シャングリラ学園つれづれ語り
☆九月になっても
さて、9月。残暑厳しい中でも、夏休みが終わった人たち。
週末が来るなり、生徒会長宅に出掛けたシャン学メンバー。
シロエ 「暑いですねえ…。まだまだ夏の延長ですよ…」
ジョミー「秋が来る時期、年々、先になっていくよね…」
スウェナ「その内、10月も夏になりそう…」
キース 「暑さ寒さも彼岸まで、というのは死語だな…」
坊主の俺が言うのもアレなんだが、とキース君の苦笑い。
キース 「親父の時代は、お盆が済んだら、ひと息で…」
シロエ 「涼しくなっていたんでしょうねえ…」
キース 「朝晩、肌寒いと思う時さえあったそうだ」
一同 「「「うーん…」」」
マジか、と皆が見合わせる顔。
ジョミー「信じられない話なんだけど、マジかも…」
キース 「裏山からの風が、秋風だったと聞いている」
シロエ 「墓地から吹いて来るせいでしょうか?」
キース 「失礼な! お化け屋敷ではない!」
出ると噂が立ったこともないぞ、とキース君の渋面。
キース 「裏山の奥も山だし、空気が冷えているだけだ!」
スウェナ「科学的に証明出来るってわけね?」
ジョミー「残念、心霊スポット、期待したんだけどな…」
シロエ 「ジョミー先輩、そういうの、好きですしね」
出るんだったら行くんですか、とシロエ君の問い。
シロエ 「たった一人で、肝試しとかに!」
ジョミー「一人では、ちょっと…。サムか誰かと…」
サム 「なんで俺だよ!?」
ジョミー「一応、お経はマスターしてるしさ…」
ぼくより遥かにマシなレベルで、とジョミー君。
ジョミー「お念仏だけじゃないの、ガチだし…」
サム 「まあなあ…。ブルーに仕込まれたしよ…」
シロエ 「付き添いとしては、頼もしそうです!」
お二人で如何ですか、とシロエ君。
シロエ 「出ないと言ってますけど、現地調査に!」
ジョミー「夜だと、少しは涼しくなるかな…」
キース 「肝試し会場でもない!」
町内の子供会には貸すが、と言ってますけど。
肝試しに…?
2026/09/01 (Tue)
星肝試し会場に便利
まだまだ残暑厳しい季節で、週末は生徒会長宅な御一同様。
キース君が言うには、アドス和尚の時代は秋風だったとか。
シロエ 「ご町内の子供会で、肝試しですか?」
スウェナ「あの裏山で?」
キース 「不本意ながら、会場としてはうってつけだし…」
夏休み中の人気イベだ、とキース君の渋面。
キース 「肝試しの前後の集合場所に、宿坊が便利なんだ」
サム 「あー、食堂とか、広間とかあるしよ…」
キース 「庫裏でもいいんだが、抹香臭い点が問題で…」
シロエ 「子供さんたちに、敬遠されるんですね?」
本堂と廊下で直結な仕様ですし、とシロエ君のツッコミ。
シロエ 「宿坊だったら、切り離された建物ですから…」
キース 「お前にまで言われたくはないが、否定出来ない」
ジョミー「肝試しだったら、お化け、出るよね?」
キース 「お化けが出ない肝試しなんぞは、片手落ちだ」
それなりに工夫しているようだぞ、とキース君、苦笑。
キース 「肝試しの夜になったら、墓地の方から悲鳴が…」
サム 「聞こえるのかよ?」
キース 「子供の悲鳴は、よく響くからな…」
シロエ 「夏の風物詩になっているわけですか…」
本物が出ても分かりませんね、とシロエ君が傾げる首。
シロエ 「混ざっていたって、誰も気付きませんよ?」
キース 「失礼な!」
ジョミー「でもさ、出ないって言い切れるわけ?」
キース 「お前、失礼にも程があるだろう!」
親父の耳に入ったら詰むぞ、とキース君の睨み。
キース 「来年の棚経で、スクーターを追う羽目に…」
ジョミー「ないない、それだけは絶対に!」
サム 「親父さんのお供は、ジョミーじゃ務まらねえよ」
お経も満足に読めねえんだし、とサム君の鋭い指摘。
サム 「けどよ、絶対に出ねえって、言い切れねえぜ?」
キース 「貴様まで言うか!」
ジョミー「流しもあると思うんだよねえ…」
キース 「はあ?」
流しというのは何だ、とキース君、キョトン。
どういう意味…?
2026/09/02 (Wed)
☆タクシーに乗るブツ
夏休みが終わっても暑い季節で、週末は生徒会長宅な面々。
其処で出て来た元老寺の裏山の話、肝試しの会場だそうで。
キース 「流しだなどと、タクシーじゃあるまいし」
ジョミー「そのタクシーでもさあ、乗るって聞くけど?」
キース 「乗るとは、何が…?」
ジョミー「話の流れで気付かないとか、鈍すぎない?」
タクシーに乗るって話は多いよ、とジョミー君、ニンマリ。
ジョミー「何処の地方でも、多分、あるんじゃないかな…」
シロエ 「どうでしょう。そうとは限らないのでは?」
サム 「それこそ、なんでなんだよ? 乗らねえ手は…」
スウェナ「無いと思うわ、タクシーが走っているんだもの」
止めて乗るのが王道でしょ、とスウェナちゃんも。
スウェナ「乗ったら運んで貰えるんだし、便利ツールよ?」
シロエ 「でもですね…。地方都市だと、タクシーが…」
サム 「そりゃまあ、ねえって地域もゼロじゃねえけど」
ジョミー「走ってない場所は、除外でいいと思うよ」
無い袖は振れぬじゃないんだけどね、とジョミー君。
ジョミー「もっとも、無賃乗車なコースは確定で…」
シロエ 「そうじゃなくって、タクシーが流さないんです」
一同 「「「は?」」」
どういうケースだ、と皆が見合わせる顔。
ジョミー「流しのタクシー、普通はあるよ?」
サム 「夜が遅けりゃ、仕方ねえけど…」
キース 「違うだろうな、シロエが言うのはド田舎で…」
シロエ 「流石は、キース先輩!」
地方のお寺に行くことありますしね、とシロエ君の笑み。
シロエ 「タクシーは、タクシー乗り場で乗るようなトコ」
キース 「たまにあるんだ、呼ばないと来ない所がな…」
一同 「「「うーん…」」」
タクシーが少なすぎるせいか、と納得な理由。
キース 「ところで、流しで誰を乗せると?」
ジョミー「決まってるじゃない、仏様ってヤツで…」
キース 「お前なあ…」
俺の家は怪談スポットでもない、と怒ってますけど。
当然かと…。
2026/09/03 (Thu)
☆御本尊様が怖い人
新学期に入っても続くのが残暑、週末は生徒会長宅が一番。
出て来た話題が肝試し会場で、元老寺の裏山が子供会用で。
キース 「俺の家を何だと思っているんだ、お前は!」
ジョミー「お寺なんだし、タクシーで来るのがいてもさ…」
シロエ 「そりゃまあ、不思議は無いんですけどねえ…」
サム 「相手が悪いぜ、親父さんにバレたら詰みだろ…」
アドス和尚の怒りは半端ねえし、とサム君が竦める肩。
サム 「呼び付けられて、罰礼百回、ありそうでよ…」
ジョミー「ちょ、ソレは勘弁…!」
キース 「だったら、無礼な発言をするんじゃない!」
ジョミー「分かったってば…」
元老寺なんて行きたくもないしね、とジョミー君、逃げ腰。
ジョミー「迷惑な人だって、避けて通るくらいだしさ…」
シロエ 「あの人、お盆前に結局、顔を出さずですか?」
キース 「はあ?」
シロエ 「アンダーを借りてた期間です、夜にコッソリ…」
交換するだけで、顔は出さない話でしたよ、とシロエ君。
シロエ 「棚経の時は、顔出しどころか、座ってましたが」
スウェナ「そうだったわねえ、棚経応援で給水スポット…」
キース 「正直、有難いサービスだったぞ」
サム 「俺のコースにも、欲しかったのによ…」
片手落ちだぜ、とサム君、ブツブツ。
サム 「両方は無理なの、分かってるけどよ…」
キース 「来年あっても、サムには譲れん…」
ジョミー「やっぱさあ、切実に欲しいの、自転車組だし…」
サム 「俺も自転車で、おまけにスクーターの後をよ…」
必死に追い掛けて走ってるんだぜ、とサム君の嘆き節。
サム 「顔を出さねえコースでいいから、ドリンク…」
スウェナ「普通に無理でしょ?」
キース 「無理だろうな」
御本尊様が怖いのとは違うし、と副住職。
キース 「アンダーの交換の時には、一度も見ていない」
シロエ 「全力で回避ですか…」
キース 「そのようだ…」
よほど怖いらしい、と苦笑ですけど。
肝試し並み…?
2026/09/04 (Fri)
☆阿弥陀様の広い懐
残暑が続く中で新学期スタート、週末は生徒会長宅な面々。
元老寺の裏山が肝試し会場な話から、棚経の回想モードで。
シロエ 「御本尊様、よっぽど怖いんでしょうねえ…」
キース 「日頃の行いが最悪すぎるしな…」
サム 「やっぱ、仏罰が当たるレベルかよ…」
キース 「未だに当たらん辺りを見ると、どうだか…」
阿弥陀様の懐がビッグサイズ過ぎる、とキース君の嘆き節。
キース 「一度くらい懲りてくれれば、俺も楽なのに…」
ブルー 「阿弥陀様の懐が狭かった場合、大惨事だよ?」
シロエ 「そうなんですか?」
ブルー 「そもそも、お念仏の意味を知っているかい?」
其処が基本になるんだけどさ、と生徒会長の問い。
ブルー 「これだ、と考えている答えを挙げてみたまえ」
シロエ 「えっと…。極楽往生でしたっけ?」
キース 「一般的には、その辺りが限界だろうな」
ブルー 「サムの場合は、もう少し深くなる筈だよ」
どうかな、サム、と生徒会長の御指名。
ブルー 「ぼくの直弟子としての答えは、どういうヤツ?」
サム 「お念仏を唱えた人は誰でも、お浄土行きだよな」
ブルー 「ピンポーン!」
キース 「正確に言うなら、生涯の間に、一度でもいい」
たった一度の南無阿弥陀仏で、お浄土行きだ、とキース君。
キース 「もっとも、一般人には、あまり話さないがな…」
シロエ 「そうなんですか?」
ブルー 「あんまり言いすぎると、手抜きが増えてさ…」
キース 「悪事を働くヤツも増えるし、厳しくしている」
日課念仏というヤツもあるぞ、と副住職が繰る数珠レット。
キース 「一日の間に、お念仏を三百回の日課だ」
スウェナ「お坊さん向けよね?」
キース 「残念ながら、一般向けだ!」
上級者限定だが、とキース君の解説。
キース 「檀家さんでも、修行を終えた人用だな」
一同 「「「は?」」」
キース 「修行があるんだ」
クリアした人だけの日課になる、と言ってますけど。
一般人向け…?
2026/09/05 (Sat)
☆一般人向けの修行
残暑が続いても新学期スタート、週末は生徒会長宅が一番。
棚経の回想から話題がお念仏でして、一般向けの修行の話。
シロエ 「一般人が修行って、何なんです?」
ブルー 「そのまんまだけど?」
サム 「俺も初耳なんだけどよ…」
やっていねえ気が、とサム君が傾げる首。
サム 「一日に、お念仏を三百回とか、聞いていねえし」
ブルー 「当たり前だよ、クリアどころか、参加してない」
シロエ 「マジですか?」
スウェナ「どういう意味よ、サムは直弟子なんでしょ?」
一般人向けなら、受けるべきだわ、とスウェナちゃん。
スウェナ「それとも、お寺に行かなきゃダメって言うの?」
ブルー 「ピンポーン!」
お寺に通うのは大原則、と生徒会長が立てる人差し指。
ブルー 「修行期間中は毎日通って、朝から晩まで!」
一同 「「「ええっ!?」」」
ブルー 「ホントだってば、メインの修行が夜だしね…」
キース 「もっとも、夜までやるのは一日だけだが…」
他の日は夕方で解散になる、とキース君も。
キース 「ただし、夜までやる日だけは、欠席不可で…」
ブルー 「この日に参加しないと、最終日にさ…」
キース 「資格が貰えないことも多いし…」
やむを得ない事情の場合のみ、考慮される、という説明。
キース 「急病だとか、どうしても仕事が休めないとか…」
サム 「一般向けにしては、厳しすぎねえ?」
ブルー 「だから、普通は、引退後のご高齢の方がさ…」
キース 「メインの参加者で、若手はレアらしいぞ」
付き添い以外で自主的な参加は珍しいそうだ、と副住職。
キース 「拘束日数も、一週間ほどになるしな…」
一同 「「「うーん…」」」
本当に一般向けなのか、と疑問を抱くしかないヤツで。
シロエ 「あのですね…。それって、上級者どころか…」
サム 「セミプロ向けなんでねえの?」
ブルー 「違うね、一般向け!」
参加の機会もレアになるけど、と言ってますけど。
レアって…?
2026/09/06 (Sun)
☆レアらしい開催
残暑が終わらない中で新学期、週末は涼しい生徒会長宅で。
其処で出て来た、お念仏の話から、一般向けの修行の情報。
サム 「参加の機会もレアって、何なんだよ?」
ブルー 「元老寺では、多分、長らく、やっていないかと」
キース 「そうだな、俺が生まれた後には一度も無い筈だ」
一同 「「「はあ?」」」
そんな修行が存在するのか、と誰もが仰天。
シロエ 「キース先輩が生まれてからって、半端ないです」
ジョミー「年を取らないのは置いておいても、大学卒で…」
スウェナ「卒業してからの年数も、かなりになるわよ…」
サム 「それだけの期間、やっていねえとか…」
どの辺が一般人向けなんだよ、とサム君の疑問。
サム 「誰でも参加出来るんでなけりゃよ…」
シロエ 「一般向けとは言い難いですよね…」
ブルー 「だけど、一般向けなんだってば」
スウェナ「信じられないわ…」
もっと頻繁に開催するべきでしょ、とスウェナちゃん。
スウェナ「行きたい人は誰でも、行けてこそだし…」
キース 「其処の理念は確かなんだが、レアだからこそ…」
ブルー 「有難味というか、参加した甲斐がね…」
シロエ 「あると言われても、理解の範疇外です…」
お坊さんの発想は違うんでしょうか、とシロエ君の問い。
シロエ 「レアさに重きを置いている理屈ですか?」
ブルー 「そういうことだね、そう簡単にはさ…」
キース 「修行道場の門は開かないぞ」
一同 「「「修行道場!?」」」
なんだソレは、と顔を見合わせる御一同様。
シロエ 「修行道場って、キース先輩が…」
ジョミー「璃母恩院で行ってたアレのことかな…」
ブルー 「ピンポーン!」
ソレで合ってる、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「キースが行った修行道場の、簡易版でさ…」
サム 「簡易版ってえのが、存在するのかよ?」
キース 「一般向けにしか、開放していないがな…」
お前が行っても裏技は無理だ、と言ってますけど。
簡易版…?
2026/09/07 (Mon)
☆入門者になるイベ
残暑厳しい中で迎えた新学期、涼しい生徒会長宅での週末。
お念仏の話が切っ掛けで出たのが、修行道場の簡易版とか。
サム 「俺だと、参加出来ねえってか?」
キース 「参加してもいいが、さっき言った通り裏技は…」
ブルー 「認められないと言うか、正式な道場じゃないし」
サム 「簡易版だから、ってえことかよ?」
俺が行っても無駄足なのかよ、とサム君の問い。
サム 「一週間だか、通い詰めた分の修行がパアって?」
キース 「パアとは違って、上級者の一般人な扱いだな」
シロエ 「お念仏を三百回とかいうヤツですか?」
ブルー 「ピンポーン!」
修行を終えたら、仏弟子扱いだしね、と生徒会長の笑み。
ブルー 「僧籍じゃないけど、入門者として扱われるわけ」
一同 「「「入門者?」」」
キース 「男なら入道、女性の場合は尼入道だ」
一同 「「「えっと…?」」」
入道雲とかのアレか、としか分からないのが御一同様。
シロエ 「入道っていうのは、入道雲と同じでしょうか」
ブルー 「意味合いとしては、ソレで合ってる」
キース 「入道雲は、本来、坊主雲のような言葉だし…」
スウェナ「それじゃ、お坊さんとして扱われるの?」
それで、お念仏を三百回かしら、とスウェナちゃんの疑問。
スウェナ「お坊さんなら、三百回は当然よね…」
ブルー 「年数を経てると、よいしょの代わりに、お念仏」
一同 「「「は?」」」
ブルー 「暮らしのリズムに、お念仏が溶け込むってこと」
キースの場合は、まだまだだね、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「一般人だと、上級者でもさ…」
キース 「無理な境地だ」
俺も目指してはいるが、と副住職が繰る数珠レット。
キース 「簡易版の修行道場でも、なかなか厳しい」
ブルー 「だからこそ、準備にも時間と手間がね…」
キース 「開催する時は、璃母恩院からも…」
ブルー 「紅白の餅だよ?」
それくらいレアなイベント、と説明ですけど。
紅白の餅…?
2026/09/08 (Tue)
☆お祝いの餅なイベ
残暑の中で新学期スタート、週末は生徒会長宅な後一同様。
お念仏の話から出た、一般人向け修行道場がレアだそうで。
シロエ 「紅白のお餅が届くって、お祝いですか?」
ブルー 「ピンポーン!
キース 「開催おめでとうございます、と璃母恩院から…」
ブルー 「立派な鏡餅が届く仕組みになってる」
ビッグサイズの紅白だよ、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「修行道場の開催中は、御本尊様の前に飾るわけ」
キース 「もちろん、お礼はしないといけないんだが…」
サム 「やっぱ、お礼も高くつくよな…?」
キース 「そのようだ。準備期間に、資金集めが必須だな」
参加する気が無い人も含めて、御浄財を、と副住職、合掌。
キース 「色々な面で高くつくから、開催もレアになる」
ブルー 「自分の代で一回出来れば、上等らしいね」
一同 「「「うーん…」」」
レアになるのも仕方ないか、と思わざるを得ない理由。
サム 「キース、親父さんは開催したことあるのかよ?」
キース 「いや、俺の祖父の頃にやったきりだ…」
スウェナ「それじゃ、近々、やる予定かしら?」
キース 「生憎、特殊事情のせいで、やれそうにない…」
引退するとなったら別だろうが、とキース君の苦笑。
キース 「俺も親父も、年を取らないのがバレているし…」
ジョミー「何か関係あるってこと?」
キース 「いいか、自分の代で一度出来れば、上等なんだ」
ブルー 「余裕ありまくりだから、他所に譲るべきでさ…」
近隣のお寺が優先されてしまうよ、と銀青様の説明が。
ブルー 「お祝いの餅が届くほどのイベ、何処のお寺も…」
キース 「一度くらい開催したいしな…」
複数回をこなす所もゼロではないが、とキース君。
キース 「檀家さんが熱心な場所だと、押される形で…」
ブルー 「自分の代で二回、三回とやるんだけれど…」
キース 「田舎が舞台になるわけで…」
都市化している此処では無理だ、と言ってますけど。
檀家さん次第…。
2026/09/09 (Wed)
☆複数回もオッケー
残暑が厳しい中でも新学期スタート、週末は生徒会長宅で。
其処で話題になったお念仏、上級者向けの日課があるとか。
シロエ 「開催回数が多いと、複数回参加もアリですか?」
キース 「もちろんだ。二回、三回という人も多いぞ」
ブルー 「二回目以降は、重ねと呼ぶね」
サム 「でもよ、複数回も参加するとよ、お念仏もよ…」
その分、加算されるんでねえの、とサム君の複雑そうな顔。
サム 「修行道場をクリアした人には、日課だよな?」
ジョミー「一日に三百回とか言っていたよね…?」
スウェナ「二回行ったら、六百回になるんじゃないかしら」
シロエ 「三回目の人だと、九百回になりそうです…」
どれだけの時間がかかるんでしょう、とシロエ君が折る指。
シロエ 「南無阿弥陀仏を一回で1秒と数えたとして…」
ジョミー「三百回で、三百秒だし、何分だっけ…?」
サム 「5分だよなあ、まあ、ギリギリいけるか…」
スウェナ「三百回だと、15分だわよ…」
一日に15分も唱えるわけ、とスウェナちゃん、愕然。
スウェナ「厳しすぎでしょ、5分だったら、まだしも…」
キース 「いや、加算する仕組みではない」
ブルー 「何回行こうが、日課念仏は三百回だよ」
その点については、安心したまえ、と銀青様の仰せ。
ブルー 「その上、ついでで唱えていいしさ」
一同 「「「は?」」」
ブルー 「お坊さん生活が長いと、ヨイショも、お念仏!」
キース 「同じ理屈で、わざわざ合掌しなくてもいいんだ」
正座も全く必要ない、と副住職も。
キース 「極端な話、発声練習のついででも許される!」
ブルー 「かしこまらなくても、安心、安全!」
ただし、一日三百回は動かせないしね、と念押し。
ブルー 「軽い気分で参加した場合、後悔は確実!」
キース 「何処かの馬鹿に、やらせたい気がするが…」
シロエ 「無理でしょう?」
??? 「当然だよ!」
そんな修行をやらせるなんて、と即答ですけど。
誰ですか…?
2026/09/10 (Thu)
☆三百回は嫌らしい人
残暑が厳しくても新学期、週末は涼しい生徒会長宅な面々。
お念仏の話から一般人向けの修行へ、複数回の参加も可能。
キース 「あんた、何処から湧いたんだ!」
??? 「決まってるだろう、ぼくの青の間からだよ!」
急ぐからね、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
Aブルー「勝手に修行を申し込まれちゃ、真面目に困るし」
シロエ 「いつもですけど、勝手すぎる登場ですよね」
キース 「まったくだ。厚かましいにも程がある」
Aブルー「厚かましいって、どの辺がさ!」
ぼくにしてみれば、大ピンチ、とソルジャーが尖らせる唇。
Aブルー「たまらないよね、一日に、お念仏を三百回とか」
サム 「一回だけでも、嫌がるヤツだよなあ…」
Aブルー「当たり前だよ、法要の時だけで沢山!」
シロエ 「この人、唱えてましたっけ…?」
いつも口パクだけの人では、とシロエ君の鋭い指摘。
シロエ 「さっきの話だと、一度だけでも唱えた人は…」
スウェナ「極楽往生だってことだったわよね?」
サム 「有難い効果なんだぜ、たまには唱えろよな」
ブルー 「ぼくとしたって、推奨するけどね」
君は努力が足りなさすぎるよ、と生徒会長も。
ブルー 「他人任せじゃ、出来ることもさ…」
ジョミー「出来ないと思うよ、頑張ってみたら?」
サム 「お前も、言えた柄じゃねえだろ」
キース 「修行どころか、逃げることしか考えていない」
いつになったら真面目にやるんだ、と副住職、腕組み。
キース 「親父は、お前の大学行きを待ち続けているぞ」
シロエ 「そうでしたっけ…」
Aブルー「ほらね、直弟子にしたって、こうだし…」
三百回は御免蒙る、とソルジャー、ブツブツ。
Aブルー「出来やしないし、押し込んだって逃げるよ!」
ブルー 「そうそう機会は無いんだけれどね?」
シロエ 「レアらしいですしね」
キース 「貴重だけに、あんたなんぞを…」
押し込むような枠は無いぞ、と言ってますけど。
でしょうねえ…。
2026/09/11 (Fri)
☆弟子になるらしいイベ
新学期だろうが厳しい残暑続き、週末は生徒会長宅な面々。
エアコンの効いた場所が一番、余計な人が来てしまった件。
キース 「いいか、何処で開催される時も、人気イベで…」
ブルー 「他所からのゲスト参加も普通なんだよ?」
Aブル-「其処までなのかい?」
キース 「開催自体がレアだと言っただろうが!」
自分の代で一度出来れば上等だとな、とキース君の渋面。
キース 「ゲスト枠も大抵、少なめなんだし…」
シロエ 「少人数しか行けない仕組みですね?」
ブルー 「後々まで、責任があるイベだしさ…」
一同 「「「はあ?」」」
開催したら、それでいいのでは、と誰もが見合わせる顔。
サム 「責任ってえのは、何なんだよ?」
キース 「そのまんまだな」
ブルー 「参加者は全員、弟子という扱いになるからね」
一同 「「「弟子?」」」
なんだソレは、とキョトンとしている御一同様。
シロエ 「弟子というのは、文字通りでいいんでしょうか」
キース 「いわゆる仏弟子というヤツになる」
サム 「ちょ、ソレって、俺とか、ジョミーとかとよ…」
ブルー 「同列と取って貰って差し支えないけど?」
主催したお寺の住職さんが師僧になるわけ、と説明が。
ブルー 「もっとも、一般人向けだけだし、形だけだね」
スウェナ「形だけって、どういう意味よ?」
ブルー 「本物の師弟関係ほどには、厳しくないってこと」
キース 「坊主は師僧に絶対服従だが、適用されない」
逆らって喧嘩になっても、罰も来ないな、と副住職。
キース 「もちろん、弟子としての務めも義務も有り得ん」
サム 「かなり軽そうな関係でねえの?」
俺はブルーに絶対服従なのに、とサム君が顎に当てる手。
サム 「それでも弟子だと言えるのかよ?」
ブルー 「言えるからこそ、アフターケアがね…」
Aブルー「何かサービスあるのかい?」
キース 「追加と言うか…」
振り返り会とかが開催される、という答えですけど。
えっと…?
2026/09/12 (Sat)
☆アフターケアの内容
新学期になっても残暑続きで、週末は生徒会長宅が一番で。
出て来た話題が一般人向けの修行で、住職の仏弟子だとか。
シロエ 「振り返り会というのは、何なんです?」
ブルー 「そのままの意味だね、振り返りの会ってこと」
サム 「修行についての、振り返りかよ?」
キース 「平たく言うなら、おさらい会と言った所か」
終了した後、何年か経ったら開催される、と説明が。
キース 「住職ではなくて、特別に呼ばれた講師が主役だ」
一同 「「「講師?」」」
キース 「専門知識を持った僧侶で、布教が仕事で…」
ブルー 「全国各地を飛び回ってるけど、特別にさ…」
修行の期間中は、専属になるわけ、と生徒会長。
ブルー 「お寺に部屋があったら、泊まることもあるね」
キース 「もっとも、普通の場合は宿を取るようだぞ」
スウェナ「それは居心地の問題かしら?」
ブルー 「ピンポーン!」
講師の仕事はハードだしさ、と生徒会長の苦笑。
ブルー 「早朝に出勤して来て、朝一番の講義だし」
キース 「夕方も遅いし、夕方からの行事もあるしな」
ジョミー「夜の間くらいは、ゆっくりしたいって?」
ブルー 「修行を積んだ件と、これとは別件!」
快適な環境が保証されなきゃ外泊、と言われましても。
サム 「講師がソレでいいのかよ…」
シロエ 「そんな感じの人なら、其処にいますよ」
一同 「「「あー…」」」
Aブルー「どうして、ぼくの方を見るのさ?」
失礼すぎるよ、とソルジャーの不満そうな顔。
Aブルー「どの辺が、ぼくと似ていると?」
シロエ 「地位の高さと、普段の行動が不釣り合いです」
サム 「言われりゃ、そうだよなあ…」
自分の船でも、そうらしいし、とサム君も同意。
サム 「んでよ、講師の方はよ、振り返り会によ…」
キース 「お呼びするのが慣例だ」
ブルー 「講義の内容を、おさらいする会だなんだしね」
他にも揃って本山詣でとかが、と言ってますけど。
アフターケアで…?
2026/09/13 (Sun)
☆便乗して来た人
新学期になっても残暑なだけに、週末は生徒会長宅な面々。
お念仏の話から一般人向けの修行の方へ、開催もレアとか。
シロエ 「本山詣でというのは、璃母恩院ですか?」
キース 「そうなるな。此処からだと、地元なんだが…」
サム 「遠かった時には、泊まりがけかよ?」
ブルー 「ツアーを組んでのお参りになるね」
一大イベント、と生徒会長の解説。
ブルー 「修行だけでも費用がかかるし、本山詣ではさ…」
スウェナ「懐に余裕のある人だけなのね?」
キース 「厳しいようだが、そうせざるを得ないし…」
ブルー 「お寺によっては、積み立てコースを組む所もね」
修行が終わった翌年とかに出掛ける方向で、という話も。
ブルー 「そんな具合で、アフターケアが要るわけ」
一同 「「「うーん…」」」
キース 「それを纏めて扱う係が、師僧になった住職で…」
ブルー 「きちんと管理しないと、講師のスケジュール…」
押さえられなくて苦労するしさ、と明かされる舞台裏。
ブルー 「檀家さんだけなら、やりやすいけど…」
キース 「他所からの参加者まで、連絡対象だしな…」
シロエ 「人気イベでなくても、人数を絞りそうです」
ブルー 「ピンポーン!」
だから何処でも、最低限の人数で募集、と納得の事情。
ブルー 「信心深くもないゲストなんか、お断りだよ」
キース 「何処かの馬鹿が混ざりたくても、まず無理だ」
Aブルー「無理で結構!」
ブルー 「そうだろうねえ…」
第一、務まるわけもないしさ、と生徒会長、バッサリ。
ブルー 「法要の時でも、何もしないし…」
Aブルー「そうそう、その法要の件なんだけどさ…」
ちょうどいいから、この機会に、と膝を乗り出す人。
Aブルー「この秋も、よろしくお願いするよ!」
キース 「よろしくと言うのは、アレの話か…?」
Aブルー「お彼岸なんだし、他にあるとでも?」
一同 「「「うわー…」」」
またしてもアレか、と誰もが遠い目ですけど。
お彼岸…。
2026/09/14 (Mon)
☆便乗でもオッケー
残暑続きでも容赦なく新学期、週末は涼しい生徒会長宅で。
上級者向けの修行の話に、迷惑な人が便乗して来たのが今。
キース 「ソレが、ついでにするような話か?」
ブルー 「きちんと日を改めて、挨拶に来るべき話だね」
シロエ 「ホントですって、失礼すぎます」
Aブルー「あっ、そうなんだ? なるほどねえ…」
気が付かなくて悪かったよ、と素直に詫びが入りまして。
Aブルー「じゃあ、後日、出直すということで」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「今日は帰るよ、ぶるぅ、お土産あるかな?」
ぶるぅ 「もっちろ~ん! お菓子、包むね!」
ちょっと待ってて、とドアの方へ跳ねてゆくお子様。
ぶるぅ 「保冷剤とかは、つけなくていい?」
Aブルー「直帰になるから、無くてオッケー!」
ぶるぅ 「分かったあ!」
多めがいいよね、とテイクアウトの準備に出掛ける模様。
ぶるぅ 「新作のアイスも買ったし、セットにしとく!」
Aブルー「ありがとう! 追い出し組と違って気が利くね」
キース 「ぶるぅ、待った!」
ぶるぅ 「えっ、他にもオマケつけるの?」
晩ご飯の支度は出来てないけど、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「ランチの残り物なら、あるんだけど…」
キース 「違う、こいつの訪問なんぞは、一回でいい!」
Aブルー「えっと…?」
キース 「出直さなくても、ついで依頼で充分だ!」
二度も乱入されるよりはな、とキース君、目がマジ。
キース 「他のみんなも、そっちのコースを希望かと…」
一同 「「「はいっ!!!」」」
Aブルー「みんなして、ぼくを邪魔者扱い!?」
キース 「自覚だったら、嫌というほどある筈だが…?」
まさか無いとは言わないだろうな、と吊り上げる眉。
キース 「お彼岸の件なら、承知した!」
サム 「いつも通りに、法要ってことだよなあ?」
シロエ 「きちんと出ますよ!」
Aブルー「いいんだけどさ…」
露骨に迷惑がらなくても、と悔しそうですけど。
日頃の行い…。
2026/09/15 (Tue)
さて、9月。残暑厳しい中でも、夏休みが終わった人たち。
週末が来るなり、生徒会長宅に出掛けたシャン学メンバー。
シロエ 「暑いですねえ…。まだまだ夏の延長ですよ…」
ジョミー「秋が来る時期、年々、先になっていくよね…」
スウェナ「その内、10月も夏になりそう…」
キース 「暑さ寒さも彼岸まで、というのは死語だな…」
坊主の俺が言うのもアレなんだが、とキース君の苦笑い。
キース 「親父の時代は、お盆が済んだら、ひと息で…」
シロエ 「涼しくなっていたんでしょうねえ…」
キース 「朝晩、肌寒いと思う時さえあったそうだ」
一同 「「「うーん…」」」
マジか、と皆が見合わせる顔。
ジョミー「信じられない話なんだけど、マジかも…」
キース 「裏山からの風が、秋風だったと聞いている」
シロエ 「墓地から吹いて来るせいでしょうか?」
キース 「失礼な! お化け屋敷ではない!」
出ると噂が立ったこともないぞ、とキース君の渋面。
キース 「裏山の奥も山だし、空気が冷えているだけだ!」
スウェナ「科学的に証明出来るってわけね?」
ジョミー「残念、心霊スポット、期待したんだけどな…」
シロエ 「ジョミー先輩、そういうの、好きですしね」
出るんだったら行くんですか、とシロエ君の問い。
シロエ 「たった一人で、肝試しとかに!」
ジョミー「一人では、ちょっと…。サムか誰かと…」
サム 「なんで俺だよ!?」
ジョミー「一応、お経はマスターしてるしさ…」
ぼくより遥かにマシなレベルで、とジョミー君。
ジョミー「お念仏だけじゃないの、ガチだし…」
サム 「まあなあ…。ブルーに仕込まれたしよ…」
シロエ 「付き添いとしては、頼もしそうです!」
お二人で如何ですか、とシロエ君。
シロエ 「出ないと言ってますけど、現地調査に!」
ジョミー「夜だと、少しは涼しくなるかな…」
キース 「肝試し会場でもない!」
町内の子供会には貸すが、と言ってますけど。
肝試しに…?
2026/09/01 (Tue)
星肝試し会場に便利
まだまだ残暑厳しい季節で、週末は生徒会長宅な御一同様。
キース君が言うには、アドス和尚の時代は秋風だったとか。
シロエ 「ご町内の子供会で、肝試しですか?」
スウェナ「あの裏山で?」
キース 「不本意ながら、会場としてはうってつけだし…」
夏休み中の人気イベだ、とキース君の渋面。
キース 「肝試しの前後の集合場所に、宿坊が便利なんだ」
サム 「あー、食堂とか、広間とかあるしよ…」
キース 「庫裏でもいいんだが、抹香臭い点が問題で…」
シロエ 「子供さんたちに、敬遠されるんですね?」
本堂と廊下で直結な仕様ですし、とシロエ君のツッコミ。
シロエ 「宿坊だったら、切り離された建物ですから…」
キース 「お前にまで言われたくはないが、否定出来ない」
ジョミー「肝試しだったら、お化け、出るよね?」
キース 「お化けが出ない肝試しなんぞは、片手落ちだ」
それなりに工夫しているようだぞ、とキース君、苦笑。
キース 「肝試しの夜になったら、墓地の方から悲鳴が…」
サム 「聞こえるのかよ?」
キース 「子供の悲鳴は、よく響くからな…」
シロエ 「夏の風物詩になっているわけですか…」
本物が出ても分かりませんね、とシロエ君が傾げる首。
シロエ 「混ざっていたって、誰も気付きませんよ?」
キース 「失礼な!」
ジョミー「でもさ、出ないって言い切れるわけ?」
キース 「お前、失礼にも程があるだろう!」
親父の耳に入ったら詰むぞ、とキース君の睨み。
キース 「来年の棚経で、スクーターを追う羽目に…」
ジョミー「ないない、それだけは絶対に!」
サム 「親父さんのお供は、ジョミーじゃ務まらねえよ」
お経も満足に読めねえんだし、とサム君の鋭い指摘。
サム 「けどよ、絶対に出ねえって、言い切れねえぜ?」
キース 「貴様まで言うか!」
ジョミー「流しもあると思うんだよねえ…」
キース 「はあ?」
流しというのは何だ、とキース君、キョトン。
どういう意味…?
2026/09/02 (Wed)
☆タクシーに乗るブツ
夏休みが終わっても暑い季節で、週末は生徒会長宅な面々。
其処で出て来た元老寺の裏山の話、肝試しの会場だそうで。
キース 「流しだなどと、タクシーじゃあるまいし」
ジョミー「そのタクシーでもさあ、乗るって聞くけど?」
キース 「乗るとは、何が…?」
ジョミー「話の流れで気付かないとか、鈍すぎない?」
タクシーに乗るって話は多いよ、とジョミー君、ニンマリ。
ジョミー「何処の地方でも、多分、あるんじゃないかな…」
シロエ 「どうでしょう。そうとは限らないのでは?」
サム 「それこそ、なんでなんだよ? 乗らねえ手は…」
スウェナ「無いと思うわ、タクシーが走っているんだもの」
止めて乗るのが王道でしょ、とスウェナちゃんも。
スウェナ「乗ったら運んで貰えるんだし、便利ツールよ?」
シロエ 「でもですね…。地方都市だと、タクシーが…」
サム 「そりゃまあ、ねえって地域もゼロじゃねえけど」
ジョミー「走ってない場所は、除外でいいと思うよ」
無い袖は振れぬじゃないんだけどね、とジョミー君。
ジョミー「もっとも、無賃乗車なコースは確定で…」
シロエ 「そうじゃなくって、タクシーが流さないんです」
一同 「「「は?」」」
どういうケースだ、と皆が見合わせる顔。
ジョミー「流しのタクシー、普通はあるよ?」
サム 「夜が遅けりゃ、仕方ねえけど…」
キース 「違うだろうな、シロエが言うのはド田舎で…」
シロエ 「流石は、キース先輩!」
地方のお寺に行くことありますしね、とシロエ君の笑み。
シロエ 「タクシーは、タクシー乗り場で乗るようなトコ」
キース 「たまにあるんだ、呼ばないと来ない所がな…」
一同 「「「うーん…」」」
タクシーが少なすぎるせいか、と納得な理由。
キース 「ところで、流しで誰を乗せると?」
ジョミー「決まってるじゃない、仏様ってヤツで…」
キース 「お前なあ…」
俺の家は怪談スポットでもない、と怒ってますけど。
当然かと…。
2026/09/03 (Thu)
☆御本尊様が怖い人
新学期に入っても続くのが残暑、週末は生徒会長宅が一番。
出て来た話題が肝試し会場で、元老寺の裏山が子供会用で。
キース 「俺の家を何だと思っているんだ、お前は!」
ジョミー「お寺なんだし、タクシーで来るのがいてもさ…」
シロエ 「そりゃまあ、不思議は無いんですけどねえ…」
サム 「相手が悪いぜ、親父さんにバレたら詰みだろ…」
アドス和尚の怒りは半端ねえし、とサム君が竦める肩。
サム 「呼び付けられて、罰礼百回、ありそうでよ…」
ジョミー「ちょ、ソレは勘弁…!」
キース 「だったら、無礼な発言をするんじゃない!」
ジョミー「分かったってば…」
元老寺なんて行きたくもないしね、とジョミー君、逃げ腰。
ジョミー「迷惑な人だって、避けて通るくらいだしさ…」
シロエ 「あの人、お盆前に結局、顔を出さずですか?」
キース 「はあ?」
シロエ 「アンダーを借りてた期間です、夜にコッソリ…」
交換するだけで、顔は出さない話でしたよ、とシロエ君。
シロエ 「棚経の時は、顔出しどころか、座ってましたが」
スウェナ「そうだったわねえ、棚経応援で給水スポット…」
キース 「正直、有難いサービスだったぞ」
サム 「俺のコースにも、欲しかったのによ…」
片手落ちだぜ、とサム君、ブツブツ。
サム 「両方は無理なの、分かってるけどよ…」
キース 「来年あっても、サムには譲れん…」
ジョミー「やっぱさあ、切実に欲しいの、自転車組だし…」
サム 「俺も自転車で、おまけにスクーターの後をよ…」
必死に追い掛けて走ってるんだぜ、とサム君の嘆き節。
サム 「顔を出さねえコースでいいから、ドリンク…」
スウェナ「普通に無理でしょ?」
キース 「無理だろうな」
御本尊様が怖いのとは違うし、と副住職。
キース 「アンダーの交換の時には、一度も見ていない」
シロエ 「全力で回避ですか…」
キース 「そのようだ…」
よほど怖いらしい、と苦笑ですけど。
肝試し並み…?
2026/09/04 (Fri)
☆阿弥陀様の広い懐
残暑が続く中で新学期スタート、週末は生徒会長宅な面々。
元老寺の裏山が肝試し会場な話から、棚経の回想モードで。
シロエ 「御本尊様、よっぽど怖いんでしょうねえ…」
キース 「日頃の行いが最悪すぎるしな…」
サム 「やっぱ、仏罰が当たるレベルかよ…」
キース 「未だに当たらん辺りを見ると、どうだか…」
阿弥陀様の懐がビッグサイズ過ぎる、とキース君の嘆き節。
キース 「一度くらい懲りてくれれば、俺も楽なのに…」
ブルー 「阿弥陀様の懐が狭かった場合、大惨事だよ?」
シロエ 「そうなんですか?」
ブルー 「そもそも、お念仏の意味を知っているかい?」
其処が基本になるんだけどさ、と生徒会長の問い。
ブルー 「これだ、と考えている答えを挙げてみたまえ」
シロエ 「えっと…。極楽往生でしたっけ?」
キース 「一般的には、その辺りが限界だろうな」
ブルー 「サムの場合は、もう少し深くなる筈だよ」
どうかな、サム、と生徒会長の御指名。
ブルー 「ぼくの直弟子としての答えは、どういうヤツ?」
サム 「お念仏を唱えた人は誰でも、お浄土行きだよな」
ブルー 「ピンポーン!」
キース 「正確に言うなら、生涯の間に、一度でもいい」
たった一度の南無阿弥陀仏で、お浄土行きだ、とキース君。
キース 「もっとも、一般人には、あまり話さないがな…」
シロエ 「そうなんですか?」
ブルー 「あんまり言いすぎると、手抜きが増えてさ…」
キース 「悪事を働くヤツも増えるし、厳しくしている」
日課念仏というヤツもあるぞ、と副住職が繰る数珠レット。
キース 「一日の間に、お念仏を三百回の日課だ」
スウェナ「お坊さん向けよね?」
キース 「残念ながら、一般向けだ!」
上級者限定だが、とキース君の解説。
キース 「檀家さんでも、修行を終えた人用だな」
一同 「「「は?」」」
キース 「修行があるんだ」
クリアした人だけの日課になる、と言ってますけど。
一般人向け…?
2026/09/05 (Sat)
☆一般人向けの修行
残暑が続いても新学期スタート、週末は生徒会長宅が一番。
棚経の回想から話題がお念仏でして、一般向けの修行の話。
シロエ 「一般人が修行って、何なんです?」
ブルー 「そのまんまだけど?」
サム 「俺も初耳なんだけどよ…」
やっていねえ気が、とサム君が傾げる首。
サム 「一日に、お念仏を三百回とか、聞いていねえし」
ブルー 「当たり前だよ、クリアどころか、参加してない」
シロエ 「マジですか?」
スウェナ「どういう意味よ、サムは直弟子なんでしょ?」
一般人向けなら、受けるべきだわ、とスウェナちゃん。
スウェナ「それとも、お寺に行かなきゃダメって言うの?」
ブルー 「ピンポーン!」
お寺に通うのは大原則、と生徒会長が立てる人差し指。
ブルー 「修行期間中は毎日通って、朝から晩まで!」
一同 「「「ええっ!?」」」
ブルー 「ホントだってば、メインの修行が夜だしね…」
キース 「もっとも、夜までやるのは一日だけだが…」
他の日は夕方で解散になる、とキース君も。
キース 「ただし、夜までやる日だけは、欠席不可で…」
ブルー 「この日に参加しないと、最終日にさ…」
キース 「資格が貰えないことも多いし…」
やむを得ない事情の場合のみ、考慮される、という説明。
キース 「急病だとか、どうしても仕事が休めないとか…」
サム 「一般向けにしては、厳しすぎねえ?」
ブルー 「だから、普通は、引退後のご高齢の方がさ…」
キース 「メインの参加者で、若手はレアらしいぞ」
付き添い以外で自主的な参加は珍しいそうだ、と副住職。
キース 「拘束日数も、一週間ほどになるしな…」
一同 「「「うーん…」」」
本当に一般向けなのか、と疑問を抱くしかないヤツで。
シロエ 「あのですね…。それって、上級者どころか…」
サム 「セミプロ向けなんでねえの?」
ブルー 「違うね、一般向け!」
参加の機会もレアになるけど、と言ってますけど。
レアって…?
2026/09/06 (Sun)
☆レアらしい開催
残暑が終わらない中で新学期、週末は涼しい生徒会長宅で。
其処で出て来た、お念仏の話から、一般向けの修行の情報。
サム 「参加の機会もレアって、何なんだよ?」
ブルー 「元老寺では、多分、長らく、やっていないかと」
キース 「そうだな、俺が生まれた後には一度も無い筈だ」
一同 「「「はあ?」」」
そんな修行が存在するのか、と誰もが仰天。
シロエ 「キース先輩が生まれてからって、半端ないです」
ジョミー「年を取らないのは置いておいても、大学卒で…」
スウェナ「卒業してからの年数も、かなりになるわよ…」
サム 「それだけの期間、やっていねえとか…」
どの辺が一般人向けなんだよ、とサム君の疑問。
サム 「誰でも参加出来るんでなけりゃよ…」
シロエ 「一般向けとは言い難いですよね…」
ブルー 「だけど、一般向けなんだってば」
スウェナ「信じられないわ…」
もっと頻繁に開催するべきでしょ、とスウェナちゃん。
スウェナ「行きたい人は誰でも、行けてこそだし…」
キース 「其処の理念は確かなんだが、レアだからこそ…」
ブルー 「有難味というか、参加した甲斐がね…」
シロエ 「あると言われても、理解の範疇外です…」
お坊さんの発想は違うんでしょうか、とシロエ君の問い。
シロエ 「レアさに重きを置いている理屈ですか?」
ブルー 「そういうことだね、そう簡単にはさ…」
キース 「修行道場の門は開かないぞ」
一同 「「「修行道場!?」」」
なんだソレは、と顔を見合わせる御一同様。
シロエ 「修行道場って、キース先輩が…」
ジョミー「璃母恩院で行ってたアレのことかな…」
ブルー 「ピンポーン!」
ソレで合ってる、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「キースが行った修行道場の、簡易版でさ…」
サム 「簡易版ってえのが、存在するのかよ?」
キース 「一般向けにしか、開放していないがな…」
お前が行っても裏技は無理だ、と言ってますけど。
簡易版…?
2026/09/07 (Mon)
☆入門者になるイベ
残暑厳しい中で迎えた新学期、涼しい生徒会長宅での週末。
お念仏の話が切っ掛けで出たのが、修行道場の簡易版とか。
サム 「俺だと、参加出来ねえってか?」
キース 「参加してもいいが、さっき言った通り裏技は…」
ブルー 「認められないと言うか、正式な道場じゃないし」
サム 「簡易版だから、ってえことかよ?」
俺が行っても無駄足なのかよ、とサム君の問い。
サム 「一週間だか、通い詰めた分の修行がパアって?」
キース 「パアとは違って、上級者の一般人な扱いだな」
シロエ 「お念仏を三百回とかいうヤツですか?」
ブルー 「ピンポーン!」
修行を終えたら、仏弟子扱いだしね、と生徒会長の笑み。
ブルー 「僧籍じゃないけど、入門者として扱われるわけ」
一同 「「「入門者?」」」
キース 「男なら入道、女性の場合は尼入道だ」
一同 「「「えっと…?」」」
入道雲とかのアレか、としか分からないのが御一同様。
シロエ 「入道っていうのは、入道雲と同じでしょうか」
ブルー 「意味合いとしては、ソレで合ってる」
キース 「入道雲は、本来、坊主雲のような言葉だし…」
スウェナ「それじゃ、お坊さんとして扱われるの?」
それで、お念仏を三百回かしら、とスウェナちゃんの疑問。
スウェナ「お坊さんなら、三百回は当然よね…」
ブルー 「年数を経てると、よいしょの代わりに、お念仏」
一同 「「「は?」」」
ブルー 「暮らしのリズムに、お念仏が溶け込むってこと」
キースの場合は、まだまだだね、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「一般人だと、上級者でもさ…」
キース 「無理な境地だ」
俺も目指してはいるが、と副住職が繰る数珠レット。
キース 「簡易版の修行道場でも、なかなか厳しい」
ブルー 「だからこそ、準備にも時間と手間がね…」
キース 「開催する時は、璃母恩院からも…」
ブルー 「紅白の餅だよ?」
それくらいレアなイベント、と説明ですけど。
紅白の餅…?
2026/09/08 (Tue)
☆お祝いの餅なイベ
残暑の中で新学期スタート、週末は生徒会長宅な後一同様。
お念仏の話から出た、一般人向け修行道場がレアだそうで。
シロエ 「紅白のお餅が届くって、お祝いですか?」
ブルー 「ピンポーン!
キース 「開催おめでとうございます、と璃母恩院から…」
ブルー 「立派な鏡餅が届く仕組みになってる」
ビッグサイズの紅白だよ、と生徒会長、いえ、銀青様。
ブルー 「修行道場の開催中は、御本尊様の前に飾るわけ」
キース 「もちろん、お礼はしないといけないんだが…」
サム 「やっぱ、お礼も高くつくよな…?」
キース 「そのようだ。準備期間に、資金集めが必須だな」
参加する気が無い人も含めて、御浄財を、と副住職、合掌。
キース 「色々な面で高くつくから、開催もレアになる」
ブルー 「自分の代で一回出来れば、上等らしいね」
一同 「「「うーん…」」」
レアになるのも仕方ないか、と思わざるを得ない理由。
サム 「キース、親父さんは開催したことあるのかよ?」
キース 「いや、俺の祖父の頃にやったきりだ…」
スウェナ「それじゃ、近々、やる予定かしら?」
キース 「生憎、特殊事情のせいで、やれそうにない…」
引退するとなったら別だろうが、とキース君の苦笑。
キース 「俺も親父も、年を取らないのがバレているし…」
ジョミー「何か関係あるってこと?」
キース 「いいか、自分の代で一度出来れば、上等なんだ」
ブルー 「余裕ありまくりだから、他所に譲るべきでさ…」
近隣のお寺が優先されてしまうよ、と銀青様の説明が。
ブルー 「お祝いの餅が届くほどのイベ、何処のお寺も…」
キース 「一度くらい開催したいしな…」
複数回をこなす所もゼロではないが、とキース君。
キース 「檀家さんが熱心な場所だと、押される形で…」
ブルー 「自分の代で二回、三回とやるんだけれど…」
キース 「田舎が舞台になるわけで…」
都市化している此処では無理だ、と言ってますけど。
檀家さん次第…。
2026/09/09 (Wed)
☆複数回もオッケー
残暑が厳しい中でも新学期スタート、週末は生徒会長宅で。
其処で話題になったお念仏、上級者向けの日課があるとか。
シロエ 「開催回数が多いと、複数回参加もアリですか?」
キース 「もちろんだ。二回、三回という人も多いぞ」
ブルー 「二回目以降は、重ねと呼ぶね」
サム 「でもよ、複数回も参加するとよ、お念仏もよ…」
その分、加算されるんでねえの、とサム君の複雑そうな顔。
サム 「修行道場をクリアした人には、日課だよな?」
ジョミー「一日に三百回とか言っていたよね…?」
スウェナ「二回行ったら、六百回になるんじゃないかしら」
シロエ 「三回目の人だと、九百回になりそうです…」
どれだけの時間がかかるんでしょう、とシロエ君が折る指。
シロエ 「南無阿弥陀仏を一回で1秒と数えたとして…」
ジョミー「三百回で、三百秒だし、何分だっけ…?」
サム 「5分だよなあ、まあ、ギリギリいけるか…」
スウェナ「三百回だと、15分だわよ…」
一日に15分も唱えるわけ、とスウェナちゃん、愕然。
スウェナ「厳しすぎでしょ、5分だったら、まだしも…」
キース 「いや、加算する仕組みではない」
ブルー 「何回行こうが、日課念仏は三百回だよ」
その点については、安心したまえ、と銀青様の仰せ。
ブルー 「その上、ついでで唱えていいしさ」
一同 「「「は?」」」
ブルー 「お坊さん生活が長いと、ヨイショも、お念仏!」
キース 「同じ理屈で、わざわざ合掌しなくてもいいんだ」
正座も全く必要ない、と副住職も。
キース 「極端な話、発声練習のついででも許される!」
ブルー 「かしこまらなくても、安心、安全!」
ただし、一日三百回は動かせないしね、と念押し。
ブルー 「軽い気分で参加した場合、後悔は確実!」
キース 「何処かの馬鹿に、やらせたい気がするが…」
シロエ 「無理でしょう?」
??? 「当然だよ!」
そんな修行をやらせるなんて、と即答ですけど。
誰ですか…?
2026/09/10 (Thu)
☆三百回は嫌らしい人
残暑が厳しくても新学期、週末は涼しい生徒会長宅な面々。
お念仏の話から一般人向けの修行へ、複数回の参加も可能。
キース 「あんた、何処から湧いたんだ!」
??? 「決まってるだろう、ぼくの青の間からだよ!」
急ぐからね、とソルジャー(会話表記はAブルー)登場。
Aブルー「勝手に修行を申し込まれちゃ、真面目に困るし」
シロエ 「いつもですけど、勝手すぎる登場ですよね」
キース 「まったくだ。厚かましいにも程がある」
Aブルー「厚かましいって、どの辺がさ!」
ぼくにしてみれば、大ピンチ、とソルジャーが尖らせる唇。
Aブルー「たまらないよね、一日に、お念仏を三百回とか」
サム 「一回だけでも、嫌がるヤツだよなあ…」
Aブルー「当たり前だよ、法要の時だけで沢山!」
シロエ 「この人、唱えてましたっけ…?」
いつも口パクだけの人では、とシロエ君の鋭い指摘。
シロエ 「さっきの話だと、一度だけでも唱えた人は…」
スウェナ「極楽往生だってことだったわよね?」
サム 「有難い効果なんだぜ、たまには唱えろよな」
ブルー 「ぼくとしたって、推奨するけどね」
君は努力が足りなさすぎるよ、と生徒会長も。
ブルー 「他人任せじゃ、出来ることもさ…」
ジョミー「出来ないと思うよ、頑張ってみたら?」
サム 「お前も、言えた柄じゃねえだろ」
キース 「修行どころか、逃げることしか考えていない」
いつになったら真面目にやるんだ、と副住職、腕組み。
キース 「親父は、お前の大学行きを待ち続けているぞ」
シロエ 「そうでしたっけ…」
Aブルー「ほらね、直弟子にしたって、こうだし…」
三百回は御免蒙る、とソルジャー、ブツブツ。
Aブルー「出来やしないし、押し込んだって逃げるよ!」
ブルー 「そうそう機会は無いんだけれどね?」
シロエ 「レアらしいですしね」
キース 「貴重だけに、あんたなんぞを…」
押し込むような枠は無いぞ、と言ってますけど。
でしょうねえ…。
2026/09/11 (Fri)
☆弟子になるらしいイベ
新学期だろうが厳しい残暑続き、週末は生徒会長宅な面々。
エアコンの効いた場所が一番、余計な人が来てしまった件。
キース 「いいか、何処で開催される時も、人気イベで…」
ブルー 「他所からのゲスト参加も普通なんだよ?」
Aブル-「其処までなのかい?」
キース 「開催自体がレアだと言っただろうが!」
自分の代で一度出来れば上等だとな、とキース君の渋面。
キース 「ゲスト枠も大抵、少なめなんだし…」
シロエ 「少人数しか行けない仕組みですね?」
ブルー 「後々まで、責任があるイベだしさ…」
一同 「「「はあ?」」」
開催したら、それでいいのでは、と誰もが見合わせる顔。
サム 「責任ってえのは、何なんだよ?」
キース 「そのまんまだな」
ブルー 「参加者は全員、弟子という扱いになるからね」
一同 「「「弟子?」」」
なんだソレは、とキョトンとしている御一同様。
シロエ 「弟子というのは、文字通りでいいんでしょうか」
キース 「いわゆる仏弟子というヤツになる」
サム 「ちょ、ソレって、俺とか、ジョミーとかとよ…」
ブルー 「同列と取って貰って差し支えないけど?」
主催したお寺の住職さんが師僧になるわけ、と説明が。
ブルー 「もっとも、一般人向けだけだし、形だけだね」
スウェナ「形だけって、どういう意味よ?」
ブルー 「本物の師弟関係ほどには、厳しくないってこと」
キース 「坊主は師僧に絶対服従だが、適用されない」
逆らって喧嘩になっても、罰も来ないな、と副住職。
キース 「もちろん、弟子としての務めも義務も有り得ん」
サム 「かなり軽そうな関係でねえの?」
俺はブルーに絶対服従なのに、とサム君が顎に当てる手。
サム 「それでも弟子だと言えるのかよ?」
ブルー 「言えるからこそ、アフターケアがね…」
Aブルー「何かサービスあるのかい?」
キース 「追加と言うか…」
振り返り会とかが開催される、という答えですけど。
えっと…?
2026/09/12 (Sat)
☆アフターケアの内容
新学期になっても残暑続きで、週末は生徒会長宅が一番で。
出て来た話題が一般人向けの修行で、住職の仏弟子だとか。
シロエ 「振り返り会というのは、何なんです?」
ブルー 「そのままの意味だね、振り返りの会ってこと」
サム 「修行についての、振り返りかよ?」
キース 「平たく言うなら、おさらい会と言った所か」
終了した後、何年か経ったら開催される、と説明が。
キース 「住職ではなくて、特別に呼ばれた講師が主役だ」
一同 「「「講師?」」」
キース 「専門知識を持った僧侶で、布教が仕事で…」
ブルー 「全国各地を飛び回ってるけど、特別にさ…」
修行の期間中は、専属になるわけ、と生徒会長。
ブルー 「お寺に部屋があったら、泊まることもあるね」
キース 「もっとも、普通の場合は宿を取るようだぞ」
スウェナ「それは居心地の問題かしら?」
ブルー 「ピンポーン!」
講師の仕事はハードだしさ、と生徒会長の苦笑。
ブルー 「早朝に出勤して来て、朝一番の講義だし」
キース 「夕方も遅いし、夕方からの行事もあるしな」
ジョミー「夜の間くらいは、ゆっくりしたいって?」
ブルー 「修行を積んだ件と、これとは別件!」
快適な環境が保証されなきゃ外泊、と言われましても。
サム 「講師がソレでいいのかよ…」
シロエ 「そんな感じの人なら、其処にいますよ」
一同 「「「あー…」」」
Aブルー「どうして、ぼくの方を見るのさ?」
失礼すぎるよ、とソルジャーの不満そうな顔。
Aブルー「どの辺が、ぼくと似ていると?」
シロエ 「地位の高さと、普段の行動が不釣り合いです」
サム 「言われりゃ、そうだよなあ…」
自分の船でも、そうらしいし、とサム君も同意。
サム 「んでよ、講師の方はよ、振り返り会によ…」
キース 「お呼びするのが慣例だ」
ブルー 「講義の内容を、おさらいする会だなんだしね」
他にも揃って本山詣でとかが、と言ってますけど。
アフターケアで…?
2026/09/13 (Sun)
☆便乗して来た人
新学期になっても残暑なだけに、週末は生徒会長宅な面々。
お念仏の話から一般人向けの修行の方へ、開催もレアとか。
シロエ 「本山詣でというのは、璃母恩院ですか?」
キース 「そうなるな。此処からだと、地元なんだが…」
サム 「遠かった時には、泊まりがけかよ?」
ブルー 「ツアーを組んでのお参りになるね」
一大イベント、と生徒会長の解説。
ブルー 「修行だけでも費用がかかるし、本山詣ではさ…」
スウェナ「懐に余裕のある人だけなのね?」
キース 「厳しいようだが、そうせざるを得ないし…」
ブルー 「お寺によっては、積み立てコースを組む所もね」
修行が終わった翌年とかに出掛ける方向で、という話も。
ブルー 「そんな具合で、アフターケアが要るわけ」
一同 「「「うーん…」」」
キース 「それを纏めて扱う係が、師僧になった住職で…」
ブルー 「きちんと管理しないと、講師のスケジュール…」
押さえられなくて苦労するしさ、と明かされる舞台裏。
ブルー 「檀家さんだけなら、やりやすいけど…」
キース 「他所からの参加者まで、連絡対象だしな…」
シロエ 「人気イベでなくても、人数を絞りそうです」
ブルー 「ピンポーン!」
だから何処でも、最低限の人数で募集、と納得の事情。
ブルー 「信心深くもないゲストなんか、お断りだよ」
キース 「何処かの馬鹿が混ざりたくても、まず無理だ」
Aブルー「無理で結構!」
ブルー 「そうだろうねえ…」
第一、務まるわけもないしさ、と生徒会長、バッサリ。
ブルー 「法要の時でも、何もしないし…」
Aブルー「そうそう、その法要の件なんだけどさ…」
ちょうどいいから、この機会に、と膝を乗り出す人。
Aブルー「この秋も、よろしくお願いするよ!」
キース 「よろしくと言うのは、アレの話か…?」
Aブルー「お彼岸なんだし、他にあるとでも?」
一同 「「「うわー…」」」
またしてもアレか、と誰もが遠い目ですけど。
お彼岸…。
2026/09/14 (Mon)
☆便乗でもオッケー
残暑続きでも容赦なく新学期、週末は涼しい生徒会長宅で。
上級者向けの修行の話に、迷惑な人が便乗して来たのが今。
キース 「ソレが、ついでにするような話か?」
ブルー 「きちんと日を改めて、挨拶に来るべき話だね」
シロエ 「ホントですって、失礼すぎます」
Aブルー「あっ、そうなんだ? なるほどねえ…」
気が付かなくて悪かったよ、と素直に詫びが入りまして。
Aブルー「じゃあ、後日、出直すということで」
一同 「「「は?」」」
Aブルー「今日は帰るよ、ぶるぅ、お土産あるかな?」
ぶるぅ 「もっちろ~ん! お菓子、包むね!」
ちょっと待ってて、とドアの方へ跳ねてゆくお子様。
ぶるぅ 「保冷剤とかは、つけなくていい?」
Aブルー「直帰になるから、無くてオッケー!」
ぶるぅ 「分かったあ!」
多めがいいよね、とテイクアウトの準備に出掛ける模様。
ぶるぅ 「新作のアイスも買ったし、セットにしとく!」
Aブルー「ありがとう! 追い出し組と違って気が利くね」
キース 「ぶるぅ、待った!」
ぶるぅ 「えっ、他にもオマケつけるの?」
晩ご飯の支度は出来てないけど、と料理上手なお子様。
ぶるぅ 「ランチの残り物なら、あるんだけど…」
キース 「違う、こいつの訪問なんぞは、一回でいい!」
Aブルー「えっと…?」
キース 「出直さなくても、ついで依頼で充分だ!」
二度も乱入されるよりはな、とキース君、目がマジ。
キース 「他のみんなも、そっちのコースを希望かと…」
一同 「「「はいっ!!!」」」
Aブルー「みんなして、ぼくを邪魔者扱い!?」
キース 「自覚だったら、嫌というほどある筈だが…?」
まさか無いとは言わないだろうな、と吊り上げる眉。
キース 「お彼岸の件なら、承知した!」
サム 「いつも通りに、法要ってことだよなあ?」
シロエ 「きちんと出ますよ!」
Aブルー「いいんだけどさ…」
露骨に迷惑がらなくても、と悔しそうですけど。
日頃の行い…。
2026/09/15 (Tue)
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