかい?」
ブルー 「そりゃまあ…。伝統ある駅伝の記録を破ったとなれば」
Aブルー「うわあ…。せめてニュースを見るべきだったよ」
そうすればきっとハーレイだって、と悔しげな顔。
Aブルー「負けてたまるかと頑張っただろうに!」
シロエ 「頑張るって…。キャプテン、駅伝やってたんですか?」
Aブルー「たまにはね!」
そうそうやってはくれないのだ、という答え。
Aブルー「駅弁はなかなか難しいしね、ぼくは好きだけど」
シロエ 「何処で駅伝やってるんですか?」
Aブルー「青の間とハーレイの部屋ってトコかな」
キース 「シャングリラの中で駅伝か…」
Aブルー「他に何処があると?」
シロエ 「言われてみれば無いですね」
Aブルー「そうだろう?」
駅弁もなかなかオツなもので、と言ってますけど。
シャングリラの中で駅伝だったら夜でも問題無いですねえ?
2015/01/13 (Tue)
☆駅伝が好きです
お正月に話題を呼んだ駅伝、知らなかったと後悔しているソルジャー。
それもその筈、あちらのキャプテン、たまに駅伝をやっているとか。
ブルー 「そのシャングリラ駅伝って…。大勢参加してるのかい?」
Aブルー「うーん、どうだろ…。ぼくも詳しくなくってね」
キース 「あんたの主催じゃないのか、それは」
Aブルー「主導権はぼくにあるんだけれど…。ハーレイ次第だよね」
その気になってくれないと駄目だ、という話。
Aブルー「体力と気力が充実してる時しかやってくれないし…」
シロエ 「それじゃキャプテンが主催者ですか?」
Aブルー「正しく言うならそうかもねえ…」
ぼくじゃなくって、と大きな溜息。
Aブルー「だけどこっちの世界は凄いね、お正月には駅弁だなんて」
ブルー 「名物だしねえ、お正月の」
サム 「好きな人はホント、多いよな! 駅伝中継」
Aブルー「うーん…。ノルディも教えてくれればいいのに」
そんな素敵な番組があるなら、とソルジャー、ブツブツ。
Aブルー「テレビをよろしく、って頼んでたのに気が利かないねえ…」
キース 「あんたが見るとは、多分、思わなかったんだろう」
ブルー 「どう考えても趣味じゃなさそうだしね」
Aブルー「何を言うかな、大好物だよ!」
ましてや記録破りともなれば、と惜しそうで。
Aブルー「それさえ見てれば煩悩ゲットもパワーアップで!」
ブルー 「まあ、盛り上がりはするだろうねえ…」
シロエ 「ぼくたちには良く分かりませんけど、エネルギーだけは…」
ジョミー「貰えそうだよね、あれを見てると」
頑張る人たちが凄いから、とジョミー君。
ジョミー「頑張ることが大切だ、って気になってくるよ」
サム 「それと諦めねえことだよな!」
Aブルー「どっちも駅弁には欠かせないよ! 煩悩ゲットにも!」
ブルー 「はいはい、来年はちゃんと見たまえ」
Aブルー「当然だよ!」
そしてガッツリ煩悩ゲット、と言ってますけど。
駅伝、そんなに好きですか…?
2015/01/14 (Wed)
☆ゴボウ抜きな人
来年の駅伝中継は必ず見るのだ、と決意も新たなソルジャーですけど。
そこまで駅伝が好きだったとは誰も思わないわけでして。
キース 「しかし、あんたが駅伝好きだったとは…」
Aブルー「ハーレイの強さを実感できるヤツだしね!」
シロエ 「キャプテン、そんなに早いんですか?」
Aブルー「失礼な! 早いなんて有り得ないだろう!」
早いどころかガッチリ長持ち、とソルジャーの返事。
Aブルー「せっかく駅弁やっているのに、早すぎなんて最悪だから!」
ブルー 「遅いと話にならないような気がするんだけど…」
Aブルー「駅弁だよ? しっかりじっくり楽しんでこそ!」
シロエ 「もしかしてアレですか、終盤にゴボウ抜きだとか?」
Aブルー「なんだ、分かっているんじゃないか!」
シロエの方がよっぽど話が分かる、とソルジャー、ニコニコ。
Aブルー「追い上げて一気にクライマックス! それが醍醐味!」
キース 「なるほど…。体力温存タイプか」
サム 「そいつはすげえな、神になれるかもしれねえな!」
シャングリラに山は無さそうだけどよ、とサム君、感心。
サム 「それじゃキャプテン、負け知らずかよ?」
Aブルー「現時点ではそうだと思っているけどねえ?」
シロエ 「記録は残していないんですか?」
Aブルー「たまに、ぶるぅが取っているけど」
一同 「「「ぶるぅ!?」」」
あの悪戯小僧が記録係か、と驚く御一同様ですが。
Aブルー「適材適所って言うだろう? ぶるぅが一番いいんだよ」
ブルー 「どの辺がだい?」
Aブルー「頼まなくてもやって来るしね、見学に!」
キース 「あいつも駅伝が好きだったのか?」
Aブルー「駅弁に限らず、もれなく好きだね!」
そして記録を取ってくれる、と極上の笑顔。
Aブルー「ただねえ、ハーレイはそれが苦手でねえ…」
キース 「気が散るからか?」
Aブルー「そんなトコだね」
ハーレイももっと強くならなきゃ、と溜息が。
見学者で気が散るようではねえ…?
2015/01/15 (Thu)
☆冒険には必須
ジョミー君が持って来た豪華お歳暮の品、スモークサーモンとイクラ。
それを送りそうな誰かに心当たりの御一同様、パニック状態。
シロエ 「なんでドクツルタケのお歳暮が此処にあるんですか!」
サム 「ジョミーにやるって言ったじゃねえかよ!」
キース 「そうだぞ、勇者の称号もくれてやっただろうが!」
危険物取扱い主任の他に、とキース君。
キース 「勇者だったら自分で処理しろ、それともコレは別物か?」
シロエ 「その可能性もありますけれど…」
マツカ 「低いですよね?」
サム 「如何にもドクツルタケが寄越しそうな品物だしよ…」
ドクツルタケことイングリッドさん、外国にお住まい、それも北の方。
何か貰うともれなく死を招くと評判なだけに。
キース 「吐け、ジョミー! これはドクツルタケから来たのか!?」
ジョミー「う、うん…。まあ…」
キース 「貴様にやると言っただろうが!」
マツカ 「ウチに届いたら送るようにと手配しましたよ、ぼくは」
ジョミー「そうなんだけど…。ウチに届けて貰ったんだけど!」
キース 「なら、貰っておけ!」
こんな所へ持ってくるな、と鬼の形相。
キース 「冒険の旅はやり遂げてこそだ、勇者だろうが!」
ジョミー「でもさあ…。冒険の旅にもお手伝いの人はいるわけでさ…」
地図をくれるとか道順を教えてくれるとか、と妙な言い訳。
キース 「道順がどうした!」
ジョミー「地図が読めなきゃ、賢者に訊くしかないと思うし!」
一同 「「「地図?」」」
何処に地図が、と一同、キョロキョロ。
ジョミー「コレなんだけど…。読めないんだよね」
ホントに読めない、と引っ張り出された封筒が一つ。
ジョミー「御礼状を書こうにも、なんて書けばいいのか謎だから!」
キース 「そ、そいつはまさか…!」
ジョミー「差出人名は多分、イングリッドなんだよ」
一同 「「「ひいいっ!」」」
勇者の冒険には地図と賢者が必須だとか。
こんな展開、予測不可能ですってば…。
2014/12/16 (Tue)
☆賢者にお願い
勇者が出掛ける冒険の旅に欠かせないもの、地図と賢者の有難い知恵。
お歳暮についていた手紙が読めない、と賢者募集のジョミー君。
ジョミー「もうね、ホントに読めないから…。これじゃ困るし!」
キース 「誰も困らん!」
ジョミー「マツカが困ると思うんだよ!」
ぼくが御礼状を書くことになっているし、と勇者の仰せ。
ジョミー「失礼があったらマズイと思うよ、大事な取引先だしね!」
キース 「定型文でいいんだ、定型文で!」
マツカ 「けっこうなお品を有難うございました、でいいんですよ!」
ジョミー「でもさあ…。なんだか豪華に来たしさあ…」
スモークサーモンとイクラがこんなに沢山、と指差しまして。
ジョミー「おまけに他の箱もあるしさ、一言添えておきたいよね」
キース 「だったら一言、好物ですと書いておけ!」
マツカ 「そんな感じでいいと思いますけど…」
ジョミー「だけど、万一ってこともあるしね!」
リッチな特注品とかだったら失礼だから、と言ってますけど。
キース 「貴様、そいつは逃げ口上だろうが!」
サム 「だよなあ、勇者とも思えねえぜ」
シロエ 「勇者なら真っ向勝負ですよ! ドラゴンも、箱も!」
宝箱の危険な仕掛けを開けるのも勇者ならでは、とゲーマーな発言。
シロエ 「解除が難しいのとかはありがちですしね」
キース 「失敗するとパアになるのも多いからな」
だが、遠慮しないで貴様が開けろ、とキース君も。
キース 「手紙なんぞはどうでもいいんだ、要は処分だ!」
ジョミー「ホントにそれでいいのかな…?」
いつも色々くれているしね、と悩める勇者。
ジョミー「ぼくが貰っていいんだったら気にしないけど…」
キース 「気を遣わずに貰ってくれ!」
ジョミー「でもさ、一応、手紙は読んで貰った方が…」
ブルー 「…まさか、賢者はぼくなのかい?」
ジョミー「ブルーに決まっているじゃない!」
お願いします、と差し出された手紙。
はてさて、賢者はどうするのでしょう…?
2014/12/17 (Wed)
☆逃げを打つ勇者
ジョミー君が貰った豪華お歳暮、謎の箱と読めない手紙がセット。
下手に御礼状を書くと失礼だから、と逃げを打っての持ち込みですが。
ブルー 「ぼくに手紙を読めと言われても、それはマツカ宛で…」
ジョミー「だけどブルーが読んでるじゃない!」
あの謎言語はブルーにしか読めない、という反論。
ジョミー「マツカも読んで貰って御礼状を書いてたわけだし…」
マツカ 「ぼくのは定型文ですよ?」
サム 「やっぱアレかよ、けっこうなお品をどうも、ってヤツかよ」
マツカ 「そんな感じです。大変美味しく頂きました、と」
一同 「「「は?」」」
ドクツルタケことイングリッドさんが寄越す品物、常に迷惑。
どう美味しいのか、と目が点の御一同様ですけれど。
マツカ 「ジンジャークッキーを頂きますしね、そう書かないと」
キース 「ま、待て! 美味しかったと書くのか、いつも?」
マツカ 「それが常識だと思いますが…」
キース 「確実に誤解されてるぞ! 例の饅頭とかも美味かったと!」
一同 「「「うわー…」」」
恐ろしい御神体の形のお饅頭やら、そういう形の飴細工やら。
どれも食べ物なだけに、美味しかったと御礼を書けば…。
シロエ 「ま、まさか、ああいうのも好物なんだと思われてますか?」
キース 「最悪のケースは想定しておくべきだろうな」
シロエ 「誰も美味しいとは言ってませんけど!」
キース 「だが、文面からはそう取れる。けっこうなお品も同様だ」
喜ばれたと思っているのだ、と深い溜息。
キース 「つまりだ、今回の謎の箱の中身も怪しいぞ」
ジョミー「ほらね、キースもそう思ってるし!」
キース 「貴様、知ってて持って来たのか!?」
ジョミー「無駄に死にたくないからね!」
キース 「それが勇者の言うことか!」
ジョミー「危険も避けなきゃ、冒険の旅は終わらないんだよ!」
死亡エンドじゃゲームオーバー、とズルイ台詞が。
冒険の旅とか屁理屈をつけて、逃げる姿勢が見え見えですよ…。
2014/12/18 (Thu)
☆見捨てられた勇者
勇者が死んだら冒険の旅が終わらない、と屁理屈をこねるジョミー君。
読めない手紙を言い訳にして謎の箱つきのお歳暮を持参。
ジョミー「とにかく賢者は必要なんだよ、解読してよ!」
ブルー 「ぼくは読むだけでいいのかい?」
お歳暮の始末は勇者がつけてくれるんだろうね、と生徒会長。
ジョミー「そ、それは…。中身によるかな…」
キース 「勇者のくせに何をぬかすか!」
シロエ 「ヘボいアイテムでも、勇者は集めてこそなんですよ!」
ジョミー「でもさあ、スモークサーモンとイクラをお歳暮にしたし…」
ちょっとくらいは助けてくれても、と勇者とも思えぬ情けない台詞。
ジョミー「冒険の旅には仲間も要るしね、賢者だけじゃなくて」
キース 「俺は貴様とパーティーを組んだ覚えは無いが!」
サム 「俺もねえなあ、仲間になるのを拒否られることも多いしよ」
シロエ 「条件付きっていうのもあります、今回は該当しませんよ」
賢者に手紙を読んで貰ったら自分で始末をつけて下さい、と淡々と。
シロエ 「仲間になってくれる人が無くても何とかなります」
サム 「うんうん、その方が達成感ってヤツも大きいぜ!」
ブルー 「ぼくも同感。手紙を読むだけにしておくよ」
御礼状と謎の箱の始末はよろしく、と生徒会長からも冷たいお言葉。
ブルー 「もしも中身がいいものだったら貰っておくから」
ジョミー「そうなるわけ!?」
ブルー 「当然だろう? スモークサーモンとイクラは解読料だよ」
もう貰った、と返す気はゼロ。
ブルー 「それで、手紙は…と」
ジョミー「な、なんて?」
ブルー 「流石に開けなきゃ読めないから!」
透視するだけのサイオンが惜しい、とハサミで開封、広げまして。
ブルー 「えーっと、暮れの御挨拶をお送りします、と…」
キース 「普通だな?」
シロエ 「普通ですね?」
案外、普通の品物なのか、と顔を見合わせるシャン学メンバー。
ドクツルタケことイングリッドさんの贈り物、今回は普通?
2014/12/19 (Fri)
☆外国からのお歳暮
ドクツルタケことイングリッドさんのお手紙、開封の儀。
暮れのご挨拶をお送りします、と出だしはごくごく普通ですけれど…。
ブルー 「こちらの名物をお召し上がり下さい、って書いてあるね」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ スモークサーモンとイクラだね!」
キース 「ジンジャークッキーばかりでは芸が無いと思ったか…」
ブルー 「そうじゃないかな、それに暮れだし」
クリスマスにお正月と使える機会が多いから、と生徒会長。
ブルー 「有難いよね、こういうものも」
ぶるぅ 「クリスマスパーティーに使わなくっちゃね!」
サム 「その辺はジョミーに感謝だぜ、うん」
一人占めしても良かったのによ、とサム君も。
サム 「ただなあ、そこの謎の箱がよ…」
シロエ 「でも、普通かもしれませんよ?」
キース 「クリスマスも近いし、そっち系かもしれないな」
マツカ 「あちらの方のオーナメントとかは凝ってますしね」
スウェナ「いいわね、本場もののオーナメント!」
クリスマスがうんと華やかに、と高まる期待。
ブルー 「どうなのかな? えーっと…」
ジョミー「もしかして、そういうものだったわけ?」
にわかに惜しそうなヘタレ勇者。
ジョミー「怖がらずに開ければ良かったかなあ…」
キース 「自業自得だ、貴様が持って来たんだろうが!」
シロエ 「そうですよ。今更、欲しいと言うだけ無駄です」
サム 「安心しろ。俺たちが貰ってやるからよ」
ぶるぅ 「ねえねえ、ホントにオーナメント?」
でなきゃヘクセンハウスとか! と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ヘクセンハウス、すなわちお菓子の家。
シロエ 「そういう線もありそうですね?」
キース 「ジンジャークッキーが名物だけにな」
ブルー 「…ちょっと待ってよ?」
キース 「どうかしたのか?」
ブルー 「あの方々にもどうぞよろしく、と書いてあるんだけど」
一同 「「「あの方々!?」」」
まさか、と固まる御一同様。
あの方々とは、もしかしなくても…?
2014/12/20 (Sat)
☆ドクツルタケの正体
こちらの名物をお召し上がり下さい、というイングリッドさんの手紙。
スモークサーモンとイクラのことだと喜んでいれば。
キース 「あの方々というのは、もしかしなくてもだな…!」
シロエ 「何処かのバカップルのことでしょうか?」
キース 「馬鹿、口に出すな!」
言霊というのがあるだろうが、と唇に指を。
キース 「そこは伏せてだ、言わないのが吉だ」
シロエ 「そ、そうですね…」
サム 「んで、手紙はそれで終わりなのかよ?」
ブルー 「ぼくも終わって欲しいんだけどね…」
キース 「終わらないのか!?」
ブルー 「そう。プリンセスがどうとかって書いてあってさ」
一同 「「「プリンセス?」」」
プリンセスと言えばお姫様。
ドクツルタケことイングリッドさん、何故に手紙にプリンセスなのか。
シロエ 「ドクツルタケって、実はプリンセスだったんですか!?」
マツカ 「あちらの国では名門だと父に聞いていますが…」
ジョミー「正体はお姫様だったわけ!?」
ブルー 「えーっと…。プリンセス入門の件について、と…」
キース 「誰が入門するんだ、誰が!」
この面子の誰がお姫様だ、と声を荒げたものの。
スウェナ「私もいるわよ、失礼だわね!」
キース 「す、すまん…。しかしだ、プリンセス入門とは…」
シロエ 「何なんでしょうね、招待状か何かでしょうか?」
ドクツルタケの国で社交界デビューですか、とシロエ君。
キース 「クリスマスはそういうシーズンだったか?」
マツカ 「年が明けてからだと思いますが…」
サム 「じゃあ、何なんだよ、プリンセス入門ってえのはよ?」
プリンセスになってどうするんだよ、と、もっともな疑問。
ブルー 「ぼくにもイマイチ謎なんだけど…」
キース 「ドクツルタケがコネでもつけてくれるのか?」
シロエ 「ああ、そういうのはアリかもですね!」
社交界は敷居が高いそうですし…、という意見。
名門の人の紹介だったら、プリンセス気分になれそうですねえ?
2014/12/21 (Sun)
☆プリンセス入門
ドクツルタケことイングリッドさん、名門の方でいらっしゃるそうで。
手紙に書かれたプリンセス入門とやらが気になる所。
スウェナ「社交界デビューっていうのも素敵ねえ…」
サム 「でもよ、スウェナに限定されねえか?」
シロエ 「ぼくたちは付き添いになるんじゃないですか?」
キース 「そうかもしれんな、大変なのは女性らしいからな」
作法にしてもダンスにしても…、とキース君。
キース 「それで、ドクツルタケが面倒を見てくれるのか?」
ブルー 「どうなんだろうね、入門セットとあるけど」
一同 「「「入門セット?」」」
ブルー 「そっちの箱のことだと思うよ、入門セット」
スモークサーモンとイクラは違うし、と指差す先に例の謎の箱。
ブルー 「プリンセス入門を目指して下さい、と書いてあるから」
サム 「目指すってことは、努力ってえのも必要なのかよ?」
シロエ 「ダンスの映像資料でしょうか?」
キース 「それを見てまずは練習からだということか…」
マツカ 「ある程度のレベルは必要ですしね、デビューするなら」
素人さんでは恥をかきます、と御曹司ならではの発言が。
マツカ 「ダンスなんかはプロの教師がついたりしますよ」
サム 「そこまでなのかよ!?」
マツカ 「社交界デビューは大切ですしね」
キース 「俺たちには無縁な世界なんだが、大丈夫なのか?」
シロエ 「マツカ先輩がいるじゃないですか!」
この際、ドーンと行ってみましょう、とシロエ君は乗り気。
シロエ 「スウェナ先輩をプリンセスに仕立ててデビューですよ!」
キース 「ドクツルタケの手引きでか…」
サム 「いいじゃねえかよ、なんか派手だし」
スウェナ「名門の人が一緒だったら、きっと扱いもいいのよね?」
マツカ 「それは間違いないですね」
ジョミー「ふうん、スウェナがプリンセスかあ…」
ドクツルタケも気が利くよね、と箱を持ち込んだジョミー君も笑顔。
プリンセス入門セットって、どんなのでしょうね?
2014/12/22 (Mon)
☆プリンセスを目指せ
謎の箱の中身はプリンセス入門セットだそうでございます。
名門らしいイングリッドさんの紹介で、夢の社交界デビューなのかも。
シロエ 「スウェナ先輩、大変でしょうけど頑張って下さいね」
キース 「そうだな、どうやら主役はスウェナらしいしな」
スウェナ「プリンセスになれるんだったら、努力するわよ」
マツカ 「あの国だと何処でデビューでしょうねえ…」
王宮の舞踏会でしょうか、と凄い話が。
一同 「「「王宮!?」」」
マツカ 「あそこは王室がありますからね」
キース 「そういえば、こないだまで受賞パーティーをやってたか…」
シロエ 「ありましたねえ! 王宮晩餐会とかも!」
年に一回、優れた研究者などに贈られる有名な賞。
イングリッドさんのお国で授与される上に、記念の晩餐会なども。
スウェナ「テレビで見たわよ、あそこでデビューできるのかしら?」
キース 「ドクツルタケが名門だったら、そのコースかもな」
サム 「すげえな、王宮の舞踏会かよ!」
世界が違うぜ、と華やかな夢が広がっておりますが。
スウェナ「とにかく、私はデビューに向かって練習なのね?」
ブルー 「そうなんだろうね、プリンセス入門セットだし…」
キース 「詳しい中身は書いてないのか?」
ブルー 「素晴らしい成果がありますように、とエールはあるけど…」
シロエ 「それで、社交界デビューはいつなんですか?」
練習の都合もありますよ、とシロエ君。
シロエ 「近いようなら、猛特訓をしておかないといけませんから」
ブルー 「えーっと…。自信をもって選びました、と…」
サム 「やっぱ、ダンスの教材かよ?」
キース 「マナーブックということもあるな」
マナーも大切らしいからな、と言われてみればその通りで。
ブルー 「プリンセス誕生をお祈りしてます、とあるし…」
キース 「ドクツルタケのメンツを潰さないよう、努力なのか…」
イングリッドさんの手引きで社交界デビュー。
努力が必要みたいですねえ?
2014/12/23 (Tue)
☆プリンセスと名門
ドクツルタケことイングリッドさんからの素敵なお歳暮。
プリンセス入門セットなだけに、社交界デビューだと盛り上がる面々。
シロエ 「ダンスの教材とマナーブックってトコですね!」
キース 「だろうな、しかし箱の大きさがかなりあるしな…」
サム 「中の教材も半端ねえってことなんだろうな、名門だしよ」
ドクツルタケの顔に泥を塗ったら大変だぜ、とブルブルブル。
サム 「やたらフレンドリーなヤツだったけどよ、名門ではよ…」
シロエ 「実はプライドが高かった、ってオチは非常にありそうです」
マツカ 「どうなんでしょうね、ご主人は気のいい方らしいですが」
キース 「そうだったのか?」
マツカ 「カーレースがお好きで、気さくな公爵らしいですよ」
一同 「「「公爵!?」」」
ということは…、と顔を見合わせるシャン学メンバー。
ジョミー「ご、ご主人が公爵っていうことはさ…」
キース 「公爵夫人か、ドクツルタケは!?」
マツカ 「父からはそう聞きましたが…」
シロエ 「じゃあ、間違いなく王宮コースですよね、社交界デビュー」
マツカ 「公爵ともなれば、そうでしょうね」
ただ、お連れの人がどうなるかは…、とマツカ君は首を捻って。
マツカ 「公爵夫人の紹介だけで、王宮でデビュー出来るかどうか…」
スウェナ「なんでもいいわよ、プリンセスなら!」
マツカ 「そうですか? 何処でデビューしたかは一生モノですが」
スウェナ「どうせ、今回だけじゃないの!」
そうそう何度も行けやしないわ、と言われてみれば、その通りで。
スウェナ「要はプリンセスになれればいいのよ、社交界デビュー!」
キース 「まあ、デビューさえすれば顔は覚えて貰えるか…」
シロエ 「公爵夫人の紹介ですしね!」
マツカ 「そうなりますねえ、誰の紹介かは大きいですよ」
ジョミー「公爵夫人かあ…。貴族の中の貴族だよね!」
ドクツルタケから公爵夫人に一気に格上げ、イングリッドさん。
なんとも現金な話ですねえ…?
2014/12/24 (Wed)
☆社交界に行こう
実は公爵夫人だったと判明、ドクツルタケことイングリッドさん。
そうなってくると俄然注目を浴びるのが、例のプリンセス入門セット。
キース 「公爵の上はもう王族しか無いからな…」
スウェナ「運が良ければ、本物の王子様とかにも会えそうよね!」
マツカ 「そうですね。王宮の舞踏会でなくても、王子とかなら…」
色々な所に顔を出しますよ、とマツカ君も。
シロエ 「それで、スウェナ先輩の社交界デビューはいつなんです?」
ブルー 「ちょっと待ってよ、新しい年に向けてと書いてあるから…」
サム 「やっぱ来年かよ、新年早々ってトコ辺りかよ?」
ジョミー「冬休みの後なら、学校は欠席で決まりだね!」
学校なんかは蹴って出掛けるのだ、という気持ちは誰もが同じで。
キース 「どうせ特別生には出席義務なぞ無いんだし…」
シロエ 「揃って出掛けないといけませんね!」
マツカ 「自家用ジェットを用意しますよ、往復の足は」
サム 「おう! 向こうのホテルもよろしく頼むぜ、御曹司!」
五つ星とかな、とゴージャスな注文。
マツカ 「もちろんです。でも、公爵邸ってこともありますよ?」
一同 「「「え?」」」
マツカ 「部屋を用意して下さる可能性も高いですからね」
キース 「そいつは凄いな、貴族の館か…」
ジョミー「ほらね、持って来て正解だったじゃない!」
このお歳暮、と威張るジョミー君。
ジョミー「ぼくが勝手に処分してたら、そういう話は全く無いし!」
キース 「すまん、あれこれと文句をつけて悪かった」
ジョミー「分かってくれればいいんだよ、うん」
みんなで社交界にお出掛けしよう! と意気盛んですが。
ブルー 「…ん?」
ジョミー「どうかした?」
ブルー 「あの方々にもくれぐれもよろしく、と…」
キース 「待て、あいつらまで呼ばれているのか!?」
一同 「「「えーっ!?」」」
そんな、と派手に飛び交う悲鳴。
例のバカップルが他の世界の人だとは知られていないですよね?
2014/12/25 (Thu)
☆要らないバカップル
公爵夫人なイングリッドさんの手引きで社交界へ、と盛り上がる面々。
しかし手紙には「あの方々にもよろしく」という一文が。
シロエ 「ど、どうするんですか、あのバカップルを!」
サム 「あいつら、パスポートなんか持ってねえよな?」
ジョミー「サイオンでチョロッと誤魔化すんじゃない?」
キース 「貴様、来て欲しいのか、あの連中に!」
ジョミー「そ、それは無いけど!」
あんなの要らない、と敬遠されているバカップルことソルジャー夫妻。
キース 「しかしマズイな、ドクツルタケは招待するつもりだぞ」
シロエ 「あんなの呼んだら最悪ですよ!」
マツカ 「角が立たないようにお断りしますか?」
キース 「その方向で頼む!」
ジョミーでは駄目だ、と御礼状を書く役目がマツカ君に。
キース 「御礼ついでに、なんとか上手く断ってくれ!」
マツカ 「分かりました。父とも相談して書きます」
サム 「よろしく頼むぜ、御曹司!」
でもって俺たちは社交界だぜ、と話題は再び華やかな方へ。
サム 「スウェナのドレスとか、色々要るよな!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ いつものお店で注文する?」
スウェナ「素敵ね、オートクチュールね!」
キース 「仮装用の衣装では話にならないからな」
マツカ 「費用の方は任せて下さい」
ジョミー「やったね!」
社交界ってどんな所だろう、とジョミー君以下、誰もがワクワク。
ジョミー「ドクツルタケが一緒だったら無敵なんだよね?」
マツカ 「公爵夫人ですからねえ…。ほぼ無敵ですね」
王族以外は、と聞いて一同、大歓声。
シロエ 「楽しみですねえ、スウェナ先輩はプリンセスですし…」
キース 「俺たちも最低限の作法は要りそうだな」
シロエ 「入門セットが無いんですから、さほど問題無しですよ!」
サム 「だよなあ、要るならつけてくるよな?」
ジョミー「主役はプリンセスなんだよ!」
入門セットで学べば完璧、という話ですが。
プリンセスも大変そうですねえ?
2014/12/26 (Fri)
☆プリンセスは誰だ
社交界への御招待とやら、バカップルも対象になっているようですが。
上手に断り、自分たちだけで出掛けようというシャン学メンバー。
キース 「まずはプリンセス入門セットからだな」
シロエ 「中身については書いてないんですか?」
ブルー 「えーっと…。お喜び頂けると思います、と…」
スウェナ「何が入っているのかしら?」
ジョミー「とにかく開ければいいんじゃない?」
百聞は一見に如かず、という意見ですが。
ブルー 「ちょっと待った!」
キース 「どうした?」
ブルー 「そちらの国ではプリンセスはお姫様ですね、と…」
サム 「当たり前だろ、お姫様じゃねえかよ」
ブルー 「そのお姫様を始めるにあたって必要なものを、って…」
シロエ 「プリンセス入門セットですから、当然じゃないですか」
何処か問題あるんですか、と鋭い突っ込み。
シロエ 「スウェナ先輩がお姫様になるのに必要なんですよ」
キース 「そうだな、そのための入門セットだ」
ブルー 「そ、それが…。あの方々のために選びました、と…」
一同 「「「は?」」」
あの方々とくればバカップルことソルジャー夫妻。
何故にソルジャー夫妻にプリンセス入門セットなのか。
シロエ 「プリンセスって柄じゃないですよ!」
スウェナ「酷いわ、私はどうなるのよ!」
ブルー 「入門セットが違うんだよ!」
キース 「どういう意味だ?」
ブルー 「イングリッドさんは記憶力が非常に良かったらしい」
サム 「それじゃ分かんねえぜ?」
ブルー 「この国の言葉をしっかり覚えていたんだよ!」
節分祭で会った時の、と生徒会長。
ブルー 「覚えてないかな、バスを降りる時に叫んでたのを」
ジョミー「えーっと…?」
シロエ 「何でしたっけ?」
ブルー 「ぼくも言いたくないんだけれど…」
キース 「待てよ、激しく恥をかかされたような…」
とんでもない別れの挨拶だったような、とキース君が記憶を地引網。
イングリッドさん、なんて言いましたっけ?
2014/12/27 (Sat)
☆バカップル用です
実はソルジャー夫妻用だったらしい、プリンセス入門セットなるもの。
そうなった理由、イングリッドさんが別れ際に叫んだ言葉らしく。
キース 「確か、あの時はバカップルも一緒のバスでだな…」
ブルー 「そう、そこなんだよ、ポイントは」
シロエ 「…もしかして、あの時の猥談地獄じゃないでしょうね?」
キース 「思い出したぞ、そいつのことだ!」
まさにプリンセス入門だった、と顔面蒼白のキース君。
サム 「なんだよ、プリンセス入門ってのはよ」
キース 「そのまま普通に訳してみろ! 俺たちの言葉に!」
ジョミー「お姫様入門って…。普通だけど?」
キース 「違う、入門も訳すんだ!」
サム 「どうしたんだよ、お前、言葉が変になってねえか?」
入門をどう訳すんだよ、とサム君ならずとも疑問な所。
シロエ 「入門はもう訳せませんよね?」
マツカ 「そう思いますが…」
キース 「もっと平たく言い換えるんだ!」
一同 「「「は?」」」
キース 「幼稚園児に入門なんて言葉は通じんだろうが!」
平易な言葉に訳してみろ、と言われましても。
ジョミー「弟子入りとか?」
シロエ 「幼稚園児には弟子入りも通じないんじゃないですか?」
マツカ 「どう言い換えればいいんでしょう?」
キース 「初めてのお稽古とか、言いようは何とでもあるだろうが!」
サム 「そういや、そうか…。で、どうかしたのかよ?」
キース 「これだけ言っても気が付かないのか!」
言えと言うのか、と苦悶の表情。
キース 「いいか、お姫様と初めてのお稽古のセットものだが!」
シロエ 「それじゃ全然分かりませんよ」
キース 「なら、言ってやろう! 姫はじめだ!」
ジョミー「そ、そういえば…」
サム 「ヒメハジーメ! って手を振っていやがったっけな…」
ブルー 「その姫はじめ用にと選んだらしいよ、そこの箱の中身」
一同 「「「うわー…」」」
バカップル用だ、と、ただただ愕然。
とんだプリンセス入門ですねえ?
2014/12/28 (Sun)
☆公爵夫人の贈り物
公爵夫人だった、ドクツルタケことイングリッドさんからの贈り物。
プリンセス入門で社交界デビューだと期待していれば、エライ代物で。
シロエ 「ひ、姫はじめ用ですか…」
ブルー 「喜んで頂けるといいのですが、と書いてあるよ」
??? 「もちろん、喜んで頂戴するよ!」
ぼくのだってね、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
Aブルー「もしかしたら、と覗き見していた甲斐があったよ!」
キース 「タイミングよく湧きやがって!」
Aブルー「福の神様からのお歳暮と聞けば、気になるじゃないか!」
イングリッドさん、ソルジャーの中では福の神認定。
過去にトンデモグッズを集めた人は、お使いのメデタイ様だとか。
Aブルー「またメデタイ様が頑張ってくれたんだろうね、色々と!」
キース 「マツカ、メデタイ様とやらを左遷しろ!」
マツカ 「で、でも…。いくら父の会社の社員でもですね…」
シロエ 「そういう左遷はパワハラですよ、キース先輩」
キース 「くっそお…。実に迷惑な存在なんだが!」
あのバイク野郎、とブツブツブツ。
何かといえばバイクで走って集めてくるのがメデタイ様で。
キース 「ヤツさえいなけりゃ、俺たちはもっと平和にだな!」
ブルー 「それが…。今回、一名、増えたようだよ」
一同 「「「は?」」」
何が、と目を剥く御一同様。
シロエ 「何が一名増えたんです!?」
ブルー 「箱の中身を提供した人」
キース 「誰だ、そいつは!」
ブルー 「主人も楽しんで選んだそうです、と…」
一同 「「「ええっ!?」」」
公爵夫人のご主人とくれば公爵ですが。
何故に公爵がアイテム選びに参加するのか。
サム 「何か間違っていねえか、それ?」
ブルー 「イングリッドさんが喋ったようだよ、話のついでに」
キース 「なんでそうなる!」
Aブルー「そういえば、ご主人はゲイだと聞いたっけね!」
同好の士だ、と歓喜のソルジャー。
イングリッドさんのご主人までがグッズ選びを?
2014/12/29 (Mon)
☆新年フライング
ドクツルタケな公爵夫人からバカップルへの贈り物、姫はじめグッズ。
ご主人の公爵もアイテム選びをやっていたようで、ソルジャー、感激。
Aブルー「嬉しいねえ! ゲイな人のチョイスは期待出来そう!」
キース 「あんた、メデタイ様はどうした!」
Aブルー「メデタイ様も有難いけど、同好の士には敵わないよね!」
お正月早々楽しめそうだ、と例の箱をガッチリ確保しまして。
Aブルー「せっかくだから開けてもいいかな、このグッズ!」
ブルー 「それはいいから!」
Aブルー「でも、御礼状を書く都合もあるしさ…」
マツカが書くことになってたよね、と包装紙を剥がして箱をパカリと。
Aブルー「うわあ、これはとっても御利益ありそう!」
一同 「「「………」」」
Aブルー「お正月限定、開運招福の木の根まんじゅうだって!」
きっとメデタイ様からだ、と特大の箱にウキウキと。
木の根まんじゅう、御神体だというアレの形の木の根を象ったお饅頭。
Aブルー「なるほど、金箔を貼ってあるんだ! まさに金の色!」
ブルー 「もういいから!」
Aブルー「でもって、こっちが…。へええ、フライングでゲット!」
一同 「「「フライング?」」」
Aブルー「新年に売られるお守りとかをさ、フライングだって!」
福の神様の御利益で…、とお守り入りの箱を伏し拝むソルジャー。
Aブルー「福の神様の名前を出したら出来るらしいよ、フライング!」
キース 「そこまでなのか、ドクツルタケは!?」
マツカ 「有難がられるでしょうね、外国の名門貴族となれば」
一同 「「「うっわー…」」」
エライものに魅入られてしまった、と一同、真っ青。
ソルジャーの方は箱の中身をガサガサと。
Aブルー「ご主人のチョイスがこっちなんだね!」
ブルー 「開けなくていいから!」
Aブルー「当たり前だろ、夜を楽しむアイテムらしいし!」
ぼくのハーレイと二人で開ける、と満面の笑顔。
ゲイな公爵のチョイスも大概、迷惑そうな感じですねえ?
2014/12/30 (Tue)
☆除夜の鐘によろしく
姫はじめを頑張って下さいとばかりに、バカップル向けのグッズ色々。
イヤンな形のお饅頭やら、新年用のお守りやらと盛りだくさんで。
Aブルー「もう頑張るしかないってね! 姫はじめ!」
ブルー 「迷惑だからサッサと帰りたまえ!」
Aブルー「それはもちろん! ハーレイとじっくり中身も見たいし!」
ゲイな公爵のチョイスが楽しみ、とソルジャー、ウキウキ。
Aブルー「同好の士にしか分からないことって多いからねえ!」
ブルー 「知りたくもないし、興味も無いから!」
Aブルー「そうだろうねえ、君は除夜の鐘さえ頑張ってくれれば…」
それでオッケー、と親指をグッと。
Aブルー「いいかい、除夜の鐘で流れた煩悩が大事!」
シロエ 「何でしたっけ?」
キース 「馬鹿、訊くな!」
Aブルー「除夜の鐘で他の人が流した煩悩ゲットが姫はじめだよ!」
流れ流れて姫はじめの夜にゲットのチャンスが、と自説を展開。
Aブルー「ぼくのハーレイと一緒に励んでいればね、自動的にね…」
ブルー 「もういいから!」
Aブルー「今年は大いに御利益あったし、来年もね!」
沢山の煩悩をガッツリ掴んでイチャラブなのだ、と抱え込む箱。
Aブルー「それじゃこの箱、貰って行くから! 御礼状をよろしく!」
一同 「「「お、御礼状…」」」
Aブルー「末永くお付き合いしたいしね!」
イングリッドさんにくれぐれもよろしく、とパッと姿が消えまして。
キース 「…よろしくだと?」
サム 「ヤバイじゃねえかよ、縁を切っちまおうぜ!」
マツカ 「そ、それが…。父の会社の得意先で…」
シロエ 「切れないんですか、この御縁!?」
マツカ 「あちらが忘れて下さるまでは…」
一同 「「「うわー…」」」
愕然とする面々ですが。
キース 「そこで除夜の鐘だ! 御縁を流せ!」
ブルー 「それしかないねえ…」
心をこめて除夜の鐘を撞いて流したまえ、ということですが。
煩悩以外も流せるかどうか、本年これにて中継終了~。
2014/12/31 (Wed)