☆なんとか到着
鼻血の危機な教頭先生、気分は「そるじゃぁ・ぶるぅ」のパパ。
ダークスーツでキメたからにはあわよくば、と思ってらっしゃるわけで。
ハーレイ「そ、そのぅ…。私はぶるぅのパパ役をだな…」
ブルー 「ふざけないでよ、君は単なるスポンサーだろ!」
去年と同じく財布に徹しろ、と生徒会長は冷たい視線。
ブルー 「ブルーたちが来たからって調子に乗るのはお断りだよ」
Aブルー「えーーーっ? 仲良し家族もいいじゃないか」
A船長 「そうです、私たちは初心者ですから」
御教示よろしくお願いします、と頭を下げるキャプテン。
教頭先生、俄然、元気を取り戻しまして。
ハーレイ「はい! 及ばずながら、お手本になるべく頑張ります!」
ブルー 「ちょ、ちょっと…! 君は支払いだけ頑張ってれば…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ アルテメシア大神宮だよーっ!」
Aぶるぅ「わぁっ、大人も子供もいっぱいだぁ~♪」
ぼくたちみたいな服の子供も沢山いるね、と「ぶるぅ」の歓声。
駐車場は満杯のようで、車がズラリ並んでおります。
ブルー 「さて、ハーレイ? どうするんだい、駐車場は?」
ハーレイ「私たちを降ろして、他に行くよう言ってあるが」
ブルー 「上出来、上出来。じゃあ、門前に横付けだね?」
ハーレイ「ああ、降りやすい所でな」
ブルー 「ありがとう。頼もしいね、パパ」
生徒会長、サービスとばかり投げキッス。
真っ赤になっている教頭先生、鼻血の方は止まったようで。
ハーレイ「到着です。前から順に降りて下さい」
ぶるぅ 「ぼく、いっちばぁ~ん!」
Aぶるぅ「ぼく、にばぁ~ん! パパ、ママ、早く~!」
Aブルー「行こうか、ママ」
A船長 「誰がママです、二人ともパパでよろしいでしょう!」
Aブルー「はいはい、分かった。それじゃ二人でパパ役ってことで」
キース 「…思いっ切り先が思いやられるぜ…」
行くか、と立ち上がるシャン学メンバー。
無事に神社に着きましたけれど、この先は無事に済むのでしょうか?
2013/11/16 (Sat)
☆お子様と肩車
七五三の親子連れで賑わうアルテメシア大神宮に到着。
何はともあれ御祈祷を、と参道を歩き始めれば両脇に露店がございます。
Aぶるぅ「美味しそう~! 端から全部食べたいな♪」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 去年、ハーレイの肩車で食べたよ!」
Aぶるぅ「えっ、ホント?」
ぶるぅ 「うんっ! 高くてとっても気持ち良かったぁ~♪」
Aぶるぅ「そっかぁ、それって楽しそうだね!」
ぶるぅ 「でしょ、でしょ?」
キャイキャイとはしゃぐお子様が二人。
手を取り合って視線は教頭先生とキャプテンへ。
ハーレイ「な、なんだ?」
A船長 「肩車ですか。確かに多いようですね」
キャプテン、周囲を見回して納得ですが。
ハーレイ「だ、ダメです、あれはお勧めいたしません!」
A船長 「何故です? 親子らしくて良さそうですが」
Aブルー「そうだよ、あれはパパならではだね。…あ、ぼくもパパか」
Aぶるぅ「ぼく、肩車はハーレイの方がいいなぁ、ブルーじゃ低いし」
パパはどっちでもいいんだけどね、と「ぶるぅ」はニッコリ。
Aぶるぅ「ねえねえハーレイ、肩車~!」
A船長 「よし、うんと背が高くなった気分になれるぞ」
ハーレイ「ですから、お勧めいたしません、と!」
ぶるぅ 「ハーレイ、ぼくも肩車がいいな♪」
ハーレイ「…そ、そんな…! そして今年も買い食いなのか?!」
ぶるぅ 「食べちゃダメなの?」
ハーレイ「…そ、それは…」
教頭先生、冷汗ダラダラ。
去年、スーツと頭への食べこぼし防止にエライ格好をさせられた記憶が。
Aブルー「こっちのハーレイは何を焦っているんだい?」
ブルー 「シャワーキャップと化粧ケープが怖いらしいね」
こんな感じで、と思念で伝達した模様。
ソルジャー、プッと吹き出しまして。
Aブルー「なるほどねえ…。食べこぼし防止に必須なんだね」
なかなか素敵な格好じゃないか、と腕組みをしてニヤニヤニヤ。
教頭先生とキャプテン、二人揃ってシャワーキャップと化粧ケープとか?
2013/11/17 (Sun)
☆肩車で仲良く
肩車をねだる、お子様が二人。
キャプテンの方は乗り気ですけど、教頭先生は腰が引けている状態です。
Aぶるぅ「ねえねえ、ハーレイ、肩車~!」
ぶるぅ 「ぼくも! ぼくも去年みたいに肩車~!」
ハーレイ「し、しかしだな、ぶるぅ」
A船長 「よろしいではありませんか。ここは二人仲良く肩車で」
去年の惨事を御存知ないキャプテン、教頭先生を誘っております。
A船長 「異文化体験に来たのですから、パパの気分を極めたいと」
Aブルー「いいねえ、肩車の親子が二組! 是非やりたまえ」
A船長 「は、はいっ! さあ、ぶるぅ」
Aぶるぅ「わぁーい!」
キャプテンの肩車で御機嫌の「ぶるぅ」。
「そるじゃぁ・ぶるぅ」も教頭先生にキラキラ瞳でせっせとおねだり。
ぶるぅ 「ハーレイ、ぼくも~! ぼくもやりたい~!」
ハーレイ「…う、うう…」
ブルー 「ホントに困った男だねえ…。財布だけしかやりたくない、と」
ハーレイ「いや、そんなことは!」
ブルー 「じゃあ、肩車! パパ気取りならそのくらいはね」
せっかくのダークスーツが泣くよ、と生徒会長。
教頭先生、キャプテンと「ぶるぅ」組の肩車を暫し見詰めて。
ハーレイ「分かった。ぶるぅ、今年も肩車で行こう」
ぶるぅ 「ありがとう! ハーレイ、大好き!」
肩車をして貰った「そるじゃぁ・ぶるぅ」、早速周囲をキョロキョロと。
ぶるぅ 「えっと、えっとね…。串カツ、食べたぁ~い!」
ハーレイ「く、串カツ…」
Aぶるぅ「ぼくも串カツ! 買って、買って~!」
ブルー 「ほら、ハーレイ。君の財布の出番だよ。串カツ二人分!」
その格好では難しいし、と生徒会長、教頭先生の懐から勝手に財布を。
ブルー 「ぶるぅ、今年も味噌ダレかい?」
ぶるぅ 「うんっ!」
Aぶるぅ「ぼくも味噌ダレ~!」
ブルー 「了解。味噌ダレ二本ね」
買ってこよう、と足取りも軽く露店に向かう生徒会長。
味噌ダレの串カツとくれば食べこぼしは必至。パパ役二人に死亡フラグ?
2013/11/18 (Mon)
☆パパ役はこれで
今年も出ました、肩車で串カツ、しかも味噌ダレ。
ウキウキと買いに出掛けた生徒会長、両手に串を二本ずつ持って上機嫌。
ブルー 「はい、どうせなら一人二本がいいだろう?」
ぶるぅ 「わぁーい、ぶるぅは沢山食べるの大好きだもんね!」
Aぶるぅ「やったぁ、両手に串カツだぁ~!」
ブルー 「タレもたっぷりつけて貰ったよ」
だからね、と生徒会長はニヤリ。
ブルー 「ハーレイの服と頭が汚れるとマズイ」
ぶるぅ 「うんっ、今年もシャワーキャップだね!」
ハーレイ「…や、やるのか?」
A船長 「シャワーキャップとは何のことです?」
Aブルー「化粧ケープとセットものでね、パパの大事な装備品らしい」
A船長 「装備品?」
ブルー 「そうなんだよね、この二つが無いと服と頭が台無しでさ」
ちょっと持ってて、とジョミー君とキース君に串カツを預ける生徒会長。
ブルー 「ハーレイ、君はパパ役のお手本だって?」
ハーレイ「…ま、まあ…。そういう風に出来たらいいな、と…」
A船長 「大いに頼りにしております。どうぞよろしくお願いします」
ブルー 「だったら、まずはお手本をね。いいだろ、ハーレイ?」
パッと出ました、シャワーキャップ。
生徒会長、背伸びして教頭先生の頭に被せてニッコリ。
ブルー 「お次は化粧ケープだね」
ハーレイ「ひ、ヒラヒラはやめて欲しいのだが…!」
ブルー 「生憎、ぼくの趣味だから! シンプルなのは嫌いなんだ」
覚えておいて、とフリルひらひらの化粧ケープを肩にバサッと。
実はフィシスさん用のヤツなのですけど、教頭先生は御存知なくて。
ハーレイ「…お、お前の趣味なら仕方ないか…。しかしだな…」
ブルー 「君には全然似合わないって? 大丈夫、今日はパパの勲章!」
ハーレイ「そう言われると悪い気はせんか…」
Aブルー「聞いたかい、ハーレイ? ああいうのがパパの勲章だってさ」
ほら君も、とシャワーキャップを手にするソルジャー。
化粧ケープも持ってますねえ…。
2013/11/19 (Tue)
☆パパの勲章
教頭先生、食べこぼし防止用にシャワーキャップと化粧ケープを装備中。
パパの勲章だと言われましても、どう見ても笑えるお姿で…。
Aブルー「ほら、ハーレイ。君もコレをね」
A船長 「し、しかし…! あの格好の人は他にはいないようですが」
ブルー 「いないだろうねえ、去年もハーレイ限定だったし」
A船長 「で、では、私も謹んで遠慮させて…」
Aブルー「いいのかい、それで? ぶるぅがガッカリすると思うよ」
A船長 「ぶるぅ…ですか?」
Aブルー「そう!」
見てごらんよ、と指差すソルジャー。
生徒会長がキース君に預けていた串カツを「そるじゃぁ・ぶるぅ」に。
ブルー 「お待たせ、ぶるぅ」
ぶるぅ 「わぁーい、いっただっきまぁーす!」
両手に串カツ、「そるじゃぁ・ぶるぅ」は大喜び。
パクパク食べておりますけれども、味噌ダレがポタポタ、衣がパラパラ。
Aぶるぅ「ブルー、ぼくのは? ぼくにも串カツ~!」
ブルー 「ハーレイの服と頭についちゃうからねえ…。まだおあずけ」
Aぶるぅ「えーーーっ! ハーレイ、早くぅ~!」
キャプテンの肩で「ぶるぅ」が足をバタバタ。
Aぶるぅ「食べたい、食べたい、串カツ食べたいーっ!」
Aブルー「ぶるぅ、ハーレイはパパになりたくないそうだ」
A船長 「は…?」
Aブルー「だって、そうだろ? パパの勲章を嫌がってるしね」
これじゃ「ぶるぅ」が可哀相だ、とソルジャー、溜息。
Aブルー「仕方ない、パパ役交代だ。ぶるぅ、おいで」
Aぶるぅ「うんっ! 今度はブルーが肩車だね!」
A船長 「ま、待って下さい、私の立場は…!」
Aブルー「決まってるだろ、ママに格下げ」
A船長 「そ、それはどういう…」
Aブルー「スーツか着物か、とにかくフェミニン! まずは着替えかと」
ブルー 「そうだね、瞬間移動でパパッとやろう」
こういうのは形が大切だし、とソルジャーと生徒会長がニッコリ。
ママに格下げと言われたキャプテン、パパの勲章どころか女装ですか~!
2013/11/20 (Wed)
☆選ぶならこっち
シャワーキャップと化粧ケープはパパの勲章だそうでございます。
キャプテン、それを拒否したばかりにママに格下げと言われ女装の危機。
A船長 「フェ、フェミニンと言われましても…!」
Aブルー「何か? パパが嫌なら自動的にママになるしかないし!」
スーツか着物か、と迫るソルジャー。
Aブルー「早く決めてよ、着せる都合があるからね」
A船長 「そ、そんな…!」
Aブルー「ブルー、ところでハーレイに合うサイズのはあるのかい?」
ブルー 「んーと…。選び放題はちょっと無理かな、規格外だから」
キース 「おい、そんなサイズの着物とかスーツもあるのか、あそこは」
ブルー 「それはもちろん! コスプレも手掛ける店だしね」
今だと在庫はこんな感じで、と生徒会長、思念で伝達。
それなりのスーツやら着物なんかがあるようですが。
A船長 「わ、私がこれを着るのですか…?」
Aブルー「そうなるねえ、ママ」
A船長 「に、似合わないなどという次元ではなさそうですが…!」
サム 「うんうん、視覚の暴力だぜ」
ジョミー「でもさぁ、仕方ないよね、この状況だし」
スウェナ「シャワーキャップが嫌なんだったら、そっちになるわね」
でもコワイ、とシャン学メンバー、笑いを堪えつつ肩をブルブル。
その間に「そるじゃぁ・ぶるぅ」は串カツを食べ終えまして。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 次はお好み焼き~!」
Aぶるぅ「あーーーっ! ぼく、まだ食べられていないのにーっ!」
Aブルー「ぶるぅ、ぼくの肩車で食べるといいよ」
Aぶるぅ「うんっ! 少し低いけど、早く串カツ食べたいもん!」
A船長 「ま、待って下さい! やります、私がパパをやります!」
女装とシャワーキャップを秤にかけたキャプテン、決死の選択。
A船長 「この際、パパの勲章です!」
Aブルー「よく言った! じゃあ、その意気で頑張りたまえ」
A船長 「はいっ!」
キャプテンの頭にもシャワーキャップ。
ひらひら化粧ケープもお似合いですよ~!
2013/11/21 (Thu)
☆肩車で行こう
女装よりかはシャワーキャップと化粧ケープだ、と決意したキャプテン。
同じ格好の教頭先生と並んで「ぶるぅ」を肩車しつつ参道を。
ぶるぅ 「えっと、えっとね、次はタコ焼き~!」
Aぶるぅ「ぼくもタコ焼き~!」
買い食い三昧のお子様二人。
シャワーキャップと化粧ケープは大活躍で。
A船長 「つまりこういうことですか…」
ハーレイ「そうなのです。食べこぼし避けにはコレのようでして」
思い切り人目に立つのですが、と教頭先生、深い溜息。
ハーレイ「ですが今年は同士がいらして心強いです」
A船長 「こちらこそご指導よろしくお願いします。初心者ですから」
Aブルー「ぼくもぶるぅも七五三は初めてだしね」
この先は何があるんだい、とダークスーツのソルジャー、興味津々。
ブルー 「七五三の目的は買い食いじゃなくて御祈祷なんだよ」
Aブルー「えっ、御祈祷? それって思い切り御利益がある?」
ブルー 「それはもちろん。貸し切りコースでやるからね」
Aブルー「貸し切りコース?」
ブルー 「普通は何組も纏めてやるけど、そこは金額次第ってことで」
今年もよろしく、と言われた教頭先生、頼もしい笑顔。
ハーレイ「任せておけ! 御利益を沢山頂くといい」
ブルー 「ありがとう。…というわけで、終点かな?」
買い食いはここまで、と生徒会長。
立派な門の前を最後に露店が途切れて、その先はお参りの人が大勢。
ブルー 「ぶるぅ、鯛焼きを食べ終わったら御祈祷に行くよ」
ぶるぅ 「うんっ! 今年はぶるぅも一緒だね!」
Aぶるぅ「んとんと…。御祈祷って何をするの?」
ブルー 「神様にお願い事をするんだよ」
Aブルー「そう! お賽銭を入れて鈴を鳴らして」
ブルー 「ちょっと待った! そういうのとは違うんだけど」
Aブルー「違うのかい?」
ブルー 「すぐに分かるさ、百聞は一見に如かずだよ」
まずは御祈祷の申し込み、と生徒会長が促し、肩車終了の教頭先生。
パパの勲章を外した姿はカッコイイかも?
2013/11/22 (Fri)
☆お次は御祈祷
七五三の御祈祷は今年も貸し切りコースだとか。
教頭先生が支払いを済ませ、巫女さんに待合室へと案内された御一行様。
巫女さん「こちらで暫くお待ち下さい」
ブルー 「ありがとう。今日は混んでるみたいだね」
巫女さん「次の御祈祷が終わりましたら、すぐに御案内いたしますので」
それまでこちらでごゆっくり、とお茶菓子つきで御祈祷待ち。
去年と同じくVIP待遇、待合室といえども立派なもので。
Aブルー「素敵な部屋だね、ここで待ってればいいのかい?」
ブルー 「一応、順番があるからね。先の人たちは抜かせないよ」
Aブルー「ところで、さっきの話だけれど…。お賽銭は?」
ブルー 「ハーレイが払っていただろう? お納めすると言うんだけど」
Aブルー「ああ、なるほど! 纏めてドカンと!」
ブルー 「平たく言えばそうなるかな」
Aブルー「じゃあ、鈴は?」
ブルー 「鈴は神様の注意を引くためのアイテムだからさ、要らないよ」
神様に直接お願いに行くんだからね、と生徒会長。
ブルー 「神主さんが神様を呼んで、お願いを伝えてくれるシステム」
Aブルー「そうなんだ…。じゃあ、今も先の人のをやってるわけだね」
ブルー 「そういうこと!」
Aブルー「神様に直接、お願い事かぁ…」
なんか凄いね、と言ったソルジャー、暫し沈黙。
拝殿をサイオンで覗き見しているようですけれど…。
Aブルー「親子連れだけじゃないみたいだよ?」
ブルー 「そりゃまあ色々あるんじゃないかな、神社だからさ」
Aブルー「合格祈願と聞こえたけれど?」
ブルー 「学問の神様で有名だしね」
Aブルー「待ってよ、それじゃ七五三とは無関係でも御祈祷OK?」
ブルー 「御祈祷料を納めて申し込めばね」
Aブルー「先に言ってよ、そういう大事な話はさ!」
ブルー 「えっ?」
Aブルー「七五三ってヤツは、ぶるぅ専用だと思ってたんだよ!」
知らなかった、と慌てるソルジャー。
「ぶるぅ」の七五三に来た筈ですけど、何か勘違いしてましたか?
2013/11/23 (Sat)
☆御祈祷をお願い
貸し切りで御祈祷をして貰うために待合室で順番待ち。
その間に他の人の御祈祷を覗き見したソルジャー、突然慌て出しまして。
Aブルー「ハーレイ、今のを聞いたかい? ぶるぅ専用じゃないそうだ」
A船長 「そうらしいですね」
Aブルー「のんびりしている場合じゃないよ! 御祈祷だよ?」
A船長 「御祈祷がどうかしましたか?」
Aブルー「思い切りビッグチャンスじゃないか!」
神様を貸し切りでお願い出来るんだから、と拳をグッと握るソルジャー。
Aブルー「これは絶対外せない! 夫婦和合をお願いしよう!」
A船長 「それは頼まないといけませんね!」
何より大事な願い事です、とキャプテンも拳を握っております。
A船長 「二人で叫べばいいのでしょうか?」
Aブルー「声を合わせるのが大切かもね!」
ブルー 「ちょ、ちょっと待った!」
生徒会長が止めに入って、シャン学メンバーも顔面蒼白。
貸し切りの御祈祷の真っ最中に叫ばれたが最後、赤っ恥は必至。
キース 「や、ヤバイ…」
ジョミー「拝殿の前って人だらけだよ、絶対外まで聞こえるよ!」
人生終わった、と項垂れるシャン学メンバーですが。
ブルー 「聞こえるも何も、叫ぶだけ無駄だし!」
Aブルー「えっ、なんで? 神様に直接お願いだろう?」
ブルー 「何を神様にお願いするのか、最初にちゃんと言わないと!」
Aブルー「だからハーレイと二人で言うって!」
ブルー 「そうじゃなくって、もうシナリオは出来てるんだよ!」
一同 「「「は?」」」
シナリオとは、と全員キョトン。
ブルー 「御祈祷ってヤツは祝詞を読むんだ。ひらたく言えば呪文かな」
Aブルー「それで?」
ブルー 「御祈祷の度に祝詞を作って、それを読むわけ」
Aブルー「それがシナリオ?」
ブルー 「そういうこと! お願い事も誰が頼んだかもキッチリ書く!」
今回は七五三で作成済みだ、と告げる生徒会長。
ソルジャー夫妻が夫婦和合と絶叫しても、効き目は無いってことですか?
2013/11/24 (Sun)
☆お願いがしたい
神様に直接お願い出来ると聞いたソルジャー、夫婦和合を御希望ですが。
御祈祷で唱える祝詞は予め作成済みなのだそうで。
ブルー 「手順を踏まないと無効だからねえ、今更どうにも」
Aブルー「い、今から作って貰うとかは?」
ブルー 「もう手遅れ! 御祈祷料を納める時に申告するのがお約束!」
Aブルー「じゃ、じゃあ今日の御祈祷は…」
ブルー 「残念だけれど、ぶるぅ二人分の幸せ祈願ってところかな」
Aブルー「ぼ、ぼくたちも出席するのに?!」
ブルー 「親ってヤツはさ、子供の幸せを願うものだし」
ぶるぅのパパとママ役なんだろ、と生徒会長。
ブルー 「二人ともパパかもしれないけどねえ、ぶるぅの幸せが大切さ」
Aブルー「…そ、そんな…。せっかくのビッグチャンスなのに…」
ブルー 「諦めるんだね、ぶるぅのために」
ほら、お迎えが、と言う側からカラリと扉が開いて。
巫女さん「大変お待たせいたしました。こちらへどうぞ」
ぶるぅ 「わぁーい、貸し切り~!」
Aぶるぅ「とっても楽しみ!」
羽織袴のお子様二人がピョンピョンと。
拝殿に入れば見事に貸し切り、全員、ズラリと並んで座って。
神主さん「皆さん、頭を下げて下さい」
大きな幣がバッサバッサと振られ、いよいよ御祈祷の始まりですが。
神主さん「おぉぉぉぉぉぉ~~~~~」
Aブルー「な、なんだい、あれは?」
ブルー 「シッ! この声で神様をお迎えするんだよ」
A船長 「なるほど、異文化体験ですね」
唸り声にしか聞こえませんが、とキャプテン、なにげに罰当たり発言。
A船長 「これで神様が呼べるのですか…」
Aブルー「らしいね、お賽銭とかより効きそうだよ」
A船長 「同感です。どうでしょう、こっそりお願いするのは」
Aブルー「いいかもね! 神様たるものアドリブくらいは出来ないと」
ブルー 「ちょ、ちょっと…!」
不穏な言葉を交わすソルジャー夫妻。
アドリブがどうとか言ってますけれど、神様ってそういうキャラですか?
2013/11/25 (Mon)
☆御祈祷アドリブ
恐れ多くも神様相手にアドリブだなどと言うソルジャー。
生徒会長の声をサラッと無視して、キャプテンと思念で何やらコソコソ。
Aブルー「と、こんな感じでどうだろう?」
A船長 「やってみる価値はありそうですね」
Aブルー「でもって、大切なのはタイミングだよ」
そこを外すとアウトっぽいし、と口にした所で。
神主さん「アルテメシア在住、そるじゃぁ・ぶるぅの…」
Aブルー「なんかゴチャゴチャ言ってるけれども、これが願い事かぁ…」
A船長 「そのようです。無病息災とか聞こえましたし」
Aブルー「だったらチャンスはぶるぅの時だ」
A船長 「そこで一発、捻じ込むのですね!」
頑張りましょう、と応じるキャプテン。
それを聞いていたシャン学メンバー、マズイと顔を見合わせましたが。
神主さん「シャングリラ在住、そるじゃぁ・ぶるぅの…」
Aブルー「ハーレイ、今だ!」
A船長 「はいっ!」
滔々と読み上げられる祝詞にかぶさるバカップルの声。
Aブルー「夫婦和合で!」
A船長 「お願いしますー!」
一同 「「「うわぁぁぁーっ!」」」
もうダメだ、と頭を抱える一同を他所に、神主さんは慌てず騒がず。
神主さん「…と、かしこみ、かしこみもう~す~…」
A船長 「やりましたね!」
Aブルー「神様もアドリブが上手いんだねえ…」
それは絶対違うだろう、と泣きの涙の一同ですけど。
神主さん「おぉぉぉぉぉぉ~~~~~」
Aブルー「今度は何だい?」
ブルー 「神様をお送りするための声だってば!」
よくも罰当たりな真似をやってくれたな、と睨み付けている生徒会長。
御祈祷は終了、「お立ち下さい」と声がかかって。
巫女さん「皆さん、お疲れ様でした」
Aぶるぅ「ねえねえ、ぼくのパパとママのお願い、届いたかなぁ?」
巫女さん「どうでしょう? 聞いて下さるとよろしいですね」
流石は巫女さん、大人な対応でございます。
ということは、神主さんも大人な対応でアドリブ御祈祷バッチリですか?
2013/11/26 (Tue)
☆その道のプロ
夫婦和合でお願いします、と、かしこみ、かしこみ申す~。
七五三の御祈祷にバカップルが乱入、ドえらい祝詞が奏上されてしまい。
Aブルー「やったね、これでお願いバッチリ!」
A船長 「直接お願い出来ましたからね」
ソルジャー夫妻は大喜びですが、シャン学メンバーたちはブルブルで。
ジョミー「あ、あれって絶対、外まで聞こえた…」
キース 「それ以前に確実に叱られるぞ」
シロエ 「か、神主さんが来るんですけど…!」
どうなるのだ、と生徒会長も声も出ない様子。
神主さんがススス…と近付いて参りまして。
神主さん「お帰りの際に初穂料を追加でお納め願います」
一同 「「「は?」」」
神主さん「御祈祷が追加になりましたので、そのように」
Aブルー「ちょ、ちょっと待ってよ、ついでにお願いしただけだし!」
神主さん「七五三のお子様が夫婦和合でらっしゃいますか?」
一同 「「「………」」」
そうだった、と状況を思い出す御一同様。
「シャングリラ在住、そるじゃぁ・ぶるぅの」の後に叫んだわけでして。
神主さん「御祭神様に「ご両親の」とお伝えするなら追加になります」
Aブルー「つ、追加で! 追加しといてよ、ぶるぅのじゃないし!」
神主さん「既にお伝えしてあります。初穂料をよろしくお願いします」
私もプロでございますので、と颯爽と立ち去る神主さん。
巫女さんが必死に笑いをこらえつつ。
巫女さん「お帰りはこちらでございます。初穂料は受付で承ります」
先に立って行った巫女さん、受付の巫女さんに何やらヒソヒソ。
受付の巫女さん、頷きまして。
巫女さん「ようこそお参り下さいました。初穂料の追加だそうですが」
Aブルー「…え、えっと…」
ハーレイ「ああ、支払いの方は私が」
巫女さん「かしこまりました。七五三のお子様は、こちらをどうぞ」
ぶるぅ 「わぁーい、千歳飴ー!」
Aぶるぅ「貰っちゃったー!」
狂喜乱舞のお子様二人。
願い事の追加もアドリブでブチ込み、結果オーライ?
2013/11/27 (Wed)
☆御祈祷とお守り
初穂料を追加で支払い、ソルジャー夫妻の夫婦和合もブチ込めたようで。
お子様二人に千歳飴の袋を渡した巫女さん、キョロキョロと。
巫女さん「こちら、お守りでございますが…。これは、どなたが?」
一同 「「「は?」」」
巫女さん「御夫婦のお守りでございますけど」
Aブルー「それ、ぼくのだから! ほら、ハーレイも!」
A船長 「あ、有難く頂戴いたします」
よりにもよってダークスーツの二人が夫婦和合のお守りゲット。
あまつさえソルジャー、神社の名前が印刷された紙袋を早速開けて。
Aブルー「…なんか普通のお守りだけど…」
巫女さん「夫婦和合のお守りとしては、特に授与しておりませんので」
Aブルー「それで効くわけ?」
巫女さん「御祈祷をなさっておられますから、大丈夫ですよ」
Aブルー「じゃあ、いいや。これはベッドに置くのかい?」
ブルー 「やめたまえ!」
巫女さんも忙しいんだから、とソルジャーの首根っこを掴む生徒会長。
ブルー 「御祈祷が済んだらさっさと次へ! 記念撮影!」
Aブルー「でもさ、お守りの使い方がさ!」
ブルー 「基本は肌身離さずだよ!」
Aブルー「えっ? だったら、これをつけてヤればスゴイとか?」
ブルー 「は?」
Aブルー「だからさ、ぼくとハーレイが首からお守りを下げてヤッたら」
ブルー 「その先、禁止!」
もう喋るな、とソルジャーを引き摺り、生徒会長、ダッと逃走。
巫女さんや周囲の視線を浴びつつ、シャン学メンバーも必死に走って…。
ブルー 「き、君はまったく、なんてことを…!」
Aブルー「それはこっちの台詞だよ! せっかく御祈祷したんだし!」
ブルー 「もういい、それより記念撮影!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ みんなで写真を撮るんだよ!」
Aブルー「いいねえ、今日の記念になるんだ?」
A船長 「ああ、日付が書いてあるのですね」
「七五三参拝記念」と書かれたボードに本日の日付。
キャプテン、まじまじと見ておりますけど、日付に何か問題でも…?
2013/11/28 (Thu)
☆七五三の記念
夫婦和合の御祈祷を追加でブチ込み、お守りまで貰ったソルジャー夫妻。
お次は記念撮影ですけど、キャプテンは何故か日付が気になる様子。
A船長 「そういえば11月の10日ですねえ…」
ブルー 「間違ってないと思うけど?」
A船長 「いえ、ぶるぅの七五三に来たのですから、いいのですが…」
どうも煮え切らないキャプテン。
生徒会長、首を傾げつつ。
ブルー 「いいも悪いも、今日は大安だよ? 何が問題?」
A船長 「22日なら良かったのに、と思いまして」
一同 「「「は?」」」
A船長 「11月22日は『いい夫婦の日』だと伺いましたし」
Aブルー「あー! 去年ノルディに教わったっけね!」
A船長 「特別休暇で二人でホテルに泊まりましたよ、こちらの世界で」
Aブルー「思い出したよ、その日付なら良かったねえ…」
夫婦和合の御祈祷記念に、と撮影用のボードを眺めるソルジャー。
Aブルー「これって変えたらダメなのかなぁ?」
A船長 「日付の部分は差し替えが出来るようですね」
ブルー 「そこで勝手なことを言わない! 今日は七五三!」
主役はぶるぅと決まってるんだし、と生徒会長はツンケンと。
ブルー 「ほらほら、さっさと並んで、並んで!」
ぶるぅ 「ぼく、真ん中ー! ぶるぅと並ぶ!」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ 写真を撮るんだね!」
面白そう、と跳ねる「ぶるぅ」を写真屋さんがピシッと立たせまして。
写真屋 「はい、千歳飴の袋が見えるように持って下さいね」
Aぶるぅ「うんっ! これって美味しい?」
ブルー 「食べるのは写真を撮ってから!」
写真屋 「ご両親はお子様の後ろでお願いします」
Aブルー「了解。ハーレイ、お前がこっちだ。ブルー、君たちも」
ブルー 「…ハーレイだけで充分っぽいけどねえ?」
ハーレイ「そう言うな。去年も一緒に撮っただろう?」
写真屋 「他の皆さんも並んで下さーい!」
なんだかんだで生徒会長も親役ポジション。
フラッシュが光って、記念に一枚!
2013/11/29 (Fri)
☆記念にもう一枚
みんな笑顔で記念の一枚。
写真撮影も無事に終わって、お次はホテルへ宴会にお出掛けなのですが。
ブルー 「行こうか、ハーレイ。マイクロバスを呼ぶんだろ?」
ハーレイ「はい、表まで歩く間に来る筈ですよ」
連絡しましょう、と教頭先生が電話を取り出した所へ。
写真屋 「よろしかったら、記念撮影を別口で承りますが…」
一同 「「「は?」」」
写真屋 「日付を翌日とか前の日にとか、たまに指定がありますので」
こちらは変更可能です、とボードを指差す写真屋さん。
Aブルー「いいのかい?」
写真屋 「お安いご用でございます。11月22日でよろしいですか?」
Aブルー「それはもちろん!」
A船長 「良かったですねえ、記念写真が撮れますよ」
Aブルー「どうせだったら、こっちの方も替えられないかな?」
七五三じゃなくって夫婦和合、と恐ろしい言葉がソルジャーの口から。
写真屋 「…お宮参りとか、そういった用意はございますが…」
Aブルー「夫婦和合は無いんだね?」
写真屋 「なにしろニーズがありませんから」
Aブルー「だったら、書く!」
一同 「「「えぇっ?」」」
Aブルー「そこだけ書いて貼り付けるんだよ、かまわないだろ?」
写真屋 「そ、それはもちろんかまいませんが…」
Aブルー「じゃあ、書くもの!」
写真屋 「は、はいっ! 少々お待ちを!」
助手さんが走らされ、出ました、紙と極太の筆と墨汁が。
ソルジャー、早速デカデカと『夫婦和合』の四文字を。
Aブルー「これで頼むよ。でもってみんなで記念撮影!」
ブルー 「な、なんで全員?」
Aブルー「一緒に御祈祷してくれたんだし、記念に一枚!」
A船長 「そうですよ。皆さんも是非」
写真屋 「ボードはこれでよろしいですか?」
Aブルー「うん、上出来!」
写真屋 「それでは並んで下さいね。御夫婦はどうぞ真ん中へ!」
夫婦和合参拝記念、11月22日な特製ボード。
赤っ恥だと嘆く面々もパシャリと撮られた所で中継終了~。
2013/11/30 (Sat)
☆寒い日はラーメン
今年も霜月、11月でございます。
教頭先生を招いての松茸尽くしの大宴会から早や一週間、今日は土曜日。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ いらっしゃい!」
ジョミー「お邪魔しまぁーっす!」
生徒会長宅にシャン学メンバーがドヤドヤと。
サム 「おっ、なんかいい匂いがするじゃねえかよ」
シロエ 「えーっと、これは…。味噌ラーメンでしょうか?」
ブルー 「ご名答! お昼も近いし、ぶるぅがね」
ぶるぅ 「いきなり寒くなったでしょ? あったかいのがいいもんね♪」
すぐにラーメン茹でるからね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
シャン学メンバー、生徒会長にダイニングに案内されましたが。
キース 「おい。味噌ラーメンはいいとして、だ」
ブルー 「醤油ラーメンの方が良かったかい? それとも豚骨?」
キース 「誰がラーメンの話をしている!」
ブルー 「違うのかい? てっきりそうだと」
キース 「他のヤツらと一緒にするな! 俺はだな…」
シロエ 「待って下さい、他のヤツらって誰のことです?」
ジョミー「そうだよ、まるでぼくのことみたいに聞こえるし!」
そうだ、そうだ、と文句の嵐。
スウェナ「そこまで食い意地は張ってないわよ、言われるほどには」
サム 「俺もだぜ。少なくともジョミーよりかはマシだな」
ジョミー「何さ、それ!」
シロエ 「ジョミー先輩、喧嘩の相手を間違えてますよ」
マツカ 「ですね、少なくとも今はキースが相手です」
キース 「なんでそうなる!」
シロエ 「さっき自分で言いました! 他のヤツらと一緒にするなと」
やるなら喧嘩上等です、とシロエ君。
シロエ 「なんなら表に出ましょうか? ここじゃアレですし」
ブルー 「ふうん? キースとシロエの一騎打ちとは面白いねえ」
キース 「ちょっと待て! 全部あんたのせいだろうが!」
ブルー 「えっ、なんで?」
ぼくは何にもしてないけれど、とキョトンとしている生徒会長。
自分が振ったラーメン発言、綺麗サッパリ忘れてますね?
2013/11/01 (Fri)
☆敵はラーメン
生徒会長宅に招かれたシャン学メンバー、ラーメンを巡って喧嘩の危機。
食い意地がどうのと揉めていますが、元凶は生徒会長で。
キース 「そもそも、あんたが俺の話を遮ってだな!」
ブルー 「遮ったっけ?」
キース 「ああ、思いっ切りやってくれたぞ、醤油ラーメンかと!」
ブルー 「…そういえば…。ごめん、塩ラーメンが良かったかな?」
キース 「だから違うと!」
誰がラーメンの話をしている、とキース君の拳がテーブルをダンッ!
キース 「さっきもそこでズレたんだ。でもって結果がコレなんだが」
シロエ 「ぼくたちの食い意地が張っているって話でしたね?」
キース 「お前も揚げ足を取ってる場合か!」
シロエ 「違うんですか?」
キース 「今は仲間割れをしている余裕は無いぞ」
一同 「「「え?」」」
どういう意味だ、と顔を見合わせるシャン学メンバー。
そこでダイニングの扉が開きまして。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お待たせ、味噌ラーメンだよ!」
ブルー 「はいはい、喧嘩はそこまでで! ラーメンがのびるよ」
ぶるぅ 「喧嘩だったの?」
ブルー 「らしいよ、キースとシロエが険悪」
キース 「誰のせいだと思ってるんだ!」
ブルー 「うーん…。あえて言うなら味噌ラーメンかな?」
キース 「ボケをかますな、白々しい!」
ブルー 「その前に、まずはラーメンを食べる! 熱い間に」
キース 「く、くっそぉ…」
まだブツブツと文句を言いつつ、それでもラーメンを前に合掌。
みんな揃って「いただきます」ですが。
キース 「…いいか、落ち着いてよく聞けよ?」
ブルー 「うん、聞いてる」
キース 「あんたじゃなくって他のヤツらだ!」
シロエ 「喧嘩なら買わせて頂きますけど」
ラーメンをズルズルと啜りながらの緊迫の時間。
キース 「その話は横へ置いておけ。俺たちの相手はブルーの方だ」
一同 「「「は?」」」
なんでまた、と目を白黒なシャン学メンバー。
生徒会長を相手にラーメンで喧嘩?
2013/11/02 (Sat)
☆ラーメンはともかく
お昼御飯に用意されていた味噌ラーメンから険悪なムード。
キース君とシロエ君とがあわや喧嘩かと思われましたが、違うらしくて。
シロエ 「何故、会長になるんです? ラーメンの味で」
サム 「ぶるぅが用意したからじゃねえの?」
ジョミー「そっか、ブルーが味噌ラーメンって言ったのかもね!」
キース 「違う、ラーメンの味じゃない! 人の話は最後まで聞け!」
食い意地が張っていると勘違いされても仕方ないぞ、とキース君。
キース 「いいか、今度こそ間違えるなよ? 今日の目的は何だった?」
ジョミー「えっ? ぶるぅの七五三の打ち合わせだよね?」
シロエ 「そうです、そうです。ついでに会長の家でゆっくり」
サム 「呼ばれた時間も昼時だもんな!」
マツカ 「今日は冷えますし、熱いラーメンが嬉しいですよね」
キース 「確かに美味いが、それで終わると思うのか?」
スウェナ「あら、食べ終わったら打ち合わせでしょ?」
今年は10日に決まったのよね、とスウェナちゃんがニッコリ。
スウェナ「去年は3日だったけど…。今年は連休で混みそうだから」
シロエ 「観光客も多くなりますからね」
キース 「それはいい。それはいいんだが、おかしいだろう!」
ジョミー「何が?」
キース 「ぶるぅの七五三のお供を何回やったと思ってるんだ」
サム 「えーっと、俺たちが入学した年から行ってるし…」
ひいふうみい、とサム君が指を折っておりますが。
キース 「回数は別にどうでもいい。とにかく何度も行ったよな?」
マツカ 「ええ、行ってますね」
キース 「だったら、なんで今更、打ち合わせなんだ?」
一同 「「「は?」」」
キース 「集合時間を決める程度で打ち合わせとは言わん筈だぞ」
絶対に何か裏がある、とキース君は生徒会長をギロリ。
キース 「あんた、何か企んでいるだろう?」
ブルー 「そんなことは…」
別に企んではいないんだけど、と歯切れの悪い生徒会長。
どうやら裏がありそうですねえ?
2013/11/03 (Sun)
☆七五三の裏には
本日の目的は「そるじゃぁ・ぶるぅ」の七五三の打ち合わせ。
しかし毎年お供をしてきたシャン学メンバー、七五三には慣れっこで…。
キース 「企んでないならハッキリ言え! 何があるんだ!」
ブルー 「七五三だよ、ぶるぅを連れて10日にね」
キース 「それだけの筈がないだろう! 俺たちはもうプロなんだぞ」
七五三の、とキース君。
キース 「去年は教頭先生を呼んでたな? またその線か?」
ブルー 「…えーっと、似たようなものなのかな…」
ジョミー「また教頭先生にたかるわけ?」
シロエ 「御祈祷料とか食事代とか、随分派手にやりましたよね」
サム 「でもよ、打ち合わせってヤツはしてねえぜ?」
キース 「そうだろう? だから変だと俺は言うんだ」
去年を上回る何かが裏に、とキース君は生徒会長を睨んでおります。
キース 「さて、ラーメンも食い終わったし…。打ち合わせだな?」
ブルー 「…まあね」
キース 「もったいつけずにサッサと吐け! 何があるんだ!」
ブルー 「……特別ゲスト」
一同 「「「は?」」」
ブルー 「面子が少し増えそうなんだよ」
一同 「「「あー…」」」
またしても教頭先生か、と天井を仰ぐシャン学メンバー。
ジョミー「教頭先生、もう懲りてると思うけど…」
キース 「それを引っ張り出すための妙な計画でもあるんだろう」
でもって俺たちがババを引くんだ、とキース君はブツブツブツ。
キース 「どんな計画か知らんがな、憎まれ役はお断りだぞ」
シロエ 「ぼくもです! 柔道の師は裏切れません」
マツカ 「…ぼくもお断りさせて頂きます…」
ブルー 「断って済むと思うのかい?」
キース 「あんた、銀青の名を出す気だな? 反則だぞ!」
七五三は神事で坊主の世界には関係ない、と絶叫するキース君ですが。
ブルー 「…断れるんだったら断りたいよ、ぼくだって!」
一同 「「「は?」」」
打ち合わせに呼んだのは生徒会長。
その本人が断りたいとは、これ如何に?
2013/11/04 (Mon)
☆七五三に行きたい
七五三の打ち合わせだと呼び出しておいて、断りたいらしい生徒会長。
呼ばれた方のシャン学メンバー、何が何やら分からないのも無理はなく。
キース 「…おい。断るつもりなら最初から呼ぶな!」
シロエ 「もしかしたら、説得係かもしれません」
サム 「何だよ、それ?」
シロエ 「ぶるぅは七五三に行きたいでしょうし、そこをぼくたちで」
スウェナ「ああ、10日は別の所へ行こうとか、そういう方ね?」
それなら分かる、と納得しかけた面々ですが。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 10日は七五三だよ!」
ジョミー「で、でも…。そうだ、ドリームワールドなんかもいいかも!」
キース 「紅葉にはまだ早いしな…。ぶるぅ、日帰りツアーはどうだ?」
ぶるぅ 「七五三!」
サム 「あちゃー…。こりゃ駄目だぜ」
ブルーに打ち合わせを頼まれるわけだ、と誰もが溜息。
しかし…。
ブルー 「特別ゲストと言っただろう? ぶるぅはそれが楽しみなんだ」
キース 「そ、そうか…。ぶるぅ、教頭先生も呼べばいいと思うが」
ぶるぅ 「七五三でしょ? 来てくれるもん!」
ブルー 「ハーレイくらいで特別ゲストだと思うのかい?」
サム 「ゼル先生かよ?」
ブルー 「…断れない相手だと言ったけど?」
ジョミー「ちょ、ちょっと…。それってまさか…」
キース 「待て、その先を口にするな!」
言霊というものがあってだな、とキース君が叫べど時すでに遅く。
ジョミー「まさか、ぶるぅがもう一人とか?」
シロエ 「ぶるぅですか!?」
ブルー 「…当たり」
一同 「「「………!!!」」」
あのぶるぅか、と顔面蒼白のシャン学メンバー。
キース 「な、なんであいつが七五三に!」
ブルー 「あっちの世界には無いらしくってさ、異文化体験らしいんだ」
シロエ 「それ、節分にも言ってましたよ!」
ジョミー「もしかしなくてもバカップルつき?!」
嫌な予感に震える一同。
今年の七五三、ソルジャー夫妻も一緒に来ようと言うんですか?
2013/11/05 (Tue)
☆七五三の覚悟
よりにもよってソルジャーの世界の「ぶるぅ」が七五三の特別ゲスト。
それだけで済むとはとても思えず、シャン学メンバーは震えております。
シロエ 「…来るんですか、バカップルも?」
ブルー 「ぶるぅだけの筈がないだろう! 七五三だし!」
キース 「…祭り感覚で来るわけか…」
ブルー 「そっちの方ならまだ良かったよ。ぶるぅの親のつもりなんだ」
一同 「「「えーーーっ!!!」
愕然とするシャン学メンバー。
ソルジャー夫妻が「ぶるぅ」の親を気取るとなると大変で。
ジョミー「確か未だにどっちがママだか決まってないよね?」
キース 「決着はついてない筈だ」
シロエ 「どうするんですか、親のつもりって!」
ブルー 「一応、親には違いない。ブルーが言うにはそういうことで」
サム 「卵を温めただけじゃねえかよ!」
ブルー 「そうなんだけどね、ぶるぅにとってはパパとママだよ」
そこを逆手に取られたのだ、と生徒会長、深い溜息。
ブルー 「子供がいるんだから七五三に行っていいだろう、とね」
スウェナ「…断れないのね?」
ブルー 「断ったって押し掛けて来るさ。だから覚悟を」
打ち合わせとは名ばかり、実は覚悟を決める会らしく。
ブルー 「敵前逃亡は認めない。当日は全員、必ず集合」
ジョミー「こ、今年も現地集合だよね?」
ブルー 「甘いね、ブルーは賑やかに出掛けたいんだよ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ここに集まってみんなで行くの!」
サム 「路線バスかよ?!」
脳裏に蘇る節分の悲劇。
バカップルに密着して座席に座られ、大恥をかかされた痛い記憶が。
キース 「正直、あれは勘弁なんだが…」
シロエ 「ぶるぅつきなら大丈夫なんじゃないですか?」
マツカ 「抱っこで座るのは子供ですしね」
ジョミー「どっちがぶるぅを抱っこするかで揉めそうだよ、それ…」
なんということになったのだ、と嘆いても無駄というもので。
七五三には覚悟を決めてソルジャー夫妻とプラス「ぶるぅ」で珍道中?
2013/11/06 (Wed)
☆七五三を前に
ソルジャー夫妻と「ぶるぅ」が来るという七五三。
現地集合で済むならまだしも、生徒会長宅に集合して皆で行くのだとか。
キース 「またあいつらとバスに乗るのか…」
シロエ 「他人のふりをするだけ無駄な人たちですしね…」
ジョミー「絶対に声をかけてくるよね、それも最悪なタイミングでさ」
今度はどんな恥をかくのか、と泣きの涙の一同ですが。
ブルー 「バスの中の安全は保障するよ。そこだけはね」
キース 「あいつの約束はアテにならんぞ!」
ジョミー「そうだよ、大人しくするって口だけだし!」
シロエ 「おまけに感覚がズレてます。常識が通用しないんです」
サム 「無事に済むとは思えねえよなぁ…」
ブルー 「路線バスならそうなんだけどさ、貸し切りだから」
一同 「「「は?」」」
ブルー 「ブルーは贅沢にやりたいらしい」
去年のぼくたちみたいにね、と生徒会長。
ブルー 「路線バスじゃなくてマイクロバスで乗り付けるって」
キース 「おい、その金は誰が出すんだ?」
ブルー 「決まってるだろ、ハーレイだよ」
一同 「「「教頭先生!?」」」
ブルー 「一緒に七五三に行かないか、と言われたらしくてホイホイと」
気分は今年もぶるぅのパパ、と生徒会長は申しております。
ブルー 「去年で懲りたかと思ってたけど、ブルーが参加するからね」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 仲良し家族で一緒に七五三だって!」
キース 「仲良し家族?」
ブルー 「ぼくとハーレイとでぶるぅの両親。…不本意ながら」
あっちのブルーが家族気取りでやって来るから、と生徒会長は深い溜息。
ブルー 「というわけでね、路線バスで恥はかかずに済むよ」
キース 「安全なのはそこだけなんだな?」
ブルー 「…なにしろ異文化体験だしねえ、何を言い出すか謎だから」
シロエ 「先は読めないというわけですね…」
でもバスだけでも安全ならば、とホッと一息のシャン学メンバー。
なんとか覚悟は決まりそうですが、今年も波乱の七五三?
2013/11/07 (Thu)
☆七五三の日の朝
ソルジャー夫妻と「ぶるぅ」に加えて教頭先生も参加な七五三。
シャン学メンバーはガクブルですけど、日だけは無情に流れ去りまして。
ジョミー「…とうとう来ちゃったよ、七五三の日…」
キース 「敵前逃亡は不可だと言っていやがったよな」
シロエ 「壮行会までやった以上は無理でしょう」
それに此処まで来ちゃいました、とシロエ君。
運命の日の11月10日、生徒会長のマンションは目の前です。
サム 「壮行会かぁ…。飯は確かに美味かったけどよ」
スウェナ「ぶるぅも張り切っていたものね」
マツカ 「前祝いなら分かるんですけど、壮行会だと言われても…」
キース 「水盃まで出て来たしな」
ジョミー「死ぬ気で行けってことだよね、今日は」
シロエ 「そういう覚悟が要るんでしょう、きっと」
水盃を交わして壮行会。
おまけに敵前逃亡不可能、何が起こっても耐えるしかなく。
キース 「…命だけはあるよう願いたいぜ」
シロエ 「ぼくもです。まさか七五三でこんな展開になるなんて…」
ジョミー「去年は教頭先生が一人でババを引きまくってたけど…」
サム 「今年は俺たちも引くんだよな?」
一同 「「「うわー…」」」
何は無くとも命だけは、と切に願いつつマンションへ。
エレベーターに乗り、最上階の生徒会長宅のチャイムをピンポーン♪。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ いらっしゃい!」
ブルー 「やあ。逃げずに揃ってやって来たね」
キース 「あいつらは何処だ!?」
ブルー 「まだだよ、ハーレイと一緒に来るそうだ」
一同 「「「は?」」」
何故に教頭先生なのだ、と首を傾げるシャン学メンバー。
ジョミー「どうして教頭先生なわけ?」
ブルー 「七五三の準備がどうとかこうとか」
キース 「車を出させて買い物か?」
ぶるぅ 「ぶるぅの服は用意しとくね、って言ったんだけど…」
ぼくとお揃いの羽織と袴を新調したよ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
主役の「ぶるぅ」の服があるなら特に用意は要らないのでは?
2013/11/08 (Fri)
☆七五三の準備
教頭先生と一緒に来るらしいソルジャー夫妻と「ぶるぅ」たち。
七五三の準備があるそうですけど、何をするのか誰も見当がつかなくて。
サム 「ブルーにも分からねえのかよ?」
ブルー 「サイオンで覗こうと思ったんだけど、弾かれちゃってさ」
キース 「思い切り嫌な予感がするな」
シロエ 「その段階でロクな展開じゃないですよ!」
見られて困るような何かです、という断言に誰もがブルブル。
ジョミー「出掛ける前からこうなるわけ?」
キース 「諦めろ。お浄土へ行くならお念仏だぞ」
サム 「それって死亡フラグじゃねえかよ!」
シロエ 「だからとっくに立ってますってば、死亡フラグが!」
水盃でサヨナラですよ、とシロエ君。
シロエ 「まさか七五三で人生おしまいだなんて…」
ブルー 「死にはしないと思うけどねえ、いくらなんでも」
??? 「そうだよ、ホントに人聞きの悪い」
一同 「「「!!?」」」
バッと振り返った先にソルジャー(会話表記はAブルー)。
私服姿でございます。
Aブルー「おはよう、今日はよろしくね」
キース 「他の面子はどうしたんだ?」
Aブルー「瞬間移動で連れて来たけど、一応、挨拶は必要かと」
一同 「「「挨拶?」」」
Aブルー「いきなり飛び込んできて「よろしく」はマズイ」
おめでたい日にはキチンと手順を踏まないと、とソルジャーはニコリ。
Aブルー「というわけで、玄関先にね」
ぶるぅ 「あっ、ホントだぁ!」
ピンポーン♪ と玄関チャイムの音が。
飛び跳ねて行った「そるじゃぁ・ぶるぅ」が戻って来るとゾロゾロと。
ハーレイ「おはよう、ブルー。今年はキメて来たぞ」
ブルー 「………。もしかして、君の家に寄るって言っていたのは…」
Aブルー「決まってるだろ、ハーレイの服を借りなくっちゃね!」
ぼくの世界には無い服だから、とソルジャーは力説しております。
教頭先生、ダークスーツに白いネクタイ。
その後ろにはキャプテン(会話表記はA船長)ですよ~!
2013/11/09 (Sat)
☆七五三の服装
七五三の日、11月10日の日曜日。
生徒会長の家に集合してからお出掛けですけど、ダークスーツが約二名。
A船長 「おはようございます。今日はよろしくお願いします」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ 七五三、よろしくね~!」
ブルー 「…そ、それはいいけど、何さ、その服…」
A船長 「ぶるぅの服は用意して頂けると聞きましたが」
Aブルー「だから普段着で連れて来たけど?」
ブルー 「ぶるぅじゃなくって! そこのハーレイ!」
二人とも、とビシィと指差す生徒会長。
ブルー 「結婚式じゃないんだよ? ダークスーツにホワイトタイて!」
A船長 「変でしょうか?」
ブルー 「去年は普通にスーツだった! そうだろ、ハーレイ!」
ハーレイ「そうなのだが…。正式な服装にしたい、と頼まれてな」
Aブルー「ノルディに訊いたらダークスーツにホワイトタイです、って」
ブルー 「ぶるぅの両親を気取るんだっけ? じゃあ、君は?」
なんで君までダークスーツ、と教頭先生を睨んでおりますが。
ハーレイ「仲良し家族で七五三を、と誘われたもので…」
ブルー 「誰が仲良し家族になるのさ!」
Aブルー「ぼくたちと、君とハーレイとだけど? ぶるぅが二人で」
ブルー 「家族ごっこは君たちだけでやればいいだろう!」
Aぶるぅ「えーーーっ! ぼく、七五三、初めてなのに…」
パパとママだって初心者だもん、と「ぶるぅ」の主張。
Aぶるぅ「みんなで仲良く行くんだもん! そうだよね、ぶるぅ?」
ぶるぅ 「んとんと…。ハーレイ、ぼくのパパではないんだけど…」
ブルー 「そうだ、パパだ!」
閃いたらしい生徒会長、ポンと手を打って。
ブルー 「ハーレイがダークスーツってことは、ブルーがママだね?」
Aブルー「えっ? なんでそういうことになるわけ?」
ブルー 「ダークスーツは父親の服! 母親は着物とかなんだ」
七五三には、と生徒会長、勝ち誇った顔でございます。
キャプテンのダークスーツはともかく、ソルジャーがママ…?
2013/11/10 (Sun)
☆七五三で女装
七五三には正式な服を、とダークスーツでキメたキャプテン。
生徒会長、ダークスーツは父親の衣装だと主張するのはいいのですけど。
ブルー 「パパがダークスーツでキメた以上は、ママもそれなりにね」
Aブルー「ママって誰さ!」
ブルー 「君に決まっているだろう? 家族で七五三なんだから」
Aブルー「ぼくはぶるぅのママじゃないってば!」
ブルー 「君のハーレイがパパ役なんだし、ママは君だよ」
Aぶるぅ「かみお~ん♪ ぼくはどっちがママでもいいよ♪」
ブルー 「じゃあ、君がママだ」
とにかくママらしい服を着たまえ、と生徒会長。
ブルー 「着物でもいいし、スーツでもいいね」
Aブルー「だったら貸してよ、君のスーツを」
ブルー 「女物は持ってないんだよ」
Aブルー「…女物?」
ブルー 「ママ役だったら女物! パンツスーツよりスカートだよね」
Aブルー「…す、スカート…」
ブルー 「スーツが嫌ならワンピースとかさ。フォーマルなヤツで」
レンタルするなら紹介するよ、とニヤニヤニヤ。
ブルー 「仲間がやってる店があるんだ。格安で貸してくれるけど」
キース 「いつもの店だな、コスプレとかで世話になってる」
ブルー 「そう! あそこは普通の服や着物もレンタルしてるし」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 七五三の時期は品数が増えるよ!」
シロエ 「借りる人も多いでしょうからね。で、スーツですか?」
Aブルー「さ、参考までに聞きたいんだけど、どんなのが定番?」
ブルー 「それはまあ…。母親らしくフェミニンな感じで」
スウェナ「着物もいいんじゃないかしら? ぶるぅが羽織袴でしょ?」
A船長 「着物ですか…。それは私も見てみたいですね」
Aブルー「ちょっと、ハーレイ!」
そこで君まで調子に乗るな、とソルジャーは真っ青でございます。
Aブルー「ぼくは女装の危機なんだけど!」
A船長 「お嫌いではなかったと思いますが?」
そうですよね、と返すキャプテン。
ソルジャー、女装が趣味なんですか?
2013/11/11 (Mon)
☆女装したい時
キャプテンがダークスーツだから、とソルジャーに振られた母親役。
女装の危機だと叫んだものの、キャプテンに言わせれば女装も好みとか。
A船長 「こちらで仕立てたウェディングドレスもお持ちでしょう?」
ブルー 「そういえばあったね、そういうヤツも」
キース 「あんたのを横から掻っ攫った分と、自分用のがあった筈だな」
シロエ 「エロドクターに作らせたのがありましたよね」
サム 「他にも色々持ってる筈だぜ、チャイナドレスとか」
ブルー 「うんうん、それも誂えてたよ」
ジョミー「だったら着物のレンタルくらい朝飯前ってことだよね!」
ウェディングドレスよりも地味なんだから、とジョミー君。
ジョミー「スーツだともっと地味になるしさ、問題ないと思うけど」
A船長 「どうせなら着物が見たいですねえ…」
ブルー 「自分で着付けは出来ないだろうし、いいチャンスだよ」
Aブルー「だから、どうして女装が好きって話になるのさ!」
A船長 「そ、それは…。いつも楽しんでらっしゃいますし」
Aぶるぅ「ハーレイも喜んで脱がせてるしね!」
一同 「「「は?」」」
A船長 「そ、そのぅ…。言いにくいのですが、プライベートで」
Aブルー「あれはそういうプレイだってば!」
そうでなければ誰が着るか、とソルジャーは文句をつけております。
Aブルー「お前、自分で言っただろう? 脱がすのが好きだと!」
ブルー 「ちょ、ちょっと…!」
Aブルー「ちょっとも何も、そんな時しか女装はしない!」
A船長 「で、ですが、せっかくのチャンスですし…」
Aブルー「そこまで言うなら着てもいいけど、その後は?」
すぐにベッドに行けるんだろうね、と睨むソルジャー。
Aブルー「七五三の後は宴会らしいけど、どのタイミングで?」
A船長 「そうですね…。少し中座して如何でしょう?」
Aブルー「そっちよりかは、神社がいいかな」
神社にだって静かな所はあるだろう、と言われましても。
それはあまりに罰当たりな…。
2013/11/12 (Tue)
☆着物なら神社
ソルジャーの女装はキャプテンと過ごす大人の時間限定。
七五三に着物を着るなら何処かでベッドへ、と言った挙句に神社が候補。
Aブルー「中座して青の間に行ってもいいけど、どうせなら神社!」
A船長 「…神社ですか?」
Aブルー「見られていなけりゃ平気なんだろ? 外でやろうよ」
A船長 「外ですって!?」
Aブルー「地球で青カンも悪くない。それに着付けの問題がね」
青の間で脱いだら元に戻せない、という意見はもっともですが。
Aブルー「こっちだったら誰かが直してくれるよ、きっと」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 着付けだったらお手伝いするよ!」
Aブルー「決まりだね。それじゃ着物をレンタルしよう」
A船長 「お、お待ち下さい、外は流石に…!」
Aブルー「ちゃんとシールドするからさ」
是非やろう、とソルジャーはやる気満々で。
Aブルー「ところで、お勧めスポットは何処? えーっと、神社の」
ブルー 「やめたまえ!」
Aブルー「なんで? せっかく着物を借りるんだから、神社で一発!」
ブルー 「神社はそういう場所じゃない!」
Aブルー「でも宴会を中座するのは嫌なんだよ」
着付けの問題もさることながら、食事が気になるそうでして。
Aブルー「ハーレイと二人で抜けてる間にコースが先に進むだろう?」
ブルー 「そりゃね、温かい料理は冷めるだろうけど…」
Aぶるぅ「パパとママの分はぼくが食べるよ、大丈夫!」
Aブルー「ほら、こんなのもいるからさ…。宴会の席は抜けたくないね」
それに運動すれば食事も美味しい、とパチンとウインク。
Aブルー「ハーレイとしっかり運動してから食べるよ」
A船長 「…し、しかし…。外というのは…」
Aブルー「いいじゃないか、たまに公園でもやってるだろう?」
A船長 「あ、あれは…。あれはシャングリラの中ですから!」
それにブリッジが夜間シフトで当直のみの時間だけです、と必死の叫び。
青カン回避を目指すキャプテン、罰当たりな行為を止められますか?
2013/11/13 (Wed)
☆衣装はコレで
七五三へは着物で行こう、と俄然、乗り気になったソルジャー。
しかし目的は七五三ならぬ着物で過ごす大人の時間で、青カンだなどと。
Aブルー「そういえばシャングリラでは夜だったか…」
A船長 「そうです、昼間にはやっておりません!」
Aブルー「じゃあ、なおのこと真昼間に! 初の体験!」
ところでお勧めスポットは、と生徒会長に向き直りまして。
Aブルー「何処がいいかな、神社ってサッパリ分からなくってさ」
ブルー 「今日の主役はぶるぅだろう!」
Aブルー「この際、オマケでいいんだよ。せっかく着物を着るんだし!」
ブルー 「却下! 君は着物を着なくてもいい!」
罰当たりな、と生徒会長、怒りの形相。
ブルー 「ワンピースもスカートも大却下! 変な方しか行かないし!」
Aブルー「えーーーっ? ハーレイもその気になってるのにさ!」
A船長 「わ、私はやるとは言っておりませんが…」
ブルー 「ほらね、君のハーレイも反対なんだよ。普通にスーツで!」
男物なら貸してあげよう、と生徒会長。
ブルー 「ぼくは普通の服で行くけど、君にはダークスーツだね」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ すぐに用意するね!」
トトトトト…と走り去って行った「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
間もなくスーツやホワイトタイを抱えて戻って。
ぶるぅ 「はい、これは一人で着られるでしょ?」
Aブルー「…ぼくは着物で良かったんだけど…」
ブルー 「罰が当たる前にやめたまえ! さっさと着る!」
ぶるぅ 「えとえと、ぶるぅも着替えなくっちゃね!」
Aぶるぅ「うんっ!」
出ました、新品の羽織と袴。
ちびっ子二人が着替える間にソルジャーの方もブツブツと…。
Aブルー「…これでいいわけ?」
A船長 「お似合いですよ。あなたもぶるぅのパパ役ですね」
Aブルー「お前、逃げられて喜んでるだろ!」
着物で青カンが良かったのに、と未練がましく文句たらたら。
ともあれ衣装の準備も整いましたし、みんなで七五三へと出発ですよ~!
2013/11/14 (Thu)
☆七五三に出発
ソルジャーの衣装を巡って青カンの危機に陥ったものの、なんとか回避。
教頭先生が手配したマイクロバスに乗り込み、いざ出発でございます。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ しゅっぱぁ~つ!」
Aぶるぅ「わぁーい、七五三だぁー!」
キャイキャイと騒ぐお子様が二人。
お揃いの羽織袴が可愛いです。
キース 「あいつらに罪は無いんだが…」
シロエ 「どうでしょう? あっちのぶるぅは多少あるかも」
ジョミー「そうだよ、妙にませてるしさ」
サム 「いいんでねえの? 着物の線は消えたんだしよ」
マツカ 「ダークスーツになりましたしね」
スウェナ「ぶるぅのパパが二人なのよね」
うぷぷぷぷ…と笑いをこらえるシャン学メンバー。
Aブルー「何がそんなにおかしいわけ!?」
ブルー 「そりゃあ笑うさ、日頃から揉めているだろう?」
パパかママかで、と生徒会長。
ブルー 「ママは絶対嫌だと言うくせに、着物ならママ役になるとかさ」
Aブルー「ぼくは自分に正直なんだよ、こんな服より着物がいいなぁ…」
ブルー 「目的が不純なモノでなければ着物がお勧めなんだけど…」
A船長 「私も非常に見たかったですが、その後が…」
Aブルー「何さ、昼間は出来ないヘタレのくせに!」
A船長 「いえ、昼間でも場所と場合によります!」
場所によっては頑張ります、などと拳を握って言われましても。
ハーレイ「…そ、それは…。夫婦円満でよろしいですね…」
A船長 「失礼、鼻血の危機でらっしゃいますか?」
ハーレイ「いえ、それほどでも…」
ブルー 「ほら、ティッシュ!」
ハーレイ「す、すまん…」
Aブルー「なるほどねえ…。こんなのがいたんじゃ青カンは無理か…」
欠員が出たら恨まれるか、とソルジャーがボソリ。
ブルー 「当たり前だろ、失神されたら困るんだ!」
A船長 「パパが不在になるわけですね」
ブルー 「パパじゃなくってスポンサー!」
間違えるな、と生徒会長は大真面目ですが。
教頭先生の方はパパ気分ですよ?
2013/11/15 (Fri)
☆不始末の後始末
ソルジャーがせっせと喋りまくった大人な話題。
シャン学メンバーにはキツすぎたようで、オーバーヒートでございます。
ブルー 「これは相当ヤバイかと…。君のせいだからね!」
Aブルー「そうなるわけ? そもそもは君が」
ブルー 「勘違いしたのは君だろう!」
責任を取れ、とソルジャーに詰め寄る生徒会長。
ブルー 「サイオンのレベルはともかく、経験値は君が上だよね」
Aブルー「…どうしろと?」
ブルー 「記憶の処理と回復サポート! そのくらいはして貰わなきゃ」
でないと二度とおやつを食べさせない、とギロリ。
イマイチ分かっていない「そるじゃぁ・ぶるぅ」もコクコクと。
Aブルー「痛い所を突いてくるねえ、おやつはぼくの好物なのに」
ブルー 「手抜きをしたら食事もダメだよ、今後はね」
Aブルー「それは困る! せっかく食欲の秋なのに!」
ブルー 「だったら、さっさと!」
みんなが昇天しない内に、と生徒会長が促し、ソルジャーは渋々。
Aブルー「…分かったよ…。で、処理のレベルはどのくらい?」
ブルー 「記憶障害が出ない程度に! 適度な整合性もつけとく!」
Aブルー「ぼくが来たのとハーレイの修行は残すんだ?」
ブルー 「そこを消したら何もかも説明つかないよ!」
上手にやれ、と言われたソルジャー、仕方なく…。
Aブルー「纏めて一気に片付ける。…ぶるぅの方もね」
ぶるぅ 「えっ? どうしてぼくも?」
Aブルー「余計な知識を入れちゃったから! 全然分かってないけどさ」
大人の味とか…、と呟きまして、パァァッと青いサイオンが。
ぶるぅ 「ブルー、みんなを苛めないでよ! 倒れちゃったし!」
Aブルー「ごめん、ごめん。…すぐに目が覚めるよ、大丈夫」
キース 「…うう……。俺はいったい…」
Aブルー「悪いね、ちょっと刺激が過ぎたみたいで」
適度なストレスは生活のスパイスなんだけど、とソルジャーはニッコリ。
スパイスどころか劇薬でしたが、記憶は無事に処理出来ましたか?
2013/10/16 (Wed)
☆記憶処理の結果は
オーバーヒートしたシャン学メンバーに必要なのは記憶の処理。
やらされることになったソルジャー、一瞬で片付けたようでございます。
Aブルー「どうかな、気分は? 熱はありそう?」
キース 「…いや…。ぶるぅが貼ってくれたのか? これは」
額に貼られた冷却シートを示すキース君。
ぶるぅ 「うんっ! お熱が出たら大変だしね」
ジョミー「…そこまで酷い気分じゃないよね」
サム 「おう! だいぶスッキリしてきたぜ」
Aブルー「それは良かった。ブルーにメチャクチャ叱られちゃって…」
ブルー 「当たり前だろ! 君の話のせいなんだから」
Aブルー「ぼくのせいねえ…。そんなに負荷がかかったかなぁ」
たかがハーレイの自信の話、とソルジャーは唇を尖らせて。
Aブルー「適度な負荷っていうか、ストレス? 大切なんだよ」
シロエ 「…ストレス…ですか?」
Aブルー「そう! あの程度で倒れるようじゃ、まだまだ」
ブルー 「まだ喋るつもり!?」
Aブルー「少し今までのおさらいを……ね」
ぶっ倒れたから忘れた人もいるだろうし、と微笑むソルジャー。
記憶の処理をしているだけに、生徒会長も逆らえず…。
Aブルー「どの辺りまで覚えてる? ブルーの話は」
シロエ 「…教頭先生の修行は無駄骨だってトコまでは…」
サム 「うんうん、自信なんかは木端微塵に砕くんだ、ってな」
Aブルー「大いに結構。その先でやり過ぎちゃったみたいで」
キース 「思い出したぞ、食欲の秋だ!」
マツカ 「…確かそうです、その辺までは覚えています」
確かに秋なんですけれど…、とマツカ君が首を傾げまして。
マツカ 「倒れるほどのストレスって…」
サム 「ほら、アレだぜ。食うって話が」
キース 「……あれは衝撃的だったからな……」
Aブルー「そうかなぁ? 相手は修行中のハーレイだよ?」
なんと言っても食欲の秋! とソルジャーは自信たっぷりですけど。
もしかしなくても記憶の処理って、失敗しちゃっていませんか?
2013/10/17 (Thu)
☆記憶処理の効果
ソルジャーが記憶の処理をしたというシャン学メンバー。
倒れた理由は食べる話と食欲の秋だと言うのですけど、それでいいのか。
ブルー 『ブルー! これでホントに処理できたわけ?』
Aブルー『やったけど? 何か不審な点でも?』
ブルー 『全然出来てないように見えるんだけど!』
喋ってることが怪しすぎだ、と生徒会長、思念波でコソコソ。
Aブルー『平気だってば、きちんと理由もつけたしね』
ブルー 『理由?』
Aブルー『食欲の秋と食べる件! すぐに分かるさ』
まあ見ていろ、とソルジャーは得意満面で。
Aブルー「悪いね、調子に乗り過ぎちゃって。でもさ…」
キース 「やかましい! 例えるモノが悪すぎるんだ!」
シロエ 「そうですよ。理屈じゃ一応、分かってますけど…」
マツカ 「保健体育の範囲ですしね」
スウェナ「習ってないとは言わないけれど、酷すぎるわよ!」
シャン学メンバー、口々に苦情を申し立てております。
サム 「似てるってのとよ、同列ってのは違うと思うぜ」
ジョミー「違い過ぎるよ、月とスッポンとかよく言うし!」
Aブルー「スッポンね。ちょうどいいかも」
キース 「なんの話だ!」
Aブルー「食欲の秋が出て来た辺りさ。喋るトコまで行かなかったけど」
その前に君たちがブッ倒れたし、とソルジャーはニヤリ。
Aブルー「松茸の話は覚えてるだろ?」
キース 「当然だろう! それが諸悪の根源だからな」
Aブルー「上等、上等。そもそも最上級の松茸ってヤツは…」
キース 「あんたの世界に松茸なんかは無いだろうが!」
Aブルー「どうだろう? 首都星ノアのお偉方だと食べてるかもねえ」
自然に生えているかどうかはともかく、と語るソルジャー。
Aブルー「とにかくノルディに教わったんだよ、いい松茸の選び方!」
キース 「教頭先生に激似だったな、腹立たしいが」
Aブルー「ご名答!」
覚えていてくれて嬉しいよ、と言いつつ生徒会長をチラリ。
いわゆるドヤ顔というヤツですよ…。
2013/10/18 (Fri)
☆松茸に激似
記憶の処理はキッチリやった、というソルジャー。
自信満々なのはいいのですけど、話は上等の松茸に行っておりまして…。
Aブルー「ホントに似てると思うだろ? アレと松茸」
キース 「しつこく何度も繰り返すな!」
Aブルー「回答したのは君なんだけど…。とにかくアソコに激似が上等」
シロエ 「もう言わないで下さいってば…」
その件は忘れたいんです、とシロエ君が切々と。
シロエ 「似てるというのは否定しません。でもですね…」
Aブルー「それに見立ててブルーが食べるのがアウトなんだね?」
キース 「ああ、教頭先生の目の前でな!」
思い出したらまた頭痛が、と額の冷却シートを押さえるキース君。
キース 「ただの松茸なら何も言わんが、見立てる件は頂けん」
Aブルー「だから頂く…。食べるっていう話なんだけどね」
もっと気楽に考えようよ、とソルジャーはニコリ。
Aブルー「そのままの形で咥えるってヤツがマズすぎるのは理解した」
ジョミー「やめてよ、オエッときそうだよ!」
Aブルー「ハーレイは感激しそうだけどねえ…。そして爆発」
鍛えた成果が木端微塵に、とソルジャーの瞳がキラキラと。
Aブルー「いい展開だと思うんだけども、却下なんだね?」
キース 「…大却下だな」
Aブルー「それってブルーの口癖だよねえ。…ブルーの意見は?」
ブルー 「ぼくも丸ごとはお断りだよ!」
松茸は生食するものじゃない、と叫ぶ生徒会長。
教頭先生の大事な所が上等の松茸にすり替えられたと気付いたらしく。
ブルー 「キースたちだって却下なんだし、ぼくも却下で!」
Aブルー「仕方ないなぁ…。じゃあスッポンの出番かな?」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「ジョミーが言ったろ、月とスッポン! そのスッポンで」
ただし本物のスッポンなのだ、と言われましても。
ブルー 「…本物のスッポンがどうしたって?」
Aブルー「食欲の秋!」
これもノルディに聞いた話で…、とニコニコニコ。
その前ふりは最悪では?
2013/10/19 (Sat)
☆松茸と出会い物
教頭先生が金冷法で鍛えまくっている大事な部分。
上等の松茸に激似だと主張するソルジャー、次はスッポンがどうこうと。
Aブルー「ノルディが松茸の話のついでに教えてくれてね」
ブルー 「…変な話じゃないだろうね?」
Aブルー「三つ星って言ったかな? 高級レストランのシェフの発言」
ぶるぅ 「えっ、ホント?」
Aブルー「今度一緒に行きませんか、と誘われたから確かだよ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お話、聞かせて!」
お料理の参考になりそうだもん、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ソルジャー、大きく頷きまして。
Aブルー「この秋の自信のメニューらしいよ、松茸とスッポン」
ブルー 「ちょっと待った! なんで松茸?」
Aブルー「セットものだってさ、なんだったっけか…。出会い物?」
キース 「おい、スッポンはそうなのか?」
ぶるぅ 「んとんと…。松茸の土瓶蒸しには白身魚か海老なんだけど…」
シロエ 「なんだか思い切り怪しいですね」
本当なのか、と疑いの目の一同ですが。
Aブルー「本当だってば、シェフのブログに載っていたから!」
ブルー 「見たんだね?」
Aブルー「ノルディが見せてくれたしね。これがなかなか」
ぶるぅ 「どんなお料理?」
Aブルー「松茸とスッポンのコンソメスープ!」
ぶるぅ 「わぁっ、美味しそう~!」
キース 「…普通だな?」
ジョミー「高そうだけどね」
でも普通だ、と胸をなでおろすシャン学メンバー。
しかし…。
Aブルー「松茸とスッポンのムフフな出会いと書いてあったよ」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「脂が乗ったスッポンのパワーと、素敵な形の松茸の出会い!」
ブルー 「…ま、まさか…」
Aブルー「下ネタに走ってしまいましたが美味しいですよ、って」
ブルー 「…し、下ネタ…」
Aブルー「素敵なノリだろ? 実にセンスのいいシェフだよね」
だからスッポンの出番なのだ、と胸を張るソルジャー。
松茸に激似の次はスッポン、何をやらかす気なのでしょうか?
2013/10/20 (Sun)
☆ムフフな料理
松茸とスッポンは出会い物だとか言うソルジャー。
元ネタはシェフのブログらしいですが、どうしてスッポンの出番なのか。
ブルー 「君が言うシェフのセンスはともかく、なんでスッポン?」
Aブルー「それはもう! ハーレイを釣るならスッポンだろう!」
一同 「「「釣る?」」」
Aブルー「そう、ハーレイを一本釣り! そして自信を木端微塵に」
ブルー 「…ロクなネタじゃない気がするんだけれど…」
Aブルー「まあ、最後まで聞きたまえ」
まずはハーレイを釣る所から、とソルジャーはニヤリ。
Aブルー「君と一緒にムフフな料理を食べるって言ったら一発だね」
ブルー 「なんでぼくが!」
Aブルー「木端微塵にしたいんだろう? ハーレイの自信」
ブルー 「…そりゃそうだけど…」
Aブルー「何か名案はあったわけ? これだってヤツ」
ブルー 「名案ってほどじゃあ…。鼻血の海に沈める程度で」
ハーレイが喜びそうな話を耳元でコソコソと、と答える生徒会長。
ブルー 「ハーレイにはそれで充分なんだよ、特に何かをしなくても」
Aブルー「つまらないねえ、絶対スッポンの方がいいって!」
ぼくのお勧め、とソルジャーは瞳を煌めかせております。
Aブルー「精のつく料理を一緒に食べよう、って誘うんだよ」
ブルー 「うーん…。確かにアッサリ釣れそうだけど」
釣ったハーレイをどうするのだ、と生徒会長、悩みまくり。
ブルー 「君の言うのはスッポンだよねえ? 何処で出るわけ?」
Aブルー「ムフフな料理に決まってるじゃないか、さっきも言った!」
スッポンと松茸のムフフな出会い、と言われましても。
ブルー 「そんな料理を用意してハーレイを釣って、どうすると?」
Aブルー「分かってないねえ、材料はスッポンと松茸だよ?」
ブルー 「それで?」
Aブルー「…本気で分かっていないんだ?」
君のセンスはイマイチだねえ、とソルジャーは呆れ顔ですが。
センスも何も、こんな話じゃ何をどうするのか分からないかと…。
2013/10/21 (Mon)
☆スッポンでムフフ
スッポンと松茸のムフフな出会いなコンソメスープ。
それを餌にして教頭先生を釣り上げ、自信を砕くのがソルジャーの案で。
ブルー 「ハーレイの自信を砕くどころか真逆っぽいけど?」
Aブルー「ムフフな料理でパワーアップって?」
ブルー 「そっちに行くだろ、スッポンなんだし!」
おまけに一緒に食べろだなんて、と生徒会長はブツブツと。
ブルー 「ヘタレだから実害は無いだろうけど、ぼくは嫌だね」
Aブルー「鼻血の海どころかハーレイが縮み上がる方法でも?」
ブルー 「は?」
Aブルー「こっちのゼルが毎日やってる投げキッスよりも強力だけど」
アレでも縮みまくってるよね、とソルジャー、クスクス笑っております。
Aブルー「股間に貼り付いたキスマークの後遺症は最高だよ、うん」
ブルー 「それよりも強力な方法だって?」
Aブルー「そう! 縮むどころか顔面蒼白も夢じゃないかと」
ブルー 「…スッポンで?」
Aブルー「スッポンで!」
君はハーレイを招待するだけ、とソルジャーはニッコリ。
Aブルー「後はぶるぅの料理の腕次第かな」
ぶるぅ 「えとえと…。松茸とスッポンのコンソメスープ?」
Aブルー「メインはそれだね。そして出来れば松茸尽くしで!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぼく、頑張る!」
松茸御飯に土瓶蒸しに…、と指折り数える「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「松茸、買いに行かなくちゃあ! 上等のヤツ!」
Aブルー「ハーレイに請求書を回せばいいと思うよ、せっかくだしね」
ブルー 「当然だろう!」
誰がハーレイに御馳走するか、と生徒会長は眉を吊り上げておりますが。
Aブルー「うん、その調子でハーレイに激似の松茸を山ほど用意!」
ブルー 「本当にそれでハーレイの自信を砕けるわけ?」
Aブルー「当たり前だろ、そして肝心のやり方だけどね…」
耳を貸して、と言ったソルジャー、生徒会長の耳にヒソヒソヒソ。
生徒会長、頷きながら真剣に聞き入っていますけれども、どんなやり方?
2013/10/22 (Tue)
☆ムフフな釣り餌
生徒会長の耳にヒソヒソ、コソコソ。
ソルジャーが伝授している方法、ゼル先生の投げキッスより強力らしく。
Aブルー「…と、こんな感じでどうだろう?」
ブルー 「いいねえ…。これを聞いちゃったらやるしかないかと」
Aブルー「やったね、それで松茸尽くしはぼくにも御馳走してくれる?」
ブルー 「それは勿論。君のハーレイとぶるぅも来るよね?」
Aブルー「ハーレイねえ…。方法がアレだけに、今回はちょっと」
残念だけど、と呟くソルジャー。
Aブルー「ハーレイが来られないのに、ぶるぅを連れて来るのもね」
ブルー 「じゃあ、君が一人で来るんだね?」
Aブルー「そう! 楽しみにしてるよ、松茸尽くし。それで、いつ?」
ブルー 「26日の土曜日はどう?」
Aブルー「分かった、空けとく。それじゃ、またね!」
パッと消えました、ソルジャーの姿。
聞き入っていたシャン学メンバー、額の冷却シートを剥がしながら。
シロエ 「何だったんです? 松茸尽くしって」
キース 「26日とか言ってたな?」
ブルー 「それは当日のお楽しみ! 君たちにもたっぷり御馳走するよ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 松茸、沢山買うんだね!」
ブルー 「最高級のを山ほどね。そして請求書はハーレイに!」
おっと、その前に招待状も…、と生徒会長はウキウキと。
ブルー 「ぼくと一緒に精のつく料理を食べようってね」
キース 「スッポンと松茸のコンソメスープか?」
ブルー 「ちょっといいだろ、下ネタ風にムフフな料理と書こうかな」
何処かのシェフも言ったらしいし、と生徒会長は御機嫌で。
ブルー 「26日はハーレイを釣って、自信を木端微塵だよ、うん」
ジョミー「…それにスッポンを使うわけ?」
ブルー 「大切なのは松茸かな」
一同 「「「松茸?」」」
ブルー 「ハーレイのアソコに激似のヤツ! 金冷法もこれで終わりだ」
26日の朝までの命、などと申しておりますが。
ソルジャーが吹き込んで帰ったアイデア、どんな方法?
2013/10/23 (Wed)
☆ムフフな御招待
やって来ました、26日。
生徒会長の家に出掛けたシャン学メンバー、戦々恐々で玄関チャイムを。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ いらっしゃい!」
ブルー 「やあ。ブルーもとっくに来ているよ」
キース 「そ、そうか…。それで教頭先生は?」
ブルー 「もうすぐ来るから、入って、入って!」
案内された先はリビングではなくダイニング。
ソルジャーがちゃっかりテーブルに着いております。
Aブルー「こんにちは。今日は松茸尽くしが楽しみでねえ…」
キース 「悪い予感しかしないんだが?」
Aブルー「考えすぎだよ。あ、ハーレイも来たのかな?」
チャイムの音がピンポーン♪ と。
間もなく教頭先生が…。
ハーレイ「…今日はブルーと二人きりだと思ったのだが…」
ブルー 「え、賑やかな方がいいだろう?」
ハーレイ「しかし、そのぅ…」
ブルー 「ムフフな料理を食べる件だね、鍛えた成果を見せたいって?」
金冷法を頑張っているんだってね、と言われた教頭先生、耳まで真っ赤。
ハーレイ「ま、まあ…。そういうことだ」
ブルー 「それなら後でゆっくりと! 我慢も鍛錬の内に入るよ」
Aブルー「そうだね、じっくり待てないようじゃまだまだ…」
ハーレイ「なるほど…。そうだな、持久力も大切だったな」
二人きりになれる時間まで我慢しよう、と教頭先生、ストンと納得。
ハーレイ「私が自分で言うのも何だが、かなり自信がついたのだ」
ブルー 「それは良かった。ムフフな料理で更にパワーをつけてよね」
ハーレイ「勿論だ! お前の期待は裏切らないぞ」
ブルー 「だってさ、ぶるぅ。じゃあ、始めようか」
ぶるぅ 「はぁーい!」
キッチンに走って行った「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
すぐにワゴンを押して戻って来て。
ぶるぅ 「えとえと…。今日は松茸尽くしだけれど…」
ブルー 「まずはムフフな料理から!」
ハーレイ「ほほう…。楽しみだな」
そして食べ終えるまで我慢なのだな、と教頭先生。
食事が終わったらムフフな時間が?
2013/10/24 (Thu)
☆松茸でムフフ
金冷法で大事な部分を鍛えまくっているという教頭先生。
妙な自信を打ち砕きたい生徒会長、教頭先生を招いてムフフな料理を…。
ぶるぅ 「えっとね、最初はスッポンのコンソメスープなの!」
ハーレイ「スッポンか。それはなかなか…」
ブルー 「とっても精がつきそうだろう? それと松茸!」
ハーレイ「松茸?」
ブルー 「最高の松茸は形がとってもアレだからねえ…。ぶるぅ!」
ぶるぅ 「はぁーい!」
パッと出ました、最上級の立派な松茸。
ニコニコ笑顔の「そるじゃぁ・ぶるぅ」の右手に掲げられております。
ブルー 「どう、ハーレイ? ぼくは見ただけでドキドキだけど」
ハーレイ「…う、うむ…。そのぅ…」
Aブルー「君のアソコもあんな感じでいけそうかい?」
ハーレイ「…ま、まあ……」
ブルー 「いいねえ、大いに鍛えた甲斐があったって?」
それは素敵だ、とウインクされた教頭先生、耳まで真っ赤。
ブルー 「スッポンのパワーと松茸のムフフな出会いなんだよ」
Aブルー「何処かのシェフのお勧め料理で、自信の下ネタ!」
ハーレイ「そ、そうか…。では、スッポンと松茸のスープなのだな?」
ブルー 「そういうこと! でもって松茸は鮮度が命で」
Aブルー「萎んじゃったら意味が無いしね、ムフフな時間の」
分かるだろう? と笑みを向けられ、教頭先生、指を鼻の付け根に。
ブルー 「鼻血かい? そんな調子で大丈夫かなぁ…」
ハーレイ「…き、鍛えてあるから問題ないかと…」
Aブルー「鼻は鍛えてないもんね。ガンガンなのは下だけで」
ブルー 「ああ、そうか。下さえ元気ならいいんだ、それで」
ハーレイ「す、すまん…」
ブルー 「どういたしまして。細かいことは気にしないから」
Aブルー「ビンビンのガンガンで萎まなければいいんだよ、うん」
ブルー 「というわけでね、ムフフな料理も松茸から!」
Aブルー「見れば見るほど似てるよねえ…」
いい感じ、とウットリ見詰めているソルジャー。
これからどういう展開に?
2013/10/25 (Fri)
☆好みの食べ方
最上級の松茸を掲げ持っている「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
教頭先生の大事な部分に激似とあって、アヤシイ雰囲気でございますが。
Aブルー「やっぱりさぁ…。丸ごとパクッといきたくなるよね」
ハーレイ「ま、丸ごと…」
Aブルー「頬張って良し、しゃぶって良し! 考えただけでドキドキさ」
ブルー 「その先、禁止! またジョミーたちが倒れちゃうから!」
Aブルー「ごめん、ごめん。ついうっかり…」
だけど見てるとどうしても、と言いつつ教頭先生に視線をチラリ。
教頭先生、股間にズキュンと来たようで…。
ハーレイ「…す、少し失礼していいだろうか?」
ブルー 「トイレかい? 噴火するにはまだ早いけど?」
Aブルー「ズボンがきつくなっちゃった? でもねえ、我慢も大切で」
ブルー 「そうだよ、鍛えて自信がついたと言ってなかった?」
ハーレイ「す、すまん…。持久力の方も大切だったか…」
ブルー 「食事が済むまでしっかり我慢! それが出来たら二人で…ね」
ぼくと一緒に楽しもう、と生徒会長、艶やかな笑み。
ブルー 「そのためにもスープでパワーアップをしといて欲しいな」
ハーレイ「う、うむ…。ここは耐えねばならんのだな」
Aブルー「噴火して萎んじゃったら話にならない。頑張るんだね」
ブルー 「そうなんだよねえ、だから松茸も新鮮でなくちゃ!」
ぶるぅ 「えとえと…。お料理、始めてもいい?」
ブルー 「うん、OK! 最高のスープに仕上げるんだよ」
ぶるぅ 「パフォーマンスも大事なんだね!」
任せといて、とワゴンの下から俎板が。
どっこいしょ、上に乗っけて、そこに最上級の松茸をコロンと。
ブルー 「ほら、ハーレイ。本当に君にそっくりだよねえ?」
ハーレイ「…い、いや…。それほどでも…」
ブルー 「照れていないでしっかり見ててよ、理想の食べ方!」
ハーレイ「は?」
ブルー 「ぼくの理想の料理法だよ、君のアソコの」
ブルーとは好みが違うんだよね、と生徒会長。
どんな食べ方がお好みですか?
2013/10/26 (Sat)
☆松茸の扱い方
ソルジャーの意味深な台詞と視線に股間を直撃された教頭先生。
ここは我慢と言われて踏ん張り、生徒会長の理想の松茸の食べ方の出番。
ブルー 「ブルーにね、君のアソコに見立てるようにと言われたからさ」
ハーレイ「そ、そうか…。緊張するな」
Aブルー「おや、鼻血かい? しっかり見ないと後悔するよ」
ブルー 「ぼくはブルーと違うしね? よく見といてよ」
ハーレイ「う、うむ…」
お前の好みを把握しよう、と教頭先生、鼻息の方も荒めだったり。
ハーレイ「ここで耐えれば後で実践してくれるのだな?」
ブルー 「まあね。ヘタレも少しは直ったのかな、凄い自信だねえ…」
ハーレイ「この日のために鍛えてきたのだ、頑張らねばな」
ブルー 「はいはい、分かった。じゃあ、お手本はぶるぅにお任せ!」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お料理、始めるね~っ!」
取り出しました、今度は布巾。
固く絞ってあるようで。
ぶるぅ 「えっとね、松茸は水洗いしちゃダメなんだよね」
Aブルー「へえ…。そうだったんだ?」
ブルー 「香りが飛ぶとか色々言うねえ、だから布巾で拭くんだよ」
ぶるぅ 「洗っちゃダメでも、やっぱり綺麗にしないとね!」
丁寧に松茸を拭く「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ソルジャーが「ふうん…」と感心しきりな表情で。
Aブルー「確かに匂いは大切だよ、うん。あれでけっこう興奮するしね」
ブルー 「ちょ、ちょっと…!」
Aブルー「え、だって、そうだろ? ハーレイの匂いもぼくは好きだよ」
シャワーを浴びてサッパリもいいけど、そのまんまも…、と喉をゴクリ。
Aブルー「なるほど、丁寧に拭くだけねえ…。一度試してみようかな」
ぶるぅ 「んとんと…。松茸? 拭くなら優しく拭いてあげてね!」
デリケートだから、と教えられたソルジャー、「うんうん」と。
Aブルー「デリケートな部分を優しく拭くのかぁ…。君もなかなか」
ブルー 「基本だしね?」
松茸の、と答える生徒会長ですが。
教頭先生、もう真っ赤ですよ…。
2013/10/27 (Sun)
☆松茸の食べ方
最上級の松茸を「そるじゃぁ・ぶるぅ」が布巾で拭き拭き。
大事な部分に見立てた松茸とあって、教頭先生もドキドキでございます。
ぶるぅ 「綺麗に拭いたら石突きを、こう」
Aブルー「うんうん、根元も大事だよ」
ブルー 「せっかくの松茸を無駄にしないよう、丁寧に…ね」
「そるじゃぁ・ぶるぅ」が小さな手に握った包丁で石突きを除去。
表面を軽く削ぎ終わりまして、ニッコリと。
ぶるぅ 「はい、下ごしらえはこれでおしまい♪」
ブルー 「で、ここからが本番なんだよ」
ハーレイ「…ほ、本番…」
ブルー 「また鼻血? 本番だって言われただけでダメなんだ?」
Aブルー「この状況で聞いたら鼻血も出るさ。だって、君がさ…」
ブルー 「ぼくの理想の食べ方をお披露目だしねえ、まあ分かるけど」
ハーレイのアソコに激似の松茸、とウインクされた教頭先生、鼻血決壊。
ブルー 「あ~あ…。これじゃこの先、どうなっちゃうかな?」
Aブルー「ハーレイ、倒れたら終わりだよ? ここは踏ん張る!」
ハーレイ「わ、分かっております! 根性で耐えてブルーと一発!」
ブルー 「一発ときたよ。心意気だけは買うけどさ」
ハーレイ「私はしっかり鍛えたのだ! 今までの私とは一味違うぞ」
ブルー 「そう? じゃあ、心して味わわなくちゃね。ぶるぅ、見本を」
ぶるぅ 「はぁーい!」
生徒会長の理想の食べ方、いよいよ登場。
教頭先生、鼻血を堪えて身体を乗り出しておられますが。
ぶるぅ 「コンソメスープに入れる松茸、うんと新鮮なヤツでないとね」
ブルー 「萎まないよう、処理は直前!」
ハーレイ「…処理?」
ぶるぅ 「うんっ!」
さっきの包丁が「そるじゃぁ・ぶるぅ」の右手にギラリ。
俎板にダンッ! と振り下ろされて、最上級の松茸、真っ二つに。
ハーレイ「………!!!」
ブルー 「どう? まずは一刀両断なんだよ」
ハーレイ「…い、一刀両断…」
教頭先生、顔面蒼白。
股間をしっかり両手で押さえて、気分はアソコが一刀両断?
2013/10/28 (Mon)
☆理想の食べ方
教頭先生の大事な部分に激似の松茸、なんと包丁で一刀両断。
理想の食べ方に夢を馳せておられた教頭先生、股間を押さえて真っ青で。
ブルー 「あれっ、ハーレイどうかした?」
ハーレイ「…そ、それがお前の理想なのか…?」
ブルー 「だって松茸は新鮮でなくちゃ! 最初から煮るのはNGだよ」
ぶるぅ 「風味が台無しになるもんね!」
熱いコンソメを上から注ぐの、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ハーレイ「し、しかし…! ブルーの理想の食べ方だと…」
ブルー 「そうだけど? ぶるぅ、続けて」
ぶるぅ 「うんっ!」
半分にぶった切った松茸を包丁で手際よくトトトトト…と。
ブルー 「コンソメスープの熱が通るサイズにスライスってね」
ハーレイ「…ス、スライス…」
Aブルー「ふふ、君のアソコがスライスな気分? 声が震えてるけど」
ハーレイ「ま、まさか本当にやりはしない…のだな?」
ブルー 「さあ、どうだろう? ぼくにとっては余計なモノだし」
君のアソコなんかは無かった方が幸せだから、と生徒会長。
ブルー 「ソレさえついていなかったらねえ、妄想だってしないだろ?」
ハーレイ「…そ、そんな…。では、本当にこれがお前の理想だと…?」
ブルー 「御想像にお任せするよ。ぼくはあんまり切りたくないんで」
Aブルー「うんうん、切るためには触らなくっちゃいけないしね?」
ブルー 「そういうこと! だけど理想は理想ってことで」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 準備、終わったよ!」
みんなで美味しく食べようね、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」はニコニコ顔。
スライスした松茸をスープカップに入れ、熱いコンソメをたっぷりと。
ぶるぅ 「はい、どうぞ! スッポンと松茸のコンソメスープ!」
ブルー 「遠慮しないで食べてよね? 松茸尽くしはまだまだこれから」
ハーレイ「…こ、これがお前の望みなのか…」
切り刻まれたら何も出来ないのだが、と泣きの涙の教頭先生。
金冷法で鍛えまくっても、肝心のアソコが無いのでは…。
2013/10/29 (Tue)
☆食べ方エスカレート
生徒会長の理想の松茸の食べ方、一刀両断どころかスライス。
アソコさえ無ければ妄想も出来ない、などと涼しい顔で申しております。
ブルー 「切り刻まれたら何も出来ないって? ぼくは大歓迎だけど?」
ハーレイ「…そ、そんな…」
Aブルー「ぼくは反対なんだよね。だからぼくのハーレイは来てない」
こんな光景を見て震え上がったら可哀相だ、と言うソルジャー。
Aブルー「なにしろ今日は松茸尽くしで、これから色々あるみたいだし」
ブルー 「そうなんだよね。まずはコンソメ、熱い内にどうぞ」
ぶるぅ 「スッポンのスープ、美味しいよ♪」
ハーレイ「…う、うう…」
ジョミー「教頭先生には悪いけど…。食べていいよね?」
キース 「冷めない間に食べるというのが礼儀だろう」
サム 「だよなあ、普通に松茸だしな?」
Aブルー「じゃあ、ぼくが音頭を取らせて貰うよ。いただきまーす!」
一同 「「「いっただっきまーす!」」」
熱々の松茸入りコンソメスープ。
スッポンの出汁も濃厚で。
シロエ 「美味しいですね!」
マツカ 「松茸の香りもしてますよ」
ブルー 「それは良かった。ぶるぅ、次は焼き松茸だっけ?」
ぶるぅ 「その前に松茸御飯を炊かなくちゃ!」
土鍋で炊くそうでございます。
最上級の松茸、山のように出てまいりまして。
ぶるぅ 「これも拭いてね、切るんだけれど…」
ブルー 「形が残るのとみじん切りのと、両方を入れる趣向だよ」
スウェナ「みじん切りなの?」
ぶるぅ 「味が染み込んでいい感じなの!」
全部みじん切りのお料理屋さんもあるんだよ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
松茸を包丁でダダダダダ…と。
ブルー 「どう、ハーレイ? ぼくの理想は」
ハーレイ「…み、みじん切り…」
Aブルー「粉砕ときたよ、これじゃ治療も出来ないねえ?」
ブルー 「縫おうにもパーツがバラバラだしね?」
木端微塵で再生不能、と生徒会長。
教頭先生、股間を押さえてガタガタ震えてらっしゃいますよ…。
2013/10/30 (Wed)
☆金冷法の結末
教頭先生のアソコに激似の松茸、スライスどころかみじん切り。
あまりのことに教頭先生は顔面蒼白、股間をガードしておられますが…。
ぶるぅ 「松茸御飯、あとは土鍋で炊くだけだよ!」
ブルー 「ご苦労さま。待ってる間に焼き松茸とすき焼きだね?」
ぶるぅ 「うんっ! 土瓶蒸しは御飯と一緒にね♪」
出て参りました、炭火の卓上コンロ。
最上級の松茸も山ほど出て来て「そるじゃぁ・ぶるぅ」が拭き拭き拭き。
Aブルー「いいねえ、大事に拭くっていうのが」
ブルー 「松茸はこれが大切なんだよ。丁寧に扱ってあげないと」
Aブルー「ふふ、ハーレイにそっくりだしね? 次の手順は?」
ぶるぅ 「えっとね、先っぽに切れ目を入れて手で割くの!」
このサイズなら四等分かな、と包丁を入れて小さな手でエイッと。
ぶるぅ 「こっちは六つくらいだね」
ブルー 「どう、ハーレイ? 君の自慢のサイズだったら六等分!」
ハーレイ「…うう…」
ブルー 「でもって炭火でしっかり焼く、と」
Aブルー「割いちゃった上に火あぶりだって? なんか凄いね」
ブルー 「焼いたら手術をしても無駄! もう絶対にくっつかないよ」
Aブルー「みじん切りと同じで再起不能かぁ…」
君の理想は激しすぎ、と肩を竦めてみせるソルジャー。
Aブルー「つまり、ハーレイのアレは要らない、と」
ブルー 「そういうこと! 無かった方が幸せなんだよ」
教頭先生、声も出ないようでございます。
網の上では焼き松茸がジュウジュウと。
ぶるぅ 「焼けてきてるよ、どんどん食べてね!」
ブルー 「ハーレイ、君は食べないのかい? スープも冷めたよ?」
ハーレイ「…ほ、本当にお前の理想か、これが?」
ブルー 「理想だけれども、触りたくないし!」
切るのも割くのもお断りだ、と冷たい視線。
ブルー 「それでも金冷法で鍛えるかい?」
ハーレイ「や、やめる! もうやめるから!」
切らないでくれ、と響く絶叫。
まだまだ料理は続きますけど、中継終了~。
2013/10/31 (Thu)
☆10月になっても
さて、10月。シャングリラ学園も衣替えの季節でございます。
シャン学メンバーも長袖となり、放課後は例の場所に集っておりますが。
ジョミー「ゼル先生、今日もやっていたよね」
シロエ 「あれから2週間は経ってるんですけど…」
サム 「まだ暫くは続くんじゃねえか、面白がってるみたいだし」
キース 「…ゼル先生は事情を御存知ないからな…」
知っておられたら怒りの鉄拳の方だろう、とキース君。
キース 「矛先が誰に向くかは知らんが、大惨事なのは確実だ」
ジョミー「だよね、自分のキスマークがあんな所についただなんて」
サム 「本物は襟で、あっちはレプリカって話だけどよ…」
スウェナ「レプリカの方でも悪い気分しかしないわよ」
マツカ 「…場所が場所ですしね…」
シロエ 「ぼくならウガイを一万回でも気が済みませんよ」
唇を消毒したくなります、とシロエ君がブルブルと。
シロエ 「なのに会長、上手いこと騙したようですし?」
ブルー 「…人聞きの悪い…。ちょっと耳打ちしただけじゃないか」
ゼルは善意だ、と生徒会長は紅茶のカップを傾けながら。
ブルー 「ハーレイが自分磨きをやっているから激励すべし、と」
キース 「自分磨きの中身については何も話していないだろうが!」
ブルー 「脳内補完で構わないじゃないか、色々あるしね」
バレエの稽古も頑張っているしエステの腕も、と生徒会長。
ブルー 「とにかく頑張れとエールを送ればそれでOK!」
キース 「なんでエールが投げキッスになるんだ!」
ブルー 「そりゃあ元ネタがアレだしねえ?」
投げキッスを送られる度に嫌な記憶が股間の方に、とニヤニヤニヤ。
ブルー 「自業自得だからいいんだよ、うん」
キース 「毎日、怯えておられるようだが?」
ブルー 「下手に震えるから、ゼルがますます調子に乗るよね」
トランクスを貼り付けてやった甲斐があった、と生徒会長は御満悦。
敬老の日の紅白縞は未だに尾を引いているようですねえ…。
2013/10/01 (Tue)
☆只今、自分を磨き中
来る日も来る日もゼル先生から投げキッスを貰っている教頭先生。
例のキスマークな紅白縞が貼り付いた身だけに、本当にお気の毒としか。
ブルー 「ゼルも嫌がらせは好きな方だし、当分続くよ」
キース 「あんた、良心が痛まないのか?」
よくも大嘘をつきやがって、とキース君。
キース 「いったい何処が自分磨きだ、何の根拠も無いだろう!」
ブルー 「えっ、あるけど?」
一同 「「「は?」」」
ブルー 「まるっきりの嘘ってわけでもないんだよねえ、自分磨き」
ジョミー「…それって教頭先生が?」
ブルー 「うん、ハーレイが」
キース 「何をだ? 俺は全く知らんぞ」
シロエ 「ぼくもですよ。いったい何をなさってるんです?」
柔道部では普通にしておいでですが、とシロエ君も首を傾げております。
マツカ 「そうですよね。もしかして水泳の方ですか?」
スウェナ「ああ、そっちなら分からないわよね、私たちには」
サム 「水泳部のヤツらが帰った後なら泳ぎ放題だぜ」
ジョミー「古式泳法って思い切り奥が深そうだしね」
練習のネタは尽きないかも、とシャン学メンバー、意見が一致。
その方向で自分磨きか、と結論が出たようですが。
ブルー 「まだまだ甘いね、まるで的外れってこともないけど」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お水で鍛えるんだよね!」
キース 「…水で鍛えるだと? 滝行か?」
サム 「あれって行者じゃねえのかよ?」
ジョミー「教頭先生、まさか修行をしてるわけ?」
ブルー 「それで正解。只今、絶賛修行中!」
一同 「「「えぇっ!?」」」
何の修行をするというのだ、と派手に飛び交う『?』マーク。
生徒会長は指を一本立てまして。
ブルー 「ヒントを言うなら紅白縞かな」
一同 「「「紅白縞?」」」
ブルー 「そう! 敬老の日に花を添えてくれたアレ!」
ゼルのキスマークが股間に輝く逸品、と赤い瞳がキラキラと。
教頭先生が現在進行形でゼル先生に怯える元凶、何の修行に繋がると…?
2013/10/02 (Wed)
☆分からないヒント
教頭先生、自分磨きとやらで修行をなさっておられるそうでございます。
修行のヒントは紅白縞だと言われましても、何のことやらサッパリで。
キース 「…紅白縞が何のヒントになるというんだ?」
ブルー 「分からないかな、トランクスだよ?」
サム 「やっぱ滝行かよ、褌の代わりにアレなのかよ?」
ジョミー「なんかソレって絵にならないね」
シロエ 「間抜けな感じしかしませんけれど…」
滝によってはカッコ良かったりするんでしょうか、とシロエ君。
スウェナ「凄い滝なら打たれてるだけでカッコいいわよ、きっと」
マツカ 「そうですね、男らしいです」
ブルー 「ダメダメ、そんな滝だと紅白縞が流されるってば」
ウエストのゴムだけでは心許ない、と生徒会長はクスクスと。
ブルー 「滝行だったら褌だよ、うん」
キース 「ますますもって分からんぞ。紅白縞で何の修行だ?」
ブルー 「ぶるぅが言ったろ、水で鍛えるって」
ジョミー「でも滝行とは違うんだよねえ?」
お手上げだ、とシャン学メンバー、降参です。
シロエ 「会長、そのヒントでは分かりませんよ」
ブルー 「うーん…。現場に居合わせなかったし、仕方ないかな」
一同 「「「現場?」」」
ブルー 「そう、現場! 例の紅白縞を引っぺがす時の」
ジョミー「…引っぺがす?」
キース 「言われてみれば確かに知らんな」
俺たちは先に帰ったからな、とキース君。
敬老の日のパーティー、シャン学メンバーはお開きで帰ったわけでして。
シロエ 「教頭先生、残ってらっしゃいましたよね…」
サム 「あっちのブルーも残っていたぜ」
もしかして、と顔を見合わせるシャン学メンバー。
キース 「今の言い方だと引っぺがしたのか、紅白縞を?」
ブルー 「他に方法が無いだろう?」
キース 「教頭先生に脱いで頂いたら終わりだろうが!」
引っぺがすような真似をしなくても、とキース君は睨んでおりますが。
確かに教頭先生が自分で脱いだら問題は解決しますよねえ?
2013/10/03 (Thu)
☆剥がれない紅白縞
教頭先生の修行のヒントは紅白縞だと聞かされたものの、謎だらけ。
かてて加えて紅白縞の方、生徒会長は引っぺがしたとか申しております。
ブルー 「そりゃあ、ハーレイが自分で脱ぐのが理想だけどさ」
キース 「だったら、なんで引っぺがすんだ!」
ジョミー「あっちのブルーかもしれないよ? ブルーじゃなくてさ」
シロエ 「その線は充分あり得ますね」
元々トラブルメーカーですし、とシロエ君も。
あっちのブルーというのはソルジャー、あの日も残っていましたし…。
キース 「あいつがやったなら仕方がないか…」
スウェナ「でも、水は何処から出て来るのかしら?」
一同 「「「あー…」」」
水か、と首を捻っている一同。
教頭先生の修行には水が必須で、更にヒントが紅白縞で。
ブルー 「ホントに全然分からないんだ? ここまで言っても」
キース 「サッパリ話が掴めんぞ。引っぺがしただの水だのと…」
ブルー 「忘れたかなぁ、あのトランクスは脱げないのが売り!」
キース 「いや、その件は覚えている。あんたが貼り付けたんだろう!」
ブルー 「そう、サイオンを使ってね。でもって接着剤の代わりが…」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ハーレイの体温だよね!」
あったかい身体にピッタリ密着、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「冷やさないと外れない仕組みだったよ♪」
ブルー 「キンキンに冷やすか、地道にハサミでチョキチョキと…ね」
それ以外では外れない、と生徒会長は胸を張りまして。
ブルー 「つまりハーレイが自力で脱ぐのは不可能なんだよ」
キース 「それで引っぺがしたと言ったのか?」
ブルー 「うん。ハーレイも頑張ってはいたんだけどねえ…」
なにしろ体温が下がらなくって、と溜息をつく生徒会長。
ブルー 「焦れば焦るほど逆に上がると言うべきか…」
ぶるぅ 「ハーレイ、真っ赤になっちゃってたしね」
股間に貼り付くゼル先生のキスマーク。
早く剥がそうと焦りすぎても逆効果だったわけですか…。
2013/10/04 (Fri)
☆キンキンに冷やせ
引っぺがされてしまったらしい紅白縞。
教頭先生の体温で貼り付くだけに、自力では脱げなかったそうでして…。
ブルー 「体温が全く下がらない以上、引っぺがす他に道が無いよね」
キース 「しかしだ、冷やすとか言わなかったか?」
ブルー 「そうなんだけどさ、焦ったハーレイが思い付くかい?」
冷房を入れろとも言われなかった、と回想モードの生徒会長。
ブルー 「まあ、冷房程度じゃ体温は下げられないけどねえ?」
ぶるぅ 「キンキンだもんね♪」
ジョミー「じゃあ、思い切り引っぺがしたわけ?」
ブルー 「それはもう! まずはキンキンに冷やした上で一気に」
一同 「「「えっ?」」」
教頭先生を冷凍庫にでも突っ込んだのか、と驚愕の一同。
サム 「キンキンにって……冷凍庫かよ?」
シロエ 「液体窒素かもしれません」
キース 「それだと引っぺがす前に凍りそうだが…」
マツカ 「低温やけどか凍傷になると思いますけど…」
ブルー 「甘いね、キンキンの基本は人間が飲める温度でないと!」
液体窒素じゃ下がりすぎだ、と生徒会長は人差し指を立てまして。
ブルー 「キンキンに冷えたビールとか言うだろ、それが適温」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 氷入りのお水で冷やしたんだよ!」
バケツ一杯分をドッパンと、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「ハーレイ、冷たいって叫んでたけど」
ブルー 「冷えてる間に引っぺがしたのさ、紅白縞を」
キース 「そ、そうか…。剥がれたんなら何よりだ…」
ジョミー「だよね、めでたし、めでたしだよね」
ブルー 「こらこら、そこで納得しない!」
修行の件が片付いてない、と生徒会長は両手をパンッ! と。
ブルー 「これで修行について語れる。冷たい水が大切なんだ」
サム 「やっぱ滝行じゃねえのかよ?」
キース 「冷たいとくれば、そっち系しか浮かばんな」
滝か水垢離、と冷水絡みの修行を挙げるキース君。
冷水を浴びるのが水垢離ですけど、滝じゃないならソレですか?
2013/10/05 (Sat)
☆修行には冷水
教頭先生の身体に貼り付いた紅白縞を剥がすのに冷水を使ったとか。
キンキンに冷やすためですけれども、その水が修行に関係するらしく…。
キース 「滝行でないと言うなら水垢離だろう。修行だからな」
ジョミー「でもさぁ、それって役に立つわけ?」
教頭先生の修行なんだよ、とジョミー君。
ジョミー「キースだったら意味があるかもしれないけどさ」
サム 「教頭先生は坊主ってわけじゃねえからなぁ…」
シロエ 「これから目指されるのかもしれませんよ?」
会長もお坊さんなんですから、とシロエ君の意見。
シロエ 「同じ土俵に立つためだったら修行をなさる可能性も…」
スウェナ「そうねえ…。今のままよりは立ち位置がランクアップよね」
キース 「なるほど、嫁に貰うには自分磨きか」
ジョミー「そっか、そこで話が繋がるわけだね!」
自分磨きと言ってたもんね、との声にシャン学メンバー、納得ですが。
ブルー 「…それに近いけど、違うんだってば」
一同 「「「えっ?」」」
ブルー 「坊主を目指して修行中なら、ぼくも少しは見直すよ」
キース 「違うのか?」
ブルー 「真逆と言ってもいいほど違うね、迷惑なことに」
マツカ 「迷惑…ですか?」
ブルー 「そう、迷惑」
この上もなく大迷惑、と生徒会長はブツブツと。
ブルー 「冷たい水をぶっかけたのが事の起こりさ、それとブルーと」
一同 「「「???」」」
ブルー 「紅白縞を引っぺがした後で、ブルーが余計な一言を…ね」
キース 「レッドカード並みの発言か?」
ブルー 「聞きようによってはそうなるよね、うん」
なにしろモノがモノだけに、と天井を仰ぐ生徒会長。
ブルー 「…鍛えるメニューに冷水というのがあるらしくって」
一同 「「「鍛える?」」」
ブルー 「まったく、ブルーも何処で仕入れて来たんだか…」
情報源は恐らくノルディ、と聞かされピキンと固まるシャン学メンバー。
エロドクターが絡むだなんて、いったい何を鍛えるのでしょう…?
2013/10/06 (Sun)
☆冷水とお湯と
何かを鍛える修行のために冷水を使っているらしい教頭先生。
言い出しっぺがソルジャーな上に、情報源がエロドクターとかいう話で。
キース 「…その話。俺たちが聞いても大丈夫なのか?」
ブルー 「聞くだけだったら問題ないと思うけど?」
シロエ 「でもエロドクターが絡むんでしょう?」
サム 「ロクな話じゃなさそうだぜ」
ブルー 「そうなんだけどね、面白いといえば面白いんだよ」
あのハーレイが真面目に修行、と生徒会長はクスクスと。
キース 「待て。さっき大迷惑とか言っただろうが!」
ブルー 「修業の成果が実を結べばね。でも実を結んでも腐って終わり」
一同 「「「は?」」」
ブルー 「熟した木の実を放っておいたら腐るだろう? それと同じで」
キース 「サッパリ話が見えないんだが…」
ブルー 「まあ、落ち着いて聞きたまえ」
まずは冷水の所から、と言われた一同、とにかく注目。
ブルー 「紅白縞を引っぺがすにはキンキンの水! これは分かるね」
ジョミー「う、うん…」
ブルー 「引っぺがしたら当然、あそこが丸見えなわけで」
キース 「おい、スウェナも聞いているんだぞ?」
ブルー 「いつもモザイクをサービスしてるし、話くらいは大丈夫!」
でね、と続ける生徒会長。
ブルー 「いきなり冷水を浴びせたわけだし、縮んじゃってさ」
一同 「「「縮む?」」」
ブルー 「ハーレイの大事な所だよ。そしたらブルーが次はお湯だって」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ お水とお湯とで鍛えるんだよね!」
ハーレイ、お風呂で頑張ってるもん、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「えとえと、なんて言ったっけ…」
ブルー 「金冷法だとかブルーは言ったね、由緒正しい方法らしい」
一同 「「「金冷法?!」」」
ブルー 「そう。なんでも古代から伝わる伝統の…」
ぶるぅ 「あそこを鍛える方法だって♪」
お水の次はお湯なんだよ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」はニコニコニコ。
金冷法で鍛える所って、もしかして…?
2013/10/07 (Mon)
☆修行とエールと
冷水とお湯とで、とある部分を鍛えているらしい教頭先生。
古代から伝わる金冷法とやら、どう考えてもロクなものではなさそうで。
キース 「…待て、その先は言わなくてもいい。もう充分だ」
ブルー 「そう言わずにさ。どうせ役には立たないんだから」
一同 「「「は?」」」
ブルー 「何処を鍛えてるかは大体想像つくだろう?」
キース 「…不本意ながら……な」
ブルー 「じゃあ、ハーレイの夢は何だっけ?」
ジョミー「夢?」
ブルー 「うん。何かといえば口走っている例の妄想」
ぼくと結婚するとか何とか…、と生徒会長は冷たい口調。
ブルー 「おまけに初めての相手はぼくしか考えられないらしいし」
シロエ 「よく仰っておられますよね」
ブルー 「つまりね、ぼくがその気にならない限りは鍛えても無駄!」
出番なんぞは何処にもない、と嘲り笑う生徒会長。
ブルー 「そこに気付かず修行の日々だよ、毎晩お風呂でガンガンと!」
ぶるぅ 「えっとね、冷たいお水と熱いお湯とに浸けてるの♪」
ブルー 「それぞれ30秒ずつを五回で1セットかな」
それを最低3セット、と言われましても。
キース 「で、俺たちにどうしろと?」
ブルー 「どうもしないさ、自分磨きについて語っただけだよ」
ハーレイのね、と生徒会長はニヤニヤニヤ。
ブルー 「自信に溢れて自分を磨いているわけだから、エールも必要!」
サム 「それでゼル先生が投げキッスかよ…」
ブルー 「そんな中身とはゼルは夢にも思ってないのが笑える所さ」
投げキッスの度にハーレイの股間に悪寒が走る、との説はごもっとも。
キース 「…キスマークの元はゼル先生の唇だと言うからな…」
シロエ 「それが貼り付いた場所に投げキッスというわけですか…」
ブルー 「素敵だろ? 鍛えてる場所をモロに本家が直撃なわけ!」
この調子でガンガン攻めていこう、とブチ上げる生徒会長ですけども。
教頭先生、自分磨きをやり遂げる前に心が折れてしまいませんか?
2013/10/08 (Tue)
☆金冷法で鍛えろ
大事な部分を鍛えるために、お湯と冷水で金冷法とやらを最低3セット。
教頭先生、ゼル先生の投げキッスに怯えながらも継続中でして。
ブルー 「ホント、飽きずによくやるよ」
キース 「もう十月も半ばだぞ? 三連休も終わったしな」
ブルー 「その昨日。特に頑張っていたようだけど?」
一同 「「「は?」」」
ブルー 「ほら、体育の日だからさ。鍛えるには吉日と思ったみたいで」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 昨日は5セットだっけ?」
朝にお風呂でお昼も入って…、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ブルー 「ぶるぅ、計算が間違ってるよ。お風呂で最低3セット!」
ぶるぅ 「あっ、そっかぁ! んと、んと…」
ブルー 「朝風呂、昼風呂、それと寝る前。後は間にスペシャルで」
一同 「「「スペシャル?」」」
ブルー 「お風呂とは別に金冷法のためだけにバスルームにね」
それが2回はあった筈、と生徒会長は指折り数えております。
ブルー 「つまり少なくとも3セットかける5回なんだよ」
ぶるぅ 「えとえと…。全部で15セットだよね、凄いや、ハーレイ!」
それだけやれば強くなる? と「そるじゃぁ・ぶるぅ」は無邪気な笑顔。
ぶるぅ 「強くなったら、いいこと沢山あるんでしょ?」
ブルー 「それはハーレイの脳内限定! 現実と妄想は違うから!」
ぶるぅ 「えーーーっ? ハーレイ、あんなに頑張ってるのに…」
ブルー 「ダメダメ、それに努力もまだまだ足りない」
パワーアップへの道は遠過ぎ、と切り捨てるような口調の生徒会長。
ブルー 「ゼルの投げキッスで縮むようじゃね、大いに難あり!」
ぶるぅ 「縮んじゃってる?」
ブルー 「多分ね。いちいちチェックはしてないけどさ」
震えっぷりからして縮むであろう、とビシッと断言。
ブルー 「あんな調子じゃ話にならない。男ならもっとガンガンと!」
ゼルの投げキッスも跳ね返す勢いで鍛えまくれ、とか言ってますけど。
いくら鍛えても無駄だと主張していたような…?
2013/10/09 (Wed)
☆鍛えた成果は
体育の日な三連休が終わった翌日の放課後、相変わらず話題は金冷法で。
いつもの溜まり場で生徒会長、教頭先生をせっせとけなし中。
ブルー 「いくら鍛えても縮んでるようじゃダメだってば!」
キース 「どうせ無駄骨なんだろうが!」
シロエ 「ですよね、会長が相手にしないんですから」
ブルー 「それとこれとは別件なんだよ、本人が気付いてない以上」
鍛えまくってどうなるのやら…、と生徒会長はニヤニヤと。
ブルー 「鍛えた成果を発揮する場も無いのにねえ?」
サム 「でもよ、相手は教頭先生だぜ? 大丈夫なのかよ」
ジョミー「思い込んだら一直線だよね、教頭先生…」
ブルー 「いきなりコトに及ぶって? 無い無い、相手はヘタレだし!」
ゼルの投げキッスで縮む程度の、とクスクス笑う生徒会長。
ブルー 「思い込みでぼくを押し倒したって、鼻血の海に沈むだけ!」
キース 「…あんた、もしかしてそれが目当てじゃないだろうな?」
ブルー 「当たり前だろ、せっかく鍛えているんだよ?」
遊んであげなきゃ面白くない、と生徒会長は申しております。
ブルー 「鍛えまくった成果とやらを引っ提げて来る日が楽しみでさ」
キース 「迷惑とか言ってた話はどうした!」
ブルー 「災い転じて福となす。揚げ足を取ってなんぼってね」
一同 「「「あ、揚げ足……」」」
ブルー 「そう、揚げ足! ハーレイの自信を木端微塵に」
鍛えまくった大事なトコロも粉微塵、と極上の笑み。
ブルー 「二度と鍛えようなんて思わないほどに砕くまで!」
??? 「いいねえ、ついにその気になったんだ?」
一同 「「「!!?」」」
バッと振り返った先で優雅に翻る紫のマント。
いわゆるソルジャー(会話表記はAブルー)、楽しげな顔で。
Aブルー「木端微塵に砕くんだってね、やっぱり口でやるのかい?」
ブルー 「は?」
Aブルー「王道は口だと思うんだけど」
それとも手かな、と呟くソルジャー。
手だの口だのって、何のお話?
2013/10/10 (Thu)
☆噛み合わない人
教頭先生の自信を木端微塵に打ち砕く、と宣言していた生徒会長。
そこへソルジャーが現れまして、口でやるのか手を使うのかと妙な質問。
Aブルー「アレだろ、ハーレイの自信を木端微塵にするんだろ?」
ブルー 「…そうだけど?」
Aブルー「君の決意は素晴らしいよ。それで口かな、それとも手かな?」
ブルー 「何の話さ?」
Aブルー「ハーレイを砕く方法だってば!」
どっちなんだい、とソルジャーの赤い瞳に溢れる好奇心。
Aブルー「王道は口だけど、自信あるわけ? 初心者のくせに」
ブルー 「…言ってる意味がサッパリだけど…」
Aブルー「何を今更! もしかして、そこの連中への配慮かな?」
一同 「「「配慮?」」」
Aブルー「そう、配慮! でもねえ、別に気にしなくても…」
いいんじゃないかな、とソルジャーはニッコリ。
Aブルー「どうせ本番は中継するだろ、モザイクつきで」
ブルー 「なんでモザイク!?」
Aブルー「モザイク無しかい? それは流石にマズイんじゃあ…」
万年十八歳未満お断りの団体様だよ、と見回すソルジャー。
しかし当のシャン学メンバーにも分かっていないわけでして…。
ジョミー「何処からモザイクが出てくるわけ?」
キース 「俺にも分からん」
シロエ 「…モザイクって言えばヤバイ時しか入りませんよね?」
キース 「その筈だ。そういう話題ではないと思うが」
サム 「教頭先生の自信を砕くとかいう話だよなあ?」
何処がモザイクでどうマズイのだ、と悩みまくりのシャン学メンバー。
ソルジャー、大きな溜息をついて。
Aブルー「ほらね、全然分かってないし! モザイクは要るよ」
ブルー 「だからどうしてモザイクなのさ!」
Aブルー「そりゃあ、やっぱり…。ナマはマズイかと」
ブルー 「もうちょっと分かる言葉でキチンと説明してくれる?」
君の話は最初から最後まで意味が不明で謎だらけ、と詰る生徒会長。
ソルジャーなりの理屈はあるようですけど、理解可能な内容でしょうか?
2013/10/11 (Fri)
☆説明をよろしく
生徒会長にもシャン学メンバーにも理解不能な言葉の嵐。
モザイクがどうのと言い出したソルジャー、説明しろと迫られまして…。
Aブルー「何を説明すればいいのさ? そっちの方が意味不明だよ!」
ブルー 「一番最初の所から!」
何処から手だの口だのが出て来たのだ、と睨み付けている生徒会長。
ブルー 「そこから始めれば分かりやすいと思うけど?」
Aブルー「いいのかなぁ…。話にモザイクはかけられないよ」
ブルー 「それも含めて! なんでモザイクか謎だから!」
Aブルー「うーん…。要はハーレイの自信を砕く方法からでさ」
ブルー 「ぼくはまだ何も話していないけど?」
Aブルー「それは知ってる。中身を先取り!」
画期的な企画だよねえ、とソルジャーは指を一本立てまして。
Aブルー「ハーレイがガンガン鍛えたヤツを木端微塵にするんだろ?」
ブルー 「そう! あの迷惑な自信をね」
Aブルー「うん、うん。実に素晴らしい案だと思うよ、その話」
よくぞ決心したものだ、と暫し感慨に耽るソルジャー。
Aブルー「いくら自信を砕くためでも、君がハーレイのあそこをねえ…」
ブルー 「……は?」
Aブルー「鍛えまくったアレを砕くなんてさ、もう凄すぎて」
流石のぼくも感動中、とソルジャーはウットリしております。
Aブルー「まずは不純な目的からでも、始める事が大切だよねえ」
ブルー 「…何を?」
Aブルー「君とハーレイとの大人の時間!」
一同 「「「えぇっ!?」」」
あまりにブッ飛びすぎた話に誰もが声を失いましたが。
Aブルー「そういう意味だろ、砕くって? 鍛えるだけ無駄って方向で」
ブルー 「…き、君はいったい……」
Aブルー「君に触られたら保ちません、ってトコを晒して笑うんだろ?」
ブルー 「…さ、触るって…」
Aブルー「あ、咥えるの間違いだった? やっぱり口?」
王道だしね、と話は最初の方へとループ。
出て来た時から手だの口だのと怪しかった件、ついに核心に迫りますか?
2013/10/12 (Sat)
☆いきすぎた説明
ソルジャー曰く、不純な目的であっても始める事が大切だとか。
しかも始めるのは大人の時間で、教頭先生の自信を砕くための王道は口。
Aブルー「それで自信はあるのかな? イマイチだったら教えるけれど」
ブルー 「…な、何を……」
Aブルー「もちろん御奉仕! ぼくはそっちもエキスパートで」
木端微塵に砕くくらいは朝飯前、とパチンとウインク。
Aブルー「でも砕く前にまず味わって欲しいと思うな」
ブルー 「退場!!!」
さっさと出て行け、と生徒会長、鬼の形相でございますが。
ジョミー「今のって何かマズかった?」
キース 「いや…。俺にはイマイチ分からなかったが」
シロエ 「大人の時間って言葉がアウトじゃないですか?」
サム 「そうかもな! 放っておいたら変な話になるんだぜ、きっと」
ブルー 「とっくに変になってるってば!」
一同 「「「え?」」」
そうだったのか、と顔を見合わせるシャン学メンバー。
生徒会長は失言に青ざめ、ソルジャーの方はニヤニヤニヤ。
Aブルー「なるほど、お子様にはまるで通じなかった、と」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 子供はぼくだけだよ!」
Aブルー「うん、本物の子供はね。だけど、そっちの連中も子供」
まあ聞きたまえ、とソルジャーは唇の端を吊り上げまして。
Aブルー「こっちのハーレイが鍛えてるのは何処だっけ?」
一同 「「「………」」」
Aブルー「口にはしにくいトコだって? ソレをブルーが咥えるんだな」
一同 「「「!!?」」」
シャン学メンバー、あまりのことに目を白黒と。
サム 「ま、マジかよ…?」
キース 「俺はオエッときそうになったぞ」
Aブルー「ふふ、これだからお子様ってね。アレはホントに美味しいよ」
ぶるぅ 「えとえと…。ホントにホント?」
Aブルー「残念ながら、お子様向けじゃないんだな。大人の味さ」
ブルー 「……た、た、た……」
退場ーっ!!! と叫ぶ生徒会長。
話は核心に迫るどころか核爆発の様相ですよ…。
2013/10/13 (Sun)
☆勘違いした人
自分の発言について説明を始めたソルジャーですが、話は最悪の展開に。
教頭先生のアレを咥えるだとか、大人の味だとか、大惨事。
ブルー 「説明はいいから出て行きたまえ!」
Aブルー「え、なんで? 君が始めた計画なのにさ」
ブルー 「そんな話は誰もしてないっ!」
さっさと帰れ、と生徒会長はギャーギャーと。
ぶるぅ 「んとんと…。大人の味って、なぁに?」
Aブルー「大人でないと分からない味だよ、ぶるぅは無理だね」
ぶるぅ 「そっかぁ…。ぼく、お料理と舌には自信があるんだけれど…」
Aブルー「なるほどね。ブルーはどうだろ、舌の使い方も大切で」
ブルー 「退場だってば!!」
回れ右! と指差せど叫べど、ソルジャーが帰る筈も無く。
Aブルー「やれやれ、照れているのかな? まあ初めての挑戦だしね」
ブルー 「挑戦するわけないだろう!」
Aブルー「それじゃ手なわけ? そっちの方がハードルは低いか…」
ブルー 「どっちもやらない!」
誰がやるか、と肩で息をする生徒会長。
ブルー 「大体どうして話がそういう方向に!」
Aブルー「え、だって。ハーレイの自信を砕くって言えばそうだろう?」
ビンビンのガンガンを瞬時に爆発させてこそ、とソルジャーはニヤリ。
Aブルー「鍛えまくっても無駄でした、という勢いでアッサリ噴火!」
ブルー 「…君ならではの勘違いだよ、それ…」
Aブルー「勘違い?」
ブルー 「そう! そっちはそっちで笑えるのかもしれないけどね」
なんで付き合わねばならないのだ、と生徒会長はブツブツブツ。
ブルー 「要は鍛えても無駄だってことを認識させればいいんだよ」
Aブルー「だったらやっぱり、保ちの悪さを指摘するのが一番だって!」
ブルー 「そこまで行く前に鼻血だろ!」
Aブルー「鼻血?」
ブルー 「手だの口だの以前の問題! 絶対そこまで辿り着けない!」
ヘタレだけに、と生徒会長は申しておりますが。
怪しさ満載だったお話、これで収束するのでしょうか…?
2013/10/14 (Mon)
☆お迎えが来そう
教頭先生の自信を砕く話を巡ってエライ事態になっております。
勘違いしたソルジャーのせいで大人の時間な話題が炸裂、手だの口だの。
ブルー 「とにかく相手はハーレイだから! 鼻血だから!」
Aブルー「うーん…。その辺も含めて鍛えてるわけじゃ……ないか」
ブルー 「やっちゃいないね、目先のことしか見えていないし!」
金冷法を頑張ってるだけ、と冷たい口調の生徒会長。
ブルー 「その程度の自信、吹っ飛ばすのは簡単なんだよ」
Aブルー「なんだ、せっかく先達として色々と…」
ブルー 「そういうのはノルディと語ってくれば?」
Aブルー「ノルディね。なかなか有意義な時間になりそうだけど…」
ちょっとヤバイか、とソルジャーは首を捻りまして。
Aブルー「語り合う内に実地でどうこうって話になったらマズイかも」
ブルー 「どの辺が?」
Aブルー「ぼくのハーレイが泣くんじゃないかな」
ブルー 「浮気かい? ちゃんと配慮が出来るくせして、よくもまあ…」
他人のことを好き放題に、と生徒会長、深い溜息。
ブルー 「君が余計なことを言うから、死屍累々だよ」
Aブルー「えっ?」
ブルー 「そこの連中! 意識を手放す寸前かと」
罪の自覚は、と指差す先ではシャン学メンバーが討ち死に中。
ソファに沈んだ面々の額に「そるじゃぁ・ぶるぅ」が冷却シートを。
キース 「…くっそぉ、彼岸が見える気がする…」
ジョミー「お彼岸、済んでいなかったっけ…」
シロエ 「でも一面に花が咲いてませんか?」
サム 「…あー…。これってお浄土だよなぁ…」
阿弥陀様がお迎えにいらっしゃるぜ、とお念仏を唱えるサム君。
どうやら全員、お花畑が見えているようでございます。
ぶるぅ 「大変、大変! みんなお熱が高いみたい!」
ブルー 「知恵熱を超えてオーバーヒートの域だね、これは」
この現状をどうしてくれる、とソルジャーを睨み付けている生徒会長。
シャン学メンバー、極楽往生してしまう前に助かりますかねえ?
2013/10/15 (Tue)
☆敬老の日の朝
やってまいりました、敬老の日。
前日は日曜でお休みとあって、生徒会長宅に泊まったシャン学メンバー。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 朝御飯できてるよ!」
ジョミー「うわぁ、朝から御馳走なんだ?」
ブルー 「それはもう。なにしろゲストが来るからねえ」
シロエ 「えっ、教頭先生はお昼前にいらっしゃるんじゃあ?」
ブルー 「忘れてないかい、もう一人」
忘れたい気持ちは分からないでもないけれど、と生徒会長は深い溜息。
ブルー 「招待よろしくとゴネていただろ?」
キース 「あいつ、朝から来やがるのか?」
ブルー 「朝食も豪華にいきたいらしいよ、そう言ってきた」
サム 「それっていつだよ?」
ブルー 「ぼくとぶるぅが起きてすぐかな」
空間を越えて思念波コールが入ったそうでございます。
スウェナ「だけど姿が見えないわよ?」
マツカ 「せっかくのスープが冷めそうですけど…」
Aブルー「ごめん、遅れた!」
取り込んでいたものだから、と出現しました、私服のソルジャー。
Aブルー「ハーレイといい雰囲気になっちゃってねえ…」
ブルー 「その先、禁止!」
Aブルー「別にいいだろ、バスルームで楽しんできただけだから」
ぶるぅ 「えとえと、朝風呂?」
Aブルー「うん。ハーレイと二人で目一杯! もう何回も」
ブルー 「退場!!」
そこのお皿を下げてしまえ、と生徒会長はブチ切れ寸前。
ブルー 「帰ってモーニングコーヒーでいいだろ、そして続きで」
Aブルー「同じコーヒーなら地球のがいいなぁ…」
ぼくのハーレイも呼んでいいかい、と訊かれて一同、ピキンと硬直。
Aブルー「とりあえず続きは我慢するから、二人でコーヒー!」
ブルー 「今日は敬老の日なんだってば!」
主役はこっちのハーレイなんだ、と必死に切り返す生徒会長。
ブルー 「肝心のハーレイが来ていないのに先客は却下!」
Aブルー「じゃあ、ぼくの食事」
沢山食べてもいいんだよね、とソルジャー、着席。
朝っぱらから災難MAX?
2013/09/16 (Mon)
☆喋りたい年頃
教頭先生も来ない内から押し掛けてきました、生徒会長のそっくりさん。
朝食は豪華にいきたいとかで、それは美味しそうにパクパクと。
Aブルー「やっぱりいいねえ、地球の食事は」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 材料、新鮮だしね!」
産みたて卵に朝採りの野菜、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」は嬉しそう。
Aブルー「なるほどね。長持ちもいいけど鮮度の方も捨て難い」
一同 「「「???」」」
Aブルー「分からないかな、ヤりたくなったら即、実行!」
これがなかなか難しくて…、とソルジャーはフウと溜息を。
Aブルー「青の間とかハーレイの部屋ならいいけど、ブリッジとかはね」
ブルー 「ちょ、ちょっと…」
Aブルー「それと公園もマズイらしいよ、ハーレイ的には」
ぼくは全然気にしないのに、とスープをズズッと啜るソルジャー。
Aブルー「シールドすれば見えやしないし、問題ないと思うんだけど」
ぶるぅ 「んとんと…。公園でお食事するの?」
Aブルー「そう、ハーレイを美味しく食べるには鮮度も大切!」
ブルー 「退場だってば!」
よくも朝から猥談を、と生徒会長、柳眉を吊り上げております。
Aブルー「えーーーっ? 別にいいよね、このくらいはさ」
キース 「…言わせてもらえば、俺たちには意味が不明だからな」
それで良ければ喋っていろ、と反撃しました、副住職。
キース 「文字通り馬の耳に念仏になるが、まあ頑張れ」
Aブルー「…念仏ってアレかい、君とかブルーがブツブツやってる…」
キース 「南無阿弥陀仏というヤツだ。俺の耳にはそうとしか聞こえん」
他のヤツらも似たようなものだ、と言われたソルジャー、絶句しまして。
Aブルー「…ぼ、ぼくとハーレイの熱い時間がアレなわけ?」
キース 「喋れば喋るほど意味不明だしな、より念仏度もアップする」
Aブルー「困るんだけど!」
ブルー 「じゃあ黙るんだね、でなきゃ退場!」
お念仏に例えられたソルジャー、シュンと沈黙。
南無阿弥陀仏じゃ無理ないですね!
2013/09/17 (Tue)
☆チケットが楽しみ
朝っぱらから御機嫌で猥談を繰り広げていたソルジャー。
大人の時間をお念仏だと言われてしまい、思い切り水を差されたようで。
Aブルー「…いくらなんでも例えが酷いよ…」
ブルー 「自業自得と言うんだよ。調子に乗るからそうなるのさ」
よくやった、とキース君の肩をポンポンと叩く生徒会長。
ブルー 「ブルーを黙らせるとは素晴らしいよね、副住職」
キース 「阿弥陀様に申し訳ないような気がしないでもないんだが…」
ブルー 「それはお許し下さるさ。日頃からきちんとお勤めしてるし」
でもとりあえず唱えておこうか、と生徒会長、合掌を。
キース君とサム君も一緒に合掌いたしまして。
ブルー 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏」
キース 「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏」
サム 「南無阿弥陀仏…」
声も高らかに十回唱えて、深々と一礼。
ソルジャーはもうゲッソリと…。
Aブルー「…嫌がらせかい?」
ブルー 「とんでもない。これはそういう決まりだからね」
キース 「念仏は十回が基本なんだ。知りたいなら詳しく教えるぞ」
Aブルー「い、要らない! そんなBGMでヤる趣味は無いし!」
ブルー 「懲りてないねえ、まだ言うんだ?」
Aブルー「…分かったってば、反省してるよ!」
だから勘弁、と慌ててサラダを頬張るソルジャー。
かくして猥談を見事に撃退、なごやかに朝食が終わりまして。
ブルー 「さてと…。次はハーレイを迎えなくっちゃね」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 御馳走の用意はバッチリだよ!」
Aブルー「それなんだけどさ…。なんだか凄いチケットだねえ?」
ブルー 「ああ、アレね。なかなかいいだろ?」
Aブルー「…こっちのゼルのキスマークだというのが強烈だよ、うん」
ブルー 「いいんだってば、ハーレイはそれで満足だから」
Aブルー「らしいね、何処にプリントしたのかな?」
やっぱり襟かな、とソルジャーは首を傾げております。
得意技は覗き見ですけど、今日のお楽しみに封印していたようですね…。
2013/09/18 (Wed)
☆チケットは何処に
覗き見が大好きなソルジャーですけど、教頭先生を見ていない様子。
例のキスマークを何処にプリントして現れるのか、ワクワクだそうで…。
Aブルー「襟にするんだって言っていたけど、どうなると思う?」
シロエ 「ぼくは襟だと思いますけど?」
サム 「一回きりしか使えねえんだろ、襟だよな」
キース 「俺も襟しかないと思うが…」
Aブルー「うーん…。大穴に賭ける人はいないわけ?」
ブルーお勧めのトランクスとか、とソルジャーは言っておりますが。
ブルー 「そんな度胸はまず無いね。ぼくのチェックが入るんだよ?」
Aブルー「ああ、そうか。そこで鼻血を出したら終わりだねえ…」
ブルー 「鼻血くらいじゃ終わらないけど、倒れたら終わり!」
パーティーどころか強制送還、と生徒会長はニッコリと。
ブルー 「ハーレイもそこまで馬鹿じゃない。襟で決まりさ」
Aブルー「つまらないよ、それ!」
ブルー 「ううん、充分に笑えると思う。なにしろアレは…」
ぼくじゃなくってゼルの唇、とパチンとウインク。
教頭先生、プリントするまでに何度も用紙にキスしていたとか。
ブルー 「プリントした後もドキドキしながら唇を…ね」
Aブルー「なるほど、そっちを思い描いて楽しむっていう趣向なんだ?」
ブルー 「そういうこと! ハーレイは期待を裏切らないさ」
思い切りぼくに惚れてるだけに、と生徒会長は自信たっぷり。
そうこうする内に時間は流れ、玄関のチャイムがピンポーン♪ と。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ハーレイが来たよ!」
ハーレイ「すまん、遅れたか?」
ブルー 「ううん、全然。で、チケットが見当たらないけど?」
どうなったんだい、と訊かれた教頭先生、頬を真っ赤に染めまして。
ハーレイ「も、もちろんチケットは持って来ているぞ」
ブルー 「何処さ? まさかズボンの下だとか?」
トランクスに刷るのもアリだけれども、と凝視している生徒会長。
真っ赤なキスマーク、何処にプリントされたんでしょうねえ?
2013/09/19 (Thu)
☆チケットの在り処
敬老の日のパーティー会場に現れました、教頭先生。
スーツでキメておられますけど、肝心の入場チケットが見当たりません。
ブルー 「うーん…。チケット持参じゃないだろうね?」
ハーレイ「持っていないと入れないのだろう?」
ブルー 「そうじゃなくって、プリントしないで用紙のままとか」
如何にもやりそう、と生徒会長は教頭先生を睨んでおります。
ブルー 「プリントは一回こっきりだけど、刷らなかったら消えないし」
Aブルー「そうか、取っといて後で好みの場所にプリントするんだ?」
ブルー 「やらかしそうだろ、ハーレイだしさ」
襟と言っておいてトランクスとか…、とジロジロ見詰める生徒会長。
ハーレイ「そ、それは無い! 私はそんな…!」
ブルー 「とにかく、チケット! プリントするのも条件の内!」
刷ってないなら回れ右、と玄関の方にビシィッと指を。
教頭先生、大慌てで首を左右に振りまして。
ハーレイ「言われたとおりにプリントしたんだ! ただ…」
ブルー 「何さ?」
ハーレイ「此処の入口には管理人さんがいるし、他にもだな…」
仲間だらけのマンションだけに、と教頭先生は脂汗。
ハーレイ「キスマークつきの服なぞを目撃されたら、あらぬ噂が…」
ブルー 「立つだろうねえ、ついに女が出来たとか」
ハーレイ「そ、それで…。これで隠して来たのだが…」
それとお前への愛をこめて、とシャツの襟元に真紅の薔薇が。
ハーレイ「これを外すと、こう、チケットが」
ブルー 「オッケー、確かに」
キスマークだねえ、と生徒会長は満足そう。
教頭先生は外した薔薇を手にして床に片膝をつくと。
ハーレイ「そ、そのぅ…。受け取って貰えるだろうか?」
ブルー 「は?」
ハーレイ「お前に渡そうと選んで来たんだ、ぜひ貰ってくれ」
ブルー 「…いいけどさ…。帰りの道はどうするんだい?」
薔薇が無ければキスマークがまるっと剥き出しだけど、と鋭い指摘。
グッと詰まった教頭先生、どうなりますやら…。
2013/09/20 (Fri)
☆チケットと薔薇と
キスマークをワイシャツの襟にプリントしてきた教頭先生。
人目に立つからと真紅の薔薇で隠し、その薔薇を生徒会長に贈ろうと…。
ブルー 「薔薇は貰っても構わない。でも帰り道の保証は無いよ?」
ハーレイ「…そ、それは…」
ブルー 「丸見えになったキスマークって、更に誤解を呼びそうだよね」
誰の家に行って来たのやら…、と生徒会長はニヤニヤと。
ブルー 「ぼくの家に口紅を愛用している面子は誰もいないし」
Aブルー「思い切り誤解されそうだねえ…」
ブルー 「それはもう! でもって噂は広がるのも速くて」
ハーレイ「こ、困る! それは非常に困るのだが!」
私はお前一筋で、と教頭先生、薔薇を持ったままアタフタと。
ハーレイ「たとえ噂でも、そういう浮気は…!」
ブルー 「したくないって? だったら薔薇を付けとくんだね」
元の襟に、と言われてしまっては教頭先生も反論出来ず。
ハーレイ「…仕方ない…。では、気持ちだけでも貰ってくれ」
ブルー 「いいよ、気持ちはプロポーズだね?」
ハーレイ「そうか、分かってくれたのか…!」
ついに積年の想いが叶った、と感涙の教頭先生ですが。
ブルー 「ちょっと待った! 今の台詞はサービスだから!」
ハーレイ「…サービス?」
ブルー 「敬老の日だしね、お赤飯が似合うシチュエーションで」
婚約記念ならお赤飯、とニッコリ微笑む生徒会長。
ブルー 「気分だけでもプロポーズ成功といきたいだろう?」
ハーレイ「…き、…気分だけ…?」
ブルー 「うん。それじゃ盛大にお祝いしようか、敬老の日を」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 最初はシャンパンで乾杯だよね!」
ブルー 「というわけでさ、薔薇は襟にね。でもって、お祝い!」
プロポーズ成功を祝う気持ちで、と言われましても。
ハーレイ「…き、気分だけとは…」
Aブルー「報われないねえ、君って人も…」
お気の毒に、とソルジャーに肩を叩かれ、教頭先生は薔薇を襟に。
プロポーズは空振り、これから先は?
2013/09/21 (Sat)
☆敬老の日を祝おう
ダメで元々、あわよくば。
生徒会長に薔薇を贈ってプロポーズを、と試みた教頭先生は見事に失敗。
ハーレイ「…ついに受け入れて貰えたのか、と思ったのだが…」
ブルー 「甘いね、そんなドサクサ紛れのプロポーズ!」
成功させたいならシチュエーションを考えろ、と生徒会長は冷笑で。
ブルー 「とにかくお祝いはしてあげるんだ。それで充分!」
Aブルー「敬老の日だっけ、御馳走が沢山あるんだよね?」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ メインはお赤飯だよ!」
栗もたっぷり入っているの、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
生徒会長、教頭先生を促しまして。
ブルー 「ほらほら、主役が着席しないと始まらないから!」
ハーレイ「…う、うむ…。祝いの席には違いないか…」
ブルー 「お祝いだってば、悪い気分じゃないだろう?」
なんと言ってもぼくの家だし、と生徒会長はニコニコと。
ブルー 「おまけに襟にはキスマーク! 愛がたっぷりの」
ハーレイ「そうだったな。これはお前からの…」
愛がこもったキスマークだった、と襟元を見詰める教頭先生。
しかしキスマーク、その正体はゼル先生の唇で。
ジョミー「…うぷぷぷぷ…」
キース 「馬鹿! 笑うヤツがあるか!」
ブルー 「笑ってあげたら可哀相だよ、ハーレイが」
シャイなんだからね、と言われて盛大に吹き出すシャン学メンバー。
必死に笑いを堪えていますが、教頭先生は真っ赤になって。
ハーレイ「…そ、そのぅ…。なんだ、やっぱり照れるものだな」
ブルー 「だからこそ薔薇で隠しとけってね」
Aブルー「凄いよねえ…。キスマークひとつで真っ赤だなんて」
ぼくのハーレイはそういう時期を過ぎちゃったから、と余計なひと言。
教頭先生、ますます赤くなっておられますが。
ブルー 「そのくらいにしといて、まずは乾杯!」
ぶるぅ 「そだね、シャンパン、持ってくるね~!」
お祝いだぁー! と飛び跳ねてゆく「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
はてさて、どんな宴会になるのでしょうか?
2013/09/22 (Sun)
☆お年寄りに乾杯
襟に飾った真紅の薔薇でキスマークを隠した教頭先生。
本日の主役をメインの席に据え、いよいよパーティー開幕でございます。
ブルー 「それじゃハーレイの健康と長寿を祈って、乾杯!」
一同 「「「かんぱーい!!」」」
カチン、カチンと触れ合うシャンパングラス。
生徒会長にもグラスをカチンとやって貰った教頭先生、もう感激で。
ハーレイ「ありがとう、ブルー。感謝する」
ブルー 「どういたしまして。お年寄りは大事にしないとね」
ハーレイ「…私は年寄りではないつもりだが…」
ブルー 「うん、ゼルよりは断然若いよ」
ゼル先生という名前を聞くなり、シャン学メンバー再びププッと。
もちろんキスマークの件ですけれども、教頭先生は知る筈もなく…。
ハーレイ「こらこら、ゼルはあれでも私と年は変わらんのだぞ」
ブルー 「だから若いねって褒めてるんだよ、そうだよね?」
キース 「ま、まあ…そういうことです。ゼル先生には失礼しました」
ハーレイ「本人の前では言わないようにな。あれで相当気にしている」
薄くなってきた頃から「薄い」とか「ハゲ」は禁句だとか。
ジョミー「えっ、そうなの? ぶるぅがしょっちゅうツルツルって…」
ハーレイ「ぶるぅは子供だから平気なだけだ」
Aブルー「なるほどねえ…。ぼくの世界のゼルもそうだよ」
ウッカリ眩しいと口にしたクルーは左遷だそうで。
Aブルー「髪の毛の問題はデリケートだよね、髪も大事にしなくっちゃ」
ブルー 「それじゃ髪の毛の健康も祈っておこうか」
ハーレイの生え際に乾杯! と景気のいい音頭。
教頭先生、悪い気はしないらしくって。
ハーレイ「うむ、ブルーに恥をかかせないためにも髪は死守しよう」
ブルー 「…恥だって?」
ハーレイ「そのぅ、なんだ…。やはり新郎がハゲというのは…」
ブルー 「君の夢ってホントに尽きないねえ…」
それでこそハーレイなんだけど、と生徒会長はニッコリと。
乾杯の後は御馳走がズラリ、メインはお赤飯ですね!
2013/09/23 (Mon)
☆敬老の日の主役
教頭先生の長寿やら髪の毛の健康を祝って乾杯。
続きましては大宴会で、大盛りのお赤飯をメインに海山の珍味が満載で。
ブルー 「遠慮しないでどんどん食べてよ、今日はぼくのおごり!」
キース 「後で教頭先生に請求書を回す気じゃないだろうな?」
ブルー 「やらないってば、ぼくだって高給取りだしね」
たまにはパァーッと! とブチ上げる生徒会長、お金は充分ございます。
普段から「そるじゃぁ・ぶるぅ」とグルメ三昧の日々ですし…。
Aブルー「いいなぁ…。同じソルジャーでも、こうも違うか…」
ブルー 「SD体制で苦労している君には申し訳ないんだけどね」
Aブルー「その分、ノルディにたかることにするよ」
お金は腐るほどあるようだから、とソルジャーはニヤリ。
エロドクターをお財布代わりに使い続けている人です。
ブルー 「ほどほどにしないと痛い目を見るよ?」
Aブルー「いい思いをする、の間違いだろう?」
ブルー 「はいはい、分かった」
君のハーレイに浮気がバレない程度にね、と生徒会長、深い溜息。
教頭先生は涎が垂れそうな顔で。
ハーレイ「……羨ましい……」
ブルー 「何か言った?」
ハーレイ「い、いや、何も!」
Aブルー「羨ましいって聞こえたよ? そうだ、君さえ良かったら…」
ハーレイ「は?」
Aブルー「敬老の日とやらでお祝いなんだし、ぼくからも一つ!」
今夜は君のベッドで一発、と言われた教頭先生、ボンッ! と真っ赤に。
ハーレイ「そ、それは…。お気持ちは有難いですが…」
Aブルー「初めてはブルーと決めているから断るって?」
いいけどね、と鼻を鳴らすソルジャー。
Aブルー「でもプロポーズも断られてたし、イマイチ未来が無さそうで」
ハーレイ「そこは努力でカバーです!」
ブルー 「随分と見上げた根性だけども、どんな努力をする気なんだか…」
全くもって知りたくもない、と生徒会長は冷たい視線。
教頭先生、敬老の日だというのに主役どころかオモチャっぽいような…?
2013/09/24 (Tue)
☆夢と希望は大切に
敬老の日の宴会、シャン学メンバーはジュースですけどビールなんかも。
教頭先生、生徒会長やソルジャーに注いで貰って上機嫌。
ハーレイ「敬老の日だと聞くとアレだが、いいものだな」
ブルー 「そうだろう? その外見に感謝したまえ」
Aブルー「でもって髪の毛は大切に、だよ」
ぼくの世界にもハゲの薬は無いんだから、とソルジャーは真顔。
Aブルー「ゼルの努力は涙ぐましいものがあったけど、間に合わなくて」
ブルー 「綺麗サッパリいっちゃった、と」
Aブルー「そう! 薄くなり始めてからは早かったねえ…」
ブルー 「こっちも同じさ。ついでに今でも諦めてないよ」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 髪の毛にいいって聞いたら試してるもんね!」
食べ物もお薬も頑張ってるよ、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
ぶるぅ 「えとえと…。ハーレイも髪の毛は気をつけてね?」
ハーレイ「もちろんだ。ブルーとお前に恥ずかしい思いは決してさせん」
Aブルー「ぶるぅもかい?」
ブルー 「ほら、夢はぶるぅのパパだしねえ…。そうだろ、ハーレイ?」
ハーレイ「う、うむ…」
きっといつかは、と教頭先生、大きな夢を見ておられます。
生徒会長を嫁に貰えば「そるじゃぁ・ぶるぅ」のパパになれるわけで。
ブルー 「まあ、夢と希望は大切だよ。そこは責めない」
ハーレイ「ありがとう。今日は本当にいい日だな」
ブルー 「どういたしまして。ただね…。行き過ぎはちょっと」
ハーレイ「…行き過ぎ?」
ブルー 「頑張るのは君の勝手だけれども、こんなのはねえ…」
流石にちょっと、と生徒会長が宙に両手をスッと伸ばすと。
一同 「「「!!!」」」
ハーレイ「そ、それは…!」
ブルー 「…バレていないと思っていたんだ?」
残念でした、と広げた手と手の間に紅白縞のトランクスが1枚。
ブルー 「はい、注目~!」
コレをしっかり見るように、と高々と掲げられましても。
紅白縞をネタにマジックショーとか、そういうオチではないですよねえ?
2013/09/25 (Wed)
☆紅白縞に注目
生徒会長が宙に取り出した紅白縞のトランクス。
注目しろと言われましても、何が始まるのやらサッパリ謎でございます。
キース 「それがどうかしたか?」
ジョミー「…普通に紅白縞だよねえ?」
シロエ 「何か問題あるんですか?」
そもそも食事中なんですけども、とシロエ君。
デザートのお皿も出てはいますが、まだまだ宴会真っ最中で。
ブルー 「心配しなくても新品だってば、そこは無問題!」
サム 「でもよ、なんで今頃ソレなんだよ?」
ブルー 「ハーレイの顔をよく見てごらんよ、ヤバそうだろ?」
一同 「「「は?」」」
ハーレイ「…う、うう……」
教頭先生の額にビッシリ汗が。
生徒会長、紅白縞をババーンと広げたままで。
ブルー 「注目するのはド真ん中! 前開きの所!」
一同 「「「………!!!」」」
よくよく見れば、紅白縞にクッキリと浮かぶキスマーク。
教頭先生が襟にプリントしてきたものと同じ形っぽいですが…。
Aブルー「使い回しは出来ないと言っていなかったっけ?」
ブルー 「そこがハーレイのセコいトコだよ、これはレプリカ!」
用紙を買ってきて作っただろう、とギロリと睨む生徒会長。
ハーレイ「い、いや…。そのぅ、なんだ……」
ブルー 「やっぱり記念に欲しかったって? キスマークが?」
ハーレイ「…に、二度とチャンスは無いかもしれんし…」
ブルー 「それにバレないと思ったわけだね、まあいいけどさ」
ハーレイ「…み、見逃してくれるのか?」
ブルー 「敬老の日に免じてね。これは大いに活用したまえ」
はいどうぞ、と紅白縞を教頭先生の手に。
ブルー 「夜のお供にするんだろう? いいと思うよ」
ハーレイ「で、では、少しは私の想いを…?」
ブルー 「しっかり受け止めてあげたってば。今夜からどうぞ」
ハーレイ「…そうか、許してくれるのか…」
まさか許して貰えるとは、と耳まで真っ赤な教頭先生。
オカズにする気満々ですけど、キスマークの正体はゼル先生の唇ですよ?
2013/09/26 (Thu)
☆紅白縞でトライ
キスマークの形のアイロンプリント、レプリカを作った教頭先生。
紅白縞にプリントしたのがバレましたけれど、お許しを貰って大感激で。
ハーレイ「…これを履いてもいいのだな?」
ブルー 「今夜からどうぞと言っただろ? 好きにしていいよ」
ハーレイ「…う、うむ…。そう言われると緊張するな…」
だが嬉しい、と紅白縞を握り締めていた教頭先生、ハッと顔を上げて。
ハーレイ「ま、まさか覗き見するつもりでは…」
ブルー 「それが何か?」
ハーレイ「や、やめてくれ、それでは私の気分が…!」
ブルー 「盛り上がらないって? なんだか誰かを思い出すねえ」
Aブルー「ぼくのハーレイだろ、見られていると意気消沈だし」
ぶるぅの視線もダメなんだよねえ、と零すソルジャー。
Aブルー「あれだけは未だに治らなくってさ」
ブルー 「それが普通だと思うけど? でもハーレイのは…」
Aブルー「覗き見しなくちゃ損だって?」
ブルー 「だってさ…。あのキスマークなトランクスでさ…」
覗きたくなっても仕方ないだろ、と生徒会長は申しております。
それを聞いていた教頭先生、どう勘違いをしたんだか。
ハーレイ「よし、分かった! 私も男だ、ここは努力だ!」
ブルー 「やる気になった? ぼくがコッソリ覗き見してても」
ハーレイ「お前にアピールするチャンスだしな」
Aブルー「そうだね、君の息子の秘めたパワーをドッカンと!」
ブルーにしっかりアピールすべき、とソルジャーも同意。
Aブルー「ヌカロクも夢じゃないんです、とガンガンいきたまえ」
ハーレイ「は、はいっ! 頑張ります!」
キスマークつきのコレさえあれば大丈夫です、と自信たっぷり。
しかし…。
ジョミー「またヌカロクだよ、あれって何さ?」
サム 「知るかよ、すげえって意味じゃねえのか?」
ブルー 「そんなトコだね、強いて言うならパワーかな?」
紅白縞で頑張りたまえ、と生徒会長からもエールが。
教頭先生、やる気満々でらっしゃいますよ~!
2013/09/27 (Fri)
☆お召し替えをどうぞ
生徒会長に覗き見されても、教頭先生は頑張るつもり。
今夜はキスマークつきの紅白縞で、ヌカロクをアピールするとか何とか。
ハーレイ「お前が覗いているというのも、前向きに考えればいいのだな」
ブルー 「そうだよ、未来の嫁にアピール!」
Aブルー「ブルーがコロッと落ちるかもねえ、君の息子に見惚れてさ」
ドーンとやるべし、と煽るソルジャー。
Aブルー「大事な所にキスマークだしね、それだけで気分最高だろう?」
ハーレイ「は、はいっ! レプリカといえども形は同じで」
Aブルー「うん、うん、分かるよ。キスして欲しい気持ちが満載」
ハーレイ「…それを夢見て頑張ります!」
ブルー 「妄想爆発は得意だっけね」
妄想まみれで是非よろしく、と生徒会長はニッコリと。
ブルー 「そのトランクス。履き替えてくれてもいいんだよ?」
ハーレイ「は?」
ブルー 「ぼくの居る所で履くというのも盛り上がるかと…」
ハーレイ「い、いや、しかし…」
ブルー 「此処で履いたら鼻血の危機だって?」
ハーレイ「ま、まあ…。そういうことで…」
せっかくの祝いの席で鼻血というのも、と腰が引けている教頭先生。
ハーレイ「やはり履くのは帰ってシャワーを浴びた後かと…」
ブルー 「うーん…。どうせなら履いて欲しかったなぁ…」
キスマークをつけた本人の前で、と生徒会長は未練たらたら。
ブルー 「トランクス一丁でいろって言うわけじゃないんだし…」
Aブルー「ズボンの下でコッソリと…かい?」
ブルー 「そう。履き替える所も覗き見無しでね」
それでもダメかな? と上目遣いに「お願い」目線。
教頭先生、グッと拳を握りまして。
ハーレイ「わ、分かった! ならば履き替えよう」
ブルー 「その気になった? ぶるぅ、案内してあげて」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ハーレイ、お風呂がいいよね?」
履き替えたヤツは瞬間移動でお家にお届け、と「そるじゃぁ・ぶるぅ」。
案内されてゆく教頭先生、男らしさに溢れているかも?
2013/09/28 (Sat)
☆キスマークの効果
キスマークつきの紅白縞に履き替えてほしい、と生徒会長のお願い目線。
決意を固めた教頭先生、バスルームの方へ消えまして…。
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ハーレイ、シャワーだって!」
Aブルー「最低限のマナーだよねえ、アレを履くなら」
キスマークをつけた相手のためにも、と頷くソルジャー。
間もなくボディソープの香りを漂わせた教頭先生が。
ブルー 「おかえり、ハーレイ。履き替えてくれた?」
ハーレイ「あ、ああ…。そのぅ、なんだ、緊張するな…」
あまりジロジロ見ないでくれ、と言いつつ着席。
下半身はテーブルに隠れたわけですが。
ブルー 「ふふ、耳の先まで真っ赤ってね。どんな感じ?」
ハーレイ「う、うむ…。お前を身近に感じるというか…」
Aブルー「だってさ、キスでもしてあげたら?」
ブルー 「投げキッスかい? 別にいいけど」
敬老の日だし、と極上の笑みの生徒会長、チュッと投げキッス。
ブルー 「君の紅白縞に乾杯! グッときただろ?」
Aブルー「直撃したって感じだねえ…」
ハーレイ「………」
鼻血の危機な教頭先生、下半身の方も危機らしくって。
ハーレイ「ちょ、ちょっとトイレに…」
Aブルー「もうビンビンのガンガンらしいよ、凄いよね」
ブルー 「トイレに行くなら写真も要る?」
ハーレイ「写真?」
ブルー 「キスマークの持ち主の写真だよ」
孤独に噴火より素敵だろ、とパチンとウインク。
ハーレイ「ぜ、ぜひ!」
ブルー 「オッケー、分かった。ぶるぅ、特大で」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ 壁掛けサイズの写真だね!」
はいどうぞ、と風呂敷包みを手渡された教頭先生、ドキドキと。
ハーレイ「で、では…」
ブルー 「どうぞごゆっくり。あ、写真は自信作なんだ」
開けてみてよ、と促されて風呂敷を解いた教頭先生ですけども。
ハーレイ「な、なんなのだ、これは!?」
額縁の中身はゼル先生のとびっきりの笑顔。
ピースサインとハゲが眩しいキスマークの持ち主ですってば…。
2013/09/29 (Sun)
☆キスマークの結末
キスマークつきの紅白縞に履き替えた教頭先生。
ズボンの前が窮屈になったらしくてトイレ希望で、お供に写真が登場で。
ブルー 「それをトイレの壁に掛けてね、存分にどうぞ」
Aブルー「なるほど、カメラ目線だものね」
ハーレイ「ど、どうしてゼルの写真になるのだ!?」
お前の写真でないと気分が、と教頭先生の本音がポロリ。
生徒会長、顔を顰めて。
ブルー 「そうだろうねえ、そのつもりでレプリカのキスマークだし」
ハーレイ「か、監視付きでやれということなのか?」
ブルー 「ううん、本人の写真を前に!」
ハーレイ「…本人?」
ブルー 「そう、キスマークの持ち主のね」
ブッと吹き出すシャン学メンバー。
教頭先生、真っ青な顔でズボンの下の股間を見下ろしまして。
ハーレイ「…ま、まさかと思うが、あのキスマークは…」
ブルー 「ゼルのなんだよ、寝ている間に失敬してきた」
ぶるぅ 「かみお~ん♪ ぼくも手伝ったの!」
お髭をしっかり押さえていたよ、と言われた教頭先生、顔面蒼白。
ハーレイ「…ゼ、ゼルの…」
Aブルー「らしいよ、その襟のオリジナルはね」
ブルー 「当然、レプリカもゼルの唇! いい気分だろ?」
ハーレイ「う、うわぁぁぁーーーっ!!」
それはたまらん、と飛び出してゆかれた教頭先生、再び登場。
ハーレイ「ぬ、脱げないぞ! これは呪いのトランクスなのか!?」
ブルー 「ぼくの愛だと言って欲しいね、大事な部分に密着ってね」
Aブルー「接着剤かい?」
ブルー 「ちょっとサイオンで細工をね。体温でピッタリ貼り付くんだ」
剥がすためにはキンキンに冷やすか、ハサミで地道にチョキチョキか。
ブルー 「どっちにしても今はお祝い! お開きまではそのままで!」
ハーレイ「…そ、そんな…」
Aブルー「ゼルの唇が密着ねえ…。今の気分は?」
参考までにインタビュー、とソルジャーの右手にカラオケマイク。
シャン学メンバーも大爆笑の中、教頭先生の無事を祈りつつ中継終了~。
2013/09/30 (Mon)